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界面活性組成物
説明

界面活性組成物

【課題】ヒトの皮膚および毛髪の抗微生物処理のための、および硬質表面(hard surface)および織物繊維材料の処理のための界面活性組成物の提供。
【解決手段】(a)殺微生物活性を有する成分:(a1)ジフェニルエーテル化合物および(a2)フェノール誘導体の混合物0.01〜90重量%、(b)1種以上のヒドロトロープ剤0〜50重量%、(c)1種以上の合成洗剤、またはせっけん、またはこれら物質の組み合わせ、ならびに/あるいは飽和および/または不飽和C8〜C22脂肪酸の塩0〜80重量%、(d)アルコール0〜50重量%、(e)洗浄および消毒用組成物に用いられる典型成分0〜50重量%、ならびに場合により(f)総量を100%にするまでの量の水道水または脱イオン水を含む界面活性組成物が記載される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、界面活性組成物、ならびにヒトの皮膚および毛髪の抗微生物処理のための、および硬質表面(hard surface)および織物繊維材料の処理のための、該組成物の使用に関する。
【0002】
抗微生物活性成分を含む洗浄および消毒用組成物、たとえばパーソナルケア用調製物、手および機械食器洗浄用配合物、硬質表面のための洗浄および消毒用配合物、ならびに液状および固形の織物洗浄用配合物は、ますます広く使用されるようになっている。フェノール誘導体およびジフェニルエーテル化合物は、抗菌活性成分として周知のものである。
【0003】
今回驚くべきことに、ジフェニルエーテル化合物およびフェノール誘導体を組み合わせると、強力な殺菌効果を発揮することが見出された。
【0004】
したがって本発明は、
(a)殺微生物活性を有する成分:
(a1)ジフェニルエーテル化合物、および
(a2)フェノール誘導体、
の混合物0.01〜90重量%、
(b)1種以上のヒドロトロープ剤0〜50重量%、
(c)1種以上の合成洗剤、またはせっけん、またはこれら物質の組み合わせ、ならびに/あるいは飽和および/または不飽和C8〜C22脂肪酸の塩0〜80重量%、
(d)アルコール0〜50重量%、
(e)洗浄および消毒用組成物に用いられる典型成分0〜50重量%、ならびに場合により、
(f)総量を100%にするまでの量の水道水または脱イオン水;
を含む界面活性組成物に関する。
【0005】
したがって本発明は、好ましくは、
(a)殺微生物活性を有する成分:
(a1)ジフェニルエーテル化合物、および
(a2)フェノール誘導体、
の混合物0.01〜10重量%、
(b)1種以上のヒドロトロープ剤0〜50重量%、
(c)1種以上の合成洗剤、またはせっけん、またはこれら物質の組み合わせ、ならびに/あるいは飽和および/または不飽和C8〜C22脂肪酸の塩5〜80重量%、
(d)アルコール0〜50重量%、ならびに場合により
(e)総量を100%にするまでの量の水道水または脱イオン水;
を含む界面活性組成物に関する。
【0006】
本発明の組成物は、好ましくは成分(a1)として、式:
【0007】
【化6】

【0008】
(式中、
Yは、塩素または臭素であり、
Zは、SO2H、NO2またはC1〜C4アルキルであり、
rは、0〜3であり、
oは、0〜3であり、
pは、0、1または2であり、
mは、1または2であり、そして
nは、0または1である)
で示されるヒドロキシ−ジフェニルエーテル、とりわけ式:
【0009】
【化7】

【0010】
(式中、
Yは、塩素であり、そして
rは、1または2である)
の化合物を含む。
【0011】
とりわけ特に好ましいのは、式:
【0012】
【化8】

【0013】
の化合物である。
【0014】
成分(a1)としては、式:
【0015】
【化9】

【0016】
(式中、
1およびU2は、互いに独立に、水素、ヒドロキシ、非置換もしくはヒドロキシ置換C1〜C20アルキル、C5〜C7シクロアルキル、C1〜C6アルキルカルボニル、C1〜C20アルコキシ、フェニルまたはフェニル−C1〜C3アルキルであり;
3は、水素、C1〜C20アルキル、C1〜C20アルコキシまたはC1〜C6アルキルカルボニルであり;そして
4は、水素、非置換もしくはヒドロキシ置換C1〜C20アルキル、C5〜C7シクロアルキル、ヒドロキシ、ホルミル、アセトニル、C1〜C6アルキルカルボニル、C2〜C20アルケニル、カルボキシ、カルボキシ−C1〜C3アルキル、C1〜C3アルキルカルボニル−C1〜C3アルキルまたはカルボキシアリルである)
で示される非ハロゲン化ヒドロキシジフェニルエーテルも使用可能である。
【0017】
1〜C20アルキルの意味を有するU1、U2、U3およびU4は、直鎖状または分枝状アルキル基、たとえばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、t−ペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、ノニル、デシルなどである。
【0018】
1〜C20アルコキシとしてのU1、U2およびU3は、直鎖状または分枝状アルコキシ基、たとえばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、t−ペンチルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、イソオクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシなどである。
【0019】
1〜C6アルキルカルボニルの意味を有するU1、U2、U3およびU4は、直鎖状または分枝状カルボニル基、たとえばアセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイルなどである。
【0020】
ヒドロキシ置換C1〜C20アルキルの意味を有するU1、U2およびU4は、たとえばヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシペンチル、ヒドロキシヘキシル、ヒドロキシヘプチル、ヒドロキシオクチル、ヒドロキシノニル、ヒドロキシデシルなどである。
【0021】
本発明によると、好ましいのは、式(1’)の化合物であって、式中のOHがエーテル結合に対してメタまたはパラ位にある化合物の使用である。
【0022】
好ましくは、U1およびU2は、互いに独立に、水素、C1〜C20アルキル、C1〜C6アルキルカルボニルまたはC1〜C20アルコキシである。
【0023】
3は、好ましくは水素、C1〜C20アルキルまたはC1〜C20アルコキシである。
【0024】
4は、好ましくは水素、C1〜C20アルキル、ヒドロキシ、ホルミル、アセトニル、アリル、カルボキシメチル、カルボキシアリル、ヒドロキシ置換C1〜C20アルキルまたはC1〜C6アルキルカルボニルである。
【0025】
特に興味のある式(1’)の化合物は、
【0026】
【化10】

【0027】
である。
【0028】
特に興味のある式(1’)の別の化合物は、
【0029】
【化11】

【0030】
(式中、U1はC1〜C5アルキルである)の化合物、たとえば式:
【0031】
【化12】

【0032】
の化合物である。
【0033】
同様に興味があるのは、式:
【0034】
【化13】

【0035】
(式中、U4はC1〜C5アルキルである)の化合物、たとえば式:
【0036】
【化14】

【0037】
の化合物である。
【0038】
以下の化合物:
【0039】
【化15】

【0040】
には、特に興味がある。
【0041】
式(1’)の化合物は周知のものであるか、または既知の方法に準じた方法を用いて製造することができる。
【0042】
成分(a2)として適した化合物は、好ましくは、式:
【0043】
【化16】

【0044】
(式中、
1は、水素、ヒドロキシ、C1〜C20アルキル、クロロ、フェニル、ベンジルまたはニトロであり、
2は、水素、ヒドロキシ、C1〜C20アルキルまたはハロゲンであり、
3は、水素、C1〜C20アルキル、ヒドロキシまたはクロロであり、
4は、水素またはメチルであり、そして
5は、水素またはニトロである)
で示されるフェノール誘導体から選ばれた化合物である。
【0045】
例となる化合物は、クロロフェノール類(o−、m−、p−クロロフェノール)、2,4−ジクロロフェノール、p−ニトロフェノール、キシレノール、p−クロロ−m−キシレノール、クレゾール類(o−、m−、p−クレゾール)、p−クロロ−m−クレゾール、ピロカテコール、レゾルシノール、オルシノール、4−n−ヘキシルレゾルシノール、ピロガロール、フロログルシノール、カルバクロール、チモール、p−クロロチモール、o−フェニルフェノール、o−ベンジルフェノールおよびp−クロロ−o−ベンジルフェノールである。
【0046】
成分(a2)のさらなる代表例は、クロロヘキシジン類、たとえば1,1’−ヘキサメチレン−ビス(5−(p−クロロフェニル)ビグアニド)、ならびに有機および無機酸とクロロヘキシジンの誘導体、たとえばそのジアセタート、ジグルコナートまたはジヒドロクロリド化合物である。
【0047】
さらなる例となるフェノール誘導体は、1−フェノキシプロパン−2−オールおよび3−(4−クロロフェノキシ)−1,2−プロパンジオールである。
【0048】
とりわけ特に好ましいのは、成分(a2)としてのo−フェニルフェノールの使用である。
【0049】
本発明の組成物においては、(a1)としての式(2)または(3)の化合物と、(a2)としてのo−フェニルフェノールとの組み合わせが、特に使用される。
【0050】
以下の化合物類が、成分(b)として適している:
−テルペノイドの、または単もしくは二核芳香族化合物のスルホナート、たとえばショウノウ、トルエン、キシレン、クメンの、またはナフトールのスルホナート;
−飽和または不飽和のC3〜C12ジ−またはポリカルボン酸、たとえばマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸およびセバシン酸、ウンデカン−およびドデカン二塩基酸、フマル酸、マレイン酸、酒石酸およびリンゴ酸、ならびにクエン酸およびアコニット酸;
−アミノカルボン酸、たとえばエチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン四酢酸およびニトリロ三酢酸;
−環式脂肪族カルボン酸、たとえばショウノウ酸;
−芳香族カルボン酸、たとえば安息香酸、フェニル酢酸、フェノキシ酢酸およびケイ皮酸、2−、3−および4−ヒドロキシ安息香酸、アニリン酸、ならびにo−、m−およびp−クロロフェニル酢酸、ならびにo−、m−およびp−クロロフェノキシ酢酸;
−イセチオン酸;
−タンニン酸;
−式:
【0051】
【化17】

【0052】
(式中、
1は、水素またはC1〜C12アルキルであり、そして
2およびR3は、互いに独立に、水素、C1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、C2〜C12ヒドロキシアルケニル、C2〜C12ヒドロキシアルキル、または−CH2−CH2−O−もしくは−CHY1−CHY2−O−基を1〜30個有するポリグリコールエーテル鎖であって、このY1およびY2基の一方が水素、他方がメチルであるもの)
で示される酸アミド、たとえばN−メチルアセトアミド;
−式:
【0053】
【化18】

【0054】
(式中、
1、R2、R3およびR4は、互いに独立に、水素、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C1〜C8ヒドロキシアルキルまたはC2〜C8ヒドロキシアルケニルである)
で示される尿素誘導体。
【0055】
(b)として記述したすべての有機酸は、それらの水溶性塩、たとえばアルカリ金属塩、特にナトリウムもしくはカリウム塩、またはアミン(NR123)塩(ここで、R1、R2およびR3は、互いに独立に、水素、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C1〜C8ヒドロキシアルキル、C5〜C8シクロアルキルまたはポリアルキレンオキシ−C1〜C8アルキルであるか、あるいはR1、R2およびR3は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、非置換またはC1〜C4アルキル置換モルホリノになっている)の形態であることもできる。
【0056】
成分(b)は、単一化合物または複数の異なる化合物からなることができる。
【0057】
とりわけ特に好ましいのは、クメンスルホナートとクエン酸一水和物の組み合わせである。
【0058】
成分(c)としては、アニオン性、非イオン性、または双性イオン性および両性の界面活性剤が適している。
【0059】
適したアニオン界面活性剤は以下である:
−サルフェート、たとえば脂肪族アルコールサルフェートで、そのアルキル鎖が炭素原子8〜18個を有するもの、たとえば硫酸化ラウリルアルコール;
−脂肪族アルコールエーテルサルフェートであって、たとえば、エチレンオキシド2〜30モルとC8〜C22脂肪族アルコール1モルとの重付加生成物由来の、酸エステルまたはその塩;
−アルカリ金属、アンモニウムまたはアミンの塩類であって、C8〜C20脂肪酸、たとえばヤシ油脂肪酸のセッケンと呼ばれるもの;
−アルキルアミドサルフェート;
−アルキルアミンサルフェート、たとえばモノエタノールアミンラウリルサルフェート;
−アルキルアミドエーテルサルフェート;
−アルキルアリールポリエーテルサルフェート;
−モノグリセリドサルフェート;
−アルカンスルホナートであって、そのアルキル鎖が炭素原子8〜20個を含有するもの、たとえばドデシルスルホナート;
−アルキルアミドスルホナート;
−アルキルアリールスルホナート;
−α−オレフィンスルホナート;
−スルホコハク酸誘導体、たとえばアルキルスルホサクシナート、アルキルエーテルスルホサクシナートまたはアルキルスルホコハク酸アミド誘導体;
−式:
【0060】
【化19】

【0061】
(式中、
Xは、水素、C1〜C4アルキルまたは−COOであり、
Yは、水素またはC1〜C4アルキルであり、
Zは、−(CH2m1−1−であり、
m1は、1〜5であり、
n1は、6〜18の整数であり、そして
Mは、アルカリ金属カチオンまたはアミンカチオンである)
で示されるN−[アルキルアミドアルキル]アミノ酸;
−式(13)CH3−X−Y−A:
(式中、
Xは、式:
【0062】
【化20】

【0063】
の基であり、
Rは、水素またはC1〜C4アルキルであり、
Yは、−(CHCHO)1〜50−であり、
Aは、(CH2m2−1−COOまたは
【0064】
【化21】

【0065】
であり、
m2は、1〜6であり、そして
Mは、アルカリ金属カチオンまたはアミンカチオンである)
で示されるアルキルおよびアルキルアリールエーテルカルボン酸塩。
【0066】
アニオン界面活性剤としては、脂肪酸メチルタウリド、アルキルイソチオナート、脂肪酸ポリペプチド縮合生成物類および脂肪族アルコールリン酸エステルも使用される。これらの化合物中に存在するアルキル基は、炭素原子を8〜24個有しているのが好ましい。
【0067】
アニオン界面活性剤は、一般にそれの水溶性の塩、たとえばアルカリ金属塩、アンモニウム塩またはアミン塩の形態にある。この種の塩の例は、リチウム、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、トリエチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミンの塩を包含する。特に、ナトリウム、カリウムまたはアンモニウム(NR123)(ここでR1、R2およびR3は、互いに独立に水素、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4ヒドロキシアルキルである)の塩が用いられる。
【0068】
本発明の組成物中の特に好ましいアニオン界面活性剤は、モノエタノールアミンラウリルサルフェートまたは脂肪族アルコールサルフェートのアルカリ金属塩、特にラウリル硫酸ナトリウム、およびエチレンオキシド2〜4モルとラウリルエーテル硫酸ナトリウムとの反応生成物である。
【0069】
適した双性イオン性および両性界面活性剤は、C8〜C18ベタイン、C8〜C18スルホベタイン、C8〜C24アルキルアミド−C1〜C4アルキレンベタイン、イミダゾリンカルボキシラート、アルキルアンホカルボキシカルボン酸、アルキルアンホカルボン酸(たとえばラウロアンホグリシナート)およびN−アルキル−β−アミノプロピオナートまたは−イミノジプロピオナートを包含し、そして好ましいのはC10〜C20アルキルアミド−C1〜C4アルキレンベタイン、特にヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインである。
【0070】
言及してよい非イオン性界面活性剤は、たとえば分子量1,000〜15,000を有するプロピレンオキシド/エチレンオキシドの付加物の誘導体類、ポリオキシエチレン脂肪族アルコールエーテル(1〜50EO)、アルキルフェノールポリグリコールエーテル(1〜50EO)、ポリグルコシド、ポリオキシエチレン化炭化水素、脂肪酸グリコール部分エステル化物、たとえばジエチレングリコールモノステアリン酸エステル、脂肪酸アルカノールアミドおよびジアルカノールアミド、脂肪酸アルカノールアミドポリオキシエチレン化物および脂肪族アミンオキシドを包含する。
【0071】
成分(c)としては、飽和および不飽和C8〜C22脂肪酸の塩を、単独または相互混合物の形で、または成分(c)として記述された他の界面活性剤との混合物の形で使用してもよい。そのような脂肪酸の例は、たとえばカプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、カプロレイン酸(シス−9−デセン酸)、ドデセン酸、テトラデセン酸、オクタデセン酸、オレイン酸、エイコセン酸およびエルカ酸、ならびにこのような酸の市販の混合物、たとえばヤシ油脂肪酸などである。このような酸は塩の形で存在しており、カチオンとして考慮の対象になるのは、アルカリ金属カチオン、たとえばナトリウムおよびカリウムカチオン、金属原子、たとえば亜鉛およびアルミニウム原子、ならびに十分なアルカリ度を有する含窒素有機化合物、たとえばアミンおよびポリオキシエチレン化アミンである。このような塩は、その場製造を実施してもよい。
【0072】
成分(d)として、二価アルコールで考慮の対象になるのは、特にそのアルキレン部分に炭素原子2〜6個を有する化合物、たとえばエチレングリコール、1,2−または1,3−プロパンジオール、1,3−、1,4−または2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ならびに1,6−ヘキサンジオールである。
【0073】
好ましいのは、1,2−プロパンジオール(プロピレングリコール)である。
【0074】
好ましい一価アルコールは、エタノール、n−プロパノールおよびイソプロパノール、ならびにこれらのアルコールの混合物である。
【0075】
本発明の組成物は、成分(e)として、ビルダー(ゼオライト/層状ケイ酸塩)、漂白剤または漂白系(過ホウ酸塩/過炭酸塩 プラス TAED)、蛍光漂白剤および酵素を含む。
【0076】
さらに、洗浄用組成物は、酵素、酵素安定剤、増粘剤、金属イオン封鎖剤、たとえばEDTAまたはリン酸塩、腐食抑制剤、着色剤、香料、蛍光漂白剤、あるいは緩衝剤化合物などを含むことができる。
【0077】
本発明の組成物は、成分(a)、ならびに場合に応じて(b)、(c)、(d)および(e)を、任意の所望の順序で脱イオン水の所要量と混合し、そのバッチが均一になるまで撹拌する。この組成物に水道水または脱イオン水を加えて総量100%に仕上げる。この手順は純粋に物理的なものである。これら個々の成分間には、何ら化学反応は起こらない。
【0078】
本発明の洗浄および消毒用配合物は、さらに増粘剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、UV吸収剤、染料、香料、緩衝剤化合物、ビタミン、保湿剤、ボディケア物質、ワックスのような固状物などを含んでよい。
【0079】
本発明の配合物は、以下の2点に関して、強力な殺菌活性を示す:
−存在している微生物の急速な破壊。
このことは、たとえば試験法EN1276による懸濁試験によって実証することができる。
−処理した表面における長期の殺菌活性、その結果としてコロニー再発生を効果的に抑止する。
このことは、たとえばAATCC100−1993方法によって実証することができる。
【0080】
したがって本組成物は、ヒトの皮膚および手、硬質物品(hard article)、ならびに織物繊維材料を消毒したり洗浄したりするのに適していて、希釈または非希釈形態で目的箇所に適用することができ、手の消毒の場合には、少なくとも2mL量を、適した非希釈形態で適用するのが好ましい。
【0081】
本発明の組成物は、とりわけ特に洗浄および洗濯用配合物、たとえば家庭用洗剤、粉末洗剤、ペースト洗剤、繊維柔軟剤、固形せっけん、食器洗浄用配合物、万能洗浄剤に、特に織物繊維材料用液状洗浄用配合物に用いられる。
【0082】
したがって本発明はまた、洗浄液中における織物繊維材料の抗微生物処理のための方法であって、以下を含む組成物を用いて、洗浄液中において、織物繊維材料を処理することを含む方法にも関する:
(a)殺微生物活性を有する成分:
(a1)ジフェニルエーテル化合物0〜5重量%、および
(a2)フェノール誘導体0.1〜5重量%、
(b)1種以上のヒドロトロープ剤0〜50重量%、
(c)1種以上の合成洗剤、またはせっけん、またはこれら物質の組み合わせ、ならびに/あるいは飽和および/または不飽和C8〜C22脂肪酸の塩5〜80重量%、
(d)アルコール0〜50重量%、ならびに場合により
(e)洗浄および消毒用組成物に用いられる典型成分0〜50重量%、ならびに場合により、
(f)総量を100%にするまでの量の水道水または脱イオン水。
【0083】
本発明の本方法においては、好ましいのはジフェニルエーテル化合物のない、すなわち成分(a1)を含有しない洗浄液である。
【0084】
本発明はまた、織物繊維材料に抗微生物特性を付与するための方法であって、以下を含む組成物を用いて、洗浄液中において、織物繊維材料を処理し、その抗微生物活性を有する成分の少なくとも一部を織物繊維材料上に残留させることを含む方法にも関する:
(a)殺微生物活性を有する成分:
(a1)ジフェニルエーテル化合物、および
(a2)フェノール誘導体
の混合物0.01〜10重量%、
(b)1種以上のヒドロトロープ剤0〜50重量%、
(c)1種以上の合成洗剤、またはせっけん、またはこれら物質の組み合わせ、ならびに/あるいは飽和および/または不飽和C8〜C22脂肪酸の塩5〜80重量%、
(g)アルコール0〜50重量%、
(h)洗浄および消毒用組成物に用いられる典型成分0〜50重量%、ならびに場合により、
(i)総量を100%にするまでの量の水道水または脱イオン水。
【0085】
本発明で処理することのできる織物繊維材料は、非染色の、または染色もしくはプリントした、天然または合成繊維材料、たとえば絹、羊毛、ポリアミドまたはポリウレタン、とりわけすべての種類のセルロース繊維材料である。この種の繊維材料は、例として、天然セルロース繊維、たとえば木綿、リネン、ジュートおよび麻、ならびにセルロースおよび再生セルロースである。好ましい適した織物繊維材料は木綿である。
【0086】
本発明の組成物を使用すると、洗浄処理の間に、希釈液の中で被洗浄材料上に存在する細菌を破壊することが可能である。同時に、抗微生物特性が被洗浄織物材料に付与され、すなわち織物材料を着用している間に付着する細菌が破壊されることになる。
【実施例】
【0087】
以下の例で本発明を具体的に説明する。パーセント値および部は、それぞれ重量パーセントおよび重量部である。
【0088】
例1:液状洗浄用配合物(1)〜(5)の調製
下記の組成を有する液状配合物を調製した。
【0089】
【表1】

【0090】
例2:EN1276に準拠した(濃度80%、接触時間5分)、対数減少値による配合物(1)〜(5)の殺菌効力の測定
試験原理:
細菌懸濁液1.0mLを、試験対象配合物(試験濃度は係数1.25を乗じる)8.0mLおよびウシアルブミンの0.3%懸濁液(ファクター10)1.0mLに加えて激しく混合した。21℃(+/-1℃)において接触時間(上記参照)が経過した後、試料0.1mLを採り分け、TSB+不活性化剤(=試験中和混合物、100)50mLに加えた。中和混合物500μLをTSB+不活性化剤9mLに加えて10−2希釈を行った。それぞれの試験中和剤混合物および希釈物を膜上でろ過し、蒸留水150mLで洗浄した。これらの膜を寒天平板上で48時間培養した。培養後、コロニー数を計測して表に記載し、対数減少値を計算で求めた。
結果を表1に記した。
【0091】
【表2】

【0092】
表1の結果は、本発明の配合物を使用すると、織物材料上で良好な殺菌効果が達成できることを示している。
【0093】
例3:標準条件で洗浄した織物材料上における、着用中(0〜24時間)の殺菌効果の測定
織物材料: 木綿
洗浄用配合物:2.3g
水: 300mL
浴比: 1:10
処理時間: 10分
温度: 40℃
試験原理:
標準条件下(洗浄液300mL中に洗剤が2.3g;織物が30g;洗浄時間:40℃において10分)で洗浄した円形の木綿織物パッチを、無菌ペトリ皿(直径:55mm)中に置いた。
ついで、すべての試料に細菌懸濁液0.25mL(約〜105cfu/試料)を接種し、37℃の加湿槽中においた。
【0094】
接種直後、および37℃における8時間後と24時間後に、接種した織物パッチを0.07モル濃度のリン酸塩緩衝液(pH7.4、Tween80を1%、レシチンを0.3%含有)50mL中に入れて1分間振とうした。振とう後、無菌蒸留水で濃度10−2までの希釈系列を調製した。非希釈溶液、ならびに10−1および10−2希釈物のそれぞれ100μLを、スパイラル定量塗抹機(spiralometer)を用いて寒天平板上に塗布した。培養後、生存コロニー数を計測し、cfu/試料の値を計算で求め、以下の表2に示した。
【0095】
【表3】

【0096】
【表4】

【0097】
式(3)の化合物を含む洗剤組成物のみが、織物材料上で明白な抗微生物活性を示した。
【0098】
例4:さらなる液状洗浄用配合物の調製
【0099】
【表5】

【0100】
例5:異なる配合物の調製
【0101】
【表6】

【0102】
処方物20:シャワージェル(shower gel)
処方物21:シャンプー
処方物22:万能洗浄剤
処方物23:食器用洗剤
処方物24:柔軟洗剤(softener detergent)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)殺微生物活性を有する成分:
(a1)ジフェニルエーテル化合物、および
(a2)フェノール誘導体、
の混合物0.01〜90重量%、
(b)1種以上のヒドロトロープ剤0〜50重量%、
(c)1種以上の合成洗剤、またはせっけん、またはこれら物質の組み合わせ、ならびに/あるいは飽和および/または不飽和C8〜C22脂肪酸の塩0〜80重量%、
(d)アルコール0〜50重量%、
(e)洗浄および消毒用組成物に用いられる典型成分0〜50重量%、ならびに場合により、
(f)総量を100%にするまでの量の水道水または脱イオン水;
を含む請求項1記載の界面活性組成物。
【請求項2】
(a)殺微生物活性を有する成分:
(a1)ジフェニルエーテル化合物、および
(a2)フェノール誘導体、
の混合物0.01〜10重量%、
(b)1種以上のヒドロトロープ剤0〜50重量%、
(c)1種以上の合成洗剤、またはせっけん、またはこれら物質の組み合わせ、ならびに/あるいは飽和および/または不飽和C8〜C22脂肪酸の塩5〜80重量%、
(d)アルコール0〜50重量%、ならびに場合により
(f)総量を100%にするまでの量の水道水または脱イオン水;
を含む請求項1記載の組成物。
【請求項3】
成分(a1)として、式:
【化1】


(式中、
Yは、塩素または臭素であり、
Zは、SO2H、NO2またはC1〜C4アルキルであり、
rは、0〜3であり、
oは、0〜3であり、
pは、0、1または2であり、
mは、1または2であり、そして
nは、0または1である)
で示される2−ヒドロキシ−ジフェニルエーテルを用いる、請求項1または2記載の組成物。
【請求項4】
式:
【化2】


(式中、
Yは、塩素であり、
rは、1または2である)
の化合物を用いる、請求項3記載の組成物。
【請求項5】
式:
【化3】


で示される2−ヒドロキシ−ジフェニルエーテルを用いる、請求項1〜4のいずれか一項記載の組成物。
【請求項6】
成分(a1)として、式:
【化4】


(式中、
1およびU2は、互いに独立に、水素、ヒドロキシ、非置換もしくはヒドロキシ置換C1〜C20アルキル;C5〜C7シクロアルキル、C1〜C6アルキルカルボニル、C1〜C20アルコキシ、フェニルまたはフェニル−C1〜C3アルキルであり;
3は、水素、C1〜C20アルキル、C1〜C20アルコキシまたはC1〜C6アルキルカルボニルであり;そして
4は、水素、非置換もしくはヒドロキシ置換C1〜C20アルキル;C5〜C7シクロアルキル、ヒドロキシ、ホルミル、アセトニル、C1〜C6アルキルカルボニル、C2〜C20アルケニル、カルボキシ、カルボキシ−C1〜C3アルキル、C1〜C3アルキルカルボニル−C1〜C3アルキルまたはカルボキシアリルである)
で示されるジフェニルエーテル化合物を用いる、請求項1または2記載の組成物。
【請求項7】
成分(a2)として、式:
【化5】


(式中、
1は、水素、ヒドロキシ、C1〜C20アルキル、クロロ、フェニル、ベンジルまたはニトロであり、
2は、水素、ヒドロキシ、C1〜C20アルキルまたはハロゲンであり、
3は、水素、C1〜C20アルキル、ヒドロキシまたはクロロであり、
4は、水素またはメチルであり、そして
5は、水素またはニトロである)
の化合物を用いる、請求項1〜6のいずれか一項記載の組成物。
【請求項8】
成分(a2)としてo−フェニルフェノールを用いる、請求項7記載の組成物。
【請求項9】
成分(a1)として式(2)または(3)の化合物を、そして成分(a2)としてo−フェニルフェノールを用いる、請求項1〜8のいずれか一項記載の組成物。
【請求項10】
成分(b)として、テルペノイドのスルホナート、または単もしくは二核芳香族化合物のスルホナートを用いる、請求項1〜9のいずれか一項記載の組成物。
【請求項11】
成分(b)として、単または二核芳香族化合物、ショウノウ、トルエン、キシレン、クメンまたはナフトールのスルホナートを用いる、請求項9記載の組成物。
【請求項12】
成分(b)として、飽和または不飽和のC3〜C12ジ−またはポリカルボン酸を用いる、請求項1〜9のいずれか一項記載の組成物。
【請求項13】
成分(b)として、クメンスルホナートとクエン酸一水和物との組み合わせを用いる、請求項10または請求項11記載の組成物。
【請求項14】
成分(b)としてC10〜C20アルキルアミド−C1〜C4アルキレンベタインを用いる、請求項1〜121のいずれか一項記載の組成物。
【請求項15】
成分(c)として、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、カプロレイン酸、ドデセン酸、テトラデセン酸、オクタデセン酸、オレイン酸、エイコセン酸またはエルカ酸の塩を用いる、請求項1〜13のいずれか一項記載の組成物。
【請求項16】
成分(d)としてプロピレングリコールを用いる、請求項1〜154のいずれか一項記載の組成物。
【請求項17】
成分(d)として、エタノール、プロパノール、イソプロパノールまたはこれらのアルコールの混合物を用いる、請求項1〜15のいずれか一項記載の組成物。
【請求項18】
ヒトの皮膚および毛髪の抗微生物処理のための、請求項1〜17のいずれか一項記載の組成物の使用。
【請求項19】
硬質表面の抗微生物処理のための、請求項1〜17のいずれか一項記載の組成物の使用。
【請求項20】
組成物を食器洗浄用配合物に使用する、請求項19記載の使用。
【請求項21】
組成物を万能洗浄剤に使用する、請求項19記載の使用。
【請求項22】
織物繊維材料の抗微生物処理のための、請求項1〜17のいずれか一項記載の組成物の使用。
【請求項23】
組成物を、粉末洗浄配合物、洗浄ペースト、液状洗浄配合物、繊維柔軟剤または固形せっけんに使用する、請求項22記載の使用。
【請求項24】
洗浄液中で織物繊維材料を抗微生物処理するための方法であって、
(a)殺微生物活性を有する成分:
(a1)ジフェニルエーテル化合物0〜5重量%、および
(a2)フェノール誘導体0.1〜5重量%、
(b)1種以上のヒドロトロープ剤0〜50重量%、
(c)1種以上の合成洗剤、またはせっけん、またはこれら物質の組み合わせ、ならびに/あるいは飽和および/または不飽和C8〜C22脂肪酸の塩5〜80重量%、
(d)アルコール0〜50重量%、ならびに場合により、
(e)洗浄および消毒用組成物に用いられる典型成分0〜50重量%、ならびに場合により、
(f)総量を100%にするまでの量の水道水または脱イオン水;
を含む組成物を用いて、洗浄液中で織物繊維材料を処理することを含む方法。
【請求項25】
洗浄液が成分(a1)を含有しない、請求項24記載の方法。
【請求項26】
織物繊維材料に抗微生物特性を付与するための方法であって、
(a)殺微生物活性を有する成分:
(a1)ジフェニルエーテル化合物、および
(a2)フェノール誘導体、
の混合物0.01〜10重量%、
(b)1種以上のヒドロトロープ剤0〜50重量%、
(c)1種以上の合成洗剤、またはせっけん、またはこれら物質の組み合わせ、ならびに/あるいは飽和および/または不飽和C8〜C22脂肪酸の塩5〜80重量%、
(d)アルコール0〜50重量%、
(e)洗浄および消毒用組成物に用いられる典型成分0〜50重量%、ならびに場合により、
(f)総量を100%になるまでの量の水道水または脱イオン水;
を含む組成物を用いて、洗浄液中で織物繊維材料を処理し、その抗微生物活性成分の少なくとも一部を織物繊維材料上に残留させることを含む方法。

【公開番号】特開2013−79379(P2013−79379A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−234929(P2012−234929)
【出願日】平成24年10月24日(2012.10.24)
【分割の表示】特願2002−549817(P2002−549817)の分割
【原出願日】平成13年12月6日(2001.12.6)
【出願人】(396023948)チバ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Holding Inc.
【Fターム(参考)】