説明

真空用ロボット

【課題】真空室内に配置された加工ステージのレイアウトをコンパクトに変更できるように真空用ロボットを構成する。
【解決手段】真空ロボット10は、機台11内に4本の駆動軸を同心上に配置する。第1の駆動軸21は、第1のアーム12を機台11に対して旋回可能に連結し、第2の駆動軸22は、第2のアーム13を第1のアーム12に対して旋回可能に連結し、第3の駆動軸23は、第1のハンド14を第2のアーム13に対して旋回可能に連結し、第4の駆動軸24は、第2のハンド15を第2のアームに対して旋回可能に連結する。第1の駆動軸21、第2の駆動軸22、第3の駆動軸23、第4の駆動軸24を、それぞれ独立した駆動源で駆動するとともに、それぞれ磁性流体シール51を嵌着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェハやガラス基板等の薄型基板を真空内で搬送する真空用ロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ウェハの加工は真空室内で行われ、ウェハを収納したカセットは大気室内に配置されている。そのため、ウェハの加工は、大気室と真空室とをウェハが行き来できるように構成されたウェハ処理装置によって行なわれていた。従来、このウェハ処理装置は、例えば、特許文献1によって知られている。これによれば、図3に示すように、ウェハ処理装置100は、大気室101と真空室105とを有して構成されている。大気室101には、ウェハWを収納しているカセット102とカセット102からウェハWを取り出す大気用ロボット103とが配置され、真空室105にはウェハWを加工する複数の加工ステージ106と真空用ロボット107とが配置されている。さらに、真空室105内には、大気雰囲気と真空雰囲気とを切り換え可能なロードロック室108及びアンロードロック室109が設けられている。
【0003】
真空用ロボット107は、通常、放射線上にレイアウトされた複数の加工ステージ106間に囲まれた位置に配置されている。この真空用ロボット107は、ウェハWを直線的に各加工ステージ106に搬送できるように、回動可能な2本のアームと各アームを別々に駆動する駆動軸を有して公知のスカラ型ロボットとして構成されている。
【0004】
一方、大気室101側に配置された大気用ロボット103も真空用ロボット107と同一の構成とされ、並列された複数のカセット102に対して、各カセット102に対向する位置に大気用ロボット103が複数のカセット102と平行に敷設されたレール上を移動できるように配置されている。
【特許文献1】特開平10−135301号公報(3〜5頁、図1参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ウェハが大型化されると、ウェハ処理装置自体も大型化されることとなって、特に、加工ステージがロボットを中心にして放射線上にレイアウトされていると、その設置スペースを広げることとなっていた。そのため、ウェハ処理装置全体の構成をコンパクトにする要望がなされていた。装置全体のコンパクト化を図るためには、放射線上にレイアウトされた加工ステージを直線上に並列させることが一つの解決策となる。従来の真空用ロボットは、放射線上に配置された複数の加工ステージのうちのいずれかの加工ステージに対向させるためのアームの旋回(θ軸回転)と、ウェハを加工ステージに搬送するためのハンドの直線移動(X軸移動)機構を有してスカラ型ロボットとして構成されていた。
【0006】
スカラ型ロボットでは、上述のようにハンドの回動中心位置が直線的に移動されることから、直線上にレイアウトされた複数の加工ステージにウェハを搬送するためには、複数の加工ステージに沿って真空用ロボット自体が機台ごと移動(Y軸移動)しなければならなかった。しかし、真空用ロボットがY軸移動するためには、床面に敷設したレール上を走行しなければならず、塵埃が発生して真空室内では使用することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、真空室内における複数の加工ステージのレイアウトを変更して処理装置をコンパクトに配置するとともに、そのためにY軸移動を廃止して塵埃を発生しない真空用ロボットを提供することを目的とする。そのために、本発明に係る真空用ロボットは、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の発明では、機台と機台に対して旋回可能な第1のアームと、前記第1のアームに対して旋回可能な第2のアームと、前記第2のアームに対して旋回可能なハンド手段と、を備える真空用ロボットであって、
前記第1のアームを旋回する第1の駆動軸と、前記第2のアームを旋回する第2の駆動軸と、前記ハンド手段を旋回する第3の駆動軸とが、前記機台内で同心上に配置されるとともに、
前記第1の駆動軸と、前記第2の駆動軸と、前記ハンド手段の駆動軸には、それぞれ独立した駆動源が配設され、
前記第1の駆動軸、前記第2の駆動軸、前記第3の駆動軸には、それぞれシール手段が配設されていることを特徴とするものである。
【0008】
請求項2記載の発明では、前記ハンド手段は、前記第2のアームの一端に枢着可能に配置される第1のハンドと第2のハンドとを備え、前記第1のハンドと前記第2のハンドとは、それぞれ別々に駆動されることを特徴としている。
【0009】
請求項3記載の発明では、前記第1のハンドを駆動する駆動軸と前記第2のハンドを駆動する駆動軸との間にはシール手段が配設されていることを特徴としている。
【0010】
請求項4記載の発明では、前記シール手段は、回転軸に装着可能であって磁性流体シールで構成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本願発明によれば、真空用ロボットは、第1の駆動軸を回転させると第1のアームが旋回され、第2の駆動軸を回転させると第2のアームが旋回する。さらにハンド手段を第3の駆動軸によって旋回する。それぞれが独立して駆動されることから、ハンド手段が、所定の加工ステージに基板を搬送する際、ハンド手段を直線線的に移動させるようにそれぞれの駆動軸の回転を制御する。このように構成することによって、真空用ロボットをレール上で走行するY軸移動を削除することができることから、塵埃の発生をなくすことができる。
【0012】
従って、加工ステージが直線上にレイアウトされていても、真空用ロボットが、機台の位置を移動することなく各加工ステージに基板を直線的に移動することができることから、基板処理装置の幅を狭くすることができ、基板処理装置のコンパクト化を図ることができる。しかも、第1の駆動軸、第2の駆動軸、及び第3の駆動軸が同心上に配置されていることから、内外に隣接する各駆動軸間にシール部材を装着することができ、大気室側の駆動部と真空室内のアーム側に分離するとともに、それぞれ独立して駆動する駆動部からの塵埃を、基板を加工する真空雰囲気内に侵入することを防止できる。そのため、真空用ロボットとして好適に使用することができる。
【0013】
また、ハンド手段が同一の回転中心位置を有する第1のハンドと第2のハンドとを備えてあれば、2つの基板を同時に搬送することができ加工の効率化に繋がる。
【0014】
さらに、シール手段が磁気流体によるシール手段であれば、回転する部位に装着することができて、大気雰囲気と真空雰囲気とを分離するシール精度を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明の真空用ロボットの一形態を図面に基づいて説明する。以下の説明においては、真空用ロボットで搬送する基板は、ウェハで説明するものであるが、これに限定するものではなくガラス基板でもよい。従って基板処理装置をウェハ処理装置と呼ぶものとする。図1は、本発明の真空用ロボットをウェハ処理装置内に配置した状態を示すものであり、図2は真空用ロボットの簡略断面図を示すものである。そして、真空用ロボットは、真空雰囲気内に配置されている。
【0016】
図1に示すように、ウェハ処理装置1は、ウェハWを収納する複数のカセット3を備えた大気室2とウェハWの加工処理をする複数の加工ステージ6を配置した真空室5と、を有して構成されている。大気室2には、カセット3からウェハWを取り出す大気用ロボット4が配置されている。真空室5における大気室2側において、ロードロック室8、アンロードロック室9が配置され、ウェハWの取り入れや取り出しを行っている。
【0017】
真空室5内に配置された加工ステージ6は、真空用ロボット10に対して、1列に直線状に並んで配置され、真空用ロボット10から搬入されるウェハWを順に受入可能に配置されている。なお、加工ステージ6のレイアウトは上記のように直線状に並列したものではなくてもよく、そのレイアウトを自由に行うことができる。
【0018】
真空用ロボット10は、図2に示すように構成されている。つまり、機台11と、機台11に対して旋回可能な第1のアーム12と、第1のアーム12の一端で旋回可能な第2のアーム13と、第2のアーム13の一端で旋回可能な2組のハンド14、15と、を備えている。
【0019】
機台11内には、4本の駆動軸が同心上に配置されている。第1の駆動軸21は、円筒状に形成されるとともに第1のアーム12の一端に連結されて第1のアーム12を機台11に対して旋回可能にしている。第2の駆動軸22は、円筒状に形成されるとともに第2のアーム13の一端に連結されて第2のアーム13を第1のアーム12の他端を中心にして旋回可能にしている。第3の駆動軸23は、円筒状に形成されるとともに第1のハンド14に連結されて第1のハンド14を第2のアーム13の他端を中心にして回動可能にしている。第4の駆動軸24は、円柱状に形成されるとともに第2のハンド15に連結されて第2のハンド15を第2のアーム13の他端を中心にして回動可能にしている。4本の駆動軸は、第4の駆動軸24を中心にして、順に、第3の駆動軸23、第2の駆動軸22、第1の駆動軸21とそれぞれ軸受け16を介して外装されている。
【0020】
また、第1のアーム12は内部を中空状に形成した箱状に形成され、その下壁面の一端に形成された第1の挿通孔121の周りに第1の駆動軸21の上端部が固着されている。第1の駆動軸21、第2の駆動軸22、第3の駆動軸23、第4の駆動軸24の下端部にはそれぞれ図示しない駆動モータに連結された駆動側プーリ31、32、33、34が装着されている。
【0021】
第1のアーム12の他端は、その上面に第2の挿通孔122が形成されている。第2のアーム13は内部を中空状に形成した箱状に形成され、第1のアーム12の第2の挿通孔122と対向する下面の一端に第3の挿通孔131が形成され、他端の上面に第4の挿通孔132が形成されている。第1のアーム12の第2の挿通孔122と第2のアーム13の第3の挿通孔131を挿通するように、第2のアームの上壁部に固着された円柱状の第1の中間軸26と、第1の中間軸26の周りに外装される円筒状の第2の中間軸27と、第2の中間軸27の周りに外装される円筒状の第3の中間軸28とがそれぞれ軸受け16を介して同心上に配置されている。
【0022】
さらに第2のアーム13の第4の挿通孔132には、円筒状に形成された第1の回動軸29と第1の回動軸29に内装されて円柱状に形成された第2の回動軸30が軸受け16を介して同心上に配置されている。
【0023】
一方、第1のアーム12の挿通孔121を挿通する第2の駆動軸22、第3の駆動軸23、第4の駆動軸24の上端には、それぞれ下から順に第1の伝達プーリ35、36、37が装着されている。これらの第1の伝達プーリ35、36、37は、それぞれ第1の中間軸26の下端部、第2の中間軸27の下端部、第3の中間軸28の下端部に装着された第2の伝達プーリ38、39、40にベルト17、17、17を介して連結されている。
【0024】
第2の中間軸27の上端部、第3の中間軸28の上端部は、第2のアーム13内に挿通され、それぞれ上から順に第3の伝達プーリ41、42が装着されている。第3の伝達プーリ41、42は、第1の回動軸29の下端、第2の回動軸30の下端に装着された従動側プーリ43、44にベルト18、18を介して連結されている。そして、第1の回動軸29の上端部は、第2のアーム13の第4の挿通孔132から上方に突出して第1のハンド14が装着され、第2の回動軸30の上端部には第1のハンド14の上方で第2のハンド15が装着されている。
【0025】
一方、機台11内において、第4の駆動軸24と第3の駆動軸23との間、第3の駆動軸23と第2の駆動軸22との間、第2の駆動軸22と第1の駆動軸21との間及び第1の駆動軸21と機台11の内周面に配置されたハウジング19との間には、それぞれ磁性流体シール51、51、51、51が嵌着されている。従って、磁性流体シール51から上方は真空雰囲気として形成され、磁性流体シール51から下方、つまり、駆動部は大気雰囲気として形成されている。
【0026】
また、第1の駆動軸21、第2の駆動軸22、第3の駆動軸23、第4の駆動軸24は昇降台52に支持されて機台11の外部に配置されたモータ53によりプーリ54、55ボールねじ56を介して昇降可能に配置されている。そのため、機台11の内周面には、複数箇所において上下方向に延設された直線状のガイドレール57が配置され、ガイドレール57に第1の駆動軸21に外嵌されたガイド部材58が摺動可能に装着されている。ガイド部材58は、昇降可能なハウジング19の先端に装着されている。
【0027】
次に上記のように構成された真空用ロボット10の作用について説明する。
【0028】
図1に示すように、大気室2側に配置された大気用ロボット4がカセット3からウェハWを取り出してロードロック室8に取り入れている。大気用ロボット4がウェハWをロードロック室8に取り入れる際には、大気室2との間のゲートを開閉した後、ロードロック室8を真空雰囲気にしておく。真空用ロボット10は、第1のアーム12と第2のアーム13と第1のハンド14、第2のハンド15とを折畳んだ状態にしてある。この折畳んだ状態とは、第1のハンド14と第2のハンド15との回動中心位置を機台11の回転中心線上の位置(以下、原点位置という)に略一致させていることである。
【0029】
この状態で、先ず第1のハンド14(又は第2のハンド15)の高さ位置をロードロック室8のウェハWの高さ位置に合わせるため、昇降台52をモータ53の駆動により昇降させる。次に、真空用ロボット10の第1の駆動軸21を駆動モータによって回転して、第1のアーム12を機台11に対して旋回し、第1のハンド14(又は第2のハンド15)をロードロック室8に向ける。
【0030】
そして、第1の駆動軸21、第2の駆動軸22、第3の駆動軸23(又は第4の駆動軸24)を、第1のハンド14(又は第2のハンド15)をロードロック室8に向かって直線上に移動できるように、それぞれ回転制御する。この際、第1のハンド14でロードロック室8内のウェハWを取りに行くときには、第2のハンド15をロードロック室8に干渉しない位置に回転しておく。そして、第1のハンド14でウェハWを吸着した後は、第2のハンド15で次のウェハWを取りに行く。このときには、第1のハンド14は干渉しない位置に配置する。
【0031】
ロードロック室8からウェハWを取り出すと、真空用ロボット10は、第1のアーム12と第2のアーム13とを屈曲させて、第1のハンド14(又は第2のハンド15)を原点位置に復帰する。その後、第1の駆動軸21を回転させて、第1のアーム12を旋回させ、第1のハンド14(又は第2のハンド15)を所定の加工ステージ6に向ける。
【0032】
第1の駆動軸21を回転しつつ、同時に第2の駆動軸22を駆動して第2のアーム13を第1のアーム12の他端を中心にして旋回する。さらに、第3の駆動軸23(又は第4の駆動軸24)を駆動して第1のハンド14あるいは第2のハンド15を搬送する所定の加工ステージ6に直線移動させる。
【0033】
この際、第1の駆動軸21と第2の駆動軸22及び第3の駆動軸23(又は第4の駆動軸24)の回転を、第3の駆動軸23(又は第4の駆動軸24)が所定の加工ステージ6に直線的に移動できるようにそれぞれ制御する。なお、ウェハWを加工ステージ6に載置する場合には、モータ53により昇降台52を適宜な位置に昇降させて行う。
【0034】
ウェハWを所定の加工ステージ6に搬送した後は、第1のハンド14(又は第2のハンド)を戻る方向に直線的に移動して待機する。第1のハンド14で搬送されたウェハWの加工が終了すると、第2のハンド15で搬送されたウェハWと入れ替える。そして、第2のハンド15を復帰させて再び加工終了するまで待機する。
【0035】
これを順に繰り返してすべての加工ステージ6にウェハWを搬送して、それぞれの加工ステージ6で加工処理を行うこととなる。
【0036】
すべての加工ステージ6で加工処理を終えたウェハWは、アンロードロック室9に搬送され、大気室2側の大気用ロボット4でカセット3に収納される。この間の真空用ロボット10の作用は、ウェハWをロード室8から取り出す作用と略同一となる。
【0037】
上記のように、本形態の真空用ロボット10によれば、第1のアーム12を旋回駆動する第1の駆動軸21、第2のアーム13を旋回駆動する第2の駆動軸22、第1のハンド14(又は第2のハンド15)を回動駆動する第3の駆動軸23(又は第4の駆動軸24)がそれぞれ独立して駆動されることから、それぞれの駆動軸が回転制御されることによって、第1のハンド14(又は第2のハンド15)を直線的に移動することができる。これによって、真空用ロボットは、Y軸移動を行わなくても、1列に並設された加工ステージにウェハWを搬送することができる。従って、真空用ロボット10がレール上を走行することによって発生する塵埃を防止することができる。
【0038】
しかも、この際、真空用ロボット10において、第1の駆動軸21と第2の駆動軸22、第3の駆動軸23、第4の駆動軸24を同心上に配置してそれぞれの駆動軸間に磁性流体シール51を嵌着していることから、真空用ロボット10を大気雰囲気と真空雰囲気とに分離することができる。
【0039】
なお、本発明の真空用ロボットは、上記の形態に限定するものではない。例えば、上記の図2に示す真空用ロボットの構成(図2に示すもの)は、わかりやすくするための簡略図で説明したものである。つまり、各駆動軸は1本の軸により、下端部で駆動側プーリを装着し、上端部でアームに連結しているか又は伝達プーリを装着しているものであるが、上部と下部に分割してカップリングで連結してもよい。この場合、機台11の下部には駆動モータに連結される駆動側プーリー等が配置され、上部には磁性流体シール等が配置されて大気室側と真空室側とを分離する。
【0040】
また、加工ステージ6のレイアウトは、コンパクトに整列できるものであれば、直線上に並列するもの以外でもよい。
【0041】
さらに、実施形態におけるシール部材は、磁性流体シールを使用しているが、シール性を有して回転する軸に装着できるシール部材であれば、磁性流体シール以外でも使用することはできる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本願発明の真空用ロボットを含むウェハ処理装置のレイアウト図である。
【図2】本願発明の一形態における真空用ロボットを示す簡略断面図である。
【図3】従来のウェハ処理装置を示すレイアウト図である。
【符号の説明】
【0043】
1、ウェハ処理装置
6、加工ステージ
10、真空用ロボット
11、機台
12、第1のアーム
13、第2のアーム
14、第1のハンド
15、第2のハンド
21、第1の駆動軸
22、第2の駆動軸
23、第3の駆動軸
24、第4の駆動軸
51、磁性流体シール


【特許請求の範囲】
【請求項1】
機台と、前記機台に対して旋回可能な第1のアームと、前記第1のアームに対して旋回可能な第2のアームと、前記第2のアームに対して旋回可能なハンド手段と、を備える真空用ロボットであって、
前記第1のアームを旋回する第1の駆動軸と、前記第2のアームを旋回する第2の駆動軸と、前記ハンド手段を旋回する第3の駆動軸とが、前記機台内で同心上に配置されるとともに、
前記第1の駆動軸と、前記第2の駆動軸と、前記ハンド手段の駆動軸には、それぞれ独立した駆動源が連結され、
前記第1の駆動軸、前記第2の駆動軸、前記第3の駆動軸には、それぞれシール手段が配設されていることを特徴とする真空用ロボット。
【請求項2】
前記ハンド手段は、前記第2のアームの一端に枢着可能に配置される第1のハンドと第2のハンドとを備え、前記第1のハンドと前記第2のハンドとは、それぞれ別々に駆動されることを特徴とする請求項1記載の真空用ロボット。
【請求項3】
前記第1のハンドを駆動する駆動軸と前記第2のハンドを駆動する駆動軸との間にはシール手段が配設されていることを特徴とする請求項2記載の真空用ロボット。
【請求項4】
前記シール手段は、回転軸に装着可能であって磁性流体シールで構成されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の真空用ロボット。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−216364(P2007−216364A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−42813(P2006−42813)
【出願日】平成18年2月20日(2006.2.20)
【出願人】(500315851)株式会社アイテック (2)
【Fターム(参考)】