説明

研磨装置

【課題】研磨装置のメンテナンス周期を延ばすことができるとともに、装置を大型化すること無くメンテナンス作業者への負担を軽減する。
【解決手段】基台11の長手方向一側にワーク供給テーブル20を設け、基台11の長手方向他側かつ基台11の短手方向外側にワーク研磨機構30を設け、基台11の長手方向他側に研磨ゴミ受け17を設け、基台11の上方に当該基台11から所定の間隔をもってワーク懸垂梁14とレール41とを設け、レール41に移動自在に角柱状シリコンインゴットWKを懸垂支持して角柱状シリコンインゴットWKをワーク供給テーブル20とワーク研磨機構30との間で移動させるワーク移動機構40を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池に用いる角柱状シリコンインゴットの対向する側面および角部を研磨する研磨装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、太陽光発電に用いられる太陽電池モジュールは、略正方形に形成された複数枚の太陽電池用シリコンウェハ(以下、単にウェハと言う)を備えている。太陽電池モジュールは、複数枚のウェハを互いに接近させて複数段/複数列で並べることにより形成されている。そして、太陽電池モジュールの発電効率をより高めるためには、ウェハの高品質化が必須の条件であり、例えばウェハの成形精度を向上させることでより多くのウェハをより接近させて並べることが可能となる。これにより、太陽電池モジュールの単位面積当たりの発電効率を向上させることができる。
【0003】
ウェハの成形精度を向上させる技術としては、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1には、円柱状の単結晶シリコンインゴットを角柱状に切削したものや、鋳造成形により形成した多結晶シリコンインゴットを角柱状に切り出したものを加工対象とし、各シリコンインゴットの対向する側面および角部を研磨して、微小な凹凸を平滑化する技術が記載されている。
【0004】
特許文献1に記載されたシリコンブロックの研削研磨機(研磨装置)は、床面に固定された基台を備え、この基台上には、ワークとしてのシリコンブロック(シリコンインゴット)を保持するワーク保持装置と、ワーク保持装置にシリコンブロックを供給するワーク供給装置とが設けられている。また、基台上には、シリコンブロックの側面および角部を研削/研磨する研削/研磨装置が移動自在に設けられ、この研削/研磨装置を、ワーク保持装置に保持されたシリコンブロックに対して移動させて、シリコンブロックの側面および角部を研削/研磨するようになっている。ここで、シリコンブロックの研磨部位(側面および角部)の切り替えは、ワーク保持装置の旋回用モータを45°単位で回転駆動することで行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−233794号公報(図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の特許文献1に記載された研磨装置によれば、研磨装置の基台上にワーク供給装置およびワーク保持装置を設け、これらのワーク供給装置およびワーク保持装置の側方から研削/研磨装置を接近移動するようにしている。したがって、研削/研磨装置の駆動により生じる研磨粉や研磨液等(研磨ゴミ)が、ワーク供給装置およびワーク保持装置に飛散し易く、ワーク供給装置およびワーク保持装置を頻繁にメンテナンス(清掃点検等)する必要があった。また、メンテナンスの対象となるワーク供給装置およびワーク保持装置は、床面に近い基台上に設けられるため、駆動系(駆動モータ等)を防水するためのカバーが必要となって装置の大型化を招くばかりか、メンテナンス作業者はしゃがむ等してメンテナンスする必要があった。
【0007】
本発明の目的は、研磨装置のメンテナンス周期を延ばすことができるとともに、装置を大型化すること無くメンテナンス作業者への負担を軽減することが可能な研磨装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の研磨装置は、太陽電池に用いる角柱状シリコンインゴットの対向する側面および角部を研磨する研磨装置であって、床面に設置され、前記床面の水平方向に延在する基台と、前記基台の長手方向一側に設けられ、前記基台の短手方向に移動して前記角柱状シリコンインゴットを前記基台に供給するワーク供給テーブルと、前記基台の長手方向他側かつ前記基台の短手方向外側に設けられ、前記角柱状シリコンインゴットの対向する側面および角部を研磨するワーク研磨機構と、前記基台の長手方向他側に設けられ、前記ワーク研磨機構の研磨動作により生じた研磨ゴミを受止する研磨ゴミ受けと、前記基台の上方に当該基台から所定の間隔をもって設けられ、前記基台に固定されるワーク懸垂梁と、前記ワーク懸垂梁に取り付けられ、前記基台の長手方向に延在するレールと、前記レールに移動自在に設けられ、前記角柱状シリコンインゴットを懸垂支持して前記角柱状シリコンインゴットを前記ワーク供給テーブルと前記ワーク研磨機構との間で移動させるワーク移動機構とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の研磨装置は、前記ワーク移動機構は、前記角柱状シリコンインゴットを長手方向両側から挟持する一対のチャックと、前記各チャックのうちの少なくともいずれか一方を回転させるチャック用駆動源とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の研磨装置は、前記ワーク移動機構は、前記各チャックのうちの少なくともいずれか一方を、前記角柱状シリコンインゴットに向けて移動させる挟持用駆動源を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の研磨装置は、前記ワーク移動機構は、前記レールに近接して設けられるネジ軸にネジ結合するナットと、前記ナットを回転駆動して前記ワーク移動機構を移動させる移動用駆動源とを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の研磨装置は、前記研磨ゴミ受けは、当該研磨ゴミ受けに溜まった前記研磨ゴミを外部に排出する排出口と、前記研磨ゴミを前記排出口に向けて誘導する傾斜部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の研磨装置によれば、基台の長手方向一側にワーク供給テーブルを設け、基台の長手方向他側かつ基台の短手方向外側にワーク研磨機構を設け、基台の長手方向他側に研磨ゴミ受けを設け、基台の上方に当該基台から所定の間隔をもってワーク懸垂梁とレールとを設け、レールに移動自在に角柱状シリコンインゴットを懸垂支持して角柱状シリコンインゴットをワーク供給テーブルとワーク研磨機構との間で移動させるワーク移動機構を設ける。これにより、ワーク研磨機構からワーク供給テーブルおよびワーク移動機構を遠ざけて、ワーク研磨機構の研磨動作により生じる研磨ゴミを、ワーク供給テーブルおよびワーク移動機構に飛散し難くすることができる。よって、ワーク供給テーブルおよびワーク移動機構のメンテナンス周期を延ばすことができる。また、ワーク移動機構は基台の上方で移動するので、駆動系を防水するためのカバーが不要となって装置の大型化を回避できる。さらに、メンテナンス作業者はワーク移動機構をしゃがまずにメンテナンスすることができ、メンテナンス作業者への負担を軽減することができる。また、ワーク移動機構側を移動するようにしたので、ワーク研磨機構側に設けた研磨ゴミ受けに研磨ゴミを集約させることができる。よって、溜まった研磨ゴミの廃棄を容易に行うことができる。
【0014】
本発明の研磨装置によれば、ワーク移動機構は、角柱状シリコンインゴットを長手方向両側から挟持する一対のチャックと、各チャックのうちの少なくともいずれか一方を回転させるチャック用駆動源とを備えるので、角柱状シリコンインゴットの研磨部位を、ワーク研磨機構に対して精度良く位置決めすることができる。
【0015】
本発明の研磨装置によれば、ワーク移動機構は、各チャックのうちの少なくともいずれか一方を、角柱状シリコンインゴットに向けて移動させる挟持用駆動源を備えるので、角柱状シリコンインゴットを強固に保持でき、角柱状シリコンインゴットの位置ズレを確実に防止して、研磨精度(ウェハの成形精度)をより向上させることができる。
【0016】
本発明の研磨装置によれば、ワーク移動機構は、レールに近接して設けられるネジ軸にネジ結合するナットと、ナットを回転駆動してワーク移動機構を移動させる移動用駆動源とを備えるので、ワーク移動機構を精度良く移動させることができ、研磨精度をより向上させることができる。
【0017】
本発明の研磨装置によれば、研磨ゴミ受けは、研磨ゴミ受けに溜まった研磨ゴミを外部に排出する排出口と、研磨ゴミを排出口に向けて誘導する傾斜部とを備えるので、研磨ゴミを傾斜部により排出口に集約させ、排出口から纏めて外部に排出することができ、研磨ゴミを容易に廃棄処分することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】(a)は単結晶シリコンインゴットの加工手順を説明する説明図、(b)は多結晶シリコンインゴットの加工手順を説明する説明図である。
【図2】本発明に係る研磨装置を横方向から見た側面図である。
【図3】図2の研磨装置を上方から見た平面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う部分断面図である。
【図5】図3のB−B線に沿う部分断面図である。
【図6】ワーク移動機構の詳細構造を説明する説明図である。
【図7】図6のC−C線に沿う部分断面図である。
【図8】(a),(b)は、ワーク研磨機構による研磨加工を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施の形態に係る研磨装置の説明に先立ち、加工対象となる太陽電池用シリコンインゴット(ワーク)の加工手順について、図面を用いて詳細に説明する。図1(a)は単結晶シリコンインゴットの加工手順を説明する説明図、(b)は多結晶シリコンインゴットの加工手順を説明する説明図を表している。
【0020】
図1(a)に示すように、単結晶シリコンインゴットは、シリコン原料を坩堝の中で溶かし、回転させながら徐々に引き上げることで、1つの大きな結晶からなる略円柱形状に形成されている。一方、図1(b)に示すように、多結晶シリコンインゴットは、例えばシリコン原料を鋳造成形することにより、多数の小さな結晶からなる略直方体形状に形成されている。
【0021】
単結晶シリコンインゴットおよび多結晶シリコンインゴットは、それぞれ角柱加工(切断)を経て断面が略正方形の角柱状に形成され、さらに対向する側面および角部を研磨加工することで形状が整えられる。その後、研磨加工を経た角柱状シリコンインゴットは、ワイヤソーを用いてスライス加工され、厚さ1mm程度の複数枚のウェハとなる。
【0022】
本発明に係る研磨装置は、角柱状シリコンインゴットの対向する側面および角部を研磨して形状を整えるための研磨加工に用いられ、以下、その詳細について図面を用いて説明する。
【0023】
図2は本発明に係る研磨装置を横方向から見た側面図を、図3は図2の研磨装置を上方から見た平面図を、図4は図3のA−A線に沿う部分断面図を、図5は図3のB−B線に沿う部分断面図を、図6はワーク移動機構の詳細構造を説明する説明図を、図7は図6のC−C線に沿う部分断面図を、図8(a),(b)はワーク研磨機構による研磨加工を説明する説明図をそれぞれ表している。
【0024】
図2および図3に示すように、研磨装置10は、工場等の敷地内における床面FLに設置される基台11を備え、基台11は、上方から見ると床面FLの水平方向に延在するよう略長方形形状に形成されている。基台11には、複数の調節脚12が設けられ、床面FLに凹凸がある場合に各調節脚12の長さをそれぞれ調節することで、基台11を床面FLにがたつくことなく設置できるようにしている。
【0025】
基台11には、複数の支柱13の一端側(図2中下側)が固定され、各支柱13の他端側(図2中上側)は、床面FL側とは反対側、つまり基台11の上方に延びている。各支柱13の他端側には、床面FLの水平方向に延在する一対のワーク懸垂梁14が設けられ、各ワーク懸垂梁14は、基台11の長手方向に沿って平行に設けられ、かつ基台11の上方に基台11から所定の間隔をもって設けられている。各ワーク懸垂梁14は、各支柱13を介して基台11に固定され、各ワーク懸垂梁14のさらに上方には、複数のサブ支柱15を介して制御基板やハーネス等(図示せず)を収納する制御ボックス16が設けられている。
【0026】
基台11は、その長手方向に沿って、ワーク搬入領域とワーク加工領域とに分けられ、ワーク搬入領域側からワーク加工領域側(図中左側から図中右側)に向けて、基台11の床面FLからの高さ寸法が徐々に低くなるよう傾斜している。基台11の床面FLと近接する部位(図中右側)には、ワーク研磨機構30の研磨動作により生じた研磨粉や研磨液等の研磨ゴミ(図示せず)を、研磨装置10の外部に排出するための研磨ゴミ排出孔11aが設けられている。
【0027】
基台11の長手方向他側、つまり基台11のワーク加工領域側には、基台11の長手方向に沿って基台11を覆うよう皿状の研磨ゴミ受け17が設けられている。研磨ゴミ受け17は、基台11と各ワーク懸垂梁14との間に設けられ、複数の支柱13に固定されている。研磨ゴミ受け17は、基台11の傾斜に倣って傾斜しており、研磨ゴミ受け17の床面FLと近接する部位(図中右側)には、図3に示すように排出口17aと傾斜部17bとが設けられている。
【0028】
排出口17aは中空パイプ状となっており、その先端側は基台11の研磨ゴミ排出孔11aに臨んでいる。排出口17aは、研磨ゴミ受け17に溜まった研磨ゴミを研磨装置10の外部に排出するもので、傾斜部17bは、研磨ゴミ受け17に溜まった研磨ゴミを排出口17aに向けて誘導するものである。これにより、ワーク研磨機構30の研磨動作により生じた研磨ゴミは、その殆どが研磨ゴミ受け17に受け止められて傾斜部17bおよび排出口17aを介して、研磨装置10の外部に排出される。なお、ワーク研磨機構30の動作状態によっては、研磨ゴミが研磨ゴミ受け17以外の部分に飛散する場合があるが、この場合には、研磨ゴミは基台11上に落ちて、その後、研磨ゴミ排出孔11aから研磨装置10の外部に排出されるようになっている。
【0029】
研磨装置10は、その全体が筐体18(図2中二点鎖線)によって覆われており、これによりワーク研磨機構30の研磨動作によって生じた研磨ゴミが、研磨装置10の外部に飛散しないようにしている。また、筐体18のワーク加工領域に対応する部位等には、ワーク研磨機構30の動作状態を外部から目視可能とするために確認窓(図示せず)が設けられ、これにより作業者は研磨装置10の汚れ具合(メンテナンス時期)等を確認することができる。
【0030】
基台11の長手方向一側(図中左側)には、ワーク供給テーブル20が設けられている。ワーク供給テーブル20は、基台11のワーク搬入領域に設けられ、ワークとしての角柱状シリコンインゴットWK(単結晶または多結晶)を、基台11に供給するようになっている。ワーク供給テーブル20は、図3および図4に示すように、基台11の短手方向に移動可能なテーブル21と、角柱状シリコンインゴットWKを掴むワーククランプ22とを備えている。
【0031】
テーブル21は、基台11の短手方向に延び、かつ基台11に固定されたスライドレール23に摺動自在に設けられている。スライドレール23の一端側(図4中右側)は筐体18外に設けられ、スライドレール23の他端側(図4中左側)は筐体18内に設けられている。これにより、図示しない駆動機構、例えばボールネジ機構等によりテーブル21を移動させることで、筐体18外でテーブル21にセットした角柱状シリコンインゴットWKを、筐体18内のワーク移動機構40に供給することができる。
【0032】
ワーククランプ22は、テーブル21上に設けられ、図示しないアクチュエータを駆動することにより、角柱状シリコンインゴットWKをその短手方向から挟持するようになっている。ワーククランプ22には、図4に示すように、角柱状シリコンインゴットWKを挟持する機能に加え、角柱状シリコンインゴットWKの中心軸Cおよび幅寸法Wを割り出す第1割り出し機構22aを備え、角柱状シリコンインゴットWKの中心軸Cおよび幅寸法Wを割り出すことにより、後に行われるワーク移動機構40による角柱状シリコンインゴットWKの回転制御(研磨部位の切り替え制御)を精度良く行えるようにしている。
【0033】
ここで、図4に示す符号24は、基台11の短手方向に沿うワーク供給テーブル20とワーク移動機構40との間に設けられ、角柱状シリコンインゴットWKの長さ寸法L(図3参照)を割り出す第2割り出し機構を示している。第2割り出し機構24は、角柱状シリコンインゴットWKの長さ寸法Lを割り出して、ワーク移動機構40の制御量、つまり角柱状シリコンインゴットWKの移動量等を決定するために用いられる。これにより、長さ寸法の異なる角柱状シリコンインゴットWKに対応して、効率良く研磨加工できるようになっている。
【0034】
図3に示すように、基台11のワーク供給テーブル20よりも長手方向他側(図中右側)には、基台11の短手方向外側に対向して突出するよう一対の研磨機構基台11bが一体に設けられ、各研磨機構基台11b上にはワーク研磨機構30が設置されている。つまり、基台11の長手方向一側にワーク供給テーブル20が設けられ、基台11の長手方向他側かつ基台11の短手方向外側にワーク研磨機構30が設けられている。
【0035】
ワーク研磨機構30は、図2に示すように、基台11のワーク加工領域に設けられ、角柱状シリコンインゴットWKの対向する側面および角部(図8参照)を、筐体18内で研磨加工するようになっている。ワーク研磨機構30は、図3に示すように、基台11の長手方向一側に設置される一対の粗研磨ユニット31と、基台11の長手方向他側に設置される一対の仕上げ研磨ユニット32とを備えており、各研磨ユニット31,32は、基台11を短手方向から挟むようにして対向配置されている。
【0036】
粗研磨ユニット31は、基台11側で回転する円盤状の粗砥石31aと、粗砥石31aを所定の回転数で回転駆動する駆動モータ31bとを備えている。粗研磨ユニット31は、図5に示すように、研磨機構基台11bに対して移動テーブル33を介して設けられ、粗研磨ユニット31は、移動テーブル33の動作により角柱状シリコンインゴットWKに対して近接または離間するようになっている。これにより、回転する粗砥石31aの角柱状シリコンインゴットWKに対する位置を微調整できるようになっている。
【0037】
仕上げ研磨ユニット32は、基台11側で回転する円盤状の仕上げ砥石32aと、仕上げ砥石32aを所定の回転数で回転駆動する駆動モータ32bとを備えている。仕上げ研磨ユニット32は、粗研磨ユニット31と同様に、移動テーブル33を介して研磨機構基台11bに設けられ、回転する仕上げ砥石32aの角柱状シリコンインゴットWKに対する位置を微調整できるようになっている。なお、図5においては、ワーク移動機構40とワーク研磨機構30との位置関係を明確にするために、図4と同様にワーク移動機構40を示している。
【0038】
対向する各粗砥石31aおよび各仕上げ砥石32aの間には、角柱状シリコンインゴットWKが通過するワーク通過間隙SPが形成され、各研磨ユニット31,32は、ワーク通過間隙SPを通過する角柱状シリコンインゴットWKに対して研磨加工を行うようになっている。ワーク通過間隙SPの下方には、研磨ゴミ受け17の床面FLから離間した側が対向しており、これにより各研磨ユニット31,32の研磨動作により生じた研磨ゴミの殆どを、研磨ゴミ受け17に落とせるようにしている。
【0039】
図2に示すように、各ワーク懸垂梁14には、基台11の長手方向に延在するレール41がそれぞれ取り付けられており、各レール41には、ワーク移動機構40が移動自在に設けられている。ワーク移動機構40は、角柱状シリコンインゴットWKを懸垂支持し、ワーク供給テーブル20とワーク研磨機構30との間、つまりワーク搬入領域とワーク加工領域との間で角柱状シリコンインゴットWKを移動させるようになっている。
【0040】
ワーク移動機構40は、図6および図7に示すように、各レール41に懸垂状態で支持される本体部42と、角柱状シリコンインゴットWKを挟持するチャック部43とを備えている。本体部42には、基台11の短手方向両側に突出する一対のフランジ部42aが一体に設けられ、各フランジ部42aには、各レール41に摺動自在に設けられる複数のガイド44が固定されている。各ガイド44は、本体部42の長手方向に沿って略等間隔で設けられ、これにより本体部42を各レール41に沿ってがたつくこと無くスムーズに移動させることができる。
【0041】
本体部42の基台11側とは反対側(図中上側)には、ワーク移動機構40を各レール41に沿わせて移動させるための移動用モータ(移動用駆動源)45が設けられている。移動用モータ45は、図7に示すようにモータケース45aを備え、モータケース45a内には、供給される駆動電流の大きさにより所定の回転数/回転方向で回転するモータ軸45bと、モータ軸45bにより回転駆動されるナット45cとが回転自在に設けられている。モータ軸45bとナット45cとの間には、タイミングベルトや金属チェーン等よりなる動力伝達部材45d(詳細図示せず)が掛け渡されており、動力伝達部材45dを介してモータ軸45bの回転力がナット45cに伝達される。
【0042】
ここで、各ワーク懸垂梁14のうちの一方のワーク懸垂梁14には、基台11の長手方向に沿って延在し、一方のレール41に近接するネジ軸45e(図2参照)が固定され、ナット45cはこのネジ軸45eにネジ結合されている。これにより、移動用モータ45に駆動電流を供給することで、モータ軸45bおよび動力伝達部材45dを介してナット45cが回転駆動され、ワーク移動機構40は各レール41に沿って基台11の長手方向に移動する。
【0043】
図6に示すように、本体部42の基台11側(図中下側)には、角柱状シリコンインゴットWKを、その長手方向両側から挟持するチャック部43が設けられ、チャック部43は、固定側チャック機構46と移動側チャック機構47とを備えている。
【0044】
固定側チャック機構46は、本体部42の基台11側に一体に設けられた固定側チャック本体46aと、固定側チャック本体46a内に設けられた固定側チャック用モータ(チャック用駆動源)46bと、角柱状シリコンインゴットWKの長手方向一側を支持する固定側チャック(チャック)46cとを有している。
【0045】
移動側チャック機構47は、本体部42の基台11側で本体部42の長手方向に沿って移動自在に設けられた移動側チャック本体47aと、移動側チャック本体47a内に設けられ、固定側チャック用モータ46bと同期回転する移動側チャック用モータ(チャック用駆動源)47bと、角柱状シリコンインゴットWKの長手方向他側を支持する移動側チャック(チャック)47cと、本体部42と移動側チャック本体47aとの間に設けられたスライダ機構48とを有している。
【0046】
スライダ機構48は、図7に示すように、本体部42の基台11側に固定され、本体部42の長手方向に沿って平行に設けられた一対のチャック用レール48aと、各チャック用レール48aに移動自在に設けられ、移動側チャック本体47aに固定された一対のチャック用ガイド48bと、各チャック用レール48a間に設けられ、移動側チャック本体47aを各チャック用レール48aに沿って移動させるためのボールネジ機構49とを有している。ここで、各チャック用ガイド48bは、移動側チャック本体47aの長手方向に沿う両端側に設けられ、これにより移動側チャック本体47aを各チャック用レール48aに沿ってがたつくこと無くスムーズに移動させることができる。
【0047】
ボールネジ機構49は、図6および図7に示すように、本体部42に一体に設けられて移動側チャック本体47a(移動側チャック47c)を、角柱状シリコンインゴットWKに向けて移動させる挟持用モータ(挟持用駆動源)49aと、挟持用モータ49aの回転駆動により回転するチャック用ネジ軸49bと、移動側チャック本体47aに固定され、チャック用ネジ軸49bにネジ結合するチャック用ナット49cとを備えている。これにより、挟持用モータ49aに駆動電流を供給することでチャック用ネジ軸49bが回転駆動され、移動側チャック本体47aが本体部42の長手方向に沿って移動し、角柱状シリコンインゴットWKを固定側チャック46cおよび移動側チャック47cにより挟持できる。
【0048】
次に、以上のように形成した研磨装置10の動作について、図面を用いて詳細に説明する。
【0049】
[ワークセット工程]
まず、図3に示すようにワーク供給テーブル20が初期状態にあり、テーブル21が筐体18外にある状態のもとで、作業者またはワーク供給装置(図示せず)により、角柱状シリコンインゴットWKをテーブル21上にセットする。次いで、研磨装置10のコントロールパネル(図示せず)を操作して研磨装置10を作動させる。すると、ワーク供給テーブル20のワーククランプ22が角柱状シリコンインゴットWKを挟持するとともに、第1割り出し機構22aにより角柱状シリコンインゴットWKの中心軸Cおよび幅寸法Wが割り出される。
【0050】
その後、矢印M1方向にテーブル21が移動し、第2割り出し機構24(図4参照)により角柱状シリコンインゴットWKの長さ寸法Lが割り出される。その後さらに、矢印M1方向にテーブル21が移動して、角柱状シリコンインゴットWKが筐体18内に搬入され、ワーク移動機構40に角柱状シリコンインゴットWKが供給される。
【0051】
角柱状シリコンインゴットWKがワーク移動機構40に供給されると、ワーク移動機構40の挟持用モータ49aが回転駆動される。すると、移動側チャック本体47a(移動側チャック47c)が、角柱状シリコンインゴットWKに向けて移動(図6中矢印M2参照)し、固定側チャック46cおよび移動側チャック47cにより角柱状シリコンインゴットWKが長手方向両側から挟持される。ここで、各チャック46c,47cによる挟持力(押圧力)は、例えば、挟持用モータ49aの駆動抵抗の増加を、当該挟持用モータ49aの電流値を監視すること等によって設定される。このようにして、角柱状シリコンインゴットWKのワーク移動機構40へのセットが完了する。
【0052】
その後、各チャック機構46,47の各チャック用モータ46b,47bが矢印R1方向に同期回転し、これによりワーク研磨機構30の各砥石31a,32aに対して、角柱状シリコンインゴットWKの対向する側面または角部を対向可能とする。次いで、ワーク移動機構40の移動用モータ45が回転駆動されて、ワーク移動機構40(角柱状シリコンインゴットWK)が、矢印M3に示すようにワーク研磨機構30に向けて移動する。
【0053】
[研磨加工工程]
角柱状シリコンインゴットWKがセットされたワーク移動機構40は、各レール41上を滑るように移動して、ワーク搬入領域からワーク加工領域(図2参照)に移動する。その後、角柱状シリコンインゴットWKがワーク通過間隙SP内に入り、角柱状シリコンインゴットWKの移動方向先端側が各粗研磨ユニット31に対向したところでワーク移動機構40は一旦停止する。ここで、ワーク移動機構40の移動制御(位置制御)は、移動用モータ45に設けられた磁気式回転センサ等(図示せず)の検出信号に基づいて行われる。
【0054】
次いで、各粗研磨ユニット31の各駆動モータ31bが、所定の回転数で回転駆動され、これに伴い各粗砥石31aが矢印R2方向に回転駆動される。その後、矢印M4方向に移動テーブル33(図5参照)が移動して、各粗研磨ユニット31の角柱状シリコンインゴットWKに対する位置が微調整されて、角柱状シリコンインゴットWKの各側面に各粗砥石31aが接触する。これにより、図8(a)に示すように角柱状シリコンインゴットWKの各側面が研磨加工される。ここで、各粗研磨ユニット31による研磨加工とともにワーク移動機構40がゆっくりと移動し、これにより角柱状シリコンインゴットWKの長手方向に沿う各側面の全域が研磨加工されていく。また、ワーク移動機構40は、複数回往復移動(例えば2回往復移動)して研磨加工するようになっている。
【0055】
その後、角柱状シリコンインゴットWKの長手方向に沿う各側面の全域の研磨加工を終えると、再び移動テーブル33が移動し、各粗研磨ユニット31の角柱状シリコンインゴットWKに対する位置が微調整されて、角柱状シリコンインゴットWKの各側面から各粗砥石31aが離間する。次いで、各チャック用モータ46b,47bが矢印R1方向に同期回転(45°回転)し、これにより各砥石31a,32aに対して、角柱状シリコンインゴットWKの対向する角部を対向可能とする。その後、再び移動テーブル33が移動して、図8(b)に示すように角柱状シリコンインゴットWKの各角部が、各側面の研磨加工と同様に研磨加工されていく。
【0056】
ここで、ワーク研磨機構30の研磨動作に伴い生じた研磨ゴミ(研磨粉,研磨液等)は研磨ゴミ受け17に落ちて、図3中破線矢印WFに示すように、研磨ゴミ受け17の排出口17aから研磨装置10の外部に排出される。このようにして角柱状シリコンインゴットWKの粗研磨(研磨加工)が完了する。
【0057】
角柱状シリコンインゴットWKの対向する側面および角部の粗研磨が終わった後は、各仕上げ研磨ユニット32の各駆動モータ32bが所定の回転数で回転駆動され、各仕上げ砥石32aが矢印R3方向に回転し、矢印M5方向に移動テーブル33が移動して各仕上げ研磨ユニット32の角柱状シリコンインゴットWKに対する位置が微調整され、角柱状シリコンインゴットWKの各側面に各仕上げ砥石32aが接触する。このように各仕上げ研磨ユニット32は各粗研磨ユニット31と同じ動作(図8参照)を行い、角柱状シリコンインゴットWKの仕上げ研磨(研磨加工)が完了する。
【0058】
なお、研磨加工(粗研磨/仕上げ研磨)を終えた角柱状シリコンインゴットWKは、上述とは逆の手順を辿って研磨装置10外に搬出される。つまり、仕上げられた角柱状シリコンインゴットWKは、ワーク移動機構40の移動によりワーク加工領域からワーク搬入領域に移動し、その後、ワーク供給テーブル20を介して研磨装置10外に搬出される。
【0059】
以上詳述したように、本実施の形態に係る研磨装置10によれば、基台11の長手方向一側にワーク供給テーブル20を設け、基台11の長手方向他側かつ基台11の短手方向外側にワーク研磨機構30を設け、基台11の長手方向他側に研磨ゴミ受け17を設け、基台11の上方に当該基台11から所定の間隔をもってワーク懸垂梁14とレール41とを設け、レール41に移動自在に角柱状シリコンインゴットWKを懸垂支持して角柱状シリコンインゴットWKをワーク供給テーブル20とワーク研磨機構30との間で移動させるワーク移動機構40を設けた。
【0060】
これにより、ワーク研磨機構30からワーク供給テーブル20およびワーク移動機構40を遠ざけて、ワーク研磨機構30の研磨動作により生じる研磨ゴミを、ワーク供給テーブル20およびワーク移動機構40に飛散し難くすることができる。よって、ワーク供給テーブル20およびワーク移動機構40のメンテナンス周期を延ばすことができる。また、ワーク移動機構40は基台11の上方で移動するので、駆動系を防水するためのカバーが不要となって装置の大型化を回避できる。さらに、メンテナンス作業者はワーク移動機構40をしゃがまずにメンテナンスすることができ、メンテナンス作業者への負担を軽減することができる。また、ワーク移動機構40側を移動するようにしたので、ワーク研磨機構30側に設けた研磨ゴミ受け17に研磨ゴミを集約させることができる。よって、溜まった研磨ゴミの廃棄を容易に行うことができる。
【0061】
また、本実施の形態に係る研磨装置10によれば、ワーク移動機構40は、角柱状シリコンインゴットWKを長手方向両側から挟持する一対のチャック46c,47cと、各チャック46c,47cをそれぞれ同期回転させる一対のチャック用モータ46b,47bとを備えるので、角柱状シリコンインゴットWKの研磨部位を、ワーク研磨機構30に対して精度良く位置決めすることができる。
【0062】
さらに、本実施の形態に係る研磨装置10によれば、ワーク移動機構40は、移動側チャック47cを、角柱状シリコンインゴットWKに向けて移動させる挟持用モータ49aを備えるので、角柱状シリコンインゴットWKを強固に保持でき、角柱状シリコンインゴットWKの位置ズレを確実に防止して、研磨精度(ウェハの成形精度)をより向上させることができる。
【0063】
また、本実施の形態に係る研磨装置10によれば、ワーク移動機構40は、レール41に近接して設けられるネジ軸45eにネジ結合するナット45cと、ナット45cを回転駆動してワーク移動機構40を移動させる移動用モータ45とを備えるので、ワーク移動機構40を精度良く移動させることができ、研磨精度をより向上させることができる。
【0064】
さらに、本実施の形態に係る研磨装置10によれば、研磨ゴミ受け17は、研磨ゴミ受け17に溜まった研磨ゴミを外部に排出する排出口17aと、研磨ゴミを排出口17aに向けて誘導する傾斜部17bとを備えるので、研磨ゴミを傾斜部17bにより排出口17aに集約させ、排出口17aから纏めて外部に排出することができ、研磨ゴミを容易に廃棄処分することができる。
【0065】
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、固定側チャック本体46a(固定側チャック46c)を本体部42に固定し、移動側チャック本体47a(移動側チャック47c)を本体部42に対して移動させるようにしたが、本発明はこれに限らず、逆の関係、つまり固定側チャック本体46aを本体部42に対して移動させるようにし、移動側チャック本体47aを本体部42に固定するようにしても良い。また、各チャック本体46a,47aの双方を本体部42に対して移動させるようにしても良い。
【0066】
また、上記実施の形態においては、固定側チャック46cおよび移動側チャック47cの双方を、それぞれ固定側チャック用モータ46bおよび移動側チャック用モータ47bにより同期回転するようにしたものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、固定側チャック用モータ46bに代えてベアリングを設置し、移動側チャック用モータ47bのみにより角柱状シリコンインゴットWKを回転させるようにしても良い。この場合、2つのチャック用モータを同期回転させなくて済むので、制御ロジックや配線の簡素化等を図ることができる。
【0067】
さらに、上記実施の形態においては、チャック用駆動源,挟持用駆動源および移動用駆動源として、駆動電流を供給することで回転するモータ(電動モータ)であるものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、圧縮エアを供給することで回転する回転部材を備えたモータ(エアモータ)を用いることもできる。
【0068】
また、上記実施の形態においては、移動側チャック本体47cを、挟持用モータ49aを備えたボールネジ機構49により移動させるものを示したが、本発明はこれに限らず、挟持用駆動源としてエアシリンダや油圧シリンダを用い、これらの直動型駆動源によって、移動側チャック本体47cを移動させることもできる。
【符号の説明】
【0069】
10 研磨装置
11 基台
11a 研磨ゴミ排出孔
11b 研磨機構基台
12 調節脚
13 支柱
14 ワーク懸垂梁
15 サブ支柱
16 制御ボックス
17 研磨ゴミ受け
17a 排出口
17b 傾斜部
18 筐体
20 ワーク供給テーブル
21 テーブル
22 ワーククランプ
22a 第1割り出し機構
23 スライドレール
24 第2割り出し機構
30 ワーク研磨機構
31 粗研磨ユニット
31a 粗砥石
31b 駆動モータ
32 仕上げ研磨ユニット
32a 仕上げ砥石
32b 駆動モータ
33 移動テーブル
40 ワーク移動機構
41 レール
42 本体部
42a フランジ部
43 チャック部
44 ガイド
45 移動用モータ(移動用駆動源)
45a モータケース
45b モータ軸
45c ナット
45d 動力伝達部材
45e ネジ軸
46 固定側チャック機構
46a 固定側チャック本体
46b 固定側チャック用モータ(チャック用駆動源)
46c 固定側チャック(チャック)
47 移動側チャック機構
47a 移動側チャック本体
47b 移動側チャック用モータ(チャック用駆動源)
47c 移動側チャック(チャック)
48 スライダ機構
48a チャック用レール
48b チャック用ガイド
49 ボールネジ機構
49a 挟持用モータ(挟持用駆動源)
49b チャック用ネジ軸
49c チャック用ナット
FL 床面
SP ワーク通過間隙
WK 角柱状シリコンインゴット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽電池に用いる角柱状シリコンインゴットの対向する側面および角部を研磨する研磨装置であって、
床面に設置され、前記床面の水平方向に延在する基台と、
前記基台の長手方向一側に設けられ、前記基台の短手方向に移動して前記角柱状シリコンインゴットを前記基台に供給するワーク供給テーブルと、
前記基台の長手方向他側かつ前記基台の短手方向外側に設けられ、前記角柱状シリコンインゴットの対向する側面および角部を研磨するワーク研磨機構と、
前記基台の長手方向他側に設けられ、前記ワーク研磨機構の研磨動作により生じた研磨ゴミを受止する研磨ゴミ受けと、
前記基台の上方に当該基台から所定の間隔をもって設けられ、前記基台に固定されるワーク懸垂梁と、
前記ワーク懸垂梁に取り付けられ、前記基台の長手方向に延在するレールと、
前記レールに移動自在に設けられ、前記角柱状シリコンインゴットを懸垂支持して前記角柱状シリコンインゴットを前記ワーク供給テーブルと前記ワーク研磨機構との間で移動させるワーク移動機構とを備えることを特徴とする研磨装置。
【請求項2】
請求項1記載の研磨装置において、前記ワーク移動機構は、前記角柱状シリコンインゴットを長手方向両側から挟持する一対のチャックと、前記各チャックのうちの少なくともいずれか一方を回転させるチャック用駆動源とを備えることを特徴とする研磨装置。
【請求項3】
請求項2記載の研磨装置において、前記ワーク移動機構は、前記各チャックのうちの少なくともいずれか一方を、前記角柱状シリコンインゴットに向けて移動させる挟持用駆動源を備えることを特徴とする研磨装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の研磨装置において、前記ワーク移動機構は、前記レールに近接して設けられるネジ軸にネジ結合するナットと、前記ナットを回転駆動して前記ワーク移動機構を移動させる移動用駆動源とを備えることを特徴とする研磨装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の研磨装置において、前記研磨ゴミ受けは、当該研磨ゴミ受けに溜まった前記研磨ゴミを外部に排出する排出口と、前記研磨ゴミを前記排出口に向けて誘導する傾斜部とを備えることを特徴とする研磨装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−96319(P2012−96319A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−246033(P2010−246033)
【出願日】平成22年11月2日(2010.11.2)
【出願人】(594002288)株式会社BBS金明 (8)
【Fターム(参考)】