説明

経路探索装置及び車載ナビゲーション装置

【課題】妊婦や乳幼児の身体に負担がかからない経路を探索する経路探索装置、及び妊婦や乳幼児の身体に負担がかからないように車両走行をナビゲートする車載ナビゲーション装置を提供すること。
【解決手段】経路探索時に妊婦や乳幼児が乗車していることを示す妊婦・乳幼児乗車情報の取得処理を行う(ステップS102、図3、図4)。そして、妊婦・乳幼児乗車情報が記憶されている場合には、妊婦又は乳幼児が乗車しているとして、外部メモリ9にあらかじめ記憶されている振動の多い道路を除外した経路を、地図データを用いて探索する(ステップS105)。さらに、その探索経路の予想走行時間が所定時間より大きい場合には、その旨を注意警告する(ステップS108)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目的地までの経路を探索する経路探索装置及び車両の現在地周辺の地図を表示して車両の走行をナビゲートする車載ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の車載ナビゲーション装置では、過去の交通事故に関する道路情報を記憶しておき、その情報に基づいて交通事故の発生頻度の高い道路を回避した経路探索処理を行う。
【特許文献1】特開2002−156239号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述の特許文献1の車載ナビゲーション装置では、交通事故の少ない、より安全な走行経路を提供するものである。しかしながら、車両に妊婦や生後間もない乳幼児が乗車している場合には、安全であるのはもとより、走行の際に身体に負担のかからないようにする必要がある。例えば、交通事故が少ない道路であっても、砂利道のように整備されていない道路を走行した場合には車両の振動が多く、それによって妊婦や乳幼児の身体に負担がかかってしまう。特に、妊娠の後半期については、シートベルトをすることにより胎児が圧迫されて危険であることを考慮して、シートベルトの着用を免除されていることから、この場合特に走行中に車両の振動などによって妊婦の身体に負担がかかることが予想される。
【0004】
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、妊婦や乳幼児の身体に負担がかからない経路を探索する経路探索装置、及び妊婦や乳幼児の身体に負担がかからないように車両走行をナビゲートする車載ナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために請求項1の経路探索装置は、出発地及び目的地を設定する設定手段と、地図データを記憶する地図データ記憶手段と、車両が走行したときに振動の多い道路を記憶する道路記憶手段と、前記地図データを用いて、前記設定手段が設定した出発地から目的地までの最適経路を探索するものであり、当該探索する経路を構成する道路として、前記道路記憶手段に記憶されている振動の多い道路を含み難くくした探索手段とを備えることを特徴とする。これによれば、振動の少ない道路から構成される経路が探索されやすくなるので、車両に妊婦や乳幼児が乗車していても、身体に負担のかからないようにすることができる。
【0006】
請求項2の経路探索装置は、前記探索手段は、前記振動の多い道路を完全に除外した経路を探索することを特徴とする。これによれば、確実に振動の少ない道路から構成される経路が探索されるので、車両に妊婦や乳幼児が乗車していても、確実に身体に負担のかからないようにすることができる。
【0007】
請求項3の経路探索装置は、前記地図データは、それぞれ道路に関する情報が付された道路を示す複数のリンクデータを含んでおり、前記探索手段は、前記最適経路を探索するときは、前記道路に関する情報に基づいて前記各リンクデータにコストを付与し、前記出発地から目的地までの経路のうち、前記コストの加算値が最小の経路を探索するものであり、前記振動の多い道路に対応するリンクデータに対しては、それ以外のリンクデータよりも付与するコストを大きくすることを特徴とする。
【0008】
つまり、振動の多い道路を探索経路から除外される確率を大きくすることができる。例えば、振動の多い道路があったとして、その近くに道路がない場合は、その振動の多い道路を無理に除外すると、異常に遠回りの経路を探索することになってしまう。この場合、妊婦や乳幼児が乗車していたとしても、かえって長距離、長時間走行のために身体に負担がかかってしまう。そこで請求項3のように、振動の多い道路に対応するリンクデータに付与するコストを大きくしたとしても、他のリンクデータのコストのほうが大きければ、結局その振動の多い道路を採用することになる。すなわち、異常に遠回りの経路を探索してしまうということを防ぐことができる。また、振動の多い道路に対しては、付与するコストを無限に大きくすることにより、完全に探索経路から除外することもできる。
【0009】
請求項4の経路探索装置は、前記道路記憶手段が記憶する振動の多い道路の情報は、前記地図データ自体に付されていることを特徴とする。これにより、地図データを用いて経路探索する際に、その地図データ自体から振動が多い道路か否かを判断することができる。また、振動が多い道路が地図データ自体に付されているので、迅速に振動の少ない経路を探索することができる。
【0010】
請求項5の経路探索装置は、前記道路記憶手段が記憶する振動の多い道路は、前記地図データとは別で記憶されていることを特徴とする。この場合、地図データを用いて経路探索をする際に、その振動が多い道路が記憶されているメモリ等を参照することにより、振動が少ない経路を探索することができる。また、振動の多い道路を地図データとは別に記憶しておくことにより、地図データを更新した場合にも適用することができる。
【0011】
請求項6の経路探索装置は、前記車両が走行した際の当該車両の振動を検出する振動検出手段を備え、前記道路記憶手段は、前記振動検出手段によって検出した振動の大きさに基づいて、前記振動の多い道路を記憶することを特徴とする。例えば、車両に加速度センサを設置し、その加速度センサの検出信号に基づいて、その道路が振動が多い道路か否かを判定することができる。このように実走行によって、振動が多い道路を記憶していってもよい。
【0012】
請求項7の経路探索装置は、前記車両に妊婦又は乳幼児が乗車しているか否かを判定する判定手段を備え、前記探索手段は、前記判定手段が妊婦又は乳幼児が乗車していると判定した場合のみ、前記振動の多い道路を含み難くした経路を探索することを特徴とする。例えば、車両に妊婦や乳幼児が乗車していない場合、振動が少ない経路よりも、距離や走行時間が短い経路を望む場合も考えられる。請求項7は、このような場合を想定したものである。
【0013】
請求項8の経路探索装置は、妊婦に関する情報を取得する妊婦情報取得手段を備え、前記判定手段は、前記妊婦情報取得手段が妊婦に関する情報を取得した場合に、妊婦が乗車していると判定することを特徴とする。この妊婦に関する情報の取得方法としては、ユーザーにその情報を入力させたり、また産婦人科の病院の診察カードがIC化されている場合には、その診察カードの内容を読み込めるようにして妊婦に関する情報を取得する方法などが考えられる。また、この妊婦に関する情報としては、現在妊婦であることを示す情報はもちろん、産婦人科に通院していることを示す情報や出産予定日などが挙げられる。これにより、車両に妊婦が乗車しているか否かを判定することができる。
【0014】
請求項9の経路探索装置は、現在の日時を取得する日時取得手段を備え、前記妊婦情報取得手段は、妊婦の出産予定日を取得し、前記判定手段は、現在の日時が前記取得した出産予定日前の場合に妊婦が乗車していると判定することを特徴とする。これにより、一旦出産予定日を取得すれば、以降妊婦に関する情報を再取得しなくても、現在の日にちから妊婦が乗車しているか否かを判定することができる。
【0015】
請求項10の経路探索装置は、前記車両にはチャイルドシートが設置されており、前記チャイルドシートに乳幼児が着座したことを検出する着座検出手段を備え、前記判定手段は、前記着座検出手段が前記チャイルドシートに乳幼児が着座したことを検出した場合に、乳幼児が乗車していると判定することを特徴とする。着座検出手段としては、例えば乳幼児の親などによって、その乳幼児がチャイルドシートに着座したことを示す情報を直接経路探索装置に入力させる方法などが挙げられる。これにより、車両に乳幼児が乗車したことを判定することができる。
【0016】
請求項11の経路探索装置は、前記着座検出手段は、前記チャイルドシートへの加重を検出する加重検出手段と、前記チャイルドシートのシートベルトの装着を検出する装着検出手段とを備え、前記加重検出手段が前記チャイルドシートへの加重を検出し、かつ前記装着検出手段が前記チャイルドシートのシートベルトの装着を検出したときに、前記チャイルドシートに乳幼児が着座したと検出することを特徴とする。
【0017】
このように、両方のセンサから判定しているのは、加重検出手段だけで判定すると、例えばチャイルドシートに荷物を置いたときに対しても車両に乳幼児が乗車していると判定してしまい、一方装着検出手段だけて判定すると、例えば乳幼児が着座していないときにシートベルトの装着があった場合に対しても車両に乳幼児が乗車していると判定してしまうからである。したがって、加重検出手段と装着検出手段の両方を用いることにより、確実に車両に乳幼児が乗車しているか否かを判定することができる。さらに、ユーザーは乳幼児が乗車したことを認識させるために特に設定操作をする必要もないので、ユーザーにとっては負担なく、車両に乳幼児が乗車したことを判定することができる。
【0018】
請求項12の経路探索装置は、前記判定手段が前記車両に妊婦又は乳幼児が乗車していると判定したときに、前記探索手段が探索した経路を走行したときの目的地までの予想走行時間が所定時間よりも大きいときに、その旨を警告する警告手段を備えることを特徴とする。車両に妊婦や乳幼児が乗車しているときには、走行時間が長時間である場合にも身体に負担がかかる。請求項12はこのような趣旨によるものである。これにより、この警告があった場合には、電車などの別の交通機関を使用したり、車両で行く場合であっても途中で頻繁に休憩をするなどして長時間運転を回避することができる。
【0019】
請求項13の車載ナビゲーション装置は、車両の現在地を検出する位置検出手段と、地図データを記憶する地図データ記憶手段と、前記車両の現在地周辺の地図データを表示する表示手段とを備える車載ナビゲーション装置において、車両が走行したときに振動の多い道路を記憶する道路記憶手段と、前記車両の現在地の所定範囲内に前記道路記憶手段に記憶されている振動の多い道路がある場合にはその旨を警告する警告手段とを備えることを特徴とする。これにより、仮に車両に妊婦や乳幼児が乗車していても、事前に振動の多い道路を避けて走行することができる。つまり、妊婦や乳幼児の身体に負担をかけることなく走行することができる。
【0020】
請求項14の車載ナビゲーション装置は、前記道路記憶手段が記憶する振動の多い道路の情報は、前記地図データ自体に付されていることを特徴とする。これにより、上記請求項4と同様の効果を得ることができる。
【0021】
請求項15の車載ナビゲーション装置は、前記道路記憶手段が記憶する振動の多い道路は、前記地図データとは別で記憶されていることを特徴とする。これにより、上記請求項5と同様の効果を得ることができる。
【0022】
請求項16の車載ナビゲーション装置は、前記車両が走行した際の当該車両の振動を検出する振動検出手段を備え、前記道路記憶手段は、前記振動検出手段によって検出した振動の大きさに基づいて、前記振動の多い道路を記憶することを特徴とする。これにより、上記請求項6と同様の効果を得ることができる。
【0023】
請求項17の車載ナビゲーション装置は、前記車両に妊婦又は乳幼児が乗車しているか否かを判定する判定手段を備え、前記警告手段は、前記判定手段が妊婦又は乳幼児が乗車していると判定した場合のみ、前記警告をすることを特徴とする。例えば、車両に妊婦や乳幼児が乗車していない場合、周囲に振動が多い道路がある旨を警告するとかえって煩わしい場合も考えられる。請求項17は、このような場合を想定したものである。
【0024】
請求項18の車載ナビゲーション装置は、妊婦に関する情報を取得する妊婦情報取得手段を備え、前記判定手段は、前記妊婦情報取得手段が妊婦に関する情報を取得した場合に、妊婦が乗車していると判定することを特徴とする。これにより、上記請求項8と同様の効果を得ることができる。
【0025】
請求項19の車載ナビゲーション装置は、現在の日時を取得する日時取得手段を備え、前記妊婦情報取得手段は、妊婦の出産予定日を取得し、前記判定手段は、現在の日時が前記取得した出産予定日前の場合に妊婦が乗車していると判定することを特徴とする。これにより、上記請求項9と同様の効果を得ることができる。
【0026】
請求項20の車載ナビゲーション装置は、前記車両にはチャイルドシートが設置されており、前記チャイルドシートに乳幼児が着座したことを検出する着座検出手段を備え、前記判定手段は、前記着座検出手段が前記チャイルドシートに乳幼児が着座したことを検出した場合に、乳幼児が乗車していると判定することを特徴とする。これにより、上記請求項10と同様の効果を得ることができる。
【0027】
請求項21の車載ナビゲーション装置は、前記着座検出手段は、前記チャイルドシートへの加重を検出する加重検出手段と、前記チャイルドシートのシートベルトの装着を検出する装着検出手段とを備え、前記加重検出手段が前記チャイルドシートへの加重を検出し、かつ前記装着検出手段が前記チャイルドシートのシートベルトの装着を検出したときに、前記チャイルドシートに乳幼児が着座したと検出することを特徴とする。これにより、上記請求項11と同様の効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明に係る経路探索装置及び車載ナビゲーション装置について、一つの車載ナビゲーション装置として実現した実施例について説明する。図1は本実施形態に係る車載ナビゲーション装置100の全体構成を示すブロック図である。同図に示すように車載ナビゲーション装置100は、位置検出器1、地図データ入力器6、操作スイッチ群7、外部メモリ9、表示装置10、音声出力装置11、リモコンセンサ12、リモコン13、妊婦情報入力装置14、チャイルドシート着座検出器15及びこれらと接続する制御回路8から構成される。以下各構成部品について説明する。
【0029】
位置検出器1は、いずれも周知の地磁気センサ2、ジャイロスコープ3、距離センサ4、及び衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機5を有している。これらは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、各センサの精度によっては位置検出器1を上述した一部で構成してもよく、更に、図示しないステアリングの回転センサ、各転動輪の車速センサ等を用いてもよい。この位置検出器1により、車両の現在地が検出され、制御回路8は、例えば、経路案内を行う際には、車両が探索経路のどの位置を走行しているのかを認識でき、また車両がその経路に沿って走行しているか否かを判定することができる。
【0030】
地図データ入力器6は、道路の接続構造を示す道路地図データ、この道路地図データを用いた道路地図を表示する際に、地形や施設に関する背景を表示するための背景データ、地名等を表示するための文字データなどの各種の地図データを制御回路8に入力するためのものである。この地図データ入力器6は、上述した地図データを記憶する記憶媒体を備え、記憶媒体としては、そのデータ量からDVD−ROMやハードディスクを用いるのが一般的であるが、メモリカード等の他の記憶媒体を用いてもよい。
【0031】
ここで、地図データ入力機6の記憶媒体に記憶されている地図データについて、簡単に説明する。まず、道路地図データは、複数の道路が交差、合流、分岐する地点に関するノードデータと、その地点間を結ぶ道路に関するリンクデータを有する。ノードデータは、ノード毎に固有の番号を付したノードID、ノード座標、ノード名称、ノードに接続する全てのリンクのリンクIDが記述される接続リンクID、及び交差点種類などの各データから構成される。また、リンクデータは、道路毎に固有の番号を付したリンクID、リンク長、始点及び終点座標、高速道路や一般道路などの道路種別、道路幅員、リンク旅行時間などの各データから構成されている。
【0032】
背景データは、地図上の各施設や地形等と、それに対応する地図上の座標を関連付けたデータとして構成している。なお、施設に関しては、その施設に関連付けて電話番号や、住所等のデータも記憶されている。また、文字データは、地名、施設名、道路名等を地図上に表示するものであって、その表示すべき位置に対応する座標データと関連付けて記憶されている。
【0033】
従って、この道路地図データに背景データ及び文字データを組み合わせることにより、道路を含む地図を表示することができる。また、道路地図データは、地図を表示する以外に、マップマッチング処理を行う際の道路の形状を与えるために用いられたり、目的地までの案内経路を検索する際に用いられる。
【0034】
操作スイッチ群7は、例えば、後述する表示装置10と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、例えば、経路探索の際の出発地及び目的地の設定をするのに用いられる。
【0035】
外部メモリ9は、例えば、メモリカードやハードディスク等の記憶媒体からなる。この外部メモリ9には、ユーザーによって記憶されたテキストデータ、画像データ、音声データ等の各種データが記憶される。また、本実施形態では、あらかじめ振動の多い道路のデータをこの外部メモリ9に記憶している。後述するように、制御回路8が振動の多い道路を除外した経路を探索する際には、この外部メモリ9を参照している。
【0036】
表示装置10は、例えば、液晶ディスプレイによって構成され、表示装置10の画面には、通常、車両の現在位置に対応する自車位置マーク、及び、地図データ入力器6より入力された地図データによって生成される自車両周辺の道路地図が表示される。また、操作スイッチ群7の操作によって、表示装置10には、メニュー画面や設定画面等の各種の画面が表示される。
【0037】
音声出力装置11は、スピーカやオーディオアンプ等から構成されるもので、経路案内などの音声案内等を行う際に用いられる。
【0038】
また、本実施形態の車載ナビゲーション装置100は、リモートコントロール端末(以下、リモコンと称する)13及びリモコンセンサ12を備えており、このリモコン13によっても、上述した操作スイッチ群7とほぼ同様に、各種のナビゲーション操作を行うことが可能である。
【0039】
妊婦情報入力装置14は、現在妊婦であることを示す情報を入力する装置であり、具体的には出産予定日が入力される。妊婦情報の入力方法としては、ユーザー自らが入力したり、また妊婦情報が記載された母子手帳や妊婦情報が記憶されたIC化された病院の診察カードから読み取れるようにしてもよい。なお、妊婦情報入力装置14によって入力された妊婦情報は、外部メモリ9に記憶される。
【0040】
チャイルドシート着座検出器15は、車両に設置されたチャイルドシート(図示せず)に乳幼児が着座したことを検出する。つまり、乳幼児が車両に乗車したことを検出する。その検出のために、チャイルドシート着座検出器15は、加重検出センサ16及びシートベルト装着センサ17から構成される。加重検出センサ16は、チャイルドシートの座面への加重を検出するセンサであり、例えば周知の歪ゲージの抵抗変化から加重を検出するセンサなどが用いられる。一方、シートベルト装着センサ17は、チャイルドシートのシートベルトが装着されていることを検出するセンサであり、例えば通常の運転席、助手席のシートベルトの装着を検出する同じセンサが用いられる。加重検出センサ16の検出信号及びシートベルト装着センサ17の検出信号は、後述する制御回路8に入力される。
【0041】
制御回路8は、通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。ROMには、制御回路8が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPUが上記各部を利用した各種演算処理を行う。例えば車両に妊婦又は乳幼児が乗車しているか否かの判定を行う。車両に妊婦が乗車しているか否かの判定は、上述した妊婦情報入力装置14から妊婦に関する情報が入力されたか否かに基づいて行う。ここで、妊婦情報入力装置14から出産予定日が入力された場合には、現在の日にちと比較して出産日前であれば車両に妊婦が乗車していると判定する。これにより、一度出産予定日を入力すれば、以降再度入力必要がない。
【0042】
一方、車両に乳幼児が乗車しているか否かの判定は、上述したチャイルドシート着座検出器15からの入力信号に基づいて行う。具体的には、加重検出センサ16から入力された信号によってチャイルドシートへの加重を検出し、かつシートベルト装着検出センサ17から入力された信号によってチャイルドシートのシートベルトの装着を検出した場合に、車両に乳幼児が乗車していると判定する。このように、両方のセンサから判定しているのは、加重検出センサ16だけで判定すると、例えばチャイルドシートに荷物を置いたときに対しても車両に乳幼児が乗車していると判定してしまい、一方シートベルト装着検出センサ17だけて判定すると、例えば乳幼児が着座していないときにシートベルトの装着があった場合に対しても車両に乳幼児が乗車していると判定してしまうからである。したがって、加重検出センサ16とシートベルト装着検出センサ17の両方を用いることにより、確実に車両に乳幼児が乗車しているか否かを判定することができる。
【0043】
また、制御回路8は出発地から目的地までの最適経路の探索を行う。これは、上述した道路地図データを構成する各リンク及びノードごとに通過しやすさを示す通過コストが算出する。この通過コストは、各リンクの特性(リンク長、道路種、道路幅等)及び各ノードにおける直進、右左折の種別に応じて算出する。そして、出発地から目的地までの任意の経路に対して、各経路を構成する各リンク及び各ノードの通過コストの加算値が最小となる経路がダイクストラ法などの経路探索手法などを用いて探索する。この際、上述した方法で妊婦や乳幼児が車両に乗車していると判定したときには、外部メモリ9に記憶されている振動の多い道路を除外した経路を探索する。さらに、車両が探索経路を走行したときの予想走行時間が、所定時間以上の場合には音声出力装置11にて警告をする。これは、妊婦や乳幼児が車両に乗車しているときに、あまりに長時間走行すると、その妊婦や乳幼児の身体への負担が大きくなり、注意を喚起させるためである。この警告によって、電車などの別の交通機関を使用したり、車両で行く場合であっても途中で頻繁に休憩をするなどして長時間運転を回避することができる。
【0044】
次に、車両に妊婦や乳幼児が乗車しているか否かを判定する処理及び車両に妊婦や乳幼児が乗車していると判定したときは振動の多い道路を除外した経路を探索する処理について、図2〜図4のフローチャートを用いて説明する。なお、これら処理は制御回路8が行う。
【0045】
図2は、経路探索を行うときの処理を示すフローチャートである。先ずステップS101においてユーザーによって出発地と目的地の設定がされると、ステップS102において妊婦・乳幼児乗車情報の取得処理を行う。この妊婦・乳幼児乗車情報とは、妊婦又は乳幼児が車両に乗車していることを示す情報である。具体的には、図3、図4のフローチャートに従って処理を行う。
【0046】
図3は、妊婦が乗車したことを示す妊婦乗車情報を取得する処理を示すフローチャートである。先ず、ステップS201において妊婦情報入力装置14から妊婦情報が入力されたか否かを判定する。この妊婦情報とは、上述したように妊婦であることを示す情報であり、具体的には出産予定日を示す情報である。ここで、妊婦情報の入力がない場合は処理を終了する。一方、妊婦情報の入力があった場合は、ステップS202において入力された出産予定日と現在の日にちとを比較し、その妊婦情報が出産前の情報か否かを判定する。ここで、その妊婦情報が出産後の情報である場合は、現在は妊婦ではないので処理を終了する。一方、その妊婦情報が出産前の情報である場合は、現在妊婦であるとして、ステップS203において妊婦乗車情報を制御回路8内のRAMに記憶するとともに外部メモリ9に記憶して、処理を終了する。
【0047】
図4は、乳幼児が乗車したことを示す乳幼児乗車情報を取得する処理を示すフローチャートである。先ず、ステップS211において加重検出センサ16からの信号により、チャイルドシートへの加重が検出されたか否かを判定する。ここで、チャイルドシートへの加重が検出できなかったときは、乳幼児が乗車していないとして処理を終了する。一方、ャイルドシートへの加重が検出できたときは、ステップS212において次にシートベルト装着検出センサ17からの信号により、チャイルドシートのシートベルトが装着されているか否かを判定する。ここで、シートベルトの装着を検出できなかったときは、乳幼児が乗車していないとして処理を終了する。一方、シートベルトの装着を検出できたときは、乳幼児が乗車しているとして、ステップS213において乳幼児乗車情報を制御回路8内のRAMに記憶して、処理を終了する。
【0048】
ここで再び図2の処理に戻り、ステップS103において制御回路8内のRAMに妊婦・乳幼児乗車情報が記憶されているか否かを判定する。なお、妊婦乗車情報については、外部メモリ9に記憶されているか否かについても判定する。妊婦乗車情報については、一度外部メモリ9に記憶されれば、再度の妊婦情報の入力の省略を考慮したものである。ここで、妊婦乗車情報、乳幼児乗車情報のいずれもない場合は、ステップS106において通常の出発地から目的地までの最適経路の探索を行い、処理を終了する。その後、その探索経路に従って経路案内を行う。一方、妊婦乗車情報、乳幼児乗車情報のいずれかがある場合は、処理をステップS104に進める。
【0049】
ステップS104において、妊婦乗車情報がある場合は、その情報が出産前の情報か否かを判定する。これは、過去に外部メモリ9に記憶された妊婦乗車情報が、現在は出産後の情報となっている場合があることを考慮したものである。したがって、この判定は外部メモリ9に記憶されている妊婦情報、すなわち出産予定日と、現在の日にちとを比較することにより行う。ここで、出産前の情報でない場合は、妊婦が乗車していないとして、ステップS106において通常の出発地から目的地までの最適経路の探索を行い、処理を終了する。その後、その探索経路に従って経路案内を行う。一方、出産前の情報である場合は、ステップS105において、出発地から目的地までの経路のうち、振動の多い道路を除外した最適経路の探索を行う。これは、上述したように外部メモリ9にあらかじめ記憶されている振動の多い道路を参照することにより行う。なお、妊婦又は乳幼児が乗車しないときは、振動の多い道路を除外した経路探索を行わないのは、多少振動が多い道路であっても距離や走行時間が短い経路を望む場合が多いと予想されるからである。
【0050】
ステップS107においてステップS105にて探索した経路を走行したときの予想走行時間が所定時間より大きいか否かを判定する。ここで、予想走行時間が所定時間より小さい場合は処理を終了し、探索経路に従って経路案内を行う。一方、予想走行時間が所定時間よりも大きいときは、ステップS108においてその旨の警告を行い、処理を終了する。これは、妊婦や乳幼児が乗車している場合、振動の多い道路を除外した経路であっても長時間走行すると、その妊婦や乳幼児の身体への負担が大きくなるためである。これにより、電車などの別の交通機関を使用したり、車両で行く場合であっても途中で頻繁に休憩をするなどして長時間運転を回避することができる。
【0051】
以上、本実施形態の車載ナビゲーション装置100では、妊婦、又は乳幼児が乗車したか否かを判定し、乗車したと判定したときには振動の多い道路を除外した経路探索を行う。さらに、そのとき探索した経路の予想走行時間が所定時間より大きい場合には、注意警告をしている。これにより、妊婦や乳幼児の身体に負担のかからないようにすることができる。
【0052】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々なる形態で実施することができる。例えば、本実施形態では振動の多い道路のデータをあらかじめ外部メモリ9に記憶していた。しかし、例えば車両に加速度センサを設置して、実走行における車両の振動を測定することによって、振動の多い道路である場合にはその道路を記憶するようにしてもよい。また、地図データの道路を示すリンクデータ自体に振動の多い道路であることを示す情報を付しても良い。これにより、経路探索時に外部メモリ9を参照する時間を省くことができるので、探索時間を短縮することができる。
【0053】
また、本実施形態では妊婦情報入力装置14で入力される妊婦情報として、出産予定日であった。これは、一度その情報を取得すれば以降再度取得する必要がなくても現在出産前か出産後かを判断することができるからである。つまり、ユーザー自身が妊婦情報を入力する場合には、経路探索時に毎回入力することへの手間を省くことができるためである。しかし、車両に妊婦が乗車しているかを判定するためであれば、これに限定する必要はなく、スイッチを設けて毎回の経路探索時にそのスイッチが押されたか否かによって判定してもよい。同様に、車両に乳幼児が乗車しているか否かの判定についても、スイッチが押されたか否かによって判定してもよい。また、車両に乳幼児の鳴き声を判別する装置を設け、乳幼児の鳴き声の有無から車両に乳幼児が乗車しているか否かを判定してもよい。
【0054】
(変形例1)
上記実施形態では、経路を探索する際に、外部メモリ9に記憶されている振動の多い道路を完全に除外していた。しかし、例えば目的地までの道路がほとんど振動の多い道路である場合には、無理にその振動の多い道路を除外すると異常に遠回りな経路を探索してしまうことになる。この場合、妊婦や乳幼児が乗車していたとしても、かえって長距離、長時間走行のために身体に負担がかかってしまう。
【0055】
そこで、経路探索の際に振動の多い道路に対応するリンクに対しては、それ以外のリンクよりも大きなコストを付与して、振動の多い道路を探索経路に含まれ難くしてもよい。これにより、異常に遠回りな経路を探索してしまうということを防ぐことができる。また、振動の多い道路を完全に探索経路から除外したいときには、振動の多い道路に対応するリンクに付与するコストを無限に大きくすればよい。
【0056】
(変形例2)
上記実施形態では、経路探索時に妊婦又は乳幼児が乗車していると判定したときには、振動の多い道路を除外した経路を探索していた。これは、妊婦や乳幼児の身体に負担をかけないようにするためである。しかし、妊婦や乳幼児の身体に負担をかけないようにするためであるのであれば、経路探索にかぎらず、経路探索をしない通常の走行時においても近くに振動の多い道路があればその旨をドライバーに注意警告するようにしてもよい。このときの処理を例えば図5のフローチャートに従って行う。なお、上記実施形態で説明した処理と同一の処理については同一の符号を付している。
【0057】
先ず、車両のエンジンが始動されると、ステップS102において妊婦・乳幼児乗車情報の取得処理を行う。次にステップS109において、一定時間ごとに車両の現在地を検出して、表示装置10に自車マークとともに現在地周辺の地図を表示する。なお、現在地検出は、位置検出器1からの検出信号に基づいて行う。その後、ステップS103において制御回路8のRAM又は外部メモリ9に妊婦・乳幼児乗車情報があるか否か判定し、ない場合は、再びステップS109に戻る。一方、妊婦・乳幼児乗車情報がある場合は、それが妊婦乗車情報である場合にはさらにステップS104において、その妊婦乗車情報がまだ出産前の情報であるか否かを判定する。そして、妊婦乗車情報が出産前の情報ではない場合は、再びステップS109に戻る。すなわち、妊婦又は乳幼児が乗車していないと判定したときは、通常のように一定時間間隔で現在地を検出し、その周辺の地図表示をすることになる。
【0058】
一方、ステップS104において妊婦乗車情報が未だ出産前の情報である場合は、妊婦又は乳幼児が乗車していると判定することになる。この場合、次にステップS110において現在地の所定半径内に振動の多い道路があるか否かを判定する。これは現在地の所定半径内に対応する地図データ及び外部メモリ9を参照することにより行う。ここで、現在地の所定半径内に振動の多い道路がない場合は、再びステップS109に戻る。一方、現在地の所定半径内に振動の多い道路がある場合は、ステップS111においてその旨を注意警告する。具体的には、例えば「次の交差点を右折した道路は振動が多い道路です。」などの案内をしたり、また表示装置10に表示されている地図上で、振動が多い道路を目立たせて表示したりする。その後、再びステップS109に戻り、上述の処理を繰り返す。
これにより、必要であるならば振動の多い道路を避けて走行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本実施形態の車載ナビゲーション装置100の全体構成を示すブロック図である。
【図2】出発地から目的地までの最適経路を探索する処理を示すフローチャートである。
【図3】妊婦が乗車したことを示す妊婦乗車情報を取得する処理を示すフローチャートである。
【図4】乳幼児が乗車したことを示す乳幼児乗車情報を取得する処理を示すフローチャートである。
【図5】妊婦または乳幼児が乗車しているか否かを判定するとともに、乗車していると判定したときには現在地の所定範囲内に振動の多い道路がある場合には注意警告をする処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0060】
100 車載ナビゲーション装置
1 位置検出器
2 地磁気センサ
3 ジャイロスコープ
4 距離センサ
5 GPS受信機
6 地図データ入力器
7 操作スイッチ群
8 制御回路
9 外部メモリ
10 表示装置
11 音声出力装置
12 リモコンセンサ
13 リモコン
14 妊婦情報入力装置
15 チャイルドシート着座検出器
16 加重検出センサ
17 シートベルト装着検出センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地及び目的地を設定する設定手段と、
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
車両が走行したときに振動の多い道路を記憶する道路記憶手段と、
前記地図データを用いて、前記設定手段が設定した出発地から目的地までの最適経路を探索するものであり、当該探索する経路を構成する道路として、前記道路記憶手段に記憶されている振動の多い道路を含み難くくした探索手段とを備えることを特徴とする経路探索装置。
【請求項2】
前記探索手段は、前記振動の多い道路を完全に除外した経路を探索することを特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
【請求項3】
前記地図データは、それぞれ道路に関する情報が付された道路を示す複数のリンクデータを含んでおり、
前記探索手段は、前記最適経路を探索するときは、前記道路に関する情報に基づいて前記各リンクデータにコストを付与し、前記出発地から目的地までの経路のうち、前記コストの加算値が最小の経路を探索するものであり、前記振動の多い道路に対応するリンクデータに対しては、それ以外のリンクデータよりも付与するコストを大きくすることを特徴とする請求項1又は2に記載の経路探索装置。
【請求項4】
前記道路記憶手段が記憶する振動の多い道路の情報は、前記地図データ自体に付されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の経路探索装置。
【請求項5】
前記道路記憶手段が記憶する振動の多い道路は、前記地図データとは別で記憶されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の経路探索装置。
【請求項6】
前記車両が走行した際の当該車両の振動を検出する振動検出手段を備え、
前記道路記憶手段は、前記振動検出手段によって検出した振動の大きさに基づいて、前記振動の多い道路を記憶することを特徴とする請求項5に記載の経路探索装置。
【請求項7】
前記車両に妊婦又は乳幼児が乗車しているか否かを判定する判定手段を備え、
前記探索手段は、前記判定手段が妊婦又は乳幼児が乗車していると判定した場合のみ、前記振動の多い道路を含み難くした経路を探索することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の経路探索装置。
【請求項8】
妊婦に関する情報を取得する妊婦情報取得手段を備え、
前記判定手段は、前記妊婦情報取得手段が妊婦に関する情報を取得した場合に、妊婦が乗車していると判定することを特徴とする請求項7に記載の経路探索装置。
【請求項9】
現在の日時を取得する日時取得手段を備え、
前記妊婦情報取得手段は、妊婦の出産予定日を取得し、
前記判定手段は、現在の日時が前記取得した出産予定日前の場合に妊婦が乗車していると判定することを特徴とする請求項8に記載の経路探索装置。
【請求項10】
前記車両にはチャイルドシートが設置されており、
前記チャイルドシートに乳幼児が着座したことを検出する着座検出手段を備え、
前記判定手段は、前記着座検出手段が前記チャイルドシートに乳幼児が着座したことを検出した場合に、乳幼児が乗車していると判定することを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の経路探索装置。
【請求項11】
前記着座検出手段は、前記チャイルドシートへの加重を検出する加重検出手段と、前記チャイルドシートのシートベルトの装着を検出する装着検出手段とを備え、前記加重検出手段が前記チャイルドシートへの加重を検出し、かつ前記装着検出手段が前記チャイルドシートのシートベルトの装着を検出したときに、前記チャイルドシートに乳幼児が着座したと検出することを特徴とする請求項10に記載の経路探索装置。
【請求項12】
前記判定手段が前記車両に妊婦又は乳幼児が乗車していると判定したときに、前記探索手段が探索した経路を走行したときの目的地までの予想走行時間が所定時間よりも大きいときに、その旨を警告する警告手段を備えることを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載の経路探索装置。
【請求項13】
車両の現在地を検出する位置検出手段と、
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
前記車両の現在地周辺の地図データを表示する表示手段とを備える車載ナビゲーション装置において、
車両が走行したときに振動の多い道路を記憶する道路記憶手段と、
前記車両の現在地の所定範囲内に前記道路記憶手段に記憶されている振動の多い道路がある場合にはその旨を警告する警告手段とを備えることを特徴とする車載ナビゲーション装置。
【請求項14】
前記道路記憶手段が記憶する振動の多い道路の情報は、前記地図データ自体に付されていることを特徴とする請求項13に記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項15】
前記道路記憶手段が記憶する振動の多い道路は、前記地図データとは別で記憶されていることを特徴とする請求項13に記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項16】
前記車両が走行した際の当該車両の振動を検出する振動検出手段を備え、
前記道路記憶手段は、前記振動検出手段によって検出した振動の大きさに基づいて、前記振動の多い道路を記憶することを特徴とする請求項15に記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項17】
前記車両に妊婦又は乳幼児が乗車しているか否かを判定する判定手段を備え、
前記警告手段は、前記判定手段が妊婦又は乳幼児が乗車していると判定した場合のみ、前記警告をすることを特徴とする請求項13〜16のいずれかに記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項18】
妊婦に関する情報を取得する妊婦情報取得手段を備え、
前記判定手段は、前記妊婦情報取得手段が妊婦に関する情報を取得した場合に、妊婦が乗車していると判定することを特徴とする請求項17に記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項19】
現在の日時を取得する日時取得手段を備え、
前記妊婦情報取得手段は、妊婦の出産予定日を取得し、
前記判定手段は、現在の日時が前記取得した出産予定日前の場合に妊婦が乗車していると判定することを特徴とする請求項18に記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項20】
前記車両にはチャイルドシートが設置されており、
前記チャイルドシートに乳幼児が着座したことを検出する着座検出手段を備え、
前記判定手段は、前記着座検出手段が前記チャイルドシートに乳幼児が着座したことを検出した場合に、乳幼児が乗車していると判定することを特徴とする請求項17〜19のいずれかに記載の車載ナビゲーション装置。
【請求項21】
前記着座検出手段は、前記チャイルドシートへの加重を検出する加重検出手段と、前記チャイルドシートのシートベルトの装着を検出する装着検出手段とを備え、前記加重検出手段が前記チャイルドシートへの加重を検出し、かつ前記装着検出手段が前記チャイルドシートのシートベルトの装着を検出したときに、前記チャイルドシートに乳幼児が着座したと検出することを特徴とする請求項20に記載の車載ナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−10634(P2007−10634A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−195535(P2005−195535)
【出願日】平成17年7月4日(2005.7.4)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】