説明

置換ピロール誘導体

本発明は、優れたアンドロゲン受容体拮抗作用を有する、式(I):


〔式中、Rは、水素原子、シアノ基または式COOR(式中、Rは、置換されていてもよいC1−6アルキル基を示す。)で表される基を、RおよびRは、同一または異なって、各々、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、トリフルオロメチル基、アミノC1−6アルキル基、モノ−もしくはジ−置換アミノC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換された、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換されたC2−6アルケニル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基で置換されたC1−6アルキル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基、シアノ基、アシル基、置換されていてもよいオキサゾリル基または1,3−ジオキソラン−2−イル基を、Rは、式(a):


(式中、Xはハロゲン原子を、Yは炭素原子または窒素原子を、Alkは置換されていてもよいC1−4アルキレン基を、Rは水素原子またはアシル基を示す。)で表される基を、Rは、その4位または3位にシアノ基を有し、さらに置換されていてもよいフェニル基を示す。〕で表される新規ピロール誘導体またはその塩を提供する。また、本発明は、該ピロール誘導体またはその塩を含有するアンドロゲン受容体拮抗剤も提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】

【化1】

〔式中、Rは、水素原子、シアノ基または式COOR(式中、Rは、置換されていてもよいC1−6アルキル基を示す。)で表される基を、RおよびRは、同一または異なって、各々、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、トリフルオロメチル基、アミノC1−6アルキル基、モノ−もしくはジ−置換アミノC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換された、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換されたC2−6アルケニル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基で置換されたC1−6アルキル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基、シアノ基、アシル基、置換されていてもよいオキサゾリル基または1,3−ジオキソラン−2−イル基を、Rは、式
【化2】

(式中、Xはハロゲン原子を、Yは炭素原子または窒素原子を、Alkは置換されていてもよいC1−4アルキレン基を、Rは水素原子またはアシル基を示す。)で表される基を、Rは、その4位または3位にシアノ基を有し、さらに置換されていてもよいフェニル基を示す。〕で表される化合物またはその塩。
【請求項2】
がシアノ基である請求項1記載の化合物。
【請求項3】
が、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、トリフルオロメチル基、アミノC1−6アルキル基、モノ−もしくはジ−置換アミノC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換されたC1−6アルキル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基で置換されたC1−6アルキル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基、シアノ基またはアシル基である請求項1記載の化合物。
【請求項4】
が、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、トリフルオロメチル基、アミノC1−6アルキル基、モノ−もしくはジ−置換アミノC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換されたC1−6アルキル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基で置換されたC1−6アルキル基、シアノ基またはアシル基である請求項1記載の化合物。
【請求項5】
が、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、トリフルオロメチル基、モノ−もしくはジ−置換アミノメチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシイソプロピル基、C1−6アルキルオキシメチル基、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルキルスルホニル基、C1−6アルキルチオメチル基、C1−6アルキルスルホニルメチル基、アセチル基、カルバモイル基またはモノ−もしくはジ−置換カルバモイル基である請求項3記載の化合物。
【請求項6】
が、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、トリフルオロメチル基、モノ−もしくはジ−置換アミノメチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシイソプロピル基、C1−6アルキルオキシメチル基、C1−6アルキルチオメチル基、C1−6アルキルスルホニルメチル基、アセチル基、カルバモイル基またはモノ−もしくはジ−置換カルバモイル基である請求項3記載の化合物。
【請求項7】
が、式
【化3】

(式中、各記号は請求項1と同意義を示す)で表される基である請求項1記載の化合物。
【請求項8】
Xが塩素原子またはフッ素原子である請求項7記載の化合物。
【請求項9】
が水素原子、スクシノイル基またはジメチルアミノメチルカルボニル基である請求項7記載の化合物。
【請求項10】
Alkがメチレン基である請求項7記載の化合物。
【請求項11】
が、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、トリフルオロメチル基、アミノC1−6アルキル基、モノ−もしくはジ−置換アミノC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換されたC1−6アルキル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基で置換されたC1−6アルキル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基、シアノ基またはアシル基である請求項1記載の化合物。
【請求項12】
が、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、トリフルオロメチル基、モノ−もしくはジ−置換アミノメチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシイソプロピル基、C1−6アルキルオキシメチル基、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルキルスルホニル基、C1−6アルキルチオメチル基、C1−6アルキルスルホニルメチル基、アセチル基、カルバモイル基またはモノ−もしくはジ−置換カルバモイル基である請求項1記載の化合物。
【請求項13】
が4−シアノフェニル基、3−シアノフェニル基または4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェニル基である請求項1記載の化合物。
【請求項14】
が、水素原子、シアノ基またはC1−6アルコキシカルボニル基、
が、(i)水素原子、
(ii)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル基、
(iii)C3−6シクロアルキル基、
(iv)トリフルオロメチル基、
(v)C1−6アルキルでモノ−もしくはジ−置換されたアミノ−C1−6アルキル基、
(vi)C1−6アルキルで置換されていてもよいヒドロキシル基で置換された、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル基、
(vii)ヒドロキシル基で置換されたC2−6アルケニル基、
(viii)C1−6アルキルで置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基で置換されたC1−6アルキル基、
(ix)C1−6アルキルで置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基、
(x)シアノ基、
(xi)C1−6アルカノイル基、
(xii)オキサゾリル基、または
(xiii)1,3−ジオキソラン−2−イル基、
Alkが、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルで置換されていてもよいC1−4アルキレン基、
が、(i)水素原子、(ii)カルバモイル基、(iii)カルボキシ−C1−6アルキル−カルボニル基または(iv)モノ−もしくはジ−C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキル−カルボニル基、
Xが、ハロゲン原子、
Yが、炭素原子または窒素原子、
が、ヒドロキシル基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、トリフルオロメチル基またはシアノ基、
が、その4位または3位にシアノ基を有し、さらにハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルで置換されていてもよいフェニル基である請求項1記載の化合物。
【請求項15】
が水素原子、シアノ基またはメトキシカルボニル基、Rがメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、トリフルオロメチル基、1−ヒドロキシエチル基またはアセチル基、Rが6−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イルメチル基、6−クロロ−5−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル)ピリジン−3−イルメチル基、4−クロロ−3−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル)ベンジル基、4−クロロ−3−(アセトキシメチル)ベンジル基または4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ベンジル基、Rがシアノ基、メチル基またはエチル基、Rが4−シアノ−2−フルオロフェニル基または4−シアノフェニル基である請求項1記載の化合物。
【請求項16】
が水素原子、シアノ基またはメトキシカルボニル基、Rがメチル基、エチル基、プロピル基、シクロプロピル基またはトリフルオロメチル基、Rが6−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イルメチル基、6−クロロ−5−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル)ピリジン−3−イルメチル基、4−クロロ−3−(1−ヒドロキシ−2,2,2−トリフルオロエチル)ベンジル基、4−クロロ−3−(アセトキシメチル)ベンジル基または4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ベンジル基、Rがシアノ基、メチル基またはエチル基、Rが4−シアノ−2−フルオロフェニル基または4−シアノフェニル基である請求項1記載の化合物。
【請求項17】
請求項1記載の化合物のプロドラッグ。
【請求項18】
(i)1−{[6−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル}−4−(4−シアノフェニル)−2,5−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニトリル、
(ii)1−{[6−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル}−4−(4−シアノフェニル)−2−エチル−5−メチル−1H−ピロール−3−カルボニトリル、
(iii)1−{[6−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル}−4−(4−シアノフェニル)−5−メチル−2−プロピル−1H−ピロール−3−カルボニトリル、
(iv)1−{[6−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル}−4−(4−シアノフェニル)−2−シクロプロピル−5−メチル−1H−ピロール−3−カルボニトリル、
(v)1−{[6−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル}−4−(3−シアノフェニル)−2,5−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニトリル、
(vi)1−[4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)ベンジル]−4−(4−シアノフェニル)−2,5−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニトリル、
(vii)2−クロロ−5−{[3−シアノ−4−(4−シアノフェニル)−2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル]メチル}ベンジル N,N−ジメチルグリシナート、
(viii)4−[(2−クロロ−5−{[3−シアノ−4−(4−シアノフェニル)−2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル]メチル}ベンジル)オキシ]−4−オキソブタン酸、
(ix)4−[(2−クロロ−5−{[3−シアノ−4−(4−シアノフェニル)−5−メチル−2−プロピル−1H−ピロール−1−イル]メチル}ピリジン−3−イル)メトキシ]−4−オキソブタン酸、
(x)4−[(2−クロロ−5−{[3−シアノ−4−(4−シアノフェニル)−2−エチル−5−メチル−1H−ピロール−1−イル]メチル}ピリジン−3−イル)メトキシ]−4−オキソブタン酸、
(xi)4−[(2−クロロ−5−{[3−シアノ−4−(4−シアノフェニル)−2−シクロプロピル−5−メチル−1H−ピロール−1−イル]メチル}ピリジン−3−イル)メトキシ]−4−オキソブタン酸、
(xii)1−{[6−クロロ−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)ピリジン−3−イル]メチル}−4−(4−シアノフェニル)−2,5−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニトリル
(xiii)4−(1−{[6−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル}−2,5−ジメチル−1H−ピロール−3−イル)ベンゾニトリル、
(xiv)4−(1−{[6−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル}−5シクロプロピル−2−メチル−1H−ピロール−3−イル)ベンゾニトリル、もしくは
(xv)1−{[6−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル}−3−(4−シアノフェニル)−5メチル−1H−ピロール−2−カルボニトリル、またはその塩。
【請求項19】

【化4】

〔式中、Zは結合手または置換されていてもよいC1−3アルキレン基を、Rは置換されていてもよいC1−6アルキル基を、他の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表わされる化合物またはその塩を還元反応に付し、式
【化5】

〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表わされる化合物またはその塩を得、必要に応じて、官能基変換反応に付することを特徴とする請求項1記載の化合物またはその塩の製造法。
【請求項20】

【化6】

〔式中、Rは、水素原子、シアノ基または式COOR(式中、Rは、置換されていてもよいC1−6アルキル基を示す。)で表される基を、RおよびRは、同一または異なって、各々、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、トリフルオロメチル基、アミノC1−6アルキル基、モノ−もしくはジ−置換アミノC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換された、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換されたC2−6アルケニル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基で置換されたC1−6アルキル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基、シアノ基、アシル基、置換されていてもよいオキサゾリル基または1,3−ジオキソラン−2−イル基を、Rは、式
【化7】

(式中、Xはハロゲン原子を、Yは炭素原子または窒素原子を、Alkは置換されていてもよいC1−4アルキレン基を、Rは水素原子またはアシル基を示す。)で表される基を、Rは、その4位または3位にシアノ基を有し、さらに置換されていてもよいフェニル基を示す。〕で表される化合物もしくその塩またはそのプロドラッグを含有してなる医薬。
【請求項21】
アンドロゲン受容体拮抗剤である請求項20記載の医薬。
【請求項22】
アンドロゲン受容体が正常アンドロゲン受容体および/または変異アンドロゲン受容体である請求項20記載の医薬。
【請求項23】
アンドロゲン依存期および/またはアンドロゲン非依存期のホルモン感受性癌の予防・治療剤である請求項20記載の医薬。
【請求項24】
前立腺癌の予防・治療剤である請求項20記載の医薬。
【請求項25】

【化8】

〔式中、Rは、水素原子、シアノ基または式COOR(式中、Rは、置換されていてもよいC1−6アルキル基を示す。)で表される基を、RおよびRは、同一または異なって、各々、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、トリフルオロメチル基、アミノC1−6アルキル基、モノ−もしくはジ−置換アミノC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換された、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換されたC2−6アルケニル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基で置換されたC1−6アルキル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基、シアノ基、アシル基、置換されていてもよいオキサゾリル基または1,3−ジオキソラン−2−イル基を、Rは、式
【化9】

(式中、Xはハロゲン原子を、Yは炭素原子または窒素原子を、Alkは置換されていてもよいC1−4アルキレン基を、Rは水素原子またはアシル基を示す。)で表される基を、Rは、その4位または3位にシアノ基を有し、さらに置換されていてもよいフェニル基を示す。〕で表される化合物もしくその塩またはそのプロドラッグと、抗癌薬とを組み合わせてなる医薬。
【請求項26】
抗癌薬がLH−RH誘導体である請求項25記載の医薬。
【請求項27】
哺乳動物に対して、式
【化10】

〔式中、Rは、水素原子、シアノ基または式COOR(式中、Rは、置換されていてもよいC1−6アルキル基を示す。)で表される基を、RおよびRは、同一または異なって、各々、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、トリフルオロメチル基、アミノC1−6アルキル基、モノ−もしくはジ−置換アミノC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換された、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換されたC2−6アルケニル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基で置換されたC1−6アルキル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基、シアノ基、アシル基、置換されていてもよいオキサゾリル基または1,3−ジオキソラン−2−イル基を、Rは、式
【化11】

(式中、Xはハロゲン原子を、Yは炭素原子または窒素原子を、Alkは置換されていてもよいC1−4アルキレン基を、Rは水素原子またはアシル基を示す。)で表される基を、Rは、その4位または3位にシアノ基を有し、さらに置換されていてもよいフェニル基を示す。〕で表される化合物もしくその塩またはそのプロドラッグの有効量を投与することを特徴とするアンドロゲン受容体の拮抗方法。
【請求項28】
哺乳動物に対して、式
【化12】

〔式中、Rは、水素原子、シアノ基または式COOR(式中、Rは、置換されていてもよいC1−6アルキル基を示す。)で表される基を、RおよびRは、同一または異なって、各々、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、トリフルオロメチル基、アミノC1−6アルキル基、モノ−もしくはジ−置換アミノC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換された、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換されたC2−6アルケニル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基で置換されたC1−6アルキル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基、シアノ基、アシル基、置換されていてもよいオキサゾリル基または1,3−ジオキソラン−2−イル基を、Rは、式
【化13】

(式中、Xはハロゲン原子を、Yは炭素原子または窒素原子を、Alkは置換されていてもよいC1−4アルキレン基を、Rは水素原子またはアシル基を示す。)で表される基を、Rは、その4位または3位にシアノ基を有し、さらに置換されていてもよいフェニル基を示す。〕で表される化合物もしくその塩またはそのプロドラッグの有効量を投与することを特徴とするアンドロゲン依存期および/またはアンドロゲン非依存期のホルモン感受性癌の予防・治療方法。
【請求項29】
哺乳動物に対して、式
【化14】

〔式中、Rは、水素原子、シアノ基または式COOR(式中、Rは、置換されていてもよいC1−6アルキル基を示す。)で表される基を、RおよびRは、同一または異なって、各々、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、トリフルオロメチル基、アミノC1−6アルキル基、モノ−もしくはジ−置換アミノC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換された、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換されたC2−6アルケニル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基で置換されたC1−6アルキル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基、シアノ基、アシル基、置換されていてもよいオキサゾリル基または1,3−ジオキソラン−2−イル基を、Rは、式
【化15】

(式中、Xはハロゲン原子を、Yは炭素原子または窒素原子を、Alkは置換されていてもよいC1−4アルキレン基を、Rは水素原子またはアシル基を示す。)で表される基を、Rは、その4位または3位にシアノ基を有し、さらに置換されていてもよいフェニル基を示す。〕で表される化合物もしくその塩またはそのプロドラッグの有効量を投与することを特徴とする前立腺癌の予防・治療方法。
【請求項30】
さらに抗癌薬の有効量を投与する請求項28または29記載の方法。
【請求項31】
抗癌薬がLH−RH誘導体である請求項30記載の方法。
【請求項32】
アンドロゲン受容体の拮抗剤を製造するための、式
【化16】

〔式中、Rは、水素原子、シアノ基または式COOR(式中、Rは、置換されていてもよいC1−6アルキル基を示す。)で表される基を、RおよびRは、同一または異なって、各々、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、トリフルオロメチル基、アミノC1−6アルキル基、モノ−もしくはジ−置換アミノC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換された、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換されたC2−6アルケニル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基で置換されたC1−6アルキル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基、シアノ基、アシル基、置換されていてもよいオキサゾリル基または1,3−ジオキソラン−2−イル基を、Rは、式
【化17】

(式中、Xはハロゲン原子を、Yは炭素原子または窒素原子を、Alkは置換されていてもよいC1−4アルキレン基を、Rは水素原子またはアシル基を示す。)で表される基を、Rは、その4位または3位にシアノ基を有し、さらに置換されていてもよいフェニル基を示す。〕で表される化合物もしくその塩またはそのプロドラッグの使用。
【請求項33】
アンドロゲン依存期および/またはアンドロゲン非依存期のホルモン感受性癌の予防・治療剤を製造するための、式
【化18】

〔式中、Rは、水素原子、シアノ基または式COOR(式中、Rは、置換されていてもよいC1−6アルキル基を示す。)で表される基を、RおよびRは、同一または異なって、各々、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、トリフルオロメチル基、アミノC1−6アルキル基、モノ−もしくはジ−置換アミノC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換された、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換されたC2−6アルケニル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基で置換されたC1−6アルキル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基、シアノ基、アシル基、置換されていてもよいオキサゾリル基または1,3−ジオキソラン−2−イル基を、Rは、式
【化19】

(式中、Xはハロゲン原子を、Yは炭素原子または窒素原子を、Alkは置換されていてもよいC1−4アルキレン基を、Rは水素原子またはアシル基を示す。)で表される基を、Rは、その4位または3位にシアノ基を有し、さらに置換されていてもよいフェニル基を示す。〕で表される化合物もしくその塩またはそのプロドラッグの使用。
【請求項34】
前立腺癌の予防・治療剤を製造するための、式
【化20】

〔式中、Rは、水素原子、シアノ基または式COOR(式中、Rは、置換されていてもよいC1−6アルキル基を示す。)で表される基を、RおよびRは、同一または異なって、各々、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、トリフルオロメチル基、アミノC1−6アルキル基、モノ−もしくはジ−置換アミノC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換された、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいヒドロキシル基で置換されたC2−6アルケニル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基で置換されたC1−6アルキル基、置換されていてもよく、酸化されていてもよいチオール基、シアノ基、アシル基、置換されていてもよいオキサゾリル基または1,3−ジオキソラン−2−イル基を、Rは、式
【化21】

(式中、Xはハロゲン原子を、Yは炭素原子または窒素原子を、Alkは置換されていてもよいC1−4アルキレン基を、Rは水素原子またはアシル基を示す。)で表される基を、Rは、その4位または3位にシアノ基を有し、さらに置換されていてもよいフェニル基を示す。〕で表される化合物もしくその塩またはそのプロドラッグの使用。
【請求項35】
さらに抗癌薬を用いる請求項33または34記載の使用。
【請求項36】
抗癌薬がLH−RH誘導体である請求項35記載の使用。

【公表番号】特表2008−523052(P2008−523052A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−545156(P2007−545156)
【出願日】平成17年12月13日(2005.12.13)
【国際出願番号】PCT/JP2005/023215
【国際公開番号】WO2006/064944
【国際公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】