説明

耐剥離性多層容器、プリフォーム、製品および製法

プラスチック容器、プリフォームまたは製品は、少なくとも1層のマトリックス樹脂、少なくとも1層のバリア樹脂ならびにバリア層とマトリックス層との結合を促進するためにバリア樹脂および/またはマトリックス樹脂にブレンドされる付着促進物質を有する多層壁を含む。マトリックス樹脂は好ましくは、エステル含有樹脂、さらに好ましくはPETなどのポリエステルである。接着促進物質には、複数の利用可能な1級、2級または3級アミン基を有するアミンポリマー、好ましくはイミンポリマーが含まれる。アルキレンイミンポリマー、特にポリエチレンイミンポリマーが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多層プラスチック容器、プリフォーム、製品ならびにこのような容器、プリフォームおよび製品を製造する方法を対象としている。
【背景技術】
【0002】
多層プラスチック容器およびプリフォームは通常、容器壁を介してのガス、水蒸気および/または臭気物質および精油を含む香り物質の透過に対して耐性を有するポリアミドまたはエチレンビニルアルコール(EVOH)などのバリア樹脂の1つまたは複数の層と交互に、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチックマトリックス樹脂の1つまたは複数の層を含む。このタイプの容器の重要な特性は、容器製造機および製品包装機により容器が充填および取り扱われる際および消費者が容器を使用する際に、様々な層の間か中での剥離に対して耐性を有する層間接着であり、バリア特性および容器澄明性などの他の容器形態に有害な影響を及ぼすことなく、層間接着を増大させる必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、本発明の全般的な課題は、プリフォームおよびそれから製造される容器の層間に改善された接着特性を有する多層容器、容器プリフォーム、製造による多層製品、製法およびバリア樹脂ブレンドを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の現在好ましい1態様によるプラスチック容器は、少なくとも1層のマトリックス樹脂、少なくとも1層のバリア樹脂ならびにバリア層とマトリックス層との結合を促進するためにバリア樹脂および/またはマトリックス樹脂とブレンドされる接着促進物質を含む。本発明の好ましい実施形態では、接着促進物質を、バリア樹脂とブレンドする。接着促進物質は、複数の利用可能な1級、2級または3級アミン基を有するアミンポリマー、好ましくはイミンポリマーである。このようなポリアミンポリマーは好ましくは、アルキレンイミンポリマーまたはアルキレンアミンポリマーである。アルキレンイミンポリマー、特にポリエチレンイミン(PEI)ポリマーが、特に好ましい。PEIポリマーは、日本触媒有限会社によりEpominの名称で販売されており、株式会社日本触媒により刊行されている社報EPOMINは、参照により本願明細書に援用される。
【0005】
本発明のポリアミンは、ホモポリマーかコポリマーであるポリマーのポリアミンであり、好ましくは、約150から約2000000の分子量を有するアルキレンアミンポリマーまたはアルキレンイミンポリマーであり、約150から約400000の分子量が好ましく、約300から約80000の分子量がさらに好ましい。本発明で使用可能なポリアミンの例には、ポリビニルアミン、アミノ官能性ポリアクリルアミド、ポリDADMAC、ポリビニルピロリドンコポリマー、ポリエチレンイミン、ポリプロピレンイミンおよびエチレンジアミンとエピクロロドリンコポリマーとの反応生成物が含まれる。
【0006】
接着促進特性を達成するために使用することができる好ましいポリアミンは、幅広い分子量および様々な分岐度で容易に入手可能なポリエチレンイミンなどのポリアルキレンイミンと称されるポリアミン群である。ポリエチレンイミンは、様々な分子量および化学変性度を有する水溶性ポリアミンの大きなファミリーからなる。エチレンイミンの重合は、直鎖構造を有する単位から完全に構成されるポリマーをもたらさないが、ポリエチレンイミンでの分岐度は、重合の間の酸濃度および温度にも左右されることは、通常知られている。他の望ましい物理的および化学的特性を変えるために、当技術分野でよく知られている方法を使用して、付加的な基をポリエチレンイミンにグラフト(graft)させることができる。ポリエチレンイミンの好ましい分子量は、約150から80000である。ポリエチレンイミンの最も好ましい分子量は、物質粘度の理由で、約300から80000である。本発明のもう1つの形態として、バリアまたはマトリックス層中にブレンドされるPEIポリマーはさらに、二酸化炭素などの酸性ガスと相互反応して、強化産生ガスバリアポリマーを提供するか、容器の高い二酸化炭素バリア性能を提供することができる。これは特に、生じた容器が、ソフトドリンクまたはビールなどの炭酸飲料をパッケージングするために使用される場合に、パッケージからの二酸化炭素の損失を低下させる際に使用することができる。
【0007】
マトリックスポリマーは好ましくは、エステル含有ポリマー、即ち、ポリマー主鎖中のエステル、ポリマー主鎖にグラフトされているエステル成分または鎖の側基としてエステル成分を有するポリマーである。ポリエステル樹脂が特に好ましい。ポリエステル樹脂は、ポリマー主鎖中にエステルを有する適切なポリエステル樹脂であってよい。適切なポリエステルには、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリプロピレンテレフタレート(PPT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリカーボネート(PC)およびポリ乳酸(PLA)が含まれる。他の適切なマトリックスポリマーには、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレンメタクリレート(PEMA)および酢酸ビニルなどのポリアクリレートが含まれる。さらに、前記のブレンドおよびコポリマーならびに主に前記のもの、前記のブレンドまたはコポリマーを含有するプロセスリグラインドおよび一般廃棄リグラインドを使用することもできる。PETベースの樹脂、ブレンド、コポリマーおよびリグラインドが、特に好ましい。他のマトリックスポリマーには、ポリオレフィンおよびポリアミドが含まれる。
【0008】
PEIポリマーは、多量の1級、2級および3級アミン官能基の導入により、高いカチオン電荷密度を担持していることが知られている。特別な理論には結びつけられないが、これらのアミン官能基は、エステルまたは他の官能基と強く相互作用して、バリア層とエステル含有層との間に改善された接着をもたらし、容器を取り扱いおよび使用する際の層壁の剥離を低減または予防すると考えられる。
【0009】
バリア樹脂は好ましくは、EVOH、ポリアミド、アクリロニトリルコポリマー、EVOHとポリアミドとのブレンド、EVOHまたはポリアミドと粘土とのナノコンポジット、EVOHとイオノマーとのブレンド、アクリロニトリル、環式オレフィンコポリマー、塩化ポリビニリデン(PVDC)、ポリグリコール酸(PGA)およびこれらのブレンドからなる群から選択される。EVOHおよびメタキシリレンアミン(MXD)ポリアミドは、特に好ましい。したがって本発明は、バリア層とポリエステル層との改善された接着を達成して、容器を取り扱い、使用する際の層壁の剥離を低減または予防する。
【0010】
本発明の他の態様は、本発明によるプラスチック容器プリフォーム、プラスチック容器およびプリフォームを製造する方法、バリア樹脂ブレンドおよび多層製品および製法を含む。
【0011】
本発明は、その付加的な目的、形態、利点および態様と共に、以下の記載、添付の請求項および添付の図面により最もよく理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明による容器およびプリフォームは、少なくとも1層のバリア樹脂と交互に少なくとも1層のマトリックス樹脂を有する多層壁を有する(一般廃棄樹脂層などの本発明に関連のない付加的な層が含まれてもよい)。例えば、3層容器またはプリフォームは、ポリエステル/バリア/ポリエステルの順の層を伴う壁であってよい。5層容器またはプリフォームは、ポリエステル/バリア/ポリエステル/バリア/ポリエステルの順の層を伴う壁であってよい。例えば、1つまたは複数の層は、容器またはプリフォームの底面および側壁の全てに及んでもよいし、側壁または底面の一部に限られていてもよい。バリア層は、容器またはプリフォームの先端部(finish)まで及んでもよいし、及ばなくてもよい。図2Aおよび2Bは、本発明の実施例による5層容器の概略図であり、そのサイズおよび配置は、単なる詳述のために例示されている。本出願で検討されている試験容器(およびプリフォーム)の例(表1の容器(1)を除く)は全て、5層容器(およびプリフォーム)である。本発明の1態様では、接着促進物質を、EVOHなどのバリア樹脂および/またはポリエステル樹脂などのマトリックス樹脂と、好ましくは、バリア樹脂とブレンドして、バリア層とポリエステル層との接着を促進する。この接着促進物質には、アルキレンアミンポリマーが含まれ、このうち、アルキレンイミンポリマー、特にポリエチレンイミン(PEI)ポリマーが好まし。特に好ましいPEIポリマーは、株式会社日本触媒により製造されているEPOMIN(商品名)SP−012グレードポリマーである。他のEPOMINポリマーおよび他の樹脂製造会社、例えばBASFにより商品名LUPASOLで販売されているPEIポリマーを含む他のPEIポリマーを使用することもできる。
【0013】
ポリエステル樹脂は好ましくは、PET、PEN、PETとPENとのブレンドまたはコポリマーもしくはPET、PEN、PETとPENとのブレンドまたはコポリマーを主に含むプロセスリグラインドまたは一般廃棄リグラインドからなる群から選択される。本発明で検討される実施例では、樹脂は、PETベースのポリエステルである。
【0014】
バリア樹脂は、低いガスおよび/または水蒸気透過率を有し、かつ/または臭気物質および精油を含む香り物質の透過に対して高いバリアを示す熱可塑性材料である。次のバリア樹脂材料が好ましい:EVOH、ポリアミド(非晶質ポリアミドおよびMXD6などの半晶質ポリアミドを含む)、アクリロニトリルコポリマー、EVOHとポリアミドとのブレンド、ポリエステル(例えばPET)とポリアミドとのブレンド、EVOHとイオノマーとのブレンド、環式オレフィンコポリマー、PGA、EVOHまたはポリアミドと粘土とのナノコンポジット、塩化ポリビニリデンおよびこれらのブレンド。EVOHおよびポリアミドが、特に好ましい。MXD6ポリアミドおよびEVOHを、本出願で検討される実施例でのバリア樹脂として使用する。1種または複数の他のバリア組成物を使用することもできる。
【0015】
接着促進物質をバリア樹脂とブレンドすることが、現在のところ好ましい。バリア樹脂層は、プリフォームまたは容器全体のうち比較的低い重量パーセンテージを占めているので、接着促進物質をマトリックス樹脂とブレンドする場合よりも少量の接着促進物質が必要とされる。しかしながら、本発明の最も広い態様では、接着促進物質を、マトリックス樹脂と、またはマトリックス樹脂とバリア樹脂との両方とブレンドすることもできる。
【0016】
接着促進物質は通常、液体の形態であり、好ましくは、多層プリフォームまたは容器を形成する前に、バリア樹脂物質とブレンドする。EVOHバリア樹脂を使用する場合、接着促進物質を、バリア物質が流れている押出機に高圧液体注入するか、押出機スクリューに接するまで、接着促進物質およびバリア樹脂が接触しないように、バリア物質を押出機の同じ供給口に装入することにより、このブレンドを行うことができる。もしくは、EVOHバリア樹脂に接着促進物質を加えるための前記の高圧液体注入樹脂法または共通供給口法を使用して、接着促進物質−EVOHマスターバッチ物質を製造し、次いでこれを、当技術分野でよく知られている方法によりペレット化することもできる。次いでこれらのマスターバッチペレットを、多層プリフォームまたは容器を成形する前に、適切な希釈比でEVOHバリア樹脂とブレンドすることができる。MXD6バリア樹脂を使用する場合には、液体接着促進物質添加剤を、室温でバリア物質の粒子とブレンドして、その後、このブレンドを押出機に供給することができる。
【0017】
接着促進物質の割合が高くなると、ブレンドされる樹脂の粘度または他の特性に影響を及ぼしうるので、接着促進物質の量は通常、所望の接着レベルを達成するために必要な量以下である。バリア樹脂またはマトリックス樹脂とブレンドされる接着促進物質の量は好ましくは、多層製品を成形するために使用されるブレンドに対して約10重量%を超えず、好ましくは、5重量%を超えない。これに関連して、接着促進物質を好ましくは、バリア樹脂とブレンドし、好ましくはブレンドに対して約10重量%を超えない。接着促進物質の量はさらに好ましくは、多層製品を成形するために使用されるバリア樹脂とのブレンドに対して、約5重量%を超えない。多くの用途では、接着促進物質の量は、バリア樹脂とのブレンドに対して、2重量%または3重量%を超えない。本出願でのブレンドパーセンテージは全て、他に記載のない限り、重量による。
【0018】
容器製造プロセスは好ましくは、プリフォームの製造、続いて、該プリフォームをブロー成形して容器を成形することを含む。本出願で検討されている実施例では、米国特許第4550043号明細書、同第4609516号明細書、同第4710118号明細書および同第4954376号明細書に詳述されているタイプの連続射出成形操作で、プリフォームを成形する。図1Aおよび1Bは、プリフォームの概略図であり、そのサイズおよび配置は、単に詳述目的で例示されている。しかしながら、米国特許第4990301号明細書および同第5098274号明細書に詳述されているタイプの同時射出成形操作で、米国特許第6428737号明細書に詳述されているタイプのオーバー成形操作で、ポリエステル樹脂およびバリア樹脂/接着促進物質ブレンドを含む金型充填物を使用する米国特許出願公開第2002/0098310号明細書に詳述されているタイプの圧縮成型操作で、またはマトリックス樹脂とバリア樹脂ブレンドとの交互層を有する中空管を製造する同時押出操作で、プリフォームを成形することもできる。これらの具体的な参照文献は、例示にすぎない。
【0019】
好ましいPEI接着促進物質は、高い溶融温度で、該物質が少なくとも1種の物質と接触している間に、マトリックスとバリア樹脂層との結合を促進し、プリフォームが冷却した後には、プリフォームの層を分離することは困難である。前記で同定された現在好ましい接着促進物質は、開示されているバリアおよびマトリックス樹脂の化学によく適している。本発明により、バリア層とマトリックス(例えばポリエステル)層との接着が改善されて、プリフォームおよび容器を含む多層製品を取り扱い、使用する間に、壁層が剥離することが少なくなるか、予防される。
【0020】
図3〜7は、本発明により構成された様々な容器サンプルでの剥離試験結果を示している。容器はそれぞれ、PET/MXD6/PET/MXD6/PET配置(図6〜7)またはPET/EVOH/PET/EVOH/PET配置(図3〜5)の5層壁を有する。図3の試験容器は、公称層厚6.5/0.25/11.5/0.25/6.5ミルを有する。これらは、側壁の幅広パネル部の中心で測定された平均値である。図4〜7の試験容器は、下記で検討されるような3/0.5/6/0.5/3ミルの公称側壁厚を有する。全ての試験で、容器は、単に比較のために構成された実験容器である。試験を、任意に計画して、データの差異を得たが、これは、使用の性能明細または条件を反映していない。各図面で、縦座標は、試験の結果として、外観検査により剥離が観察された容器のパーセンテージを示しており、横座標は、容器構造、特に、使用されたバリア材料の全重量および接着促進物質の量を示している。使用された接着促進物質の量およびバリア樹脂タイプ(EVOHまたはMXD6)を除き、各試験での容器は全て、同一である。
【0021】
本出願に記載の全試験では、接着促進物質は、株式会社日本触媒によりEpominの名称で販売されているSP−012グレードのPEI物質である。この物質は、樹脂製造会社によると、次の特性を有する:
分子量 1200(約)
比重 1.05(25℃)
アミン値 19mg eq./固体g
氷点 −20℃未満
分解温度 290℃
引火点 260℃
アミン比
1級 35%
2級 35%
3級 30%
Chemical Abstract Specification(CAS) 106899−94−9
SP−012グレード物質は、水およびアルコールに可溶性、特に酢酸エチル、THFおよびトルエンに可溶性であり、n−ヘキサンに不溶性であると製造会社は述べている。
【0022】
図3は、角の丸い長方形断面を有する24オンス容器で行われた落下試験の結果を示している。生じた剥離の視覚的同定を容易にするために青色染料が加えられている水で容器を満たす(水/染料ブレンドを、本出願で検討される全ての試験で使用する)。バリア層は全部で、容器の1.5重量%を占め、図3(および図4〜7)に示されているSP−012のパーセンテージは、全バリア層に対するパーセンテージである。例えば、1.5%のバリア層に対して2.0%または容器の全重量に対して接着促進物質0.03%である。充填された容器を、3フィートの高さからセメント台に落下させて、容器にその底部で強い衝撃を与え、次いで、剥離に関して試験した。図3に示すように、バリア層中にSP−012接着促進物質を伴わないと、容器の84%が剥離を示す。2.0%のSP−012をブレンドされたEVOHを有する容器は、僅か14%の容器で剥離を示す。
【0023】
図4および5は、炭酸清涼飲料用400ml円柱容器での側面衝撃試験結果を示している。側面衝撃試験は、スチールウェッジを用いての容器側壁への1回衝撃を伴い、その際、容器は、固定位置に固定されている。衝撃のエネルギーは、約3.3ジュールである。図4は、非炭酸水を充填された容器での試験結果を示しており、図5は、水を充填され、4.2GV(ガス容量)で炭酸添加された容器での試験結果を示している。バリア樹脂層は全部で、容器に対して3重量%であった。接着促進物質を有するサンプルでは、接着促進物質を、バリア層重量に対して0.25%、0.50%、0.75%、1.0%、1.5%、2.0%へと徐々に増加させる。図4から分るように、非炭酸充填試料では、剥離の発生は徐々に低下し、2.0%のSP−012では剥離は無かった。図5の炭酸添加試料では、SP−012接着促進物質を有する試料では、剥離は観察されなかった。
【0024】
図6および7は、図4および5に関する条件とそれぞれ同一の条件での400mlCSD容器での側壁衝撃試験の結果を示している。しかしながら、図6および7の容器では、MXD6ポリアミドを、EVOHの代わりにバリア樹脂として使用した。図6の非炭酸充填パッケージでは、剥離の発生は、0.25%のSP−012を加えることにより、約36%から約7%まで低下し、0.5%のSP−012を加えると、剥離は観察されない。図7の炭酸充填パッケージでは、接着促進物質を有するサンプルではいずれも、剥離は観察されない。
【0025】
前記したように、接着促進物質として現在好ましいPEIポリマーはさらに、二酸化炭素などの酸性ガスで高いバリア効果を示し、その接着促進機能と共に、バリア層における二酸化炭素バリア特性を改善させうる。このことは特に、清涼飲料およびビールなどの炭酸飲料をパッケージングするために容器を使用する場合に、二酸化炭素損失の低下に有利である。
【0026】
次の表は、これらの試験でのPEIポリマー、特にEPOMIN SP−012に関連したバリア特性の上昇を示しており、この際、28mm400ml飲料容器を、化学炭酸技術によりCO24.0ガス容量で充填し、28mmクロージャーで封をした。これらのクロージャーは、米国特許第5306542号明細書に開示されているエチレン酢酸ビニル(EVA)ライナーを伴うポリプロピレンクロージャーである。68F/50%RHで14日間平衡させた後に、該容器を既知の捕捉容量を伴う密閉容器内に設置することにより、全容器CO2透過速度を測定する。密閉容器は、2つの口を有し、一方の口を介して流入した窒素担体ガスは、他方の口から容器を出て行く。出口は、CO2の量を検出するためのMocon C−IV CO2試験装置に向いている。CO2透過速度が決定される期間、CO2の量を測定する。
【0027】
単層容器を除き、各容器は、それぞれ3/0.5/6/0.5/3ミルの公称厚のPET/バリア/PET/バリア/PETからなる5層13ミル公称側壁を有する。(「単層」PET容器を、5層プロセスを使用して製造したが、その際、全ての層が、PETであった)。容器(2)から(9)では、2つの「バリア」層は全部で、容器重量の3%を占めており、SP−012のパーセンテージは、全バリア層に対するパーセンテージである。例えば、3%のバリア層の1%であるか、全容器重量に対して0.03%の接着促進物質である。表1の結果は、各容器5個の平均値である。ポリスチレン「バリア層」を有する容器(2)は、単層PET容器(1)よりも低いバリア特性を示す。しかしながら、PEI SP−012を添加することにより、容器(2)に比較して、容器(3)および(4)のCO2バリア特性は著しく改善される。PEI SP−012をブレンドすることにより、容器(5)に比較して、EVOHバリア層を有する容器(7)、(8)および(9)のCO2バリア特性が著しく改善されたが、これらの試験での性能傾向は、PEI SP−012の濃度を関数とする変数であるようである。
【0028】
【表1】

【0029】
容器例では:
PET樹脂は、M&G Polymer USAが販売している0.8dl/gの固有粘度を有するPETコポリマーのCleartuf8006である。
ポリスチレンは、ASTM D1238、条件Gで、9g/10分のメルトインデックスを有するChevron EA3400である。
EVOHは、32モル%エチレン含分ポリ(エチレンビニルアルコール)コポリマーであるEval Company of America,Grade F171Aである。
【0030】
実際に、本発明の1態様では、アルキレンイミンポリマーを、単層PET容器などの単層または多層製品で使用して、容器の壁を通しての二酸化炭素の移動を阻止することができる。これに関連して、製品は、容器などのパッケージング構成材もしくは該ポリマーがクロージャーライナーおよび/またはクロージャーシェルに含まれているクロージャーであってよい。
【0031】
前記の課題および目的の全てを完全に満たす多層容器、多層プリフォーム、多層容器で使用するためのバリア樹脂ブレンド、多層プリフォームまたは容器を製造するための方法ならびに多層プラスチック製品を製造する方法が開示された。容器、バリアブレンドおよび製法は、いくつかの実施例と関連して開示されているが、いくつかの変更および変法も検討されている。当技術分野の専門家には、他の変更および変法が容易に思い浮かぶであろう。添付の請求項の意図および範囲内であれば、本発明は、このような変更および変法の全てを包含することとする。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1A】本発明の1態様による容器プリフォームの概略図を示す図である。
【図1B】本発明の1態様による容器プリフォームの概略図を示す図である。
【図2A】本発明の他の態様によるプラスチック容器の概略図を示す図である。
【図2B】本発明の他の態様によるプラスチック容器の概略図を示す図である。
【図3】本発明の実施例により製造された容器での試験結果を示すグラフである。
【図4】本発明の実施例により製造された容器での試験結果を示すグラフである。
【図5】本発明の実施例により製造された容器での試験結果を示すグラフである。
【図6】本発明の実施例により製造された容器での試験結果を示すグラフである。
【図7】本発明の実施例により製造された容器での試験結果を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多層壁を有するプラスチック容器をブロー成形するためのプリフォームであって:
少なくとも1層のマトリックス樹脂、
少なくとも1層のバリア樹脂および
前記のバリア層およびマトリックス層との接着を促進するために前記のバリア樹脂および/または前記のマトリックス樹脂とブレンドされる、アミンポリマーを含む物質
を有するプリフォーム。
【請求項2】
前記のアミンポリマーは、イミンポリマーである、請求項1に記載のプリフォーム。
【請求項3】
前記のアミンポリマーは、アルキレンアミンポリマーである、請求項1に記載のプリフォーム。
【請求項4】
前記のアルキレンアミンポリマーは、アルキレンイミンポリマーである、請求項3に記載のプリフォーム。
【請求項5】
前記のアルキレンイミンポリマーは、ポリエチレンイミンポリマーである、請求項4に記載のプリフォーム。
【請求項6】
前記のマトリックス樹脂は、エステル含有樹脂、ポリオレフィンまたはポリアミドである、請求項1に記載のプリフォーム。
【請求項7】
前記のマトリックス樹脂は、ポリエステル樹脂である、請求項1に記載のプリフォーム。
【請求項8】
前記のポリエステル樹脂は、PET、PEN、PETとPENとのブレンドまたはコポリマーもしくはPET、PEN、PETとPENとのブレンドまたはコポリマーを含むリグラインドである、請求項7に記載のプリフォーム。
【請求項9】
前記のバリア樹脂は、EVOH、ポリアミド、アクリロニトリルコポリマー、EVOHとポリアミドとのブレンド、ポリエステルとポリアミドとのブレンド、EVOHまたはポリアミドと粘土とのナノコンポジット、EVOHとイオノマーとのブレンド、アクリロニトリル、環式オレフィンコポリマー、ポリグリコール酸、塩化ポリビニリデンまたはこれらのブレンドである、請求項1に記載のプリフォーム。
【請求項10】
多層壁を有するプラスチック容器をブロー成形するためのプリフォームであって:
少なくとも1層のPET、PEN、PETとPENとのブレンドまたはコポリマーもしくはPET、PEN、PETとPENとのブレンドまたはコポリマーを主に含むリグラインドからなる群から選択されるポリエステル樹脂、
少なくとも1層のEVOH、ポリアミド、アクリロニトリルコポリマー、EVOHとポリアミドとのブレンド、ポリエステルとポリアミドとのブレンド、EVOHまたはポリアミドと粘土とのナノコンポジット、EVOHとイオノマーとのブレンド、アクリロニトリル、環式オレフィンコポリマー、ポリグリコール酸、塩化ポリビニリデンまたはこれらのブレンドからなる群から選択されるバリア樹脂および
前記のバリア層とポリエステル層との接着を促進するために少なくとも1層のバリア樹脂にブレンドされるポリエチレンイミン
を含有するプリフォーム。
【請求項11】
多層壁を有するプラスチック容器であって:
少なくとも1層のマトリックス樹脂、
少なくとも1層のバリア樹脂および
前記のバリア層およびマトリックス層との接着を促進するために前記のバリア樹脂および/または前記のマトリックス樹脂とブレンドされる、アミンポリマーを含む物質
を含むプラスチック容器。
【請求項12】
前記のアミンポリマーは、イミンポリマーである、請求項11に記載の容器。
【請求項13】
前記のアミンポリマーは、アルキレンアミンポリマーである、請求項11に記載の容器。
【請求項14】
前記のアルキレンアミンポリマーは、アルキレンイミンポリマーである、請求項13に記載の容器。
【請求項15】
前記のアルキレンイミンポリマーは、ポリエチレンイミンポリマーである、請求項14に記載の容器。
【請求項16】
前記のマトリックス樹脂は、エステル含有樹脂、ポリオレフィンまたはポリアミドである、請求項11に記載の容器。
【請求項17】
前記のマトリックス樹脂は、ポリエステル樹脂である、請求項11に記載の容器。
【請求項18】
前記のポリエステル樹脂は、PET、PEN、PETとPENとのブレンドまたはコポリマーもしくはPET、PENまたはPETとPENとのブレンドまたはコポリマーを含むリグラインドである、請求項17に記載の容器。
【請求項19】
前記のバリア樹脂は、EVOH、ポリアミド、アクリロニトリルコポリマー、EVOHとポリアミドとのブレンド、ポリエステルとポリアミドとのブレンド、EVOHまたはポリアミドと粘土とのナノコンポジット、EVOHとイオノマーとのブレンド、アクリロニトリル、環式オレフィンコポリマー、ポリグリコール酸、塩化ポリビニリデンまたはこれらのブレンドである、請求項11に記載の容器。
【請求項20】
多層壁を有するプラスチック容器であって:
少なくとも1層のPET、PEN、PETとPENとのブレンドまたはコポリマーもしくはPET、PEN、PETとPENとのブレンドまたはコポリマーを主に含むリグラインドからなる群から選択されるポリエステル樹脂、
少なくとも1層のEVOH、ポリアミド、アクリロニトリルコポリマー、EVOHとポリアミドとのブレンド、ポリエステルとポリアミドとのブレンド、EVOHまたはポリアミドと粘土とのナノコンポジット、EVOHとイオノマーとのブレンド、アクリロニトリル、環式オレフィンコポリマー、ポリグリコール酸およびこれらのブレンドからなる群から選択されるバリア樹脂および
前記のバリアとポリエステル樹脂との接着を促進するために少なくとも1層のバリア樹脂にブレンドされるポリエチレンイミン
を含むプラスチック容器。
【請求項21】
積層プラスチック製品で使用するためのバリア樹脂ブレンドであって、前記のバリア樹脂ブレンドは:
ガス、水蒸気または香り物質の透過に耐性を有するバリア樹脂および
多層プラスチック製品において前記のバリア樹脂と隣接層との接着を促進するアミンポリマーを含有する材料
を含有するバリア樹脂ブレンド。
【請求項22】
前記の材料は、アルキレンイミンポリマーである、請求項21に記載のバリア樹脂ブレンド。
【請求項23】
前記の材料は、ポリエチレンイミンポリマーである、請求項22に記載のバリア樹脂ブレンド。
【請求項24】
前記のバリア樹脂は、EVOH、ポリアミド、アクリロニトリルコポリマー、EVOHとポリアミドとのブレンド、ポリエステルとポリアミドとのブレンド、EVOHまたはポリアミドと粘土とのナノコンポジット、EVOHとイオノマーとのブレンド、アクリロニトリル、環式オレフィンコポリマー、ポリグリコール酸、塩化ポリビニリデンまたはこれらのブレンドである、請求項23に記載のバリア樹脂ブレンド。
【請求項25】
多層プラスチック容器を製造する方法であって:
(a) バリア樹脂、アルキレンアミンポリマーを含有する接着促進物質をブレンドするステップと
(b) ステップ(a)で生じたブレンドがポリエステル樹脂の層と交互に層になっており、前記のアミンポリマーが前記のバリア樹脂と前記のポリエステル樹脂との接着を促進しているプリフォームを生じさせるステップとを含む方法。
【請求項26】
前記のアミンポリマーは、アルキレンイミンポリマーである、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
(c) ステップ(b)で生じた前記のプリフォームをブロー成形して、中空プラスチック容器にするステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記のステップ(a)で生じた前記のブレンドおよび前記のポリエステル樹脂の少なくとも一方が、溶融相である状態で、前記のステップ(b)を実施する、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記のポリエステル樹脂と前記のバリア樹脂ブレンドとの同時射出成形、前記のポリエステル樹脂と前記のバリア樹脂ブレンドとの連続射出成形、前記のポリエステル樹脂と前記のバリア樹脂ブレンドとの連続層のオーバー成形、前記のポリエステル樹脂および前記のバリア樹脂ブレンドを含む金型充填物の圧縮成形ならびに、前記のポリエステル樹脂と前記のバリア樹脂ブレンドとの交互層を含む中空管の押出からなる群から選択されるプロセスにより、前記のステップ(b)を実施する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記の接着促進物質は、ポリエチレンイミンポリマーである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記のポリエステル樹脂は、PET、PEN、PETとPENとのブレンドまたはコポリマーもしくはPET、PEN、PETとPENとのブレンドまたはコポリマーを含むリグラインドである、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記のバリア樹脂は、EVOH、ポリアミド、アクリロニトリルコポリマー、EVOHとポリアミドとのブレンド、ポリエステルとポリアミドとのブレンド、EVOHまたはポリアミドと粘土とのナノコンポジット、EVOHとイオノマーとのブレンド、アクリロニトリル、環式オレフィンコポリマー、ポリグリコール酸、塩化ポリビニリデンまたはこれらのブレンドである、請求項25に記載の方法。
【請求項33】
多層製品であって:
少なくとも1層のマトリックス樹脂、
少なくとも1層のバリア樹脂および
前記のバリア層およびマトリックス層との接着を促進するために前記のバリア樹脂および/または前記のマトリックス樹脂とブレンドされる、アミンポリマーを含む物質
を含む多層製品。
【請求項34】
前記のマトリックス樹脂は、エステル含有樹脂、ポリオレフィンまたはポリアミドである、請求項31に記載の製品。
【請求項35】
前記のエステル含有樹脂は、ポリエステル樹脂である、請求項34に記載の製品。
【請求項36】
前記のポリエステル樹脂は、PET、PEN、PETとPENとのブレンドまたはコポリマーもしくはPET、PEN、PETとPENとのブレンドまたはコポリマーを含むリグラインドである、請求項35に記載の製品。
【請求項37】
前記のアミンポリマーは、アルキレンアミンポリマーである、請求項33に記載の製品。
【請求項38】
前記のアルキレンアミンポリマーは、アルキレンイミンポリマーである、請求項37に記載の製品。
【請求項39】
前記のアルキレンイミンポリマーは、ポリエチレンイミンポリマーである、請求項38に記載の製品。
【請求項40】
前記のバリア樹脂は、EVOH、ポリアミド、アクリロニトリルコポリマー、EVOHとポリアミドとのブレンド、ポリエステルとポリアミドとのブレンド、EVOHまたはポリアミドと粘土とのナノコンポジット、EVOHとイオノマーとのブレンド、アクリロニトリル、環式オレフィンコポリマー、ポリグリコール酸、塩化ポリビニリデンまたはこれらのブレンドである、請求項33に記載の製品。
【請求項41】
多層プラスチック製品を製造する方法であって:
(a) バリア樹脂、アミンポリマーを含有する接着促進物質をブレンドするステップと
(b) ステップ(a)で生じたブレンドがマトリックス樹脂の層と交互に層になっており、前記のアミンポリマーが前記のバリア樹脂と前記のマトリックス樹脂との接着を促進している製品を生じさせるステップとを含む方法。
【請求項42】
前記のステップ(a)で生じた前記のブレンドおよび前記のマトリックス樹脂の少なくとも一方が、溶融相である状態で、前記のステップ(b)を実施する、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記のアミンポリマーは、アルキレンイミンポリマーである、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記のアルキレンイミンポリマーは、ポリエチレンイミンポリマーである、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記のマトリックス樹脂は、エステル含有樹脂、ポリオレフィンまたはポリアミドである、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
前記のマトリックス樹脂は、ポリエステル樹脂である、請求項41に記載の方法。
【請求項47】
前記のポリエステル樹脂は、PET、PEN、PETとPENとのブレンドまたはコポリマーもしくはPET、PEN、PETとPENとのブレンドまたはコポリマーを含むリグラインドである、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記のバリア樹脂は、EVOH、ポリアミド、アクリロニトリルコポリマー、EVOHとポリアミドとのブレンド、ポリエステルとポリアミドとのブレンド、EVOHまたはポリアミドと粘土とのナノコンポジット、EVOHとイオノマーとのブレンド、アクリロニトリル、環式オレフィンコポリマー、ポリグリコール酸、塩化ポリビニリデンまたはこれらのブレンドである、請求項41に記載の方法。
【請求項49】
前記の樹脂壁を通過しての二酸化炭素の移動に対して耐性を有するアルキレンイミンポリマーを含有するプラスチック樹脂壁を有する、パッケージング構成材。
【請求項50】
前記のアルキレンイミンポリマーは、前記の壁において、他のプラスチック樹脂とのブレンドである、請求項49に記載のパッケージング構成材。
【請求項51】
前記の壁は、少なくとも2層のプラスチック樹脂層を有する多層壁であり、前記のアルキレンイミンポリマーは、前記の層の一方に存在する、請求項49に記載のパッケージング構成材。
【請求項52】
前記のアルキレンイミンポリマーは、前記の一方の層中で他のプラスチック樹脂とブレンドされている、請求項51に記載のパッケージング構成材。
【請求項53】
前記のアルキレンイミンポリマーは、ポリエチレンイミンポリマーである、請求項52に記載のパッケージング構成材。
【請求項54】
前記の他のプラスチック樹脂は、EVOH、ポリアミド、アクリロニトリルコポリマー、EVOHとポリアミドとのブレンド、ポリエステルとポリアミドとのブレンド、EVOHまたはポリアミドと粘土とのナノコンポジット、EVOHとイオノマーとのブレンド、アクリロニトリル、環式オレフィンコポリマー、ポリグリコール酸、塩化ポリビニリデンまたはこれらのブレンドであるバリア樹脂である、請求項52に記載のパッケージング構成材。
【請求項55】
前記の少なくとも2層の内の他方は、ポリエステル樹脂を含む、請求項54に記載のパッケージング構成材。
【請求項56】
前記のポリエステル樹脂は、PET、PEN、PETとPENとのブレンドまたはコポリマーもしくはPET、PEN、PETとPENとのブレンドまたはコポリマーを含むリグラインドである、請求項55に記載の容器。
【請求項57】
アルキレンイミンポリマーと他のプラスチック樹脂とをブレンドさせて、前記の側壁を通しての二酸化炭素の移動に対して耐性を有する製品を生じさせるステップを含む、製品の製法。
【請求項58】
前記の他のプラスチック樹脂は、EVOH、ポリアミド、アクリロニトリルコポリマー、EVOHとポリアミドとのブレンド、ポリエステルとポリアミドとのブレンド、EVOHまたはポリアミドと粘土とのナノコンポジット、EVOHとイオノマーとのブレンド、アクリロニトリル、環式オレフィンコポリマー、ポリグリコール酸、塩化ポリビニリデンまたはこれらのブレンドであるバリア樹脂である、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記の壁は、少なくとも2層のプラスチック樹脂層を有する多層壁であり、前記のアルキレンイミンポリマーは、前記の層のうちの一方に存在する、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記の少なくとも2層のうちの他方は、ポリエステル樹脂を含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記のアルキレンイミンポリマーは、ポリエチレンイミンポリマーである、請求項57に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−508167(P2007−508167A)
【公表日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−535477(P2006−535477)
【出願日】平成16年7月9日(2004.7.9)
【国際出願番号】PCT/US2004/022213
【国際公開番号】WO2005/039876
【国際公開日】平成17年5月6日(2005.5.6)
【出願人】(506026036)グラハム パッケージング ペット テクノロジーズ インコーポレイティッド (4)
【Fターム(参考)】