説明

腕装着型端末、ナビゲーションシステム、及び、プログラム

【課題】必要なナビゲーション情報を容易に取得可能な腕装着型端末、ナビゲーションシステム、及び、プログラムを提供する。
【解決手段】外部機器との間で無線通信によりデータの送受信を行う無線通信手段と、設定された期間に亘り、無線通信手段を用いて携帯型外部機器からナビゲーションデータを取得する制御手段と、制御手段からの制御信号に基づく表示を行う表示手段と、を備え、制御手段は、無線通信手段により携帯型外部機器から取得したナビゲーションデータに基づいて、簡易ナビゲーションデータを表示手段に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ナビゲーションに利用される腕装着型端末、ナビゲーションシステム、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、GPS(Global Positioning System)などの衛星による測位システムを利用して取得した測位データと地図データとにより、目的地までのユーザの進路を案内するナビゲーション装置がある。このようなナビゲーション装置の中には、歩行者が利用可能な携帯型ナビゲーション装置が含まれる。
【0003】
例えば、特許文献1には、GPSデータの受信機能を備えた腕時計において、測位データと地図データと姿勢センサのデータとに基づき、ユーザの移動方向に当たる腕時計の部位を振動させることでユーザに触覚を介して移動方向を伝える技術が開示されている。また、特許文献2には、GPSデータの受信機能を備えた腕時計において、錘と回転盤とを更に備え、ユーザの移動方向に遠心力を発生させるように錘と回転盤を動作させることでユーザをナビゲートする技術が開示されている。また、特許文献3には、GPS機能とジャイロ機能による移動方向検出機能とを備えた歩行者用のナビゲーション装置において、ユーザが誘導方向と異なる方向に移動している場合には、振動子を振動させることでユーザを正しい移動方向に誘導する技術について記載されている。
【0004】
一方、本願発明と関連する技術として、特許文献4には、周囲の環境によりナビゲーション装置のナビゲーション画面が見づらい場合や報知音が聞き取りづらい場合などを光量センサや騒音センサにより検知し、一時的に腕時計に機能を代行させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−286546号公報
【特許文献2】特開2008−286547号公報
【特許文献3】特開平10−332407号公報
【特許文献4】特開2010−268330号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の携帯型ナビゲーション装置は、ユーザが手に保持して利用をすることを前提とするものであった。従って、自転車に乗ったユーザや、荷物を抱えた歩行者などがナビゲーション装置を利用したい場合に、従来の携帯型ナビゲーション装置では、手が空いておらず、容易に保持することが出来ないために利用が困難な場合があった。一方、従来、腕時計に搭載されたナビゲーション装置では、バッテリの容量の問題などにより頻繁にデータを受信することが困難なことから、十分な測位データを取得できず、満足にナビゲーション機能を果たせない場合があった。
【0007】
この発明の目的は、大電力消費を抑えつつ、必要なナビゲーション情報をユーザが容易に取得可能な腕装着型端末、ナビゲーションシステム、及び、プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は、
外部機器との間で無線通信によりデータの送受信を行う無線通信手段と、
設定された期間に亘り、前記無線通信手段を用いて携帯型外部機器からナビゲーションデータを取得する制御手段と、
前記制御手段からの制御信号に基づく表示を行う表示手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記無線通信手段により前記携帯型外部機器から取得したナビゲーションデータに基づいて、簡易ナビゲーションデータを前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする腕装着型端末である。
【発明の効果】
【0009】
本発明に従うと、腕装着型端末において大電力消費を抑えつつ、ユーザが容易に必要なナビゲーション情報を取得することが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態のナビゲーションシステムを示す全体構成図である。
【図2】電子時計の内部構成を示すブロック図である。
【図3】携帯電話の内部構成を示すブロック図である。
【図4】携帯電話と電子時計との間で行われる通信手順を表すシーケンス図である。
【図5】携帯電話においてGPS衛星からの電波の受信に失敗した場合に、携帯電話と電子時計との間で行われる通信手順を示すシーケンス図である。
【図6】電子時計のCPUによる腕時計ナビ処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図7】腕時計ナビモードにおける電子時計の表示部の表示例を示す。
【図8】ナビデータ取得処理の際にCPUが実行する制御手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態のナビゲーションシステムを図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、本実施形態のナビゲーションシステムを示す全体構成図である。
【0013】
本実施形態のナビゲーションシステム1は、腕装着型端末としての電子時計40と、携帯型外部機器としての携帯電話10とにより構成される。電子時計40は、時計本体と、バンドとを備え、腕装着が可能な腕時計型のものである。携帯電話10は、基地局との無線通信を行う無線通信機能と共に、GPS衛星からの電波を受信する機能を備えており、単体でGPS測位、及び、ユーザの進行方向についてのナビゲーション動作を実行可能である。また、電子時計40及び携帯電話10は、何れも近距離無線通信機能を備えており、例えば、ブルートゥース通信(登録商標:Bluetooth)による相互通信が可能となっている。
【0014】
図2は、本実施形態の電子時計の内部構成を示すブロック図である。また、図3は、本実施形態の携帯電話の内部構成を示すブロック図である。
【0015】
電子時計40は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)41(制御手段)と、ROM(Read Only Memory)42と、RAM(Random Access Memory)43と、操作部44(操作手段)と、計時回路45と、表示部46(表示手段)及び表示部46を駆動制御するドライバ47と、Bluetoothモジュール48(無線通信手段)及びUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)49と、振動モータ50及びそのドライバ51と、LED(発光ダイオード)52及びそのドライバ53と、加速度センサ54と、検出手段としての方位センサ55と、CPU41と各部との間で信号のやり取りをするバス56などを備えている。
【0016】
CPU41は、電子時計40の全体動作の統轄制御及び各種演算処理を行う。CPU41は、計時回路45の計数する現在時刻に基づいて表示部46に時刻表示を行わせる。また、CPU41は、ナビゲーションプログラム42aを実行して、Bluetoothモジュール48を介して携帯電話10から取得されたナビゲーションデータに基づく簡易ナビゲーションデータを表示部46に表示させると共に、加速度センサ54及び方位センサ55からの出力信号に基づいて、電子時計40の姿勢、ユーザの移動方向及び移動速度を算出する。
【0017】
ROM42は、CPU41が実行する種々のプログラムや初期設定データを格納する。ROM42の格納するデータには、ナビゲーションプログラム42aが含まれる。CPU41がこのナビゲーションプログラム42aを実行することで、携帯電話10の代わりに電子時計40の表示部46にナビゲーションデータを表示させることが可能となる。
【0018】
RAM43は、CPU41に作業用のメモリ空間を提供する。またRAM43は、ナビゲーションデータ記憶部43aを備え、Bluetoothモジュール48を介して携帯電話10から取得されて、表示部46にナビゲーションデータを表示する際に必要な情報を一時的に記憶する。
【0019】
操作部44は、1又は複数のキーを備え、ユーザが当該キーに対して行った操作に基づいて入力信号に変換して、CPU11に出力する。或いは、この操作部44は、タッチパネルであっても良い。
【0020】
計時回路45は、現在時刻を計数して保持するカウンタである。この現在時刻が読み出されて、表示部46に表示されたり、当該現在時刻データと各種機能に係る設定時刻データと比較されて種々の動作が行われたりする。
【0021】
表示部46は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)である。CPU41から送られた制御信号によりドライバ47(液晶ドライバ)が動作し、LCDに現在時刻、設定状態、或いは、各種機能のメニューなどの指定された内容に関する表示を行わせる。この表示部46は、或いは、他の表示手段、例えば、有機ELD(Electro-Luminescent Display)であっても良く、ドライバ47は、表示部46の種類によって適宜選択される。
【0022】
この表示部46では、ドットマトリックス表示による日付、時刻などの数字、文字の表示が可能であるのに加え、LCD上に指針を表示させてアナログ的な表示を行わせることも可能である。また、表示モードを時刻モードから腕時計ナビモードへ切り替えることで、ナビゲーションを行う際の移動距離や移動方向を数字、文字で表示させると共に、進行方向を指針表示により行わせることが可能である。また、必要に応じて、移動中の道路及び交差する道路程度の簡略化された周辺地図を表示することもできる。
【0023】
Bluetoothモジュール48は、アンテナAN4を介して外部機器との間でブルートゥース通信を行うための制御モジュールである。CPU41から送られた送信データは、UART49でシリアル/パラレル変換などの処理が行われて、Bluetoothモジュール48から外部機器に送信される。また、外部機器からBluetoothモジュール48を用いて受信された受信データは、UART49でシリアル/パラレル変換などの処理が行われて、CPU41へ出力される。
【0024】
振動モータ50、及び、LED(発光ダイオード)52は、振動、及び、光を発することでユーザに通知を行うためのものである。CPU41からドライバ51、53にそれぞれ制御信号が送られると、ドライバ51、53は、振動モータ50、及びLED52を動作させるのに必要な電圧信号に変換して出力する。
【0025】
加速度センサ54は、3軸方向の加速度を検出可能な半導体センサである。この加速度センサ54の出力データに基づいて、重力加速度方向、即ち、下向きと、進行方向とが特定される。
【0026】
方位センサ55は、例えば、磁気抵抗素子を用いた3軸地磁気センサである。この方位センサ55の出力に基づいて、CPU41は、ユーザの進行方向や電子時計40の姿勢を把握することができる。
【0027】
携帯電話10は、図3に示すように、CPU11(ナビゲーションデータ作成手段、移動ベクトル算出手段)と、ROM12と、RAM13と、記憶部14と、操作部15(入力手段)と、内蔵時計16と、表示部17及びそのドライバ18と、スピーカ19と、マイク20と、コーデック21と、RF送受信回路22と、RF送受信用のアンテナAN11と、通信回路23と、Bluetoothモジュール24(外部無線通信手段)と、UART25と、Bluetooth通信の送受信用アンテナAN12と、GPSデータ受信処理部26(測位データ受信手段)と、GPS衛星の送信電波受信用のアンテナAN13と、加速度センサ27と、方位センサ28と、CPU11と各部とを接続するバス29などを備えている。
【0028】
CPU11は、携帯電話10の全体動作の統轄制御及び各種演算処理を行う。CPU11は、ナビゲーションの実行時にGPSデータ受信処理部26に制御信号を送り、GPS衛星データを受信して位置データを取得させると共に、取得された位置データと記憶部14に記憶された地図データとに基づいて進路及び進行方向を決定することでナビゲーションデータを作成し、このナビゲーションデータをドライバ18へ制御信号を送り、表示部17に表示させる。また、CPU11は、操作部15への入力操作に基づいてドライバ18へのナビゲーションデータ表示命令を中止すると共に、Bluetoothモジュール24に制御信号を送り、電子時計40に対してナビゲーションデータを送信させる。
CPU11は、また、後述する加速度センサ27及び方位センサ28の出力に基づいて移動方向及び移動距離を推算し、算出された移動ベクトルを基準となる位置データに加算することで現在位置を求めること(自律航法)が可能となっている。GPS衛星からの電波が受信できない場合には、自律航法により求められた現在位置に基づいて暫定的なナビゲーションデータを作成することができる。
【0029】
ROM12は、CPU11が実行する種々のプログラムや初期設定データを格納する。ROM12に格納されたプログラムの中には、ナビゲーションを実行するためのナビゲーションプログラム12aが含まれている。
また、RAM13は、CPU11に作業用のメモリ空間を提供し、作業用の一時データを記憶する。
【0030】
記憶部14は、不揮発性の読み書き可能なメモリであり、例えば、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)である。この記憶部14には、ナビゲーションの実行時に利用される地図データ14aが記憶されている(地図データ記憶手段)。この地図データ14aは、RF送受信回路22やBluetoothモジュール24を介して外部から更新データや追加データを取得可能である。また、この地図データ14aには、地下街における地下道の地図情報が含まれ、また、高層ビル、ペデストリアンデッキや高架橋などの建築物、構造物の高さ情報を含むことが出来る。これらの情報に基づき、CPU11は、ナビゲーションプログラム12aにおいて、算出されたGPS衛星の方角が現在位置及び近隣箇所から観測可能であるか否か、即ち、当該GPS衛星からの電波を受信可能であるか否かを判別することが出来るようになっている。
【0031】
また、この記憶部14には、GPS衛星からデータを受信する際に、受信するGPS衛星を選択したり、受信周波数を設定したりするためのGPS衛星軌道データ14bが記憶されている。このGPS衛星軌道データ14bは、GPSデータ受信処理部26によりGPS衛星からデータを受信する際に取得される。
【0032】
操作部15は、複数の操作キーを備え、ユーザが当該キーに対して行った操作に基づいて電気信号に変換し、入力信号としてCPU11に出力する。或いは、この操作部15には、タッチパネル及びタッチパネルの操作入力検出部を含むこととしても良い。
【0033】
内蔵時計16は、現在時刻を計数して保持するカウンタである。この現在時刻が読み出されて、表示部17に表示される。また、当該現在時刻データと各種機能に係る設定時刻データと比較されて種々の動作が行われたりする。この内蔵時計16の現在時刻データは、RF送受信回路22による携帯基地局との通信時に随時修正される。また、GPSデータ受信処理部26によりナビゲーション動作が行われる際に併せて取得される時刻データに基づいて修正を行うことも可能である。
【0034】
表示部17は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)である。CPU11から送られた制御信号によりドライバ18(液晶ドライバ)が動作し、LCDに携帯電話10の各種機能に係る表示を行わせる。この表示部17は、他の表示手段、例えば、有機ELD(Electro-Luminescent Display)であっても良く、ドライバ18は、表示手段の種類により適宜選択される。
【0035】
スピーカ19は、コーデック21からの信号に基づいて電気信号を音声信号に変換して音声を出力する。また、マイク20は、音波を検知して電気信号に変換し、コーデック21に出力する。コーデック21は、符号化圧縮されたデジタル音声信号をデコードしてアナログ信号としてスピーカ19へ送るとともに、マイク20から取得された音声信号をエンコードしてCPU11や通信回路23へ出力する。
【0036】
RF送受信回路22は、RF送受信用アンテナAN11を用いて携帯基地局との間で行われる通信の送受信処理を行う。また、通信回路23は、RF送受信回路22により送受信される送受信データの各種処理を行い、CPU11やコーデック21との間でデータの受け渡しを行う。
【0037】
Bluetoothモジュール24は、アンテナAN12を介して電子時計40などの外部機器との間でBluetooth通信を行うための制御モジュールである。CPU11から送られた送信データは、UART25でシリアル/パラレル変換などの処理が行われて、Bluetoothモジュール24から外部機器に送信される。また、外部機器からBluetoothモジュール24を用いて受信された受信データは、UART25でパラレル/シリアル変換などの処理が行われて、CPU11へ出力される。
【0038】
GPSデータ受信処理部26は、例えば、GPS衛星からの送信電波を受信するためのアンテナAN13を介して複数のGPS衛星からの電波を受信する。そして、受信したGPS衛星からの電波信号を復調(逆スペクトル拡散)、復号して各衛星の時刻データ及び位置データを取得し、これらのデータに基づいて携帯電話10の現在位置を算出する。算出された現在位置や現在時刻のデータは、所定のフォーマットで出力される。受信対象となるGPS衛星や受信周波数は、衛星軌道データ14bに基づいて予め初期設定が可能である。また、出力データのフォーマットは、CPU11からの制御信号により、GPSデータ受信処理部26において出力可能に設定されたフォーマットの中から選択可能である。
このGPSデータ受信処理部26は、特には限られないが、ワンチップICで構成されており、受信処理専用のCPU及びメモリを含む受信回路を備えている。また、このGPSデータ受信処理部26は、CPU11の制御命令により、独立に電源のオンオフを切替えることが可能になっている。
【0039】
加速度センサ27は、3軸方向の加速度を検出可能な半導体センサである。CPU11は、この加速度センサ27の出力データに基づいて、重力加速度方向、即ち、下向きと、進行方向とを特定することができる。
また、方位センサ28は、例えば、磁気抵抗素子を用いた3軸地磁気センサである。CPU11は、この方位センサ55の出力に基づいて方位、及び、電子時計40の姿勢を特定することができる。
また、加速度センサ27及び方位センサ28の出力結果を組み合わせることにより、ユーザの移動方位が同定される。
【0040】
携帯電話10では、加速度センサ27及び方位センサ28の出力結果に基づいて、CPU11が移動方位を決定し、また、例えば、所定の移動速度を計数として移動時間に乗じることによって移動量を算出し、基準となる絶対位置の座標に加算することで自律的に現在位置を推定することが出来る。これらの加速度センサ27、方位センサ28、および、CPU11は、移動方位検出手段を構成する。
【0041】
次に、本実施形態のナビゲーションシステムにおけるナビゲーションの動作について説明する。
【0042】
図4は、ナビゲーションシステムの携帯電話10と電子時計40との間で行われる通信手順を表すシーケンス図である。
【0043】
本実施形態の携帯電話10と電子時計40との間では、これらの機器が互いにブルートゥース通信の可能な近接位置で動作している場合には、ブルートゥース通信のための通信リンクが常時維持されている。また、ナビゲーション処理の開始、終了や目的地などの設定は、携帯電話10で行われ、必要に応じて電子時計40から携帯電話10へナビゲーションデータの送信が要求される。
【0044】
先ず、電子時計40において入力操作がなされて電子時計40におけるナビゲーションが開始されると、ナビゲーション開始要求が携帯電話10へ送られる(a)。すると、携帯電話10では、ナビゲーション表示を携帯電話10の表示部17から電子時計40の表示部46へ切り替える処理を行う。そして、複数のGPS衛星から電波が受信されて、当該GPS衛星の位置データと各GPS衛星からの受信タイミングの時間差情報とに基づいて、現在位置及びナビゲーションルートに係るデータが求められると、ナビゲーションデータを電子時計40へ送信する(b)。ナビゲーションデータを受信した電子時計40は、ナビゲーションデータの中から選択された情報を表示部46に表示する。このとき、携帯電話10にはナビゲーションデータを表示させないように設定することで、携帯電話10の電力消耗を抑えることができる。
【0045】
電子時計40は、設定されたナビゲーション情報を更新するタイミングになると、携帯電話10に更新されたナビゲーションデータを要求する(c)。また、このとき、電子時計40は、要求するナビゲーションデータの設定に変更がある場合には、併せて携帯電話10に通知する。ここで、携帯電話10におけるGPSデータの受信間隔やナビゲーション情報の更新間隔は、電子時計40への送信間隔と別個に設定することが可能である。携帯電話10は、電子時計40からの設定変更要求に合わせて出力形式を変更設定する。
【0046】
携帯電話10は、この時点で最新のナビゲーションデータを電子時計40が要求する設定に合わせて電子時計40へ送信する(d)。或いは、携帯電話10は、電子時計40からナビゲーション情報の更新を要求された後に最初に取得されたナビゲーションデータを送信することとしても良い。電子時計40は、受信したナビゲーションデータに基づいて表示部46に表示させるナビゲーション情報を更新する。
なお、電子時計40において、受信したナビゲーションデータのうち一部のみを表示部46に表示する場合には、ユーザの操作に従って随時表示内容を切り替えることが可能である。
シーケンス(c)、(d)に係る通信は、電子時計40からナビゲーション情報の更新要求(d)がある度に繰り返し行われる。
【0047】
現在位置がナビゲーションの目的地から所定の距離範囲内に接近すると、携帯電話10は、電子時計40に目的地付近である旨を送信する(e)。電子時計40は、この情報を受信すると、表示部46に目的地付近であることを示す表示を行う。そして、ユーザの入力操作に基づいて電子時計40におけるナビゲーション表示を終了する選択がなされると、電子時計40から携帯電話10へ終了命令を送信する(f)。携帯電話10では、この終了命令を受けて、電子時計40へのナビゲーションデータの送信を終了し、表示を携帯電話10の表示部17に切り替える。
【0048】
図5は、ナビゲーション動作中に携帯電話においてGPS衛星からの電波の受信に失敗した場合に携帯電話と電子時計との間で行われる通信手順の例を示すシーケンス図である。
【0049】
携帯電話のユーザが地下やビルの陰などに移動すると、GPS衛星からの電波を受信することが出来なくなる。そこで、GPS衛星からの電波受信を所定時間繰り返し失敗した場合には、GPS衛星からの電波を受信できない場所にいると判断して、通常と異なる通信処理及び動作を行う。
【0050】
先ず、図5(a)に示すように、携帯電話10において、GPSデータの受信に失敗すると、携帯電話10から電子時計40へ受信を失敗した旨を伝える信号LOSTが送信される(h)。電子時計40では、この信号LOSTを受信すると、ナビゲーション表示を中断して、GPSによるナビゲーションが出来ない旨の表示を表示部46に行わせる。また、表示部46には、代替案を選択するための表示がなされる。
【0051】
ここで、表示された代替案の中から、加速度センサ27及び方位センサ28を用いて自律的に現在位置データを計測することで、暫定的にナビゲーションを行う(自律航法)ことを選択した場合には、電子時計40から携帯電話10へ自律航法によるナビゲーションデータの要求を送信する(i)。携帯電話10は、自律航法によるナビゲーションデータが要求されると、信号LOSTの出力状態から、自律航法によるナビゲーションデータの出力へ設定を切り替える。そして、所定の間隔で算出されたナビゲーションデータを電子時計40へ送信する(j)。電子時計40は、受信したナビゲーションデータを表示する際に、併せて、GPSによるナビゲーションではない旨を示すマークを表示させる。
【0052】
ここで、自律航法に用いられる加速度センサ27及び方位センサ28は、GPSデータの受信に失敗した際に即座に取得を開始されるか、或いは、ナビゲーションが開始された時点でGPSデータの取得と平行して行われるかのいずれかが好ましい。電子時計40から自律航法によるデータ要求を受信した後に起動することも可能であるが、GPSデータの受信に失敗してから加速度センサ27及び方位センサ28からのデータを取得するまでの間にタイムラグが生じた場合には、その間の移動距離及び移動方向が計測不可能となり、算出される位置データの精度が低下する。
【0053】
また、自律航法では、移動時間が長くなる程誤差も累積的に大きくなるので、例えば、所定時間以上に亘り自律航法によるナビゲーションが継続した場合には、ナビゲーション表示を中止することとしても良い。
【0054】
携帯電話10によりGPSデータの受信が再開されると、携帯電話10は、受信されたGPSデータに基づいてナビゲーションデータを作成し、電子時計40に対し、GPSナビ情報に切り替わる旨を示す信号を送信した後に、作成されたナビゲーションデータを送信する(k)。電子時計40は、これらの信号及びナビゲーションデータを受信すると、GPSナビに復帰することを示す表示を行った後、GPSナビであるマークと共にナビゲーションデータの表示を再開する。
【0055】
一方、図5(b)には、携帯電話10において、GPSデータの受信に失敗して、信号LOSTが送信された場合に、電子時計40側で選択可能な他の表示例について説明するシーケンス図が示されている。
【0056】
先ず、図5(a)に示した例と同様に、携帯電話10から電子時計40へ受信を失敗した旨を伝える信号LOSTが送信される(h)。電子時計40では、この信号LOSTを受信すると、ナビゲーション表示を中断して、GPSによるナビゲーションが出来ない旨の表示を表示部46に行わせる。また、同時に、表示部には、代替案を選択するための表示がなされる。
【0057】
ここで、ユーザが早急にGPSナビゲーションの復旧を望む場合には、ユーザは、電子時計40の表示部46に表示された代替案の中から、GPSデータの再受信が可能な近隣地点(再受信可能地点)を検出させる要求を選択することが出来る。すると、この要求に基づき、再受信可能地点の検索要求信号が電子時計40から携帯電話10へと送信される(m)。
【0058】
携帯電話10は、電子時計40から検索要求信号を受信すると、現在位置近傍におけるGPS衛星からの電波の再受信が可能な地点の検索を行う。例えば、現在位置が地下道である場合には、近くにある地上の出口を検索し、高層ビルの陰などにおいては、地図データ14aにおける建築物の高さ情報及び受信を試みているGPS衛星の位置情報に基づいて、ビルの陰から外れる地点を検索する。そして、検索された再受信可能地点までの経路を決定して、当該経路情報を電子時計40へ送信する(n)。
【0059】
電子時計40は、再受信可能地点までの経路情報を受信すると、表示部46に当該地点までの経路情報を表示させる。このとき、経路の案内中に自律航法によるナビゲーションが行われない場合には、再受信可能地点までの移動方向及び距離の情報を一括して表示部46に表示させる。再受信可能地点までのナビゲーションを自律航法により行う場合には、ナビゲーションの目的地を一時的に求められた再受信可能地点に変更して、再受信可能地点までの経路情報を所定の時間間隔で携帯電話10から電子時計40へ送信することとしても良い。
【0060】
携帯電話10が再びGPSデータの受信に成功すると、携帯電話10は、当該GPSデータに基づいてナビゲーションデータを更新し、GPSナビに復帰したことを示す信号を電子時計40に送信した後に、求められたナビゲーションデータの送信を再開する(k)。電子時計40は、これらの信号及びナビゲーションデータを受信すると、GPSナビに復帰することを示す表示を行った後、GPSナビであるマークと共にナビゲーションデータの表示を再開する。
【0061】
次に、電子時計40におけるナビゲーション表示の動作手順を示す。
【0062】
図6は、電子時計において実行される腕時計ナビ処理のCPUによる制御手順を示すフローチャートである。
【0063】
この腕時計ナビ処理は、電子時計40のユーザによる操作部44への入力操作に基づいて開始される処理である。操作部44から腕時計ナビ処理を開始させる入力信号が検出されて、腕時計ナビ処理が開始されると、CPU41は、先ず、腕時計ナビ処理の初期設定を行う(ステップS401)。この初期設定では、電子時計40における表示内容の設定、及び、携帯電話10へナビゲーション情報の更新を要求する間隔といった設定がなされる。これらの設定データは、例えば、RAM43にナビゲーション設定データとして記憶されている。また、ナビゲーションの開始時に操作部44からの入力操作によって新たに設定したり、設定データを変更したりすることも可能である。
【0064】
次に、CPU41は、表示部46への表示を腕時計ナビモードへ移行させる(ステップS402)。具体的には、例えば、時刻表示のサイズを小さくすると共に、空いたスペースに移動方向や移動距離などの情報を表示させる。
【0065】
図7には、腕時計ナビモードにおける電子時計40の表示部46への表示例を示す。
【0066】
図7(a)に示すようにGPS即位を用いたナビゲーションの実行中には、表示部46の上部及び下部には、日付及び現在時刻がそれぞれ小さく表示されると共に、日付表示の下部には、GPSナビゲーションモードであることを示すマーク「GPS」が点灯されている。また、目的地への移動方向を順番に示す「N」「E」「N」が、残り移動距離を示す「REM 10.8km」との表示と共に行われ、また、電子時計40の表示部46に対する実際の進行方向が一本の矢印で表示されている。なお、この矢印の表示と文字及び数字との表示とは、積層表示が可能となっている。
【0067】
続いて、CPU41は、携帯電話10と電子時計40との通信リンクが確立されているか否かを判別する(ステップS403)。本実施形態の携帯電話10と電子時計40との間では、ブルートゥース通信が可能な距離内で共に動作している場合には、常時通信リンクが確立されているので、通信リンクが確立されていない場合には、携帯電話10が近くにないか、動作停止しているかの何れかであると判断される。従って、通信リンクが確立されていないと判別された場合には、CPU41は、表示部46にナビゲーション動作を行うことが出来ないことを表示させる(ステップS412)。図7(b)に示すように、この表示の際には、CPU41は、例えば、マーク「Lost」を点滅表示させるなどにより、ナビゲーションができないことを示す。また、この表示の際には、矢印を表示させない。それから、CPU41の処理は、ステップS415へ移行する。
【0068】
ステップS403の判別処理において携帯電話10との通信リンクが確立されていると判別された場合には、CPU41は、続いて、携帯電話10がナビモードであるか否かを判別する(ステップS404)。具体的には、CPU41は、携帯電話10に確認要求を送信し、携帯電話10からナビゲーションプログラム12aを実行中であるか否かの情報を取得する。ナビゲーションプログラム12aが実行中であると判別された場合には、CPU41の処理は、そのままステップS406へ移行する。ナビゲーションプログラム12aが実行中ではないと判別された場合には、CPU41は、携帯電話10へナビアプリのプログラムを起動させる命令を送信する(ステップS405)。このナビアプリプログラムは、ナビゲーションプログラム12aと同一であっても良いし、携帯電話10から電子時計40へナビゲーションデータを送信する場合のみにおいて実行される限定的なプログラムであってもよい。なお、携帯電話10で起動されたナビアプリプログラムにおいて、目的地が設定されていない場合には、携帯電話10の操作部15への入力操作により、目的地が設定される。
このとき、CPU41は、電子時計40における腕時計ナビ処理の開始時点で携帯電話10がナビモードではなかったことをRAM43に記憶させておく。それから、CPU41の処理は、ステップS406へ移行する。
【0069】
ステップS406の処理へ移行すると、CPU41は、携帯電話10へナビゲーションデータを要求する信号を送信する。このとき、CPU41は、併せて要求するナビゲーションデータのフォーマットといった設定情報を送信する。そして、所定時間以内の間、携帯電話10からのナビデータ受信に備えて待機する。所定時間内に携帯電話10からデータが受信されると、又は、携帯電話10からデータが受信されないまま所定時間が経過すると、CPU41は、所望のナビゲーションデータが完全に携帯電話10から取得されたか否かを判別する(ステップS407)。そして、所望のナビデータが取得されなかったと判別された場合には、CPU41の処理は、“NO”に分岐してステップS406に戻り、再度ナビゲーションデータの要求信号を携帯電話10に送信する。所望のナビゲーションデータが取得されたと判別された場合には、ステップS407の判別処理において“YES”に分岐する。
【0070】
ステップS407の判別処理において“YES”に分岐すると、CPU41は、取得されたナビゲーションデータに基づいて表示部46に最初に表示させる内容を決定し、表示させる(ステップS408)。次いで、後述するナビデータ取得処理に移行して、CPU41は、ナビゲーションデータを更新しながら表示部46に表示させていく(ステップS409)。
【0071】
ナビデータ取得処理が終了すると、CPU41は、腕時計ナビ処理が開始された際に、携帯電話10がナビモードであったか否かを判別する(ステップS410)。具体的には、CPU41は、RAM43にアクセスして、ステップS404の処理において、腕時計ナビ処理が開始された際に携帯電話10がナビモードではなかったことがRAM43に記憶されたか否かを調べる。携帯電話10がナビモードではなかったと判別された場合には、CPU41は、携帯電話10にナビアプリを終了させる要求を送信する(ステップS411)。それから、CPU41の処理は、ステップS413へ移行する。携帯電話10が腕時計ナビ処理の開始された時点からナビモードであったと判別された場合には、CPU41の処理は、そのままステップS413へ移行する。
【0072】
ステップS413の処理へ移行すると、CPU41は、腕時計ナビモードを終了する。CPU41は、表示部46の表示内容を腕時計ナビモードに入る前のモードに切り替える。或いは、表示部46には、ブルートゥース通信のメニュー表示を行わせても良い。そして、腕時計ナビ処理を終了する。
【0073】
次に、腕時計ナビ処理内で呼び出されるナビデータ取得処理について説明する。
図8は、ナビデータ取得処理の際にCPUが実行する制御手順を示すフローチャートである。
【0074】
ナビデータ取得処理に移行すると、CPU41は、携帯電話10へナビゲーションデータを要求する信号を送信する(ステップS501)。要求するナビゲーションデータのフォーマットを途中で変更する場合には、CPU41は、併せて変更後の設定情報を送信する。そして、所定時間以内の間、携帯電話10からのナビゲーションデータの受信に備えて待機する。所定時間内に携帯電話10からデータが受信されると、又は、携帯電話10からデータが受信されないまま所定時間が経過すると、CPU41は、携帯電話10から送信されたデータが完全に取得されたか否かを判別する(ステップS502)。そして、送信データが完全に取得されなかったと判別された場合には、CPU41の処理は、“NO”に分岐してステップS501に戻り、再度ナビゲーションデータの要求信号を携帯電話10に送信する。送信データが完全に取得されたと判別された場合には、ステップS502の判別処理において“YES”に分岐する。
【0075】
ステップS502の判別処理において“YES”に分岐すると、CPU41は、取得された取得されたデータが「GPS受信再開信号」であるか否かを判別する。GPS受信再開信号であると判別された場合には、CPU41は、表示部46にGPSナビ再開の表示を行わせ、通常のGPSナビモードに設定を変更する(ステップS504)。それから、CPU41の処理は、ステップS505に移行する。GPS受信再開信号ではないと判別された場合には、CPU41の処理は、そのままステップS505に移行する。
【0076】
ステップS505の処理に移行すると、CPU41は、続いて、取得されたデータがGPSデータ受信失敗を示す信号LOSTであるか否かを判別する。信号LOSTではないと判別された場合には、CPU41は、ナビゲーションデータが取得されたと判断して、ステップS506の処理に移行する。CPU41は、加速度センサ54及び方位センサ55から取得された出力信号に基づいて電子時計40の姿勢を同定する。そして、CPU41は、同定された電子時計40の姿勢と、このときに取得されたナビゲーションデータから取得された進行方向のデータとに基づいて、電子時計40の表示部46における進行方向を算出する。CPU41は、この進行方向を示す矢印と、他の進行方向や移動距離を示す数字や文字のデータとを表示部46上に表示させる(ステップS507)。
それからCPU41の処理は、ステップS508へ移行する。
【0077】
一方、ステップS505の判別処理で、受信データが信号LOSTであると判別された場合には、CPU41は、表示部46へのナビゲーション表示を中断させ、表示部46にナビゲーションデータが表示できない場合の代替案を表示させる(ステップS510)。それから、ユーザからの入力操作を待って待機する。
なお、この待機中にGPSデータの受信が再開された場合には、携帯電話10からGPS受信再開信号が電子時計40に送信され、CPU41は、このGPS受信再開信号を検出して、例えば、割込み処理によりステップS504へジャンプするように設定可能である。
また、一度信号LOSTを受信して後述する自律航法によるナビゲーションに設定変更がなされている場合には、GPS受信が再開されるまでの受信データは自律航法によるナビゲーションデータである。この場合には、ステップS505の判別処理では、“NO”に分岐し、CPU41は、自律航法によるナビゲーションデータに基づいてステップS506以降の処理を実行する。
【0078】
ユーザからの入力操作が検知されると、CPU41は、先ず、入力操作が再受信可能地点の検索要求であるか否かを判別する(ステップS511)。再受信可能地点の検索要求であると判別された場合には、CPU41は、再受信可能地点検索要求を携帯電話10へ送信する(ステップS514)。そして、CPU41は、この要求信号を受けて携帯電話10から送られた再受信可能地点へのナビゲーションデータを表示部46に表示させる(ステップS515)。そして、ステップS516の処理に移行し、この場合には、GPS受信再開信号が検知されるまで待機する。
【0079】
ステップS511の判別処理において、入力操作が再受信可能地点の検索要求ではないと判別された場合には、次に、CPU41は、入力操作が自律航法によるナビゲーションへの設定変更を要求するものであるか否かを判別する(ステップS512)。自律航法によるナビゲーションへの設定変更を要求するものであると判別された場合には、CPU41は、携帯電話10へ自律航法によるナビゲーションへの設定変更要求を送信し(ステップS513)、それから、CPU41の処理は、ステップS516の処理へ移行して、この場合には、ナビゲーションデータの更新タイミングまで待機する。このとき、図7(c)に示すように、CPU41によってGPSナビゲーションではない自律航法ナビゲーションモードであることを示すマーク「TNav」が点灯される。
【0080】
ステップS512の判別処理において、入力操作が自律航法によるナビゲーションへの設定変更を要求するものではないと判別された場合には、CPU41の処理は、ステップS508へ移行する。
【0081】
ステップS508の処理へ移行すると、CPU41は、携帯電話10からのナビデータ受信を中止する命令が検知されているか否かを判別する。目的地点への到達時やGPSデータの受信失敗時における操作部44への入力操作、及び、バッテリ電力の低下などによるナビゲーションデータの受信中止要求が検出されたと判別された場合には、CPU41は、携帯電話10に対してナビデータ送信終了要求を送信する(ステップS509)。そして、腕時計ナビ処理に戻る。
【0082】
ステップS508の判別処理において、ナビゲーションデータの受信中止要求が検知されていないと判別された場合には、CPU41の処理は、ステップS516に移行する。そして、この場合には、次にナビゲーションデータを要求するタイミングとして設定された時間間隔後、又は、設定された状況になるまで待機する。
【0083】
CPU41は、ステップS516のデータ要求タイミングが経過したと判断すると、ステップS501の処理に戻り、次のナビゲーションデータを携帯電話10に要求して、ナビデータ取得処理を繰り返す。
【0084】
以上のように、本実施形態のナビゲーションシステム1及び電子時計40によれば、ブルートゥースによる通信機能を備え、携帯電話10のGPSナビゲーション機能を動作させて、ブルートゥース通信によりナビゲーションデータのみを取得し、簡易なナビゲーションデータを表示部46に表示させることができるので、両手で荷物を保持している場合や自転車走行中といった両手が塞がっている状態でも、腕時計を介してナビゲーション情報を容易に取得することができる。即ち、ユーザは、腕装着型の端末である電子時計40の利点を生かしながら、携帯電話10の機能を補助的に使用することができる。
【0085】
また、GPSナビゲーション動作を腕時計の動作に含めないことで、電子時計40に大電力を必要とする動作を行わせずに済み、コストの低減やサイズの小型化を図ることが出来る。また、携帯電話10の表示機能を電子時計40が肩代わりすることで、携帯電話10における処理を軽減し、電力消費を抑えることができる。
【0086】
また、方位センサ55を備えることで、携帯電話10から取得したナビゲーションデータを電子時計40自身の姿勢に対応させて表示することができるので、利便性を低下させずに簡易にナビゲーション情報を取得することができる。
【0087】
また、操作部44への入力操作により必要なときだけ電子時計40で簡易ナビゲーションデータを表示させ、休憩時などの手が空いている場合には、携帯電話10の表示部17に完全なナビゲーションデータを表示させることができるので、ユーザは、必要に応じて必要な分量のナビゲーション情報を知得することが出来る。
【0088】
また、携帯電話10がGPS衛星からの電波を受信できない場所に入った場合には、地図データに基づいて、GPS衛星からの電波を再受信可能な近隣の地点を検索し、最後に現在位置が取得された位置から当該再受信可能な地点までの経路情報を取得することができるので、GPSナビゲーション情報がないと迷うような場所において、容易にGPSナビゲーションを継続させることが出来る。
【0089】
また、特に、地図データに地下街や地下道の地図、及び、建築物の高さ方向のデータを含めることで、GPS衛星からの電波を受信可能な地点を容易に検索したり、地下街からの出口までのルートを示したりすることも可能となる。
【0090】
また、携帯電話10がGPS測位によるナビゲーションデータを作成できなくなった場合には、方位センサと加速度センサとを用いて最後にGPS測位がなされた地点からの相対移動ベクトルを算出し、暫定的に現在位置データを取得することで、暫くの間ナビゲーションを続行することが出来るので、地下街やトンネルにも容易に対応することが出来る。
【0091】
更に、携帯電話10では、所定の間隔でナビゲーションデータを更新し、ナビゲーション情報の精度を落とさないように保つと共に、電子時計40では、交差点到達時や曲がり角など所定の条件に適合する場合にのみ携帯電話10からナビゲーションデータを取得するように設定することができるので、移動中に必要以上に表示を更新することでユーザが却って短時間で情報を視認し難くなったり、電池を消耗させたりすることを防ぐことが出来る。
【0092】
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では腕装着型端末として電子腕時計を挙げたが、近距離無線手段及びナビゲーションデータを必要な分表示可能な表示部とを備えるものであれば、他のものであってもよい。例えば、電子歩数計などを用いることとしても良い。
【0093】
また、携帯型外部機器として携帯電話を例に挙げたが、GPS測位機能、及び、近距離無線通信手段を備えた携帯型のものであれば適用可能である。例えば、スマートフォンやPDA(Personal Digital Assistant)など、種々の電子機器を利用することが出来る。また、各種腕装着型端末や電子機器にナビゲーションプログラムをインストールすることで、種々の装置を組み合わせたナビゲーションシステムを構成することが出来る。
【0094】
また、上記実施の形態では、ブルートゥース通信を例に挙げて説明したが、赤外線通信や、ZIGBEE(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)などの他の近距離無線通信手段であるも利用可能である。
【0095】
また、測位衛星としてGPS衛星を例に挙げて説明したが、他のGNSS(Global Navigation Satellite System)の衛星の電波を受信して測位を行うこととしてもよい。また、携帯電話10と基地局との通信により位置情報を取得できる場合には、当該位置情報を併用することとしてもよい。
【0096】
また、GPS衛星からの電波を受信できなくなった場合に、近隣のGPS電波の再受信可能地点への経路表示を行う例を示したが、例えば、従来のナビゲーションルートの方向の再受信可能地点を優先的に選択して表示することとしても良い。また、再受信可能地点までのナビゲーションを自律航法により行うこととしても良い。
【0097】
一方、GPS衛星からの電波を受信できなくなった場合に、自律航法により求められた現在位置データに基づいて暫定的にナビゲーションを行う例を示したが、この自律航法によるナビゲーションデータは、電子時計40が保持する方位センサ55及び加速度センサ54の出力を用いて、電子時計40のCPU41が直接算出することとしてもよい。電子時計40がこのような機能を備えることで、自律航法機能を有しないGPSナビゲーション専用の携帯型外部機器からデータを受信する場合には、電子時計40がナビゲーション機能を補完することができる。
【0098】
また、上記実施の形態では、携帯電話10がGPS測位機能、及び、ナビゲーションデータ作成機能をいずれも備えるものとしたが、より詳細な地図データを外部サーバなどに備えることとして、携帯電話10におけるGPS測位データに基づいて外部サーバにナビゲーション作成を実行させて、無線通信や携帯電話回線を通じて取得させることとしても良い。
【0099】
また移動方向を検出する手段として加速度センサを例に挙げたが、ジャイロセンサなどの他の測定機器を用いることとしても良い。
【0100】
また、以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてROM42を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0101】
その他、上記実施の形態で示した電子時計40及びナビゲーションシステム1に係る構成及び動作の細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0102】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
【0103】
その他、上記実施の形態で示した電子時計40、ナビゲーションプログラム42a、及び、ナビゲーションシステム1に係る構成及び動作の細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0104】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
【0105】
[付記]
<請求項1>
外部機器との間で無線通信によりデータの送受信を行う無線通信手段と、
設定された期間に亘り、前記無線通信手段を用いて携帯型外部機器からナビゲーションデータを取得する制御手段と、
前記制御手段からの制御信号に基づく表示を行う表示手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記無線通信手段により前記携帯型外部機器から取得したナビゲーションデータに基づいて、簡易ナビゲーションデータを前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする腕装着型端末。
<請求項2>
方位を検出する検出手段を更に備え、
前記制御手段は、当該検出手段からの信号に基づいて取得した方位データに従って、前記無線通信手段により取得されたナビゲーションデータに含まれる方位情報を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の腕装着型端末。
<請求項3>
ユーザの入力操作を受け付ける操作手段を備え、
前記制御手段は、当該操作手段からの操作信号に基づいて、前記無線通信手段により、前記携帯型外部機器へナビゲーションデータの送信に係る要求を行う
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の腕装着型端末。
<請求項4>
前記制御手段は、
前記携帯型外部機器からナビゲーションデータの作成に必要な測位衛星からの電波の受信失敗を示す信号を取得した場合には、当該測位衛星からの電波を再受信可能な位置への経路情報を前記携帯型外部機器から取得して前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の腕装着型端末。
<請求項5>
前記制御手段は、
前記携帯型外部機器からナビゲーションデータの作成に必要な測位衛星からの電波の受信失敗を示す信号を取得した場合には、前記携帯型外部機器から暫定的なナビゲーションデータを取得して前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の腕装着型端末。
<請求項6>
他の機器と無線通信によりデータの送受信を行う外部無線通信手段と、
測位衛星からの電波を受信して解読し、現在位置データを取得する測位データ受信手段と、
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
移動目的地を設定入力する入力手段と、
前記測位データ受信手段により取得された現在位置データ、前記地図データ、及び、前記移動目的地に基づいて、移動ルートを決定し、ナビゲーションデータを作成するナビゲーションデータ作成手段と、
を備える携帯型外部機器と、
請求項1〜4の何れか一項に記載の腕装着型端末と、
を備え、
前記制御手段は、前記携帯型外部機器のナビゲーションデータ作成手段により作成されたナビゲーションデータを前記外部無線通信手段及び前記無線通信手段の間での無線通信により取得し、前記表示手段に前記簡易ナビゲーションデータを表示させる
ことを特徴とするナビゲーションシステム。
<請求項7>
前記測位データ受信手段が測位衛星からの電波受信に失敗した場合には、
前記ナビゲーションデータ作成手段は、
前記地図データに基づき、前記測位衛星からの電波を受信可能な再受信可能地点を算出し、当該再受信可能地点までの前記経路情報を設定する
ことを特徴とする請求項6に記載のナビゲーションシステム。
<請求項8>
前記地図データには、地下街、地下道の地図データ、及び、建築物の高さデータが含まれている
ことを特徴とする請求項7に記載のナビゲーションシステム。
<請求項9>
他の機器と無線通信によりデータの送受信を行う外部無線通信手段と、
測位衛星からの電波を受信して解読し、現在位置データを取得する測位データ受信手段と、
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
移動目的地を設定入力する入力手段と、
前記測位データ受信手段により取得された現在位置データ、前記地図データ、及び、前記移動目的地に基づいて、移動ルートを決定し、ナビゲーションデータを作成するナビゲーションデータ作成手段と、
移動方向を検出する移動方位検出手段と、
前記移動方向、移動時間、及び、所定のパラメータを用いて移動量を算出する移動ベクトル算出手段と、
を備える携帯型外部機器と、
請求項5に記載の腕装着型端末と、
を備え、
前記ナビゲーションデータ作成手段は、前記測位データ受信手段が測位衛星からの電波受信に失敗した場合には、当該測位データ受信手段により取得された最新の現在位置データに前記移動ベクトル算出手段が算出した移動量を加算することで現在位置を算出し、前記暫定的なナビゲーションデータを作成する
ことを特徴とするナビゲーションシステム。
<請求項10>
前記ナビゲーションデータ作成手段は、所定の間隔でナビゲーションデータを作成し、
前記制御手段は、予め設定された条件に適合する場合にのみ前記携帯型外部機器に当該ナビゲーションデータを要求する
ことを特徴とする請求項6〜9の何れか一項に記載のナビゲーションシステム。
<請求項11>
外部機器との間で無線通信によりデータの送受信を行う無線通信手段と、表示手段と、を備えるコンピュータを、
設定された期間に亘り、前記無線通信手段を用いて携帯型外部機器からナビゲーションデータを取得する制御手段として機能させ、
前記制御手段は、
前記無線通信手段により前記携帯型外部機器から取得したナビゲーションデータに基づいて、簡易ナビゲーションデータを前記表示手段に表示させる
ことを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0106】
1 ナビゲーションシステム
10 携帯電話
11 CPU
12 ROM
12a ナビゲーションプログラム
13 RAM
14 記憶部
14a 地図データ
14b 衛星軌道データ
15 操作部
16 内蔵時計
17 表示部
18 ドライバ
19 スピーカ
20 マイク
21 コーデック
22 RF送受信回路
23 通信回路
24 Bluetoothモジュール
25 UART
26 GPSデータ受信処理部
27 加速度センサ
28 方位センサ
29 バス
40 電子時計
41 CPU
42 ROM
42a ナビゲーションプログラム
43 RAM
43a ナビゲーションデータ記憶部
44 操作部
45 計時回路
46 表示部
47、51、53 ドライバ
48 Bluetoothモジュール
49 UART
50 振動モータ
52 LED
54 加速度センサ
55 方位センサ
56 バス
AN11〜AN13、AN4 アンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器との間で無線通信によりデータの送受信を行う無線通信手段と、
設定された期間に亘り、前記無線通信手段を用いて携帯型外部機器からナビゲーションデータを取得する制御手段と、
前記制御手段からの制御信号に基づく表示を行う表示手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記無線通信手段により前記携帯型外部機器から取得したナビゲーションデータに基づいて、簡易ナビゲーションデータを前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする腕装着型端末。
【請求項2】
方位を検出する検出手段を更に備え、
前記制御手段は、当該検出手段からの信号に基づいて取得した方位データに従って、前記無線通信手段により取得されたナビゲーションデータに含まれる方位情報を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の腕装着型端末。
【請求項3】
ユーザの入力操作を受け付ける操作手段を備え、
前記制御手段は、当該操作手段からの操作信号に基づいて、前記無線通信手段により、前記携帯型外部機器へナビゲーションデータの送信に係る要求を行う
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の腕装着型端末。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記携帯型外部機器からナビゲーションデータの作成に必要な測位衛星からの電波の受信失敗を示す信号を取得した場合には、当該測位衛星からの電波を再受信可能な位置への経路情報を前記携帯型外部機器から取得して前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の腕装着型端末。
【請求項5】
前記制御手段は、
前記携帯型外部機器からナビゲーションデータの作成に必要な測位衛星からの電波の受信失敗を示す信号を取得した場合には、前記携帯型外部機器から暫定的なナビゲーションデータを取得して前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の腕装着型端末。
【請求項6】
他の機器と無線通信によりデータの送受信を行う外部無線通信手段と、
測位衛星からの電波を受信して解読し、現在位置データを取得する測位データ受信手段と、
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
移動目的地を設定入力する入力手段と、
前記測位データ受信手段により取得された現在位置データ、前記地図データ、及び、前記移動目的地に基づいて、移動ルートを決定し、ナビゲーションデータを作成するナビゲーションデータ作成手段と、
を備える携帯型外部機器と、
請求項1〜4の何れか一項に記載の腕装着型端末と、
を備え、
前記制御手段は、前記携帯型外部機器のナビゲーションデータ作成手段により作成されたナビゲーションデータを前記外部無線通信手段及び前記無線通信手段の間での無線通信により取得し、前記表示手段に前記簡易ナビゲーションデータを表示させる
ことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項7】
前記測位データ受信手段が測位衛星からの電波受信に失敗した場合には、
前記ナビゲーションデータ作成手段は、
前記地図データに基づき、前記測位衛星からの電波を受信可能な再受信可能地点を算出し、当該再受信可能地点までの前記経路情報を設定する
ことを特徴とする請求項6に記載のナビゲーションシステム。
【請求項8】
前記地図データには、地下街、地下道の地図データ、及び、建築物の高さデータが含まれている
ことを特徴とする請求項7に記載のナビゲーションシステム。
【請求項9】
他の機器と無線通信によりデータの送受信を行う外部無線通信手段と、
測位衛星からの電波を受信して解読し、現在位置データを取得する測位データ受信手段と、
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
移動目的地を設定入力する入力手段と、
前記測位データ受信手段により取得された現在位置データ、前記地図データ、及び、前記移動目的地に基づいて、移動ルートを決定し、ナビゲーションデータを作成するナビゲーションデータ作成手段と、
移動方向を検出する移動方位検出手段と、
前記移動方向、移動時間、及び、所定のパラメータを用いて移動量を算出する移動ベクトル算出手段と、
を備える携帯型外部機器と、
請求項5に記載の腕装着型端末と、
を備え、
前記ナビゲーションデータ作成手段は、前記測位データ受信手段が測位衛星からの電波受信に失敗した場合には、当該測位データ受信手段により取得された最新の現在位置データに前記移動ベクトル算出手段が算出した移動量を加算することで現在位置を算出し、前記暫定的なナビゲーションデータを作成する
ことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項10】
前記ナビゲーションデータ作成手段は、所定の間隔でナビゲーションデータを作成し、
前記制御手段は、予め設定された条件に適合する場合にのみ前記携帯型外部機器に当該ナビゲーションデータを要求する
ことを特徴とする請求項6〜9の何れか一項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項11】
外部機器との間で無線通信によりデータの送受信を行う無線通信手段と、表示手段と、を備えるコンピュータを、
設定された期間に亘り、前記無線通信手段を用いて携帯型外部機器からナビゲーションデータを取得する制御手段として機能させ、
前記制御手段は、
前記無線通信手段により前記携帯型外部機器から取得したナビゲーションデータに基づいて、簡易ナビゲーションデータを前記表示手段に表示させる
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−251960(P2012−251960A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−126855(P2011−126855)
【出願日】平成23年6月7日(2011.6.7)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】