説明

自動研磨・洗浄装置

【課題】本発明は、縦型平面部材の左右面を同時に研磨および/または洗浄を行うことができる自動研磨・洗浄装置に関するものである。
【解決手段】本発明の自動研磨・洗浄装置は、大型太陽電池あるいは大型液晶画面等の縦型平面部材の左右面を同時に研磨および/または洗浄をすることができる。前記縦型平面部材は、前記研磨・洗浄中に、砥粒および/または香料の入った研磨液および/または洗浄液が掛けられて研磨・洗浄が簡単で、かつ、素早く行える。本発明の自動研磨・洗浄装置は、縦型平面部材に合った素材から構成されている複数組のブラシ組立により、左右面を同時に研磨および/または洗浄を行うことができるようになっているため、前記縦型平面部材の左右両面の研磨および/または洗浄を迅速、かつ、効率良く行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、縦型平面部材の左右両面を同時に研磨および/または洗浄を行うことができる自動研磨・洗浄装置に関するものである。また、本発明は、縦型平面部材の左右両面面を同時に、紙、布、合成樹脂製、動植物製、不織布、バフ、スポンジの中の少なくとも一種類からなるブラシ毛で構成された複数のブラシ組立体によって、研磨および/または洗浄を行うことができる縦型平面部材自動研磨・洗浄装置に関するものである。本発明は、研磨液および/または洗浄液に納豆菌を含ませることにより、研磨または洗浄中に発生する熱によって、前記納豆菌を増殖させることがで、前記納豆菌の効果を持続させることができる。
【0002】
本発明は、縦型平面部材の左右面に残る洗浄液に含まれたゴミあるいは細菌等の微細跡を無くすことができる縦型平面部材研磨・洗浄装置に関するものである。本発明の「ブラシ組立体」は、主にブラシ毛部分と、ブラシ毛を支持する部分とからなり、単体としてブラシを使用できる構造のものである。なお、本発明において、「縦」、「左右」、および「上下」なる用語は、図面に対するものであり、ワークの使用態様に限定されるものではない。
【背景技術】
【0003】
特開2000−316634号公報に記載されているブラシは、柔らかいブラシ面を有すると共に、腰が適度に強く、さらに、毛材の脱落を改良している。前記ブラシの毛材は、太さが10〜70ミクロンの合成繊維単糸を集束した太さ100〜500ミクロンの集束糸に50〜300ターン/メートルの下撚りをかけ、さらにこの集束糸を合糸した太さ200〜1200ミクロンの繊維束に50〜300ターン/メートルの上撚りをかけたものに、接着剤を付与することにより、前記合成繊維単糸間を接合している。
【0004】
また、特開2006−184388号公報に記載されているブラシ組立体は、異なる形状をした直線ブラシ、ロールブラシ、カップブラシから構成され、それぞれのブラシが異なる速度で駆動制御されている。前記直線ブラシは、前記基板表面上を直交する方向に往復移動を行なうものである。前記ロールブラシは、前記基板表面上を転がり摩擦が発生する方向に回転する。前記カップブラシは、前記基板表面と、ブラシの回転面とが同じである。そして、基板表面を洗浄するブラシ組立体は、前記直線ブラシ、ロールブラシ、カップブラシの内の少なくとも二つを組み合わせることにより、異なるブラシの形状と異なる駆動速度により相乗効果を発揮して、液晶表示装置の基板表面の隅々までを均等に、かつ、効率良く洗浄することができる。
【0005】
さらに、特願2010−273411に記載されている大型平面部材研磨・洗浄装置は、大型平面部材を研磨・洗浄するものであり、装置の面積が大きく取られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−316634号公報
【特許文献2】特開2006−184388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記特開2000−316634号公報に記載されているブラシは、柔らかいブラシ面を有するように、毛材の太さ、撚りのかけかたを工夫したブラシ毛素材である。しかし、大型平面部材の研磨・洗浄は、ブラシ毛素材の線径を細くすれば良いというものでもない。また、大型平面部材の研磨・洗浄は、表と裏を別々に研磨・洗浄するための手間が非常にかかるため、両面研磨・洗浄装置の開発が望まれている。
【0008】
前記特開2006−184388号公報に記載されているブラシ組立体は、大型平面部材の研磨・洗浄を効率良く、かつ、綺麗に行うことができるが、左右両面を同時に処理するという発想がなされていなかった。前記特願2010−273411は、装置の設置に大面積が必要であるだけでなく、洗浄水に含まれる微細なゴミあるいは細菌等が洗浄から時間が経過するにしたがい、染みのようになるという問題を有していた。
【0009】
以上のような課題を解決するために、本発明は、ブラシの素材とともに、異なる構造のブラシ組立体を複数使用することにより、縦型平面部材の両面を同時に研磨・洗浄することができる縦型平面部材の自動研磨・洗浄装置を提供することを目的とする。本発明は、異なる性質と構造のブラシ組立体の縦型平面部材の両面に配置するとともに、それぞれのブラシ組立体の回転速度を制御することにより、縦型平面部材の両面を同時に研磨・洗浄することができる縦型平面部材の自動研磨・洗浄装置を提供することを目的とする。さらに、本発明は、洗浄液または研磨液等に入っている微細なゴミあるいは細菌等が後になってから、染み等の汚れにならない縦型平面部材の自動研磨・洗浄装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(第1発明)
第1発明の自動研磨・洗浄装置は、縦型平面部材の左右面を同時に研磨および/または洗浄をすることができるものであり、前記縦型平面部材の上下端部および/または左右端部を支持した状態で、上下方向に移動させることができる移動装置と、前記縦型平面部材の上下方向移動中に、前記縦型平面部材の左右面を同時に研磨および/または洗浄できる、異なる種類のブラシ毛および構造の異なるブラシからなる複数組みのブラシ組立体と、前記異なる複数組みのブラシ組立体に対する駆動速度をそれぞれ制御することができる制御装置とから少なくとも構成されていることを特徴とする。
【0011】
(第2発明)
第2発明の自動研磨・洗浄装置は、縦型平面部材の左右面を同時に研磨および/または洗浄をすることができるものであり、前記縦型平面部材の上下端部および/または左右端部を支持した状態で、上下方向に移動させることができる移動装置と、前記縦型平面部材の上下方向移動中に、前記縦型平面部材の左右面を同時に、納豆菌を含む水および/または納豆菌を含む研磨材によって研磨および/または洗浄できる、異なる種類のブラシ毛および構造の異なるブラシからなる複数組みのブラシ組立体と、前記異なる複数組みのブラシ組立体に対する駆動速度、および納豆菌および/または研磨材が含まれた水の量をそれぞれ制御することができる制御装置とから少なくとも構成されていることを特徴とする。
【0012】
(第3発明)
第3発明の自動研磨・洗浄装置において、前記ブラシ組立体は、左右方向に移動する直線ブラシ、同じ位置で回転するロールブラシ、一方向または互いに異なる方向に回転する複数個からなるカップブラシ、回転バフの内の少なくとも複数個が上下方向および左右方向に設けられていることを特徴とする。
【0013】
(第4発明)
第4発明の自動研磨・洗浄装置において、前記同じタイプのブラシ組立体は、左右同じ位置に配置したことを特徴とする。
【0014】
(第5発明)
第5発明の自動研磨・洗浄装置において、左右の面に設けられたブラシ組立体は、ブラシ毛の硬さおよび材質が異なっていることを特徴とする。
【0015】
(第6発明)
第6発明の自動研磨・洗浄装置において、前記ブラシ素材は、紙、布、合成樹脂製、動植物製、不織布、バフ、スポンジの中の少なくとも一種類であることを特徴とする。
【0016】
(第7発明)
第7発明の自動研磨・洗浄装置において、前記ブラシ素材は、紙または布が丸められた棒状体を捻じり、縒ったものからなる紐状態を基にして作製されることを特徴とする。
【0017】
(第8発明)
第8発明の自動研磨・洗浄装置において、前記ブラシ素材は、紙、布、不織布が所定の大きさに裂かれ、または切断され、接着剤と、砥粒および/または香料が加えられた紐状態を基にして作製されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、縦型平面部材の左右表面を研磨・洗浄するブラシ組立体を直線ブラシ、ロールブラシ、カップブラシの内の少なくとも二つを組み合わせることにより、異なる複数の形状からなるブラシ組立体と、これらのブラシの異なる駆動速度により相乗効果を発揮して、縦型平面部材の左右表面の隅々までを均等に、かつ、効率良く研磨・洗浄することができる。
【0019】
本発明によれば、洗浄液および/または研磨液に納豆菌を加えることにより、洗浄後の縦型平面部材の表面に微細なゴミあるいは細菌の染みを残すことなく、綺麗にすることができる。前記納豆菌は、ワークとの摩擦および洗浄中の熱によって、発酵を促進させることができるため、効果を持続させることができる。
【0020】
本発明によれば、直線ブラシ、ロールブラシ、カップブラシ、回転バフを左右面において、同じまたは異なる位置に配置し、駆動装置により、同じ速度、あるいは異なる速度、同じ方向の回転、異なる方向の回転等で制御することにより、縦型平面部材の表面に合った研磨・洗浄が効率良く、かつ、前記左右面の隅々まで均等に行なうことができるだけでなく、縦型平面部材の表面に歪みができないようにすることができる。
【0021】
本発明によれば、紙材、布材、不織布の少なくとも一つを所定の大きさに切り裂き、接着剤と、砥粒および/または香料を染み込ませ、あるいはシート状紙とし、これらを丸め、捩じり、縒った紙製ブラシ毛とし、必要に応じて、周囲をカバーリングして紙製ブラシ素材を構成し、前記縦型平面部材研磨・洗浄装置の左右面に設けているため、紙の性質、捻じり、縒り独特の柔らかさ、弾性、バネ性、あるいクッション性が向上し、腰部分の強度も強い紙製ブラシ毛を作製することができる。特に、本発明のブラシ素材として、紙製および/または不織布とした場合、前記紙材および/または不織布独特の柔らかさを利用することができる。
【0022】
本発明によれば、接着剤および/または砥粒と、納豆菌が染み込んだ紙シートを丸める際に、紙製素材、合成樹脂製ブラシ毛、動植物ブラシ毛を芯線として巻き込むことにより、ブラシ素材の腰の強度を調整することができ、使用目的に合った紙製ブラシ素材を作製することができる。
【0023】
本発明によれば、縦型平面部材の表面に多少の凸凹または湾曲があっても、左右両面における隅々までの研磨・洗浄が行き届く。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施例であり、異なるブラシ組立体が縦型平面部材の左右両面において、同じ位置に配置されている例を説明するための模式図である。(実施例1)
【図2】本発明の実施例であり、異なるブラシ組立体が縦型平面部材の左右両面において、異なる位置に配置されている例を説明するための模式図である。(実施例2)
【図3】本発明の実施例で、ブラシ組立体のそれぞれを制御するためのブロック構成図である。
【図4】本発明の実施例であり、シート状紙部材を丸めた棒状体を、捩じり、縒ってブラシ素材とした実施例を説明するための模式図である。(実施例3)
【図5】本発明の実施例であり、紙製のチャンネルブラシ、植え込みブラシ、およびホイールブラシを説明するための図である。
【図6】(イ)から(ニ)は本発明の実施例であり、紙を切り裂いた作製された棒状体を成形してブラシ素材とした実施例を説明するための模式図である。
【図7】(イ)から(ニ)は本発明の実施例であり、紙を裁断して作製された棒状体を成形してブラシ素材とした実施例を説明するための模式図である。
【図8】(イ)から(ニ)は本発明の実施例であり、不織布を裁断して作製された棒状体を成形してブラシ素材とした実施例を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(第1発明)
第1発明の自動研磨・洗浄装置は、たとえば、大型太陽電池あるいは大型液晶表示画面等の縦型平面部材の左右面を同時に研磨および/または洗浄をすることができる。前記縦型平面部材は、垂直にした状態で、上下両端部および/または左右両端部が支持される。前記縦型平面部材の両端部は、上下位置において、垂直に支持された状態で、たとえば、搬送装置によって間欠的に搬送される。前記搬送装置は、所定の位置において、前記縦型平面部材を上下移動装置に移す。
【0026】
前記上下移動装置は、前記縦型平面部材を垂直方向に上下移動できる公知の搬送装置としての構造になっている。前記搬送装置および移動装置は、自動研磨・洗浄装置を移動するもの以外に、一般的にワークを搬送および/または移動できる周知のものを使用することができる。前記縦型平面部材は、前記垂直方向の上下移動中に左右両面が研磨・洗浄される。前記縦型平面部材は、前記研磨・洗浄中に、たとえば、砥粒および/または香料の入った研磨液および/または洗浄液が掛けられて研磨・洗浄が簡単で、かつ、素早く行える。
【0027】
自動研磨・洗浄装置は、複数組のブラシ組立体により、前記縦型平面部材の上下方向の移動中に、左右両面を同時に研磨および/または洗浄することができる。前記複数のブラシ組立体は、縦型平面部材の研磨および/または洗浄に適った、異なる種類のブラシ毛および構造の異なるブラシから構成されている。また、前記自動研磨・洗浄装置は、前記異なる複数組みのブラシに対する駆動速度をそれぞれ別々に制御することができる。本発明の自動研磨・洗浄装置は、縦型平面部材に合った素材から構成されている複数組のブラシ組立により、左右両面を同時に研磨および/または洗浄を行うことができるようになっているため、前記縦型平面部材の左右両面の研磨および/または洗浄を迅速、かつ、効率良く行うことができる。
【0028】
本発明の自動研磨・洗浄装置は、異なる種類のブラシ毛からなるとともに、異なる形状のブラシ組立体を複数使用することで、目に見えないような凸凹面があっても、どこかでブラシ毛が当たるようになっているため、研磨あるいは洗浄が行われない場所を無くすことができる。なお、本発明の「ブラシ組立体」は、主にブラシ毛部分と、ブラシ毛を支持する部分とからなり、単体としてブラシを使用できる構造のものである。なお、本発明において、「縦」、「左右」、および「上下」なる用語は、図面に対するものであり、ワークの使用態様に限定されるものではない。さらに、縦型平面部材の左右両面における部材は、異なる材質からなるものとすることができる。
【0029】
(第2発明)
第2発明の自動研磨・洗浄装置は、前記縦型平面部材の垂直移動中に、前記縦型平面部材の左右両面を同時に、納豆菌を含む洗浄水および/または納豆菌を含む研磨材によって研磨および/または洗浄ができる点で、第1発明と異なっている。前記納豆菌を含む洗浄水および/または納豆菌(洗浄水も含む)を含む研磨材は、納豆菌の有する殺菌作用により、微細な菌の繁殖を防止し、洗浄水を常に綺麗な状態に保つことができるため、前記縦型平面部材の表面を清潔にすることができる。また、前記納豆菌を含む洗浄水および/または研磨材は、前記縦型平面部材の左右面上方斜め方向から吹き付けるようにすることが望ましい。
【0030】
前記納豆菌の入った洗浄水および砥粒入り洗浄水は、洗浄水に入っている細菌等をもとにした微細跡を無くすことができる。一般に、洗浄水は、見た目が綺麗であっても、細菌等が入っている。前記細菌は、時間が経つと、液晶表面または太陽電池表面に小さな染みを造る場合がある。本発明は、前記納豆菌を洗浄水および/または研磨材(洗浄水も含む)に入れることにより、細菌等が原因でできる微細な染み跡を無くすことができる。前記納豆菌は、発酵し易い温度がほぼ20゜Cであり、ワークと接触するブラシ毛の摩擦熱が高くなり、前記納豆菌が増殖するため、洗浄水または研磨材内の納豆菌の数を維持することができる。
【0031】
(第3発明)
第3発明の自動研磨・洗浄装置に設けられているブラシ組立体は、直線ブラシ、ロールブラシ、カップブラシ、回転バフの内の少なくとも複数個が上下方向および左右方向の面に設けられている。直線ブラシは、左右方向に移動し、ロールブラシは、左右面に沿って回転し、複数個のカップブラシは、隣り合ったカップブラシの回転方向を、一方向または互いに異なる方向に回転し、回転バフは、ロールまたはカップ状のものを使用することができる。
【0032】
前記自動研磨・洗浄装置は、必要に応じて、必要な場所に、研磨剤および/または洗浄水(納豆菌を含む)を上方斜め方向から流すことにより研磨および/または洗浄が可能になる。前記左右面に設けられた直線ブラシ、ロールブラシ、カップブラシ、回転バフは、左右面において、逆の運動となるようにして、縦型平面部材が一方向に偏るのを防止することができる。
【0033】
(第4発明)
第4発明の自動研磨・洗浄装置は、同じタイプのブラシ組立体を左右面において、同じ位置に配置する。同じタイプのブラシ組立体は、同じ場所において、左右両面から縦型平面部材を挟持するため、前記縦型平面部材を強く研磨および/または洗浄するのに適している。また、前記自動研磨・洗浄装置は、各ブラシ組立体の位置を少しづつずらすことも可能である。
【0034】
(第5発明)
第5発明の自動研磨・洗浄装置は、第4発明と異なり、左右両面に設けられたブラシ組立体に取り付けたブラシ毛の硬さおよび材質が異なっている。前記縦型平面部材は、左右両面の使用態様が異なる場合があり、このような場合、左右両面におけるブラシ毛の硬さおよび材質を変えることにより達成できる。
【0035】
(第6発明)
第6発明の自動研磨・洗浄装置は、ブラシ素材として、紙、布、不織布の中の少なくとも一種類が使用されている。前記ブラシ素材は、研磨、洗浄、あるいは研磨および洗浄中であっても、最初と仕上げにより、前記異なる種類のブラシ素材を使用することにより、所望の表面を左右両面に持った縦型平面部材を得ることができる。
【0036】
(第7発明)
第7発明の自動研磨・洗浄装置は、ブラシ素材を紙または布製にしている。前記紙製または布製ブラシは、シート状の紙または布(薄いもの)を丸めた棒状体とする。前記棒状体は、捻じられ、その後、複数本を縒り、紐状態とする。前記紐状態は、チャンネルブラシ、ロールブラシ、カップブラシ等に挟持または植え込むことにより組み立てられる。前記紙または布からなるブラシは、接着剤、納豆菌、砥粒、香料を入れることにより、より効果を発揮することができる。前記納豆菌および香料は、ワークを研磨または洗浄する際に発生する熱により、前記納豆菌の発酵または臭いの発生を促進させる。
【0037】
(第8発明)
第8発明の自動研磨・洗浄装置は、ブラシ素材が紙、布である。前記紙、布は、所定の大きさに裂かれ、または切断され、接着剤、砥粒および/または香料が加えられた紐状態になる。前記紐状態は、編まれ、あるいは接着剤により固定されてブラシに組み立てられる。第6発明および第7発明に使用されるブラシには、納豆菌を染み込ませることにより、納豆菌を含む洗浄液の活性作用を促進することができ、常に綺麗な状態の洗浄液によって縦型平面部材の両面を同時に洗浄することができる。
【実施例1】
【0038】
図1は本発明の実施例であり、異なるブラシ組立体が縦型平面部材の左右両面において、同じ位置に配置されている例を説明するための模式図である。図1において、縦型平面部材11は、直線ブラシ131、131′、ロールブラシ132、132′、カップブラシ133n、133n′の少なくとも3組が左右面にそれぞれ接するように設けられている。縦型平面部材11は、後述する支持装置(たとえば、コ字型溝)により支持されながら上方からから下方向に移動する。研磨・洗浄に先立ち、縦型平面部材研磨・洗浄装置は、たとえば、純水のような洗浄液151、151′を水槽15、15′から前記縦型平面部材11の表面の左右面に吹き付けるように掛ける。
【0039】
図示されていない駆動装置によって駆動される縦型平面部材11は、駆動方向と直交する方向に往復運動する直線ブラシ(第1ブラシ)131、131′と、前記直線ブラシ131、131′と平行に配置されたロールブラシ(第2ブラシ)132、132′と、前記縦型平面部材11左右面を回転しながら研磨・洗浄する複数個のカップブラシ(第3ブラシ)133、133nとにより両面が同時に研磨・洗浄される。モータ13は、ベルト等により、カップブラシ133nを回転させる。モータ16、16′は、ベルトを介してロールブラシ14、14′を回転させる。モータ13および往復運動機構14は、直線ブラシ131、131′を直線運動させる。
【0040】
前記縦型平面部材11は、両端部のコ字型溝を移動可能に設けられている。前記コ字型溝は、前記縦型平面部材11をクランプした状態で上下方向に移動できる機構とすることができる。前記スライド移動は、前記縦型平面部材11の他端を押し出すような装置が必要である。また、前記コ字型溝は、クランプまたはスライド移動の場合であっても、図示されていない支持機構が必要である。前記支持機構は、公知のものを適用できるため、詳細を省略する。また、前記縦型平面部材11は、図1の洗浄位置に搬送される装置がある。前記搬送装置は、直接本発明と関係がなく、周知のものを使用することができる。
【実施例2】
【0041】
図2は本発明の実施例であり、異なるブラシ組立体が左右両面において、異なる位置に配置されている例を説明するための模式図である。図2において、縦型平面部材研磨・洗浄装置は、直線ブラシ131、131′、ロールブラシ132、132′、カップブラシ133n、133n′の少なくとも3組が左右面で、それぞれ異なる位置に設けられている。すなわち、前記左右6組のブラシ組立体は、それぞれが左右で異なる位置に配置されている点で、第1実施例の発明と異なっている。
【0042】
前記それぞれのブラシは、同じ位置に同じものが左右対向して設けられた方が良い場合と、それぞれのブラシを異なる位置に配置し、全体でバランスをとって設け方が良い場合がある。また、前記それぞれのブラシは、一部のものが対向して設け、他のものをずらして設けることもできる。本発明の縦型平面部材研磨・洗浄装置は、大きさ、厚さ、両面の硬さ等により、ブラシの配置を工夫することにより、縦型平面部材の隅々まで、目的に合った表面を得ることができる。また、前記各種ブラシは、左面と右面において、摺動速度または回転速度を異なるようにすることもできる。前記制御は、左面と右面、縦型平面部材11の大きさ、厚さ、凹凸(基板が大きいため完全にフラットになっていない)等により変えることができる。
【0043】
図1および図2において、縦型平面部材研磨・洗浄装置は、縦型平面部材11の上部斜め両方向に水槽15が設けられている。前記水槽15の内部には、必要に応じて、洗浄水以外に、納豆菌、砥粒、香料を入れておくことができる。また、ブラシ毛の材質は、バフあるいはスポンジ等を使用することができる。前記ブラシ組立体の配置および/または配置順は、前記縦型平面部材11の大きさ、厚さ、硬さ、使用目的等によって多少変更することができる。
【0044】
図3は本発明の実施例で、ブラシ組立体のそれぞれを制御するためのブロック構成図である。図3において、制御装置は、駆動部31と、電源供給部32と、電源制御部33と、設定部34と、設定記憶部35とから構成されている。前記駆動部31は、第1駆動装置311から第5駆動装置315とから構成されている。第1駆動装置311は、前記直線ブラシ131を前記縦型平面部材11と直交する方向に駆動させるものである。
【0045】
前記第2駆動装置312は、前記ロールブラシ132が前記縦型平面部材11の表面を進行方向または逆方向に擦りながら摩擦するように駆動させるものである。前記第3駆動装置313は、カップブラシ133から133nを個別またはベルトまたはチェーン等に連動するようにして駆動される。また、必要に応じて、バフ等が設けられる。その種類、大きさ、形状等を変えることができる。
【0046】
図3における電源供給部32は、第1電源スイッチ321から第5電源スイッチ325とから構成されており、それぞれの駆動部31におけるブラシの駆動を制御するための電源スイッチから構成されている。電源制御部33は、第1制御部331から第5制御部335とから構成されており、前記各スイッチに所定の電力を供給できるように制御する。設定部34は、予め決められた縦型平面部材11の種類、大きさ、形状に合った移動または回転速度を設定することができる。前記設定記憶部35は、前記設定部34によって設定された前記縦型平面部材11の種類、大きさ、形状に合った移動または回転速度が記憶される。
【0047】
本発明の縦型平面部材研磨・洗浄装置は、縦型平面部材11の種類、大きさ、形状に合った移動または回転速度が設定されているので、前記縦型平面部材11の種類、大きさ、形状を指定するだけで、予め記憶されている所望の移動速度および回転速度で複数の異なった形状のブラシによって縦型平面部材11を研磨・洗浄することができる。なお、図3に示す制御装置は、ワークの種類および目的等によってブラシ組立体の数、および研磨態様を変えることができる。
【実施例3】
【0048】
図4(イ)から(ヘ)は、本発明の実施例であり、シート状紙部材を丸めた棒状体を、捩じり、縒ってブラシ素材とした実施例を説明するための模式図である。図4(イ)から(ニ)において、本発明の紙製ブラシは、図4(イ)に示されたような薄い紙製シート41から作製される。前記紙製シート41は、一端から丸められ、丸い棒状体42となる。前記棒状体42は、図4(ハ)に示されているように、捻じられられた状態43となる。
【0049】
前記薄い紙製シートを丸めた棒状体42は、捻じられた後、さらに、複数本を縒ることにより、捻じり縒り紙製ブラシ毛44が作製される。前記紙製シート41は、和紙の場合、濃淡のある(透けて見える所がある)ものとなる。また、前記紙製シートは、和紙、洋紙、厚紙、リサイクル用紙等、被研磨面、あるいは研磨目的によって、種々の品種のものを選択することができる。前記紙製シート41は、古紙、牛乳パック、段ボール等を基にしたものを使用することもできる。
【0050】
図4(ホ)は、捻じり縒り紙製ブラシ毛の他の例で、前記捻じり縒り紙製ブラシ毛の少なくとも一本を編み機(公知の編み機)により網状に編み込んだ状態にしたもの(符号45)を巻回45′する。前記合成樹脂製ブラシ毛より、研磨面および腰が柔らかい、紙独特の性質を得ることができる。前記紙の種類は、多数あり、紙製ブラシ毛として使用する際の用途により、目的に合った紙の種類を選択することができる。前記各種紙製シートは、薄いシートを丸めて棒状体とした後、捻じられる。
【0051】
前記捻じられた棒状体は、縒ることにより、紙の種類から生じる独特の柔らかさ、および紙の捩じりおよび縒りから生じる隙間により、摩擦力および腰の強さに独特の強度を持ち、かつ、柔軟性の優れた紙製ブラシ毛となる。前記捩じりおよび縒られた棒状体は、少なくとも1本または複数本が集合されて紙製ブラシ毛となる。前記柔軟性の高い紙製ブラシ毛は、植え込み部材に植え込まれる。
【0052】
前記捻じり縒り紙製ブラシ毛は、さらに、図4(ホ)に示されているように、公知の編み機によって編まれ(符号45)、巻回された状態45′になる。前記捻じり縒り紙製ブラシ毛の編み方は、図示以外に、公知の各種方法を採用することができる。前記網状に編まれた紙製ブラシ毛は、先端、側端、側面をブラシ面として使用できる。前記網の編み方は、紙の材質以外に、交差部、結び目、編み目の大小、編み目の密度等によって研磨具合を変えることができる。前記網状に編まれた紙製ブラシ毛は、捩じり縒りだけの場合と比較して、より多くの隙間を有するため、柔らかい研磨以外に、振動を吸収しながらの研磨ができる。
【0053】
前記捻じり縒り紙製ブラシ毛は、編まれた状態45′を巻回することにより、図4(ヘ)に示す棒状ブラシ451ができる。前記棒状ブラシ451は、把持部452を付けることにより、縦型平面部材の研磨ブラシとすることがでる。図4に示すブラシは、必要に応じて、接着剤、砥粒、納豆菌、香料等を最初、中間部、工程の最後等に入れることができる。
【0054】
図5(イ)から(ニ)は本発明に使用する捻じり縒り紙製ブラシ毛から紙製ブラシを作製する状態を説明するための模式図である。図5(イ)において、作製された捻じり縒り紙製ブラシ毛51は、たとえば、少なくとも1本が半分に折られ、その中間部に芯線52を挟み、コ字状チャンネル部材53に挟むことにより植設される。その後、前記コ字状チャンネル部材53は、両側から押され、紙製ブラシが完成する。前記コ字状チャンネル部材53は、金属製または合成樹脂製とすることができる。前記合成樹脂製チャンネルは、熱等を加えることにより、前記紙製ブラシを強く挟み込む。
【0055】
また、図5(ロ)に示す捻じり縒り紙製ブラシ毛54は、半分に折るか、あるいは長さを一定にして、コ字状チャンネル部材55に植設される。その後、前記捻じり縒り紙製ブラシ毛54は、前記コ字状チャンネル部材55に接着剤56を入れることにより、紙製ブラシとなる。さらに、図5(ハ)に示す紙製ブラシは、通常の方法により、捻じり縒り紙製ブラシ毛58をデッキ57の孔に植設する。前記紙製ブラシは、いろいろな形状のものとすることができるだけでなく、紙の種類、捩じりおよび縒りによって生じる独特のものを作製することができる。前記チャンネル部材は、断面コ字状以外に、断面C型、断面U型、あるいは変形した形状にすることができる。
【0056】
図5(ニ)において、図5(イ)および(ロ)によって作製された紙製チャンネルブラシを円形からなるホイールブラシとした例である。また、前記ホイールブラシは、同心的に重ねることにより、ロールブラシとすることもできる。前記チャンネルブラシは、連続して一つの軸に回動させて設け、ロールブラシとする。前記縦型平面部材は、その左右面をロールブラシが回転しながら研磨・洗浄を行う。
【0057】
図6(イ)から(ニ)は本発明の実施例であり、紙を切り裂いた作製された棒状体を成形してブラシ素材とした実施例を説明するための模式図である。図6(イ)において、紙61は、細かに切り裂かれる。次に、前記切り裂かれた紙61は、たとえば、図6(ロ)に示す容器62に収容される。図6(ハ)において、前記容器62は、前記切り裂かれた紙61に接着剤611および/または砥粒612と納豆菌613が入れられる。その後、図6(ニ)において、金型(図示されていない)に入れられ、シート状部材に成形される。前記シート状部材は、必要に応じて、棒状体、石鹸状体とすることができる。また、前記シート状部材、、棒状体、石鹸状体等は、成形された後、前記接着剤611、砥粒612、納豆菌613、香料等を入れることができる。前記接着剤611は、自然に蒸発させあるいは、乾燥により蒸発させる。
【0058】
図7(イ)から(ニ)は本発明の実施例であり、裁断した紙からブラシ素材を作製し、成形した例を説明するための模式図である。図7において、紙は、所望の大きさに裁断71される。次に、前記裁断71された紙は、たとえば、図7(ロ)に示す容器72に収容される。図7(ハ)において、前記容器72は、前記裁断された紙71に接着剤711および/または砥粒712、および納豆菌713、必要に応じて、香料が入れられる。その後、図7(ニ)において、前記裁断された紙71等は、金型(図示されていない)に入れられ、棒状体、石鹸状体、およびシート状体が成形される。なお、前記図7(イ)に示す紙の裁断71は、一例であり、同じ形に整然とするもの、または大きさの異なる形が混じったもの等が考えられる。前記納豆菌および香料は、ブラシ素材がワークと接触した際に発生する熱により、発酵菌の増殖、あるいは香料の発生を促進することができる。
【0059】
図8(イ)から(ニ)は本発明の実施例であり、裁断された不織布からブラシ素材を作製し、成形した例を説明するための模式図である。図8において、不織布81は、所望の大きさに切られている。次に、前記不織布81は、たとえば、図8(ロ)に示す容器82に収容される。図8(ハ)において、前記容器82は、前記不織布81に接着剤811および/または砥粒812、および納豆菌813、必要に応じて、香料が入れられる。その後、図8(ニ)において、前記不織布81は、金型(図示されていない)に入れられ、棒状体、石鹸状体、およびシート状体が成形される。なお、前記図8(イ)に示す不織布81は、一例であり、同じ形に整然とするもの、または大きさの異なる形が混じったもの等が考えられる。
【0060】
前記紙は、和紙の場合、濃淡のある(透けて見える所がある)ものとなる。また、前記紙は、和紙、洋紙、厚紙、リサイクル用紙等、被研磨面、あるいは研磨目的によって、種々の品種のものを選択することができる。前記シート状の紙は、古紙、牛乳パック、段ボール等を基にしたものを使用することもできる。前記不織布は、前記紙と同様に、間に納豆菌、砥粒、香料等が入り易く、ブラシの寿命を長くすることができる。
【0061】
前記捻じり縒り棒状体からなるブラシ素材は、縒ることにより、紙の種類から生じる独特の柔らかさ、および紙の捩じりおよび縒りから生じる隙間により、摩擦力および腰の強さに独特の強度を持ち、かつ、柔軟性の優れた紙製ブラシ毛となる。前記捩じりおよび縒られた棒状体は、少なくとも1本または複数本が集合されて紙製ブラシ毛となる。前記柔軟性の高い紙製ブラシ毛は、植え込み部材に植え込まれる。
【0062】
また、前記捻じり縒り紙製ブラシ毛は、公知の編み機によって網状に編まれる。前記捻じり縒り紙製ブラシ毛の編み方は、図示以外に、公知の各種方法を採用することができる。前記網状に編まれた紙製ブラシ毛は、先端、側端、側面をブラシ面として使用できる。前記網の編み方は、紙の材質以外に、交差部、結び目、編み目の大小、編み目の密度等によって研磨具合を変えることができる。前記網状に編まれた紙製ブラシ毛は、捩じり縒りだけの場合と比較して、より多くの隙間を有するため、柔らかい研磨以外に、振動を吸収しながらの研磨することができる。
【0063】
本発明のブラシ素材に使用する接着剤は、使用目的等により、種類を選択し、濃度を調整することにより、形状以外に固さも調整することができる。前記接着剤が染み込んだ捻じり縒り紙製ブラシ毛は、接着剤の種類および濃度、紙の種類、捩じり、および縒りから生じる独特の柔らかさおよび軽さを持たせることができる。前記接着剤は、水性接着剤、無機系接着剤、有機系接着剤、天然ゴム系接着剤、ニカワを主原料とする天然接着剤、ニカワと木質セルローズを含む接着剤、壁紙用天然接着剤等が使用される。
【0064】
また、紙製ブラシ素材の中心には、金属線、合成樹脂製ブラシ毛、動植物製ブラシ毛を入れることができる。また、砥粒は、たとえば、シリコンカーバイト、アルミナ、ジルコニア、ダイアモンド、エメリー、酸化セリウム、金属等のうちの少なくとも一つの砥粒が接着剤により、所定量だけ取り付けることができる。前記砥粒の種類、大きさ、および接着剤の量は、紙製ブラシの使用目的および紙製ブラシで拭く対象物によって任意に選択できる。さらに、前記砥粒およびペースト状接着剤の入れる場所は、前記同様に、紙製ブラシの使用目的および紙製ブラシで拭く(磨く)対象物によって、先端部の一部、先端部から中間部まで、あるいは全体といったように任意に選択できる。
【0065】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。本発明は、性質の異なるブラシ毛素材、ブラシの構造、複数の異なるブラシの使用、複数のブラシに対する異なる制御により、縦型平面部材の隅々までを効率良く、かつ、綺麗に研磨・洗浄することができる。特に、ブラシ素材は、紙の種類、厚さ、透きかた、形状、密度、捩じり方、縒り方等の選択により、大型液晶画面、あるいは大型太陽電池等の表面を研磨・洗浄を行うことができる。また、実施例は、同じ材質の左右両面の研磨および/または洗浄について記載したが、左右両面で異なる材質が張り合わされている部材とすることもできる。
【符号の説明】
【0066】
11・・・縦型平面部材
13・・・モータ
131・・・直線ブラシ
132・・・ロールブラシ
133・・・カップブラシ
14・・・往復運動機構
15・・・水槽
151・・・洗浄液
16・・・モータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦型平面部材の左右面を同時に研磨および/または洗浄をすることができる自動研磨・洗浄装置において、
前記縦型平面部材の上下端部および/または左右端部を支持した状態で、上下方向に移動させることができる移動装置と、
前記縦型平面部材の上下方向移動中に、前記縦型平面部材の左右面を同時に研磨および/または洗浄できる、異なる種類のブラシ毛および構造の異なるブラシからなる複数組みのブラシ組立体と、
前記異なる複数組みのブラシ組立体に対する駆動速度をそれぞれ制御することができる制御装置と、
から少なくとも構成されていることを特徴とする自動研磨・洗浄装置。
【請求項2】
縦型平面部材の左右面を同時に研磨および/または洗浄をすることができる自動研磨・洗浄装置において、
前記縦型平面部材の上下端部および/または左右端部を支持した状態で、上下方向に移動させることができる移動装置と、
前記縦型平面部材の上下方向移動中に、前記縦型平面部材の左右面を同時に、納豆菌を含む水および/または納豆菌を含む研磨材によって研磨および/または洗浄できる、異なる種類のブラシ毛および構造の異なるブラシからなる複数組みのブラシ組立体と、
前記異なる複数組みのブラシ組立体に対する駆動速度、および納豆菌および/または研磨材が含まれた水の量をそれぞれ制御することができる制御装置と、
から少なくとも構成されていることを特徴とする自動研磨・洗浄装置。
【請求項3】
前記ブラシ組立体は、左右方向に移動する直線ブラシ、同じ位置で回転するロールブラシ、一方向または互いに異なる方向に回転する複数個からなるカップブラシ、回転バフの内の少なくとも複数個が上下方向および左右方向に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されている自動研磨・洗浄装置。
【請求項4】
前記同じタイプのブラシ組立体は、左右同じ位置に配置したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載された自動研磨・洗浄装置。
【請求項5】
左右の面に設けられたブラシ組立体は、ブラシ毛の硬さおよび材質が異なっていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載された自動研磨・洗浄装置。
【請求項6】
前記ブラシ素材は、紙、布、合成樹脂製、動植物製、不織布、バフ、スポンジの中の少なくとも一種類であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載された自動研磨・洗浄装置。
【請求項7】
前記ブラシ素材は、紙または布が丸められた棒状体を捻じり、縒ったものからなる紐状態を基にして作製されることを特徴とする請求項請求項6に記載された自動研磨・洗浄装置。
【請求項8】
前記ブラシ素材は、紙、布、不織布が所定の大きさに裂かれ、または切断され、接着剤と、砥粒および/または香料が加えられた紐状態を基にして作製されることを特徴とする請求項6または請求項7に記載された自動研磨・洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−232360(P2012−232360A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−100794(P2011−100794)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(398029234)
【出願人】(506324806)
【Fターム(参考)】