説明

自動車のボディの部品の支持装置

本発明は、ボディの部品(31)を取り付けるための少なくとも1つの連結部材(10a)を有する、自動車(30)のボディの部品(31)の支持装置(1)に関する。本発明は、各連結部材(10a)は、上記連結部材(10a)に所定の強さの力が加えられた時に、支持装置(1)から分離するようになされていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の構造にボディの部品を支持するための支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のボディは、一般に、シャシーを形成するリジッドな構造に連結される複数の異なる部品から構成される。これらの部品の中で、特に自動車の前輪を覆って囲む、2つの前部フェンダーに着目する。同じく、フロントガラスに近接した領域に関節取り付けされ、技術的前面FAT(face avant technique)と呼ばれる構造に対向して設けられたフードに着目する。
【0003】
自動車のボディの構造にフェンダーを支持するために、該フェンダーと本来の意味におけるボディとの間のインターフェースを形成する支持装置を使用することが知られている。この支持装置には、一般に、固定点を形成する幾つかの支持部材が設けられている。これらの固定点の上に、特にフェンダーの上部が連結されるようになる。一方、支持装置自身は、一般にねじ止めによって、ボディの構造に取り付けられる。
【0004】
しかしながら、このタイプのフェンダーの支持装置は、自動車との正面衝突の際の歩行者の保護に関する将来の規格に不適合になるという問題を呈する。この種の支持をもたらすリジッドな組み立てのために、フェンダーは、実際、いかなる衝撃も、部分的にさえ緩和することはできず、従って犠牲者の身体損傷のリスクを制限することはできない。フェンダーの上部に対する全ての衝撃は、固定部材に対して実際は概ね直角に作用する。フェンダーの支持部材の剛性と組み合わされた固定部材の構造の剛性は、フェンダーがへこむことに対して抵抗する性質を有する。
【0005】
同様な概念において、前部のフードは、少なくとも1つがフードの錠を有する複数の支持点によって、技術的前面FATに取り付けられる。上述したものと類似の衝突の際に、これらの支持点も、フードがへこむことに対する抵抗を生じる。
【0006】
これらの問題を解消するために、変形可能な固定部材が設けられたボディの支持部品を使用することが考えられている。しかしながら、個々にとらえられた変形可能な各部材の剛性は小さくても、このような装置全体の抵抗は極めて大きなままであることは明らかである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、本発明の対象によって解決するべき技術的な課題は、部品を取り付けるための、少なくとも1つの連結部材を有する自動車のボディの部品の支持装置であって、該支持装置は、該支持装置が装着された自動車の前部に対する衝突の際に、特に歩行者に増大された安全性を提供することによって、従来技術の問題を回避することを可能にする、自動車のボディの部品の支持装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記技術的課題の解決は、本発明によれば、各上記連結部材が、上記連結部材に所定の強さの力が加えられた時に、上記支持装置から分離するようになされることからなる。
【発明の効果】
【0009】
上記のように定義された本発明は、上記連結部材に所定の強さよりも大きい力を加えると、直ちに、各連結部材の本来の剛性以外の剛性に移行することを可能にするという利点を有する。この場合、問題となる力は、考慮対象のボディの部品、すなわち例として先に考察した2つの場合におけるフェンダーの上部またはフード外面に対する、衝撃によってもたらされる圧力である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は、以下の説明の中で明らかとなる個別に考慮されるべき特長、またはそれらの技術的に可能なあらゆる組み合わせに応じて考慮されるべき特長にも関する。
【0011】
例として与えられた非限定的なこの説明を読み、添付図面を参照することによって、本発明がいかにして実施されるかが、よりよく理解されるであろう。これらの添付図面において:
図1は、本発明に適応するフェンダーの支持装置が設けられた自動車の前部の部分斜視図であり、
図2は、図1に示すフェンダーの支持装置の上から見た斜視図であり、
図3は、本発明の第1の実施の形態によるフェンダーの支持装置の模式図であり、
図4は、本発明の第2の実施の形態によるフェンダーの支持装置の模式図であり、
図5は、本発明の第3の実施の形態によるフェンダーの支持装置の模式図であり、
図6は、フェンダーの上部に対する衝撃の瞬間における、図1に示された様々な部品の相対的な位置を示し、
図7は、衝突直後の瞬間に観察された部品の相対的な位置の、図6に類似の図であり、
図8は、衝突の充分後の時点に観察された、図6と図7に類似の図であり、
図9は、本発明に適応するフードの支持装置が設けられた自動車の前部を表す図である。
【0012】
明確化のため、同一の部品は同一の参照符号を付して示した。また、本発明の理解に不可欠な部品のみを、縮尺を考慮することなく、模式図的に示した。
【0013】
図1は、歩行者との衝突の瞬間における自動車30の前部を例として示す。図には、支持装置1と、該支持装置1の上に取り付けられたボディのフェンダー31と、側端部33がフェンダー31の上部34に近接するフード32が示されている。また、例えば歩行者の頭部に該当しえる外部要素40が、フェンダー31の上部34の高さにおける衝撃を具体的に表すように図示されている。
【0014】
図2は、図1に示すフェンダーの支持装置1をより明確に示す。例としてのみ選ばれた特有の実施の形態においては、フェンダーの支持装置1には、2つの連結部材10a、10bが設けられ、連結部材10a、10bは、共に、フェンダー31の上部34の固定点を形成する。フェンダーの支持装置1の本体2上における連結部材10a、10bの数と配置は勿論変更可能である。また、本体2は、インターフェースとしての機能に適合した任意の形状をとることができる。本体2の下面5は、下面5がビス留めされる、シャシーの部分と一致するように有利に適合される。本体2の上面6は、連結部材10a、10bの位置決めを考慮することを条件として、任意の形状をとることができる。
【0015】
本発明の目的に応じて、各連結部材10a、10bは、所定の力を受けたとき、すなわち、この場合においては、所定の強さの圧力が各連結部材10a、10bに加えられたときに、フェンダーの支持装置1から分離するようになされている。
【0016】
図3は、本発明の第1の実施の形態によるフェンダーの支持装置101を模式図的に示す。またこの図は、図1、2及び図6〜8に示す例に対応している。ここでは、連結部材110は、フェンダーの支持装置101と一体をなし、フェンダーの支持装置101の本体102から破断によって分離するようになされている。このことは、連結部材110と、フェンダーの支持装置101の本体102とが、同一の単体ブロックを構成することを意味する。またこのことは、連結部材110は、フェンダーの支持装置101の2つの部分の間の構造的な連続性の破断によってのみ、本体102から分離することができることを意味する。
【0017】
この第1の実施の形態の特徴によれば、連結部材110とフェンダーの支持装置101の本体102との接合部は、少なくとも1つの破断領域103、104によって構成される。破断領域103、104の機械的強度は、一方では連結部材110の機械的強度力よりも、また他方では本体102の機械的強度よりも、著しく低い。この実施例においては、連結部材110は、互いに連結部材110の反対側に位置する別個の2つの破断領域103、104を介して、本体102に連結される。破断領域103、104の機械的強度は弱いため、連結部材110に充分な強さの力が加えられるようになったときに、破断領域103、104は、フェンダーの支持装置101の他の全ての部分よりも早く破断する。
【0018】
特に有利には、各破断領域103、104は、直接隣接する部分、すなわち連結部材110と本体102のそれぞれの厚さよりも小さい厚さの断面を有する。実際、断面の縮小は、単体ブロックのフェンダーの支持装置について一般的であるような、単一で均質な材料からなる部品の機械的強度を局部的に減少させるための最適解を構成する。この部品が受ける可能性がある機械的応力は、実際、最も壊れやすい部分における衝撃応力の最大値となる。このため、破断が生じる場合は、必ずこれらの弱い領域において生じる。
【0019】
いずれにせよ、所定の応力強度を生ずるように、破断領域103、104の破断を実際にプログラムすることが可能である。このために、各破断領域103、104の断面、特にその厚さを利用することが勿論可能である。また、破断の閾値を増加させるか減少させるかに応じて、厚さを大きくしたり小さくしたりすることによって面を変更することができる。また、破断領域103、104に、例えば切り欠きと事前切断部との少なくとも一方を設けることによって、破断の事前準備をすることも考慮可能である。
【0020】
この実施例においては、フェンダーの支持装置101の全体は、プラスチック材料から作られる。この材料は、一方では、組み立ての際のボディの他の部品に対する、フェンダーの優れた幾何学的な位置づけを、他方では、従来からある組立体の良好な管理を保証するために、充分リジッドな単体ブロックのフェンダーの支持装置を構想するうえで実際理想的である。また、要すれば、多かれ少なかれ粘弾性のプラスチック材料を選択することによって、フェンダーの支持装置101に、ある程度の弾性を持たせることも充分可能である。
【0021】
図4に示す第2の実施の形態においては、連結部材210は、ほぞ継ぎ手によってフェンダーの支持装置201の本体202と連結される、独立した部品からなる。連結部材210は、相互間の係合解除によって、本体202から分離するようになされている。ここでは、連結部材210は、フェンダーの支持装置201の本体202から構造的に切り離されているが、実質上相補的な部分の相互の係合によって本体202の中に確保される。実際には、多かれ少なかれ複雑な、かしめ、嵌め込み等の、ほぞ継ぎ手が関係する。
【0022】
この第2の実施の形態の特徴によれば、連結部材210とフェンダーの支持装置201の本体202との接合部は、少なくとも1つの連絡領域203、204によって構成される。連絡領域203、204において、連結部材210と本体202は、ほぞ継ぎ手によって局部的に連結される。この実施例においては、連結部材210は、互いに連結部材210の反対側に位置する別個の2つの連絡領域203、204を介して、本体202と連結される。このように作られた機械的な連結は、組み立てられた部材の本来の構造強度に比して脆弱であるので、連結部材210に充分な強さの力が加えられるようになったときには、連結部材210と本体202は、これらの連絡領域203、204の箇所で必然的に分離する傾向を有する。
【0023】
本発明の有利な特徴に従って、各連絡領域203、204において、ほぞ継ぎ手は、連結部材210がフェンダーの支持装置201から分離後に移動する向きとは異なる向きに作られる。このことは、ほぞ継ぎ手の方向は可変であることを意味し、ほぞ継ぎ手の方向は連結部材210の押し込みの方向と同一であってもよいが、その向きは連結部材210の押し込みの方向と必ず異ならなければならない。この意味では、図4に示す例は、ほぞ継ぎ手の方向及び向きがともに押し込みの方向と直交しているので、著しく限定された場合を構成する。いずれにしても、ほぞ継ぎ手の向きは、連結部材210の下方への移動の際に分離が実行されるように、概ね上に向けられていなければならない。
【0024】
図5に示す第3の実施の形態は、連結部材310は、ヒューズ部を形成する少なくとも1つの中間部材303、304によって、フェンダーの支持装置301の本体302に組み付けられる、独立の部材から構成される点に特徴がある。他方の見地では、支持装置301は、各中間部材303、304の破断によって、フェンダーの支持装置301から分離されることが可能である。ここでは、連結部材310は、フェンダーの支持装置301の本体302から構造的に切り離されているが、間接的に本体302に保持される。
【0025】
この第3の実施の形態の特徴によれば、各中間部材303、304は、それぞれ一方では連結部材310の、他方ではフェンダーの支持装置301の機械的強度に対して、著しく低い機械的強度を有する。この実施例においては、連結部材310は、互いに連結部材310の反対側に位置する2つの中間部材303、304によって、本体302に連結される。中間部材303、304の機械的強度が低いという特徴のために、断面がH形をなす中間部材303、304は、連結部材310に充分な強さの力が加えられるようになったときには、フェンダーの支持装置301の他のあらゆる部分よりも前に破断するようになる。中間部材303、304は、ヒューズ部としての機能を有する。
【0026】
フェンダーの支持装置201、301が単体ブロックから形成されないときには、異なる材料の組み合わせが全面的に可能であることを評価するべきである。例えば第3の実施の形態の枠内において、金属製の連結部材310の、同じく金属製の本体302との、プラスチック製の中間部材303、304による連結を考慮することが完全に可能である。
【0027】
図2及び6〜8に明確に見られるように、フェンダーの支持装置1は、概ね各連結部材10a、10bの直下に設けられた、自由空間20a、20bを有利に有する。各自由空間20a、20bは、従って、分離後の連結部材10a、10bの、フェンダーの支持装置1の本体2の中への、少なくとも部分的な押し込みを可能にする。
【0028】
望ましくは、自由空間20a、20bは、分離後の連結部材10a、10bを完全に受け迎え入れることができるように設けられる。換言すれば、自由空間20a、20bは、それらが連接される連結部材10a、10bの大きさに概ね相当する寸法を有する。
【0029】
しかしながら、連結部材の大きさに相当する寸法の自由空間を設けることができない場合における本発明の1変形においては、フェンダーの支持装置に、分離後に、フェンダーの支持装置の中における移動方向に概ね沿って変形可能な、少なくとも1つの連結部材を有利にあらかじめ設ける。このため、各連結部材は、比較的低い構造的な剛性を付与され、このことは、各連結部材に所定の強さの力が加えられたときに、連結部材の圧壊による、特に高さのレベルにおける全体的な大きさの減少を可能にする。従って、連結部材は、フェンダーの支持装置の本体の中に設けられた、減少された寸法の自由空間の中へ、完全に引き込むことができる。
【0030】
図6〜8は、フェンダーの支持装置1の本体2の中への連結部材10a、10bの引き込みの原理を全面的に示す。
【0031】
図6は、まさしく衝突の瞬間に該当する。歩行者の頭部はフェンダー31の上部34接触しているが、連結部材10aは、幾らかの変形、ましてや破断領域3、4の高さにおける破断をもたらすことが可能な圧力を未だ受けていない。
【0032】
これに対し図7においては、衝突による圧力は、連結部材10aは極めて高い剛性を有するので、連結部材10aを介して破断領域3、4へ伝達される。そこで、破断領域3、4は、特に前面に図示されているように、変形して、破砕し始める。連結部材10aは、フェンダーの支持装置1の本体2の中に有利に設けられた自由空間20aの中へ漸進的に入り込み始める。
【0033】
図8に示すように、続行する衝撃によって、2つの破断領域3、4の完全な破断がもたらされる。連結部材10aは、組立体の硬化を生じることなく、本体2の中を自由に降下する。フェンダー31とフード32は常にボディの構造に取り付けられているので、フェンダー31と、場合によってはフード32の剛性だけが作用する。この結果、衝撃の発達段階においては、フェンダー31とフード32のみが、それらが変形されるようになるのに応じて、緩衝装置の機能を果たす。連結部材10aは、一方では、フェンダーの支持装置1の本体2にもはや連結されておらず、他方では、このために設けられた自由空間20aの中へ自由に入り込むことができるので、いかなる理由においても、堅固な点を構成することはない。
【0034】
図9は、新たな例として、技術的前面91と呼ばれるフードの支持の上に載置された前部のフード90が設けられた自動車30の前部を示す。この技術的前面91は、前部横桁に連結され、この前部横桁自身は自動車30の縦桁93に連結される。フード90に衝突する歩行者との前面衝突の際には、フード90は、可能な限り技術的前面91の近くで撓む必要がある。このため、及び本発明にしたがって、連結部材94、95は、技術的前面91の本体92から離れることが可能である。より詳細には、前部のフード90の固定を可能にする錠96が設けられた連結部材94は、自由空間97の中へ引き込んで前部のフード90を降下させるために、技術的前面91から分離するようになされている。有利には、錠96は、フード90及び連結部材94に連結されたままフード90と共に降下する。連結部材94、95は、図3〜5を参照して先に説明した製作形状を有することができる。
【0035】
提示された実施の形態の全体において、使用材料及び衝突速度は、本発明の概念を何ら変更するものではないことが理解されるであろう。
【0036】
勿論、本発明は、上述したようなボディの部品の少なくとも1つの支持装置1、91、101、201、301が設けられた、あらゆる自動車30に関する。ここに、自動車30はエンジンのタイプに関係なく、また車両の大きさや重量に関係なく、あらゆるエンジン付きの車両、すなわちエンジンによって自身を前進させることが可能なあらゆる走行機械に関することに注意するべきである。従って、自動車は、例えば、乗用車、営業用車両、トラック、バスも意味する。
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボディの部品(31、90)を取り付けるための、少なくとも1つの連結部材(10a、10b、94、95、110、210、310)を有する自動車(30)のボディの部品(31、90)の支持装置(1、91、101、201、301)において、各上記連結部材(10a、10b、94、95、110、210、310)は、上記連結部材(10a、10b、94、95、110、210、310)に所定の強さの力が加えられた時に、上記支持装置(1、91、101、201、301)から分離するようになされていることを特徴とする、自動車のボディの部品の支持装置。
【請求項2】
上記連結部材(10a、10b、94、95、110)は、上記支持装置(1、91、101)と一体をなし、上記連結部材(10a、10b、94、95、110)は、上記支持装置(1、91、101)の本体(2、92、102)から破断によって分離するようになされていることを特徴とする、請求項1に記載の自動車のボディの部品の支持装置。
【請求項3】
上記連結部材(10a、10b、94、95、110)と上記支持装置(1、91、101)の本体(2、92、102)との間の接合部は、少なくとも1つの破断領域(3、4、103、104)によって構成され、上記破断領域(3、4、103、104)の機械的強度は、一方では上記連結部材(10a、10b、94、95、110)の機械的強度よりも、他方では上記本体(2、92、102)の機械的強度よりも著しく低いことを特徴とする、請求項2に記載の自動車のボディの部品の支持装置。
【請求項4】
上記破断領域(3、4、103、104)は、一方では上記連結部材(10a、10b、94、95、110)に、他方では上記本体(2、92、102)に、それぞれ直接隣接する部分よりも、著しく小さい断面を有することを特徴とする、請求項3に記載の自動車のボディの部品の支持装置。
【請求項5】
上記連結部材(210)は、上記支持装置(201)の本体(202)と、ほぞ継ぎ手によって直接係合する独立した部品からなり、上記連結部材(210)は、相互間の係合解除によって上記本体(202)から分離するようになされていることを特徴とする、請求項1に記載の自動車のボディの部品の支持装置。
【請求項6】
上記連結部材(210)と上記支持装置(201)の本体(202)との間の接合は、少なくとも1つの連絡領域(203、204)によって構成され、上記連絡領域において、上記連結部材(210)と上記本体(202)は、ほぞ継ぎ手によって局部的に係合することを特徴とする、請求項5に記載の自動車のボディの部品の支持装置。
【請求項7】
各上記連絡領域(203、204)において、上記ほぞ継ぎ手は、上記支持装置(201)から分離後の上記連結部材(210)の移動の向きと異なる向きに設けられることを特徴とする、請求項6に記載の自動車のボディの部品の支持装置。
【請求項8】
上記連結部材(310)は、上記支持装置(301)の本体(302)に、ヒューズ部を形成する少なくとも1つの中間部材(303、304)によって組みつけられる、独立した部品からなり、上記連結部材(310)は、各上記中間部材(303、304)の破断によって上記本体(302)から分離するようになされていることを特徴とする、請求項1に記載の自動車のボディの部品の支持装置。
【請求項9】
各上記中間部材(303、304)は、一方では上記連結部材(310)の機械的強度よりも、他方では上記支持装置(301)の本体(302)の機械的強度よりも、低い機械的強度を有することを特徴とする、請求項8に記載の自動車のボディの部品の支持装置。
【請求項10】
上記連結部材(10a、10b、94、95、110、210、310)の概ね直下に自由空間(20a、20b、97、120、220、320)を有し、上記自由空間(20a、20b、97、120、220、320)は、分離後の関連する上記連結部材(10a、10b、94、95、110、210、310)の、上記支持装置(1、91、101、201、301)の中への、少なくとも部分的な押し込みを可能にするようになされていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1つに記載の自動車のボディの部品の支持装置。
【請求項11】
各上記自由空間(20a、20b、97、120、220、320)は、分離後の関連する上記連結部材(10a、10b、94、95、110、210、310)の全体を受け入れるようになされていることを特徴とする、請求項10に記載の自動車のボディの部品の支持装置。
【請求項12】
上記連結部材(10a、10b、94、95、110、210、310)は、所定の強さの力が加えられた時には、更に、分離後のその移動方向に概ね沿って変形するようになされていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1つに記載の自動車のボディの部品の支持装置。
【請求項13】
上記ボディの部品は、自動車(30)のフェンダー(31)であることを特徴とする、請求項請求項1〜12のいずれか1つに記載の自動車のボディの部品の支持装置。
【請求項14】
上記ボディの部品(31、90)は、自動車(30)のフード(90)であることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1つに記載の自動車のボディの部品の支持装置。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1つに記載の、ボディの部品の支持装置(1、91、101、201、301)の少なくとも1つを有することを特徴とする自動車。

【公表番号】特表2006−521962(P2006−521962A)
【公表日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−505738(P2006−505738)
【出願日】平成16年3月19日(2004.3.19)
【国際出願番号】PCT/FR2004/000677
【国際公開番号】WO2004/089698
【国際公開日】平成16年10月21日(2004.10.21)
【出願人】(503041797)ルノー・エス・アー・エス (286)
【Fターム(参考)】