説明

複数の金属層を積層した半導体素子

【課題】CET特性及び絶縁特性を向上させた半導体素子を提供する。
【解決手段】基板110と、基板110上に積層され、高誘電体物質から形成されるゲート酸化膜120と、ゲート酸化膜120上に積層され、ゲート酸化膜120と同種金属の窒化物から形成される第1金属層131と、第1金属層131上に積層される第2金属層132と、第2金属層132上に積層される第3金属層133と、第3金属層133上に積層され、第1金属層131〜第3金属層133と共にゲート電極を形成する物質層140と、を含んでいる。これにより、半導体素子のゲート酸化膜と金属層間の化学的な反応により発生するCET特性の低下および電流の漏れなどを防止することで半導体素子の絶縁特性を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体素子に関し、詳細には、複数の金属層を積層して絶縁特性を向上させるための半導体素子に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、半導体素子は、半導体基板上に順次に積層されたゲート酸化膜及び金属層を備えたMOS(Metal Oxide Semiconductor)を意味する。半導体素子の1つとして、nMOS及びpMOSを利用したトランジスタであるCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)がある。このCMOSのような半導体素子は、消費電力が低いため、種々の技術分野で利用され、これに伴い、研究開発も盛んに行われている。
【0003】
ところで、半導体素子のゲート電極の形成時に、ゲート酸化膜上に金属層及びポリシリコン層を積層するMIPS(Metal Inserted Poly−Si Stack)構造を利用した半導体素子の製造方法が広く利用されつつある。
【0004】
図1は、従来技術に係る半導体素子の断面図を例示したものである。図1に示すように、半導体基板11上にゲート酸化膜12が積層され、ゲート酸化膜12上には金属層13が積層されている。また、金属層13上にポリシリコン層14の積層されたMIPS構造にゲート電極が形成される。この場合、半導体基板11はシリコン(Si)から形成され、ゲート酸化膜12はハフニウム酸化膜(HfO)、金属層13は窒化タンタル(TaN)から形成されている。一方、ゲート酸化膜12と金属層13、すなわち、ハフニウム酸化膜(HfO)と窒化タンタル(TaN)との界面上において、二つの物質間の化学的反応に応じて界面層が発生する。この前記物質間の化学的反応に応じて発生する界面層の厚さを示すことをCET(Capacitance Equivalent oxide Thickness:容量性等価酸化膜の厚さ)特性と言う。ゲート酸化膜12と金属層13との間の界面層の厚さが厚ければCET特性が低下され、ゲート酸化膜12の厚さが薄ければゲート酸化膜12のキャパシタンスが減少されることになり、このため、例えば、正孔の増加に伴うキャリアのトンネル現象が発生する。これによって、電流の漏れが発生し、半導体素子の絶縁特性が低下してしまうという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は前記問題を解決するために成されたものであって、半導体素子のゲート電極の製造時に複数の金属層を積層して、ゲート酸化膜と接触される金属層をゲート酸化膜と同種物質に積層することで、CET特性及び絶縁特性を向上させた半導体素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するための本発明に係る半導体素子は、基板と、前記基板上に積層され、高誘電体物質から形成されたゲート酸化膜と、前記ゲート酸化膜上に積層され、前記ゲート酸化膜と同種金属の窒化物にから形成される第1金属層と、前記第1金属層上に積層される第2金属層と、前記第2金属層上に積層される第3金属層と、前記第3金属層上に積層され、前記第1〜第3金属層と共にゲート電極を形成する物質層と、を含むことを特徴とする。
【0007】
前記ゲート酸化膜は、SiOまたは誘電定数が3.9より高い物質から形成されることが好ましい。
【0008】
前記ゲート酸化膜を形成する物質に窒素成分が加えられることが好ましい。
【0009】
前記第1金属層は、窒化ハフニウム(HfN)、窒化ジルコニウム(ZrN)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化チタン(TiN)、窒化ランタン(LaN)、窒化イットリウム(YN)、窒化ガドリニウム(GdN)、及び窒化タンタル(TaN)からなる群から選択された一種以上の物質から形成されることが好ましく、前記第1金属層を形成する物質にSiまたはAl成分が加えられたことが好ましい。
【0010】
前記第2金属層は、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、ハフニウム(Hf)、ランタン(La)、ガドリニウム(Gd)、イットリウム(Y)、プラセオジミウム(Pr)、ジスプロシウム(Dy)、エルビウム(Er)、及びジルコニウム(Zr)からなる群から選択された一種以上の金属の窒化物で形成されることが好ましく、前記第2金属層を形成する物質にSiまたはAl成分が加えられることが好ましい。
【0011】
前記第3金属層は、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、ハフニウム(Hf)、及びジルコニウム(Zr)からなる群から選択された一種以上の金属または金属窒化物で形成されることが好ましく、前記第3金属層を形成する物質はSiまたはAl成分が加えられることが好ましい。
【0012】
前記ゲート酸化膜は、ハフニウムシリケート(HfSiO)から形成され、前記第1金属層は窒化ハフニウム(HfN)から形成されることが好ましい。
【0013】
そして、前記第2金属層は、窒化アルミニウム(AlN)からなり、前記第3金属層は窒化タンタル(TaN)からなることが好ましい。
【0014】
前記第1金属層の厚さは1〜100Åで積層され、前記第2金属層の厚さは1〜100Åで積層されることが好ましい。
【0015】
前記第3金属層の厚さは1〜1000Åで積層されることが好ましい。
【0016】
前記第3金属層上に積層される物質層はPoly−Si、W、WN、及びWSiのうちのいずれか1つから形成されることが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
以上のように構成された本発明によれば、ゲート酸化膜と接触する金属層をゲート酸化膜と同種物質で積層することにより、ゲート酸化膜と金属層との間の反応を抑制することができる。この結果、CET特性を向上させ電流の漏れが抑えられた、優秀な絶縁特性を有する半導体素子の製造が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付の図面に基づいて本発明に係る半導体素子の一実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
図2は、本発明の一実施の形態に係る半導体素子の断面図である。図2に示すように、本半導体素子は、基板110、ゲート酸化膜120、複数の金属層130、131、132、133、及び物質層140を含んで構成されている。
【0020】
基板110は、通常のシリコン(Si)基板を使用することができる。
【0021】
ゲート酸化膜120は基板110を保護する機能を有し、基板110上部の構造物と基板110との間を電気的に隔離させる役割を担う。一方、ゲート酸化膜120としてSiO及び/または誘電定数が3.9より高い物質が利用される。この場合、誘電定数が3.9より高い物質として、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、ランタン(La)、イットリウム(Y)、ガドリニウム(Gd)、またはタンタル(Ta)などがあり、この物質から選択された一種以上の金属酸化物から形成される。
【0022】
さらに、ゲート酸化膜120は、上述した物質に窒素(nitrogen)成分の加えられた物質から形成されることができる。尚、ゲート酸化膜120は、CVD(Chemical Vapor Deposition)、PVD(Physical Vapor Deposition)、ALD(Atomic Layer Deposition)、またはエピタキシー(Epitaxy)のような薄膜工程技術に基づいて積層することができる。
【0023】
複数の金属層130は、第1金属層131、第2金属層132、及び第3金属層133を含み、半導体素子において物質層140と共にゲート電極として利用される。具体的には、第1金属層131はゲート酸化膜120の上部に積層され、ゲート酸化膜120を構成する高誘電体物質と同じ物質で積層される。例えば、ゲート酸化膜120がハフニウム酸化膜(HfSiO)に積層されれば、第1金属層131はゲート酸化膜120と同種物質である窒化ハフニウム(HfN)で積層される。これによって、ゲート酸化膜120及び第1金属層131間の化学的反応を抑えて、界面層の発生を減少させることができる。この場合、界面層の厚さについて示したものをCET(Capacitance Equivalent oxide Thickness:容量性等価酸化膜の厚さ)特性と言う。これは、界面層の厚さが薄いほどCET特性が優秀であり、半導体素子の電流の漏れの発生を抑えることができる。
【0024】
また、第1金属層131としては窒化ハフニウム(HfN)以外にもゲート酸化膜120の物質によって、窒化ジルコニウム(ZrN)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化チタン(TiN)、窒化ランタン(LaN)、窒化イットリウム(YN)、窒化ガドリニウム(GdN)、及び窒化タンタル(TaN)からなる群から選択された一種以上の物質で形成されることができる。上述した物質にシリコン(Si)またはアルミニウム(Al)成分を加えて含んだ物質から形成されることもできる。また、第1金属層131の厚さは、1〜100Åの厚さに積層されることが好ましい。
【0025】
第2金属層132は、第1金属層131上部に積層される。第2金属層132としては、第1金属層131と第3金属層133との間の化学的反応を抑制するための熱的安全性の優れた物質が利用され得る。第2金属層132は、例えば、窒化アルミニウム(AlN)から形成されることができる。具体的には、第2金属層132は、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、ハフニウム(Hf)、ランタン(La)、ガドリニウム(Gd)、イットリウム(Y)、プラセオジミウム(Pr)、ジスプロシウム(Dy)、エルビウム(Er)、及びジルコニウム(Zr)からなる群から選択された一種以上の金属の窒化物から形成されることができる。
【0026】
また、第2金属層132は上述した物質に窒素(nitrogen)の加えられた物質から形成されることができる。また、上述した物質にシリコン(Si)またはアルミニウム(Al)を追加的に含んだ物質から形成されることできる。さらに、上述した物質とシリコン(Si)またはアルミニウム(Al)の含まれた物質に、窒素が追加的に含まれた物質で積層されることもできる。一方、第2金属層132の厚さは1〜100Åの厚さで積層されることが好ましい。
【0027】
また、第3金属層133は、第2金属層132の上部に積層される。第3金属層133は、例えば、窒化ハフニウム(HfN)で形成されることができる。具体的には、第3金属層133は、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、ハフニウム(Hf)、及びジルコニウム(Zr)からなる群から選択された一種以上の金属から形成されることができ、当該金属の窒化物から形成されることもできる。
【0028】
また、第3金属層133は、上述した物質に窒素を加えた物質から形成されることができる。上述した物質と窒素とが組み合わされた物質に、シリコン(Si)またはアルミニウム(Al)の加えられた物質から形成されることもできる。第3金属層133の厚さは1〜1000Åに積層されることが好ましい。
【0029】
ゲート電極を形成する複数の金属層130、すなわち、第1金属層131、第2金属層132、第3金属層133のそれぞれは、PVD、CVD、及びエピタキシー工程を介して蒸着されることができる。
【0030】
物質層140は伝導性の優れた物質であり、複数の金属層130上に積層され複数の金属層130と共にゲート電極に利用される。物質層140は、ポリシリコン(Poly−Si)、タングステン(W)、窒化タングステン(WN)、及びケイ化タングステン(WSi)のうちのいずれか1つの物質から形成されることができる。この場合、物質層140がポリシリコン(Poly−Si)物質から形成されれば、複数の金属層130と共にMIPS(Metal Inserted Poly−Si Stack)構造を形成することができる。本半導体素子の特性は、従来技術に係る様々な例と比較して、より優れた特性を有することが明らかに分かる。
【実施例】
【0031】
以下に、本発明の実施例を示す。本発明と従来技術との比較のための第1例として、HfSiOで構成されたGox(Gate Oxide Layer)上部に第1金属層及びPoly−Siで構成されたゲート電極を製造した。第1例では第1金属層を40ÅのTaNで製造した。
【0032】
次に、第2例として、HfSiOで構成されたGox上部にHfNで形成された第1金属層とPoly−Siで構成されたゲート電極を製造した。この場合、第1金属層として使われたHfNの厚さは第1例と同様に40Åである。
【0033】
第3例として、HfSiOで構成されたGox上部に第1〜3金属層とPoly−Siから構成されたゲート電極を製造した。この場合、第1金属層として20ÅのTaN、第2の金属層として10ÅのAlN、第3金属層として20ÅのTaNを使用した。
【0034】
本発明を適用した第4例として、HfSiOで構成されたGox上部に第1〜3金属層とPoly−Siから構成されたゲート電極を製造した。この場合、本発明によって第1金属層はGoxと同種のメタルであるHfNを使用した。具体的には第1金属層として20ÅのHfN、第2金属層として10ÅのAlN、第3金属層として20ÅのTaNを使用した。
【0035】
以上のような第1〜第4の実施形態の構成を表で示すと次の通りである。
【0036】
【表1】

【0037】
図3Aは、表1の各例による半導体素子に対してC−V特性を検出したグラフである。図3Aによれば、グラフ上の垂直軸はキャパシタンス容量を示し、水平側は電圧の大きさを示す。また、半導体素子のC−V特性は電圧に応じて蓄積(accumulation)領域、空乏(depletion)領域、反転(inversion)領域に分けられ、各領域のうち半導体素子の動作に影響を及ぼす領域は反転領域である。
【0038】
これによって、金属層を断層に積層する第1例及び第2例と、複数の金属層のうちゲート酸化膜に接する第1金属層を任意の物質に使用する第3例に比べて、第1金属層をゲート酸化膜物質と同種の物質に積層する第4例が半導体素子にて高いキャパシタンス値を有していることが確認することができる。
【0039】
図3Bは、表1の各データを適用した半導体素子の電流漏れ密度−電圧特性について説明するためのグラフである。図3Bに示すように、グラフ上の垂直軸は電流漏れ密度を示し、水平側は電圧の大きさを示す。これによって、複数の金属層130のうちゲート酸化膜120に積層された金属層を同種の物質に積層することが、ゲート酸化膜120と第1金属層131との間の界面層の発生を減少させ、電流の漏れ密度を減少させることができるということが分かる。
【0040】
図3Cは、表1の各データを適用した半導体素子の特定電圧における電流漏れ、及びCET特性を説明するためのグラフである。これによって、金属層を複数に積層し、複数の金属層のうちゲート酸化膜に積層された金属層を同種の物質に積層することが、CET特性を良好にすると共に、電流の漏れ密度の減少にも繋がることが分かる。これによって、優れた絶縁特性の半導体素子を得ることが出来る。
【0041】
以上、本発明に係る半導体素子の好適な実施形態を添付した図面を参照しつつ説明してきたが、これは、本発明を例示したものであって、本発明の技術的範囲は上記した実施の形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲に基づいて定められ、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の要旨から逸脱しない範囲で、多様な変形の実施形態が可能であるということが分かる。したがって、前記変更した実施の形態についても特許請求の範囲に記載された発明の技術的範囲に属するものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、半導体素子に係る技術分野に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】従来技術の一実施の形態に係る半導体素子の断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る半導体素子の断面図である。
【図3A】本発明の一実施の形態に係る半導体素子のC−V特性を説明するためのグラフである。
【図3B】本発明の一実施の形態に係る半導体素子の電流漏れ密度−電圧特性を説明するためのグラフである。
【図3C】本発明の一実施の形態に係る半導体素子の特定電圧における電流漏れ密度及びCET特性を説明するためのグラフである。
【符号の説明】
【0044】
110 基板、
120 ゲート酸化膜、
131 第1金属層、
132 第2金属層、
133 第3金属層、
140 物質層。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に積層され、高誘電体物質から形成されるゲート酸化膜と、
前記ゲート酸化膜上に積層され、前記ゲート酸化膜と同種金属の窒化物から形成される第1金属層と、
前記第1金属層上に積層される第2金属層と、
前記第2金属層上に積層される第3金属層と、
前記第3金属層上に積層され、前記第1金属層〜第3金属層と共にゲート電極を形成する物質層と、
を含むことを特徴とする半導体素子。
【請求項2】
前記ゲート酸化膜は、SiOまたは誘電定数が3.9より高い物質で形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項3】
前記ゲート酸化膜を形成する物質に窒素成分が加えられたことを特徴とする請求項2に記載の半導体素子。
【請求項4】
前記第1金属層は、窒化ハフニウム(HfN)、窒化ジルコニウム(ZrN)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化チタン(TiN)、窒化ランタン(LaN)、窒化イットリウム(YN)、窒化ガドリニウム(GdN)、及び窒化タンタル(TaN)からなる群から選択された一種以上の物質から形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項5】
前記第1金属層を形成する物質にSiまたはAl成分が加えられたことを特徴とする請求項4に記載の半導体素子。
【請求項6】
前記第2金属層は、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、ハフニウム(Hf)、ランタン(La)、ガドリニウム(Gd)、イットリウム(Y)、プラセオジミウム(Pr)、ジスプロシウム(Dy)、エルビウム(Er)、及びジルコニウム(Zr)からなる群からから選択された一種以上の金属の窒化物で形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項7】
前記第2金属層を形成する物質にSiまたはAl成分が加えられることを特徴とする請求項6に記載の半導体素子。
【請求項8】
前記第3金属層は、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、ハフニウム(Hf)、及びジルコニウム(Zr)からなる群から選択された一種以上の金属または当該金属の窒化物から形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項9】
前記第3金属層を形成する物質は、SiまたはAl成分が加えられることを特徴とする請求項8に記載の半導体素子。
【請求項10】
前記ゲート酸化膜はハフニウムシリケート(HfSiO)から形成され、前記第1金属層は窒化ハフニウム(HfN)から形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項11】
前記第2金属層は窒化アルミニウム(AlN)から形成され、前記第3金属層は窒化タンタル(TaN)から形成されることを特徴とする請求項10に記載の半導体素子。
【請求項12】
前記第1金属層の厚さは、1〜100Åで積層されることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項13】
前記第2金属層の厚さは、1〜100Åで積層されることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項14】
前記第3金属層の厚さは、1〜1000Åで積層されることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項15】
前記第3金属層上に積層される物質層は、Poly−Si、W、WN、及びWSiのうちのいずれか1つから形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図3C】
image rotate


【公開番号】特開2007−208256(P2007−208256A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−12011(P2007−12011)
【出願日】平成19年1月22日(2007.1.22)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】