設定確認画面、射出成形機及び設定確認画面の表示方法
【課題】オプション機能を備えた射出成形機において、金型装置が破損するのを防止することができるようにする。
【解決手段】操作者による操作部32の操作に基づいて表示部31に形成される設定確認画面において、金型装置の内部構造に関して設定されたオプション機能について、オプション機能の名称、オプション機能の設定状態、オプション機能を設定するための設定画面の名称、及びオプション機能を設定するための操作部32の操作要素が一覧で表示される。オプション機能の名称、設定状態、設定画面の名称、及び操作部32の操作要素が設定確認画面に一覧で表示されるので、前回の成形時に選択されたオプション機能の設定が残っているかどうかの設定状態を確認することができる。
【解決手段】操作者による操作部32の操作に基づいて表示部31に形成される設定確認画面において、金型装置の内部構造に関して設定されたオプション機能について、オプション機能の名称、オプション機能の設定状態、オプション機能を設定するための設定画面の名称、及びオプション機能を設定するための操作部32の操作要素が一覧で表示される。オプション機能の名称、設定状態、設定画面の名称、及び操作部32の操作要素が設定確認画面に一覧で表示されるので、前回の成形時に選択されたオプション機能の設定が残っているかどうかの設定状態を確認することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設定確認画面、射出成形機及び設定確認画面の表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、成形機、例えば、射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され溶融させられた樹脂が金型装置内のキャビティ空間に充填され、該キャビティ空間内において冷却され、固化されて成形品が成形されるようになっている。
【0003】
前記射出成形機は、前記金型装置、型締装置及び射出装置を有し、該射出装置は、前記加熱シリンダ、該加熱シリンダの前端に取り付けられ、溶融させられた樹脂を射出する射出ノズル、前記加熱シリンダ内において回転自在に、かつ、進退自在に配設されたスクリュー等を備える。そして、前記金型装置は固定金型及び可動金型を備え、前記型締装置によって可動金型を進退させることにより、金型装置の型閉じ、型締め及び型開きが行われ、型締めに伴って、前記固定金型と可動金型との間にキャビティ空間が形成される。
【0004】
計量工程時に、前記スクリューが回転させられると、前記溶融させられた樹脂がスクリューの前方に溜められ、それに伴ってスクリューが後退させられ、この間に、金型装置の型閉じ及び型締めが行われる。続いて、射出工程時に、前記スクリューが前進させられ、該スクリューの前方に溜められた樹脂が射出ノズルから射出され、キャビティ空間に充填される。次に、冷却工程時に、前記キャビティ空間内の樹脂が冷却され固化されて、成形品が成形される。続いて、型開きが行われ、前記成形品が取り出される。
【0005】
ところで、前記金型装置においては、成形品に対してゲートカットを行ったり、穴開け加工を行ったりするために、ゲート、キャビティ空間等に臨ませてエジェクタピン等の加工部材が配設されることがある。その場合、型締め時の所定のタイミングで前記加工部材を前進させて所定の位置に置き、型開き時の所定のタイミングで前記加工部材を後退させて元の位置に置くようにしている(型締中突出し)。
【0006】
そして、射出成形機には、加工部材を備えた金型装置等を必要に応じて使用することができるようにオプション機能が備えられる。この種の射出成形機においては、固定プラテン又は可動プラテンに、油圧式、空圧式、電動式等の突出機構が配設され、該突出機構を作動させることによって、前記加工部材を進退させるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平5−169524号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記従来のオプション機能を備えた射出成形機においては、前回の成形時に加工部材を備えた金型装置を使用し、今回の成形時に加工部材を備えていない金型装置を使用する場合、前回の成形時の設定、例えば、加工部材を進退させる設定が残っていると、加工部材を備えていない金型装置が使用されているにもかかわらず突出機構を作動させてしまうことになり、金型装置を破損させてしまう。
【0008】
本発明は、前記従来の射出成形機の問題点を解決して、オプション機能を備えた射出成形機において、金型装置が破損するのを防止することができる設定確認画面、射出成形機及び設定確認画面の表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そのために、本発明の設定確認画面においては、操作者による操作部の操作に基づいて表示部に形成されるようになっている。
【0010】
そして、金型装置の内部構造に関して設定されたオプション機能について、オプション機能の名称、オプション機能の設定状態、オプション機能を設定するための設定画面の名称、及びオプション機能を設定するための操作部の操作要素が一覧で表示される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、設定確認画面においては、操作者による操作部の操作に基づいて表示部に形成されるようになっている。
【0012】
そして、金型装置の内部構造に関して設定されたオプション機能について、オプション機能の名称、オプション機能の設定状態、オプション機能を設定するための設定画面の名称、及びオプション機能を設定するための操作部の操作要素が一覧で表示される。
【0013】
この場合、オプション機能について、オプション機能の名称、オプション機能の設定状態、オプション機能を設定するための設定画面の名称、及びオプション機能を設定するための操作部の操作要素が設定確認画面に一覧で表示されるので、前回の成形時に選択されたオプション機能の設定が残っているかどうかの設定状態を確認することができる。したがって、例えば、加工部材を備えていない金型装置が使用されているにもかかわらず突出機構を作動させてしまうことがなくなり、金型装置を破損させることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、成形機としての射出成形機について説明する。
【0015】
図1は本発明の実施の形態における射出成形機の制御ブロック図、図2は本発明の実施の形態における射出成形機の斜視図、図3は本発明の実施の形態における制御パネルの例を示す図である。
【0016】
図において、11は射出成形機、12は射出装置、21は型開閉装置、27は制御部、30は前記射出成形機11を支持するフレームであり、前記型開閉装置21は図示されない金型装置及び型締装置22を備え、前記制御部27は演算装置としてのCPU53、及び記録部としての、かつ、記憶装置としてのメモリ54を備える。また、28は前記射出装置12と型開閉装置21との間に配設された制御パネル、31は表示部、32は操作部、41は計量用の駆動部としての計量用モータ、43は射出用の駆動部としての射出用モータ、45は型締用の駆動部としての型締用モータ、52は各種のセンサによって構成される検出部である。
【0017】
前記射出装置12は、シリンダ部材としての加熱シリンダ13、該加熱シリンダ13の前端に取り付けられたノズル部材としての図示されない射出ノズル、前記加熱シリンダ13内において回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材としての図示されないスクリュー、前記加熱シリンダ13の後端部に配設され、加熱シリンダ13内に成形材料としての樹脂を供給するホッパ17、前記スクリューを回転させたり、前進させたりするための駆動装置14等を備える。該駆動装置14は、前記スクリューを回転させるための前記計量用モータ41、前記スクリューを前進させるための前記射出用モータ43等を備える。
【0018】
まず、計量工程時に、前記計量用モータ41を駆動して、スクリューを正回転させると、ホッパ17から加熱シリンダ13内に供給された樹脂が加熱され、溶融させられて図示されないスクリューヘッドの前方に溜められ、射出工程時に、前記射出用モータ43を駆動して、スクリューを前進させると、スクリューヘッドの前方に溜められた樹脂が射出ノズルから射出され、金型装置内のキャビティ空間に充填される。
【0019】
また、前記型開閉装置21は前記金型装置及び型締装置22を備え、前記金型装置は第1の金型としての固定金型及び第2の金型としての可動金型を備える。そして、前記型締装置22は、固定支持部材としての固定プラテン23、可動支持部材としての可動プラテン24、該可動プラテン24を進退させる型開閉機構としてのトグル機構25、前記型締用モータ45等を備え、固定プラテン23に前記固定金型が、可動プラテン24に前記可動金型が取り付けられる。
【0020】
前記構成の型締装置22において、型締用モータ45を駆動すると、トグル機構25が伸展させられ、可動プラテン24が前進させられて型閉じが行われ、固定金型に可動金型が当接させられる。続いて、型締用モータ45を更に駆動すると、トグル機構25において型締力が発生させられ、該型締力で固定金型に可動金型が押し付けられて型締めが行われ、固定金型と可動金型との間に前記キャビティ空間が形成される。また、型締用モータ45を逆方向に駆動すると、トグル機構25が屈曲させられ、可動プラテン24が後退させられ、型開きが行われる。
【0021】
そして、前記型締めが行われた状態で、前記射出ノズルから樹脂が射出され、前記キャビティ空間に充填され、冷却され、固化されると、成形品が成形される。
【0022】
ところで、本実施の形態においては、金型装置に特殊な機能を持たせるために、金型装置の内部構造に関してオプション機能が設定されるようになっている。
【0023】
例えば、前記金型装置においては、アンダーカット部を備えた成形品を成形するために、スライドコア部、入れ子等が進退自在に配設されたり、中空部を備えた成形品を成形するために、中子が進退自在に配設されたりすることがある。その場合、オプション機能が設定され、型閉じ時の所定のタイミングで、前記スライドコア部、入れ子、中子等のコア部材が前進させられて所定の位置に置かれ、型開き時の所定のタイミングで前記コア部材が後退させられて元の位置に置かれる(コアトラクション)。
【0024】
また、前記金型装置においては、成形品に対してゲートカットを行ったり、穴開け加工を行ったりするために、ゲート、キャビティ空間等に臨ませてエジェクタピン等の加工部材が配設されることがある。その場合、オプション機能が設定され、型締め時の所定のタイミングで前記加工部材が前進させられて所定の位置に置かれ、型開き時の所定のタイミングで前記加工部材が後退させられて元の位置に置かれる(型締中突出し)。
【0025】
本実施の形態において、前記射出成形機11は、第1のオプション機能を備え、コア部材を備えた金型装置が使用されたときに、所定のタイミングでコア部材を進退させるようになっている。そのために、型締装置22における固定プラテン23又は可動プラテン24に、油圧式、空圧式、電動式等の図示されないコア部材駆動機構が配設される。
【0026】
また、前記射出成形機11は、第2のオプション機能を備え、加工部材を備えた金型装置が使用されたときに、所定のタイミングで加工部材を進退させるようになっている。そのために、型締装置22における固定プラテン23又は可動プラテン24に、油圧式、空圧式、電動式等の図示されない突出機構が配設される。
【0027】
ところで、所定の成形品について射出成形を行うに当たり、射出成形機11を動作させるための各種の条件、すなわち、成形条件が設定される。そのために、全自動成形を開始する前に、半自動成形が行われ、成形条件の初期設定、すなわち、成形条件出しが行われる。
【0028】
該成形条件出しは、操作者が操作部32を操作することによって、全自動成形が開始される前に良好な成形品、すなわち、良品が得られるように、各種の設定項目についてあらかじめ設定された基本的な成形条件を変更することにより行われる。また、全自動成形が開始された後も、不良な成形品、すなわち、不良品が成形されると、その都度、操作者が操作部32を操作することによって、成形条件が変更される。
【0029】
そのために、前記制御パネル28は、表示部31及び操作部32を備え、操作者が操作部32を操作することによって前記表示部31に各種の設定画面を形成し、各種の設定を行うことができるようになっている。なお、本実施の形態においては、表示部31はタッチパネルによって形成され、操作部としても機能する。
【0030】
本実施の形態においては、図3に示されるように、操作部32の領域AR1に、機能を選択し、所定の設定画面を形成するための操作要素としての機能キー「F1」、「F2」、「F3」、「F4」、「F5」、「F6」、「F7」、「F8」、「F9」、「CTRL」及び「SHIFT」が、領域AR2に、設定画面を遷移させるための第1、第2の操作要素としてのアップキー「UP」及びダウンキー「DOWN」が、領域AR3に、カーソルを移動させるための操作要素としてのカーソル移動キーが、領域AR4に、射出成形機を動作させるための動作キーが、領域AR5に、設定内容を数値で入力するための操作要素としての入力キーが配設される。なお、該入力キーには、数字キー「0」〜「9」のほかに、小数点キー、クリアキー「AC」、「C」、入力用の確定操作要素としての実行キーk11及びヘルプキー(HELP)k12が配設される。また、領域AR6には、アラーム表示部が配設されるとともに、アラームに応答するための操作要素としての応答キーが配設される。
【0031】
したがって、操作者が、領域AR1における所定の機能キーを押下し、必要に応じて、領域AR2におけるアップキー「UP」又はダウンキー「DOWN」を押下すると、CPU53の図示されない画面形成処理手段(画面形成処理部)は、画面形成処理を行い、表示部31に段取、型開閉、可塑化、温度、一覧設定、波形表示、品質管理、生産管理、設定確認等の設定を行うための所定の設定画面を形成し、CPU53の図示されない表示処理手段(表示処理部)は、表示処理を行い、前記設定画面の領域AR11に設定画面についての説明を、領域AR12に各設定項目の欄を、領域AR13に前記各機能キー「F1」、「F2」、「F3」、「F4」、「F5」、「F6」、「F7」、「F8」、「F9」に対応させて、「段取」、「型開閉」、「可塑化」、「温度」、「一覧設定」、「波形表示」、「品質管理」、「生産管理」及び「設定確認」の各キーを表示するとともに、前記各設定項目の欄に成形条件の設定内容を表示する。
【0032】
前記「段取」、「型開閉」、「可塑化」、「温度」、「一覧設定」、「波形表示」、「品質管理」、「生産管理」及び「設定確認」の各キーは、操作者がタッチすることによって所定の設定画面を選択するための操作要素としても機能する。なお、前記設定確認は、射出成形機11の設定を行うためのキーである。
【0033】
そして、操作者が、領域AR3において所定のカーソル移動キーを押下してカーソルを所定の設定項目に移動させ、領域AR5において所定の入力キーを押下して、設定項目について設定内容を入力し、前記実行キーk11を押下すると、前記CPU53の図示されない成形条件設定処理手段(成形条件設定処理部)は、成形条件設定処理を行い、入力された設定内容で成形条件を設定したり、あらかじめ設定された成形条件を変更したりする。
【0034】
なお、一つの設定項目について設定内容を入力するたびに、実行キーk11を押下すると、一つずつ成形条件を設定したり、変更したりすることができ、複数の設定項目について設定内容を入力した後に、実行キーk11を押下すると、複数の設定項目について一括して成形条件を設定したり、変更したりすることができる。
【0035】
そして、前記表示処理手段は、形成された設定画面において、各設定項目について設定されたり、変更されたりした成形条件の設定内容を表示する。
【0036】
ところで、操作者が機能キー「F1」、「F2」、「F3」、「F4」、「F5」、「F6」、「F7」、「F8」、「F9」を押下するか、又は領域AR13の所定のキーをタッチすると、前記画面形成処理手段は、表示部31に、前記段取、型開閉、可塑化、温度、一覧設定、波形表示、品質管理、生産管理、設定確認等の各設定を行うための基本的な設定画面、すなわち、基本設定画面、本実施の形態においては、段取画面、型開閉画面、可塑化画面、温度画面、一覧設定画面、波形表示画面、品質管理画面、生産管理画面、設定確認画面等を形成する。
【0037】
そして、前記基本設定画面が形成されているときに、操作者が前記アップキー「UP」又はダウンキー「DOWN」を押下すると、前記画面形成処理手段は、設定画面を遷移させ、前記各設定を行うための補足的な設定画面、すなわち、補足設定画面を形成する。
【0038】
図4は本発明の実施の形態における設定画面の遷移の体系図である。
【0039】
例えば、操作者が、樹脂を交換したり、金型装置を交換したりする際の成形条件を設定するために、領域AR13において「段取」キーをタッチすると、基本設定画面として段取画面が形成され、その状態で、操作者がダウンキー「DOWN」を押下すると、補足設定画面として準備設定画面が形成される。操作者は、前記準備設定画面において準備モード時の成形条件を設定することができる。なお、前記準備設定画面が形成されている状態で、操作者がアップキー「UP」を押下すると、元の段取画面が形成される。
【0040】
また、操作者が、金型装置又は突出機構についての成形条件を設定するために、領域AR13において「型開閉」キーをタッチすると、基本設定画面として型開閉画面が形成され、その状態で、操作者がアップキー「UP」を押下すると、補足設定画面として、かつ、第1のオプション画面として型開閉オプション画面が形成される。該型開閉オプション画面において、操作者は、射出成形機11の第1のオプション機能を選択し、コア部材を進退させるために、型開閉の一時停止、バルブゲート回路等のための成形条件を設定することができる。
【0041】
これに対して、前記型開閉画面が形成されている状態で、操作者がダウンキー「DOWN」を押下すると、補足設定画面として金型保護画面が形成され、該金型保護画面が形成されている状態で、操作者が、更にダウンキー「DOWN」を押下すると、補足設定画面としてエジェクタ詳細画面が形成され、該エジェクタ詳細画面が形成されている状態で、操作者が、更にダウンキー「DOWN」を押下すると、補足設定画面として、かつ、第2のオプション画面として型締中突出画面が形成される。操作者は、前記金型保護画面において、突出機構についての成形条件を設定することができ、エジェクタ詳細画面において、エジェクタピンについての成形条件を詳細に設定することができ、型締中突出画面において、射出成形機11の第2のオプション機能を選択し、型締中にエジェクタピンを突き出すための成形条件を設定することができる。
【0042】
また、操作者が、半自動成形時及び全自動成形時の射出装置12についての成形条件を設定するために、領域AR13において「可塑化」キーをタッチすると、基本設定画面として可塑化画面が形成され、その状態で、操作者がアップキー「UP」を押下すると、補足設定画面としてオプション制御画面が形成され、該オプション制御画面が形成されている状態で、操作者が、更にアップキー「UP」を押下すると、補足設定画面としてオプション制御立上画面が形成される。操作者は、前記オプション制御画面において図示されない逆流防止装置の制御を選択し、オプション制御立上画面において逆流防止装置の制御を立ち上げることができる。
【0043】
これに対して、前記可塑化画面が形成されている状態で、操作者が、ダウンキー「DOWN」を押下すると、補足設定画面として可塑化詳細画面が形成され、該可塑化詳細画面が形成されている状態で、操作者が、更にダウンキー「DOWN」を押下すると、補足設定画面としてマルチトグル画面が形成される。操作者は、前記可塑化詳細画面において、半自動成形時及び全自動成形時の射出装置12についての詳細な成形条件を設定することができ、前記マルチトグル画面において、型締力を段階的に変化させるマルチトグルモードを設定することができる。
【0044】
また、操作者が、加熱シリンダ13、射出ノズル等の温度制御について成形条件を設定するために、領域AR13において「温度」キーをタッチすると、基本設定画面として温度画面が形成され、その状態で、操作者がアップキー「UP」を押下すると、補足設定画面として金型温度画面が形成される。該金型温度画面において、操作者は、金型装置の温度制御についての成形条件を設定することができる。
【0045】
これに対して、前記温度画面が形成されている状態で、操作者がダウンキー「DOWN」を押下すると、補足設定画面としてヒータ断線画面が形成される。操作者は、前記ヒータ断線画面において、ヒータが断線したかどうかを監視するための電流値を設定することができる。
【0046】
ところで、本実施の形態においては、前述されたように、射出成形機11の第1、第2のオプション機能を選択することができるようになっている。そのために、型開閉画面に対して設定画面を基本設定画面から補足設定画面に遷移させることができ、型開閉オプション画面において第1のオプション機能を、型締中突出画面において第2のオプション機能を選択することができる。
【0047】
図5は本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第1の図、図6は本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第2の図、図7は本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第3の図、図8は本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第4の図、図9は本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第5の図、図10は本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第6の図である。
【0048】
この場合、操作者が領域AR13において「型開閉」キーをタッチすると、前記画面形成処理手段は、図5に示されるような型開閉画面g1を形成し、該型開閉画面g1が形成されている状態で、操作者がアップキー「UP」を押下すると、前記画面形成処理手段は、図6に示されるような型開閉オプション画面g2を形成する。
【0049】
そして、該型開閉オプション画面g2における領域AR12に、コア部材駆動機構についての成形条件の設定(コアトラ設定)を行うための領域j1が形成され、前記表示処理手段は、前記領域j1に、例えば、コア部材を進退させるかどうかを設定するための設定項目、並びに型閉じ及び型開きを一時的に停止させるかどうか、停止させる位置、停止させる時間等を設定するための設定項目を表示する。
【0050】
操作者が、前記型開閉オプション画面g2において、コア部材駆動機構についての成形条件の設定を行い、ダウンキー「DOWN」を押下すると、前記画面形成処理手段は、図7に示されるような型開閉画面g1を形成し、該型開閉画面g1が形成されている状態で、操作者がダウンキー「DOWN」を更に押下すると、前記画面形成処理手段は、図8に示されるような金型保護画面g3を形成し、該金型保護画面g3が形成されている状態で、操作者がダウンキー「DOWN」を更に押下すると、前記画面形成処理手段は、図9に示されるようなエジェクタ詳細画面g4を形成し、該エジェクタ詳細画面g4が形成されている状態で、操作者がダウンキー「DOWN」を更に押下すると、前記画面形成処理手段は、図10に示されるような型締中突出画面g5を形成する。
【0051】
そして、該型締中突出画面g5おける領域AR12に、突出機構についての成形条件の設定(型締中突出設定)を行うための領域j2が形成され、前記表示処理手段は、前記領域j2に、例えば、型締中に加工部材を進退させるかどうかを設定するための設定項目、並びに加工部材を進退させる位置、時間、速度及び圧力を設定するための設定項目を表示する。
【0052】
このようにして、操作者は、前記型開閉オプション画面g2において、コア部材駆動機構によってコア部材を進退させるための成形条件の設定を行い、前記型締中突出画面g5において、突出機構によって加工部材を進退させるための成形条件の設定を行うことができる。
【0053】
ところで、前記第1、第2のオプション機能を備えた射出成形機11においては、前回の成形時にコア部材又は加工部材を備えた金型装置を使用し、今回の成形時にコア部材又は加工部材を備えていない金型装置を使用する場合、前回の成形時に選択された第1、第2のオプション機能の設定、例えば、コア部材又は加工部材を進退させる設定が残っていると、コア部材又は加工部材を備えていない金型装置が使用されているにもかかわらずコア部材駆動機構又は突出機構を作動させてしまうことになり、金型装置を破損させてしまう。
【0054】
そこで、本実施の形態においては、成形が開始される前に、所定の設定確認条件が成立すると、表示部31に設定確認画面が形成され、前回の成形時の設定を確認することができるようになっている。
【0055】
図11は本発明の実施の形態における設定確認画面の例を示す図である。
【0056】
本実施の形態においては、機能キー「F9」(図3)及び領域AR13における「設定確認」キーが設定確認用の操作要素として機能し、制御部27の図示されない設定確認条件判断処理手段(設定確認条件判断処理部)は、設定確認条件判断処理を行い、操作者が、機能キー「F9」を押下するか、又は「設定確認」キーをタッチするかどうかによって設定確認条件が成立したかどうかを判断する。操作者が、機能キー「F9」を押下するか、又は「設定確認」キーをタッチするかして、設定確認条件が成立すると、前記画面形成処理手段は、表示部31に設定確認画面g6を形成し、前記表示処理手段は、各種のオプション機能について、設定状態を表示する。
【0057】
本実施の形態において、前記表示処理手段は、各オプション機能について、オプション機能の名称を表示部位h1に、オプション機能の設定状態を表示部位h2に、オプション機能を設定するための画面の名称を表示部位h3に、オプション機能を設定するための機能キー、アップキー「UP」又はダウンキー「DOWN」を表示部位h4に一覧で表示する。
【0058】
前述されたように、第1、第2のオプション機能が設定されている場合、表示部位h1の「コアトラクタ1」及び「型締中エジェクタ」が、表示部位h2で「入」になっている。
【0059】
そこで、操作者は、表示部位h4に表示された機能キー、アップキー「UP」又はダウンキー「DOWN」を操作して、表示部位h3に表示された画面を呼び出し、第1、第2のオプション機能の設定を解除することができる。
【0060】
このように、本実施の形態においては、設定確認条件が成立すると、表示部31に設定確認画面g6が形成され、該設定確認画面g6に、射出成形機11において設定可能な各オプション機能について、オプション機能の名称、オプション機能の設定状態、オプション機能を設定するための設定画面の名称、及びオプション機能を設定するための操作部32の機能キー、アップキー「UP」及びダウンキー「DOWN」が一覧で表示されるので、前回の成形時に選択された所定のオプション機能の設定が残っているかどうか、設定状態を確認することができる。したがって、コア部材又は加工部材を備えていない金型装置が使用されているにもかかわらずコア部材駆動機構又は突出機構を作動させてしまうことがなくなるので、金型装置を破損させることがない。
【0061】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施の形態における射出成形機の制御ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における射出成形機の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態における制御パネルの例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における設定画面の遷移の体系図である。
【図5】本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第1の図である。
【図6】本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第2の図である。
【図7】本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第3の図である。
【図8】本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第4の図である。
【図9】本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第5の図である。
【図10】本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第6の図である。
【図11】本発明の実施の形態における設定確認画面の例を示す図である。
【符号の説明】
【0063】
11 射出成形機
31 表示部
32 操作部
g6 設定確認画面
【技術分野】
【0001】
本発明は、設定確認画面、射出成形機及び設定確認画面の表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、成形機、例えば、射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され溶融させられた樹脂が金型装置内のキャビティ空間に充填され、該キャビティ空間内において冷却され、固化されて成形品が成形されるようになっている。
【0003】
前記射出成形機は、前記金型装置、型締装置及び射出装置を有し、該射出装置は、前記加熱シリンダ、該加熱シリンダの前端に取り付けられ、溶融させられた樹脂を射出する射出ノズル、前記加熱シリンダ内において回転自在に、かつ、進退自在に配設されたスクリュー等を備える。そして、前記金型装置は固定金型及び可動金型を備え、前記型締装置によって可動金型を進退させることにより、金型装置の型閉じ、型締め及び型開きが行われ、型締めに伴って、前記固定金型と可動金型との間にキャビティ空間が形成される。
【0004】
計量工程時に、前記スクリューが回転させられると、前記溶融させられた樹脂がスクリューの前方に溜められ、それに伴ってスクリューが後退させられ、この間に、金型装置の型閉じ及び型締めが行われる。続いて、射出工程時に、前記スクリューが前進させられ、該スクリューの前方に溜められた樹脂が射出ノズルから射出され、キャビティ空間に充填される。次に、冷却工程時に、前記キャビティ空間内の樹脂が冷却され固化されて、成形品が成形される。続いて、型開きが行われ、前記成形品が取り出される。
【0005】
ところで、前記金型装置においては、成形品に対してゲートカットを行ったり、穴開け加工を行ったりするために、ゲート、キャビティ空間等に臨ませてエジェクタピン等の加工部材が配設されることがある。その場合、型締め時の所定のタイミングで前記加工部材を前進させて所定の位置に置き、型開き時の所定のタイミングで前記加工部材を後退させて元の位置に置くようにしている(型締中突出し)。
【0006】
そして、射出成形機には、加工部材を備えた金型装置等を必要に応じて使用することができるようにオプション機能が備えられる。この種の射出成形機においては、固定プラテン又は可動プラテンに、油圧式、空圧式、電動式等の突出機構が配設され、該突出機構を作動させることによって、前記加工部材を進退させるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平5−169524号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記従来のオプション機能を備えた射出成形機においては、前回の成形時に加工部材を備えた金型装置を使用し、今回の成形時に加工部材を備えていない金型装置を使用する場合、前回の成形時の設定、例えば、加工部材を進退させる設定が残っていると、加工部材を備えていない金型装置が使用されているにもかかわらず突出機構を作動させてしまうことになり、金型装置を破損させてしまう。
【0008】
本発明は、前記従来の射出成形機の問題点を解決して、オプション機能を備えた射出成形機において、金型装置が破損するのを防止することができる設定確認画面、射出成形機及び設定確認画面の表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そのために、本発明の設定確認画面においては、操作者による操作部の操作に基づいて表示部に形成されるようになっている。
【0010】
そして、金型装置の内部構造に関して設定されたオプション機能について、オプション機能の名称、オプション機能の設定状態、オプション機能を設定するための設定画面の名称、及びオプション機能を設定するための操作部の操作要素が一覧で表示される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、設定確認画面においては、操作者による操作部の操作に基づいて表示部に形成されるようになっている。
【0012】
そして、金型装置の内部構造に関して設定されたオプション機能について、オプション機能の名称、オプション機能の設定状態、オプション機能を設定するための設定画面の名称、及びオプション機能を設定するための操作部の操作要素が一覧で表示される。
【0013】
この場合、オプション機能について、オプション機能の名称、オプション機能の設定状態、オプション機能を設定するための設定画面の名称、及びオプション機能を設定するための操作部の操作要素が設定確認画面に一覧で表示されるので、前回の成形時に選択されたオプション機能の設定が残っているかどうかの設定状態を確認することができる。したがって、例えば、加工部材を備えていない金型装置が使用されているにもかかわらず突出機構を作動させてしまうことがなくなり、金型装置を破損させることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、成形機としての射出成形機について説明する。
【0015】
図1は本発明の実施の形態における射出成形機の制御ブロック図、図2は本発明の実施の形態における射出成形機の斜視図、図3は本発明の実施の形態における制御パネルの例を示す図である。
【0016】
図において、11は射出成形機、12は射出装置、21は型開閉装置、27は制御部、30は前記射出成形機11を支持するフレームであり、前記型開閉装置21は図示されない金型装置及び型締装置22を備え、前記制御部27は演算装置としてのCPU53、及び記録部としての、かつ、記憶装置としてのメモリ54を備える。また、28は前記射出装置12と型開閉装置21との間に配設された制御パネル、31は表示部、32は操作部、41は計量用の駆動部としての計量用モータ、43は射出用の駆動部としての射出用モータ、45は型締用の駆動部としての型締用モータ、52は各種のセンサによって構成される検出部である。
【0017】
前記射出装置12は、シリンダ部材としての加熱シリンダ13、該加熱シリンダ13の前端に取り付けられたノズル部材としての図示されない射出ノズル、前記加熱シリンダ13内において回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材としての図示されないスクリュー、前記加熱シリンダ13の後端部に配設され、加熱シリンダ13内に成形材料としての樹脂を供給するホッパ17、前記スクリューを回転させたり、前進させたりするための駆動装置14等を備える。該駆動装置14は、前記スクリューを回転させるための前記計量用モータ41、前記スクリューを前進させるための前記射出用モータ43等を備える。
【0018】
まず、計量工程時に、前記計量用モータ41を駆動して、スクリューを正回転させると、ホッパ17から加熱シリンダ13内に供給された樹脂が加熱され、溶融させられて図示されないスクリューヘッドの前方に溜められ、射出工程時に、前記射出用モータ43を駆動して、スクリューを前進させると、スクリューヘッドの前方に溜められた樹脂が射出ノズルから射出され、金型装置内のキャビティ空間に充填される。
【0019】
また、前記型開閉装置21は前記金型装置及び型締装置22を備え、前記金型装置は第1の金型としての固定金型及び第2の金型としての可動金型を備える。そして、前記型締装置22は、固定支持部材としての固定プラテン23、可動支持部材としての可動プラテン24、該可動プラテン24を進退させる型開閉機構としてのトグル機構25、前記型締用モータ45等を備え、固定プラテン23に前記固定金型が、可動プラテン24に前記可動金型が取り付けられる。
【0020】
前記構成の型締装置22において、型締用モータ45を駆動すると、トグル機構25が伸展させられ、可動プラテン24が前進させられて型閉じが行われ、固定金型に可動金型が当接させられる。続いて、型締用モータ45を更に駆動すると、トグル機構25において型締力が発生させられ、該型締力で固定金型に可動金型が押し付けられて型締めが行われ、固定金型と可動金型との間に前記キャビティ空間が形成される。また、型締用モータ45を逆方向に駆動すると、トグル機構25が屈曲させられ、可動プラテン24が後退させられ、型開きが行われる。
【0021】
そして、前記型締めが行われた状態で、前記射出ノズルから樹脂が射出され、前記キャビティ空間に充填され、冷却され、固化されると、成形品が成形される。
【0022】
ところで、本実施の形態においては、金型装置に特殊な機能を持たせるために、金型装置の内部構造に関してオプション機能が設定されるようになっている。
【0023】
例えば、前記金型装置においては、アンダーカット部を備えた成形品を成形するために、スライドコア部、入れ子等が進退自在に配設されたり、中空部を備えた成形品を成形するために、中子が進退自在に配設されたりすることがある。その場合、オプション機能が設定され、型閉じ時の所定のタイミングで、前記スライドコア部、入れ子、中子等のコア部材が前進させられて所定の位置に置かれ、型開き時の所定のタイミングで前記コア部材が後退させられて元の位置に置かれる(コアトラクション)。
【0024】
また、前記金型装置においては、成形品に対してゲートカットを行ったり、穴開け加工を行ったりするために、ゲート、キャビティ空間等に臨ませてエジェクタピン等の加工部材が配設されることがある。その場合、オプション機能が設定され、型締め時の所定のタイミングで前記加工部材が前進させられて所定の位置に置かれ、型開き時の所定のタイミングで前記加工部材が後退させられて元の位置に置かれる(型締中突出し)。
【0025】
本実施の形態において、前記射出成形機11は、第1のオプション機能を備え、コア部材を備えた金型装置が使用されたときに、所定のタイミングでコア部材を進退させるようになっている。そのために、型締装置22における固定プラテン23又は可動プラテン24に、油圧式、空圧式、電動式等の図示されないコア部材駆動機構が配設される。
【0026】
また、前記射出成形機11は、第2のオプション機能を備え、加工部材を備えた金型装置が使用されたときに、所定のタイミングで加工部材を進退させるようになっている。そのために、型締装置22における固定プラテン23又は可動プラテン24に、油圧式、空圧式、電動式等の図示されない突出機構が配設される。
【0027】
ところで、所定の成形品について射出成形を行うに当たり、射出成形機11を動作させるための各種の条件、すなわち、成形条件が設定される。そのために、全自動成形を開始する前に、半自動成形が行われ、成形条件の初期設定、すなわち、成形条件出しが行われる。
【0028】
該成形条件出しは、操作者が操作部32を操作することによって、全自動成形が開始される前に良好な成形品、すなわち、良品が得られるように、各種の設定項目についてあらかじめ設定された基本的な成形条件を変更することにより行われる。また、全自動成形が開始された後も、不良な成形品、すなわち、不良品が成形されると、その都度、操作者が操作部32を操作することによって、成形条件が変更される。
【0029】
そのために、前記制御パネル28は、表示部31及び操作部32を備え、操作者が操作部32を操作することによって前記表示部31に各種の設定画面を形成し、各種の設定を行うことができるようになっている。なお、本実施の形態においては、表示部31はタッチパネルによって形成され、操作部としても機能する。
【0030】
本実施の形態においては、図3に示されるように、操作部32の領域AR1に、機能を選択し、所定の設定画面を形成するための操作要素としての機能キー「F1」、「F2」、「F3」、「F4」、「F5」、「F6」、「F7」、「F8」、「F9」、「CTRL」及び「SHIFT」が、領域AR2に、設定画面を遷移させるための第1、第2の操作要素としてのアップキー「UP」及びダウンキー「DOWN」が、領域AR3に、カーソルを移動させるための操作要素としてのカーソル移動キーが、領域AR4に、射出成形機を動作させるための動作キーが、領域AR5に、設定内容を数値で入力するための操作要素としての入力キーが配設される。なお、該入力キーには、数字キー「0」〜「9」のほかに、小数点キー、クリアキー「AC」、「C」、入力用の確定操作要素としての実行キーk11及びヘルプキー(HELP)k12が配設される。また、領域AR6には、アラーム表示部が配設されるとともに、アラームに応答するための操作要素としての応答キーが配設される。
【0031】
したがって、操作者が、領域AR1における所定の機能キーを押下し、必要に応じて、領域AR2におけるアップキー「UP」又はダウンキー「DOWN」を押下すると、CPU53の図示されない画面形成処理手段(画面形成処理部)は、画面形成処理を行い、表示部31に段取、型開閉、可塑化、温度、一覧設定、波形表示、品質管理、生産管理、設定確認等の設定を行うための所定の設定画面を形成し、CPU53の図示されない表示処理手段(表示処理部)は、表示処理を行い、前記設定画面の領域AR11に設定画面についての説明を、領域AR12に各設定項目の欄を、領域AR13に前記各機能キー「F1」、「F2」、「F3」、「F4」、「F5」、「F6」、「F7」、「F8」、「F9」に対応させて、「段取」、「型開閉」、「可塑化」、「温度」、「一覧設定」、「波形表示」、「品質管理」、「生産管理」及び「設定確認」の各キーを表示するとともに、前記各設定項目の欄に成形条件の設定内容を表示する。
【0032】
前記「段取」、「型開閉」、「可塑化」、「温度」、「一覧設定」、「波形表示」、「品質管理」、「生産管理」及び「設定確認」の各キーは、操作者がタッチすることによって所定の設定画面を選択するための操作要素としても機能する。なお、前記設定確認は、射出成形機11の設定を行うためのキーである。
【0033】
そして、操作者が、領域AR3において所定のカーソル移動キーを押下してカーソルを所定の設定項目に移動させ、領域AR5において所定の入力キーを押下して、設定項目について設定内容を入力し、前記実行キーk11を押下すると、前記CPU53の図示されない成形条件設定処理手段(成形条件設定処理部)は、成形条件設定処理を行い、入力された設定内容で成形条件を設定したり、あらかじめ設定された成形条件を変更したりする。
【0034】
なお、一つの設定項目について設定内容を入力するたびに、実行キーk11を押下すると、一つずつ成形条件を設定したり、変更したりすることができ、複数の設定項目について設定内容を入力した後に、実行キーk11を押下すると、複数の設定項目について一括して成形条件を設定したり、変更したりすることができる。
【0035】
そして、前記表示処理手段は、形成された設定画面において、各設定項目について設定されたり、変更されたりした成形条件の設定内容を表示する。
【0036】
ところで、操作者が機能キー「F1」、「F2」、「F3」、「F4」、「F5」、「F6」、「F7」、「F8」、「F9」を押下するか、又は領域AR13の所定のキーをタッチすると、前記画面形成処理手段は、表示部31に、前記段取、型開閉、可塑化、温度、一覧設定、波形表示、品質管理、生産管理、設定確認等の各設定を行うための基本的な設定画面、すなわち、基本設定画面、本実施の形態においては、段取画面、型開閉画面、可塑化画面、温度画面、一覧設定画面、波形表示画面、品質管理画面、生産管理画面、設定確認画面等を形成する。
【0037】
そして、前記基本設定画面が形成されているときに、操作者が前記アップキー「UP」又はダウンキー「DOWN」を押下すると、前記画面形成処理手段は、設定画面を遷移させ、前記各設定を行うための補足的な設定画面、すなわち、補足設定画面を形成する。
【0038】
図4は本発明の実施の形態における設定画面の遷移の体系図である。
【0039】
例えば、操作者が、樹脂を交換したり、金型装置を交換したりする際の成形条件を設定するために、領域AR13において「段取」キーをタッチすると、基本設定画面として段取画面が形成され、その状態で、操作者がダウンキー「DOWN」を押下すると、補足設定画面として準備設定画面が形成される。操作者は、前記準備設定画面において準備モード時の成形条件を設定することができる。なお、前記準備設定画面が形成されている状態で、操作者がアップキー「UP」を押下すると、元の段取画面が形成される。
【0040】
また、操作者が、金型装置又は突出機構についての成形条件を設定するために、領域AR13において「型開閉」キーをタッチすると、基本設定画面として型開閉画面が形成され、その状態で、操作者がアップキー「UP」を押下すると、補足設定画面として、かつ、第1のオプション画面として型開閉オプション画面が形成される。該型開閉オプション画面において、操作者は、射出成形機11の第1のオプション機能を選択し、コア部材を進退させるために、型開閉の一時停止、バルブゲート回路等のための成形条件を設定することができる。
【0041】
これに対して、前記型開閉画面が形成されている状態で、操作者がダウンキー「DOWN」を押下すると、補足設定画面として金型保護画面が形成され、該金型保護画面が形成されている状態で、操作者が、更にダウンキー「DOWN」を押下すると、補足設定画面としてエジェクタ詳細画面が形成され、該エジェクタ詳細画面が形成されている状態で、操作者が、更にダウンキー「DOWN」を押下すると、補足設定画面として、かつ、第2のオプション画面として型締中突出画面が形成される。操作者は、前記金型保護画面において、突出機構についての成形条件を設定することができ、エジェクタ詳細画面において、エジェクタピンについての成形条件を詳細に設定することができ、型締中突出画面において、射出成形機11の第2のオプション機能を選択し、型締中にエジェクタピンを突き出すための成形条件を設定することができる。
【0042】
また、操作者が、半自動成形時及び全自動成形時の射出装置12についての成形条件を設定するために、領域AR13において「可塑化」キーをタッチすると、基本設定画面として可塑化画面が形成され、その状態で、操作者がアップキー「UP」を押下すると、補足設定画面としてオプション制御画面が形成され、該オプション制御画面が形成されている状態で、操作者が、更にアップキー「UP」を押下すると、補足設定画面としてオプション制御立上画面が形成される。操作者は、前記オプション制御画面において図示されない逆流防止装置の制御を選択し、オプション制御立上画面において逆流防止装置の制御を立ち上げることができる。
【0043】
これに対して、前記可塑化画面が形成されている状態で、操作者が、ダウンキー「DOWN」を押下すると、補足設定画面として可塑化詳細画面が形成され、該可塑化詳細画面が形成されている状態で、操作者が、更にダウンキー「DOWN」を押下すると、補足設定画面としてマルチトグル画面が形成される。操作者は、前記可塑化詳細画面において、半自動成形時及び全自動成形時の射出装置12についての詳細な成形条件を設定することができ、前記マルチトグル画面において、型締力を段階的に変化させるマルチトグルモードを設定することができる。
【0044】
また、操作者が、加熱シリンダ13、射出ノズル等の温度制御について成形条件を設定するために、領域AR13において「温度」キーをタッチすると、基本設定画面として温度画面が形成され、その状態で、操作者がアップキー「UP」を押下すると、補足設定画面として金型温度画面が形成される。該金型温度画面において、操作者は、金型装置の温度制御についての成形条件を設定することができる。
【0045】
これに対して、前記温度画面が形成されている状態で、操作者がダウンキー「DOWN」を押下すると、補足設定画面としてヒータ断線画面が形成される。操作者は、前記ヒータ断線画面において、ヒータが断線したかどうかを監視するための電流値を設定することができる。
【0046】
ところで、本実施の形態においては、前述されたように、射出成形機11の第1、第2のオプション機能を選択することができるようになっている。そのために、型開閉画面に対して設定画面を基本設定画面から補足設定画面に遷移させることができ、型開閉オプション画面において第1のオプション機能を、型締中突出画面において第2のオプション機能を選択することができる。
【0047】
図5は本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第1の図、図6は本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第2の図、図7は本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第3の図、図8は本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第4の図、図9は本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第5の図、図10は本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第6の図である。
【0048】
この場合、操作者が領域AR13において「型開閉」キーをタッチすると、前記画面形成処理手段は、図5に示されるような型開閉画面g1を形成し、該型開閉画面g1が形成されている状態で、操作者がアップキー「UP」を押下すると、前記画面形成処理手段は、図6に示されるような型開閉オプション画面g2を形成する。
【0049】
そして、該型開閉オプション画面g2における領域AR12に、コア部材駆動機構についての成形条件の設定(コアトラ設定)を行うための領域j1が形成され、前記表示処理手段は、前記領域j1に、例えば、コア部材を進退させるかどうかを設定するための設定項目、並びに型閉じ及び型開きを一時的に停止させるかどうか、停止させる位置、停止させる時間等を設定するための設定項目を表示する。
【0050】
操作者が、前記型開閉オプション画面g2において、コア部材駆動機構についての成形条件の設定を行い、ダウンキー「DOWN」を押下すると、前記画面形成処理手段は、図7に示されるような型開閉画面g1を形成し、該型開閉画面g1が形成されている状態で、操作者がダウンキー「DOWN」を更に押下すると、前記画面形成処理手段は、図8に示されるような金型保護画面g3を形成し、該金型保護画面g3が形成されている状態で、操作者がダウンキー「DOWN」を更に押下すると、前記画面形成処理手段は、図9に示されるようなエジェクタ詳細画面g4を形成し、該エジェクタ詳細画面g4が形成されている状態で、操作者がダウンキー「DOWN」を更に押下すると、前記画面形成処理手段は、図10に示されるような型締中突出画面g5を形成する。
【0051】
そして、該型締中突出画面g5おける領域AR12に、突出機構についての成形条件の設定(型締中突出設定)を行うための領域j2が形成され、前記表示処理手段は、前記領域j2に、例えば、型締中に加工部材を進退させるかどうかを設定するための設定項目、並びに加工部材を進退させる位置、時間、速度及び圧力を設定するための設定項目を表示する。
【0052】
このようにして、操作者は、前記型開閉オプション画面g2において、コア部材駆動機構によってコア部材を進退させるための成形条件の設定を行い、前記型締中突出画面g5において、突出機構によって加工部材を進退させるための成形条件の設定を行うことができる。
【0053】
ところで、前記第1、第2のオプション機能を備えた射出成形機11においては、前回の成形時にコア部材又は加工部材を備えた金型装置を使用し、今回の成形時にコア部材又は加工部材を備えていない金型装置を使用する場合、前回の成形時に選択された第1、第2のオプション機能の設定、例えば、コア部材又は加工部材を進退させる設定が残っていると、コア部材又は加工部材を備えていない金型装置が使用されているにもかかわらずコア部材駆動機構又は突出機構を作動させてしまうことになり、金型装置を破損させてしまう。
【0054】
そこで、本実施の形態においては、成形が開始される前に、所定の設定確認条件が成立すると、表示部31に設定確認画面が形成され、前回の成形時の設定を確認することができるようになっている。
【0055】
図11は本発明の実施の形態における設定確認画面の例を示す図である。
【0056】
本実施の形態においては、機能キー「F9」(図3)及び領域AR13における「設定確認」キーが設定確認用の操作要素として機能し、制御部27の図示されない設定確認条件判断処理手段(設定確認条件判断処理部)は、設定確認条件判断処理を行い、操作者が、機能キー「F9」を押下するか、又は「設定確認」キーをタッチするかどうかによって設定確認条件が成立したかどうかを判断する。操作者が、機能キー「F9」を押下するか、又は「設定確認」キーをタッチするかして、設定確認条件が成立すると、前記画面形成処理手段は、表示部31に設定確認画面g6を形成し、前記表示処理手段は、各種のオプション機能について、設定状態を表示する。
【0057】
本実施の形態において、前記表示処理手段は、各オプション機能について、オプション機能の名称を表示部位h1に、オプション機能の設定状態を表示部位h2に、オプション機能を設定するための画面の名称を表示部位h3に、オプション機能を設定するための機能キー、アップキー「UP」又はダウンキー「DOWN」を表示部位h4に一覧で表示する。
【0058】
前述されたように、第1、第2のオプション機能が設定されている場合、表示部位h1の「コアトラクタ1」及び「型締中エジェクタ」が、表示部位h2で「入」になっている。
【0059】
そこで、操作者は、表示部位h4に表示された機能キー、アップキー「UP」又はダウンキー「DOWN」を操作して、表示部位h3に表示された画面を呼び出し、第1、第2のオプション機能の設定を解除することができる。
【0060】
このように、本実施の形態においては、設定確認条件が成立すると、表示部31に設定確認画面g6が形成され、該設定確認画面g6に、射出成形機11において設定可能な各オプション機能について、オプション機能の名称、オプション機能の設定状態、オプション機能を設定するための設定画面の名称、及びオプション機能を設定するための操作部32の機能キー、アップキー「UP」及びダウンキー「DOWN」が一覧で表示されるので、前回の成形時に選択された所定のオプション機能の設定が残っているかどうか、設定状態を確認することができる。したがって、コア部材又は加工部材を備えていない金型装置が使用されているにもかかわらずコア部材駆動機構又は突出機構を作動させてしまうことがなくなるので、金型装置を破損させることがない。
【0061】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施の形態における射出成形機の制御ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における射出成形機の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態における制御パネルの例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における設定画面の遷移の体系図である。
【図5】本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第1の図である。
【図6】本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第2の図である。
【図7】本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第3の図である。
【図8】本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第4の図である。
【図9】本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第5の図である。
【図10】本発明の実施の形態における型開閉の設定を行う際の設定画面の遷移の例を示す第6の図である。
【図11】本発明の実施の形態における設定確認画面の例を示す図である。
【符号の説明】
【0063】
11 射出成形機
31 表示部
32 操作部
g6 設定確認画面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作者による操作部の操作に基づいて表示部に形成される設定確認画面において、
金型装置の内部構造に関して設定されたオプション機能について、オプション機能の名称、オプション機能の設定状態、オプション機能を設定するための設定画面の名称、及びオプション機能を設定するための操作部の操作要素が一覧で表示されることを特徴とする設定確認画面。
【請求項2】
(a)操作者による操作部の操作に基づいて、設定確認条件が成立したかどうかを判断する設定確認条件判断処理手段と、
(b)前記設定確認条件が成立した場合に、表示部に設定確認画面を形成する画面形成処理手段と、
(c)金型装置の内部構造に関して設定されたオプション機能について、オプション機能の名称、オプション機能の設定状態、オプション機能を設定するための設定画面の名称、及びオプション機能を設定するための操作部の操作要素を、前記設定確認画面に一覧で表示する表示処理手段とを有することを特徴とする射出成形機。
【請求項3】
前記オプション機能を設定するための設定画面は、設定画面を基本設定画面から補足設定画面に遷移させることによって形成される請求項2に記載の射出成形機。
【請求項4】
前記オプション機能を設定するための操作部の操作要素は、基本設定画面を選択するための操作要素、及び設定画面を基本設定画面から補足設定画面に遷移させるための操作要素から成る請求項2に記載の射出成形機。
【請求項5】
操作者による操作部の操作に基づいて、設定確認条件が成立したかどうかを判断し、該設定確認条件が成立すると、表示部に設定確認画面を形成し、金型装置の内部構造に関して設定されたオプション機能について、オプション機能の名称、オプション機能の設定状態、オプション機能を設定するための設定画面の名称、及びオプション機能を設定するための操作部の操作要素を、前記設定確認画面に一覧で表示することを特徴とする設定確認画面の表示方法。
【請求項1】
操作者による操作部の操作に基づいて表示部に形成される設定確認画面において、
金型装置の内部構造に関して設定されたオプション機能について、オプション機能の名称、オプション機能の設定状態、オプション機能を設定するための設定画面の名称、及びオプション機能を設定するための操作部の操作要素が一覧で表示されることを特徴とする設定確認画面。
【請求項2】
(a)操作者による操作部の操作に基づいて、設定確認条件が成立したかどうかを判断する設定確認条件判断処理手段と、
(b)前記設定確認条件が成立した場合に、表示部に設定確認画面を形成する画面形成処理手段と、
(c)金型装置の内部構造に関して設定されたオプション機能について、オプション機能の名称、オプション機能の設定状態、オプション機能を設定するための設定画面の名称、及びオプション機能を設定するための操作部の操作要素を、前記設定確認画面に一覧で表示する表示処理手段とを有することを特徴とする射出成形機。
【請求項3】
前記オプション機能を設定するための設定画面は、設定画面を基本設定画面から補足設定画面に遷移させることによって形成される請求項2に記載の射出成形機。
【請求項4】
前記オプション機能を設定するための操作部の操作要素は、基本設定画面を選択するための操作要素、及び設定画面を基本設定画面から補足設定画面に遷移させるための操作要素から成る請求項2に記載の射出成形機。
【請求項5】
操作者による操作部の操作に基づいて、設定確認条件が成立したかどうかを判断し、該設定確認条件が成立すると、表示部に設定確認画面を形成し、金型装置の内部構造に関して設定されたオプション機能について、オプション機能の名称、オプション機能の設定状態、オプション機能を設定するための設定画面の名称、及びオプション機能を設定するための操作部の操作要素を、前記設定確認画面に一覧で表示することを特徴とする設定確認画面の表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−105280(P2010−105280A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−279682(P2008−279682)
【出願日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願人】(000002107)住友重機械工業株式会社 (2,241)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願人】(000002107)住友重機械工業株式会社 (2,241)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]