説明

車両用制御装置

【課題】 本発明は、車両や車両周囲の状況の検出結果に基づいて作動する車載機器の誤作動を防止する車両用制御装置の提供を目的とする。
【解決手段】 ナビゲーションシステムから車両の現在の位置情報を取得し、車両や車両周囲の状況の検出結果に基づいて作動する車載機器(例えば、安全装置)の誤作動する車両の位置に現在の車両位置が該当するか否かを判定する。該当するときには車載機器の作動を抑制する誤作動防止対策を実行する。また、車載機器が作動したときにその作動が誤作動か否かを判定し、誤作動と判定された場合は、新たな「誤作動発生位置」として記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両や車両周囲の状況の検出結果に基づいて作動する車載機器を制御する車両用制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、警報対象物の位置に応じて音場を形成して警報音を出力する警告装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。本警告装置は、警告発生を判断するための検出値を検出するセンサを有し、そのセンサからの検出値に基づいて警告音発生の要否を判断している。
【特許文献1】特開平5−250589号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、車両や車両周囲の状況を所定のセンサによって検出し、その検出結果に基づいて作動する機器が車両内に様々搭載されている。例えば、衝突等の危険が迫っていることを上記のようなセンサを用いて事前に予知し、衝突が迫っていると判断された場合に作動する安全装置(エアバッグ装置、プリテンショナ付シートベルト、ブレーキアシスト装置、シート調節装置、警報装置、バンパ移動装置等)がある。上記の従来技術の警告装置もその一つである。
【0004】
しかしながら、何らかの誤検出・誤判定が行われることによって車載機器が結果的に誤作動してしまうことがある。なぜならば、このような検出・判定行為はさまざまな状況(路面状況、車両周囲の雰囲気状況、気象状況、そのような状況での車両自体の状況等)を想定して設定された何らかの判定基準に基づくものであるのだが、容易に想定できない極めて特殊な状況が存在することがあるからである。そのため、このような極めて特殊な状況をすべて網羅し、あらゆる状況に対応できるロバスト性のある判定基準を事前に設定することは極めて困難である。この点、上述の従来技術でも、同様の懸念が内在しており、警告音を発生させる状況ではないにもかかわらず、誤って警告音を発生させてしまうおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、車両や車両周囲の状況の検出結果に基づいて作動する車載機器の誤作動を防止する車両用制御装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の一局面によれば、
車両や車両周囲の状況の検出結果に基づいて作動する車載機器と、
車両の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記車載機器が誤作動した車両の位置情報を記憶する記憶手段とを備え、
車両が前記記憶手段に記憶された車両位置に位置するときには前記車載機器の作動を抑制することを特徴とする車両用制御装置が提供される。
【0007】
本局面によれば、車載機器が誤作動した車両位置を記憶しているので、極めて特殊な状況であっても、その記憶された車両位置情報に基づいて、車載機器の作動を抑制し、誤作動を防止することができる。なお、車載機器の作動の抑制とは、例えば、誤作動しない対策プログラムを実行することや、誤作動しない車両位置に車両が移動するまで車載機器の作動をキャンセルすることである。
【0008】
また、本局面において、前記車載機器の現在の作動状態を監視する監視手段を更に備えることが好ましい。これによって、車載機器が過去に誤作動した車両位置情報だけでなく、車載機器が誤作動する現在の車両位置情報も確認可能となり、走行中にも逐次その記憶手段に記憶させることができるようになる。その結果、誤作動する車両の位置情報のデータベースを容易に構築することができるようになる。
【0009】
また、本局面において、前記記憶手段に記憶される位置情報は、前記車載機器が誤作動した車両位置での誤作動頻度に応じて決められることが好ましい。これにより、誤作動した車両位置であっても、直ちに、車載機器の作動抑制をしないようにすることができる。例えば、何度も同じ場所を走行しても誤作動が極めて稀にしか発生しないような場合には、偶発的なものとして処理し、車載機器を必要以上に作動抑制をしないようにすることができる。
【0010】
また、本局面において、前記検出結果に基づいて車両の衝突を判定する衝突判定手段を備え、前記車載機器は前記衝突判定手段による判定結果に基づいて作動する安全装置であってもよい。このとき、安全装置の作動後の所定時間内に衝突及び衝突回避の運転操作のいずれも検出されない場合、安全装置は誤作動したとみなされる。これによって、特に、衝突が予知されたとき若しくは実際の衝突が判定されたときに作動して衝突に対する乗員の保護を図る安全装置の誤作動を防止することができる。なお、「衝突判定」とは、実際に衝突したか否かを判定するということでも、衝突するおそれがあるか否かを判定(予知)するということでもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、車両や車両周囲の状況の検出結果に基づいて作動する車載機器の誤作動を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。図1は本発明の車両用制御装置をプリクラッシュシステム(以下、「PCS」とする)10に適用した場合の一構成例を示した図である。
【0013】
図1において、車両に搭載されたPCS10のPCSECU(Electric Control Unit)11には、車両や車両周辺環境の状態量を検出する検出手段として、障害物検出センサ20、車速センサ21、加減速度センサ22が接続されている。
【0014】
障害物検出センサ20には、例えば、ミリ波レーダーやCCDカメラがある。ミリ波レーダーは障害物と車両(自車)との相対距離や相対速度を検出する。その検出値に応じた信号がPCSECU11に入力される。車両前方のバンパ等に埋設すれば前方の障害物を検出できるように構成できる。CCDカメラの場合も同様に、障害物を撮像した画像信号がPCSECU11に入力される。
【0015】
車速センサ21は、自車の速度を検出する。自車の速度に応じたパルス信号が車速センサ21からPCSECU11に入力される。
【0016】
加減速度センサ22は、自車の加減速度を検出する。自車の加減速度に応じた信号が加減速度センサ22からPCSECU11に入力される。
【0017】
PCSECU11は、障害物検出センサ20からの検出信号に基づいて自車に衝突する可能性のある障害物を確認し、衝突予知判定を行う。例えば、前述したようにミリ波レーダーを用いた場合には自車と障害物との相対速度及び相対距離が確認できる。よって、PCSECU11は、車速センサ21により検出された自車の車速及び加減速度センサ22により検出された自車の加減速度等を参照することによって、自車がその障害物と衝突する可能性があるか否かを判定する。衝突の可能性が高い場合には、衝突するおそれがあると予知されることとなる。
【0018】
PCSECU11は、衝突予知をするために、例えば、予めROM等に記憶された衝突判定マップ等の判定基準を用いる。この衝突判定マップの一例を挙げれば、横軸が相対速度、縦軸が相対距離であるマップである。このマップ上の領域として、自車が障害物と衝突するおそれがあると判定される衝突不可避領域と衝突するおそれがないと判定される衝突回避可能領域に分けられる。PCSECU11はミリ波レーダーによって検出された相対速度及び相対距離を確認し、衝突判定マップ上に特定点を定める。そして、この特定点がマップ上の上記のどちらの領域に属しているかによって、PCSECU11は衝突予知判定を行う。
【0019】
なお、この衝突判定マップは、例えば車両の衝突試験やシミュレーション等によって得られたデータに基づいて作製される。また、自車の車速や自車の加減速度に応じて、複数の衝突判定マップが存在するのが好ましい。
【0020】
また、その衝突するおそれのある障害物に自車が実際に接触したことを検知する接触検知センサ25を備えている。この接触検知センサ25としては、例えばバンパに埋設したタッチセンサや、車両に発生した衝撃を検知する減速度センサ(Gセンサ)を採用することができる。PCSECU25は、このようなセンサからの検知信号を受信することで自車と障害物との実際の衝突を判定することができる。
【0021】
上記のように、車両が衝突するおそれがあると予知したPCSECU11、または、実際に衝突したと判定したPCSECU11は、安全装置を作動させる作動信号を出力する。
【0022】
安全装置には、クッションとなるバッグを膨らませるエアバック装置30、シートベルトの弛みをとるプリテンショナ付シートベルト31、ブレーキペダルの踏み込み量をアシストするブレーキアシスト装置32、シートの位置を適正位置に戻すことが可能なシート調節装置33、衝突予知結果を音声情報や視覚情報で乗員に知らせる警報装置34、衝撃緩和のためにバンパ位置を調整するバンパ移動装置35等が挙げられる。これらの安全装置は衝突が予知されたとき若しくは実際の衝突が判定されたときに直ちに作動させておくことで、衝突に対する乗員の保護を図ることができる装置である。
【0023】
なお、「安全装置の作動」(すなわち、結果的には、「PCSの作動」ともいう)とは、プリテンショナ付シートベルト31が締まる(シートベルトの弛みをとるモーターが作動する)等の安全装置が乗員に対して実際に働きかける動作をすることを表すだけでなく、衝突に備えて安全装置内で準備動作をすることも含むものである。例えば、衝突予知がされた際に、エアバッグ装置30の点火判定の閾値を下げるという準備動作が挙げられる。
【0024】
ところが、ある特殊な状況において、実際には衝突が迫っていないにもかかわらず衝突が迫っていると判断したり、実際に衝突していないにもかかわらず衝突していると判断したりしてしまい、安全装置が誤作動することがある。例えば、ある国のある橋の継ぎ目をある速さで走行すると接触検知センサ25が誤検知したり、車両周囲に金属箔等が舞っているような環境においてミリ波レーダーがこの金属箔等を高感度に検知して誤検出したり、不法電波等によって車載機器が誤作動する場合がある。このような場合、上記の衝突判定マップ上の特定点が、衝突不可避領域に一瞬入ってしまい、結果的に、安全装置が誤作動しPCS全体としての誤作動となることがありうる。
【0025】
そこで、本発明の車両用制御装置は、車両の位置情報を取得する位置情報取得手段として、ナビゲーションシステム40を備えている。ナビゲーションシステム40は、GPS(Global Positioning System)受信機によるGPS衛星からの受信情報と地図データベース内の地図情報に基づいて、車両の位置を認識することができる。
【0026】
さらに、本発明の車両用制御装置は、安全装置が誤作動した車両の位置情報を記憶する記憶手段として、メモリ50を備えている。メモリ50は、ナビゲーションシステム40が有するハードディスクやPCSECU11や他のECUが有するフラッシュメモリ等の車載の記憶媒体である。または、ナビゲーションシステム40の地図情報発信サーバや所定の情報管理機関のデータベースサーバ等の車外の記憶媒体としてもよく、通信回線を介して記憶情報が送受信される。
【0027】
したがって、メモリ50に安全装置が誤作動した車両の位置情報を記憶しておき、その記憶された位置情報を参照することによって、ナビゲーションシステム40を用いて車両の現在位置が安全装置の誤作動する位置であるか否かを認識することができるようになる。
【0028】
以下、図2を参照しながら、本実施例における本発明の車両用制御装置の動作例について説明する。図2は、PCSECU11が実行する処理を示したフローチャートの一例である。
【0029】
まずステップ10において、PCSECU11はナビゲーションシステム40から車両の現在の位置情報を取得する。そして、PCSECU11は、安全装置の誤作動が過去にあったと定義された車両の位置情報(以下、「誤作動発生位置」という)を記憶しているメモリ50にアクセスする。車両の現在位置が「誤作動発生位置」に該当するならばステップ30に移行し、該当しなければステップ40に移行する。
【0030】
車両の現在位置が「誤作動発生位置」に該当する場合には、PCSECU11に予め内蔵している誤作動防止対策を実行する(ステップ30)。すなわち、安全装置の作動を抑制するために、例えば、誤作動しない対策プログラムを実行することや、誤作動しない車両位置に車両が移動するまで安全装置の作動をキャンセルすることである。このとき、あくまで安全装置が誤作動しないようにするための作動抑制であって、車両の安全機能を低下させるということではない。
【0031】
ステップ20において、車両の現在位置が「誤作動発生位置」に該当しない場合には、PCSECU11は安全装置が誤作動しているか否かを判定する(ステップ40)。ここで、PCSECU11による安全装置の誤作動判定の一例を示すフロー(図3)を参照しながら、誤作動判定について説明する。
【0032】
図3において、車両が衝突するおそれがあると予知したPCSECU11、または、実際に衝突したと判定したPCSECU11は、安全装置を作動させる作動信号を出力することによって、安全装置の作動が開始する(ステップ41)。
【0033】
PCSECU11は、その安全装置の作動後の所定時間内に衝突及び衝突回避の運転操作のいずれも検出されない場合、安全装置が誤作動したと判定する。「所定時間」には、例えば、「衝突推定時間」が挙げられる。衝突推定時間は、ミリ波レーダーの送受信のタイミングと波の速さとの関係から容易に計算可能である。
【0034】
ステップ42では、衝突回避の運転操作があるか否かを判定している。例えば、操舵角センサにより急ハンドルが検知されたり、ブレーキペダルの踏み込みが検知されたりした場合に、衝突回避の運転操作があったと判定する。ステップ42では、接触検知センサ25によって実際に衝突したか否かが検知される。したがって、ステップ44において衝突推定時間を経過しているにもかかわらず衝突回避の運転操作及び実際の衝突が検知されない場合には、安全装置は誤作動と判定される(ステップ45)。また、衝突推定時間内に衝突回避の運転操作か実際の衝突のいずれかが検知された場合には、安全装置は誤作動していないと判定される(ステップ46)。
【0035】
図2に戻り、ステップ40(図3のステップ45)において、安全装置が誤作動したと判定された場合、PCSECU11は現在位置での過去の誤作動頻度について確認する(ステップ50)。例えば、『過去N回のこの付近の走行で安全装置の誤作動確率がP%以上かどうか?(PとNは適合定数とする)』を判定する。P%より小さければ、現在位置での誤作動回数をカウントアップしてメモリ50に記憶する(ステップ60)。すなわち、メモリ50には、車両の位置情報として、安全装置が誤作動した車両の位置とともにその位置での誤作動した回数が記憶されている。一方、P%以上であれば、ステップ40で安全装置が誤作動と判定された車両の現在位置が「誤作動発生位置」としてメモリ50に記憶される(ステップ70)。このように誤作動頻度について確認することによって、何度も同じ場所を走行しても誤作動が極めて稀にしか発生しないような場合には、偶発的なものとして処理し、安全装置を必要以上に作動抑制をしないようにすることができる。
【0036】
以上のように、安全装置が誤作動する車両位置を記憶しているので、極めて特殊な状況であっても、その記憶された車両位置情報に基づいて、安全装置の作動を抑制し、誤作動を防止することができる。すなわち、「誤作動発生位置」が記憶されていくことによって、車両の現在位置が「誤作動発生位置」に該当する場合には、PCSECU11に予め内蔵している誤作動防止対策を実行することができるようになる。
【0037】
なお、本発明の車両用制御装置の実施形態は、例えば、図4〜7に示されるような形態が考えられる。図4〜7中の「S*」は、図2のフローチャートのステップ番号に対応する。図4及び5は、メモリ50が車両に搭載されている場合を示し、図6及び7は、メモリ50が車外にある場合を示している。
【0038】
図4では、PCSECU11は、ナビゲーションシステム40から車両の現在の位置情報を取得する(S10)。そして、PCSECU11等が有するメモリ50との間で、既存の「誤作動発生位置」を読み出し(S20)、新たな「誤作動発生位置」を記憶する(S70)。
【0039】
図5では、PCSECU11は、ナビゲーションシステム40から車両の現在の位置情報を取得する(S10)。そして、ナビゲーションシステム40内のメモリ50との間で、既存の「誤作動発生位置」を読み出し(S20)、新たな「誤作動発生位置」を記憶する(S70)。
【0040】
図6では、PCSECU11は、ナビゲーションシステム40から車両の現在の位置情報を取得する(S10)。そして、所定の情報管理機関のデータベースサーバ内のメモリ50との間で、インターネットや無線通信回線等を介して、既存の「誤作動発生位置」を読み出し(S20)、新たな「誤作動発生位置」を記憶する(S70)。
【0041】
図7では、PCSECU11は、ナビゲーションシステム40から車両の現在の位置情報を取得する(S10)。そして、ナビゲーションシステム40の地図情報発信サーバ内のメモリ50との間で、ナビゲーションシステム40を介して、既存の「誤作動発生位置」を読み出し(S20)、新たな「誤作動発生位置」を記憶する(S70)。一方、ナビゲーションシステム40は、地図情報発信サーバ内のメモリ50との間で、インターネットや無線通信回線等を介して、地図情報とともに既存の「誤作動発生位置」を受信し(S20)、PCSECU11が新たに設定した「誤作動発生位置」を送信する(S70)。
【0042】
なお、車外のメモリ50を利用する図6及び7の場合、複数の車両から「誤作動発生位置」を取得することによって、その誤作動情報を集中管理することができるようになり、安全装置が誤作動する車両の位置情報のデータベースを容易に構築することができるようになる。
【0043】
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0044】
例えば、安全装置が誤作動する車両の位置情報が、車両同士で通信する車車間通信を用いて共有されることによっても、車外のメモリ50を利用する図6及び7の場合と同様に、容易にデータベースを構築することができる。
【0045】
また、上述で詳細に説明したPCSの場合に限らず、他のシステムの車載機器の誤作動を防止することができる。「誤作動発生位置」としてロードヒータ設置場所を記憶することによって、車輪のロックを防止させるABS(Antilock Brake System)装置の誤作動を防止できる。同様に、路面バンク角(カント)が大きい場所を記憶することによって、車両の旋回挙動を安定化させるVSC(Vehicle Stability Control)装置の誤作動を防止できたり、ある周波数付近での共振が発生するような特殊な路面の場所を記憶することによって、タイヤ空気圧センサ等の誤作動を防止できたりする。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の車両用制御装置をPCS10に適用した場合の一構成例を示した図である。
【図2】PCSECU11が実行する処理を示したフローチャートの一例である。
【図3】PCSECU11による安全装置の誤作動判定の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の車両用制御装置の第1の実施形態例を示す図である。
【図5】本発明の車両用制御装置の第2の実施形態例を示す図である。
【図6】本発明の車両用制御装置の第3の実施形態例を示す図である。
【図7】本発明の車両用制御装置の第4の実施形態例を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
10 PCS(プリクラッシュシステム)
11 PCSECU
40 ナビゲーションシステム
50 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両や車両周囲の状況の検出結果に基づいて作動する車載機器と、
車両の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記車載機器が誤作動した車両の位置情報を記憶する記憶手段とを備え、
車両が前記記憶手段に記憶された車両位置に位置するときには前記車載機器の作動を抑制することを特徴とする車両用制御装置。
【請求項2】
前記車載機器の現在の作動状態を監視する監視手段を更に備える請求項1記載の車両用制御装置。
【請求項3】
前記記憶手段に記憶される位置情報は、前記車載機器が誤作動した車両位置での誤作動頻度に応じて決められる、請求項1または2記載の車両用制御装置。
【請求項4】
前記検出結果に基づいて車両の衝突を判定する衝突判定手段を備え、
前記車載機器は前記衝突判定手段による判定結果に基づいて作動する安全装置である請求項1から3のいずれかに記載の車両用制御装置。
【請求項5】
前記安全装置の作動後の所定時間内に衝突及び衝突回避の運転操作のいずれも検出されない場合、該安全装置は誤作動したとみなされる請求項4記載の車両用制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−195579(P2006−195579A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−4365(P2005−4365)
【出願日】平成17年1月11日(2005.1.11)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】