説明

車両用情報処理装置

【課題】運転姿勢調整および間接視界調整のための操作の煩わしさを低減する。
【解決手段】インストルメントパネル1に設けた集中ディスプレイ3の所定領域Dに、運転姿勢調整用あるいは間接視界調整用の操作メニューd1〜d3が表示される。操作メニューは、例えば、d1で表示される調整対象としてのハンドルを示す「st」、d2で表示される調整内容を示す「チルト」、d3で表示される調整値となる「+1.0」等の表示で行われる。例えばハンドル2に設けた集中スイッチ10を操作して、d1〜d3に表示されている操作メニューの表示切替えを行うことにより、対応するアクチュエータが作動されて、運転姿勢の調整や間接視界の調整が行われる。例えば、シートの前後位置や上下位置、ハンドルの上下角度や前後位置、バックミラーやサイドミラーの左右角度や上下角度等が調整される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転姿勢の調整や間接視界の調整を、集中ディスプレイを利用して行うようにした車両用情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載される車載機器が極めて多くなっているが、各車載機器毎に個別に操作用スイッチやその操作状態を示すディスプレイを設けることは、スイッチの数が多くなりすぎて操作の煩わしさとなり、また表示のためのスペースには限界がある。このため、特許文献1には、各種車載機器のディスプレイを統合させた集中ディスプレイを設けると共に、音声入力によって車載機器の操作を行うことが提案されている。また、ステアリングホイールに設けた操作スイッチによって、オーディオ機器等の操作を行うことも一般に行われている。
【特許文献1】特開2003−241784号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、運転姿勢の調整のためのシート位置の調整、例えば前後位置調整、高さ位置調整、シートバックの傾斜角度調整等はかなり頻繁に行われるが、従来は、このような運転姿勢調整のためのシート位置の調整は、個別に設けたスイッチを操作することによって行っているのが通常である。また、間接視界の調整、例えば、サイドミラーやバックミラーの角度調整も頻繁に行われているが、この間接視界の調整も個別に設けたスイッチによって行っているのが通常である。
【0004】
しかしながら、運転姿勢の調整を個別に設けた操作スイッチによって行うことは極めて煩わしいものとなり、同様に間接視界の調整も個別に設けた操作スイッチによって行うことは極めて煩わしいものとなる。
【0005】
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、運転姿勢調整および間接視界調整のための操作の煩わしさを軽減できるようにした車両用情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明にあっては、基本的に、集中ディスプレイに、運転姿勢調整のための操作メニューと間接視界調整のための操作メニューとを表示して、集中ディスプレイへの操作メニューの表示内容を操作手段によって変更することによって、運転姿勢の調整や間接視界の調整を行うようにしてある。具体的には、次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
複数の独立した車載機器についての操作メニューを統合して表示する集中ディスプレイと、該集中ディスプレイでの操作メニューの表示状態を切替操作する操作手段とを備え、該集中ディスプレイでの操作メニューの表示状態の切替に対応して該複数の車載機器の操作状態が切替えられるようにした車両用情報処理装置において、
前記複数の車載機器として運転姿勢を調整するための運転姿勢調整用機器と間接視界を調整するための間接視界調整用機器とが含まれており、
前記集中ディスプレイに表示される操作メニューとして、運転姿勢調整用の操作メニューと間接視界調整用の操作メニューとが表示されるように設定され、
前記操作手段による運転姿勢調整用の操作メニューの表示切替によって運転姿勢の調整が行われると共に、間接視界調整用の操作メニューの表示切替によって間接視界の調整が行われるように設定されている、
ようにしてある。
【0007】
上記解決手法によれば、操作手段を、運転姿勢調整用と間接視界調整用とで兼用させて、個別に操作手段を設ける場合に比して、操作の煩わしさしが軽減されることになる。また、集中ディスプレイに表示される操作メニューを目視によって確認しつつ調整操作を行えるので、操作の誤りという事態も生じがたいものとなる。
【0008】
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記集中ディスプレイに表示される操作メニューが、調整対象、調整内容および調整値を表示するように設定されている、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、調整対象と調整内容と調整値とを明確に認識しつつ、調整のための操作を行うことができる。なお、調整対象はもっとも上位概念であって、運転姿勢調整を例にすれば、例えばシートとかステアリングホイール等の区別をいい、調整内容は中位概念をいい、例えばシートであれば前後位置とか高さ等の区別をいい、調整値は、もっとも下位概念となるもので、例えばシートの前後位置そのものに関連した値となる。
【0009】
前記集中ディスプレイに、調整値が調整対象、調整内容に対して別個独立した領域に表示されるように設定され、
前記操作手段が、前記独立した複数の領域のいずれか1つの領域を選択するように設定されて、該操作手段による調整値の変更が該操作手段による調整対象および調整内容の切替とは別個独立して行われるように設定されている、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、もっとも下位概念となって微妙な調整が要求される調整値の変更を、おおまかな選択となる調整対象および調整内容とは別個の領域に表示することにより、調整値というものを明確に認識しつつ精度よく確実に調整を行う上で好ましいものとなる。
【0010】
前記操作手段が、前記複数の領域のいずれか1つを選択した後に、該選択された領域の内容を変更するように設定されている、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、同じ操作手段で調整対象、調整内容、調整値の変更を行う上で好ましいものとなる。
【0011】
前記操作手段によって前記領域の内容を変更する場合に、前記集中ディスプレイに表示される調整対象、調整内容、調整値のそれぞれの表示順位が、順方向の一方向のみ可能とされるかあるいは順逆の両方向可能とされている、ようにしてある(請求項5対応)。この場合、調整対象、調整内容、調整値が、順序立てて切替えられので、利便性がよいものとなる。
【0012】
前記表示順位が、前記操作手段によって選択された使用頻度の高い順に並べ替えられる、ようにしてある(請求項6対応)。この場合、使用頻度の高い順に表示されるので、利便性がよりよいものとなる。
【0013】
前記集中ディスプレイに表示される操作メニューが、車両の走行状態に応じて変更される、ようにしてある(請求項7対応)。この場合、走行状態に応じた表示となって、安全性確保の上で好ましいばかりでなく、操作メニューの一部を表示させないようにして利便性がよいものとなる。
【0014】
前記集中ディスプレイに表示される操作メニューが、車両が走行中であるか停車中であるかに応じて変更される、ようにしてある(請求項8対応)。この場合、走行しているときか停車しているときかに応じた表示となって、安全性確保の上で好ましいばかりでなく、操作メニューの一部を表示させないようにして利便性がよいものとなる。
【0015】
前記操作手段が、ステアリングホイールに設けられている、ようにしてある(請求項9対応)。この場合、運転姿勢を変えることなく調整を行うことができて安全運転のために極めて好ましいものとなり、また、操作手段の位置を明確に認識できて誤操作防止の上でも好ましいものとなる。
【0016】
前記集中ディスプレイが車幅方向に細長く伸びるように横長に設定され、
前記集中ディスプレイに表示される調整対象、調整内容、調整値が、互いに車幅方向にずれた異なる領域に表示されるように設定され、
前記集中ディスプレイに、前記操作手段によって選択可能な領域を示すカーソルが表示され、
前記操作手段が、前記カーソルを左右に動かすための左右移動スイッチと、該カーソルの位置する領域の表示内容を順次変更するための変更スイッチと、を備えている、
ようにしてある(請求項10対応)。この場合、集中ディスプレイを横長として、インストルメントパネル等への配設スペースの制約を低減しつつ、横長表示に対応した好ましい操作手段の操作態様を得ることができる。
【0017】
運転姿勢調整用の車載機器が、ステアリングホイール位置とシート位置と足踏み操作されるペダル位置との少なくとも1つを調整するものとして設定され、
間接視界調整用の車載機器が、バックミラーとサイドミラーと車両周辺状況を撮影するカメラとの少なくとも1つを調整するものとして設定されている、
ようにしてある(請求項11対応)。この場合、運転姿勢および間接視界のいずれについても、調整要求の高いものを調整対象とすることができる。
【0018】
調整対象と調整内容との組み合わせ態様でもって操作メニューが提供され、調整値が調整対象と調整内容との組み合わせ態様の操作メニューとは別の操作メニューとして提供される、ようにしてある(請求項12対応)。この場合、調整対象と調整内容との組み合わせでもって、一気に選択を行うことができる。
【0019】
調整対象と調整内容と調整値とが、互いに独立した操作メニューとして提供される、ようにしてある(請求項13対応)。この場合、大きい概念から順次下位の概念へと明確に階層づけて調整のための操作を行わせる上で好ましいものとなる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、運転姿勢調整および間接視界調整のための操作の煩わしさを軽減できる。また、集中ディスプレイでの表示によって誤調整を防止する上でも好ましいものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1において、1はインストルメントパネル、2はステアリングホイールである。インストルメントパネル1の車幅方向略中央部には、その上部において車幅方向に細長く伸びる横長の集中ディスプレイ3が配設され、集中ディスプレイ3の下方において空調エアの吹き出し口4が配設されている。インストルメントパネル1にはさらに、空調エア吹き出し口4の下方において、オーディオ機器とナビゲーション装置とを兼用したオーディオ・ナビゲーション装置5が配設され、その下方に、空調装置6が配設されている。
【0022】
オーディオ・ナビゲーション装置5は、大きな表示面積を有する中央ディスプレイ7を有し、この中央ディスプレイ7はタッチパネル式とされている。すなわち、中央ディスプレイ7に表示されるスイッチをタッチ操作することによって、オーディオやナビゲーションの各種操作が行われる。また、オーディオ・ナビゲーション装置5は、中央ディスプレイ7に表示されるタッチスイッチ以外に、独立した各種スイッチをも別途有している。空調装置6は、各種スイッチによってその操作状態が変更される。集中ディスプレイ3や中央ディスプレイ7は、既知のように、液晶ディスプレイ等の薄型ディスプレイによって構成されている。
【0023】
ステアリングホイール2には、操作手段としての集中スイッチ10が設けられている。集中スイッチ10は、図2に示すように、スイッチ11〜15の5種類のスイッチからなる。左右に隔置された2つのスイッチ11,12は、例えばプッシュ式とされて、後述するように、集中ディスプレイ3に表示されるカーソルを左右に移動させたり(後述する領域単位での移動)、中央ディスプレイ7に表示されているカーソルを左右に移動させるものである。左右の移動スイッチ11と12との間において、切替・決定スイッチ13が配設されている。この切替・決定スイッチ13は、3方向へ操作されるトグルスイッチとなっており、その操作部をの押し上げ操作(上方向揺動操作)と、押し下げ操作(下方向揺動操作)と、押圧操作との3つのスイッチの機能を有するものとなっている。スイッチ14は、上記3つのスイッチ11〜13の下方に位置されて、押圧操作される毎に、集中スイッチ10(11〜13,15)の機能を、集中ディスプレイ3用と中央ディスプレイ7用とに切替えるためのものとなっている。スイッチ15は、スイッチ14の横に配設されて、集中スイッチ10が中央ディスプレイ用に選択されているときに、中央ディスプレイ7の表示内容を、前回表示されていた内容に戻すためのものである。なお、切替・決定スイッチ13は、操作し易いように、その操作部が他のスイッチよりも手前側(後方側)に突出されている(図3参照)。
【0024】
上述のように、集中スイッチ10は、スイッチ14による切替操作によって、集中ディスプレイ3用と中央ディスプレイ7用とに切替えられる。中央ディスプレイ7用に切替えられたときは、スイッチ11、12,13、15が、オーディオ操作用やナビゲーション操作用として機能される。例えば、スイッチ11、12によって、中央ディスプレイ7に表示される各種メニュー選択用カーソルの横移動を行い、スイッチ13の押し上げ操作や押し下げ操作によって、上記カーソルの上下移動を行い。スイッチ13の押圧操作によってカーソルの位置する領域に表示されているメニューの選択確定を行う。また、中央ディスプレイ7に地図情報が表示されているときは、例えば、スイッチ11、12によって表示されている地図の左右移動を行い、スイッチ13の押し上げ操作、押し下げ操作によって、表示されている地図の上下移動を行う等のことが行われる。なお、中央ディスプレイ7用に使用されるときの集中スイッチ10の機能は、本発明とは直接関係ないので、これ以上の説明は省略する。なお、集中スイッチ10が集中ディスプレイ3用として機能するときの詳細については、後述する。
【0025】
図4は、集中ディスプレイ3に表示される内容の一例が示される。集中ディスプレイ3は、左方側から右方側へ順次、空調表示領域A、オーディオ表示領域B、DIS(ドライビングインフォメーションシステム)領域Cおよび運転姿勢調整/間接視界調整のための表示領域Dに区画されている。表示領域Aにおいては、例えば、左側空調温度a1、風量a2、空調エアの吹出位置a3、右側空調温度a4の各表示が行われる。表示領域Bにおいては、オーディオソースの種類b1(図4ではFM放送の表示)、オーディオソースに関する第1エリア(図4では、FM放送のチャンネル)b2,オーディオソースに関する第2エリア(図4では受信周波数)b3の各表示が行われる。表示領域Cにおいては、例えば車両の各種走行状態(図4では平均車速)c等の表示が行われる。表示領域Dが、本発明に関連したもので、調整対象d1と調整内容d2と調整値d3とが表示される。図4では、表示領域Dにおいては、調整対象としてのステアリングホイールを示す「St」と、調整内容を示す「チルト」と、調整値を示す「+1.0」の表示が行われている。なお、実施形態では、後述するように、調整対象と調整内容とは組み合わせ態様でもって一括選択するようになっている(d1とd2の領域は実質的に1つの領域となっている)。
【0026】
集中ディスプレイ3には、上記各種表示と重ならないように、カーソル18が表示される。図4では、カーソル18が、調整対象と調整内容との組み合わせ態様でもって一括選択となる操作メニュー「Stチルト」の下方でかつこの「Stチルト」の左右方向長さとほぼ同程度の長さの棒状に点灯表示される。ただし、カーソル8が棒状に細長く表示されるのは、集中スイッチ10が集中ディスプレイ3用として機能しているときである。なお、図4中αで示す位置おいて、符合19で示すように、棒状表示とは異なる表示でもって表示されるときは、音量が操作対象となる。また、集中スイッチ10が中央ディスプレイ7用に選択されているときは、棒状のカーソル18は表示されず、操作対象が中央ディスプレイ7であることを、例えば図4のB部に”NAVI MODE”などの文字を表示する方法などによって明示される。
【0027】
ここで、集中ディスプレイ3は、通常時は、情報表示モードとなっており、このとき、カーソルは例えば位置αで示す位置で符合19で示す状態にある。この状態から、左右の内11あるいは12によってカーソル19を左右に移動させる操作を行うと、調整モードへと変更されて、カーソルは符合18で示す態様に変更されると共に、左右に移動されて、所望の領域に移動される。この状態で、カーソル18が位置する領域において、切替/決定スイッチ13を上あるいは下に操作することにより、カーソル18が位置する領域での表示内容が順次変更されて、この変更後の状態となるように対応する車載機器が制御される(制御状態が変更される)。なお、情報表示モードから調整モードへの移行は、上述したスイッチ11、12を利用したカーソル移動の場合に限らず、切替/決定スイッチ13を押圧することにより行うこともできる。また、調整モードから情報表示モードへの復帰は、例えば、カーソル18を位置αの位置に復帰させて符合19で示す状態とすることにより、、あるいは調整モードで何もスイッチ操作されていない状態が所定時間経過した後に、さらに切替/決定スイッチ13を押圧操作することにより行うことができる。
【0028】
次に、集中スイッチ10(特にスイッチ11〜13)が集中ディスプレイ3用として機能されるときで、調整モードのときの詳細について説明する。まず、集中ディスプレイ3での表示a1〜a4、b1〜b3,d1〜d3がそれぞれ、提供された操作メニューを表示する領域を構成する。集中スイッチ10のスイッチ11を操作することによりカーソル18が左方へ移動され、スイッチ12を操作することによりカーソル18が右方へ移動される。カーソル18が位置する領域(選択領域)について、スイッチ13を押し上げ操作あるいは押し下げ操作することにより、その選択領域内での表示内容が順次変更され、この変更された状態へと対応車載機器の操作状態が変更される。例えば、カーソル18を領域b1に位置させてスイッチ13を押圧操作した後、押し上げ操作する毎に、オーディオソースが、FMからAM、CD、MD等に順次変更される。なお、オーディオソースの変更に応じて、領域b2,b3の表示内容も変更されることになる。
【0029】
次に、本発明と関連した表示領域Dでの操作メニューの提供とその選択とに関連する運転姿勢調整と間接視界調整の点について、図5を参照しつつ説明する。この図5において、Uはマイクロコンピュータを利用して構成されたコントローラで、このコントローラUには、前述したオーディオ装置・ナビゲーション装置5の一部を構成するオーディオ装置5A,空調装置6,DIS装置(運転情報提供装置)21、GPSアンテナからなる自車両の現在位置を検出する位置検出部22,不揮発性メモリからなる後述する記憶部23が接続されている。
【0030】
コントローラUは、運転姿勢調整および間接視界調整のために、各種アクチュエータ31〜37の制御を行うようになっている。各アクチュエータ31〜37は代表的に1つの符合を付してあるが、複数のアクチュエータの集合体となる場合もある。アクチュエータ31〜37によって調整される内容は、例えば図6に示すように、次のようになっている。すなわち、アクチュエータ31は、ステアリングホイールの位置調整用で、チルト(角度)とテレスコピック(前後位置)との調整を行うものである。アクチュエータ33は、運転席シートの調整用で、前後位置の他、シートクッションの高さおよび傾き角度、シートバックの傾斜角度および中折れ角度、ランバーサポートの張り出し位置、ヘッドレストの高さおよび傾き角度を調整するものとなっている。アクチュエータ33は、足踏み操作されるペダル(例えばAT車ではブレーキペダルとアクセルペダル)の上下位置、左右位置および傾き角度を調整するものである。アクチュエータ34は、バックミラーの左右傾き角度と上下の傾き角度とを調整するものである。アクチュエータ35は、右側ドアミラー(サイドミラー)の左右傾き角度と上下の傾き角度とを調整するものである。アクチュエータ36は、左側ドアミラー(サイドミラー)の左右傾き角度と上下の傾き角度とを調整するものである。アクチュエータ37は、車両周辺の状況、例えば車両後方を撮影するモニタカメラの左右傾き角度、上下傾き角度およびズームを調整するものである。
【0031】
図6には、上述した調整のために、調整対象と調整内容とを1セットとして組み合わた態様でもって、H1〜H23の23種類設定したものが示されている。後述するように、カーソル18がH1〜H23のいずれか1つ、例えばH1を選択している状態で、カーソル18を調整値の領域となるd3に移動させると、この状態で切替/決定スイッチ13を上あるいは下に操作することにより、上記H1の調整対象/調整内容についての調整値が変更される。なお、これらの点については、後に詳述する。
【0032】
集中スイッチ10が集中ディスプレイ3用として選択されている場合でかつ調整モードである場合を前提として、集中ディスプレイ3における表示領域Dにおける表示内容の変更(提供操作メニューの変更)は、具体的には例えば図7,図8に示すように行われる。すなわち、左右方向スイッチ11,12の操作によって、カーソル18を「Stチルト」の真下に位置させた状態が、図7のH1に示す状態で、調整対象/調整内容の選択、変更が行える状態である。この図7のH1の状態から、切替/決定スイッチ13を押し下げ操作する毎に、図7のH1から、H2、H3・・・・へと順次表示内容が変更される。逆に、切替/決定スイッチ13を押し上げ操作する毎に、表示内容が、例えば図7のH3、H2、H1のように順次変更される。なお、表示内容H1、H2等は、図6に対応したもので、合計23種類の選択が可能となっている。そして、実施形態では、切替/決定スイッチ13の例えば押し下げ操作によって、図6のH1、H2、H3・・・・・へと順次変更されて、H23の後は、再びH1に戻る。逆に、例えばH23が表示されている状態から切替/決定スイッチ13を押し上げ操作する毎に、H23、H22,H21・・・・と順次表示内容が変更されて、H1の後はH23へ戻ることになる。このように、実施形態では、H1〜H23の間での表示内容の変更は、切替/決定スイッチ13の押し下げ操作および押し上げ操作の両方の操作に対応して表示内容が順次変更されるもので、順方向変更と逆方向変更との両方向から変更可能となっている。
【0033】
例えば、図7のH1の状態から、カーソル18を集中ディスプレイ3の領域d3に移動させると(切替/決定スイッチ13を押圧操作してカーソル18を領域d3に自動移動させるようにしてもよい)、例えば図8のH1Aの状態とされる。この図8のH1Aの状態から、切替/決定スイッチ13を押し下げ操作する毎に、チルト位置を示す表示内容が、図8のH1Aから、H1B,H1C・・・というようにマイナス側に順次変更される。逆に、例えば図8のH1Cの状態から、切替/決定スイッチ13を押し上げ操作する毎に、領域d3での表示内容が、H1CからH1B、H1Aというように、逆方向(チルト位置がプラス側)に順次変更される。例えば、図8のH1Aの状態においては、チルト位置がH1Aの表示内容に対応した「+0.5」の位置に調整される(アクチュエータの駆動制御実行)。なお、調整値の「+」と「−」とは、調整方向を示し、「+」は、上下方向調整の場合は例えば上方向を示し、前後方向の場合は例えば前方向を示し、左右方向の場合は例えば左方向を示す(−の場合はこの逆)。勿論、「+」、「−」の符合を用いる代わりに、具体的に「上」、「前」、「左」というように調整方向を明示するようにしてもよい(「±0」のときには、「中立」の表示を行うようにすることもできる)。
【0034】
集中ディスプレイ3の領域d1(d2)での表示内容は、調整対象と調整内容とを1セット化した組み合わせ態様となるが、その表示順位は、初期状態では、例えば図6のH1、H2、H3・・・・H23の順となっている。運転者によっては、頻繁に調整する対象が相違するものである。したがって、実施形態では、使用頻度つまり調整変更回数が多いほど、領域d1(d2)に先に表示されるように、表示順位を学習補正するようにしてある。この点を図9,図10を参照しつつ説明すると、まず、図9は、初期状態を示し、図中「アドレス」が表示順位を示し(アドレスが小さいほど優先順位になる)、図9の例では、表示順位1番目が「ステアリングホイールのチルト調整」であり、2番目の表示順位が「ステアリングホイールのテレスコピック調整」であり、3番目の表示順位が「シートの前後位置調整」である。このような初期状態の表示順位は、図6に示す通りであり、H1、H2、H3・・・H23の順となっている。図9中、「調整値」は現在の値であり、「刻み」は、切替/決定スイッチ13を1回だけ上あるいは下に操作する毎に変更される調整量の変化幅(調整単位)である。「頻度」は、運転者によって調整された回数を示し、初期値では「零」に設定されている。「フラグ」は、「1」の場合に走行中での調整を禁止して停車中のみ調整を許可することを示し、「0」のときに、何時でも調整を許可することを意味する。なお、図9のような内容は、図5の記憶部23に記憶、更新されるものである。
【0035】
図9の初期値状態から、車両が運転されて、運転姿勢や間接視界の調整が行われると、各「調整対象/調整内容の組み合わせ態様」毎に、調整回数が「頻度」の欄にカウントされていく。そして、表示順位が、調整頻度に応じて、例えば図10に示すように変更される。すなわち、図10の例では、「シートの前後位置調整」の行われた回数がもっとも多いので、表示順位が1番目となり、次いで、調整回数の多い「右側ドアミラーの左右傾き調整」が2番目の表示順位に繰り上がり、初期状態では1番目の表示順位であった「ステアリングホイールのチルト量調整」が3番目の表示順位に繰り下げられている。このように、表示順位が図9の初期状態から図10の状態に変更された後は、図11に示すような順で順次表示が行われることになる。
【0036】
図12,図13は、前述したコントローラUによる通信手段値および間接視界調整の制御内容を示すフローチャートであり、以下このフローチャートについて説明する。なお、以下の説明でQはステップを示す。まず、図12は全体フローチャートを示すものであり、Q1で初期値設定が行われた後、Q2において、空調制御が行われる。次いで、Q3においてオーディオ操作に関する制御が行われ、Q4において、DIS表示制御の処理が行われる。Q4の後、Q5において、前述した本発明に対応した制御となる運転姿勢調整と間接視界調整との制御が行われる。
【0037】
図13は、図12のQ5での制御の詳細を示すものである。まず、Q11において、現在走行中であるか否かが判別される。このQ11の判別でNOのときは、停車中であって、全ての運転姿勢調整および間接視界調整を実行することが許可された状態なので、現在表示中のアドレスデータがそのまま読み出される。Q11の判別でYESのときは、Q13において、走行中に調整不可とされていないアドレスデータ(図9、図10においてフラグが0に設定されているアドレスデータ)のみが読み出される。
【0038】
Q12、Q13の後は、それぞれ、Q14において、集中ディスプレイ3中におけるカーソル18の位置および切替/決定スイッチ13の操作状態が読み込まれる。この後、Q15において、カーソル18が調整対象/調整内容の領域d1(d2)にあるか否かが判別される。このQ15の判別でYESのときは、Q16において、切替/決定スイッチ13が上あるいは下に操作されたか否かが判別される。このQ16の判別でYESのときは、Q17において、現在走行中であるか否かが判別される。このQ18の判別でNOのときは、Q19において、全てのアドレスデータ(Q12で読み出されたアドレスデータに対応)について、所定の表示順位にしたがって、領域d1(d2)に調整対象/調整内容の組み合わせ態様の表示が順次変更される。Q17の判別でYESのときは、Q18において、走行中に調整不可とされた調整対象/調整内容の組み合わせを除いたアドレスデータ(Q13で読み出されたアドレスデータに対応)について、所定の表示順位にしたがって、領域d1(d2)に調整対象/調整内容の組み合わせ態様の表示が順次変更される。
【0039】
Q17あるいはQ18の後は、それぞれ、図14のQ21に移行して、カーソル18が図4の領域d3にあるか否かが判別される。このQ21の判別でYESのときは、Q22において、切替/決定スイッチ13が上あるいは下に操作されたか否かが判別される。このQ22の判別でYESのときは、切替/決定スイッチ13の操作毎に調整値が変更されて、この変更後の調整値となるように、対応するアクチュエータが駆動される。Q23の後、Q24において、今回整された調整対象/調整内容について、使用頻度(調整頻度)が1だけカウントアップされる(図9,図10の「頻度」の欄の書換、更新)。この後、Q25において、更新された後の使用頻度に応じて、表示順位が変更される(例えば図9から図10への変更)。
【0040】
図13のQ15の判別でNOのとき、あるいはQ16の判別でNOのときは、それぞれ図14のQ21へ移行される。また、図14のQ21の判別でNOのとき、あるいはQ22の判別でNOのときは、それぞれリターンされる。
【0041】
図15は、本発明の第2の実施形態を示すもので、調整対象と調整内容とを1セット化することなく、別個独立して選択できるようにした場合を示す。すなわち、図15は、集中ディスプレイ3において、カーソル18が調整対象の表示領域d1に位置されて、切替/決定スイッチ13の上あるいは下の操作に応じて、調整対象が順次変更表示される場合を示す。図16は、図15において、「St」が選択された際に、次に表示される表示例を示し、集中ディスプレイ3において、カーソル18が調整内容の表示領域d2のみ選択する位置へと変更される。この図16の状態で、切替/決定スイッチ13を上あるいは下に操作することにより、調整内容の表示内容が順次変更される。図17は、図16において、「チルト」が選択された際に、次に表示される表示例を示し、集中ディスプレイ3において、カーソル18が調整値の表示領域d3のみ選択する位置へと変更される。この図17の状態で、切替/決定スイッチ13を上あるいは下に操作することにより、調整値の表示内容が順次変更され、この変更された調整値の値となるように対応するアクチュエータが駆動制御される。
【0042】
図18は、本発明の第3の実施形態を示すものである。本実施形態では、切替/決定スイッチ13によって、調整対象/調整内容の組み合わせ態様での表示を順次変更する際に、順方向(あるいは逆方向)の一方向のみの表示変更を行うようにしてある。
【0043】
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。操作手段としての集中スイッチ10(特に運転姿勢調整および間接視界調整に関連したスイッチ11〜13)は、ステアリングホイール2に設ける場合に限らず、運転席ドア、インストルメントパネル1等、運転者から操作し易い位置であれば、任意の位置に配設することができる。集中スイッチ10、特に運転姿勢調整および間接視界調整に関連したスイッチ11〜13を1つのスイッチに集約することもできる。例えば、切替/決定スイッチ13を、上、下のみならず、左、右にも揺動可能として、押圧操作を加えた合計5つのスイッチ機能を合わせ持つようにしてもよい。逆に、切替/決定スイッチ13を、複数のスイッチによって構成するようにしてもよい。運転姿勢および間接視界の調整対象、調整内容は、実施形態で示す一部に限定してもよく、また実施形態で示す以外のものを調整対象、調整内容とすることもできる。集中ディスプレイ3としては、横長な場合に限定されないものであり、また中央ディスプレイ7と別個独立して設ける場合に限らず、例えばナビゲーションの地図表示が行われる中央ディスプレイ7を集中ディスプレイ3として利用してもよい。この場合、地図表示を利用した目的地誘導をしているときは、運転姿勢調整や間接視界調整を許可しないようにし、それ以外のときは、運転姿勢調整や間接視界調整を行う場合にのみ、地図表示の態様から一時的に、調整対象、調整内容、調整値の各表示を行う態様に中央ディスプレイ7の表示内容を変更するようにしてもよい。フローチャートに示す各ステップあるいはステップ群は、その機能を有する手段として表現できるものである。また、本発明は、運転姿勢および間接視界の調整方法として表現することも可能である。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明が適用された車両の運転席回りを示す図。
【図2】ステアリングホイールに設けられた集中スイッチの一例を示す要部拡大図。
【図3】集中スイッチにおける切替/決定スイッチの上下の動きを示す要部側面図。
【図4】集中ディスプレイにおける表示例を示す図。
【図5】本発明における制御系統例を示す図。
【図6】調整対象/調整内容の表示順位の変更例を示す図。
【図7】調整対象/調整内容の表示が変更される一例を示す図。
【図8】調整値の表示が変更される一例を示す図。
【図9】初期状態での表示順位等の一例を示す図。
【図10】図9の状態から、調整頻度に応じて表示順位が変更された場合の一例を示す図。
【図11】変更された後の表示順位の一例を、図6に対応して示す図。
【図12】本発明の制御例を示すフローチャート。
【図13】本発明の制御例を示すフローチャートで、図12におけるステップQ5の詳細を示す。
【図14】本発明の制御例を示すフローチャートで、図12におけるQ5の詳細を示す。
【図15】本発明の第2の実施形態を示し、調整対象と調整内容と調整値とを別個独立して選択する場合の例を示すもので、調整対象についての表示が順次変更される状態を示す図。
【図16】第2の実施形態において、調整内容についての表示が順次変更される状態を示す図。
【図17】第2の実施形態において、調整値についての表示が順次変更される状態を示す図。
【図18】本発明の第3の実施形態を示すもので、調整対象/調整内容の組み合わせ態様での表示順の別の例を示す図。
【符号の説明】
【0045】
1:インストルメントパネル
2:ステアリングホイール
3:集中ディスプレイ
10:集中スイッチ
11:スイッチ(カーソルの左移動用)
12:スイッチ(カーソルの右移動用)
13:スイッチ(上下操作での表示内容変更と、押圧操作での選択決定)
18:カーソル
31〜37:アクチュエータ(運転姿勢調整、間接視界調整)
U:コントローラ
D:表示領域(運転姿勢調整/間接視界調整用)
d1(d2):領域(調整対象/調整内容の表示用)
d3:領域(調整値の表示用)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の独立した車載機器についての操作メニューを統合して表示する集中ディスプレイと、該集中ディスプレイでの操作メニューの表示状態を切替操作する操作手段とを備え、該集中ディスプレイでの操作メニューの表示状態の切替に対応して該複数の車載機器の操作状態が切替えられるようにした車両用情報処理装置において、
前記複数の車載機器として運転姿勢を調整するための運転姿勢調整用機器と間接視界を調整するための間接視界調整用機器とが含まれており、
前記集中ディスプレイに表示される操作メニューとして、運転姿勢調整用の操作メニューと間接視界調整用の操作メニューとが表示されるように設定され、
前記操作手段による運転姿勢調整用の操作メニューの表示切替によって運転姿勢の調整が行われると共に、間接視界調整用の操作メニューの表示切替によって間接視界の調整が行われるように設定されている、
ことを特徴とする車両用情報処理装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記集中ディスプレイに表示される操作メニューが、調整対象、調整内容および調整値を表示するように設定されている、ことを特徴とする車両用情報処理装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記集中ディスプレイに、調整値が調整対象、調整内容に対して別個独立した領域に表示されるように設定され、
前記操作手段が、前記独立した複数の領域のいずれか1つの領域を選択するように設定されて、該操作手段による調整値の切替えが該操作手段による調整対象および調整内容の切替とは別個独立して行われるように設定されている、
ことを特徴とする車両用情報処理装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記操作手段が、前記複数の領域のいずれか1つを選択した後に、該選択された領域の内容を変更するように設定されている、ことを特徴とする車両用情報処理装置。
【請求項5】
請求項3において、
前記操作手段によって前記領域の内容を変更する場合に、前記集中ディスプレイに表示される調整対象、調整内容、調整値のそれぞれの表示順位が、順方向の一方向のみ可能とされるかあるいは順逆の両方向可能とされている、ことを特徴とする車両用情報処理装置。
【請求項6】
請求項5において、
前記表示順位が、前記操作手段によって選択された使用頻度の高い順に並べ替えられる、ことを特徴とする車両用情報処理装置。
【請求項7】
請求項1において、
前記集中ディスプレイに表示される操作メニューが、車両の走行状態に応じて変更される、ことを特徴とする車両用情報処理装置。
【請求項8】
請求項1において、
前記集中ディスプレイに表示される操作メニューが、車両が走行中であるか停車中であるかに応じて変更される、ことを特徴とする車両用情報処理装置。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8のいずれか1項において、
前記操作手段が、ステアリングホイールに設けられている、ことを特徴とする車両用情報処理装置。
【請求項10】
請求項9において、
前記集中ディスプレイが車幅方向に細長く伸びるように横長に設定され、
前記集中ディスプレイに表示される調整対象、調整内容、調整値が、互いに車幅方向にずれた異なる領域に表示されるように設定され、
前記集中ディスプレイに、前記操作手段によって選択可能な領域を示すカーソルが表示され、
前記操作手段が、前記カーソルを左右に動かすための左右移動スイッチと、該カーソルの位置する領域の表示内容を順次変更するための変更スイッチと、を備えている、
ことを特徴とする車両用情報処理装置。
【請求項11】
請求項1ないし請求項10のいずれか1項において、
運転姿勢調整用の車載機器が、ステアリングホイール位置とシート位置と足踏み操作されるペダル位置との少なくとも1つを調整するものとして設定され、
間接視界調整用の車載機器が、バックミラーとサイドミラーと車両周辺状況を撮影するカメラとの少なくとも1つを調整するものとして設定されている、
ことを特徴とする車両用情報処理装置。
【請求項12】
請求項1ないし請求項11のいずれか1項において、
調整対象と調整内容との組み合わせ態様でもって操作メニューが提供され、調整値が調整対象と調整内容との組み合わせ態様の操作メニューとは別の操作メニューとして提供される、ことを特徴とする車両用情報処理装置。
【請求項13】
請求項1ないし請求項11のいずれか1項において、
調整対象と調整内容と調整値とが、互いに独立した操作メニューとして提供される、ことを特徴とする車両用情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2008−30674(P2008−30674A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−208135(P2006−208135)
【出願日】平成18年7月31日(2006.7.31)
【出願人】(000003137)マツダ株式会社 (6,115)
【Fターム(参考)】