説明

車両用電源装置

【課題】絶縁方式が異なる2出力の車両用電源回路を安価かつ小型化することを目的とする。
【解決手段】インダクタ12、スイッチング素子14、16、及びダイオード18、20を含む非絶縁型コンバータ22におけるインダクタ12を一次側コイルとして、コイルを1本追加してトランス28を構成して、制御装置36がスイッチング素子14、16のオンオフを制御して、モータ用インバータ回路24へ電力を供給すると共に、EHC坦体抵抗34に電力を供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用電源装置にかかり、特に、ハイブリッド自動車等の車両で使用する電気加熱式触媒装置等に電源供給可能な車両用電源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境問題等を考慮して、モータとエンジンとを併用して走行するハイブリッド自動車が注目を集めている。
【0003】
ハイブリッド自動車では、エンジンを搭載しているので、排気ガスを浄化する触媒装置が必要であるが、この触媒装置は排気ガスを酸化、還元できる温度範囲が決まっており、温度が低下すると排気ガスの浄化能が低くなる。そこで、触媒装置として電気加熱式触媒装置(以下「EHC(Electrical Heating Catalyzer)」とも称する。)を排気通路に設け、触媒温度が低下した場合に加熱することによって排気ガスを浄化する技術が提案されている。
【0004】
このような電気加熱式触媒装置では、触媒を加熱するためのヒータ用の電源が必要となるため、例えば、特許文献1に記載の技術が提案されている。
【0005】
特許文献1に記載の技術では、外部電源を利用して充電可能なプラグインハイブリッド車において、充電器の電圧変換部を用いて外部電源から蓄電池の充電時においては外部電源から、走行時においては蓄電池から、必要に応じて電気加熱式触媒装置の動作電力を供給することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−274479号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、電気加熱式触媒装置のように電源が必要な機器をハイブリッド自動車に搭載する場合には、特許文献1に記載の技術のように、走行用のモータへ電力を供給する電源回路とは別に専用の電源回路が必要となり、例えば、図5に示すように、非絶縁型DCDCコンバータ50、及びフルブリッジ回路等を利用した絶縁型DCDCコンバータ52のように2系統の電源回路が必要となる。
【0008】
また、ハイブリッド自動車等の走行用のモータへ電力を供給する電源回路は、非絶縁型のものが一般的に使用されるが、電気加熱式触媒装置の場合には、安全性を考慮して絶縁性の電源回路が必要となり、異なる絶縁方式の電源回路を設ける必要があるため、電源回路の体格及びコストの面で改善の余地がある。
【0009】
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、絶縁方式が異なる2出力の車両用電源回路を安価かつ小型化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、インダクタ、スイッチング素子、及びダイオードを含む非絶縁型コンバータと、前記非絶縁型コンバータのインダクタを一次側コイルとしたトランスと、を備えることを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、非絶縁型コンバータによって電力を変換して供給することができる。
【0012】
また、絶縁型コンバータのインダクタを一次コイルとしたトランスによって絶縁型の電源回路とすることができる。すなわち、非絶縁型コンバータへ電力が供給されると、インダクタを流れる電流によってトランスに起電力が発生し、非絶縁型コンバータの出力以外の出力へ電源を供給することが可能となる。
【0013】
換言すれば、非絶縁型コンバータのインダクタにコイルを1本追加してトランス構造とするだけで、電源出力が可能となり、フルブリッジ等の回路を設けることなく、電源回路を設けることができる。
【0014】
従って、絶縁方式が異なる2出力の車両用電源回路を安価かつ小型化することができる。
【0015】
なお、請求項2に記載の発明のように、非絶縁型コンバータのスイッチング素子のオンオフを制御する制御手段を備えるようにしてもよい。制御手段が、スイッチング素子のオンオフを制御してデューティ比を制御することで、トランスの出力電圧を変更することができる。
【0016】
また、請求項3に記載の発明のように、非絶縁型コンバータに電力を供給するための蓄電池と、非絶縁型コンバータの出力側に接続された自動車走行用の駆動手段と、トランスの出力側に接続された車載機器と、を更に備えるようにしてもよい。すなわち、駆動手段と、車載機器とに電力を供給することができる。このとき、請求項4に記載の発明のように、トランスと車載機器との間に接続されたスイッチ手段を更に備えるようにしてもよい。これによってスイッチング手段のオンオフにより、車載機器への電力供給の有無を制御することができる。
【0017】
なお、請求項5に記載の発明のように、第1のダイオードと、カソードが前記第1のダイオードのアノードに接続された第2のダイオードと、一端が前記第1のダイオードのカソードに接続され、他端が前記第1のダイオードのアノードに接続され、かつ制御端にオンオフ信号が入力されるように接続された第1のスイッチング素子と、一端が前記第2のダイオードのカソードに接続され、他端が前記第2のダイオードのアノードに接続され、かつ制御端にオンオフ信号が入力されるように接続された第2のスイッチング素子と、一端が前記第1のダイオードのアノードと前記第2のダイオードのカソードとに接続されると共に、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子との間に接続され、他端が蓄電池に接続されるインダクタと、二次側コイルを備え、前記インダクタを一次側コイルとするトランスと、を備える車両用電源装置としてもよい。
【0018】
すなわち、第1のダイオード、第2のダイオード、第1のスイッチング素子、第2のスイッチング素子、及びインダクタによって非絶縁型コンバータを構成して、絶縁型コンバータのインダクタを一次コイルとしてトランスを設けることにより、絶縁型の電源回路とすることができる。すなわち、非絶縁型コンバータへ電力が供給されると、インダクタを流れる電流によってトランスに起電力が発生し、非絶縁型コンバータの出力以外の出力へ電源を供給することが可能となるので、請求項1の発明と同様に、絶縁方式が異なる2出力の車両用電源回路を安価かつ小型化することができる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように本発明によれば、絶縁型コンバータのインダクタをトランスの一次側コイルと共用するので、絶縁方式が異なる2出力の車両用電源回路を安価かつ小型化することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の形態に係わる車両用電源装置の一例を示す図である。
【図2】スイッチング素子のオンオフによってトランスを流れる電流を説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる車両用電源装置の第1変形例の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる車両用電源装置の第2変形例の一例を示す図である。
【図5】フルブリッジ等の2系統の電源回路を設けた例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係わる車両用電源装置の一例を示す図である。
【0022】
本実施の形態に係わる車両用電源装置10は、エンジンとモータを備えたハイブリッド自動車に搭載した例を説明する。
【0023】
本実施の形態に係わる車両用電源装置10を搭載したハイブリッド自動車は、エンジンの排気ガスを浄化する触媒を加熱するための電気加熱式触媒装置(EHC)を備えており、本実施の形態では、車両用電源装置10が、走行用のモータ及びEHCへ電力を供給する例を説明する。
【0024】
本発明の実施の形態に係わる車両用電源装置10は、インダクタ12、スイッチング素子14、16、及びダイオード18、20を含む非絶縁型コンバータ22を備えている。非絶縁型コンバータ22には、走行用モータを駆動するモータ用インバータ回路24が接続されている。
【0025】
本実施の形態では、非絶縁型コンバータ22は、ハイブリッド自動車等の走行用の電力を蓄電するHVバッテリ26からの電力を変換してモータ用インバータ回路24へ電力を供給する。
【0026】
非絶縁型コンバータ22は、詳細には、スイッチング素子16の一端が、ダイオード20のカソードに接続されると共に、モータ用インバータ回路24の入力側に接続され、スイッチング素子16の他端が、スイッチング素子14の一端、ダイオード20のアノード、ダイオード18のカソード、及びインダクタ12に接続され、スイッチング素子14の他端は、ダイオード18のアノード及びモータ用インバータ回路24の入力側に接続されて、所謂昇降圧チョッパ回路を構成している。
【0027】
また、本実施の形態では、非絶縁型コンバータ22を構成するインダクタ12が、トランス28の一次側コイルとして機能する。すなわち、インダクタ12に対してコイルを1本追加することによってトランス構造とする。
【0028】
これによって、トランス28の一次側コイルとしてのインダクタ12には、非絶縁型コンバータ22に供給される電力が流れ、当該電力によって追加したコイルに起電力が発生する。すなわち、トランス28によって絶縁型コンバータ30が構成され、電力を供給することができる。本実施の形態では、絶縁型コンバータ30には、EHC坦体抵抗34への通電を制御するEHC電源ユニット32が接続されている。
【0029】
また、本実施の形態に係わる車両用電源装置10は、制御装置36が設けられており、非絶縁型コンバータ22のスイッチング素子14、16及びEHC電源ユニット32が制御装置36に接続されている。
【0030】
制御装置36は、スイッチング素子14、16の制御端にオンオフ信号を入力することにより、モータ用インバータ回路24へ供給する電力を制御すると共に、EHC坦体抵抗34への通電を制御する。
【0031】
続いて、上述のように構成された本発明の実施の形態に係わる車両用電源装置10の作用について説明する。
【0032】
制御装置36がスイッチング素子14、16のオンオフを制御することによって、HVバッテリ26からの電力が非絶縁型コンバータ22によって電力が変換されてモータ用インバータ回路24へ供給される。このとき、インダクタ12がトランス28の一次側コイルとして機能するため、EHC電源ユニット32側に電力を供給することができる。
【0033】
このとき、制御装置36がEHC電源ユニット32を制御してEHC坦体抵抗34への電力供給をオンすることによってEHC坦体抵抗34へ電力供給が可能となる。
【0034】
例えば、スイッチング素子14をオンオフすると、インダクタ12の起電力によって、HVバッテリ26から非絶縁型コンバータ22へ流れる電流が変化する。具体的には、スイッチング素子14のオンにより電流値が上昇して、オフによって電流値が下降し、図2に示すように、電流値が上下しながら流れる。
【0035】
すなわち、トランス28の一次側のコイルに図2に示すようなリップル成分を持つ電流が流れるため、トランス28を通してこの電流のリップル成分がEHC電源ユニット32側に伝達可能となる。ここで、制御装置36がEHC電源ユニット32をオンしてEHC坦体抵抗34へ電力を供給することにより、触媒を加熱することができる。
【0036】
このとき、スイッチング素子14のオンオフのデューティを変更して、モータインバータ回路24への電圧を変更することにより、トランス28の出力調整が可能となる。
【0037】
このように、本実施の形態では、インダクタ12、スイッチング素子14、16、及びダイオード18、20を含む非絶縁型コンバータ22に対して一本コイルを追加してトランス構造とすることで、非絶縁型コンバータ30を構成して2つの電源出力が可能となる。
【0038】
すなわち、絶縁型コンバータと非絶縁型コンバータが必要な場合に、図4に示すように、フルブリッジ等の2系統の電源回路を設けることなく、簡単な構成で2出力が可能となる。
【0039】
続いて、本発明の実施の形態に係わる車両用電源装置10の変形例について説明する。図3は、本発明の実施の形態に係わる車両用電源装置の第1変形例を示す図である。なお、上記の実施の形態と同一部分については同一符号を付して説明する。
【0040】
第1変形例の車両用電源装置は、インダクタ12、スイッチング素子13、19、及びダイオード11、21を含む非絶縁型コンバータ21を備えている。非絶縁型コンバータ21には、走行用モータを駆動するモータ用インバータ回路24が接続されている。
【0041】
第1変形例においても、非絶縁型コンバータ21は、ハイブリッド自動車等の走行用の電力を蓄電するHVバッテリ26からの電力を変換してモータ用インバータ回路24へ電力を供給する。
【0042】
非絶縁型コンバータ21は、詳細には、ダイオード11のカソードが、スイッチング素子19の一端に接続されると共に、モータ用インバータ回路24の入力側に接続され、ダイオード11のアノードが、スイッチング素子13の一端、スイッチング素子19の他端、ダイオード21のカソード、及びインダクタ12に接続され、スイッチング素子13の他端は、ダイオード21のアノード及びモータ用インバータ回路24の入力側に接続されて、所謂昇降圧チョッパ回路を構成している。
【0043】
また、非絶縁型コンバータ21を構成するインダクタ12が、第1変形例においても、トランス28の一次側コイルとして機能し、インダクタ12に対してコイルを1本追加することによってトランス構造とする。
【0044】
これによって、トランス28の一次側コイルとしてのインダクタ12には、非絶縁型コンバータ21に供給される電力が流れ、当該電力によって追加したコイルに起電力が発生する。すなわち、トランス28によって絶縁型コンバータ30が構成され、電力を供給することができる。第1変形例では、EHC電源ユニット32の代りに、EHC坦体抵抗34への通電を制御するためのリレースイッチ33が絶縁型コンバータ30に接続されている。なお、上記の実施の形態と同様に、EHC電源ユニット32を設けるようにしてもよい。
【0045】
また、第1変形例においても、制御装置36が設けられており、非絶縁型コンバータ21のスイッチング素子13、19及びリレースイッチ33が制御装置36に接続されている。
【0046】
制御装置36は、スイッチング素子13、19の制御端にオンオフ信号を入力することにより、モータ用インバータ回路24へ供給する電力を制御すると共に、EHC坦体抵抗34への通電を制御する。
【0047】
続いて、上述のように構成された第1変形例の車両用電源装置の作用について説明する。
【0048】
第1変形例においても、制御装置36がスイッチング素子13、19のオンオフを制御することによって、HVバッテリ26からの電力が非絶縁型コンバータ21によって電力が変換されてモータ用インバータ回路24へ供給される。このとき、インダクタ12がトランス28の一次側コイルとして機能するため、リレースイッチ33側に電力を供給することができる。
【0049】
このとき、制御装置36がリレースイッチ33をオンすることによってEHC坦体抵抗34へ電力供給が可能となる。
【0050】
すなわち、第1変形例においても、スイッチング素子13をオンオフすると、インダクタ12の起電力によってHVバッテリ26から非絶縁型コンバータ21へ流れる電流が変化して、上記の実施の形態と同様に、リップル成分を持つ電流が流れる。このリップル成分を持つ電流がトランス28を流れることによって、リレースイッチ33側へ電力を供給可能となる。ここで、制御装置36がリレースイッチ33をオンしてEHC坦体抵抗34へ電力を供給することにより、触媒を加熱することができ、上記の実施の形態と同様に、作用させることができる。
【0051】
次に、本発明の実施の形態に係わる車両用電源装置の第2変形例について説明する。図4は、本発明の実施の形態に係わる車両用電源装置の第2変形例を示す図である。なお、上記の実施の形態及び第1変形例と同一部分については同一符号を付して説明する。
【0052】
上記の実施の形態では、非絶縁型コンバータ22が、2つのスイッチング素子14、16、及び2つのダイオード18、20を備える構成としたが、変形例では、それぞれ1つにした例を示す。
【0053】
変形例の非絶縁型コンバータ23は、詳細には、インダクタ12にはスイッチング素子15の一端、及びダイオード17のアノードが接続され、スイッチング素子15の他端がモータ用インバータ回路24の入力側に接続されていると共に、ダイオード17のカソードがモータ用インバータ回路24の入力側に接続され、昇圧チョッパ回路を構成している。
【0054】
また、非絶縁型コンバータ23を構成するインダクタ12が、第2変形例においても、トランス28の一次側コイルとして機能し、インダクタ12に対してコイルを1本追加することによってトランス構造とする。
【0055】
これによって、トランス28の一次側コイルとしてのインダクタ12には、非絶縁型コンバータ23に供給される電力が流れ、当該電力によって追加したコイルに起電力が発生する。すなわち、トランス28によって絶縁型コンバータ30が構成され、電力を供給することができる。第2変形例においても、EHC電源ユニット32の代りに、EHC坦体抵抗34への通電を制御するためのリレースイッチ33が絶縁型コンバータ30に接続されている。なお、上記の実施の形態と同様に、EHC電源ユニット32を設けるようにしてもよい。
【0056】
また、変形例においても、制御装置36が設けられており、非絶縁型コンバータ23のスイッチング素子15及びリレースイッチ33が制御装置36に接続されている。
【0057】
制御装置36は、スイッチング素子15の制御端にオンオフ信号を入力することにより、モータ用インバータ回路24へ供給する電力を制御すると共に、EHC坦体抵抗34への通電を制御する。
【0058】
次に、変形例の車両用電源装置の作用について説明する。
【0059】
変形例においても、制御装置36がスイッチング素子15のオンオフを制御することによって、HVバッテリ26からの電力が非絶縁型コンバータ23によって電力が変換されてモータ用インバータ回路24へ供給される。このとき、インダクタ12がトランス28の一次側コイルとして機能するため、リレースイッチ33側に電力を供給することができる。
【0060】
このとき、制御装置36が、リレースイッチ33を制御してEHC坦体抵抗34への電力供給をオンすることにより、EHC坦体抵抗34へ電力供給が可能となる。
【0061】
すなわち、変形例においても、スイッチング素子15をオンオフすると、インダクタ12の起電力によってHVバッテリ26から非絶縁型コンバータ23へ流れる電流が変化して、上記の実施の形態と同様に、リップル成分を持つ電流が流れる。このリップル成分を持つ電流がトランス28を流れることによって、リレースイッチ33側へ電力を供給可能となる。ここで、制御装置36がリレースイッチ33をオンしてEHC坦体抵抗34へ電力を供給することにより、触媒を加熱することができ、上記の実施の形態と同様に、作用させることができる。
【0062】
なお、上記の各実施形態では、モータ用インバータ回路24及びEHC坦体抵抗34へ電力を供給する例を挙げて説明したが、電力の供給先はこれに限るものではなく、車両に搭載された各種電気機器に供給するものを適用することができる。
【0063】
また、上記の実施の形態において、EHC電源ユニット32は、変形例のようにリレースイッチ33を適用するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0064】
10 車両用電源装置
12 インダクタ
14、15、16 スイッチング素子
17、18、20 ダイオード
22、23 非絶縁型コンバータ
24 モータ用インバータ回路
26 HVバッテリ
28 トランス
30 絶縁型コンバータ
32 EHC電源ユニット
33 リレースイッチ
34 EHC坦体抵抗
36 制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インダクタ、スイッチング素子、及びダイオードを含む非絶縁型コンバータと、
前記非絶縁型コンバータのインダクタを一次側コイルとしたトランスと、
を備えた車両用電源装置。
【請求項2】
前記非絶縁型コンバータのスイッチング素子のオンオフを制御する制御手段を更に備えた請求項1に記載の車両用電源装置。
【請求項3】
前記非絶縁型コンバータに電力を供給するための蓄電池と、
前記非絶縁型コンバータの出力側に接続された自動車走行用の駆動手段と、
前記トランスの出力側に接続された車載機器と、
を更に備えた請求項1又は請求項2に記載の車両用電源装置。
【請求項4】
前記トランスと前記車載機器との間に接続されたスイッチ手段を更に備えた請求項3に記載の車両用電源装置。
【請求項5】
第1のダイオードと、
カソードが前記第1のダイオードのアノードに接続された第2のダイオードと、
一端が前記第1のダイオードのカソードに接続され、他端が前記第1のダイオードのアノードに接続され、かつ制御端にオンオフ信号が入力されるように接続された第1のスイッチング素子と、
一端が前記第2のダイオードのカソードに接続され、他端が前記第2のダイオードのアノードに接続され、かつ制御端にオンオフ信号が入力されるように接続された第2のスイッチング素子と、
一端が前記第1のダイオードのアノードと前記第2のダイオードのカソードとに接続されると共に、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子との間に接続され、他端が蓄電池に接続されるインダクタと、
二次側コイルを備え、前記インダクタを一次側コイルとするトランスと、
を備えた車両用電源装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2012−65501(P2012−65501A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−209632(P2010−209632)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】