説明

通信端末装置及びプログラム

【課題】ファイルが添付された電子メールを受信して記憶する場合に、受信した電子メールを効率よく記憶できるようにする。
【解決手段】制御部1は、通信部5から電子メールを受信した際に、この電子メールをバッファBFに一時的に格納すると共に、この電子メールの添付ファイルがそれを縮小するための所定の条件を満たしているか否かを判別し、その条件を満たしている場合には、この添付ファイルのサイズを縮小するほか、この縮小後の添付ファイルを当該電子メールと共にメモリMBに記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ファイルが添付された電子メールを受信して記憶する通信端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、この種の通信端末装置を使用して、大量の音楽、画像、動画などのファイルを添付して電子メールを相手側に送信すると、その受信側の負担が増大し、電子メールを保存するメモリの容量を大量に消費してしまうという問題があった。また、メモリ残量が足りない場合に古い受信メールから自動的に削除するようにした機能を搭載している通信端末装置にあっては、気づかないうちに古い受信メールが自動的に削除されてしまうという問題があった。
【0003】
そこで、従来では、受信側の負荷を軽減するために、電子メールの送信時には、その添付ファイルのサイズを縮小することによって電子メールのファイルサイズを小さくするようにした技術が開示されている(特許文献1参照)。すなわち、この特許文献1には、電子メールの送信時に、予め設定されている基準値を超えるサイズのファイルが添付されていれば、この基準値よりも小さいファイルサイズに加工した代替ファイルを電子メールに添付して送信するようにした技術が開示されている。
【特許文献1】特開2000−235531公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような先行技術にあっては、不用意に非圧縮のままでファイルを添付して送信してしまうことがあり、電子メール送信側がその添付ファイルを縮小して送信しない限り、電子メール受信側の負荷を軽減することはできなかった。
【0005】
この発明の課題は、ファイルが添付された電子メールを受信して記憶する場合に、受信した電子メールを効率よく記憶できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために請求項1記載の発明は、ファイルが添付された電子メールを受信する受信手段と、この受信手段によって受信した電子メールを記憶する記憶手段とを備える通信端末装置であって、前記受信手段によって電子メールを受信した際に、この電子メールを一時的に格納する一時格納手段と、この一時格納手段に格納されている電子メールの添付ファイルがそれを縮小するための所定の条件を満たしているか否かを判別する条件判別手段と、この条件判別手段によって所定の条件を満たすと判別された場合に、当該添付ファイルのサイズを縮小するほか、この縮小後の添付ファイルを当該電子メールと共に前記記憶手段に記憶させる制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0007】
請求項1に従属する発明として、前記条件判別手段は、前記受信手段によって受信した電子メールのサイズが前記記憶手段の記憶残量より大きいか否かに応じて所定の条件を満たすかを否か判別する、ようにしたことを特徴とする請求項2記載の発明であってもよい。
【0008】
請求項1に従属する発明として、前記条件判別手段は、前記受信手段によって受信した電子メールの差出人が所定の差出人であるか否かにより条件を満たすか否か判別する、ようにしたことを特徴とする請求項3記載の発明であってもよい。
【0009】
請求項1に従属する発明として、前記条件判別手段は、前記受信手段によって受信した電子メールが重要メールであるか否かにより条件を満たすか否か判別する、ようにしたことを特徴とする請求項4記載の発明であってもよい。
【0010】
請求項1に従属する発明として、前記制御手段は、前記添付ファイルのファイルサイズを縮小する、ようにしたことを特徴とする請求項5記載の発明であってもよい。
【0011】
請求項5に従属する発明として、前記条件判別手段は、前記受信手段によって受信した電子メールの添付ファイルが既に縮小されている場合であっても、更なる縮小が可能であるか否かを判別し、前記制御手段は、前記条件判別手段により更なる縮小が可能と判別された場合に、当該添付ファイルのサイズの更なる縮小を行う、ようにしたことを特徴とする請求項6記載の発明であってもよい。
【0012】
請求項1に従属する発明として、前記受信手段によって受信した電子メールの添付ファイルは、画像ファイルあるいは映像ファイルであって、前記制御手段は、当該添付ファイルの表示サイズを縮小する、ようにしたことを特徴とする請求項7記載の発明であってもよい。
【0013】
また、上述した課題を解決するために請求項8記載の発明は、ファイルが添付された電子メールを受信する受信手段と、この受信手段によって受信した電子メールを記憶する記憶手段とを備える通信端末装置であって、前記記憶手段に記憶されている電子メールを整理するタイミングになったか否かを判別するタイミング判別手段と、このタイミング判別手段によって電子メールを整理するタイミングになったと判別された場合に、その整理対象となる電子メールを特定する特定手段と、この特定手段によって特定された電子メールの添付ファイルのサイズを縮小するほか、この縮小後の添付ファイルを当該電子メールと共に前記記憶手段に記憶させる制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0014】
請求項8に従属する発明として、前記タイミング判別手段は、前記受信手段によって新たな電子メールが受信された際に、前記記憶手段に記憶されている電子メールを整理するタイミングであると判別する、ようにしたことを特徴とする請求項9記載の発明であってもよい。
【0015】
請求項8に従属する発明として、前記タイミング判別手段は、前記記憶手段の記憶残量が所定の閾値より小さくなった際に、電子メールを整理するタイミングであると判別する、ようにしたことを特徴とする請求項10記載の発明であってもよい。
【0016】
請求項8に従属する発明として、前記タイミング判別手段は、所定の時間が経過する毎に、電子メールを整理するタイミングであると判別する、ようにしたことを特徴とする請求項11記載の発明であってもよい。
【0017】
請求項8に従属する発明として、前記特定手段は、前記記憶手段に記憶されている電子メールの日付により整理の対象となる電子メールを特定する、ようにしたことを特徴とする請求項12記載の発明であってもよい。
【0018】
請求項8に従属する発明として、前記特定手段は、前記記憶手段に記憶されている電子メールの差出人が所定の差出人であるか否かにより整理の対象となる電子メールを特定する、ようにしたことを特徴とする請求項13記載の発明であってもよい。
【0019】
請求項8に従属する発明として、前記特定手段は、前記記憶手段に記憶されている電子メールが重要メールであるか否かにより整理の対象となる電子メールを特定する、ようにしたことを特徴とする請求項14記載の発明であってもよい。
【0020】
請求項8に従属する発明として、前記記憶手段に記憶されている電子メールを整理するタイミングをユーザ操作によって任意に指定するタイミング指定手段を更に備え、前記タイミング判別手段は、前記タイミング指定手段によって指定されたタイミングになったか否かを判別する、ようにしたことを特徴とする請求項15記載の発明であってもよい。
【0021】
また、上述した課題を解決するために請求項16記載の発明は、コンピュータに対して、ファイルが添付された電子メールを受信して、この受信した電子メールを記憶手段に記憶する機能と、前記電子メールを受信した際に、この電子メールを一時的に格納する機能と、前記一時格納されている電子メールの添付ファイルがそれを縮小するための所定の条件を満たしているか否かを判別する機能と、前記判別の結果、所定の条件を満たすと判別された場合に、当該添付ファイルのサイズを縮小するほか、この縮小後の添付ファイルを当該電子メールと共に前記記憶手段に記憶させる処理を行う機能と、を実現させるためのプログラムを特徴とする。
【0022】
また、上述した課題を解決するために請求項17記載の発明は、コンピュータに対して、ファイルが添付された電子メールを受信して、この受信した電子メールを記憶手段に記憶させる処理を行う機能と、前記記憶手段に記憶されている電子メールを整理するタイミングになったか否かを判別する機能と、前記電子メールを整理するタイミングになったと判別された場合に、その整理対象となる電子メールを特定する機能と、前記特定された電子メールの添付ファイルのサイズを縮小するほか、この縮小後の添付ファイルを当該電子メールと共に前記記憶手段に記憶させる処理を行う機能と、を実現させるためのプログラムを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
この発明によれば、ファイルが添付された電子メールを受信して記憶する場合に、受信した電子メールを効率よく記憶することができ、電子メール受信側の負担を軽減することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
(実施形態1)
以下、図1〜図4を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
この実施形態は、ファイルが添付された電子メールを受信して記憶する通信端末装置として、携帯電話機に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話機の基本的な構成要素を示したブロック図である。
この携帯電話機は、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)など、各種の機能を備えている。この電子メール機能は、図示省略したが、無線通信網、送信側のメールサーバ、受信側のメールサーバを介して電子メール(ショートメールをも含む)の送受信を行う通信機能である。なお、電子メールには画像・音声・映像などの各種のファイルを添付することができるが、以下、電子メールにファイルが添付されている場合でも、単に、電子メールと称する場合がある。
【0025】
制御部1は、二次電池を備えた電源部2からの電力供給によって動作し、記憶部3内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話機の全体動作を制御するもので、この制御部1にはCPU(中央演算処理装置)やメモリなどが設けられている。記憶部3は、ROM、RAMなどの内部メモリで、プログラム領域とデータ領域とを有し、このプログラム領域には、後述する図3及び図4に示す動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムが格納されている。
【0026】
また、記憶部3のデータ領域には、この携帯電話機が動作するために必要な各種のデータ(例えば、フラグ情報、タイマ情報など)を一時的に記憶するワーク領域などが設けられている。また、このデータ領域には、受信した電子メールを一時的に格納(一時記憶)するためのバッファBF、このバッファBF内の電子メールを記憶保存するためのメモリ(メールボックス)MBが設けられているほか、後述するアドレス帳AD、メールフォルダMFが設けられている。なお、記憶部3としては、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよい。操作部4は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを行うもので、制御部1は、操作部4からのキー操作信号に応じた処理として、例えば、電子メール作成/編集処理、電子メール送信処理など、各種の処理を実行する。
【0027】
通信部5は、無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能の動作時に最寄りの基地局との間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調したのち、電話部6を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを電話部6から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化したのち、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナから発信出力させる。また、通信部5は、無線通信網を介して電子メールを受信したり、送信したりする電子メールの送受信動作を行う。表示部7は、高精細液晶あるいは有機ELなどを使用し、例えば、文字情報、待受画像、電子メールの内容などを表示する。
【0028】
図2は、アドレス帳ADを説明するための図である。
アドレス帳ADは、通信相手に関する情報を記憶するもので、「名前」、「メールアドレス」、「電話番号」、「縮小フラグ」の各項目を有し、その内容は、操作部4や可搬型メモリなどから任意に入力設定されたものである。「名前」、「メールアドレス」、「電話番号」は、通信相手を特定するための情報である。「縮小フラグ」は、受信した電子メールの差出人に応じてその電メールに添付されているファイルを縮小してもよいか否か、つまり、縮小を禁止するか許可するかを示すフラグで、その値が“1”の場合には、その添付ファイルの縮小を禁止することを示し、“0”の場合には、添付ファイルの縮小を許容することを示している。
【0029】
ここで、制御部1は、通信部5からの電子メールの受信を検出すると、受信した電子メールをバッファBFに一時的に格納したのち、このバッファBF内に格納されている電子メールの添付ファイルのサイズを縮小するための所定の条件を満たすか否かの判別するようにしている。ここで、その条件を満たせば、当該添付ファイルのサイズを縮小するほか、この縮小後の添付ファイルを当該電子メールと共にメモリMBに記憶保存するようにしている。この場合、上述の「縮小フラグ」は、添付ファイルのサイズを縮小するか否かを示す所定の条件で、受信した電子メールの差出人(発信元)に対応する「縮小フラグ」が“0”に設定されていれば、所定の条件を満たすものとして、添付ファイルのサイズを縮小するようにしている。
【0030】
また、添付ファイルのサイズを縮小するための条件としては、上述した電子メールの差出人以外に、その添付ファイルのサイズがメモリMBの記憶残量より大きいことを条件とし、また、電子メールが重要メールであることを条件としている。また、添付ファイルのサイズを縮小する場合には、ファイル圧縮(可逆圧縮、非可逆圧縮)や表示サイズの変更を行うようにしている。例えば、添付ファイルが音楽などの音声ファイルであれば、非可逆圧縮を行い、画像(静止画)ファイルであれば、可逆圧縮又は非可逆圧縮を行い、映像(動画)ファイルであれば、動画特有の圧縮としてフレーム間予測などを行うようにしている。
【0031】
次に、第1実施形態における携帯電話機の動作概念を図3及び図4に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0032】
図3は、電源投入(オン)に伴って実行開始される携帯電話機の全体動作の概要を示したフローチャートである。
先ず、制御部1は、バッファBFなどをクリアするなどの初期処理を行ったのち(ステップA1)、着信などの待ち受け状態となる(ステップA2)。そして、この待ち受け状態において、通信部5から電話の着信有無をチェックしたり(ステップA3)、電子メールの受信有無をチェックしたり(ステップA8)、何らかの操作有無をチェックしたりする(ステップA17)。いま、電話着信を検出したときには(ステップA3でYES)、回線接続させるオフフック操作に応答して(ステップA4でYES)、通話可能状態とする通話処理を開始する(ステップA5)。また、その後のオンフック操作に応答して(ステップA6でYES)、回線切断処理を実行したのち(ステップA7)、上述のステップA3に戻る。
【0033】
また、待ち受け状態において、何らかの操作が行われたときには(ステップA17でYES)、その操作に応じた処理として、例えば、電話発信処理、電子メール送信処理、各種の設定処理などを行ったのち(ステップA18)、上述のステップA3に戻る。また、通信部5から電子メールを受信した場合には(ステップA8でYES)、この電子メールをバッファBFに格納したのち(ステップA9)、この電子メール(添付ファイルを含む)のサイズを検出するほか、メモリMBの記憶残量を検出したのち、この受信メールサイズは、現時点におけるメモリMBの記憶残量以下であるか、つまり、現在の記憶残量で電子メールをその添付ファイルを含めてメモリMBに保存することができるかを調べる(ステップA10)。
【0034】
ここで、「電子メールのサイズ≦メモリMBの記憶残量」が成立する場合には(ステップA10でYES)、電子メールの全てをメモリMBに保存することができるので、ステップA19に移り、今回受信した電子メールにはファイルが添付されているかを調べる。いま、添付ファイルが無ければ(ステップA19でNO)、ステップA15に移り、今回受信した電子メールをバッファBFから読み出してメモリMBに転送保存する。そして、バッファBFの内容をクリアしたのち(ステップA16)、上述のステップA3に戻る。
【0035】
また、添付ファイルが有れば(ステップA19でYES)、この添付ファイルに“重要フラグ”が付加されているかを調べる(ステップA20)。この重要フラグは、電子メールの送信者側において、重要性の高いファイルであることを明示するために付加されたもので、電子メールやその添付ファイルに“重要フラグ”が付加されていれば(ステップA20でYES)、添付ファイル(重要ファイル)の縮小を禁止するために、ステップA15に移り、バッファBF内の電子メールを添付ファイルと共に読み出してメモリMBに転送保存する。
【0036】
また、“重要フラグ”が付加されていなければ(ステップA20でNO)、電子メールの差出人を特定する情報(例えば、名前、メールアドレスなど)を取得し(ステップA21)、この情報に基づいてアドレス帳ADを参照して差出人を特定する(ステップA22)。そして、この差出人に対応付けられている「縮小フラグ」は、“1”か、つまり、添付ファイルの縮小が禁止されているかを調べ(ステップA23)、「縮小フラグ」が“1”であれば(ステップA23でYES)、上述の場合と同様に、添付ファイルの縮小を禁止するために、ステップA15に移り、バッファBF内の電子メールをその添付ファイルと共に読み出してメモリMBに転送保存する。
【0037】
一方、電子メールを受信してバッファBFに格納した状態において、メモリMBの記憶残量が電子メールのサイズ未満で、この電子メールをメモリMBに保存することができない場合には(ステップA10でNO)、今回受信した電子メールにファイルが添付されているかを調べる(ステップA11)。いま、添付ファイルが無ければ(ステップA11でNO)、メモリMBの残量不足を報知するために、メモリオーバーエラー表示を行う(ステップA12)。そして、バッファBFの内容をクリアしたのち(ステップ16)、上述のステップA3に戻る。
【0038】
また、メモリMBの記憶残量が少なく、今回受信した電子メールを保存できない場合に(ステップA10でNO)、それに添付ファイルが有れば(ステップA11でYES)、後述する添付ファイル縮小処理の実行に移る(ステップA13)。この添付ファイル縮小処理は、バッファBF内の添付ファイルのサイズを縮小するもので、この縮小処理が実行開始されるのは、添付ファイルのサイズがメモリMBの記憶残量よりも大きい場合のほか(ステップA10でNO)、重要な添付ファイルではない場合(ステップA20でNO)でかつ電子メールの差出人が所定の差出人(縮小フラグが“0”の差出人)の場合(ステップA23でNO)である。この添付ファイル縮小処理によって添付ファイルのサイズが縮小されると、この縮小後の添付ファイルのサイズを検出し、バッファBF内の電子メールのサイズ(縮小後のサイズ)を検出し、縮小後のメールサイズは、メモリMBの記憶残量以下であるかを調べる(ステップA14)。
【0039】
いま、添付ファイルのサイズを縮小しても、縮小後のメールサイズがメモリMBの記憶残量を超えたままであれば(ステップA14でNO)、メモリMBの残量不足を報知するために、メモリオーバーエラー表示を行うが(ステップA12)、添付ファイルを縮小することによってメールサイズがメモリMBの記憶残量以下であった場合、つまり、添付ファイルのサイズを縮小することによってメモリMBに保存できるようになった場合には(ステップA14でYES)、バッファBF内の電子メールをその添付ファイルと共に読み出してメモリMBに転送保存する(ステップA15)。
【0040】
図4は、添付ファイル縮小処理(図3のステップA13)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、制御部1は、添付ファイルは画像(静止画)ファイルか(ステップB1)、映像(動画)ファイルかその他のファイルかを調べる(ステップB4)。いま、添付ファイルが画像ファイルであれば(ステップB1でYES)、その表示サイズ(解像度)は、1280×960dots(100万画素)より大きいかを調べ(ステップB2)、1280×960dotsより大きくなければ、次のステップB7に移るが、1280×960dotsより大きければ(ステップB2でYES)、アスペクト比を維持して表示サイズを1280×960dots以下、例えば、1280×720dots(16:9)、960×960dots(1:1)などのサイズに縮小したのち(ステップB3)、次のステップB9に移る。
【0041】
同様に、添付ファイルが映像ファイルであれば(ステップB4でYES)、その表示サイズは、640×480dotsより大きいかを調べ(ステップB5)、640×480dotsより大きくなければ、次のステップB7に移るが、640×480otsより大きければ(ステップBでYES)、アスペクト比を維持して表示サイズを640×480dots以下、例えば、640×360dots(16:9)などのサイズに縮小したのち(ステップB6)、次のステップB9に移る。また、画像ファイル、映像ファイル以外の添付ファイルである場合には(ステップB4でNO)、次のステップB7に移る。
【0042】
このステップB7は、受信した添付ファイルが圧縮されているか、つまり、電子メールの送信側などで既にファイルが圧縮済みであるかをチェックするための判断ステップであり、添付ファイルが圧縮されていなければ(ステップB7でNO)、ステップB9に移ってファイル圧縮処理を実行して添付ファイルを圧縮する。ここで、添付ファイルの種類などに応じてその添付ファイルに対して可逆圧縮、非可逆圧縮、フレーム間予測などを行う。そして、バッファBF内の当該添付ファイルを当該圧縮(縮小)後の添付ファイルに置き換えたのち(ステップB10)、図4のフローの終了となる。また、受信した添付ファイルが既にファイル圧縮されている場合でも(ステップB7でYES)、この添付ファイルの更なる圧縮が可能であれば(ステップB8でYES)、例えば、圧縮率や圧縮方法を変更して、更なる圧縮を行うが(ステップB9)、更なる圧縮が不可能であれば(ステップB8でNO)、この時点で図4のフローの終了となる。
【0043】
以上のように、この第1実施形態において制御部1は、通信部5から電子メールを受信した際に、この電子メールをバッファBFに一時的に格納すると共に、この電子メールの添付ファイルがそれを縮小するための所定の条件を満たしているか否かを判別し、その条件を満たしている場合には、この添付ファイルのサイズを縮小するほか、この縮小後の添付ファイルを当該電子メールと共にメモリMBに記憶するようにしたので、添付ファイルを縮小しても良いか否かを判別しつつメモリMBの使用量を減らすことができる。したがって、膨大なファイルが添付されている電子メールを受信した場合でも電子メールを効率よく記憶することができ、電子メール受信側の負担を軽減することが可能となる。
【0044】
また、受信した電子メールのサイズがメモリMBの記憶残量より大きいか否かにより所定の条件を満たすかを否か判別するようにしたことで、メモリ残量が足りない場合に古い受信メールから自動的に削除する機能を搭載している場合でも、気づかないうちに古い受信メールが削除されてしまうという事態を解消することができる。
【0045】
受信した電子メールの差出人が所定の差出人(縮小フラグが“0”の差出人)であるか否かにより条件を満たすか否か判別するようにしたので、電子メールの差出人が親しい友人などの特定人であれば、その添付ファイルを縮小せずに記憶することができ、それ以外の差出人であれば、その添付ファイルを縮小して記憶することができるので、差出人が誰かに応じて添付ファイルのサイズを縮小することができる。特に、添付ファイルを非可逆性圧縮する場合でも、親しい友人などの特定人からの添付ファイルであれば、その全ての内容をそのまま閲覧することができる。
【0046】
受信した電子メールが重要メールであるか否かにより条件を満たすか否か判別するようにしたので、重要な添付ファイルであれば、それを縮小せずに記憶することができ、それ以外の添付ファイルであれば、それを縮小して記憶することができるので、重要な添付ファイルかに応じて添付ファイルのサイズを縮小することができる。特に、添付ファイルを非可逆性圧縮する場合でも、重要な添付ファイルであれば、その全ての内容をそのまま閲覧することができる。
【0047】
添付ファイルのファイルサイズを縮小するようにしたので、可逆圧縮又は非可逆圧縮による効果的な圧縮が可能となり、メモリMBの使用量を減らすことができる。
【0048】
受信した電子メールの添付ファイルが既に縮小されている場合であっても、更なる縮小が可能であるか否かを判別し、更なる縮小が可能であれば、添付ファイルのサイズの更なる縮小を行うようにしたので、効果的な圧縮が可能となり、メモリMBの使用量を減らすことができる。
【0049】
受信される添付ファイルが画像ファイル、映像ファイルの場合には、その添付ファイルの表示サイズを縮小するようにしたので、表示サイズの変更によって効果的な圧縮が可能となり、メモリMBの使用量を減らすことができる。
【0050】
なお、上述した実施形態においては、添付ファイルのサイズを縮小するための条件として、電子メールの差出人、メモリMBの記憶残量、電子メールの重要性を例示したが、これに限らず、添付ファイルの内容、日時情報などを縮小条件としてもよい。例えば、撮影画像が添付ファイルの場合には、その撮影画像を解析して人物が写っているかを判定し、人物が写っていれば、その画像ファイルを縮小せず、それ以外の画像ファイルを縮小するようにしてもよい。また、添付ファイルに含まれている日時情報(撮影日時など)を参照した結果、例えば、現在日時よりも6ヶ月以上前の撮影であれば、その添付ファイルを縮小し、それ以降の撮影であれば、添付ファイルを縮小しないようにしてもよい。
【0051】
また、上述した第1実施形態においては、添付ファイルを縮小するための条件が成立した際に、添付ファイルのサイズを縮小するようにしたが、メッセージを出力して添付ファイルを縮小するか否かをユーザに問い合わせたのち、縮小を要求するユーザ指示に応答して添付ファイルのサイズを縮小するようにしてもよい。
【0052】
(実施形態2)
以下、この発明の第2実施形態について図5〜図8を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、電子メールの添付ファイルがそれを縮小するための所定の条件を満たしているか否かを判別し、その条件を満たしている場合には、その電子メールの添付ファイルのサイズを縮小するようにしたが、この第2実施形態においては、メモリMBに保存されている電子メールを整理するタイミングになったか否かを判別し、整理するタイミングになった場合に、その電子メールの添付ファイルのサイズを縮小するようにしたものである。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。なお、上述の第1実施形態で説明した図1、図2は、この第2実施形態においても同様であるので、その説明は省略するものとする。
【0053】
図5は、メールフォルダMFを説明するための図である。
メールフォルダMFは、メモリMBに保存されている各電子メールを管理するための管理情報を記憶するもので、「受信日時」、「差出人」、「題名」、「重要」、「添付」の各項目を有している。「受信日時」は、電子メールを受信したときの日時、「差出人」はその発信元、「題名」は、そのタイトルを示している。「重要」は受信した電子メールやその添付ファイルに付加されている“重要フラグ”を示し、上述した第1実施形態と同様に、その値が“1”のときには、重要性があるファイルであることを示している。「添付」は、添付ファイルの種類(例えば、画像、映像、音楽)を示している。
【0054】
図6は、電子メールを整理するタイミングを説明するための図である。
メモリMBに保存されている電子メールを整理するタイミングを示すフラグとしては、“0”、“1”、“2”を有し、タイミングフラグ“0”は、メモリMBの記憶残量が予め設定されている閾値を下回る場合のみ添付ファイルのサイズを縮小する処理を行うことを示している。タイミングフラグ“1”は、電子メールを受信した際に、メモリMBの記憶残量が閾値を下回る場合に添付ファイルのサイズを縮小する処理を行うことを示している。タイミングフラグ“2”は、タイマが所定時間を計時する毎に添付ファイルのサイズを縮小する処理を行うことを示している。このように電子メールを整理するタイミングとして、各タイミングフラグ“0”、“1”、“2”のうち、そのいずれかをユーザ操作によって任意に指定して設定可能となっている。
【0055】
図7は、第2実施形態において、電源投入(オン)に伴って実行開始される携帯電話機の全体動作の概要を示したフローチャートである。
先ず、制御部1は、バッファBF、タイマなどをクリアするなどの初期処理を行ったのち(ステップC1)、着信などの待ち受け状態となる(ステップC2)。そして、電話の着信有無をチェックしたり(ステップC3)、電子メールの受信有無をチェックしたり(ステップC8)、タイマが所定の時間(例えば、60分)を計時したかをチェックしたり(ステップC17)、何らかの操作有無をチェックしたりする(ステップC20)。いま、図3と同様に、電話着信を検出したときには(ステップC3でYES)、第1実施形態と同様に電話処理の実行に移る(ステップC4〜C7)。
【0056】
また、何らかの操作が行われたときには(ステップC20でYES)、操作に応じた処理として、例えば、電話発信処理、電子メール送信処理、タイミングフラグ設定処理などを実行する(ステップC21)。このタイミングフラグ設定処理は、上述したタイミングフラグ“0”、“1”、“2”の中から所望するタイミングを任意に設定する操作が行われた際に実行される。その後、メモリMBの記憶残量を検出し、メモリ記憶残量は予め決められている閾値以上かを調べる(ステップC22)。ここで、メモリ記憶残量が十分残っていて閾値以上であれば(ステップC22でYES)、上述のステップC3に戻るが、メモリ記憶残量が閾値を下回っていて残量不足の間近であれば(ステップC22でNO)、上述したタイミングフラグの値に拘わらず、縮小対象の電子メールを特定するためのメール特定処理を行ったのち(ステップC12)、添付ファイル縮小処理に移る(ステップC13)。
【0057】
図8は、メール特定処理(図7のステップC12)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、制御部1は、メールフォルダMFの「受信日時」を参照して(ステップD1)、最も古い電子メールを特定し(ステップD2)、それに添付ファイルが有るかを調べる(ステップD3)。ここで、添付ファイルが無ければ、この電子メールを縮小対象から外すためにステップD8に移り、次に古い電子メールを特定したのち、それに添付ファイルが有るかを調べる(ステップD3)。
【0058】
以下、「受信日時」の古い順に電子メールを順次特定しながら添付ファイルの有無をチェックする動作を繰り返す(ステップD3、D8)。これによって添付ファイルの有る電子メールを特定することができた場合には(ステップD3でYES)、この添付ファイルは重要ファイルであるかを調べるために、その「重要フラグ」の値は“1”であるかをチェックする(ステップD4)。いま、「重要フラグ」が“1”で、重要な添付ファイルであると判断した場合には(ステップD4でYES)、この電子メールを縮小対象から外すために、次に古い電子メールを特定する処理に移る(ステップD8)。
【0059】
また、「重要フラグ」が“0”であれば(ステップD4でNO)、特定した電子メールに対応付けられている「差出人」をメールフォルダMFから取得し(ステップD5)、この「差出人」に基づいてアドレス帳ADを参照し(ステップD6)、その「差出人」に対応する「縮小フラグ」は“1”であるかをチェックすることによって添付ファイルの縮小が禁止されているファイルであるかを調べる(ステップD7)。ここで、「縮小フラグ」が“1”であれば(ステップD7でYES)、この電子メールを縮小対象から外すために、次に古い電子メールを特定する処理に移るが(ステップD8)、「縮小フラグ」が“0”であれば(ステップD7でNO)、この電子メールを縮小対象としてバッファBFに格納する(ステップD9)。
【0060】
このようにして縮小対象となる電子メールを特定するメール特定処理が終わると(図7のステップC12)、上述した図4のフローチャートにしたがって添付ファイル縮小処理を行う(ステップC13)。そして、縮小前の電子メールを縮小後の電子メールに置き換えるために、縮小対象として特定した電子メールをメモリMBから削除したのち(ステップC14)、縮小後の電子メールをバッファBFから読み出してメモリMBに記憶保存する(ステップC15)。そして、バッファBFをクリアしたのち(ステップC16)、上述のステップC3に戻る。
【0061】
一方、電子メールを受信したときには(ステップC8でYES)、受信した電子メールをメモリMBに記憶保存したのち(ステップC9)、メモリMBの記憶残量を検出し、その記憶残量は予め決められている閾値以上かを調べる(ステップC10)。いま、メモリ記憶残量が閾値を下回っていて残量不足の間近であれば(ステップC10でNO)、タイミングフラグの値に拘わらず、縮小対象の電子メールを特定するメール特定処理を行ったのち(ステップC12)、添付ファイル縮小処理の実行に移る(ステップC13)。
【0062】
また、メモリ記憶残量が十分残っていて閾値以上であれば(ステップC10でYES)、タイミングフラグが“1”に設定されているか、つまり、電子メールを受信した際に、電子メールを整理することが設定されているかを調べる(ステップC11)。いま、タイミングフラグが“1”でなければ、上述のステップC3に戻るが、タイミングフラグが“1”であれば(ステップC11でYES)、縮小対象の電子メールを特定するメール特定処理を実行したのち(ステップC12)、添付ファイル縮小処理の実行に移る(ステップC13)。
【0063】
他方、タイマが所定時間を計時した際には(ステップC17でYES)、タイミングフラグが“2”に設定されているか、つまり、タイマが所定時間を計時したことを条件に電子メールを整理することが設定されているかを調べる(ステップC18)。いま、タイミングフラグが“2”でなければ、上述のステップC3に戻るが、タイミングフラグが“2”であれば(ステップC18でYES)、タイマをクリア・スタートさせる(ステップC19)。そして、縮小対象の電子メールを特定するメール特定処理を実行したのち(ステップC12)、添付ファイル縮小処理の実行に移る(ステップC13)。
【0064】
以上のように、この第2実施形態においては、メモリMBに記憶されている電子メールを整理するタイミングになったか否かを判別し、そのタイミングになった際に、その整理対象となる電子メールを特定して、この電子メールの添付ファイルのサイズを縮小するほか、この縮小後の添付ファイルを電子メールと共にメモリMBに記憶するようにしたので、メモリMBの内容を整理することができ、膨大なファイルが添付されている電子メールを受信した場合でも電子メールを効率よく記憶することができ、電子メール受信側の負担を軽減することが可能となる。
【0065】
新たな電子メールを受信した際に、電子メールを整理するタイミングであると判別するようにしたので、電子メールの受信時にメモリMBの内容を整理することができる。
【0066】
メモリMBの記憶残量が所定の閾値より小さくなった際に、電子メールを整理するタイミングであると判別するようにしたので、メモリ記憶残量に応じてメモリMBの内容を整理することができるほか、メモリ残量が足りない場合に古い受信メールから自動的に削除するようにした機能が搭載されていても、気づかないうちに古い受信メールが削除されてしまうということを効果的に防止することができる。
【0067】
所定の時間が経過する毎に、電子メールを整理するタイミングであると判別するようにしたので、ユーザが意識しなくても、メモリMBのメモリ残量を確保することができる。
【0068】
メモリMBに記憶されている電子メールの日付(受信日時)に基づいて整理の対象となる電子メールを特定するようにしたので、重要ではない可能性がある最も古い電子メールの添付ファイルから優先して縮小することができる。
【0069】
メモリMBに記憶されている電子メールの差出人が所定の差出人であるか否かにより整理の対象となる電子メールを特定するようにしたので、例えば、親しい友人から送られてきた電子メールの添付ファイルは縮小せず、それ例外の電子メールの添付ファイルを優先して縮小することができる。
【0070】
メモリMBに記憶されている電子メールが重要メールであるか否かにより整理の対象となる電子メールを特定するようにしたので、重要な電子メールの添付ファイルは縮小せず、それ以外の電子メールの添付ファイルを優先して縮小することができる。
【0071】
タイミングフラグ“0”、“1”、“2”の中から所望するタイミングを任意に指定するようにしたので、例えば、電子メールの過去の受信状況や今後の受信予定などを考慮して、適切なタイミングを設定することができる。
【0072】
なお、上述した第2実施形態においては、メモリMBに記憶されている電子メールを整理するタイミングとして、メモリMBの記憶残量が予め設定されている閾値を下回る場合、電子メールを受信した際にメモリMBの記憶残量が閾値を下回る場合、タイマが所定時間を計時した場合を示したが、これに限らず、ユーザ操作によって電子メールの整理が指示された際に、メモリMBの内容を整理するようにしてもよい。
【0073】
また、上述した第2実施形態においては、電子メールを整理するタイミングになった際に、添付ファイルのサイズを縮小するようにしたが、メッセージを出力して添付ファイルを縮小するか否かをユーザに問い合わせたのち、縮小を要求するユーザ指示に応答して添付ファイルのサイズを縮小するようにしてもよい。
【0074】
また、上述した各実施形態においては、添付ファイルのサイズを縮小する場合、ファイル圧縮(可逆圧縮、非可逆圧縮)や表示サイズの変更を行うようにしたが、どのようにサイズを縮小するかは任意であり、例えば、電子メール毎に縮小する場合に限らず、複数の電子メールをまとめて縮小するようにしてもよい。つまり、メモリMBに記憶されている複数の電子メールに共通する部分(テキストや画像など)が存在する場合には、その共通部分を他の文字などに置き換えて記憶保存するようにしてもよい。
その他、電子メール機能付きの携帯電話機に限らず、例えば、電子メール機能付きのPDA(個人用の携帯情報端末)・デジタルカメラ・音楽プレイヤーであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】ファイルが添付された電子メールを受信して記憶する通信端末装置として適用した携帯電話機の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図2】アドレス帳ADを説明するための図。
【図3】電源投入(オン)に伴って実行開始される携帯電話機の全体動作の概要を示したフローチャート。
【図4】添付ファイル縮小処理(図3のステップA13)を詳述するためのフローチャート。
【図5】第2実施形態においてメールフォルダMFを説明するための図。
【図6】第2実施形態において電子メールを整理するタイミングを説明するための図。
【図7】第2実施形態において、電源投入(オン)に伴って実行開始される携帯電話機の全体動作の概要を示したフローチャート。
【図8】メール特定処理(図7のステップC12)を詳述するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0076】
1 制御部
3 記憶部
4 操作部
5 通信部
BF バッファ
AD アドレス帳
MF メールフォルダ
MB メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファイルが添付された電子メールを受信する受信手段と、この受信手段によって受信した電子メールを記憶する記憶手段とを備える通信端末装置であって、
前記受信手段によって電子メールを受信した際に、この電子メールを一時的に格納する一時格納手段と、
この一時格納手段に格納されている電子メールの添付ファイルがそれを縮小するための所定の条件を満たしているか否かを判別する条件判別手段と、
この条件判別手段によって所定の条件を満たすと判別された場合に、当該添付ファイルのサイズを縮小するほか、この縮小後の添付ファイルを当該電子メールと共に前記記憶手段に記憶させる制御手段と、
を具備したことを特徴とする通信端末装置。
【請求項2】
前記条件判別手段は、前記受信手段によって受信した電子メールのサイズが前記記憶手段の記憶残量より大きいか否かに応じて所定の条件を満たすかを否か判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項3】
前記条件判別手段は、前記受信手段によって受信した電子メールの差出人が所定の差出人であるか否かにより条件を満たすか否か判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項4】
前記条件判別手段は、前記受信手段によって受信した電子メールが重要メールであるか否かにより条件を満たすか否か判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記添付ファイルのファイルサイズを縮小する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項6】
前記条件判別手段は、前記受信手段によって受信した電子メールの添付ファイルが既に縮小されている場合であっても、更なる縮小が可能であるか否かを判別し、
前記制御手段は、前記条件判別手段により更なる縮小が可能と判別された場合に、当該添付ファイルのサイズの更なる縮小を行う、
ようにしたことを特徴とする請求項5記載の通信端末装置。
【請求項7】
前記受信手段によって受信した電子メールの添付ファイルは、画像ファイルあるいは映像ファイルであって、前記制御手段は、当該添付ファイルの表示サイズを縮小する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項8】
ファイルが添付された電子メールを受信する受信手段と、この受信手段によって受信した電子メールを記憶する記憶手段とを備える通信端末装置であって、
前記記憶手段に記憶されている電子メールを整理するタイミングになったか否かを判別するタイミング判別手段と、
このタイミング判別手段によって電子メールを整理するタイミングになったと判別された場合に、その整理対象となる電子メールを特定する特定手段と、
この特定手段によって特定された電子メールの添付ファイルのサイズを縮小するほか、この縮小後の添付ファイルを当該電子メールと共に前記記憶手段に記憶させる制御手段と、
を具備したことを特徴とする通信端末装置。
【請求項9】
前記タイミング判別手段は、前記受信手段によって新たな電子メールが受信された際に、前記記憶手段に記憶されている電子メールを整理するタイミングであると判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項8記載の通信端末装置。
【請求項10】
前記タイミング判別手段は、前記記憶手段の記憶残量が所定の閾値より小さくなった際に、電子メールを整理するタイミングであると判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項8記載の通信端末装置。
【請求項11】
前記タイミング判別手段は、所定の時間が経過する毎に、電子メールを整理するタイミングであると判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項8記載の通信端末装置。
【請求項12】
前記特定手段は、前記記憶手段に記憶されている電子メールの日付により整理の対象となる電子メールを特定する、
ようにしたことを特徴とする請求項8記載の通信端末装置。
【請求項13】
前記特定手段は、前記記憶手段に記憶されている電子メールの差出人が所定の差出人であるか否かにより整理の対象となる電子メールを特定する、
ようにしたことを特徴とする請求項8記載の通信端末装置。
【請求項14】
前記特定手段は、前記記憶手段に記憶されている電子メールが重要メールであるか否かにより整理の対象となる電子メールを特定する、
ようにしたことを特徴とする請求項8記載の通信端末装置。
【請求項15】
前記記憶手段に記憶されている電子メールを整理するタイミングをユーザ操作によって任意に指定するタイミング指定手段を更に備え、
前記タイミング判別手段は、前記タイミング指定手段によって指定されたタイミングになったか否かを判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項8記載の通信端末装置。
【請求項16】
コンピュータに対して、
ファイルが添付された電子メールを受信して、この受信した電子メールを記憶手段に記憶する機能と、
前記電子メールを受信した際に、この電子メールを一時的に格納する機能と、
前記一時格納されている電子メールの添付ファイルがそれを縮小するための所定の条件を満たしているか否かを判別する機能と、
前記判別の結果、所定の条件を満たすと判別された場合に、当該添付ファイルのサイズを縮小するほか、この縮小後の添付ファイルを当該電子メールと共に前記記憶手段に記憶させる処理を行う機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項17】
コンピュータに対して、
ファイルが添付された電子メールを受信して、この受信した電子メールを記憶手段に記憶させる処理を行う機能と、
前記記憶手段に記憶されている電子メールを整理するタイミングになったか否かを判別する機能と、
前記電子メールを整理するタイミングになったと判別された場合に、その整理対象となる電子メールを特定する機能と、
前記特定された電子メールの添付ファイルのサイズを縮小するほか、この縮小後の添付ファイルを当該電子メールと共に前記記憶手段に記憶させる処理を行う機能と、
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−122729(P2010−122729A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−293307(P2008−293307)
【出願日】平成20年11月17日(2008.11.17)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】