説明

集合住宅訪問システム及び集合住宅訪問方法

【課題】比較的戸数の多い大規模な集合住宅においても、一部の者が集合玄関機を長時間占有してしまうことを防止できる集合住宅訪問システム及び集合住宅訪問方法を提供すること。
【解決手段】集合住宅訪問システムにおいては、宅配業者が受付端末1ですべての訪問先を入力すると、受付端末1から訪問先の部屋情報が管理装置2に送られる。管理装置2は、訪問先の部屋のインターホン3に報知信号を同報で送信する。インターホン3は、報知信号を受信し、報知信号にしたがって鳴動する。居住者が訪問を受諾する場合にインターホン3の宅配ボタンを押下すると、受諾した旨の信号が管理装置2に送信される。管理装置2では、受諾した旨の信号を集計してその結果を受付端末1に送信する。受付端末1は、集計結果を表示するか、プリントアウトする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集合住宅訪問システム及び集合住宅訪問方法に関し、特に、比較的戸数の多い大規模な集合住宅の訪問システム及び訪問方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の集合住宅には、通常インターホンシステムが装備されている。このインターホンシステムは、例えば集合玄関機、居室端末、及び宅配ロッカーをそれぞれ制御するための制御装置を有するものである。このようなインターホンシステムにおいては、集合住宅の居住者が不在時において(宅配物の)配達人により配達される荷物を、配達人が宅配ロッカー内に保管した後、受取先の住戸の居室番号を入力すると、この居室番号からなる宛先居室番号情報及び着荷がある旨の着荷情報を含む着荷データ信号が出力される(特許文献1、段落番号[0007])。
【特許文献1】特開2003−274029号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、比較的戸数の多い大規模な集合住宅においては、従来のシステムのように、居住者の在宅・不在の確認を個別に行うようにすると、一部の業者が集合玄関機を長時間占有してしまうことになり、他の来訪者に迷惑がかかる恐れがある。
【0004】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、比較的戸数の多い大規模な集合住宅においても、一部の者が集合玄関機を長時間占有してしまうことを防止できる集合住宅訪問システム及び集合住宅訪問方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の集合住宅訪問システムは、集合住宅の部屋情報を表示する表示手段、及び表示された前記部屋のうち訪問する部屋の部屋情報を送信すると共に、訪問を受諾した居住者の部屋の受諾者情報を受信する送受信手段を有する集合玄関端末と、前記部屋情報及び前記受諾者情報を管理する管理手段、並びに前記訪問する部屋に報知信号を送信すると共に、前記受諾者情報を受信して前記集合玄関端末に送信する送受信手段を有する管理装置と、前記報知信号を受信したことを知らせる報知手段、及び前記報知信号を受信すると共に、訪問を受諾した旨の信号を前記管理装置に送信する送受信手段を有する宅内端末と、を具備することを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、集合玄関において集合玄関端末により配達先の在宅確認(訪問受諾確認)を行うことができるので、集合玄関端末を占有されることを防止できる。
【0007】
本発明の集合住宅訪問システムにおいては、前記集合玄関端末は、前記受諾者情報を出力する出力手段を有することが好ましい。この構成によれば、配達先の訪問の受諾を出力したもので残せるので、訪問受諾に関するトラブルを防止できる。
【0008】
本発明の集合住宅訪問システムは、集合住宅の部屋情報を表示する表示手段、及び表示された前記部屋のうち訪問する部屋の部屋情報を送信する送信手段を有する集合玄関端末と、訪問を受諾した居住者の部屋の受諾者情報を受信する受信手段を有する携帯端末と、前記部屋情報及び前記受諾者情報を管理する管理手段、並びに前記訪問する部屋に報知信号を送信すると共に、前記受諾者情報を受信して前記携帯端末に送信する送受信手段を有する管理装置と、前記報知信号を受信したことを知らせる報知手段、及び前記報知信号を受信すると共に、訪問を受諾した旨の信号を前記管理装置に送信する送受信手段を有する宅内端末と、を具備することを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、集合玄関において集合玄関端末により配達先を入力し、在宅確認(訪問受諾確認)を携帯端末で行うことができるので、集合玄関端末を占有されることを防止できる。また、配達先の訪問の受諾を携帯端末で残せるので、訪問受諾に関するトラブルも防止できる。
【0010】
本発明の集合住宅訪問システムにおいては、前記管理装置は、エントランス開錠キーを管理しており、前記集合玄関端末及び前記携帯端末は、それぞれ非接触通信を行う非接触通信手段を有し、前記携帯端末は、前記管理装置から前記エントランス開錠キーを取得し、非接触通信により前記エントランス開錠キーを用いて開錠することが好ましい。
【0011】
本発明の集合住宅訪問システムにおいては、前記携帯端末は、所定の時間内において、前記受諾者情報が更新されたときに新たな受諾者情報を受信することが好ましい。この構成によれば、集合住宅構内で配達している最中に最新の受諾者情報を確認することが可能となる。
【0012】
本発明の集合住宅訪問システムにおいては、前記携帯端末は、訪問した部屋の訪問部屋情報を前記管理装置に送信することが好ましい。
【0013】
本発明の集合住宅訪問システムにおいては、前記管理装置は、前記部屋情報を受け取ったときから所定時間を計測する計測手段を有することが好ましい。
【0014】
本発明の集合住宅訪問方法は、集合玄関端末に表示された集合住宅の部屋のうち訪問する部屋の部屋情報を前記集合玄関端末から管理装置に送信する工程と、前記部屋情報に基づいて前記管理装置から該当する宅内端末に報知信号を送信する工程と、訪問を受諾した旨の信号を少なくとも一部の宅内端末から前記管理装置に送信する工程と、前記信号に基づいて集計された受諾者情報を前記管理装置から前記集合玄関端末に送信する工程と、を具備することを特徴とする。
【0015】
この方法によれば、集合玄関において集合玄関端末により配達先の在宅確認(訪問受諾確認)を行うことができるので、集合玄関端末を占有されることを防止できる。
【0016】
本発明の集合住宅訪問方法は、集合玄関端末に表示された集合住宅の部屋のうち訪問する部屋の部屋情報を前記集合玄関端末から管理装置に送信する工程と、前記部屋情報に基づいて前記管理装置から該当する宅内端末に報知信号を送信する工程と、訪問を受諾した旨の信号を少なくとも一部の宅内端末から前記管理装置に送信する工程と、前記信号に基づいて集計された受諾者情報を前記管理装置から携帯端末に送信する工程と、を具備することを特徴とする。
【0017】
この方法によれば、集合玄関において集合玄関端末により配達先を入力し、在宅確認(訪問受諾確認)を携帯端末で行うことができるので、集合玄関端末を占有されることを防止できる。また、配達先の訪問の受諾を携帯端末で残せるので、訪問受諾に関するトラブルも防止できる。
【0018】
本発明の集合住宅訪問方法においては、前記携帯端末が前記管理装置で管理するエントランス開錠キーを取得する工程と、前記携帯端末が前記エントランス開錠キーを用いて開錠する工程と、を具備することが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明の集合住宅訪問システムによれば、集合玄関端末に表示された集合住宅の部屋のうち訪問する部屋の部屋情報を前記集合玄関端末から管理装置に送信し、前記部屋情報に基づいて前記管理装置から該当する宅内端末に報知信号を送信し、訪問を受諾した旨の信号を少なくとも一部の宅内端末から前記管理装置に送信し、前記信号に基づいて集計された受諾者情報を前記管理装置から前記集合玄関端末に送信するので、比較的戸数の多い大規模な集合住宅においても、一部の者が集合玄関機を長時間占有してしまうことを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態においては、集合玄関端末に表示された集合住宅の部屋のうち訪問する部屋の部屋情報を前記集合玄関端末から管理装置に送信し、前記部屋情報に基づいて前記管理装置から該当する宅内端末に報知信号を送信し、訪問を受諾した旨の信号を少なくとも一部の宅内端末から前記管理装置に送信し、前記信号に基づいて集計された受諾者情報を前記管理装置から前記集合玄関端末に送信する態様について説明する。また、本実施の形態においては、訪問者が宅配業者である場合について説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施の形態1に係る集合住宅訪問システムの概略構成を示す図である。本実施の形態に係る集合住宅訪問システムは、集合住宅のエントランスに設置された集合玄関端末である受付端末1と、各部屋に設置された宅内端末であるインターホン3と、受付端末1に入力された部屋情報及びインターホン3で入力された受諾者情報を管理する管理装置2とから主に構成されている。
【0022】
図1に示す集合住宅訪問システムにおいては、宅配業者が受付端末1ですべての訪問先を入力(又は選択)すると、受付端末1から訪問先の部屋情報が管理装置2に送られる。管理装置2は、訪問先の部屋のインターホン3に報知信号を同報で送信する。インターホン3は、報知信号を受信し、報知信号にしたがって鳴動する。居住者は、訪問を受諾する場合にインターホン3の宅配ボタンを押下する。インターホン3は、受諾した旨の信号を管理装置2に送信する。管理装置2では、受諾した旨の信号を集計してその結果を受付端末1に送信する。受付端末1は、集計結果を表示するか、プリントアウトする。
【0023】
図2は、本発明の実施の形態1に係る集合住宅訪問システムにおける受付端末1の内部構成を示す概略ブロック図である。図2に示す受付端末1は、端末全体を制御する制御部11と、訪問先の部屋番号を入力したり、選択する入力部12と、管理装置2及びインターホン3との間で情報の送受信を行う送受信部13と、訪問先の部屋番号や訪問を受諾した部屋番号を表示する表示部14と、訪問を受諾した部屋番号を含む情報を出力する出力部15とから主に構成されている。
【0024】
制御部11は、来訪者(ここでは宅配業者)がこのシステムにログインすると、集合住宅のすべての部屋番号を表示部14に表示させる。表示部14は、例えばディスプレイなどで構成される。また、制御部11は、宅配業者が訪問する部屋番号をタッチしたときに、タッチされた部屋番号の表示を変えるように表示部14に指示する。また、制御部11は、表示部14をタッチすることにより選択された部屋番号の情報(部屋情報)を管理装置2に送信するように送受信部13に指示する。さらに、制御部11は、訪問を受諾した部屋の集計情報である受諾者情報を送受信部13を介して受信したときに、その受諾者情報を所定のフォーマットで出力するように出力部15に指示する。
【0025】
送受信部13は、管理装置2の送受信部との間で部屋情報や受諾者情報などの情報の送受信を行う。送受信部13は、管理装置2から受諾者情報が送信されてきたときにその受諾者情報を受信する。入力部12は、例えばタッチパネルなどで構成され、入力された情報が制御部11に送られる。なお、入力部12としては、部屋番号の情報の入力が可能であれば、テンキーなどで構成されていても良い。また、出力部15は、例えばプリンタなどで構成され、制御部11からの指示により受諾者情報を出力する。
【0026】
受付端末1は、訪問先の部屋のインターホン3と繋がって、音声通話を行うことができるようになっている。この場合、訪問先の部屋を選択して呼び出して、訪問先の部屋とインターホン3を通じて音声通話を行う。このため、受付端末1には、マイクやスピーカ(図示せず)なども装備されている。
【0027】
図3は、本発明の実施の形態1に係る集合住宅訪問システムにおける管理装置2の内部構成を示す概略ブロック図である。図3に示す管理装置2は、端末全体を制御する制御部21と、受付端末1及び各部屋のインターホン3との間で情報の送受信を行う送受信部22と、来訪者が宅配業者である場合などの複数の部屋の訪問を希望するときに、部屋情報を管理する配達管理部23と、来訪者が宅配業者である場合などにおいて、居住者が訪問を受諾した旨の受諾者情報を管理する受諾者管理部24と、所定の時間を計測する計測部25とから主に構成されている。
【0028】
制御部21は、受付端末1から部屋情報が送られると、配達管理部23にその情報を送る。また、制御部21は、部屋情報に含まれる選択された部屋(訪問先の部屋)のインターホン3に対して報知信号を送信するように送受信部22に指示する。また、制御部21は、インターホン3から訪問を受諾する旨の信号が送られると、受諾者管理部24にその信号を送る。また、制御部21は、部屋情報を受け取ったときから所定時間だけ時間計測を行うように計測部25に指示する。さらに、制御部21は、計測部25から所定時間が経過した旨の制御信号を受け取ったときに、受諾者管理部24で集計された受諾者情報(訪問先として選択された部屋のうち訪問を受諾した部屋の情報)を受付端末1に送信するように送受信部22に指示する。
【0029】
送受信部22は、受付端末1の送受信部13との間で部屋情報や受諾者情報の送受信を行うと共に、インターホン3の送受信部36との間で報知信号や訪問を受諾した旨の信号(制御信号)の送受信を行う。
【0030】
配達管理部23は、訪問先として選択された部屋の情報が格納される。制御部21は、配達管理部23に格納された部屋情報に基づいて選択された部屋に対してインターホン3に対して報知信号を送信するように指示を行う。受諾者管理部24は、訪問を受諾した居住者の部屋の情報が格納される。また、受諾者管理部24は、訪問を受諾した居住者の部屋の情報を集計して集計情報とする。制御部21は、受諾者管理部24で集計された集計情報を受付端末1に送信するように指示を行う。
【0031】
計測部25は、制御部21から部屋情報を受け取ったときに送られる制御信号を受け取ると、所定時間の計測を開始し、所定時間が経過したときに、その旨の制御信号を制御部21に送る。計測部25は、例えばタイマーなどで構成される。
【0032】
図4は、本発明の実施の形態1に係る集合住宅訪問システムにおけるインターホン3を示す図であり、(a)は外観図であり、(b)は内部構成を示すブロック図である。図4(a)に示すインターホン3は、訪問者の映像や種々の情報を表示するディスプレイ31と、宅配業者が来訪したことを報知するランプ32と、音声通話に切り替えるための操作部33と、音声通話を行うためのマイク・スピーカ34とから構成されている。また、インターホン3は、図4(b)に示すように、端末全体を制御する制御部35と、管理装置2との間で情報の送受信を行う送受信部36とを有する。
【0033】
制御部35は、管理装置2からの報知信号を受け取ったときに、訪問者がいることを報知するようにマイク・スピーカ34やランプ32に指示する。これにより、訪問者がいることを操作部33の点灯・点滅や鳴動などにより居住者に報知する。また、制御部35は、居住者が訪問を受諾して操作部33を操作すると、訪問を受諾した旨の制御信号を管理装置2に送信するように送受信部36に指示する。なお、操作部33やランプ32は、どの宅配業者が訪問を希望しているかが分かるように宅配業者を表記するように設けても良い。
【0034】
送受信部36は、管理装置2の送受信部22との間で報知信号や訪問を受諾した旨の信号(制御信号)の送受信を行う。また、インターホン3は、受付端末1から呼び出されたときに、操作部33を操作することにより、マイク・スピーカ34を通じて訪問者と音声通話を行うことができるようになっている。
【0035】
次に、上記構成を有する集合住宅訪問システムにおける集合住宅訪問方法について説明する。図5は、本発明の実施の形態1に係る集合住宅訪問方法を説明するためのシーケンス図である。
【0036】
まず、宅配業者が受付端末1で本システムにログインすると(ST11)、受付端末1の表示部14に集合住宅の部屋の番号が表示される。ログインの方法としては、ユーザ名+パスワードの入力の他、例えばフェリカ(FeliCa:登録商標)、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)などの非接触通信を用いることができる。そして、宅配業者が訪問を希望する部屋を入力部12で選択する(ST12)。ここでは、図6に示すように、5つの部屋(102,201,302,303,401)を選択する。選択が完了すると、受付端末1の制御部11が送受信部13に対して部屋情報を管理装置2に送信するように指示し、送受信部13は部屋情報(上記選択された部屋の情報)を管理装置2に送信する。
【0037】
管理装置2は、受付端末1からの部屋情報を送受信部22を介して受信すると、制御部21が配達管理部23に部屋情報を送り、この部屋情報は配達管理部23で格納されて管理される(ST13)。また、このとき、制御部21は、部屋情報を受信したときに計測部25に制御信号を送り、計測部25は制御信号を受信した時点から所定時間の時間計測を行う。所定時間は、例えば1分程度とする。また、制御部21は、配達管理部23で管理されている部屋情報に含まれる部屋(102,201,302,303,401)に対して報知(例えば、鳴動)指示を行う(ST14)。すなわち、制御部21は、送受信部22に対して前記部屋に報知信号を送信するように指示し、送受信部22は報知信号を選択された各部屋のインターホン3に送信する。
【0038】
選択された部屋(102,201,302,303,401)のインターホン3は、管理装置2からの報知信号を送受信部36を介して受信すると、制御部35がランプ32及びマイク・スピーカ34に対して制御信号を送り、ランプ32は制御信号にしたがって点滅し、マイク・スピーカ34は制御信号にしたがって鳴動する(ST15)。そして、在宅して訪問を受諾する居住者が操作部33を操作する、例えば操作ボタンを押下すると(ST16)、制御部35は、訪問を受諾した旨の制御信号(受諾者情報)を管理装置2に送信する指示を送受信部36に指示し、送受信部36は管理装置2に制御信号を送信する。ここでは、選択された部屋(102,201,302,303,401)のうち4つの部屋(102,201,303,401)が訪問を受諾するとする。
【0039】
管理装置2は、送受信部22を介して選択された部屋のインターホン3からの制御信号を受信すると、制御部21が制御信号を受諾者管理部24に送る。受諾者管理部24では、制御信号、すなわち受諾者情報を集計する(ST17)。例えば、受諾者管理部24は、配達管理部23で管理されている部屋情報と受諾者情報を送信した部屋の情報とを照合し、宅配業者が訪問を希望して選択された部屋のうちで居住者が訪問を受諾した部屋と不在などにより訪問を受諾しない部屋とを集計する。そして、制御部21は、計測部25から所定時間が経過した旨の制御信号を受け取ると、送受信部22に対して受諾者管理部24で集計した集計情報を受付端末1に送信するように指示を行い、送受信部22は受付端末1に集計情報を送信する(ST18)。
【0040】
受付端末1は、送受信部13を介して集計情報を受信すると、制御部11が集計情報を所定のフォーマットで出力するように出力部15に指示し、出力部15は、例えば図7に示すようなフォーマットで集計情報(集計結果)を出力する(ST19)。宅配業者は、プリントアウトされたものを参照して配達を行う。すなわち、4つの部屋(102,201,303,401(片斜線))の配達物は直接それらの部屋に訪問して配達を行い、訪問を受諾していない部屋(302)の配達物は宅配ボックスなどに入れる。
【0041】
このように、本実施の形態の集合住宅訪問システムによれば、集合玄関において受付端末1により配達先の在宅確認(訪問受諾確認)を行うことができるので、受付端末1を占有されることを防止できる。また、配達先の訪問の受諾をプリントアウトしたもので残せるので、訪問受諾に関するトラブルも防止できる。
【0042】
(実施の形態2)
本実施の形態においては、集合玄関端末に表示された集合住宅の部屋のうち訪問する部屋の部屋情報を前記集合玄関端末から管理装置に送信し、前記部屋情報に基づいて前記管理装置から該当する宅内端末に報知信号を送信し、訪問を受諾した旨の信号を少なくとも一部の宅内端末から前記管理装置に送信し、前記信号に基づいて集計された受諾者情報を前記管理装置から携帯端末に送信する態様について説明する。また、本実施の形態においては、訪問者が宅配業者である場合について説明する。
【0043】
図8は、本発明の実施の形態2に係る集合住宅訪問システムの概略構成を示す図である。本実施の形態に係る集合住宅訪問システムは、集合住宅のエントランスに設置された集合玄関端末である受付端末1と、各部屋に設置された宅内端末であるインターホン3と、受付端末1に入力された部屋情報及びインターホン3で入力された受諾者情報を管理する管理装置2と、受諾者情報を受信したりエントランスの開錠を行う携帯端末4とから主に構成されている。また、管理装置2は、移動通信網5上に設置されている。
【0044】
図8に示す集合住宅訪問システムにおいては、宅配業者が受付端末1ですべての訪問先を入力(又は選択)すると、受付端末1から訪問先の部屋情報が管理装置2に送られる。管理装置2は、訪問先の部屋のインターホン3に報知信号を同報で送信する。インターホン3は、報知信号を受信し、報知信号にしたがって鳴動する。居住者は、訪問を受諾する場合にインターホン3の宅配ボタンを押下する。インターホン3は、受諾した旨の信号を管理装置2に送信する。管理装置2では、受諾した旨の信号を集計してその結果を携帯端末4に送信する。携帯端末4は集計結果を表示する。
【0045】
図9は、本発明の実施の形態2に係る集合住宅訪問システムにおける携帯端末の内部構成を示す概略ブロック図である。図9に示す携帯端末4は、装置全体を制御する制御部41と、管理装置2との間で無線通信を行う送受信部42と、種々の入力操作を行う入力部43と、種々のデータや情報を表示する表示部44と、端末における処理に応じて種々の演出を行う演出部45と、管理装置2との間での通信のアプリケーションを起動するアプリ制御部46と、非接触カード機能を利用して非接触通信を行う非接触IC47とから主に構成されている。非接触IC47は、非接触カード機能を利用する必要な情報(例えば、エントランス開錠キー)やデータを格納するメモリ472と、非接触カード機能を利用した非接触通信の制御を行うコントローラ471とを含む。
【0046】
制御部41は、キー情報を送受信部42を介して受信すると、キー情報に含まれるURLなどのアクセス・アドレス情報を用いてエントランス開錠キーを管理装置2から取得するようにアプリ制御部46に指示する。また、制御部41は、エントランス開錠キーを取得したときに、そのキーを非接触IC47のメモリ472に格納するようにコントローラ471に指示する。また、制御部41は、受諾者情報を送受信部42を介して受信すると、その受諾者情報を所定のフォーマットで表示するように表示部44に指示する。さらに、制御部41は、受諾者情報が更新されて新たな受諾者情報を受信したときも、同様に新たな受諾者情報を所定のフォーマットで表示するように表示部44に指示する。また、制御部41は、一つ又はそれ以上の部屋を訪問して配達が完了したときに、訪問した部屋の訪問部屋情報を管理装置2に送信するようにアプリ制御部46に指示する。
【0047】
送受信部42は、管理装置2の送受信部22との間で受諾者情報、キー情報、エントランス開錠キー及び配達完了情報の送受信を行う。また、送受信部42は、管理装置2との間でアプリケーションを起動させるためのコマンド信号の送受信も行う。入力部43、表示部44及び演出部45は、携帯端末に通常備えられるデバイスで構成される。すなわち、入力部43は、例えばテンキーなどで構成され、表示部44は、例えばディスプレイなどで構成され、演出部45は、例えばスピーカ、LED、バイブレータなどで構成される。
【0048】
アプリ制御部46は、入力部43からの入力により、あるいは、送受信部42を介して受信したコマンド信号に基づいて制御部41の指示により、通信アプリケーションを起動する。非接触IC47は、受付端末1のリーダライタとの間で非接触カード機能を利用した非接触通信を行う。したがって、携帯端末4は、管理装置2からエントランス開錠キーを取得し、非接触通信によりエントランス開錠キーを用いて開錠することができる。このため、本実施の形態においては、受付端末1は、携帯端末4と非接触通信を行うために、リーダライタ(図示せず)を有する。なお、非接触カード機能としては、例えばフェリカ(FeliCa:登録商標)、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)などを挙げることができる。
【0049】
また、携帯端末4は、オペレーティングシステム(移動機OS)を有しており、移動機OS上でブラウザ機能、ビューワ機能、JAM(Java(登録商標) Application Manager)その他の機能が動作する。
【0050】
移動通信網5は、携帯端末4の事業者のネットワークである。この移動通信網5には、通常の移動通信網に加えて移動パケット通信網も含まれる。移動通信網5は、事業者サーバ、例えばiモード(登録商標)サーバなどを有すると共に、インターネットとを結ぶゲートウェイ機能を担っており、具体的には、情報配信機能、メール送受信機能、メール蓄積機能、契約顧客管理機能、情報提供者(Information Provider)管理機能、及び情報料課金機能を有する。本実施の形態においては、管理装置2が事業者サーバとして機能する。
【0051】
図10は、本発明の実施の形態2に係る集合住宅訪問システムにおける管理装置2の内部構成を示す概略ブロック図である。図10に示す管理装置2は、端末全体を制御する制御部21と、受付端末1、各部屋のインターホン3及び携帯端末4との間で情報の送受信を行う送受信部22と、来訪者が宅配業者である場合などの複数の部屋の訪問を希望するときに、部屋情報を管理する配達管理部23と、来訪者が宅配業者である場合などにおいて、居住者が訪問を受諾した旨の受諾者情報を管理する受諾者管理部24と、所定の時間を計測する計測部25と、集合住宅のエントランスを開錠するためのエントランス開錠キーを管理するキー管理部26と、携帯端末4との間の通信のアプリケーションを制御するアプリ制御部27とから主に構成されている。なお、図10において図3と同じ処理部についてはその詳細な説明を省略する。
【0052】
制御部21は、受付端末1から部屋情報が送られると、配達管理部23にその情報を送る。また、制御部21は、部屋情報に含まれる選択された部屋(訪問先の部屋)のインターホン3に対して報知信号を送信するように送受信部22に指示する。また、制御部21は、インターホン3から訪問を受諾する旨の信号が送られると、受諾者管理部24にその信号を送る。また、制御部21は、部屋情報を受け取ったときから所定時間だけ時間計測を行うように計測部25に指示する。さらに、制御部21は、計測部25から所定時間が経過した旨の制御信号を受け取ったときに、受諾者管理部24で集計された受諾者情報(訪問先として選択された部屋のうち訪問を受諾した部屋の情報)を受付端末1に送信するように送受信部22に指示する。
【0053】
さらに、制御部21は、インターホン3から訪問を受諾する旨の信号が送られると、携帯端末4との間の通信のアプリケーションを起動して、当該集合住宅のエントランス開錠キーのキー情報を携帯端末4に送信するようにアプリ制御部46に指示する。また、計測部25から所定時間が経過した旨の制御信号を受け取ったときに、携帯端末4との間の通信のアプリケーションを起動して、受諾者管理部24で集計された受諾者情報を携帯端末4に送信するようにアプリ制御部46に指示する。また、新たに訪問を希望された部屋のインターホン3から訪問を受諾する旨の制御信号を送受信部22を介して受信すると、携帯端末4との間の通信のアプリケーションを起動して、追加の受諾者情報を携帯端末4に送信するようにアプリ制御部46に指示する。このとき、制御部21は、追加の受諾者情報を受諾者管理部24に送る。
【0054】
送受信部22は、受付端末1の送受信部13との間で部屋情報や受諾者情報の送受信を行うと共に、インターホン3の送受信部36との間で報知信号や訪問を受諾した旨の信号(制御信号)の送受信を行う。さらに、送受信部22は、携帯端末4の送受信部42との間で通信のアプリケーションを起動させるためのコマンド信号の送受信を行うと共に、受諾者情報や配達完了情報を携帯端末4との間で送受信する。
【0055】
キー管理部26は、集合住宅のエントランスの開錠キーを管理する。キー管理部26は、例えば、エントランス開錠キーとそのキーを格納している場所のアクセス・アドレス情報(キー情報)とを関連付けて管理する。本実施の形態においては、キー管理部26が一つの集合住宅のエントランスの開錠キーを管理する場合について説明しているが、本発明においては、システムに登録している複数の集合住宅のエントランス開錠キーを管理装置2が管理するようにしても良い。また、アプリ制御部27は、送受信部22を介して受信したコマンド信号に基づいて制御部21の指示により、通信アプリケーションを起動する。
【0056】
次に、上記構成を有する集合住宅訪問システムにおける集合住宅訪問方法について説明する。図11は、本発明の実施の形態2に係る集合住宅訪問方法を説明するためのシーケンス図である。
【0057】
まず、宅配業者が受付端末1で本システムにログインすると(ST21)、受付端末1の表示部14に集合住宅の部屋の番号が表示される。そして、宅配業者が訪問を希望する部屋を入力部12で選択する(ST22)。ここでは、図6に示すように、5つの部屋(102,201,302,303,401)を選択する。選択が完了すると、受付端末1の制御部11が送受信部13に対して部屋情報を管理装置2に送信するように指示し、送受信部13は部屋情報(上記選択された部屋の情報)を管理装置2に送信する。
【0058】
管理装置2は、受付端末1からの部屋情報を送受信部22を介して受信すると、制御部21が配達管理部23に部屋情報を送り、この部屋情報は配達管理部23で格納されて管理される(ST23)。また、このとき、制御部21は、部屋情報を受信したときに計測部25に制御信号を送り、計測部25は制御信号を受信した時点から所定時間の時間計測を行う。所定時間は、例えば1分程度とする。また、制御部21は、配達管理部23で管理されている部屋情報に含まれる部屋(102,201,302,303,401)に対して報知(例えば、鳴動)指示を行う(ST24)。すなわち、制御部21は、送受信部22に対して前記部屋に報知信号を送信するように指示し、送受信部22は報知信号を選択された各部屋のインターホン3に送信する。
【0059】
選択された部屋(102,201,302,303,401)のインターホン3は、管理装置2からの報知信号を送受信部36を介して受信すると、制御部35がランプ32及びマイク・スピーカ34に対して制御信号を送り、ランプ32は制御信号にしたがって点滅し、マイク・スピーカ34は制御信号にしたがって鳴動する(ST25)。そして、在宅して訪問を受諾する居住者が操作部33を操作する、例えば操作ボタンを押下すると(ST26)、制御部35は、訪問を受諾した旨の制御信号(受諾者情報)を管理装置2に送信する指示を送受信部36に指示し、送受信部36は管理装置2に制御信号を送信する。ここでは、選択された部屋(102,201,302,303,401)のうち4つの部屋(102,201,303,401)が訪問を受諾するとする。
【0060】
管理装置2は、送受信部22を介して選択された部屋のインターホン3からの制御信号を受信すると、制御部21が制御信号を受諾者管理部24に送る。また、制御部21は、携帯端末4との間の通信のアプリケーションを起動し、キー管理部26に格納されているキー情報、ここではURLを携帯端末4に送信するようにアプリ制御部27に指示する。アプリ制御部27は、携帯端末4との間の通信のアプリケーションを起動して携帯端末4との間の通信を確立し、制御部21は携帯端末4にキー情報としてURLを送受信部22を介して送信する(ST27)。
【0061】
次いで、携帯端末4が管理装置2からURLを受信すると(ST28)、制御部41がURLを表示部44に表示するように表示部44に指示する。表示部44にURLが表示されて、宅配業者が入力部43を通じて入力を行うと、制御部41が管理装置2との間の通信のアプリケーションを起動して当該URLにアクセスするようにアプリ制御部46に指示する。アプリ制御部46は、管理装置2との間の通信のアプリケーションを起動して管理装置2との間の通信を確立し、制御部41は管理装置2からエントランス開錠キーを送受信部42を介して取得する(ST29)。このエントランス開錠キーは、非接触IC47のメモリ472に格納される。
【0062】
そして、このようにしてエントランス開錠キーを取得した携帯端末4を用いて集合住宅の構内に入構する。受付端末1のリーダライタは、所定の搬送波の情報信号を常時報知している。このリーダライタに携帯端末4の非接触IC47を近づけると、非接触IC47のコントローラ471が情報信号を検出する。情報信号は電磁波であるので、この電磁波により非接触IC47が起動する。そして、非接触IC47のメモリ472に格納されたエントランス開錠キーが受け付け端末1のリーダライタに送られ、受付端末側で認証処理が行われてエントランスが開錠される。
【0063】
一方、管理装置2においては、受諾者管理部24では、制御信号、すなわち受諾者情報を集計する(ST30)。例えば、受諾者管理部24は、配達管理部23で管理されている部屋情報と受諾者情報を送信した部屋の情報とを照合し、宅配業者が訪問を希望して選択された部屋のうちで居住者が訪問を受諾した部屋と不在などにより訪問を受諾しない部屋とを集計する。そして、制御部21は、計測部25から所定時間が経過した旨の制御信号を受け取ると、制御部21は、携帯端末4との間の通信のアプリケーションを起動し、受諾者管理部24で集計された集計情報の格納場所のアクセス・アドレス情報(ここではURL)を携帯端末4に送信するようにアプリ制御部27に指示する。アプリ制御部27は、携帯端末4との間の通信のアプリケーションを起動して携帯端末4との間の通信を確立し、制御部21は携帯端末4にアクセス・アドレス情報であるURLを送受信部22を介して送信する(ST31)。
【0064】
携帯端末4は、送受信部42を介してURLを受信すると、制御部41が管理装置2との間の通信のアプリケーションを起動して当該URLにアクセスするようにアプリ制御部46に指示する。アプリ制御部46は、管理装置2との間の通信のアプリケーションを起動して管理装置2との間の通信を確立し、制御部41は管理装置2から集計情報(集計結果)(図7参照)を送受信部42を介して取得する(ST32)。宅配業者は、表示された集計結果に基づいて配達を行う。すなわち、4つの部屋(102,201,303,401(片斜線))の配達物は直接それらの部屋に訪問して配達を行い、訪問を受諾していない部屋(302)の配達物は宅配ボックスなどに入れる。
【0065】
また、本実施の形態においては、一度受諾者情報が集計されて携帯端末4に送られた後に、すなわち、宅配業者が配達を行っている間に、訪問が選択されて訪問を受諾した旨の制御信号を管理装置2に送信しなかった部屋のインターホン3から、訪問を受諾した旨の制御信号(応答情報)を管理装置2に送信した場合、制御部21は、携帯端末4との間の通信のアプリケーションを起動し、応答情報を携帯端末4に送信するようにアプリ制御部27に指示する。アプリ制御部27は、携帯端末4との間の通信のアプリケーションを起動して携帯端末4との間の通信を確立し、制御部21は携帯端末4に応答情報を送受信部22を介して送信する(ST33)。携帯端末4は、送受信部42を介して応答情報を受信すると、制御部41が応答情報を所定のフォーマットで表示するように表示部44に指示し、表示部44は、所定のフォーマットで応答情報を表示する(ST34)。このようにすることにより、集合住宅構内で配達している最中に最新の受諾者情報を確認することが可能となる。
【0066】
宅配業者が配達を完了したときには、所望のタイミングで携帯端末4から配達完了報告(報告情報)を管理装置2に送信する(ST35)。この場合、制御部41は、管理装置2との間の通信のアプリケーションを起動し、報告情報を管理装置2に送信するようにアプリ制御部46に指示する。アプリ制御部46は、管理装置2との間の通信のアプリケーションを起動して管理装置2との間の通信を確立し、制御部41は管理装置2に報告情報を送受信部42を介して送信する(ST35)。管理装置2は、送受信部22を介して報告情報を受信すると、制御部21が報告情報を配達管理部23に更新するように配達管理部23に指示し、配達管理部23は、管理している配達先の部屋情報(管理データ)に報告情報を更新する(ST36)。このとき、携帯端末4は、制御部41が報告情報を反映して配達状況を表示するように表示部44に指示し、表示部44は、図12に示すように、報告情報が反映した形で配達状況(図12において、両斜線の部屋は配達が完了している部屋である)を表示する。
【0067】
このように、本実施の形態の集合住宅訪問システムによれば、集合玄関において受付端末1により配達先を入力し、在宅確認(訪問受諾確認)を携帯端末4で行うことができるので、受付端末1を占有されることを防止できる。また、配達先の訪問の受諾を携帯端末4で残せるので、訪問受諾に関するトラブルも防止できる。
【0068】
本発明は上記実施の形態1,2に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態1,2においては、管理装置2が移動通信網5上に設置された場合について説明しているが、本発明においては、本システムを移動通信網5を介してネットワークに接続して構成しても良い。この場合、宅配業者が配達予定を管理装置を介して集合住宅の部屋に事前に通知し、居住者の希望配達時刻を集計することが可能となる。また、上記実施の形態1,2においては、訪問者が複数の部屋を訪問する宅配業者である場合について説明しているが、本発明は訪問者が一つの部屋を訪問する者の場合にも適用することができる。また、上記実施の形態1,2においては、インターホン3の報知態様として鳴動・点滅である場合について説明しているが、本発明においては、居住者に報知する態様としてその他の報知態様を採用しても良い。また、受付端末1における入力態様や出力態様についても、本発明の効果を損なわない限りにおいて適宜変更することが可能である。さらに、上記実施の形態1,2における手順、ブロック構成、画面表示については、これに限定されず、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の実施の形態1に係る集合住宅訪問システムの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る集合住宅訪問システムにおける受付端末の内部構成を示す概略ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る集合住宅訪問システムにおける管理装置の内部構成を示す概略ブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る集合住宅訪問システムにおけるインターホンを示す図であり、(a)は外観図であり、(b)は内部構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る集合住宅訪問方法を説明するためのシーケンス図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る集合住宅訪問システムにおける受付端末の表示画面を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係る集合住宅訪問システムにおける受付端末の出力例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る集合住宅訪問システムの概略構成を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る集合住宅訪問システムにおける携帯端末の内部構成を示す概略ブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係る集合住宅訪問システムにおける管理装置の内部構成を示す概略ブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態2に係る集合住宅訪問方法を説明するためのシーケンス図である。
【図12】本発明の実施の形態2に係る集合住宅訪問システムにおける受付端末の表示画面を示す図である。
【符号の説明】
【0070】
1 受付端末
2 管理装置
3 インターホン
4 携帯端末
5 移動通信網
11,21,35,41 制御部
12,43 入力部
13,22,36,42 送受信部
14,31,44 表示部
15 出力部
23 配達管理部
24 受諾者管理部
25 計測部
26 キー管理部
27,46 アプリ制御部
32 ランプ
33 操作部
34 マイク・スピーカ
45 演出部
47 非接触IC
471 コントローラ
472 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
集合住宅の部屋情報を表示する表示手段、及び表示された前記部屋のうち訪問する部屋の部屋情報を送信すると共に、訪問を受諾した居住者の部屋の受諾者情報を受信する送受信手段を有する集合玄関端末と、
前記部屋情報及び前記受諾者情報を管理する管理手段、並びに前記訪問する部屋に報知信号を送信すると共に、前記受諾者情報を受信して前記集合玄関端末に送信する送受信手段を有する管理装置と、
前記報知信号を受信したことを知らせる報知手段、及び前記報知信号を受信すると共に、訪問を受諾した旨の信号を前記管理装置に送信する送受信手段を有する宅内端末と、
を具備することを特徴とする集合住宅訪問システム。
【請求項2】
前記集合玄関端末は、前記受諾者情報を出力する出力手段を有することを特徴とする請求項1記載の集合住宅訪問システム。
【請求項3】
集合住宅の部屋情報を表示する表示手段、及び表示された前記部屋のうち訪問する部屋の部屋情報を送信する送信手段を有する集合玄関端末と、
訪問を受諾した居住者の部屋の受諾者情報を受信する受信手段を有する携帯端末と、
前記部屋情報及び前記受諾者情報を管理する管理手段、並びに前記訪問する部屋に報知信号を送信すると共に、前記受諾者情報を受信して前記携帯端末に送信する送受信手段を有する管理装置と、
前記報知信号を受信したことを知らせる報知手段、及び前記報知信号を受信すると共に、訪問を受諾した旨の信号を前記管理装置に送信する送受信手段を有する宅内端末と、
を具備することを特徴とする集合住宅訪問システム。
【請求項4】
前記管理装置は、エントランス開錠キーを管理しており、前記集合玄関端末及び前記携帯端末は、それぞれ非接触通信を行う非接触通信手段を有し、前記携帯端末は、前記管理装置から前記エントランス開錠キーを取得し、非接触通信により前記エントランス開錠キーを用いて開錠することを特徴とする請求項3記載の集合住宅訪問システム。
【請求項5】
前記携帯端末は、所定の時間内において、前記受諾者情報が更新されたときに新たな受諾者情報を受信することを特徴とする請求項3又は請求項4記載の集合住宅訪問システム。
【請求項6】
前記携帯端末は、訪問した部屋の訪問部屋情報を前記管理装置に送信することを特徴とする請求項3から請求項5のいずれかに記載の集合住宅訪問システム。
【請求項7】
前記管理装置は、前記部屋情報を受け取ったときから所定時間を計測する計測手段を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の集合住宅訪問システム。
【請求項8】
集合玄関端末に表示された集合住宅の部屋のうち訪問する部屋の部屋情報を前記集合玄関端末から管理装置に送信する工程と、前記部屋情報に基づいて前記管理装置から該当する宅内端末に報知信号を送信する工程と、訪問を受諾した旨の信号を少なくとも一部の宅内端末から前記管理装置に送信する工程と、前記信号に基づいて集計された受諾者情報を前記管理装置から前記集合玄関端末に送信する工程と、を具備することを特徴とする集合住宅訪問方法。
【請求項9】
集合玄関端末に表示された集合住宅の部屋のうち訪問する部屋の部屋情報を前記集合玄関端末から管理装置に送信する工程と、前記部屋情報に基づいて前記管理装置から該当する宅内端末に報知信号を送信する工程と、訪問を受諾した旨の信号を少なくとも一部の宅内端末から前記管理装置に送信する工程と、前記信号に基づいて集計された受諾者情報を前記管理装置から携帯端末に送信する工程と、を具備することを特徴とする集合住宅訪問方法。
【請求項10】
前記携帯端末が前記管理装置で管理するエントランス開錠キーを取得する工程と、前記携帯端末が前記エントランス開錠キーを用いて開錠する工程と、を具備することを特徴とする請求項9記載の集合住宅訪問方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−235766(P2007−235766A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−57046(P2006−57046)
【出願日】平成18年3月3日(2006.3.3)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】