説明

電力線搬送通信を用いたPLCカメラ及びPLCカメラシステム

【課題】本発明は電力線ネットワークに過大な負荷をかけることなく、撮影した映像データを送信先のサーバに送信するPLCカメラ及びPLCカメラシステムを提供することができる。
【解決手段】PLCカメラ20により撮影された映像を収集する映像収集サーバ10が、前記PLCカメラ20と電力線ネットワーク40により接続される。前記PLCカメラ20は、撮影された映像の動きの検知を行い、動きのある映像データを抽出する。抽出された映像データは映像収集サーバ10からのポーリング要求に基づき、前記映像収集サーバ10に撮影された映像データをデータフレームとして送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力線搬送通信を用いたPLC(電力線搬送通信)カメラ、及び電力線搬送通信を用いて映像を収集するPLCカメラ及びPLCカメラシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、家庭や企業におけるセキュリティ対策への関心の高まりに伴い、マンションやビル等の特定の場所に、監視カメラを設置し、不正な侵入者を確認する監視システムが採用されている。しかし、従来の監視システムは、最近多く見られるネットワークカメラの場合にネットワーク構築のための配線作業とは別に監視カメラ等の各通信機器を稼動させるための電力の配線作業が必要となり、設置工事が必要となるなど設置作業は煩雑なものとなる。そのため、監視システムを構築するためには、利用者に多大な負担をかけるだけでなく、設置場所を自由に変更できなくなる不都合も生じる。
【0003】
そこで、監視カメラとしてPLCを利用した技術が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、撮影した映像をエンコードし、電力線を介して配信することが可能な監視カメラが記載されている。このようなPLCカメラ(PLCモデム)を利用することで、従来の監視カメラに必要であったハブなどの機器を設置することなく、電力線を確保することで設置が可能となるため、監視カメラの増設やそれに伴う設置工事の手間が不要になるという利点がある。
【0004】
【特許文献1】特開2003−8962号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のネットワークによる通信の場合であれば、ハブに送信されるデータ量をそのハブに接続されている台数に基づき、送信量を計算する事ができる。そのため輻輳状態になる値や設置台数等がある程度予想できるため、これに応じた対策を講じることができる。しかし、PLCカメラによる電力線ネットワークについては、ハブ等の機器を有さずに増設が容易であるため、送信量の予想を立てることが困難であるが、PLCカメラの増設自体は上記の通り簡単に実施可能であるため、増設を続けると、突然電力線ネットワークが輻輳状態に陥り、全く通信ができない状態になるという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、監視カメラのデータ送信によって生じる電力線ネットワークのトラフィックを軽減し、ネットワークに過大な負荷をかけることなく、撮影した映像データをデータフレームとして送信先のサーバに送信するPLCカメラ及びPLCカメラシステムを提供すること。またこれにより電力線ネットワークが輻輳状態となる最大設置可能台数を引き上げて、多数のPLCカメラを設置可能とすることができるPLCカメラ及びPLCカメラシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)電力線ネットワークに接続され、映像収集サーバと通信可能な1以上のPLCカメラであって、レンズを介して入射される被写体の光信号を映像信号に変換して出力する撮像素子部と、前記映像信号のノイズを除去するノイズ除去部と、前記ノイズ除去部の出力信号を映像データに処理するデジタル信号処理部と、前記デジタル信号処理部からの映像データを圧縮する映像圧縮部と、前記映像圧縮部で圧縮された映像データからモーション映像の検知をし、その検知をした前記モーション映像を前記映像データから抽出する動き検知部と、前記動き検知部で抽出された前記モーション映像を記憶する検出データ記憶部と、前記検出データ記憶部に記憶された前記モーション映像を読み出して複数のデータフレームに分割処理するデータフレーム処理部と、前記データフレーム処理部により分割処理された前記データフレームの送信を管理する送信管理部と、前記送信管理部から送信される前記データフレームを前記電力線ネットワークを介して伝送するPLCモデムと、を備えたことを特徴とするPLCカメラを提供する。
【0008】
(1)の発明によれば、前記映像データからモーション映像を検知して、その検知したモーション映像のみを抽出してデータフレームとして処理して送信することができる。これにより、監視を行うのに際し必要となる動きの生じた映像のみを抽出して、その映像のみを送信することができる。また撮影された映像データを全て送信するのに対し、映像データの送信量を大幅に軽減させることができ、多くのPLCカメラを使用した場合においても映像データ送信によるトラフィックの混雑を抑えて安定した通信環境を提供することができる。
【0009】
(2)(1)に記載のPLCカメラであって、前記送信管理部は、前記映像収集サーバよりポーリングによる送信要求がなされたことに応答して、前記データフレームを送信することを特徴とするPLCカメラを提供する。
【0010】
(2)の発明によれば、前記映像収集サーバからのポーリングによる送信要求に対応して、データフレームを送信することにより、複数のPLCカメラが映像収集サーバに映像データを同時に送信して映像収集サーバの処理能力を超過してしまう事態を回避することができる。これにより、映像収集サーバは各PLCカメラから送られてくる映像データを逐次円滑に処理することができる。また、複数のPLCカメラによる同時送信により生ずるトラフィックの混雑を防止することができる。
【0011】
(3)(1)又は(2)に記載のPLCカメラであって、前記送信管理部は、所定の時間間隔により前記データフレームを定時送信することを特徴とするPLCカメラを提供する。
【0012】
(3)の発明によれば、前記映像データから抽出したモーション映像の送信のタイミングを自由にコントロールすることができるため、モーション映像をまとめて送信することができたり、短い間隔でモーション映像の送信が可能になる等、ユーザのニーズや通信環境に応じて最適な通信タイミングを選択することができる。
【0013】
(4)(1)から(3)のいずれかに記載のPLCカメラであって、前記動き検知部は、前記検知をした前記モーション映像に加えて所定の時間間隔分前後の映像データをあわせて抽出することを特徴とするPLCカメラを提供する。
【0014】
(4)の発明によれば、動き検知部により検知したモーション映像を含む前後の映像を映像データより抽出することができる。また、この検知したモーション映像の前後の映像データを抽出することにより、検知したモーション映像の前後の状況を合わせて記録することができる。したがって、例えばモーション映像として検知した映像データが数コマのみの一瞬の映像データであった場合においても、その前後の状況を的確に確認することができる。
【0015】
(5)1以上のPLCカメラと、電力線ネットワークで接続された映像収集サーバと、を含むPLCカメラシステムであって、前記映像収集サーバは、前記PLCカメラとの送受信を行う送受信部と、前記PLCカメラで撮影された映像データの収集又は管理をする制御部と、前記PLCカメラより送信された映像データを記憶する記憶部と、を備え、前記制御部は、前記収集をした映像データの編集手段を有することを特徴とするPLCカメラシステムを提供する。
【0016】
(5)の発明によれば、PLCカメラより送られてきた映像データを編集し、その編集された映像を記憶部において管理することができる。例えば、動き検知部において抽出したモーション映像を映像収集サーバの編集手段により、動きのない部分の映像を追加して、撮影された映像データを復元することができる。また複数のPLCカメラより収集したモーション映像を編集手段により1画面で表示可能な映像に編集することもできる。これにより、前記電力線ネットワークに送信される映像データを最小限に抑えつつ、PLCカメラで撮影された映像を視聴者に見やすいように表示させることができるシステムを構築することができる。
【0017】
(6)1以上のPLCカメラと、電力線ネットワークで接続された映像収集サーバと、を含むPLCカメラシステムであって、前記PLCカメラは、CCTVカメラと、PLCアダプタと、を備えたPLCカメラユニットにより構成されることを特徴とするPLCカメラシステムを提供する。
【0018】
(6)の発明によれば、CCTVカメラとPLCアダプタを別体により構成することにより、汎用のカメラを利用してシステムを構築することができ、安価で設置場所に適したシステムを構築することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、電力線ネットワークのトラフィックを増大させることなく、多くのPLCカメラを一度に管理することができ、また前記電力線ネットワークが輻輳状態となることを防止することができる。また、PLCモデムを採用することにより、コンセントに取り付けるだけで、PLCカメラを設置することができるため、既存の施設及び従来からある機器を利用してシステムを構築することができ、ネットワーク構築のための設置工事を行う手間を省くことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に、本発明の好適な実施形態を各図面に基づいて説明する。
【0021】
図1は、本発明の好適な実施例であるPLCカメラシステム1のシステム構成図である。PLCカメラシステム1は、撮影された映像データの収集や管理等を行う映像収集サーバ10と、PLCカメラ20又はCCTVカメラ50とPLCアダプタ60で構成されるPLCカメラユニット70を複数有し、これらのPLCカメラ20又はPLCカメラユニット70は、映像収集サーバ10と電力線ネットワーク40を介して接続されている。
【0022】
このPLCカメラ20やPLCカメラユニット70は、屋内や屋外の監視対象となる被写体が撮影可能な位置に設置される。また、PLCカメラ20及びPLCカメラユニット70は、これらの機器が設置される建物に設けられているACコンセントに着脱可能な状態で接続されることにより、電力線ネットワーク40と接続するよう構成することができる。
【0023】
これらの構成によりPLCカメラ20またはPLCカメラユニット70などで撮影された映像は映像データに変換され、PLCモデム及び電力線ネットワーク40を介して映像収集サーバ10に送信される。そして、映像収集サーバ10において送信された映像データは送信されたPLCカメラ20及びPLCカメラユニット70毎に、保存及び管理される。
【0024】
図2は、PLCカメラ20の構成を示す機能ブロック図である。PLCカメラ20は、被写体の光源を拡大させるレンズを介して被写体の光信号を映像信号に変換して出力する撮影素子部21と、その映像信号のノイズを除去するノイズ除去部22と、ノイズ除去部22でノイズを除去された信号をデジタル信号に変換した後、そのデジタル信号を映像データに処理するデジタル信号処理部23と、PLCカメラ20全体の演算及び制御を行う制御部24と、前記映像データを圧縮する映像圧縮部25と、CCDによって撮影された被写体の動きを検知し、動きのあった位置及び時間を特定する動き検知部26と、撮影された映像データ及び後述するモーション映像を記憶する記憶部27と、送信を行うモーション映像を記憶部27より読み出して複数のデータフレームに分割処理するデータフレーム処理部28と、データフレーム処理部において処理されたデータフレームの送信管理を行う送信管理部29と、デーフレーム処理部で処理されたデータフレームを電力線ネットワーク40を介して伝送するPLCモデム30と、から構成されている。
【0025】
なお、図示されていないが、PLCモデム30には、電源を供給し、かつPLCモデム30により変調された映像信号を電力線ネットワーク40に重畳して送信するための電源ユニットが接続されている。この電源ユニットは、建物などに設置されているコンセントに接続するためのプラグを備える構成であっても良い。また、PLCカメラ20に回転台等を付属させ、これらの回転台によるPLCカメ20の回転方向の制御などを適宜実施できるようにしてもよい。
【0026】
また、PLCカメラ20に、周辺の音声を収集するマイクと、収集した音声を増幅するアンプを備えた音声収集部を備えることとし、前記マイクにより収集した音声を前記アンプにより増幅し、CCD回路などより収集された映像データと同調させて、多重化して送信することとしてもよい。この音声収集部を備えることにより、映像データには映らない場所での音声を拾うこともできるため、撮影された映像の周辺の状況をより明確に把握することができる。
【0027】
撮影素子部21はCCD回路よりなり、レンズを介して所定の撮影領域を撮影し、撮影した映像信号をノイズ除去部22に出力する。ノイズ除去部22はCDS回路よりなり、CCD回路より送られてくる信号のノイズを除去する。デジタル信号処理部23は、DSP回路によりなり、A/D変換が行われたデジタル信号に対してガンマ変換やホワイトバランス処理などの画像処理を行い、映像圧縮部25に出力する。映像圧縮部25は、デジタル信号処理部23より出力された映像データを圧縮し、圧縮された映像データは制御部24により記憶部27に格納される。
【0028】
制御部24は、CPUと、各種プログラムが記憶されるROMや、プログラムの実行に必要な各種データが一時記憶されるRAM等により構成され、所定のプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。また各部に出力される信号及びデータの制御などの各部の処理の演算等を行う機能を有する。また、制御部24は、撮影された映像の撮影時間を記録し、管理するための時計機能及びタイマ機能を備えている。このタイマ機能は、所定時間に相当する所定値を設定することにより、設定された時間のカウントや特定を行うためのものである。また、時計機能は、現在の時間を算出するためのものである。
【0029】
動き検知部26は、記憶部27に格納されている撮影された映像データと、その直前に撮影された映像データとを比較し、その比較した映像データの変化の度合いが予め設定されている閾値を超えている場合にその映像データをモーション映像として検出する。
【0030】
具体的には、動き検知部26は、図3に示すごとく撮影画面80を例えば縦12×横12の144のフレーム領域に区画し、各フレーム領域に撮影されている映像データとその直前(例えば1コマ前)の映像データをそれぞれ比較し、各映像データの映像の動きをモーション映像として検出する。なお、映像の動きを検出する方法としては、撮影された映像データのうち色彩データの変化の度合いを算出する方法や輝度データの変化の度合いを算出する方法であってもよい。また映像データ中の任意のデータの変化の度合いを算出する方法であっても良く、その他の公知の方法であっても良い。
【0031】
ここで、映像データの比較を行うフレーム領域の範囲は自由に設定可能であり、例えば図3に示すフレーム領域90の如く、特定の領域を予め指定しておき、その範囲内における映像データの動きをモーション映像として検出してもよく、また逆に監視対象外となるフレーム領域を予め設けて、そのフレーム領域を除いた領域についての映像データの動きをモーション映像として検出を行ってもよい。また撮影範囲全体を1つのフレーム領域として設定することも、ある特定の1区画をフレーム1つのフレーム領域とすることも可能であり、さらにこれらのフレーム領域を複数設定することもできる。このように、フレーム領域を自由に設定することができることにより、例えば屋外を監視している場合において、侵入の危険性の高い塀や窓などを集中的に監視すれば足りる場合、そのフレーム領域のみを指定して監視を行ったり、全く監視の必要のない部分が被写体に含まれている場合にその範囲を除いた設定をすることにより、送信するデータ量をより軽減させることができる。
【0032】
動き検知部26における動きの検知は、図4に示す如く、例えば各フレーム領域に逐次撮影されている映像とその直前に撮影された映像データをコマ毎に比較し、そのコマ毎の映像データの変化量hを検出する。このデータの変化量に対しては、あらかじめ変化量の閾値Dを設定しておく。例えば、時間X1において変化量hがその閾値Dの変化量を超えた場合、その最初に閾値を超えた時間X1の撮影時間を特定し、そのX1の撮影時間から所定の時間を遡った撮影時間x1を特定して、撮影時間x1からの映像データの抽出を行い、抽出された映像データは後述する検出データ記憶部27aに送られる。また、閾値Dを超えている変化量hが閾値Dを下回った場合、その下回った変化量hの時間X2を特定し、所定の時間が経過した撮影時間x2が経過するまで映像データの抽出を行う。変化量hが再度閾値Dを超えた場合はその時間から所定の時間を遡った撮影時間を特定し、その撮影時間より映像データの抽出を行う。なお、X1−x1時間帯とX2-x2の時間帯が重なっている場合は、継続して映像データの抽出を行い、後述する前記検出データ記憶部27bに抽出された映像データが送られる。
【0033】
記憶部27は、撮影素子部21により撮影された映像データや動き検知部26において抽出されたモーション映像等を格納する。記憶部27は、撮影素子部21で撮影され映像データに変換された撮影映像データを格納するデータ記憶部27bと、動き検知部26において動きを検知したモーション映像を含む前後の映像データを格納する検出データ記憶部27aの2つの記憶部より構成される。撮像素子部21より撮影された映像データを格納し続けるデータ記憶部27bとは別に、動き検知部26で検知をしたモーション映像に加えて所定の時間間隔分前後の映像データをあわせて抽出する検出データ記憶部27aを設けることにより、データ記憶部27bに格納された映像データの一部が容量超過により上書きされた後においても、動き検知部26により動きを検知したモーション映像を含む前後の映像データについては、記憶部27に格納しておくことができる。また例えば監視目的で問題のある映像のみを確認したい場合は抽出した映像データを利用することにより、長時間変化のない映像を見ることなく、監視者の負担を軽減することができ、また例えば強盗事件の検証に用いる場合など全ての映像データを確認する必要がある場合には、漏れのない映像を確認することができる等、映像を確認する目的に応じて、記憶された映像データを利用することができる。
【0034】
なお、本実施形態においては記憶部27は、データ記憶部27bと、検出データ記憶部27aの2つに分かれているが、撮影素子部21により撮影された映像データに動きを検知した時間帯及び位置などをマーキングし、そのマーキングに基づきモーション映像等の抽出を行うことで、記憶部27を2つに分けることなく構成することとしてもよい。
【0035】
ここで、記憶される映像データは、制御部24により撮影時間の管理がなされているが、タイムスタンプにより格納されている映像データの時刻情報として映像データに埋め込むことで撮影された時間の管理が行うこととしてもよい。なお、記憶部27において映像データを記録する記録媒体としては、例えば磁気記録装置、光磁気記録装置、光記録装置、半導体記録装置などが使用可能であるが、これに限定されるものではない。また、データ記憶部27bに格納されている映像データが前記記録媒体の容量を超えた場合は、撮影された映像データはそれらの記録媒体に自動的に上書きされることとしてもよい。
【0036】
データフレーム処理部28は、検出データ記憶部27aより抽出された映像データを映像収集サーバ10に送信するために複数のフレームに分割する処理を行う。検出データ記憶部27aに抽出された映像データを複数に分割して部分毎にデータの符号化を行い、例えばPLCカメラ20毎に設定された識別子と、抽出した映像データの位置や領域の範囲、撮影された時間などが符号化され、フレーム毎に分割されて送信管理部29に送られる。
【0037】
送信管理部29は、データフレーム処理部28で処理された映像データをPLCモデム30を介して映像収集サーバ10に送信する。送信の方法としては、例えば特定の時刻に定時的にデータフレームを自発的に送信してもよい。その場合、送信のタイミングは、各PLCカメラ20の送信タイミングを調整して特定の時刻にその日蓄積された映像データをデータフレーム処理部28で処理し、一度にまとめて送信を行ってもよく、数時間単位又は数分単位の短い間隔でデータフレームの送信を行ってもよい。
【0038】
また、映像収集サーバ10からのポーリング信号などによる受信要求に基づいてデータフレームの送信を行ってもよい。その場合、映像収集サーバ10より送られてくるポーリング信号による送信要求を送信管理部29で受信すると、その送信要求に基づき、蓄積されていたデータフレームをPLCモデム30に送信する。これらの送信管理により、トラフィックの混線を回避し、システムを安定して管理することができる。
【0039】
PLCモデム30は、データフレームとして送信を行う音声及び映像データなどの情報を伝送信号に変調して電力線ネットワーク40に送信をする。ここで、複数のPLCカメラ20より構成される場合、変調する伝送信号の周波数を分離し、PLCカメラ20毎に、それぞれ異なる周波数で前記データフレームを変調して電力線ネットワーク40に送信することとしてもよい。ここで、周波数分離により伝送信号を送信する場合、各PLCカメラ20で発信する周波数をあらかじめ設定しておく形式でもよく、また自動的にあいている周波数を検知して発信周波数を適宜変更することとしてもよい。また、送信を行う伝送信号として、映像データと音声データ等の送信データをそれぞれ別個に設け、周波数多重により伝送を行う方式であってもよい。
【0040】
図5は、映像収集サーバ10の構成を示すブロック図である。映像収集サーバ10は、複数のPLCカメラ20より撮影された映像データを収集し、撮影された映像データの収集や管理等を行う。この映像収集サーバ10は、電力線ネットワーク40を介してデータの送受信を行うに際して、伝送信号の変換を行うPLCモデム11と、映像データなどの送受信を行う送受信部12と、各PLCカメラ20より送信された音声データや映像データなどを格納する記億部13と、映像データ等の記憶及び管理を行い、映像収集サーバの各部の制御及び演算処理等を行う制御部14と、各PLCカメラ20に対しての要求を行う命令処理部15と、から構成される。なお、映像収集サーバ10は、通常のパーソナルコンピュータやサーバコンピュータ、ワークステーション等のいずれの情報処理サーバであってもよい。
【0041】
PLCモデム11は、電力線ネットワーク40を介してPLCカメラ20より送られてくる伝送信号を復調し、送受信部12に送信する。また、送受信部12より送られてくる後述するポーリング信号などを変調し、電力線ネットワーク40を介して各PLCカメラ20等に送信する。ここで各PLCカメラ20に設置されているPLCモデム30が、機器毎に周波数変調を行い、個別の周波数で送信を行う場合、映像収集サーバ10側のPLCモデム11は、その周波数を認証して、送信先のPLCカメラ20の特定を行うための周波数の情報を送受信部12を介して制御部14に送ることとしてもよい。各PLCカメラ20の送信が異なる周波数で行われることにより、送信先のPLCカメラ20の特定を容易に行うことができ、電力線ネットワーク40のトラフィックを大幅に軽減することができる。
【0042】
送受信部12は、PLCモデム11を介してPLCカメラ20とのデータの送受信を行う。送受信部で受信したデータは、制御部14により、データフレームに組み込まれた識別子等をもとに各PLCカメラ20が特定され、各PLCカメラ20の撮影された映像データ毎に記憶部13に格納される。
【0043】
記録部13は、PLCカメラ20より送られてくる映像データをPLCカメラ毎に格納する。この格納された映像データは、制御部14により編集され、その編集された映像データが格納され、撮影されたすべての時間帯の映像が視聴可能な状態で格納される。また、記録部13に格納された映像データは制御部14などの要求に応じて、要求のあった映像データを図示しない表示部に送信したり、ネットワークを介して他の場所に送信してもよい。
【0044】
制御部14は、CPUと、各種プログラムが記憶されるROMや、プログラムの実行に必要な各種データが一時記憶されるRAM等により構成され、所定のプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。また各部に出力される信号及びデータの制御などの各部の処理の演算等を行う機能を有する。また、映像データ等の編集や各種の処理を行う。
【0045】
命令処理部15は、各PLCカメラ20に映像データを要求するポーリング信号等の制御信号を作成する。作成されたポーリング信号は、制御部14により、送受信部12を介して、各PLCカメラ20に送信する。このポーリング信号を送出することにより、各PLCカメラ20で撮影された映像データを順序良く円滑に受信することができる。またトラフィックの状況や映像収集サーバ10における処理の状況に応じて、各PLCカメラ20より受信するデータ量を制限したり、受信の間隔を調整するなど、映像収集サーバ10側で各PLCカメラ20からの映像データの送信をコントロールすることができる。
【0046】
図6は、CCTVカメラ50とPLCアダプタ60で構成されるPLCカメラユニット70の構成を示すブロック図である。PLCカメラユニット70は、撮影装置としてのCCTVカメラ50と、PLCアダプタ60とをLANケーブルや同軸ケーブル等のケーブルを介して接続することより構成される。
【0047】
CCTVカメラ50は被写体を撮影する機能を有する閉回路TVカメラであって、PLC20カメラの各部に対応する、撮像素子部51と、ノイズ除去部52と、デジタル信号処理部53と、映像圧縮部54と、所定のプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有し、また各部に出力される信号及びデータの制御などの各部の処理の演算等を行う機能を有する制御部55により各部の処理をする。
【0048】
PLCアダプタ60は、CCTVカメラ50より送られてくる映像データを受信し処理する他、PLCアダプタ60の各部での演算及び制御を行う制御部61と、映像データなどを記憶する記録部62と、撮影された被写体の動きを検知し、動きのあった位置及び時間を特定する動き検知部64と、送信を行う映像データを記憶部27より読み出して複数のデータフレームに分割処理するデータフレーム処理部63と、データフレーム処理部において処理されたデータフレームの送信管理を行う送信管理部65と、データフレーム処理部で処理されたデータフレームを電力線ネットワーク40を介して伝送するPLCモデム66とから構成される。ここで、前記PLCアダプタ60を構成する各部は、PLCカメラ20の対応する各部と同様の機能を有する。
【0049】
CCTVカメラ50で撮影された映像信号はデータ化され、PLCアダプタ60に送信される。PLCアダプタ60は、受信された映像データ等をPLCカメラ20と同様に各部の機能を介して、映像収集サーバ10にデータフレームを送信する。
【0050】
なお、上記実施形態では、撮影装置としてCCTVカメラ50を使用しているがこれに限らず、例えばITVカメラなど、被写体を撮影する機能を有するカメラであればよい。また、PLCモデム66をPLCアダプタ60と別体に設けてもよい。
【0051】
次に図7から図9を参照して、本発明の動作について説明する。図7は、PLCカメラ20で撮影された映像データから動きを検知し、検出データ記憶部27aに格納するまでの手順の一例を示すフロー図である。なお、以下の説明においては、一例としてPLCカメラ20についての手順を示しているが、各部の構成をPLCカメラユニット70に対応する部分と置き換えてもよい。
【0052】
まず、PLCカメラ20の撮影素子部21により被写体の撮影を行う(ステップS01)。
【0053】
そこで撮影された映像は、ノイズ除去部22、デジタル信号除去部23、映像圧縮部25を介して映像データに変換又は処理され、制御部24により撮影された映像と時間との関連付けがなされ、撮影時間が例えばタイムスタンプ等により反映された状態での映像データとしてデータ記憶部27bに格納される(ステップS02)。
【0054】
ここで、データ記億部27bに格納された前記映像データは、動き検知部26により映像データの変化量が逐次測定される。そしてあらかじめ設定されている領域内での変化率を算出し、その変化量が閾値を超えているかの判定が行われる(ステップS03)。
【0055】
ここで動き検知部26で行われる変化量の測定としては、例えば撮影された映像データのコマとその1つ前のコマを逐次比較し、測定対象となっているコマとその直前のコマの画素に変化がないかの測定が行われる。そして、その画素の変化を検知したときは、その変化した画素の量を測定し、その測定された変化量があらかじめ設定されている変化率の閾値を超えているかの判定が行われる。なお、ここで測定された変化量に基づき、あらかじめ設定された領域内における変化率を算出した上で、その変化率が閾値を超えているかの判定を行うこととしてもよい。
【0056】
前記判定の結果、閾値を超えていると判定した場合、その直前のコマにおいても閾値を超えているかの判定を行う(ステップS04)。ここで、直前のコマにおいても閾値を超えている場合は、映像データの抽出が継続される。また直前のコマにおいて閾値を超えていない場合は、動き検知部26は動きを検知したものとして、その閾値を超えた撮影時間(図4に示すX1)を特定する。そして、あらかじめ設定された所定の時間遡った時間(図4に示すx1)を開始時間として特定し(ステップS05)、その開始時間からの映像データの抽出を開始する(ステップS06)。そして遡った時間の映像データを抽出後、閾値を越えたモーション映像の映像データの抽出を行う(ステップS10)。そして抽出された映像データは送信管理部29より送信要求があるまで制御部24により検出データ記憶部27aに格納する(ステップS11)。
【0057】
一方、前記判定の結果、閾値を超えていないと判定した場合、その直前のコマにおいて閾値を下回っていないかの判定を行う(ステップS07)。ここで、直前のコマにおいては閾値を超えていると判定した場合は、動き検知部26は変化量が閾値を下回ったものとして、その撮影時間(図4に示すX2)を特定する。そして、あらかじめ設定された所定の時間を経過した終了時間(図4に示すx2)を終了時間として特定し(ステップS08)、その時間が経過するまで、映像データの抽出を継続する(ステップS10)。この抽出された映像データは、送信管理部29より送信要求があるまで制御部24により検出データ記憶部27aに格納される(ステップS11)。また、直前のコマにおいても閾値を下回っていると判定した場合は、前記ステップS07における所定の時間に該当していないかの判定を行い(ステップS09)、該当している場合(図4に示すX2−x2間に該当する場合)は、映像データの抽出を継続し(ステップS10)、所定の時間に該当してない場合(図4に示すx2を経過した場合)は、映像データの抽出を行わない。
【0058】
動き検知部26により、動きを検知し、抽出データが格納された後、撮影が終了したかの判定を行ない(ステップS12)、撮影が終了している場合は、そのまま終了し、撮影を継続する場合は、再度被写体の撮影がなされる。
【0059】
次に、図8は、検出データ記憶部27aに格納されている映像データを抽出し、映像収集サーバ10に送信するまでの手順の一例を示すフロー図である。送信管理部29は、データフレーム処理部28に対し、映像データの送信要求を行う(ステップS20)。なお、ここで行われる送信要求は、映像収集サーバ10より発信されるポーリング信号による送信要求信号であってもよく、また所定の時刻に送信管理部29より行われる定時送信によるものであっても良い。
【0060】
送信要求を受けたデータフレーム処理部28は、その送信要求に基づき、検出データ記憶部27aより映像データを抽出する(ステップS21)。そして抽出された映像データは、映像収集サーバ10に送信するために複数のフレームに分割し、データフレーム処理を行う(ステップ22)。具体的には、検出データ記憶部27aより抽出された映像データを複数に分割して部分毎にデータの符号化を行い、PLCカメラ20毎に設定された識別子と、抽出した映像データの位置や領域の範囲、撮影された時間など符号化したデータフレーム処理を行う。
【0061】
次に、送信管理部29は、映像収集サーバ10より送信されたポーリング要求に応じて、データフレーム処理部28でデータフレーム化された映像データをPLCモデム30に送信し、PLCモデム30は、データフレームを伝送信号に変調して電力線ネットワーク40に送信し(ステップS23)、終了する。ここで、変調された伝送信号は、PLCカメラ20に接続されている図示しない電力線に重畳し、前記電力線を通信回線として送信される。
【0062】
次に、図9は、PLCカメラ20より送信された映像データを映像収集サーバ10において受信し、処理されるまでの手順を示すフロー図である。まず、制御部14は、命令処理部15で作成されたポーリング信号をPLCモデム11を介して各PLCカメラ20に送信する(ステップS30)。ここで作成されたポーリング信号の送信はトラフィックの状況に応じて各PLCカメラ20に対する送信の間隔を調整することとしてもよく、また要求するデータフレームの量の調整を行ってもよい。なお、送信されたPLCカメラ20では、前記ステップS10(図7参照)の動作を行い、撮影された映像データをデータフレームとして映像収集サーバ10に送信される。
【0063】
次に、ポーリング信号に応答してPLCカメラ20側のPLCモデム30より発信された映像データのデータフレームの伝送信号をPLCモデム11において復調し、データフレームとして受信部13において受信する(ステップS31)。
【0064】
受信部12で受信されたデータフレームは制御部14において映像データに変換され、記憶部13にPLCカメラ20毎に格納される(ステップS32)。ここで格納される映像データの送信元であるPLCカメラ20の特定は、例えば制御部14によりデータフレームに収録されている送信元のPLCカメラ20の個体情報を認識して特定を行ってもよく、他の方法により映像データの送信元を特定してもよい。
【0065】
記憶部13により格納された映像データは、前記変換された映像データに組み込まれているタイムスタンプ等に基づき、制御部14において映像データの編集が行われる(ステップS33)。
【0066】
制御部12において行われる映像データの編集(ステップS33)としては、例えば、映像記録部11に格納されている映像データをタイムスタンプに基づいて時間経過順に並び替える。ここで送信された時間の映像データ間に生じている時間的空白部分は、被写体の動きがなかった時間帯であり、映像データの変化がない箇所である。これらの撮影対象に動きがなかった時間帯についてはその直前の映像データをはめ込む方法やあらかじめ変化の生じていない基本映像データを記憶部13に格納しておき、必要に応じてその基本映像データに検知された動きを検知した映像データをはめ込むことにより編集を行う方法により編集を行ってもよく、他の公知の方法により編集を行ってもよい。
【0067】
さらに、動きのある映像のみを組み合わせた映像データとして編集を行ってもよい。この映像データのハイライト映像として編集を行うことにより、撮影された映像データの内、必要ある部分のみを視聴することができるため視聴者の負担を大幅に軽減することができる。
【0068】
前記編集された映像データは、制御部14により記憶部13に格納され(ステップS34)、終了する。なお、格納された映像データは他の機器の要求や制御部14の指示により、例えば図示しない表示端末を介して映像が表示されることとしてもよく、他の外部記録媒体(例えばDVD−RやCD−RWなど)等に記録することとしてもよい。
【0069】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定しない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載された効果に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明のPLCカメラシステム1のシステム構成図である。
【図2】PLCカメラ20の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】動きを検知した場合の撮影映像の映像データ抽出手段の一例を示した説明図である。
【図4】動き検知部26において測定された画素数の変化量を示した説明図である。
【図5】映像収集サーバ10の構成を示すブロック図である。
【図6】PLCカメラユニット70の構成を示すブロック図である。
【図7】PLCカメラ20で撮影された映像データから動きを検知し、検出データ記憶部27aに格納するまでの手順の一例を示すフロー図である。
【図8】検出データ記憶部27bに格納されている映像データを抽出し、映像収集サーバ10に送信するまでの手順の一例を示すフロー図である。
【図9】PLCカメラ20より送信された映像データを映像収集サーバ10において受信し、処理されるまでの手順を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0071】
1 PLCカメラシステム
10 映像収集サーバ
11 PLCモデム
12 送受信部
13 記憶部
14 送信部
15 命令処理部
20 PLCカメラ
21 撮像素子部
22 ノイズ除去部
23 デジタル信号処理部
24 制御部
25 映像圧縮部
26 動き検知部
27 記憶部
28 データフレーム処理部
29 送信管理部
30 PLCモデム
40 電力線ネットワーク
50 CCTVカメラ
60 PLCアダプタ
70 PLCカメラユニット
80 撮影画面
90 フレーム領域



【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力線ネットワークに接続され、映像収集サーバと通信可能な1以上のPLCカメラであって、
レンズを介して入射される被写体の光信号を映像信号に変換して出力する撮像素子部と、
前記映像信号のノイズを除去するノイズ除去部と、
前記ノイズ除去部の出力信号を映像データに処理するデジタル信号処理部と、
前記デジタル信号処理部からの映像データを圧縮する映像圧縮部と、
前記映像圧縮部で圧縮された映像データからモーション映像の検知をし、その検知をした前記モーション映像を前記映像データから抽出する動き検知部と、
前記動き検知部で抽出された前記モーション映像を記憶する検出データ記憶部と、
前記検出データ記憶部に記憶された前記モーション映像を読み出して複数のデータフレームに分割処理するデータフレーム処理部と、
前記データフレーム処理部により分割処理された前記データフレームの送信を管理する送信管理部と、
前記送信管理部から送信される前記データフレームを前記電力線ネットワークを介して伝送するPLCモデムと、を備えたことを特徴とするPLCカメラ。
【請求項2】
請求項1に記載のPLCカメラであって、前記送信管理部は、前記映像収集サーバよりポーリングによる送信要求がなされたことに応答して、前記データフレームを送信することを特徴とするPLCカメラ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のPLCカメラであって、前記送信管理部は、所定の時間間隔により前記データフレームを定時送信することを特徴とするPLCカメラ。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載のPLCカメラであって、前記動き検知部は、前記検知をした前記モーション映像に加えて所定の時間間隔分前後の映像データをあわせて抽出することを特徴とするPLCカメラ。
【請求項5】
1以上のPLCカメラと、電力線ネットワークで接続された映像収集サーバと、を含むPLCカメラシステムであって、
前記映像収集サーバは、前記PLCカメラとの送受信を行う送受信部と、前記PLCカメラで撮影された映像データの収集又は管理をする制御部と、前記PLCカメラより送信された映像データを記憶する記憶部と、を備え、
前記制御部は、前記収集をした映像データの編集手段を有することを特徴とするPLCカメラシステム。
【請求項6】
1以上のPLCカメラと、電力線ネットワークで接続された映像収集サーバと、を含むPLCカメラシステムであって、
前記PLCカメラは、CCTVカメラと、PLCアダプタと、を備えたPLCカメラユニットにより構成されることを特徴とするPLCカメラシステム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−310993(P2006−310993A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−128745(P2005−128745)
【出願日】平成17年4月26日(2005.4.26)
【出願人】(301053992)株式会社日本ブレインウェア (17)
【出願人】(505156684)株式会社ネットパワー (1)
【Fターム(参考)】