説明

電圧制御発振回路

【課題】電圧電流変換部の制御電圧入力用MOSトランジスタにデプレッション型を使用した際に発生する発振周波数(バイアス電流)オフセットの製造プロセスばらつきが補正された電圧制御発振回路を提供する。
【解決手段】電圧制御発振回路1は、制御力電圧がゲートに入力される第1のデプレッション型MOSトランジスタ13と、その第1のデプレッション型MOSトランジスタ13のゲート・ソース間電圧が0Vのときのオフセットを補償する第2のデプレッション型MOSトランジスタ15を有し、制御電圧に応じたバイアス電流を発生する電圧電流変換回路3を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電圧制御発振回路に関し、特に、電圧電流変換部にデプレッション型MOSトランジスタを使用した際に発生する発振周波数オフセット(電流オフセット)の製造プロセスばらつきが補正された電圧制御発振回路に関する。
【背景技術】
【0002】
電圧制御発振回路は、入力(制御)電圧に応じて発振周波数を変化させる発振回路であり、PLL(フェーズ・ロックド・ループ)回路やCDR(クロック・データリカバリー)回路等に用いられる。
【0003】
図6は、従来の電圧制御発振回路の一例を示す図である。
【0004】
図に示すように、電圧制御発振回路20は、電圧電流変換部40とリングオシレータ30で構成される。電圧電流変換部40は、ゲートとドレインが共通に接続されソースが電源電圧(以下、電源)VDDに接続されたPMOSトランジスタ(以下、PMOS)21およびゲートがPMOS21のゲートと共通に接続されソースが電源VDDに接続されたPMOS22とで構成される第1のカレントミラー回路41と、定電流源42と、ドレインがPMOS21のドレインにソースがグラウンドGNDにゲートが制御電圧VCONTに接続されたNMOSトランジスタ(以下、NMOS)23と、ドレインおよびゲートがPMOS22のドレインに、ソースがグラウンドGNDに接続されたNMOS24で構成される。電圧電流変換部40では、制御電圧VCONTが電流に変換され、変換された電流がカレントミラー回路41によりミラーされてバイアス電流を生成される。NMOS24は、後述するリングオシレータ30のディレイセルを構成するNMOS25とで第2のカレントミラー回路42を構成し、上述したバイアス電流がさらにミラーされる。
【0005】
図7は、電圧制御発振回路を構成するリングオシレータの一例を示す図である。リングオシレータ30は、図に示すように複数のディレイセルがリング状に接続され、それらディレイセルを流れる電流が変化することによってその発振周波数が制御される発振器である。
【0006】
図7に示すように、1つのディレイセルは、一端が電源に接続された抵抗R1、R2と、これら抵抗のそれぞれの他端にドレインが接続されたNMOS26、27と、ドレインがNMOS26、27のソースに共通に接続され、ソースがグラウンドに接続されたNMOS25とで構成される。リングオシレータ30を構成する初段のディレイセルを除くディレイセルのNMOS26、27のゲートは前段のディレイセルの相補出力が接続され、初段のディレイセルのNMOS26、27のゲートは最終段のディレイセルであって、かつ、リングオシレータ30の相補出力OUTP、OUTNが接続される。各ディレイセルのNMOS25のゲートには電圧電流変換部40の出力であるVBIASが入力され、上述したバイアス電流がミラーされる。したがって、制御電圧VCONTが変化すると、バイアス電流が変化し、かつ、バイアス電流がミラーされたディレイセルを流れる電流(テール電流という)も変化することにより、リングオシレータ30の発振周波数が制御される。
【0007】
ところで、制御電圧VCONTがNMOS23の閾値電圧Vthnを下回る領域では、リングオシレータ30のディレイセルを流れる電流を変化させることができず、発振周波数を制御することができない。したがって、この電圧制御発振回路20が制御電圧VCONTに対して感度をもつ範囲は、制御電圧VCONTの振幅電圧0V〜VDDに対して、およそVthn<VCONT<VDDである。
【0008】
近年、電源電圧は下がる一方であるのに対し、MOSトランジスタの閾値電圧はあまり下がっていない。このため、制御電圧VCONTの制御範囲は従来に比べて狭くなってきている。例えば、電源VDDが1.2Vであり、MOSトランジスタの閾値Vthnは0.3V〜0.4Vである場合、制御電圧VCONTによるNMOS23の動作範囲は0.8V〜0.9V程度しか確保できない。ディレイセルを流れる電流は、NMOS23に入力される制御電圧VCONTの範囲で決まるため、このような状況は好ましくない。
【0009】
この問題を解決する方法として、ゲートに制御電圧を入力するMOSトランジスタに、例えば、閾値電圧の低い低閾値MOSトランジスタや、閾値電圧が負でありゲート・ソース間電圧が0Vでもオン状態であるデプレッション型MOS(ネイティブMOSとも言う)トランジスタを使用することにより、制御電圧VCONTの制御範囲を広くする技術が知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開平11−4126号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1に開示されている技術によれば、電圧制御発振回路の電圧電流変換部にデプレッション型MOSトランジスタを使用することにより、制御電圧VCONTが0V付近であってもディレイセルを流れる電流を制御することができるようになるとされている。前述の例では、制御電圧VCONTの動作範囲は、0.8V〜0.9Vから電源電圧の1.2Vまで確保することができる。しかしながら、デプレッション型MOSトランジスタは、ゲート・ソース間電圧が0Vのときに流れるドレイン電流の製造プロセスばらつきが大きく、一定したバイアス電流が生成できないという問題を抱えている。
【0011】
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、電圧制御発振回路の電圧電流変換部の制御電圧入力用MOSトランジスタにデプレッション型MOSトランジスタを使用した場合であっても、発振周波数オフセット(バイアス電流)の製造プロセスばらつきが補正された電圧制御発振回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明の電圧制御発振回路は、制御電圧を電流に変換しバイアス電流を生成する電圧電流変換部と、上記バイアス電流がミラーされた電流により遅延が変化するディレイセルとを有し、上記制御電圧に応じて発振周波数が制御される電圧制御発振回路において、
上記電圧電流変換部は、上記制御電圧がそのゲートに入力され上記変換された電流を制御する第1のデプレッション型MOSトランジスタと、上記変換された電流から上記第1のデプレッション型MOSトランジスタのゲート・ソース間電圧が0Vのときのオフセット電流をキャンセルする第2のデプレッション型MOSトランジスタを備えるものである。
【0013】
ここで、 上記第2のデプレッション型MOSトランジスタは、上記変換された電流がミラーされた電流の少なくとも1部がソースまたはドレインに入力されることが好ましい。
【0014】
また、上記電圧電流変換部は、ゲートとドレインが共通に接続され、ソースが電源に接続された第1のPMOSトランジスタと、ゲートが上記第1のPMOSトランジスタのゲートと共通に接続され、ソースが電源に接続された第2のPMOSトランジスタとで構成されるカレントミラー回路と、ドレインが上記第1のPMOSトランジスタのドレインに、ソースがグラウンドに、ゲートが上記制御電圧に接続された第1のNMOSトランジスタと、ドレインおよびゲートが上記第2のPMOSトランジスタのドレインに、ソースがグラウンドに接続された第2のNMOSトランジスタと、ドレインが上記第2のNMOSトランジスタのドレインに、ゲートとソースがともにグラウンドに接続された第3のNMOSトランジスタとを備え、上記第1のNMOSトランジスタは上記第1のデプレッション型MOSトランジスタであること、および上記第3のNMOSトランジスタは上記第2のデプレッション型MOSトランジスタであることが好ましい。
【0015】
また、上記電圧電流変換部は、ゲートとドレインが共通に接続され、ソースがグラウンドに接続された第1のNMOSトランジスタと、ゲートが上記第1のNMOSトランジスタのゲートと共通に接続され、ソースがグラウンドに接続された第2のNMOSトランジスタとで構成されるカレントミラー回路と、ドレインが上記第1のNMOSトランジスタのドレインに、ソースが電源に、ゲートが上記制御電圧に接続された第1のPMOSトランジスタと、ドレインおよびゲートが上記第2のNMOSトランジスタのドレインに、ソースが電源に接続された第2のPMOSトランジスタと、ドレインが上記第2のNMOSトランジスタのドレインに、ゲートとソースがともに電源に接続された第3のPMOSトランジスタとを備え、上記第1のPMOSトランジスタは上記第1のデプレッション型MOSトランジスタであること、および上記第3のPMOSトランジスタは上記第2のデプレッション型MOSトランジスタであることが好ましい。
【0016】
さらに、上記ディレイセルには、上記電圧電流変換部で生成された上記バイアス電流がミラーされ、上記制御電圧に応じて発振周波数が制御されることが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明の電圧制御発振回路は、電圧電流変換部の制御電圧入力用MOSトランジスタにデプレッション型MOSトランジスタを使用した場合であっても、発振周波数オフセットの製造プロセスばらつきを補正する機能を付加することにより、ゲート・ソース間電圧が0Vでのオフセットをキャンセルし、制御電圧VCONTの制御範囲を広げることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の電圧制御発振回路について詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の電圧制御発振回路の内部構成を表す第1の実施形態の概略図である。
【0020】
図1に示す電圧制御発振回路1は、前述の図6に示す電圧制御発振回路20と比較して、定電流源42を削除し、かつ、電圧電流変換部3に点線で囲んだ部分を新たに付加したものである。すなわち、電圧制御発振回路1の電圧電流変換部3は、ゲートとドレインが接続されソースが電源VDDに接続されたPMOSトランジスタ(以下、PMOS)M11と、ゲートがそのPMOS11のゲートと共通に接続されソースが電源VDDに接続されたPMOS12とで構成されるカレントミラー回路4と、ドレインがPMOS11のドレインに、かつソースがグラウンドGNDに、さらにゲートが制御電圧VCONTに接続されたNMOSトランジスタ(以下、NMOS)13と、ドレインおよびゲートがPMOS12のドレインに、かつソースがグラウンドGNDに接続されたNMOS14と、ドレインがPMOS12のドレインに、かつゲートとソースがグラウンドGNDに接続されたNMOS15で構成される。電圧電流変換部3では、制御電圧VCONTが電流Iaに変換され、その変換された電流Iaがカレントミラー回路4によりミラーされたミラー電流Ibが生成される。
【0021】
ここで、NMOS13はそのゲート・ソース間電圧が0Vであっても電流が流れるデプレッション型のトランジスタを使用するため、定電流源は不要となる。また、NMOS15もNMOS13と同一の特性を有するデプレッション型MOSトランジスタで構成されている。したがって、NMOS14には、NMOS13のゲート・ソース間電圧0Vで流れるドレイン電流(オフセット電流)IcをNMOS15で差し引いたバイアス電流Idが流れる。
【0022】
NMOS14は、リングオシレータ2内のディレイセルを構成するNMOS16とでカレントミラー回路5を構成し、NMOS14を流れるバイアス電流Idがミラーされる。したがって、ディレイセル2を流れる電流は制御電圧VCONTにより制御され、電圧制御発振回路1の発振周波数が制御されることになる。
【0023】
図1において、NMOS13と15、NMOS14と16、PMOS11と12はそれぞれ同じサイズ(ゲート長、ゲート幅)のものを使用するものとする。図1のNMOS15はデプレッション型MOSトランジスタで形成されており、そのゲート・ソース間電圧は常にグラウンドに固定されているため、ゲート・ソース間電圧0V時の電流(オフセット電流)Icが流れている。したがって、以下の式(1)で表わされるように、NMOS14を流れるバイアス電流Idとカレントミラー回路5を構成するNMOS16を流れるミラー電流Ieは、制御電圧VCONTで変化する元の電流Iaから、デプレッション型であるNMOS13のゲート・ソース間電圧0Vのオフセット電流分のみを取り除いた電流となり、デプレッション型MOSトランジスタで問題となる製造プロセスのばらつきをキャンセル(吸収)することが可能となる。
Ie=Id=(Ib−Ic) ……(1)
図2は、制御電圧VCONTで与える電圧を所定時間(200ns)ごと、階段状に増加させていったときのNMOS16を流れる電流Ieの時間変化を示すシミュレーション波形であり、図3は、そのシミュレーション波形の一部分を拡大したものである。図中、上段は何も対策を施さないもの、下段は本発明が適用されたものである。また、図中の符号(1)〜(4)を付したものは、MOSトランジスタのプロセスばらつき、電源電圧、周囲温度の条件を変えてシミュレーションした波形である。以下にその条件を示す。
符号 プロセス条件 電源電圧 周囲温度
(1) TYP TYP TYP
(2) F MAX MIN
(3) S MIN MIN
(4) S MIN MAX
ここで、TYPは標準(テイピカル)、Fは高速、Sは低速、MAXは最大、MINは最小を表わす。
【0024】
図2に示した結果から、デプレッション型MOSトランジスタ13のゲート・ソース間電圧が0V時にNMOS16を流れるオフセット電流Ieは0Aであり、プロセス条件、電源電圧、周囲温度がどのような状態であってもオフセット電流がキャンセルされていることが分かる。したがって、電圧電流変換部の制御電圧入力用MOSトランジスタにデプレッション型MOSトランジスタを使用した場合であっても、ゲート・ソース間電圧が0Vでのオフセットがキャンセルされ、かつ、制御電圧VCONTの制御範囲を広げることが可能となる。
【0025】
図4は、本発明の電圧制御発振回路の内部構成を表す第2の実施形態の概略図である。
【0026】
図4に示す電圧制御発振回路1’は、図1に示す電圧制御発振回路1と比較して、電圧電流変換部の制御電圧VCONTが入力される部分のみが異なり、したがって、図1と同一の構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0027】
図4に示す電圧制御発振回路1’の電圧電流変換部3’では、制御電圧VCONTがそのゲートに入力されるデプレッション型NMOS13と並列に、同じく制御電圧VCONTをそのゲート入力とするエンハンスメント型のNMOS17が新たに加わっている。一般的に、デプレッション型MOSトランジスタはゲート・ソース間電圧が上昇するとドレイン電流が頭打ち(飽和ぎみ)の状態となる。したがって、図1に示すような電圧制御発振回路では、制御電圧VCONTが上昇しても意図したバイアス電流が得られない可能性がある。そこで、本実施形態では、デプレッション型NMOS13に加えて、エンハンスメント型NMOS17を付加し、意図したバイアス電流特性を得ようというものである。
【0028】
図5は、図4に示す電圧制御発振回路1’の電圧電流変換部3’で変換される電流特性である。図に示すように、変換された電流は、NMOS13とNMOS17の合成電流となり、これらNMOSトランジスタによりその値を調整することが可能となる。
【0029】
尚、第1および第2の実施形態では、MOSトランジスタ11、12をPMOSトランジスタとし、MOSトランジスタ13〜17をNMOSトランジスタとして説明したが、それぞれが逆の導電型のMOSトランジスタで構成し、電源、グラウンドをそれぞれ入れ替える構成であっても構わない。
【0030】
本発明は、基本的に以上のようなものである。
【0031】
以上、本発明の電圧電流制御回路について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の電圧制御発振回路の内部構成を表す第1の実施形態の概略図である。
【図2】制御電圧VCONTで与える電圧を階段状に増加させていったときのNMOS16を流れる電流Ieの時間変化を示すシミュレーション波形である
【図3】図2のシミュレーション波形の一部分を拡大したものである
【図4】本発明の電圧制御発振回路の内部構成を表す第2の実施形態の概略図である。
【図5】図4に示す電圧制御発振回路1’の電圧電流変換部で生成されるバイアス電流特性である。
【図6】従来の電圧制御発振回路の一例を示す図である。
【図7】電圧制御発振回路を構成するリングオシレータの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0033】
1、1’、20 電圧制御発振回路
2、30 リングオシレータ
3、3’40 電圧電流変換部
4、5、41、42 カレントミラー回路
11、12、21、22 PMOSトランジスタ
13、14、15、16、17、23、24、25 NMOSトランジスタ
VCONT 制御電圧

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御電圧を電流に変換しバイアス電流を生成する電圧電流変換部と、前記バイアス電流がミラーされた電流により遅延が変化するディレイセルとを有し、前記制御電圧に応じて発振周波数が制御される電圧制御発振回路において、
前記電圧電流変換部は、前記制御電圧がそのゲートに入力され前記変換された電流を制御する第1のデプレッション型MOSトランジスタと、前記変換された電流から前記第1のデプレッション型MOSトランジスタのゲート・ソース間電圧が0Vのときのオフセット電流をキャンセルする第2のデプレッション型MOSトランジスタを備えることを特徴とする電圧制御発振回路。
【請求項2】
前記第2のデプレッション型MOSトランジスタは、前記変換された電流がミラーされた電流の少なくとも1部がソースまたはドレインに入力されることを特徴とする請求項1に記載の電圧制御発振回路。
【請求項3】
前記電圧電流変換部は、
ゲートとドレインが共通に接続され、ソースが電源に接続された第1のPMOSトランジスタと、ゲートが前記第1のPMOSトランジスタのゲートと共通に接続され、ソースが電源に接続された第2のPMOSトランジスタとで構成されるカレントミラー回路と、
ドレインが前記第1のPMOSトランジスタのドレインに、ソースがグラウンドに、ゲートが前記制御電圧に接続された第1のNMOSトランジスタと、
ドレインおよびゲートが前記第2のPMOSトランジスタのドレインに、ソースがグラウンドに接続された第2のNMOSトランジスタと、
ドレインが前記第2のNMOSトランジスタのドレインに、ゲートとソースがともにグラウンドに接続された第3のNMOSトランジスタとを備え、
前記第1のNMOSトランジスタは前記第1のデプレッション型MOSトランジスタであること、および前記第3のNMOSトランジスタは前記第2のデプレッション型MOSトランジスタであることを特徴とする請求項1または2に記載の電圧制御発振回路。
【請求項4】
前記電圧電流変換部は、
ゲートとドレインが共通に接続され、ソースがグラウンドに接続された第1のNMOSトランジスタと、ゲートが前記第1のNMOSトランジスタのゲートと共通に接続され、ソースがグラウンドに接続された第2のNMOSトランジスタとで構成されるカレントミラー回路と、
ドレインが前記第1のNMOSトランジスタのドレインに、ソースが電源に、ゲートが前記制御電圧に接続された第1のPMOSトランジスタと、
ドレインおよびゲートが前記第2のNMOSトランジスタのドレインに、ソースが電源に接続された第2のPMOSトランジスタと、
ドレインが前記第2のNMOSトランジスタのドレインに、ゲートとソースがともに電源に接続された第3のPMOSトランジスタとを備え、
前記第1のPMOSトランジスタは前記第1のデプレッション型MOSトランジスタであること、および前記第3のPMOSトランジスタは前記第2のデプレッション型MOSトランジスタであることを特徴とする請求項1または2に記載の電圧制御発振回路。
【請求項5】
前記ディレイセルには、前記電圧電流変換部で生成された前記バイアス電流がミラーされ、前記制御電圧に応じて発振周波数が制御されることを特徴とする請求項1乃至4に記載の電圧制御発振回路。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2008−154020(P2008−154020A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−340784(P2006−340784)
【出願日】平成18年12月19日(2006.12.19)
【出願人】(501285133)川崎マイクロエレクトロニクス株式会社 (449)
【Fターム(参考)】