説明

電子回路装置およびその製造方法

【課題】半導体チップなどの電子部品チップと多層基板との安定した電気的接続が得られる高密度に小型化してなる電子回路装置およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の電子回路装置40は、第1の電子部品と、第1の電子部品の電極上に形成されたバンプとからなる第1の電子部品チップ1aと、基板に互いに電気的に接合された表面配線部を有するインターポーザ6と、第2の電子部品と、第2の電子部品の電極上に形成されたバンプとからなる第2の電子部品チップ1bとを、第1の電子部品の電極上のバンプとインターポーザの片面側の表面配線部、およびインターポーザの他面側の表面配線部と第2の電子部品の電極上のバンプを、それぞれ直接接合して一体化してなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子回路装置に関し、特に高密度に小型化してなる電子回路装置およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話、デジタルビデオカメラ、ノートパソコンなどにおいては、携帯性をさらに向上させることを目的として、小型化、薄型化、軽量化および低廉化に一層の努力が傾注されている。そのため、これらの装置に用いられるICなどの半導体、キャパシタ(コンデンサ)、抵抗体、インダクタなどの電子部品のチップを多層基板上に実装した電子回路装置においては、電子部品チップのさらなる小型化に加えて、実装する半導体チップなどの電子部品チップを如何に高密度化して多層基板に接続する方法の開発研究が進められている。
その結果、高密度化を実現させる実装方法として、多層基板上に電子部品チップをフェースダウンで直接接続して実装するフリップチップ実装法が行われている。フリップチップ実装においては、電子部品チップに付設した接続用電極と多層基板上に設けられた配線部とをハンダや金などの電気接続部材を介して一括して接続する。
図3に従来の電子回路装置におけるフリップチップ実装法による接続方式の一例の模式断面図を示す。図1に示すように、電子部品チップ1は電子部品10とその片面に設けた電極11、および電極11上に形成させた接続用の金やハンダなどからなるバンプ12からなる。図2に示すように、接続用多層基板2は、多層金属板3に表面配線部21と内部回路部22とを設けたものからなっている。そして電子部品チップ1のバンプ12と接続用多層基板2の表面配線部21をハンダボール14を介して当接し、ハンダ14が溶融する温度に加熱しつつ加圧することにより、電極11、バンプ12、ハンダボール14および接続用多層基板の表面配線部21を介して電子部品チップ1と接続用多層基板2が電気的に接続する。次いでハンダボール14の間に熱硬化性の封止樹脂5を注入し、加熱硬化させる。このようにして図3に示すようなフリップチップ実装法による電子回路装置40を得ることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、このようにしてフリップチップ実装した電子回路装置においては、硬化樹脂とハンダボールからなるバンプとの熱膨張の差が大きく、樹脂を硬化させるために加熱すると部品に反りを生じたり、急激な温度変化や機械的衝撃を受けた際にクラックを生じて接合破壊が生じやすく、電子部品チップと接続用多層基板との安定した電気的接続を得ることができない、という欠点を有している。
本発明においては、半導体チップなどの電子部品チップと多層基板との安定した電気的接続が得られる高密度に小型化してなる電子回路装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(1)本発明の電子回路装置は、
第1の電子部品と、
第1の電子部品の電極上に形成されたバンプとからなる第1の電子部品チップと、
基板に互いに電気的に接合された表面配線部を有するインターポーザと、
第2の電子部品と、第2の電子部品の電極上に形成されたバンプとからなる第2の電子部品チップとを、
第1の電子部品の電極上のバンプとインターポーザの片面側の表面配線部、およびインターポーザの他面側の表面配線部と第2の電子部品の電極上のバンプを、
それぞれ直接接合して一体化してなることを特徴とする。
(2)本発明の電子回路装置は、
第1の電子部品チップと、
板に互いに電気的に接合された表面配線部と表面配線部上に形成されたバンプとを有するインターポーザと、
第2の電子部品と、
第2の電子部品の電極上に形成されたバンプとからなる第2の電子部品チップとを、
第1の電子部品の電極とインターポーザの片面側の表面配線部上のバンプ、およびインターポーザの他面側の表面配線部と第2の電子部品の電極上のバンプを、
それぞれ直接接合して一体化してなることを特徴とする。
(3)本発明の電子回路装置は、
第1の電子部品チップと、
基板に互いに電気的に接合された表面配線部と表面配線部上に形成されたバンプとを有するインターポーザと、
第2の電子部品チップとを、
第1の電子部品の電極とインターポーザの片面側の表面配線部上のバンプ、およびインターポーザの他面側の表面配線部上のバンプと第2の電子部品の電極を、
それぞれ直接接合して一体化してなることを特徴とする。
(4)本発明の電子回路装置は、前記(1)〜(3)のいずれかにおいて、
電子部品が半導体、キャパシタ、抵抗体、インダクタのいずれかであることを特徴とする。
(5)本発明の電子回路装置は、前記(1)〜(3)のいずれかにおいて、
バンプの形状が円錐台または角錐台であり、その頂の径または頂の対角線の長さがバンプ高さの10%以上であることを特徴とする。
(6)本発明の電子回路装置の製造方法は、
第1の電子部品と、
第1の電子部品の電極上に形成されたバンプとからなる第1の電子部品チップと、
基板に互いに電気的に接合された表面配線部を有するインターポーザと、
第2の電子部品と、
第2の電子部品の電極上に形成されたバンプとからなる第2の電子部品チップとを、
第1の電子部品の電極上のバンプとインターポーザの片面側の表面配線部、およびインターポーザの他面側の表面配線部と第2の電子部品の電極上のバンプを、
それぞれ直接接合して一体化することを特徴とする。
(7)本発明の電子回路装置の製造方法は、
第1の電子部品チップと、
基板に互いに電気的に接合された表面配線部と表面配線部上に形成されたバンプを有するインターポーザと、
第2の電子部品と、
第2の電子部品の電極上に形成されたバンプとからなる第2の電子部品チップとを、
第1の電子部品の電極とインターポーザの片面側の表面配線部上のバンプ、およびインターポーザの他面側の表面配線部と第2の電子部品の電極上のバンプを、
それぞれ直接接合して一体化することを特徴とする。
(8)本発明の電子回路装置の製造方法は、
第1の電子部品チップと、
基板に互いに電気的に接合された表面配線部と表面配線部上に形成されたバンプを有するインターポーザと、
第2の電子部品チップとを、
第1の電子部品の電極とインターポーザの片面側の表面配線部上のバンプ、およびインターポーザの他面側の表面配線部上のバンプと第2の電子部品の電極を、
それぞれ直接接合して一体化することを特徴とする。
(9)本発明の電子回路装置の製造方法は、前記(6)〜(8)のいずれかにおいて、
前記直接接合を、不活性雰囲気中または還元雰囲気中において、200〜300℃に加熱して圧接して行うことを特徴とする。
(10)本発明の電子回路装置の製造方法は、前記(6)〜(8)のいずれかにおいて、
前記直接接合を、接合面を予め活性化処理した後圧接して行うことを特徴とする。
(11)本発明の電子回路装置の製造方法は、前記(10)において、
活性化処理を、真空槽中でプラズマ、イオン、原子のいずれかを照射して行うことを特徴とする。
(12)本発明の電子回路装置の製造方法は、前記(10)において、
前記圧接を、常温圧接または加熱圧接のいずれかで行うことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
(実施例1)
図9は本発明の電子回路装置の模式断面図である。本図において、半導体、キャパシタ、抵抗体、インダクタのいずれかのチップである電子部品チップ1(例えば半導体チップ)は、半導体、キャパシタ、抵抗体、インダクタのいずれかである電子部品10(例えば半導体、または半導体以外の他の上記の電子部品のいずれか)とその片面に設けた電極11、および電極11上に形成させたバンプ13からなり、これを接続用多層基板2の表面配線部21と直接接合することにより電子回路装置40が構成される。接続用多層基板2の表面配線部21と直接接合する電子部品チップ1のバンプ13は、電極11の部分のみを露出するようにレジストでパターニングし、電極めっき法により電極11にバンプ13となる層を盛り上げ、次いでレジストを除去することにより形成させることができる。また図4および図5に示すようにしても形成することができる。すなわち、再公表WO99/58470号公報に開示された、接着予定面を活性化処理した後、処理面同士を圧接する方法を用い、電子部品チップ1の電極11を有する面、および導電層103となる銅箔の接着予定面を活性化処理した後、圧接積層して導電層103を形成させ、次いでエッチング法を用いて電極11上にバンプ13を形成させる。
【0006】
接続用多層基板2の表面配線部21と直接接合する電子部品チップ1のバンプは、図6〜図8に示すようにして形成することもできる。すなわち、蒸着法などを用いて電子部品チップ1の電極11を有する面に銅からなる導電層103aを形成させ、次いでその上に公知のめっき法、蒸着法などを用いて、ニッケルからなるエッチングストップ層103bを形成させる。そしてさらにその上に銅からなる導電層103cをニッケルからなるエッチングストップ層103bと同様にして形成させる。または、電子部品チップ1の電極11を有する面に銅からなる導電層103aを形成させた後、再公表WO00/19533号公報に開示された金属箔の接合技術を用いて、エッチングストップ層103bを形成するニッケル箔材と導電層103cを形成する銅箔材の接合面を真空槽内で予め活性化処理した後、銅箔とニッケル箔を積層して冷間圧接して、クラッド板を形成し、このクラッド板のニッケル面と上記の電子部品チップ1に設けた導電層103a面を真空槽内で活性化処理した後、クラッド板と電子部品チップ1を積層して冷間圧接することにより、銅からなる導電層103a、ニッケルからなるエッチングストップ層103b、銅からなる導電層103cからなる3層を形成させる。または、再公表WO00/19533号公報に開示された金属箔の接合技術を用いて、導電層103a、エッチングストップ層103b、導電層103cからなる3層のクラッド材を作成し、このクラッド材を再公表WO99/58470号公報に開示された圧接方法を用い、電子部品チップ1の電極11を有する面に圧接積層してもよい。
【0007】
このようにして得られた3層を選択エッチングすることにより、電子部品チップ1に、電極11から表面配線部103a、ニッケル部103bを介して電気的に接合されたバンプ103cを、電極11からはずれた位置に形成させることもできる。
一方、接続用多層基板2は従来のビルドアップ法を用いてベースを形成させてもよいし、電子部品チップ1の場合と同様に、再公表WO00/05934号公報に記載の金属箔の接合技術および選択エッチング法を用いてベースを形成させ、ベース表面に絶縁層および表面配線部21を設け、表面配線部21と内部回路部22を電気的に接続して構成してもよい。次いで、図9に示すように、接続用多層基板2の表面配線部21に電子部品チップ1のバンプ13を直接当接して接合することにより、電子回路装置40が得られる。
【0008】
接合方法としては
1)アルゴンなどの不活性雰囲気中、または水素などの還元性雰囲気中において200〜300℃に加熱して圧接する、
2)接合面に原子を照射して予め活性化処理した後、常温圧接または200〜300℃で加熱圧接する、これらのいずれかの方法を用いて冶金的に直接接合することができる。活性化処理はプラズマまたはイオンの照射でも可能であるが、プラズマまたはイオンを照射した場合、部材が帯電して破壊する恐れがあるので、原子照射することが好ましい。次いで封止樹脂5をバンプ13の周囲に充填する。なお、上記の構成においては電子部品チップ1の電極11にバンプ13を設けたが、接続用多層基板2の表面配線部21にバンプを設けてもよいし、電子部品チップ1の電極11と接続用多層基板2の表面配線部21の両方にバンプを設けてもよい。
【0009】
(実施例2)
図10は本発明の電子回路装置の模式断面図である。本図においてはまず、実施例1と同様にしてバンプ13を形成させた電子部品チップ1にインターポーザ6を直接接合する。すなわち、インターポーザ6は、耐熱性の樹脂からなる基板61に、それぞれが電気的に接続された表面配線部62が形成されており、インターポーザ6の片面側の表面配線部62と電子部品チップ1のバンプ13を当接し、実施例1と同様にして直接接合してインターポーザ付き電子部品チップ7を構成する。
一方、図9と同様にして接続用多層基板2を構成する。この接続用多層基板2の表面配線部21と、上記のように構成したインターポーザ付き半導体チップ7のインターポーザ6の接続用多層基板2と接合する面側の表面配線部62をハンダボール14を介して当接し、ハンダ14が溶融する温度に加熱しつつ加圧することにより、インターポーザの表面配線部62と接続用多層基板の表面配線部21がハンダボール14介して電気的に接続する。このようにして電子回路装置40を得ることができる。なお、上記の構成においては電子部品チップ1の電極11にバンプ13を設けたが、インタポーザ6の表面配線部62にバンプを設けてもよいし、電極11とインタポーザ6の表面配線部62の両方にバンプを設けてもよい。
【0010】
上記の例では接続用多層基板に直接、またはインターポーザを介して電子部品チップを接合してなる電子回路装置の例を示したが、場合によっては電子部品チップ同士(例えば半導体チップと他の半導体チップ、半導体チップと抵抗体チップなど)を接合してなる電子回路装置もある。以下、電子部品チップ同士を接合してなる電子回路装置の例を説明する。
【0011】
(実施例3)
図11は本発明の電子回路装置の模式断面図である。本図はインターポーザを介して電子部品チップ同士を接合する場合を示す。本図においてはまず、一方の電子部品チップとなる第1電子部品チップ1aの電極11aのバンプ23aと、インターポーザ6の片面に設けた表面配線部62aを当接し、実施例1と同様にして直接接合する。次いで他方の電子部品チップとなる第2電子部品チップ1bの電極11bのバンプ23bと、インターポーザ6の他の片面に設けた表面配線部62bを当接し、実施例1と同様にして直接接合する。このようにしてインターポーザを介してその両側に電子部品チップ同士を電気的に接続させることができる。そして図11に示すように、インタポーザ6の片面の表面配線部62bに接続用多層基板15の片面に設けたバンプ24を当接して接合し、接続用多層基板15と電気的に接続する。次いで接続用多層基板15と第2電子部品チップ1bの間に封止樹脂16を注入して加熱硬化させる。接続用多層基板15の他の片面に設けた図示しない表面配線部にはバンプ17が設けられており、図示しない他の多層基板や電子部品チップなどと接続することができる。このようにして電子部品チップ同士を接合してなる電子回路装置40が得られる。
【0012】
なお、第1電子部品チップ1aの電極11aに接合用バンプ23aを設けたが、インターポーザ6の表面配線部62aに設けてもよいし、第1電子部品チップ1aとインターポーザ6の両方にバンプを設けてもよい。また、第2電子部品チップ1bの電極11bに接合用バンプ23bを設けたが、インターポーザ6の表面配線部62bに設けてもよいし、第2電子部品チップ1bとインターポーザ6の両方にバンプを設けてもよい。さらに接続用多層基板15に接合用バンプ24を設けたが、第2電子部品チップ1bの電極11bに設けてもよいし、接続用多層基板15と第2電子部品チップ1bの両方にバンプを設けてもよい。
【0013】
また、本発明において、上記の実施例1〜3において形成されるバンプの形状は、図12に示すように円錐台または角錐台であり、その頂の径または頂Aの対角線の長さがバンプ高さHの10%以上であることが好ましい。このようにバンプ頂部を小面積化することにより、単位面積当たりに接合時に負荷される圧力が大きくなり、接合の安定性が向上する。本発明においては高密度に小型化してなる電子回路装置を目的としており、バンプの高さはせいぜい200μmであるため、バンプ頂部の径または頂の対角線の長さを極端に小さくすることは困難であり、バンプ高さの10%を下限とする。
【産業上の利用可能性】
【0014】
本発明の電子回路装置は実施例1〜3に示すように、電子部品チップと接続用多層基板、または電子部品チップ同士を、インターポーザを介してまたは介さずに直接冶金的に接合しているため、安定した電気的接続が得られる。また、バンプの形状は、その頂の径または頂の対角線の長さがバンプ高さの10%以上である円錐台または角錐台であり、このようにバンプ頂部を小面積化することにより、単位面積当たりに接合時に負荷される圧力が大きくなり、接合の安定性が向上する。そのため本発明の電子回路装置は作動の信頼性が特に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】従来のバンプを形成した電子部品チップの例を示す模式断面図である。
【図2】接続用多層基板の例を示す模式断面図である。
【図3】従来の電子回路装置の接続方式の例を示す模式断面図である。
【図4】本発明の電子部品チップの製造過程の一段階における状態の一例を示す模式断面図である。
【図5】本発明の電子部品チップの例を示す模式断面図である。
【図6】本発明の電子部品チップの他の製造過程の一段階における状態例を示す模式断面図である。
【図7】本発明の電子部品チップの他の製造過程の他の一段階における状態例を示す模式断面図である。
【図8】本発明の電子部品チップの他の例を示す模式断面図である。
【図9】本発明の電子回路装置の接続方式の一例を示す模式断面図である。
【図10】本発明の電子回路装置の接続方式の他の一例を示す模式断面図である。
【図11】本発明の電子回路装置の接続方式の他の一例を示す模式断面図である。
【図12】本発明の電子回路装置のバンプの断面形状を示す模式断面図である。
【符号の説明】
【0016】
1 電子部品チップ
1a 第1電子部品チップ
1b 第2電子部品チップ
2 接続用多層基板
5 封止樹脂
6 インターポーザ
7 インターポーザ付き電子部品チップ
10 電子部品
11 電極
11a 電極
11b 電極
13 バンプ
14 ハンダボール
15 接続用多層基板
16 封止樹脂
17 バンプ
21 表面配線部
22 内部回路部
23a バンプ
23b バンプ
24 バンプ
40 電子回路装置
103 導電層
103a 導電層(表面配線部)
103b エッチングストップ層(ニッケル部)
103c 導電層(バンプ)
61 基板
62 表面配線部
62a 表面配線部
62b 表面配線部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の電子部品と、
第1の電子部品の電極上に形成されたバンプとからなる第1の電子部品チップと、
基板に互いに電気的に接合された表面配線部を有するインターポーザと、
第2の電子部品と、第2の電子部品の電極上に形成されたバンプとからなる第2の電子部品チップとを、
第1の電子部品の電極上のバンプとインターポーザの片面側の表面配線部、およびインターポーザの他面側の表面配線部と第2の電子部品の電極上のバンプを、
それぞれ直接接合して一体化してなる電子回路装置。
【請求項2】
第1の電子部品チップと、
板に互いに電気的に接合された表面配線部と表面配線部上に形成されたバンプとを有するインターポーザと、
第2の電子部品と、
第2の電子部品の電極上に形成されたバンプとからなる第2の電子部品チップとを、
第1の電子部品の電極とインターポーザの片面側の表面配線部上のバンプ、およびインターポーザの他面側の表面配線部と第2の電子部品の電極上のバンプを、
それぞれ直接接合して一体化してなる電子回路装置。
【請求項3】
第1の電子部品チップと、
基板に互いに電気的に接合された表面配線部と表面配線部上に形成されたバンプとを有するインターポーザと、
第2の電子部品チップとを、
第1の電子部品の電極とインターポーザの片面側の表面配線部上のバンプ、およびインターポーザの他面側の表面配線部上のバンプと第2の電子部品の電極を、
それぞれ直接接合して一体化してなる電子回路装置。
【請求項4】
電子部品が半導体、キャパシタ、抵抗体、インダクタのいずれかである、請求項1〜3のいずれか記載の電子回路装置。
【請求項5】
バンプの形状が円錐台または角錐台であり、その頂の径または頂の対角線の長さがバンプ高さの10%以上であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか記載の電子回路装置。
【請求項6】
第1の電子部品と、
第1の電子部品の電極上に形成されたバンプとからなる第1の電子部品チップと、
基板に互いに電気的に接合された表面配線部を有するインターポーザと、
第2の電子部品と、
第2の電子部品の電極上に形成されたバンプとからなる第2の電子部品チップとを、
第1の電子部品の電極上のバンプとインターポーザの片面側の表面配線部、およびインターポーザの他面側の表面配線部と第2の電子部品の電極上のバンプを、
それぞれ直接接合して一体化することを特徴とする電子回路装置の製造方法。
【請求項7】
第1の電子部品チップと、
基板に互いに電気的に接合された表面配線部と表面配線部上に形成されたバンプを有するインターポーザと、
第2の電子部品と、
第2の電子部品の電極上に形成されたバンプとからなる第2の電子部品チップとを、
第1の電子部品の電極とインターポーザの片面側の表面配線部上のバンプ、およびインターポーザの他面側の表面配線部と第2の電子部品の電極上のバンプを、
それぞれ直接接合して一体化することを特徴とする電子回路装置の製造方法。
【請求項8】
第1の電子部品チップと、
基板に互いに電気的に接合された表面配線部と表面配線部上に形成されたバンプを有するインターポーザと、
第2の電子部品チップとを、
第1の電子部品の電極とインターポーザの片面側の表面配線部上のバンプ、およびインターポーザの他面側の表面配線部上のバンプと第2の電子部品の電極を、
それぞれ直接接合して一体化することを特徴とする電子回路装置の製造方法。
【請求項9】
前記直接接合を、不活性雰囲気中または還元雰囲気中において、200〜300℃に加熱して圧接して行うことを特徴とする、請求項6〜8のいずれか記載の電子回路装置の製造方法。
【請求項10】
前記直接接合を、接合面を予め活性化処理した後圧接して行うことを特徴とする、請求項6〜8のいずれか記載の電子回路装置の製造方法。
【請求項11】
活性化処理を、真空槽中でプラズマ、イオン、原子のいずれかを照射して行うことを特徴とする、請求項10記載の電子回路装置の製造方法。
【請求項12】
前記圧接を、常温圧接または加熱圧接のいずれかで行うことを特徴とする、請求項10記載の電子回路装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−306021(P2007−306021A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−180323(P2007−180323)
【出願日】平成19年7月9日(2007.7.9)
【分割の表示】特願2003−575417(P2003−575417)の分割
【原出願日】平成15年3月10日(2003.3.10)
【出願人】(390003193)東洋鋼鈑株式会社 (265)
【Fターム(参考)】