説明

電子部品装置、ガラス防曇用ヒータ装置、及び、ガラスアンテナ装置

【課題】単純な作業かつ低コストで製造でき、形状を損なうことなく確実にガラスに取り付けることのできる電子部品装置を提供する。
【解決手段】コネクタ80(電子部品)と、略垂直に形成された開口部99a,99bを有し、リアガラス1に設けられたバスバー2R(導電体)に接続されうる接続端子ベース84a,84bを有する接続端子装置83と、を備え、接続端子ベース84a,84bの開口部99a,99bにコネクタ80を着脱自在に押し込んで、開口部99a,99bにおいて接続端子ベース84a,84bとコネクタ80とを接続可能に構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用リアガラス等のガラス面に形成された導電体に接続される電子部品装置、ガラス面に設けられるガラス防曇用ヒータ装置、及び、ガラス面に設けられるガラスアンテナ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両用リアガラス等のガラスに設けられたアンテナパターンの端部に形成された給電部に、半田付けによって接続された電子部品装置が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
この種の電子部品装置は、高周波コイルや、コンデンサ等を有した電子部品と、電子部品と電気的に接続された接続端子脚と、が一体的に形成されている。電子部品装置をガラスに取り付ける際は、ガラスの加工工程において、約300℃の高温半田加工にて、接続端子脚を給電部に半田付けすることによって、電子部品装置をガラスに取り付けている。
【特許文献1】特開平8−316719号公報
【特許文献2】特開2001−167937号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の電子部品装置の取り付け方法では、高温半田加工時に、熱によって電子部品の形状が変形してしまう危険があった。例えば、電子部品が樹脂製の筐体で覆われた形状をしている場合、高温半田加工時に、この樹脂が溶解し、筐体の形状が変形してしまう危険があった。
また、従来は、ガラスの加工工程において、ガラスに電子部品を取り付けた後に、例えば、電子部品が故障した場合、電子部品と接続端子脚とが半田付けによって一体的にガラスに接着されているため、ガラスから故障した電子部品を含む電子部品装置を取り外すのが非常に困難であり、ガラスの加工工程における作業の煩雑化及びコストの増大を招いていた。
【0004】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、単純な作業かつ低コストで製造でき、形状を損なうことなく確実にガラスに取り付けることのできる電子部品装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、電子部品と、略垂直に形成された開口部を有し、ガラスに設けられた導電体に接続されうる接続端子ベースを有する接続端子装置と、を備え、前記接続端子ベースの前記開口部に前記電子部品を着脱自在に押し込んで、前記開口部内において前記接続端子ベースと前記電子部品とを接続可能に構成したことを特徴とする。
この構成によれば、電子部品装置において、電子部品と、接続端子ベースとが別体で構成され、接続端子ベースのみが、半田付けによって導体パターンに固着されるため、高温半田加工時に、電子部品(例えば、樹脂製の筐体)の形状が変形することがない。さらに、接続端子ベースを介して、電子部品をガラス面に容易に脱着することができるため、ガラスの加工工程において、電子部品が故障した場合も、この故障した電子部品を簡単に交換することができ、ガラスの加工工程における作業の単純化及びコストの削減を図ることができる。
ここで、導体パターンとは、ガラス面に形成されたバスバーや、給電部を含んでいる。
【0006】
また、上記発明の電子部品装置において、前記ガラスが自動車のリアガラスであってもよい。
また、上記発明において、前記電子部品の端部に接続端子脚を設け、前記接続端子ベースの開口部に前記接続端子脚を着脱自在に押し込んで、該開口部内において前記接続端子脚と前記接続端子ベースとを接続することにより、前記電子部品と前記接続端子ベースとを接続可能に構成してもよい。
この構成によれば、接続端子ベースに接続端子脚を押し込むことによって、電子部品と接続端子ベースとを、容易に接続することができる。
【0007】
また、上記発明において、前記電子部品を筐体に収納し、前記接続端子ベースの開口部に前記筐体を着脱自在に押し込んで、該開口部内において前記筐体と前記接続端子ベースとを接続することにより、前記電子部品と前記接続端子ベースとを接続可能に構成してもよい。
この構成によっても、接続端子ベースに電子部品の筐体を押し込んで取り付けることにより、電子部品と接続端子ベースとを容易に接続することができる。
【0008】
また、上記発明において、前記接続端子ベース及び前記電子部品に前記電子部品の抜け防止機構を備えてもよい。
この抜け防止機構として、前記接続端子脚に第1の貫通孔又は第1の突起を設け、前記接続端子ベースに、前記第1の貫通孔又は前記第1の突起と嵌合する第2の突起又は第2の貫通孔を設けてもよい。
この構成によれば、第1の貫通孔と第2の突起とが、又は、第1の突起と第2の貫通孔とが嵌合することにより、接続端端子ベースから電子部品が抜けるのが防止される。
また、抜け防止機構として、前記接続端子ベースに、該筐体の抜けを防止するための壁を設けてもよい。
この構成によれば、壁によって、筐体が接続端子ベースから抜けるのが防止される。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明は、ガラス防曇用ヒータ装置において、ガラスに設けた防曇用ヒータ線と、該防曇用ヒータ線に接続されたバスバーと、該バスバーに接続される電子部品装置と、を備え、前記電子部品装置は、電子部品と、略垂直に形成された開口部を有し、前記バスバーに接続されうる接続端子ベースを有する接続端子装置と、を備え、前記接続端子ベースの前記開口部に前記電子部品を着脱自在に押し込んで、前記開口部内において前記接続端子ベースと前記電子部品とを接続可能に構成したことを特徴とする。
この構成によれば、ガラス防曇用ヒータ装置の電子部品装置において、電子部品と、接続端子ベースとが別体で構成され、接続端子ベースのみが、半田付けによってバスバーに固着されるため、高温半田加工時に、電子部品(例えば、樹脂製の筐体)の形状が変形することがない。さらに、接続端子ベースを介して、電子部品をガラス面に容易に脱着することができるため、ガラスの加工工程において、電子部品が故障した場合も、この故障した電子部品を簡単に交換することができ、ガラスの加工工程における作業の単純化及びコストの削減を図ることができる。
上記発明において、前記ガラスが自動車のリアガラスであってもよい。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明は、ガラスアンテナ装置において、ガラスに設けたアンテナパターンと、該アンテナパターンに接続された給電部と、該給電部に接続される電子部品装置と、を備え、前記電子部品装置は、電子部品と、略垂直に形成された開口部を有し、前記給電部に接続されうる接続端子ベースを有する接続端子装置と、を備え、前記接続端子ベースの前記開口部に前記電子部品を着脱自在に押し込んで、前記開口部内において前記接続端子ベースと前記電子部品とを接続可能に構成したことを特徴とする。
この構成によれば、ガラスアンテナ装置の電子部品装置において、電子部品と、接続端子ベースとが別体で構成され、接続端子ベースのみが、半田付けによって給電部に固着されるため、高温半田加工時に、電子部品(例えば、樹脂製の筐体)の形状が変形することがない。さらに、接続端子ベースを介して、電子部品をガラス面に容易に脱着することができるため、ガラスの加工工程において、電子部品が故障した場合も、この故障した電子部品を簡単に交換することができ、ガラスの加工工程における作業の単純化及びコストの削減を図ることができる。
上記発明において、前記ガラスが自動車のリアガラスであってもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、電子部品装置において、電子部品と、接続端子ベースとが別体で構成され、接続端子ベースのみが、半田付けによって導電体に固着されるため、高温半田加工時に、電子部品(例えば、樹脂製の筐体)の形状が変形することがない。さらに、接続端子ベースを介して、電子部品をガラス面に容易に脱着することができるため、ガラスの加工工程において、電子部品が故障した場合も、この故障した電子部品を簡単に交換することができ、ガラスの加工工程における作業の単純化及びコストの削減を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、本実施形態において、上下、前後及び左右は、図面中矢印で示す上下、前後及び左右を基準とするものとする。
図1は、自動車のリアガラス1を車内から見た図である。
この図に示すように、リアガラス1の下部には、ガラス防曇用ヒータ装置27が形成されており、このガラス防曇用ヒータ装置27は、リアガラス1の内部の左右において上下に延在する帯状のバスバー2R,2L(導電体)と、この左右のバスバー2R,2Lの間に形成され、両端がバスバー2R,2Lに電気的に接続された、左右に延在する複数の防曇用ヒータ線3と、バスバー2Rに取り付けられた電子部品装置83と、を備えている。
また、リアガラス1の上部には、ガラスアンテナ装置28が形成されており、このガラスアンテナ装置28は、左右に延在したFM検知用アンテナ5(アンテナパターン)と、このFM検知用アンテナ5の右端に形成された給電部6(導電体)と、この給電部6に取り付けられた電子部品装置30と、を備えている。
【0013】
上記右のバスバー2Rに取り付けられた電子部品装置83は、図2に示すように、直方体の形状をした樹脂製の筐体81と、この筐体81の内部に収納されたコネクタ80(電子部品)とを有し、このコネクタ80には、リード線82が接続され、このリード線82には、バッテリ(不図示)が接続されており、このバッテリは、必要に応じて、リード線82、コネクタ80及びバスバー2Rを介して、防曇用ヒータ線3に電力を供給し、電力を供給された防曇用ヒータ線3は、熱せられ、リアガラス1の曇りを除去する。
【0014】
上記電子部品装置83は、図2に示すように、バスバー2Rに半田付けによって接続された2つの接続端子ベース84a,84b(接続端子装置)と、この接続端子ベース84a,84bに対の組みとなって着脱自在に接続され、コネクタ80の両端部に電気的に接続された接続端子脚85a,85bとを有している。
【0015】
上記接続端子ベース84aは、導電性を有した金属板であり、バスバー2Rに半田付けによって接着された接続部86aと、この接続部86aに連続して形成され、コネクタ80が装着された際に、接続端子脚85aを固定するための固定部87aと、を有している。
この固定部87aの後部には、接続部86aと電気的に接続された底面部88aが形成され、この底面部88aの前面の略中央には、弾性力を有した金属製の金属端子89aが前方に突出して形成されている。
底面部88aの左右の端から、リアガラス1に対して垂直に側壁90a,90aが延出しており、この側壁90a,90aに囲まれた空間に、開口部99aが形成されている。側壁90a,90aの上下方向の略中央には、後方に向かって切り欠かれた側壁切り欠き部91a,91aが形成されている。この側壁切り欠き部91a,91aは、側面視で略V字状のテーパ形状となっており、後方にいくにしたがって切り欠かれた幅が狭くなっている。
この側壁切り欠き部91a,91aの下方には下側壁92a,92aが、上方には上側壁93a,93aが形成されている。下側壁92a,92aの内側には、それぞれ突起94a,94aが形成されている。また、上側壁93a,93aは、前後方向の略中央において括れており、この括れた箇所に対応する空間に括れ部95aが形成され、この括れ部95aの後方の空間には、コネクタ80が装着された際に、接続端子脚85aを収納する収納部96aが形成されている。
なお、括れ部95aを除く開口部99aの左右方向における幅W6は、接続端子脚85aの幅W7より僅かに大きく形成されている。
接続端子ベース84bは、接続端子ベース84aと同一の構成をしており、接続部86bと、固定部87bと、を有し、この固定部87bは、金属端子89bが形成された底面部88bと、側壁切り欠き部91b,91bが形成された側壁90b,90bと、突起94b,94bが形成された下側壁92b,92bと、上側壁93b,93bと、開口部99b,括れ部95b及び収納部96bと、を有する。
この接続端子ベース84aと、接続端子ベース84bとは、所定の間隔をあけて、向き合った状態で、バスバー2Rに接着されている。
【0016】
一方、接続端子脚85a,85bは、導電性を有した金属製の端子であり、上述したように、筐体81の内側でコネクタ80に接続されている。
接続端子脚85aの左右の辺から、前方へ向かって連結部101a,101aが延出しており、この連結部101a,101aには、貫通孔102a,102aが形成されている。この連結部101a,101aの上方に、左右に突出した位置決め用突起104a,104aが形成されている。また、接続端子脚85aの後面には4つの支えダボ103aが形成されている。
接続端子脚85bは、接続端子脚85aと同一の構成をしており、貫通孔102b,102bが形成された連結部101b,101bと、左右に突出した位置決め用突起104b,104bと、後面に形成された4つの支えダボ103bと、を有している。
【0017】
前記接続端子ベース84a,84bと、コネクタ80とを連結する際は、図2に示すように、接続端子ベース84aの固定部87aと、接続端子脚85aとを対向させ、かつ、接続端子ベース84bの固定部87bと、接続端子脚85bとを対向させた状態で、コネクタ80を、リアガラス1に対して垂直方向(破線矢印に示す方向)へ、移動させる。その際、位置決め用突起104a,104a,104b,104bが側壁切り欠き部91a,91a,91b,91bを通過するように、コネクタ80を垂直移動させる。本実施形態では、側壁切り欠き部91a,91a,91b,91bがテーパ形状となっており、位置決め用突起104a,104a,104b,104bの前方における幅が、側壁切り欠き部91a,91a,91b,91bの幅と比較して、十分に広いため、位置決め用突起104a,104a,104b,104bを通過させやすい。
【0018】
接続端子脚85aは、接続端子ベース84aの開口部99aを通過し、括れ部95aにおいて上側壁93a,93aに当接した後、この上側壁93a,93aを外側に弾性変形させつつ摺動して、括れ部95aを通過する。接続端子脚85aが括れ部95aを通過した後、外側に弾性変形した上側壁93a,93aは、弾性力によって、元の形状に戻り、これにより、接続端子脚85aは、収納部96aにおいて弾発的に固定保持される。その際、接続端子脚85aの後面は、金属端子89aに接触して金属端子89aを後方へ押圧し、突起94a,94aと、貫通孔102a,102aとが嵌合し、かつ、位置決め用突起104a,104aが側壁切り欠き部91a,91aの底面に係止した状態となる。
同様の動作により、接続端子脚85bが接続端子ベース11bの開口部25bにおいて、金属端子89bを後方へ押圧し、突起94b,94bと貫通孔102b,102bとが嵌合し、かつ、位置決め用突起104b,104bが側壁切り欠き部91b,91bの底面に係止した状態で、弾発的に固定保持される。
【0019】
図3は、接続端子ベース84a,84bと、コネクタ80とが連結された状態を示す図であり、図4(A)は、図3におけるA−A断面図であり、図4(B)は、図3におけるB−B断面図である。図3に示すように、接続端子脚85a,85bは、接続端子ベース84a,84bの収納部96a,96bにおいて、4つの支えダボ103a及び4つの支えダボ103bによって支持されている。また、接続端子脚85a,85bの貫通孔102a,102b及び貫通孔102b,102bと、接続端子ベース84a,84bの突起94a,94a及び突起94b,94bとが、嵌合しており、これによって、コネクタ80の上下及び前後の動きが規制されている(図4(B)参照)。さらに、位置決め用突起104a,104a,104b,104bが側壁切り欠き部91a,91a,91b,91bの底面に係止しており、これによってコネクタ80の上下の動きが規制されている。
また、接続端子脚85a,85bは、接続端子ベース84a,84bの収納部96a,96bにおいて、金属端子89a,89bが弾性力によって前方へ向かって付勢されつつ、弾発的に固定保持されており、これによって、コネクタ80の前後方向の動きが規制されている(図4(A)参照)。
このように、本実施形態では、筐体81を、接続端子ベース84a,84bに垂直に押し込んで取り付けることにより、簡単にリアガラス1に取り付けることができると共に、筐体81を、接続端子ベース84a,84bに取り付けた後は、接続端子ベース84a,84bによって、コネクタ80の上下、前後、及び、左右の動きが完全に規制されるため、コネクタ80がリアガラス1から外れない。
【0020】
以上説明したように、本実施の形態によれば、接続端子ベース84a,84bと、筐体81が別体で構成されており、リアガラス1の加工時においては、接続端子ベース84a,84bのみが、半田付けによって、リアガラス1に接着される。このため、リアガラス1の高温半田加工時に、コネクタ80や筐体81の形状が変形してしまう、ということがない。
さらに、高温半田加工時に、例えば熱によって、コネクタ80が故障してしまったり、劣化してしまったりする、ということがない。
【0021】
また、本実施の形態によれば、筐体81を、接続端子ベース84a,84bに垂直に押し込んで取り付けることにより、簡単にリアガラス1に取り付けることができると共に、取り外しも容易に行うことができる。特に、本実施形態では、側壁切り欠き部91a,91a,91b,91bがテーパ形状となっているため、取り付け時も取り外し時も、位置決め用突起104a,104a,104b,104bを側壁切り欠き部91a,91a,91b,91b内で変位しやすく、コネクタ80の取り付け、取り外しが容易である。このため、例えば、車両にリアガラス1を取り付けた後、コネクタ80が破損した場合や経年劣化した場合は、この破損したコネクタ80をリアガラス1から取り外し、正常な接続端子本体をリアガラス1に取り付けることによって、容易に接続端子本体の交換ができる。また、リアガラス1のみが破損した場合にも、コネクタ80を取り外し、破損したリアガラス1と、接続端子ベースが取り付けられた正常なリアガラスとを交換し、この交換したリアガラスに、コネクタ80を取り付けることにより、容易にリアガラス1の交換ができる。このように、コネクタ80及びリアガラス1の保守、交換が容易である。上記では、リアガラス1を車両に取り付けた後のことを例として挙げたが、これに限らず、リアガラス1加工時及び車両組立時においても、コネクタ80及びリアガラス1の保守、交換が容易である。
【0022】
また、本実施の形態によれば、コネクタ80のリアガラス1への装着は、ガラス加工時に行う必要がない。このため、コネクタ80のリアガラス1への装着を、作業工程のうち、最も信頼性の高い装着を行える工程において、行うことができる。上記工程の例としては、静電気対策環境においてなされる車両組立工程等が存在する。
また、本実施の形態によれば、上述したように、リアガラス1の製造に係る作業を簡易化でき、製造に係るコストを削減することができ、かつ、生産能率を向上することができるため、自動車用ガラス自体の安価化を図ることができる。
【0023】
また、本実施の形態では、接続端子ベース84a,84bの金属端子89a,89bと、接続端子脚85a,85bとは、面圧接触している。このため、接続端子ベース84a,84bと金属端子89a,89bとの間において、安定した給電接続が可能である。
【0024】
図5に示す電子部品装置10は、上述した電子部品装置83の他の実施の形態を示す図である。なお、この図において、電子部品装置83と同一の部材については、同一の符号を用い、その説明を省略する。
【0025】
この実施の形態では、図5に示すように、電子部品装置10が右のバスバー2Rに取り付けられている。
この電子部品装置10は、図5に示すように、直方体の形状をした樹脂製の筐体8と、この筐体8の内部に収納されたコネクタ29とを有し、このコネクタ29には、リード線9が接続され、このリード線9は、バッテリ(不図示)に接続されており、このバッテリは、必要に応じて、リード線9、コネクタ29、及び、バスバー2Rを介して、防曇用ヒータ線3に電力を供給し、電力を供給された防曇用ヒータ線3は、熱せられ、リアガラス1の曇りを除去する。
【0026】
上記電子部品装置10には、図5に示すように、バスバー2Rに半田付けによって接続された2つの接続端子ベース11a,11b(接続端子装置)と、この接続端子ベース11a,11bに対の組みとなって着脱自在に接続され、コネクタ80の両端部に電気的に接続された接続端子脚12a,12bとを有している。
【0027】
上記接続端子ベース11aは、導電性を有した金属板であり、バスバー2Rに半田付けによって接着された接続部14aと、この接続部14aに連続して形成され、コネクタ29が装着された際に、接続端子脚12aを固定するための固定部15aと、を有している。
この固定部15aの後部には、前記接続部14aと電気的に接続された底面部16aが形成され、この底面部16aの前面の略中央には、突起18aが形成され、また、上方の端には、係止片22aが形成されている。
【0028】
この底面部16aの左右の端から、リアガラス1に対して垂直に側壁17a,17aが延出し、この側壁17a,17aで挟まれた空間に、開口部25aが形成されている。また、側壁17a,17aは、略中央で内側に括れており、この括れた箇所に対応する空間に括れ部23aが形成されており、この括れ部23aの後方の空間には、コネクタ29が装着された際に、接続端子脚12aを収納する収納部24aが形成されている。なお、括れ部23aを除く開口部25aの左右方向における幅W1は、接続端子脚12aの幅W2より僅かに大きく形成されている。
接続端子ベース11bは、接続端子ベース11aと同一の構成をしており、接続部14bと、固定部15bと、を有し、この固定部15bは、突起18b及び係止片22bが形成された底面部16bと、側壁17b,17bと、収納部24b、括れ部23b及び開口部25bと、を有する。
この接続端子ベース11aと、接続端子ベース11bとは、所定の間隔をあけて、向き合った状態で、バスバー2Rに接着されている。
【0029】
一方、接続端子脚12a,12bは、導電性を有した金属製の端子であり、上述したように、筐体8の内側でコネクタ29に接続されている。この接続端子脚12aは、筐体8からリアガラス1方向へ向かって延出した立ち上がり部19aと、この立ち上がり部19aに連続して形成された連結部20aと、を有しており、立ち上がり部19aは、コネクタ29と接続され、また、連結部20aには貫通孔21aが形成されている。
接続端子脚12bは、接続端子脚12aと同一の構成をしており、立ち上がり部19b、連結部20b、及び、貫通孔21bを有している。
【0030】
前記接続端子ベース11a,11bと、コネクタ29とを連結する際は、図5に示すように、接続端子ベース11aの固定部15aと、接続端子脚12aの連結部20aとを対向させ、かつ、接続端子ベース11bの固定部15bと、接続端子脚12bの連結部20bとを対抗させた状態で、コネクタ29を、リアガラス1に対して垂直方向(破線矢印Y1に示す方向)へ、移動させる。
このとき、接続端子脚12aの連結部20aは、接続端子ベース11aの開口部25aを通過し、括れ部23aにおいて側壁17a,17aに当接した後、この側壁17a,17aを外側に弾性変形させつつ摺動して、括れ部23aを通過する。連結部20aが括れ部23aを通過した後、外側に弾性変形した側壁17a,17aは、弾性力によって、元の形状に戻り、これにより、連結部20aは、収納部24aにおいて弾発的に固定保持される。その際、連結部20aに形成された貫通孔21aと、底面部16aに形成された突起18aは、嵌合した状態となる。同様の動作により、接続端子脚12bの連結部20bが接続端子ベース11bの開口部25bにおいて、貫通孔21bと、突起18bとが嵌合した状態で、弾発的に固定保持される。
【0031】
図6は、接続端子ベース11a,11bと、コネクタ29とが連結された状態を示す図である。この図に示すように、接続端子脚12a,12bの貫通孔21a,21bに、接続端子ベース11a,11bの突起18a,18bが、嵌合しており、これによって、コネクタ29の上下及び左右の動きが規制されており、さらに、係止片22a,22bが、コネクタ29の上下の動きを規制している。
【0032】
また、接続端子脚12a,12bの連結部20a,20bは、接続端子ベース11a,11bの収納部24a,24bにおいて、弾発的に固定保持されており、これによって、コネクタ29の前後方向の動きが規制されている。
このように、本実施形態にかかる電子部品装置10は、筐体8を、接続端子ベース11a,11bに垂直に押し込んで取り付けることにより、簡単にリアガラス1に取り付けることができると共に、筐体8を、接続端子ベース11a,11bに取り付けた後は、接続端子ベース11a,11bによって、コネクタ29の上下、前後、及び、左右の動きが完全に規制されるため、コネクタ29がリアガラス1から外れない。
以上、電子部品装置10の実施の形態について説明したが、この構成によっても、上述した電子部品装置83と同様の効果を得ることができる。
【0033】
図7に示す電子部品装置70は、上述した電子部品装置10の他の実施の形態を示す図である。なお、この図において、電子部品装置10と同一の部材については、同一の符号を用い、その説明を省略する。
この図に示すように、電子部品装置70では、接続端子ベース11a,11bにおいて、底面部16a,16bに、突起を設けず、貫通孔71a,71bを設けており、また、接続端子脚12a,12bの下面に、突起72a,72bを設けている。この構成であっても、筐体8を、接続端子ベース32に垂直に押し込んで取り付けることにより、簡単にリアガラス1に取り付けることができると共に、筐体8を、接続端子ベース11a,11bに取り付けた後は、接続端子ベース11a,11bによって、コネクタ29の上下、前後、及び、左右の動きが完全に規制されるため、コネクタ29がリアガラス1から外れない。
【0034】
つぎに、別の実施の形態を示す。
上述したFM検知用アンテナ5(図1)の右端には、給電部6が形成されており、この給電部6には、電子部品装置30が取り付けられている。
この電子部品装置30は、図8に示すように、直方体の形状をした筐体69と、この筐体69に収納され、インピーダンスマッチング回路、共振回路、前置増幅回路等のアンテナ周辺回路が実装された回路基板49と、を有しており、この回路基板49には、ケーブル19が接続され、このケーブル19には、車両に搭載された車載オーディオ(不図示)の受信器が接続されており、FM検知用アンテナ5が検知した電波に係る信号は、回路基板49及びケーブル19を介して受信機に出力される。
【0035】
上記電子部品装置30は、図9に示すように、接続端子ベース32を備え、この接続端子ベース32は、2つの接続脚31a,31bを半田付けすることによって給電部6に接続されている。
この接続端子ベース32は、前部が開口した箱形の樹脂成形品であり,上方に上壁35、右方に右壁36、下方に下壁37、左方に左壁38、後方に後壁39がそれぞれ形成され、これらの壁に囲まれた空間に、回路基板49を内蔵した筐体69を収納するための開口部40が形成されている。
【0036】
上壁35の前端には、後方に向かって切り欠かれた上壁切り欠き部41が形成されている。この上壁切り欠き部41は、後述する回路基板49の突出部42が挿入される箇所である。右壁36の前端には、内側に少し突出し、弾力性を有した係止片43aが形成され、この係止片43aは、左斜め下に傾斜した傾斜部44aを有している。同様に、左壁38の前端の辺の略中央には、内側に少し突出し、弾力性を有した係止片43bが形成され、この係止片43bは、右斜め下に傾斜した傾斜部44bを有している。
下壁37には、接続端子ベース32に回路基板49が取り付けられたときに、回路基板49に接続されたケーブル19を延出させるための下壁切り欠き部45が形成されている。後壁39の略中央において、導電性を有し、前方に僅かに突出したベース側金属端子46が露出しており、このベース側金属端子46は、接続脚31aと電気的に接続されている。
【0037】
接続端子ベース32の上壁35及び下壁37から、導電性を有したベース側金属製の接続脚31a,31bが延出している。接続脚31aは、接続端子ベース32からリアガラス1方向へ向かって延出した立ち上がり部47aと、この立ち上がり部47aに連続して形成された連結部48aと、を有しており、立ち上がり部47aは、上記ベース側金属端子46と、電気的に接続され、また、連結部48aの下面は、給電部6に半田付けされている。接続脚31bは、接続脚31aと同一の構成をしており、立ち上がり部47bと、連結部48bとを有している。
接続端子ベース32は、接続脚31a,31bによって支持され、また、接続脚31a,31bを介して、給電部6に固着されている。
【0038】
一方、回路基板49は、上述したように樹脂製の筐体69によって覆われている。この筐体69の前方には前面51が、上方には上面52が、右方には右面53が、下方には下面54が、左方には左面55が、後方には後面56がそれぞれ形成されている。そして、上面52の前方の端の略中央から、上方に向かって、突出部42が突出して形成されている。この突出部42は、後述するが、回路基板49が接続端子ベース32に取り付けられた後、これを取り外す際に使用する部材である。この突出部42の幅W4は、上述した接続端子ベース32の上壁切り欠き部41の幅W5より小さく形成されている。右面53には、前後方向に延出した右面切り欠き部57aが形成されている。この右面切り欠き部57aは、右面53において、前端部に接触部58aを残した状態で、後端に至るまで切り欠かれている。
同様に、左方に形成された左面55には、前後方向に延出した左面切り欠き部57bが形成されており、この左面切り欠き部57bは、左面55において、前端部に接触部58bを残した状態で、後端に至るまで切り欠かれている。
下面54からは、回路基板49に接続されたケーブル19が延出し、車載オーディオ(不図示)の受信機に接続されている。後面56において、本体側金属端子59が露出しており、この本体側金属端子59は、回路基板49と電気的に接続されている。
【0039】
前記接続端子ベース32と、前記回路基板49とを連結する際は、接続端子ベース32の後壁39と、筐体69の後面56を対向させ、かつ、ケーブル19が下面切り欠き部45に挿入されるように筐体69を位置決めした状態で、筐体69を、リアガラス1に対して垂直方向(矢印Y2に示す方向)へ、移動させる。
その際、筐体69は、係止片43aが右面切り欠き部57aを通り、係止片43bが左面切り欠き部57bを通り、ケーブル19が下壁切り欠き部45を通りつつ移動し、係止片43a,43bの傾斜部44a,44bが接触部58a,58bに当接する。この後、さらに、筐体69を矢印Y2方向へ押し込むと、接触部58a,58bは、係止片43a,43dを後方に弾性変形させつつ、係止片43a、43bを通過する。このとき、弾性変形した係止片43a,43bは、弾性力によって、元の形状にもどり、これによって、筐体69は、接続端子ベース32の開口部40に弾発的に固定保持される。
【0040】
図9は、接続端子ベース32に、回路基板49が連結された状態を示す図である。
この図に示すように、筐体69が開口部40に収納され、この開口部40を囲む上壁35、右壁36(図9では不図示)、下壁37、左壁38によって、上下及び左右の動きが規制されている。また、係止片43a、43b(図9では係止片43aは不図示)が、筐体69の前面51を押圧し、筐体69の前方への動きを規制している。また、ケーブル19が、下壁切り欠き部45を介して、下方から延出している。また、ベース側金属端子46と、本体側金属端子59が接触しており、この間において電気的に接続されている。
また、筐体69から、上壁切り欠き部41を介して、突出部42が上方へ突出している。接続端子ベース32に連結された筐体69を、取り外すときは、この突出部42を掴んで、筐体69を前方に移動させ、接触部58a,58bを係止片43a,43bの前方へ押し上げる。これによって、筐体69の開口部40における弾発的な固定状態を解除した後、筐体69を接続端子ベース32から抜き取る。
【0041】
このように、本実施形態に係る電子部品装置30は、筐体69を、接続端子ベース32に垂直に押し込んで取り付けることにより、簡単にリアガラス1に取り付けることができると共に、筐体69を、接続端子ベース32に取り付けた後は、接続端子ベース32の上壁35,右壁36,下壁37,左壁38,後壁39等によって、回路基板49の上下、前後、及び、左右の動きが完全に規制されるため、回路基板49がリアガラス1から外れない。
【0042】
以上説明したように、本実施の形態によれば、電子部品装置30において、接続端子ベース32と、筐体69が別体で構成されており、接続端子ベース32のみが、半田付けによって、リアガラス1に接着されるため、従来のように、リアガラス1の加工時において、筐体69内の回路基板49の故障に起因してリアガラス1及びこのリアガラス1に取り付けられた接続端子を破棄する、といった事態が現出しない。このため、製造にかかるコストの削減を図ることができると共に、製造工程の簡易化、単純化を図ることができる。
【0043】
また、筐体69は、回路基板49を有しているが、この回路基板49は、外的な静電気の発生により静電気破損する可能性があるため、リアガラス1の加工工程において、筐体69をリアガラス1に取り付ける際は、静電気に十分対応した環境で取り付ける必要がある。しかしながら、現在のガラスの加工工程においては、静電気対策加工環境が実現できていないため、従来のように、回路基板49等の電子デバイスを有した接続端子を直接リアガラスに取り付けるやり方では、電子デバイスが静電気によって破損する可能性があり、非常に危険であった。また、仮に、ガラス加工を、静電気対策環境において行う場合、その静電気対策環境を実現するために余分な投資をする必要があり、さらに、その分作業が、複雑化する。しかしながら、本実施形態では、回路基板49を有した筐体69は、直接、リアガラス1に半田付けしないため、ガラス加工工程において、静電気対策環境を実現する必要がなく、したがって、コストの削減及び、作業の単純化、簡易化、を図ることができる。
【0044】
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。例えば、リアガラス1に形成されるアンテナは、FM検知用アンテナ5のみならず、AMやテレビ放送を検知するものであってもよく、また、防曇用ヒータ線3がアンテナの機能を兼ねる構成としてもよい。また、筐体8,69,81に内蔵される部材は、本実施形態で挙げたものに限らず、電子部品装置10,30,70,83の機能に応じて適宜内蔵することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】リアガラスを車内から見た状態を示す図である。
【図2】本実施形態に係る電子部品装置の斜視図である。
【図3】本実施形態に係る電子部品装置の側面図である。
【図4】(A)は、図3におけるA−A断面図、(B)は、図3におけるB−B断面図である。
【図5】別の実施の形態に係る電子部品装置の斜視図である。
【図6】別の実施の形態に係る電子部品装置の側面図である。
【図7】別の実施の形態に係る電子部品装置の斜視図である。
【図8】別の実施の形態に係る電子部品装置の斜視図である。
【図9】別の実施の形態に係る電子部品装置の側面図である。
【符号の説明】
【0046】
1 リアガラス
2L,2R バスバー(導電体)
3 防曇用ヒータ線
5 FM検知用アンテナ(アンテナパターン)
6 給電部(導電体)
8,69,81 筐体
10,30,70,83 電子部品装置
11a,11b,32,84a,84b 接続端子ベース(接続端子装置)
12a,12b,85a,85b 接続端子脚
18a,18b,72a,72b,94a,94b 突起
21a,21b,71a,71b,102a,102b 貫通孔
25a,25b,40,99a,99b 開口部
27 ガラス防曇用ヒータ装置
28 ガラスアンテナ装置
29,80 コネクタ
35 上壁
36 右壁
37 下壁
38 左壁
39 後壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品と、
略垂直に形成された開口部を有し、ガラスに設けられた導電体に接続されうる接続端子ベースを有する接続端子装置と、を備え、
前記接続端子ベースの前記開口部に前記電子部品を着脱自在に押し込んで、前記開口部内において前記接続端子ベースと前記電子部品とを接続可能に構成したこと
を特徴とする電子部品装置。
【請求項2】
前記ガラスが自動車のリアガラスであること
を特徴とする請求項1に記載の電子部品装置。
【請求項3】
前記電子部品の端部に接続端子脚を設け、
前記接続端子ベースの開口部に前記接続端子脚を着脱自在に押し込んで、該開口部内において前記接続端子脚と前記接続端子ベースとを接続することにより、前記電子部品と前記接続端子ベースとを接続可能に構成したこと
を特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品装置。
【請求項4】
前記電子部品を筐体に収納し、
前記接続端子ベースの開口部に前記筐体を着脱自在に押し込んで、該開口部内において前記筐体と前記接続端子ベースとを接続することにより、前記電子部品と前記接続端子ベースとを接続可能に構成したこと
を特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品装置。
【請求項5】
前記接続端子ベース及び前記電子部品に前記電子部品の抜け防止機構を備える
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子部品装置。
【請求項6】
前記接続端子脚に第1の貫通孔又は第1の突起を設け、
前記接続端子ベースに、前記第1の貫通孔又は前記第1の突起と嵌合する第2の突起又は第2の貫通孔を設けた
ことを特徴とする請求項3に記載の電子部品装置。
【請求項7】
前記接続端子ベースに、該筐体の抜けを防止するための壁を設けた
ことを特徴とする請求項4に記載の電子部品装置。
【請求項8】
ガラスに設けた防曇用ヒータ線と、該防曇用ヒータ線に接続されたバスバーと、該バスバーに接続される電子部品装置と、を備え、
前記電子部品装置は、電子部品と、略垂直に形成された開口部を有し、前記バスバーに接続されうる接続端子ベースを有する接続端子装置と、を備え、
前記接続端子ベースの前記開口部に前記電子部品を着脱自在に押し込んで、前記開口部内において前記接続端子ベースと前記電子部品とを接続可能に構成したこと
を特徴とするガラス防曇用ヒータ装置。
【請求項9】
前記ガラスが自動車のリアガラスであることを特徴とする請求項8に記載のガラス防曇用ヒータ装置。
【請求項10】
ガラスに設けたアンテナパターンと、該アンテナパターンに接続された給電部と、該給電部に接続される電子部品装置と、を備え、
前記電子部品装置は、電子部品と、略垂直に形成された開口部を有し、前記給電部に接続されうる接続端子ベースを有する接続端子装置と、を備え、
前記接続端子ベースの前記開口部に前記電子部品を着脱自在に押し込んで、前記開口部内において前記接続端子ベースと前記電子部品とを接続可能に構成したこと
を特徴とするガラスアンテナ装置。
【請求項11】
前記ガラスが自動車のリアガラスであること
を特徴とする請求項10に記載のガラスアンテナ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−245204(P2008−245204A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−86608(P2007−86608)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】