説明

駆動出力切替え装置

【課題】1つの回転駆動手段の出力の切替えによって複数の駆動対象部材を選択的に駆動する駆動出力切替え装置を提供する。
【解決手段】回転駆動手段13と、回転駆動手段によって回転駆動され回転数に応じて作動する接続部17と、接続部に切替え可能に係合する係合部をそれぞれ有する複数の被動部材21、22と、複数の被動部材にそれぞれ減速手段25、31を介して連結された複数の駆動対象部(11、12)と、回転駆動手段の回転数を制御する制御手段35とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1つの回転駆動手段の出力の切替えによって複数の駆動対象部を選択的に駆動できるようにした駆動出力切替え装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両のドアミラーにおいては、ドアミラー内に電動駆動装置が内蔵され、車内に設けられた操作スイッチの操作によって、ドアミラーを左右方向および上下方向に傾動調整できるようになっている。この種のドアミラーとして、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
【0003】
特許文献1に記載されたものは、ドアミラーを左右方向および上下方向に傾動させるための左右傾動調整機構と上下傾動調整機構をミラーケースの幅方向の中心線を中心にして線対称に配置し、これら調整機構をそれぞれ駆動する左右駆動用モータおよび上下駆動用モータを線対称に配置した構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−116013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した特許文献1に記載のものにおいては、左右傾動調整機構と上下傾動調整機構を駆動するために、それぞれ別個の駆動モータが用いられているため、コストの上昇を招くとともに、装置が大型化する問題があった。
【0006】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたもので、1つの回転駆動手段の出力の切替えによって複数の駆動対象部を選択的に駆動する駆動出力切替え装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、回転駆動手段と、該回転駆動手段によって回転駆動され回転数に応じて作動する接続部と、該接続部に切替え可能に係合する係合部をそれぞれ有する複数の被動部材と、該複数の被動部材にそれぞれ減速手段を介して連結された複数の駆動対象部と、前記回転駆動手段の回転数を制御する制御手段とを有することである。
【0008】
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1において、前記接続部は、板ばねを有し、一定以上の回転数で遠心力作用にて前記接続部が移動して、前記複数の被動部材の1つの係合部に係合されることである。
【0009】
請求項3に係る発明の特徴は、請求項1または請求項2において、前記複数の被動部材は、前記接続部の径方向の内側に係合部を有する第1の被動部材と、前記接続部の径方向の外側に係合部を有する第2の被動部材とからなり、1つの前記回転駆動手段によって2つの前記駆動対象部を駆動できるようになっていることである。
【0010】
請求項4に係る発明の特徴は、請求項3において、前記2つの駆動対象部は、車両のドアミラーを左右方向に傾動する左右方向傾動駆動部および上下方向に傾動する上下方向傾動駆動部からなり、これら左右方向傾動駆動部および上下方向傾動駆動部は、前記回転駆動手段の回転数および回転方向の切替えによって駆動されるようになっていることである。
【0011】
請求項5に係る発明の特徴は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記回転駆動手段は、電磁モータおよび超音波モータのいずれか一方からなることである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明によれば、回転駆動手段と、回転駆動手段によって回転駆動され回転数に応じて作動する接続部と、接続部に切替え可能に係合する係合部をそれぞれ有する複数の被動部材と、複数の被動部材にそれぞれ減速手段を介して連結された複数の駆動対象部材と、回転駆動手段の回転数を制御する制御手段とを有するので、1つの回転駆動手段の回転数の制御によって、複数の駆動対象部を選択的に駆動させることができ、低コストで、スペースをとらない小型の駆動出力切替え装置を得ることができる。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、接続部は、板ばねを有し、一定以上の回転数で遠心力作用にて接続部が移動して、複数の被動部材の1つの係合部に係合されるので、回転数の制御によって、複数の駆動対象部の選択的駆動を容易に行うことができる。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、複数の被動部材は、接続部の径方向の内側に係合部を有する第1の被動部材と、接続部の径方向の外側に係合部を有する第2の被動部材とからなり、1つの回転駆動手段によって2つの駆動対象部を駆動できるようになっているので、遠心力による接続部の径方向移動を利用して、第1および第2の被動部材の選択的駆動を容易に行うことができる。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、2つの駆動対象部は、車両のドアミラーを左右方向に傾動する左右方向傾動駆動部および上下方向に傾動する上下方向傾動駆動部からなり、これら左右方向傾動駆動部および上下方向傾動駆動部は、回転駆動手段の回転数および回転方向の切替えによって駆動されるようになっているので、ドアミラーの左方向または右方向への傾動調整、あるいは上方向または下方向への傾動調整を、1つの回転駆動手段によって行うことができる。
【0016】
請求項5に係る発明によれば、回転駆動手段は、電磁モータおよび超音波モータのいずれか一方からなるので、電圧あるいは周波数等を可変制御することにより、回転数を容易に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る駆動出力切替え装置を示す概要図である。
【図2】第1の実施の形態に係る接続部が第1の被動部材に係合した状態を示す図である。
【図3】第1の実施の形態に係る接続部が第2の被動部材に係合した状態を示す作動状態図である。
【図4】回転駆動手段の電源回路の一例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す接続部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施の形態に係る駆動出力切替え装置を、車両のドアミラー10の傾動調整に適用した概要図を示すものである。周知のようにドアミラー10は、左右方向傾動駆動部11によって左右方向の傾動角度が調整されるとともに、上下方向傾動駆動部12によって上下方向の傾動角度が調整されるようになっている。左右方向傾動駆動部11および上下方向傾動駆動部12は、車内に設けられた図略の操作スイッチの操作によって調整される。なお、左右方向傾動駆動部11および上下方向傾動駆動部12は、請求項における2つの駆動対象部を構成している。
【0019】
図1において、駆動出力切替え装置は、例えば、DCモータM(図4参照)のような電磁モータからなる回転駆動手段13を有し、回転駆動手段13によって駆動軸14が回転駆動される。駆動軸14には、図2にも示すように、円周上複数の板ばね15を介して係合体16が取付けられ、係合体16は板ばね15のばね力によって通常径方向内方に付勢されている。係合体16は錘体として機能し、駆動軸14の回転によって作用する遠心力が、板ばね15の付勢力に打ち勝つと、径方向外方に移動される。かかる板ばね15および係合体16により、駆動軸14の回転数に応じて径方向に移動される接続部17を構成している。
【0020】
係合体16の径方向の内方には、第1の被動部材(被動軸)21が図略のハウジングに回転可能に支持され、通常は第1の被動部材21の外周係合部21aに、図2に示すように、係合体16が板ばね15の付勢力によって摩擦係合されている。これにより、駆動軸14が回転されると、係合体16(接続部17)を介して第1の被動部材21が一体的に回転駆動される。また、図略のハウジングには、リング状をなす第2の被動部材(被動軸)22が第1の被動部材21と同心上に回転可能に支持され、第2の被動部材22の内周係合部22aが係合体16の径方向の外方に位置されている。これにより、係合体16が板ばね15の付勢力に抗して径方向外方に移動されると、図3に示すように、係合体16が第2の被動部材22の内周係合部22aに摩擦係合され、駆動軸14の回転により、係合体16を介して第2の被動部材22が一体的に回転駆動される。
【0021】
第1の被動部材21には、傘歯車噛合部23を介して回転部材24が連結され、この回転部材24に第1の減速手段(減速機)25を介して左右作動部材26が連結されている。左右作動部材26には、クランク機構27を介してドアミラー10を左右方向に傾動調整する左右方向傾動駆動部11が連結され、左右作動部材26の正逆回転によって、左右方向傾動駆動部11を一方向または他方向に駆動し、ドアミラー10を左右方向に調整するようになっている。
【0022】
また、第2の被動部材22には、傘歯車噛合部29を介して回転部材30が連結され、この回転部材30に第2の減速手段(減速機)31を介して上下作動部材32が連結されている。上下作動部材32には、クランク機構33を介してドアミラー10を上下方向に傾動調整する上下方向傾動駆動部12が連結され、上下作動部材32の正逆回転によって、上下方向傾動駆動部12を一方向または他方向に駆動し、ドアミラー10を上下方向に調整するようになっている。
【0023】
図4において、35は、回転駆動手段13(DCモータM)の回転方向および回転数を制御する制御手段としての直流電源回路を示し、直流電源回路35は、DCモータMの回転方向を切替えるための4つのスイッチS1〜S4と、DCモータMの回転数(回転速度)を低速と高速に切替えるための抵抗値の異なる2つの抵抗R1、R2および2つのスイッチS5、S6とを有している。これらスイッチS1〜S6は、運転席に設けられた図略の操作スイッチの操作によって開閉される。
【0024】
例えば、ドアミラー10を左方向に傾動調整するように操作スイッチを操作すると、スイッチS1、S4、S5が閉成され、DCモータMが低速で正転駆動される。ドアミラー10を右方向に傾動調整するように操作スイッチを操作すると、スイッチS2、S3、S6が閉成されて、DCモータMに印加する印加電圧の極性が変更され、DCモータMは低速で逆転駆動される。また、ドアミラー10を上方向に傾動調整するように操作スイッチを操作すると、スイッチS1、S4、S6が閉成されて、電流が流れる抵抗がR1からR2に変更され、DCモータMは高速で正転駆動される。さらに、ドアミラー10を下方向に傾動調整するように操作スイッチを操作すると、スイッチS2、S3、S6が閉成され、DCモータMは高速で逆転駆動される。
【0025】
なお、例えば、DCモータMの高速回転によって第2の被動部材22が高速回転された場合でも、上下作動部材32が低速で正逆回転されるように、第2の減速手段31の減速比が設定されている。
【0026】
次に上記した実施の形態における駆動出力切替え装置の動作について説明する。通常は、スイッチS1〜S4が開成状態に保持されており、回転駆動手段13(DCモータM)は停止され、ドアミラー10は、左右方向および上下方向の定められた角度位置に保持されている。
【0027】
ドアミラー10を、例えば、左方向に傾動調整すべく、図略の操作スイッチを操作すると、直流電源回路35のスイッチS1、S4、S5が閉成され、DCモータMが低速で正転駆動される。これにより、駆動軸14が低速で正転され、板ばね15のばね力によって第1の被動部材21の外周係合部21aに摩擦係合する係合体16を介して、第1の被動部材21が駆動軸14と一体的に回転駆動される。第1の被動部材21の正転駆動により、傘歯車噛合部23を介して回転部材24が図1の矢印方向に回転され、第1の減速手段25を介して左右作動部材26が矢印方向に低速回転される。かかる左右作動部材26の回転により、クランク機構27を介して左右方向傾動駆動部11が一方向に駆動され、ドアミラー10が左方向に傾動調整される。
【0028】
ドアミラー10を、右向きに傾動調整すべく、操作スイッチを操作すると、直流電源回路35のスイッチS2、S3、S5が閉成され、モータ印加電圧の極性が変更されて、DCモータMが低速で逆転駆動される。これにより、駆動軸14が低速で前記と逆方向に回転され、係合体16を介して第1の被動部材21が駆動軸14と一体的に回転駆動される。第1の被動部材21の回転駆動により、傘歯車噛合部23を介して回転部材24が図1の反矢印方向に回転され、第1の減速手段25を介して左右作動部材26が反矢印方向に低速回転される。かかる左右作動部材26の回転により、クランク機構27を介して左右方向傾動駆動部11が他方向に駆動され、ドアミラー10が右方向に傾動調整される。
【0029】
一方、ドアミラー10を、上向きに傾動調整すべく、操作スイッチを操作すると、直流電源回路35のスイッチS1、S4、S6が閉成され、DCモータMが高速で正転駆動される。これにより、駆動軸14が高速回転され、板ばね15とともに係合体16が遠心力によって径方向外方に移動されることにより、係合体16が第2の被動部材22の内周係合部22aに摩擦係合され、第2の被動部材22が駆動軸14と一体的に回転駆動される。第2の被動部材22の回転駆動により、傘歯車噛合部29を介して回転部材30が図1の矢印方向に回転され、第2の減速手段31を介して上下作動部材32が矢印方向に低速回転される。かかる上下作動部材32の回転により、クランク機構33を介して上下方向傾動駆動部12が一方向に駆動され、ドアミラー10が上方向に傾動調整される。
【0030】
ドアミラー10を、下向きに傾動調整すべく、操作スイッチを操作すると、直流電源回路35のスイッチS2、S3、S6が閉成され、DCモータMが高速で逆転駆動される。これにより、駆動軸14が高速で前記と逆方向に回転され、係合体16を介して第2の被動部材22が駆動軸14と一体的に回転駆動される。第2の被動部材22の回転駆動により、傘歯車部29を介して回転部材30が図1の反矢印方向に回転され、第2の減速手段31を介して上下作動部材32が反矢印方向に低速回転される。かかる上下作動部材32の回転により、クランク機構33を介して上下方向傾動駆動部12が他方向に駆動され、ドアミラー10が下方向に傾動調整される。
【0031】
このように、上記した本実施の形態によれば、1つの回転駆動手段13(DCモータM)の回転数および回転方向の切替え制御によって、ドアミラー10を左右方向および上下方向に駆動する2つの駆動対象部(左右方向傾動駆動部11および上下方向傾動駆動部12)を選択的に駆動することができ、低コストで、スペースをとらない小型の駆動出力切替え装置を得ることができる。
【0032】
しかも、回転駆動手段13をDCモータMで構成することにより、電圧を可変にすることで回転数を低速、高速に制御できるので、制御を簡単にすることができる。しかしながら、回転駆動手段13としては、上記したDCモータM等の電磁モータの他に、超音波モータを用いることもでき、超音波モータを用いた場合には、圧電素子に与える周波数を変動させることにより、回転数を制御することができる。
【0033】
図5は本発明の第2の実施の形態を示すもので、第1の実施の形態と異なる点は、接続部117を構成する係合体116と被動部材121、122との係合を、摩擦係合から差込係合に変更して、係合体116と被動部材121、122との間ですべりが発生しないようにしたものである。
【0034】
図5において、第1の被動部材121の外周には、複数の係合溝121aが円周上等角度間隔に形成され、第2の被動部材122の内周には、複数の係合溝122aが円周上等角度間隔に形成されている。駆動軸14(図1参照)に板ばね115を介して連結された係合体116は、径方向内側に第1の被動部材121の係合溝121aに係脱可能に係合する内側係合部116aを有し、径方向外側に第2の被動部材122の係合溝122aに係脱可能に係合する外側係合部116bを有している。
【0035】
係合体116は、通常板ばね115の付勢力によって、内側係合部116aが第1の被動部材121の係合溝121aに差込係合され、この差込係合によって駆動軸14の回転が、第1の被動部材121にすべりを生ずることなく回転伝達される。そして、駆動軸14の回転によって作用する遠心力が、板ばね115の付勢力に打ち勝つと、係合体116が径方向外方に移動され、外側係合部116bが第2の被動部材122の係合溝122aに差込係合される。この差込係合によって駆動軸14の回転が、第2の被動部材122にすべりを生ずることなく回転伝達される。
【0036】
上記した実施の形態においては、駆動出力切替え装置の駆動対象部を、ドアミラー10を左右方向に傾動調整する左右方向傾動駆動部11、および上下方向に傾動調整する上下方向傾動駆動部12とした例について述べたが、本発明は、駆動対象部をドアミラー10の角度調整用に限定するものではなく、1つの回転駆動手段13の回転数の制御によって、複数の駆動対象部を選択的に駆動させるものに適用できるものである。
【0037】
また、上記した実施の形態においては、制御手段(電源回路35)によって回転駆動手段13の回転数および回転方向を制御する例について述べたが、駆動対象部が一方向に駆動するものの場合には、少なくとも回転駆動手段13の回転数を制御できるものであればよい。
【0038】
さらに、上記した実施の形態においては、第1および第2被動部材21、22の回転を、傘歯車噛合部23、29を介して減速手段(減速機)25、31に伝達し、回転を減速する構成としたが、減速手段をウォーム・ウォームホイール機構等によって構成することも可能である。
【0039】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明に係る駆動出力切替え装置は、1つの回転駆動手段の回転数の切替えによって、複数の駆動対象部を駆動させるものに用いるのに適している。
【符号の説明】
【0041】
10…ドアミラー、11、12…駆動対象部(左右方向傾動駆動部11、上下方向傾動駆動部)、13…回転駆動手段、14…駆動軸、15…板ばね、16…係合体、17…接続部、21、22…被動部材(被動軸)、21a、22a…係合部、25、31…減速手段、35…制御手段(直流電源回路)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転駆動手段と、該回転駆動手段によって回転駆動され回転数に応じて作動する接続部と、該接続部に切替え可能に係合する係合部をそれぞれ有する複数の被動部材と、該複数の被動部材にそれぞれ減速手段を介して連結された複数の駆動対象部と、前記回転駆動手段の回転数を制御する制御手段とを有する駆動出力切替え装置。
【請求項2】
請求項1において、前記接続部は、板ばねを有し、一定以上の回転数で遠心力作用にて前記接続部が移動して、前記複数の被動部材の1つの係合部に係合される駆動出力切替え装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記複数の被動部材は、前記接続部の径方向の内側に係合部を有する第1の被動部材と、前記接続部の径方向の外側に係合部を有する第2の被動部材とからなり、1つの前記回転駆動手段によって2つの前記駆動対象部を駆動できるようになっている駆動出力切替え装置。
【請求項4】
請求項3において、前記2つの駆動対象部は、車両のドアミラーを左右方向に傾動する左右方向傾動駆動部および上下方向に傾動する上下方向傾動駆動部からなり、これら左右方向傾動駆動部および上下方向傾動駆動部は、前記回転駆動手段の回転数および回転方向の切替えによって駆動されるようになっている駆動出力切替え装置。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記回転駆動手段は、電磁モータおよび超音波モータのいずれか一方からなる駆動出力切替え装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−158282(P2012−158282A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−20499(P2011−20499)
【出願日】平成23年2月2日(2011.2.2)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】