説明

高いfTおよびfmaxを有するバイポーラ・トランジスタおよびこれを製造する方法

【課題】 ベース抵抗を低減したバイポーラ・トランジスタを提供する。
【解決手段】 高いfTおよびfmaxを有するバイポーラ・トランジスタ(100)は、エミッタ(104)、ベース(120)、およびコレクタ(116)を含む。エミッタは、下部(108)と、この下部を越えて延在する上部(112)とを有する。ベースは、真性ベース(140)および外部ベース(144)を含む。真性ベースは、エミッタの下部とコレクタとの間に位置する。外部ベースは、エミッタの下部からエミッタの上部を越えて延在し、エミッタの上部の下からエミッタの上部の下よりも外側まで延在する連続導体(148)を含む。連続導体は、ベース・コンタクト(図示せず)から固有ベースまでの低電気抵抗の経路を提供する。このトランジスタは、第2の導体(152)を含むことができ、これは、エミッタの上部の下に延在せず、これによって、外部ベースを介した電気抵抗を更に低減する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、マイクロエレクトロニクス半導体デバイスに関する。更に具体的には、本発明は、高いfTおよびfmaxを有するバイポーラ・トランジスタおよびこれを製造する方法を対象とする。
【背景技術】
【0002】
例えば、マイクロプロセッサ、メモリ、特定用途向け集積回路、およびその他のデバイスのようなマイクロエレクトロニクス半導体デバイスの各世代では、これらのデバイスが動作する速度はますます上がっている。同一の技術ノードにおいて、SiGeヘテロ接合バイポーラ・トランジスタ(HBT)デバイスは、CMOS技術における電界効果トランジスタ(FET)よりも高速度である。このSiGe HBTの高速性能および他の関連する理由のため、BiCMOSの製造は、半導体デバイスにおける様々な適用分野においてますます用途が広がっている。
【0003】
図1に、従来のBiCMOSバイポーラ・トランジスタ20を示す。図示したトランジスタ20は、n−p−nトランジスタであり、n型エミッタ24、p型ベース28、および、ウェハ36に形成したドーピング・コレクタ台座32によって概略的に表されているn型コレクタを有する。コレクタ台座32に加えて、ウェハ36は、第1の深いトレンチ分離40および第2の浅いトレンチ分離(STI)44を含み、トランジスタ20を、例えば他のトレンジスタやコンデンサ等の周囲のマイクロエレクトロニクス・コンポーネント(図示せず)から分離する。コレクタ台座およびSTI44の下にある高濃度にドーピングしたサブ・コレクタ48は、コレクタ・コンタクト(図示せず)に対する低抵抗のリンクを提供する。多くの場合、エミッタ24は、T型の垂直断面を有し、コレクタ台座32の近傍において比較的小さい下部52を設ける(断面積を小さくしてコレクタへの電流を制限するため)と共に、比較的大きい上部56を設けてエミッタ・コンタクト58に接続するようになっている。
【0004】
ベース28は、典型的に、エミッタとコレクタとの間に配置され全体として高濃度にpドーピングした薄い層(図示せず)を含む真性ベース60、および、ベース・コンタクト(図示せず)と真性ベースとの間に電気的経路を提供する外部ベース64を含む。トランジスタ20を製造するプロセスの間に、典型的に、ウェハ36の上にポリシリコン層68を堆積することによって、外部ベース64を形成する。続けて、ポリシリコン層68をエッチングして、エミッタ24の下部52のためのトレンチ72を設け、次いでエミッタを形成する。エミッタ24を形成した後、ポリシリコン層68を金属によってシリサイド化して導体76を形成し、外部ベース64のコンダクタンスを増大させる。しかしながら、エミッタ24はすでに形成されているので、エミッタ24が存在することにより、このエミッタの下にある外部ベース64の部分80に金属原子が到達することが阻まれるために、外部ベースのこの部分はシリサイド化されない。
【0005】
外部ベース64の部分80がシリサイド化されないままであるという事実は重要である。なぜなら、この部分のポリシリコンの抵抗Rpolyは、エミッタ24の下よりも外側に位置するシリサイド化した部分の抵抗Rsilicideよりもはるかに高いからである。例えば、Rpolyは、1000Åの厚さで約100〜200Ω/sqである場合があるのに対し、Rsilicideは、3分の1の厚さで約8Ω/sqである場合がある。Rpolyが比較的高いので、外部ベース64を介して流れる電流に対する抵抗は比較的高い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
技術の進歩と共にデバイスの構造体のサイズが縮小するにつれて、高速SiGe HBTのベースはいっそう薄くなって、エミッタからコレクタに向かう電子の走行時間が短縮し、このため、単位電流利得周波数fTが増大する。しかしながら、ベースが薄くなるとベース抵抗が増大し、デバイスの高速の適用分野のために必要な最大達成可能振動周波数fmaxが制限される。従って、ベース抵抗Rbを低減するための方法を導入することが重要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様において、本発明は、コレクタを有する基板およびコレクタから離間したエミッタを含むバイポーラ・トランジスタを対象とする。ベースは、基板とエミッタとの間に位置する第1の部分および第1の部分を囲む第2の部分を有する。ベースは、第1および第2の部分の内部に位置する第1の導体を含み、第1の部分における第1のコンダクタンスおよび第2の部分における第2のコンダクタンスを有する。第1のコンダクタンスおよび第2のコンダクタンスは、互いにほぼ同一である。
【0008】
別の態様において、本発明は、コレクタを有する基板上にバイポーラ・デバイスを形成する方法を対象とする。この方法は、基板上に真性ベース層を形成するステップを含む。次いで、真性ベース層の上に第1の導体を形成する。第1の導体は、全体にわたってほぼ均一のコンダクタンスを有する。少なくとも一部が第1の導体の一部の上を覆うように延在しているエミッタを形成する。
【0009】
本発明を例示する目的のため、図面によって、現在好適である本発明の形態を示す。しかしながら、本発明が図面に示した正確な構成および手段に限定されないことは理解されよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
ここで図面を参照すると、図2は、全体として番号100で識別された、本発明によるBiCMOSトランジスタを示す。トラジスタ100は、例えば下部18および上部112を有するT型エミッタのようなエミッタ104、コレクタ(コレクタ台座116および高濃度にドーピングしたサブ・コレクタによって示されている)、およびベース120を含むことができる。トランジスタ100は、ウェハ等の基板124上に形成することができ、このウェハにおいて、通常はイオン注入によってコレクタ台座116を形成する。また、基板124は、1つ以上の浅いトレンチ分離132あるいは深いトレンチ分離128またはその両方、および、コレクタ台座116とコレクタ・コンタクト(図示せず)との間の電気的連絡を与えるサブ・コレクタ136を含むことができる。ベース120は、通例、エミッタ104の下部108とコレクタ台座116との間に位置する真性ベース140を含む。真性ベース140は、複数のエピタキシャル・シリコン層から形成することができ、そのうち少なくとも1つは、エミッタ104およびコレクタ台座116のドーピング・タイプと反対のドーピング・タイプによって、比較的高濃度にドーピングすることができる。例えば、トランジスタ100がn−p−n型である場合、エミッタ104およびコレクタ台座116はn型ドーピングを有し、真性ベース140はp型ドーピングを含む。むろん、トランジスタ100がp−n−p型である場合、ドーピング型は逆になる。
【0011】
ベース120は、更に、複数の層を含むことができる外部ベース144を含み、その層の1つは、エミッタの下部108の近傍のエミッタ104の上部112の下からエミッタの下よりも外側の位置まで延在する連続導体148を形成する導電層である。導体148は、エミッタ104の上部112の下と、エミッタの下よりも外側とにおいて、ほぼ同じコンダクタンスを有する。導体148は、例えばポリシリコンの抵抗と比べた場合に比較的低い抵抗を有するシリサイドまたは他の材料から成るものとすることができる。重要なのは、導体148がエミッタ104の上部112の下に延在することである。これが重要である理由は、導体148が、図1に示す例示的な従来のトランジスタ100のエミッタ24の下にあるポリシリコン部80の抵抗に比べて比較的低い電気的抵抗を有するからである。上述の背景の項において述べたように、シリサイドおよびポリシリコンによる典型的な抵抗は、通常、それぞれ、300Åの厚さで約8Ω/sqのオーダおよび1000Åの厚さで約100〜200Ω/sqである。
【0012】
重要なことは、エミッタ104の上部112の下にある導体148の部分における電流に対する比較的低い抵抗によって、例えば200GHz以上の高い単位電流利得カットオフ周波数fT、および、例えば250GHz以上の高い最大振動周波数fmaxが、トランジスタ100に与えられることである。更に外部ベース144のコンダクタンスを増大させるために、外部ベースは第2の導体152を含むことができ、これもシリサイド化プロセスを用いて形成可能である。
【0013】
図3〜10は、トランジスタ100を製造する1つの方法の様々なステップを示す。この方法では、導体148(図2)が、エミッタ104の上部112の下および下よりも外側の双方に存在し、高いfTおよびfmax値を有するトランジスタ100を生成するようになっている。図3および図2を参照すると、周知の技法を用いて、分離128、132、およびコレクタ台座116が形成された基板124を設けることができる。基板124は、低濃度にドーピングしたシリコン・ウェハ等、従来のウェハとすることができる。例えば当技術分野において周知の低温エピタキシ(LTE)技法を用いて、基板124の表面上に真性ベース層156を形成して、真性ベース140を設けることができる。真性ベース層156は、SiあるいはGeまたはその両方を含む複数の層(図示せず)を含む場合がある。これらの層は、少なくとも1つの比較的高濃度にドーピングした層を含む場合があり、これが、エミッタ104(図2)およびコレクタ台座116のドーピングに対して相補的なドーピングの領域を与える。
【0014】
真性ベース層156を形成した後、真性ベース層の表面上に、例えば真性シリコン(i−Si)のような、意図的に非ドーピングの層160を成長させることができる。非ドーピング層160は、以下に述べるように、後のステップにおいて酸化およびエッチ・ストップとして用いる。非ドーピング層160の成長後に、例えば従来のLTE技法を用いて、非ドーピング層の上部に、第1の外部ベース層164を成長させることができる。第1の外部ベース層164は、例えば、基の位置で(in-situ)高濃度にドーピングされるSiまたはSiGeとすることができる。
【0015】
図4および図2を参照すると、図4は、トランジスタ100の真性部分の全体的な領域(すなわちn−p−nまたはp−n−p接合領域)において、第1の外部ベース層164の表面上にランディング・パッド168を形成することを示す。ランディング・パッド168は、後のステップにおいて、導体148を形成するステップにおけるマスクとして、および、エミッタ104のためトレンチ172を形成するプロセスにおけるエッチ・ストップとして用いる。ランディング・パッド168は、SiOあるいはSiNまたはその両方またはSiONの単一の層またはスタック等、誘電材料から成るものとすることができる。SiOを用いる場合、化学酸化物除去(COR)エッチングを用いて、横方向の限界寸法の縮小を最小限に抑えることができる。ランディング・パッド168は、PECVD堆積および熱酸化、フォトリソグラフ・パターニング、および当技術分野において周知のエッチング技法等、様々な技法を用いて形成することができる。
【0016】
図5および図2を参照すると、図5は、導体148の形成を示す。図示した実施形態において、導体148は、第1の外部ベース層164の少なくとも一部に適用したシリサイド形成プロセスによって形成したシリサイド領域176を含む。このプロセスは、例えばCo、Ti、Niのような金属の単一の元素または2つ以上の金属の組み合わせを、Nb等の核生成元素を用いてまたは用いずにスパッタリングし、その後アニーリングを行ってMSiまたはMSi(M=Co、Ti、Ni等)を形成することを含む場合がある。このプロセスによって、ランディング・パッド168の下部以外の第1の外部ベース層164にシリサイド領域176が存在するという、シリサイドの「リング」を形成する。次いで、例えば湿式化学剥離(wet chemical strip)を用いて、誘電性ランディング・パッド168上に存在する未反応の金属を剥離することができる。
【0017】
図6に示すように、第1の外部ベース層164をシリサイド化してシリサイド領域176(導体148(図2))を形成した後、第1の外部ベース層164の上に、任意の第2の外部ベース層を設けることができる。第2の外部ベース層180は、元の位置で(in-situ)ドーピングしたポリシリコンから成るものとすることができる。第2の外部ベース層180は任意であるが、これは、第1の外部ベース層164のシリサイド領域176からのSiの損失を最小限にするために有利であり得る。第2の外部ベース層の上に、例えばTEOSまたは他のSiO形成プロセスを用いて、ベース分離層184を設けることができる(あるいは、第2の外部ベース層を設けない場合は最初にこれを設けることができる)。更に、所望の場合は、ベース分離層184の上に、例えばポリシリコンまたは窒化物を含む任意の保護層(図示せず)を設けることができる。
【0018】
図7および図2を参照すると、図7は、エミッタ・トレンチ172の第1の部分188の形成を示す。エミッタ・トレンチ172の第1の部分188を形成するために、フォトレジスト層192を適用し、露光し、処理して、エミッタ・トレンチに対応したアパーチャ196を形成することができる。これは、反射防止コーティング技法を含む当技術分野において既知のいずれかの技法を用いて達成することができる。アパーチャ196を形成した後、例えばランディング・パッド上で停止する選択的なポリ・エッチングを用いて、例えば第2の外部ベース180、ベース分離層184、あるいは保護層(図示せず)またはそれら全て等、ランディング・パッド168の上に存在する1つ以上の層をエッチングして、エミッタ172の第1の部分188を形成することができる。エミッタ・トレンチ172の第1の部分188を形成した後、最上層からフォトレジスト192を剥離することができる。
【0019】
図8を参照すると、エミッタ・トレンチ172の上部188を形成した後、トレンチの第1の部分の壁に、窒化物スペーサ200を形成することができる。これを達成するために、エミッタ・トレンチ172の第1の部分188の内部およびその周囲に窒化物を堆積し、方向性エッチングを用いて望ましくない窒化物を除去する等、当技術分野において既知の技法を用いることができる。窒化物スペーサ200の形成後、例えばCORエッチングにより、ランディング・パッド168の中央部を除去して、ランディング・パッドにおいてアパーチャ204を形成することができる。この後、任意に、バッファド・フッ酸(BHF)洗浄を行う場合がある。アパーチャ204を形成した後、例えば熱酸化を用いて、アパーチャの下にある第2の高濃度ドーピング外部ベース層164の部分208を、非ドーピング層160の深さまで酸化させることができる。第1の外部ベース層164が高濃度にドーピングされていると、この層は、下にある非ドーピング層160よりも迅速に酸化する。このため、酸化プロセスの時間を適切に調整して、非ドーピング層160の過剰な酸化またはいかなる酸化も回避することができる。第1の外部ベース層164は比較的高度に酸化されるが、非ドーピング層160はそうでないので、例えばCORエッチングを用いて、第1の外部ベース層の酸化した部分208を非ドーピング層まで制御可能にエッチングして、エミッタ・トレンチ172の第2の部分212を形成することができる。これを図9に示す。第1の外部ベース層164をエッチングした後、希釈フッ化水素酸(DHF)洗浄を用いて、エミッタ・トレンチ172を任意に洗浄することができる。
【0020】
図10は、エミッタ104の形成を示す。これは、従来の堆積、リソグラフィ、およびエッチング技法を用いて、元の位置で(in-situ)ドーピングし、形成することができる。エミッタ104は、シリサイド化されている場合もあり、シリサイド化されていない場合もある。エミッタ104の形成後、オプションの窒化物キャップ層(図示せず)を設けることができる。図2を参照すると、例えばベース分離層184(図6)あるいは保護層(図示せず)またはその両方のように、エミッタ104の周囲の第2の外部ベース層180の上にある層(複数の層)は、任意に除去することができ、第2の外部ベース層を、例えば図1のトランジスタ20のような従来のトランジスタと同様にシリサイド化することができる。このシリサイド化は、エミッタ104の上部の下よりも外側の領域で行って、第2の導体152を形成する。この追加のシリサイド化は、外部ベース144の抵抗をいっそう低減させることができる。従来の実施に従って、更にトランジスタ100の処理を進めることができる。
【0021】
本発明について、好適な実施形態と関連付けて説明してきたが、本発明がそれによって限定されないことは理解されよう。むしろ、これは、上述したおよび特許請求の範囲における本発明の精神および範囲内に含むことができる全ての大体、変形、および均等物を包含するように意図される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】全体的にT型のエミッタを有する従来技術のトランジスタの断面図であり、エミッタの下に位置する外部ベースの部分における比較的高い電気抵抗を示す。
【図2】本発明に従って形成したトランジスタの断面図であり、トランジスタは全体的にT型のエミッタを有し、エミッタの下にある外部ベースの部分は比較的低い電気抵抗を有する。
【図3】製造中の図2のトランジスタの断面図であり、真性ベース層、i−Si層、および外部ベースの第1の部分の成長を示す。
【図4】製造中の図2のトランジスタの断面図であり、外部ベースの第1の部分上における誘電性ランディング・パッドの形成を示す。
【図5】製造中の図2のトランジスタの断面図であり、外部ベースの第1の部分のシリサイド化を示す。
【図6】製造中の図2のトランジスタの断面図であり、外部ベースの第2の部分および分離層の成長を示す。
【図7】製造中の図2のトランジスタの断面図であり、エミッタのためのトレンチの形成を示す。
【図8】製造中の図2のトランジスタの断面図であり、窒化物スペーサの形成、ランディング・パッドのエッチング、および、エミッタ・トレンチと意図的に非ドーピングの層との間にある外部ベースの第1の部分の一部の酸化を示す。
【図9】製造中の図2のトランジスタの断面図であり、外部ベースの第1の部分の酸化部分のエッチングを示す。
【図10】製造中の図2のトランジスタの断面図であり、エミッタの形成を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バイポーラ・トランジスタであって、
(a)コレクタを有する基板と、
(b)前記コレクタから離間したエミッタと、
(c)前記基板と前記エミッタとの間に位置する第1の部分および前記第1の部分を囲む第2の部分を有するベースであって、前記第1および第2の部分の内部に位置する第1の導体を含み、前記第1の部分における第1のコンダクタンスおよび前記第2の部分における第2のコンダクタンスを有し、前記第1のコンダクタンスおよび前記第2のコンダクタンスが互いにほぼ同一である、ベースと、
を含む、バイポーラ・トランジスタ。
【請求項2】
前記ベースが少なくとも1つのエピタキシャル半導体層を含む、請求項1に記載のバイポーラ・トランジスタ。
【請求項3】
前記エミッタが、前記基板から遠い上部および前記上部と前記コレクタとの間に位置する下部を含み、前記ベースの前記第2の部分が、前記エミッタの前記上部と前記基板との間に位置する、請求項1に記載のバイポーラ・トランジスタ。
【請求項4】
前記第1の導体がシリサイドを含む、請求項1に記載のバイポーラ・トランジスタ。
【請求項5】
前記ベースの前記第2の部分にのみ含まれる第2の導体を更に含む、請求項1に記載のバイポーラ・トランジスタ。
【請求項6】
前記第1および第2の導体の各々がシリサイドを含む、請求項5に記載のバイポーラ・トランジスタ。
【請求項7】
コレクタを有する基板上にバイポーラ・デバイスを形成する方法であって、
(a)前記基板上に真性ベース層を形成するステップと、
(b)前記真性ベース層の上に第1の導体を形成するステップであって、前記第1の導体が全体にわたってほぼ均一のコンダクタンスを有する、ステップと、
(c)エミッタを形成するステップであって、前記エミッタの少なくとも一部が前記第1の導体の一部の上を覆うように延在している、ステップと、
を含む、方法。
【請求項8】
前記ステップ(a)が、意図的に非ドーピングの層を形成することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ステップ(b)が、第1の外部ベース層を形成し、前記ステップ(c)の前に前記第1の外部ベース層をシリサイド化して前記第1の導体を形成することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ステップ(b)が、前記第1の外部ベース層をシリサイド化する前に前記第1の外部ベース層の上にランディング・パッドを形成することを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ステップ(c)が、前記ランディング・パッドの一部を除去してアパーチャを形成することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ステップ(c)が、前記アパーチャの下の前記第1の外部ベース層を酸化させて酸化領域を形成し、前記酸化領域の少なくとも一部を前記真性ベース層まで除去することを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の外部ベース層の上に第2の外部ベース層を形成し、前記第2の外部ベース層を介して前記第1の外部ベース層まで第1のエッチングを行い、次いで前記第1の外部ベース層を介して前記真性ベース層まで第2のエッチングを行うステップを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記エミッタの下に延在しない第2の導体を形成するステップを更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の導体がシリサイド化によって形成される、請求項14に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2007−535799(P2007−535799A)
【公表日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517515(P2006−517515)
【出願日】平成16年6月22日(2004.6.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/019906
【国際公開番号】WO2005/004201
【国際公開日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】