説明

11−βHSD1インヒビターとしてのピラゾロン誘導体

式(I)[式中、R〜Rは請求項1に記載の意義を有する]で示される化合物ならびに薬学的に許容されるその塩及びエステルは、医薬組成物の形態で使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、11b−HSD1インヒビター(T2D)として有用な新規ピラゾロン誘導体に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、特に、式:
【0003】
【化6】


{式中、
は、水素、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アラルキル、ハロアルキル、アリール、ピリジニルメチル、またはヘテロシクリルであり;但し、Rが水素である場合、Rは、アダマンタニルであるかまたはアルキル、ヒドロキシ、ハロゲン及びハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されているアダマンタニルであり;
は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ベンゾチアゾリル、ビシクロ(2.2.1)ヘプチルまたはビシクロ(2.2.2)オクチルであり、ここで、ビシクロ(2.2.1)ヘプチル及びビシクロ(2.2.2)オクチルは、場合により、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン及びハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され;
または、RとRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピラゾリジン、ヘキサヒドロ−ピリダジン、(1,2)ジアゼパンまたは2,3,4,5,テトラヒドロ−1H−ベンゾ(c)(1,2)ジアゼピンを形成し、ここで、ピラゾリジン、ヘキサヒドロ−ピリダジン、(1,2)ジアゼパン及び2,3,4,5,テトラヒドロ−1H−ベンゾ(c)(1,2)ジアゼピンは、場合により、1〜3個のアルキル基で置換され;
または、RとRは、一緒になって−(CH−を形成し;
mは、3、4,5または6であり;
は、シクロプロピル、アリールシクロプロピル、イソプロピル、tert−ブチル、アダマンタニルまたはビシクロ(2.2.2)オクチルであり、ここで、アダマンタニル及びビシクロ(2.2.2)オクチルは、場合により、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン及びハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され;
は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリールオキシアルキル、アルキルカルボニルアミノアリールオキシアルキル、アルキルオキシアルキル、アリール、アラルキル、ハロアルキルまたはハロシクロアルキルであり;
または、RとRは、一緒になって−(CH−を形成し;
nは、3、4、5または6である}
で示される化合物ならびに薬学的に許容されるその塩及びエステル、但し、RとRが一緒になって−(CH−を形成する場合、Rはアルキルであり、且つRは水素またはアルキルでなく;そして、Rが水素またはアルキルである場合、Rはイソプロピルでなく;そして、3−シクロプロピル−4−イソプロピル−2−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリン−5−オン;1,2−ジヒドロ−5−メチル−4−トリシクロ(3.3.1.13,7)デカ−1−イル−3H−ピラゾール−3−オン;1,2,3,4,6,7,8,9−オクタヒドロ−10H,12H−インダゾロ(1,2−a)インダゾール−10,12−ジオン;1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3H−インダゾール−3−オン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−ベンジル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−(4−メチル)−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;及び1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロヘプタピラゾロンが除外される、に関するものである。
【0004】
グルココルチコイド(ヒトではコルチゾール、マウス及びラットではコルチコステロン)は、多くの代謝及びホメオスタシスプロセスを調節する重要な種類のアドレノコルチコステロイドであり、ストレスに対する応答の重要な成分を形成する。グルココルチコイドは、細胞内グルココルチコイドレセプターを介して、そして幾つかの組織では、ミネラルコルチコイドレセプターを介して作用し、これらはいずれも核転写因子である。標的組織へのグルココルチコイドの作用は、循環しているステロイドの濃度及び細胞のレセプター発現のみならず、グルココルチコイドがどの程度まで活性型でレセプターにアクセスするかを決定的に確定する細胞内酵素にも依存する。11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(11β−HSD)は、主たる活性11−ヒドロキシ−グルココルチコイド(ヒトではコルチゾール)及びそれらの不活性11−ケト代謝産物(ヒトではコルチゾン)の相互変換を触媒する。
【0005】
酵素11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1型(11β−HSD1)は、不活性から活性グルココルチコイドへの相互変換を行い、それにより細胞のアゴニスト濃度の局所調節と、標的組織でのコルチコステロイドレセプターの活性化において重要な役割を果たす。F. Hoffmann-La Rocheにより行われた近年の研究では、インスリン抵抗性または代謝変化に関連し得る遺伝子発現の特異的変化を特定するために、遺伝子アレイ技術を用いて、やせた人間及び肥満の人間の遺伝子発現の相違が分析された。この研究は、11β−HSD1のmRNAが、肥満の人間の脂肪組織において、およそ2倍上方調節されることを明らかにした。さらに、マウスの脂肪細胞(adipocyte)における11β−HSD1の過剰発現は、内臓肥満及びX症候群様表現型に至った(Masuzaki H. et al., Science. 2001 Dec 7; 294(5549):2166-70)。総合すると、これらのデータは、肥満の誘導ならびにグルコースホメオスタシス及び脂質パラメータの障害における11β−HSD1の重要な役割を極めて強く支持している。したがって、この酵素の選択的阻害は、2型糖尿病患者の血中グルコースレベルを低下させ、上昇した脂質パラメータを正常化し、そして/または肥満対象の体重を低下させ得る。
【0006】
ヒトにおける11β−HSD1の阻害が有益な効果を持つかも知れないという最初の薬理学的指摘は、11β−HSD1及び関連酵素11β−HSD2の両者を阻害する抗潰瘍薬カルベノキソロンの使用によって得られた。カルベノキソロンによる処置はインスリン感受性の増大に至り、11β−HSD1の阻害が細胞コルチゾールレベルを低下させ、故にその有害効果の幾らかを縮小し得るということを示している(Walker et al. 1995; J. Clin. Endocrinol. Metab. 80, 31155-3159)。
【0007】
11β−HSD1は、肝臓、脂肪組織、血管平滑筋、膵臓及び脳を含む多くの組織で発現される。その活性はNADP(H)に依存し、基質の親和性は比較的低い(11β−HSD2と比較して)。組織ホモジネート中の11β−HSD1は精製された場合、双方向性であって、11β−デヒドロゲナーゼ及び11β−レダクターゼ反応の両方を示し、デヒドロゲナーゼ活性の安定性がより高い(P. M. Stewart and Z. S. Krozowski, Vitam. Horm. 57(1999), pp.249-324)。しかしながら、この酵素活性を無傷の細胞で試験すると、不活性11−ケト型から活性グルココルチコイドを再生する11βレダクターゼ活性が優位となる。このようなグルココルチコイド再生は有効な細胞内グルココルチコイドレベルを上昇させ、それによりグリココルチコイド活性を増幅する。この上昇した細胞コルチゾール濃度が、肝臓のグルコース産生上昇、脂肪細胞の分化及びインスリン抵抗性に至り得るのである。
【0008】
11β−HSD1の阻害は、典型的なX症候群/糖尿病関連症状を低下させるのみならず、主たる副作用を低減及びなくすに相違ない。非特異的インヒビターカルベノキソロンによる研究は、特異的11β−HSD1インヒビター開発の重要性を浮き彫りにしている。11β−HSD2酵素の阻害は不利に耐性化され、血圧上昇を引き起こす。対照的に、11β−HSD1ノックアウトマウスは健康で、肥満またはストレスにより引き起こされる高血糖に耐えることが判明したから、11β−HSD1の阻害は有利に耐性化されるに違いない(Kotelevtsev Y. et al., Proc Natl Acad Sci USA. 1997 Dec 23;94(26):14924-9)。絶食時と同様、これらのマウスは、糖新生に関連する重要な肝酵素の活性化を低下した。加えて、これらのマウスは脂質及びリポタンパク質プロファイルの改善を示し、HSD1の阻害が極めて有効且つ安全となり得ることを示唆する。近年の報告は、11β−HSD1インヒビターが高血圧の低減(Masuzaki H. et al., J Clin Invest. 2003 July;112(1):83-90;Rauz S. et al., QJM. 2003 July;96(7):481-90)、認知改善(Sandeep TC. et al., Proc Natl Acad Sci USA. 2004 Apr. 27;101(17):6734-9)またはアルツハイマー関連欠損の改善にも有益であるかも知れない事を示している。総合すると、11β−HSD1の阻害は糖尿病、肥満及びその他の疾患の症状を処置する、救済的(save)及び効果的なアプローチとなり得る。
【0009】
式Iの化合物ならびにそれらの薬学的に許容される塩及びエステルは新規であり、価値ある薬理学的性質を持っている。特に、それらは11b−HSD1インヒビター(T2D)であり、関連する11β−HSD2酵素に対する選択性を示す。故に、特異的11β−HSD1インヒビター(T2D)である化合物は、標的組織(肝臓、脂肪組織)における活性グルココルチコイドコルチゾールの局所濃度を調節することにより、2型糖尿病患者において、例えば血糖レベルを低下させ脂質パラメータを正常化するアプローチを示す。
【0010】
本発明化合物は、代謝障害、肥満、高脂血症(dyslipidemiae)、高血圧及び/または糖尿病、特にII型糖尿病の予防及び/または処置に使用できる。
【0011】
本発明化合物はさらに、高眼圧、認知、アルツハイマー及び/または神経変性の予防及び/または処置に使用できる。
【0012】
さらに、本発明化合物は、特に局所適用により、創傷治癒の促進に使用できる。さらに、本発明化合物は、認知機能障害、特に加齢により発現する障害の改善、及び記憶の改善に使用できる。
【0013】
さらに、本発明化合物は、アテローム性動脈硬化症の予防及び/または処置に使用できる。
【0014】
本発明の目的は、式Iの化合物及び前述したそれらの塩及びエステル自体、及び治療活性物質としてのそれらの使用、該化合物の製造方法、中間体、医薬組成物、該化合物を含有する医薬、それらの薬学的に許容される塩及びエステル、疾病の予防及び/または治療用、特に摂食障害、肥満、脂質異常症、高血圧及び/または糖尿病、特にII型糖尿病の処置または予防における、該化合物、エステル及び塩の使用、ならびに、代謝障害、肥満、高脂血症、高血圧、及び/または糖尿病、特にII型糖尿病の処置または予防用医薬を製造するための、該化合物、塩及びエステルの使用である。
【0015】
本発明化合物は、さらに、PPAR(α、γ、δ)アゴニスト、DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)、DPPIVインヒビター、インスリン及び/またはリパーゼインヒビター、特にオルリスタットと組み合わせることができる。
【0016】
本明細書において「アルキル」という語は、単独でまたは組み合わせて、1〜8個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基、好ましくは1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基、そして特に好ましくは1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基を表す。直鎖または分岐C−Cアルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、異性体ペンチル、異性体ヘキシル、異性体ヘプチル及び異性体オクチルであり、好ましくはメチル及びエチルであり、最も好ましくはメチルである。
【0017】
「シクロアルキル」という語は、単独でまたは組み合わせて、3〜8個の炭素原子を有するシクロアルキル環、好ましくは3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル環を表す。C−Cシクロアルキルの例は、シクロプロピル、メチル−シクロプロピル、ジメチルシクロプロピル、シクロブチル、メチル−シクロブチル、シクロペンチル、メチル−シクロペンチル、シクロヘキシル、メチル−シクロヘキシル、ジメチル−シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチルであり、好ましくはシクロプロピルである。
【0018】
「アルコキシ」という語は、単独でまたは組み合わせて、式:アルキル−O−で示される基を表し、ここで、「アルキル」という語は前記の意義を有し、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec.ブトキシ及びtert.ブトキシ、好ましくはメトキシ及びエトキシ、そして最も好ましくはメトキシを表す。
【0019】
「ハロアルキル」という語は、単独でまたは組み合わせて、1〜5個の水素原子が、ハロゲンで、好ましくはフルオロで置換されている、前記定義によるアルキル基を表す。好ましい例はペンタフルオロエチル、そして特にトリフルオロメチルである。
【0020】
「ハロシクロアルキル」という語は、単独でまたは組み合わせて、1〜5個の水素原子が、ハロゲンで、好ましくはフルオロで置換されている、前記定義によるシクロアルキル基を表す。好ましい例は、2,2−ジフルオロ−シクロプロピル及び3,3−ジフルオロ−シクロブチルである。
【0021】
「ヒドロキシアルキル」という語は、単独でまたは組み合わせて、1個以上の水素原子、好ましくは1個の水素原子がヒドロキシ基に置換されている、前記定義によるアルキル基を表す。ヒドロキシアルキルの例は、ヒドロキシメチル及びヒドロキシエチルである。
【0022】
「アリール」という語は、単独でまたは組み合わせて、フェニルまたはナフチル基、好ましくはフェニル基を表し、これは場合により、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、アルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、シアノ、カルバモイル、アルコキシカルバモイル、メチレンジオキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、ヒドロキシ、ニトロ、アルキル−SO−、アミノ−SO−、シクロアルキル等から各々独立して選択される1個以上、好ましくは1〜3個の置換基を有していてもよい。例は、フェニルまたはナフチル、特に、場合により、アルキル、ハロゲン、アルコキシ、トリフルオロメトキシ、ニトロ及びトリフルオロメチルから独立して選択される1〜3個、好ましくは1または2個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。
【0023】
「アリールオキシ」という語は、単独でまたは組み合わせて、アリール−O−基[式中、「アリール」という語は前記の意義を有する]を表す。
【0024】
「ヘテロシクリル」という語は、単独でまたは組み合わせて、窒素、酸素及び硫黄から選択される1個以上のヘテロ原子を含む、飽和、部分不飽和または芳香族5〜10員環ヘテロ環を表す。所望によりこれは、1個以上の炭素原子上で、例えばハロゲン、アルキル、アルコキシ、オキソ等で置換されていてもよく、そして/または第二窒素原子(即ち−NH−)上で、アルキル、シクロアルキル、アラルコキシカルボニル、アルカノイル、フェニルまたはフェニルアルキルで置換されていてもよく、または、第三窒素原子(即ち=N−)上で、オキシドで置換されていてもよく、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル及びアルコキシが好ましい。このようなヘテロシクリル基の例は、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピラゾイル、イミダゾイル(例えば、イミダゾール−4−イル及び1−ベンジルオキシカルボニル−イミダゾール−4−イル)、ピラゾイル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ヘキサヒドロ−ピリミジニル、フリル、チエニル、チアゾリル、オキサゾリル、インドリル(例えば、2−インドリル)、キノリル(例えば、2−キノリル、3−キノリル及び1−オキシド−2−キノリル)、イソキノリル(例えば、1−イソキノリル及び3−イソキノリル)、テトラヒドロキノリル(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロ−2−キノリル)、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−オキソ−イソキノリル)及びキノキサリニルである。
【0025】
「アミノ」という語は、単独でまたは組み合わせて、窒素原子を介して結合した、一級、二級または三級アミノ基[ここで二級アミノ基は、アルキルまたはシクロアルキル置換基を有し、三級アミノ基は2個の類似または異なるアルキルまたはシクロアルキル置換基を有し、または2個の窒素置換基が一緒になって環を形成している]、例えば−NH、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチル−エチルアミノ、ピロリジン−1−イルまたはピペリジノ等、好ましくは一級アミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノ、特にジメチルアミノを表す。
【0026】
「ハロゲン」という語は、単独でまたは組み合わせて、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素、好ましくはフッ素、塩素または臭素を表す。
【0027】
「カルボニル」という語は、単独でまたは組み合わせて、−C(O)−基を表す。
【0028】
「アラルキル」という語は、単独でまたは組み合わせて、アリール−アルキル基[ここで、「アリール」及び「アルキル」という語は、前記定義による]を表す。
【0029】
「オキシ」という語は、単独でまたは組み合わせて、−O−基を表す。
【0030】
「ニトロ」という語は、単独でまたは組み合わせて、−NO基を表す。
【0031】
「シアノ」という語は、単独でまたは組み合わせて、−CNを表す。
【0032】
「薬学的に許容される塩」という語は、生物学的にまたはその他の点で望ましくないものでない、遊離塩基または遊離酸の生物学的有効性及び性質を保持している塩を指す。この塩は、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸など、好ましくは塩酸、ならびに、有機酸、例えば酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、蓚酸、マレイン酸、マロン酸、琥珀酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、N−アセチルシステインなどと形成される。さらにこれらの塩は、無機塩基または有機塩基を添加して、遊離酸に製造できる。無機塩基から誘導される塩は、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム塩等を包含するがこれらに限定されない。有機塩基から誘導される塩は、一級、二級、及び三級アミン、天然の置換アミンを包含する置換アミン、環状アミン及び塩基性イオン交換樹脂、例えばイソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、リジン、アルギニン、N−エチルピペリジン、ピペリジン、ポリミン樹脂などの塩を包含するがこれらに限定されない。式Iの化合物は両性イオンの形態でも存在できる。式Iで示される特に好ましい薬学的に許容される塩は、塩酸塩である。
【0033】
式Iの化合物は溶媒和、例えば水和され得る。溶媒和は、製造プロセスの過程で起こり得、または例えば、最初は無水である、式Iの化合物の吸湿性の結果として起こり得る(水和)。薬学的に許容される塩という語は、生理学的に許容される溶媒和物をも包含する。
【0034】
「薬学的に許容されるエステル」は、一般式(I)の化合物が官能基で誘導体化されて、元の親化合物にインビボで変換可能な誘導体を提供する事を意味する。このような化合物の例は、生理学的に許容される、そして代謝的に不安定なエステル誘導体、例えばメトキシメチルエステル、メチルチオメチルエステル及びピバロイルオキシメチルエステルを包含する。さらに、一般式(I)の親化合物をインビボで生成できる、代謝的に不安定なエステルに類似する、一般式(I)の化合物の、生理学的に許容される等価物は本発明の範囲内にある。
【0035】
式Iの化合物は幾つかの不斉中心を含み、光学的に純粋なエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、例えばラセミ化合物、光学的に純粋なジアステレオ異性体、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性ラセミ化合物またはジアステレオ異性ラセミ化合物の混合物の形態で存在できる。
【0036】
「不斉炭素原子」(C)という語は、4個の異なる置換基を有する炭素原子を意味する。カーン−インゴールド−プレログ変換によれば、不斉炭素原子は「R」または「S」配置となり得る。
【0037】
好ましいものは、式Iの化合物及びその薬学的に許容される塩、特に式Iの化合物である。
【0038】
好ましいものは、
式I:
{式中、
は、水素、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アラルキル、ハロアルキル、アリールまたはヘテロシクリルであり;但し、Rが水素である場合、Rは、アダマンタニルであるかまたはアルキル、ヒドロキシ、ハロゲン及びハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されているアダマンタニルであり;
は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ビシクロ(2.2.1)ヘプチルまたはビシクロ(2.2.2)オクチルであり、ここで、ビシクロ(2.2.1)ヘプチル及びビシクロ(2.2.2)オクチルは、場合により、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン及びハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され;
または、RとRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピラゾリジン、ヘキサヒドロ−ピリダジン、(1,2)ジアゼパンまたは2,3,4,5,テトラヒドロ−1H−ベンゾ(c)(1,2)ジアゼピンを形成し、ここで、ピラゾリジン、ヘキサヒドロ−ピリダジン、(1,2)ジアゼパン及び2,3,4,5,テトラヒドロ−1H−ベンゾ(c)(1,2)ジアゼピンは、場合により、1〜3個のアルキル基で置換され;
または、RとRは、一緒になって−(CH−を形成し;
mは、3、4,5または6であり;
は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリールオキシアルキル、アルキルカルボニルアミノアリールオキシアルキル、アルキルオキシアルキル、アリール、アラルキルまたはハロアルキルであり;
または、RとRは、一緒になって−(CH−を形成し;そして、
nは、3、4、5または6である}
で示される化合物である。
【0039】
さらに好ましいものは、Rが、シクロプロピル、イソプロピル、tert−ブチル、アダマンタニルまたは4−メチル−ビシクロ(2.2.2)オクチルである、式Iの化合物である。特に好ましいものは、Rがシクロプロピルまたはアダマンタニルである、式Iの化合物である。極めて好ましいものは、Rがアダマンタニルである、式Iの化合物である。
【0040】
好ましいものは、Rが、アルキル、シクロアルキル、アリールオキシアルキル、アルキルカルボニルアミノアリールオキシアルキル、アルキルオキシアルキル、アリール、アラルキルまたはハロアルキルである、式Iの化合物である。
【0041】
さらに、好ましいものは、Rが、シクロプロピル、シクロブチル、1−メチル−シクロプロピル、tert−ブチル,2,2−ジメチル−シクロプロピル、フルオロ−フェノキシメチル、フルオロ−フェニル−エチル、クロロ−フェノキシメチル、ジクロロ−フェノキシメチル、イソプロポキシメチル、メチル、水素またはトリフルオロメチルである、式Iの化合物である。特に好ましいものは、Rが、シクロプロピル、シクロブチル、1−メチル−シクロプロピル、tert−ブチル,2,2−ジメチル−シクロプロピルまたは4−フルオロ−フェノキシメチルである、式Iの化合物である。
【0042】
本発明の別の好ましい局面は、Rがアダマンタニルであり、Rが水素、メチルまたはシクロプロピルである、式Iの化合物である。
【0043】
好ましいものは、Rがアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アラルキル、ハロアルキル、アリールまたはヘテロシクリルである、式Iの化合物である。
【0044】
の定義において使用される「ヘテロシクリル」という語は、好ましくはピリジニル、特にピリジン−2−イルを意味する。
【0045】
さらに好ましいものは、Rが水素、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、ベンジル、シクロプロピルメチル、フェニル、ピリジニルまたはフルオロフェニルである、式Iの化合物である。特に好ましいものは、Rがメチルまたはフェニルである、式Iの化合物である。
【0046】
好ましいものは、RとRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピラゾリジン、ヘキサヒドロ−ピリダジンまたは(1,2)ジアゼパンを形成している、式Iの化合物である。
【0047】
さらに好ましいものは、RとRが一緒になって−(CH−を形成し、ここで、mは、4または5である、式Iの化合物である。
【0048】
また好ましいものは、RとRが一緒になって−(CH−を形成し、ここで、nは、4または5である、式Iの化合物である。
【0049】
好ましいものは、Rが、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ビシクロ(2.2.1)ヘプチルまたはビシクロ(2.2.2)オクチルであり、ここで、ビシクロ(2.2.1)ヘプチル及びビシクロ(2.2.2)オクチルは、場合により、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン及びハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換される、式Iの化合物である。
【0050】
本発明の別の好ましい局面は、Rが、水素、メチル、エチル、1,7,7−トリメチル−ビシクロ(2.2.1)ヘプタ−2−イル、ナフチル、フェニルまたは置換フェニルであり、ここで、置換フェニルは、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル及びヒドロキシから独立して選択される1〜3個の置換基、好ましくは1または2個の置換基で置換されているフェニルである、式Iの化合物である。特に好ましいものは、Rが、メチル、フルオロ−フェニル、クロロ−フェニルまたはトリフルオロメチル−フェニルである、式Iの化合物である。
【0051】
好ましいものは、mが、3、4または5である、式Iの化合物である。特に好ましいものは、mが、4または5である化合物である。
【0052】
好ましいものは、nが、3、4または5である、式Iの化合物である。特に好ましいものは、nが、4または5である化合物である。
【0053】
好ましい式(I)の化合物の例は:
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(3−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(2−クロロ−フェニル)−4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(3−クロロ−フェニル)−4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2−メトキシ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−ナフタレン−1−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−2−(3−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(2−クロロ−フェニル)−4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(3−クロロ−フェニル)−4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
1−ベンジル−4,5−ジシクロプロピル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−シクロプロピルメチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−ベンジル−4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2,3−ジシクロプロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−オン;
5−シクロブチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロブチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−1−メチル−5−(1−メチル−シクロプロピル)−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−tert−ブチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−5−(2,2−ジメチル−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
3−シクロプロピル−1−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン;
4−シクロプロピル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−2−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
N−{4−[4−シクロプロピル−1−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−3−イルメトキシ]−フェニル}−アセトアミド;
N−{4−[4−シクロプロピル−1−(2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−3−イルメトキシ]−フェニル}−アセトアミド;
4−シクロプロピル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−2−(2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−1−エチル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−(4−クロロ−フェノキシメチル)−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−(2,4−ジクロロ−フェノキシメチル)−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−(2−クロロ−フェノキシメチル)−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−イソプロポキシメチル−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
1−エチル−2−フェニル−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オン;
1−メチル−2−フェニル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−シクロヘプタピラゾール−3−オン;
1−メチル−2−(1,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オン;
2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オン;
1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−シクロヘプタピラゾール−3−オン;
4−tert−ブチル−1,5−ジメチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−tert−ブチル−2,5−ジメチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−アダマンタン−1−イル−3−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a]ピラゾール−1−オン;
2−アダマンタン−1−イル−3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,2−a]ピリダジン−1−オン;
2−アダマンタン−1−イル−3−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−オン;
2−アダマンタン−1−イル−3−シクロプロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a]ピラゾール−1−オン;
4−アダマンタン−1−イル−1,2,5−トリメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−1−ベンジル−2,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−1−イソプロピル−5−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−1,5−ジメチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−2,5−ジメチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−2−メチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−2,5−ジメチル−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−1−(4−フルオロ−フェニル)−2,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−2−エチル−5−メチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
3−アダマンタン−1−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オン;
3−アダマンタン−1−イル−1−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オン;
3−アダマンタン−1−イル−1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン;
3−アダマンタン−1−イル−1−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン;
1,5−ジメチル−4−(4−メチル−ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;及び
2,5−ジメチル−4−(4−メチル−ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
である。
【0054】
特に好ましい式(I)の化合物の例は:
4,5−ジシクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(2−クロロ−フェニル)−4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロブチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−1−メチル−5−(1−メチル−シクロプロピル)−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−tert−ブチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−5−(2,2−ジメチル−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−2−(2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−アダマンタン−1−イル−3−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a]ピラゾール−1−オン;
4−アダマンタン−1−イル−2,5−ジメチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;及び
3−アダマンタン−1−イル−1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン
である。
【0055】
更に好ましい式(I)の化合物の例は:
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,3−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
1−ベンジル−4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(2−フルオロ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(4−フルオロ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(3−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
1−ベンジル−4,5−ジシクロプロピル−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2−メタンスルホニル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−(2,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−ピリジン−2−イルメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−o−トリル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−ベンゾチアゾール−2−イル−4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,3−ジメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2−エチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,5−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2−フルオロ−3−メチル−6−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−1−メチル−5−トリフルオロメチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−5−(2,2−ジフルオロ−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−5−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;及び
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,2−ジメチル−プロピル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
である。
【0056】
式Iの化合物の製造方法は、本発明の一つの目的である。
【0057】
本発明の式Iの化合物の製造は、連続または収束合成経路で実施できる。本発明の合成を以下のスキームに示す。反応及び精製の実施に必要な技術は当業者に公知である。以下のプロセスの説明に用いられる置換基及び指数は、それに反する指示がない限り、上記の意義を有する。
【0058】
式Iの化合物は、式IIの化合物の反応により、以下の方式で容易に取得できる:Rが、シクロプロピルまたはアリールシクロプロピルを意味する式Iaの化合物について、まず、化合物IIをN−ブロモスクシンイミドで臭素化し、次いで、適切なパラジウム触媒、ホスフィンリガンド、例えばトリシクロヘキシルホスフィン、及び塩基の存在下、適切なシクロプロピルボロン酸もしくはエステルまたはアリールシクロプロピルボロン酸もしくはエステルと反応させる(Marsden, S. P. et al. Synlett 1996, 893-894及びWallace, D. J. et al. Tetrahedron Lett. 2002, 49, 6987-6990)(スキーム1)。このボロン酸またはエステルは、商業的に入手可能であるか、または当業者に公知の文献の手順に従い、またはそれと同様にして製造する。Rは、例えば水素を意味するか、または化合物IIIの両方のR置換基が一緒になって−(CH−または−(CH−を形成する。
【0059】
【化7】

【0060】
が、アダマンタニル、ビシクロ(2.2.2)オクチルまたはtert.−ブチルを意味する式Ibの化合物については、スキーム2に示すように、ペンタンまたはジクロロエタン溶媒中、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラートまたは四塩化スズのようなルイス酸及び式IVで示される対応する三級アルコールを用いて、化合物IIを直接アルキル化する。RとRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ヘテロ環(特に、場合により、アルキル基で置換されていてもよい、ピラゾリジン、ヘキサヒドロ−ピリダジン、(1,2)ジアゼパンまたは2,3,4,5,テトラヒドロ−1H−ベンゾ(c)(1,2)ジアゼピン)を形成する、式Icの化合物については、化合物Ib(式中、R及びR=H)を、熱または電子レンジ支援条件を用い、式Br−Y−Brで示されるジ−ハロアルカンを1当量の塩基と共に用いる一段階手順で、アルキル化する。或いは、窒素原子1または窒素原子2いずれかの上でのアルキル化と、これに続く塩基性条件またはパラジウムもしくは銅仲介カップリング反応を用いる閉環により、二段階プロセスを介して、式Br−Y−Brの化合物を用いて、環化が実施できる。
【0061】
【化8】

【0062】
とRが一緒になって−(CH2)n−形成し、ここで、nは、3、4,5または6であるか、またはRがイソプロピルを意味する、式Idの化合物は、スキーム3に示すように、適切に置換された式VIのヒドラジンを酢酸中、高温で縮合し、その後生成物を、DMF中、熱または電子レンジ支援条件下、適切な式VIIのハライドでアルキル化する、二段階プロセスで、式Vの化合物から誘導される。スキーム3で出発物質として使用される式Vの化合物は、商業的に入手可能であるか、文献中で公知であるか、または、当業者に公知のように、文献の手順と同様にして、β−ケトエステルアニオン及び対応するR−ハライド親電子試薬を用いるアルキル化によって合成する。
【0063】
【化9】

【0064】
が、アリールオキシアルキル、アルキルカルボニルアミノアリールオキシアルキルまたはアルキルオキシアルキルを意味する、式Ieの化合物は、スキーム4に示すように、塩化メチレン中、Brを用いる臭素化と、その後の、アセトニトリル中、炭酸セシウム及びヨウ化カリウム存在下、対応アルコール求核試薬(HO−Y)による置換によって、Rがメチルを意味する式Ifの化合物から製造する。
【0065】
【化10】

【0066】
スキーム1及び2で出発物質として使用する式IIの化合物は、スキーム5に要約するように、一般法に従って製造できるか、または商業的に入手可能であるかもしくは文献中に公知である。方法1は、式VIの置換ヒドラジンによるβ−ケトエステルの縮合と、これに続く、密封反応器中、式VIIの化合物による、熱または電子レンジ支援アルキル化を含み、式IIの化合物を生成する。方法2は、ヒドラジン水和物によるβ−ケトエステルの縮合を含み、R及びRがHである化合物IIaを生成する。場合により、化合物IIaは、1当量の塩基との熱または電子レンジ支援条件を用い、式Br−Y−Brで示されるジ−ハロアルカンを用いて環化するか、または、窒素原子1もしくは窒素原子2いずれかの上でのアルキル化と、これに続く、公知の文献の手順に類似のまたは当業者に公知の、塩基性条件またはパラジウムもしくは銅仲介カップリング反応を用いる閉環との二段階プロセスで環化することもできる。方法3は、LDAによるジアニオン形成を介した、ジブロミドによるβ−ケトエステルのアルキル化を含み、得られたβ−ケトエステルブロミドを次いで式VIのヒドラジンと反応させて、環化したピラゾロンIIbを得る。方法4は、tert.−ブタノール中、塩基性条件下、式VIで示される適切に置換されたヒドラジンによるアルキン酸エステルの反応(EP0680954を参照されたい)と、その後の、前記条件下での窒素原子2の位置での生成物のアルキル化を含む。
【0067】
【化11】

【0068】
VII及びVIIIのような、より精巧に置換されたβ−ケトエステルは、スキーム6に従って、適切な酸塩化物誘導体によるマロン酸モノエチルのアシル化、または適切なニトリル化合物による亜鉛エノラートの反応とその後の加水分解によって製造される。
【0069】
【化12】

【0070】
対応する式VIの置換ヒドラジンは、商業的に入手可能であるか、または文献中に公知であるか、または文献の手順と同様にして合成される(例えば、WO2004/056324; J. Org. Chem. 1984, 49, 336-42;J. Am. Chem. Soc. 1986, 108, 7981-4またはBioorg. Med. Chem. 2004, 12, 1357-1366)。スキーム5に例示されている対応β−ケトエステル出発物質は、商業的に入手可能であるか、または文献中公知であるか、または文献の手順に従って、もしくは文献の手順と同様にして、市販または既知の出発物質から合成される(例えば、J. Am. Chem. Soc. 1968, 90, 2882-2889)。
【0071】
上記したような、式(I):
【0072】
【化13】


[式中、R〜Rは、上記定義のとおりであり、そして、R’およびR”は、水素であるかまたはR’とR”は、一緒になって、−(CH−または−(CH−を形成する]で示される化合物を製造するための好ましい方法であって、下記の反応のうちの一つ、すなわち:
a)式Iで示される化合物を得るため、下記式:
【0073】
【化14】


で示される化合物の、式III:
【0074】
【化15】


で示される化合物の存在下での反応であり、特に好ましいものは、パラジウム触媒が存在するa)の反応であり、好ましいものは、パラジウム触媒が、パラジウム、例えばPd(OAc)、ホスフィンリガンド、例えばトリシクロヘキシルホスフィン、および塩基、例えばKPOの添加により形成される上記反応であり、
b)式Iで示される化合物を得るため、式II:
【0075】
【化16】


で示される化合物の、R−OHの存在下での反応であり、特に好ましいものは、ルイス酸、例えば三フッ化ホウ素ジエチルエーテラートまたは四塩化スズが、特に、例えばペンタンまたはジクロロエタンのような溶媒中に存在する、b)の反応である、
を含む方法である。
【0076】
好ましい中間体は:
5−シクロプロピル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−2−(3−フルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−2−(3−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(3−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(2−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(2−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−2−(2−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−2−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−1−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−S−シクロプロピル−1−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−2−(2−メトキシ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2−メトキシ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−2−ナフタレン−1−イル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−1−メチル−2−ナフタレン−1−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−メチル−2−ナフタレン−1−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−1−エチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−エチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−1−エチル−2−(3−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−エチル−2−(3−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(2−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−1−エチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−2−(2−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−1−エチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−1−エチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−2−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−1−エチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−1−エチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−エチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
1−ベンジル−5−シクロプロピル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
1−ベンジル−4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロプロピル−1−シクロプロピルメチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−シクロプロピルメチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−ベンジル−5−シクロプロピル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−ベンジル−5−シクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−ベンジル−4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
3−シクロプロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−オン;
2−ブロモ−3−シクロプロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−オン;
5−シクロブチル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロブチル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−5−シクロブチル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロブチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロブチル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−5−シクロブチル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−(1−メチル−シクロプロピル)−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
1−メチル−5−(1−メチル−シクロプロピル)−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−1−メチル−5−(1−メチル−シクロプロピル)−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−tert−ブチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−tert−ブチル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−5−tert−ブチル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
3−(2,2−ジメチル−シクロプロピル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステル;
5−(2,2−ジメチル−シクロプロピル)−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−(2,2−ジメチル−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−5−(2,2−ジメチル−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
1−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン;
3−ブロモ−1−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン;
4−シクロプロピル−1,5−ジメチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−ブロモメチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(4−フルオロ−フェニル)−1,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−ブロモメチル−4−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(2−フルオロ−フェニル)−5−メチル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(2−フルオロ−フェニル)−1,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−2−(2−フルオロ−フェニル)−1,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−1,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−ブロモメチル−4−シクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−(4−フルオロ−フェニル)−3−オキソ−ペンタン酸メチルエステル;
2−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−2−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(2−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(2−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−2−(2−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
1−エチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−ブロモ−1−エチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−1−エチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−ブロモメチル−4−シクロプロピル−1−エチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(1,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オン;
2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オン;
2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−シクロヘプタピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−5−シクロプロピル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
1−ベンジル−2,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オン;
4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン;及び
3−アダマンタン−1−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オン
である。
【0077】
治療的活性な物質として使用するための上記の式Iの化合物が、本発明のさらなる目的である。
【0078】
治療的活性な物質として使用するための、3−シクロプロピル−4−イソプロピル−2−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリン−5−オン;1,2−ジヒドロ−5−メチル−4−トリシクロ(3.3.1.13,7)デカ−1−イル−3H−ピラゾール−3−オン;1,2,3,4,6,7,8,9−オクタヒドロ−10H,12H−インダゾロ(1,2−a)インダゾール−10,12−ジオン;1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3H−インダゾール−3−オン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−ベンジル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−(4−メチル)−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;または1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロヘプタピラゾロンから選択される化合物もまた、本発明の一つの目的である。
【0079】
酵素11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1(11bHSD1)に関連する障害に起因する疾患の予防及び治療のための医薬を製造するための、上記化合物もまた本発明の目的である。
【0080】
本発明のさらなる目的は、酵素11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1(11bHSD1)に関連する障害に起因する疾患の予防及び治療のための医薬を製造するための、3−シクロプロピル−4−イソプロピル−2−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリン−5−オン;1,2−ジヒドロ−5−メチル−4−トリシクロ(3.3.1.13,7)デカ−1−イル−3H−ピラゾール−3−オン;1,2,3,4,6,7,8,9−オクタヒドロ−10H,12H−インダゾロ(1,2−a)インダゾール−10,12−ジオン;1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3H−インダゾール−3−オン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−ベンジル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−(4−メチル)−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;または1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロヘプタピラゾロンから選択される化合物である。
【0081】
同様に本発明の目的は、上記式Iの化合物及び治療的に不活性な担体を含む医薬組成物である。
【0082】
さらに、本発明の目的は、3−シクロプロピル−4−イソプロピル−2−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリン−5−オン;1,2−ジヒドロ−5−メチル−4−トリシクロ(3.3.1.13,7)デカ−1−イル−3H−ピラゾール−3−オン;1,2,3,4,6,7,8,9−オクタヒドロ−10H,12H−インダゾロ(1,2−a)インダゾール−10,12−ジオン;1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3H−インダゾール−3−オン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−ベンジル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−(4−メチル)−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;または1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロヘプタピラゾロンから選択される化合物及び治療的に不活性な担体を含む医薬組成物である。
【0083】
本発明のさらなる好ましい態様は、糖尿病、肥満、摂食障害、高脂血症及び高血圧の処置及び予防用医薬の製造のための、上記式Iの化合物の使用である。
【0084】
本発明の別な好ましい態様は、糖尿病、肥満、摂食障害、高脂質血症及び高血圧の処置及び予防用医薬の製造のための、3−シクロプロピル−4−イソプロピル−2−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリン−5−オン;1,2−ジヒドロ−5−メチル−4−トリシクロ(3.3.1.13,7)デカ−1−イル−3H−ピラゾール−3−オン;1,2,3,4,6,7,8,9−オクタヒドロ−10H,12H−インダゾロ(1,2−a)インダゾール−10,12−ジオン;1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3H−インダゾール−3−オン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−ベンジル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−(4−メチル)−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;または1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロヘプタピラゾロンから選択される化合物の使用である。
【0085】
特に好ましいものは、II型糖尿病の処置及び予防用医薬の製造のための、上記式Iの化合物の使用である。
【0086】
好ましいものは、II型糖尿病の処置及び予防用医薬の製造のための、3−シクロプロピル−4−イソプロピル−2−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリン−5−オン;1,2−ジヒドロ−5−メチル−4−トリシクロ(3.3.1.13,7)デカ−1−イル−3H−ピラゾール−3−オン;1,2,3,4,6,7,8,9−オクタヒドロ−10H,12H−インダゾロ(1,2−a)インダゾール−10,12−ジオン;1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3H−インダゾール−3−オン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−ベンジル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−(4−メチル)−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;または1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロヘプタピラゾロンから選択される化合物の使用である。
【0087】
本発明のさらなる目的は、記載した方法のうち任意の一つにより製造された、上記式Iの化合物を含む。
【0088】
さらに本発明の目的は、上記式Iの化合物の有効量を投与することを含む、糖尿病、肥満、摂食障害、高脂血症及び高血圧の処置及び予防のための方法である。
【0089】
さらに本発明の目的は、3−シクロプロピル−4−イソプロピル−2−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリン−5−オン;1,2−ジヒドロ−5−メチル−4−トリシクロ(3.3.1.13,7)デカ−1−イル−3H−ピラゾール−3−オン;1,2,3,4,6,7,8,9−オクタヒドロ−10H,12H−インダゾロ(1,2−a)インダゾール−10,12−ジオン;1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3H−インダゾール−3−オン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−ベンジル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−(4−メチル)−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;または1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロヘプタピラゾロンから選択される化合物の有効量を投与することを含む、糖尿病、肥満、摂食障害、高脂血症及び高血圧の処置及び予防のための方法である。
【0090】
特に好ましいものは、上記式Iの化合物の有効量を投与することを含む、II型糖尿病の処置及び予防のための方法である。
【0091】
さらに好ましいものは、3−シクロプロピル−4−イソプロピル−2−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリン−5−オン;1,2−ジヒドロ−5−メチル−4−トリシクロ(3.3.1.13,7)デカ−1−イル−3H−ピラゾール−3−オン;1,2,3,4,6,7,8,9−オクタヒドロ−10H,12H−インダゾロ(1,2−a)インダゾール−10,12−ジオン;1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3H−インダゾール−3−オン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−ベンジル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−(4−メチル)−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;または1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロヘプタピラゾロンから選択される化合物の有効量を投与することを含む、II型糖尿病の処置及び予防のための方法である。
【0092】
アッセイ方法
一過性発現及び部分的精製:
ヒト11β−HSD1タンパク質をコードしているcDNAを、発現ベクターpcDNA3(Stratagene)中にクローニングした。このコンストラクト(詳細についてはAlex Odermatt et al.; J Biol Chem., 1999, Vol.274, Issue 40, 28762-28770を参照されたい)を使用して、HEK293細胞(ATCC番号:CRL−1573、Graham, F.L., Smiley, J., Russell, W.C., Nairn, R.;(1977)に記載)中、リポフェクタミンを用いてタンパク質を一過性に発現させた。トランスフェクションの48時間後、細胞を氷冷PBS(リン酸緩衝化生理食塩水)で2回洗浄した。PBS中の細胞懸濁液1容量に対し、氷冷細胞溶解(lysis)緩衝液(50mM Tris;pH7.5;1mM EDTA;100mM NaCl)2容量を加えた。この細胞をPotterホモジナイズ(20ストローク)により溶解した。得られたホモジネートをチップソニケーター(10%出力;2×30秒間)で超音波処理し、低速遠心(10分間×9000g;4℃)により透明化した。ミクロソーム画分を高速遠心(60分間×110000g)により集めた。得られたペレットを保存緩衝液(20mM Tris pH7.5;1mM EDTA;10%グリセロール)に再懸濁し、遠心分離を反復した。ミクロソーム画分を含む得られたペレットを保存緩衝液に再度採り、使用するまで、アリコートを液体窒素中で冷凍保存した。
【0093】
11β−HSD1を発現する安定な細胞株の生成
ヒト11β−HSD1の一過性発現に使用したものと同じコンストラクトを、このタンパク質を安定的に発現する細胞株の確立にも使用した。簡潔に述べると、(HEK293)細胞を、製造者の指示に従い、リポフェクタミン試薬(Gibco BRL)を用いて、11β−HSD1コンストラクトでトランスフェクトした。トランスフェクションの2日後、ジェネティシン選択(0.8mg/ml)を開始し、幾つかの安定なクローンを単離した。1個のクローンをさらに薬理学的特性決定に使用した。
【0094】
ミクロソームアッセイ
ヒト11β−HSD1を一過性発現しているHEK293細胞(詳細については上記を参照されたい)から単離したミクロソームを、異なる濃度の被験物質と共に、アッセイ緩衝液(100mM NaCl;1mM EDTA;1mM EGTA;1mM MgCl;250mMショ糖;20mM Tris pH7.4;コルチゾン50−200nM及びNADPH 1mM))中でインキュベートした。37℃で60分間インキュベートした後、80℃に加熱し(5分間)、インヒビター カルベノキソロン(1uM)を添加して、アッセイを停止した。このアッセイで産生されたコルチゾール量を、市販のELISA型コルチゾール検出キット(Assay Design, Inc.により販売されている)を用いて決定した。インヒビターをIC50値、例えばコルチゾールの産生が50%低下する濃度によって特徴づけた。
【0095】
この試験において、上記の好ましい化合物は、1000nM未満のIC50値を有し;より好ましい化合物は100nM未満のIC50値を有する。最も好ましい化合物は10nM未満のIC50値を有する。
【0096】
細胞アッセイ
無傷の細胞におけるインヒビターの効果を測定するため、ヒト11β−HSD1を安定的に発現するHEK293細胞(上記参照)を、DMEM中の96ウェルプレートで培養した。第一のインヒビター、そして60分後にコルチゾンをこの細胞に加えた。5% CO雰囲気中37℃で60分間インキュベートした後、培地の一部を除き、コルチゾンからコルチゾールへの変換を、市販のELISAキット(Assay Design, Inc.により販売されている)を用いて測定した。
【0097】
被験化合物として、本発明の代表的化合物を使用するミクロソームアッセイで得られた結果を以下の表に示す:
【0098】
【表1】

【0099】
上記の化合物は1000nM未満のIC50値を有し;好ましい化合物は100nM未満のIC50値を有する。より好ましい化合物は10nM未満のIC50値を有する。これらの結果は前記試験を用いて得られている。
【0100】
式Iの化合物ならびに薬学的に許容されるその塩及びエステルは、医薬として使用できる(例えば、医薬製剤の形態で)。医薬製剤は、内部的、例えば経口的(例えば錠剤、コートされる錠剤、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、エマルジョン剤または懸濁液剤の形態で)、経鼻的(例えば、鼻腔スプレー剤の形態で)または直腸的(例えば、坐剤の形態で)に投与できる。しかしながら、この投与は非経口的に、例えば筋肉内または静脈内に(例えば、注射用液剤の形態で)行うこともできる。
【0101】
式Iの化合物ならびに薬学的に許容されるその塩及びエステルを、錠剤、コートされる錠剤、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤の製造のため、薬学的に不活性な無機または有機アジュバントを用いて加工することができる。乳糖、コーンスターチまたはそれらの誘導体、タルク、ステアリン酸またはその塩類などが、例えば錠剤、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤用のアジュバントとして使用できる。
【0102】
軟ゼラチンカプセル剤に好適なアジュバントは、例えば植物油、ロウ、脂肪、半固体物質及び液体ポリオールなどである。
【0103】
液剤及びシロップ剤の製造に好適なアジュバントは、例えば水、ポリオール、ショ糖、転化糖、グルコースなどである。
【0104】
注射液剤に好適なアジュバントは、例えば水、アルコール、ポリオール、グリセロール、植物油などである。
【0105】
坐剤に好適なアジュバントは、例えば天然または硬化油、ロウ、脂肪、半固体または液体ポリオールなどである。
【0106】
さらに、この医薬製剤は、保存剤、可溶化剤、増粘物質、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、香料、浸透圧を変化させるための塩類、緩衝剤、マスキング剤または抗酸化剤を含有させることができる。それらはまた、さらに別の治療上有益な物質を含有させることもできる。
【0107】
本発明によれば、式Iの化合物及びその薬学的に許容される塩は、関節炎、心血管疾患、糖尿病、腎不全及び、特に摂食障害及び肥満の予防及び処置に使用できる。用量は広範囲に変化させることができ、無論、各々の症例の個別的要件に適合させる。一般に、経口投与の場合、体重1kgあたり約0.1mg〜20mg、好ましくは体重1kgあたり約0.5mg〜4mg(例えば、一人あたり約300mg)の日用量を好ましくは1〜3用量に分割する(これは例えば同量で構成することができる)ことが適切となる。しかしながら、指示されるものとして示された場合には、上記の上限値を超え得ることは明白である。
【0108】
本発明を下記の実施例により説明するが、これらは非限定的性格を有する。
【実施例】
【0109】
実施例1
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程A] 5−シクロプロピル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
丸底フラスコ中、酢酸(40ml)中のメチル−3−シクロプロピル−3−オキソプロピオネート(17g)の溶液に、アルゴン下、フェニルヒドラジン(12.93g)を加えた。混合物を油浴に浸漬し、120℃に一晩加熱した。次に反応器を冷却し、酢酸を真空で蒸発し、残留固体をEtOAc及び水に溶解した。相を分離し、水相をさらにEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で蒸発し、トルエン(2×)と共沸した。次に粗残渣を、1:1 エーテル/ペンタンの混合物を用いて突き砕いて、精製して、所望の5−シクロプロピル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(20.8g)を淡褐色の固体として得た。MS(ESI):201.3([M+H])。
【0110】
工程B] 5−シクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
DMF(25ml)中の5−シクロプロピル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(5g)の溶液に、ヨードメタン(1.56ml)を加え、混合物を圧力ボンベ中に置き、密閉した。次に反応器を油浴中で2日間かけて100℃に加熱した。次に反応器を冷却し、DMFを真空で蒸発した。残渣をEtOAcに溶解し、飽和させ、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。相を分離し、水溶液を中性のpHにてEtOAcで更に2回抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で蒸発して、粗残渣を得た。ISCO Combiflashクロマトグラフィーを使用し、EtOAc/ヘプタン及び3%AcOHで溶離する、シリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーが、所望の5−シクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(3.35g)を淡褐色の固体として与えた。MS(ESI):215.3([M+H])。
【0111】
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
塩化メチレン(80ml)中の5−シクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(3.35g)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(2.78g)を加えた。反応器をアルミフォイルで包み、24時間撹拌した。溶媒を真空で蒸発し、残渣をEtOAc及び水に溶解した。相を分離し、水相を更なるEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で還元して、粗残渣を得た。ISCO Combiflashクロマトグラフィーを使用し、EtOAc/ヘプタンで溶離するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーが、所望の4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(3.89g)を淡褐色の固体として与えた。MS(ESI):293.1([M+H])。
【0112】
工程D] 4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
アルゴン下、密閉した管に、4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(2.59g)、シクロプロピルボロン酸(1.23g)、リン酸カリウム(8.18g)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.30g)、トルエン(50ml)及び水(3.2ml)を加えた。これに、酢酸パラジウム(0.11g)を加え、管を密閉し、100℃で4日間撹拌した。次に反応器を冷却し、次に水/EtOAcで希釈した。相を分離し、水相を更なるEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空で蒸発して、粗残渣を得た。ISCO Combiflashクロマトグラフィーを使用し、EtOAc/ヘプタンで溶離するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーが、所望の4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを与え、それをEtOAc/ペンタンからの結晶化により更に精製して、所望の標記化合物1.12gを、白色の結晶質固体として得た。MS(ESI):255.3([M+H])。
【0113】
実施例2
4,5−ジシクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、2−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡褐色の固体として得た。MS(ESI):273.3([M+H])。
【0114】
実施例3
4,5−ジシクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡黄色の固体として得た。MS(ESI):273.1([M+H])。
【0115】
実施例4
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡褐色の固体として得た。(ESI):291.1([M+H])。
【0116】
実施例5
4,5−ジシクロプロピル−2−(3−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、3−フルオロフェニルヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(3−フルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(3−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(3−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(3−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、オフホワイトの固体として得た。MS(ESI):273.0([M+H])。
【0117】
実施例6
2−(2−クロロ−フェニル)−4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、2−クロロフェニルヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 2−(2−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 2−(2−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−2−(2−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、2−(2−クロロ−フェニル)−4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、白色の固体として得た。MS(ESI):289.0([M+H])。
【0118】
実施例7
2−(3−クロロ−フェニル)−4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、3−クロロフェニルヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 2−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 2−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−2−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、2−(3−クロロ−フェニル)−4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡黄色の固体として得た。MS(ESI):289.1([M+H])。
【0119】
実施例8
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、2−トリフルオロメチルフェニルヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、オフホワイトの固体として得た。MS(ESI):323.5([M+H])。
【0120】
実施例9
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、3−トリフルオロメチルフェニルヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−1−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡黄色の固体として得た。MS(ESI):323.5([M+H])。
【0121】
実施例10
4,5−ジシクロプロピル−2−(4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェニルヒドラジン(WO 2004/056324と同様にして、4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニルアミンから調製した)(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、白色の固体として得た。MS(ESI):341.2([M+H])。
【0122】
実施例11
4,5−ジシクロプロピル−2−(2−メトキシ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、2−メトキシルフェニルヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2−メトキシ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(2−メトキシ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2−メトキシ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(2−メトキシ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡橙色の固体として得た。MS(ESI):285.1([M+H])。
【0123】
実施例12
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−ナフタレン−1−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、ナフタレン−1−イル−ヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−ナフタレン−1−イル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−1−メチル−2−ナフタレン−1−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C]4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−メチル−2−ナフタレン−1−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−ナフタレン−1−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、ベージュ色の固体として得た。MS(ESI):305.4([M+H])。
【0124】
実施例13
4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、4−フルオロフェニルヒドラジン(工程A)及びヨードエタン(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−1−エチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−エチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡黄色の固体として得た。MS(ESI):287.1([M+H])。
【0125】
実施例14
4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−2−(3−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、3−フルオロフェニルヒドラジン(工程A)及びヨードエタン(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(3−フルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−1−エチル−2−(3−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−エチル−2−(3−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−2−(3−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡黄色の固体として得た。MS(ESI):287.0([M+H])。
【0126】
実施例15
2−(2−クロロ−フェニル)−4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、2−クロロフェニルヒドラジン(工程A)及びヨードエタン(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 2−(2−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 2−(2−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−1−エチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−2−(2−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−1−エチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、2−(2−クロロ−フェニル)−4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、白色の固体として得た。MS(ESI):303.1([M+H])。
【0127】
実施例16
2−(3−クロロ−フェニル)−4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、3−クロロフェニルヒドラジン(工程A)及びヨードエタン(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 2−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 2−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−1−エチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−2−(3−クロロ−フェニル)−5−シクロプロピル−1−エチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、2−(3−クロロ−フェニル)−4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、白色の固体として得た。MS(ESI):303.1([M+H])。
【0128】
実施例17
4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、3−トリフルオロメチルフェニルヒドラジン(工程A)及びヨードエタン(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
【0129】
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−1−エチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−エチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡黄色の固体として得た。MS(ESI):337.4([M+H]).
【0130】
実施例18
1−ベンジル−4,5−ジシクロプロピル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、3−トリフルオロメチルフェニルヒドラジン(工程A)及びベンジルブロミド(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 1−ベンジル−5−シクロプロピル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 1−ベンジル−4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、1−ベンジル−4,5−ジシクロプロピル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡黄色の固体として得た。MS(ESI):399.1([M+H])。
【0131】
実施例19
4,5−ジシクロプロピル−1−シクロプロピルメチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、3−トリフルオロメチルフェニルヒドラジン(工程A)及びブロモメチル−シクロプロパン(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−1−シクロプロピルメチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−シクロプロピルメチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−シクロプロピルメチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡褐色の固体として得た。MS(ESI):363.3([M+H])。
【0132】
実施例20
2−ベンジル−4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、ベンジルヒドラジン(工程A)及びヨードメタン(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 2−ベンジル−5−シクロプロピル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 2−ベンジル−5−シクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 2−ベンジル−4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、2−ベンジル−4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡黄色の固体として得た。MS(ESI):269.5([M+H])。
【0133】
実施例21
2,3−ジシクロプロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[l,2−a][l,2]ジアゼピン−1−オン
工程A] 3−シクロプロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[l,2−a][l,2]ジアゼピン−1−オン
この物質を、実施例49と同様にして、5−シクロプロピル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(実施例52工程Aを参照)及び1,5−ジブロモペンタンを使用して、3−シクロプロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[l,2−a][l,2]ジアゼピン−1−オンを、白色の固体として得た。MS(ESI):193.5[M+H])。
【0134】
工程B] 2−ブロモ−3−シクロプロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[l,2−a][l,2]ジアゼピン−1−オン
この物質を、実施例1工程Cと同様にして、3−シクロプロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[l,2−a][l,2]ジアゼピン−1−オンを使用して、2−ブロモ−3−シクロプロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[l,2−a][l,2]ジアゼピン−1−オンを、淡褐色の固体として得た。MS(ESI):271.3[M+H])。
【0135】
工程C] 2,3−ジシクロプロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[l,2−a][l,2]ジアゼピン−1−オン
この物質を、実施例1工程Dと同様にして、2−ブロモ−3−シクロプロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[l,2−a][l,2]ジアゼピン−1−オンを使用して、2,3−ジシクロプロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[l,2−a][l,2]ジアゼピン−1−オンを、淡褐色の固体として得た。MS(ESI):233.2[M+H])。
【0136】
実施例22
5−シクロブチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、3−シクロブチル−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロブチル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロブチル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロブチル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、5−シクロブチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡黄色の固体として得た。MS(ESI):269.5([M+H])。
【0137】
実施例23
5−シクロブチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、3−シクロブチル−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル及び2−トリフルオロメチルフェニルヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロブチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロブチル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロブチル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、5−シクロブチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡黄色の固体として得た。MS(ESI):337.4([M+H])。
【0138】
実施例24
4−シクロプロピル−1−メチル−5−(l−メチル−シクロプロピル)−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、3−(l−メチル−シクロプロピル)−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル(J. Am. Chem. Soc. 1968, 90, 2882-2889に従って得た)及び2−トリフルオロメチルフェニルヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−(1−メチル−シクロプロピル)−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 1−メチル−5−(1−メチル−シクロプロピル)−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−1−メチル−5−(1−メチル−シクロプロピル)−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4−シクロプロピル−1−メチル−5−(1−メチル−シクロプロピル)−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡黄色の固体として得た。MS(ESI):337.3([M+H])。
【0139】
実施例25
5−tert−ブチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、4,4−ジメチル−3−オキソ−ペンタン酸メチルエステル及び2−トリフルオロメチルフェニルヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−tert−ブチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−tert−ブチル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−tert−ブチル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、5−tert−ブチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡黄色の固体として得た。MS(ESI):339.2([M+H])。
【0140】
実施例26
4−シクロプロピル−5−(2,2−ジメチル−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程A] 3−(2,2−ジメチル−シクロプロピル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステル
この化合物を、J. Am. Chem. Soc. 1968, 90, 2882-2889と同様にして、1−(2,2−ジメチル−シクロプロピル)−エタノン(J. Org. Chem. 1970, 35, 374-379に従って得た)を使用し、3−(2,2−ジメチル−シクロプロピル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステルのラセミ体混合物を、淡黄色の油状物として得た。
【0141】
工程B] 4−シクロプロピル−5−(2,2−ジメチル−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、3−(2,2−ジメチル−シクロプロピル)−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル及び2−トリフルオロメチルフェニルヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−(2,2−ジメチル−シクロプロピル)−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−(2,2−ジメチル−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−(2,2−ジメチル−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4−シクロプロピル−5−(2,2−ジメチル−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、黄色の固体として得た。MS(ESI):351.4([M+H])。
【0142】
実施例27
3−シクロプロピル−1−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン
工程A] 7−ブロモ−3−オキソ−ヘプタン酸メチルエステル
電磁撹拌棒を備えた丸底フラスコを、アルゴンでフラッシュし、THF(40ml)及びLDA溶液(THF中の2M溶液17.2ml)を−78℃で仕込んだ。これに、THF(5ml)に溶解した3−オキソ−酪酸メチルエステル(2g)を滴下した。次に溶液を0℃まで温め、THF(5ml)に溶解した1,3−ジブロモプロパン(3.47g)を、シリンジを介して加えた。反応物を1時間撹拌し、次に2N HCl水溶液10mlでクエンチし、エーテルで抽出し、合わせた有機相を、水、重炭酸ナトリウム水溶液及びブライン洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で揮発物を蒸発して、粗油状物を得た。ISCO Combiflashクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン)によるフラッシュカラムクロマトグラフィーが、所望の7−ブロモ−3−オキソ−ヘプタン酸メチルエステル(0.9g)を、黄色の油状物として与えた。MS(ESI):251.1[M+H])。
【0143】
工程B] l−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン
丸底フラスコ中、エタノール(80ml)中の7−ブロモ−3−オキソ−ヘプタン酸メチルエステル(0.35g)の溶液に、アルゴン下、フェニルヒドラジン(0.16g)を加えた。混合物を油浴中に浸漬し、120℃に一晩加熱した。次に反応器を冷却し、酢酸を真空で蒸発し、残留固体を、EtOAc及び水に溶解した。相を分離し、水相を更なるEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で蒸発し、トルエン(2×)と共沸した。次に粗残渣を1:1 エーテル/ペンタンの混合物を用いて、突き砕いて、精製して、所望の1−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン(0.21g)を、淡褐色の固体として得た。MS(ESI):215.4([M+H])。
【0144】
工程C] 3−ブロモ−1−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン
塩化メチレン(4ml)中の1−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン(0.21g)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(0.18g)を加えた。反応器をアルミフォイルで包み、24時間撹拌した。溶媒を真空で蒸発し、残渣をEtOAc及び水に溶解した。相を分離し、水相を更なるEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で減少して、粗残渣を得た。ISCO Combiflashクロマトグラフィーを使用し、EtOAc/ヘプタンで溶離するシリカゲのフラッシュカラムクロマトグラフィーが、所望の3−ブロモ−1−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン(0.15g)を、淡褐色の固体として与えた。MS(ESI):295.2([M+H])。
【0145】
工程D] 3−シクロプロピル−1−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン
アルゴン下、密閉管中に、3−ブロモ−1−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン(0.11g)、シクロプロピルボロン酸(0.064g)、リン酸カリウム(0.43g)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.016g)及びトルエン(1ml)及び水(0.1ml)を加えた。これに、酢酸パラジウム(0.006g)を加え、管を密閉し、100℃で2日間撹拌した。次に反応器を冷却し、水/EtOAcで希釈した。相を分離し、水相を更なるEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空で蒸発して、粗残渣を得た。ISCO Combiflashクロマトグラフィーを使用し、EtOAc/ヘプタンで溶離するシリカゲのフラッシュカラムクロマトグラフィーが、所望の3−シクロプロピル−1−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オンを、淡黄色の固体として与えた。MS(ESI):255.4([M+H])。
【0146】
実施例28
4−シクロプロピル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程A] 4−シクロプロピル−1,5−ジメチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例29(工程A及びB)と同様にして、3−オキソ−酪酸メチルエステル及びフェニルヒドラジン(工程A)を使用して、4−シクロプロピル−1,5−ジメチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡黄色の固体として得た。MS(ESI):229.5([M+H])。
【0147】
工程B] 5−ブロモメチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
丸底フラスコ中、ジオキサン(1.5ml)中の4−シクロプロピル−1,5−ジメチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.081g)に、アルゴン下、臭素(0.057g)を加えた。反応物を周囲温度で2日間撹拌した。反応物を水及びEtOAcで希釈し、相を分離した。水相を更なるEtOAcで抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で蒸発した。粗物質をISCO Combiflashクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の5−ブロモメチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡褐色の固体として得た。MS(ESI):307.1([M+H])。
【0148】
工程C] 4−シクロプロピル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
アセトニトリル(5ml)の5−ブロモメチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.094g)の溶液に、4−フルオロフェノール(0.034g)、炭酸セシウム(0.1g)及びヨウ化カリウム(3結晶)を加えた。反応物を周囲温度で一晩撹拌し、次に水及びEtOAcで希釈した。相を分離し、水相を更なるEtOAcで抽出した。合わせた有機相を、更に、HCl溶液、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、真空で揮発物を蒸発して、所望の4−シクロプロピル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.023g)を、淡ベージュ色の固体として得た。MS(ESI):339.1([M+H])。
【0149】
実施例29
4−シクロプロピル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−2−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程A] 2−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
丸底フラスコ中、酢酸(6.5ml)中の3−オキソ−酪酸メチルエステル(2.8g)の溶液に、アルゴン下、4−フルオロフェニルヒドラジン(3.05g)を加えた。混合物を油浴中に浸漬し、120℃に一晩加熱した。次に反応器を冷却し、酢酸を真空で蒸発し、残留固体をEtOAc及び水に溶解した。相を分離し、水相を更なるEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で蒸発して、トルエン(2×)と共沸した。次に粗残渣EtOAc/ヘプタンを溶離剤として使用するISCO Combiflashクロマトグラフィーにより精製して、所望の2−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(3.2g)を、ベージュ色の固体として得た。MS(ESI):193.3([M+H])。
【0150】
工程B] 2−(4−フルオロ−フェニル)−1,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
DMF(5ml)中の2−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(1g)の溶液に、ヨードメタン(0.33ml)を加え、混合物を圧力ボンベ中に置き、密閉した。次に反応器を油浴中で100℃に2日間余加熱した。次に反応器を冷却し、DMFを真空で蒸発した。残渣をEtOAcに溶解し、飽和させ、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。相を分離し、水溶液を中性pHにてEtOAcで更に2回抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で蒸発して、粗残渣を得た。ISCO Combiflashクロマトグラフィーを使用し、EtOAc/ヘプタン及び3%AcOHで溶離するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーが、所望の2−(4−フルオロ−フェニル)−1,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.5g)を淡褐色の固体として与えた。MS(ESI):207.1([M+H])。
【0151】
工程C] 4−ブロモ−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
塩化メチレン(10ml)中の2−(4−フルオロ−フェニル)−1,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.5g)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(0.43g)を加えた。反応器をアルミフォイルで包み、24時間撹拌した。溶媒を真空で蒸発し、残渣をEtOAc及び水に溶解した。相を分離し、水相を更なるEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で除去して、粗残渣を得た。ISCO Combiflashクロマトグラフィーを使用し、EtOAc/ヘプタンで溶離するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーが、所望の4−ブロモ−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.43g)をオフホワイトの固体として与えた。MS(ESI):287.0([M+H])。
【0152】
工程D] 4−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
アルゴン下、密閉管中に、4−ブロモ−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.439g)、シクロプロピルボロン酸(0.265g)、リン酸カリウム(1.75g)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.065g)、トルエン(3ml)及び水(0.35ml)を加えた。これに、酢酸パラジウム(0.024g)を加え、管を密閉し、100℃で2日間撹拌した。次に反応器を冷却し、次に水/EtOAcで希釈した。相を分離し、水相を更なるEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空で蒸発して、粗残渣を得た。ISCO Combiflashクロマトグラフィーを使用し、EtOAc/ヘプタンで溶離するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーが、所望の4−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、ベージュ色の固体として与えた。MS(ESI):247.1([M+H])。
【0153】
工程E] 5−ブロモメチル−4−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
丸底フラスコ中、ジオキサン(5ml)中の4−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.32g)に、アルゴン下、臭素(0.20g)を加えた。反応物を周囲温度で2日間撹拌した。反応物を水及びEtOAcで希釈し、相を分離した。水相を更なるEtOAcで抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で蒸発した。粗物質を、ISCO Combiflashクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の5−ブロモメチル−4−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを淡褐色の固体として得た。MS(ESI):327.1([M+H])。
【0154】
工程F] 4−シクロプロピル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−2−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
アセトニトリル(5ml)中の5−ブロモメチル−4−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.130g)の溶液に、4−フルオロフェノール(0.045g)、炭酸セシウム(0.13g)及びヨウ化カリウム(3結晶)を加えた。反応物を周囲温度で一晩撹拌し、次に水及びEtOAcで希釈した。相を分離し、水相を更なるEtOAcで抽出した。合わせた有機相を更なるHCl溶液、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、揮発物を真空で蒸発し、残渣をISCO Combiflashクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタンを使用)により精製して、所望の4−シクロプロピル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−2−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.023g)を、淡ベージュ色の固体として得た。MS(ESI):357.0([M+H])。
【0155】
実施例30
N−{4−[4−シクロプロピル−1−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−lH−ピラゾール−3−イルメトキシ]−フェニル}−アセトアミド
この物質を、実施例29と同様にして、N−(4−ヒドロキシ−フェニル)−アセトアミド(工程F)を使用して、N−{4−[4−シクロプロピル−1−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−lH−ピラゾール−3−イルメトキシ]−フェニル}−アセトアミドをベージュ色の固体として与えて、得た。MS(ESI):396.3[M+H])。
【0156】
実施例31
N−{4−[4−シクロプロピル−1−(2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−lH−ピラゾール−3−イルメトキシ]−フェニル}−アセトアミド
この物質を、実施例29と同様にして、2−フルオロフェニルヒドラジン(工程A)及びN−(4−ヒドロキシ−フェニル)−アセトアミド(工程F)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 2−(2−フルオロ−フェニル)−5−メチル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 2−(2−フルオロ−フェニル)−1,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−2−(2−フルオロ−フェニル)−1,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程D] 4−シクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−1,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程E] 5−ブロモメチル−4−シクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Fの後、標記化合物、N−{4−[4−シクロプロピル−1−(2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−3−イルメトキシ]−フェニル}−アセトアミドを、ベージュ色の固体として得た。MS(ESI):396.3[M+H])。
【0157】
実施例32
4−シクロプロピル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−2−(2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例29と同様にして、2−フルオロフェニルヒドラジン(工程A)を使用して、4−シクロプロピル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−2−(2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンをベージュ色の固体として与えて、得た。MS(ESI):357.1[M+H])。
【0158】
実施例33
4−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程A] 5−(4−フルオロ−フェニル)−3−オキソ−ペンタン酸メチルエステル
アルゴンでフラッシュした乾燥丸底フラスコ中、THF(50ml)中のリチウムジイソプロピルアミド溶液(THF/ヘキサン/エチルベンゼン中の2M溶液17.2ml)溶液に、THF(5ml)に溶解した3−オキソ−酪酸メチルエステル(2.0g)を−78℃で滴下した。次に溶液を0℃まで温め、THF(5ml)中の4−フルオロベンジルブロミドの溶液を、シリンジを介してすばやく加えた。反応物を0℃で更に1時間撹拌し、次に1N HCl水溶液でクエンチした。混合物をEtOAc(3×)で抽出し、合わせた有機相を、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、揮発物を真空で蒸発して、粗残渣を得て、それをISCO Combiflashクロマトグラフィーにより精製して、所望の5−(4−フルオロ−フェニル)−3−オキソ−ペンタン酸メチルエステル(0.87g)を、淡黄色の油状物として得た。MS(ESI):225.3[M+H])。
【0159】
工程B] 2−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
密閉管中、酢酸(5ml)中の5−(4−フルオロ−フェニル)−3−オキソ−ペンタン酸メチルエステル(0.43g)の溶液に、4−フルオロフェニルヒドラジンHCl(0.31g)を加えた。反応器を密閉し、油浴中100℃で18時間に浸漬した。反応器を周囲温度に冷却し、反応器を開け、内容物をEtOAcと水の混合物に注いだ。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、真空で揮発物を蒸発して、粗結晶質の物質を得た。粗生成物をエーテルで洗浄して、所望の2−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.37g)を、ベージュ色の結晶質固体として得た。MS(ESI):301.1[M+H])。
【0160】
工程C] 2−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
DMF(2ml)中の2−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.34g)の溶液に、ヨードメタン(0.07ml)を加え、混合物を圧力ボンベ中に置き、密閉した。次に反応器を油浴中で100℃に2日間余加熱した。次に反応器を冷却し、DMFを真空で蒸発した。残渣をEtOAcに溶解し、飽和させ、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。相を分離し、水溶液を中性pHにてEtOAcで更に2回抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で蒸発して、粗残渣を得た。ISCO combiflashクロマトグラフィーを使用し、EtOAc/ヘプタンで溶離するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーが、所望の2−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.296g)を、淡褐色の固体として与えた。MS(ESI):315.1([M+H])。
【0161】
工程D] 4−ブロモ−2−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
塩化メチレン(5ml)中の2−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.296g)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(0.168g)を加えた。反応器をアルミフォイルで包み、24時間撹拌した。溶媒を真空で蒸発し、残渣をEtOAc及び水に溶解した。相を分離し、水相を更なるEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で減少して、粗残渣を得た。ISCO combiflashクロマトグラフィーを使用し、EtOAc/ヘプタンで溶離するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーが、所望の4−ブロモ−2−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.312g)を、白色の固体として与えた。MS(ESI):395.0([M+H])。
【0162】
工程E] 4−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
アルゴン下、密閉管中に、4−ブロモ−2−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.312g)、シクロプロピルボロン酸(0.139g)、リン酸カリウム(0.924g)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.034g)及びトルエン(3.0ml)を加えた。これに、酢酸パラジウム(0.013g)を加え、管を密閉し、100℃で20時間撹拌した。次に反応器を冷却し、水/EtOAcで希釈した。相を分離し、水相を更なるEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空で蒸発して、粗残渣を得た。ISCO combiflashクロマトグラフィーを使用し、EtOAc/ヘプタンで溶離するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーが、所望の4−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.055g)を、白色の結晶質固体として与えた。MS(ESI):315.1([M+H])。
【0163】
実施例34
4−シクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例33と同様にして、2−フルオロフェニルヒドラジン(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程B] 2−(2−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 2−(2−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程D] 4−ブロモ−2−(2−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Eの後、標記化合物、4−シクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、オフホワイトの固体として得た。MS(ESI):355.1[M+H])。
【0164】
実施例35
4−シクロプロピル−1−エチル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例29と同様にして、ヨードエタン(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程B] l−エチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−1−エチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程D] 4−シクロプロピル−1−エチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程E] 5−ブロモメチル−4−シクロプロピル−1−エチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Fの後、標記化合物、4−シクロプロピル−1−エチル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、ベージュ色の固体として得た。MS(ESI):371.4[M+H])。
【0165】
実施例36
5−(4−クロロ−フェノキシメチル)−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程A] 5−ブロモメチル−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
丸底フラスコ中、ジオキサン(15ml)中の4−イソプロピル−1,5−ジメチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.8g)に、アルゴン下、臭素(0.55g)を加えた。反応物を周囲温度で5時間撹拌した。反応物を水及びEtOAcで希釈し、相を分離した。水相を更なるEtOAcで抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で蒸発した。粗物質を、ISCO Combiflashクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の5−ブロモメチル−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡褐色の固体として得た。MS(ESI):309.3([M+H])。
【0166】
工程B] 5−(4−クロロ−フェノキシメチル)−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
DMF(2ml)中の水素化ナトリウム(鉱油中50%分散体 0.023g)の懸濁液に、4−クロロフェノール(0.042g)を0℃で加えた。これに、DMF(1ml)中の5−ブロモメチル−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.10g)の溶液を加え、反応混合物を周囲温度で18時間撹拌した。次に反応物を水及びEtOAcで希釈した。相を分離し、水相を更なるEtOAcで抽出した。合わせた有機相を更なるブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、真空で揮発物を蒸発し、残渣をISCO Combiflashクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタンを使用)により精製して、5−(4−クロロ−フェノキシメチル)−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.020g)を、淡黄色の固体として得た。MS(ESI):357.1[M+H])。
【0167】
実施例37
5−(2,4−ジクロロ−フェノキシメチル)−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例36と同様にして、2,4−ジクロロフェノール(工程B)を使用し、5−(2,4−ジクロロ−フェノキシメチル)−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを白色の固体として与えて、得た。MS(ESI):392.0[M+H])。
【0168】
実施例38
5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例36と同様にして、4−フルオロフェノール(工程B)を使用し、5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを白色の固体として与えて、得た。MS(ESI):341.3[M+H])。
【0169】
実施例39
5−(2−クロロ−フェノキシメチル)−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例36と同様にして、2−クロロフェノール(工程B)を使用し、5−(2−クロロ−フェノキシメチル)−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを淡褐色の固体として与えて、得た。MS(ESI):357.0[M+H])。
【0170】
実施例40
5−イソプロポキシメチル−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例36と同様にして、プロパン−2−オール(工程B)を使用し、5−イソプロポキシメチル−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを淡褐色の固体として与えて、得た。MS(ESI):289.2[M+H])。
【0171】
実施例41
1−エチル−2−フェニル−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オン
工程A] 2−フェニル−l,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オン
丸底フラスコ中、酢酸(1ml)中のシクロヘキサノン−2−カルボン酸エチルエステル(0.6g)の溶液に、アルゴン下、フェニルヒドラジン(0.38g)を加えた。混合物を油浴中に浸漬し、120℃に一晩加熱した。次に反応器を冷却し、酢酸を真空で蒸発し、残留固体をEtOAc及び水に溶解した。相を分離し、水相を更なるEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で蒸発して、トルエン(2×)と共沸した。次に粗残渣を、ISCO Combiflashクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタンで溶離する)により精製して、所望の2−フェニル−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オン(0.56g)を、淡褐色の固体として得た。MS(ESI):215.4([M+H])。
【0172】
工程B] 1−エチル−2−フェニル−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オン
DMF(1ml)中の2−フェニル−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オン(0.1g)の溶液に、ヨードエタン(0.073ml)を加え、混合物を圧力ボンベ中に置き、密閉した。次に反応器を油浴中で100℃に3日間余加熱した。次に反応器を冷却し、DMFを真空で蒸発した。残渣をEtOAcに溶解し、飽和させ、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。相を分離し、水溶液を中性pHにてEtOAcでさらに2回で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で蒸発して、粗残渣を得た。ISCO Combiflashクロマトグラフィーを使用し、EtOAc/ヘプタン及び3%AcOHで溶離するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーが、所望のl−エチル−2−フェニル−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オン(0.084g)を、淡褐色の固体として得た。:MS(ESI):243.4[M+H])。
【0173】
実施例42
1−メチル−2−フェニル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−シクロヘプタピラゾール−3−オン
この物質を、実施例41と同様にして、2−オキソ−シクロヘプタンカルボン酸メチルエステル(工程A)及びヨードメタン(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 2−フェニル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−シクロヘプタピラゾール−3−オン
工程Bの後、標記化合物、1−メチル−2−フェニル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−シクロヘプタピラゾール−3−オンを、淡褐色の固体として得た。MS(ESI):243.4[M+H])。
【0174】
実施例43
1−メチル−2−(l,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オン
この物質を、実施例41と同様にして、2−オキソ−シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル(工程A)及びヨードメタン(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 2−(1,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オン
工程Bの後、標記化合物、1−メチル−2−(1,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オンを、ベージュ色の固体として得た。MS(ESI):289.4[M+H])。
【0175】
実施例44
2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オン
この物質を、実施例41と同様にして、2−オキソ−シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル及び2,4−ジクロロフェニルヒドラジン(工程A)、及びヨードメタン(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オン
工程Bの後、標記化合物、2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オンを、淡褐色の固体として得た。MS(ESI):297.4[M+H])。
【0176】
実施例45
1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−シクロヘプタピラゾール−3−オン
この物質を、実施例41と同様にして、2−オキソ−シクロヘプタンカルボン酸メチルエステル及び2−トリフルオロメチルフェニルヒドラジン(工程A)、及びヨードメタン(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−シクロヘプタピラゾール−3−オン
工程Bの後、標記化合物、1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−シクロヘプタピラゾール−3−オンを、オフホワイトの固体として得た。MS(ESI):311.3[M+H])。
【0177】
実施例46
4−tert−ブチル−1,5−ジメチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
ジクロロエタン(1ml)中のtert−ブタノール(800μL)及び1,5−ジメチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.150g)の溶液に、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル(400μL)を加えた。反応物を7日間余40℃に加熱した。次に反応混合物を冷却し、氷/水の混合物に注ぎ、水酸化ナトリウム溶液を使用してpH10に塩基性化し、EtOAcで抽出した。溶液をAcOHでpH=4に酸性化し、更にEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、真空で揮発物を蒸発して、粗残渣を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、4−tert−ブチル−1,5−ジメチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.025mg)を、白色の固体として得た。MS(ESI):245.4[M+H])。
【0178】
実施例47
4−tert−ブチル−2,5−ジメチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程A] 2,5−ジメチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例61と同様にして、5−メチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(Synthesis 1979, 4, 283-287)を使用し、2,5−ジメチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを白色の固体として与えて、得た。MS(ESI):189.4[M+H])。
工程B] 4−tert−ブチル−2,5−ジメチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例46と同様にして、2,5−ジメチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを使用し、4−tert−ブチル−2,5−ジメチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを淡褐色の固体として与えた、得た。MS(ESI):245.4[M+H])。
【0179】
実施例48
4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
丸底フラスコ中、5−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(4.0g)及びアダマンタン−1−オール(5.6g)の懸濁液を、氷/水浴で0℃に冷却した。冷却した懸濁液に、三フッ化ホウ素エチルエーテル(9.2ml)を10分間かけて加えた。次に反応混合物を、周囲温度に温め、24時間撹拌した。次に懸濁液を、0℃に再冷却し、50%KOH溶液でクエンチした。次に混合物を2N HCl水溶液で酸性化し、EtOAcで希釈した。次に得られた白色の沈殿物を、濾過により回収し、固体をエーテルで洗浄した。白色の固体をデシケーターで乾燥して、所望の4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(9.2g)を白色の固体として得た。MS(ESI):233.3[M+H])。
【0180】
実施例49
2−アダマンタン−1−イル−3−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[l,2−a]ピラゾール−1−オン
密閉可能な圧力容器に、4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(3.5g)(実施例48に記載のように)を、1,3−ジブロモプロパン(6.1g)及びDMF(40mL)及び1当量の固体の炭酸カリウムと共に入れた。反応器を密閉し、溶液を100℃に20間加熱した。次に反応物を冷却し、EtOAc及び飽和重炭酸ナトリウム溶液で希釈した。相を分離し、水相を更なるEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発した。得られた残渣をISCO Combiflashクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタンで溶離するシリカカラム)により精製して、2−アダマンタン−1−イル−3−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[l,2−a]ピラゾール−1−オン(0.821g)を、白色の固体として得た。MS(ESI):273.0[M+H])。
【0181】
実施例50
2−アダマンタン−1−イル−3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピラゾロ[l,2−a]ピリダジン−1−オン
この化合物を、実施例49と同様にして、1,4−ジブロモ−ブタンを使用し、2−アダマンタン−1−イル−3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピラゾロ[l,2−a]ピリダジン−1−オンをオフホワイトの固体として与えて、得た。MS(ESI):287.3[M+H])。
【0182】
実施例51
2−アダマンタン−1−イル−3−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[l,2−a][l,2]ジアゼピン−1−オン
この化合物を、実施例49と同様にして、1,4−ジブロモ−ペンタンを使用し、2−アダマンタン−1−イル−3−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−オンをオフホワイトの固体として与えて、得た。MS(ESI):301.3[M+H])。
【0183】
実施例52
2−アダマンタン−1−イル−3−シクロプロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[l,2−a]ピラゾール−1−オン
工程A] 5−シクロプロピル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
丸底フラスコ中、メチル−3−シクロプロピル−3−オキソプロピオネート(10g)及び酢酸(28ml)の溶液に、アルゴン下、ヒドラジン水和物(2.25g)を加えた。混合物を油浴中に浸漬し、100℃に一晩加熱した。次に反応器を冷却し、酢酸を真空で蒸発し、残留固体を1N水酸化ナトリウム水溶液に加えた。得られた沈殿物を濾過により回収し、水及び冷エーテルで洗浄して、所望の5−シクロプロピル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(8.2g)を、ベージュ色の固体として得た。
【0184】
工程B] 4−アダマンタン−1−イル−5−シクロプロピル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例48と同様にして、5−シクロプロピル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを使用し、4−アダマンタン−1−イル−5−シクロプロピル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを白色の固体として与えて、得た。MS(ESI):259.1[M−H])。
【0185】
工程C] 2−アダマンタン−1−イル−S−シクロプロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[l,2−a]ピラゾール−1−オン
この化合物を、実施例49と同様にして、4−アダマンタン−1−イル−5−シクロプロピル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを使用し、2−アダマンタン−1−イル−3−シクロプロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[l,2−a]ピラゾール−1−オンをオフホワイトの固体として与えて、得た。MS(ESI):299.3[M+H])。
【0186】
実施例53
4−アダマンタン−1−イル−1,2,5−トリメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例48と同様にして、1,2,5−トリメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(v. Auwers and Niemeyer in J. Prakt. Chem. 1925, 110, 179により記載のように調製した)を使用し、4−アダマンタン−1−イル−1,2,5−トリメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンをオフホワイトの固体として与えて、得た。MS(ESI):261.4[M+H])。
【0187】
実施例54
4−アダマンタン−1−イル−1−ベンジル−2,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程A] 1−ベンジル−2,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例55と同様にして、2,5−ジメチル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン及びベンジルブロミドを使用し、1−ベンジル−2,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンをオフホワイトの固体として与えて、得た。
【0188】
工程B] 4−アダマンタン−1−イル−1−ベンジル−2,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例48と同様にして、1−ベンジル−2,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを使用し、所望の4−アダマンタン−1−イル−1−ベンジル−2,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンをオフホワイトの固体として与えて、得た。MS(ESI):337.4[M+H])。
【0189】
実施例55
4−アダマンタン−1−イル−1−イソプロピル−5−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
密閉可能な管に、4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.05g)、2−ブロモプロパン(0.026g)及びDMFを仕込み、アルゴンでパージし、密閉した。反応器を加熱した油浴中に110℃で48時間浸漬した。次に反応器を冷却し、注意深く開けた。反応混合物をEtOAc及びNaHCO水溶液で希釈し、相を分離した。水層を更なるEtOAcで抽出し、合わせた有機層をチオ硫酸ナトリウムで洗浄した。次に相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で減少した。粗ガム状物を、シリカゲルへの吸着し、Isco Combiflashクロマトグラフィーに付し、クロマトグラフィーをした。所望の画分を蒸発して、所望の生成物、4−アダマンタン−1−イル−1−イソプロピル−5−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.01g)を、オフホワイトの物質として得た。MS(ESI):275.3[M+H])。
【0190】
実施例56
4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例48と同様にして、5−メチル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを使用し、4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを淡黄色の固体として与えて、得た。MS(ESI):309.3[M+H])。
【0191】
実施例57
4−アダマンタン−1−イル−1,5−ジメチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例48と同様にして、1,5−ジメチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを使用し、4−アダマンタン−1−イル−1,5−ジメチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを白色の固体として与えて、得た。MS(ESI):323.1[M+H])。
【0192】
実施例58
4−アダマンタン−1−イル−2,5−ジメチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例61と同様にして、4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(実施例59を参照)を使用し、4−アダマンタン−1−イル−2,5−ジメチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンをオフホワイトの固体として与えて、得た。MS(ESI):323.3[M+H])。
【0193】
実施例59
4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例48と同様にして、5−メチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(Synthesis 1979, 4, 283-287)を使用し、白色の固体として得た。MS(ESI):309.4[M+H])。
【0194】
実施例60
4−アダマンタン−1−イル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例48と同様にして、1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを使用し、4−アダマンタン−1−イル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを白色の固体として与えて、得た。MS(ESI):295.3[M+H])。
【0195】
実施例61
4−アダマンタン−1−イル−2−メチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
密閉可能な管に、4−アダマンタン−1−イル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.05g)、ヨードメタン(0.036g)及びDMF(1ml)を仕込み、アルゴンでパージし、密閉した。反応器を加熱した油浴中に110℃で16時間浸漬した。次に反応器を冷却し、注意深く開けた。反応混合物をEtOAc及び重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、相を分離した。水層を更なるEtOAcで抽出し、合わせた有機層をチオ硫酸ナトリウムで洗浄した。次に相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で減少した。粗ガム状物を、シリカゲルへの吸着し、Isco Combiflashクロマトグラフィーに付して、クロマトグラフィーをした。所望の画分を蒸発して、所望の生成物、4−アダマンタン−1−イル−2−メチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.035mg)を、白色の固体として得た。MS(ESI):309.4[M+H])。
【0196】
実施例62
4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程A] 5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
tert−ブタノール(15ml)中のピリジン−2−イル−ヒドラジン(1g)の溶液に、ブタ−2−イン酸メチルエステル(1g)を30℃で加えた。次に反応器を氷浴中で冷却し、カリウムtertブトキシド(2g)を少しずつ加えて処理した。得られた懸濁液を周囲温度で16時間撹拌した。tert−ブタノールを真空で減少し、残渣を水に取った。水層をDCMで1回抽出した。次に水層をAcOHでpH=3に酸性化し、得られた沈殿物を濾過により回収し、水で洗浄した。固体を回収し、デシケーター中で、Pで乾燥して、5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.3g)を、白色の固体として得た。MS(ESI):176.3[M+H])。
【0197】
工程B] 4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例48と同様にして、5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを使用し、4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを白色の固体として与えて、得た。MS(ESI):310.3[M+H])。
【0198】
実施例63
4−アダマンタン−1−イル−2,5−ジメチル−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例61と同様にして、4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを使用し、4−アダマンタン−1−イル−2,5−ジメチル−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンをオフホワイトの固体として与えて、得た。MS(ESI):324.5[M+H])。
【0199】
実施例64
4−アダマンタン−1−イル−1−(4−フルオロ−フェニル)−2,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例62及び61と同様にして、2つの工程で、4−フルオロフェニルヒドラジン(実施例62)を使用し、ヨードメタン及び4−アダマンタン−1−イル−1−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(実施例61)を使用して、4−アダマンタン−1−イル−1−(4−フルオロ−フェニル)−2,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを黄色の固体として与えて、得た。MS(ESI):341.3[M+H])。
【0200】
実施例65
4−アダマンタン−1−イル−2−エチル−5−メチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例61と同様にして、2つの工程で、4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(実施例59)及びヨードエタンを使用し、4−アダマンタン−1−イル−2−エチル−5−メチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを淡褐色の固体として与えて、得た。MS(ESI):337.5[M+H])。
【0201】
実施例66
3−アダマンタン−1−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オン
工程A] 8−ブロモ−3−オキソ−オクタン酸メチルエステル
電磁撹拌棒を備えた丸底フラスコをアルゴンでフラッシュし、THF(35ml)及びLDA溶液(THF中の2M溶液 17.2ml)を、−78℃で仕込んだ。これに、THF(5ml)に溶解した3−オキソ−酪酸メチルエステル(2g)を滴下した。次に溶液を0℃まで温め、THF(5ml)に溶解した1,4−ジブロモブタン(3.72)を、シリンジを介して加えた。反応物を1時間撹拌し、次に2N HCl水溶液10mlでクエンチし、エーテルで抽出し、合わせた有機相を、水、重炭酸ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で揮発物を蒸発して、粗油状物を得た。ISCO Combiflashクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン)によりフラッシュカラムクロマトグラフィーが、所望の8−ブロモ−3−オキソ−オクタン酸メチルエステル(1.5g)を、黄色の油状物として与えた。MS(ESI):251.1[M+H])。
【0202】
工程B] 5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オン
丸底フラスコ中、エタノール(2ml)中の8−ブロモ−3−オキソ−オクタン酸メチルエステル(0.05g)の溶液に、アルゴン下、ヒドラジン水和物(0.01ml)を加えた。混合物を油浴中に浸漬し、110℃に一晩加熱した。次に反応器を冷却し、エタノールを真空で蒸発し、残留固体を、EtOAc及び硫酸ナトリウム水溶液に溶解した。相を分離し、水相を更なるEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で蒸発した。次に粗残渣を、1:1 エーテル/ペンタンの混合物で突き砕いて、精製して、所望の5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オン(0.02g)を白色の固体として得た。MS(ESI):153.1([M−H])。
【0203】
工程C] 3−アダマンタン−1−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オン
この化合物を、実施例48と同様にして、5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オンを使用し、3−アダマンタン−1−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オンを淡黄色の固体として与えて、得た。MS(ESI):287.3[M+H])。
【0204】
実施例67
3−アダマンタン−1−イル−1−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オン
この化合物を、実施例61と同様にして、3−アダマンタン−1−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オンを使用し、3−アダマンタン−1−イル−1−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オンを淡黄色の固体として与えて、得た。MS(ESI):301.5[M+H])。
【0205】
実施例68
3−アダマンタン−1−イル−1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン
工程A] 7−ブロモ−3−オキソ−ヘプタン酸メチルエステル
この化合物は、実施例27、工程Aに記載されている。
【0206】
工程B] 4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン
この化合物を、実施例66工程Bと同様にして、7−ブロモ−3−オキソ−ヘプタン酸メチルエステルを使用し、4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オンを淡褐色の固体として与えて、得た。
【0207】
工程C] 3−アダマンタン−1−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オン
この化合物を、実施例66工程Cと同様にして、4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オンを使用し、3−アダマンタン−1−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オンを淡褐色の固体として与えて、得た。MS(ESI):273.5[M+H])。
【0208】
工程D] 3−アダマンタン−1−イル−1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン
この化合物を、実施例61と同様にして、3−アダマンタン−1−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オンを使用し、3−アダマンタン−1−イル−1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オンを淡褐色の固体として与えて、得た。MS(ESI):287.3[M+H])。
【0209】
実施例69
3−アダマンタン−1−イル−1−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン
この化合物を、実施例61と同様にして、3−アダマンタン−1−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オン及びヨードエタンを使用し、3−アダマンタン−1−イル−1−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オンを明褐色の固体として与えて、得た。MS(ESI):301.5[M+H])。
【0210】
実施例70
1,5−ジメチル−4−(4−メチル−ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例71工程Bと同様にして、1,5−ジメチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを使用し、1,5−ジメチル−4−(4−メチル−ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを白色の固体として与えて、得た。MS(ESI):311.3[M+H])。
【0211】
実施例71
2,5−ジメチル−4−(4−メチル−ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程A] 2,5−ジメチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この化合物を、実施例61と同様にして、5−メチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(Synthesis 1979, 4, 283-287)を使用し、白色の固体として得た。MS(ESI):189.4[M+H])。
【0212】
工程B] 2,5−ジメチル−4−(4−メチル−ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
丸底フラスコ中、2,5−ジメチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.15g)及びアダマンタン−1−オール(0.1g)の懸濁液を、氷/水浴で0℃に冷却した。冷却した懸濁液に、三フッ化ホウ素エチルエーテル(0.18ml)を10分間かけて加えた。次に反応混合物を周囲温度まで温め、20日間撹拌した。次に懸濁液を0℃に再冷却し、50%KOH溶液でクエンチした。次に混合物をpH6に酸性化し、EtOAcで希釈した。相を分離し、水相を更なるEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、真空で揮発物を除去して、粗残渣を得て、それをISCO Combiflashクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン)により精製して、所望の2,5−ジメチル−4−(4−メチル−ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(0.032g)を、白色の固体として得た。MS(ESI):311.4[M+H])。
【0213】
実施例72
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,3−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、(2,3−ジクロロ−フェニル)−ヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2,3−ジクロロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(2,3−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2,3−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(2,3−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、オフホワイトの固体として得た。MS(ESI):323.3([M+H])。
【0214】
実施例73
1−ベンジル−4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、(2,4−ジフルオロ−フェニル)−ヒドラジン(工程A)及びベンジルブロミド(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 1−ベンジル−5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 1−ベンジル−4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、1−ベンジル−4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、オフホワイトの固体として得た。MS(ESI):367.1([M+H])。
【0215】
実施例74
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(2−フルオロ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、(2,4−ジフルオロ−フェニル)−ヒドラジン(工程A)及び1−ブロモメチル−2−フルオロ−ベンゼン(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(2−フルオロ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(2−フルオロ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(2−フルオロ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、オフホワイトの固体として得た。MS(ESI):385.1([M+H])。
【0216】
実施例75
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(4−フルオロ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、(2,4−ジフルオロ−フェニル)−ヒドラジン(工程A)及び1−ブロモメチル−4−フルオロ−ベンゼン(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(4−フルオロ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(4−フルオロ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(4−フルオロ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、オフホワイトの固体として得た。MS(ESI):385.3([M+H])。
【0217】
実施例76
4,5−ジシクロプロピル−2−(3−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、(3−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−ヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(3−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(3−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(3−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(3−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、白色の固体として得た。MS(ESI):341.1([M+H])。
【0218】
実施例77
1−ベンジル−4,5−ジシクロプロピル−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、(2,5−ジフルオロ−フェニル)−ヒドラジン(工程A)及びベンジルブロミド(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 1−ベンジル−5−シクロプロピル−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 1−ベンジル−4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、1−ベンジル−4,5−ジシクロプロピル−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、オフホワイトの固体として得た。MS(ESI):367.1([M+H])。
【0219】
実施例78
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、(2,5−ジフルオロ−フェニル)−ヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、白色の固体として得た。MS(ESI):291.1([M+H])。
【0220】
実施例79
4,5−ジシクロプロピル−2−(2−メタンスルホニル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、(2−メタンスルホニル−フェニル)−ヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2−メタンスルホニル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(2−メタンスルホニル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2−メタンスルホニル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(2−メタンスルホニル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、白色の固体として得た。MS(ESI):333.3([M+H])。
【0221】
実施例80
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、白色の固体として得た。MS(ESI):339.1([M+H])。
【0222】
実施例81
4,5−ジシクロプロピル−1−(2,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、(2,5−ジフルオロ−フェニル)−ヒドラジン(工程A)及び1−ブロモメチル−2,4−ジフルオロ−ベンゼン(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−1−(2,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−(2,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−1−(2,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、白色の固体として得た。MS(ESI):403.4([M+H])。
【0223】
実施例82
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、(2,4−ジフルオロ−フェニル)−ヒドラジン(工程A)及び3−ブロモ−1,l,1−トリフルオロ−プロパン(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡褐色の固体として得た。MS(ESI):373.1([M+H])。
【0224】
実施例83
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−ピリジン−2−イルメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、(2,4−ジフルオロ−フェニル)−ヒドラジン(工程A)及び2−ブロモメチル−ピリジン(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−ピリジン−2−イルメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−ピリジン−2−イルメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−ピリジン−2−イルメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、淡褐色の固体として得た。MS(ESI):368.1([M+H])。
【0225】
実施例84
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−o−トリル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、o−トリル−ヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−o−トリル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−1−メチル−2−o−トリル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−メチル−2−o−トリル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−o−トリル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、オフホワイトの固体として得た。MS(ESI):269.5([M+H])。
【0226】
実施例85
2−ベンゾチアゾール−2−イル−4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、ベンゾチアゾール−2−イル−ヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 2−ベンゾチアゾール−2−イル−5−シクロプロピル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 2−ベンゾチアゾール−2−イル−5−シクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 2−ベンゾチアゾール−2−イル−4−ブロモ−5−シクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、2−ベンゾチアゾール−2−イル−4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、オフホワイトの固体として得た。MS(ESI):312.4([M+H])。
【0227】
実施例86
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,3−ジメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、(2,3−ジメチル−フェニル)−ヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2,3−ジメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(2,3−ジメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2,3−ジメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(2,3−ジメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、白色の固体として得た。MS(ESI):283.4([M+H])。
【0228】
実施例87
4,5−ジシクロプロピル−2−(2−エチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、(2−エチル−フェニル)−ヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2−エチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(2−エチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2−エチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(2−エチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、白色の固体として得た。MS(ESI):283.5([M+H])。
【0229】
実施例88
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,5−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、(2,5−ジクロロ−フェニル)−ヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2,5−ジクロロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(2,5−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2,5−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(2,5−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、オフホワイトの固体として得た。MS(ESI):323.4([M+H])。
【0230】
実施例89
4,5−ジシクロプロピル−2−(2−フルオロ−3−メチル−6−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、(2−フルオロ−3−メチル−6−トリフルオロメチル−フェニル)−ヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2−フルオロ−3−メチル−6−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(2−フルオロ−3−メチル−6−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2−フルオロ−3−メチル−6−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(2−フルオロ−3−メチル−6−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、白色の固体として得た。MS(ESI):355.3([M+H])。
【0231】
実施例90
4−シクロプロピル−1−メチル−5−トリフルオロメチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様(工程B以外)にし、(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ヒドラジン及び4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−酪酸エチルエステル(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−トリフルオロメチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 1−メチル−5−トリフルオロメチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
【0232】
硫酸ジメチル19.5ml(50.7mmol)を、反応器中の1−メチル−5−トリフルオロメチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン1.5g(5.1mmol)に加え、撹拌し、次に反応物を120℃で15分間還流した。次に反応混合物を、水(2×40ml)及び酢酸エチル(2×50ml)を使用して後処理し、有機溶液を水層から分離し、乾燥し(NaSO)、濃縮した。合わせた有機成分を分離し、カラムクロマトグラフィー(AcOEt 95:5 ヘプタン)により精製して、1−メチル−5−トリフルオロメチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン(918mg、収率58%)を、白色の固体として得た。MS(ESI):311.0([M+H])。
【0233】
工程C] 4−ブロモ−1−メチル−5−トリフルオロメチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4−シクロプロピル−1−メチル−5−トリフルオロメチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、黄色のガム状物として得た。MS(ESI):351.1([M+H])。
【0234】
実施例91
4−シクロプロピル−5−(2,2−ジフルオロ−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程A] 2,2−ジフルオロ−シクロプロパンカルボニルクロリド
DCM(27.3ml)中の市販2,2-ジフルロシクロプロパン酸(1.0g、8.2mmol)の溶液に、DMFを1滴加え、混合物を不活性アルゴン雰囲気で撹拌し、氷浴中で0℃に冷却した。次にシュウ酸クロリド(1当量)を注入し、次に浴槽をゆっくりと周囲温度に温め、溶液を18時間撹拌した。次に溶液を蒸発し、真空で減少し、残留残渣を次の反応に更に精製しないで使用した。
【0235】
工程B] 3−(2,2−ジフルオロ−シクロプロピル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステル
丸底フラスコ中のマロン酸モノエチル(2.164g、16.4mmol)に、不活性アルゴン雰囲気下、THF 60mlを加え、容器を−78℃に冷却した。これに、n−ブチルリチウム溶液(ヘキサン中の1.6M溶液20.48ml、32.8mmol)を加え、温度を0℃に達するように徐々に15分間で上げた。次にリチオ化したマロン酸溶液を再びに−78℃冷却し、THF(10ml)に溶解した粗2,2−ジフルオロ−シクロプロパンカルボニルクロリドを20分間かけて滴下し、反応混合物を0℃に温め、その時点で、TLC(過マンガン酸カリウム染色)が示すように反応は完了した。次に反応混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2×20ml)及び飽和ブライン溶液(1×20ml)で後処理した。次にこれを酢酸エチル(2×20ml)で抽出し、次に反応混合物の有機部分を真空で減少し、次いでシリカに吸着させ、クロマトグラフィーをした(AcOEt 10:90 ヘプタン)。所望の画分を合わせ、蒸発して、3−(2,2−ジフルオロ−シクロプロピル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステル(678mg、収率43%)を、無色の液体として得た。MS(ESI):193.3、4([M+H])。
【0236】
工程C] 5−(2,2−ジフルオロ−シクロプロピル)−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、3−(2,2−ジフルオロ−シクロプロピル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステル及び(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ヒドラジン(工程A)を使用して得た。MS(ESI):305.1([M+H])。
【0237】
工程D] 5−(2,2−ジフルオロ−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例89(工程B)と同様にして、5−(2,2−ジフルオロ−シクロプロピル)−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを使用し、かつ5分間の反応時間を使用して、得た。MS(ESI):319.1([M+H])。
【0238】
工程E] 4−ブロモ−5−(2,2−ジフルオロ−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1(工程C)と同様にして、5−(2,2−ジフルオロ−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを使用して得た。
【0239】
工程F] 4−シクロプロピル−5−(2,2−ジフルオロ−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1(工程D)と同様にして、4−ブロモ−5−(2,2−ジフルオロ−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを使用し、所望の4−シクロプロピル−5−(2,2−ジフルオロ−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンをオフホワイトの固体として与えて、得た。MS(ESI):359.1([M+H])。
【0240】
実施例92
4−シクロプロピル−5−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程A] 3−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステル
亜鉛金属(0.558g、10ミクロン粉塵、8.5mmol)を、THF(2.5ml)中に撹拌し、メタンスルホン酸(0.04mmol)を加え、76℃で10分間還流した。これに、3,3−ジフルオロ−シクロブタンカルボニトリル(500mg、4.3mmol、Elend et al. Synth Comm, 2005, 35, 657に従って調製した)を加え、反応混合物をさらに10分間加熱した。次にTHF(0.5ml)に溶解したブロモ酢酸エチル(0.751ml、6.8mmol)を、シリンジポンプの助けを借りて2時間かけて注入し、添加の後、混合物をさらに30分間撹拌した。HCl水溶液(3M溶液の3ml)0℃で滴下し、次に反応混合物を0℃〜20℃の間で、17時間撹拌した。反応混合物をMS及びTLCで分析し、これらが生成物の形成及び出発物質の消費を示し、反応物を水(2×20ml)及び酢酸エチル(2×20ml)で後処理し、次に有機部分を乾燥し(NaSO)、真空で減少した。生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(AcOEt 7:93 ヘプタン)を使用して単離し、精製し、3−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステル(599mg、収率68%)を、無色の液体として得た。MS(ESI):207.1([M+H])。
【0241】
工程B] 5−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1工程Aと同様にして、3−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステル及び(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ヒドラジンを使用して、得た。MS(ESI):319.0([M+H])。
【0242】
工程C] 5−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1工程Bと同様にして、5−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを使用して、得た。MS(ESI):333.1([M+H])。
【0243】
工程D] 4−ブロモ−5−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1工程Cと同様にして、5−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを使用して、得た。MS(ESI):410.9([M+H])。
【0244】
工程E] 4−シクロプロピル−5−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1工程Dと同様にして、4−ブロモ−5−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを使用し、所望の4−シクロプロピル−5−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを黄色のガム状物として与えて、得た。MS(ESI):373.1([M+H])。
【0245】
実施例93
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、(2,4−ジフルオロ−フェニル)−ヒドラジン(工程A)及びトリフルオロ−メタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロ−エチルエステル(工程B)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、黄色の油状物として得た。MS(ESI):359.0([M+H])。
【0246】
実施例94
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,2−ジメチル−プロピル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
この物質を、実施例1と同様にして、(2,2−ジメチル−プロピル)−ヒドラジン(工程A)を使用し、以下の中間体を経て得た:
工程A] 5−シクロプロピル−2−(2,2−ジメチル−プロピル)−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程B] 5−シクロプロピル−2−(2,2−ジメチル−プロピル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程C] 4−ブロモ−5−シクロプロピル−2−(2,2−ジメチル−プロピル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
工程Dの後、標記化合物、4,5−ジシクロプロピル−2−(2,2−ジメチル−プロピル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オンを、オフホワイトの固体として得た。MS(ESI):249.3([M+H])。
【0247】
実施例A
式Iの化合物は、下記の成分の錠剤の製造のために活性成分として、それ自体既知の方法で使用することができる:
1錠当たり
活性成分 200mg
微晶質セルロース 155mg
トウモロコシデンプン 25mg
タルク 25mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 20mg
425mg
【0248】
実施例B
式Iの化合物は、下記の成分のカプセル剤の製造のために活性成分として、それ自体既知の方法で使用することができる:
1カプセル剤当たり
活性成分 100.0mg
トウモロコシデンプン 20.0mg
乳糖 95.0mg
タルク 4.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
220.0mg

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】


{式中、
は、水素、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アラルキル、ハロアルキル、アリール、ピリジニルメチルまたはヘテロシクリルであり;但し、Rが水素である場合、Rは、アダマンタニルであるかまたはアルキル、ヒドロキシ、ハロゲン及びハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されているアダマンタニルであり;
は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ベンゾチアゾリル、ビシクロ(2.2.1)ヘプチルまたはビシクロ(2.2.2)オクチルであり、ここで、ビシクロ(2.2.1)ヘプチル及びビシクロ(2.2.2)オクチルは、場合により、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン及びハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され;
または、RとRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピラゾリジン、ヘキサヒドロ−ピリダジン、(1,2)ジアゼパンまたは2,3,4,5,テトラヒドロ−1H−ベンゾ(c)(1,2)ジアゼピンを形成し、ここで、ピラゾリジン、ヘキサヒドロ−ピリダジン、(1,2)ジアゼパン及び2,3,4,5,テトラヒドロ−1H−ベンゾ(c)(1,2)ジアゼピンは、場合により、1〜3個のアルキル基で置換され;
または、RとRは、一緒になって−(CH−を形成し;
mは、3、4,5または6であり;
は、シクロプロピル、アリールシクロプロピル、イソプロピル、tert−ブチル、アダマンタニルまたはビシクロ(2.2.2)オクチルであり、ここで、アダマンタニル及びビシクロ(2.2.2)オクチルは、場合により、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン及びハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され;
は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリールオキシアルキル、アルキルカルボニルアミノアリールオキシアルキル、アルキルオキシアルキル、アリール、アラルキル、ハロアルキルまたはハロシクロアルキルであり;
または、RとRは、一緒になって−(CH−を形成し;
nは、3、4、5または6である}
で示される化合物ならびに薬学的に許容されるその塩及びエステル;但し、RとRが一緒になって−(CH−を形成する場合、Rは、アルキルであり、且つRは、水素またはアルキルでなく;そして但し、Rが水素またはアルキルである場合、Rは、イソプロピルでなく;そして但し、3−シクロプロピル−4−イソプロピル−2−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリン−5−オン;1,2−ジヒドロ−5−メチル−4−トリシクロ(3.3.1.13,7)デカ−1−イル−3H−ピラゾール−3−オン;1,2,3,4,6,7,8,9−オクタヒドロ−10H,12H−インダゾロ(1,2−a)インダゾール−10,12−ジオン;1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3H−インダゾール−3−オン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−ベンジル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−(4−メチル)−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;及び1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロヘプタピラゾロンは除外される。
【請求項2】
は、水素、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アラルキル、ハロアルキル、アリールまたはヘテロシクリルであり;但し、Rが水素である場合、Rは、アダマンタニルであるかまたはアルキル、ヒドロキシ、ハロゲン及びハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されているアダマンタニルであり;
は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ビシクロ(2.2.1)ヘプチルまたはビシクロ(2.2.2)オクチルであり、ここで、ビシクロ(2.2.1)ヘプチル及びビシクロ(2.2.2)オクチルは、場合により、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン及びハロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され;
または、RとRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピラゾリジン、ヘキサヒドロ−ピリダジン、(1,2)ジアゼパンまたは2,3,4,5,テトラヒドロ−1H−ベンゾ(c)(1,2)ジアゼピンを形成し、ここで、ピラゾリジン、ヘキサヒドロ−ピリダジン、(1,2)ジアゼパン及び2,3,4,5,テトラヒドロ−1H−ベンゾ(c)(1,2)ジアゼピンは、場合により、1〜3個のアルキル基で置換され;
または、RとRは、一緒になって−(CH−を形成し;
mは、3、4,5または6であり;
は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリールオキシアルキル、アルキルカルボニルアミノアリールオキシアルキル、アルキルオキシアルキル、アリール、アラルキルまたはハロアルキルであり;
または、RとRは、一緒になって−(CH−を形成し;そして、
nは、3、4、5または6である、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
が、シクロプロピル、イソプロピル、tert−ブチル、アダマンタニルまたは4−メチル−ビシクロ(2.2.2)オクチルである、請求項1または2記載の化合物。
【請求項4】
が、シクロプロピルまたはアダマンタニルである、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項5】
が、シクロプロピル、シクロブチル、1−メチル−シクロプロピル、tert−ブチル,2,2−ジメチル−シクロプロピル、フルオロ−フェノキシメチル、フルオロ−フェニル−エチル、クロロ−フェノキシメチル、ジクロロ−フェノキシメチル、イソプロポキシメチル、メチル、水素またはトリフルオロメチルである、請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物。
【請求項6】
が、シクロプロピル、シクロブチル、1−メチル−シクロプロピル、tert−ブチル,2,2−ジメチル−シクロプロピルまたは4−フルオロ−フェノキシメチルである、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
【請求項7】
がアダマンタニルであり、Rが水素、メチルまたはシクロプロピルである、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
【請求項8】
が、水素、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、ベンジル、シクロプロピルメチル、フェニル、ピリジニルまたはフルオロフェニルである、請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物。
【請求項9】
がメチルまたはフェニルである、請求項1〜8のいずれか一項記載の化合物。
【請求項10】
とRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピラゾリジン、ヘキサヒドロピリダジンまたは(1,2)ジアゼパンを形成する、請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物。
【請求項11】
とRが一緒になって−(CH−を形成し、ここで、mは4または5である、請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物。
【請求項12】
とRが一緒になって−(CH−を形成し、ここで、nは、4または5である、請求項1、2、8、9及び10のいずれか一項記載の化合物。
【請求項13】
が、水素、メチル、エチル、1,7,7−トリメチル−ビシクロ(2.2.1)ヘプタ−2−イル、ナフチル、フェニルまたは置換フェニルであり、ここで、置換フェニルは、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル及びヒドロキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されているフェニルである、請求項1〜9、11及び12のいずれか一項記載の化合物。
【請求項14】
が、メチル、フルオロ−フェニル、クロロ−フェニルまたはトリフルオロメチル−フェニルである、請求項1〜9及び11〜13のいずれか一項記載の化合物。
【請求項15】
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(3−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(2−クロロ−フェニル)−4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(3−クロロ−フェニル)−4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2−メトキシ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−ナフタレン−1−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−2−(3−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(2−クロロ−フェニル)−4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(3−クロロ−フェニル)−4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−エチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
1−ベンジル−4,5−ジシクロプロピル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−シクロプロピルメチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−ベンジル−4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2,3−ジシクロプロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−オン;
5−シクロブチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロブチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−1−メチル−5−(1−メチル−シクロプロピル)−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−tert−ブチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−5−(2,2−ジメチル−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
3−シクロプロピル−1−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン;
4−シクロプロピル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−2−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
N−{4−[4−シクロプロピル−1−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−3−イルメトキシ]−フェニル}−アセトアミド;
N−{4−[4−シクロプロピル−1−(2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−3−イルメトキシ]−フェニル}−アセトアミド;
4−シクロプロピル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−2−(2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−2−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−エチル]−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−1−エチル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−2−(4−フルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−(4−クロロ−フェノキシメチル)−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−(2,4−ジクロロ−フェノキシメチル)−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−(2−クロロ−フェノキシメチル)−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−イソプロポキシメチル−4−イソプロピル−1−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
1−エチル−2−フェニル−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オン;
1−メチル−2−フェニル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−シクロヘプタピラゾール−3−オン;
1−メチル−2−(1,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オン;
2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−インダゾール−3−オン;
1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−シクロヘプタピラゾール−3−オン;
4−tert−ブチル−1,5−ジメチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−tert−ブチル−2,5−ジメチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−アダマンタン−1−イル−3−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a]ピラゾール−1−オン;
2−アダマンタン−1−イル−3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,2−a]ピリダジン−1−オン;
2−アダマンタン−1−イル−3−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a][1,2]ジアゼピン−1−オン;
2−アダマンタン−1−イル−3−シクロプロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a]ピラゾール−1−オン;
4−アダマンタン−1−イル−1,2,5−トリメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−1−ベンジル−2,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−1−イソプロピル−5−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−1,5−ジメチル−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−2,5−ジメチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−2−メチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−2,5−ジメチル−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−1−(4−フルオロ−フェニル)−2,5−ジメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−アダマンタン−1−イル−2−エチル−5−メチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
3−アダマンタン−1−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オン;
3−アダマンタン−1−イル−1−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]アゼピン−2−オン;
3−アダマンタン−1−イル−1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン;
3−アダマンタン−1−イル−1−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン;
1,5−ジメチル−4−(4−メチル−ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)−2−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;及び
2,5−ジメチル−4−(4−メチル−ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
から選択される、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物。
【請求項16】
4,5−ジシクロプロピル−2−(2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−(2−クロロ−フェニル)−4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−シクロブチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−1−メチル−5−(1−メチル−シクロプロピル)−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
5−tert−ブチル−4−シクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−5−(2,2−ジメチル−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−5−(4−フルオロ−フェノキシメチル)−2−(2−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−アダマンタン−1−イル−3−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a]ピラゾール−1−オン;
4−アダマンタン−1−イル−2,5−ジメチル−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;及び
3−アダマンタン−1−イル−1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−オン
から選択される、請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物。
【請求項17】
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,3−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
1−ベンジル−4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(2−フルオロ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(4−フルオロ−ベンジル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(3−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
1−ベンジル−4,5−ジシクロプロピル−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2−メタンスルホニル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−(2,4−ジフルオロ−ベンジル)−2−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−ピリジン−2−イルメチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−2−o−トリル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
2−ベンゾチアゾール−2−イル−4,5−ジシクロプロピル−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,3−ジメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2−エチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,5−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2−フルオロ−3−メチル−6−トリフルオロメチル−フェニル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−1−メチル−5−トリフルオロメチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−5−(2,2−ジフルオロ−シクロプロピル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4−シクロプロピル−5−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−1−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン;及び
4,5−ジシクロプロピル−2−(2,2−ジメチル−プロピル)−1−メチル−1,2−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン
から選択される、請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか一項記載の式(I):
【化2】


で示される化合物を製造するための方法であって、下記の反応のうちの一つ、すなわち:
a)式Iで示される化合物を得るため、下記式:
【化3】


で示される化合物の、式III:
【化4】


で示される化合物の存在下での反応;
b)式Iで示される化合物を得るため、式II:
【化5】


で示される化合物の、R−OHの存在下での反応、ここで、R〜Rは、請求項1に定義のとおりであり、そして、R’およびR”は、水素であるかまたはR’とR”は、一緒になって−(CH−または−(CH−を形成する、
を含む方法。
【請求項19】
治療的に活性な物質として使用するための、請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物。
【請求項20】
治療的に活性な物質として使用するための、3−シクロプロピル−4−イソプロピル−2−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリン−5−オン;1,2−ジヒドロ−5−メチル−4−トリシクロ(3.3.1.13,7)デカ−1−イル−3H−ピラゾール−3−オン;1,2,3,4,6,7,8,9−オクタヒドロ−10H,12H−インダゾロ(1,2−a)インダゾール−10,12−ジオン;1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3H−インダゾール−3−オン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−ベンジル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−(4−メチル)−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;1,4,5,6−テトラヒドロ−1−エチル−2−フェニル−3(2H)−シクロペンタピラゾロン;または1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1−メチル−2−フェニル−3(2H)−シクロヘプタピラゾロンから選択される化合物。
【請求項21】
酵素11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1に関連する障害に起因する疾患の予防及び治療用医薬を製造するための、請求項1〜17または20のいずれか一項記載の化合物。
【請求項22】
請求項1〜17または20のいずれか一項記載の化合物及び治療的に不活性な担体を含む、医薬組成物。
【請求項23】
糖尿病、肥満、摂食障害、高脂血症及び高血圧の処置及び予防用医薬を製造するための、請求項1〜17または20のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項24】
II型糖尿病の処置及び予防用医薬を製造するための、請求項23記載の使用。
【請求項25】
請求項18記載の方法に従って製造された場合の、請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物。
【請求項26】
請求項1〜17または20のいずれか一項に定義される化合物の有効量を投与することを含む、糖尿病、肥満、摂食障害、高脂血症及び高血圧の処置及び予防のための方法。
【請求項27】
II型糖尿病の処置及び予防のための、請求項26記載の方法。
【請求項28】
本明細書前記の発明。

【公表番号】特表2009−506089(P2009−506089A)
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−528461(P2008−528461)
【出願日】平成18年8月21日(2006.8.21)
【国際出願番号】PCT/EP2006/065471
【国際公開番号】WO2007/025880
【国際公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】