説明

CCR2Bアンタゴニストとしてのヘテロ環式化合物

式(I)
Q−L−W−C(=X)−Z−P
〔式中、Qは式−N(R)(R)のアミンであり;
Lはアルキルまたはヘテロシクリル−アルキルリンカーであり;
Wは、各々LおよびC(X)に結合した環原子YおよびYを含む6または7員脂肪族環であり、そしてYおよびYは独立してNおよびCから選択され;
XはO、N、N−CNまたはSであり;
ZはNRであり;
Pは所望により置換されている単環式または二環式アリールまたはヘテロアリール基である。〕
の化合物およびその薬学的に許容される塩または溶媒和物は、C−Cケモカイン仲介状態の処置に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

〔式中、
Qは式−N(R)(R)のアミンであり、ここで、RおよびRは独立して水素(ただしRおよびRは両方とも水素ではない)、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、14個までの環および鎖原子のシクロアルキル−アルキル、7個までの環原子のヘテロシクリル、14個までの環および鎖原子のヘテロシクリル−アルキル、14個までの環原子のヘテロシクリル−シクロアルキル、20個までの環および鎖原子のヘテロシクリル−ヘテロシクリル−アルキル、20個までの環および鎖原子のヘテロシクリル−アリール−アルキル、20個までの環原子のヘテロシクリル−アリール;14個までの環および鎖原子のアリール−アルキル、20個までの環および鎖原子のアリール−ヘテロシクリル−アルキル、14個までの環および鎖原子のアリール−オキシ−アルキル、14個までの環原子のアリール−シクロアルキル、20個までの環および鎖原子のアリール−アリール−アルキルから選択され;
そして、ここで、各鎖または環は、各々ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ(所望によりC1−4アルコキシで置換されている)、シアノ、C1−4アルキルスルホニル、トリフルオロメチル、カルボキシ、C1−4アルコキシカルボニル、C1−2アルキルオキシカルボニルフェニル、フェニル、NH、NO、=O、C1−4アルキルカルボニル、C3−7シクロアルキル−ヘテロアリール(10個までの環原子である)から独立して選択される3個までの置換基で、所望により独立して選択されており、そしてヘテロ芳香環の窒素原子はオキシド基で置換されていてよく、
またはRおよびRは、Qの窒素原子と一体となって、所望によりO、NまたはSから選択されるさらなるヘテロ原子を含み、そして所望により各々独立して上記の置換基から選択される3個までの置換基で置換されている4−7員飽和環を形成し;
LはC1−6アルキル、C1−6アルキル−C4−10シクロアルキル、またはC4−10シクロアルキル−C1−6アルキルを含むリンカーであって、いずれの場合もアルキルおよび/またはシクロアルキル基は、N、O、Sから独立して選択される1個、2個または3個のヘテロ原子、および/または=O基を含んでよくであってよく、
またはアミンQの窒素原子およびRと一体となって、Lはヘテロシクリルまたはヘテロシクリル−C1−6アルキル基(ここで、該ヘテロシクリル基は10個までの環原子を有する)であり、そしてアミンQの窒素原子に加えて、該ヘテロシクリルおよび/またはアルキル基は、さらに、N、O、Sから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子、および/または=O基を有してよく;そして、各鎖または環は、独立して、所望によりヒドロキシ、ハロゲンまたはC1−4アルキルで置換されている;
ただし
(i)Lが上記で定義のC5−7シクロアルキル−Cアルキル基であるとき、Qは2個の窒素ヘテロ原子を有し、環上の窒素ヘテロ原子は、置換されていないか、保護基で置換されている飽和ヘテロ環式環ではなく、そして
(ii)Lが上記で定義のヘテロシクリル−C1−6アルキル基であり、ヘテロシクリル基がさらなるヘテロ原子を含まないとき、Rは1個の窒素ヘテロ原子を有し、該窒素ヘテロ原子上に置換基を有しないかまたは保護基を有する飽和ヘテロ環ではない;
Wは環原子YおよびYを含み、YおよびYにより各々基LおよびC(=X)に結合している6または7員脂肪族環であり、YおよびYは独立してNおよびCから選択され、そして、YおよびYが両方ともNであるかまたは両方ともCであるとき、Wは所望により任意の環原子上を各々独立して選択される1個、2個または3個のR基で、または2個の環炭素原子間のC架橋により置換されており;そしてYがCであり、そしてYがNであるならば、Yは所望によりヒドロキシまたはハロゲンで置換されており;
XはO、N、N−CNまたはSであり、
ZはNR(ここで、Rは水素またはC1−4アルキルである)であるか、またはYがNであるならば、ZはまたOであってもよく;
Pは20個までの環原子の単環式または二環式C5−10アリールまたはヘテロアリール基であり、各々、所望により、ハロゲン、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、トリフルオロメチルチオ、カルボキシC1−4アルキルおよびNOから選択される1個、2個または3個の置換基で置換されているか;
またはPは所望により10個までの炭素原子のフェニル、フェノキシまたはアラルキルオキシによって置換されており、各々は所望により上記でPについて挙げた置換基の1個または2個で置換されている。〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項2】
が所望により置換されているシクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−アルキル、ヘテロシクリル−シクロアルキル、ヘテロシクリル−ヘテロシクリル−アルキル、ヘテロシクリル−アリール−アルキル、ヘテロシクリル−アリール、アリール−アルキル、アリール−ヘテロシクリル−アルキル、アリール−オキシ−アルキル、アリール−シクロアルキル、またはアリール−アリール−アルキル基である、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項3】
Lが、アミンQの窒素原子およびRと一体となって、所望により置換されている8個までの環および鎖原子のヘテロシクリル−アルキル基であるとき、アミンQの窒素原子に加えて、該ヘテロ環は、さらにN、OまたはSから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含んでよく、該アルキル基は=O基を含んでよい、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項4】
Wが所望により任意の環原子を、C1−4アルキル、ヒドロキシ、=Oまたはハロゲンから独立して選択される1個、2個または3個の基で置換されているピペラジン環である、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項5】
XがOである、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項6】
Zが−NH−である、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項7】
Pが10個までの環原子のアリールまたはヘテロアリール基であり、いずれの場合も、所望によりハロゲン、C1−2アルキル、C1−2アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−2チオアルキル、カルボキシC1−2アルキル、およびNOから独立して選択される1個または2個の置換基で置換されているか、
またはPが所望によりフェニル、フェノキシまたは10個までの炭素原子のアラルキルオキシで置換されており、各々、所望により独立して選択される、1個または2個のハロゲン、C1−3アルキルまたはヒドロキシで置換されている、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項8】
実施例1−339のいずれか一つから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項9】
医薬として使用するための、請求項1から8のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項10】
喘息、アレルギー性鼻炎、COPD、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、骨関節症、骨粗鬆症、リウマチ性関節炎、または乾癬の処置用薬剤として使用するための、請求項1から9のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項11】
HIV感染またはAIDSの処置用薬剤として使用するための、請求項1から9のいずれかに化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項12】
癌の処置用薬剤として使用するための、請求項1から9のいずれかに化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項13】
ケモカイン受容体活性の調節が有益であるヒト疾患または状態の処置用薬剤の製造における、請求項1から9のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用。
【請求項14】
喘息、アレルギー性鼻炎、COPD、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、骨関節症、骨粗鬆症、リウマチ性関節炎、または乾癬の処置用薬剤の製造における、請求項1から9のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用。
【請求項15】
HIV感染またはAIDSの処置用薬剤の製造における、請求項1から9のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用。
【請求項16】
癌の処置用薬剤の製造における、請求項1から9のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用。
【請求項17】
請求項1から9のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物;および薬学的に許容される希釈剤または担体を含む、医薬組成物。
【請求項18】
請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物の製造法であって、
(i)式(II)
【化2】

の化合物と式(III)
【化3】

の化合物を反応させるか;
(ii)式(IV)
【化4】

の化合物と式(V)
【化5】

の化合物を反応させ;
(上記式中、Q、P、Z、−C(X)、W、およびLは、Qの置換基部分であるQ'との反応のための遊離アミノ基を含む式(IV)のQ以外、式(I)に関して定義の通りである);
そして所望によりその後、下記工程(i)、(ii)または(iii)を任意の順番で行う:
i)任意のの保護基を除去し;
ii)式(I)の化合物を別の式(I)の化合物に変換し;
iii)塩を形成させる
ことを含む、方法。
【請求項19】
式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または式(I)の化合物を含む医薬組成物もしくは製剤を、他の治療および/または他の薬剤と同時に、または連続して投与することを含む、組み合わせ治療。
【請求項20】
喘息、アレルギー性鼻炎、COPD、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、骨関節症、骨粗鬆症、リウマチ性関節炎、または乾癬の処置のための、請求項19に記載の組み合わせ治療。
【請求項21】
HIV感染またはAIDSの予防または処置のための、請求項19に記載の組み合わせ治療。
【請求項22】
癌の処置のための、請求項19に記載の組み合わせ治療。
【請求項23】
式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、他の薬剤と共に含む、医薬組成物。
【請求項24】
喘息、アレルギー性鼻炎、COPD、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、骨関節症、骨粗鬆症、リウマチ性関節炎、または乾癬の処置用の、請求項23に記載の医薬組成物。
【請求項25】
HIV感染またはAIDSの予防または処置用である、請求項23に記載の医薬組成物。
【請求項26】
癌の処置用である、請求項23に記載の医薬組成物。

【公表番号】特表2008−525397(P2008−525397A)
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−547621(P2007−547621)
【出願日】平成17年12月19日(2005.12.19)
【国際出願番号】PCT/GB2005/004895
【国際公開番号】WO2006/067401
【国際公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(391008951)アストラゼネカ・アクチエボラーグ (625)
【氏名又は名称原語表記】ASTRAZENECA AKTIEBOLAG
【Fターム(参考)】