説明

L−アラニン誘導体

本発明は、a5b1機能を阻害する化合物、その調製のための方法、これを活性成分として含有する医薬組成物、医薬としてのその使用、及び固形腫瘍の治療のような有意な血管新生又は血管成分を有する疾病のヒトのような温血動物の治療において使用するための医薬の製造におけるその使用に関する。本発明は、更にa5b1を阻害し、そして更に他のインテグリンに対して適当な選択的(諸)特性を示す化合物にも関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式I:
【化1】

[式中:
Xは、O、N−R又はS(O)であり、ここにおいて、xは、0、1又は2であり;
m及びnは、それぞれ独立に0、1又は2であり;
以下の記号:
【化2】

は、単結合又は非存在であり;
Yは、C又はNであり、但し、以下の記号:
【化3】

が単結合である場合、Yは、Cであることを条件とし;
は、H或いは(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ヘテロシクロアルキル(C−C)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキルから選択される所望により置換されていてもよい基であるか;或いはRは、以下の式:
【化4】

[式中、以下の記号:
【化5】

は、接続の点を示し、そしてZは、所望により置換されていてもよい(C−C)アルキレン、(C−C)アルケニレン、(C−C)アルキニレンであるか、又は非存在であり、そしてRは、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキレン、ヘテロシクロアルキル(C−C)アルキレン、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキルから選択される所望により置換されていてもよい基である]
であるか;或いはRは、以下の式:
【化6】

[式中、以下の記号:
【化7】

は、接続の点を示し、Zは、所望により置換されていてもよい(C−C)アルキレン、(C−C)アルケニレン、(C−C)アルキニレン、NR(C−C)アルキレンであり、ここにおいて、Rは、H又は(C−C)アルキルであるか、或いは非存在であり、そしてRは、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキレン、ヘテロシクロアルキル(C−C)アルキレン、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル又はNR’R’’から選択される所望により置換されていてもよい基であり、ここにおいて、R’及びR’’は、それぞれ独立にH或いは(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキレン、ヘテロシクロアルキル(C−C)アルキレン、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキルであるか、或いはこれらが接続している窒素と一緒に選択され、R’及びR’’は、所望により置換されていてもよい3、4、5、6又は7員の環を形成する]
であるか;或いはRは、
1aO−(C−C)アルキレンであり、ここにおいて、R1aは、H、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、(C−C)アルキルC(O)−、R1b1cNC(O)−であり、ここにおいて、R1b及びR1cは、それぞれ独立にH、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキレン、ヘテロシクロアルキル(C−C)アルキレン、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキルであるか、或いはこれらが接続している窒素原子と一緒に選択され、R1b及びR1cは、所望により置換されていてもよい3、4、5、6又は7員の環を形成し;
2a、R2b及びR2cは、それぞれ独立にH、ハロ、ヒドロキシ、(C−C)アルキル又は(C−C)アルコキシであるか、又はR2a、R2b及びR2cの二つが同一炭素に接続している場合、これらはオキソを形成することができ;
、A、A及びAの少なくとも一つはNであり、そして他はCであり;
3a、R3b、R3c及びR3dは、それぞれ独立にH、ハロ、(C−C)アルキル又は(C−C)アルコキシであるか、又はA−AのいずれかがNである場合、非存在であり;
は、H、(C−C)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキルであり;そして
は、(C−C)アルキル又はハロから選択される少なくとも一つの基でオルト置換されているアリールであり、そしてこれは、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ又はハロから選択される1又は2個の基で所望により更に置換されていてもよく、但し、Xが、N−S(O)Meである場合、Rは、以下の式
【化8】

であることを条件とし、ここにおいて、R5a及びR5bは、それぞれ独立にハロ又は(C−C)アルキルである]
の化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩、プロドラッグ又は水和物。
【請求項2】
YがNであり、そして以下の記号:
【化9】

が非存在である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
YがCである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
YがCであり、そして以下の記号:
【化10】

が、単結合である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
式I中の以下の式:
【化11】

の基が、以下の式:
【化12】

[式中、Xは、請求項1において定義したとおりである]
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
式I中の以下の式:
【化13】

の基が、以下の式:
【化14】

[式中、nは、1又は2であり;そしてR2a、R2b、R2c、X及びRは、請求項1において定義したとおりである]
であり;そして式I中の以下の式:
【化15】

の基が、以下の式:
【化16】

[式中、R3a、R3b、R3c及びR3dは、それぞれ独立にH、ハロ、(C−C)アルキル又は(C−C)アルコキシである]
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
式Iの化合物中の以下の式::
【化17】

の基が、以下の式:
【化18】

[式中、R3b、R3c及びR3dは、それぞれ独立にH、ハロ、(C−C)アルキル又は(C−C)アルコキシである]
である、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
XがOである、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
Xが、N−Rであり、ここにおいて、Rは、アラルキル又はヘテロアラルキルから選択される所望により置換されていてもよい基であるか、或いは以下の式:
【化19】

[式中、R、R、Z及びZは、請求項1において定義したとおりであり、そして以下の記号:
【化20】

は、接続の点を示す]
である、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
Xが、N−Rであり、そしてRが、以下の式:
【化21】

[式中、R及びZは、請求項1において定義したとおりであり、そして以下の記号:
【化22】

は、接続の点を示す]
である、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
が非存在であり、そしてRが、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキレン、アリール又はヘテロアリールから選択される所望により置換されていてもよい基である、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
Xが、N−Rであり、そしてRが、以下の式:
【化23】

[式中、R及びZは、請求項1において定義したとおりであり、そして以下の記号:
【化24】

は、接続の点を示す]
である、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
が非存在であり、そしてRが、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキレン、アリール又はヘテロアリールから選択される所望により置換されていてもよい基である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
XがN−Rであり、そしてRが、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキレン、アリール、ヘテロアリール、アラルキル及びヘテロアラルキルから選択される所望により置換されていてもよい基である、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
が、所望により置換されていてもよいアラルキルである、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
2a及びR2bが、それぞれ独立にH、ハロ、(C−C)アルキル又は(C−C)アルコキシである、請求項1ないし15のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
が、以下の式:
【化25】

[式中、R5aは、クロロ又は(C−C)アルキルであり;
そしてR5eは、Hクロロ又は(C−C)アルキルであり;そして
以下の記号:
【化26】

は、接続の点を示す]
の基である、請求項1ないし16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
5a及びR5eが、両方ともクロロである、請求項18に記載の化合物。
【請求項19】
がHである、請求項1ないし18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
3−[1’−(N−アセチルグリシル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル]−N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−L−アラニン、及び
N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−3−{5−[4−(フェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}−L−アラニン
以外である、請求項1ないし19のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項21】
N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−3−[1’−(メチルスルホニル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル]−L−アラニン;
N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−3−[1’−(プロピルスルホニル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル]−L−アラニン;
N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−3−[1’−(2−チエニルスルホニル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル]−L−アラニン;
N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−3−{1’−[(1−ヒドロキシシクロプロピル)カルボニル]−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル}−L−アラニン;
N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−3−[1’−(3−フルオロベンゾイル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル]−L−アラニン;
N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−3−[1’−(4−フルオロベンジル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル]−L−アラニン;
3−(1’−ベンジル−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル)−N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−L−アラニン;
N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−3−[1’−(4−メチルベンジル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル]−L−アラニン;
3−[1’−(4−シアノベンジル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル]−N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−L−アラニン;
3−[1’−(4−クロロベンジル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル]−N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−L−アラニン;
3−(5−{4−[(ベンジルオキシ)カルボニル]ピペラジン−1−イル}ピリジン−2−イル)−N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−L−アラニン;
3−[1’−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル]−N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−L−アラニン;
3−[1’−(2,1−ベンゾイソオキサゾール−3−イルカルボニル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル]−N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−L−アラニン;
N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−3−[1’−(キノリン−4−イルカルボニル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル]−L−アラニン;
N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−3−{1’−[(2,5−ジメチル−3−チエニル)カルボニル]−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル}−L−アラニン;
3−[1’−(4−シアノ−2−メトキシベンゾイル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル]−N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−L−アラニン;
3−[1’−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルカルボニル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル]−N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−L−アラニン;
N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−3−{1’−[(2−メトキシピリジン−3−イル)カルボニル]−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル}−L−アラニン;
N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−3−[1’−(2,5−ジフルオロベンジル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル]−L−アラニン;
N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−3−{5−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]ピリジン−2−イル}−L−アラニン;
3−[5−(4−シクロペンチルピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル]−N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−L−アラニン;
N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−3−{1’−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル}−L−アラニン;
N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−3−[1’−(4−メトキシベンジル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル]−L−アラニン;
N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−3−(1’−{4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル)−L−アラニン;
3−{1’−[4−(アミノカルボニル)ベンジル]−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル}−N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−L−アラニン;及び
N−(2,6−ジクロロベンゾイル)−3−[1’−(4−フルオロ−3−メチルベンゾイル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−3,4’−ビピリジン−6−イル]−L−アラニン;
から選択される化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩、プロドラッグ又は水和物。
【請求項22】
請求項1ないし21のいずれか1項に記載の式Iの化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩、プロドラッグ又は水和物を、医薬的に受容可能な担体、希釈剤又は賦形剤と共に含んでなる医薬組成物。
【請求項23】
癌の併用治療のための、請求項1ないし21のいずれか1項に記載の式Iの化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩、プロドラッグ又は水和物、及び更なる抗腫瘍剤を含んでなる医薬製品。
【請求項24】
医薬として使用するための、請求項1ないし21のいずれか1項に記載の式Iの化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩、プロドラッグ又は水和物。
【請求項25】
病理学的血管新生性疾病、血栓症、冠動脈心疾患、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、腫瘍、骨粗鬆症、炎症、自己免疫性疾病、又は感染の治療のために有用なインテグリン阻害剤である、請求項1ないし21のいずれか1項に記載の式Iの化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩、プロドラッグ又は水和物。
【請求項26】
a5b1によって仲介される疾病又は症状の治療の方法であって、請求項1ないし21のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩、プロドラッグ又は水和物を、このような治療を必要とする患者に投与することを含んでなる方法。
【請求項27】
癌の治療のための、このような治療を必要とする温血動物における、有効な量の請求項1ないし21のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩、プロドラッグ又は水和物を前記動物に投与することを含んでなる方法。
【請求項28】
以下の工程を特徴とする、請求項1において定義したとおりの式(I)の化合物の調製のための方法:
方法(a) YがCであり、そして以下の記号:
【化27】

が単結合である式Iの化合物の調製のための、以下の式VI:
【化28】

[式中、X、R2a、R2b、R2c、m及びnは、必要な場合いずれもの官能基が保護されていることを除き、請求項1において定義したとおりである]
の化合物又はそのエステルの、以下の式VII:
【化29】

[式中、A、A、A、A、R3a、R3b、R3c、R3d、R及びRは、必要な場合いずれもの官能基が保護されていることを除き、請求項1において定義したとおりであり、
そしてLgは、脱離基である]
の化合物との、適した触媒の存在中のカップリング;或いは
方法(b) XがNRであり、そしてRが式RS(O)−の基である式Iの化合物の調製のための、以下の式Ia:
【化30】

[式中、A、A、A、A、R2a、R2b、R2c、R3a、R3b、R3c、R3d、R、R、X、Y、m及びnは、必要な場合いずれもの官能基が保護されていることを除き、請求項1において定義したとおりである]
の式Iの化合物の、以下の式VIII:
【化31】

[式中、Rは、必要な場合いずれもの官能基が保護されていることを除き、請求項1において定義したとおりであり、
そしてLgは、脱離基である]
の化合物との、塩基の存在中の反応;或いは
方法(c) XがNRであり、そしてRが式RC(O)−の基である式Iの化合物の調製のための、方法(b)に関連して定義したとおりの式Iaの式Iの化合物の、以下の式IX:
COOH 〔式IX〕
[式中、Rは、必要な場合いずれもの官能基が保護されていることを除き、請求項1において定義したとおりである]
の化合物、又はその反応性の誘導体との、塩基の存在中のカップリング;或いは
方法(d) 式Iの化合物中の以下の記号:
【化32】

が非存在である式Iの化合物の調製のための、以下の記号:
【化33】

が単結合である式Iの化合物の還元;或いは
方法(e) 以下の式X:
【化34】

[式中、A、A、A、A、R2a、R2b、R2c、R3a、R3b、R3c、R3d、R、X、Y、m及びnは、必要な場合いずれもの官能基が保護されていることを除き、請求項1において定義したとおりである]
の化合物の、以下の式XI:
COOH 〔式XI〕
[式中、Rは、必要な場合いずれもの官能基が保護されていることを除き、請求項1において定義したとおりである]
の化合物、又はその反応性の誘導体とのカップリング;或いは
方法(f) XがNRであり、そしてRが、所望により置換されていてもよい(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ヘテロシクロアルキル(C−C)アルキル、アラルキル又はヘテロアラルキルである式Iの化合物の調製のための、方法(b)に関連して定義したとおりの式Iaの式Iの化合物の、以下の式XII:
−Lg 〔式XII〕
[式中、Rは、所望により置換されていてもよい(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ヘテロシクロアルキル(C−C)アルキル、アラルキル又はヘテロアラルキルであり、そして
Lgは、脱離基である]
の化合物との、塩基の存在中の反応;或いは
方法(g) XがNRであり、そしてRが、R’HNC(O)−の基である式Iの化合物の調製のための、方法(b)に関連して定義したとおりの式Iaの式Iの化合物の、以下の式XIII:
R’N=C(O) 〔式XIII〕
[R’は、必要な場合いずれもの官能基が保護されていることを除き、請求項1において定義したとおりである]
のイソシアン酸塩との反応;或いは
方法(h) XがNRであり、そしてRが、アリール又はヘテロアリールである式Iの化合物の調製のための、方法(b)に関連して定義したとおりの式Iaの式Iの化合物の、アリール又はヘテロアリールボロン酸、又はそのエステルとの、適した触媒の存在中のカップリング;或いは
方法(i) YがCであり、そして以下の記号:
【化35】

が単結合である式Iの化合物の調製のための、以下の式XIV:
【化36】

[式中、X、R2a、R2b、R2c、m及びnは、必要な場合いずれもの官能基が保護されていることを除き、本明細書中で先に定義したとおりであり、そしてLgは脱離基である]
の化合物の、以下の式XV:
【化37】

[式中、A、A、A、A、R3a、R3b、R3c、R3d、R及びRは、必要な場合いずれもの官能基が保護されていることを除き、本明細書中で先に定義したとおりであり、
そしてLgは、脱離基である]
の化合物、又はそのエステルとの、適した触媒の存在中のカップリング;或いは
方法(j) YがNである式Iの化合物の調製のための、方法(a)に関連して本明細書中で先に定義したとおりの式VIIの化合物の、以下の式XVI:
【化38】

[式中、X、R2a、R2b、R2c、m及びnは、必要な場合いずれもの官能基が保護されていることを除き、本明細書中で先に定義したとおりである]
の化合物との、適した遷移金属触媒及び塩基の存在中の反応;
であって、並びに、その後、必要ならば(任意の順序で):
(i)式Iの化合物を、もう一つの式Iの化合物に転換すること;
(ii)いずれもの保護基を除去すること;及び
(iii)式Iの化合物の医薬的に受容可能な塩を形成すること;
を含んでなる方法。
【請求項29】
請求項28において定義したとおりの式VII、X及びXVの化合物から選択される化合物、又はその塩。

【公表番号】特表2009−516730(P2009−516730A)
【公表日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−541813(P2008−541813)
【出願日】平成18年11月22日(2006.11.22)
【国際出願番号】PCT/GB2006/004338
【国際公開番号】WO2007/060409
【国際公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】