説明

M3ムスカリン性アセチルコリン受容体アンタゴニスト

ムスカリン性アセチルコリン受容体アンタゴニストおよびその使用法が提供される

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は新規なチアゾールアニリン化合物、医薬組成物、その製法、およびMムスカリン性アセチルコリン受容体介在疾患の治療におけるその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
末梢および中枢神経系のコリン作動性ニューロンより放出されるアセチルコリンは、2つの主たるクラスのアセチルコリン受容体−ニコチン性およびムスカリン性アセチルコリン受容体との相互作用を介して多種の生物学的プロセスに影響を与える。ムスカリン性アセチルコリン受容体(mAChR)は、7回膜貫通ドメインを有するG−蛋白結合受容体のスーパーファミリーに属する。M1−M5と称される、mAChRの5種のサブタイプがあり、各々、別個の遺伝子の産物である。これら5種のサブタイプは、各々、独特な薬理学的特性を示す。ムスカリン性アセチルコリン受容体は、脊椎動物の組織に広く分布しており、これらの受容体は阻害作用および興奮作用の両方を介在しうる。例えば、気道、膀胱および胃腸管に見られる平滑筋では、MmAChRは収縮応答を介在する(1989年、The Muscarinic Receptors. The Humana Press、Inc.、Clifton、NJ)。
【0003】
ムスカリン性アセチルコリン受容体の機能不全が種々の病態生理学的状態にて注目されている。例えば、喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD)においては、炎症性症状が、肺平滑筋を供給し、迷走神経刺激の後のアセチルコリン放出の増加を惹起する、副交感神経における阻害性Mムスカリン性アセチルコリン自己受容体機能の喪失をもたらす。このmAChRの機能不全はMmAChRの刺激の亢進によって媒介される気道過敏性をもたらす。同様に、炎症性腸疾患(IBD)における胃腸管の炎症はMmAChR介在の過剰運動性をもたらす(Oprins,J. C. J.、HP. MeijerおよびJ. A. Groot. 2000、Tumor Necrosis Factor−{alpha} Potentiates Ion Secretion Induced by Muscarinic Receptor Activation in the Human Intestinal Epithelial Cell Line HT29cl.19A. Ann NY Acad Sci 915:102−106)。膀胱の過剰収縮による失禁もまた、MmAChRの刺激の亢進によって媒介されることが明らかにされた。かくして、サブタイプ−選択性mAChRアンタゴニストの同定は、これらのmAChR−介在疾患における治療薬として有用である。
【0004】
種々の病態の治療に抗ムスカリン性受容体治療薬を使用することを支持する多数の証拠があるにも拘わらず、臨床において相対的にはほとんど抗ムスカリン性化合物は使用されていない。かくして、MmAChRでの遮断を惹起する能力を有する新規な化合物に対する要求がなおも存在する。喘息、COPD、IBDおよび尿失禁などの、MmAChRの刺激の亢進に付随する症状が、mAChR結合の阻害剤である化合物により利益を受けるであろう。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ムスカリン性アセチルコリン受容体(mAChR)介在疾患(アセチルコリンがMmAChRに結合するところの疾患)の治療方法であって、有効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む方法を提供する。
本発明はまた、哺乳動物においてアセチルコリンとその受容体との結合を阻害する方法であって、上記した哺乳動物に有効量の式(I)の化合物を投与することを含む方法に関する。
本発明はまた、式(I)の新規な化合物、および式(I)の化合物および医薬担体または希釈体を含む医薬組成物を提供する。
【0006】
本発明にて有用な式(I)の化合物およびその塩は、構造式:
【化1】

式(I)
【0007】
[式中:
は水素またはハロゲン原子;ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、ペンタフルオロエチル、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、アリールC1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルコキシC1−4アルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルコキシ、C1−4アルコキシカルボニル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4アルキルスルホニルオキシ、C1−4アルキルスルホニルC1−4アルキル、アリールスルホニル、アリールスルホニルオキシ、アリールスルホニルC1−4アルキル、C1−4アルキルスルホンアミド、C1−4アルキルアミド、C1−4アルキルスルホンアミドC1−4アルキル、C1−4アルキルアミドC1−4アルキル、アリールスルホンアミド、アリールカルボキサミド、アリールスルホンアミドC1−4アルキルまたはアリールカルボキサミドC1−4アルキル基;ROCO(CH)p、RCON(R)(CH)p、RNCO(CH)pまたはRNSO(CH)p基(ここでRおよびRの各々は、独立して、水素原子およびC1−4アルキル基からなる群より選択されるか、またはRはC3−6アザシクロアルカンまたはC3−6(2−オキソ)アザシクロアルカン環の一部を形成し、pは0または1ないし4の整数である);およびAr−Z基(ここでArは置換されていてもよいフェニル環または置換されていてもよい5−または6−員の芳香族複素環式環を表し、Zは結合手、O、SまたはCHを表す)からなる群より選択され;
は水素原子およびC1−4アルキル基からなる群より選択され;
qは1または2であり;
【0008】
Aは式(a)、(b)、(c)および(d):
【化2】

【0009】
(式中:
Arは置換されていてもよいフェニル環または置換されていてもよい5−または6−員の芳香族複素環式環、および置換されていてもよい二環式環系からなる群より選択され;
ArおよびArは、独立して、置換されていてもよいフェニル環および置換されていてもよい5−または6−員の芳香族複素環式環からなる群より選択され;および
Yは結合手、−NHCO−、−CONH−、−CH−および−(CH(CH−(ここで、YはO、S、SOまたはCOであり、mおよびnは、m+nの合計が0または1であるように、各々、0または1である)からなる群より選択される)
で示される基である;ただし、Aが式(a)の基である場合、Ar中、カルボキサミド部分に対してオルト位にあるいずれの置換基も必然的に水素またはメトキシ基であり;
rおよびsは、r+sの合計が1ないし4の整数に等しくなるように、独立して、0ないし3の整数であり;および
Vは結合手、OまたはSを表す]
で示される。
【0010】
上記した式(I)の化合物中のアルキル基または部分は、直鎖であっても、分岐鎖であってもよい。使用可能なアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルおよびイソプロピル、t−ブチル、sec−ブチル等のその分岐状の異性体を包含する。
がアリールC1−4アルコキシ、アリールスルホニル、アリールスルホニルオキシ、アリールスルホニルC1−4アルキル、アリールスルホンアミド、アリールカルボキサミド、アリールスルホンアミドC1−4アルキル、アリールカルボキサミドC1−4アルキル、アロイル、アロイルC1−4アルキルまたはアリールC1−4アルカノイル基である場合、アリール部分は所望により置換されていてもよいフェニル環または所望により置換されていてもよい5または6−員の複素環式環より選択されうる。R基中のアリール部分は水素、ハロゲン、アミノ、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルキルアミノ、C1−4ジアルキルアミノ、C1−4アルキルアミド、C1−4アルカノイルまたはRNCO(ここで、RおよびRは、各々、独立して、水素原子またはC1−4アルキル基である)から選択される1個またはそれ以上の置換基で置換されていてもよい。
【0011】
式(I)の化合物中にあるハロゲン原子は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素であってもよい。
qが2である場合、置換基Rは同一であっても、異なっていてもよい。
所望により置換されていてもよい5−または6−員の複素環式芳香族環は、Ar、Ar、ArまたはArの基について定義されるように、O、NまたはSから選択される1ないし4個のヘテロ原子を含有しうる。該環が2ないし4個のヘテロ原子を含有する場合、1個はO、NおよびSから選択されることが好ましく、残りのヘテロ原子はNであることが好ましい。5および6−員の複素環基の例として、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、トリアゾリル、トリアジニル、ピリダジル、ピリミジニル、ピラゾリル、イソチアゾリルおよびイソキサゾリルが挙げられる。
【0012】
Arについての二環式、例えば二環式芳香族または複素芳香族の環系の例として、ナフチル、インダゾリル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンズイソチアゾリル、キノリニル、キノキソリニル、キナゾリニル、シンノリニル、イソキノリニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジル、ピロロ[3,2−b]ピリジル、ピロロ[3,2−c]ピリジル、チエノ[3,2−b]チオフェニル、1,2−ジヒドロ−2−オキソ−キノリニル、3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ベンズオキサジニル、1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドリルが挙げられる。
【0013】
Ar、ArまたはAr環は、各々、独立して、水素またはハロゲン原子、またはヒドロキシ、オキソ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキレンジオキシ、C1−4アルカノイル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4アルキルスルフィニル、C1−4アルキルチオ、RSON(R)−、RNSO−、RN−、RNCO−またはRCON(R)−基(ここで、RおよびRの各々は独立して水素原子またはC1−4アルキル基であるか、またはRは一緒になってC3−6アルキレン鎖を形成する)から選択される1個またはそれ以上の置換基により所望により置換されていてもよい。
【0014】
あるいはまた、ArおよびArは、上記したように、C1−2アルキルまたはRN−基により置換されてもよい1個またはそれ以上の5−または6−員の複素環式環で所望により置換されていてもよく、ここでRおよびRは上記と同意義である。
環中にて相互にオルト位にあるArおよびArの置換基は連結して5−または6−員環を形成してもよい。
【0015】
医薬として用いる場合の式(I)の塩は生理学上許容されなければならないということが理解されよう。適当な生理学上許容される塩は当業者に明らかであり、例えば、無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸またはリン酸;および有機酸、例えば、コハク酸、マレイン酸、酢酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸またはナフタレンスルホン酸で形成される酸付加塩を包含する。他の生理学上許容されない塩、例えば、シュウ酸塩は、例えば、式(I)の化合物の単離にて使用され、本発明の範囲内に含まれる。式(I)の化合物の溶媒和物および水和物も本発明の範囲内に含まれる。
【0016】
式(I)の化合物のある物は1またはそれ以上の当量の酸と酸付加塩を形成しうる。本発明はその範囲内に可能なすべての化学量論的または非化学量論的形態を包含する。
式(I)の化合物はシクロヘキシル環での配置に関してシス−およびトランス−異性体の形態にて存在しうる。Aが基(c)を示す場合、化合物はまたその二重結合の回りの幾何異性体として存在してもよい。本発明は、その範囲内に、かかる混合物を含め、すべての異性体を包含する。本発明の化合物はシクロヘキシル環に関してトランス配置にあることが好ましい。Aが基(c)である式(I)の化合物の場合、二重結合のトランス配置が好ましい。
【0017】
式(I)の化合物において、Rはハロゲン原子、メチル、シアノ、アセチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシまたはトリフルオロメトキシ基から選択される置換基であることが好ましい。また、RはArZ基(ここで、Zは結合手であり、Arは所望によりメチル基で置換されていてもよく、少なくとも1個のNおよび1個のO原子を含有する、5−または6−員環のヘテロサイクルである)であることが好ましい。qは1であることが好ましい。Rは水素原子であることが好ましい。
【0018】
A基が式(a)の基である場合、Arの好ましい例として、所望により置換されていてもよいフェニル、インドリル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジル、シンノリニル、キノリニル、ベンゾ[b]フラニルまたはピロロピリジルが挙げられる。
A基が式(b)の基である場合、Arの好ましい例として、所望により置換されていてもよいフェニルが挙げられ、Yは結合手であることが好ましく、Arの好ましい例として、所望により置換されていてもよいフェニル、ピリジル、ピリミジニル、イソキサゾリル、オキサゾリルまたはオキサジアゾリルが挙げられる。
A基が式(c)の基である場合、Arの好ましい例として、所望により置換されていてもよいフェニルが挙げられる。
【0019】
Ar、ArまたはAr環は、各々独立して、水素またはハロゲン原子、シアノ、メトキシ、トリフルオロメチル、メチレンジオキシ、アセチル、アセチルアミノ、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、メチルアミノスルホニル、メチルスルホニルアミノまたはメチルアミノカルボニル基から選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されてもよい。
式(I)の化合物に含まれる置換されている複素芳香族環系のある物は1種またはそれ以上の互変異性体の形態にて存在してもよい。本発明はその範囲内に混合物を含めかかるすべての互変異性体の形態を包含する。
【0020】
本発明の個々の化合物は、以下に具体的に例示かつ列挙した化合物:
トランス−3−(2−(1−(4−(4−キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−3−(2−(1−(4−(3−(3−メチルスルホニル)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(2−インドリル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(3−(3−ピリジル)フェニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(3−インドリル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(4−キノリニル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−6−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−6−メトキシ−3−(2−(1−(4−(4−キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
【0021】
トランス−6−メトキシ−3−(2−(1−(4−(3−ピロロ[2,3−b]ピリジル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)ベンゾイル)アミノ)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−アセチルアミノ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(6−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ)−2H−ベンズオキサジニル)カルボキサミド)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(6−(1,2−ジヒドロ−2−オキソ)キノリニル)プロペノイル)アミノ)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−フルオロ−4−アセチルアミノ)フェニルプロペノイル)アミノ)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(8−(1,2−ジヒドロ−2−オキソ)キノリニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(3−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−ピロロ[2,3−b]ピリジル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
【0022】
トランス−(E)−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(5−(3−メチル)イソキサゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(4−フルオロ)フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(2,5−ジフルオロ)フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2,4−ジフルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2,5−ジフルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−フェニルプロパノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(4−メトキシ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−アセチル)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
【0023】
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(4−アセチル)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−シアノ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−シアノ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(5−(3−メチル)イソキサゾリル)ベンゾイル)アミノ)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(Z)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−ピリジル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(1−(4−フルオロ)ナフチル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(6−ベンゾジオキサニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−(5−フルオロ)インドリル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−(1−メチル)ベンズイミダゾリル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
【0024】
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(7−ベンゾフラニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(5−(3−メチル)インドリル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(6−(2,3−ジヒドロ−2−オキソ)インドリル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(2−ベンゾフラニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(4−(2−メチル)インドリル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(5−ベンズイミダゾリル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2,3−メチレンジオキシ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−(1−(2−オキソ)ピロリジニル))フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(2−インドリルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
【0025】
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(2−ベンゾチオフェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−(3−ブロモ)チオフェニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−ピリジル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(5−ピリミジニル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(4−シアノフェニル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−チオフェニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−フラニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−チオフェニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−フラニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(4−キノリニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
【0026】
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(5−ピリミジニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(2,4−ジフルオロ)フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(6−(2−アミノ)ベンゾチアゾリル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(6−(2−メチル)ベンゾチアゾリル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(4−メチルアミノカルボニル)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(5−(2−アミノ)ベンズオキサゾリル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(1−ピラゾリル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(2−チオフェニル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−ベンゾチオフェニル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−(5−メチル)−1,3,4−オキサジアゾリル)ベンゾイル)アミノ)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
【0027】
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−ナフチル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(5−(3−アセチル)インドリル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)ベンゾイル)アミノ)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(5−(2−メチル)ベンズイミダゾリル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−(2−アセチル)フラニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(6−(2−アミノ)ベンズオキサゾリル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(2−ベンゾチオフェニル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−チエニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(5−キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
【0028】
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(8−(1,4−ジヒドロ−4−オキソ)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−アセトアミド−2−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−アセチル)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−フルオロ)フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(2,4−ジフルオロ)フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(2−ナフチル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(7−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ)−2H−ベンズオキサジニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(2−フルオロ)フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(5−(2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−7−メタンスルホニルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
【0029】
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(2−インドリル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(2−ベンゾチオフェニル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−チエニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(5−キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−ピロロ[2,3−b]ピリジル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(8−(1,4−ジヒドロ−4−オキソ)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(2−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)イソキサゾリル)−3−(2−(1−(4−(2−フルオロ)フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
【0030】
トランス−7−(3−(5−メチル)イソキサゾリル)−3−(2−(1−(4−(4−フルオロ)フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(2−(5−メチル)オキサゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(3−(5−メチル)イソキサゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(5−ピリミジル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−ピリミジニル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(3−(5−メチル)イソキサゾリル)−3−(2−(1−(4−(5−(2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;および
トランス−3−(2−(1−(4−(3−(2−(5−メチル)オキサゾリル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
を包含する。
【0031】
好ましい化合物は:
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−ピロロ[2,3−b]ピリジル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(2−ナフチルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(8−(1,4−ジヒドロ−4−オキソ)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(2−ナフチル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(2−ナフチル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−メトキシ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−メトキシ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(7−(1,2−ジヒドロ−2−オキソ)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
【0032】
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−(5−エチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)ベンゾイル)アミノ)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(1−ナフチル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(6−(2,3−ジヒドロ−2−オキソ)インドリル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(5−(2,3−ジヒドロ−2−オキソ)インドリル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(6−(1,2−ジヒドロ−2−オキソ)キノリニル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(7−(1,2−ジヒドロ−2−オキソ)キノリニル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(6−キノキサリニル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(6−(3,4−ジヒドロ−2−オキソ)−2H−ベンズオキサジニル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−フルオロ−5−アセトアミド)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(5−(2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
【0033】
トランス−3−(2−(1−(4−(3−(2−(4−メチル)オキサゾリル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(3−トリフルオロメチルベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−ピリミジニル)−3−(2−(1−(4−(5−(2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(2−ピリジル)−3−(2−(1−(4−(3−(2−シアノ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(2−ピリジル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−シアノ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;および
トランス−(E)−7−(2−ピリジル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−シアノ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
を包含する。
【0034】
最も好ましい化合物は:
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(5−キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(5−(8−フルオロ)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(5−(2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(5−(2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−7−メタンスルホニルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(5−(8−クロロ−2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−7−メタンスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(2−ピリジル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(2−ピリミジル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(1−ピロリジニルカルボニル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(1−ピロリジニルカルボニル)−3−(2−(1−(4−(3−ピロロ[2,3−b]ピリジル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
【0035】
トランス−3−(2−(1−(4−(5−(8−フルオロ−2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(5−(8−フルオロ−2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
【0036】
これらの化合物はその遊離塩基またはその生理学上許容される塩、特に一塩酸塩または一メシラート塩の形態であってもよい。本発明はまた、式(I)の化合物の製法であって、
(a)式(II):
【化3】

式(II)
[式中、R、Rおよびqは上記と同意義である]
で示される化合物を、式(III):
A−COX
式(III)
[式中、Aは上記と同意義であり、Xはハロゲン原子または活性化エステルの残基である]
で示される化合物と反応させるか;
【0037】
(b)式(I)の化合物を調製するために、式(II)の化合物を、A−BrまたはA−IあるいはA−OSOCFの化合物と、一酸化炭素およびトリス−ビス−トリフェニルホスフィンパラジウム(II)ブロミドなどの触媒の存在下で反応させるか;
【0038】
(c)RがAr−Zで、Zが結合手であるところの、式(I)の化合物を調製するために、式(IV):
【化4】

式(IV)
[式中、RおよびAは上記と同意義であり、1個のR1aは基Wを表し、ここでWはハロゲン原子またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基であるか、またはWはボロン誘導体、例えばボロン酸官能基B(OH)またはトリアルキルスズ、例えばSnBu3、ハロゲン化亜鉛またはハロゲン化マグネシウムなどの金属官能基から選択されるM基であり、qが2である場合、他のR1aはRである]
で示される化合物を、Ar−Wの化合物(ここで、WがM基である場合、Wはハロゲン原子またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基であるか、またはWがハロゲン原子またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基である場合、WはM基である)と反応させるか;
【0039】
(d)RがAr−Zであり、ZがOまたはSである、式(I)の化合物を調製するために、式(V):
【化5】

式(V)
[式中、RおよびAは上記と同意義であり、1個のR1bはZH基を表し、qが2である場合、他のR1bはRを表す]
で示される化合物を、Ar基の導入に供する試薬と反応させるか;
【0040】
(e)Yが結合手であるところの、式(I)の化合物を調製するために、式(VI):
【化6】

式(VI)
[R、R、Ar、Wおよびqは上記と同意義である]
で示される化合物を、Ar−Wの化合物(ここで、WがM基である場合、Wはハロゲン原子またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基であるか、あるいはWがハロゲン原子またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基である場合、WはM基である)と反応させるか;
【0041】
(f)式(I)のある化合物を、式(I)の別の化合物に相互変換し、例えば、(i)Rが水素であるところの式(I)の化合物をアルキル化し、(ii)一のRをアルコキシ(例えば、メトキシ)からヒドロキシに変換し、あるいは(iii)Rをヒドロキシからスルホニルオキシ、例えばアルキルスルホニルオキシまたはトリフルオロメタンスルホニルオキシに変換するか;(iv)YがSであるところの化合物を、YがSOであるところの化合物に変換するか、あるいは(v)YをCOからCHに変換するか;
【0042】
(g)式(I)の化合物のシス−およびトランス−異性体を慣用方法、例えば、クロマトグラフィーまたは結晶化により分離し、所望によりその後、式(I)の塩を形成させる
ことを含む、方法を提供する。
【0043】
方法(a)はアミド結合を形成させるための慣用手段を用いて行うことができる。Xが活性化エステルの残基である場合、これは、例えば1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドなどのカルボジイミドで形成され得る。該反応は、ジクロロメタンなどの溶媒中で行われうる。
【0044】
方法(c)による式(IV)の化合物とArの反応または方法(e)による式(VI)の化合物とAr−Wの反応は、遷移金属、例えばビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリドまたはテトラキス−トリフェニルホスフィンパラジウム(0)などのパラジウム触媒の存在下で行われてもよい。MがB(OH)などのボロン酸官能基である場合、該反応は塩基性条件下、例えばジオキサンなどの適当な溶媒中で水性炭酸ナトリウムを用いて実施されてもよい。Mがトリアルキルスタンニルである場合、該反応はキシレンまたはジオキサンなどの不活性溶媒中で所望によりLiClの存在下で行われてもよい。Mがハロゲン化亜鉛またはマグネシウムである場合、該反応はテトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒中で行われてもよい。置換基Wは、好ましくは、臭素などのハロゲン原子、またはトリフルオロメチルスルホニルオキシなどのスルホニルオキシ基であり;Wは、好ましくは、トリアルキルスタンニルまたはB(OH)などのM基である。
【0045】
方法(d)にて、Ar基を導入するのに供する試薬は、好ましくは、式:Ar−Hal(式中、Halはハロゲン原子である)で示される化合物である。該反応は、ジメチルホルムアミドなどの溶媒中、炭酸カリウムなどの塩基の存在下で行われてもよい。
方法(f)による相互変換反応は当該分野にて周知の方法を用いて行われてもよい。
【0046】
式(II)の化合物は、式(VII):
【化7】

式(VII)
[式中、Rおよびqは上記と同意義である]
で示される化合物を対応するケトンに変換し、つづいて還元的アミノ化に付すことで調製されてもよい。この操作は、(i)水性酸の存在下でケタールをケトンに変換し;つづいて(ii)該ケトンをRNHまたは酢酸アンモニウムと還元剤の存在下で還元的アミノ化に付す、当該分野にて周知の方法により行われうる。利用され得る適当な還元剤は、酸性条件下のホウ水素化ナトリウム、シアノホウ水素化ナトリウムまたはトリアセトキシホウ水素化ナトリウム、あるいは接触水素化還元剤を包含する。該反応は、メタノール、エタノールまたはジクロロエタンなどの溶媒中で行われるのが都合がよい。
【0047】
式(VII)の化合物それ自体は、式(VIII):
【化8】

式(VIII)
[式中、Rおよびqは上記と同意義である]
で示される化合物を、式(IX):
【化9】

式(IX)
で示される化合物と、還元剤の存在下で反応させることで調製されうる。利用され得る適当な還元剤は、酸性条件下のホウ水素化ナトリウム、シアノホウ水素化ナトリウムまたはトリアセトキシホウ水素化ナトリウム、あるいは接触水素化還元剤を包含する。該反応はエタノールまたはジクロロエタンなどの溶媒中で行われるのが都合がよい。
【0048】
式(II)の化合物の個々のシス−およびトランス−異性体は、シス−またはトランス−4−アミノ−シクロヘキサン酢酸(T.P. Johnsonら、J. Med. Chem.、1997、(20)、279−290)から出発し、つづいて官能基を当該分野にて周知の方法を用いて相互変換および/または保護して、式(X):
【化10】

式(X)
[式中、Rは上記と同意義であり、Pは保護基、例えば、トリフルオロアセチルまたはtert−ブトキシカルボニルである]
で示される化合物の個々のシス−またはトランス−異性体を得ることで調製されてもよい。その後、式(X)の化合物を式(VIII)の化合物と上記した還元剤の存在下で反応させ、つづいて標準的方法を用いて脱保護し、Rが上記したとおりの式(II)の化合物の個々の異性体を得る。
【0049】
式(III)の化合物は公知であるか、または標準的操作に従って調製され得る。
式(IV)、(V)または(VI)の化合物は、上記した(a)、(b)、(c)および(d)と類似する方法により調製され得る。Ar、ArおよびArHalの化合物は市販されているか、あるいは標準的方法により調製されてもよい。式(VIII)の化合物(例えば、Rがハロゲン、メトキシ、アセチル、シアノ、カルボン酸またはカルボキシアミド基である化合物)は文献に記載されているか、あるいは公知方法より調製され得る。式(IX)の化合物も同様に文献に記載されている。
【0050】
式(VIII)の化合物(Rがシアノまたはアセチル基である化合物)の、式(VIII)の化合物(RがArZ基であり、Arがオキサジアゾールまたはイソキサゾールであり、Zが結合手である化合物)への変換は、(i)標準的方法を用いて式(XI)の化合物(Rおよびqは上記と同意義である化合物)に変換し;(ii)Rを公知方法を用いてシアノからオキサジアゾリルに変換するか、あるいは公知方法を用いてアセチルからイソキサゾリルに変換し;(iii)式(XI):
【化11】

式(XI)
の化合物を標準的方法を用いて式(VIII)の化合物に脱保護することによりなされうる。
【0051】
次に、実施例を用いて本発明を説明するが、これに限定されるものではない:
記載例1
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
エタノール(150ml)に溶かした1,2−フェニレンジアセトニトリル(7.5g、48ミリモル)を、予めエタノール(3x20ml)で洗浄した、ラネーニッケル(2g)に加えた。ついで、該混合物を振盪させながら50psi圧、50℃で24時間水素添加した。ついで、該反応混合物を室温に冷却し、キーゼルガー床を介して濾過し、エタノール(100ml)を通して洗浄した。濾液を真空下で蒸発させて褐色油を得、それをCHCl中2−10%メタノールで溶出する、シリカゲル(100g)上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物を褐色油として得た(2.45g、35%)。
マススペクトル(API)測定値:148(MH)。C1013Nとして、計算値:147。
【0052】
記載例2
トランス−3−(2−(1−(4−(N−tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(4.3g、20.4ミリモル)を2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(2.0g、13.6ミリモル)およびトランス−2−(1−(4−(N−tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)アセトアルデヒドの1,2−ジクロロエタン(200ml)中混合物に添加し、その混合物を室温で0.5時間攪拌した。該反応混合物をCHCl(100ml)で希釈し、飽和水性KCO(200ml)で、つづいてブライン(100ml)で洗浄した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥させ、ついで真空下で蒸発させてオフホワイト固体を得、それを酢酸エチルで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して標記化合物をオフホワイト固体(3.13g、62%)として得た。
質量スペクトル(API):測定値 373。C2336としての計算値 372。
【0053】
以下の化合物を記載例2と同様の方法にて調製した。
(a)トランス−3−(2−(1−(4−N−tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)エチル−6−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
質量スペクトル(API):測定値 403(MH)。C2438として、計算値 402。
【0054】
b)トランス−3−(2−(1−(4−N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)エチル−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
質量スペクトル(API):測定値 398(MH)。C2435として、計算値 397。
H NMR(CDCl)δ:0.97−1.13(4H,m)、1.22(1H,m)、1.36−1.47(11H,m)、1.71−1.79(2H,m)、1.95−2.04(2H,m)、2.48(2H,m)、2.61(4H,m)、2.90−3.00(4H,m)、3.37(1H,m)、4.35(1H,m)、7.17(1H,d,J=5Hz)、7.36(1H,s)、7.52(1H,d,J=5Hz)。
【0055】
記載例3
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
トランス−2−(2−(1−(4−(N−tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(3.1g、8.3ミリモル)およびトリフルオロ酢酸(5ml)のCHCl(50ml)中混合物を室温で1時間、ついで40℃で1時間攪拌した。該反応混合物をCHCl(100ml)で希釈し、飽和水性KCO(2x100ml)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、真空下で蒸発させて標記化合物を褐色油(2.14g、95%)として得た。
質量スペクトル(API):測定値 273(MH)。C1828として、計算値 272。
【0056】
以下の化合物を記載例3と同様の方法にて調製した。
(a)トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−6−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
質量スペクトル(API):測定値 303(MH)。C1930Oとして、計算値 302。
【0057】
b)トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
質量スペクトル(API):測定値 298(MH)。C1927として、計算値 297。
H NMR(CDCl)δ:0.92−1.18(6H,m)、1.21(1H,m)、1.41(2H,m)、1.75(2H,m)、1.85(2H,m)、2.49(2H,m)、2.60(5H,m)、2.95(4H,m)、7.16(1H,d,J=5Hz)、7.36(1H,s)、7.40(1H,d,J=5Hz)。
【0058】
記載例4
トランス−2−(1−(4−(N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)酢酸メチルエステル
トランス−(4−アミノ)シクロヘキシル酢酸水素サルフェート(T.P. Johnstonら;J. Med Chem.、1977、20(2)、279−290)(27.0g、106ミリモル)、濃HSO(3ml)およびメタノール(300ml)の混合物を還流温度で5時間攪拌した。得られた溶液を濾過し、該濾液を真空下で蒸発させて褐色油(36g)を得た。この物質、トリエチルアミン(36ml;26.1g、259ミリモル)、ジクロロメタン(600ml)およびジ−t−ブチルジカルボナート(25.5g、117ミリモル)の混合物を20℃で18時間攪拌した。得られた溶液を飽和水性NaHCO(500ml)とジクロロメタン(3x200ml)の間に分配し、合した抽出液を乾燥(NaSO)させ、真空下で蒸発させて標記化合物を無色固体(24.6g、86%)として得た。
H NMR(CDCl)δ:1.08(4H,m)、1.43(9H,s)、1.76(3H,m)、2.00(2H,m)、2.20(2H,d,J=7Hz)、3.37(1H,m)、3.66(3H,s)、4.39(1H,brs)。
【0059】
記載例5
トランス−2−(1−(4−(N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)アセトアルデヒド
アルゴン下、−78℃のトランス−2−(1−(4−(N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)酢酸メチルエステル(46.0g、170ミリモル)の乾燥トルエン(920ml)中攪拌溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウム(1M;285ml;285ミリモル)の溶液を0.5時間にわたって滴下した。得られた溶液をさらに0.3時間攪拌し、メタノール(28ml)のトルエン(50ml)中混合液でクエンチし、ついで酒石酸カリウムナトリウム飽和水溶液(1.2L)に注いだ。得られた混合物をエーテル(4x1L)で抽出した。合した有機抽出液を乾燥(NaSO)させ、真空下で蒸発させてワックス状固体を得、それをシリカゲルを用い、10−50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出して精製し、標記化合物(21.77g、53%)を無色固体として得た。
H NMR(CDCl)δ:1.12(4H,m)、1.44(9H,s)、1.78(3H,m)、2.00(2H,m)、2.33(2H,dd,J=7、2Hz)、3.37(1H,m)、4.40(1H,m)、9.75(1H,m)。
【0060】
記載例6
7−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン・臭化水素酸塩
7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(10g)を48%臭化水素酸(350ml)中100℃で4時間攪拌させた。その混合物を20℃に冷却し、ついで真空下にて蒸発乾固させ、標記化合物を(14.5g)を褐色固体として得た。
質量スペクトル(API):測定値 164(MH)。C1013NOとして、計算値 163。
H NMR(DMSO)δ:2.80−3.25(8H,m)、4.42(2H,brs)、6.50−6.70(2H,m)、6.98(1H,d,J=8Hz)、8.86(1H,brs)。
【0061】
記載例7
3−(tert−ブチルオキシカルボニル)−7−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
7−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン・臭化水素酸塩(14.5g)のテトラヒドロフラン(100ml)および水(70ml)中溶液にトリエチルアミン(8g)を、つづいてジ−tert−ブチルジカルボナート(14g)のTHF(20ml)中溶液を添加した。得られた混合物を20℃で16時間攪拌させ、酢酸エチル(200ml)と水(200ml)の間に分配させた。水層を酢酸エチル(100ml)で洗浄した。合した有機抽出液を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(100ml)で洗浄し、乾燥(NaSO)させ、真空下にて蒸発乾固させた。得られた油をシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。酢酸エチル/ヘキサン(10%−30%)で溶出して標記化合物(8g)得た。
質量スペクトル(API):測定値 164(MH−Boc)。C1521NOとして、計算値 263。
H NMR(CDCl)δ:1.48(9H,s)、2.75−2.87(4H,m)、3.40−3.60(4H,m)、4.95(1H,s)、6.50−6.62(2H,m)、6.96(1H,d,J=8Hz)。
【0062】
記載例8
3−(tert−ブチルオキシカルボニル)−7−トリフルオロメチルスルホニルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
3−(tert−ブチルオキシカルボニル)−7−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(7g)およびトリエチルアミン(5.4ml)の乾燥ジクロロメタン中攪拌混合物に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(5ml)をアルゴン下−20℃にて滴下した。得られた混合物をゆっくりと20℃まで16時間にわたって加温し、ついで炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(200ml)に注ぎ、ジクロロメタン(2x150ml)で抽出した。合した有機抽出液をブライン(150ml)で洗浄し、乾燥(NaSO)させ、真空下で蒸発させてアンバー色油を得た。酢酸エチル/ヘキサン(10%−30%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付し、標記化合物(7g)をアンバー色油として得た。
質量スペクトル(API):測定値 396(MH)。C1620NOSとして、計算値 395。
H NMR(CDCl)δ:1.48(9H,s)、2.85−2.95(4H,m)、3.5−3.65(4H,m)、7.00−7.05(2H,m)、7.15−7.27(1H,m)。
【0063】
記載例9
3−(tert−ブチルオキシカルボニル)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
3−(tert−ブトキシカルボニル)−7−トリフルオロメチルスルホニルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(4.78g、12.1ミリモル)、シアン化亜鉛(1.42g、15.6ミリモル)およびテトラキス−トリフェニルホスフィンパラジウム(0)(1.4g、1.2ミリモル、10モル%)の乾燥ジメチルホルムアミド(50ml)中混合物を、アルゴン下、100℃で3時間攪拌した。室温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチル(120ml)で希釈し、濾過した。その濾液を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(100ml)で、水(2x50ml)で、ついでブライン(50ml)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で蒸発させて褐色油を得、それを20−100%酢酸エチル−ヘキサンで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して精製し、標記化合物(0.765g、23%)を褐色油として得た。
質量スペクトル(API):測定値 173(MH−Boc)。C1620として、計算値 272。
H NMR(CDCl)δ:1.47(9H,s)、2.93(4H,m)、3.56(4H,m)、7.21(1H,d,J=8Hz)、7.42(2H,m)。
【0064】
記載例10
7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
3−(tert−ブトキシカルボニル)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(765mg、2.81ミリモル)およびトリフルオロ酢酸(2ml)のジクロロメタン(20ml)中混合物を40℃で1時間攪拌した。該反応混合物を真空下にて蒸発乾固させ、酢酸エチル(50ml)と水(50ml)の間に分配した。水層を炭酸カリウムを用いて塩基性にし、酢酸エチル(2x30ml)で再び抽出した。合した塩基性有機抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で蒸発させて標記化合物を無色油として得た(212mg、44%)。
質量スペクトル(API):測定値 173(MH)。C1112として、計算値 172。
H NMR(CDCl)δ:2.04(1H,brs)、2.95(8H,m)、7.18(1H,d,J=8Hz)、7.38(2H,m)。
【0065】
記載例11
3−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール
カリウムtert−ブトキシド(7.33g、65.4ミリモル)を5分間にわたって氷冷し、メタノール中、アルゴン下で攪拌した。さらに5分経過後、ヒドロキシルアミン・塩酸塩(4.9g、70.43ミリモル)を一度に加え、得られた混合物を室温で1時間攪拌した。3−ブロモベンゾニトリル(7.93g、43.6ミリモル)のメタノール(120ml)中溶液を一度に添加し、その混合物を還流温度で4時間加熱し、冷却濾過し、該濾液を真空下で蒸発させた。残渣を無水酢酸(60ml)中にて3時間還流させ、室温に冷却し、氷水(300ml)中に注いだ。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させ、0−10%酢酸エチル−ヘキサン勾配で溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付した。所望の生成物を含有するフラクションをプールし、真空下で蒸発させ、残渣をヘキサンから再結晶させ、標記化合物を無色結晶として得た(5.2g、50%)。
質量スペクトル:(API)測定値:239(MH)。C79BrNOとして、計算値 238。
H NMR(CDCl)δ:2.66(3H,s)、7.36(1H,t,J=8Hz)、7.63(1H,m)、8.05(1H,m)、8.23(1H,m)。
【0066】
記載例12
3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−安息香酸
3−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール(2.68g、11.3ミリモル)、トリブチルアミン(3.05ml、12.5ミリモル)およびトランス−ジブロモビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.13g、0.16ミリモル)のメタノール(5ml)中混合物を30psiおよび100℃で18時間カルボニル化した。該混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(100ml)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム(2x300ml)、ブライン(100ml)、0.5N 塩酸(200ml)、ブライン(100ml)で連続して洗浄し、ついで乾燥(NaSO)させ、真空下で蒸発させて黄色油(2.49g)を得た。この油の2gのサンプルを水性メタノール(5:3、80ml)に溶かし、水酸化ナトリウム(0.36g)を添加し、その混合物を室温で20時間攪拌した。該混合物を真空下で蒸発させ、残渣を酢酸エチル(100ml)と水(100ml)の間に分配した。水層を2N HClで酸性にし、得られた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて標記化合物を無色固体として得た(0.78g、42%)。
質量スペクトル:(API)測定値:205(MH)。C10として、計算値 204。
H NMR(CDCl)δ:2.70(3H,s)、7.71(1H,m)、8.14(1H,dd,J=7,1Hz)、8.23(1H,dd,J=7、1Hz)、8.54(1H,m)、13.35(1H,brs)。
【0067】
記載例13
3−(1−ピラゾリル)−安息香酸
3−ヒドラジノ安息香酸(1.52g、0.01ミリモル)およびマロンジアルデヒドビス(ジメチルアセタール)(2.39ml;0.01モル)のエタノール(10ml)および水(15ml)中混合物を還流温度で2時間加熱した。得られた溶液を冷却し、蒸発させて標記生成物(1.8g;96%)を黄色固体として得た。
H NMR(DMSO−d6)δ:6.60(1H,t,J=2Hz)、7.65(1H,t,J=8Hz)、7.81(1H,d,J=1.5Hz)、7.89(1H,dd,J=8および1.5Hz)、8.12(1H,dd,J=8および1.5Hz)、8.4(1H,d,J=2Hz)、8.64(1H,d,J=2Hz)。
質量スペクトル(API):測定値 189(MH)。C10として、計算値 188。
【0068】
記載例14
3−(tert−ブトキシカルボニル)−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
ナトリウムメトキシド(0.6g、11ミリモル)の無水メタノール(12ml)中懸濁液に、アルゴン下で、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.76g、11ミリモル)を、つづいて3−(tert−ブチルオキシカルボニル)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(1.5g、5.5ミリモル)を添加した。該混合物を還流下で16時間攪拌し、ついで室温にまで冷却させた。メタノールを真空下で蒸発させて、得られた残渣をジクロロメタン(100ml)と水(100ml)の間に分配させた。水層をさらなるCHCl(100ml)で洗浄した。合した有機抽出液を乾燥させ、真空下で蒸発させて固体(1.8g)を得、それを無水酢酸(15ml)と混合し、120℃で2時間加熱した。過剰量の無水酢酸を真空下で蒸発させ、得られた油状残渣をCHCl(250ml)と炭酸水素ナトリウム飽和溶液(250ml)の間に分配した。有機層をさらなる炭酸水素塩の溶液(200ml)で洗浄し、乾燥させ、蒸発させて油を得た。酢酸エチル/ヘキサンで溶出する重力シリカゲルクロマトグラフィーに付して、標記化合物(3.2g、73%)を無色油として得た。
H NMR(CDCl)δ:1.49(9H,s)、2.65(3H,s)、2.96(4H,m)、3.58(4H,m)、7.22(1H,d,J=8Hz)、7.80(2H,m)。
【0069】
記載例15
7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
3−(tert−ブトキシカルボニル)−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(1.2g、3.6ミリモル)のCHCl(15ml)およびトリフルオロ酢酸(15ml)中溶液を還流温度下で2時間加熱した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をジエチルエーテル(50ml)と水(50ml)の間に分配させた。水層を炭酸ナトリウムで飽和させ、ついでCHCl(2x100ml)で抽出した。合した有機抽出液を乾燥させ、真空下で蒸発させて標記化合物(0.74g、88%)を油として得た。
質量スペクトル(API):測定値 230(MH)。C1315Oとして、計算値 229.
H NMR(CDCl)δ:1.80(1H,brs)、2.65(3H,s)、2.90−3.00(8H,m)、7.20(1H,d,J=8Hz)、7.75−7.85(2H,m)。
【0070】
記載例16
7−(3−(tert−ブトキシカルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピニル)カルボキサミド
氷浴にて冷却した3−(tert−ブチルオキシカルボニル)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(5.44g、20ミリモル)の溶液に、水(1ml)中の炭酸カリウム(0.4g)を加え、つづいて30%w/w過酸化水素(2.4ml)を滴下した。得られた混合物を5℃で5分間攪拌し、ついで氷浴を取り外した。さらに5分後、水(100ml)を添加した。固体の沈殿物を濾過により集め、乾燥させて標記化合物(4.35g、75%)を無色固体として得た。
H NMR(CDCl)δ:1.48(9H,s)、2.96(4H,m)、3.56(4H,m)、5.60−6.30(2H,brd)、7.19(1H,d,J=8Hz)、7.50−7.80(2H,m)。
【0071】
記載例17
3−(tert−ブトキシカルボニル)−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
7−(3−tert−ブトキシカルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピニル)カルボキサミド(4.29g、14.8ミリモル)およびN,N−ジメチルアセトアミドジメチルアセタール(6ml、41ミリモル)の混合物をアルゴン下125℃で加熱した。蒸留コンデンサーを2時間用いて反応物よりメタノールを除去した。該反応混合物をさらに真空下で蒸発させて、高粘度の褐色油状残渣を得た。この残渣にジオキサン(10ml)、5M水酸化ナトリウム(4ml)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.4g、20ミリモル)および70%水性酢酸(20ml)を順番通りに添加した。合した混合物を室温で15分間、ついで90℃で1時間攪拌した。該混合物を水(100ml)で処理し、CHCl(2x150ml)で抽出した。合した有機抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム(100ml)で洗浄し、乾燥させ、真空下で蒸発させて油を得た。酢酸エチル/ヘキサンで溶出する重力シリカゲルクロマトグラフィーに付し、標記化合物(3.9g、80%)を無色固体として得た。
H NMR(CDCl)δ:1.49(9H,s)、2.47(3H,s)、2.98(4H,m)、3.60(4H,m)、7.27(1H,d,J=8Hz)、7.80−7.90(2H,m)。
【0072】
記載例18
7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
3−(tert−ブトキシカルボニル)−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(3.8g、11.6ミリモル)のCHCl(50ml)およびトリフルオロ酢酸(12ml)中溶液を還流温度下で2時間加熱した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をジエチルエーテル(200ml)と水(200ml)の間に分配した。水層を炭酸カリウムで飽和させ、ついでCHCl(3x200ml)で抽出した。合した有機抽出液を乾燥させ、真空下で蒸発させて標記化合物(2.4g、91%)を無色固体として得た。
質量スペクトル(API): 測定値 230(MH)。C1315Oとして、計算値 229。
H NMR(CDCl)δ:1.86(1H,brs)、2.47(3H,s)、3.00(8H,m)、7.25(1H,d,J=8Hz)、7.80−7.90(2H,m)。
【0073】
記載例19
トランス−3−(2−(1−(4−N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)エチル−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
記載例2と同様の方法にて、7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンより收率96%にて調製した。
質量スペクトル(API):測定値 455(MH)。C2638として、計算値 454。
H NMR(CDCl)δ:0.90−1.10(4H,m)、1.15−1.25(1H,m)、1.38−1.47(11H,m)、1.73−1.85(2H,m)、1.93−2.05(2H,m)、2.40−2.55(2H,m)、2.56−2.70(7H,m)、2.90−3.05(4H,m)、3.35(1H,brs)、4.35(1H,brs)、7.19(1H,d,J=8Hz)、7.75−7.85(2H,m)。
【0074】
記載例20
トランス−3−(2−(1−(4−N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)エチル−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
記載例2と同様の方法にて、7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンより收率94%にて調製した。
質量スペクトル(API):測定値 455(MH)。C2638として、計算値 454。
H NMR(CDCl)δ:0.95−1.10(4H,m)、1.23(1H,brs)、1.40−1.50(11H,m)、1.70−1.85(2H,m)、1.95−2.10(2H,m)、2.46(3H,s)、2.46−2.52(2H,m)、2.60−2.70(4H,m)、2.90−3.60(4H,m)、3.35(1H,m)、4.35(1H,m)、7.23(1H,d,J=8Hz)、7.80−7.90(2H,m)。
【0075】
記載例21
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
記載例3と同様の方法にて、トランス−3−(2−(1−(4−N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)エチル−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンより收率100%にて調製した。
質量スペクトル(API):測定値 355(MH)。C2130Oとして、計算値 354。
H NMR(CDCl)δ:0.90−1.10(4H,m)、1.40(2H,brs)、1.12−1.25(1H,m)、1.40−1.50(2H,m)、1.70−1.80(2H,m)、1.80−1.90(2H,m)、2.40−2.50(2H,m)、2.55−2.70(8H,m)、2.90−3.00(4H,m)、7.19(1H,d,J=8Hz)、7.75−7.85(2H,m)。
【0076】
記載例22
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
記載例3と同様の方法にて、トランス−3−(2−(1−(4−N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)エチル−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンより收率100%にて調製した。
質量スペクトル(API):測定値 355(MH)。C2130Oとして、計算値 354。
H NMR(CDCl)δ:0.90−1.30(5H,m)、1.37−1.50(2H,m)、1.64(2H,brs)、1.70−1.95(4H,m)、2.46(3H,s)、2.46−2.70(7H,m)、2.90−3.10(4H,m)、7.24(1H,d,J=8Hz)、7.80−7.90(2H,m)。
【0077】
記載例23
3−アセチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
無水酢酸(6.37g、0.062モル)のジクロロメタン(50ml)中溶液を、0℃のアルゴン下にて、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(8.35g、0.057モル)およびトリエチルアミン(8.7ml)のジクロロメタン(50ml)中攪拌溶液に添加した。室温で18時間攪拌した後、水(80ml)を添加し、有機層を分離した。有機層を0.5M 塩酸(50ml)、炭酸水素ナトリウム飽和溶液(50ml)、水(50ml)で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。溶媒を真空下で蒸発させ、標記化合物(10.24g、95%)を黄色油として得、それを放置して固化させた。
H NMR(CDCl)δ:2.18(3H,s)、2.85−3.00(4H,m)、3.55−3.60(2H,m)、3.72−3.80(2H ,m)、7.10−7.20(4H,m)。
マススペクトル AP+:測定値 190(MH)。C1215NOとして、計算値 189。
【0078】
記載例24
3−アセチル−7−クロロスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
3−アセチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(4.0g、0.021モル)のジクロロメタン(25ml)中溶液を、アルゴン下、−70℃にて、クロロスルホン酸のジクロロメタン(25ml)中攪拌溶液に滴下した。室温に加温した後、該反応物を18時間攪拌し、氷/水(200ml)でクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(3x100ml)で抽出し、乾燥させ(NaSO)、溶媒を真空下で蒸発させて標記化合物(2.74g、45%)を淡黄色固体として得た。
H NMR:δ(CDCl):2.21(3H,s)、3.0−3.10(4H,m)、3.60−3.70(2H,m)、3.74−3.80(2H,m)、7.35−7.40(1H,m)、7.80−7.85(2H,m)。
質量スペクトルAP+:測定値 288&290(MH)。C1214NSOClとして、計算値 287&289。
【0079】
記載例25
3−アセチル−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
亜硫酸ナトリウム(1.60g、12. 6ミリモル)および炭酸水素ナトリウム(1.14g、13.56ミリモル)の水(25ml)中攪拌溶液に、テトラヒドロフラン(10ml)中の3−アセチル−7−クロロスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(2.6g、9.04ミリモル)を添加した。ついで、該反応混合物を75℃で2時間加熱し、30℃に冷却し、ヨウ化メチル(2.8ml、45.20ミリモル)を添加した。50℃で24時間攪拌した後、該反応混合物を室温に冷却し、水(50ml)と酢酸エチル(100ml)の間に分配した。ついで、水層を分離し、さらに酢酸エチル(2x80ml)で抽出した。ついで、合した有機液を乾燥(NaSO)させ、溶媒を真空下にて除去し、標記化合物(1.77g、73%)を淡黄色固体として得た。
H NMR(CDCl)2.20(3H,s)、2.99−3.05(4H,m)、3.06(3H,s)、3.61−3.64(2H,m)、3.73−3.77(2H,m)、7.32−7.37(1H,m)、7.7−7.75(2H,m)。
質量スペクトル AP+:測定値 268(MH)。C1317NSOとして、計算値 267。
【0080】
記載例26
7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
3−アセチル−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(1.75g、6.55ミリモル)の5M塩酸中溶液を還流温度で18時間加熱した。ついで、反応混合物を室温に冷却し、炭酸カリウムでpH=12の塩基性にし、溶媒を真空下で蒸発させた。ついで、固体残渣を酢酸エチル(5x60ml)で抽出し、合した有機液を乾燥(NaSO)させた。ついで溶媒を真空下で蒸発させて標記化合物(450mg、32%)を淡黄色油として得た。
H NMR(CDCl)1.88(1H,brs)、2.95−3.13(8H,m)、3.04(3H,s)、7.25−7.30(1H,d)、7.65−7.72(2H,m)。
質量スペクトル AP+:測定値 226(MH)。C1115NSOとして、計算値 225。
【0081】
記載例27
トランス−3−(2−(1−(4−(N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)エチル−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(1.0g、4.67ミリモル)およびトランス−(1−(4−N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシルアセトアルデヒド(0.8g、3.34ミリモル)のジクロロエタン(20ml)中溶液を室温で5分間攪拌し、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(0.95g、4.49ミリモル)を一度に添加した。室温で48時間攪拌した後、該反応混合物を水(50ml)とジクロロメタン(100ml)の間に分配した。水層を分離し、ジクロロメタン(2x50ml)で再び抽出し、合した有機層を乾燥(NaSO)させた。ついで溶媒を真空下にて除去して淡黄色固体を得、それをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;酢酸エチル:メタノール;9:1)に付して精製し、標記化合物(1.35g、90%)を無色固体として得た。
H NMR(CDCl):0.99−1.14(4H,m)、1.23−1.29(1H,m)、1.41−1.46(2H,m)、1.46(9H,s)、1.73−1.79(2H,m)、2.00−2.06(2H,m)、2.50(2H,t,J=7.6Hz)、2.62−2.65(4H,m)、2.99−3.02(4H,m)、3.05(3H,s)、3.38(1H,brs)、4.38(1H,brs)、7.27−7.30(1H,d)、7.67−7.74(2H,m)。
質量スペクトル:AP+測定値:351([M−BOC]H)。24H38SOとして、計算値 450。
【0082】
記載例28
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
トランス−3−(2−(1−(4−N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)エチル−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(1.3g、2.89ミリモル)のジクロロメタン(24ml)およびトリフルオロ酢酸(6ml)中溶液を室温で2時間攪拌した。ついで、該反応混合物を真空下で濃縮し、残渣を水(60ml)と酢酸エチル(20ml)の間に分配した。水層を分離し、酢酸エチル(30ml)で抽出し、ついで40%水酸化ナトリウムでpH=14の塩基性にした。ついで、該油状懸濁液を酢酸エチル(3x60ml)で抽出し、合した有機層を乾燥(NaSO)させた。溶媒を真空下で蒸発させて標記化合物(1.01g、100%)をオフホワイト固体として得た。
H NMR(CDCl)δ:0.90−1.12(4H,m)、1.15−1.22(1H,m)、1.35−1.40(2H,m)、1.72−1.78(2H,m)、1.82−1.90(2H,m)、2.45−2.52(2H,m)、2.55−2.62(5H,m)、2.98−3.02(4H,m)、3.04(3H,s)、7.27(1H,d,J=7.8Hz)、7.56(1H,s)、7.68(1H,d)。
質量スペクトル:AP+ 351(MH):C1930SOとして、計算値 350。
【0083】
記載例29
3−(tert−ブチルオキシカルボニル)−7−(5−(3−メチル)イソキサゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
7−アセチル−3−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(6.18g、21.4ミリモル)およびジメチルアセトアミド−ジメチルアセタール(8ml)の混合物を125℃で攪拌した。メタノールの副生成物をディーン−スターク装置により除去した。8時間後、過剰量のジメチルアセトアミド−ジメチルアセタールを真空下で蒸発させて高粘度の油状残渣を得た。無水エタノール(20ml)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(2.53g、36.4ミリモル)を添加し、得られた混合物を2時間加熱還流した。エタノールを真空下で除去し、粗生成物の残渣を10−100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、標記化合物を無色油として得た(6.1g、87%)。
質量スペクトル(API):測定値 351(MNa+)。C1924として、計算値 328。
H NMR(CDCl)δ:1.49(9H,s)、2.35(3H,s)、2.90−3.00(4H,m)、3.50−3.65(4H,m)、6.31(1H,s)、7.21(1H,d,J=8Hz)、7.50−7.53(2H,m)。
【0084】
記載例30
7−(5−(3−メチル)イソキサゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
3−(tert−ブチルオキシカルボニル)−7−(5−(3−メチル)イソキサゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(5.1g、15.6ミリモル)のCHCl(30ml)およびトリフルオロ酢酸(10ml)中溶液を2時間加熱還流した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をジエチルエーテル(150ml)と水(150ml)の間に分配した。水相を炭酸カリウムで飽和させ、ついでCHCl(2x200ml)で抽出した。合した有機抽出液を乾燥させ、真空下で蒸発させて標記化合物を(3.15g、88%)を得た。
質量スペクトル(API):測定値 229(MH)。C1416Oとして、計算値 228。
H NMR(CDCl)δ:1.80(1H,brs)、2.34(3H,s)、2.90−3.10(8H,m)、6.30(1H,s)、7.17(1H,d,J=8Hz)、7.40−7.55(2H,m)。
【0085】
記載例31
トランス−3−(2−(1−(4−N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)エチル−7−(5−(3−メチル)イソキサゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
記載例2と同様の方法にて、7−(5−(3−メチル)イソキサゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンより收率92%にて調製した。
質量スペクトル(API):測定値 454(MH)。C2739として、計算値 453。
H NMR(CDCl)δ:1.00−1.10(4H,m)、1.15−1.25(1H,m)、1.44(9H,s)、1.55−1.70(2H,m)、1.70−1.85(2H,m)、1.95−2.05(2H,m)、2.34(3H,s)、2.45−2.55(2H,m)、2.55−2.70(4H,m)、2.90−3.00(4H,m)、3.35(1H,m)、4.30−4.40(1H,m)、6.30(1H,s)、7.16(1H,d,J=8Hz)、7.45−7.55(2H,m)。
【0086】
記載例32
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル−7−(5−(3−メチル)イソキサゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
記載例3と同様の方法にて、トランス−3−(2−(1−(4−N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)エチル−7−(5−(3−メチル)イソキサゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンより、收率99%にて調製した。
H NMR(CDCl)δ:0.90−1.10(4H,m)、1.15−1.25(1H,m)、1.35−1.50(4H,m)、1.70−1.80(2H,m)、1.80−1.90(2H,m)、2.34(3H,s)、2.42−2.52(2H,m)、2.55−2.72(5H,m)、2.90−3.00(4H,m)、6.30(1H,s)、7.16(1H,d,J=8Hz)、7.45−7.55(2H,m)。
【0087】
記載例33
3−(tert−ブチルオキシカルボニル)−7−メタンスルホニルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
3−(tert−ブチルオキシカルボニル)−7−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(3.0g、0.011モル)、メタンスルホニルクロリド(1.44g、0.013モル)、トリエチルアミン(1.27g、0.013モル)およびジクロロメタン(50ml)の溶液を室温で18時間攪拌した。ついで、該反応混合物をジクロロメタン(50ml)と炭酸水素ナトリウム飽和溶液(50ml)の間に分配した。有機層を分離し、水(50ml)で洗浄し、ついで乾燥(NaSO)させた。溶媒を真空下で蒸発させて標記化合物(3.85g、99%)を淡黄色固体として得た。
H NMR(CDCl)δ:1.48(9H,s)、2.86−2.92(4H,m)、3.13(3H,s)、3.53−3.56(4H,m)、7.00−7.03(2H,m)、7.13−7.16(1H,m)。
質量スペクトル(AP+):測定値 242[M−BOC]H。C1623NSOとして、計算値 341。
【0088】
記載例34
7−メタンスルホニルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
3−(tert−ブチルオキシカルボニル)−7−メタンスルホニルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(3.8g、0.011モル)、トリフルオロ酢酸(3.76g、0.033モル)およびジクロロメタン(50ml)の溶液を50℃で5時間加熱した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣を水(200ml)と酢酸エチル(150ml)の間に分配した。水層を取り出し、酢酸エチル(100ml)で洗浄し、ついで40%水酸化ナトリウムでpH14の塩基性にした。懸濁液を酢酸エチル(3x150ml)で抽出し、合した有機層を乾燥(NaSO)させた。溶媒を真空下で蒸発させ、標記化合物(2.15g、80%)を無色油として得た。
H NMR(CDCl)δ:2.88−3.00(8H,m)、3.13(3H,s)、6.99−7.03(2H,m)、7.12(1H,d)。
質量スペクトル(AP+):測定値 242(MH)。C1115NSOとして、計算値 241。
【0089】
記載例35
トランス−3−(2−(1−(4−N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)エチル−7−メタンスルホニルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
7−(メタンスルホニルオキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(2.0g、8.3ミリモル)およびトランス−2−(1−(4−N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル アセトアルデヒド(1.37g、5.7ミリモル)のジクロロエタン(30ml)中混合物を室温で5分間攪拌し、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(1.69g、7.98ミリモル)を一度に加えた。室温で48時間攪拌した後、炭酸水素ナトリウム飽和溶液(50ml)を添加し、2つの層を分離した。水層をジクロロメタン(3x60ml)で抽出し、合した有機層を乾燥(NaSO)させた。ついで、溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)で精製し、標記化合物(2.54g、95%)を白色固体として得た。
H NMR(CDCl)δ:0.9−1.25(7H,m)、1.44(9H,s)、1.70−1.80(2H,m)、1.90−2.05(2H,m)、2.42−2.50(2H,m)、2.55−2.65(4H,m)、2.88−2.95(4H,m)、3.12(3H,s)、3.36(1H,brs)、4.34(1H,brs)、6.98−7.02(2H,m)、7.08−7.12(1H,d)。
質量スペクトル(AP+):測定値 467[MH]。C2438SOとして、計算値 466。
【0090】
記載例36
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−メタンスルホニルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
トランス−3−(2−(1−(4−N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)エチル−7−メタンスルホニルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン、トリフルオロ酢酸(8ml)およびジクロロメタン(32ml)の溶液を、アルゴン下、室温で2時間攪拌した。ついで溶媒を真空下で蒸発させ、残渣を水(150ml)と酢酸エチル(60ml)の間に分配した。水層を取り出し、酢酸エチル(50ml)で洗浄した。ついで、該水層を40%水酸化ナトリウムでpH14の塩基性にした。懸濁液を酢酸エチル(3x80ml)で抽出し、合した有機層を乾燥(NaSO)させた。溶媒を真空下で蒸発させて標記化合物(1.78g、93%)を油として得、それを放置して結晶化させた。
H NMR(CDCl)δ:0.95−1.45(7H,m)、1.70−1.80(2H,m)、1.80−1.90(2H,m)、2.49(2H,t,J=7.8Hz)、2.55−2.65(5H,m)、2.88−2.95(4H,m)、3.12(3H,s)、6.99−7.02(2H,m)、7.11(1H,d,J=8Hz)。
質量スペクトル(AP+):測定値 367(MH)。C1930SOとして、計算値 366。
【0091】
実施例
以下の表に列挙した化合物はすべて次の一般的方法を用いて調製した:
適当なトランス−2−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.35ミリモル)、適当な酸(0.35ミリモル)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.35ミリモル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(触媒量)およびジクロロメタン(5ml)の混合物を16時間振盪させた。ついで、飽和炭酸水素ナトリウム(4ml)を添加し、その混合物を0.25時間振盪させた。有機層をシリカ上の50−100%酢酸エチル/ヘキサンおよび0−10%メタノール/酢酸エチルの勾配で溶出するクロマトグラフィーに付し、標記化合物を得た。
【0092】
表1
【化12】

【0093】
【表1−1】

【表1−2】

【表1−3】

【表1−4】

【表1−5】

【表1−6】

【表1−7】

【表1−8】

【表1−9】

【表1−10】

【表1−11】

【表1−12】

【表1−13】

【表1−14】

【表1−15】

【表1−16】

【表1−17】

【表1−18】

【表1−19】

【表1−20】

【表1−21】

【表1−22】

【表1−23】

【0094】
表2
【化13】

【0095】
【表2−1】

【表2−2】

【表2−3】

【表2−4】

【表2−5】

【表2−6】

【0096】
表3
【化14】

【0097】
【表3−1】

【表3−2】

【表3−3】

【0098】
表4
【化15】

【0099】
【表4】

【0100】
表5の化合物のための中間体として必要な置換ベンズアゼピンは、官能基の変換および複素環式環の合成またはパラジウム触媒の架橋反応のための標準的方法を用いて、記載例8、9または13の化合物より調製した。
【0101】
表5
【化16】

【0102】
【表5−1】

【表5−2】

【0103】
実施例12
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(103mg、0.35ミリモル)、4−フルオロ桂皮酸(58mg、0.35ミリモル)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(67mg、0.35ミリモル)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(20mg、0.15ミリモル)のジクロロメタン(8ml)中混合物を室温で16時間振盪させた。該反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム(4ml)で洗浄した。得られた沈殿物を濾過により集め、水で洗浄し(2x10ml)、乾燥させて標記化合物(87mg、56%)を無色固体として得た。
質量スペクトル(API):測定値 446(MH)。C2832FNOとして、計算値 445。
H NMR(DMSO−d6)δ:0.94−1.31(8H,m)、1.81(4H,m)、2.40(5H,m)、3.04(4H,m)、3.63(1H,m)、6.54(1H,d,J=16Hz)、7.32(4H,m)、7.59(4H,m)、7.99(1H,d,J=8Hz)。
【0104】
実施例13
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−ピロロ[2,3−b]ピリジル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(103mg、0.35ミリモル)、3−ピロロ[2,3−b]ピリジルカルボン酸(56mg、0.35ミリモル)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(67mg、0.35ミリモル)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(20mg、0.15ミリモル)のジクロロメタン(8ml)中混合物を室温で16時間振盪させた。該反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(4ml)で洗浄した。得られた沈殿物を濾過により集め、水で洗浄し(2x10ml)、乾燥させて標記化合物(81mg、0.18ミリモル、53%)を無色固体として得た。
質量スペクトル(API):測定値 442(MH)。C2731N5Oとして、計算値 441。
H NMR(DMSO−d6)δ:1.02(2H,m)、1.15−1.45(6H,m)、1.81(4H,m)、2.50(5H,m)、2.91(4H,m)、3.73(1H,m)、7.14(1H,m)、7.32(1H,d,J=8Hz)、7.57(2H,m)、7.73(1H,d,J=8Hz)、8.16(1H,m)、8.25(1H,m)、8.42(1H,m)、12.03(1H,brs)。
【0105】
実施例14
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)ベンゾイル)アミノ)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(103mg、0.35ミリモル)、3−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキソジアゾリル)安息香酸(71mg、0.35ミリモル)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(67mg、0.35ミリモル)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(20mg、0.15ミリモル)のジクロロメタン(8ml)中混合物を室温で16時間振盪させた。該反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(4ml)で洗浄した。有機層を10gのプレパックシリカカラムにピペットで取り、30−100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。標記化合物含有のフラクションを合し、真空下で蒸発させて標記化合物(119mg、71%)を無色固体として得た。
質量スペクトル(API):測定値 484。C2933N5Oとして、計算値 483。
H NMR(CDCl)δ:1.08−1.35(5H,m)、1.45(2H,m)、1.84(2H,m)、2.12(2H,m)、2.50(2H,m)、2.62(4H,m)、2.68(3H,s)、2.96(4H,m)、3.95(1H,m)、6.02(1H,d,J=8Hz)、7.17(1H,d,J=8Hz)、7.41(2H,m)、7.57(1H,t,J=8Hz)、7.98(1H,m)、8.17(1H,m)、8.32(1H,m)。
【0106】
実施例15
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(5−キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンズアゼピン
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンズアゼピン(0.10g、0.34ミリモル)、キノリン−5−カルボン酸(0.057g、0.37ミリモル)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.065g、0.34ミリモル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(触媒量)およびジクロロメタン(8ml)を16時間振盪させた。ついで、飽和炭酸水素ナトリウム(4ml)を添加し、その混合物を0.25時間振盪させた。有機層を30−100%の勾配の酢酸エチル/ヘキサンで、ついで0−10%の勾配のメタノール/酢酸エチルで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物(0.130g、86%)を得た。
質量スペクトル(API):測定値 453(MH)。C2932Oとして、計算値 452。
H NMR(CDCl)δ:1.12−1.35(5H,m)、1.41−1.51(2H,m)、1.83−1.89(2H,m)、2.15−2.24(2H,m)、2.48−2.55(2H,m)、2.60−2.66(4H,m)、2.91−2.99(4H,m)、3.97−4.13(1H,m)、5.86(1H,d,J=8Hz)、7.18(1H,d,J=8Hz)、7.37−7.49(3H,m)、7.63−7.70(2H,m)、8.15−8.20(1H,m)、8.71−8.76(1H,m)、8.94−8.96(1H,m)。
【0107】
実施例16
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−アセチルアミノ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.10g、0.34ミリモル)、3−アセトアミド桂皮酸(0.076g、0.42ミリモル)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.071g、0.42ミリモル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(触媒量)およびジクロロメタン(8ml)の混合物を16時間振盪させた。ついで、飽和炭酸水素ナトリウム(4ml)を添加し、その混合物を0.25時間振盪させた。沈殿固体を濾去し、水で、ついでジエチルエーテルで洗浄し、乾燥させて標記化合物(0.12g、74%)を無色固体として得た。
質量スペクトル(API):測定値 485(MH)。C3036として、計算値 484。
H NMR(CDCl+CD3OD)δ:1.02−1.35(5H,m)、1.35−1.50(2H,m)、1.77−1.82(2H,m)、2.00−2.04(2H,m)、2.17(3H,s)、2.47−2.55(6H,m)、2.93−2.99(4H,m)、3.70−3.85(1H,m)、6.41(1H,d,J=15Hz)、7.17−7.30(4H,m)、7.38−7.43(3H,m)、7.50(1H,d,J=16Hz)、7.80(1H,s)。
【0108】
実施例17
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(6−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ)−2H−ベンズオキサジニル)カルボキサミド)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンズアゼピン
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.10g、0.34ミリモル)、2,3−ジヒドロ−3−オキソ−4H−ベンズオキサジン−6−カルボン酸(0.072g、0.42ミリモル)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.071g、0.42ミリモル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(触媒量)およびジクロロメタン(8ml)を16時間振盪させた。ついで、飽和炭酸水素ナトリウム(4ml)を添加し、その混合物を0.25時間振盪させた。沈殿固体を濾去し、水で、ついでジエチルエーテルで洗浄し、乾燥させて標記化合物(0.16g、100%)を無色固体として得た。
質量スペクトル(API):測定値 473(MH)。C2832として、計算値 472。
H NMR(DMSO−d6)δ:0.95−1.50(7H,m)、1.75−1.95(4H,m)、2.40−2.65(6H,m)、2.93−3.05(4H,m)、3.69−3.82(1H,m)、4.67(2H,s)、7.02(1H,d,J=8Hz)、7.39(1H,d,J=8Hz)、7.46−7.50(2H,m)、7.65(2H,m)、8.13(1H,d,J=8Hz)。
【0109】
実施例18
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(6−(1,2−ジヒドロ−2−オキソ)キノリニル)プロペノイル)アミノ)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(288mg、0.97ミリモル)、トランス−3−(6−(1,2−ジヒドロ−2−オキソ)キノリニル)−プロペン酸(250mg、1.16ミリモル)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(204mg、1.07ミリモル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(触媒量)およびDMF(20ml)の混合物を18時間振盪させた。ついで、飽和炭酸水素ナトリウム(8ml)を添加し、その混合物を0.25時間振盪させた。得られた沈殿物を濾過し、真空下で乾燥させて標記化合物(370mg、77%)を無色固体として得た。
測定値:495(MH)。C3134として、計算値 494。
H NMR(DMSO−d6)δ:0.94−1.05(2H,m)、1.10−1.30(3H,m)、1.30−1.40(2H,m)、1.74−1.80(2H,m)、1.80−1.88(2H,m)、2.44(2H,t,J=7.5Hz)、2.45−2.55(4H,m)、2.85−2.95(4H,m)、3.55−3.65(1H,m)、6.50−6.60(2H,m)、7.28−7.35(2H,m)、7.40(1H,d,J=16Hz)、7.55−7.60(2H,m)、7.68−7.72(1H,m)、7.81(1H,s)、7.93(1H,d,J=16Hz)、7.94−8.00(2H,m)。
【0110】
実施例19
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−フルオロ−4−アセチルアミノ)フェニルプロペノイル)アミノ)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(150mg、0.51ミリモル)、(E)−(2−フルオロ−4−アセチルアミノ)フェニルプロペン酸(113mg、0.51ミリモル)、EDC・塩酸塩(97mg、0.51ミリモル)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾールのジクロロメタン(10ml)中混合物を室温で16時間振盪させた。該反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(4ml)で洗浄し、該沈殿物を濾過で集め、ついで水に再び懸濁させ、濾過して真空下で乾燥させ、標記化合物を灰白色固体として得た(200mg、79%)。
質量スペクトル(API):測定値 503。C3035FNとして、計算値 502。
H NMR δ(DMSO−d6+TFA):0.95−1.34(5H,m)、1.61(2H,m)、1.82(4H,m)、2.07(3H,s)、3.06(2H,m)、3.18(6H,m)、3.68(3H,m)、6.59(1H,d,J=16Hz)、7.34(2H,m)、7.39−7.63(3H,m)、7.72(2H,m)、8.03(1H,d,J=8Hz)、9.74(1H,brs)、10.29(1H,s)。
【0111】
実施例20
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(8−(1,2−ジヒドロ−2−オキソ)キノリニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.25g、0.84ミリモル)、(E)−3−(8−(1,2−ジヒドロ−2−オキソ)キノリニル)プロペン酸(0.27g、1.2ミリモル)、EDC・塩酸塩(0.3g、1.5ミリモル)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(50mg)のDMF(10ml)中混合物を80℃で4時間攪拌させ、ついで水(500ml)中に注いだ。沈殿物を濾過により集め、ついで炭酸水素ナトリウム水溶液に再び懸濁させた。得られた固体を濾過により集め、ついで水およびジエチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて標記化合物(0.42g、95%)を黄色固体として得た。
【0112】
測定値:495(MH)。C3134として、計算値 494。
δ(DMSO−d6+TFA):1.00−1.15(2H,m)、1.15−1.30(3H,m)、1.50−1.70(2H,m)、1.70−1.85(2H,m)、1.85−1.95(2H,m)、2.95−3.30(8H,m)、3.60−3.80(3H,m)、6.45−6.60(2H,m)、7.23(1H,t,J=8Hz)、7.46(1H,d,J=8Hz)、7.60−7.80(4H,m)、7.94(1H,d,J=10Hz)、7.95−8.10(3H,m)、9.70(1H,brs)。
【0113】
実施例21
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(5−(8−フルオロ)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.162g、0.545ミリモル)、8−フルオロキノリン−5−カルボン酸(0.115g、0.6ミリモル)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.115g、0.6ミリモル)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(0.01g、0.065ミリモル)のジクロロメタン(7ml)中混合物を18時間振盪させた。炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(6ml)を添加し、振盪を0.5時間続けた。有機層を分離し、シリカ(10g)のカラム上にピペットで取った。30−100%の勾配の酢酸エチル−ヘキサン、ついで1−10%の勾配のメタノール−酢酸エチルで溶出し、標記化合物を無色固体として得た(0.22g、85%)。
質量スペクトル(API):測定値 471(MH)。C2931FNOとして、計算値 470。
H NMR(CDCl)δ:1.05−1.40(5H,m)、1.45(2H,m)、1.85(2H,m)、2.20(2H,m)、2.55(2H,m)、2.63(4H,m)、2.96(4H,m)、4.00(1H,m)、5.86(1H,d,J=8Hz)、7.17(1H,d,J=8Hz)、7.30−7.45(3H,m)、7.54(1H,m)、7.62(1H,m)、8.80(1H,d,J=8Hz)、9.01(1H,m)。
【0114】
実施例24
トランス−3−(2−(1−(4−(5−(2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
【化17】

【0115】
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(100mg、0.29ミリモル)、2−メチル−キノリン−5−カルボン酸(64mg、0.34ミリモル)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(59mg、0.31ミリモル)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(触媒量)のジクロロメタン(10ml)中混合物を室温で18時間振盪させた。ついで炭酸水素ナトリウムの飽和溶液(4ml)を添加し、その混合物を0.25時間振盪させた。ついで、有機層を30−100%の勾配の酢酸エチル/ヘキサン、ついで0−10%の勾配のメタノール/酢酸エチルで溶出されるシリカカラムに直接充填し、標記化合物(95mg、66%)を無色固体として得た。
H NMR δ(CDCl) 1.15−1.30(5H,m)、1.44−1.50(2H,m)、1.82−1.88(2H,m)、2.15−2.20(2H,m)、2.53(2H,t,J=7.6Hz)、2.62−2.68(4H,m)、2.75(3H,s)、2.98−3.02(4H,m)、3.04(3H,s)、3.95−4.05(1H,m)、5.84(1H,d,J=8.2Hz)、7.28(1H,d,J=7.9Hz)、7.35(1H,d,J=8.8Hz)、7.56−7.70(4H,m)、8.08(1H,d)、8.62(1H,d)。
質量スペクトル:API 520(MH):C3037SOとして、計算値 519。
【0116】
実施例25
トランス−3−(2−(1−(4−(3−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(100mg、0.29ミリモル)、3−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−安息香酸(69mg、0.34ミリモル)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(59mg、0.31ミリモル)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(触媒量)のジクロロメタン(10ml)中混合物を室温で18時間振盪させた。ついで、炭酸水素ナトリウム飽和溶液(4ml)を添加し、その混合物を0.25時間振盪させた。その有機層を30−100%勾配の酢酸エチル/ヘキサン、ついで0−10%勾配のメタノール/酢酸エチルで溶出されるシリカカラムに直接充填し、標記化合物(103mg、69%)を無色固体として得た。
H NMR δ(CDCl):1.08−1.30(5H,m)、1.40−1.46(2H,m)、1.80−1.85(2H,m)、2.08−2.15(2H,m)、2.52(2H,t,J=7.8)、2.60−2.65(4H,m)、2.68(3H,s)、2.98−3.02(4H,m)、3.05(3H,s)、3.90−4.00(1H,m)、6.01(1H,d,J=8.0Hz)、7.28(1H,d,J=7.28Hz)、7.57(1H,t,J=7.8Hz)、7.65−7.70(2H,m)、8.0(1H,d)、8.19(1H,d,J=7.7Hz)、8.32(1H,s)。
質量スペクトル:API 537(MH):C2936SOとして、計算値 536。
【0117】
実施例26
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−ピロロ[2,3−b]ピリジル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン・塩酸塩
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(21.0g、59.3ミリモル)、ピロロ[2,3−b]ピリジル−3−カルボン酸(10.57g、65.2ミリモル)、EDC塩酸塩(12.46g、64.4ミリモル)およびHOBT(0.5g)のCHCl(630ml)およびDMF(84ml)中混合物を外界温度で16時間攪拌した。炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(350ml)を添加し、その混合物を0.25攪拌させた。沈殿物を濾過により集め、水およびジエチルエーテルで順次洗浄し、真空下で乾燥させて標記化合物の遊離塩基を得た(18.0g、61%)。
質量スペクトル(API):測定値 499(MH)。C2934N6Oとして、計算値 498。
NMR(DMSO−d6)δ:0.90−1.10(2H,m)、1.10−1.40(5H,m)、1.70−1.90(4H,m)、2.40−2.70(6H,m)、2.96(3H,s)、3.31(4H,m)、3.89(1H,m)、7.15(1H,m)、7.36(1H,d,J=8Hz)、7.71(1H,d,J=8Hz)、7.75−7.85(2H,m)、8.12(1H,s)、8.20(1H,s)、8.35(1H,d,J=8Hz)、12.02(1H,brs)。
【0118】
上記した遊離塩基(18.0g、36ミリモル)の10%メタノール−ジクロロメタン(500ml)中懸濁液にHClのジエチルエーテル中1M溶液(37.08ml)を添加した。得られた溶液を真空下で蒸発させ、残渣をメタノールから結晶化させ、標記化合物を無色固体として得た(12.5g、融点 275−276℃)。
【0119】
実施例27
トランス−(E)−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
【化18】

別名:(2E)−3−(4−フルオロフェニル)−N−[トランス−4−[2−[2,3,4,5−テトラヒドロ−7−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−3−ベンズアゼピン−3−イル]エチル]シクロヘキシル]−2−プロペンアミド
【0120】
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.1g、0.28ミリモル)、(E)−4−フルオロ桂皮酸(0.046g、0.28ミリモル)、EDC塩酸塩(0.06g、0.31ミリモル)およびHOBT(0.015g)のジクロロメタン(8ml)中混合物を外界温度で64時間攪拌し、ついで炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(4ml)で洗浄した。有機相を0−10%メタノール/酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、標記化合物(0.12g、85%)を無色固体として得た。
質量スペクトル(API):測定値 503(MH)。C3035FNとして、計算値 502。
NMR(CDCl)δ:1.10−1.80(4H,m)、1.25(1H,m)、1.44(2H,m)、1.78(2H,m)、2.06(2H,m)、2.50(2H,m)、2.60−2.70(7H,m)、2.90−3.00(4H,m)、3.85(1H,m)、5.39(1H,d,J=8Hz)、6.26(1H,d,J=16Hz)、7.05(2H,t,J=8Hz)、7.20(1H,d,J=8Hz)、7.47(2H,m)、7.57(1H,d,J=16Hz)、7.80−7.90(2H,m)。
【0121】
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(16.0g、0.045モル)、(E)−4−フルオロ桂皮酸(7.5g、0.045モル)、EDC塩酸塩(9.53g、0.050モル)およびHOBT(0.78g、0.006モル)のジクロロメタン(0.78L)中混合物を、アルゴン下、外界温度で111時間攪拌した。炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(1L)を加え、0.25時間攪拌した後、その混合物を濾過し、固体を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(2x0.25L)、水(3x0.25L)、ジエチルエーテル(3x0.25L)で洗浄し、真空下で乾燥させて標記化合物(18.4g、81%)を無色固体として得た。
【0122】
濾液を分離し、水層をジクロロメタン(2x0.3L)で抽出した。合した抽出液を乾燥させ、真空下で蒸発させて淡黄色固体(4.5g)を得た。ジクロロメタン(0.08L)、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(1x0.5L;2x0.2L)、水(3x0.2L)およびジエチルエーテル(3x0.2L)で連続的にトリチュレートし、つづいて真空下で乾燥させ、標記化合物(2.8g、12%)を無色固体として得た。
両方のバッチは上記したのと同じ分光分析データを有した。
上記の得られた遊離塩基(21.2g、0.042モル)のジクロロメタン(0.55L)およびメタノール(0.1L)中溶液に、1M塩化水素/ジエチルエーテル(0.051L、0.05モル)を添加した。得られた溶液を真空下で蒸発させ、その残渣をメタノールから結晶化させて(2E)−3−(4−フルオロフェニル)−N−[トランス−4−[2−[2,3,4,5−テトラヒドロ−7−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−3−ベンズアゼピン−3−イル]エチル]シクロヘキシル]−2−プロペンアミド・モノ塩酸塩(19.8g、91%)を無色固体として得た:融点 259−261℃。
NMR(D6−DMSO)δ:1.00−1.09(2H,m)、1.15−1.28(3H,m)、1.60−1.70(2H,m)、1.70−1.80(2H,m)、1.80−1.90(2H,m)、2.66(3H,s)、2.95−3.25(6H,m)、3.35−3.50(2H,m)、3.55−3.75(3H,m)、6.55(1H,d,J=16Hz)、7.22−7.27(2H,m)、7.39(1H,d,J=16Hz)、7.40−7.45(1H,m)、7.55−7.64(2H,m)、7.80−7.85(1H,m)、7.87(1H,s)、7.95−8.05(1H,m)、10.60(1H,brs)。
【0123】
実施例28
トランス−(E)−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.1g、0.28ミリモル)、(E)−4−フルオロ桂皮酸(0.046g、0.28ミリモル)、EDC塩酸塩(0.06g、0.31ミリモル)およびHOBT(0.015g)のジクロロメタン(8ml)中混合物を外界温度で64時間攪拌し、ついで炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(4ml)で洗浄した。有機相を0−10%メタノール/酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(0.12g、85%)を無色固体として得た。
質量スペクトル(API):測定値 503(MH)。C3035FNとして、計算値 502。
NMR(CDCl)δ:1.10−1.30(5H,m)、1.40−1.47(2H,m)、1.78−1.82(2H,m)、2.00−2.10(2H,m)、2.46(3H,s)、2.47−2.52(2H,m)、2.60−2.70(4H,m)、2.95−3.05(4H,m)、3.86(1H,m)、5.38(1H,d,J=8Hz)、6.26(1H,d,J=16Hz)、7.05(2H,t,J=8Hz)、7.24(1H,d,J=8Hz)、7.47(2H,dd,J=5、8Hz)、7.57(1H,d,J=16Hz)、7.80−7.90(2H,m)。
【0124】
実施例29
トランス−(E)−7−(5−(3−メチル)イソキサゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル−7−(5−(3−メチル)イソキサゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.1g、0.28ミリモル)、4−フルオロフェニル酢酸(0.044g、0.28ミリモル)、EDC塩酸塩(0.065g、0.31ミリモル)およびHOBT(0.02g)のCHCl(8ml)中混合物を外界温度で16時間攪拌し、ついで飽和炭酸水素ナトリウム(4ml)で洗浄した。有機相を0−10%メタノール/酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、標記化合物(0.1g、73%)を得た。質量スペクトル(API):測定値 490(MH)。C3036FNとして、計算値 489。
H NMR δ(CDCl):0.90−1.10(4H,m)、1.10−1.20(1H,m)、1.30−1.40(2H,m)、1.70−1.80(2H,m)、1.85−1.95(2H,m)、2.34(3H,s)、2.40−2.50(2H,m)、2.55−2.70(4H,m)、2.90−3.00(4H,m)、3.50(2H,s)、3.65−3.80(1H,m)、5.12(1H,d,J=8Hz)、6.30(1H,s)、7.03(2H,t,J=8Hz)、7.15(1H,d,J=8Hz)、7.19−7.25(2H,m)、7.45−7.52(2H,m)。
【0125】
実施例148
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(4−フルオロ)フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(0.1g、0.28ミリモル)、(4−フルオロ)フェニル酢酸(0.044g、0.28ミリモル)、EDC塩酸塩(0.054g、0.28ミリモル)およびHOBT(0.015g)のジクロロメタン(5ml)中混合物を外界温度で16時間振盪させ、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(4ml)を加えた。有機相を30−100%勾配の酢酸エチル/ヘキサンで、ついで0−10%勾配のメタノール/酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、標記化合物(0.095g、70%)を無色固体として得た。
質量スペクトル(API):測定値 491(MH)。C2935FNとして、計算値 490。
H NMR δ(CDCl):0.90−1.30(5H,m)、1.35−1.50(2H,m)、1.70−1.80(2H,m)、1.85−1.95(2H,m)、2.46(3H,s)、2.40 2.50(2H,m)、2.55−2.65(4H,m)、2.95−3.00(4H,m)、3.50(2H,s)、3.60−3.80(1H,m)、5.13(1H,d,J=8Hz)、6.95−7.08(2H,m)、7.15−7.30(3H,m)、7.80−7.90(2H,m)。
【0126】
実施例149
トランス−3−(2−(1−(4−(5−(2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−7−メタンスルホニルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
【化19】

【0127】
トランス−3−(2−(1−(4−アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−メタンスルホニルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン(150mg、0.41ミリモル)、2−メチル−キノリン−5−カルボン酸(92mg、0.49ミリモル)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(86mg、0.45ミリモル)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(触媒量)のジクロロメタン(10ml)中混合物を室温で18時間振盪させた。炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(4ml)を添加し、その混合物を0.25時間振盪させた。ついで、有機層を30−100%勾配の酢酸エチル/ヘキサン、ついで0−10%勾配のメタノール/酢酸エチルで溶出されるシリカカラムに直接充填し、標記化合物(161mg、74%)を無色固体として得た。
H NMR(CDCl)δ:1.15−1.30(5H,m)、1.45−1.50(2H,m)、1.82−1.90(2H,m)、2.15−2.20(2H,m)、2.50−2.55(2H,m)、2.60−2.68(4H,m)、2.75(3H,s)、2.90−2.95(4H,m)、3.13(3H,s)、3.95−4.05(1H,m)、5.82(1H,d,J=8.2Hz)、7.00−7.03(2H,m)、7.12(1H,d,J=7.8Hz)、7.35(1H,d,J=8.8Hz)、7.55−7.70(2H,m)、8.08(1H,d,J=8.3Hz)、8.61(1H,d)。
質量スペクトル(AP+):測定値 536(MH)。C3037SOとして、計算値 535。
【0128】
生物学的実施例
本発明の化合物のMmAChRでの阻害活性を以下に示すインビトロおよびインビボ機能アッセイで測定する:
【0129】
カルシウム動員による受容体の活性化の阻害の分析
CHO細胞上で発現されるmAChRの刺激を、以前に記載されるように(Sarau,H. M.、R. S. Ames、J. Chambers、C. Ellis、N. Elshourbagy、J. J. Foley、D. B. Schmidt,R. M. Muccitelli、O. Jenkins、P. R. Murdock、N. C. Herrity、W. Halsey、G. Sathe、A. I. Muir、P. Nuthulaganti、G. M. Dytko、P. T. Buckley、S. Wilson、D. J. Bergsma、およびD. W. Hay. 1999 Identification, molecular cloning, expression, and characterization of a cysteinyl leukotriene receptor. Mol Pharmacol 56:657−663)、受容体活性化カルシウム動員をモニター観察することで分析した。MmAChRを安定的に発現するCHO細胞を96ウェルの黒壁/透明底のプレートに置いた。18時間ないし24時間後に、培地を吸引し、100μlの負荷培地(アール塩(Earl's salt)、0.1%RIA等級のBSA(Sigma, St. Louis MO)および4μMのフルオ−3−アセトキシメチルエステルの蛍光性指示染料(Fluo−3 AM、Molecular Probes、Eugene、OR)を含むEMEM)と置き換え、37℃で1時間インキュベートした。ついで、この染料含有の培地を吸引し、新たな培地(Fluo−3 AM不含)と置き換え、細胞を37℃で10分間インキュベートした。ついで、細胞を3回洗浄し、100μlのアッセイバッファー(0.1%ゼラチン(Sigma)、120mM NaCl、4.6mM KCl、1mM KHPO、25mM NaHCO、1.0mM CaCl、1.1mM MgCl、11mM グルコース、20mM HEPES(pH7.4))中、37℃で10分間インキュベートした。50μlの化合物(1x10−11−1x10−5M アッセイの終わり)を加え、該プレートを37℃で10分間インキュベートした。プレートを、ついで、染色負荷細胞が6ワットのアルゴンレーザーからの励起光(488nm)に暴露されるところの、蛍光強度プレートリーダー(FLIPR、Molecular Probes)中に置いた。0.1%BSA含有のバッファー中に調製された、50μlのアセチルコリン(0.1−10nM最終)を、50μl/秒の速度で添加して細胞を活性化させた。細胞質のカルシウム濃度の変化としてモニターされるカルシウム動員を566nmでの発光強度の変化として測定した。発光強度の変化は細胞質のカルシウムレベルと直接関連付けられる(Sullivan, E.、E. M. TuckerおよびI. L. Dale. 1999 Measurement of [Ca2+] using the Fluorometric Imaging Plate Reader(FLIPR). Methods Mol Biol 114: 125-133)。96個すべてのウェルより発光された蛍光を冷却式CCDカメラを用いて同時に測定する。データポイントを刻々と合わせる。ついで、このデータをプロットし、GraphPad PRISMソフトウェアを用いて解析した。
【0130】
メタコリン誘発の気管支収縮
メタコリンに対する気道応答を覚醒状態の非拘束BalbCマウス(一群6匹)にて測定した。気圧プレチスモグラフィーを用い、メタコリンでの気管支攻撃の間に生じる気道抵抗の変化と相関することが分かっている単位のない尺度のポウズの強化(Penh)を測定した(Hamelmann, E.、J. SCHWARZE、K. TAKEDA、A. OSHIBA、G. a. LARSEN、C. a. IRVINおよびE. a. GELFAND. 1997. Noninvasive Measurement of Airway Responsiveness in Allergic Mice Using Barometric Plethysmography. Am. J. Respir. Crit. Care Med. 156:766-775)。マウスを50μlのビヒクル(10%DMSO)中の50μlの化合物(0.003−10μg/マウス)で、鼻腔内、静脈内、腹腔内または経口的に前処理し、ついでプレチスモグラフィーチャンバーに入れた。チャンバーに入れて、マウスを10分間平衡状態にし、ついで5分間のベースラインのPenh測定に付した。マウスをメタコリンのエアロゾル(10mg/ml)で2分間攻撃した。Penhをメタコリンエアロゾルの攻撃から開始し、その後5分間続けて、7分間連続して記録した。各マウスのデータを解析し、GraphPad PRISMソフトウェアを用いてプロットした。
【0131】
該化合物は、限定されるものではないが、慢性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎、喘息、慢性呼吸閉塞、肺線維症、肺気腫およびアレルギー性鼻炎などの呼吸器障害;過敏性腸症候群、突発性結腸炎、胃十二指腸潰瘍、胃腸痙攣または運動機能亢進、憩室炎、胃腸平滑筋の痙攣と関連する痛みなどの胃腸消化管の障害;神経性頻尿、神経因性膀胱、夜尿、心因性膀胱、膀胱痙攣または慢性膀胱炎に伴う失禁、尿意逼迫または頻尿を含む排尿障害と関連する尿道障害、および動揺病を包含する、種々の適応症を治療するのに有用である。
【0132】
該化合物の投与方法は当業者にとって明らかであろう。吸入による肺への局所デリバリー用の乾燥粉末組成物は、インヘイラーまたは吸入器にて用いるための、例えばゼラチンのカプセルおよびカートリッジにて、あるいは例えば積層アルミニウムホイルのブリスターにて提供されてもよい。処方は、一般に、本発明の化合物の吸入用の粉末ミックスおよび適当な粉末基剤(キャリア物質)、例えばラクトースまたは澱粉を含有する。ラクトースの使用が好ましい。カプセルまたはカートリッジは、各々、一般に、所望により別の治療用有効成分と組み合わせて、20μg−10mgの式(I)の化合物を含有してもよい。別に、本発明の化合物は賦形剤なしに提供されてもよい。
適当には、医薬ディスペンサーは、リザバー乾燥粉末インヘイラー(RDPI)、複数回投与用乾燥粉末インヘイラー(MDPI)および計量投与用インヘイラー(MDI)からなる群より選択される型のものである。
【0133】
リザバー乾燥粉末インヘイラー(RDPI)とは、複数回分(計量されていない用量)の医薬を乾燥粉末形態にて含むのに適するリザバー形態のパックを有し、そのリザバーからデリバリーの位置に一定量の医薬を計量するための手段を含む、インヘイラーを意味する。その計量手段は、例えば、計量カップを含んでいてもよく、それは該カップがリザバーからの医薬で一杯であってもよい第一の位置から、吸入のために計量された用量の医薬を患者が利用することのできる第二の位置まで移動可能である。
複数回投与用乾燥粉末インヘイラー(MDPI)とは、乾燥粉末形態の医薬をディスペンスするのに適するインヘイラーであって、複数回の所定量(またはその一部)の医薬を含有する(あるいは担持する)複数回用量のパック内に薬物が含まれているものを意味する。好ましい態様において、キャリアはブリスターパックの形態を有し、例えば、カプセルをベースとするパックの形態または医薬がその上にプリント、パイントおよび真空密封を含む適当な方法によって塗布されているキャリアを含むこともできる。
【0134】
処方は(例えば、Diskusにあるように、GB2242134を参照のこと、またはDiskhalerにあるように、GB2178965、2129691および2169265を参照のこと)予め計量されていても、あるいは(例えば、Tubuhalerにあるように、EP69715を参照のこと)使用の際に計量することもできる。単位用量の装置の一例がRotahaler(GB2064336を参照のこと)である。そのDiskus吸入装置は、ベースシートから形成される、その長さに沿って一定間隔にて複数の凹部を有する細長いストリップと、複数の容器を規定するための密閉式であるが、剥離可能であるリッドシートとを含み、その各々の容器は、その中に、式(I)の化合物を、好ましくはラクトースを組み合わせて含有する吸入可能な処方を有する。好ましくは、そのストリップはロールに巻き付くのに十分に可撓性である。そのリッドシートおよびベースシートは、好ましくは、互いに密閉されていない先端部を有し、少なくともその先端部の一方は巻き取り手段に付着するように構築される。また、ベースとリッドシートの間の密封はその全幅にわたって伸長していることが好ましい。リッドシートは、好ましくは、そのベースシートの第一の端部より長さ方向にて剥がすことができる。
【0135】
一の態様において、複数回用量のブリスターパックは、乾燥粉末形態の医薬を収容するための複数のブリスターを含むブリスターパックである。該ブリスターは、典型的には、そこから医薬を容易に取り出すことができるように標準的な方式にて配置されている。
一の態様において、該複数回用量のブリスターパックは、円盤型のブリスターパック上に略円形の方式にて配置された複数のブリスターを含む。もう一つ別の態様において、複数回用量のブリスターパックは、例えば、ストリップとテープを含む、細長い形態である。
【0136】
好ましくは、複数回用量のブリスターパックは、互いに剥離可能に固定された2つの部材の間で規定される。米国特許第5860419号、第5873360号および第5590645号はこの一般的な型の医薬パックを記載する。この態様において、該装置は、通常、部材を剥離し、各用量の医薬を利用するための剥離手段を含む開口ステーションを備えている。適当には、該装置は、剥離部材がその長さに沿って一定間隔にある複数の医薬用容器を規定する、細長いシートである場合の使用に適しており、各容器に、順次、指標を付すためのインデックス手段が設けられていてもよい。該装置はそのシートの一方がそこに複数のポケットを有するベースシートであり、他方がリッドシートである場合の使用に適しており、各ポケットとリッドシートの隣接する部分が各容器を規定し、該装置がリッドシートおよびベースシートを開口ステーションから引き離すための駆動手段を含むことがより好ましい。
【0137】
計量投与用インヘイラー(MDI)とは、エアロゾル形態の医薬を分配するのに適する医薬用ディスペンサーをいい、該医薬は噴射剤を基剤とするエアロゾルの医薬処方を含有するのに適するエアロゾル容器に含まれる。エアロゾル容器は、典型的には、エアロゾル形態の処方処方を患者に放出するための、計量バルブ、例えば滑りバルブを備えている。エアロゾル容器は、一般に、容器を固定しながらバルブを押圧するか、バルブを固定しながら容器を押圧するかのいずれかにより開口することのできる、バルブを用いて、各作動の際に所定量の医薬をデリバリーするように設計される。
【0138】
医薬容器がエアロゾル容器である場合、バルブは、典型的には、そこを介して医薬エアロゾル処方がバルブ本体に入ることができる入口、およびそこを介してエアロゾルが出ることのできる出口、およびその出口を介する流量を制御することのできる手段による開閉機構を有するバルブ本体を含む。
バルブは、開閉機構がシーリングリング、およびそのシーリングリングにより受入可能な分配経路を有するバルブステムを含み、そのバルブステムがそのリング内でバルブ閉からバルブ開の位置まで摺動的に動くことができ、そのバルブ本体の内部が分配経路を介してバルブ本体の外部と連絡しているところの、滑りバルブであってもよい。
【0139】
典型的には、バルブは計量バルブである。その計量容量は、典型的には、10ないし100μl、例えば、25μl、50μlまたは63μlである。適当には、バルブ本体は、医薬処方の量を計量する計量チャンバー、および開閉機構を規定し、その手段によって入口を介して計量チャンバーに入る流量を制御しうる。バルブ本体は第二の入口を介して計量チャンバーと連絡しているサンプリングチャンバーを有することが好ましい。その入口は開閉機構により制御可能であり、それによって医薬処方の計量チャンバーへの流量が制御される。
【0140】
該バルブはまた、チャンバーと、そのチャンバー内にまで伸び、分配時位置と非分配時位置の間で該チャンバーに対して移動可能であるバルブステムとを有する「フリーフローエアロゾルバルブ」を含んでいてもよい。そのバルブステムは一の形状を有し、チャンバーは一の内部形状を有し、その結果、計量される容量はその間で規定され、非分配時位置と分配時位置の間を動く間に、バルブステムは、逐次:(i)エアロゾル処方のチャンバーへのフリーフローを可能とし、(ii)バルブステムの外面とチャンバーの内面の間の加圧エアロゾル処方の密閉して計量された容量を規定し、および(iii)そのチャンバー内で密閉して計量された処方の容量を減少させることなく、その密閉して計量された容量が外部経路と連絡するまで密閉して計量された容量のままで移動し、それにより計量された容量の加圧エアロゾル処方の分配が可能となる。この型のバルブは米国特許第5772085号に記載されている。加えて、本発明の化合物の鼻腔内デリバリーも効果的である。
【0141】
有効な経鼻用医薬組成物を処方するために、医薬は、その薬理機能を発揮する、鼻腔のすべての部分(標的組織)に容易にデリバリーされなければならない。加えて、医薬は相対的に長期間にわたって標的組織との接触を維持しなければならない。医薬が標的組織との接触を長く維持すればするほど、医薬は鼻から粒子を除去するように機能する鼻腔内の応力に対して抵抗する能力を有しなければならない。「粘膜毛様体クリアランス」と称される、かかる応力は、迅速に、例えば、粒子が鼻に入った時から、10−30分以内に、鼻から粒子を除去するのに極めて効果的であると考えられる。
【0142】
鼻腔用組成物の他の望ましい特徴は、該組成物は使用者の不快を惹起する成分を含む必要がなく、満足のいく安定性および保管期間の特性を有し、環境に対して有害な、例えばオゾンを激減させると考えられる成分を含まない、ということである。
鼻腔内に投与する場合の本発明の処方の適当な投与方法は、患者がその後息を深く吸い込み、鼻腔をきれいにすることである。吸入の間、処方を一方の鼻腔に塗布し、他方は手で押さえられる。次に、この操作を別の鼻腔で繰り返す。
【0143】
本発明の処方を鼻腔に塗布する好ましい手段は、プレコンプレッションポンプを用いることによるものである。最も好ましくは、Volois SAが市販しているVP7モデルである。かかるポンプは十分な応力が加えられるまで処方が解放されないことを保証し、その他にはより少量が塗布されうるという利点がある。プレコンプレッションポンプのもう一つ別の利点は、スプレーを効果的に霧化する閾値圧が得られるまで、処方を解放しないように該スプレーの霧化が保証されることである。典型的には、10−50mlの処方の保持能を有するボトムのVP7が使用される。各スプレーは、典型的には、50−100μlの処方をデリバリーするであろう。したがって、VP7モデルは少なくとも100回の計量を供給することができる。
【0144】
鼻腔用処方例
実施例1:活性成分含有の鼻腔用処方
鼻腔内デリバリー用処方を以下の成分:
100%まで
活性成分 0.1%w/w
ポリソルベート 0.025%w/w
アビセルRC591 1.5%w/w
デキストロース 5.0%w/w
BKC 0.015%w/w
EDTA 0.015%w/w
水 100%まで適量
を用い、120回の使用に適する合計量にて調製し、該処方を50または100μl/使用を分配するのに適する計量バルブを備えたボトルに充填した。
【0145】
実施例2:活性成分含有の鼻腔用処方
鼻腔内デリバリー用処方を以下の成分:
活性成分 0.005%w/w
チロキサポール 2%w/w
デキストロース 5%w/w
BKC 0.015%w/w
EDTA 0.015%w/w
水 100%まで適量
を用い、120回の使用に適する合計量にて調製し、該処方を50または100μl/使用を分配するのに適する計量バルブを備えたボトル(プラスチックまたはガラス)に充填した。
該装置を鼻腔アクチュエーター(Valois、例えばVP3、VP7またはVP7D)に装着した。
【0146】
実施例3:活性成分含有の鼻腔用処方
鼻腔内デリバリー用処方を以下の成分:
活性成分 0.05%w/w
トリトンX−100 5%w/w
デキストロース 4%w/w
BKC 0.015%w/w
EDTA 0.015%w/w
水 100%まで適量
を用い、120回の使用に適する合計量にて調製し、該処方を50または100μl/使用を分配するのに適する計量バルブを備えたボトルに充填した。
【0147】
実施例4:活性成分含有の鼻腔用処方
鼻腔内デリバリー用処方を以下の成分:
活性成分 0.05%w/w
チロキサポール 5%w/w
デキストロース 5%w/w
BKC 0.015%w/w
EDTA 0.015%w/w
水 100%まで適量
を用い、120回の使用に適する合計量にて調製し、該処方を50または100μl/使用を分配するのに適する計量バルブを備えたボトルに充填した。
該装置を鼻腔アクチュエーター(Valois)に装着した。
【0148】
明細書および添付した特許請求の範囲を通して、特に必要としない限り、「含む」およびその変形なる語は、暗に、所定の整数または工程あるいは一群の整数を含むものであるが、他の整数または工程あるいは一群の整数または工程を排除するものでないことが分かるであろう。
本願明細書にて引用される、特許および特許出願を含むが、これらに限定されるものでない、すべての刊行物は、その内容を出典明示により本願明細書の一部とする。
本願明細書の記載は、その好ましい実施形態を含め、本願発明を十分に記載するものである。本願明細書に具体的に開示される実施形態の修飾および改良は添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれる。当業者であれば、さらに工夫することなく、上述した記載に基づいて本願発明を最大限活用しうると理解する。したがって、本願明細書の実施例は単なる例示であって、本願発明の範囲を何ら限定するものではない、と解釈されるべきである。独占権または特権を主張する本願発明の実施形態は添付した特許請求の範囲の記載に基づいて定義される。
本願明細書に記載される特許および特許出願は出典明示により本願明細書の一部とされる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式I:
【化1】

式(I)
[式中:
は水素またはハロゲン原子;ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、ペンタフルオロエチル、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、アリールC1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルコキシC1−4アルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルコキシ、C1−4アルコキシカルボニル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4アルキルスルホニルオキシ、C1−4アルキルスルホニルC1−4アルキル、アリールスルホニル、アリールスルホニルオキシ、アリールスルホニルC1−4アルキル、C1−4アルキルスルホンアミド、C1−4アルキルアミド、C1−4アルキルスルホンアミドC1−4アルキル、C1−4アルキルアミドC1−4アルキル、アリールスルホンアミド、アリールカルボキサミド、アリールスルホンアミドC1−4アルキルまたはアリールカルボキサミドC1−4アルキル基;ROCO(CH、RCON(R)(CH、RNCO(CHまたはRNSO(CH基(ここでRおよびRの各々は、独立して、水素原子およびC1−4アルキル基からなる群より選択されるか、またはRはC3−6アザシクロアルカンまたはC3−6(2−オキソ)アザシクロアルカン環の一部を形成し、pは0または1ないし4の整数である);およびAr−Z基(ここでArは置換されていてもよいフェニル環または置換されていてもよい5−または6−員の芳香族複素環式環を表し、Zは結合手、O、SまたはCHを表す)からなる群より選択され;
は水素原子およびC1−4アルキル基からなる群より選択され;
qは1または2であり;
Aは式(a)、(b)、(c)および(d):
【化2】

(式中:
Arは置換されていてもよいフェニル環または置換されていてもよい5−または6−員の芳香族複素環式環、および置換されていてもよい二環式環系からなる群より選択され;
ArおよびArは、各々、独立して、置換されていてもよいフェニル環または置換されていてもよい5−または6−員の芳香族複素環式環であり;および
Yは結合手、−NHCO−、−CONH−、−CH−および−(CH(CH−(ここで、YはO、S、SOまたはCOであり、mおよびnは、m+nの合計が0または1であるように、各々、0または1である)からなる群より選択される)
で示される基である;ただし、Aが式(a)の基である場合、Ar中、カルボキサミド部分に対してオルト位にあるいずれの置換基も必然的に水素またはメトキシ基であり;
rおよびsは、r+sの合計が1ないし4の整数に等しくなるように、独立して、0ないし3の整数からなる群より選択され;および
Vは結合手、OおよびSからなる群より選択される]
で示される化合物またはその塩。
【請求項2】
トランス−3−(2−(1−(4−(4−キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−3−(2−(1−(4−(3−(3−メチルスルホニル)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(2−インドリル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(3−(3−ピリジル)フェニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(3−インドリル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(4−キノリニル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−6−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−6−メトキシ−3−(2−(1−(4−(4−キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−6−メトキシ−3−(2−(1−(4−(3−ピロロ[2,3−b]ピリジル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)ベンゾイル)アミノ)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−アセチルアミノ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(6−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ)−2H−ベンズオキサジニル)カルボキサミド)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(6−(1,2−ジヒドロ−2−オキソ)キノリニル)プロペノイル)アミノ)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−フルオロ−4−アセチルアミノ)フェニルプロペノイル)アミノ)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(8−(1,2−ジヒドロ−2−オキソ)キノリニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(3−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−ピロロ[2,3−b]ピリジル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(5−(3−メチル)イソキサゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(4−フルオロ)フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(2,5−ジフルオロ)フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2,4−ジフルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2,5−ジフルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−フェニルプロパノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(4−メトキシ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−アセチル)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(4−アセチル)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−シアノ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−シアノ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(5−(3−メチル)イソキサゾリル)ベンゾイル)アミノ)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(Z)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−ピリジル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(1−(4−フルオロ)ナフチル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(6−ベンゾジオキサニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−(5−フルオロ)インドリル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−(1−メチル)ベンズイミダゾリル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(7−ベンゾフラニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(5−(3−メチル)インドリル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(6−(2,3−ジヒドロ−2−オキソ)インドリル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(2−ベンゾフラニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(4−(2−メチル)インドリル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(5−ベンズイミダゾリル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2,3−メチレンジオキシ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−(1−(2−オキソ)ピロリジニル))フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(2−インドリルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(2−ベンゾチオフェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−(3−ブロモ)チオフェニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−ピリジル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(5−ピリミジニル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(4−シアノフェニル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−チオフェニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−フラニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−チオフェニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−フラニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(4−キノリニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(5−ピリミジニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(2,4−ジフルオロ)フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(6−(2−アミノ)ベンゾチアゾリル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(6−(2−メチル)ベンゾチアゾリル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(4−メチルアミノカルボニル)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(5−(2−アミノ)ベンズオキサゾリル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(1−ピラゾリル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(2−チオフェニル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−ベンゾチオフェニル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−(5−メチル)−1,3,4−オキサジアゾリル)ベンゾイル)アミノ)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−ナフチル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(5−(3−アセチル)インドリル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)ベンゾイル)アミノ)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(5−(2−メチル)ベンズイミダゾリル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−(2−アセチル)フラニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(6−(2−アミノ)ベンズオキサゾリル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(2−ベンゾチオフェニル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−チエニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(5−キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(8−(1,4−ジヒドロ−4−オキソ)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−アセトアミド−2−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−アセチル)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−フルオロ)フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(2,4−ジフルオロ)フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(2−ナフチル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(7−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ)−2H−ベンズオキサジニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(2−フルオロ)フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(5−(2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−7−メタンスルホニルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(2−インドリル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(2−ベンゾチオフェニル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−チエニル)プロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(5−キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−ピロロ[2,3−b]ピリジル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(8−(1,4−ジヒドロ−4−オキソ)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(2−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)イソキサゾリル)−3−(2−(1−(4−(2−フルオロ)フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(3−(5−メチル)イソキサゾリル)−3−(2−(1−(4−(4−フルオロ)フェニルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(2−(5−メチル)オキサゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(3−(5−メチル)イソキサゾリル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(5−ピリミジル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−ピリミジニル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−(5−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(3−(5−メチル)イソキサゾリル)−3−(2−(1−(4−(5−(2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;および
トランス−3−(2−(1−(4−(3−(2−(5−メチル)オキサゾリル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
からなる群より選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−ピロロ[2,3−b]ピリジル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(2−ナフチルアセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(8−(1,4−ジヒドロ−4−オキソ)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(2−ナフチル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(2−ナフチル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−メトキシ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−メトキシ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(7−(1,2−ジヒドロ−2−オキソ)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(3−(5−エチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)ベンゾイル)アミノ)−シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(1−ナフチル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(6−(2,3−ジヒドロ−2−オキソ)インドリル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(5−(2,3−ジヒドロ−2−オキソ)インドリル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(6−(1,2−ジヒドロ−2−オキソ)キノリニル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(7−(1,2−ジヒドロ−2−オキソ)キノリニル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(6−キノキサリニル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(6−(3,4−ジヒドロ−2−オキソ)−2H−ベンズオキサジニル)アセトアミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(3−(2−フルオロ−5−アセトアミド)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−(3−メチル)−1,2,4−オキサジアゾリル)−3−(2−(1−(4−(5−(2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(3−(2−(4−メチル)オキサゾリル)ベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(3−トリフルオロメチルベンゾイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(5−ピリミジニル)−3−(2−(1−(4−(5−(2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(2−ピリジル)−3−(2−(1−(4−(3−(2−シアノ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(2−ピリジル)−3−(2−(1−(4−(3−(3−シアノ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;および
トランス−(E)−7−(2−ピリジル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−シアノ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
からなる群より選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
トランス−(E)−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(5−キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンズアゼピン;
トランス−7−シアノ−3−(2−(1−(4−(5−(8−フルオロ)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(5−(2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(5−(2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−7−メタンスルホニルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(5−(8−クロロ−2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−7−メタンスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(2−ピリジル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(2−ピリミジル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−(E)−7−(1−ピロリジニルカルボニル)−3−(2−(1−(4−(3−(4−フルオロ)フェニルプロペノイル)アミノ)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−7−(1−ピロリジニルカルボニル)−3−(2−(1−(4−(3−ピロロ[2,3−b]ピリジル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(5−(8−フルオロ−2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
トランス−3−(2−(1−(4−(5−(8−フルオロ−2−メチル)キノリニル)カルボキサミド)シクロヘキシル)エチル)−7−メチルスルホニルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
からなる群より選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項5】
請求項1に記載の化合物および医薬上許容される担体を含む、ムスカリン性アセチルコリン受容体介在疾患の治療用医薬組成物。
【請求項6】
哺乳動物におけるアセチルコリンとその受容体との結合を阻害する方法であって、安全かつ有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項7】
アセチルコリンがムスカリン性アセチルコリン受容体に結合するところのムスカリン性アセチルコリン受容体介在疾患を治療する方法であって、安全かつ有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項8】
疾患が、慢性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎、喘息、慢性呼吸閉塞、肺線維症、肺気腫およびアレルギー性鼻炎からなる群より選択されるところの、請求項7記載の方法。
【請求項9】
投与が口または鼻を介する吸入によるところの、請求項8記載の方法。
【請求項10】
投与がリザバー乾燥粉末吸入器、複数回投与用乾燥粉末吸入器または計量吸入器から選択される薬物分配器によるところの、請求項9記載の方法。
【請求項11】
化合物がヒトに投与され、1mgの用量に付き、12時間またはそれ以上の作用の持続時間を有するところの、請求項10記載の方法。
【請求項12】
化合物が24時間またはそれ以上の作用の持続時間を有するところの、請求項11記載の方法。
【請求項13】
化合物が36時間またはそれ以上の作用の持続時間を有するところの、請求項12記載の方法。

【公表番号】特表2007−529514(P2007−529514A)
【公表日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−503878(P2007−503878)
【出願日】平成16年3月17日(2004.3.17)
【国際出願番号】PCT/US2004/008032
【国際公開番号】WO2005/094835
【国際公開日】平成17年10月13日(2005.10.13)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】