説明

アルゴテラピ−又はアルゴエステ用海藻パック剤、その利用方法並びにその利用セット

【課題】海藻特に褐藻系海藻を利用したアルゴテラピ−又はアルゴエステ用パック剤、その利用法及びその利用法を実施する為の器具及び素材の組合せセットの提供。
【解決手段】(1): 海藻特に褐藻系海藻を擂り潰してペ−ストを作る。 (2): 此のペ−ストに適量の下記の成分を加えて混練してパック剤を作る。成分:(a)上記ペ−スト、(b)花こう閃緑岩粉末、(c)有機保湿剤、(d)複合アミノ酸サプリメント及び(e)氷山深層水 (3): 此のパック剤を、マイクロバブル浴槽に入浴するかせずして、身体の一部又は全身に塗布する。 (4): 防水寝具用マットの上に多孔性炭化セラミックシ−トと敷布とを敷くか又は敷かずして仰臥した後、断熱性掛け布で身体上部を被覆して保温する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルゴテラピ−又はアルゴエステ用海藻パック剤、特にマイナスイオン及び遠赤外線を放出し得る天然石並びに皮膚再生サプリメント剤としてのアミノ酸を含み且つ保湿性で無刺激性の此の腫パック剤、その利用方法並びにその利用セットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、海藻類は、その含有する人体に有用な成分の為に、食品、薬剤、飼料、並びに肥料等に多量に利用されて来た。
近年に至って、磯焼け、漁獲量の減少、地球環境浄化等の配慮のために、種々な海藻特に成長が速く収穫量が多く然も用途の広い褐藻類の生産並びに養殖が推奨され、増産されつつあり、一応の目的は達成されつつ有るのが実情である。
【0003】
一方、此の国に於ては、生活の欧風化と長年の飽食時代との影響を受けて、身体の肥満化、虚弱化、生活習慣病等の増発が続いており、此の傾向を矯正するために、各種のスポ−ツ、各種テラピ−又はエステ等の健康志向設備の増設並びにその利用が急速に増加しつつ有るが、相当の体力を必要とするスポ−ツ等に依る健康の維持には、大半の高齢者、虚弱者、女性等には不向きの為、必然的に体力的無負荷の各種自然療法、例えば温泉療法、海洋療法等に頼り、特に女性の美容、痩身等の療法には、遠赤外線等を利用する発汗療法、食塩や海水、海泥等を利用する海洋療法(タラソテラピ−又はタラソエステ)、海藻等を利用する海藻療法(アルゴテラピ−又はアルゴエステ)又は此等の組合せ療法が推奨され、流行化しつつある。
【0004】
本来、人類発生起源は海中生物である理由から、海中の動植物は組織的に人間に吸収され易く、特に海藻は、海水に含まれる元素の浸透に依って栄養分を摂取し、海中の栄養分に富んだ物質が濃縮摂取されているので、陸上の植物に比べて、桁違いに栄養分例えばビタミン類、アミノ酸類、植物ホルモン、ミネラル等の海水と同様な物質が調和し且つバランス良く含まれ、前記ミネラルイオンの如きは、海水の500倍も濃縮されて含有されている。
従って、此等海藻を利用するアルゴテラピ−又はアルゴエステ、リュウマチ、関節炎、血行障害、老化防止、痔疾、甲状腺腫防止、免疫の恒常性の回復、便秘、肥満、胃十二指腸潰瘍等の治療に有効に利用されている。
【0005】
更に又、此の様な成分を含む海藻類は、一方ではアルゴエステ(海藻美容、痩身療法)にも盛んに利用されるに至っている。即ち、上記した様に濃厚で豊富な栄養分を含む海藻類は、それ自体又はそのエキスを身体に塗布するのみか、又はその後、遠赤外線、ヒ−トマット等で保温、加温して細胞を膨潤させ、海藻の有効成分を侵透させて発汗させ、身体の恒常性を整え、バランスの取れた体質に改善し、心身を健康な状態に調整する身体パック法が提案されている。
又、低温冷却された脚部に、海藻クリ−ム、ロ−ション等でパックして、そのむくみ、だるさを解消する海藻冷却パック法、海藻エキスや植物油、スクワランオイル等を配合したオイルで全身をマッサ−ジする海藻オイルマッサ−ジ法、海藻ペ−ストと石膏又は海泥との組合せパックで顔面を温熱、冷却する顔面パック法、及び海藻の乾燥微粉末を入れた海水に入浴する海藻入浴法等が提案され、実施されている。
【0006】
此等の海藻に依る身体の治療法、痩身法、美容法の機構は以下の如く説明される。即ち、添付の図面の内、図2及び3に示す如く、人間の皮膚は、角質細胞(7)、顆粒細胞(8)、有束細胞(9)、基底細胞(11)より構成される表皮と、その下部の真皮(12)とより成り、前記表皮は基底細胞(11)の絶え間ない核分裂で表面に押し上げられて2週間後上部の顆粒細胞(8)に達し、更に2週間後に細胞核を失って角質層となり、最後には垢と成って剥れ落ちる様に構成されている。
【0007】
此の様な表皮(A)は、外部からの加温又は加熱例えば赤外線照射又は入浴等に依って、図3に示す如く、前記表皮細胞が膨潤し、其等間の間隙(10)(10)を通って皮膚表面に存在する水分及び此に溶解する養分又は金属イオン、(Na,K,Mg++,Ca++)を矢印方向に吸入し、真皮(12)又は(B)を経て毛細血管から体内に運び込む。
【0008】
此の際、体内の温度が上昇し過ぎると、此を調節する為に発汗し、又体内に発生又は体外から侵入した不要又は有害な成分は、此の膨潤した部分から図4に(f)で示す如く排出される。
此の様な皮膚を介しての作用は、細胞が生きて行く為には必要不可欠の仕事であって、此を行なうのは細胞膜のポンプ作用であり、此を能動輸送と呼び、此を行なうのは海藻又は海水中に含まれる上記したNa,K,Ca++,Mg++等の金属イオンである。
此等の金属元素は図5に示す如く、他の栄養分、ビタミン、アミノ酸等と共に海藻中に極めて高濃度に含まれている。
【0009】
此の様な理由から、近年、此等海中のミネラル等の人体に有用な成分を利用する海洋療法(タラソテラピ−)及び海洋美容法(タラソエステ)が盛んになり、特に海水に比べて比較に成らない程の栄養成分を含有する海藻の利用技術が、以下の特許文献に開示されている。
例えば、(1):海藻抽出物を混合、混練、圧縮し、ツインスクリュ−エクストル−ダ−で押し出してゲル化し、此に他の添加物を加えて硬質化し、化粧品、皮膚科学的調剤として利用する。(2):担体と海藻抽出物、海水組成物、泥等の少なくとも一種から、肌引き締め効果、美肌効果、痩身効果を有する美容用貼付剤を製造する。(3):入浴型人体洗浄装置の上部並びに下部ノズルから、装置内に仰臥した人体に、温水、ボディ−ソ−プ及び海藻パックを順次噴出し、次いで水蒸気を含む温風を吹き込むと共に、遠赤外線を照射し、更に上記両ノズルから海藻パック、温水、及びロ−ションを順次噴出した後、再度水蒸気を含む温風を吹き付けてリンスする工程を含む海藻エステ装置が、夫々開示され、提案されている。
【特許文献1】特表平11−502867
【特許文献2】特開平09−295934
【特許文献3】特開2001−46459
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
然しながら上記特許文献1及び2の技術は、勿論海藻、海水の持つ成分の上記した特性に依り、有効に人体表皮から侵入して、そのミネラル、蛋白質、炭水化物、ホルモン等を人体内部に供給して、身体の美容化と同時に、皮膚、毛髪、粘膜等のケア−、コンディショニング或は衛生化を行ない得る効果を発揮するが、海藻特有の臭いや、パック又は貼付した皮膚表面に多少の刺激感を残し、体質に因っては湿疹や浮腫みを残す欠点も合わせ持っている。
又特許文献3の技術は、浴槽型の人体洗浄装置内で、海藻パック及び遠赤外線を使用するアルゴエステ法であり、極めて効果的な痩身美容装置と推測される。
然しながら、装置が複雑で一般向けの美容洗浄装置及びエステ方法としては受入れ難い装置並びに方法である。
【0011】
従って本発明は、先ず第一に人体皮膚に刺激や副作用を及ぼす事なく有効に作用する海藻パックを提供する事を第一の課題とし、次いで此の海藻パックを施された人体に、何ら物理的負荷を掛ける事なく加温して、海藻の有効成分を体内に効率よく吸収させると同時に、発汗作用を誘起させ、体内の汚物を水分と共に排出させて、美容、痩身効果を達成し、心身のストレスを解放して健康を回復させ得るアルゴエステ装置並びに方法を提供する事を第二の課題とする。
【課題を解決する為の手段】
【0012】
かかる技術的並びに経済的課題を解決する為に、本発明に於ては、先ず第一に褐藻類特に生昆布のジェル状ペ−スト(以下単にペ−ストと記載する。)を製造した後、マイナスイオン、遠赤外線を放出する天然健康石(花こう閃緑岩)の粉末、有機保湿剤及び氷山深層水並びに適量のアミノ酸をペ−スト状に混練し、新規な人体エステ用のパック剤を製造する事を第一の特徴とし、斯くの如く製造されたパック剤を、人体全体又は一部分に塗布した後保温材で被覆して仰臥若しくは横臥し、塗布成分内に含まれる花こう閃緑岩から放射される遠赤外線の自然加熱作用で、徐々に人体の体温を上昇させると同時に発汗させ、その間に海藻等の中に含まれるミネラル、ビタミン、ホルモン等の栄養分並びに上記サプリメント剤としてのアミノ酸を吸収して身体組織を健全化し、その後の発汗作用で体内の老廃物、毒素、水分を排出して美容、痩身効果を達成させる事を第二の特徴とする。
【0013】
更に又、此の様な効果を一層向上させる為に、本発明に於ては、上記海藻パックの直前に、マイクロバブル浴槽で入浴して体全体の清潔化及び血行促進化をはかり、次に行なわれる海藻パック内の遠赤外線効果を向上させて体温上昇を早め、海藻栄養分及びサプリメント剤の吸収を効率化すると共に、此のエステ中に使用する多孔性炭化セラミックシ−トの遠赤外線効果との相乗効果に依り、発汗即席化と多量化を図る様に構成したアルゴエステ方式と、其を実施する為の器具の提供を第3及び第4の特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
斯の如き技術に依って本発明は、以下の如き優れた特有の効果を備えている。
(1) 成長が早く多量に生産する事が出来る上人体の栄養素を多分に含む海藻特に昆布を主原料とするので経済的である。
(2) アルゴパックの添加物として、陰イオン及び遠赤外線発生鉱物を利用しているので、脱臭効果が高く皮膚刺激性が緩和される。
(3) 上記添加鉱物から発生する遠赤外線は、常温自発性であるから、加温、加熱装置を必要としない。
(4) 身体をパックし断熱材で被覆するだけで、当該遠赤外線により加熱され発汗作用が促進される。
(5) 効果的な保湿材及び皮膚再生剤としてのてのアミノ酸が混合されているので、パック後の肌はしっとり感とすべすべ感を持って仕上がる。
(6) 上記パックを使用するアルゴテラピ−又はアルゴエステに於て、事前のマイクロバブル浴槽入浴と、マイナスイオン及び遠赤外線発生シ−トの併用加熱に依って、優れた無負荷アルゴテラピ−又はアルゴエステ効果を得ることが出来る。
(7) 此の腫テラピ−又はエステ用器具は、負荷加熱型装置を使用しないので、安価に提供出来る。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0015】
斯の如き本発明の海藻ペ−スト、此を利用するアルゴテラピ−又はアルゴエステ法及び器具の最良の実施形態は、先ず第一に褐藻類特に昆布をペ−スト状に混練し、これにマイナスイオン並びに遠赤外線を発生する花こう閃緑岩粉末(商品名:美利河ピリカ)と皮膚再生サプリメント剤としてのアミノ酸と、適当な有機保湿剤とを加えて適量の氷山深層水でペ−スト状に練り上げて昆布パック剤を形成し、使用目的に応じてその膠質度を変化さす様に構成される。
斯の如く製造された海藻ペ−スト特に昆布ペ−ストは、前記花こう閃緑岩のマイナスイオン効果で消臭されると共に、氷山深層水の使用に依って皮膚えの刺激生が消失され、更に常温での遠赤外線放射能に依り、パックされた身体の温度を一層上昇させて皮膚組織を膨潤させ、昆布の栄養成分並びにアミノ酸サプリメントを急速に吸収させて身体組織の再生と回復とを達成すると同時に、爾後の無負荷のままでの発汗作用で、体に無理なく美容、痩身効果を達成させる。
更に又、此の様なアルゴテラピ−又はアルゴエステ作用は、身体えのパック直前に、マイクロバブル浴槽での入浴に依り一層その効果が向上され、又パック期間中に多孔生炭化セラミックシ−トを敷布として使用する事に依り、その放射する遠赤外線の効果で、更にその作用は強化される。
以下に本発明の好個の実施態様を添付の図面を参照して説明する。
【実施例】
【0016】
適量の生褐藻類特に昆布を水で洗浄して付着した塩分、ごみ等を洗い落とし、熱湯内に10分ほど浸漬して殺菌し、組成が破壊されない前に冷水に投入して脱水し、適当寸法に細弾してペ−スト状に擂り潰してアルゴペ−ストを形成する。
勿論此の際の生昆布の代わりに、冷凍生昆布又は干し昆布を利用する事も出来るが、加工の手間を省く為に可能ならば生昆布を利用するの有利である。
【0017】
此の様にして得られた昆布ペ−ストは、それ自体が保湿生を有しているが、更に適量のオリ−ブ油、デキストリン等の保湿剤を加えて一層の保湿生を向上させる事が出来る。
此の様に混練された昆布ペ−ストは、従来の海藻パックに比し臭いも少なく且つ皮膚刺激生も減少されている事が確認されている。
【0018】
更に本発明の昆布パック剤は、適量の斯の如くして得られた脱臭且つ皮膚無刺激性のペ−ストに、適当量の花こう閃緑岩粉末と以下記載の適量のアミノ酸とを加えて、ミネラルイオン含有量の多い氷山深層水、例えば富士山復流水で混練して使用目的に応じた粘度に練り上げられる。
ここで加えられるアミノ酸は、口経に依って摂取されるアミノ酸の体内患部に依る消費量を補うものであって、上記した様に皮膚表層面から直接吸収されて、皮膚表面の美肌メ−クに有効に作用するものである。
又、此のアミノ酸としては、必須アミノ酸のバリン、イソロイシン(BCAA:分枝鎖アミノ酸)、グルタミン、アルギニン等の非必須アミノ酸、コラ−ゲンの主成分であるブロリン、抗酸化ビタミンであるビタミンA,C,E,及び体蛋白合成補助酵素としてのビタミンBを夫々加えた複合型のアミノ酸サプリメントであるのが好ましく、又一日当たりの摂取量は4−10gが好適である事が判明している。
従って本実施例に於ては、アルゴテラピ−又はアルゴエステ一回当たり4乃至10gの此の種サプリメントを使用した。
【0019】
一方、斯の如き成分を含有する昆布パック剤は、アルゴテラピ−又はアルゴエステに於て、約36°Cで身体の所望部分にパックされるが、この際、先ず上記成分の内の花こう閃緑岩(以下美利河シリカと記載する。)の遠赤外線の作用に依って徐々にパック内面が加温され、図3に示す様に角質層(A’)が膨潤して、昆布ペ−スト、美利河シリカ及びアミノ酸サプリメント中の栄養分例えばNa、K、Mg++、Ca++、ビタミン、蛋白質、等が矢印方向に吸収され、真皮(B’)から毛細血管を経て体内に取り込まれる。
特にこのアミノ酸サプリメント成分は、口径から摂取されたアミノ酸が、体内に患部があると、優先的に此処に取り込まれて消費尽くされ、他の必要とする組織にまで行きわたらないので、美容トリ−トメント等の栄養剤としては、皮膚経由で補助的に補給し、皮膚、肌、毛髪等の疲労、傷み等の回復に作用させるのが有利である。
更にこの吸収作用の後、体温が上昇するにつれ、パック内側で発汗作用が始まり、体内の老廃物、毒素等の有害物を水分と一緒に図4に示す矢印方向に排出し、疲労回復、美容、痩身効果を達成する。
【0020】
此の様な単なるアルゴパックに依る治療又は美容法に加えて、事前にマイクロバルブ入浴を採用すると、一層此のアルゴテラピ−又はアルゴエステの効果が増大される。
即ち、マイクロバルブに依る入浴法では、直径が10〜5um(0.01〜0.05mm)以下の超微細粒子の泡を浴槽内で発生させ、全身に纏わるこの泡の破裂に依る微振動で表皮面上のマッサ−ジ効果を発生させる。
又一方では、此のバブルが、マイナス電位を帯びているので、自己収縮して身体の汚れを落して吸着し、浮上させて体より排除すると同時に、このマッサ−ジ効果に依って拡張した毛穴内に、水中で弾け切らなかったマイクロバブルが入り込み、余分な油脂、老廃物、角質等の汚れを除去して水面上に浮上させる。
此の様にして奇麗になった毛穴から毛細血管は更に暖められて拡張し、体の深部に迄温かさが行き渡って、湯冷めし難い入浴効果を与えられる。
【0021】
此の様に暖められ、血流の増大した皮膚上に、上記した昆布パックは塗布され、一層効率良く美利河シリカのマイナスイオン効果並びに遠赤外線効果が与えられ、パック中の昆布成分並びに複合アミノ酸サプリメント成分を充分吸収した後発汗して、一層効率良くアルゴテラピ−又はアルゴエステ効果を達成し、身体の疲労回復又は美容、痩身効果を達成する事が出来る。
【0022】
此の様なマイクロバブル入浴法に加えて、本発明の昆布パックアルゴテラピ−並びにアルゴエステ法は、さらに無負荷療法の効率を向上させる為に、H.B.セラミックシ−ト(Honey Box Ceramic Sheet)と呼ばれる多孔性炭化セラミックシ−ト(商品名:ペットパット)を、此のシステム中に使用する。
此のセラミックシ−トは、それ自身が放出する遠赤外線とマイナスイオンとの両効果に依って、血流、新陳代謝、細胞を活性化し、自律神経を調節し、生体波動エネルギ−の流れを高める効果を備えている。
図1には、此のセラミックシ−トを使用する仰臥アルゴテラピ−又はアルゴエステ法及び此の方法を実施する為の器具セットが示されている。
此のテラピ−又はエステ法では、先ず上記マイクロバブル入浴を行なうか行なわず、防水化された寝具用マット(1)を敷いた上で上記多孔性炭化セラミックシ−ト(2)を重ね、更にその上にタオル又は敷布(3)を敷き、身体(4)の全体又は一部に本発明のアルゴパック剤(5)を塗布して此の上に仰臥し、保温又は断熱用の掛け布(6)で温度が逃げない様に被覆する。
この様な外部から加熱手段を使用しない無負荷の条件下でも、前記パック剤内の美利河シリカ成分及び多孔性炭化セラミック成分より放射される遠赤外線に依って、仰臥身体(4)の表面は加温されて皮膚表面の細胞は膨潤し、上記したパック剤中の栄養分を吸収して皮膚細胞の衰えを回復させると同時に、爾後の温度上昇で発汗して体内の老廃物、毒素、水分を排出し、テラピ−又はエステ効果を獲得する。
斯くて適度に発汗した後の身体は、シャワ−又は入浴に依ってパック剤を洗い落とされたが、その皮膚表面は艷やかでしっとりとした潤いを持っており、皮膚刺激性体感者は、実施10例中、皮膚虚弱者1例に過ぎなかった。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明のアルゴテラピ−又はアルゴエステを実施する手段又はセットを示す切断説明図である。
【図2】人体皮膚表面から電解質溶液中のミネラルイオン等を体内に取り入れる機構を示す説明図である。
【図3】図2のミネラルイオンが加温に依って人体真皮内に浸透する機構を示す切断説明図である。
【図4】加温後の人体表皮から汗成分が排泄される機構を示す説明図である。
【図5】海藻エキス含有成分を示す図表である。
【符号の説明】
【0023】
1 防水寝具用マット
2 多孔性炭化セラミックシ−ト
3 敷布
4 身体
5 アルゴパック
6 断熱性掛け布
7 角質細胞
8 顆粒細胞
9 有棘細胞
10 細胞間隙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペ−スト化された褐藻系海藻、花こう閃緑岩、複合アミノ酸サプリメント、有機保湿剤及び氷山深層水の適量を混合練磨した事を特徴とするアルゴテラピ−又はアルゴエステ用パック剤。
【請求項2】
上記褐藻系海藻が昆布、わかめ、あらめ、ひじき等の群れから選ばれた少なくとも一種の海藻であると同時に、上記花こう閃緑岩が北海動産美利河石である事を特徴とする請求項1記載のパック剤。
【請求項3】
上記複合アミノ酸サプリメントがバリン、イソロイシン等の必須アミノ酸;グルタミン酸、アルギニン酸等の非必須アミノ酸;コラ−ゲンの主成分たるブロリン;ビタミンA,C,E等の抗酸化ビタミン類;及び体蛋白合成の補助酵素たるビタミンBより成るアミノ酸サプリメントである事を特徴とする請求項1記載のパック剤。
【請求項4】
請求項1乃至3何れかに記載のパック剤を、身体の一部又は全身に塗布し、防水寝具用マット上に敷布を使用するかせずして仰臥し、断熱性掛け布で仰臥した身体パック部分を被覆した事を特徴とする無負荷アルゴテラピ−又はアルゴエステ方法。
【請求項5】
請求項1乃至3何れかに記載のパック剤を、身体の一部又は全身に塗布し、防水寝具用マット上に多孔質炭化セラミックシ−トを積層し、更にその上に適当な敷布を重ねて仰臥し、断熱性掛け布で仰臥した身体のパック部分を被覆した事を特徴とする無負荷アルゴテラピ−又はアルゴエステ方法。
【請求項6】
請求項4又は5何れかに記載の無負荷アルゴテラピ−又はアルゴエステ方法を実施する前に、マイクロバブル浴槽で入浴する事を特徴とするテラピ−又はエステ方法。
【請求項7】
防水寝具用マット多孔質炭化セラミックシ−ト、敷布、断熱性掛け布、褐藻系海藻パック剤及び複合アミノ酸サプリメントの組合せより成るアルゴテラピ−又はアルゴエステ用セット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−302646(P2007−302646A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−160247(P2006−160247)
【出願日】平成18年5月12日(2006.5.12)
【出願人】(505198400)有限会社ユア (5)
【出願人】(505465221)
【Fターム(参考)】