説明

アルデスロイキンを含む抗血管形成性剤

本発明は、癌を治療するための、IL−2組成物および抗血管形成性剤を用いた組合せ療法に関する。本発明はさらに、IL−2組成物または抗血管形成性組成物の投与に関連する毒性を緩和させ、有効性を増大させる方法を提供する。体内の免疫応答機構および疾患状態の基質を標的とする薬剤を利用した、従来の手法に対して耐性のある、またはそれによって十分に治療できない異常増殖に関連する障害に罹患している患者を治療するための新規方法および機構が必要である。本発明はそのような治療剤を提供し、さらに他の関連する利点を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者に治療有効量のアルデスロイキンと6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)−N−(3−エチニルフェニル)キナゾリン−4−アミン、6−(3−モルホリノプロポキシ)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−メトキシキナゾリン−4−アミン、N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−5−((5−フルオロ−2−オキソインドリン−3−イリデン)メチル)−2,4−ジエチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド、N−(4−クロロフェニル)−4−((ピリジン−4−イル)メチル)フタラジン−1−アミン、または1−(4−(2−(メチルカルバモイル)ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)−3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素から選択される抗血管形成性剤とを投与することを含む、癌に罹患している患者の治療方法。
【請求項2】
アルデスロイキンを抗血管形成性剤の前に投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
アルデスロイキンを抗血管形成性剤に次いで投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
アルデスロイキンを抗血管形成性剤と同時に投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
アルデスロイキンを抗血管形成性剤とは別の組成物中で投与する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記患者に治療有効量のアルデスロイキンと抗血管形成性剤とを、投薬スケジュールに従って別々に投与することを含み、アルデスロイキンは1日1〜3回、約9〜約130MIU/日の用量で、少なくとも連続して3日間の期間投与し、任意選択で少なくとも連続して3日間の休止期間が続く、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記抗血管形成性剤を2〜3週間毎に1〜6回投与する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
アルデスロイキンを静脈内投与し、前記休止期間が存在する、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
アルデスロイキンを皮下投与し、前記休止期間が存在しない、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
アルデスロイキンを1日1〜3回、約9〜30MIU/日の用量で投与する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
アルデスロイキンを1日3回、約30〜130MIU/日の用量で投与する、請求項6に記載の方法。
【請求項12】
アルデスロイキンを連続して5日間の期間投与し、9日間の休止期間が続く、請求項6に記載の方法。
【請求項13】
前記投薬スケジュールを少なくとも2クール繰り返す、請求項6に記載の方法。
【請求項14】
前記投薬スケジュールを3クール繰り返す、請求項6に記載の方法。
【請求項15】
前記投薬スケジュールを4クール繰り返す、請求項6に記載の方法。
【請求項16】
アルデスロイキンを初日には3回、その後の日はそれぞれ1日1回投与する、請求項6に記載の方法。
【請求項17】
前記癌が腎細胞癌、黒色腫または結腸癌である、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記患者に、アセトアミノフェン、メペリジン、インドメタシン、ラニチジン、ニザチジン、ジアストップ、ロペラミド、ジフェンヒドラミン、またはフロセミドから選択された少なくとも1つの化合物を、アルデスロイキンの投与に次いで、またはそれと同時に投与することをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
患者において癌の寛解がもたらされる、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
患者において低血圧の減弱がもたらされる、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
患者において高血圧の減弱がもたらされる、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
患者において一酸化窒素合成酵素の減少がもたらされる、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
癌が血管形成の阻害および/または免疫賦活に対して感受性を有する、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記抗血管形成性剤がN−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−5−((5−フルオロ−2−オキソインドリン−3−イリデン)メチル)−2,4−ジエチル−1H−ピロール−3−カルボキサミドである、請求項1から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記抗血管形成性剤が1−(4−(2−(メチルカルバモイル)ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)−3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素である、請求項1から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
(a)治療有効量のアルデスロイキンと;(b)6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)−N−(3−エチニルフェニル)キナゾリン−4−アミン、6−(3−モルホリノプロポキシ)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−メトキシキナゾリン−4−アミン、N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−5−((5−フルオロ−2−オキソインドリン−3−イリデン)メチル)−2,4−ジエチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド、N−(4−クロロフェニル)−4−((ピリジン−4−イル)メチル)フタラジン−1−アミン、または1−(4−(2−(メチルカルバモイル)ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)−3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素から選択される治療有効量の抗血管形成性剤と;(c)製薬上許容される賦形剤とを含む組成物。
【請求項27】
同時、逐次的または別々に使用するための(a)アルデスロイキンと、(b)6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)−N−(3−エチニルフェニル)キナゾリン−4−アミン、6−(3−モルホリノプロポキシ)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−メトキシキナゾリン−4−アミン、N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−5−((5−フルオロ−2−オキソインドリン−3−イリデン)メチル)−2,4−ジエチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド、N−(4−クロロフェニル)−4−((ピリジン−4−イル)メチル)フタラジン−1−アミン、または1−(4−(2−(メチルカルバモイル)ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)−3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素から選択される抗血管形成性剤とを含む、癌に罹患している患者を治療するための医薬品の組合せを含むキット。
【請求項28】
前記医薬品のそれぞれが別々にパッケージされている、請求項26に記載のキット。
【請求項29】
癌に罹患している患者を治療するための1つまたは複数の医薬品の製造における、アルデスロイキンと、6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)−N−(3−エチニルフェニル)キナゾリン−4−アミン、6−(3−モルホリノプロポキシ)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−メトキシキナゾリン−4−アミン、N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−5−((5−フルオロ−2−オキソインドリン−3−イリデン)メチル)−2,4−ジエチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド、N−(4−クロロフェニル)−4−((ピリジン−4−イル)メチル)フタラジン−1−アミン、または1−(4−(2−(メチルカルバモイル)ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)−3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素から選択される抗血管形成性剤の使用。
【請求項30】
アルデスロイキンが抗血管形成性剤の前に投与するために配合されている、請求項29に記載の使用。
【請求項31】
アルデスロイキンが抗血管形成性剤に次いで投与するために配合されている、請求項29に記載の使用。
【請求項32】
アルデスロイキンが抗血管形成性剤と同時に投与するために配合されている、請求項29に記載の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2008−530239(P2008−530239A)
【公表日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−556337(P2007−556337)
【出願日】平成18年2月17日(2006.2.17)
【国際出願番号】PCT/US2006/005720
【国際公開番号】WO2006/089150
【国際公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【出願人】(507251918)ノバルティス ヴァクシンズ アンド ダイアグノスティクス インコーポレイテッド (17)
【Fターム(参考)】