説明

イメージセンサ、マルチチップ型イメージセンサ及び密着型イメージセンサ

【課題】 色間の感度差に起因する画質の低下を抑えるとともに、チップ面積の増大を抑える。
【解決手段】 それぞれR,G,Bのカラーフィルタを受光開口部上に設けた受光素子行を3行有し、そのうちのGの受光素子行の受光素子の受光面積が残りのB,Rの受光素子行の受光素子の受光面積よりも大きく、かつ各々の受光素子行の受光素子の受光部重心が各受光素子行間で等間隔(間隔Q)に配置されており、受光面積が大きい受光素子を有するGの受光素子行がR,G,Bの受光素子行の両端の受光素子行には配置されず、中央の受光素子行に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光電変換装置に関わり、特に光電変換素子の受光部に設けられたカラーフィルタとを基板上に有するイメージセンサ、該イメージセンサを複数列状に配置してなるマルチチップ型イメージセンサ、密着型イメージセンサ及び画像読取装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から情報処理システムの分野ではライン状の画像読取装置として、従来の光学系を用いた縮尺系のラインセンサに対して、複数の半導体光センサをマルチチップ実装した、等倍系の密着型イメージセンサの開発が積極的に行なわれている。
【0003】
近年、従来からのモノクロに加えてカラーセンサの要望が多くなってきた。
【0004】
例えば、特許文献1にその構造が開示されている。図14〜図16に従来例として下記特許文献1に記載されたイメージセンサチップの等価回路図を示す。図14はマルチチップ方式の半導体イメージセンサの概略図である。図15は上記マルチチップ方式の半導体イメージセンサのA部拡大図である。図16は上記マルチチップ方式の半導体イメージセンサを用いた光学系を示す構成図である。
【0005】
図14及び図16において、1は原稿、2は所望の回路を配置した半導体イメージセンサ実装用の回路基板、S1〜Snはライン状に配列された半導体イメージセンサ、3はセルホックレンズアレイ(商品名、日本板硝子(株)製)、4は原稿照明用LEDアレイを示している。原稿照明用LEDアレイ4の替わりにLEDと導光体との組み合わせもよく用いられる。
【0006】
図15において、5は半導体イメージセンサ上の受光開口部である。カラーセンサの場合、半導体イメージセンサ上の受光開口部5を3行にして、各行ごとに図15に示したようにRED、BLUE、GREENのカラーフィルタを順番に受光開口部上に配置して、同列のRED、BLUE、GREENの各々1受光開口部づつの出力を持って、ひとつのカラー受光要素とするものである。各々の行は後の画像処理でRED、BLUE、GREENの信号からひとつのカラー信号を容易に生成できるように、各々の行間Q(副走査方向の受光開口部の重心の間隔)が主走査方向の受光開口部ピッチPと同じか、又は整数倍になるよう配置される。図15は行間を主走査方向の受光開口部ピッチPの2倍(Q=2P)とした例である。
【0007】
6は受光開口部で受けた光から生成される光信号を制御、出力するために半導体イメージセンサ上に配置された周辺回路ブロック(周辺回路部)である。
【0008】
このマルチチップ方式の半導体イメージセンサは、縮小光学系が不要で小型化が可能な特徴を有しており、ファクシミリ、スキャナ等の画像処理装置に多く用いられている。
【0009】
しかし図15に示したように各行ともに受光開口部の面積が等しい場合は、LEDの発光特性やカラーフィルタの分光特性、受光素子の分光特性に応じて各色ごとに感度が異なるために、もっとも感度の低い色に対応する行の出力で画像の品質が決まってしまっていた。
【0010】
かかる課題に対して、カラーフィルタの透過率に合わせて画素の受光面積を変えることが特許文献2に記載されている。
【特許文献1】特開平3−289855号公報
【特許文献2】特開平11−150627号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、本発明者は画素の受光面積を変えた場合、受光面積を変える画素行(受光素子行)によっては、新たな課題を生ずることを見出した。
【0012】
本発明の目的は、上記問題を解決もしくは低減するために感度に合わせて受光開口部の面積を調整(広げ又は縮小)し、さらに受光開口部の面積を調整することで生ずる課題をも解決しうるイメージセンサ、マルチチップ型イメージセンサ及び密着型イメージセンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明のイメージセンサは、複数の受光素子と該受光素子上に設けられたカラーフィルタとを備えた受光素子行を少なくとも3行有し、そのうちの一つの受光素子行の受光素子の受光面積が、残りの受光素子行の受光素子の受光面積よりも大きく、かつ各々の受光素子行の受光素子の受光部重心が各受光素子行間で等間隔に配置されているイメージセンサにおいて、
受光素子の受光面積が大きい前記一つの受光素子行が、前記少なくとも3行の受光素子行の中で両端の行には配置されないことを特徴とするイメージセンサである。
【0014】
また本発明のイメージセンサは、複数の受光素子と該受光素子上に設けられたカラーフィルタとを備えた受光素子行を少なくとも3行有し、そのうちの少なくとも一つの受光素子行の受光素子の受光面積が、残りの少なくとも二つの受光素子行の受光素子の受光面積よりも大きく、かつ各々の受光素子行の受光素子の受光部重心が各受光素子行間で等間隔に配置されているイメージセンサにおいて、
受光素子の受光面積が大きい前記少なくとも一つの受光素子行が、前記少なくとも3行の受光素子行の中で両端の行には配置されないことを特徴とするイメージセンサである。ここで、上記「受光素子の受光面積が大きい前記少なくとも一つの受光素子行が、前記少なくとも3行の受光素子行の中で両端の行には配置されない」の意味を具体的に例を挙げて説明する。例えばそれぞれ受光素子の受光面積がS1、S2、S3である受光素子行があるとすると、S1>S2≧S3の場合には、受光素子の面積がS1である受光素子行が両端の行に配置されないことを意味し、それぞれ受光素子の受光面積がS1、S2、S3、S4である受光素子行があるとすると、S1≧S2>S3≧S4の場合には、受光素子の面積がS1又は/及びS2である受光素子行が両端の行に配置されないことを意味する。
【0015】
また本発明のイメージセンサは、複数の受光素子と該受光素子上に設けられたカラーフィルタとを備えた受光素子行を少なくとも3行有し、少なくとも3行の前記受光素子行の受光素子で生成された光信号を制御、出力するための周辺回路部を有し、
前記少なくとも3行の受光素子行のうちの一つの受光素子行の受光素子の受光面積が、残りの受光素子行の受光素子の受光面積よりも小さく、かつ各々の受光素子行の受光素子の受光部重心が各受光素子行間で等間隔に配置されているイメージセンサにおいて、
受光素子の受光面積が小さい前記一つの受光素子行が、前記少なくとも3行の受光素子行の中で周辺回路部配置側の端部の行に配置されたことを特徴とするイメージセンサである。
【0016】
さらに本発明のイメージセンサは、複数の受光素子と該受光素子上に設けられたカラーフィルタとを備えた受光素子行を複数有し、各々の受光素子行の受光素子の受光部重心が各受光素子行間で等間隔に配置されているイメージセンサにおいて、
各受光素子ごとに各受光素子から電気信号を読み出す駆動回路部を有し、
前記複数の受光素子行の受光素子の並び方向のピッチをL、前記複数の受光素子行の並び方向のピッチをnL(nは正の整数)、前記駆動回路部の前記複数の受光素子行の並び方向の幅をk、前記複数の受光素子行のうち最も面積の大きい第1の受光開口部における、前記複数の受光素子行の並び方向の幅をa、前記複数の受光素子行のうち次に面積の大きい第2の受光開口部における、前記複数の受光素子行の並び方向の幅をbとしたとき、
前記幅aが以下の関係を満たすように設定されることを特徴とするイメージセンサである。
【0017】
(a/2) + k + (b/2) = nL
ここで、上記「前記幅aが以下の関係を満たすように設定される」とは、幅aが(a/2) + k + (b/2) = nLに近い関係にある場合も含める意である。すなわち、製造上のバラツキ等を考慮して幅aは上記関係式より求められる値より小さい値に設定される場合があり、本願ではかかる場合も「前記幅aが以下の関係を満たすように設定」されたものとしてとらえるものとする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、色間の感度差に起因する画質の低下を抑えるとともに、チップ面積の増大を抑えることができる。
【0019】
また本発明によれば、不要な波長域の光に対する光キャリアの発生を抑えることができ、混色の発生を抑え高画質のカラー画像が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0021】
〔第1の実施形態〕
比較例との比較において本実施形態の構成について説明する。
【0022】
受光素子行の受光開口部の面積を広げる場合に、主走査方向のピッチPはイメージセンサの仕様で決まるので、副走査方向に面積を広げることで感度を向上させる。図10は周辺回路ブロック近傍の受光開口部5(BLUE)の面積を広げた場合の比較例を図15の一部と対比して示している。図10に示すように、各行の行間Qが主走査方向の受光開口部ピッチPと同じか、又は整数倍になるよう配置すると、面積を広げた分に応じて周辺回路ブロック6の配置を変えなくてはならず、結果として半導体イメージセンサのチップ面積増大を招き、チップコストの増加を招くことになる。
【0023】
図11は、面積を広げる行を半導体イメージセンサのチップ端部寄りに配置した場合の比較例を図15の一部と対比して示している。図11に示すように、面積を広げる行を半導体イメージセンサのチップ端部寄りに配置しても、図10の場合と同様に各行の行間Qが主走査方向の受光開口部ピッチPと同じか、又は整数倍になるよう配置すると、面積を広げた分に応じて半導体イメージセンサのチップ端部の位置を変えなくてはならず、結果として半導体イメージセンサのチップ面積増大を招き、チップコストの増加を招くことになる。
【0024】
図1は本発明の第1の実施形態の構成を示す模式的平面図であり、隣接する二つの半導体イメージセンサの境界部拡大図を示している。マルチチップ方式の半導体イメージセンサの構成は既に図14〜図16を用いて説明したので説明を省略する。図1は行間を主走査方向の受光開口部ピッチPの2倍(Q=2P)とした例である。
【0025】
本実施形態では、図1に示すように、面積を広げる行を3行のうち中央の行に配置することで、各々の行間Q(副走査方向の受光開口部の重心の間隔)が主走査方向の受光開口部ピッチPと同じか、又は整数倍になるよう配置してカラー信号の生成が容易になるという利点を保ちつつ、色間の感度差に起因する画質の低下という問題を解決もしくは低減することができる。
【0026】
なお、各々の行間Q(副走査方向の受光開口部の重心の間隔)が主走査方向の受光開口部ピッチPと同じに設定する場合には、行間距離Q(Q=P)の制約があるので、中央の行に配置する画素の受光開口部の面積を広げるのは限度があるが、本実施形態のように、各々の行間Qが主走査方向の受光開口部ピッチPの整数倍になるよう配置すれば(Q=2P,3P,・・・)、行間ピッチを広くとることができ、その結果、受光開口部の長さを副走査方向に任意に長くして面積を増大することができる。
【0027】
既に説明したように、受光開口部の面積は光源の発光特性やカラーフィルタの分光特性、受光素子の分光特性に応じて決められる。ここではGREENの行の受光開口部の面積を大きくし、GREENの行を中心に配置しているが、受光開口部の面積が等しいときに感度が低くなる受光素子行がRED又はBLUEである場合には、RED又はBLUEの行の受光開口部の面積を大きくし、RED又はBLUEの行を中心に配置すればよい。
【0028】
〔第2の実施形態〕
比較例との比較において本実施形態の構成について説明する。
【0029】
図3はもっとも面積の小さい受光開口部を半導体イメージセンサのチップ端部に配置した場合の比較例の構成を示している。図4は図3の半導体イメージセンサの断面模式図を示す。7は半導体基板、8はダイオードなどの受光素子、9は周辺回路ブロック6を形成するための半導体デバイス領域、10は層間膜11の上に形成された遮光層であり、遮光層の開口位置で受光開口部5が規定されている。12はパッシベーション膜13上に形成されたカラーフィルタである。
【0030】
図4に示したように、一般にチップ端部はパターンの粗密や層構成が変化するところであるため、層間膜厚、及びパッシベーション膜厚が変化しやすい。結果として層間膜やパッシベーション膜の屈折率の違いにより起こる多重反射現象により生じる分光特性のリップルが、パッシベーション膜厚の違いにより異なる特性を示すため、チップ端部と中央寄りの部分とでは受光素子の分光特性が異なる。図3、図4に示したようにチップ端部にもっとも面積が小さい行を配置すると、膜厚が一定な部分に対して膜厚が変動している部分の比率が大きく受けてしまうため画質と著しく低下させる。また、チップ端部は端面からの迷光が入射しやすい箇所である。図4のLightは端面からの迷光を示している。端面からの迷光はカラーフィルタによりフィルタリングされていない光であるので混色の原因となる。チップ端部にもっとも面積の小さい行を配置することは混色に対しても大きく影響を受けることとなり、やはり画質を著しく悪化させることになる。
【0031】
図2は本発明の第2の実施形態の構成を示す模式的平面図であり、隣接する二つの半導体イメージセンサの境界部拡大図を示している。マルチチップ方式の半導体イメージセンサの構成は既に図14〜図16を用いて説明したので説明を省略する。
【0032】
本実施形態は各色ごとで受光開口部の面積を変えた場合である。もっとも面積の小さい受光開口部は図15の場合より小さくした例を示している。第1の実施形態と同様にもっとも面積の大きい受光開口部の行を中央の行に配置し、周辺回路ブロック近傍にもっとも面積の小さい受光開口部の行を配置している。
【0033】
本実施形態のように、もっとも面積の大きい行を中央に、もっとも面積の小さい行を周辺回路ブロック寄りに配置することで、第1の実施形態の効果に加えて、各行間Qを一定間隔に保ちつつ上記の課題を解決もしくは低減し、混色の発生を抑えた、良好な画質を得ることができる。
【0034】
なお、図4に示したイメージセンサの断面構成は本実施形態以外の各実施形態においても基本的に同様な構成となっている。また、図4では遮光増10を用いて受光素子の開口を画する場合を示したがこれに限るものではなく、例えばフォトダイオードの面積で規定してもよい(フォトダイオードの面積で受光素子の開口を画してもよいことは各実施形態において同様である。)。
【0035】
〔第3の実施形態〕
図5は本発明の第3の実施形態の構成を示す模式的平面図であり、隣接する二つの半導体イメージセンサの境界部拡大図を示している。マルチチップ方式の半導体イメージセンサの構成は既に図14〜図16を用いて説明したので説明を省略する。本実施形態は受光開口部を4行設けた例である。近年色再現性を向上するために、従来のRED、GREEN、BLUEに加えて、例えばGREENとBLUEの中間の分光特性を有する受光部を設ける例がある。また、別の例としてRED、GREEN、BLUEに加えて赤外光を受光する受光部を設けることで、赤外光を透過するか否かで被撮像体と被撮像体上のゴミとを判別して画像補正する例がある。本発明の第3の実施形態はこのような例に即したものである。本実施形態においても第1、第2の実施形態と同様の効果が得られるものである。
【0036】
なおここでは、一つの受光素子行の受光面積が大きく、残りの受光素子行の受光面積が同じ場合について説明したが、4行の受光素子行の受光素子の受光面積がS1、S2、S3、S4としたとき、S1≧S2>S3≧S4の場合には、受光素子の面積S3、S4の受光素子列を両端の行に配置し、受光素子の面積がS2の受光素子行も受光素子の面積がS1の受光素子行と同様に両端の行に配置されないように配置することが望ましい。
【0037】
〔第4の実施形態〕
第4の実施形態は図16に示したLEDとしてRED、GREEN、BLUEの3色のLEDを用いた例である。図6はLEDの分光特性である。横軸が波長、縦軸は相対発光強度である。図7はカラーフィルタの分光特性も含めた受光素子の分光特性である。横軸は同じく波長、縦軸は相対感度である。図8は図6の前記LEDを光源とし図7の分光特性をもつ受光素子で撮像した半導体イメージセンサの出力である。
【0038】
カラーフィルタに加えて光源として発光波長域の狭いLEDを用いることで波長の選別性が増すものである。
【0039】
既に説明したように、半導体イメージセンサの出力レベルはLEDの発光特性やカラーフィルタの分光特性、受光素子の分光特性に応じて決まるものであるので、使用するLEDがたとえば図6のようにBLUE>GREEN>REDのような発光強度を有する場合に図7のようなBLUE<GREEN<REDの感度特性を持つように受光開口部の面積を設計し、且つもっとも面積の大きくなる行を中央の行に配置することで、各行間Qを一定間隔に保ちつつ、図8のように、RED、GREEN、BLUEの各色でバランスのとれた出力が得られる。
【0040】
〔第5の実施形態〕
図9は本発明の第5の実施形態の平面図である。マルチチップ方式の半導体イメージセンサの構成は既に図14〜図16を用いて説明したので説明を省略する。同図において14はフォトダイオードなどの受光素子で発生した光電荷を取り出すための駆動回路部である。駆動回路部14は、例えばCCD(Charge Coupled Device)レジスタやCMOSソースフォロワアンプなどが配置され、受光素子部で発生した微小な光電荷を出力端子まで転送したり、電荷増幅したりといった機能を担うものである。
【0041】
例えば、特開平11-112006号公報において、駆動回路部が電荷-電圧変換手段(ソースフォロアアンプ)、という例が開示されている。ここで図9に示すように、
主走査方向の受光開口部ピッチ(受光素子行の受光素子の並び方向のピッチ):L
副走査方向の受光開口部ピッチ(受光素子行の並び方向のピッチ):nL(nは正の整数;1,2,3・・・)
駆動回路部の受光素子行の並び方向の幅:k
もっとも面積の大きい受光開口部の受光素子行の並び方向の幅:a
ついで面積の大きい受光画素開口部の受光素子行の並び方向の幅:b
感度のバランスの最適解である面積比:r(=a/b)
としたとき、もっとも面積の大きい受光開口部の幅aは以下の関係を満たすとき最大値をとることができる。したがって、幅aは以下の関係を満たすように、又はほぼ以下の関係を満たすように設定することが望ましい。製造上のバラツキ等を考慮して幅aは上記関係式より小さい値に設定してもよい。
【0042】
【数1】

【0043】
この式を整理すると、以下のようになる。
【0044】
【数2】

【0045】
たとえば、n=2、k=0、r=2だったとき、
【0046】
【数3】

【0047】
となる。上式の関係を満たすように受光開口部の幅を設定すれば、各行ごとの最適な感度比を保ちつつ、もっとも高い感度が得られるものである。
【0048】
上記実施形態はRED、GREEN、BLUE3色のカラーフィルタを3列に配置した場合を主に例にとり説明したがこれに限るものではなく、勿論補色フィルタの場合であっても本発明の配置をおこなえば同様の効果が得られる事はいうまでもない。
【0049】
〔第6の実施形態〕
図12、図13に基づいて、本発明によるマルチチップ型イメージセンサをシートフィード式の原稿画像記録装置に適用した場合の一実施形態について詳述する。
【0050】
図12は、原稿画像を読み取る原稿画像読取装置の概略図である。
【0051】
201は、密着型のイメージセンサ(以下“CIS”とも呼ぶ)であり、マルチチップ型イメージセンサ(光電変換装置)202、セルフォックレンズ203、LEDアレイ204及びコンタクトガラス205から構成されている。
【0052】
搬送ローラ206は、CIS1の前後に配置されており、原稿を配置させるために使用される。コンタクトシート207は、原稿をCIS1に接触させる為に使用される。210は、制御回路であり、CIS201からの信号の処理を行う。
【0053】
原稿検知レバー208は、原稿が差し込まれたことを検知するためのレバーであり、原稿が差し込まれたことを検知すると、原稿検知レバー208が傾くことにより、原稿検知センサー209の出力が変化することにより、その状態を制御回路210内のCPU315(図13)に伝達することにより、原稿が差し込まれたと判断して、原稿搬送ローラ206の駆動用モータ(図示せず)を駆動させることにより、原稿搬送を開始させ読み取り動作を行う。
【0054】
図13は、図12の制御回路210を詳細に説明するための電気的構成を示すブロック図である。以下に図13を用いて、その回路動作を説明する。
【0055】
図13において、301は密着型イメージセンサ(図12のCIS201)であり、光源であるLED302も一体化されており、図12に示したCIS201のコンタクトガラス205上を原稿を搬送させながら、LED制御(ドライブ)回路303にて点灯させることにより、カラー画像を読み取ることが可能である。
【0056】
AMP304は、CIS301より出力された信号を増幅させる増幅器であり、305はこの増幅出力のA/D変換を行って、例えば8ビットのディジタル出力を得るA/D変換器である。シェーディングRAM306は、キャリブレーション用のシートを予め読み取ることにより、シェーディング補正用のデータが記憶されており、シェーディング補正回路307は、前記シェーディングRAM306のデータに基づいて読み取られた画像信号のシェーディング補正を行う。ピーク検知回路308は、読み取られた画像データにおけるピーク値を、ライン毎に検知する回路であり、原稿の先端を検知する為に使用される。
【0057】
ガンマ変換回路309は、ホストコンピュータより予め設定されたガンマーカーブに従って読み取られた画像データのガンマ変換を行う。
【0058】
バッファRAM310は、実際の読み取り動作とホストコンピュータとの通信におけるタイミングを合せる為に、画像データを1次的に記憶させるためのRAMであり、パッキング/バッファRAM制御回路311は、ホストコンピュータより予め設定された画像出力モード(2値、4ビット多値、8ビット多値、24ビット多値)に従ったパッキング処理を行った後に、そのデータをバッファRAM310に書き込む処理と、インターフェース回路312にバッファRAM310から画像データを読み込んで出力させる。
【0059】
インターフェース回路312は、パーソナルコンピュータなどの本実施形態に係る画像読み取り装置のホスト装置となる外部装置との間でコントロール信号の受容や画像信号の出力を行う。
【0060】
315は、例えばマイクロコンピュータ形態のCPUで有り、処理手順を格納したROM315A及び作業用のRAM315Bを有し、ROM315Aに格納された手順に従って、各部の制御を行う。
【0061】
316は、例えば水晶発振器、314は、CPU315の設定に応じて発振器316の出力を分周して動作の基準となる各種タイミング信号を発生するタイミング信号発生回路である。313は、インターフェース回路312を介して制御回路と接続される外部装置であり、外部装置の一例としてはパーソナルコンピュータ等が挙げられる。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明はイメージセンサ、イメージセンサを複数列状に配置したマルチチップ型イメージセンサ、密着型イメージセンサ及び画像読取装置に適用される。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の光電変換装置の第1の実施形態の模式的平面図である。
【図2】本発明の光電変換装置の第2の実施形態の模式的平面図である。
【図3】比較例における半導体イメージセンサの模式的平面図である。
【図4】比較例における半導体イメージセンサの模式的断面図である。
【図5】本発明の光電変換装置の第3の実施形態の模式的平面図である。
【図6】本発明の光電変換装置の第4の実施形態を説明するためのLEDの分光特性図である。
【図7】本発明の光電変換装置の第4の実施形態を説明するための受光素子の分光特性である。
【図8】本発明の光電変換装置の第4の実施形態を説明するための半導体イメージセンサ出力の分光特性である。
【図9】本発明の光電変換装置の第5の実施形態の模式的平面図である。
【図10】比較例における半導体イメージセンサの模式的平面図である。
【図11】他の比較例における半導体イメージセンサの模式的断面図である。
【図12】原稿画像を読み取る原稿画像読取装置の概略図である。
【図13】図12の制御回路210を詳細に説明するための電気的構成を示すブロック図である。
【図14】従来技術におけるマルチチップイメージセンサの概略平面図である。
【図15】図14の概略平面図のA部拡大図である。
【図16】図14のマルチチップイメージセンサを用いた光学系を示す構成図である。
【符号の説明】
【0064】
1 原稿
2 半導体イメージセンサ実装用の回路基板
S1〜Sn 半導体イメージセンサ
3 セルホックレンズアレイ
4 LEDアレイ、もしくはLEDと導光体
5 受光開口部
6 周辺回路ブロック
7 半導体基板
8 受光素子
9 周辺回路ブロック6を形成するための半導体デバイス領域
10 遮光層
11 層間膜
12 カラーフィルタ
13 パッシベーション膜
14 光電荷取り出し部
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光電変換装置に関わり、特に光電変換素子の受光部に設けられたカラーフィルタとを基板上に有するイメージセンサに関するものである。
【0002】
更に、該イメージセンサを複数列状に配置してなるマルチチップ型イメージセンサ、密着型イメージセンサ及び画像読取装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
従来から情報処理システムの分野ではライン状の画像読取装置として、従来の光学系を用いた縮尺系のラインセンサに対して、複数の半導体光センサをマルチチップ実装した、等倍系の密着型イメージセンサの開発が積極的に行なわれている。
【0004】
近年は更に、従来からのモノクロに加えてカラーセンサの要望が多くなってきた。
【0005】
例えば、特許文献1にその構造が開示されている。図14〜図16に従来例として上記特許文献1に記載されたイメージセンサチップの等価回路図を示す。図14はマルチチップ方式の半導体イメージセンサの概略図である。図15は上記マルチチップ方式の半導体イメージセンサのA部拡大図である。図16は上記マルチチップ方式の半導体イメージセンサを用いた光学系を示す構成図である。
【0006】
図14及び図16において、1は原稿、2は所望の回路を配置した半導体イメージセンサ実装用の回路基板、S1〜Snはライン状に配列された半導体イメージセンサである。更に、3はセルホックレンズアレイ(商品名、日本板硝子(株)製)、4は原稿照明用LEDアレイを示している。原稿照明用LEDアレイ4の替わりにLEDと導光体との組み合わせもよく用いられる。
【0007】
図15において、5は半導体イメージセンサ上の受光開口部である。カラーセンサの場合、半導体イメージセンサ上の受光開口部5を3行にして、各行ごとに図15に示したようにRED、BLUE、GREENのカラーフィルタを順番に受光開口部上に配置している。同列のRED、BLUE、GREENの各々1受光開口部づつの出力を持って、ひとつのカラー受光要素とするものである。各々の行は後の画像処理でRED、BLUE、GREENの信号からひとつのカラー信号を容易に生成できるように、各々の行間Q(副走査方向の受光開口部の重心の間隔)が主走査方向の受光開口部ピッチPと同じか、又は整数倍になるよう配置される。図15は行間を主走査方向の受光開口部ピッチPの2倍(Q=2P)とした例である。
【0008】
6は受光開口部で受けた光から生成される光信号を制御、出力するために半導体イメージセンサ上に配置された周辺回路ブロック(周辺回路部)である。
【0009】
このマルチチップ方式の半導体イメージセンサは、縮小光学系が不要で小型化が可能な特徴を有しており、ファクシミリ、スキャナ等の画像処理装置に多く用いられている。
【0010】
しかし図15に示したように各行ともに受光開口部の面積が等しい場合は、LEDの発光特性やカラーフィルタの分光特性、受光素子の分光特性に応じて各色ごとに感度が異なるために、もっとも感度の低い色に対応する行の出力で画像の品質が決まってしまっていた。
【0011】
かかる課題に対して、カラーフィルタの透過率に合わせて画素の受光面積を変えることが特許文献2に記載されている。
【特許文献1】特開平3−289855号公報
【特許文献2】特開平11−150627号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、本発明者は画素の受光面積を変えた場合、受光面積を変える画素行(受光素子行)によっては、新たな課題を生ずることを見出した。
【0013】
本発明の目的は、上記問題を解決もしくは低減するために感度に合わせて受光開口部の面積を調整(広げ又は縮小)し、さらに受光開口部の面積を調整することで新たに生じる課題も解決しうるイメージセンサ、マルチチップ型イメージセンサ及び密着型イメージセンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明のイメージセンサは、
複数の受光素子と該受光素子上に設けられたカラーフィルタとを備えた受光素子行を少なくとも3行有し、そのうちの一つの受光素子行の受光素子の受光面積が、残りの受光素子行の受光素子の受光面積よりも大きく、かつ各々の受光素子行の受光素子の受光部重心が各受光素子行間で等間隔に配置されているイメージセンサにおいて、
受光素子の受光面積が大きい前記受光素子行の両側に、前記残りの受光素子行を配置したことを特徴とするイメージセンサである。
【0015】
また本発明のイメージセンサは、
複数の受光素子と該受光素子上に設けられたカラーフィルタとを備えた受光素子行を少なくとも3行有し、そのうちの少なくとも一つの受光素子行の受光素子の受光面積が、残りの少なくとも二つの受光素子行の受光素子の受光面積よりも大きく、かつ各々の受光素子行の受光素子の受光部重心が各受光素子行間で等間隔に配置されているイメージセンサにおいて、
受光素子の受光面積が大きい前記少なくとも一つの受光素子行の両側に、前記残りの受光素子行を配置したことを特徴とするイメージセンサである。
【0016】
ここで、上記「受光素子の受光面積が大きい前記少なくとも一つの受光素子行の両側に、前記残りの受光素子行を配置したこと」の意味を具体的に例を挙げて説明する。例えばそれぞれ受光素子の受光面積がS1、S2、S3である受光素子行があるとすると、S1>S2≧S3の場合には、受光素子の面積がS1である受光素子行が両端の行に配置されないことを意味する。また、それぞれ受光素子の受光面積がS1、S2、S3、S4である受光素子行があるとすると、S1≧S2>S3≧S4の場合には、受光素子の面積がS1又は/及びS2である受光素子行が両端の行に配置されないことを意味する。
【0017】
また本発明のイメージセンサは、複数の受光素子と該受光素子上に設けられたカラーフィルタとを備えた受光素子行を少なくとも3行有し、少なくとも3行の前記受光素子行の受光素子で生成された光信号を制御、出力するための周辺回路部を有し、
前記少なくとも3行の受光素子行のうちの一つの受光素子行の受光素子の受光面積が、残りの受光素子行の受光素子の受光面積よりも小さく、かつ各々の受光素子行の受光素子の受光部重心が各受光素子行間で等間隔に配置されているイメージセンサにおいて、
受光素子の受光面積が小さい前記一つの受光素子行、前記少なくとも3行の受光素子行の中で周辺回路部配置側の端部に配置されたことを特徴とするイメージセンサである。
【0018】
さらに本発明のイメージセンサは、複数の受光素子と該受光素子上に設けられたカラーフィルタとを備えた受光素子行を複数有し、各々の受光素子行の受光素子の受光部重心が各受光素子行間で等間隔に配置されているイメージセンサにおいて、
各受光素子ごとに各受光素子から電気信号を読み出す駆動回路部を有し、
前記複数の受光素子行の受光素子の並び方向のピッチをL、前記複数の受光素子行の並び方向のピッチをnL(nは正の整数)、前記駆動回路部の前記複数の受光素子行の並び方向の幅をk、前記複数の受光素子行のうち最も面積の大きい第1の受光開口部における、前記複数の受光素子行の並び方向の幅をa、前記複数の受光素子行のうち次に面積の大きい第2の受光開口部における、前記複数の受光素子行の並び方向の幅をbとしたとき、
前記幅aが以下の関係を満たすように設定されることを特徴とするイメージセンサである。
【0019】
(a/2) + k + (b/2) = nL
ここで、上記「前記幅aが以下の関係を満たすように設定される」とは、幅aが(a/2) + k + (b/2) = nLに近い関係にある場合も含める意である。すなわち、製造上のバラツキ等を考慮して幅aは上記関係式より求められる値より小さい値に設定される場合があり、本願ではかかる場合も「前記幅aが以下の関係を満たすように設定」されたものとしてとらえるものとする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、色間の感度差に起因する画質の低下を抑えるとともに、チップ面積の増大を抑えることができる。
【0021】
また本発明によれば、不要な波長域の光に対する光キャリアの発生を抑えることができ、混色の発生を抑え高画質のカラー画像が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0023】
〔第1の実施形態〕
比較例との比較において本実施形態の構成について説明する。
【0024】
受光素子行の受光開口部の面積を広げる場合に、主走査方向のピッチPはイメージセンサの仕様で決まるので、副走査方向に面積を広げることで感度を向上させる。図10は周辺回路ブロック近傍の受光開口部5(BLUE)の面積を広げた場合の比較例を図15の一部と対比して示している。図10に示すように、各行の行間Qが主走査方向の受光開口部ピッチPと同じか、又は整数倍になるよう配置すると、面積を広げた分に応じて周辺回路ブロック6の配置を変えなくてはならない。その結果として、半導体イメージセンサのチップ面積増大を招き、チップコストの増加を招くことになる。
【0025】
図11は、面積を広げる行を半導体イメージセンサのチップ端部寄りに配置した場合の比較例を図15の一部と対比して示している。図11に示すように、図10の場合と同様に各行の行間Qが主走査方向の受光開口部ピッチPと同じか、又は整数倍になるよう配置している。その場合、面積を広げた分に応じて半導体イメージセンサのチップ端部の位置を変えなくてはならない。その結果として、半導体イメージセンサのチップ面積増大を招き、チップコストの増加を招くことになる。
【0026】
図1は本発明の第1実施形態の構成を示す模式的平面図であり、隣接する二つの半導体イメージセンサにおける境界部の拡大図を示している。マルチチップ方式の半導体イメージセンサの構成は既に図14〜図16を用いて説明したので説明を省略する。図1は行間を主走査方向の受光開口部ピッチPの2倍(Q=2P)とした例である。
【0027】
本実施形態では、図1に示すように、面積を広げる行を3行のうち中央の行に配置している。それにより、各々の行間Q(副走査方向の受光開口部の重心の間隔)が主走査方向の受光開口部ピッチPと同じか、又は整数倍になるよう配置してカラー信号の生成が容易になるという利点をそのまま有する。加えて、色間の感度差に起因する画質の低下という問題を解決もしくは低減することができる。
【0028】
なお、各々の行間Q(副走査方向の受光開口部の重心の間隔)が主走査方向の受光開口部ピッチPと同じに設定する場合には、行間距離Q(Q=P)の制約があるので、中央の行に配置する画素の受光開口部の面積を広げるのは限度がある。本実施形態のように、各々の行間Qが主走査方向の受光開口部ピッチPの整数倍になるよう配置すれば(Q=2P,3P,・・・)、行間ピッチを広くとることができる。その結果、受光開口部の長さを副走査方向に任意に長くして面積を増大することができる。
【0029】
既に説明したように、受光開口部の面積は光源の発光特性やカラーフィルタの分光特性、受光素子の分光特性に応じて決められる。ここではGREENの行の受光開口部の面積を大きくし、GREENの行を中心に配置している。しかしながら、受光開口部の面積が等しいときに感度が低くなる受光素子行がRED又はBLUEである場合には、RED又はBLUEの行の受光開口部の面積を大きくし、RED又はBLUEの行を中心に配置すればよい。
【0030】
〔第2の実施形態〕
本実施形態の構成について説明する。
【0031】
本実施形態は、3行からなる受光素子行毎に受光開口部の面積を全て変えた場合である。最も面積の小さい受光開口部は図15の場合より小さくした例を示している。本実施形態においても、第1実施形態と同様にもっとも面積の大きい受光開口部を有する行を中央の行に配置している。
【0032】
図2は、もっとも面積の小さい受光開口部を半導体イメージセンサのチップ端部に配置した場合の本実施形態の構成を示している。図3は図2の半導体イメージセンサの断面模式図を示す。7は半導体基板、8はダイオードなどの受光素子、9は周辺回路ブロック6を形成するための半導体デバイス領域、10は層間膜11の上に形成された遮光層である。遮光層の開口位置で受光開口部5が規定されている。12はパッシベーション膜13上に形成されたカラーフィルタである。
【0033】
したがって、本実施形態においても上記の第1実施形態と同様の効果を有する。
【0034】
しかしながら、図2に示した構成の場合、以下に記載した欠点を有する場合がある。
【0035】
すなわち、図3に示したように、一般にチップ端部はパターンの粗密や層構成が変化するところであるため、層間膜厚、及びパッシベーション膜厚が変化しやすい。結果として層間膜やパッシベーション膜の屈折率の違いにより起こる多重反射現象により生じる分光特性のリップルが、パッシベーション膜厚の違いにより異なる特性を示す。したがって、チップ端部と中央寄りの部分とでは受光素子の分光特性が異なってしまう場合がある。図2、図3に示したようにチップ端部にもっとも面積が小さい受光開口部を有する行を配置すると、膜厚が一定な部分に対して膜厚が変動している部分の比率が大きく、その影響を大きく受けてしまうため画質を低下させる場合がある。また、チップ端部は端面からの迷光が入射しやすい箇所である。図4のLightは端面からの迷光を示している。端面からの迷光はカラーフィルタによりフィルタリングされていない光であるので混色の原因となる可能性がある。チップ端部にもっとも面積の小さい行を配置することは混色に対して影響を受ける可能性があり、画質を悪化させる場合がある。
【0036】
図4は本発明の第2実施形態の他の構成を示す模式的平面図であり、隣接する二つの半導体イメージセンサの境界部拡大図を示している。マルチチップ方式の半導体イメージセンサの構成は既に図14〜図16を用いて説明したので説明を省略する。
【0037】
図4の構成は、図2の構成と同様に、3行からなる受光素子行毎に受光開口部の面積を全て変えた場合である。しかしながら、周辺回路ブロック近傍にもっとも面積の小さい受光開口部の行を配置しているのが図2とは異なる。
【0038】
図4の示す本実施形態では、第1の実施形態の効果に加えて、各行間Qを一定間隔に保ちつつ、図2の構成が有する上記の課題を解決もしくは低減し、混色の発生を抑えた、良好な画質を得ることができる。
【0039】
なお、図3に示したイメージセンサの断面構成は本実施形態以外の各実施形態においても基本的に同様な構成となっている。また、図3では遮光増10を用いて受光素子の開口を画する場合を示したがこれに限るものではない。例えばフォトダイオードの面積で規定してもよい(フォトダイオードの面積で受光素子の開口を画してもよいことは各実施形態において同様である。)。
【0040】
〔第3の実施形態〕
図5は本発明の第3の実施形態の構成を示す模式的平面図であり、隣接する二つの半導体イメージセンサの境界部拡大図を示している。マルチチップ方式の半導体イメージセンサの構成は既に図14〜図16を用いて説明したので説明を省略する。本実施形態は受光開口部を有する受光素子行を4行設けた例である。近年色再現性を向上するために、従来のRED、GREEN、BLUEに加えて、例えばGREENとBLUEの中間の分光特性を有する受光部を設ける例がある。また、別の例としてRED、GREEN、BLUEに加えて赤外光を受光する受光部を設けることで、赤外光を透過するか否かで被撮像体と被撮像体上のゴミとを判別して画像補正する例がある。本発明の第3の実施形態はこのような例に即したものである。本実施形態においても第1、第2の実施形態と同様の効果が得られるものである。
【0041】
なお本実施形態では、一つの受光素子行の受光面積が大きく、残りの受光素子行の受光面積が同じ場合について説明した。仮に、4行の受光素子行の受光素子の受光面積S1、S2、S3、S4として、S1≧S2>S3≧S4となる場合を想定する。この場合は、受光素子の面積S3、S4の受光素子列を両端の行に配置し、受光素子の面積がS2の受光素子行も受光素子の面積がS1の受光素子行と同様に両端の行に配置されないように配置することが望ましい。
【0042】
〔第4の実施形態〕
第4の実施形態は図6に示したLEDとしてRED、GREEN、BLUEの3色のLEDを用いた例である。図6はLEDの分光特性である。横軸が波長、縦軸は相対発光強度である。図7はカラーフィルタの分光特性も含めた受光素子の分光特性である。横軸は同じく波長、縦軸は相対感度である。図8は図6の前記LEDを光源とし図7の分光特性をもつ受光素子で撮像した半導体イメージセンサの出力である。
【0043】
カラーフィルタに加えて光源として発光波長域の狭いLEDを用いることで波長の選別性が増すものである。
【0044】
既に説明したように、半導体イメージセンサの出力レベルはLEDの発光特性やカラーフィルタの分光特性、受光素子の分光特性に応じて決まる。したがって、使用するLEDがたとえば図6のようにBLUE>GREEN>REDのような発光強度を有する場合に図7のようなBLUE<GREEN<REDの感度特性を持つように受光開口部の面積を設計する。そして、開口部面積の最も大きい行を中央の行に配置することで、各行間Qを一定間隔に保ちつつ、図8のように、RED、GREEN、BLUEの各色でバランスのとれた出力が得られる。
【0045】
〔第5の実施形態〕
図9は本発明の第5の実施形態の平面図である。マルチチップ方式の半導体イメージセンサの構成は既に図14〜図16を用いて説明したので説明を省略する。同図において14はフォトダイオードなどの受光素子で発生した光電荷を取り出すための駆動回路部である。駆動回路部14は、例えばCCD(Charge Coupled Device)レジスタやCMOSソースフォロワアンプなどが配置され、受光素子部で発生した微小な光電荷を出力端子まで転送したり、電荷増幅したりといった機能を担うものである。
【0046】
例えば、特開平11-112006号公報において、駆動回路部が電荷-電圧変換手段(ソースフォロアアンプ)、という例が開示されている。ここで図9に示すように、
主走査方向の受光開口部ピッチ(同じ受光素子行の受光素子の並び方向のピッチ):L
副走査方向の受光開口部ピッチ(受光素子行の並び方向のピッチ):nL(nは正の整数;1,2,3・・・)
駆動回路部の受光素子行の並び方向の幅:k
もっとも面積の大きい受光開口部の受光素子行の並び方向の幅:a
次に面積の大きい受光画素開口部の受光素子行の並び方向の幅:b
感度のバランスの最適解である面積比:r(=a/b)
とする。
【0047】
もっとも面積の大きい受光開口部の幅aは以下の関係を満たすとき最大値をとることができる。したがって、幅aは以下の関係を満たすように、又はほぼ以下の関係を満たすように設定することが望ましい。製造上のバラツキ等を考慮して幅aは上記関係式より小さい値に設定してもよい。
【0048】
【数1】

この式を整理すると、以下のようになる。
【0049】
【数2】

たとえば、n=2、k=0、r=2だったとき、
【0050】
【数3】

となる。上式の関係を満たすように受光開口部の幅を設定すれば、各行ごとの最適な感度比を保ちつつ、もっとも高い感度が得られるものである。
【0051】
上記実施形態はRED、GREEN、BLUE3色のカラーフィルタを3列に配置した場合を主に例にとり説明したがこれに限るものではない。勿論補色フィルタの場合であっても本発明の配置をおこなえば同様の効果が得られる事はいうまでもない。
【0052】
〔第6の実施形態〕
図12、図13に基づいて、本発明によるマルチチップ型イメージセンサをシートフィード式の原稿画像記録装置に適用した場合の一実施形態について詳述する。
【0053】
図12は、原稿画像を読み取る原稿画像読取装置の概略図である。
【0054】
201は、密着型のイメージセンサ(以下"CIS"とも呼ぶ)であり、マルチチップ型イメージセンサ(光電変換装置)202、セルフォックレンズ203、LEDアレイ204及びコンタクトガラス205から構成されている。
【0055】
搬送ローラ206は、CIS1の前後に配置されており、原稿を配置させるために使用される。コンタクトシート207は、原稿をCIS1に接触させる為に使用される。210は、制御回路であり、CIS201からの信号の処理を行う。
【0056】
原稿検知レバー208は、原稿が差し込まれたことを検知するためのレバーである。原稿が差し込まれると、原稿検知レバー208が傾く。原稿検知レバー208が傾くことにより、原稿検知センサ209の出力が変化することにより、その状態を制御回路210内のCPU315(図13)に伝達することにより、原稿が差し込まれたと判断する。それによって、原稿搬送ローラ206の駆動用モータ(図示せず)を駆動させることにより、原稿搬送を開始させ読み取り動作を行う。
【0057】
図13は、図12の制御回路210を詳細に説明するための電気的構成を示すブロック図である。以下に図13を用いて、その回路動作を説明する。
【0058】
図13において、301は密着型イメージセンサ(図12のCIS201)であり、光源であるLED302も一体化されている。図12に示したCIS201のコンタクトガラス205上を原稿を搬送させながら、LED制御(ドライブ)回路303にて点灯させることにより、カラー画像を読み取ることが可能である。
【0059】
AMP304は、CIS301より出力された信号を増幅させる増幅器であり、305はこの増幅出力のA/D変換を行って、例えば8ビットのディジタル出力を得るA/D変換器である。シェーディングRAM306は、キャリブレーション用のシートを予め読み取ることにより、シェーディング補正用のデータが記憶されている。シェーディング補正回路307は、前記シェーディングRAM306のデータに基づいて読み取られた画像信号のシェーディング補正を行う。ピーク検知回路308は、読み取られた画像データにおけるピーク値を、ライン毎に検知する回路であり、原稿の先端を検知する為に使用される。
【0060】
ガンマ変換回路309は、ホストコンピュータより予め設定されたガンマーカーブに従って読み取られた画像データのガンマ変換を行う。
【0061】
バッファRAM310は、実際の読み取り動作とホストコンピュータとの通信におけるタイミングを合わせる為に、画像データを1次的に記憶させるためのRAMである。パッキング/バッファRAM制御回路311は、ホストコンピュータより予め設定された画像出力モード(2値、4ビット多値、8ビット多値、24ビット多値)に従ったパッキング処理を行う。更に、パッキング/バッファRAM制御回路311は、その後に、そのデータをバッファRAM310に書き込む処理と、インターフェース回路312にバッファRAM310から画像データを読み込んで出力させる処理を行う
【0062】
インターフェース回路312は、パーソナルコンピュータなどの本実施形態に係る画像読み取り装置のホスト装置となる外部装置との間でコントロール信号の受容や画像信号の出力を行う。
【0063】
315は、例えばマイクロコンピュータ形態のCPUで有り、処理手順を格納したROM315A及び作業用のRAM315Bを有し、ROM315Aに格納された手順に従って、各部の制御を行う。
【0064】
316は、例えば水晶発振器、314は、CPU315の設定に応じて発振器316の出力を分周して動作の基準となる各種タイミング信号を発生するタイミング信号発生回路である。313は、インターフェース回路312を介して制御回路と接続される外部装置であり、外部装置の一例としてはパーソナルコンピュータ等が挙げられる。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明はイメージセンサ、イメージセンサを複数列状に配置したマルチチップ型イメージセンサ、密着型イメージセンサ及び画像読取装置に適用される。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の光電変換装置の第1実施形態の模式的平面図である。
【図2】本発明の光電変換装置の第2実施形態の模式的平面図である。
【図3】本発明の光電変換装置の第2実施形態の模式的断面図である。
【図4】本発明の光電変換装置の第2実施形態の他形態の模式的平面図である。
【図5】本発明の光電変換装置の第3実施形態の模式的平面図である。
【図6】本発明の光電変換装置の第4実施形態を説明するためのLEDの分光特性図である。
【図7】本発明の光電変換装置の第4実施形態を説明するための受光素子の分光特性である。
【図8】本発明の光電変換装置の第4実施形態を説明するための半導体イメージセンサ出力の分光特性である。
【図9】本発明の光電変換装置の第5実施形態の模式的平面図である。
【図10】比較例における半導体イメージセンサの模式的平面図である。
【図11】他の比較例における半導体イメージセンサの模式的断面図である。
【図12】原稿画像を読み取る原稿画像読取装置の概略図である。
【図13】図12の制御回路210を詳細に説明するための電気的構成を示すブロック図である。
【図14】従来技術におけるマルチチップイメージセンサの概略平面図である。
【図15】図14の概略平面図のA部拡大図である。
【図16】図14のマルチチップイメージセンサを用いた光学系を示す構成図である。
【符号の説明】
【0067】
1 原稿
2 半導体イメージセンサ実装用の回路基板
S1〜Sn 半導体イメージセンサ
3 セルホックレンズアレイ
4 LEDアレイ、もしくはLEDと導光体
5 受光開口部
6 周辺回路ブロック
7 半導体基板
8 受光素子
9 周辺回路ブロック6を形成するための半導体デバイス領域
10 遮光層
11 層間膜
12 カラーフィルタ
13 パッシベーション膜
14 光電荷取り出し部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の受光素子と該受光素子上に設けられたカラーフィルタとを備えた受光素子行を少なくとも3行有し、そのうちの一つの受光素子行の受光素子の受光面積が、残りの受光素子行の受光素子の受光面積よりも大きく、かつ各々の受光素子行の受光素子の受光部重心が各受光素子行間で等間隔に配置されているイメージセンサにおいて、
受光素子の受光面積が大きい前記一つの受光素子行が、前記少なくとも3行の受光素子行の中で両端の行には配置されないことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項2】
複数の受光素子と該受光素子上に設けられたカラーフィルタとを備えた受光素子行を少なくとも3行有し、そのうちの少なくとも一つの受光素子行の受光素子の受光面積が、残りの少なくとも二つの受光素子行の受光素子の受光面積よりも大きく、かつ各々の受光素子行の受光素子の受光部重心が各受光素子行間で等間隔に配置されているイメージセンサにおいて、
受光素子の受光面積が大きい前記少なくとも一つの受光素子行が、前記少なくとも3行の受光素子行の中で両端の行には配置されないことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項3】
複数の受光素子と該受光素子上に設けられたカラーフィルタとを備えた受光素子行を少なくとも3行有し、少なくとも3行の前記受光素子行の受光素子で生成された光信号を制御、出力するための周辺回路部を有し、
前記少なくとも3行の受光素子行のうちの一つの受光素子行の受光素子の受光面積が、残りの受光素子行の受光素子の受光面積よりも小さく、かつ各々の受光素子行の受光素子の受光部重心が各受光素子行間で等間隔に配置されているイメージセンサにおいて、
受光素子の受光面積が小さい前記一つの受光素子行が、前記少なくとも3行の受光素子行の中で周辺回路部配置側の端部の行に配置されたことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載のイメージセンサにおいて、前記少なくとも3行の受光素子行の並び方向のピッチが、前記少なくとも3行の受光素子行の受光素子の並び方向のピッチと同じ又は整数倍であることを特徴とするイメージセンサ。
【請求項5】
複数の受光素子と該受光素子上に設けられたカラーフィルタとを備えた受光素子行を複数有し、各々の受光素子行の受光素子の受光部重心が各受光素子行間で等間隔に配置されているイメージセンサにおいて、
各受光素子ごとに各受光素子から電気信号を読み出す駆動回路部を有し、
前記複数の受光素子行の受光素子の並び方向のピッチをL、前記複数の受光素子行の並び方向のピッチをnL(nは正の整数)、前記駆動回路部の前記複数の受光素子行の並び方向の幅をk、前記複数の受光素子行のうち最も面積の大きい第1の受光開口部における、前記複数の受光素子行の並び方向の幅をa、前記複数の受光素子行のうち次に面積の大きい第2の受光開口部における、前記複数の受光素子行の並び方向の幅をbとしたとき、
前記幅aが以下の関係を満たすように設定されることを特徴とするイメージセンサ。
(a/2) + k + (b/2) = nL
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載のイメージセンサを端部どうしが隣接するように複数列状に配置したマルチチップ型イメージセンサ。
【請求項7】
請求項6記載のマルチチップ型イメージセンサと、被読取体に光を照射する光源と、該被読取体からの光を前記マルチチップ型イメージセンサへ導く光学系とを備えた密着型イメージセンサ。
【請求項8】
請求項7記載の光源がカラーフィルタの分光特性に対応した発光特性を有するLEDであることを特徴とする密着型イメージセンサ。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の密着型イメージセンサと、前記密着型イメージセンサに前記被読取体となる原稿を搬送するローラと、を備えた画像読取装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の受光素子と該受光素子上に設けられたカラーフィルタとを備えた受光素子行を少なくとも3行有し、そのうちの一つの受光素子行の受光素子の受光面積が、残りの受光素子行の受光素子の受光面積よりも大きく、かつ各々の受光素子行の受光素子の受光部重心が各受光素子行間で等間隔に配置されているイメージセンサにおいて、
受光素子の受光面積が大きい前記受光素子行の両側に、前記残りの受光素子行を配置したことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項2】
複数の受光素子と該受光素子上に設けられたカラーフィルタとを備えた受光素子行を少なくとも3行有し、そのうちの少なくとも一つの受光素子行の受光素子の受光面積が、残りの少なくとも二つの受光素子行の受光素子の受光面積よりも大きく、かつ各々の受光素子行の受光素子の受光部重心が各受光素子行間で等間隔に配置されているイメージセンサにおいて、
受光素子の受光面積が大きい前記少なくとも一つの受光素子行の両側に、前記残りの受光素子行を配置したことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項3】
複数の受光素子と該受光素子上に設けられたカラーフィルタとを備えた受光素子行を少なくとも3行有し、少なくとも3行の前記受光素子行の受光素子で生成された光信号を制御、出力するための周辺回路部を有し、
前記少なくとも3行の受光素子行のうちの一つの受光素子行の受光素子の受光面積が、残りの受光素子行の受光素子の受光面積よりも小さく、かつ各々の受光素子行の受光素子の受光部重心が各受光素子行間で等間隔に配置されているイメージセンサにおいて、
受光素子の受光面積が小さい前記一つの受光素子行、前記少なくとも3行の受光素子行の中で周辺回路部配置側の端部に配置されたことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項4】
請求項に記載のイメージセンサにおいて、前記少なくとも3行の受光素子行の並び方向のピッチが、前記少なくとも3行の受光素子行の受光素子の並び方向のピッチと同じ又は整数倍であることを特徴とするイメージセンサ。
【請求項5】
複数の受光素子と該受光素子上に設けられたカラーフィルタとを備えた受光素子行を複数有し、各々の受光素子行の受光素子の受光部重心が各受光素子行間で等間隔に配置されているイメージセンサにおいて、
各受光素子ごとに各受光素子から電気信号を読み出す駆動回路部を有し、
前記複数の受光素子行の受光素子の並び方向のピッチをL、前記複数の受光素子行の並び方向のピッチをnL(nは正の整数)、前記駆動回路部の前記複数の受光素子行の並び方向の幅をk、前記複数の受光素子行のうち最も面積の大きい第1の受光開口部における、前記複数の受光素子行の並び方向の幅をa、前記複数の受光素子行のうち次に面積の大きい第2の受光開口部における、前記複数の受光素子行の並び方向の幅をbとしたとき、
前記幅aが以下の関係を満たすように設定されることを特徴とするイメージセンサ。
(a/2) + k + (b/2) = nL
【請求項6】
請求項に記載のイメージセンサを端部どうしが隣接するように複数列状に配置したマルチチップ型イメージセンサ。
【請求項7】
請求項6記載のマルチチップ型イメージセンサと、被読取体に光を照射する光源と、該被読取体からの光を前記マルチチップ型イメージセンサへ導く光学系とを備えた密着型イメージセンサ。
【請求項8】
請求項7記載の光源がカラーフィルタの分光特性に対応した発光特性を有するLEDであることを特徴とする密着型イメージセンサ。
【請求項9】
請求項に記載の密着型イメージセンサと、前記密着型イメージセンサに前記被読取体となる原稿を搬送するローラと、を備えた画像読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−245783(P2006−245783A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−56018(P2005−56018)
【出願日】平成17年3月1日(2005.3.1)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.セルフォック
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】