説明

ウエハ保持装置、半導体製造装置およびウエハ吸着方法

【課題】歪みのあるウエハを受け取り、且つ平面に保持するウエハ保持装置、半導体製造装置およびウエハ吸着方法を提供する。
【解決手段】支柱34は下部にフランジを備えた略凸状の断面をもち、カバー38でブロック36上に保持されている。チップ30、リング32、支柱34は何れもチューブ状の中空構造であり、チップ30の先端(上端)には吸着穴が開口している。カバー38は穴42に支柱34が挿通されるようにフランジをブロック36の上に保持している。フランジとカバー38との間には圧電素子40が設けられており、チップ30が引っ張られる方向に外力が作用すると、支柱34がブロック36からフランジを離間させるように動き、カバー38内部でフランジが圧電素子40をカバー38に向けて押圧する構成とされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はウエハ保持装置、半導体製造装置およびウエハ吸着方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体製造に用いられる縮小投影露光装置で使用するウエハホルダーは、ホルダー本体と、ウエハを受け取るリフトピンから構成されており、露光動作前のウエハ受け渡しの際にはホルダーに設けられた任意のサイズの穴からリフトピンが上昇し、リフトピンの先端でウエハを受け取った後リフトピンが下降しホルダー上にウエハを置き、ホルダーが真空吸着にてウエハを保持したのち、露光動作を行う。
【0003】
このときホルダー上に吸着されたウエハの歪みを抑える、または修正するため、吸着時にホルダー側に柔軟性を持たせる構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかし、上記特許文献1のような構成では、ウエハが自重で下に凸となるように椀型に変形した場合には有効であっても、何らかの物理的ストレス等でウエハが平面とならず凹、凸あるいは波打ちなどの面形状となった場合には対応しにくい虞がある。
【0005】
加えて当該構成では先ずリフトピンの先端でウエハを受け取る際にウエハが既に歪んでいた場合、正しく受け取れないという問題がある。
【0006】
すなわち、近年プロセスの多様化により、様々な物理的ストレスを受けるウエハにおいては百ミクロンを超える歪を有するものもあり、従来の装置構成ではホルダーのシール部とウエハ表面とに生じた空隙により、真空吸着が困難なケースが問題となっている。
【特許文献1】特開2008−103703号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記事実を考慮し、歪みのあるウエハを受け取り、且つ平面に保持するウエハ保持装置、半導体製造装置およびウエハ吸着方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載のウエハ保持装置は、先端にウエハ吸着手段を備えた複数のリフトピンと、ウエハ保持面が設けられたステージと、前記リフトピンを前記ウエハ保持面に対して接離方向に駆動する駆動部と、前記ウエハ保持面に設けられたウエハ保持手段と、前記ステージに設けられ前記リフトピンが前記ウエハ保持面から出入りする貫通孔と、前記ウエハ保持手段への前記ウエハの接触を検知する検知手段と、前記検知手段からの信号で前記リフトピンを停止させる制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
上記の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、歪みのあるウエハを受け取り、且つ平面に保持することのできるウエハ保持装置とすることができる。
【0010】
請求項2に記載のウエハ保持装置は、請求項1に記載の構成において、前記リフトピンを3本以上備えたことを特徴とする。
【0011】
上記の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、ウエハの面を支持する点が多いため、よりウエハを平面に近く矯正することができる。
【0012】
請求項3に記載のウエハ保持装置は、請求項1または請求項2に記載の構成において、前記リフトピンが個別に駆動されることを特徴とする。
【0013】
上記の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、複数のリフトピンによるウエハの支持箇所を個別に調節できるため、より正確にウエハを矯正し、且つ吸着することができる。
【0014】
請求項4に記載のウエハ保持装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の構成において、前記ウエハ吸着手段が前記リフトピンの軸に対して角度可変に設けられたことを特徴とする。
【0015】
上記の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、歪みのあるウエハであっても確実に吸着することができる。
【0016】
請求項5に記載のウエハ保持装置は、請求項4に記載の構成において、前記ウエハ吸着手段がチューブ状の低発塵素材と、前記低発塵素材を前記リフトピンの軸に対して角度可変に支持するチューブ状の弾性部材と、からなることを特徴とする。
【0017】
上記の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、単純な構造でウエハに異物の付着する危険の少ない構成とすることができる。
【0018】
請求項6に記載のウエハ保持装置は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の構成において、前記検知手段は、前記リフトピンの先端方向への牽引力を検知する圧電素子であることを特徴とする。
【0019】
上記の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、単純な構成で信頼性の高い検知手段とすることができる。
【0020】
請求項7に記載の半導体製造装置は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のウエハ保持装置を備えたことを特徴とする。
【0021】
上記の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、歪みのあるウエハを受け取り、且つ平面に保持することのできる半導体製造装置とすることができる。
【0022】
請求項8に記載の半導体製造装置は、請求項7に記載の構成において、縮小投影露光装置を備えたことを特徴とする。
【0023】
上記の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、正確さの必要とされる縮小投影露光装置において歪みのあるウエハを受け取り、且つ平面に保持することのできる半導体製造装置とすることができる。
【0024】
請求項9に記載のウエハの吸着方法は、ウエハホルダーのウエハ保持面に対して接離方向に出入りするリフトピンの先端に設けられた吸着手段にウエハを吸着する工程と、前記リフトピンを移動させ、前記ウエハを前記ウエハ保持面に設けられた吸着固定機構に接触させる工程と、前記リフトピンを移動させ、前記ウエハを前記ウエハ保持面側に牽引することで前記ウエハの歪みを補正すると共に、前記吸着固定機構で前記ウエハを吸着する工程と、前記吸着固定機構による前記ウエハの吸着を検知して前記吸着手段による前記ウエハの吸着を終了する工程と、を含むことを特徴とする。
【0025】
上記の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、歪みのあるウエハを受け取り、且つ平面に保持することのできるウエハの吸着方法とすることができる。
【発明の効果】
【0026】
以上説明したように本発明は、歪みのあるウエハを受け取り、且つ平面に保持するウエハ保持装置、半導体製造装置およびウエハ吸着方法を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るウエハホルダの一例を図1〜図3に示す。なお、示されている寸法等の数値、あるいは素材などは例であり、実施に際してはこれらに何ら限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
【0028】
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係るウエハホルダ10は、シリコンなどの薄板であるウエハWを載置するステージ12を天面に備え、ステージ12にはウエハwをステージ12上に保持する保持部18、図示しない真空吸引装置でウエハWをステージ12上に吸着する吸引穴20が設けられている。
【0029】
またステージ12上には複数の貫通孔14が設けられ、ウエハホルダ10に受け渡されたウエハWを受け取り、矢印15方向に移動させるリフトピン16が貫通孔14を通してステージ12面に対し接離方向に出入りする構成とされている。
【0030】
図2、図3には本発明の第1実施形態に係るウエハホルダ10に設けられたリフトピンの構造が示されている。
【0031】
図2(A)は図1に示されるウエハホルダ10の一部を示す平面図である。図2(A)のI−I断面を図2(B)に示す。ウエハホルダ10に複数備えられているリフトピン16は、図2(A)に示されるように先端(上端)に低発塵素材(例えばセラミックなど)からなるチップ30を備え、伸縮・曲げ・ひねり方向に機械的弾性を備えた中空チューブ状のリング32でチップ30を支柱34に支持している。
【0032】
すなわちチップ30は支柱34に対して所定の範囲内で機械的自由度を有し、伸縮・曲げ・ひねり方向に可動とされている。
【0033】
図2(C)および図3に示すように、支柱34は下部にフランジ35を備えた略凸状の断面をもち、カバー38でブロック36上に保持されている。チップ30、リング32、支柱34は何れもチューブ状の中空構造であり、チップ30の先端(上端)には吸着穴31が開口している。
【0034】
カバー38は穴42に支柱34が挿通されるようにフランジ35をブロック36の上に保持している。フランジ35とカバー38との間には圧電素子40が設けられており、チップ30が引っ張られる方向に外力が作用すると、支柱34がブロック36からフランジ35を離間させるように動き、カバー38内部でフランジ35が圧電素子40をカバー38に向けて押圧する構成とされている。
【0035】
チップ30、リング32、支柱34の穴はそのままブロック36の穴37に連通し、ブロック36からフレキシブルな配管54を経由して真空ポンプなどの負圧発生手段である空圧ユニット50に接続されている。
【0036】
ブロック36は貫通孔14に沿ってリフトピン16がステージ12に対して接離方向すなわち上下方向に移動するように、図示しない支持手段で支持されており、ブロック36はチップ30、リング32、支柱34を含めてリフトピン16として上下方向に移動可能に支持されている。このとき配管54はフレキシブルであるため空圧ユニット50が固定されていても移動の抵抗とはならない。
【0037】
<第1実施形態の効果>
図5には本発明の第1実施形態に係るウエハホルダの動作が示されている。まず図5(A)に示すようにリフトピン16はホームポジション(下死点)で待機している。
【0038】
ついで図5(B)に示すように図示しない支持手段でブロック36ごとリフトピン16を上死点まで上昇させる。前述のように配管54はフレキシブルであるため空圧ユニット50が固定されていても移動の抵抗とはならない。
【0039】
次に図5(C)に示すように上死点に位置するリフトピン16のチップ30が、図示しない搬送アームにて搬送されてきたウエハWを受け取る。このとき空圧ユニット50が作動開始し、配管54から穴37、支柱34、リング32、チップ30と負圧が伝播し、チップ30が負圧によりウエハWに真空吸着される。
【0040】
ここで、チップ30は伸縮・曲げ・ひねり方向に機械的弾性を備えたリング32に支持されているので、ウエハWにある程度まで歪みが発生していてもチップ30のウエハW表面への吸着は支障なく行われる。このとき、リフトピン16の先端には前述のように低発塵素材(例えばセラミックなど)からなるチップ30が設けられていることが望ましい(ウエハWへの異物付着防止のため)が、リング32の素材選択によってはチップ30の存在は必須ではなく、リング32がウエハWに接触、吸着する構成とされていてもよい。
【0041】
次に図5(D)に示すようにウエハWが保持部18に接触するまでリフトピン16は下降する。ウエハWが保持部18に接触すると、チップ30はウエハWに真空吸着した状態のままであるため、ウエハW側に引っ張られる方向に外力が働く。
【0042】
この引っ張り力はリング32から支柱34へ伝わり、支柱34がブロック36からフランジ35を離間させるように働く。支柱34はフランジ35をウエハW方向すなわち上側へ引っ張り、カバー38内部でフランジ35が圧電素子40をカバー38に向けて押圧する。
【0043】
複数のリフトピン16は全ての圧電素子40において上記の接触検知信号が検出された時点で、図示しない制御部はウエハWがステージ12上の保持部18で正しく保持されたと判断し、図示しない真空吸引装置を作動させ、吸引穴20から保持部18とウエハW間の空気を吸引し、ウエハWをステージ12上に吸着、保持する。
【0044】
ウエハWの保持に関してはリフトピン16の先端で3点支持、または4点以上で支持すればウエハWが安定するため、リフトピン16が3本またはそれ以上設けられていることが望ましい。またウエハWが不均一・非対称な形状に湾曲、あるいは波打っている可能性などを考慮して、個々のリフトピン16はそれぞれ単独で駆動可能となっていることが好ましい。
【0045】
またリフトピン16の各々が個別駆動であることにより、ウエハWの一箇所が保持部18に接触した場合であっても、ウエハWの他の箇所が保持部18に接触していない場合には、保持部18に接触していない箇所に関してはリフトピン16がなお下降し続けるため、より繊細にウエハWの歪みを矯正することが可能となる。
【0046】
複数のリフトピン16全ての圧電素子40において上記の接触検知信号が検出された時点で、図示しない制御部はウエハWがステージ12上の保持部18で正しく保持されたと判断し、図示しない真空吸引装置を作動させ、吸引穴20から保持部18とウエハW間の空気を吸引し、ウエハWをステージ12上に吸着、保持する。ウエハWの保持に関してはリフトピン16の先端で3点支持、または4点以上で支持すればウエハWが安定するため、リフトピン16が3本またはそれ以上設けられていることが望ましい。またウエハWが不均一・非対称な形状に湾曲、あるいは波打っている可能性などを考慮して、個々のリフトピン16はそれぞれ単独で駆動可能とされた個別駆動とされ、種々のウエハWの形状に対応可能な構成であることが望ましい。
【0047】
ウエハWの保持が完了すると図示しない制御手段は空圧ユニット50の作動を停止し、ウエハWへのリフトピン16の吸着を解除すると共に支持部がブロック36ごとリフトピン16をホームポジション(下死点)へと移動させる。
【0048】
上記のような吸着方法を採用することにより、伸縮・曲げ・ひねり方向に機械的弾性を備えたリング32に支持されたチップ30が、ある程度まで歪みのあるウエハWであっても吸着可能となる。
【0049】
さらに、ウエハWにおいて表層と基板の熱膨張係数の違いから内部応力が残留しやすい等、歪みの影響が大きくなる虞のあるSOS(Silicon on Sapphire)基板、SOQ(Silicon on Quartz)基板などを用いて半導体素子を作成する際に、ウエハWの歪みを矯正しながら保持する本発明の効果が特に期待できる。
【0050】
またリフトピン16はウエハWを複数箇所で吸着したまま保持部18へ搬送し、複数箇所で保持部18と接触するまでリフトピン16でウエハWを吸引し続けるので、ウエハWの歪みを矯正しながら保持部18に接触させることができる。
【0051】
すなわち図6(A)に示すようにウエハWがテンサイル(圧縮)ストレスにより上方に凸となるように歪んでいた場合、図6(B)に示すようにウエハWが端部に近い保持部18に接触した段階でチップ30がウエハWに吸着しているので、保持部18を支点として下方向にウエハWを引っ張ることで歪みを補正しながら保持部18で保持することができる。
【0052】
あるいは図6(C)に示すようにウエハWがコンプレッシブ(引張)ストレスにより下方に凸となるように歪んでいた場合、図6(D)に示すようにウエハWが中央部に近い保持部18に接触した段階でチップ30がウエハWに吸着しているので、保持部18を支点として下方向にウエハWを引っ張ることで歪みを補正しながら保持部18で保持することができる。
【0053】
なおステージ12上へのウエハWの吸着に関しては、ウエハWを傷付けたりウエハWに物理的ストレスが掛かる虞の少ない方法であれば、上記のような真空吸着以外にも静電吸着など他の方法を用いてもよい。
【0054】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係るリフトピンの一例を図4に示す。図4に示すように、本発明の第2実施形態に係るリフトピン160は、伸縮・曲げ・ひねり方向に機械的弾性を備えたリング32に支持されたチップ30に代えて吸盤状のサクションカップ130を備えている。
【0055】
この構成とすることにより、リフトピン160の構造を単純化することができるので、製造工数の削減やコストの削減が可能となる。
【0056】
またサクションカップ130自体の弾性によってある程度まで歪みのあるウエハWであっても吸着可能とすることができる。サクションカップ130を形成する素材の柔軟性によっては、より歪みの大きいウエハWにも対応可能とされている。
【0057】
<まとめ>
以上、本発明の実施例について記述したが、本発明は上記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
【0058】
すなわち、上記の実施形態においてはウエハの位置検出に圧電素子を用いているが、これに限定されず例えばマイクロスイッチを設けて機械的にウエハの位置検出を行っても、また受光素子とLEDなどを組み合わせて光学的にウエハの位置検出を行っても、あるいは静電容量の変動を検出するなどの構成とされていてもよい。
【0059】
あるいは上記の実施形態においては縮小投影露光装置を用いた半導体製造装置の構成とされているが、これに限定されず真空吸着を行うウエハホルダを用いた装置であれば他の構成であっても何等差し支えはない。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の第1形態に係るウエハ保持装置の構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1形態に係るウエハ保持装置の構造を示す断面図である。
【図3】図1に示すウエハ保持装置のリフトピン構造を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2形態に係るリフトピンを示す側面図である。
【図5】本発明の第1形態に係るウエハ保持装置の動作を示す断面図である。
【図6】本発明の第1形態に係るウエハ保持装置の、変形したウエハを使用した際の動作を示す断面図である。
【符号の説明】
【0061】
10 ウエハホルダ
12 ステージ
14 貫通孔
16 リフトピン
18 保持部(ウエハ保持手段)
20 吸引穴
30 チップ(低発塵素材)
32 リング(弾性部材)
34 支柱
35 フランジ
36 ブロック
38 カバー
40 圧電素子(検知手段)
42 穴
50 空圧ユニット
54 配管
130 サクションカップ
W ウエハ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端にウエハ吸着手段を備えた複数のリフトピンと、
ウエハ保持面が設けられたステージと、
前記リフトピンを前記ウエハ保持面に対して接離方向に駆動する駆動部と、
前記ウエハ保持面に設けられたウエハ保持手段と、
前記ステージに設けられ前記リフトピンが前記ウエハ保持面から出入りする貫通孔と、
前記ウエハ保持手段への前記ウエハの接触を検知する検知手段と、
前記検知手段からの信号で前記リフトピンを停止させる制御手段と、
を備えたことを特徴とするウエハ保持装置。
【請求項2】
前記リフトピンを3本以上備えたことを特徴とする請求項1に記載のウエハ保持装置。
【請求項3】
前記リフトピンが個別に駆動されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のウエハ保持装置。
【請求項4】
前記ウエハ吸着手段が前記リフトピンの軸に対して角度可変に設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のウエハ保持装置。
【請求項5】
前記ウエハ吸着手段がチューブ状の低発塵素材と、前記低発塵素材を前記リフトピンの軸に対して角度可変に支持するチューブ状の弾性部材と、からなることを特徴とする請求項4に記載のウエハ保持装置。
【請求項6】
前記検知手段は、前記リフトピンに設けられたフランジと、前記リフトピンの先端方向への牽引力で前記フランジに圧着される圧電素子を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のウエハ保持装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のウエハ保持装置を備えた半導体製造装置。
【請求項8】
縮小投影露光装置を備えた請求項7に記載の半導体製造装置。
【請求項9】
ウエハホルダーのステージに対して接離方向に出入りするリフトピンの先端に設けられた吸着手段にウエハを吸着する工程と、
前記リフトピンを移動させ、前記ウエハをウエハ保持面に設けられた吸着固定機構に接触させる工程と、
前記リフトピンを移動させ、前記ウエハを前記ウエハ保持面側に牽引することで前記ウエハの歪みを補正すると共に、前記吸着固定機構で前記ウエハを吸着する工程と、
前記吸着固定機構による前記ウエハの吸着を検知して前記吸着手段による前記ウエハの吸着を終了する工程と、
を含むウエハの吸着方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−226039(P2010−226039A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−74435(P2009−74435)
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【出願人】(308033711)OKIセミコンダクタ株式会社 (898)
【Fターム(参考)】