ガイド情報提示システム、ガイド情報提示方法、サーバ装置、端末装置
【課題】指定された場所の飲食店や映画などのガイド情報を提示するシステムにおいて、不要なガイド情報が選択・表示されてしまうことの防止を図る。
【解決手段】ガイド情報の時刻情報を利用して、指定された場所に対して、現在時刻を基準とした時刻条件を満たすガイド情報を選択・提示する。これにより、上記時刻条件を満たすガイド情報のみに絞り込むことができる。上記ガイド情報が営業時間情報(開始時刻〜終了時刻)を含む店舗や施設についてのガイド情報である場合には、上記時刻条件として、営業終了時刻が現在時刻以降の時刻であることを条件とし、これによって営業中の店舗や施設についてのガイド情報のみが表示されるようにすることができる。これにより、既に営業が終了している店舗や施設について、不要とされるガイド情報までもが表示されてしまうといったことの防止を図ることができる。
【解決手段】ガイド情報の時刻情報を利用して、指定された場所に対して、現在時刻を基準とした時刻条件を満たすガイド情報を選択・提示する。これにより、上記時刻条件を満たすガイド情報のみに絞り込むことができる。上記ガイド情報が営業時間情報(開始時刻〜終了時刻)を含む店舗や施設についてのガイド情報である場合には、上記時刻条件として、営業終了時刻が現在時刻以降の時刻であることを条件とし、これによって営業中の店舗や施設についてのガイド情報のみが表示されるようにすることができる。これにより、既に営業が終了している店舗や施設について、不要とされるガイド情報までもが表示されてしまうといったことの防止を図ることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置とサーバ装置とを含んで構成され、例えば店舗や映画、イベントなどについてのガイド情報を提示するガイド情報提示システムとその方法に関する。また、上記ガイド情報提示システムの構成要素となるサーバ装置、端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、カーナビゲーションシステムなどのナビゲーションシステムでは、地図上において場所が指定されたことに応じて、その場所に関連する情報を表示するものがある。例えば、指定場所が店舗や施設である場合には、その電話番号情報や営業時間情報などその場所について案内するガイド情報を表示するものである。
【0003】
なお、関連する従来技術については下記特許文献を挙げることができる。
【特許文献1】特開2005−331511号公報
【特許文献2】特開2003−214889号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記のようなガイド情報の表示は、ユーザが自ら所望する店を探し、これらからその店に行くことを前提として実行させる可能性が高い。このことを考慮すると、ガイド情報としては、既に営業が終了している店等についての情報ではなく、営業中の店等についての情報を表示すべきことになる。
【0005】
従来のシステムでは、単に指定場所に該当する位置が対応づけられたガイド情報を選択して、これを表示するようにされている。すなわち、従来のシステムでは、ガイド情報の表示にあたり時刻の概念は考慮しておらず、既に営業が終了している店等の情報も表示されてしまうことになる。
【0006】
このように必要性の低い情報も表示されてしまうという点で、従来のシステムでは、ガイド情報の表示にあたり、限られた表示スペースの有効利用が図られないものとなる。
また、不必要とされる情報も混在して表示されるため、ユーザが所望する店等の検索をスムーズに行うことができず、検索の妨げとなってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では以上のような問題点に鑑み、ガイド情報提示システムとして以下のように構成することとした。
つまり、本発明のガイド情報提示システムは、端末装置とサーバ装置とを含んで構成されるものであって、以下の手段を備える。
すなわち、上記端末装置に設けられ、場所の指定入力を受け付ける場所指定受付手段を備える。
また、上記端末装置に設けられ、情報表示を行う表示手段を備える。
また、上記サーバ装置に設けられ、ガイド対象とする事物についての時刻情報が含まれたガイド情報と位置情報とが対応づけられた位置別ガイド情報が記憶される記憶手段を備える。
また、上記場所指定受付手段によって入力の受け付けられた指定場所情報と上記位置別ガイド情報の内容に基づき、上記指定場所に該当する位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ少なくとも現在時刻以降の時刻を基準とした時刻条件を満たしているガイド情報を選択する情報選択手段を備え、さらに、上記端末装置に設けられ、上記情報選択手段によって選択されたガイド情報と該ガイド情報に対応づけられた位置情報とが、所要の表示態様で使用者に対し提示されるように上記表示手段を制御する表示制御手段を備えるものである。
【0008】
上記のように本発明においても、ガイド情報の提示にあたっては、ガイド情報と位置情報とを対応づけた情報を用いるものとしている。そして本発明では、上記ガイド情報には、ガイド対象としての事物についての時刻情報を含めるものとし、この時刻情報を利用して、指定場所に該当する位置が対応づけられたガイド情報のうち、少なくとも現在時刻以降の時刻を基準とした時刻条件を満たすガイド情報を選択するものとしている。
これにより、表示されるガイド情報としては、指定場所に該当するもののうちから、上記時刻条件を満たすガイド情報のみに絞り込むことができる。
例えば、上記ガイド情報が営業時間情報(開始時刻〜終了時刻)を含む店舗や施設についてのガイド情報である場合には、上記時刻条件として、営業終了時刻が少なくとも現在時刻以降の時刻であることを条件とすることができ、これによって営業中の店舗や施設についてのガイド情報のみが表示されるようにすることができる。
或いは、上記ガイド情報が例えばタイトルごとの上映時間情報を含む映画の上映ガイド情報である場合には、上記時刻条件として、上映開始時刻が少なくとも現在時刻以降の時刻であることを条件とすることができ、これによってこれから観ることのできる映画についてのガイド情報のみが表示されるようにするなどといったことができる。
【発明の効果】
【0009】
このようにして本発明によれば、ガイド情報に時刻情報も含ませておくものとし、該時刻情報に基づきガイド情報を選択するものとしたことで、例えば既に営業が終了してしまった店舗や施設についてのガイド情報が除かれた、必要とされるガイド情報のみが表示されるようにすることができる。
このように必要とされるガイド情報のみを表示できることで、ガイド情報の提示にあたって限られた表示スペースの有効利用が図られるようにすることができる。
また、必要なガイド情報のみが表示できれば、従来のように所望する店舗や施設の検索の妨げになってしまうといった事態の発生を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明していく。
<第1の実施の形態>
[ガイド情報提示システムの概要]
図1は、本発明のガイド情報提示システムの一実施形態としてのガイド情報提示システム0の概要について説明するための図である。
図1において、実施の形態のガイド情報提示システム0は、複数の端末装置1と、サーバ装置2、及びネットワーク3を含んで構成される。端末装置1、サーバ装置2は、それぞれネットワーク接続機能を有し、互いにネットワーク3経由でのデータ通信が可能とされる。
【0011】
端末装置1は、可搬性を有し、主にユーザの自宅外で携帯使用されることが想定されている。この端末装置1は、例えばGPS(Global Positioning System)受信ユニットを備えて現在位置の検出が可能とされた電子機器となる。例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、パーソナルコンピュータ(ノート型など可搬性を有するタイプ)、オーディオプレイヤ、デジタルカメラ装置などとして構成することができる。
この場合、端末装置1は、後述する地図データベースを備え、地図画像の表示も可能とされる。また、特に第1の実施の形態の場合、端末装置1はルート探索機能を有し、指定された位置へのルート案内を行うことが可能とされる。
【0012】
サーバ装置2には、例えば店舗や施設、各種イベントなどについてのガイド情報が位置別に格納される(後述するガイド情報データベース)。このガイド情報データベースは、例えば当該ガイド情報提示システム0によって実現されるサービスを提供す業者などによって、逐次最新の情報に更新される。
後述もするように、サーバ装置2は、上記ガイド情報データベースから選択したガイド情報を端末装置1に対して送信することで、端末装置1側にガイド情報の表示を行わせる。
【0013】
[端末装置の構成例]
図2は、図1に示した端末装置1の内部構成を示すブロック図である。
図示するようにして端末装置1は、システムコントローラ11、操作部12、位置検出部13、記憶部14、通信部15を有する。
【0014】
システムコントローラ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリ部、インターフェース部を備えたマイクロコンピュータにより構成され、端末装置1の全体を制御する制御部とされる。
このシステムコントローラ11は、例えば上記ROMなどの記憶手段に格納された動作プログラムに基づいて、端末装置1内の各部の制御を行い、必要な動作を実行させる。
【0015】
操作部12は、端末装置1を使用するユーザが各種の操作を行うためのキーやダイヤルなどの操作子として設けられている。例えば、電源オン/オフ操作、各種動作の開始指示操作などを行うための操作子が設けられる。また、この場合は、地図画像のスクロールや各種項目の選択を行うための十字キーなど、方向指示のための操作子や、選択項目の決定を行うための決定キーなどの操作子が備えられる。
システムコントローラ11は、操作部12からの操作情報に基づいて所定の制御処理を行う。これによって端末装置1では、操作入力に応じた動作が実行されるようになっている。
【0016】
位置検出部13は、例えばGPS受信ユニットを備えて構成され、端末装置1の現在位置を検出する。この場合、上記GPS受信ユニットでは、図示されないGPS衛星からの電波を受信し、上記現在位置としての緯度・経度の情報をシステムコントローラ11に出力する。
なお、位置検出部13としては、Wi-Fi(Wireless Fidelity)や携帯電話会社が提供する位置情報サービスを利用する構成とすることもできる。
【0017】
記憶部14は、システムコントローラ11の制御に基づいて各種データの記録(保存)や、記録されているデータの再生(読み出し)を行う。
この記憶部14は、RAM或いはフラッシュメモリなどの固体メモリにより構成されても良いし、例えばHDD(Hard Disk Drive)により構成されてもよい。
また内蔵の記録媒体ではなく、可搬性の記録媒体、例えば固体メモリを内蔵したメモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、ホログラムメモリなどの記録媒体に対応する記録再生ドライブなどとされても良い。
もちろん、固体メモリやHDD等の内蔵タイプのメモリと、可搬性記録媒体に対する記録再生ドライブの両方が搭載されてもよい。
記憶部14には、地図画像の表示を可能とするための地図データベース14aが格納されている。この地図データベース14aは、所定領域内(例えば日本国内など)をカバーする地図画像データやその他地図画像の表示に必要なデータを格納している。
【0018】
通信部15は、外部機器との間でのデータの送受信を行う。通信部15は、有線又は無線でネットワーク接続されて通信を行うものであればよい。
【0019】
表示部16は、例えば液晶パネル、有機ELパネル等の表示パネル部と、表示パネル部を表示駆動する表示駆動部が設けられる。表示駆動部は、供給される画像データを表示パネル部において表示させるための画素駆動回路で構成されている。画素駆動回路は表示パネル部においてマトリクス状に配置されている各画素について、それぞれ所定の水平/垂直駆動タイミングで映像信号に基づく駆動信号を印加し、表示を実行させる。
この表示部16は、システムコントローラ11の制御に基づいて、表示パネル部に所定の表示を実行させる。特に本例では、システムコントローラ11が、記憶部14に格納される地図データベース14a内の情報に基づき生成した画像データを表示部16に供給し、表示部16に地図画像表示を実行させる。また、システムコントローラ11は、アイコンなどの画像データとその表示位置とを表示部16に指示することで、地図画像上の所要位置に所要の画像表示を行わせることもできる。
【0020】
[サーバ装置の構成例]
図3は、サーバ装置2の内部構成を示したブロック図である。
サーバ装置2は、制御部21、時刻計時部22、記憶部23、通信部24を有する。
図3において、制御部21は、サーバ装置2の全体制御を行う。この制御部21は、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ部、インターフェース部などを備えて構成され、例えば上記ROMなどの記憶手段に格納された動作プログラムに基づいて、サーバ装置2内の各部の制御を行い、必要な動作を実行させる。
【0021】
時刻計時部22は、例えば年:月:日:時:分:秒による現在時刻を計時し、これにより得られる現在時刻情報を制御部21に出力する。なお、ここでは時刻計時部22が独立したハードウエアであるかのように示しているが、実際には、制御部21による一部機能として実装することもできる。
【0022】
記憶部23は、制御部21の制御に基づいて各種データの記録や再生を行う。
この記憶部23としても、RAM或いはフラッシュメモリなどの固体メモリにより構成されても良いし、例えばHDD(Hard Disk Drive)により構成されてもよい。また内蔵の記録媒体ではなく、可搬性の記録媒体、例えば固体メモリを内蔵したメモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、ホログラムメモリなどの記録媒体に対応する記録再生ドライブなどとされても良い。また、固体メモリやHDD等の内蔵タイプのメモリと、可搬性記録媒体に対する記録再生ドライブの両方が搭載されてもよい。
なお、本例において、この記憶部23には、ガイド情報データベース23aが形成されることになるがこれについては後述する。
【0023】
通信部24は、外部機器との間でのデータの送受信を行う。サーバ装置2における通信部24としては、基本的には有線でネットワーク接続されて通信を行うものであればよいが、無線によりネットワーク接続する構成とすることもできる。
【0024】
[ガイド情報]
ここで、ガイド情報データベース23aについて、次の図4を参照して説明しておく。
先ず前提として、本例のガイド情報提示システム0では、ガイド情報を、食店舗ガイド情報、映画ガイド情報、イベントガイド情報、遊戯施設ガイド情報、買い物店舗ガイド情報の計5つのジャンルに分けるものとしている。すなわち、ガイド情報データベース23aとしては、これら各ジャンルのガイド情報データベースからなる。
具体的に、この場合のガイド情報データベース23aとしては、図4(a)に示される食店舗ガイド情報データベース(以下DBと略す)と、図4(b)に示される映画ガイド情報DBと、図4(c)に示されるイベントガイド情報DBと、図4(d)に示される遊戯施設ガイド情報DBと、図4(e)に示される買い物店舗ガイド情報DBとからなるものとされる。
【0025】
ここで、食店舗ガイド情報は、例えばレストランや居酒屋、ラーメン屋などの飲食店(以下、食店舗とも呼ぶ)についてのガイド情報となる。
また、映画ガイド情報は、映画館などの映画上映施設にて上映される映画についてのガイド情報となる。
イベントガイド情報は、例えばコンサートやライブ、フリーマーケット、祭りなどの各種イベントについてのガイド情報となる。
遊戯施設ガイド情報は、例えば遊園地やプール施設、ボーリング場などの娯楽施設(遊戯施設)についてのガイド情報である。
また、買い物店舗ガイド情報は、例えば服飾店や靴屋、デパート、電化製品量販店など商品販売を行う店舗(買い物店舗)についてのガイド情報である。
【0026】
図4(a)に示される食店舗ガイド情報DBは、各店舗位置の情報ごとに(つまり各店舗ごとに)、店舗名の情報と、店舗の営業時間の情報、さらにサービスタイムの情報とその内容情報が対応づけられて形成されている。
上記店舗の営業時間情報としては、営業開始時刻と営業終了時刻とで表される情報となる。また、例えばランチタイムとディナータイムなどが分かれている場合には、それぞれの時間帯についての営業開始時刻と営業終了時刻とが記述される。
上記サービスタイムの情報は、例えばランチタイムサービスなどの各種サービスが行われる時間帯を表す情報であり、開始時刻と終了時刻の情報でなる。
【0027】
図4(b)に示す映画ガイド情報DBは、映画を上映する施設位置の情報ごとに、施設名、その施設で上映される映画のタイトル情報、及びそのタイトルの上映時間(開始時刻〜終了時刻)の情報が対応づけられたものとなる。
上映施設で複数タイトルの映画が上映される場合、1つの施設位置情報(施設名情報)につき、複数のタイトル情報が対応づけられることになる。また、上映施設で或るタイトルの映画を複数回上映するときには、1つのタイトル情報につき複数の上映時間情報が対応づけれることになる。
【0028】
また、図4(c)に示すイベントガイド情報DBとしては、イベントが開催される位置の情報ごとに、その位置で開催されるイベントの内容情報、イベント開催時間(開始時刻〜終了時刻)の情報、開催施設名の情報が対応づけられている。
また、図4(d)に示される遊戯施設ガイド情報DBとしては、遊戯施設の位置の情報ごとに、その施設名情報、営業時間(開始時刻〜終了時刻)情報、及びサービスタイム情報とその内容情報が対応づけられている。遊戯施設のサービスタイムとしては、例えば割り引きチケットの販売が行われる時間帯などを挙げることができる。
【0029】
また、図4(e)の買い物店舗ガイド情報DBは、買い物店舗の位置の情報ごとに、その店舗名情報、営業時間(開始時刻〜終了時刻)情報、商品ジャンルの情報が対応づけられている。商品ジャンル情報は、その店舗で取り扱う商品のジャンル情報が記述される。
【0030】
[ガイド情報の提示]
上記による説明からも理解されるように、本実施の形態においては、店舗や施設、イベント等についてガイドするためのガイド情報に対し、ガイド対象とする事物についての時刻情報を含ませるようにしている。
ここで、このようなガイド情報の表示は、ユーザが自ら所望する店や施設、イベントなどを探してこれらからその店や施設、イベントなどに行くことを前提として実行させる可能性が高い。このことを考慮すると、ガイド情報としては、既に営業が終了している店や施設、イベント等についてのガイド情報は、不必要とされる情報になる。
そこで本実施の形態では、上記のようにしてガイド情報には時刻情報を含ませるものとしておき、該時刻情報を利用して、不必要とされるガイド情報の表示が防止されるようにガイド情報の選別を行う。具体的に、第1の実施の形態では、既に営業が終了した店や施設などについてのガイド情報の表示を防止するとの観点に立ち、現在時刻を基準とした時刻条件を満たすガイド情報のみを選択・表示するものとしている。
以下、このような第1の実施の形態としてのガイド情報の提示手法について説明していく。
【0031】
図5は、第1の実施の形態のガイド情報提示システム0が行うガイド情報提示動作の概要を模式的に示した図である。なお、この図5では図1に示したネットワーク3は省略している。
図5において、先ず端末装置1側においては、図中<1>と示すようにして、場所とジャンルの指定が行われることになる。ここで、場所の指定は、ピンポイントの位置についてではなくエリアについて行われる。場所の指定は、操作部12を介した操作入力によりユーザが行う。
また、ジャンル指定は、先に説明した食店舗、映画、イベント、遊戯施設、買い物店舗の別で行われ、その指定としてもユーザの操作入力により行われる。
【0032】
このようにして場所(エリア)及びジャンルの指定が行われると、端末装置1では、<2>と示されるようにして、指定された場所・ジャンルの情報をサーバ装置2に対して送信する。
【0033】
サーバ装置2では、端末装置1側から上記指定された場所とジャンルの情報が受信されると、図中の<3>と示すようにして、指定ジャンルのDBに登録される各位置のガイド情報のうち、指定場所に該当する位置の、現在時刻を基準とした時刻条件を満たすガイド情報を選択する。具体的には、指定ジャンルのDBにおいて指定場所(エリア)内となる位置が対応づられたガイド情報を対象として、以下のようにガイド情報の選択を行う。
【0034】
すなわち、指定ジャンルが食店舗(以下「食」と略す)であった場合には、食店舗ガイド情報DB内から指定場所の情報に基づいて対象としたガイド情報のうち、営業終了時刻が現在時刻以降となっているガイド情報を選択する。
これにより、指定エリア内の食店舗のガイド情報のうち、既に営業の終了した店舗のガイド情報を除いたものを選択することができる。
【0035】
また、指定ジャンルが「映画」であった場合には、映画ガイド情報DB内から指定場所の情報に基づいて対象としたガイド情報のうちで、現在時刻以降の上映開始時刻が対応づけられているタイトルについてのガイド情報を選択する。
具体的には、現在時刻以降の上映開始時刻が対応づけられているタイトルの情報と該タイトルの情報と対応づけられている現在時刻以降の上映時間の情報、及び上記タイトルの情報と対応づけられている施設名の情報を選択する。
これにより、指定エリア内の施設で上映される映画タイトルについてのガイド情報のうち、既に上映が開始されてしまい以降も上映予定のないタイトルについてのガイド情報をを除いたものを選択することができる。つまりこの結果、もはや最初から観ることのできない映画タイトルについてのガイド情報という、いわば不要とされるガイド情報が選択されてしまうことの防止が図られる。
【0036】
また、指定ジャンルが「イベント」であった場合には、イベントガイド情報DB内から指定場所の情報に基づいて対象としたガイド情報のうち、開催終了時刻が現在時刻以降となっているガイド情報を選択する。
これにより、指定エリア内で開催されるイベントのガイド情報のうち、既に終了したイベントのガイド情報を除くものを選択することができる。
【0037】
また、指定ジャンルが遊戯施設(以下「遊」と略す)であった場合には、遊戯施設ガイド情報DB内から指定場所の情報に基づいて対象としたガイド情報のうち、営業終了時刻が現在時刻以降となっているガイド情報を選択する。
これにより、指定エリア内の遊戯施設のガイド情報うち、既に営業の終了した施設のガイド情報を除くものを選択することができる。
【0038】
また、指定ジャンルが買い物店舗(以下「買い物」と略す)であった場合には、買い物店舗ガイド情報DB内から指定場所の情報に基づいて対象としたガイド情報のうち、営業終了時刻が現在時刻以降となっているガイド情報を選択する。
これにより、指定エリア内の買い物店舗のガイド情報のうち、既に営業の終了した店舗のガイド情報を除くものを選択することができる。
【0039】
このようにして、指定された場所・ジャンル、及び時刻条件に応じてガイド情報を選択すると、サーバ装置2は、<4>と示すように、選択したガイド情報とその位置情報とを端末装置1に対して送信する。すなわち、選択したガイド情報と、該ガイド情報と対応づけられている位置情報とを送信する。
【0040】
端末装置1は、サーバ装置2から送信されたガイド情報・位置情報を受信すると、<5>と示すように、これら受信情報に基づく画面表示を行う。具体的にこの場合は、後の図7や図8に示すようにして、選択されたガイド情報の一部又は全部と、該選択されたガイド情報と対応づけられた位置とが地図画像上にて提示されるようにして表示を行う。
【0041】
そして、端末装置1は、次の<6>と示すように、位置の指定に応じて、指定位置へのルート探索を行い、ルート案内を開始する。
ここで、本例のガイド情報提示システム0では、先の<5>によって地図画像上に表示した位置を対象として、そのうちから目的地として設定すべき位置の指定を受け付けつけるものとし、該位置の指定に応じて、その位置へのルート探索、及びルート案内までを行うものとしている。
このようにすることで、先に説明したガイド情報の選択・表示による目的地の推奨(ガイド)から、指定された目的地へのルート案内までという、総合的なユーザ支援を行うことができる。
【0042】
[具体的な画面遷移例]
図6〜図9は、上記により説明した第1の実施の形態としてのガイド情報提示動作時に対応して、端末装置1側で表示される画面の遷移例について示している。
図6は、主に場所の指定からジャンルの指定までに対応して表示される画面例を示しており、図6(a)は場所指定時に対応して表示される画面例、図6(b)はジャンル指定時に対応して表示される画面例をそれぞれ示している。
【0043】
図6(a)に示される場所指定画面は、端末装置1側において、例えば操作部12を介した操作入力として、当該場所指定画面の表示を指示するた操作入力が行われたことに応じて表示部16上に表示する。具体的に、この場合の場所指定画面では、地図画像と共にその中央部にカーソルCRを表示するものとしている。
【0044】
この場所指定画面の表示状態において、ユーザは、例えば操作部12における十字キーなどの方向指示操作子を操作することで、地図画像をスクロールさせることができ(このとき、カーソルCRの位置は画面中央部のままである)、これによって画面内に所望のエリアを表示させることができる。そして、例えば操作部12における決定キーを操作することで、画面上に表示されるエリアの指定入力を行うことができる。
【0045】
このようなユーザ操作による場所指定が行われたことに応じ、端末装置1では、表示部16上に、図6(b)に示されるジャンル指定画面を表示する。このジャンル指定画面では、図示するようにして「食」「映画」「イベント」「遊」「買い物」の各ジャンルを示すアイコンと、各ジャンルのアイコンを選択するための(つまりジャンル選択のための)カーソルCRを表示する。
【0046】
このジャンル指定画面の表示状態において、ユーザは例えば上述した十字キーなど方向指示操作子を操作することで、カーソルCRを移動させて所望のジャンルの選択を行うことができる。そして、上記決定キーなどによる決定操作を行うことで、カーソルCRにより選択したジャンルの指定を行うことができる。
【0047】
このように場所とジャンルの指定が行われたことに応じては、先の図5にて説明したように、端末装置1が指定場所と指定ジャンルの情報をサーバ装置2に送信し、サーバ装置2ではガイド情報の選択と選択したガイド情報の端末装置1への送信を行う。
端末装置1では、このような場所・ジャンルの指定後からサーバ装置2からの送信情報を受信するまでの間、表示部16上に、例えば図6(c)に示すような態様によりサーバ装置2からの情報取得中である旨を提示するための情報取得中画面を表示する。この場合の情報取得中画面では、図のように「情報取得中」「しばらくお待ち下さい」などのメッセージを表示するものとしている。
【0048】
サーバ装置2側からの送信情報として、選択されたガイド情報、及び該ガイド情報と対応づけられた位置情報が受信されたことに応じ、端末装置1では、これら受信されたガイド情報及び位置情報が、例えば次の図7、図8に示されるようなガイド情報地図上表示画面としての表示態様によってユーザに提示されるように、表示部16上に情報表示を行う。
図7は、指定ジャンルが「食」である場合に対応したガイド情報地図上表示画面の例を示し、図8は指定ジャンルが「映画」である場合に対応したガイド情報地図上表示画面を例示している。
【0049】
図7に示す「食」に対応したガイド情報地図上表示画面では、指定エリアの地図画像上において、受信した位置情報によって特定される位置(つまり「食」の場合は店舗)を差し示すマーク(アイコン)と、その位置(店舗)と対応づけられたガイド情報とが表示される。
ジャンルが「食」の場合、ガイド情報地図上表示画面においては、ガイド情報として店舗名情報、及び営業時間情報を表示するものとしている。
【0050】
また、図8に示す「映画」に対応したガイド情報地図上表示画面としても、指定エリアの地図画像上に、受信した位置情報によって特定される位置(「映画」の場合は上映施設)を差し示すマークと、その位置に対応づけられたガイド情報を表示するものとしている。
ジャンルが「映画」の場合、ガイド情報地図上表示画面にて表示するガイド情報としては、上映施設名、映画タイトル、及び映画タイトルの上映時間情報を表示するものとしている。
ここで、先にも説明したようにジャンルが「映画」のガイド情報については、サーバ装置2における選択の条件として、指定エリア内の上映施設で上映され、且つ上映開始時刻が現在時刻以降となる映画タイトルという条件が設定される。すなわち、端末装置1側には、このようにして選択される映画タイトルについて、その上映施設名・タイトル名・現在時刻以降の上映時間情報がサーバ装置2より送信される。ジャンルが「映画」の場合のガイド情報地図上表示画面においては、このような映画タイトルごととなるガイド情報を、図示するようにして上映施設ごとにまとめて表示する。
【0051】
なお、図示は省略するが、他のジャンルが指定された場合のガイド情報地図上表示画面についても説明しておく。
ジャンル「イベント」については、図7に示される「食」の場合のガイド情報地図上表示画面と同様に、指定エリアの地図画像上において、受信した位置情報によって特定される位置(この場合はイベント開催施設)を差し示すマークと、その位置(施設)と対応づけられたガイド情報とを表示する。ジャンルが「イベント」の場合にガイド情報地図上表示画面に表示するガイド情報としては、イベントの内容情報、及び開催時間情報を表示する。
【0052】
また、ジャンル「遊」についても、図7に示される「食」の場合のガイド情報地図上表示画面と同様に、指定エリアの地図画像上において、受信した位置情報によって特定される位置(この場合は遊戯施設)を差し示すマークと、その位置(施設)と対応づけられたガイド情報とを表示する。ジャンルが「遊」の場合、ガイド情報地図上表示画面に表示するガイド情報としては施設名情報、及び営業時間情報を表示する。
【0053】
また、ジャンル「買い物」についても、図7に示される「食」の場合のガイド情報地図上表示画面と同様に、指定エリアの地図画像上において、受信した位置情報によって特定される位置(この場合は店舗)を差し示すマークと、その位置(店舗)と対応づけられたガイド情報とを表示する。ジャンルが「買い物」の場合、ガイド情報地図上表示画面に表示するガイド情報としては店舗名情報、及び営業時間情報を表示する。
【0054】
ここで、この場合のガイド情報地図上表示画面においては、該当する店舗や施設の所在地を表すマークとガイド情報に加えて、地図上に表示される店舗又は施設の位置を選択するためのカーソルCRも表示するものとしている(図7,図8を参照)。本実施の形態では、このカーソルCRによる選択に伴い指定された位置(位置アイコン)について、より詳細なガイド情報を次の図9(a)に示されるような詳細情報画面として表示するものとしている。
【0055】
図9(a)において、この詳細情報画面は、図7や図8に示したようなガイド情報地図上表示画面にて、カーソルCRにより所要の位置アイコンが選択され、その状態で決定操作が行われたことに応じて表示されるものとなる。すなわち、ガイド情報地図上表示画面にて所要位置を指定する操作が行われたことに応じて表示される。
この詳細情報画面では、指定位置についての拡大地図(画面内の左側)と、指定位置と対応づけられているガイド情報(少なくともガイド情報地図上表示画面での表示項目以上の項目数とする)と、さらに「ここへ行く」アイコンと「もどる」アイコンと、これらのアイコン(つまり「ここへ行く」と「もどる」の各項目)を選択するためのカーソルCRを表示するものとしている。
【0056】
この図9(a)では一例として、先の図7に示したジャンル「食」の場合のガイド情報地図上表示画面において、「レストラン△○」の位置が指定されたことに応じて表示される詳細情報画面を例示している。この場合、ガイド情報としては、店舗名情報、営業時間情報に加えて、さらにサービスタイム情報、サービスタイムの内容情報が表示される。なお、実際には、店舗位置の情報に対しては例えば店舗の電話番号情報、住所情報なども対応づけておき、図のようにそれらの情報も併せて表示するものとすればよい。
ここで、サービスタイムの無い店舗や、サービスタイムがあるがその終了時刻が現在時刻よりも前となる店舗については、サービスタイム情報とその内容情報は詳細情報画面に表示しないものとする。
【0057】
他のジャンルについての詳細情報画面についても説明しておくと、ジャンルが「映画」の場合、詳細情報画面でのガイド情報としては、指定位置と対応づけられた施設名情報、映画タイトルとその上映時間情報(現在時刻以降)を表示する。なお実際には、映画のあらすじや出演者名、監督名などの情報をガイド情報として含ませておき、詳細情報画面ではこれらの情報を映画タイトルごとに表示することもできる。
【0058】
また、ジャンルが「イベント」の場合、詳細情報画面でのガイド情報としては、指定位置と対応づけられたイベント内容情報、開催時間情報、施設名情報を表示し、またジャンルが「遊」の場合は指定位置と対応づけられた施設名情報、営業時間情報、サービスタイム情報とその内容情報を表示する。なお、「遊」の場合もサービスタイムの無い施設、サービスタイムがあるがその終了時刻が現在時刻より前である施設については、詳細情報画面におけるサービスタイム情報とその内容情報の表示は行われないものとなる。
また、「買い物」の場合は指定位置と対応づけられた店舗名情報、営業時間情報、商品ジャンル情報を表示する。
【0059】
詳細情報画面では、上記詳細情報としての各ガイド情報と共に表示される「ここへ行く」アイコンと「もどる」アイコンの何れかを、カーソルCRによって選択することが可能とされる。ユーザは、方向指示操作子によってカーソルCRを各アイコン間で移動させることで、「ここへ行く」「もどる」の項目選択を行うことができる。そして、決定操作を行うことで、選択項目の指定を行うことができる。
【0060】
ここで、「ここへ行く」の項目は、ガイド情報地図上表示画面にて指定し、詳細情報を表示させた位置(店舗又は施設)へのルート案内開始を指示するための項目となる。また、「もどる」の項目は、詳細情報画面からガイド情報地図上表示画面に戻す指示を行うための項目となる。
「もどる」の項目が指定された場合は、表示部16における表示内容を、ガイド情報地図上表示画面に戻すことになる。
【0061】
また、「ここへ行く」の項目が指定された場合には、次の図9(b)に示されるルート探索中画面を表示すると共に、指定位置へのルート探索を開始する。ルート探索中画面では、例えば「ルート探索中」「しばらくお待ち下さい」などのメッセージを表示する。
そして、ルート探索が完了した場合は、探索結果として求まったルート情報に基づき、図9(c)に示されるルート案内開始画面を表示する。このルート案内開始画面では、現在位置を含む地図画像及び現在位置を示すマークと、目的地として設定された上記指定位置へのルート(図中の色付き部分)を表示すると共に、例えば「ルート案内を開始します」などのメッセージも併せて表示するものとしている。
以降は、探索により求まったルート情報と位置検出部13にて検出される現在位置情報とに基づき、目的地までのルート案内が行われる。
【0062】
[処理動作]
続いては、上記により説明した第1の実施の形態としてのガイド情報提示システム0の動作を実現するために実行されるべき処理動作について、次の図10、図11のフローチャートを用いて説明する。
なお、図10において、「端末装置」として示す処理動作は、先の図2に示したシステムコントローラ11が例えば内部のROMにおいて格納されるプログラムに基づいて実行するものである。また「サーバ装置」として示す処理動作は、図3に示した制御部21が例えば先に説明したROMに格納されるプログラムに基づいて実行するものである。
【0063】
先ず、図10における端末装置の処理動作として、図中のステップS101では、場所指定が行われるまで待機するようにされる。すなわち、先の図6(a)に示したような場所(エリア)指定画面の表示状態において、操作部12を介した決定操作が行われるまで待機する。
【0064】
ステップS101において、上記決定操作が行われ場所指定があったとした場合は、ステップS102において、ジャンル選択画面の表示処理を行う。すなわち、図6(b)に示したように各ジャンルを表すアイコンとカーソルCRとを表示したジャンル選択画面が表示部16上に表示されるように制御を行う。
続くステップS103、S104の処理は、ジャンル選択画面において、所要のジャンルの指定を受け付けるための処理となる。すなわち、ステップS103では、操作部12における方向指示操作子による操作入力に応じてカーソルCRを移動させるための処理を実行し、これによってユーザにジャンルの選択を行わせる。そして、続くステップS104では、決定操作が行われたか否かを判別するようにされる。ステップS104において、決定操作が行われていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS103に戻り上述したジャンル選択のための処理を実行する。
【0065】
また、ステップS104において、決定操作が行われたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS105において、指定された場所及びジャンル情報をサーバ装置2に対して送信するための処理を実行する。すなわち、先のステップS101にて指定されたエリアの情報(すなわち決定操作が行われた時点で表示されていたエリアの情報)と、上記ステップS103→S104の処理によって選択・決定された(つまり指定された)ジャンル情報とを、通信部15によってサーバ装置2に送信させる。
このステップS105による送信処理を実行すると、ステップS106において先の図6(c)に示したような情報取得中画面の表示処理を実行した後、後述するステップS107に処理を進める。
【0066】
サーバ装置2側では、上記ステップS105により送信された情報の受信を、ステップS201にて待機するようにされている。そして、このステップS201において、上記端末装置1側からの送信情報が通信部24により受信されたとした場合は、ステップS202において、先ずは現在時刻情報の取得処理を実行する。すなわち、時刻計時部22にて計時される現在時刻情報を取得する。
【0067】
続くステップS203では、指定ジャンルを判別する。すなわち、端末装置1側から受信された指定ジャンル情報が、「食」「映画」「イベント」「遊」「買い物」の何れのジャンルを表すものであるかについて判別処理を行う。
ステップS203において、指定ジャンルが「食」であるとされた場合は、ステップS204に処理を進める。
【0068】
ステップS204では、食店舗ガイド情報DBから、指定場所内の位置が対応づけられ、且つ営業終了時刻が現在時刻以降となるガイド情報を選択する処理を実行する。すなわち、先のステップS201にて受信された指定場所情報・指定ジャンル情報、及びステップS202にて取得した現在時刻情報に基づき、先の図4にて説明したガイド情報データベース23aにおける食店舗ガイド情報DBから、指定エリア内の位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ営業終了時刻の情報として現在時刻以降の時刻情報が対応づけられているガイド情報を選択する。
【0069】
そして、続くステップS205では、選択したガイド情報、及び位置情報を端末装置1に対して送信するための処理を実行する。
上記選択したガイド情報としては、店舗名情報・営業時間情報、及びサービスタイムの終了時刻が現在時刻以降の店舗についてはサービスタイム情報とその内容情報となる。ステップS205では、これら選択したガイド情報と、該ガイド情報と対応づけられた位置情報とを、通信部24によって端末装置1側に送信させる処理を実行する。
このステップS205の処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0070】
また、上記ステップS203において、指定ジャンルが「映画」であるとされた場合は、ステップS206に処理を進める。
ステップS206では、映画ガイド情報DBから、指定場所内の位置が対応づけられ、且つ上映開始時刻が現在時刻以降となるガイド情報を選択する処理を実行する。すなわち、ガイド情報データベース23aにおける映画ガイド情報DBから、指定エリア内の位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ上映開始時刻の情報として現在時刻以降の時刻情報が対応づけられているガイド情報を選択する。
【0071】
続くステップS207では、選択したガイド情報、及び位置情報を端末装置1に対して送信するための処理を実行する。
この場合の上記選択したガイド情報としては、上映時間が現在時刻以降となるタイトルの情報、及びそのタイトルが上映される施設名の情報、及びそのタイトルの現在時刻以降の上映時間の情報となる。ステップS207では、これら選択したガイド情報と、該ガイド情報と対応づけられた位置情報とを通信部24によって端末装置1側に送信させる処理を実行する。
ステップS207の送信処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0072】
また、上記ステップS203において、指定ジャンルが「イベント」であるとされた場合は、ステップS208に処理を進める。
ステップS208では、イベントガイド情報DBから、指定場所内の位置が対応づけられ、且つ終了時刻が現在時刻以降となるガイド情報を選択する処理を実行する。つまり、ガイド情報データベース23aにおけるイベントガイド情報DBから、指定エリア内の位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ開催時間の終了時刻の情報として現在時刻以降の時刻情報が対応づけられているガイド情報を選択する。
【0073】
続くステップS209では、選択したガイド情報、及び位置情報を端末装置1に対して送信するための処理を実行する。
この場合の上記選択したガイド情報としては、施設名情報・開催時間情報・イベントの内容情報となる。ステップS209では、これら選択したガイド情報と、該ガイド情報と対応づけられた位置情報とを通信部24によって端末装置1側に送信させる処理を実行する。
ステップS209の送信処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0074】
また、上記ステップS203において、指定ジャンルが「遊」であるとされた場合は、ステップS210に処理を進める。
ステップS210では、遊戯施設ガイド情報DBから、指定場所内の位置が対応づけられ、且つ営業終了時刻が現在時刻以降となるガイド情報を選択する処理を実行する。つまり、ガイド情報データベース23aにおける遊戯施設ガイド情報DBから、指定エリア内の位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ営業終了時刻の情報として現在時刻以降の時刻情報が対応づけられているガイド情報を選択する。
【0075】
続くステップS211では、選択したガイド情報、及び位置情報を端末装置1に対して送信するための処理を実行する。
この場合の上記選択したガイド情報としては、施設名情報・営業時間情報、及びサービスタイムの終了時刻が現在時刻以降の施設についてはサービスタイム情報とその内容情報となる。ステップS211では、これら選択したガイド情報と、該ガイド情報と対応づけられた位置情報とを、通信部24によって端末装置1側に送信させる処理を実行する。
このステップS211の送信処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0076】
また、上記ステップS203において、指定ジャンルが「買い物」であるとされた場合は、ステップS212に処理を進める。
ステップS212では、買い物店舗ガイド情報DBから、指定場所内の位置が対応づけられ、且つ営業終了時刻が現在時刻以降となるガイド情報を選択する処理を実行する。つまり、ガイド情報データベース23aにおける買い物店舗ガイド情報DBから、指定エリア内の位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ営業終了時刻の情報として現在時刻以降の時刻情報が対応づけられているガイド情報を選択する。
【0077】
続くステップS213では、選択したガイド情報、及び位置情報を端末装置1に対して送信するための処理を実行する。
この場合の上記選択したガイド情報としては、店舗名情報・営業時間情報・商品ジャンル情報となる。ステップS213では、これら選択したガイド情報と、該ガイド情報と対応づけられた位置情報とを通信部24によって端末装置1側に送信させる処理を実行する。
ステップS213の送信処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0078】
端末装置1側においては、上記により説明したステップS205、又はS207、又はS209、又はS211、又はS213の送信処理によって送信される情報が受信されるのを、ステップS107にて待機するようにされている。
ステップS107において、サーバ装置2側からの送信情報が通信部15により受信されたとした場合は、ステップS108において、受信情報に基づきガイド情報を地図上に表示するための処理を実行する。すなわち、受信された位置情報、ガイド情報に基づき、先の図7、図8にて説明したようなガイド情報地図上表示画面が表示部16上に表示されるように制御を行う。
先の説明からも理解されるように、指定ジャンルが「食」であった場合には、指定エリアの地図画像上において、受信した位置情報によって特定される位置を表すマーク(アイコン)と、その位置と対応づけられているガイド情報(この場合は店舗名情報、及び営業時間情報のみ)、さらには各表示位置(位置アイコン)を選択するためのカーソルCRを表示する。
また、指定ジャンルが「映画」であった場合は、指定エリアの地図画像上に、受信した位置情報によって特定される位置を表すアイコンと、その位置に対応づけられたガイド情報(この場合は上映施設名、映画タイトル、及び映画タイトルの上映時間情報)、及びカーソルCRを表示する。
また、指定ジャンルが「イベント」であった場合は、指定エリアの地図画像上において、受信した位置情報によって特定される位置を表すアイコンと、その位置と対応づけられたガイド情報(イベントの内容情報、及び開催時間情報)、及びカーソルCRを表示する。
また、指定ジャンルが「遊」であった場合は、指定エリアの地図画像上において、受信した位置情報によって特定される位置を表すアイコンと、その位置(施設)と対応づけられたガイド情報(施設名情報、及び営業時間情報)、及びカーソルCRを表示する。
また、指定ジャンルが「買い物」であった場合、指定エリアの地図画像上において受信した位置情報によって特定される位置を表すアイコンと、その位置と対応づけられたガイド情報(店舗名情報、及び営業時間情報)、及びカーソルCRを表示する。
このステップS108の表示処理を実行すると、次の図11に示すステップS109に処理を進める。
【0079】
図11は、上記ステップS108に続いて端末装置1側で実行されるべき処理動作を示している。
図11において、ステップS109及びステップS110は、地図上から詳細情報の表示を行う位置の指定を受け付けるための処理となる。すなわち、ステップS109では、地図上の位置アイコン(マーク)を選択させるための処理として、操作部12における方向指示操作子の操作に応じてカーソルCRを位置アイコン間で移動させる処理を実行する。そして、続くステップS110では、操作部12を介した決定操作が行われた否かを判別し、決定操作が行われていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS109に戻り地図上の位置アイコンを選択させるための処理を行う。
【0080】
そして、上記ステップS110において、上記決定操作が行われたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS111において、指定位置と対応づけられている詳細情報を取得する。すなわち、上記ステップS109→S110によって選択・決定された(指定された)地図上の位置と対応づけられている詳細情報(ガイド情報)を取得する。
具体的に、指定ジャンルが「食」であった場合は、指定された位置と対応づけられているガイド情報として、店舗名情報、営業時間情報、さらに終了時刻が現在時刻以降となるサービスタイムがある場合にはサービスタイム情報、及びサービスタイムの内容情報を取得する。
また、指定ジャンルが「映画」であった場合は、指定位置と対応づけられた施設名情報、映画タイトルとその上映時間情報(現在時刻以降)を取得する。
また、指定ジャンルが「イベント」であった場合は、指定位置と対応づけられたイベント内容情報、開催時間情報、施設名情報を取得する。
また、指定ジャンルが「遊」であった場合、指定位置と対応づけられた施設名情報、営業時間情報と、さらに終了時刻が現在時刻以降のサービスタイムがある場合はサービスタイム情報とその内容情報を取得する。
また、指定ジャンルが「買い物」であった場合は、指定位置と対応づけられた店舗名情報、営業時間情報、商品ジャンル情報を取得する。
【0081】
続くステップS112では、詳細情報画面の表示処理を行う。すなわち、上記ステップS111にて取得した詳細情報と、指定位置についての拡大地図画像と、「ここへ行く」「もどる」の各アイコンと、さらにカーソルCRとが先の図9(a)にて説明したような表示態様によって表示部16上に表示されるように制御を行う。
【0082】
次のステップS113→ステップS114は、詳細情報画面にて表示した「もどる」「ここへ行く」のアイコンの何れかの指定を受け付けるための処理となる。つまりステップS113では方向指示操作に応じてカーソルCRを移動させる処理を行うことで、ユーザに「もどる」/「ここへ行く」の項目選択を行わせる。そして、ステップS114では決定操作が行われたか否かを判別し、決定操作が行われていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS113に戻る。
【0083】
そして、ステップS114において決定操作が行われたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS115において、決定された(指定された)アイコンが「もどる」アイコンであったか否かを判別する。ステップS115において、指定アイコンが「もどる」アイコンであるとして肯定結果が得られた場合は、ステップS116において、表示部16における表示内容をガイド情報地図上表示画面に戻す処理を実行した後、先のステップS109に戻るようにされる。これにより、ユーザは「もどる」を指定入力することで、ガイド情報地図上表示画面において位置の指定をやり直すことができる。
【0084】
一方、上記ステップS115において、指定されたアイコンが「もどる」アイコンではなかったとして否定結果が得られた場合(つまり「ここへ行くアイコンが指定された場合」)は、ステップS117において、ルート探索処理を開始する。すなわち、先のステップS109→S110によって指定された位置を目的地、位置検出部13より取得した現在位置を出発地として、目的地へのルート探索を行う。
なおこの場合、ルート探索処理中においては、先の図9(b)に示したようなルート探索中画面の表示処理を併せて実行する。
【0085】
そして、続くステップS118では、ルート案内を開始するための処理を実行する。すなわち、上記ステップS117によるルート探索処理で求まったルート情報に基づき、先の図9(c)に示したようなルート案内開始画面が表示部16上に表示されるように制御を行うと共に、上記求まったルート情報と位置検出部13にて検出される現在位置情報とに基づく、目的地までのルート案内を開始する。
このステップS118の処理を実行すると、この図に示される端末装置1側の処理動作は終了となる。
【0086】
[まとめ]
以上で説明してきたように、第1の実施の形態のガイド情報提示システム0では、ガイド情報に対し、ガイド対象としての事物についての時刻情報を含めておくものとし、この時刻情報を利用して、指定された場所に該当する位置が対応づけられたガイド情報のうち、現在時刻を基準とした時刻条件を満たすガイド情報を選択・提示するものとしている。より具体的には、ガイド情報内に含まれる対象とする時刻情報によって示される時刻が、現在時刻以降となっているガイド情報を選択するものとしている。
これにより、表示されるガイド情報としては、指定された場所に該当するもののうち、上記対象とする時刻が現在時刻以降の時刻であるという時刻条件を満たすガイド情報のみに絞り込むことができる。例えば、上記ガイド情報が営業時間情報(開始時刻〜終了時刻)を含む店舗や施設についてのガイド情報である場合には、上記時刻条件として、営業終了時刻が現在時刻以降の時刻であることを条件とし、これによって営業中の店舗や施設についてのガイド情報のみが表示されるようにしている。つまりこのことで、既に営業が終了している店舗や施設についての不要とされるガイド情報までもが表示されてしまうことの防止を図ることができる。
或いは、上記ガイド情報が例えばタイトルごとの上映時間情報を含む映画の上映ガイド情報である場合には、上記時刻条件として、上映開始時刻が現在時刻以降の時刻であることを条件とし、これによってこれから観ることのできる映画についてのガイド情報のみが表示されるようにしている。つまりこのことで、もはや観ることのできない映画についての不要なガイド情報までもが表示されてしまうといったことの防止を図ることができる。
【0087】
このようにして第1の実施の形態によれば、現在時刻を基準として、必要とされるガイド情報のみを表示することができる。このことで、ガイド情報の提示にあたって限られた表示スペースの有効利用が図られるようにすることができる。
また、必要なガイド情報のみが表示できれば、従来のように所望する位置(例えば目的地として設定したい位置)の検索の妨げになってしまうといった事態の発生の防止を図ることもできる。
【0088】
<第2の実施の形態>
続いて、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態では現在時刻の情報のみに基づく時刻条件を設定していたものを、現在時刻と、さらに到着までの所要時間とに基づく時刻条件を設定するようにしたものである。
なお、第2の実施の形態においても、システムの構成要素としては先の図1に示したものと同様となるので改めての説明は省略する。また、端末装置1、サーバ装置2の構成についても、それぞれシステムコントローラ11、制御部21が実行する処理動作が異なる(つまりプログラムが異なる)以外は、第1の実施の形態(図2、図3)にて説明したものと同様となることから改めての説明は省略する。
【0089】
[動作概要]
図12は、第2の実施の形態としてのガイド情報提示システム0で行われるガイド情報提示動作の概要について模式的に示した図である。なおこの図12においてもネットワーク3は省略している。
図12において、この場合の端末装置1においても、先ずは図中<1>として、場所(エリア)の指定及びジャンルの指定が行われる。なお、第2の実施の形態においても、これらエリア・ジャンルの指定時に対応して表示される画面としては、先の図6にて例示したものと同様となる。
【0090】
第2の実施の形態の端末装置1では、上記のように場所・ジャンルの指定が行われたことに応じ、図中<2>として、指定された場所・ジャンルの情報と共に、さらに現在位置情報をサーバ装置2に対して送信することになる。
【0091】
この場合のサーバ装置2では、端末装置1が送信した指定場所・指定ジャンル、及び現在位置(端末現在位置)の情報を受信すると、図中<3>として、受信した現在位置から、指定ジャンルのDB内の指定場所(エリア)内の各位置へのルート探索と、各所要時間の計算を行う。すなわち、端末現在位置から指定ジャンルのDB内の指定エリア内となる各位置へのルート探索と、上記端末現在位置から上記各位置への到達に要する所要時間とを計算する。
【0092】
そして、次の<4>では、上記のようにして求めた各位置への所要時間の情報に基づき、所要時間を含めて到着が間に合うものについてのガイド情報を選択する。すなわち、指定ジャンルのDB内の指定場所内となる各対象位置への所要時間を現在時刻に対して加えた時刻を予想到着時刻として求めると共に、上記各対象位置に対応づけられているガイド情報のうち、対象とする時刻情報が上記予想到着時刻以降となっているガイド情報を選択するものである。
【0093】
具体的に、指定ジャンルが「食」であった場合には、食店舗ガイド情報DB内の指定場所内となる位置が対応づけられているガイド情報のうち、営業終了時刻が現在時刻+所要時間=予想到着時刻以降となっているガイド情報(店舗名情報・営業時間情報・サービスタイム情報とその内容情報)を選択する。
なお、この場合、終了時刻が上記予想到着時刻以降ではないサービスタイム情報とその内容情報については、選択対象からは除外する。
【0094】
また、指定ジャンルが「映画」であった場合には、映画ガイド情報DB内の指定場所内となる位置が対応づけられているガイド情報のうち、上映開始時刻が予想到着時刻以降となる映画タイトルのガイド情報(タイトル名情報・上映施設名情報・上映時間情報(予想到着時刻以降))を選択する。
【0095】
また、指定ジャンルが「イベント」であった場合には、イベントガイド情報DB内の指定場所内となる位置が対応づけられているガイド情報のうち、終了時刻が予想到着時刻以降となっているガイド情報(イベント内容情報・開催時間情報・開催施設名情報)を選択する。
【0096】
また、指定ジャンルが「遊」であった場合には、遊戯施設ガイド情報DB内の指定場所内となる位置が対応づけられているガイド情報のうち、営業終了時刻が基準時刻以降となっているガイド情報(施設名情報・営業時間情報・サービスタイム情報とその内容情報)を選択する。
なお、ジャンル「遊」についても、終了時刻が予想到着時刻以降ではないサービスタイム情報とその内容情報については、選択対象からは除外する。
【0097】
また、指定ジャンルが「買い物」であった場合には、買い物店舗ガイド情報DB内の指定場所内となる位置が対応づけられているガイド情報のうち、営業終了時刻が予想到着時刻以降となっているガイド情報(店舗名情報・営業時間情報・商品ジャンル情報)を選択する。
【0098】
このようにして指定ジャンル・指定場所の情報、及び予想到着時刻の情報に基づきガイド情報を選択すると、次の<5>と示すようにして、選択したガイド情報及びその位置情報と、各位置へのルート情報・所要時間情報を端末装置1側に送信する。
すなわち、選択したガイド情報と、それらガイド情報と対応づけられている位置情報と、さらにそれら各位置へのルート情報と所要時間情報とを端末装置1に対して送信する。
【0099】
端末装置1側では、受信情報に基づく画面表示を行う。この場合も受信情報に基づく表示としては、先の図7、図8にて説明したようなガイド情報地図上表示画面を表示する。つまりこれにより、選択されたガイド情報と位置情報との提示が行われる。
なお、この場合も、ガイド情報地図上表示画面上で表示するガイド情報の内容は、第1の実施の形態の場合と同様となる。
【0100】
そして、受信情報の表示を行った後は、<7>と示すように、位置の指定に応じ、受信したルート情報に基づくルート案内を開始する。
この場合も上記ガイド情報地図上表示画面の表示後には、地図画像上に表示した各位置の指定を受け付け、位置の指定が行われた場合には、先ずは詳細情報画面の表示を行う。但し、この場合の詳細情報画面では、次の図13(a)に示されるようにして、予想到着時刻の情報も表示するものとしている。
【0101】
図13(a)では、一例として、先の図9(a)の場合と同様にガイド情報地図上表示画面にてレストラン△○の位置が指定された場合に対応して表示される詳細情報画面の例を示している。
この画面表示例からも理解されるように、第2の実施の形態の詳細情報画面では、先の第1の実施の形態の場合の詳細情報画面に加えて、さらに予想到着時刻の情報も表示するものとしている。この予想到着時刻の情報は、サーバ装置2側から受信された所要時間の情報のうちの指定位置への所要時間(つまり図13(a)の例ではレストラン△○の位置への所要時間)の情報と、現在時刻の情報とに基づき得ることができる。具体的には、現在時刻に対し上記指定位置への所要時間を加算することで求められるものである。
なお、図示による説明は省略したが、この場合の端末装置1では、システムコントローラ11が時刻計時機能を有し、該計時機能によって現在時刻情報を得ることができる。
【0102】
また、この場合の詳細情報画面においては、ガイド情報内の対象とする時刻と、予想到着時刻との時間差が少ない場合、すなわち上記対象とする時刻に対し到着時刻がギリギリとなってしまうことが予想される場合には、図のような「Hurry Up」マークも併せて表示するものとしている。
この「Hurry Up」マークとしては、例えば「Hurry Up」などのメッセージや人が走っている姿などを表したアイコンなど、到着時刻から上記対象とする時刻までに余裕の無い旨を表す情報表示を行う。
なお確認のために述べておくと、上記「ガイド情報における対象とする時刻」とは、ジャンルが「食」「遊」「買い物」の場合は営業終了時刻、「映画」の場合は上映開始時刻、「イベント」の場合は開催終了時刻を指すものである。
【0103】
上記のような「Hurry Up」マークの表示を行うことで、到着が閉店や閉園、イベントの終了時刻に対して余裕が無い旨や、上映開始時刻までに余裕が無い旨をユーザに対して的確に通知することができる。つまり、この点でより優れたシステムを提供することができる。
【0104】
このような詳細情報画面において、カーソルCRによる選択に伴い「もどる」アイコンが指定された場合には、この場合も表示部16の表示内容をガイド情報地図上表示画面に戻すことになる。
一方、「ここへ行く」アイコンが指定された場合は、次の図13(b)に示すようにして、ルート案内開始画面を表示する。すなわち、この場合は既に各位置へのルート情報が受信された状態にあるので、端末装置1側にて指定位置へのルート探索処理を実行する必要はない。このため、「ここへ行く」アイコンの指定に応じては、先の図9(b)に示したようなルート探索中画面の挿入はせず、ルート案内開始画面を表示するものとしている。
【0105】
以上で説明した第2の実施の形態としてのガイド情報提示システム0の動作によれば、到着までの所要時間も加味したガイド情報の選択を行うことができ、これから実際に行っても間に合うと予想される店舗や施設、映画やイベントなどについてのガイド情報のみを提示することができる。
【0106】
また、第2の実施の形態では、所要時間の計算をサーバ装置2側で実行させている関係から、各位置へのルート情報がサーバ装置2側で求まる。そして、これに対応させて、サーバ装置2で求まるルート情報を端末装置1側に送信するものとしている。このことで、端末装置1側では指定された位置へのルート案内にあたり、ルート探索処理を不要とすることができ、その分、ルート案内に要する処理負担を第1の実施の形態の場合よりも軽減することができる。ここで、端末装置1は、携帯使用されることを想定しおり、電池駆動とされることが前提となる。従って処理負担の軽減が図られれば、消費電力の削減に伴って連続駆動時間の延長化が図られるものとなる。
【0107】
[処理動作]
図14、図15のフローチャートは、上記により説明した第2の実施の形態のガイド情報提示システム0としての動作を実現するために実行されるべき処理動作を示している。
なお、この場合も図中の端末装置として示す処理動作は、図2に示したシステムコントローラ11が例えば内部のROMに格納されるプログラムに基づいて実行するものであり、またサーバ装置として示す処理動作は、図3に示した制御部21が上述したROMに格納されるプログラムに基づいて実行するものである。
【0108】
ここで、先の動作概要説明からも理解されるように、第2の実施の形態では、第1の実施の形態の場合と一部同様の処理を実行することになる。ここでは説明の便宜を図るため、第1の実施の形態の場合と同様の内容となる処理動作については、同一のステップ番号を付している。ここでは、これら第1の実施の形態の場合と同様となる部分の処理動作については重複説明を避け、主に第1の実施の形態の場合と異なる部分の処理動作について説明を行う。
【0109】
先ず、図14に示す端末装置1側の処理動作として、図中のステップS101〜S104までの処理動作は、先の図10にて説明した同ステップ番号の処理と同様となる。つまり、これら一連の処理によって、場所(エリア)の指定とジャンルの指定とが受け付けられる。
【0110】
この場合は、上記ステップS104にて決定操作が行われたとして肯定結果が得られた場合に、図中のステップS301により、現在位置情報の取得処理を実行する。すなわち、位置検出部13より現在位置情報(端末位置情報)を取得する。
【0111】
そして、続くステップS302では、送信処理として、指定された場所・ジャンル及び現在位置情報をサーバ装置2側に送信するための処理を実行する。すなわち、ステップS101〜S104の処理によって指定を受け付けた場所情報とジャンル情報と、さらにステップS301にて取得した現在位置情報とが通信部15によってサーバ装置2側に送信されるように制御を行う。
ステップS302にてサーバ装置2への送信処理を実行すると、ステップS106にて情報取得中画面の表示処理を実行した後、ステップS107に進むようにされる。
【0112】
サーバ装置2側では、上記ステップS302による送信情報の受信を、ステップS201にて待機するようにされる。そして、通信部24により上記送信情報が受信された場合には、ステップS202にて現在時刻情報を取得した後、続くステップS203において、指定ジャンルの判別を行う。
【0113】
ステップS203において、指定ジャンルが「食」であるとされた場合は、ステップS401に処理を進める。
ステップS401では、食店舗ガイド情報DBから、指定場所内となる位置をルート探索対象位置として設定する。
そして、続くステップS402では、受信した端末現在位置から対象位置へのルートを探索すると共に、所要時間の計算を行う。すなわち、ステップS201にて端末装置1から受信した現在位置情報が示す端末現在位置から、ステップS401にてルート探索対象位置として設定した各位置へのルート探索、及び求まったルートによる上記ルート探索対象位置への所要時間の情報を計算により求める。
【0114】
さらに、次のステップS403では、対象位置と対応づけられているガイド情報のうち、営業終了時刻が現在時刻+所要時間による時刻(予想到着時刻)以降となるガイド情報を選択する。つまり、食店舗ガイド情報DB内において、ルート探索対象位置としての位置情報と対応づけられているガイド情報のうちから、営業終了時刻が上記予想到着時刻以降となっているガイド情報を選択する。
【0115】
続くステップS404では、選択したガイド情報(店舗名情報・営業時間情報、及びサービスタイムの終了時刻が予想到着時刻以降の店舗についてはサービスタイム情報とその内容情報)、及び選択したガイド情報と対応づけられた位置情報、さらに店舗へのルート情報及び所要時間情報を端末装置1側に送信するための処理を実行する。
このステップS404の処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0116】
また、上記ステップS203において、指定ジャンルが「映画」であるとされた場合は、ステップS405に処理を進める。
ステップS405では、映画ガイド情報DBから、指定場所内となる位置をルート探索対象位置として設定する。
そして、続くステップS406では、受信した端末現在位置から対象位置へのルートを探索すると共に、所要時間の計算を行う。
【0117】
さらに、上記ステップS406に続くステップS407では、対象位置と対応づけられているガイド情報のうち、上映開始時刻が現在時刻+所要時間による時刻(予想到着時刻)以降となるガイド情報を選択する。
そして、次のステップS408においては、選択したガイド情報(施設名の情報、予想到着時刻以降に上映されるタイトル及びそのタイトルの予想到着時刻以降の上映時間の情報)、及び選択したガイド情報と対応づけられた位置情報、さらに施設へのルート情報及び所要時間情報を端末装置1側に送信するための処理を実行する。
このステップS408の処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0118】
また、上記ステップS203において、指定ジャンルが「イベント」であるとされた場合は、ステップS409に処理を進める。
ステップS409では、イベントガイド情報DBから、指定場所内となる位置をルート探索対象位置として設定する。
そして、続くステップS410では、受信した端末現在位置から対象位置へのルートを探索すると共に、所要時間の計算を行う。
【0119】
さらに、続くステップS411では、対象位置と対応づけられているガイド情報のうち、開催終了時刻が現在時刻+所要時間による時刻(予想到着時刻)以降となるガイド情報を選択する。そして、次のステップS412においては、選択したガイド情報(施設名の情報、開催時間及びイベントの内容情報)、及び選択したガイド情報と対応づけられた位置情報、さらに施設へのルート情報及び所要時間情報を端末装置1側に送信するための処理を実行する。
このステップS412の処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0120】
また、上記ステップS203において、指定ジャンルが「遊」であるとされた場合は、ステップS413に処理を進める。
ステップS413では、遊戯施設ガイド情報DBから、指定場所内となる位置をルート探索対象位置として設定する。
そして、続くステップS414では、受信した端末現在位置から対象位置へのルートを探索すると共に、所要時間の計算を行う。
【0121】
さらに、続くステップS415では、対象位置と対応づけられているガイド情報のうち、営業終了時刻が現在時刻+所要時間による時刻(予想到着時刻)以降となるガイド情報を選択する。そして、次のステップS416では、選択したガイド情報(施設名情報・営業時間情報、及びサービスタイムの終了時刻が予想到着時刻以降の施設についてはサービスタイム情報とその内容情報)、及び選択したガイド情報と対応づけられた位置情報、さらに施設へのルート情報及び所要時間情報を端末装置1側に送信するための処理を実行する。
このステップS416の処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0122】
また、上記ステップS203において、指定ジャンルが「買い物」であるとされた場合は、ステップS417に処理を進める。
ステップS417では、買い物店舗ガイド情報DBから、指定場所内となる位置をルート探索対象位置として設定する。そして、続くステップS418では、受信した端末現在位置から対象位置へのルートを探索すると共に、所要時間の計算を行う。
【0123】
さらに、続くステップS419では、対象位置と対応づけられているガイド情報のうち、営業終了時刻が現在時刻+所要時間による時刻(予想到着時刻)以降となるガイド情報を選択する。そして、次のステップS420では、選択したガイド情報(店舗名情報・営業時間情報・商品ジャンルの情報)、及び選択したガイド情報と対応づけられた位置情報、さらに店舗へのルート情報及び所要時間情報を端末装置1側に送信するための処理を実行する。
このステップS420の処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0124】
端末装置1側においては、上記により説明したステップS404、又はS408、又はS412、又はS416、又はS420の送信処理によって送信される情報の受信を、ステップS107にて待機するようにされている。
ステップS107において、サーバ装置2側からの送信情報が通信部15により受信されたとした場合は、ステップS108において、受信情報に基づきガイド情報を地図上に表示するための処理を実行する。すなわち、この場合も受信された位置情報、ガイド情報に基づき、先の第1の実施の形態の場合と同様のガイド情報地図上表示画面が表示部16上に表示されるように制御を行う。
このステップS108の表示処理を実行すると、次の図15に示すステップS109に処理を進める。
【0125】
図15は、上記ステップS108に続いて端末装置1側で実行されるべき処理動作を示している。
図15において、この場合もステップS109及びステップS110では、第1の実施の形態の場合と同様に地図上から詳細情報の表示を行う位置の指定を受け付けるための処理を実行する。
【0126】
そして、この場合は、上記ステップS110にて決定操作が行われたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS303により、指定位置と対応づけられている詳細情報と、さらにルート情報、所要時間情報を取得する。すなわち、上記ステップS109→S110によって選択・決定された(指定された)地図上の位置と対応づけられている詳細情報(ガイド情報)、及びルート情報、所要時間情報を取得する。
【0127】
続くステップS304では、対象とする時刻と予想到着時刻(現在時刻+所要時間)との差が少ないか否かを判別する。すなわち、先ずは上記ステップS303により取得した所要時間情報と自らが計時する現在時刻情報とに基づき、予想到着時刻を計算し、該予想到着時刻と上記対象とする時刻(ジャンルが「食」「遊」「買い物」の場合は営業終了時刻、「映画」の場合は上映開始時刻、「イベント」の場合はイベント開催時間の終了時刻)との時間差を求める。その上で、求まった時間差の値が所定の閾値th-t以下であるか否かを判別する。
【0128】
上記ステップS304において、上記時間差の値が上記閾値th-t以下ではなく、対象とする時刻と予想到着時刻との差が少なくはないとして否定結果が得られた場合は、ステップS305に進み、詳細情報と予想到着時刻の画面表示を行う。すなわち、ステップS303にて取得した詳細情報が提示される詳細情報画面として、上記ステップS304にて計算した予想到着時刻の情報が示された詳細情報画面が表示部16上に表示されるように制御を行う。
【0129】
一方、上記ステップS304において、上記時間差の値が上記閾値th-t以下であり、対象とする時刻と予想到着時刻との差が少ないとして肯定結果が得られた場合は、ステップS306に進み、詳細情報と予想到着時刻、及び「Hurry Up」マークの画面表示を行う。すなわち、ステップS303にて取得した詳細情報が提示される詳細情報画面として、上記ステップS304にて計算した予想到着時刻の情報と、先の図13(a)にて説明したような「Hurry Up」マークとが示された詳細情報画面が表示部16上に表示されるように制御を行う。
【0130】
上記ステップS305又は上記ステップS306の処理を実行すると、ステップS113・S114・S115の処理により、詳細情報画面における「もどる」/「ここへ行く」アイコンの指定を受け付けるための処理、及び指定されたアイコンが「もどる」アイコンであるか否かの判別処理を実行する。
この場合も、上記ステップS115にて指定アイコンが「もどる」アイコンであったとして肯定結果が得られた場合は、ステップS116に進んでガイド情報地図上表示画面に戻すための処理を実行した後、ステップS109に戻るようにされる。
【0131】
一方、上記ステップS115において、指定アイコンが「もどる」アイコンではなかったとして否定結果が得られた場合は、ステップS307に進み、取得ルート情報に従ったルート案内を開始するようにされる。すなわち、先のステップS303にて取得した指定位置へのルート情報に基づき、先の図13(b)(図9(c))に示したようなルート案内開始画面が表示部16上に表示されるように制御を行うと共に、上記取得したルート情報と位置検出部13にて検出される現在位置情報とに基づく目的地までのルート案内を開始する。
このステップS307の処理を実行すると、この図に示される端末装置1側の処理動作は終了となる。
【0132】
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明としてはこれまでに説明した具体例に限定されるべきものではない。
例えば、本発明のガイド情報提示システムにおいて、時刻条件に基づくガイド情報の選択は、端末装置側で行うように構成することもできる。
一例としては、端末装置側がサーバ装置側にて逐次更新されるガイド情報データベースの情報内容を例えば1日1回など所要の周期でダウンロードし、該ダウンロードした情報内容に基づきガイド情報の選択を行う構成を挙げることができる。確認のために述べておくと、上記ダウンロードは、システムコントローラ11が、サーバ装置2にて格納されるガイド情報データベース23aの情報内容が周期的に取得されるように通信部15に対する制御を行うことで実現できる。
この場合、第1の実施の形態のように基準とする時刻を現在時刻とする場合には、端末装置側は、指定された場所・ジャンルの情報、及び自らが計時する現在時刻情報に基づき、ガイド情報データベースからのガイド情報の選択を行う。或いは第2の実施の形態のように基準とする時刻を現在時刻+所要時間=予想到着時刻とする場合には、端末装置が、指定された場所・ジャンルの情報に基づきルート探索対象位置を設定した上で、対象位置へのルート探索・所要時間計算を行って予想到着時刻を求めた結果に基づき、ガイド情報の選択を行うものとすればよい。
【0133】
また、これまでの説明において例示したガイド情報のジャンルはあくまで一例に過ぎず、もちろん他のジャンルのガイド情報とした場合にも本発明は好適に適用できる。
或いは、例示したジャンルをさらに細分化したジャンルを設定することもできる。例えば「食」のジャンルであれば、和食/洋食/中華・・・などに細分化するなどといったものである。
【0134】
また、これまでの説明では、1種のジャンルの指定のみを受け付ける場合を例示したが、複数のジャンルの指定を受け付け、指定されたそれぞれのジャンルについてガイド情報の選択・表示を行うようにすることもできる。
【0135】
或いは、ガイド情報についてのジャンル分けを行わないシステムにも好適に適用できる。例えば、食店舗や映画などの専門のガイド情報提示システムとするなどといったことが考えられる。
【0136】
また、これまでの説明では、条件を満たすガイド情報とその位置情報を地図画像上に表示する場合を例示したが、ガイド情報、位置情報の表示態様はこれに限定されるべきものではない。例えば、ガイド情報、位置情報をリスト化して一覧表示するなどといったことも可能である。
【0137】
また、これまでの説明では、場所の指定が、エリアの指定により行われる場合を例示したが、場所指定としては位置の指定を行うこともできる。一例を挙げれば、例えば「映画」のジャンルについて、所望する映画館の位置の指定を受け付け、該映画館でこれから上映されるタイトルのガイド情報を提示するシステムなどとすることもできる。
【0138】
また、場所指定は、地図画像を用いて行う場合を例示したが、文字入力による指定とすることもできる。例えば「銀座」「新宿」などのエリアを指定する文字入力を受け付けるものである。
【0139】
また、第2の実施の形態において、ルート探索としては1つのルートのみを求めるものとし、またこれに伴い所要時間の情報としても1ルートについてのみを計算するものとしたが、例えば目的地に到達可能な利用交通手段の別などで複数のルートを求め、それらルートごとの所要時間(予想到着時刻)を求めるようにすることもできる。
この場合、詳細情報画面においてはルート別の予想到着時刻情報を提示し、それらのルートから実際に案内を行うルートの指定を受け付けるようにする。
【0140】
また、これまでの説明では、ガイド情報の選択にあたっての時刻条件として、ガイド情報中の対象とする時刻が基準とする時刻以降であることを条件とする場合を例示したが、この際の基準時刻に、所要のオフセットを与えることもできる。例えば、第1の実施の形態の場合であれば基準時刻を現在時刻+30分としたり、第2の実施の形態の場合であれば予想到着時刻+10分などとするものである。
【0141】
また、このように現在時刻や予想到着時刻にオフセットを与えるとした場合、オフセットの値を可変設定できるようにすることもできる。
このような可変のオフセットを与えることができれば、第1の実施の形態の場合には、現在位置から指定場所(エリア又は位置)までの距離を算出した結果に基づき、おおまかな到達所要時間を計算し、該所要時間の値に基づくオフセット値を現在時刻の値に加えることで、第2の実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。確認のために述べておくと、この場合のオフセット値は、上記計算されるおおまかな所要時間の値に応じて可変的に設定されるものとなる。
また、第2の実施の形態であれば、例えばユーザ操作に基づき上記オフセット値を可変的に設定する。これによれば、余裕をもって到着できるものについてのみガイド情報を選択・表示させたり、或いは到着がギリギリになってしまうものについてのガイド情報であっても選択・表示させるといった調整が可能となるようにすることができる。
【0142】
また、これまでの説明では、指定された場所に該当する位置と対応づけられているガイド情報のうち、時刻条件を満たさないガイド情報、及びその位置情報は表示しないものとしたが、このように条件を満たさないガイド情報、位置情報を、非アクティブな状態で表示するものとしてもよい。例えば、非アクティブの状態としては、例えばアイコンの色濃度を薄くする、又は他のアクティブなアイコンはカラー表示であるのに対しモノクロ表示するなどとした上で、さらに表示アイコンの選択(指定)が不能となるようにするなどとといったことを挙げることができる。
【0143】
また、これまでの説明では、サービスタイム情報など、直接的に対象とする時刻情報とは別の時刻情報を含むガイド情報についても、時刻条件を適用して、終了時刻が基準とする時刻以降でないものはガイド情報として提示しないものとする場合を例示したが、このように直接的に対象とはしない時刻情報を含むガイド情報については、基準時刻以降でない場合であっても提示するものとしてもよい。
【0144】
また、これまでの説明では、地図データベース14aとしての地図画像の全体が表示装置内において格納されるものとしたが、地図画像は、逐次必要に応じてネットワーク3経由でダウンロードして用いるようにすることもできる。
また、地図画像に代えて、例えば航空写真画像など地図画像に代用できる画像情報を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0145】
【図1】本発明の実施の形態のガイド情報提示システムの概要について説明するための図である。
【図2】実施の形態の端末装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態のサーバ装置の内部構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態のガイド情報データベースについて説明するための図である。
【図5】第1の実施の形態のガイド情報提示システムで行われる動作の概要を模式的に示した図である。
【図6】ガイド情報提示動作時に対応して端末装置側で表示される画面の遷移例について説明するための図として、主に場所の指定からジャンルの指定までに対応して表示される画面例を示した図である。
【図7】ガイド情報提示動作時に対応して端末装置側で表示される画面の遷移例について説明するための図として、ガイド情報地図上表示画面(指定ジャンルが「食」の場合)の例を示した図である。
【図8】ガイド情報提示動作時に対応して端末装置側で表示される画面の遷移例について説明するための図として、ガイド情報地図上表示画面(指定ジャンルが「映画」の場合)の例を示した図である。
【図9】ガイド情報の詳細情報の提示からルート案内の開始までに対応して表示される画面の遷移例について示した図である。
【図10】第1の実施の形態としての動作を実現するために実行されるべき処理動作について示したフローチャートである。
【図11】同じく、第1の実施の形態としての動作を実現するために実行されるべき処理動作を示したフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態のガイド情報提示システムで行われる動作の概要を模式的に示した図である。
【図13】第2の実施の形態のガイド情報提示動作時に対応して表示される画面の遷移例を示した図である。
【図14】第2の実施の形態としての動作を実現するために実行されるべき処理動作を示したフローチャートである。
【図15】同じく、第2の実施の形態としての動作を実現するために実行されるべき処理動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0146】
0 ガイド情報提示システム、1 端末装置、2 サーバ装置、3 ネットワーク、11 システムコントローラ、12 操作部、13 位置検出部、14,23 記憶部、14a 地図データベース、15,24 通信部、16 表示部、21 制御部、22 時刻計時部、23a ガイド情報データベース、
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置とサーバ装置とを含んで構成され、例えば店舗や映画、イベントなどについてのガイド情報を提示するガイド情報提示システムとその方法に関する。また、上記ガイド情報提示システムの構成要素となるサーバ装置、端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、カーナビゲーションシステムなどのナビゲーションシステムでは、地図上において場所が指定されたことに応じて、その場所に関連する情報を表示するものがある。例えば、指定場所が店舗や施設である場合には、その電話番号情報や営業時間情報などその場所について案内するガイド情報を表示するものである。
【0003】
なお、関連する従来技術については下記特許文献を挙げることができる。
【特許文献1】特開2005−331511号公報
【特許文献2】特開2003−214889号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記のようなガイド情報の表示は、ユーザが自ら所望する店を探し、これらからその店に行くことを前提として実行させる可能性が高い。このことを考慮すると、ガイド情報としては、既に営業が終了している店等についての情報ではなく、営業中の店等についての情報を表示すべきことになる。
【0005】
従来のシステムでは、単に指定場所に該当する位置が対応づけられたガイド情報を選択して、これを表示するようにされている。すなわち、従来のシステムでは、ガイド情報の表示にあたり時刻の概念は考慮しておらず、既に営業が終了している店等の情報も表示されてしまうことになる。
【0006】
このように必要性の低い情報も表示されてしまうという点で、従来のシステムでは、ガイド情報の表示にあたり、限られた表示スペースの有効利用が図られないものとなる。
また、不必要とされる情報も混在して表示されるため、ユーザが所望する店等の検索をスムーズに行うことができず、検索の妨げとなってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では以上のような問題点に鑑み、ガイド情報提示システムとして以下のように構成することとした。
つまり、本発明のガイド情報提示システムは、端末装置とサーバ装置とを含んで構成されるものであって、以下の手段を備える。
すなわち、上記端末装置に設けられ、場所の指定入力を受け付ける場所指定受付手段を備える。
また、上記端末装置に設けられ、情報表示を行う表示手段を備える。
また、上記サーバ装置に設けられ、ガイド対象とする事物についての時刻情報が含まれたガイド情報と位置情報とが対応づけられた位置別ガイド情報が記憶される記憶手段を備える。
また、上記場所指定受付手段によって入力の受け付けられた指定場所情報と上記位置別ガイド情報の内容に基づき、上記指定場所に該当する位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ少なくとも現在時刻以降の時刻を基準とした時刻条件を満たしているガイド情報を選択する情報選択手段を備え、さらに、上記端末装置に設けられ、上記情報選択手段によって選択されたガイド情報と該ガイド情報に対応づけられた位置情報とが、所要の表示態様で使用者に対し提示されるように上記表示手段を制御する表示制御手段を備えるものである。
【0008】
上記のように本発明においても、ガイド情報の提示にあたっては、ガイド情報と位置情報とを対応づけた情報を用いるものとしている。そして本発明では、上記ガイド情報には、ガイド対象としての事物についての時刻情報を含めるものとし、この時刻情報を利用して、指定場所に該当する位置が対応づけられたガイド情報のうち、少なくとも現在時刻以降の時刻を基準とした時刻条件を満たすガイド情報を選択するものとしている。
これにより、表示されるガイド情報としては、指定場所に該当するもののうちから、上記時刻条件を満たすガイド情報のみに絞り込むことができる。
例えば、上記ガイド情報が営業時間情報(開始時刻〜終了時刻)を含む店舗や施設についてのガイド情報である場合には、上記時刻条件として、営業終了時刻が少なくとも現在時刻以降の時刻であることを条件とすることができ、これによって営業中の店舗や施設についてのガイド情報のみが表示されるようにすることができる。
或いは、上記ガイド情報が例えばタイトルごとの上映時間情報を含む映画の上映ガイド情報である場合には、上記時刻条件として、上映開始時刻が少なくとも現在時刻以降の時刻であることを条件とすることができ、これによってこれから観ることのできる映画についてのガイド情報のみが表示されるようにするなどといったことができる。
【発明の効果】
【0009】
このようにして本発明によれば、ガイド情報に時刻情報も含ませておくものとし、該時刻情報に基づきガイド情報を選択するものとしたことで、例えば既に営業が終了してしまった店舗や施設についてのガイド情報が除かれた、必要とされるガイド情報のみが表示されるようにすることができる。
このように必要とされるガイド情報のみを表示できることで、ガイド情報の提示にあたって限られた表示スペースの有効利用が図られるようにすることができる。
また、必要なガイド情報のみが表示できれば、従来のように所望する店舗や施設の検索の妨げになってしまうといった事態の発生を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明していく。
<第1の実施の形態>
[ガイド情報提示システムの概要]
図1は、本発明のガイド情報提示システムの一実施形態としてのガイド情報提示システム0の概要について説明するための図である。
図1において、実施の形態のガイド情報提示システム0は、複数の端末装置1と、サーバ装置2、及びネットワーク3を含んで構成される。端末装置1、サーバ装置2は、それぞれネットワーク接続機能を有し、互いにネットワーク3経由でのデータ通信が可能とされる。
【0011】
端末装置1は、可搬性を有し、主にユーザの自宅外で携帯使用されることが想定されている。この端末装置1は、例えばGPS(Global Positioning System)受信ユニットを備えて現在位置の検出が可能とされた電子機器となる。例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、パーソナルコンピュータ(ノート型など可搬性を有するタイプ)、オーディオプレイヤ、デジタルカメラ装置などとして構成することができる。
この場合、端末装置1は、後述する地図データベースを備え、地図画像の表示も可能とされる。また、特に第1の実施の形態の場合、端末装置1はルート探索機能を有し、指定された位置へのルート案内を行うことが可能とされる。
【0012】
サーバ装置2には、例えば店舗や施設、各種イベントなどについてのガイド情報が位置別に格納される(後述するガイド情報データベース)。このガイド情報データベースは、例えば当該ガイド情報提示システム0によって実現されるサービスを提供す業者などによって、逐次最新の情報に更新される。
後述もするように、サーバ装置2は、上記ガイド情報データベースから選択したガイド情報を端末装置1に対して送信することで、端末装置1側にガイド情報の表示を行わせる。
【0013】
[端末装置の構成例]
図2は、図1に示した端末装置1の内部構成を示すブロック図である。
図示するようにして端末装置1は、システムコントローラ11、操作部12、位置検出部13、記憶部14、通信部15を有する。
【0014】
システムコントローラ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリ部、インターフェース部を備えたマイクロコンピュータにより構成され、端末装置1の全体を制御する制御部とされる。
このシステムコントローラ11は、例えば上記ROMなどの記憶手段に格納された動作プログラムに基づいて、端末装置1内の各部の制御を行い、必要な動作を実行させる。
【0015】
操作部12は、端末装置1を使用するユーザが各種の操作を行うためのキーやダイヤルなどの操作子として設けられている。例えば、電源オン/オフ操作、各種動作の開始指示操作などを行うための操作子が設けられる。また、この場合は、地図画像のスクロールや各種項目の選択を行うための十字キーなど、方向指示のための操作子や、選択項目の決定を行うための決定キーなどの操作子が備えられる。
システムコントローラ11は、操作部12からの操作情報に基づいて所定の制御処理を行う。これによって端末装置1では、操作入力に応じた動作が実行されるようになっている。
【0016】
位置検出部13は、例えばGPS受信ユニットを備えて構成され、端末装置1の現在位置を検出する。この場合、上記GPS受信ユニットでは、図示されないGPS衛星からの電波を受信し、上記現在位置としての緯度・経度の情報をシステムコントローラ11に出力する。
なお、位置検出部13としては、Wi-Fi(Wireless Fidelity)や携帯電話会社が提供する位置情報サービスを利用する構成とすることもできる。
【0017】
記憶部14は、システムコントローラ11の制御に基づいて各種データの記録(保存)や、記録されているデータの再生(読み出し)を行う。
この記憶部14は、RAM或いはフラッシュメモリなどの固体メモリにより構成されても良いし、例えばHDD(Hard Disk Drive)により構成されてもよい。
また内蔵の記録媒体ではなく、可搬性の記録媒体、例えば固体メモリを内蔵したメモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、ホログラムメモリなどの記録媒体に対応する記録再生ドライブなどとされても良い。
もちろん、固体メモリやHDD等の内蔵タイプのメモリと、可搬性記録媒体に対する記録再生ドライブの両方が搭載されてもよい。
記憶部14には、地図画像の表示を可能とするための地図データベース14aが格納されている。この地図データベース14aは、所定領域内(例えば日本国内など)をカバーする地図画像データやその他地図画像の表示に必要なデータを格納している。
【0018】
通信部15は、外部機器との間でのデータの送受信を行う。通信部15は、有線又は無線でネットワーク接続されて通信を行うものであればよい。
【0019】
表示部16は、例えば液晶パネル、有機ELパネル等の表示パネル部と、表示パネル部を表示駆動する表示駆動部が設けられる。表示駆動部は、供給される画像データを表示パネル部において表示させるための画素駆動回路で構成されている。画素駆動回路は表示パネル部においてマトリクス状に配置されている各画素について、それぞれ所定の水平/垂直駆動タイミングで映像信号に基づく駆動信号を印加し、表示を実行させる。
この表示部16は、システムコントローラ11の制御に基づいて、表示パネル部に所定の表示を実行させる。特に本例では、システムコントローラ11が、記憶部14に格納される地図データベース14a内の情報に基づき生成した画像データを表示部16に供給し、表示部16に地図画像表示を実行させる。また、システムコントローラ11は、アイコンなどの画像データとその表示位置とを表示部16に指示することで、地図画像上の所要位置に所要の画像表示を行わせることもできる。
【0020】
[サーバ装置の構成例]
図3は、サーバ装置2の内部構成を示したブロック図である。
サーバ装置2は、制御部21、時刻計時部22、記憶部23、通信部24を有する。
図3において、制御部21は、サーバ装置2の全体制御を行う。この制御部21は、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ部、インターフェース部などを備えて構成され、例えば上記ROMなどの記憶手段に格納された動作プログラムに基づいて、サーバ装置2内の各部の制御を行い、必要な動作を実行させる。
【0021】
時刻計時部22は、例えば年:月:日:時:分:秒による現在時刻を計時し、これにより得られる現在時刻情報を制御部21に出力する。なお、ここでは時刻計時部22が独立したハードウエアであるかのように示しているが、実際には、制御部21による一部機能として実装することもできる。
【0022】
記憶部23は、制御部21の制御に基づいて各種データの記録や再生を行う。
この記憶部23としても、RAM或いはフラッシュメモリなどの固体メモリにより構成されても良いし、例えばHDD(Hard Disk Drive)により構成されてもよい。また内蔵の記録媒体ではなく、可搬性の記録媒体、例えば固体メモリを内蔵したメモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、ホログラムメモリなどの記録媒体に対応する記録再生ドライブなどとされても良い。また、固体メモリやHDD等の内蔵タイプのメモリと、可搬性記録媒体に対する記録再生ドライブの両方が搭載されてもよい。
なお、本例において、この記憶部23には、ガイド情報データベース23aが形成されることになるがこれについては後述する。
【0023】
通信部24は、外部機器との間でのデータの送受信を行う。サーバ装置2における通信部24としては、基本的には有線でネットワーク接続されて通信を行うものであればよいが、無線によりネットワーク接続する構成とすることもできる。
【0024】
[ガイド情報]
ここで、ガイド情報データベース23aについて、次の図4を参照して説明しておく。
先ず前提として、本例のガイド情報提示システム0では、ガイド情報を、食店舗ガイド情報、映画ガイド情報、イベントガイド情報、遊戯施設ガイド情報、買い物店舗ガイド情報の計5つのジャンルに分けるものとしている。すなわち、ガイド情報データベース23aとしては、これら各ジャンルのガイド情報データベースからなる。
具体的に、この場合のガイド情報データベース23aとしては、図4(a)に示される食店舗ガイド情報データベース(以下DBと略す)と、図4(b)に示される映画ガイド情報DBと、図4(c)に示されるイベントガイド情報DBと、図4(d)に示される遊戯施設ガイド情報DBと、図4(e)に示される買い物店舗ガイド情報DBとからなるものとされる。
【0025】
ここで、食店舗ガイド情報は、例えばレストランや居酒屋、ラーメン屋などの飲食店(以下、食店舗とも呼ぶ)についてのガイド情報となる。
また、映画ガイド情報は、映画館などの映画上映施設にて上映される映画についてのガイド情報となる。
イベントガイド情報は、例えばコンサートやライブ、フリーマーケット、祭りなどの各種イベントについてのガイド情報となる。
遊戯施設ガイド情報は、例えば遊園地やプール施設、ボーリング場などの娯楽施設(遊戯施設)についてのガイド情報である。
また、買い物店舗ガイド情報は、例えば服飾店や靴屋、デパート、電化製品量販店など商品販売を行う店舗(買い物店舗)についてのガイド情報である。
【0026】
図4(a)に示される食店舗ガイド情報DBは、各店舗位置の情報ごとに(つまり各店舗ごとに)、店舗名の情報と、店舗の営業時間の情報、さらにサービスタイムの情報とその内容情報が対応づけられて形成されている。
上記店舗の営業時間情報としては、営業開始時刻と営業終了時刻とで表される情報となる。また、例えばランチタイムとディナータイムなどが分かれている場合には、それぞれの時間帯についての営業開始時刻と営業終了時刻とが記述される。
上記サービスタイムの情報は、例えばランチタイムサービスなどの各種サービスが行われる時間帯を表す情報であり、開始時刻と終了時刻の情報でなる。
【0027】
図4(b)に示す映画ガイド情報DBは、映画を上映する施設位置の情報ごとに、施設名、その施設で上映される映画のタイトル情報、及びそのタイトルの上映時間(開始時刻〜終了時刻)の情報が対応づけられたものとなる。
上映施設で複数タイトルの映画が上映される場合、1つの施設位置情報(施設名情報)につき、複数のタイトル情報が対応づけられることになる。また、上映施設で或るタイトルの映画を複数回上映するときには、1つのタイトル情報につき複数の上映時間情報が対応づけれることになる。
【0028】
また、図4(c)に示すイベントガイド情報DBとしては、イベントが開催される位置の情報ごとに、その位置で開催されるイベントの内容情報、イベント開催時間(開始時刻〜終了時刻)の情報、開催施設名の情報が対応づけられている。
また、図4(d)に示される遊戯施設ガイド情報DBとしては、遊戯施設の位置の情報ごとに、その施設名情報、営業時間(開始時刻〜終了時刻)情報、及びサービスタイム情報とその内容情報が対応づけられている。遊戯施設のサービスタイムとしては、例えば割り引きチケットの販売が行われる時間帯などを挙げることができる。
【0029】
また、図4(e)の買い物店舗ガイド情報DBは、買い物店舗の位置の情報ごとに、その店舗名情報、営業時間(開始時刻〜終了時刻)情報、商品ジャンルの情報が対応づけられている。商品ジャンル情報は、その店舗で取り扱う商品のジャンル情報が記述される。
【0030】
[ガイド情報の提示]
上記による説明からも理解されるように、本実施の形態においては、店舗や施設、イベント等についてガイドするためのガイド情報に対し、ガイド対象とする事物についての時刻情報を含ませるようにしている。
ここで、このようなガイド情報の表示は、ユーザが自ら所望する店や施設、イベントなどを探してこれらからその店や施設、イベントなどに行くことを前提として実行させる可能性が高い。このことを考慮すると、ガイド情報としては、既に営業が終了している店や施設、イベント等についてのガイド情報は、不必要とされる情報になる。
そこで本実施の形態では、上記のようにしてガイド情報には時刻情報を含ませるものとしておき、該時刻情報を利用して、不必要とされるガイド情報の表示が防止されるようにガイド情報の選別を行う。具体的に、第1の実施の形態では、既に営業が終了した店や施設などについてのガイド情報の表示を防止するとの観点に立ち、現在時刻を基準とした時刻条件を満たすガイド情報のみを選択・表示するものとしている。
以下、このような第1の実施の形態としてのガイド情報の提示手法について説明していく。
【0031】
図5は、第1の実施の形態のガイド情報提示システム0が行うガイド情報提示動作の概要を模式的に示した図である。なお、この図5では図1に示したネットワーク3は省略している。
図5において、先ず端末装置1側においては、図中<1>と示すようにして、場所とジャンルの指定が行われることになる。ここで、場所の指定は、ピンポイントの位置についてではなくエリアについて行われる。場所の指定は、操作部12を介した操作入力によりユーザが行う。
また、ジャンル指定は、先に説明した食店舗、映画、イベント、遊戯施設、買い物店舗の別で行われ、その指定としてもユーザの操作入力により行われる。
【0032】
このようにして場所(エリア)及びジャンルの指定が行われると、端末装置1では、<2>と示されるようにして、指定された場所・ジャンルの情報をサーバ装置2に対して送信する。
【0033】
サーバ装置2では、端末装置1側から上記指定された場所とジャンルの情報が受信されると、図中の<3>と示すようにして、指定ジャンルのDBに登録される各位置のガイド情報のうち、指定場所に該当する位置の、現在時刻を基準とした時刻条件を満たすガイド情報を選択する。具体的には、指定ジャンルのDBにおいて指定場所(エリア)内となる位置が対応づられたガイド情報を対象として、以下のようにガイド情報の選択を行う。
【0034】
すなわち、指定ジャンルが食店舗(以下「食」と略す)であった場合には、食店舗ガイド情報DB内から指定場所の情報に基づいて対象としたガイド情報のうち、営業終了時刻が現在時刻以降となっているガイド情報を選択する。
これにより、指定エリア内の食店舗のガイド情報のうち、既に営業の終了した店舗のガイド情報を除いたものを選択することができる。
【0035】
また、指定ジャンルが「映画」であった場合には、映画ガイド情報DB内から指定場所の情報に基づいて対象としたガイド情報のうちで、現在時刻以降の上映開始時刻が対応づけられているタイトルについてのガイド情報を選択する。
具体的には、現在時刻以降の上映開始時刻が対応づけられているタイトルの情報と該タイトルの情報と対応づけられている現在時刻以降の上映時間の情報、及び上記タイトルの情報と対応づけられている施設名の情報を選択する。
これにより、指定エリア内の施設で上映される映画タイトルについてのガイド情報のうち、既に上映が開始されてしまい以降も上映予定のないタイトルについてのガイド情報をを除いたものを選択することができる。つまりこの結果、もはや最初から観ることのできない映画タイトルについてのガイド情報という、いわば不要とされるガイド情報が選択されてしまうことの防止が図られる。
【0036】
また、指定ジャンルが「イベント」であった場合には、イベントガイド情報DB内から指定場所の情報に基づいて対象としたガイド情報のうち、開催終了時刻が現在時刻以降となっているガイド情報を選択する。
これにより、指定エリア内で開催されるイベントのガイド情報のうち、既に終了したイベントのガイド情報を除くものを選択することができる。
【0037】
また、指定ジャンルが遊戯施設(以下「遊」と略す)であった場合には、遊戯施設ガイド情報DB内から指定場所の情報に基づいて対象としたガイド情報のうち、営業終了時刻が現在時刻以降となっているガイド情報を選択する。
これにより、指定エリア内の遊戯施設のガイド情報うち、既に営業の終了した施設のガイド情報を除くものを選択することができる。
【0038】
また、指定ジャンルが買い物店舗(以下「買い物」と略す)であった場合には、買い物店舗ガイド情報DB内から指定場所の情報に基づいて対象としたガイド情報のうち、営業終了時刻が現在時刻以降となっているガイド情報を選択する。
これにより、指定エリア内の買い物店舗のガイド情報のうち、既に営業の終了した店舗のガイド情報を除くものを選択することができる。
【0039】
このようにして、指定された場所・ジャンル、及び時刻条件に応じてガイド情報を選択すると、サーバ装置2は、<4>と示すように、選択したガイド情報とその位置情報とを端末装置1に対して送信する。すなわち、選択したガイド情報と、該ガイド情報と対応づけられている位置情報とを送信する。
【0040】
端末装置1は、サーバ装置2から送信されたガイド情報・位置情報を受信すると、<5>と示すように、これら受信情報に基づく画面表示を行う。具体的にこの場合は、後の図7や図8に示すようにして、選択されたガイド情報の一部又は全部と、該選択されたガイド情報と対応づけられた位置とが地図画像上にて提示されるようにして表示を行う。
【0041】
そして、端末装置1は、次の<6>と示すように、位置の指定に応じて、指定位置へのルート探索を行い、ルート案内を開始する。
ここで、本例のガイド情報提示システム0では、先の<5>によって地図画像上に表示した位置を対象として、そのうちから目的地として設定すべき位置の指定を受け付けつけるものとし、該位置の指定に応じて、その位置へのルート探索、及びルート案内までを行うものとしている。
このようにすることで、先に説明したガイド情報の選択・表示による目的地の推奨(ガイド)から、指定された目的地へのルート案内までという、総合的なユーザ支援を行うことができる。
【0042】
[具体的な画面遷移例]
図6〜図9は、上記により説明した第1の実施の形態としてのガイド情報提示動作時に対応して、端末装置1側で表示される画面の遷移例について示している。
図6は、主に場所の指定からジャンルの指定までに対応して表示される画面例を示しており、図6(a)は場所指定時に対応して表示される画面例、図6(b)はジャンル指定時に対応して表示される画面例をそれぞれ示している。
【0043】
図6(a)に示される場所指定画面は、端末装置1側において、例えば操作部12を介した操作入力として、当該場所指定画面の表示を指示するた操作入力が行われたことに応じて表示部16上に表示する。具体的に、この場合の場所指定画面では、地図画像と共にその中央部にカーソルCRを表示するものとしている。
【0044】
この場所指定画面の表示状態において、ユーザは、例えば操作部12における十字キーなどの方向指示操作子を操作することで、地図画像をスクロールさせることができ(このとき、カーソルCRの位置は画面中央部のままである)、これによって画面内に所望のエリアを表示させることができる。そして、例えば操作部12における決定キーを操作することで、画面上に表示されるエリアの指定入力を行うことができる。
【0045】
このようなユーザ操作による場所指定が行われたことに応じ、端末装置1では、表示部16上に、図6(b)に示されるジャンル指定画面を表示する。このジャンル指定画面では、図示するようにして「食」「映画」「イベント」「遊」「買い物」の各ジャンルを示すアイコンと、各ジャンルのアイコンを選択するための(つまりジャンル選択のための)カーソルCRを表示する。
【0046】
このジャンル指定画面の表示状態において、ユーザは例えば上述した十字キーなど方向指示操作子を操作することで、カーソルCRを移動させて所望のジャンルの選択を行うことができる。そして、上記決定キーなどによる決定操作を行うことで、カーソルCRにより選択したジャンルの指定を行うことができる。
【0047】
このように場所とジャンルの指定が行われたことに応じては、先の図5にて説明したように、端末装置1が指定場所と指定ジャンルの情報をサーバ装置2に送信し、サーバ装置2ではガイド情報の選択と選択したガイド情報の端末装置1への送信を行う。
端末装置1では、このような場所・ジャンルの指定後からサーバ装置2からの送信情報を受信するまでの間、表示部16上に、例えば図6(c)に示すような態様によりサーバ装置2からの情報取得中である旨を提示するための情報取得中画面を表示する。この場合の情報取得中画面では、図のように「情報取得中」「しばらくお待ち下さい」などのメッセージを表示するものとしている。
【0048】
サーバ装置2側からの送信情報として、選択されたガイド情報、及び該ガイド情報と対応づけられた位置情報が受信されたことに応じ、端末装置1では、これら受信されたガイド情報及び位置情報が、例えば次の図7、図8に示されるようなガイド情報地図上表示画面としての表示態様によってユーザに提示されるように、表示部16上に情報表示を行う。
図7は、指定ジャンルが「食」である場合に対応したガイド情報地図上表示画面の例を示し、図8は指定ジャンルが「映画」である場合に対応したガイド情報地図上表示画面を例示している。
【0049】
図7に示す「食」に対応したガイド情報地図上表示画面では、指定エリアの地図画像上において、受信した位置情報によって特定される位置(つまり「食」の場合は店舗)を差し示すマーク(アイコン)と、その位置(店舗)と対応づけられたガイド情報とが表示される。
ジャンルが「食」の場合、ガイド情報地図上表示画面においては、ガイド情報として店舗名情報、及び営業時間情報を表示するものとしている。
【0050】
また、図8に示す「映画」に対応したガイド情報地図上表示画面としても、指定エリアの地図画像上に、受信した位置情報によって特定される位置(「映画」の場合は上映施設)を差し示すマークと、その位置に対応づけられたガイド情報を表示するものとしている。
ジャンルが「映画」の場合、ガイド情報地図上表示画面にて表示するガイド情報としては、上映施設名、映画タイトル、及び映画タイトルの上映時間情報を表示するものとしている。
ここで、先にも説明したようにジャンルが「映画」のガイド情報については、サーバ装置2における選択の条件として、指定エリア内の上映施設で上映され、且つ上映開始時刻が現在時刻以降となる映画タイトルという条件が設定される。すなわち、端末装置1側には、このようにして選択される映画タイトルについて、その上映施設名・タイトル名・現在時刻以降の上映時間情報がサーバ装置2より送信される。ジャンルが「映画」の場合のガイド情報地図上表示画面においては、このような映画タイトルごととなるガイド情報を、図示するようにして上映施設ごとにまとめて表示する。
【0051】
なお、図示は省略するが、他のジャンルが指定された場合のガイド情報地図上表示画面についても説明しておく。
ジャンル「イベント」については、図7に示される「食」の場合のガイド情報地図上表示画面と同様に、指定エリアの地図画像上において、受信した位置情報によって特定される位置(この場合はイベント開催施設)を差し示すマークと、その位置(施設)と対応づけられたガイド情報とを表示する。ジャンルが「イベント」の場合にガイド情報地図上表示画面に表示するガイド情報としては、イベントの内容情報、及び開催時間情報を表示する。
【0052】
また、ジャンル「遊」についても、図7に示される「食」の場合のガイド情報地図上表示画面と同様に、指定エリアの地図画像上において、受信した位置情報によって特定される位置(この場合は遊戯施設)を差し示すマークと、その位置(施設)と対応づけられたガイド情報とを表示する。ジャンルが「遊」の場合、ガイド情報地図上表示画面に表示するガイド情報としては施設名情報、及び営業時間情報を表示する。
【0053】
また、ジャンル「買い物」についても、図7に示される「食」の場合のガイド情報地図上表示画面と同様に、指定エリアの地図画像上において、受信した位置情報によって特定される位置(この場合は店舗)を差し示すマークと、その位置(店舗)と対応づけられたガイド情報とを表示する。ジャンルが「買い物」の場合、ガイド情報地図上表示画面に表示するガイド情報としては店舗名情報、及び営業時間情報を表示する。
【0054】
ここで、この場合のガイド情報地図上表示画面においては、該当する店舗や施設の所在地を表すマークとガイド情報に加えて、地図上に表示される店舗又は施設の位置を選択するためのカーソルCRも表示するものとしている(図7,図8を参照)。本実施の形態では、このカーソルCRによる選択に伴い指定された位置(位置アイコン)について、より詳細なガイド情報を次の図9(a)に示されるような詳細情報画面として表示するものとしている。
【0055】
図9(a)において、この詳細情報画面は、図7や図8に示したようなガイド情報地図上表示画面にて、カーソルCRにより所要の位置アイコンが選択され、その状態で決定操作が行われたことに応じて表示されるものとなる。すなわち、ガイド情報地図上表示画面にて所要位置を指定する操作が行われたことに応じて表示される。
この詳細情報画面では、指定位置についての拡大地図(画面内の左側)と、指定位置と対応づけられているガイド情報(少なくともガイド情報地図上表示画面での表示項目以上の項目数とする)と、さらに「ここへ行く」アイコンと「もどる」アイコンと、これらのアイコン(つまり「ここへ行く」と「もどる」の各項目)を選択するためのカーソルCRを表示するものとしている。
【0056】
この図9(a)では一例として、先の図7に示したジャンル「食」の場合のガイド情報地図上表示画面において、「レストラン△○」の位置が指定されたことに応じて表示される詳細情報画面を例示している。この場合、ガイド情報としては、店舗名情報、営業時間情報に加えて、さらにサービスタイム情報、サービスタイムの内容情報が表示される。なお、実際には、店舗位置の情報に対しては例えば店舗の電話番号情報、住所情報なども対応づけておき、図のようにそれらの情報も併せて表示するものとすればよい。
ここで、サービスタイムの無い店舗や、サービスタイムがあるがその終了時刻が現在時刻よりも前となる店舗については、サービスタイム情報とその内容情報は詳細情報画面に表示しないものとする。
【0057】
他のジャンルについての詳細情報画面についても説明しておくと、ジャンルが「映画」の場合、詳細情報画面でのガイド情報としては、指定位置と対応づけられた施設名情報、映画タイトルとその上映時間情報(現在時刻以降)を表示する。なお実際には、映画のあらすじや出演者名、監督名などの情報をガイド情報として含ませておき、詳細情報画面ではこれらの情報を映画タイトルごとに表示することもできる。
【0058】
また、ジャンルが「イベント」の場合、詳細情報画面でのガイド情報としては、指定位置と対応づけられたイベント内容情報、開催時間情報、施設名情報を表示し、またジャンルが「遊」の場合は指定位置と対応づけられた施設名情報、営業時間情報、サービスタイム情報とその内容情報を表示する。なお、「遊」の場合もサービスタイムの無い施設、サービスタイムがあるがその終了時刻が現在時刻より前である施設については、詳細情報画面におけるサービスタイム情報とその内容情報の表示は行われないものとなる。
また、「買い物」の場合は指定位置と対応づけられた店舗名情報、営業時間情報、商品ジャンル情報を表示する。
【0059】
詳細情報画面では、上記詳細情報としての各ガイド情報と共に表示される「ここへ行く」アイコンと「もどる」アイコンの何れかを、カーソルCRによって選択することが可能とされる。ユーザは、方向指示操作子によってカーソルCRを各アイコン間で移動させることで、「ここへ行く」「もどる」の項目選択を行うことができる。そして、決定操作を行うことで、選択項目の指定を行うことができる。
【0060】
ここで、「ここへ行く」の項目は、ガイド情報地図上表示画面にて指定し、詳細情報を表示させた位置(店舗又は施設)へのルート案内開始を指示するための項目となる。また、「もどる」の項目は、詳細情報画面からガイド情報地図上表示画面に戻す指示を行うための項目となる。
「もどる」の項目が指定された場合は、表示部16における表示内容を、ガイド情報地図上表示画面に戻すことになる。
【0061】
また、「ここへ行く」の項目が指定された場合には、次の図9(b)に示されるルート探索中画面を表示すると共に、指定位置へのルート探索を開始する。ルート探索中画面では、例えば「ルート探索中」「しばらくお待ち下さい」などのメッセージを表示する。
そして、ルート探索が完了した場合は、探索結果として求まったルート情報に基づき、図9(c)に示されるルート案内開始画面を表示する。このルート案内開始画面では、現在位置を含む地図画像及び現在位置を示すマークと、目的地として設定された上記指定位置へのルート(図中の色付き部分)を表示すると共に、例えば「ルート案内を開始します」などのメッセージも併せて表示するものとしている。
以降は、探索により求まったルート情報と位置検出部13にて検出される現在位置情報とに基づき、目的地までのルート案内が行われる。
【0062】
[処理動作]
続いては、上記により説明した第1の実施の形態としてのガイド情報提示システム0の動作を実現するために実行されるべき処理動作について、次の図10、図11のフローチャートを用いて説明する。
なお、図10において、「端末装置」として示す処理動作は、先の図2に示したシステムコントローラ11が例えば内部のROMにおいて格納されるプログラムに基づいて実行するものである。また「サーバ装置」として示す処理動作は、図3に示した制御部21が例えば先に説明したROMに格納されるプログラムに基づいて実行するものである。
【0063】
先ず、図10における端末装置の処理動作として、図中のステップS101では、場所指定が行われるまで待機するようにされる。すなわち、先の図6(a)に示したような場所(エリア)指定画面の表示状態において、操作部12を介した決定操作が行われるまで待機する。
【0064】
ステップS101において、上記決定操作が行われ場所指定があったとした場合は、ステップS102において、ジャンル選択画面の表示処理を行う。すなわち、図6(b)に示したように各ジャンルを表すアイコンとカーソルCRとを表示したジャンル選択画面が表示部16上に表示されるように制御を行う。
続くステップS103、S104の処理は、ジャンル選択画面において、所要のジャンルの指定を受け付けるための処理となる。すなわち、ステップS103では、操作部12における方向指示操作子による操作入力に応じてカーソルCRを移動させるための処理を実行し、これによってユーザにジャンルの選択を行わせる。そして、続くステップS104では、決定操作が行われたか否かを判別するようにされる。ステップS104において、決定操作が行われていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS103に戻り上述したジャンル選択のための処理を実行する。
【0065】
また、ステップS104において、決定操作が行われたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS105において、指定された場所及びジャンル情報をサーバ装置2に対して送信するための処理を実行する。すなわち、先のステップS101にて指定されたエリアの情報(すなわち決定操作が行われた時点で表示されていたエリアの情報)と、上記ステップS103→S104の処理によって選択・決定された(つまり指定された)ジャンル情報とを、通信部15によってサーバ装置2に送信させる。
このステップS105による送信処理を実行すると、ステップS106において先の図6(c)に示したような情報取得中画面の表示処理を実行した後、後述するステップS107に処理を進める。
【0066】
サーバ装置2側では、上記ステップS105により送信された情報の受信を、ステップS201にて待機するようにされている。そして、このステップS201において、上記端末装置1側からの送信情報が通信部24により受信されたとした場合は、ステップS202において、先ずは現在時刻情報の取得処理を実行する。すなわち、時刻計時部22にて計時される現在時刻情報を取得する。
【0067】
続くステップS203では、指定ジャンルを判別する。すなわち、端末装置1側から受信された指定ジャンル情報が、「食」「映画」「イベント」「遊」「買い物」の何れのジャンルを表すものであるかについて判別処理を行う。
ステップS203において、指定ジャンルが「食」であるとされた場合は、ステップS204に処理を進める。
【0068】
ステップS204では、食店舗ガイド情報DBから、指定場所内の位置が対応づけられ、且つ営業終了時刻が現在時刻以降となるガイド情報を選択する処理を実行する。すなわち、先のステップS201にて受信された指定場所情報・指定ジャンル情報、及びステップS202にて取得した現在時刻情報に基づき、先の図4にて説明したガイド情報データベース23aにおける食店舗ガイド情報DBから、指定エリア内の位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ営業終了時刻の情報として現在時刻以降の時刻情報が対応づけられているガイド情報を選択する。
【0069】
そして、続くステップS205では、選択したガイド情報、及び位置情報を端末装置1に対して送信するための処理を実行する。
上記選択したガイド情報としては、店舗名情報・営業時間情報、及びサービスタイムの終了時刻が現在時刻以降の店舗についてはサービスタイム情報とその内容情報となる。ステップS205では、これら選択したガイド情報と、該ガイド情報と対応づけられた位置情報とを、通信部24によって端末装置1側に送信させる処理を実行する。
このステップS205の処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0070】
また、上記ステップS203において、指定ジャンルが「映画」であるとされた場合は、ステップS206に処理を進める。
ステップS206では、映画ガイド情報DBから、指定場所内の位置が対応づけられ、且つ上映開始時刻が現在時刻以降となるガイド情報を選択する処理を実行する。すなわち、ガイド情報データベース23aにおける映画ガイド情報DBから、指定エリア内の位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ上映開始時刻の情報として現在時刻以降の時刻情報が対応づけられているガイド情報を選択する。
【0071】
続くステップS207では、選択したガイド情報、及び位置情報を端末装置1に対して送信するための処理を実行する。
この場合の上記選択したガイド情報としては、上映時間が現在時刻以降となるタイトルの情報、及びそのタイトルが上映される施設名の情報、及びそのタイトルの現在時刻以降の上映時間の情報となる。ステップS207では、これら選択したガイド情報と、該ガイド情報と対応づけられた位置情報とを通信部24によって端末装置1側に送信させる処理を実行する。
ステップS207の送信処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0072】
また、上記ステップS203において、指定ジャンルが「イベント」であるとされた場合は、ステップS208に処理を進める。
ステップS208では、イベントガイド情報DBから、指定場所内の位置が対応づけられ、且つ終了時刻が現在時刻以降となるガイド情報を選択する処理を実行する。つまり、ガイド情報データベース23aにおけるイベントガイド情報DBから、指定エリア内の位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ開催時間の終了時刻の情報として現在時刻以降の時刻情報が対応づけられているガイド情報を選択する。
【0073】
続くステップS209では、選択したガイド情報、及び位置情報を端末装置1に対して送信するための処理を実行する。
この場合の上記選択したガイド情報としては、施設名情報・開催時間情報・イベントの内容情報となる。ステップS209では、これら選択したガイド情報と、該ガイド情報と対応づけられた位置情報とを通信部24によって端末装置1側に送信させる処理を実行する。
ステップS209の送信処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0074】
また、上記ステップS203において、指定ジャンルが「遊」であるとされた場合は、ステップS210に処理を進める。
ステップS210では、遊戯施設ガイド情報DBから、指定場所内の位置が対応づけられ、且つ営業終了時刻が現在時刻以降となるガイド情報を選択する処理を実行する。つまり、ガイド情報データベース23aにおける遊戯施設ガイド情報DBから、指定エリア内の位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ営業終了時刻の情報として現在時刻以降の時刻情報が対応づけられているガイド情報を選択する。
【0075】
続くステップS211では、選択したガイド情報、及び位置情報を端末装置1に対して送信するための処理を実行する。
この場合の上記選択したガイド情報としては、施設名情報・営業時間情報、及びサービスタイムの終了時刻が現在時刻以降の施設についてはサービスタイム情報とその内容情報となる。ステップS211では、これら選択したガイド情報と、該ガイド情報と対応づけられた位置情報とを、通信部24によって端末装置1側に送信させる処理を実行する。
このステップS211の送信処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0076】
また、上記ステップS203において、指定ジャンルが「買い物」であるとされた場合は、ステップS212に処理を進める。
ステップS212では、買い物店舗ガイド情報DBから、指定場所内の位置が対応づけられ、且つ営業終了時刻が現在時刻以降となるガイド情報を選択する処理を実行する。つまり、ガイド情報データベース23aにおける買い物店舗ガイド情報DBから、指定エリア内の位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ営業終了時刻の情報として現在時刻以降の時刻情報が対応づけられているガイド情報を選択する。
【0077】
続くステップS213では、選択したガイド情報、及び位置情報を端末装置1に対して送信するための処理を実行する。
この場合の上記選択したガイド情報としては、店舗名情報・営業時間情報・商品ジャンル情報となる。ステップS213では、これら選択したガイド情報と、該ガイド情報と対応づけられた位置情報とを通信部24によって端末装置1側に送信させる処理を実行する。
ステップS213の送信処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0078】
端末装置1側においては、上記により説明したステップS205、又はS207、又はS209、又はS211、又はS213の送信処理によって送信される情報が受信されるのを、ステップS107にて待機するようにされている。
ステップS107において、サーバ装置2側からの送信情報が通信部15により受信されたとした場合は、ステップS108において、受信情報に基づきガイド情報を地図上に表示するための処理を実行する。すなわち、受信された位置情報、ガイド情報に基づき、先の図7、図8にて説明したようなガイド情報地図上表示画面が表示部16上に表示されるように制御を行う。
先の説明からも理解されるように、指定ジャンルが「食」であった場合には、指定エリアの地図画像上において、受信した位置情報によって特定される位置を表すマーク(アイコン)と、その位置と対応づけられているガイド情報(この場合は店舗名情報、及び営業時間情報のみ)、さらには各表示位置(位置アイコン)を選択するためのカーソルCRを表示する。
また、指定ジャンルが「映画」であった場合は、指定エリアの地図画像上に、受信した位置情報によって特定される位置を表すアイコンと、その位置に対応づけられたガイド情報(この場合は上映施設名、映画タイトル、及び映画タイトルの上映時間情報)、及びカーソルCRを表示する。
また、指定ジャンルが「イベント」であった場合は、指定エリアの地図画像上において、受信した位置情報によって特定される位置を表すアイコンと、その位置と対応づけられたガイド情報(イベントの内容情報、及び開催時間情報)、及びカーソルCRを表示する。
また、指定ジャンルが「遊」であった場合は、指定エリアの地図画像上において、受信した位置情報によって特定される位置を表すアイコンと、その位置(施設)と対応づけられたガイド情報(施設名情報、及び営業時間情報)、及びカーソルCRを表示する。
また、指定ジャンルが「買い物」であった場合、指定エリアの地図画像上において受信した位置情報によって特定される位置を表すアイコンと、その位置と対応づけられたガイド情報(店舗名情報、及び営業時間情報)、及びカーソルCRを表示する。
このステップS108の表示処理を実行すると、次の図11に示すステップS109に処理を進める。
【0079】
図11は、上記ステップS108に続いて端末装置1側で実行されるべき処理動作を示している。
図11において、ステップS109及びステップS110は、地図上から詳細情報の表示を行う位置の指定を受け付けるための処理となる。すなわち、ステップS109では、地図上の位置アイコン(マーク)を選択させるための処理として、操作部12における方向指示操作子の操作に応じてカーソルCRを位置アイコン間で移動させる処理を実行する。そして、続くステップS110では、操作部12を介した決定操作が行われた否かを判別し、決定操作が行われていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS109に戻り地図上の位置アイコンを選択させるための処理を行う。
【0080】
そして、上記ステップS110において、上記決定操作が行われたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS111において、指定位置と対応づけられている詳細情報を取得する。すなわち、上記ステップS109→S110によって選択・決定された(指定された)地図上の位置と対応づけられている詳細情報(ガイド情報)を取得する。
具体的に、指定ジャンルが「食」であった場合は、指定された位置と対応づけられているガイド情報として、店舗名情報、営業時間情報、さらに終了時刻が現在時刻以降となるサービスタイムがある場合にはサービスタイム情報、及びサービスタイムの内容情報を取得する。
また、指定ジャンルが「映画」であった場合は、指定位置と対応づけられた施設名情報、映画タイトルとその上映時間情報(現在時刻以降)を取得する。
また、指定ジャンルが「イベント」であった場合は、指定位置と対応づけられたイベント内容情報、開催時間情報、施設名情報を取得する。
また、指定ジャンルが「遊」であった場合、指定位置と対応づけられた施設名情報、営業時間情報と、さらに終了時刻が現在時刻以降のサービスタイムがある場合はサービスタイム情報とその内容情報を取得する。
また、指定ジャンルが「買い物」であった場合は、指定位置と対応づけられた店舗名情報、営業時間情報、商品ジャンル情報を取得する。
【0081】
続くステップS112では、詳細情報画面の表示処理を行う。すなわち、上記ステップS111にて取得した詳細情報と、指定位置についての拡大地図画像と、「ここへ行く」「もどる」の各アイコンと、さらにカーソルCRとが先の図9(a)にて説明したような表示態様によって表示部16上に表示されるように制御を行う。
【0082】
次のステップS113→ステップS114は、詳細情報画面にて表示した「もどる」「ここへ行く」のアイコンの何れかの指定を受け付けるための処理となる。つまりステップS113では方向指示操作に応じてカーソルCRを移動させる処理を行うことで、ユーザに「もどる」/「ここへ行く」の項目選択を行わせる。そして、ステップS114では決定操作が行われたか否かを判別し、決定操作が行われていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS113に戻る。
【0083】
そして、ステップS114において決定操作が行われたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS115において、決定された(指定された)アイコンが「もどる」アイコンであったか否かを判別する。ステップS115において、指定アイコンが「もどる」アイコンであるとして肯定結果が得られた場合は、ステップS116において、表示部16における表示内容をガイド情報地図上表示画面に戻す処理を実行した後、先のステップS109に戻るようにされる。これにより、ユーザは「もどる」を指定入力することで、ガイド情報地図上表示画面において位置の指定をやり直すことができる。
【0084】
一方、上記ステップS115において、指定されたアイコンが「もどる」アイコンではなかったとして否定結果が得られた場合(つまり「ここへ行くアイコンが指定された場合」)は、ステップS117において、ルート探索処理を開始する。すなわち、先のステップS109→S110によって指定された位置を目的地、位置検出部13より取得した現在位置を出発地として、目的地へのルート探索を行う。
なおこの場合、ルート探索処理中においては、先の図9(b)に示したようなルート探索中画面の表示処理を併せて実行する。
【0085】
そして、続くステップS118では、ルート案内を開始するための処理を実行する。すなわち、上記ステップS117によるルート探索処理で求まったルート情報に基づき、先の図9(c)に示したようなルート案内開始画面が表示部16上に表示されるように制御を行うと共に、上記求まったルート情報と位置検出部13にて検出される現在位置情報とに基づく、目的地までのルート案内を開始する。
このステップS118の処理を実行すると、この図に示される端末装置1側の処理動作は終了となる。
【0086】
[まとめ]
以上で説明してきたように、第1の実施の形態のガイド情報提示システム0では、ガイド情報に対し、ガイド対象としての事物についての時刻情報を含めておくものとし、この時刻情報を利用して、指定された場所に該当する位置が対応づけられたガイド情報のうち、現在時刻を基準とした時刻条件を満たすガイド情報を選択・提示するものとしている。より具体的には、ガイド情報内に含まれる対象とする時刻情報によって示される時刻が、現在時刻以降となっているガイド情報を選択するものとしている。
これにより、表示されるガイド情報としては、指定された場所に該当するもののうち、上記対象とする時刻が現在時刻以降の時刻であるという時刻条件を満たすガイド情報のみに絞り込むことができる。例えば、上記ガイド情報が営業時間情報(開始時刻〜終了時刻)を含む店舗や施設についてのガイド情報である場合には、上記時刻条件として、営業終了時刻が現在時刻以降の時刻であることを条件とし、これによって営業中の店舗や施設についてのガイド情報のみが表示されるようにしている。つまりこのことで、既に営業が終了している店舗や施設についての不要とされるガイド情報までもが表示されてしまうことの防止を図ることができる。
或いは、上記ガイド情報が例えばタイトルごとの上映時間情報を含む映画の上映ガイド情報である場合には、上記時刻条件として、上映開始時刻が現在時刻以降の時刻であることを条件とし、これによってこれから観ることのできる映画についてのガイド情報のみが表示されるようにしている。つまりこのことで、もはや観ることのできない映画についての不要なガイド情報までもが表示されてしまうといったことの防止を図ることができる。
【0087】
このようにして第1の実施の形態によれば、現在時刻を基準として、必要とされるガイド情報のみを表示することができる。このことで、ガイド情報の提示にあたって限られた表示スペースの有効利用が図られるようにすることができる。
また、必要なガイド情報のみが表示できれば、従来のように所望する位置(例えば目的地として設定したい位置)の検索の妨げになってしまうといった事態の発生の防止を図ることもできる。
【0088】
<第2の実施の形態>
続いて、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態では現在時刻の情報のみに基づく時刻条件を設定していたものを、現在時刻と、さらに到着までの所要時間とに基づく時刻条件を設定するようにしたものである。
なお、第2の実施の形態においても、システムの構成要素としては先の図1に示したものと同様となるので改めての説明は省略する。また、端末装置1、サーバ装置2の構成についても、それぞれシステムコントローラ11、制御部21が実行する処理動作が異なる(つまりプログラムが異なる)以外は、第1の実施の形態(図2、図3)にて説明したものと同様となることから改めての説明は省略する。
【0089】
[動作概要]
図12は、第2の実施の形態としてのガイド情報提示システム0で行われるガイド情報提示動作の概要について模式的に示した図である。なおこの図12においてもネットワーク3は省略している。
図12において、この場合の端末装置1においても、先ずは図中<1>として、場所(エリア)の指定及びジャンルの指定が行われる。なお、第2の実施の形態においても、これらエリア・ジャンルの指定時に対応して表示される画面としては、先の図6にて例示したものと同様となる。
【0090】
第2の実施の形態の端末装置1では、上記のように場所・ジャンルの指定が行われたことに応じ、図中<2>として、指定された場所・ジャンルの情報と共に、さらに現在位置情報をサーバ装置2に対して送信することになる。
【0091】
この場合のサーバ装置2では、端末装置1が送信した指定場所・指定ジャンル、及び現在位置(端末現在位置)の情報を受信すると、図中<3>として、受信した現在位置から、指定ジャンルのDB内の指定場所(エリア)内の各位置へのルート探索と、各所要時間の計算を行う。すなわち、端末現在位置から指定ジャンルのDB内の指定エリア内となる各位置へのルート探索と、上記端末現在位置から上記各位置への到達に要する所要時間とを計算する。
【0092】
そして、次の<4>では、上記のようにして求めた各位置への所要時間の情報に基づき、所要時間を含めて到着が間に合うものについてのガイド情報を選択する。すなわち、指定ジャンルのDB内の指定場所内となる各対象位置への所要時間を現在時刻に対して加えた時刻を予想到着時刻として求めると共に、上記各対象位置に対応づけられているガイド情報のうち、対象とする時刻情報が上記予想到着時刻以降となっているガイド情報を選択するものである。
【0093】
具体的に、指定ジャンルが「食」であった場合には、食店舗ガイド情報DB内の指定場所内となる位置が対応づけられているガイド情報のうち、営業終了時刻が現在時刻+所要時間=予想到着時刻以降となっているガイド情報(店舗名情報・営業時間情報・サービスタイム情報とその内容情報)を選択する。
なお、この場合、終了時刻が上記予想到着時刻以降ではないサービスタイム情報とその内容情報については、選択対象からは除外する。
【0094】
また、指定ジャンルが「映画」であった場合には、映画ガイド情報DB内の指定場所内となる位置が対応づけられているガイド情報のうち、上映開始時刻が予想到着時刻以降となる映画タイトルのガイド情報(タイトル名情報・上映施設名情報・上映時間情報(予想到着時刻以降))を選択する。
【0095】
また、指定ジャンルが「イベント」であった場合には、イベントガイド情報DB内の指定場所内となる位置が対応づけられているガイド情報のうち、終了時刻が予想到着時刻以降となっているガイド情報(イベント内容情報・開催時間情報・開催施設名情報)を選択する。
【0096】
また、指定ジャンルが「遊」であった場合には、遊戯施設ガイド情報DB内の指定場所内となる位置が対応づけられているガイド情報のうち、営業終了時刻が基準時刻以降となっているガイド情報(施設名情報・営業時間情報・サービスタイム情報とその内容情報)を選択する。
なお、ジャンル「遊」についても、終了時刻が予想到着時刻以降ではないサービスタイム情報とその内容情報については、選択対象からは除外する。
【0097】
また、指定ジャンルが「買い物」であった場合には、買い物店舗ガイド情報DB内の指定場所内となる位置が対応づけられているガイド情報のうち、営業終了時刻が予想到着時刻以降となっているガイド情報(店舗名情報・営業時間情報・商品ジャンル情報)を選択する。
【0098】
このようにして指定ジャンル・指定場所の情報、及び予想到着時刻の情報に基づきガイド情報を選択すると、次の<5>と示すようにして、選択したガイド情報及びその位置情報と、各位置へのルート情報・所要時間情報を端末装置1側に送信する。
すなわち、選択したガイド情報と、それらガイド情報と対応づけられている位置情報と、さらにそれら各位置へのルート情報と所要時間情報とを端末装置1に対して送信する。
【0099】
端末装置1側では、受信情報に基づく画面表示を行う。この場合も受信情報に基づく表示としては、先の図7、図8にて説明したようなガイド情報地図上表示画面を表示する。つまりこれにより、選択されたガイド情報と位置情報との提示が行われる。
なお、この場合も、ガイド情報地図上表示画面上で表示するガイド情報の内容は、第1の実施の形態の場合と同様となる。
【0100】
そして、受信情報の表示を行った後は、<7>と示すように、位置の指定に応じ、受信したルート情報に基づくルート案内を開始する。
この場合も上記ガイド情報地図上表示画面の表示後には、地図画像上に表示した各位置の指定を受け付け、位置の指定が行われた場合には、先ずは詳細情報画面の表示を行う。但し、この場合の詳細情報画面では、次の図13(a)に示されるようにして、予想到着時刻の情報も表示するものとしている。
【0101】
図13(a)では、一例として、先の図9(a)の場合と同様にガイド情報地図上表示画面にてレストラン△○の位置が指定された場合に対応して表示される詳細情報画面の例を示している。
この画面表示例からも理解されるように、第2の実施の形態の詳細情報画面では、先の第1の実施の形態の場合の詳細情報画面に加えて、さらに予想到着時刻の情報も表示するものとしている。この予想到着時刻の情報は、サーバ装置2側から受信された所要時間の情報のうちの指定位置への所要時間(つまり図13(a)の例ではレストラン△○の位置への所要時間)の情報と、現在時刻の情報とに基づき得ることができる。具体的には、現在時刻に対し上記指定位置への所要時間を加算することで求められるものである。
なお、図示による説明は省略したが、この場合の端末装置1では、システムコントローラ11が時刻計時機能を有し、該計時機能によって現在時刻情報を得ることができる。
【0102】
また、この場合の詳細情報画面においては、ガイド情報内の対象とする時刻と、予想到着時刻との時間差が少ない場合、すなわち上記対象とする時刻に対し到着時刻がギリギリとなってしまうことが予想される場合には、図のような「Hurry Up」マークも併せて表示するものとしている。
この「Hurry Up」マークとしては、例えば「Hurry Up」などのメッセージや人が走っている姿などを表したアイコンなど、到着時刻から上記対象とする時刻までに余裕の無い旨を表す情報表示を行う。
なお確認のために述べておくと、上記「ガイド情報における対象とする時刻」とは、ジャンルが「食」「遊」「買い物」の場合は営業終了時刻、「映画」の場合は上映開始時刻、「イベント」の場合は開催終了時刻を指すものである。
【0103】
上記のような「Hurry Up」マークの表示を行うことで、到着が閉店や閉園、イベントの終了時刻に対して余裕が無い旨や、上映開始時刻までに余裕が無い旨をユーザに対して的確に通知することができる。つまり、この点でより優れたシステムを提供することができる。
【0104】
このような詳細情報画面において、カーソルCRによる選択に伴い「もどる」アイコンが指定された場合には、この場合も表示部16の表示内容をガイド情報地図上表示画面に戻すことになる。
一方、「ここへ行く」アイコンが指定された場合は、次の図13(b)に示すようにして、ルート案内開始画面を表示する。すなわち、この場合は既に各位置へのルート情報が受信された状態にあるので、端末装置1側にて指定位置へのルート探索処理を実行する必要はない。このため、「ここへ行く」アイコンの指定に応じては、先の図9(b)に示したようなルート探索中画面の挿入はせず、ルート案内開始画面を表示するものとしている。
【0105】
以上で説明した第2の実施の形態としてのガイド情報提示システム0の動作によれば、到着までの所要時間も加味したガイド情報の選択を行うことができ、これから実際に行っても間に合うと予想される店舗や施設、映画やイベントなどについてのガイド情報のみを提示することができる。
【0106】
また、第2の実施の形態では、所要時間の計算をサーバ装置2側で実行させている関係から、各位置へのルート情報がサーバ装置2側で求まる。そして、これに対応させて、サーバ装置2で求まるルート情報を端末装置1側に送信するものとしている。このことで、端末装置1側では指定された位置へのルート案内にあたり、ルート探索処理を不要とすることができ、その分、ルート案内に要する処理負担を第1の実施の形態の場合よりも軽減することができる。ここで、端末装置1は、携帯使用されることを想定しおり、電池駆動とされることが前提となる。従って処理負担の軽減が図られれば、消費電力の削減に伴って連続駆動時間の延長化が図られるものとなる。
【0107】
[処理動作]
図14、図15のフローチャートは、上記により説明した第2の実施の形態のガイド情報提示システム0としての動作を実現するために実行されるべき処理動作を示している。
なお、この場合も図中の端末装置として示す処理動作は、図2に示したシステムコントローラ11が例えば内部のROMに格納されるプログラムに基づいて実行するものであり、またサーバ装置として示す処理動作は、図3に示した制御部21が上述したROMに格納されるプログラムに基づいて実行するものである。
【0108】
ここで、先の動作概要説明からも理解されるように、第2の実施の形態では、第1の実施の形態の場合と一部同様の処理を実行することになる。ここでは説明の便宜を図るため、第1の実施の形態の場合と同様の内容となる処理動作については、同一のステップ番号を付している。ここでは、これら第1の実施の形態の場合と同様となる部分の処理動作については重複説明を避け、主に第1の実施の形態の場合と異なる部分の処理動作について説明を行う。
【0109】
先ず、図14に示す端末装置1側の処理動作として、図中のステップS101〜S104までの処理動作は、先の図10にて説明した同ステップ番号の処理と同様となる。つまり、これら一連の処理によって、場所(エリア)の指定とジャンルの指定とが受け付けられる。
【0110】
この場合は、上記ステップS104にて決定操作が行われたとして肯定結果が得られた場合に、図中のステップS301により、現在位置情報の取得処理を実行する。すなわち、位置検出部13より現在位置情報(端末位置情報)を取得する。
【0111】
そして、続くステップS302では、送信処理として、指定された場所・ジャンル及び現在位置情報をサーバ装置2側に送信するための処理を実行する。すなわち、ステップS101〜S104の処理によって指定を受け付けた場所情報とジャンル情報と、さらにステップS301にて取得した現在位置情報とが通信部15によってサーバ装置2側に送信されるように制御を行う。
ステップS302にてサーバ装置2への送信処理を実行すると、ステップS106にて情報取得中画面の表示処理を実行した後、ステップS107に進むようにされる。
【0112】
サーバ装置2側では、上記ステップS302による送信情報の受信を、ステップS201にて待機するようにされる。そして、通信部24により上記送信情報が受信された場合には、ステップS202にて現在時刻情報を取得した後、続くステップS203において、指定ジャンルの判別を行う。
【0113】
ステップS203において、指定ジャンルが「食」であるとされた場合は、ステップS401に処理を進める。
ステップS401では、食店舗ガイド情報DBから、指定場所内となる位置をルート探索対象位置として設定する。
そして、続くステップS402では、受信した端末現在位置から対象位置へのルートを探索すると共に、所要時間の計算を行う。すなわち、ステップS201にて端末装置1から受信した現在位置情報が示す端末現在位置から、ステップS401にてルート探索対象位置として設定した各位置へのルート探索、及び求まったルートによる上記ルート探索対象位置への所要時間の情報を計算により求める。
【0114】
さらに、次のステップS403では、対象位置と対応づけられているガイド情報のうち、営業終了時刻が現在時刻+所要時間による時刻(予想到着時刻)以降となるガイド情報を選択する。つまり、食店舗ガイド情報DB内において、ルート探索対象位置としての位置情報と対応づけられているガイド情報のうちから、営業終了時刻が上記予想到着時刻以降となっているガイド情報を選択する。
【0115】
続くステップS404では、選択したガイド情報(店舗名情報・営業時間情報、及びサービスタイムの終了時刻が予想到着時刻以降の店舗についてはサービスタイム情報とその内容情報)、及び選択したガイド情報と対応づけられた位置情報、さらに店舗へのルート情報及び所要時間情報を端末装置1側に送信するための処理を実行する。
このステップS404の処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0116】
また、上記ステップS203において、指定ジャンルが「映画」であるとされた場合は、ステップS405に処理を進める。
ステップS405では、映画ガイド情報DBから、指定場所内となる位置をルート探索対象位置として設定する。
そして、続くステップS406では、受信した端末現在位置から対象位置へのルートを探索すると共に、所要時間の計算を行う。
【0117】
さらに、上記ステップS406に続くステップS407では、対象位置と対応づけられているガイド情報のうち、上映開始時刻が現在時刻+所要時間による時刻(予想到着時刻)以降となるガイド情報を選択する。
そして、次のステップS408においては、選択したガイド情報(施設名の情報、予想到着時刻以降に上映されるタイトル及びそのタイトルの予想到着時刻以降の上映時間の情報)、及び選択したガイド情報と対応づけられた位置情報、さらに施設へのルート情報及び所要時間情報を端末装置1側に送信するための処理を実行する。
このステップS408の処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0118】
また、上記ステップS203において、指定ジャンルが「イベント」であるとされた場合は、ステップS409に処理を進める。
ステップS409では、イベントガイド情報DBから、指定場所内となる位置をルート探索対象位置として設定する。
そして、続くステップS410では、受信した端末現在位置から対象位置へのルートを探索すると共に、所要時間の計算を行う。
【0119】
さらに、続くステップS411では、対象位置と対応づけられているガイド情報のうち、開催終了時刻が現在時刻+所要時間による時刻(予想到着時刻)以降となるガイド情報を選択する。そして、次のステップS412においては、選択したガイド情報(施設名の情報、開催時間及びイベントの内容情報)、及び選択したガイド情報と対応づけられた位置情報、さらに施設へのルート情報及び所要時間情報を端末装置1側に送信するための処理を実行する。
このステップS412の処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0120】
また、上記ステップS203において、指定ジャンルが「遊」であるとされた場合は、ステップS413に処理を進める。
ステップS413では、遊戯施設ガイド情報DBから、指定場所内となる位置をルート探索対象位置として設定する。
そして、続くステップS414では、受信した端末現在位置から対象位置へのルートを探索すると共に、所要時間の計算を行う。
【0121】
さらに、続くステップS415では、対象位置と対応づけられているガイド情報のうち、営業終了時刻が現在時刻+所要時間による時刻(予想到着時刻)以降となるガイド情報を選択する。そして、次のステップS416では、選択したガイド情報(施設名情報・営業時間情報、及びサービスタイムの終了時刻が予想到着時刻以降の施設についてはサービスタイム情報とその内容情報)、及び選択したガイド情報と対応づけられた位置情報、さらに施設へのルート情報及び所要時間情報を端末装置1側に送信するための処理を実行する。
このステップS416の処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0122】
また、上記ステップS203において、指定ジャンルが「買い物」であるとされた場合は、ステップS417に処理を進める。
ステップS417では、買い物店舗ガイド情報DBから、指定場所内となる位置をルート探索対象位置として設定する。そして、続くステップS418では、受信した端末現在位置から対象位置へのルートを探索すると共に、所要時間の計算を行う。
【0123】
さらに、続くステップS419では、対象位置と対応づけられているガイド情報のうち、営業終了時刻が現在時刻+所要時間による時刻(予想到着時刻)以降となるガイド情報を選択する。そして、次のステップS420では、選択したガイド情報(店舗名情報・営業時間情報・商品ジャンルの情報)、及び選択したガイド情報と対応づけられた位置情報、さらに店舗へのルート情報及び所要時間情報を端末装置1側に送信するための処理を実行する。
このステップS420の処理を実行すると、この図に示されるサーバ装置2側の処理動作は終了となる。
【0124】
端末装置1側においては、上記により説明したステップS404、又はS408、又はS412、又はS416、又はS420の送信処理によって送信される情報の受信を、ステップS107にて待機するようにされている。
ステップS107において、サーバ装置2側からの送信情報が通信部15により受信されたとした場合は、ステップS108において、受信情報に基づきガイド情報を地図上に表示するための処理を実行する。すなわち、この場合も受信された位置情報、ガイド情報に基づき、先の第1の実施の形態の場合と同様のガイド情報地図上表示画面が表示部16上に表示されるように制御を行う。
このステップS108の表示処理を実行すると、次の図15に示すステップS109に処理を進める。
【0125】
図15は、上記ステップS108に続いて端末装置1側で実行されるべき処理動作を示している。
図15において、この場合もステップS109及びステップS110では、第1の実施の形態の場合と同様に地図上から詳細情報の表示を行う位置の指定を受け付けるための処理を実行する。
【0126】
そして、この場合は、上記ステップS110にて決定操作が行われたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS303により、指定位置と対応づけられている詳細情報と、さらにルート情報、所要時間情報を取得する。すなわち、上記ステップS109→S110によって選択・決定された(指定された)地図上の位置と対応づけられている詳細情報(ガイド情報)、及びルート情報、所要時間情報を取得する。
【0127】
続くステップS304では、対象とする時刻と予想到着時刻(現在時刻+所要時間)との差が少ないか否かを判別する。すなわち、先ずは上記ステップS303により取得した所要時間情報と自らが計時する現在時刻情報とに基づき、予想到着時刻を計算し、該予想到着時刻と上記対象とする時刻(ジャンルが「食」「遊」「買い物」の場合は営業終了時刻、「映画」の場合は上映開始時刻、「イベント」の場合はイベント開催時間の終了時刻)との時間差を求める。その上で、求まった時間差の値が所定の閾値th-t以下であるか否かを判別する。
【0128】
上記ステップS304において、上記時間差の値が上記閾値th-t以下ではなく、対象とする時刻と予想到着時刻との差が少なくはないとして否定結果が得られた場合は、ステップS305に進み、詳細情報と予想到着時刻の画面表示を行う。すなわち、ステップS303にて取得した詳細情報が提示される詳細情報画面として、上記ステップS304にて計算した予想到着時刻の情報が示された詳細情報画面が表示部16上に表示されるように制御を行う。
【0129】
一方、上記ステップS304において、上記時間差の値が上記閾値th-t以下であり、対象とする時刻と予想到着時刻との差が少ないとして肯定結果が得られた場合は、ステップS306に進み、詳細情報と予想到着時刻、及び「Hurry Up」マークの画面表示を行う。すなわち、ステップS303にて取得した詳細情報が提示される詳細情報画面として、上記ステップS304にて計算した予想到着時刻の情報と、先の図13(a)にて説明したような「Hurry Up」マークとが示された詳細情報画面が表示部16上に表示されるように制御を行う。
【0130】
上記ステップS305又は上記ステップS306の処理を実行すると、ステップS113・S114・S115の処理により、詳細情報画面における「もどる」/「ここへ行く」アイコンの指定を受け付けるための処理、及び指定されたアイコンが「もどる」アイコンであるか否かの判別処理を実行する。
この場合も、上記ステップS115にて指定アイコンが「もどる」アイコンであったとして肯定結果が得られた場合は、ステップS116に進んでガイド情報地図上表示画面に戻すための処理を実行した後、ステップS109に戻るようにされる。
【0131】
一方、上記ステップS115において、指定アイコンが「もどる」アイコンではなかったとして否定結果が得られた場合は、ステップS307に進み、取得ルート情報に従ったルート案内を開始するようにされる。すなわち、先のステップS303にて取得した指定位置へのルート情報に基づき、先の図13(b)(図9(c))に示したようなルート案内開始画面が表示部16上に表示されるように制御を行うと共に、上記取得したルート情報と位置検出部13にて検出される現在位置情報とに基づく目的地までのルート案内を開始する。
このステップS307の処理を実行すると、この図に示される端末装置1側の処理動作は終了となる。
【0132】
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明としてはこれまでに説明した具体例に限定されるべきものではない。
例えば、本発明のガイド情報提示システムにおいて、時刻条件に基づくガイド情報の選択は、端末装置側で行うように構成することもできる。
一例としては、端末装置側がサーバ装置側にて逐次更新されるガイド情報データベースの情報内容を例えば1日1回など所要の周期でダウンロードし、該ダウンロードした情報内容に基づきガイド情報の選択を行う構成を挙げることができる。確認のために述べておくと、上記ダウンロードは、システムコントローラ11が、サーバ装置2にて格納されるガイド情報データベース23aの情報内容が周期的に取得されるように通信部15に対する制御を行うことで実現できる。
この場合、第1の実施の形態のように基準とする時刻を現在時刻とする場合には、端末装置側は、指定された場所・ジャンルの情報、及び自らが計時する現在時刻情報に基づき、ガイド情報データベースからのガイド情報の選択を行う。或いは第2の実施の形態のように基準とする時刻を現在時刻+所要時間=予想到着時刻とする場合には、端末装置が、指定された場所・ジャンルの情報に基づきルート探索対象位置を設定した上で、対象位置へのルート探索・所要時間計算を行って予想到着時刻を求めた結果に基づき、ガイド情報の選択を行うものとすればよい。
【0133】
また、これまでの説明において例示したガイド情報のジャンルはあくまで一例に過ぎず、もちろん他のジャンルのガイド情報とした場合にも本発明は好適に適用できる。
或いは、例示したジャンルをさらに細分化したジャンルを設定することもできる。例えば「食」のジャンルであれば、和食/洋食/中華・・・などに細分化するなどといったものである。
【0134】
また、これまでの説明では、1種のジャンルの指定のみを受け付ける場合を例示したが、複数のジャンルの指定を受け付け、指定されたそれぞれのジャンルについてガイド情報の選択・表示を行うようにすることもできる。
【0135】
或いは、ガイド情報についてのジャンル分けを行わないシステムにも好適に適用できる。例えば、食店舗や映画などの専門のガイド情報提示システムとするなどといったことが考えられる。
【0136】
また、これまでの説明では、条件を満たすガイド情報とその位置情報を地図画像上に表示する場合を例示したが、ガイド情報、位置情報の表示態様はこれに限定されるべきものではない。例えば、ガイド情報、位置情報をリスト化して一覧表示するなどといったことも可能である。
【0137】
また、これまでの説明では、場所の指定が、エリアの指定により行われる場合を例示したが、場所指定としては位置の指定を行うこともできる。一例を挙げれば、例えば「映画」のジャンルについて、所望する映画館の位置の指定を受け付け、該映画館でこれから上映されるタイトルのガイド情報を提示するシステムなどとすることもできる。
【0138】
また、場所指定は、地図画像を用いて行う場合を例示したが、文字入力による指定とすることもできる。例えば「銀座」「新宿」などのエリアを指定する文字入力を受け付けるものである。
【0139】
また、第2の実施の形態において、ルート探索としては1つのルートのみを求めるものとし、またこれに伴い所要時間の情報としても1ルートについてのみを計算するものとしたが、例えば目的地に到達可能な利用交通手段の別などで複数のルートを求め、それらルートごとの所要時間(予想到着時刻)を求めるようにすることもできる。
この場合、詳細情報画面においてはルート別の予想到着時刻情報を提示し、それらのルートから実際に案内を行うルートの指定を受け付けるようにする。
【0140】
また、これまでの説明では、ガイド情報の選択にあたっての時刻条件として、ガイド情報中の対象とする時刻が基準とする時刻以降であることを条件とする場合を例示したが、この際の基準時刻に、所要のオフセットを与えることもできる。例えば、第1の実施の形態の場合であれば基準時刻を現在時刻+30分としたり、第2の実施の形態の場合であれば予想到着時刻+10分などとするものである。
【0141】
また、このように現在時刻や予想到着時刻にオフセットを与えるとした場合、オフセットの値を可変設定できるようにすることもできる。
このような可変のオフセットを与えることができれば、第1の実施の形態の場合には、現在位置から指定場所(エリア又は位置)までの距離を算出した結果に基づき、おおまかな到達所要時間を計算し、該所要時間の値に基づくオフセット値を現在時刻の値に加えることで、第2の実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。確認のために述べておくと、この場合のオフセット値は、上記計算されるおおまかな所要時間の値に応じて可変的に設定されるものとなる。
また、第2の実施の形態であれば、例えばユーザ操作に基づき上記オフセット値を可変的に設定する。これによれば、余裕をもって到着できるものについてのみガイド情報を選択・表示させたり、或いは到着がギリギリになってしまうものについてのガイド情報であっても選択・表示させるといった調整が可能となるようにすることができる。
【0142】
また、これまでの説明では、指定された場所に該当する位置と対応づけられているガイド情報のうち、時刻条件を満たさないガイド情報、及びその位置情報は表示しないものとしたが、このように条件を満たさないガイド情報、位置情報を、非アクティブな状態で表示するものとしてもよい。例えば、非アクティブの状態としては、例えばアイコンの色濃度を薄くする、又は他のアクティブなアイコンはカラー表示であるのに対しモノクロ表示するなどとした上で、さらに表示アイコンの選択(指定)が不能となるようにするなどとといったことを挙げることができる。
【0143】
また、これまでの説明では、サービスタイム情報など、直接的に対象とする時刻情報とは別の時刻情報を含むガイド情報についても、時刻条件を適用して、終了時刻が基準とする時刻以降でないものはガイド情報として提示しないものとする場合を例示したが、このように直接的に対象とはしない時刻情報を含むガイド情報については、基準時刻以降でない場合であっても提示するものとしてもよい。
【0144】
また、これまでの説明では、地図データベース14aとしての地図画像の全体が表示装置内において格納されるものとしたが、地図画像は、逐次必要に応じてネットワーク3経由でダウンロードして用いるようにすることもできる。
また、地図画像に代えて、例えば航空写真画像など地図画像に代用できる画像情報を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0145】
【図1】本発明の実施の形態のガイド情報提示システムの概要について説明するための図である。
【図2】実施の形態の端末装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態のサーバ装置の内部構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態のガイド情報データベースについて説明するための図である。
【図5】第1の実施の形態のガイド情報提示システムで行われる動作の概要を模式的に示した図である。
【図6】ガイド情報提示動作時に対応して端末装置側で表示される画面の遷移例について説明するための図として、主に場所の指定からジャンルの指定までに対応して表示される画面例を示した図である。
【図7】ガイド情報提示動作時に対応して端末装置側で表示される画面の遷移例について説明するための図として、ガイド情報地図上表示画面(指定ジャンルが「食」の場合)の例を示した図である。
【図8】ガイド情報提示動作時に対応して端末装置側で表示される画面の遷移例について説明するための図として、ガイド情報地図上表示画面(指定ジャンルが「映画」の場合)の例を示した図である。
【図9】ガイド情報の詳細情報の提示からルート案内の開始までに対応して表示される画面の遷移例について示した図である。
【図10】第1の実施の形態としての動作を実現するために実行されるべき処理動作について示したフローチャートである。
【図11】同じく、第1の実施の形態としての動作を実現するために実行されるべき処理動作を示したフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態のガイド情報提示システムで行われる動作の概要を模式的に示した図である。
【図13】第2の実施の形態のガイド情報提示動作時に対応して表示される画面の遷移例を示した図である。
【図14】第2の実施の形態としての動作を実現するために実行されるべき処理動作を示したフローチャートである。
【図15】同じく、第2の実施の形態としての動作を実現するために実行されるべき処理動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0146】
0 ガイド情報提示システム、1 端末装置、2 サーバ装置、3 ネットワーク、11 システムコントローラ、12 操作部、13 位置検出部、14,23 記憶部、14a 地図データベース、15,24 通信部、16 表示部、21 制御部、22 時刻計時部、23a ガイド情報データベース、
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置とサーバ装置とを含んで構成されるガイド情報提示システムであって、
上記端末装置に設けられ、場所の指定入力を受け付ける場所指定受付手段と、
上記端末装置に設けられ、情報表示を行う表示手段と、
上記サーバ装置に設けられ、ガイド対象とする事物についての時刻情報が含まれたガイド情報と位置情報とが対応づけられた位置別ガイド情報が記憶される記憶手段とを備えると共に、
上記場所指定受付手段によって入力の受け付けられた指定場所情報と上記位置別ガイド情報の内容に基づき、上記指定場所に該当する位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ少なくとも現在時刻以降の時刻を基準とした時刻条件を満たしているガイド情報を選択する情報選択手段と、
上記端末装置に設けられ、上記情報選択手段によって選択されたガイド情報と該ガイド情報に対応づけられた位置情報とが、所要の表示態様で使用者に対し提示されるように上記表示手段を制御する表示制御手段とを備える、
ことを特徴とするガイド情報提示システム。
【請求項2】
上記場所指定受付手段は、
上記場所の指定入力としてエリアの指定入力を受け付け、
上記情報選択手段は、
上記場所指定受付手段によって入力の受け付けられた指定エリア内の位置を示す位置情報が対応づけられたガイド情報を対象としてガイド情報の選択を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のガイド情報提示システム。
【請求項3】
上記端末装置に設けられ、当該端末装置の現在位置を検出する位置検出手段と、
上記位置検出手段により検出された上記端末装置の現在位置から、上記位置別ガイド情報における上記指定場所に該当する位置への所要時間を計算する所要時間計算手段とをさらに備えると共に、
上記情報選択手段は、
現在時刻に対し、上記所要時間計算手段により計算された上記指定場所に該当する位置への所要時間を加えて計算した予想到着時刻を基準とした時刻条件を満たすガイド情報の選択を行う、
ことを特徴とする請求項2に記載のガイド情報提示システム。
【請求項4】
上記表示制御手段は、
上記情報選択手段によって選択された上記ガイド情報に含まれる時刻情報により示される時刻と、現在時刻に対し上記選択されたガイド情報と対応づけられた位置への所要時間を加えて計算された予想到着時刻との時間差が、所定の時間長以下であるか否かを判別する共に、該判別の結果、上記時間差が上記所定の時間長以下であるとした場合は、その旨を通知するための表示が上記表示手段によって行われるように制御を行う、
ことを特徴とする請求項3に記載のガイド情報提示システム。
【請求項5】
上記位置別ガイド情報は、ガイド対象とする事物のジャンルごとに複数種に分けられて記憶されており、
上記端末装置は、上記ジャンルの指定入力を受け付けるジャンル指定受付手段をさらに備え、
上記所要時間計算手段は、
上記端末装置の現在位置情報と、上記ジャンル指定受付手段によって入力が受け付けられて指定された指定ジャンルに該当する位置別ガイド情報とに基づき、上記所要時間を計算し、
上記情報選択手段は、
上記指定ジャンルに該当する位置別ガイド情報におけるガイド情報を対象として、上記所要時間計算手段により計算された所要時間情報に基づくガイド情報の選択を行う、
ことを特徴とする請求項4に記載のガイド情報提示システム。
【請求項6】
上記端末装置は、
上記情報選択手段によって選択されたガイド情報に対応づけられた位置情報が示す位置についての指定を受け付ける位置指定受付手段と、
上記位置指定受付手段により受け付けられた指定位置へのルート案内を行うルート案内手段とをさらに備える、
ことを特徴とする請求項5に記載のガイド情報提示システム。
【請求項7】
上記所要時間計算手段、及び上記情報選択手段は、上記サーバ装置に設けられることを特徴とする請求項6に記載のガイド情報提示システム。
【請求項8】
上記サーバ装置は、
上記位置検出手段により検出された上記端末装置の現在位置から上記位置別ガイド情報における位置情報のうちの上記指定場所に該当する位置へのルート探索を行ってルート情報を得るルート探索手段を備えると共に、
上記ルート案内手段は、上記ルート探索手段により得られた上記ルート情報に基づきルート案内を行う、
ことを特徴とする請求項7に記載のガイド情報提示システム。
【請求項9】
上記位置別ガイド情報は、店舗または施設についての営業時間情報を含むガイド情報と、店舗または施設の所在地を示す位置情報とが対応づけられた情報とされ、
上記情報選択手段は、
上記営業時間情報が示す営業終了時刻が少なくとも現在時刻以降となるガイド情報の選択を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のガイド情報提示システム。
【請求項10】
上記位置別ガイド情報は、映画のタイトル情報とそのタイトルの上映時間情報とを含むガイド情報と、映画の上映施設の所在地を示す位置情報とが対応づけられた情報とされ、
上記情報選択手段は、
上記上映時間情報が示す上映開始時刻が少なくとも現在時刻以降となるガイド情報の選択を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のガイド情報提示システム。
【請求項11】
上記位置別ガイド情報は、イベントの開催時間情報とイベント内容情報とを含むガイド情報と、イベントの開催位置を示す位置情報とが対応づけられた情報とされ、
上記情報選択手段は、
上記開催時間情報が示す開催終了時刻が少なくとも現在時刻以降となるガイド情報の選択を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のガイド情報提示システム。
【請求項12】
上記情報選択手段は、
上記指定場所に該当する位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ上記少なくとも現在時刻以降となる時刻に対し所要のオフセット値を加えた時刻を基準とした時刻条件を満たしているガイド情報を選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載のガイド情報提示システム。
【請求項13】
上記情報選択手段は、上記オフセット値をユーザ操作に応じて可変設定する、
ことを特徴とする請求項12に記載のガイド情報提示システム。
【請求項14】
場所の指定入力を受け付ける場所指定受付ステップと、
ガイド対象とする事物についての時刻情報が含まれたガイド情報と位置情報とが対応づけられた位置別ガイド情報を記憶する記憶ステップと、
上記場所指定受付ステップによって入力を受け付けた指定場所情報と上記位置別ガイド情報の内容に基づき、上記指定場所に該当する位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ少なくとも現在時刻以降の時刻を基準とした時刻条件を満たしているガイド情報を選択する情報選択ステップと、
上記情報選択ステップによって選択したガイド情報と該ガイド情報に対応づけられた位置情報とが、所要の表示態様で使用者に対し提示されるように表示を行う表示ステップと、
を備えることを特徴とするガイド情報提示方法。
【請求項15】
端末装置とサーバ装置とを含んで構成されるガイド情報提示システムにおける上記サーバ装置であって、
上記端末装置との間でデータ通信を行う通信手段と、
ガイド対象とする事物についての時刻情報が含まれたガイド情報と位置情報とが対応づけられた位置別ガイド情報が記憶される記憶手段と、
制御手段を備えると共に、
上記制御手段は、
上記端末装置において指定された場所情報が上記通信手段により受信された場合に、受信された指定場所情報と上記位置別ガイド情報の内容に基づき、上記指定場所に該当する位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ少なくとも現在時刻以降の時刻を基準とした時刻条件を満たしているガイド情報を選択する情報選択処理と、
上記情報選択処理によって選択したガイド情報と該ガイド情報に対応づけられた位置情報とが上記通信手段によって上記端末装置に対して送信されるように制御を行う送信制御処理とを実行する、
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項16】
端末装置とサーバ装置とを含んで構成されるガイド情報提示システムにおける上記端末装置であって、
上記サーバ装置との間でデータ通信を行う通信手段と、
情報表示を行う表示手段と、
制御手段とを備えると共に、
上記制御手段は、
上記サーバ装置に記憶されている、ガイド対象とする事物についての時刻情報が含まれたガイド情報と位置情報とが対応づけられた位置別ガイド情報が周期的に取得されるように上記通信手段に対する制御を行うガイド情報取得制御処理と、
場所の指定入力を受け付ける場所指定受付処理と、
上記場所指定受付処理によって入力を受け付けた指定場所情報と上記ガイド情報取得制御処理により取得した上記位置別ガイド情報の内容に基づき、上記指定場所に該当する位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ少なくとも現在時刻以降の時刻を基準とした時刻条件を満たしているガイド情報を選択する情報選択処理と、
上記情報選択処理によって選択したガイド情報と該ガイド情報に対応づけられた位置情報とが、所要の表示態様で使用者に対し提示されるように上記表示手段を制御する表示制御処理とを実行する、
ことを特徴とする端末装置。
【請求項1】
端末装置とサーバ装置とを含んで構成されるガイド情報提示システムであって、
上記端末装置に設けられ、場所の指定入力を受け付ける場所指定受付手段と、
上記端末装置に設けられ、情報表示を行う表示手段と、
上記サーバ装置に設けられ、ガイド対象とする事物についての時刻情報が含まれたガイド情報と位置情報とが対応づけられた位置別ガイド情報が記憶される記憶手段とを備えると共に、
上記場所指定受付手段によって入力の受け付けられた指定場所情報と上記位置別ガイド情報の内容に基づき、上記指定場所に該当する位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ少なくとも現在時刻以降の時刻を基準とした時刻条件を満たしているガイド情報を選択する情報選択手段と、
上記端末装置に設けられ、上記情報選択手段によって選択されたガイド情報と該ガイド情報に対応づけられた位置情報とが、所要の表示態様で使用者に対し提示されるように上記表示手段を制御する表示制御手段とを備える、
ことを特徴とするガイド情報提示システム。
【請求項2】
上記場所指定受付手段は、
上記場所の指定入力としてエリアの指定入力を受け付け、
上記情報選択手段は、
上記場所指定受付手段によって入力の受け付けられた指定エリア内の位置を示す位置情報が対応づけられたガイド情報を対象としてガイド情報の選択を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のガイド情報提示システム。
【請求項3】
上記端末装置に設けられ、当該端末装置の現在位置を検出する位置検出手段と、
上記位置検出手段により検出された上記端末装置の現在位置から、上記位置別ガイド情報における上記指定場所に該当する位置への所要時間を計算する所要時間計算手段とをさらに備えると共に、
上記情報選択手段は、
現在時刻に対し、上記所要時間計算手段により計算された上記指定場所に該当する位置への所要時間を加えて計算した予想到着時刻を基準とした時刻条件を満たすガイド情報の選択を行う、
ことを特徴とする請求項2に記載のガイド情報提示システム。
【請求項4】
上記表示制御手段は、
上記情報選択手段によって選択された上記ガイド情報に含まれる時刻情報により示される時刻と、現在時刻に対し上記選択されたガイド情報と対応づけられた位置への所要時間を加えて計算された予想到着時刻との時間差が、所定の時間長以下であるか否かを判別する共に、該判別の結果、上記時間差が上記所定の時間長以下であるとした場合は、その旨を通知するための表示が上記表示手段によって行われるように制御を行う、
ことを特徴とする請求項3に記載のガイド情報提示システム。
【請求項5】
上記位置別ガイド情報は、ガイド対象とする事物のジャンルごとに複数種に分けられて記憶されており、
上記端末装置は、上記ジャンルの指定入力を受け付けるジャンル指定受付手段をさらに備え、
上記所要時間計算手段は、
上記端末装置の現在位置情報と、上記ジャンル指定受付手段によって入力が受け付けられて指定された指定ジャンルに該当する位置別ガイド情報とに基づき、上記所要時間を計算し、
上記情報選択手段は、
上記指定ジャンルに該当する位置別ガイド情報におけるガイド情報を対象として、上記所要時間計算手段により計算された所要時間情報に基づくガイド情報の選択を行う、
ことを特徴とする請求項4に記載のガイド情報提示システム。
【請求項6】
上記端末装置は、
上記情報選択手段によって選択されたガイド情報に対応づけられた位置情報が示す位置についての指定を受け付ける位置指定受付手段と、
上記位置指定受付手段により受け付けられた指定位置へのルート案内を行うルート案内手段とをさらに備える、
ことを特徴とする請求項5に記載のガイド情報提示システム。
【請求項7】
上記所要時間計算手段、及び上記情報選択手段は、上記サーバ装置に設けられることを特徴とする請求項6に記載のガイド情報提示システム。
【請求項8】
上記サーバ装置は、
上記位置検出手段により検出された上記端末装置の現在位置から上記位置別ガイド情報における位置情報のうちの上記指定場所に該当する位置へのルート探索を行ってルート情報を得るルート探索手段を備えると共に、
上記ルート案内手段は、上記ルート探索手段により得られた上記ルート情報に基づきルート案内を行う、
ことを特徴とする請求項7に記載のガイド情報提示システム。
【請求項9】
上記位置別ガイド情報は、店舗または施設についての営業時間情報を含むガイド情報と、店舗または施設の所在地を示す位置情報とが対応づけられた情報とされ、
上記情報選択手段は、
上記営業時間情報が示す営業終了時刻が少なくとも現在時刻以降となるガイド情報の選択を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のガイド情報提示システム。
【請求項10】
上記位置別ガイド情報は、映画のタイトル情報とそのタイトルの上映時間情報とを含むガイド情報と、映画の上映施設の所在地を示す位置情報とが対応づけられた情報とされ、
上記情報選択手段は、
上記上映時間情報が示す上映開始時刻が少なくとも現在時刻以降となるガイド情報の選択を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のガイド情報提示システム。
【請求項11】
上記位置別ガイド情報は、イベントの開催時間情報とイベント内容情報とを含むガイド情報と、イベントの開催位置を示す位置情報とが対応づけられた情報とされ、
上記情報選択手段は、
上記開催時間情報が示す開催終了時刻が少なくとも現在時刻以降となるガイド情報の選択を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のガイド情報提示システム。
【請求項12】
上記情報選択手段は、
上記指定場所に該当する位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ上記少なくとも現在時刻以降となる時刻に対し所要のオフセット値を加えた時刻を基準とした時刻条件を満たしているガイド情報を選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載のガイド情報提示システム。
【請求項13】
上記情報選択手段は、上記オフセット値をユーザ操作に応じて可変設定する、
ことを特徴とする請求項12に記載のガイド情報提示システム。
【請求項14】
場所の指定入力を受け付ける場所指定受付ステップと、
ガイド対象とする事物についての時刻情報が含まれたガイド情報と位置情報とが対応づけられた位置別ガイド情報を記憶する記憶ステップと、
上記場所指定受付ステップによって入力を受け付けた指定場所情報と上記位置別ガイド情報の内容に基づき、上記指定場所に該当する位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ少なくとも現在時刻以降の時刻を基準とした時刻条件を満たしているガイド情報を選択する情報選択ステップと、
上記情報選択ステップによって選択したガイド情報と該ガイド情報に対応づけられた位置情報とが、所要の表示態様で使用者に対し提示されるように表示を行う表示ステップと、
を備えることを特徴とするガイド情報提示方法。
【請求項15】
端末装置とサーバ装置とを含んで構成されるガイド情報提示システムにおける上記サーバ装置であって、
上記端末装置との間でデータ通信を行う通信手段と、
ガイド対象とする事物についての時刻情報が含まれたガイド情報と位置情報とが対応づけられた位置別ガイド情報が記憶される記憶手段と、
制御手段を備えると共に、
上記制御手段は、
上記端末装置において指定された場所情報が上記通信手段により受信された場合に、受信された指定場所情報と上記位置別ガイド情報の内容に基づき、上記指定場所に該当する位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ少なくとも現在時刻以降の時刻を基準とした時刻条件を満たしているガイド情報を選択する情報選択処理と、
上記情報選択処理によって選択したガイド情報と該ガイド情報に対応づけられた位置情報とが上記通信手段によって上記端末装置に対して送信されるように制御を行う送信制御処理とを実行する、
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項16】
端末装置とサーバ装置とを含んで構成されるガイド情報提示システムにおける上記端末装置であって、
上記サーバ装置との間でデータ通信を行う通信手段と、
情報表示を行う表示手段と、
制御手段とを備えると共に、
上記制御手段は、
上記サーバ装置に記憶されている、ガイド対象とする事物についての時刻情報が含まれたガイド情報と位置情報とが対応づけられた位置別ガイド情報が周期的に取得されるように上記通信手段に対する制御を行うガイド情報取得制御処理と、
場所の指定入力を受け付ける場所指定受付処理と、
上記場所指定受付処理によって入力を受け付けた指定場所情報と上記ガイド情報取得制御処理により取得した上記位置別ガイド情報の内容に基づき、上記指定場所に該当する位置を示す位置情報が対応づけられ、且つ少なくとも現在時刻以降の時刻を基準とした時刻条件を満たしているガイド情報を選択する情報選択処理と、
上記情報選択処理によって選択したガイド情報と該ガイド情報に対応づけられた位置情報とが、所要の表示態様で使用者に対し提示されるように上記表示手段を制御する表示制御処理とを実行する、
ことを特徴とする端末装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2009−145234(P2009−145234A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−323654(P2007−323654)
【出願日】平成19年12月14日(2007.12.14)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月14日(2007.12.14)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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