説明

ガラス基板反転装置およびこれを用いたガラス基板反転方法

【課題】所定の加工処理が施される処理面が下側になるようにガラス基板が多数枚積み重なられた状態と、処理面が上側になるようにガラス基板が基板収納トレイに収容された状態との間で、ガラス基板を移し替える際にそのガラス基板を反転させるガラス基板反転装置を提供すること。
【解決手段】所定の加工処理が施される処理面が下側になるようにガラス基板が多数枚積み重ねられた状態と、処理面が上側になるようにガラス基板が基板収納トレイに収容された状態との間で、ガラス基板を移し替える際に該ガラス基板を反転させるガラス基板反転装置であって、ガラス基板を浮上させる基板浮上面が設けられたステージと、ステージの基板浮上面側に基板収納トレイを固定するトレイ固定手段と、基板収納トレイが固定されたステージを反転させるステージ反転手段とが備えられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示パネル等の表示パネル用のガラス基板を移載する際に用いられる装置に関し、更に詳しくは所定の加工処理が施される処理面が下側になるようにガラス基板が多数枚積層された状態と、処理面が上側になるようにガラス基板が基板収納トレイに収容された状態との間で、ガラス基板を移し替える際にそのガラス基板を反転させるガラス基板反転装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、液晶表示パネルなどの平面型の表示パネルに用いられる大型のガラス基板をトラック輸送等する際のそのガラス基板の梱包形態として、例えば下記特許文献1に開示された梱包形態のものがある。
【0003】
図8(a)に示されるようにパレット102上には複数枚のガラス基板90が傾斜して積み重ねられており、ガラス基板90同士の間には緩衝材としての合紙101が介在されている。
【0004】
このようなガラス基板梱包形態100からガラス基板90を加工ライン等に搬送するには、合紙101を除去しつつ一枚ずつガラス基板90が取り出されることになる。通常、図8(a)に示したガラス基板梱包形態100では、所定の加工処理が施されることになる処理面90aが下側になるようにガラス基板90が積み重ねられている。
【0005】
したがって、ガラス基板90の取り出しは、ガラス基板90の処理面90aとは反対側の裏面90bを、図示しない複数の吸着パッドを備えた吸着ハンド等によって吸着し、その吸着状態を維持したままガラス基板90を持ち上げることによりなされている。
【0006】
また、トラック輸送等する際のガラス基板の別の梱包形態として、例えば下記特許文献2に開示された基板収納トレイを用いた梱包形態のものがある。図8(b)に示されるガラス基板梱包形態200では、パレット202上で上下方向に積み重ねられた各基板収納トレイ201に一枚ずつ処理面90aが上側になるようにガラス基板90が収納されている。各ガラス基板収納トレイ201には図示しない基板支持ピンが下方から挿入されるピン挿入孔201aが形成されている。
【0007】
このような基板収納トレイ201からのガラス基板90の取り出しは、一番下に位置する基板収納トレイ201を残して、その上側の基板収納トレイ201,201,201,・・・を持ち上げ、次に、図示しない基板支持ピンを下方からピン挿入孔201aに挿入して一番下に位置する基板収納トレイ201上でガラス基板90を持ち上げる。
【0008】
そして、図示しない基板搬送アームによってガラス基板90が取り出されると、持ち上げていた基板収納トレイ201,201,201,・・・を降ろすことで一番下の基板収納トレイ201からガラス基板90が取り出されることになる。このような動作を繰り返すことで、積み重ねられた各基板収納トレイ201からガラス基板90が一枚ずつ取り出されて、所定の加工ライン等に搬送されることになる。
【0009】
【特許文献1】特開2005−298062号公報
【特許文献2】特開2004−186249号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
加工ライン等にガラス基板を搬送する既存設備等の関係上、図8(a)に示されるガラス基板梱包形態100から取り出した処理面90aが下側のガラス基板90を、処理面90aが上側になるようにガラス基板90を反転させ、図8(b)に示されるガラス基板梱包形態200の基板収納トレイ201に移し替えて、この基板収納トレイ201からガラス基板90を一枚ずつ取り出して加工ライン等に搬送したい場合がある。
【0011】
しかしながら、図8(a)のガラス基板梱包形態100から図8(b)のガラス基板梱包形態200の基板収納トレイ201へのガラス基板90の移し替えを、作業者によって行う場合、大型のガラス基板90を反転させるのが難しく、また、仮に反転させることができてもその反転の際にガラス基板90が不意に落下して作業者が怪我をするおそれがなど、安全面において問題があった。
【0012】
また、これとは逆に図8(b)のガラス基板梱包形態200から図8(a)のガラス基板梱包形態100へとガラス基板90の移し替えたい場合も、ガラス基板90を反転させる作業が伴うため同様の問題があった。
【0013】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、所定の加工処理が施される処理面が下側になるようにガラス基板が多数枚積み重なられた状態と、処理面が上側になるようにガラス基板が基板収納トレイに収容された状態との間で、ガラス基板を移し替える際にそのガラス基板を反転させるガラス基板反転装置およびこれを用いたガラス基板反転方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するため本発明は、所定の加工処理が施される処理面が下側になるようにガラス基板が多数枚積み重ねられた状態と、処理面が上側になるようにガラス基板が基板収納トレイに収容された状態との間で、前記ガラス基板を移し替える際に該ガラス基板を反転させるガラス基板反転装置であって、前記ガラス基板を浮上させる基板浮上面が設けられたステージと、前記ステージの基板浮上面側に前記基板収納トレイを固定するトレイ固定手段と、前記基板収納トレイが固定された前記ステージを反転させるステージ反転手段とが備えられていることを要旨とするものである。
【0015】
この場合、前記ステージの基板浮上面は、エアを噴出して前記ガラス基板をエア浮上させるエア噴出面である構成にすると良い。また、前記ステージの基板浮上面側で前記ガラス基板の外周部を支持する基板外周部支持手段が備えられている構成にすると良い。更に、前記基板外周部支持手段は、前記ガラス基板の外周部に当接する樹脂パッドである構成や、前記ガラス基板の外周部を吸着する吸着パッドである構成にすると良い。
【0016】
そして、このようなガラス基板反転装置を用いたガラス基板移送方法において、前記基板浮上面が上方に面した前記ステージの該基板浮上面側で処理面が下側の前記ガラス基板を浮上させる工程と、前記ステージの基板浮上面側に基板収納前の前記基板収納トレイを前記トレイ固定手段により固定する工程と、前記基板収納トレイが固定された前記ステージを前記ステージ反転手段により反転させる工程と、反転後に前記トレイ固定手段による前記ステージへの前記基板収納トレイの固定を解除して該基板収納トレイを取り出し可能にする工程とを備えていると良い。
【0017】
また、このようなガラス基板反転方法において、前記ステージの基板浮上面側で前記ガラス基板の外周部を支持する基板外周部支持手段が更に備えられている場合には、前記ステージの基板浮上面側で浮上された前記ガラス基板の外周部を前記基板外周部支持手段により支持する工程を備えていると良い。
【0018】
更に、このようなガラス基板反転装置を用いたガラス基板移送方法において、前記基板浮上面が下方に面した前記ステージの該基板浮上面側で前記ガラス基板が収納された前記基板収納トレイを前記トレイ固定手段により固定する工程と、前記基板収納トレイが固定された前記ステージを前記ステージ反転手段により反転させる工程と、反転後に前記ステージの前記基板浮上面側で処理面が下側の前記ガラス基板を浮上させる工程と、反転後に前記トレイ固定手段による前記ステージへの基板収納トレイの固定を解除して該基板収納トレイと前記ガラス基板をそれぞれ取り出し可能にする工程とを備えていると良い。
【0019】
この場合、このようなガラス基板反転方法において、前記ステージの基板浮上面側で前記ガラス基板の外周部を支持する基板外周部支持手段が更に備えられている場合には、反転後に前記ステージの基板浮上面側で浮上された前記ガラス基板の外周部を前記基板外周部支持手段により支持する工程を備えていると良い。
【発明の効果】
【0020】
上記構成を有するガラス基板反転装置およびこれを用いたガラス基板反転方法によれば、ガラス基板を浮上させる基板浮上面が設けられたステージと、ステージの基板浮上面側に基板収納トレイを固定するトレイ固定手段と、基板収納トレイが固定されたステージを反転させるステージ反転手段とが備えられているので、所定の加工処理が施される処理面が下側になるようにガラス基板が多数枚積み重ねられた状態と、処理面が上側になるようにガラス基板が基板収納トレイに収容された状態との間で、ガラス基板を移し替える際のそのガラス基板の反転が装置によって行われることになる。
【0021】
したがって、処理面が下側になるようにガラス基板が多数枚積み重ねられた状態から、処理面が上側になるようにガラス基板が基板収納トレイに収容された状態に、ガラス基板を移し替える際には、処理面が下側のままのガラス基板を取り出してガラス基板反転装置のステージに載せ、更にその上に基板収納前の基板収納トレイを載せ、反転後にガラス基板反転装置から基板収納後の基板収納トレイを取り出すだけの作業で済むことになる。
【0022】
また、これとは逆に処理面が上側になるようにガラス基板が基板収納トレイに収容された状態から、処理面が下側になるようにガラス基板が多数枚積み重ねられた状態に、ガラス基板を移し替える際には、ガラス基板が収納された基板収納トレイを取り出してガラス基板反転装置のステージに固定させ、反転後にガラス基板反転装置から基板収納トレイとガラス基板をそれぞれ取り出すだけの作業で済むことになる。尚、これらの作業を別途用意した装置によって行っても良く、更に作業者の負担が軽減されることになる。
【0023】
このように従来作業者にとって困難であったガラス基板を反転させる作業が、本発明に係るガラス基板反転装置によって行われるので、作業者が反転させる場合のようなガラス基板が不意に落下して怪我するおそれもなく安全性が確保されている。
【0024】
更に、このようなガラス基板反転装置およびこれを用いたガラス基板反転方法によれば、ステージの基板浮上面が上方に面した状態では、処理面が下側のガラス基板が浮上され、ステージの基板浮上面が下方に面した状態では、処理面が上側のガラス基板が基板収納トレイに収納されているという構成なので、ステージによる反転の前後においてガラス基板の処理面が傷ついてしまうことが防止されている。
【0025】
また、ステージの基板浮上面は、エアを噴出して前記ガラス基板をエア浮上させるエア噴出面である構成にすれば、ステージ上でのガラス基板の浮上が容易である。尚、このようなステージの基板浮上面でのガラス基板の浮上を、その基板浮上面から突没する基板支持ピン等で行っても良い。
【0026】
更に、ステージの基板浮上面側で浮上されたガラス基板の外周部を支持する外周部支持手段が備えられている構成にすれば、浮上されたガラス基板が水平方向にずれてしまうことが防止される。
【0027】
この場合、外周部支持手段は、ガラス基板の外周部に当接する樹脂パッドである構成や、ガラス基板の外周部を吸着する吸着パッドである構成にすれば、簡便な構造でガラス基板の外周部を支持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に、本発明に係るガラス基板反転装置およびこれを用いたガラス基板反転方法の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0029】
図1は本発明の第1の実施形態に係るガラス基板反転装置の概略構成を示した図、図2は図1のガラス基板反転装置のステージに載置される際のガラス基板と基板収納トレイの概略構成を示した図、図3〜図6は図1のガラス基板反転装置によってガラス基板を反転させつつ基板収納トレイに収納させる工程を順に示した図である。
【0030】
図1に示されるようにガラス基板反転装置1は、ガラス基板90を浮上させることが可能なステージ10と、このステージ10に基板収納トレイ201を固定させるトレイ固定手段20と、ステージ10を反転させるステージ反転手段30と、これらの動作を制御する制御部40が備えられている。
【0031】
図示されるようにステージ10の基板浮上面としてのエア噴出面10bには、複数のエア吹き出し口10aが開口形成されており、これらエア吹き出し口10aから噴出されるエアによって図2(a)に示されるようなガラス基板90をステージ10上で浮上させることが可能になっている。
【0032】
このようなエア吹き出し口10aには、図示されるような圧空配管71が接続されている。圧空配管71には圧空バルブ72が接続され、圧空バルブ72には圧空ポンプ73が接続されている。制御部40により、圧空バルブ72が開栓状態に設定されると、圧空ポンプ73より供給されたエアがエア吹き出し口10aから噴出されてガラス基板90をステージ10のエア噴出面10b上で水平状態に浮上させることができるようになっている。
【0033】
またステージ10の外周部には、ガラス基板90の外周部90cを支持する基板外周部支持手段50である樹脂パッド51が設けられており、この樹脂パッド51の上面がステージ10のエア噴出面10b上でエア浮上されたガラス基板90の外周部90cに当接して支持することで、エア浮上されたガラス基板90が水平方向にずれないように防止されている。
【0034】
トレイ固定手段20は、ステージ10の左右両側面に設けられており、図2(b)に示されるような収納面201bが下側の基板収納トレイ201をステージ10のエア噴出面10b上において、その基板収納トレイ201が反転の際にステージ10から外れないように固定するアーム21を備えている。
【0035】
このアーム21の基端はモータ22の回転軸22aに連結固定されており、モータ22の駆動によって内側に回動されると、アーム21の先端の係止部21aが基板収納トレイ201の外周に突出形成されたフランジ部201cを係止して容易に外れないようにされる。アーム21の係止部21aには、フランジ部201cの側縁に当接する係止片21bと、この係止片21bを当接方向に付勢するコイルバネ21cが内蔵されており、このコイルバネ21cが係止の際に縮むことで、基板収納トレイ201のフランジ部201cに過大な負荷がかかってしまうことが防止されている。
【0036】
トレイ固定手段20が備えるアーム21を回転動させるモータ22の駆動は、制御部40により制御されている。尚、このようなアーム21は、上述したモータ22によって回転方向へ動作させる他に、エアシリンダ等によって直線方向へ動作させた構成でも良い。
【0037】
ステージ反転手段30は、回転軸31aがステージ10の中央部に連結固定されたモータ31を備えている。このモータ31は、台座32上に立設された支柱33の上端に固定されており、ステージ10はモータ31の駆動によって、台座32上で回転軸31aを中心に回転可能になっている。この場合、モータ31の駆動は、制御部40により制御されている。
【0038】
図2(a)に示されるガラス基板90は、例えば液晶表示パネル用のガラス基板である。この場合、ガラス基板90の処理面90aに薄膜トランジスタ(TFT)が形成されるとTFTアレイ基板として構成され、処理面90aにカラーフィルタ(CF)が形成されるCF基板として構成される。液晶表示パネルは、これらTFTアレイ基板とCF基板を貼り合わせ、内部に液晶を充填した構成となっている。
【0039】
図示されるようにガラス基板90は薄膜トランジスタやカラーフィルタの形成のために所定の処理が施される処理面90aが下側でその反対側の裏面90bが上側となっている。この図2(a)のガラス基板90は上述したガラス反転装置1が備えるエア噴出面10bが上方に面した状態のステージ10に載置する際の状態を示しており、図8(a)に示されるガラス基板梱包形態100からその処理面90aが下側のまま取り出した状態である。
【0040】
上述したガラス基板反転装置1によって反転される前のガラス基板90は、図8(a)に示されるようなガラス基板梱包形態100のパレット102上で、傾斜状に多数枚積み重ねられている。積み重ねられた各ガラス基板90との間には緩衝剤としての合紙101が挿入されており、ガラス基板90同士が接触して傷つかないようにされている。
【0041】
この場合、処理面90aが下側になるようにガラス基板90は積み重ねられている。最上層のガラス基板90が取り出されて、ガラス基板反転装置1のステージ10に載置される。この最上層のガラス基板90の取り出しは、ガラス基板90の裏面90bを図示しない複数の吸着パッドを備えた吸着ハンド等によって吸着し、その吸着状態を維持したままガラス基板90を持ち上げることによりなされている。
【0042】
図2(b)に示される基板収納トレイ201もガラス基板90が収納される収納面201bが下側となっている。図2(b)に示される基板収納トレイ201は上述したガラス基板反転装置1が備えるステージ10に載置する際の状態を示しており、図3に示されるようなガラス基板90を収納する前の基板収納トレイ201を取り出して反転させた状態である。
【0043】
基板収納トレイ201の収容面201bには、複数のピン挿入孔201aが開口形成されている。このピン挿入孔201aは、収容面201bに載置されたガラス基板90を基板収納トレイ201から取り出す際に、図示しない基板支持ピンが挿入されるために設けられている。また、基板収納トレイ201の外周には外側に突出されたフランジ部201cが形成されており、上述したガラス基板反転装置1が備えるトレイ固定手段20のアーム21によってこのフランジ部201cが係止されるようになっている。
【0044】
次に、図3〜図6を用いて上述したガラス基板反転装置1を用いてガラス基板梱包形態100からガラス基板梱包形態200へガラス基板90を移し替える際にガラス基板90を反転させる工程について説明する。
【0045】
先ず、図3に示されるようにエア噴出面10bが上方に面した状態のステージ10のそのエア噴出面10b上にガラス基板梱包形態100から取り出された一枚のガラス基板90を載置する。制御部40により、圧空バルブ72が開栓状態に設定され、圧空ポンプ73より供給されたエアがステージ10のエア吹き出し口10aから噴出されると、載置されたガラス基板90がステージ10上で水平状態に浮上させられる。
【0046】
このとき、ガラス基板90はその処理面90aが下側になった状態でエア噴出面10b上でエア浮上されており、処理面90aへの傷付きが防止されている。更に、ガラス基板90の外周部90cはステージ10に設けられた樹脂パッド51によって下方から支持されており、ガラス基板90が水平方向へずれてしまうことが防止されている。
【0047】
そして、この状態のステージ10上に収納面201bが下側の基板収納トレイ201を図4に示されるように載置する。この基板収納トレイ201は、左のパレット202上で積み重ねられたガラス基板90を収納する前の基板収納トレイ201,201,201のうちの一番上に位置していたものを取り出したものである。
【0048】
ステージ10のエア噴出面10b側に載置された基板収納トレイ201は、図4に示されるように、トレイ固定手段20のアーム21によってステージ10のエア噴出面10b側に固定される。このとき制御部40により、トレイ固定手段20のモータ22が駆動されると、モータ22の回転軸22aに連結されたアーム21が内側に回転されて、アーム21の先端の係止部21aに基板収納トレイ201のフランジ部201cが係止されるようになっている。このトレイ固定手段20により、基板収納トレイ201はステージ10のエア噴出面10b側で容易に外れないように一体的に固定されたことになる。
【0049】
次に、図5に示されるように、ステージ反転手段30によってステージ10と共に基板収納トレイ201が180度回転されて反転される。このとき、制御部40により、ステージ反転手段30のモータ31が駆動されると、モータ31の回転軸31aに転結されたステージ10がその回転軸31aを中心に180度回転させられ、ステージ10のエア噴出面10bは上方に面した状態から下方に面した状態に変化させられることになる。
【0050】
そして、図5に示されるようにガラス基板90は自重による落下によって反転後の基板収納トレイ201の収納面201bに収納されることになる。この場合、ガラス基板90が落下する距離はガラス基板90が破損しないように設定されているので、反転によるガラス基板90の破損が防止されている。
【0051】
次に、図6に示されるように、トレイ固定手段20による基板収納トレイ201のステージ10への固定が解除されると、基板収納トレイ201は取り出し可能になる。取り出された基板収納トレイ201は、右のパレット202上に積み重ねられた他の基板収納トレイ201,201,201の上に載せられる。
【0052】
これらの工程を繰り返すことで、ガラス基板梱包形態100のガラス基板90が、ガラス基板梱包形態200の基板収納トレイ201へ積み替えられることになる。その後、ガラス基板梱包形態200の状態でガラス基板90が加工ライン等に搬送されて、所定の処理が施されることになる。
【0053】
次に、ガラス基板反転装置1を用いて上述した工程とは逆にガラス基板梱包形態200からガラス基板梱包形態100へガラス基板90を移し替える際にガラス基板90を反転させる工程について説明する。
【0054】
図6に示されるようなエア噴出面10bが下方に面した状態のステージ1のそのエア噴出面10b側に、右のガラス基板梱包形態200から取り出されたガラス基板90が収納された基板収納トレイ201を固定する。図5に示されるようにトレイ固定手段20のアーム21によってステージ10のエア噴出面10b側に基板収納トレイ210が固定される。
【0055】
次に、図4に示されるように、ステージ反転手段30によってステージ10と共に基板収納トレイ201が180度回転されて反転される。このとき、制御部40により、ステージ反転手段30のモータ31が駆動されると、モータ31の回転軸31aに転結されたステージ10がその回転軸31aを中心に180度回転させられ、ステージ10のエア噴出面10bは下方に面した状態から上方に面した状態に変化させられることになる。
【0056】
このような反転の前後においては、制御部40により、圧空バルブ72が開栓状態に設定され、圧空ポンプ73より供給されたエアがステージ10のエア吹き出し口10aから噴出されおり、反転後にガラス基板90が上方に面したステージ10のエア噴出面10b上で水平状態に浮上させられる。
【0057】
このとき、ガラス基板90はその処理面90aが下側になった状態でエア浮上されており、処理面90aへの傷付きが防止されている。更に、ガラス基板90の外周部90cはステージ10に設けられた樹脂パッド51によって下方から支持されており、ガラス基板90が水平方向へずれてしまうことが防止されている。
【0058】
そして、図3に示されるように、トレイ固定手段20による基板収納トレイ201のステージ10への固定が解除されると、基板収納トレイ201とガラス基板90がそれぞれ取り出し可能になる。取り出された基板収納トレイ201は、左のパレット202上に積み重ねられた他の基板収納トレイ201,201の上に載せられる。また、取り出されたガラス基板90は、パレット101上に積み重ねられた他のガラス基板90,90,90,・・・の上に合紙101を介して載せられる。
【0059】
これらの工程を繰り返すことで、ガラス基板梱包形態200の基板収納トレイ201に収納されたガラス基板90が、ガラス基板梱包形態100へ積み替えられることになる。その後、ガラス基板梱包形態100の状態でガラス基板90が加工ライン等に搬送されて、所定の処理が施されることになる。
【0060】
次に、図7を用いて本発明の第2の実施形態に係るガラス基板反転装置およびこれを用いたガラス基板反転方法について説明する。尚、上述した第1の実施形態のガラス基板反転装置1と同一の構成については同符号を付して重複した説明は省略し、異なる点を中心に説明する。
【0061】
図示されるように、ガラス基板反転装置300が備えるステージ10の外周部には、エア浮上されたガラス基板90の外周部90cを支持する基板外周部支持手段50である吸着パッド52が設けられており、この吸着パッド52がステージ10上でエア浮上されたガラス基板90の外周部90cを吸着して支持することで、エア浮上されたガラス基板90が水平方向にずれないように防止されている。
【0062】
吸着パッド52の上面に開口された吸着口52aには、図示されるような真空配管81が接続されている。真空配管81には真空バルブ82が接続され、真空バルブ82には真空ポンプ83が接続されている。制御部40により、真空バルブ82が開栓状態に設定されると、ガラス基板90の外周部90cを吸着パッド52が吸着することができるようになっている。
【0063】
次に、このようなガラス基板反転装置300を用いてガラス基板梱包形態100からガラス基板梱包形態200へガラス基板90を移し替える際にガラス基板90を反転させる工程について説明する。
【0064】
先ず、図3に示されるようにエア噴出面10bが上方に面した状態のステージ10のそのエア噴出面10b上にガラス基板梱包形態100から取り出された一枚のガラス基板90を載置する。このとき、制御部40により、圧空バルブ72が開栓状態に設定され、圧空ポンプ73より供給されたエアがエア吹き出し口10aから噴出されると、載置されたガラス基板90がステージ10上で浮上させられる。
【0065】
また、エア浮上されたガラス基板90の外周部90cは、ステージ10に設けられた吸着パッド52によって吸着支持されて、ガラス基板90が水平方向へずれてしまうことが防止される。このとき、制御部40により、真空バルブ82が開栓状態に設定され、真空ポンプ83からの吸引によりガラス基板90の外周部90cが吸着パッド52によって吸着される。
【0066】
そして、この状態のステージ10上に収納面201bが下側の基板収納トレイ201を図4に示されるように載置する。載置された基板収納トレイ201はトレイ固定手段20のアーム21によってステージ10に固定される。次に、図5に示されるようにステージ反転手段30によってステージ10と共に基板収納トレイ201が180度回転されて反転される。
【0067】
このとき、制御部40により、ステージ反転手段30のモータ31が駆動されると、モータ31の回転軸31aに転結されたステージ10がその回転軸31aを中心に180度回転させられ、ステージ10のエア噴出面10bは上方に面した状態から下方に面した状態に変化させられることになる。
【0068】
そして、図5に示されるように、ガラス基板90は自重による落下によって反転後の基板収納トレイ201の収納面201bに収納される。
【0069】
その後、図6に示されるようにトレイ固定手段20による基板収納トレイ201のステージ10への固定が解除されると、基板収納トレイ201は取り出し可能になる。このとき、制御部40により、真空バルブ82が閉栓状態に設定され、吸着パッド52によるガラス基板90の外周部90cの吸着が解除されている。
【0070】
これらの工程を繰り返すことで、ガラス基板梱包形態100のガラス基板90が、ガラス基板梱包形態200の基板収納トレイ201へ積み替えられることになる。
【0071】
次に、ガラス基板反転装置300を用いて上述した工程とは逆にガラス基板梱包形態200からガラス基板梱包形態100へガラス基板90を移し替える際にガラス基板90を反転させる工程について説明する。
【0072】
図6に示されるようなエア噴出面10bが下方に面した状態のステージ10のそのエア噴出面10b側に、右のガラス基板梱包形態200から取り出されたガラス基板90が収納された基板収納トレイ201を固定する。図5に示されるようにトレイ固定手段20のアーム21によってステージ10のエア噴出面10b側に基板収納トレイ201が固定される。
【0073】
次に、図4に示されるように、ステージ反転手段30によってステージ10と共に基板収納トレイ201が180度回転されて反転される。このとき、制御部40により、ステージ反転手段30のモータ31が駆動されると、モータ31の回転軸31aに転結されたステージ10がその回転軸31aを中心に180度回転させられ、ステージ10のエア噴出面10bは下方に面した状態から上方に面した状態に変化させられることになる。
【0074】
このような反転の前後においては、制御部40により、圧空バルブ72が開栓状態に設定され、圧空ポンプ73より供給されたエアがステージ10のエア吹き出し口10aから噴出されおり、反転後にガラス基板90が上方に面したステージ10のエア噴出面10b上で水平状態に浮上させられる。
【0075】
このとき、ガラス基板90はその処理面90aが下側になった状態でエア浮上されており、処理面90aへの傷付きが防止されている。更に、エア浮上されたガラス基板90の外周部90cは、ステージ10に設けられた吸着パッド52によって吸着支持されて、ガラス基板90が水平方向へずれてしまうことが防止される。
【0076】
そして、図3に示されるように、トレイ固定手段20による基板収納トレイ201のステージ10への固定が解除されると、基板収納トレイ201が取り出し可能になる。取り出された基板収納トレイ201は、左のパレット202上に積み重ねられた他の基板収納トレイ201,201の上に載せられる。
【0077】
また、基板収納トレイ201の取り出し後に、制御部40により、真空バルブ82が閉栓状態に設定され、吸着パッド52によるガラス基板90の外周部90cの吸着が解除されると、ガラス基板90が取り出し可能になる。そして、取り出されたガラス基板90は、パレット101上に積み重ねられた他のガラス基板90,90,90,・・・の上に合紙101を介して載せられる。
【0078】
これらの工程を繰り返すことで、ガラス基板梱包形態200の基板収納トレイ201に収納されたガラス基板90が、ガラス基板梱包形態100へ積み替えられることになる。
【0079】
以上説明したガラス基板反転装置1,300およびこれを用いたガラス基板反転方法によれば、ガラス基板90を浮上させる基板浮上面としてのエア噴出面10bが設けられたステージ10と、ステージ10のエア噴出面10b側に基板収納トレイ201を固定するトレイ固定手段20と、基板収納トレイ201が固定されたステージ10を反転させるステージ反転手段30とが備えられているので、処理面90aが下側になるようにガラス基板90が多数枚積み重ねられたガラス基板梱包形態100と、処理面90aが上側になるようにガラス基板90が基板収納トレイ201に収容されたガラス基板梱包形態200との間で、ガラス基板90を移し替える際のそのガラス基板90の反転がガラス基板反転装置1,300によって行われることになる。
【0080】
したがって、処理面90aが下側になるようにガラス基板90が多数枚積み重ねられたガラス基板梱包形態100から、処理面90aが上側になるようにガラス基板90が基板収納トレイ201に収容されたガラス基板梱包形態200に、ガラス基板90を移し替える際には、作業者は図3に示されるようにガラス基板梱包形態100から処理面90aが下側のままのガラス基板90を取り出してガラス基板反転装置1,300のステージ10に載せ、次に図4に示されるようにその上に基板収納前の基板収納トレイ201を載せ、反転後に図6に示されるようにガラス基板反転装置1,300から基板収納後の基板収納トレイ201を取り出すだけの作業で済むことになる。
【0081】
また、これとは逆にガラス基板梱包形態200からガラス基板梱包形態100に、ガラス基板90を移し替える際には、作業者は図6に示されるようにガラス基板梱包形態200からガラス基板90が収納された基板収納トレイ201を取り出してガラス基板反転装置1,200のステージ10に固定させ、反転後に図3に示されるようにガラス基板反転装置1,300から基板収納トレイ201とガラス基板90をそれぞれ取り出すだけの作業で済むことになる。
【0082】
尚、これらの作業を、ガラス基板梱包形態100からガラス基板90を取り出してステージ10に載せる装置、基板収納トレイ201をステージ10に載せる装置、反転後の基板収納トレイ201を取り出す装置、または、ガラス基板梱包形態200からガラス基板90が収納された基板収納トレイ201を取り出す装置、反転後の基板収納トレイ201と取り出す装置、同じく反転後のガラス基板90を取り出してガラス基板梱包形態100の載せる装置等を別途用意して行っても良く、ガラス基板梱包形態100とガラス基板梱包形態200との間におけるガラス基板90の移し替えのすべての工程が装置によってなされることなり、更に作業者の負担を軽減することができる。
【0083】
上述したように従来作業者にとって困難であったガラス基板90を反転させる作業が、本発明に係るガラス基板反転装置1,300によって行われるので、作業者が反転させる場合のようなガラス基板90が不意に落下して怪我するおそれもなく安全性が確保されている。
【0084】
また、このようなガラス基板反転装置1,300およびこれを用いたガラス基板反転方法によれば、ステージ10の基板浮上面としてのエア噴出面10bが上方に面した状態では、処理面90aが下側のガラス基板90が浮上され、ステージ10のエア噴出面10aが下方に面した状態では、処理面90aが上側のガラス基板90が基板収納トレイ201に収納されているという構成なので、ステージ10による反転の前後においてガラス基板90の処理面90aが傷ついてしまうことが防止されている。
【0085】
以上、本発明に係るガラス基板反転装置およびこれを用いたガラス基板反転方法の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。
【0086】
例えば、ガラス基板90を浮上させるステージ10の基板浮上面として、ガラス基板90をエア浮上させるエア吹き出し口10aを備えたエア噴出面10bについて説明したが、基板浮上面から突没される基板支持ピン等によってガラス基板90を浮上させる構成でも良く、上述した実施形態には限定されない。尚、ガラス基板90の処理面90aに影響を与えないようにガラス基板90を浮上させる手段としては、上述したエア浮上が最も好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るガラス基板反転装置の概略構成を示した図である。
【図2】(a)は図1のガラス基板反転装置が備えるステージに載置する際のガラス基板の概略構成を示した図、(b)は図1のガラス基板反転装置が備えるステージに載置する際の基板収納トレイの概略構成を示した図である。
【図3】図1のガラス基板反転装置のステージでガラス基板がエア浮上されている状態を示した図である。
【図4】図1のガラス基板反転装置のステージに基板収納トレイが固定された状態を示した図である。
【図5】図1のガラス基板反転装置のステージが基板収納トレイと共に反転された状態を示した図である。
【図6】図1のガラス基板反転装置のステージが反転された後に基板収納トレイが取り出された状態を示した図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るガラス基板反転装置の概略構成を示した図である。
【図8】(a)は従来用いられてきたガラス基板梱包形態の概略構成を示した図、(b)は従来用いられてきた基板収納トレイを使用したガラス基板梱包形態の概略構成を示した図である。
【符号の説明】
【0088】
1,300 ガラス基板反転装置
10 ステージ
10b 基板浮上面(エア噴出面)
20 トレイ固定手段
21 アーム
22 モータ
30 ステージ反転手段
31 モータ
50 基板外周部支持手段
51 樹脂パッド
52 吸着パッド
52a 吸着口
90 ガラス基板
90a 処理面
90c 外周部
100 ガラス基板梱包形態
101 合紙
102 パレット
200 ガラス基板梱包形態
201 基板収納トレイ
201b 収納面
201c フランジ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の加工処理が施される処理面が下側になるようにガラス基板が多数枚積み重ねられた状態と、処理面が上側になるようにガラス基板が基板収納トレイに収容された状態との間で、前記ガラス基板を移し替える際に該ガラス基板を反転させるガラス基板反転装置であって、前記ガラス基板を浮上させる基板浮上面が設けられたステージと、前記ステージの基板浮上面側に前記基板収納トレイを固定するトレイ固定手段と、前記基板収納トレイが固定された前記ステージを反転させるステージ反転手段とが備えられていることを特徴とするガラス基板反転装置。
【請求項2】
前記ステージの基板浮上面は、エアを噴出して前記ガラス基板をエア浮上させるエア噴出面であることを特徴とする請求項1に記載のガラス基板反転装置。
【請求項3】
前記ステージの基板浮上面側で前記ガラス基板の外周部を支持する基板外周部支持手段が備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載のガラス基板反転装置。
【請求項4】
前記基板外周部支持手段は、前記ガラス基板の外周部に当接する樹脂パッドであること特徴とする請求項3に記載のガラス基板反転装置。
【請求項5】
前記基板外周部支持手段は、前記ガラス基板の外周部を吸着する吸着パッドであることを特徴とする請求項3に記載のガラス基板反転装置。
【請求項6】
請求項1または2に記載のガラス基板反転装置を用いたガラス基板反転方法であって、前記基板浮上面が上方に面した前記ステージの該基板浮上面側で処理面が下側の前記ガラス基板を浮上させる工程と、前記ステージの基板浮上面側に基板収納前の前記基板収納トレイを前記トレイ固定手段により固定する工程と、前記基板収納トレイが固定された前記ステージを前記ステージ反転手段により反転させる工程と、反転後に前記トレイ固定手段による前記ステージへの前記基板収納トレイの固定を解除して該基板収納トレイを取り出し可能にする工程とを備えていることを特徴とするガラス基板反転方法。
【請求項7】
請求項3から5のいずれかに記載のガラス基板反転装置を用いたガラス基板反転方法であって、前記基板浮上面が上方に面した前記ステージの該基板浮上面側で処理面が下側の前記ガラス基板を浮上させる工程と、前記ステージの基板浮上面側で浮上された前記ガラス基板の外周部を前記基板外周部支持手段により支持する工程と、前記ステージの基板浮上面側に基板収納前の前記基板収納トレイを前記トレイ固定手段により固定する工程と、前記基板収納トレイが固定された前記ステージを前記ステージ反転手段により反転させる工程と、反転後に前記トレイ固定手段による前記ステージへの前記基板収納トレイの固定を解除して該基板収納トレイを取り出し可能にする工程とを備えていることを特徴とするガラス基板反転方法。
【請求項8】
請求項1または2に記載のガラス基板反転装置を用いたガラス基板反転方法であって、前記基板浮上面が下方に面した前記ステージの該基板浮上面側で前記ガラス基板が収納された前記基板収納トレイを前記トレイ固定手段により固定する工程と、前記基板収納トレイが固定された前記ステージを前記ステージ反転手段により反転させる工程と、反転後に前記ステージの前記基板浮上面側で処理面が下側の前記ガラス基板を浮上させる工程と、反転後に前記トレイ固定手段による前記ステージへの基板収納トレイの固定を解除して該基板収納トレイと前記ガラス基板をそれぞれ取り出し可能にする工程とを備えていることを特徴とするガラス基板反転方法。
【請求項9】
請求項3から5のいずれかに記載のガラス基板反転装置を用いたガラス基板反転方法であって、前記基板浮上面が下方に面した前記ステージの該基板浮上面側で前記ガラス基板が収納された前記基板収納トレイを前記トレイ固定手段により固定する工程と、前記基板収納トレイが固定された前記ステージを前記ステージ反転手段により反転させる工程と、反転後に前記ステージの基板浮上面側で処理面が下側の前記ガラス基板を浮上させる工程と、反転後に前記ステージの基板浮上面側で浮上された前記ガラス基板の外周部を前記基板外周部支持手段により支持する工程と、反転後に前記トレイ固定手段による前記ステージへの基板収納トレイの固定を解除して該基板収納トレイと前記ガラス基板をそれぞれ取り出し可能にする工程とを備えていることを特徴とするガラス基板反転方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−1049(P2010−1049A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−161106(P2008−161106)
【出願日】平成20年6月20日(2008.6.20)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】