説明

キナーゼカスケードを調節するためのビアリル組成物および方法

本発明は、キナーゼカスケードの1つ以上の成分を調節する式Iaの化合物および方法に関するものである。本発明の化合物は、医薬品として有用である。本発明の化合物は、正常細胞シグナル伝達経路(たとえば細胞増殖、分化、生存、接着、移動など)に関与しうるキナーゼの、あるいは疾患または障害に関与するキナーゼの制御を調節するのに有用でありうる。このような疾患および障害としては、制限なく、癌、骨粗鬆症、心血管障害、免疫系機能不全、II型糖尿病、肥満、および移植片拒絶が挙げられる。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式IA
【化211】

(式中:
Tは、結合、CR1213、C(O)、O、S、S(O)、S(O)、NR14、C(R1516)C(R1718)、CHO、またはOCHであり;
は、CZ、CY、N、またはN−Oであり;
は、CZ、CY、N、またはN−Oであり;
およびXの少なくとも一方がCZであり;
Yは、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキル、C、C、C、C、C、またはCアルコキシ、O−低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキル−アリール、およびO−ベンジルより選択され;
は、CR、N、またはN−Oであり;
は、CR、N、またはN−Oであり;
は、CRまたはN、またはN−Oであり;
は、CRまたはN、またはN−Oであり;
は、CR、N、またはN−Oであり;
、R、R、R、R、R、R、およびRは独立して、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、P、C、C、C、C、C、またはCアルキル、C、C、C、C、C、またはCアルコキシ、O−低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキル−アリール、O−ベンジル、C、C、C、C、C、またはCアルキル−OH、COOH、COO−低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキル、SOH、SO−低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキル、あるいは
【化212】

であり、式中、WはH、あるいはC、C、C、C、C、またはCアルキル、C、C、C、C、C、またはCアルキル−アリールであり;
Pは、SOH、OSOH、OPO、OPO、NH、NHR19、NHR2021
【化213】

、テトラゾール、O−低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキル−K、O−C(O)−低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキル−L、NH−低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキル−M、またはO−アリール−Qであり、さらに式中、低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキルは直鎖または分枝アルキルであり;
Kは、C(O)NH、COOH、SOH、OSOH、PO、OPO、NH、NHR19、NR1920、SO21、グリコシド、低級C、C、C、C、C、Cアルコキシ、または
【化214】

であり;
Lは、アリール、ヘテロアリール、OH、C(O)NH、COOH、SOH、OSOH、PO、OPO、NH、NHR19、NR1920、SO21、グリコシド、低級C、C、C、C、C、Cアルコキシ、または
【化215】

であり;
Mは、アリール、ヘテロアリール、OH、C(O)NH、COOH、SOH、OSOH、PO、OPO、NH、NHR19、NR1920、SO21、グリコシド、低級C、C、C、C、C、Cアルコキシ、または
【化216】

であり;
Qは、アリール、ヘテロアリール、OH、C(O)NH、COOH、SOH、OSOH、PO、OPO、NH、NHR19、NR1920、SO21、グリコシド、低級C、C、C、C、C、Cアルコキシ、または
【化217】

であり;
19、R20およびR21は独立して、C、C、C、C、C、またはCアルキルであり、あるいはR19およびR20は結合された窒素原子と一緒に5員環を形成し;
Vは、結合、−CH−、−CHCH−、−CHCHCH−、−O−CH−、−OCHCH−または−OCHCHCH−であり;
12、R13、R14、R15、R16、R17、およびR18は独立して、HあるいはC、C、C、C、C、またはCアルキルであり;
Zは、(CHR−C(O)−NR(CHR−Arであり、式中、Arは置換または非置換アリールあるいは窒素含有ヘテロアリール基であり、R、R、およびRは独立して、HまたはC、C、C、C、C、またはCアルキルであり;
nおよびmは独立して、0、1、または2であり;
但し、R、R、R、R、R、R、R、およびRの少なくとも1つはPである)
の化合物あるいはその塩、溶媒和物、水和物、またはプロドラッグ。
【請求項2】
、X、X、X、X、XおよびXの少なくとも1つがNである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
がCZであり、さらに式中、Zが
【化218】

であり、R、R、R、R10、およびR11が、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、C、C、C、C、C、またはCアルキル、C、C、C、C、C、またはCアルコキシ、O−低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキル−アリール、O−ベンジル、C、C、C、C、C、またはCアルキル−OH、C、C、C、C、C、またはCアルキル−O−C、C、C、C、C、またはCアルキル、
【化219】

であり、式中、WがH、あるいはC、C、C、C、C、またはCアルキル、C、C、C、C、C、またはCアルキル−アリールである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
、R、R、R10、およびR11の少なくとも1つが、ハロゲン、C、C、C、C、C、またはCアルコキシ、またはO−ベンジルである、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
mおよびnがそれぞれ1であり、RおよびRがそれぞれHである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
およびRがそれぞれHである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
Tが結合である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
前記化合物が、化合物248、249、250、251、252、253、254、255、256、257、258、259、260、261、262、263、264、265、266、267、268、269、270、271、272、273、または274より選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
前記化合物が溶媒和物である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
前記化合物が水和物である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
前記化合物が製薬的に許容される塩である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
前記化合物が酸添加塩である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
前記化合物が塩酸塩である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物と、少なくとも1つの製薬的に許容される担体または賦形剤とを含む組成物。
【請求項15】
細胞増殖障害を予防する薬剤の製造における、請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物および少なくとも1つの製薬的に許容される賦形剤または担体の使用。
【請求項16】
細胞増殖障害を治療する薬剤の製造における、請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物および少なくとも1つの製薬的に許容される賦形剤または担体の使用。
【請求項17】
チロシンキナーゼ阻害によって調節される疾患または障害を治療または予防する薬剤の製造における、請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物および少なくとも1つの製薬的に許容される賦形剤の使用。
【請求項18】
チロシンキナーゼ阻害によって調節される、前記疾患または障害が細胞増殖障害である、請求項17に記載の使用。
【請求項19】
チロシンキナーゼ阻害によって調節される前記疾患または障害が、癌、前癌状態、過剰増殖性障害、または微生物感染である、請求項17に記載の使用。
【請求項20】
前記微生物感染が細菌、真菌、寄生虫またはウイルス感染である、請求項19に記載の使用。
【請求項21】
前記細胞増殖障害が乾癬、糖尿病性網膜症および黄斑変性より選択される過剰増殖性障害である、請求項18に記載の使用。
【請求項22】
前記細胞増殖障害が癌である、請求項18に記載の使用。
【請求項23】
前記癌が固形腫瘍である、請求項22に記載の使用。
【請求項24】
前記癌が肺癌、乳癌、結腸癌、卵巣癌、脳腫瘍、肝臓癌、膵臓癌、または前立腺癌、悪性黒色腫、非黒色腫皮膚癌である、請求項22に記載の使用。
【請求項25】
前記癌が血液腫瘍、血液悪性腫瘍、小児白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫、ホジキン病、リンパ球または皮膚起源のリンパ腫、急性または慢性白血病、リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、形質細胞新生物、リンパ系新生物またはAIDSに関連する癌である、請求項22に記載の使用。
【請求項26】
前記細胞増殖障害が表皮嚢腫、類皮嚢腫、脂肪腫、腺腫、毛細血管腫、皮膚血管腫、リンパ管腫、母斑病変、奇形腫、腎腫、筋線維腫症、骨形成腫瘍、または形成異常塊である、請求項18に記載の使用。
【請求項27】
前記チロシンキナーゼがSrcキナーゼまたは接着斑キナーゼである、請求項17に記載の使用。
【請求項28】
チロシンキナーゼ阻害によって調節される前記疾患または障害が、骨粗鬆症、難聴、眼疾患、黄斑浮腫、心血管障害、脳卒中、アテローム性動脈硬化、II型糖尿病、肥満、免疫系機能不全、慢性神経因性疼痛または移植片拒絶である、請求項17に記載の使用。
【請求項29】
タンパク質キナーゼシグナル伝達カスケードの1つ以上の成分を阻害する薬剤の製造における、請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物および少なくとも1つの製薬的に許容される賦形剤の使用。
【請求項30】
前記薬剤がSrcファミリタンパク質キナーゼまたは接着斑キナーゼを阻害する、請求項29に記載の使用。
【請求項31】
前記化合物がアロステリックインヒビタである、請求項29に記載の使用。
【請求項32】
前記化合物がペプチド基質インヒビタである、請求項29に記載の使用。
【請求項33】
前記化合物がタンパク質キナーゼへのATP結合を阻害しない、請求項29に記載の使用。
【請求項34】
前記Srcファミリタンパク質キナーゼがpp60C−srcチロシンキナーゼである、請求項30に記載の使用。
【請求項35】
前記薬剤が経口投与される、請求項15〜34のいずれか一項に記載の使用。
【請求項36】
前記薬剤が局所投与される、請求項15〜34のいずれか一項に記載の使用。
【請求項37】
式I
【化220】

(式中:
Tは、結合、CR1213、C(O)、O、S、S(O)、S(O)、NR14、C(R1516)C(R1718)、CHO、またはOCHであり;
は、CZ、CY、N、またはN−Oであり;
は、CZ、CY、N、またはN−Oであり;
およびXの少なくとも一方がCZであり;
Yは、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキル、C、C、C、C、C、またはCアルコキシ、O−低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキル−アリール、およびO−ベンジルより選択され;
は、CRまたはN、またはN−Oであり;
は、CR、N、またはN−Oであり;
は、CRまたはN、またはN−Oであり;
は、CRまたはN、またはN−Oであり;
は、CR、N、またはN−Oであり;
、R、R、R、R、R、R、およびRは独立して、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、P、C、C、C、C、C、またはCアルキル、C、C、C、C、C、またはCアルコキシ、O−低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキル−アリール、O−ベンジル、C、C、C、C、C、またはCアルキル−OH、COOH、COO−低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキル、SOH、SO−低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキル、あるいは
【化221】

であり、式中、WはH、あるいはC、C、C、C、C、またはCアルキル、C、C、C、C、C、またはCアルキル−アリールであり;
Pは、SOH、OSOH、OPO、OPO、NH、NHR19、NHR2021
【化222】

、テトラゾール、O−低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキル−K、O−C(O)−低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキル−L、NH−低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキル−M、またはO−アリール−Qであり、さらに式中、低級アルキルは直鎖または分枝アルキルであり;
Kは、C(O)NH、COOH、SOH、OSOH、PO、OPO、NH、NHR19、NR1920、SO21、グリコシド、低級C、C、C、C、C、Cアルコキシ、または
【化223】

であり;
Lは、アリール、ヘテロアリール、OH、C(O)NH、COOH、SOH、OSOH、PO、OPO、NH、NHR19、NR1920、SO21、グリコシド、低級C、C、C、C、C、Cアルコキシ、または
【化224】

であり;
Mは、アリール、ヘテロアリール、OH、C(O)NH、COOH、SOH、OSOH、PO、OPO、NH、NHR19、NR1920、SO21、グリコシド、低級C、C、C、C、C、Cアルコキシ、または
【化225】

であり;
Qは、アリール、ヘテロアリール、OH、C(O)NH、COOH、SOH、OSOH、PO、OPO、NH、NHR19、NR1920、SO21、グリコシド、低級C、C、C、C、C、Cアルコキシ、または
【化226】

であり;
19、R20およびR21は、C、C、C、C、C、またはCアルキルであり、あるいはR19およびR20は結合された窒素原子と一緒に5員環を形成し;
Vは、結合、−CH−、−CHCH−、−CHCHCH−、−O−CH−、−OCHCH−または−OCHCHCH−であり;
12、R13、R14、R15、R16、R17、およびR18は独立して、HあるいはC、C、C、C、C、またはCアルキルであり;
Zは、(CHR−C(O)−NR(CHR−Arであり、式中、Arは置換または非置換アリールあるいは窒素含有ヘテロアリール基であり、R、R、およびRは独立して、HまたはC、C、C、C、C、またはCアルキルであり;
nおよびmは独立して、0、1、または2である)
の化合物あるいはその塩、溶媒和物、水和物、またはプロドラッグおよび少なくとも一つの製薬的に許容される賦形剤または担体の、骨粗鬆症、難聴、眼疾患、黄斑浮腫、心血管障害、II型糖尿病、肥満、免疫系機能不全、慢性神経因性疼痛、および移植片拒絶より選択されるキナーゼ媒介障害を治療または調節する薬剤の製造での使用。
【請求項38】
前記心血管障害が脳卒中、およびアテローム性動脈硬化より選択される、請求項37に記載の使用。
【請求項39】
、X、X、X、X、XおよびXの少なくとも1つがNである、請求項37または38に記載の化合物。
【請求項40】
Tが結合である、請求項37〜39のいずれか一項に記載の使用。
【請求項41】
がCZであり、Zが
【化227】

であり、式中、R、R、R、R10、およびR11が、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、C、C、C、C、C、またはCアルキル、C、C、C、C、C、またはCアルコキシ、O−低級(C、C、C、C、C、またはC)アルキル−アリール、O−ベンジル、C、C、C、C、C、またはCアルキル−OH、C、C、C、C、C、またはCアルキル−O−C、C、C、C、C、またはCアルキル、
【化228】

であり、式中、WはH、あるいはC、C、C、C、C、またはCアルキル、C、C、C、C、C、またはCアルキル−アリールである、請求項37〜40のいずれか一項に記載の使用。
【請求項42】
、R、R、R10、およびR11の少なくとも1つが、ハロゲン、C、C、C、C、C、またはCアルキル、あるいはO−ベンジルである、請求項41に記載の使用。
【請求項43】
mおよびnがそれぞれ1であり、RおよびRがそれぞれHである、請求項37〜42のいずれか一項に記載の使用。
【請求項44】
化合物が
【化229】

より選択される、請求項37に記載の使用。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図16D】
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【図16E】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21A】
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【図21B】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43A】
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【図43B】
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【図44A】
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【図44B】
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【図44C】
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【図44D】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【公表番号】特表2009−542680(P2009−542680A)
【公表日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−518322(P2009−518322)
【出願日】平成19年6月29日(2007.6.29)
【国際出願番号】PCT/US2007/015273
【国際公開番号】WO2008/002676
【国際公開日】平成20年1月3日(2008.1.3)
【出願人】(509002648)キネックス ファーマシューティカルズ, エルエルシー (5)
【Fターム(参考)】