説明

グルコキナーゼ活性化剤としての2−アミノピリジン類似体

糖尿病のような、グルコキナーゼ活性の不十分なレベルによって媒介される疾患の治療および/または予防に有用な化合物を提供する。また、グルコキナーゼの活動性低下を特徴とする疾患および障害、またはグルコキナーゼの活性化によって治療することができる疾患および障害を治療または予防する方法も提供する。本発明では、特に望ましい特性を有するアミノチアゾリルおよびアミノ−1,2,4−チアジアゾリル置換ピリジン化合物を、ピペリジン−4−イル基またはテトラヒドロピリジン基であって、それぞれ、チアゾールまたはチアジアゾールの4または3位における置換基として、先に記載の基の窒素原子上に特定の置換基を持つ基を選択することによって得ることを利用する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式I:
【化154】

の化合物、またはその塩であって、式中、R13は、構造:
【化155】

から選択される環であり、
nおよびpは、独立して、1または2であり、ここで、nおよびpの合計は、2または3であり;
Bは、H、F、OHまたはMeであり;
MおよびMは、独立して、H、FまたはMeであり;
は、HまたはMeであり;
Aは、C(=O)R、C(=O)OR、C(=O)NR、SOH、SONR、SO(1−6Cアルキル)、(1−6C)フルオロアルキル、または(1−6Cアルキル)OHであり;
は、H、CF、(3−6Cシクロアルキル)、(1−6Cアルキル)、−(1−6Cアルキル)OH、−(1−6Cアルキル)−O−(1−6Cアルキル)、−(1−6Cアルキル)NH、−(1−6Cアルキル)NH(1−6Cアルキル)、または−(1−6Cアルキル)N(1−6Cアルキル)であり;
は、(1−6Cアルキル)であり;
は、Hまたは(1−6Cアルキル)であり;
は、H、(1−6Cアルキル)、または(1−6Cアルキル)OHであり;
は、Hまたは(1−6Cアルキル)であり;
は、H、(1−6Cアルキル)または(1−6Cアルキル)−N−(1−6Cアルキル)であり;
Lは、OまたはSであり;
は、NまたはCHであり;
は、Ar、hetAr、hetAr、hetAr、場合によってはOHで置換されたシクロペンチル、またはN−アルキル−ピリジノン−5−イルであり;
Arは、場合によっては、C−Cアルキル、F、Br、Cl、CF、CN、SOMe、C(=O)NH(1−3Cアルキル)N(アルキル)、C(=O)NH(1−3Cアルキル)hetCyc、ORおよびC(=O)ORから独立して選択される1個以上の基で置換されたアリールであり;
hetArは、1〜3個の環窒素原子を有し、場合によっては、(1−6Cアルキル)、(1−6Cアルキル)OH、Cl、およびCFから独立して選択される1個以上の基で置換された5−6員ヘテロアリール基であり;
hetArは、1〜2個の環窒素原子を有し、場合によっては環酸素原子を有する、部分的に不飽和の5,5、5,6または6,6二環式環構造であり;
hetArは、1〜3個の環窒素原子を有する9−10員二環式へテロアリール環であり;
は、SR、Br、Cl、CFまたはORであり;
は、アリール、hetArまたはhetArであり、ここで、該アリール、hetArおよびhetArは、場合によっては、(1−6C)アルキル、F、Br、Cl、CF、CN、OR、C(=O)OR、C(=O)NH(1−3Cアルキル)N(1−3Cアルキル)およびC(=O)NH(1−3Cアルキル)hetCycから独立して選択される1個以上の基で置換され;
またはRは、ポリヒドロキシ−(1−6Cアルキル)、(1−6Cアルキル)OH、(1−6Cアルキル)R、CH(R11)−Ar、CH(R12)−hetArまたは1〜4個のOHで置換された(5−6C)シクロアルキルであり;
11およびR12は、独立して、H、(1−6C)アルキル、(1−6Cアルキル)OH、またはCFであり;
Arは、場合によっては、F、Cl、Br、Iおよび(1−6Cアルキル)から独立して選択される1個以上の基で置換されたフェニルであり;
hetArは、1〜2個の環窒素原子を有する5−6員ヘテロアリールであり;
各Rは、独立して、HまたはC−Cアルキルであり;
は、H、OMe、−COMe、ピペリジン−4−イル、またはN−アシルピペリジン−4−イルであり;
hetArは、1〜4個の窒素原子を有する5−6員ヘテロアリール環またはNおよびSから独立して選択される1〜2個の原子を有する5員環であり;
hetArは、N、SおよびOから独立して選択される2〜6個の原子を有する9−10員二環式へテロ芳香族環(ただし、該環は、O−O結合は含まない)であり;および
hetCycおよびhetCycは、独立して、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環異種原子を有する5−7員複素環式環である、
化合物、またはその塩。
【請求項2】
13は、構造:
【化156】

から選択される環であり;および
Arは、場合によっては、C−Cアルキル、OH、F、Br、CF、CN、SOMe、C(=O)NH(1−3Cアルキル)N(アルキル)、およびC(=O)NH(1−3Cアルキル)hetCycから独立して選択される1個以上の基で置換されたフェニルまたはナフチルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
13は、
【化157】

であり;
Aは、C(=O)(C−Cアルキル)、C(=O)NH、(CO)NH(C−Cアルキル)、C(=O)N(C−Cアルキル)、C(=O)CH(C−Cアルキル)N(C−Cアルキル)、SO(C−Cアルキル)、SONH、SONH(C−Cアルキル)、S(C−Cアルキル)またはC(O)CH(CH)OHであり;
Lは、Oであり;
は、NまたはCHであり;
は、場合によっては、C−Cアルキル、F、Br、およびCFから独立して選択される1個以上の基で置換されたアリールであり;
は、SRであり;
は、アリール、hetArまたはhetArであり、ここで、Rは、場合によっては、C−Cアルキル、Br、Cl、CF、CN、OR、およびC(=O)ORから独立して選択される1個以上の基で置換され;
は、C−Cアルキルであり;
hetArは、1〜4個の窒素原子を有する5−6員ヘテロアリール環であり;および
hetArは、N、SおよびOから独立して選択される2〜6個の原子を有する9−10員二環式へテロ芳香族環(ただし、該環はO−O結合を含まない)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Aは、C(=O)H、C(=O)CF、C(=O)CH、C(=O)CH(CH、C(=O)−シクロプロピル、C(=O)CHOH、C(=O)CH(CH)OH、C(=O)CHOCH、C(=O)CHNH、C(=O)CHNMe、COC(CH、COCH(CH、C(=O)CHCH、C(=O)NH、C(=O)NMe、C(=O)NHCHCHOH、SOH、SONH2、SONMe、SONH(CHN(CH、SONHCHCH、SOMe、(CHOH、メチルまたはエチルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Aは、C(=O)(C−Cアルキル)である、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
Aは、C(=O)NHである、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
Aは、C(=O)NMeである、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
Aは、C(=O)CHNMeである、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
Aは、SOMeである、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
Aは、SONHである、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
は、場合によっては、C−Cアルキル、Br、Cl、CF、CN、OR、C(=O)OR、F、SOMeおよびC(=O)NH(1−3Cアルキル)N(アルキル)から独立して選択される1個以上の基で置換されたアリールである、請求項1、2または4〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
は、構造:
【化158】

から選択される、請求項1、2および4〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
は、1〜2個の環窒素原子を有する6員ヘテロアリール基または1〜2個の環窒素原子を有する5員ヘテロアリール基であって、ここで、Rは、場合によっては、(1−6Cアルキル)、(1−6Cアルキル)OH、Cl、およびCFから独立して選択される1個以上の基で置換されている、請求項1または4〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
は、シクロペンチルである、請求項1、2または4〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
は、1〜2個の環窒素原子を有し、場合によっては環酸素原子を有する部分的に不飽和の5,5、5,6または6,6二環式環構造である、請求項1、2または4〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
は、SRである、請求項1、2または4〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
は、場合によっては、CN、CF、および−O(C−Cアルキル)から独立して選択される1または2個の基で置換されたフェニルである、請求項32に記載の化合物。
【請求項18】
は、非置換、またはCl、(1−6C)アルキル、CN、CF、および−O(C−Cアルキル)から独立して選択される1または2個の基で置換されたアリールである、請求項1、2または4〜16のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
は、非置換、または(1−6C)アルキル、F、Br、Cl、CF、CN、OR、C(=O)OR、C(=O)NH(1−3Cアルキル)N(1−3Cアルキル)およびC(=O)(1−3Cアルキル)hetCycから独立して選択される1個以上の基で置換されたhetArである、請求項1、2または4〜16のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
は、非置換、またはBr、Cl、C−Cアルキル、およびORから独立して選択される1または2個の基で置換されたhetArである、請求項1、2または4〜16のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
は、ポリヒドロキシ置換(1−6Cアルキル)、(1−6Cアルキル)OH、(1−6Cアルキル)R、CH(R11)−ArまたはCH(R12)−hetArである、請求項1、2または4〜16のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
は、ORである、請求項1、2または4〜16のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
は、Br、Cl、およびCFから選択される、請求項1、2または4〜16のいずれかに記載の化合物。
【請求項24】
Lは、Oである、請求項1、2または4〜16のいずれかに記載の化合物。
【請求項25】
Lは、Sである、請求項1、2または4〜16のいずれかに記載の化合物。
【請求項26】
は、CHである、請求項1〜25のいずれかに記載の化合物。
【請求項27】
は、Nである、請求項1〜25のいずれかに記載の化合物。
【請求項28】
式:
【化159】

を有する、請求項1に記載の化合物であって、式中、
13は、
【化160】

であり;
Aは、C(=O)(C−Cアルキル)、C(=O)NH、C(=O)NMe、C(=O)CHNMe、SOMe、またはSONHであり;
は、NまたはCHであり;
は、場合によってはFで置換されたフェニルであり;および
は、
【化161】

から選択される、化合物。
【請求項29】
請求項1〜28のいずれか1つに記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容しうる塩と、医薬的に許容しうる希釈剤または担体とを含む医薬組成物。
【請求項30】
治療における使用のための、請求項1〜28のいずれか1つに記載の式(I)の化合物、またはその医薬的に許容しうる塩。
【請求項31】
グルコキナーゼ活性の不十分なレベルによって媒介される、またはグルコキナーゼの活性化により治療することができる疾患または障害の治療のための医薬品の製造における、請求項1〜28のいずれか1つに記載の式(I)の化合物、またはその医薬的に許容しうる塩の使用。
【請求項32】
グルコキナーゼ活性の不十分なレベルによって媒介される、またはグルコキナーゼの活性化により治療することができる疾患または障害の治療のための請求項1〜28のいずれか1つに記載の式Iに記載の化合物。
【請求項33】
グルコキナーゼ活性の不十分なレベルによって媒介される、またはグルコキナーゼの活性化によって治療することができる疾患または障害を治療する方法であって、哺乳動物に、治療有効量の請求項1〜28のいずれか1つに記載の式(I)の化合物、またはその医薬的に許容しうる塩を投与することを含む方法。
【請求項34】
請求項1の化合物またはその塩を調製する方法であって、
(a)式(II)
【化162】

の対応化合物を、式(III)
【化163】

の化合物と、塩基性触媒または金属触媒の存在下で反応させる;または
(b)式(IV)
【化164】

の対応化合物と、式(V)
【化165】

(式中、Xは、脱離原子または基である)の化合物を、塩基性触媒または金属触媒の存在下で反応させる;または
(c)式I(式中、DはCHである)の化合物に関し、式(VI)
【化166】

の対応化合物を、式:R13COCHX(式中、Xは脱離基または原子である)の化合物と、塩基の存在下で反応させる;または
(d)式I(式中、DはNである)の化合物に関し、式(VII)
【化167】

の対応化合物を、式(VIII)
【化168】

(式中、R’は、場合によっては、C1−C6アルキルで置換されたC1−C6アルキルまたはアリールである)を有する化合物と、塩基の存在下で反応させる;または
(e)式I(式中、RはSRである)の化合物に関し、式(IX)
【化169】

で表わされる対応化合物を、式:RSHを有する化合物と、適切な塩基の存在下で反応させる;または
(f)式I(式中、RはSRである)の化合物に関し、式(X)
【化170】

で表わされる対応化合物を、式:RX(式中、Xは、脱離原子または基である)を有する化合物と、適切な塩基の存在下で反応させる;または
(g)式(XI)
【化171】

(式中、Xは脱離原子または基である)で表わされる対応化合物を、式:R−X(式中、Xは、脱離原子または脱離基である)を有する化合物と、適切な塩基の存在下で反応させる;または
(h)式(XII)
【化172】

で表わされる対応化合物を、式:R−X(式中、Xは脱離原子または基である)を有する化合物と、適切な塩基の存在下で反応させる;または
(i)式I(式中、LはOである)の化合物に関し、式(XIII)
【化173】

で表わされる対応化合物を、式:R−X(式中、Xは脱離原子または基である)を有する化合物と、塩基の存在下または銅またはパラジウム触媒の存在下で反応させる;または
(j)式(XIV)
【化174】

(式中、Xは脱離基または原子である)で表わされる対応化合物を、式:RLH(式中、LはOまたはSである)を有する化合物と、パラジウム触媒および適切な塩基の存在下で反応させる;または
(k)式I(式中、Aは−C(=O)(C−Cアルキルである)の化合物に関し、式(XV):
【化175】

で表わされる対応化合物を、C−Cアルキル無水物と、塩基の存在下で反応させる;または
(l)式I(式中、AはC(=O)NHである)の化合物に関し、式(XV)で表わされる対応化合物を、シアン酸カリウムと、第三アミン塩基の存在下で反応させる;または
(m)式I(式中、AはC(=O)NMeである)の化合物に関し、式(XV)で表わされる対応化合物を、ジメチルカルバミン酸クロリドと、第三アミン塩基の存在下で反応させる;または
(n)式I(式中、AはC(=O)CHNMeである)の化合物に関し、式(XV)を有する化合物を、2−(ジメチルアミノ)アセチルクロリド塩酸塩と、第三アミン塩基の存在下で反応させる;または
(o)式I(式中、AはSOMeである)の化合物に関し、式(XV)を有する化合物を、メタン塩化スルホニルと、第三アミン塩基の存在下で反応させる;または
(p)式I(式中、AはSONHである)の化合物に関し、式(XV)を有する化合物を、ジメチルスルファモイルクロリドと、第三アミン塩基の存在下で反応させる;
(q)式I(式中、Aは−C(=O)(C−Cアルキル)である)の化合物に関し、式(XVa)または(XVb)
【化176】

で表わされる対応化合物を、C−Cアルキル無水物と、塩基の存在下で反応させる;または
(r)式I(式中、AはC(=O)NHである)の化合物に関し、式(XVa)または(XVb)で表わされる対応化合物を、シアン酸カリウムと、第三アミン塩基の存在下で反応させる;または
(s)式I(式中、AはC(=O)NMeである)の化合物に関し、式(XVa)または(XVb)で表わされる対応化合物を、ジメチルカルバミン酸クロリドと、第三アミン塩基の存在下で反応させる;または
(t)式I(式中、AはC(=O)CHNMeである)の化合物に関し、式(XVa)または(XVb)を有する化合物を、2−(ジメチルアミノ)アセチルクロリド塩酸塩と、第三アミン塩基の存在下で反応させる;または
(u)式I(式中、AはSOMeである)の化合物に関し、式(XVa)または(XVb)を有する化合物を、メタン塩化スルホニルと、第三アミン塩基の存在下で反応させる;または
(v)式I(式中、AはSONHである)の化合物に関し、式(XVa)または(XVb)を有する化合物を、ジメチルスルファモイルクロリドと、第三アミン塩基の存在下で反応させる;
(w)式I(式中、RはSRであり、RはCHC(CHOHである)の化合物に関し、式XVI
【化177】

で表わされる対応化合物を、メチルマグネシウムハライドと反応させる;または
(x)式I(式中、RはSRであり、RはCHCHOHである)の化合物に関し、式XVIで表わされる対応化合物を還元する;または
(y)式I(式中、AはC(=O)CHOHである)を有する化合物に関し、AがC(=O)CHOC(=O)アルキルである対応化合物を加水分解する;または
(z)式I(式中、LはOである)を有する化合物に関し、式(XIII)
【化178】

で表わされる対応化合物を、式:HO−R(式中、Rは式Iで規定した通りである)を有する化合物と、カップリング試薬の存在下で反応させるステップ;と、
任意の1個または複数の保護基を除去するステップと、所望であれば、塩を形成するステップとを含む、方法。

【公表番号】特表2010−527911(P2010−527911A)
【公表日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−554721(P2009−554721)
【出願日】平成20年3月19日(2008.3.19)
【国際出願番号】PCT/US2008/057543
【国際公開番号】WO2008/118718
【国際公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【出願人】(504344509)アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド (87)
【Fターム(参考)】