説明

ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT)の阻害剤

式(I)の化合物およびその薬学的に許容しうる塩がここに提供される(式中、R1、R2、R2’、R3、R4、R5およびXは、明細書および特許請求の範囲で定義されたとおりである)。これらの化合物およびそれらを含有する医薬組成物は、例えば、肥満症、II型糖尿病および代謝症候群等の疾患の処置に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼの阻害剤に関する。阻害剤は、例えば、フェノキシおよびチオフェノキシアセトアミド誘導体を包含し、肥満症、II型糖尿病および代謝症候群等の疾患の処置に有用である。以下に引用または依拠されているすべての文献は、明確に、参照により本明細書に組み入れられる。本発明は、式(I):
【0002】
【化6】

【0003】
(式中、
Xは、OまたはSであり;
1は、水素、ハロゲン、(C1〜C6)アルキルまたはシアノであり;
2、R2’は、各々独立に、Hまたはハロゲンであり;
3は、非置換フェニル、
ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、NH(CH2nCH(CH32、もしくは−O(CH2nOCH3よりなる群から独立に選択される基で置換されているフェニル、
S、NおよびOよりなる群から選択される1〜3個のヘテロ環原子を有し環炭素原子で結合されている5員もしくは6員ヘテロ芳香環である、非置換の飽和、不飽和もしくは部分的に飽和のヘテロシクリル、
(C1〜C6)アルキルで置換されている置換の飽和、不飽和もしくは部分的に飽和のヘテロシクリル、
または置換もしくは非置換5〜10員のカルボキシル環であり;
4は、分岐状もしくは非分岐状(C2〜C6)アルキル、非置換フェニル、
ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、−O(CH)(CH32、−CF3、−O(CH2nCH3、−OCF3、−SCH3、−SO2CH3、−NO2、−(CH2)−アリールおよび−C(O)−O−CH3よりなる群から独立に選択される基で一、二もしくは三置換されているフェニルである置換フェニル、
または置換もしくは非置換5〜10員のカルボキシル環であり;
5は、(C1〜C6)アルキルまたは−(CH)(CH32であり;
nは、0、1、2または3である)
のジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼの阻害剤またはその薬学的に許容しうる塩に関する。
【0004】
トリグリセリドまたはトリアシルグリセロールは、真核生物におけるエネルギー貯蔵の主形態である。哺乳類においては、これらの化合物は、主に、3つの組織:小腸、肝臓および脂肪細胞で合成されている。トリグリセリドまたはトリアシルグリセロールは、食物脂肪吸収、新たに合成された脂肪酸の集積、および脂肪組織での貯蔵の主要な機能を支えている(Subauste and Burant, Current Drug Targets-Immune, Endocrine & Metabolic Disorders (2003) 3, 263-270参照)。
【0005】
ジグリセリドアシルトランスフェラーゼまたはDGATとしても知られている、ジアシルグリセロールO−アシルトランスフェラーゼは、トリグリセリド合成における鍵酵素である。DGATは、基質としての1,2−ジアシルグリセロール(DAG)および長鎖脂肪アシルCoAからのトリアシルグリセロール合成における最終の律速段階を触媒する。このように、DGATは、細胞ジアシルグリセロールの代謝において重要な役割を果たし、トリグリセリド産生およびエネルギー貯蔵ホメオスタシスにきわめて重要である(Mayorek et al, European Journal of Biochemistry (1989) 182, 395-400参照)。
【0006】
DGATは、sn−1,2−ジアシルグリセロールに特異性を有し、広範な脂肪アシル鎖長を受容する(Farese et al, Current Opinions in Lipidology (2000) 11, 229-234参照)。DGAT活性レベルは、脂肪細胞内でそれらが生体外で分化するにつれて増加し、最近の証拠は、DGATが脂肪組織において転写後的に制御されていることを示唆している(Coleman et al, Journal of Molecular Biology (1978) 253, 7256-7261 and Yu et al, Journal of Molecular Biology (2002) 277, 50876-50884参照)。DGAT活性は、主として、小胞体において発現される(Colman, Methods in Enzymology (1992) 209, 98-104参照)。肝臓細胞において、DGAT活性は、小胞体膜の細胞質ゾルおよび管腔表面の双方に発現されることが示されている(Owen et al, Biochemical Journal (1997) 323 (pt 1), 17-21 and Waterman et al, Journal of Lipid Research (2002) 43, 1555-156参照)。肝臓において、トリグリセリド合成および細胞質ゾル小滴としての保持と分泌との間の分配の制御は、VLDL産生の速度を決定する上で主たる重要なことである(Shelness and Sellers, Current Opinion in Lipidology (2001) 12, 151-157 and Owen et al, Biochemical Journal (1997) 323 (pt 1), 17-21参照)。
【0007】
DGATの2つの形態がクローニングされており、DGAT1およびDGAT2と表された(Cases et al, Proceedings of the National Academy of Science, USA (1998) 95, 13018-13023, Lardizabal et al, Journal of Biological Chemistry (2001) 276, 38862-38869 and Cases et al, Journal of Biological Chemistry (2001) 276, 38870-38876参照)。双方の酵素は同じ基質を利用するが、DGAT1とDGAT2の間に相同性はない。さらに、双方の酵素は広く発現されているが、種々の組織において、DGAT1とDGAT2発現の相対量には差異がある。
【0008】
マウスDGAT1をコードする遺伝子は、DGATノックアウトマウスを作成するのに使用されている。これらのマウスは、機能性DGAT酵素を発現することはできないが(Dgat−/−マウス)、生存可能であり、トリグリセリドを合成し続ける(Smith et al, Nature Genetics (2000) 25, 87-90参照)。このことは、多重の触媒的機構、例えばDGAT2がトリグリセリド合成に寄与していることを示唆している。ジアシルグリセロールトランスアシラーゼの作用によって2つのジアシルグリセロールからトリグリセリドを生成する別の経路が示されている(Lehner and Kuksis, Progress in Lipid Research (1996) 35, 169-210参照)。
【0009】
Dgat−/−マウスは、食事起因性肥満症に抵抗性であり、やせたままである。高脂肪食を摂取すると、Dgat−/−マウスは、通常の脂肪含有量の食事を摂取したマウスと匹敵する体重を維持する。Dgat−/−マウスはまた、より低い組織トリグリセリドレベルを有する。食物摂取がわずかにより多いノックアウトマウスにおける体重増加に対する抵抗性は、エネルギー消費の増大およびインスリンとレプチンへの感受性の増大に起因する(Smith et al, Nature Genetics (2000) 25, 87-90, Chen and Farese, Trends in Cardiovascular Medicine (2000) 10, 188-192, Chen and Farese, Current Opinions in Clinical Nutrition and Metabolic Care (2002) 5, 359-363 and Chen et al, Journal of Clinical Investigation (2002) 109, 1049-1055参照)。Dgat−/−マウスでは、野生型マウスに比べて、グルコース負荷後のグルコースおよびインスリン濃度がより低く、トリグリセリド吸収の速度が減少し、トリグリセリド代謝が向上し、また、グルコース代謝が向上している(Buhman et al, Journal of Biological Chemistry (2002) 277, 25474-25479 and Chen and Farese, Trends in Cardiovascular Medicine (2000) 10, 188-192参照)。
【0010】
トリグリセリド代謝、吸収および新規な合成の双方における異常または平衡失調は、種々の疾患の病因に関与している。これらの疾患として、例えば、肥満症、インスリン抵抗性症候群、II型糖尿病、代謝症候群(X症候群)、および冠状動脈性心臓病が挙げられる(Kahn, Nature Genetics (2000) 25, 6-7; Yanovski and Yanovski, New England Journal of Medicine (2002) 346, 591-602; Lewis et al, Endocrine Reviews (2002) 23, 201; Brazil, Nature Reviews Drug Discovery (2002) 1, 408; Malloy and Kane, Advances in Internal Medicine (2001) 47, 111; Subauste and Burant, Current Drug Targets--Immune, Endocrine & Metabolic Disorders (2003) 3, 263-270; Yu and Ginsberg, Annals of Medicine (2004) 36, 252-261); and S.R. Smith, Current Drug Targets CNS Neurol Disord. 2004 Oct; 3(5):431-9参照)。
【0011】
DGAT酵素の活性を阻害または低下させることによりジアシルグリセロールからのトリグリセリドの合成を減少させることができる化合物は、トリグリセリドの異常な代謝を伴う疾患の処置用の治療剤として有益であると考えられる。
【0012】
DGATの公知の阻害剤として以下が挙げられる:ジベンゾオキサゼピノン(Ramharack et al, EP1219716 and Burrows et al, 26th National Medicinal Chemistry Symposium (1998) poster C-22参照)、置換アミノ−ピリミジノ−オキサジン(Fox et al, WO2004047755参照)、キサントヒュモール等のカルコン類(Tabata et al, Phytochemistry (1997) 46, 683-687 and Casaschi et al, Journal of Nutrition (2004) 134, 1340-1346参照)、置換ベンジルホスホン酸エステル(Kurogi et al, Journal of Medicinal Chemistry (1996) 39, 1433-1437, Goto, et al, Chemistry and Pharmaceutical Bulletin (1996) 44, 547-551, Ikeda, et al, Thirteenth International Symposium on Athersclerosis (2003), abstract 2P-0401, and Miyata, et al, JP2004067635参照)、および置換アリールアルキル酸(Smith et al, US20040224997A1参照)。
【0013】
同じく、DGATの阻害剤として知られているものは以下のとおり:2−ブロモ−パルミチン酸(Colman et al, Biochemica et Biophysica Acta (1992) 1125, 203-9参照)、2−ブロモ−オクタン酸(Mayorek and Bar-Tana, Journal of Biological Chemistry (1985) 260, 6528-6532参照)、ローズリピン (roselipins) (Noriko et al, (Journal of Antibiotics (1999) 52, 815-826参照)、アミデプシン (amidepsin) (Tomoda et al, Journal of Antibiotics (1995) 48, 942-7参照)、イソクロモフィロン (isochromophilone)、プレニルフラボノイド(Chung et al, Planta Medica (2004) 70, 258-260参照)、ポリアセチレン(Lee et al, Planta Medica (2004) 70, 197-200参照)、コクリオキノン (cochlioquinones) (Lee et al, Journal of Antibiotics (2003) 56, 967-969参照)、タンシノン (tanshinones) (Ko et al, Archives of Pharmaceutical Research (2002) 25, 446-448参照)、ゲンフィブロジル (gemfibrozil) (Zhu et al, Atherosclerosis (2002) 164, 221-228参照)、および置換キノロン(Ko et al, Planta Medica (2002) 68, 1131-1133参照)。
【0014】
しかしながら、例えば、肥満症、II型糖尿病および代謝症候群等の代謝異常の処置に効能を有するさらなるDGAT阻害剤に対する必要がこの分野で存在する。さらに、約1μM未満のIC50値を有するDGAT阻害剤に対する必要がこの分野で存在する。
【0015】
本明細書中で使用される用語は、特定の実施態様を説明するためのものであって、限定することを意図するものではない。さらに、本明細書に記載のものと同様または同等のすべての方法、装置、および材料が、本発明を実施または試験する上で使用することができ、好ましい方法、装置、および材料をここに記述している。
【0016】
本明細書で使用される「アルキル」なる用語は、例えば、分岐状または非分岐状の、環状または非環状の、飽和または不飽和の(例えば、アルケニルまたはアルキニル)、置換されていても置換されていなくてもよいヒドロカルビル基を意味する。環状である場合、アルキル基は、好ましくはC3〜C12、より好ましくはC5〜C10、さらに好ましくはC5〜C7である。非環状である場合、アルキル基は、好ましくはC1〜C10、より好ましくはC1〜C6、さらに好ましくはメチル、エチル、プロピル(n−プロピルまたはイソプロピル)、ブチル(n−ブチル、イソブチルまたはターシャリーブチル)またはペンチル(n−ペンチルおよびイソペンチルを含む)、より好ましくはメチルである。したがって、本明細書で使用される「アルキル」なる用語は、アルキル(分岐状または非分岐状)、置換アルキル(分岐状または非分岐状)、アルケニル(分岐状または非分岐状)、置換アルケニル(分岐状または非分岐状)、アルキニル(分岐状または非分岐状)、置換アルキニル(分岐状または非分岐状)、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、シクロアルキニルおよび置換シクロアルキニルを包含することが理解されよう。(C1〜C6)アルキルは、好ましくは分岐状または非分岐状で、非置換であり、環状ではない。
【0017】
本明細書で使用される「低級アルキル」なる用語は、例えば、分岐状または非分岐状の、環状または非環状の、飽和または不飽和の(例えば、アルケニルまたはアルキニル)、ヒドロカルビル基を意味し、その環状低級アルキル基は、C5、C6またはC7であり、その非環状低級アルキル基は、好ましくはC1、C2、C3またはC4であり、好ましくはメチル、エチル、プロピル(n−プロピルまたはイソプロピル)、ブチル(n−ブチル、イソブチルまたはターシャリーブチル)から選択される。したがって、本明細書で使用される「低級アルキル」なる用語は、低級アルキル(分岐状または非分岐状)、低級アルケニル(分岐状または非分岐状)、低級アルキニル(分岐状または非分岐状)、シクロ低級アルキル、シクロ低級アルケニル、およびシクロ低級アルキニルを包含することが理解されよう。分岐状または非分岐状で、非置換であり、非環状低級アルキルが好ましい。
【0018】
本明細書で使用される「アリール」なる用語は、例えば、置換または非置換の、炭素環状芳香族基、例えば、フェニルもしくはナフチル、または置換または非置換の、1個以上の、好ましくは1個のヘテロ原子を含有するヘテロ芳香族基、例えば、ピリジル、ピロリル、フラニル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、インドリル、インダゾリル、キノリル、キナゾリル、ビンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、およびベンゾイソチアゾリルを意味する。置換または非置換のフェニルまたはナフチル基が好ましく、フェニル基が、より好ましい。
【0019】
アルキルおよびアリール基は、置換されていても、置換されていなくてもよい。置換されている場合は、一般的には、例えば、1〜3個の置換基、好ましくは1個の置換基が存在する。置換基としては、例えば、以下のものが挙げられる:炭素含有基、例えばアルキル、アリール、アリールアルキル(例えば、置換または非置換のフェニル、置換または非置換のベンジル);ハロゲン原子およびハロゲン含有基、例えばハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル);酸素含有基、例えばアルコール(例えば、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、アリール(ヒドロキシ)アルキル)、エーテル(例えば、アルコキシ、アリールオキシ、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル)、アルデヒド(例えば、カルボキシアルデヒド)、ケトン(例えば、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールカルボニルアルキル)、酸(例えば、カルボキシ、カルボキシアルキル)、酸誘導体、例えばエステル(例えば、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルオキシアルキル)、アミド(例えば、アミノカルボニル、モノまたはジアルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノまたはジアルキルアミノカルボニルアルキル、アリールアミノカルボニル)、カルバマート(例えば、アルコキシカルボニルアミノ、アリーロキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、モノまたはジアルキルアミノカルボニルオキシ、アリールアミノカルボニルオキシ)および尿素(例えば、モノまたはジアルキルアミノカルボニルアミノまたはアリールアミノカルボニルアミノ);窒素含有基、例えばアミン(例えば、アミノ、モノまたはジアルキルアミノ、アミノアルキル、モノまたはジアルキルアミノアルキル)、アジド、ニトリル(例えば、シアノ、シアノアルキル)、ニトロ;硫黄含有基、例えばチオール、チオエーテル、スルホキシドおよびスルホン(例えば、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アリールチオ、アリールスルフィニル、アリールスルホニル、アリールチオアルキル、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホニルアルキル);および1個以上の、好ましくは1個のヘテロ原子を含有するヘテロ環基(例えば、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、テトラヒドロフラニル、ピラニル、ピロニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペリジル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、モルホリニル、チアナフチル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、インドリル、オキシインドリル、イソインドリル、インダゾリル、インドリニル、7−アザインドリル、ベンゾピラニル、クマリニル、イソクマリニル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル、シノリニル、キナゾリニル、ピリドピリジル、ベンゾオキサジニル、キノキサリニル、クロメニル、クロマニル、イソクロマニル、フタラジニルおよびカルボリニル)。
【0020】
低級アルキル基は、置換されていても、置換されていなくてもよく、好ましくは置換されていない。置換されている場合は、一般的には、例えば、1〜3個の置換基、好ましくは1個の置換基が存在する。
【0021】
本明細書で使用される「アルコキシ」なる用語は、例えば、アルキル−O−を意味し、「アルコイル(alkoyl)」は、例えば、アルキル−CO−を意味する。アルコキシ置換基またはアルコキシ含有置換基は、例えば、1以上のアルキル基で置換されていてもよい。
【0022】
本明細書で使用される「ハロゲン」なる用語は、例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素基、好ましくはフッ素、塩素または臭素基、より好ましくはフッ素または塩素基を意味する。
【0023】
本明細書で使用される「薬学的に許容しうる塩」なる用語は、式(I)の化合物の任意の薬学的に許容しうる塩を意味する。塩は、無機および有機酸および塩基を包含する薬学的に許容しうる非毒性の酸および塩基から製造しうる。そのような酸として、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エテンスルホン酸、ジクロロ酢酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、シュウ酸、p−トルエンスルホン酸等が挙げられる。特に好ましいものは、フマル酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、コハク酸、硫酸およびメタンスルホン酸である。許容しうる塩基の塩は、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム)、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム、マグネシウム)およびアルミニウム塩を包含する。
【0024】
詳細には、本発明は、式(I):
【0025】
【化7】

【0026】
(式中、
Xは、OまたはSであり;
1は、水素、ハロゲン、(C1〜C6)アルキルまたはシアノであり;
2、R2’は、各々独立に、Hまたはハロゲンであり;
3は、非置換フェニル、
ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、NH(CH2nCH(CH32、もしくは−O(CH2nOCH3よりなる群から独立に選択される基で置換されているフェニル、
S、NおよびOよりなる群から選択される1〜3個のヘテロ環原子を有し環炭素原子で結合されている5員もしくは6員ヘテロ芳香環である、非置換の飽和、不飽和もしくは部分的に飽和のヘテロシクリル、
(C1〜C6)アルキルで置換されている置換の飽和、不飽和もしくは部分的に飽和のヘテロシクリル、
または置換もしくは非置換5〜10員のカルボキシル環であり;
4は、分岐状もしくは非分岐状(C2〜C6)アルキル、非置換フェニル、
ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、−O(CH)(CH32、−CF3、−O(CH2nCH3、−OCF3、−SCH3、−SO2CH3、−NO2、−(CH2)−アリールおよび−C(O)−O−CH3よりなる群から独立に選択される基で一、二もしくは三置換されているフェニルである置換フェニル、
または置換もしくは非置換5〜10員のカルボキシル環であり;
5は、(C1〜C6)アルキルまたは−(CH)(CH32であり;
nは、0、1、2または3である)
の化合物またはその薬学的に許容しうる塩に関する。
【0027】
式(I)の化合物は、個々に好ましく、その生理学的に許容しうる塩がそれぞれ好ましく、式(I)の化合物が特に好ましい。
【0028】
式(I)の化合物は、1以上の不斉炭素原子を有することができ、したがって、鏡像異性体混合物、立体異性体の混合物、または光学的に純粋な化合物として存在しうる。
【0029】
好ましい式(I)の化合物は、Xが、OまたはSであり;
1が、水素、ハロゲン、(C1〜C6)アルキルまたはシアノであり;
2、R2’が、各々独立に、Hまたはハロゲンであり;
3が、非置換フェニル、
ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、NH(CH2nCH(CH32、もしくは−O(CH2nOCH3よりなる群から独立に選択される基で置換されているフェニル、
S、NおよびOよりなる群から選択される1〜3個のヘテロ環原子を有し環炭素原子で結合されている5員もしくは6員ヘテロ芳香環である、非置換の飽和、不飽和もしくは部分的に飽和のヘテロシクリル、
(C1〜C6)アルキルで置換されている置換の飽和、不飽和もしくは部分的に飽和のヘテロシクリル、
または置換もしくは非置換5〜10員のカルボキシル環であり;
4が、分岐状もしくは非分岐状(C2〜C6)アルキル、非置換フェニル、
ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、−O(CH)(CH32、−CF3、−O(CH2nCH3、−OCF3、−SCH3、−SO2CH3、−NO2、−(CH2)−アリールよりなる群から独立に選択される基で一、二もしくは三置換されているフェニルである置換フェニル、
または置換もしくは非置換5〜10員のカルボキシル環であり;
5が、(C1〜C6)アルキルまたは−(CH)(CH32であり;
nが、0、1、2または3であるものまたはその薬学的に許容しうる塩である。
【0030】
本発明の好ましい実施態様において、R3は、
【0031】
【化8】

【0032】
(式中、Yは、OまたはSである)
である。
【0033】
好ましくは、XはOである。他の好ましい化合物は、XがSであるものである。
【0034】
本発明の好ましい実施態様は、R4が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、−O(CH)(CH32、−CF3、−O(CH2nCH3、−OCF3、−SCH3、−SO2CH3、および−NO2よりなる群から独立に選択される基で一、二もしくは三置換されているフェニルである置換フェニルである、上で定義された化合物に関する。
【0035】
好ましくは、R1はハロゲンである。より好ましくは、R1はフッ素である。また、R2およびR2’が水素であることが、好ましい。
【0036】
他の好ましい上で定義された式(I)の化合物は、R3が、
【0037】
【化9】

【0038】
(式中、Yは、OまたはSである)
であるものである。好ましくは、R3はフェニルである。
【0039】
本発明の他の好ましい実施態様は、R4が、(C1〜C6)アルキル、シクロペンチル、ベンジル、非置換フェニル、またはハロゲン、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、−O(CH)(CH32、−CF3、−OCF3、−SCH3、−SO2CH3、−NO2および−C(O)−O−CH3よりなる群から独立に選択される基で一、二もしくは三置換されているフェニルである、上で定義された式(I)の化合物に関する。好ましくは、R4は、非置換フェニルまたは、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、−O(CH)(CH32、−OCF3、−SCH3、−NO2および−C(O)−O−CH3よりなる群から独立に選択される基で一もしくは二置換されているフェニルである。より好ましくは、R4は、フェニル、4−メトキシフェニル、4−クロロフェニル、3−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−イソプロピルフェニル、2−メチルスルファニルフェニル、2−ニトロフェニル、2−イソプロポキシフェニル、2−エチルフェニル、2−プロポキシフェニル、2−メトキシカルボニルフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2−トリフルオロメトキシフェニル、または2−エトキシフェニルである。
【0040】
さらに好ましい化合物は、R5が−(CH)(CH32であるものである。他の好ましい化合物は、nが、0、1または2であるものである。
【0041】
好ましい上で定義された式(I)の化合物は、
安息香酸N’−[2−(5,4’−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−クロロ−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−メチル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5,2’−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−4’−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(4’−クロロ−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−3’−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5,3’−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5,3’−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−3’−イソプロピル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−メチルスルファニル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−ニトロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−イソプロポキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−エチル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−プロポキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−メトキシカルボニル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’,3’−ジメチル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−エトキシ−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−イソプロピル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−メタンスルホニル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5,2’,4’−トリフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5,4’−ジフルオロ−4’−メチル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−エチル−5−メチル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−エチル−4,5−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−エチル−3,5−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−シアノ−2’−エチル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
4−(2−メトキシ−エトキシ)−安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−エチル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−メチル−2’−トリフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(4,5−ジフルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(3,5−ジフルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸−N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
3−メチル−フラン−2−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
フラン−2−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
フラン−3−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
シクロヘキサンカルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
4−(2−メトキシ−エトキシ)−安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
チオフェン−2−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
テトラヒドロ−チオピラン−4−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
チオフェン−3−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
チオフェン−3−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−エチル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2−シクロペンチル−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2−sec−ブチル−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2−プロピル−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2−ベンジル−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(3’−フルオロ−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’,3’−ジメチル−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(3’−メトキシ−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(4’−フルオロ−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−メトキシ−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−フルオロ−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(4’−メトキシ−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、および
4−(イソブチルアミノ)−安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
よりなる群から選択されるものおよびその薬学的に許容しうる塩である。
【0042】
特に好ましい上で定義された式(I)の化合物は、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−4’−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(4’−クロロ−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−3’−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5,3’−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5,3’−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−3’−イソプロピル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−メチルスルファニル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−ニトロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−イソプロポキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−エチル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−プロポキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−メトキシカルボニル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’,3’−ジメチル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、および
安息香酸N’−[2−(2’−エトキシ−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
よりなる群から選択されるものおよびその薬学的に許容しうる塩である。
【0043】
本発明の好ましい実施態様は、化合物、安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドに関する。
【0044】
本発明の他の好ましい実施態様は、化合物、安息香酸N’−[2−(5,2’−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドに関する。
【0045】
本発明の他の好ましい実施態様は、化合物、安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−メチルスルファニル−ビフェニル−2−イルオキシ)アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドに関する。
【0046】
本発明の他の好ましい実施態様は、化合物、安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−ニトロ−ビフェニル−2−イルオキシ)アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドに関する。
【0047】
本発明の他の好ましい実施態様は、化合物、安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−イソプロポキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドに関する。
【0048】
本発明の他の好ましい実施態様は、化合物、安息香酸N’−[2−(2’−エチル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドに関する。
【0049】
本発明の他の好ましい実施態様は、化合物、安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−プロポキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドに関する。
【0050】
本発明の他の好ましい実施態様は、化合物、安息香酸N’−[2−(2’−メトキシカルボニル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドに関する。
【0051】
本発明の他の好ましい実施態様は、化合物、安息香酸N’−[2−(2’−エトキシ−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドに関する。
【0052】
本発明の他の好ましい実施態様は、化合物、安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−イソプロピル−ビフェニル−2−イルオキシ)アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドに関する。
【0053】
本発明の他の好ましい実施態様は、化合物、安息香酸N’−[2−(2’−エチル−3,5−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドに関する。
【0054】
本発明の他の好ましい実施態様は、化合物、安息香酸N’−[2−(5−メチル−2’−トリフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドに関する。
【0055】
本発明の他の好ましい実施態様は、化合物、安息香酸N’−[2−(4,5−ジフルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドに関する。
【0056】
本発明の他の好ましい実施態様は、化合物、安息香酸N’−[2−(3,5−ジフルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドに関する。
【0057】
本発明の他の好ましい実施態様は、化合物、シクロヘキサンカルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドに関する。
【0058】
本発明の他の好ましい実施態様は、化合物、チオフェン−2−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドに関する。
【0059】
本発明における一般式(I)の化合物は、官能基で誘導体化されて、生体内で親化合物に変換し戻すことができる誘導体とすることができることを理解されたい。
【0060】
本発明の他の実施態様は、上で定義された式(I)の化合物の製造方法であって、式(II):
【0061】
【化10】

【0062】
の化合物を、式(III):
【0063】
【化11】

【0064】
の化合物と反応させることを含む方法(式中、R1、R2、R2’、R3、R4、R5およびXは、上で定義されたとおりである)に関する。
【0065】
本発明は、また、上記の方法により製造される、上で定義された式(I)の化合物に関する。
【0066】
式(I)、(II)および(III)の化合物は、この分野で公知の方法または下記の方法あるいはそれらと類似の方法により製造することができる。別記しない限り、R1、R2、R3、R4、R5およびXは、上記のとおりである。
【0067】
上記のように、本発明の新規な化合物は、肝臓ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ活性を阻害することが見出されている。したがって、本発明の化合物は、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤により調節される疾患の治療および/または予防に、特に、肥満症、II型糖尿病および代謝症候群の治療および/または予防処置用に使用することができる。
【0068】
したがって、本発明は、また、上で定義された化合物および薬学的に許容しうる担体および/または賦形剤を含む医薬組成物に関する。
【0069】
本発明は、同様に、治療活性物質として、特に、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤により調節される疾患の治療および/または予防用の、特に、肥満症、II型糖尿病および代謝症候群の治療および/または予防処置用の治療活性物質として使用するための上記の化合物を包含する。
【0070】
他の好ましい実施態様において、本発明は、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤により調節される疾患の治療および/または予防処置、特に、肥満症、II型糖尿病および代謝症候群の治療および/または予防処置方法であって、上で定義された化合物の治療有効量を人間または動物に投与することを含む方法に関する。好ましいものは、その化合物のその治療有効量が1日当り約10mg〜約1000mgの量である、上で定義された方法である。
【0071】
本発明は、また、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤により調節される疾患の治療および/または予防処置用の、特に、肥満症、II型糖尿病および代謝症候群の治療および/または予防処置用の、上で定義された化合物の使用を包含する。
【0072】
本発明は、また、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤により調節される疾患の治療および/または予防処置用の、特に、肥満症、II型糖尿病および代謝症候群の治療および/または予防処置用の医薬を製造するための、上記の化合物の使用に関する。
【0073】
本発明の化合物は、市販の出発原料から開始して、当業者に公知の一般的な合成技術および手順を利用して製造することができる。そのような化合物を製造するのに適した好ましい反応スキームを以下に概説する。さらなる例示を、下記の特定の実施例に示す。
【0074】
スキーム1に示されているように:
【0075】
【化12】

【0076】
ヒドロキシ置換安息香酸エステルiは、炭酸カリウムの存在下に加熱することにより、2−ブロモエチルメチルエーテルでアルキル化すると、R1’が低級アルキルであるアルコキシ−エーテル置換安息香酸エステルiiを与えることができる。
【0077】
スキーム2に示されているように:
【0078】
【化13】

【0079】
テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オンiiiを、適切な溶媒中でトシルメチルイソシアニドとt−ブチルアルコール中のカリウムt−ブトキシド(6.61g、33.8mmol)で処理すると、ニトリルivを得ることができる。ニトリルivを、低級アルキルアルコール溶液中、塩化水素ガスで処理すると、R1’が低級アルキルであるエステルvを得ることができる。
【0080】
さらに、スキーム3に示されているように:
【0081】
【化14】

【0082】
1’が低級アルキルでありかつR2’がアリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、シクロアルキルまたはシクロへテロアルキルであるエステルviを、適切な溶媒中で加熱しながらヒドラジン一水和物で処理すると、ヒドラジドviiを得ることができる。ヒドラジドviiは、アセトンに溶解し、加熱し、次いで、乾固するまで濃縮することができる。残渣を、加温しながら、トリエチルシランに溶解し、そして処理すると、R2’がアリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、シクロアルキルまたはシクロへテロアルキルであるアルキルヒドラジドviiiを得ることができる。
【0083】
スキーム4に示されているように:
【0084】
【化15】

【0085】
XがOまたはSでありかつR3’がH、ハロゲン、シアノまたは低級アルキルである置換ブロモベンゼンixを、適切な溶媒中で、トリエチルアミンおよびブロモ酢酸t−ブチルで処理することができる。次いで、中間体を、適切な塩酸の溶液で処理すると、R3’がH、ハロゲン、シアノまたは低級アルキルであるxを得ることができる。
【0086】
スキーム5に示されているように:
【0087】
【化16】

【0088】
3’がH、ハロゲン、シアノまたは低級アルキルでありかつR4’がH、低級アルキル、シクロアルキル、アリールアルキルである置換フェノールxiは、適切な溶媒中で、ブロモ酢酸t−ブチルおよび炭酸カリウムでアルキル化することができる。得られた物質を、適切な溶媒中、塩酸で処理すると、アリールオキシ酢酸xiiを得ることができる。
【0089】
スキーム6に示されているように:
【0090】
【化17】

【0091】
3’がH、ハロゲン、シアノまたは低級アルキルである置換ブロモフェノールxiiiを、適切な溶媒中で加熱しながらブロモ酢酸t−ブチルおよび炭酸カリウムでアルキル化すると、t−ブチルエステルxivを得ることができる。標準的なパラジウムで触媒された「クロスカップリング」手順を用いて、xivは、適切な溶媒、典型的には、DME、DMFまたはトルエン中で、触媒量のパラジウム、典型的にはPd[PPh34と共に、塩基、典型的には炭酸ナトリウムの水溶液の存在下に、市販の置換アリールボロン酸と共に加熱すると、R5’がH、ハロゲン、低級アルキル、ニトロ、アルコキシ、チオアルコキシ、ハロアルコキシ、カルボン酸低級アルキルまたはアルキルスルホニルであるxvを得ることができる。
【0092】
スキーム7に示されているように:
【0093】
【化18】

【0094】
スキーム4からのXがOまたはSであり、かつR3’がH、ハロゲン、シアノまたは低級アルキルである置換酢酸xは、R2’がアリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、シクロアルキルまたはシクロへテロアルキルである、スキーム3からのヒドラジドviiiをアシル化するのに使用することができる。当業者が実施している種々の標準的なアミド結合形成条件を使用しうる。典型的には、xおよびviiiを、適切な溶媒中で、塩基、例えばトリエチルアミンならびにPyBroPまたはECDIおよびHOBTで処理すると、アシルヒドラジドxviを得られる。標準的なパラジウムで触媒された「クロスカップリング」手順を用いて、アリールブロミドxviを、適切な溶媒、典型的には、DME、DMFまたはトルエン中で、触媒量のパラジウム、典型的にはPd[PPh34と共に、塩基、典型的には炭酸ナトリウムの水溶液の存在下に、市販の置換アリールボロン酸と共に加熱すると、R5’がH、ハロゲン、低級アルキル、ニトロ、アルコキシ、チオアルコキシ、ハロアルコキシ、カルボン酸低級アルキルまたはアルキルスルホニルであるxviiを得ることができる。
【0095】
さらに、スキーム8に示されているように:
【0096】
【化19】

【0097】
3’がH、ハロゲン、シアノまたは低級アルキルでありかつR4’がH、低級アルキル、シクロアルキル、アリールアルキルである、スキーム5からの置換フェノキシ酢酸xiiは、R2’がアリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、シクロアルキルまたはシクロへテロアルキルである、スキーム3からのヒドラジドviiiをアシル化するのに使用することができる。当業者が実施している種々の標準的なアミド結合形成条件を使用しうる。典型的には、xおよびviiiを、適切な溶媒中で、塩基、例えばトリエチルアミンならびにPyBroPまたはECDIおよびHOBTで処理すると、アシルヒドラジドxviiiを得ることができる。
【0098】
本発明の方法を実施するにあたっては、有効量の本発明の化合物のいずれか一つあるいは本発明の化合物のいずれかの組み合わせまたはその薬学的に許容しうる塩を、この分野で公知の通常の許容しうる方法のいずれかにより、単独でまたは組み合わせて投与される。化合物または組成物は、したがって、経口的に(例えば、口腔)、舌下的に、非経口的に(例えば、筋肉内に、静脈内に、または皮下的に)、経直腸的に(例えば、座薬または洗浄剤)、経皮的に(例えば、皮膚エレクトロポレーション)または吸入により(例えば、エアゾールにより)、錠剤や懸濁剤を含む、固体、液体または気体状の調剤の形態で投与することができる。投与は、連続的療法での単一単位投与形態で、あるいは適宜に、単一投与療法で行うことができる。治療用組成物は、パモ酸等の脂溶性塩と共に、油状乳濁液または分散液の形態で、あるいは皮下または筋肉内投与用の生物分解性持続放出組成物の形態であることもできる。
【0099】
その組成物の製造用の有用な薬学的担体は、固体、液体または気体であることができ;したがって、組成物は、錠剤、丸薬、カプセル剤、座薬、粉末剤、腸溶性コーティングまたは他の保護製剤(例えば、イオン交換樹脂上への結合または液体−タンパク質ビヒクル中への充填)、持続放出製剤、溶液剤、懸濁剤、エリキシル剤、エアゾール剤等の形態をとることができる。担体は、石油、動物、植物または合成起源のもの、例えば、ピーナッツ油、大豆油、鉱油、ゴマ油等を包含する種々の油から選択することができる。水、食塩水、水性デキストロース、およびグリコールが好ましい液体担体、特に(血液と等張性である場合)注射溶液用のものである。例えば、静脈内投与用の製剤は、活性成分の殺菌水溶液を含み、これは固体の有効成分を水に溶解して水溶液を製造し、溶液を殺菌することにより調製される。好適な薬学的賦形剤として、澱粉、セルロース、タルク、グルコース、ラクトース、タルク、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、白墨、シリカ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、塩化ナトリウム、乾燥スキムミルク、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノール等が挙げられる。組成物には、慣用の薬学的添加物、例えば、保存料、安定剤、湿潤剤または乳化剤、浸透圧を調節するための塩、緩衝剤等が加えられる。好適な薬学的な担体およびそれらの製剤は、E. W. MartinによるRemington's Pharmaceutical Scienceに記載されている。そのような組成物は、いずれにしても、受容者に適切に投与するための適切な投与形態を製造するように、好適な担体と一緒に、有効量の活性化合物を含む。
【0100】
本発明の化合物の用量は、例えば、投与方法、対象者の年齢および体重、ならびに処置すべき対象者の病状のようないくつかの因子に依存し、最終的には、従事する医師または獣医により決定されよう。従事する医師または獣医により決定される活性化合物のそのような量は、本明細書および特許請求の範囲中で、「有効量」と称される。例えば、本発明の化合物の用量は、典型的には、約10〜約1000mg/日の範囲である。
【0101】
本発明は、ここに、以下の実施例でさらに説明されるが、それは単に例証するものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
【0102】
実施例
一般方法:融点は、Thomas−Hoover装置で測定し、未補正である。旋光をPerkin−Elmerモデル241偏光計で測定した。1H−NMRスペクトルを、VarianXL−200、Mercury−300またはUnityplus400MHz分光計で、テトラメチルシラン(TMS)を内部標準として用いて記録した。電子衝撃(El、70ev)及び高速原子衝撃(FAB)質量分析をVGAutospecまたはVG70E−HF質量分析計で測定した。カラムクロマトグラフィーに使用するシリカゲルは、フラッシュクロマトグラフィー用のMallinkrodt SiliCar 230〜400メッシュシリカゲルである;流れを助けるために、カラムの頭部を0〜5psiの窒素のもとで作用させた。薄層クロマトグラムを、E.Merck(E.Merck#1.05719)により供給されたシリカゲルでコーティングしたガラス薄層プレート上で行い、ビューボックス内で254nmUV光下で見るか、Iの蒸気に曝露するか、あるいは水性エタノール中でリンモリブデン酸(PMA)をスプレーするか、またはClに曝露した後にE. Von Arx, M. Faupel and M Brugger, J. Chromatography, 1976, 220, 224-228に従って調製した4,4’−テトラメチルジアミノジフェニルメタン試薬をスプレーして、視覚化した。
【0103】
逆相高圧液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)を、Rainin HPLCを使用し、41.4×300mm、8uM、Dynamax(商標)C−18カラムを流量49ml/分で用い、アセトニトリル:水(各々0.75%TFAを含有)勾配、典型的には5〜95%アセトニトリルを用いて、35〜40分間かけて行った。HPLCの状態は、典型的にはフォーマット(5-95-35-214)に記載されている;ここには、214nMの波長の紫外線検出器で流出物を観測しながら、水中5%〜95%アセトニトリルの線形勾配に35分間付すことが記載されている。
【0104】
メチレンクロリド(ジクロロメタン)、2−プロパノール、DMF、THF、トルエン、ヘキサン、エーテル及びメタノールは、FisherまたはBaker試薬級であり、記載のない限り更に精製しないで使用し、アセトニトリルはFisherまたはBakerHPLC級であり、そのまま使用した。
【0105】
本明細書で使用される定義:
DGATはジアシルグリセロール:アシルCoA O−アシルトランスフェラーゼであり、
THFはテトラヒドロフランであり、
DMFはN,N−ジメチルホルムアミドであり、
DMAはN,N−ジメチルアセトアミドであり、
DMSOはジメチルスルホキシドであり、
DCMはジクロロメタンであり、
DMEはジメトキシエタンであり、
MeOHはメタノールであり、
EtOHはエタノールであり、
NaOHは水酸化ナトリウムであり、
TFAは1,1,1−トリフルオロ酢酸であり、
HOBTは1−ヒドロキシベンゾトリアゾールであり、
PyBroPはブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファートであり、
EDCIはl−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩であり、
DIPEAはジイソプロピルエチルアミンであり、
ブラインは飽和塩化ナトリウム水溶液であり、
DAGは1,2−ジオレオイル−sn−グリセロールであり、
TLCは薄層クロマトグラフィーであり、
RP HPLCは逆相高速液体クロマトグラフィーであり、
APCI−MSは大気圧化学イオン化質量分析であり、
ES−MSはエレクトロスプレー質量分析であり、
RTは室温または周囲温度である。
【0106】
Biotageカラムのシリカゲルクロマトグラフィーは、Dyax社のBiotage部門により供給された、包装済みの40g(40sカラム)、90g(40mカラム)または800g(75mカラム)のフラッシュクロマトグラフィーシステムの使用を意味する。溶離は、ヘキサン−酢酸エチル混合物で10〜15psi窒素圧下で行われる。
【0107】
パートI:好ましい中間体
安息香酸N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0108】
【化20】

【0109】
ヘキサン(200ml)中のベンゾイルヒドラジン(10g、73.45mmol)の溶液をアセトン(54mL、734.5mmol)で処理し、一晩還流した。沈殿物を吸引濾過により回収して白色の固体を得て、それをTFA(200ml)及びトリエチルシラン(24mL、149.24mmol)で60℃で一晩処理した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をDCMと1N NaOHに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、生成物を白色の固体として得た(9.31g、71%)。
【0110】
テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0111】
【化21】

【0112】
MeOH(3ml)中のテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボン酸メチル(250mg、1.73mmol)及びヒドラジン一水和物(1.8ml、34.68mmol)の溶液を、マイクロ波オーブン中にて120℃まで20分間加熱した。混合物を濃縮乾固し、残渣をヘキサンで粉砕した。得られたヒドラジド1を吸引濾過により回収し、空気乾燥した(235mg)。この物質をアセトン(3ml)に溶解し、60℃まで20分間加熱した。溶液を濃縮乾固した。残渣をTFA(10ml)に溶解し、トリエチルシラン(0.65ml、4.10mmol)で60℃で一晩処理した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を飽和重炭酸ナトリウムと酢酸エチルに分配した。水層をブラインで飽和し、DCMで抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、生成物を白色の固体として得た(198mg、53%)。
【0113】
シクロヘキサンカルボン酸N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0114】
【化22】

【0115】
MeOH(100ml)中のメチル−シクロヘキサンカルボキシラート(20g、140.65mmol)及びヒドラジン一水和物(35ml、703.25mmol)の溶液を、一晩還流した。混合物を濃縮乾固し、残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した(14.35g、75%)。得られたヒドラジド1の一部(2.6g、18.28mmol)をアセトン(100ml)に溶解し、溶液を一晩還流した。溶液を濃縮乾固した。残渣をTFA(30ml)に溶解し、トリエチルシラン(5.83ml、36.56mmol)で60℃で一晩処理した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を1N NaOHとDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、生成物を白色の固体として得た(2.0g、61%)。
【0116】
チオフェン−2−カルボン酸N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0117】
【化23】

【0118】
EtOH(10ml)中のエチル−2−チオフェンカルボキシラート(2g、12.8mmol)及びヒドラジン一水和物(6.2ml、128mmol)の溶液を、一晩還流した。混合物を濃縮乾固して、中間体1を白色の固体として得た(1.81g)。この物質の一部(500mg)をアセトン(5ml)に溶解し、溶液を50℃で一晩加熱した。溶液を濃縮乾固した。残渣をTFA(5ml)に溶解し、トリエチルシラン(1.1ml、6.74mmol)で60℃で一晩処理した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を飽和重炭酸水溶液とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、生成物を白色の固体として得た(516mg、80%)。
【0119】
フラン−2−カルボン酸N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0120】
【化24】

【0121】
EtOH(10ml)中のエチル−2−フロアート(2g、14.3mmol)及びヒドラジン一水和物(6.9ml、143mmol)の溶液を、一晩還流した。混合物を濃縮乾固して、中間体1を得た(1.65g)。この物質の一部(500mg)をアセトン(5ml)に溶解し、溶液を50℃で一晩加熱した。溶液を濃縮乾固した。残渣をTFA(5ml)に溶解し、トリエチルシラン(1.30ml、8.18mmol)で60℃で一晩処理した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を飽和重炭酸水溶液とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、生成物を白色の固体として得た(511mg、74%)。
【0122】
チオフェン−3−カルボン酸N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0123】
【化25】

【0124】
EtOH(10ml)中のエチル−3−チオフェンカルボキシラート(2g、12.8mmol)及びヒドラジン一水和物(6.2ml、128mmol)の溶液を、一晩還流した。混合物を濃縮乾固して、中間体1を得た(1.86g、100%)。この物質の一部(500mg)をアセトン(5ml)に溶解し、溶液を60℃で一晩加熱した。溶液を濃縮乾固した。残渣をTFA(5ml)に溶解し、トリエチルシラン(1.16ml、7.24mmol)で60℃で一晩処理した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を飽和重炭酸水溶液とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、生成物を白色の固体として得た(484mg、75%)。
【0125】
フラン−3−カルボン酸N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0126】
【化26】

【0127】
EtOH(10ml)中のエチル−3−フロアート(2g、14.3mmol)及びヒドラジン一水和物(6.9ml、143mmol)の溶液を、一晩還流した。混合物を濃縮乾固して、中間体1を得た(1.52g)。この物質の一部(500mg)をアセトン(5ml)に溶解し、溶液を60℃で一晩加熱した。溶液を濃縮乾固した。残渣をTFA(5ml)に溶解し、トリエチルシラン(1.25ml、7.82mmol)で60℃で一晩処理した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を飽和重炭酸水溶液とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、生成物を固体として得た(406mg、62%)。
【0128】
3−メチル−フラン−2−カルボン酸N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0129】
【化27】

【0130】
MeOH(3ml)中のメチル−3−メチル−2−フロアート(250mg、1.78mmol)及びヒドラジン一水和物(1.8ml、34.68mmol)の溶液を、マイクロ波オーブン中にて120℃で20分間加熱した。混合物を濃縮乾固し、残渣をヘキサンで粉砕した。得られたヒドラジド1を吸引濾過により回収し、空気乾燥した(242mg)。この物質を、アセトン(3ml)に溶解し、室温で一晩撹拌した。溶液を濃縮乾固した。残渣をTFA(3ml)に溶解し、トリエチルシラン(0.58ml、3.6mmol)で室温で一晩処理した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を飽和重炭酸ナトリウムとDCMに分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、生成物を油状物として得た(268mg、82%)。
【0131】
4−(2−メトキシ−エトキシ)−安息香酸−N’−イソプロピルヒドラジドの調製
【0132】
【化28】

【0133】
p−ヒドロキシ安息香酸メチル(1.0g、6.57mmol)、炭酸カリウム(9.08g、65.72mmol)及び2−ブロモエチルメチルエーテル(6.17ml、65.72mmol)のDMF(20ml)溶液を、マイクロ波オーブン中にて150℃まで20分間加熱した。反応混合物をセライトを通して濾過し、1N NaOHと酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、中間体1を淡黄色の油状物として得た(1.28g、93%)。MeOH(8ml)中のエステル1(1.0g、4.76mmol)及びヒドラジン一水和物(4.61ml、95.12mmol)の溶液を、マイクロ波オーブン中にて160℃まで20分間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、ヒドラジド2を黄色の固体として得た(790mg、79%)。アセトン(4ml)中のヒドラジド2(200mg、0.95mmol)の溶液を、一晩還流した。反応混合物を減圧下で濃縮して、中間体3を褐色の油状物として得た(240mg、100%)。次に化合物3(240mg、0.95mmol)をTFA(5ml)中のEtSiH(0.35ml、2.1mmol)で60℃で一晩処理した。反応混合物を濃縮し、残渣をDCMと1N NaOHに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、生成物を油状物として得た(170mg、62%)。
【0134】
2−(2−メトキシ−エトキシ)−安息香酸−N’−イソプロピルヒドラジドの調製
【0135】
【化29】

【0136】
o−ヒドロキシ安息香酸メチル(1.0g、6.57mmol)、炭酸カリウム(9.08g、65.72mmol)及び2−ブロモエチルメチルエーテル(6.17ml、65.72mmol)のDMF(20ml)溶液を、マイクロ波オーブン中にて150℃で20分間加熱した。反応混合物をセライトを通して濾過し、1N NaOHと酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、中間体1を褐色の油状物として得た(807mg、58%)。MeOH(8ml)中のエステル1(0.8g、3.8mmol)及びヒドラジン一水和物(4.0ml、76.0mmol)の溶液を、マイクロ波オーブン中にて160℃まで20分間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、ヒドラジド2を油状物として得た(840mg、88%)。アセトン(10ml)中のヒドラジド2(840mg、3.99mmol)の溶液を、一晩還流した。反応混合物を減圧下で濃縮して、中間体3を褐色の油状物として得た(1.1g、100%)。次にこの粗物質を、TFA(25ml)中のEtSiH(1.5ml、9.25mmol)で60℃で一晩処理した。反応混合物を濃縮し、残渣をDCMと1N NaOHに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、生成物を油状物として得た(460mg、40%)。
【0137】
テトラヒドロ−チオピラン−4−カルボン酸N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0138】
【化30】

【0139】
DME(125ml)中のテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−オン(3.57g、30.7mmol)及びトシルメチルイソシアニド(6.61g、33.8mmol)の冷(氷水浴)溶液を、t−ブチルアルコール(100ml)中のカリウムt−ブトキシド(6.93g、61.8mmol)の懸濁液で処理した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、次にエーテル(250ml)で希釈した。混合物を水及びブラインで順次洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を高真空下で短経路蒸留により精製して、ニトリル1を無色の油状物として得た(1.98g、50.7%)。エタノール(15ml)中のニトリル1(1.0g、7.9mmol)の溶液を、氷浴中で冷却した。塩化水素ガスを飽和するまで溶液に泡立て入れた。次に反応混合物を室温で2時間撹拌した。水(5ml)を加え、撹拌を室温で2.5時間、60℃で4時間、最後に室温で12時間続けた。反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルに分配した。有機層を水及びブラインで順次洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、エステル2を得た(539mg、40%)。MeOH(1ml)中のエステル2(539mg、3.1mmol)及びヒドラジン一水和物(3ml、61.9mmol)の溶液を、マイクロ波オーブン中にて160℃で10分間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、ヒドラジド3を得た(481mg、97%)。アセトン(2ml)中の3(481mg、3mmol)の溶液を、マイクロ波オーブン中にて120℃で20分間加熱した。アセトンを減圧下で除去し、残渣をTFA(8ml)に溶解し、トリエチルシラン(0.874ml、5.47mmol)で60℃で18時間処理した。反応混合物を濃縮し、残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、目的生成物を得た(302mg、55%)。
【0140】
4−ニトロ−安息香酸N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0141】
【化31】

【0142】
ヘキサン(50ml)中の4−ニトロベンゾイルヒドラジン(2.5g、13.8mmol)の溶液を、アセトン(20.3mL、276mmol)で処理し、一晩還流した。反応混合物を冷却し、沈殿物を吸引濾過により回収し、ヘキサンで洗浄し、減圧下で乾燥して、白色の固体2.9g(13.12mmol、95%)を得た。この物質を、TFA(19.5ml)及びトリエチルシラン(4.19mL、26.24mmol)で50〜55℃で2時間、次に室温で一晩処理した。反応混合物を1N HCl 250mlで希釈し、ヘキサン(2×100ml)で抽出した。水層を氷浴中で冷却し、pHをNaOHペレットを加えて12.5に調整した。この混合物を酢酸エチル(3×250ml)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を5%酢酸エチル/ヘキサンに溶解し、シリカゲルプラグを通して注いだ。シリカゲルを35%酢酸エチル/ヘキサンで溶離し、濾液を蒸発して、生成物を白色の固体として得た(3g、100%)。
【0143】
(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−酢酸−t−ブチルエステルの調製
【0144】
【化32】

【0145】
DMF(60ml)中の2−ブロモ−4−フルオロフェノール(2.15g、11.25mmol)の溶液を、炭酸カリウム(7.77g、96.25mmol)及びt−ブチルブロモアセタート(1.99ml、13.5mmol)で60℃で12時間処理した。反応混合物をセライトを通して濾過し、水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、5%〜10%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を無色の油状物として得た(2.86g、83%)。
【0146】
(2’−エチル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−酢酸の調製
【0147】
【化33】

【0148】
DME(16ml)/2M NaCO(11.46ml、22.93mmol)中の(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−酢酸−t−ブチルエステル(2.00g、6.55mmol)の溶液を、2−エチルフェニルボロン酸(1.96g、13.10mmol)及びPd[PPh(757mg、0.655mmol)でマイクロ波オーブン中にて150℃で10分間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、5〜20%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、1.25gの無色の油状物(t−ブチルエステル)を得た。この物質を、溶解し、4N HCl/ジオキサン(10ml)に溶解し、室温で一晩撹拌した。減圧下で濃縮して、生成物を無色の油状物として得た(1.08g、60%)。
【0149】
(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−酢酸の調製
【0150】
【化34】

【0151】
DME(60ml)/2M NaCO(29.25ml、58.50mmol)中の(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−酢酸−t−ブチルエステル(5.1g、16.71mmol)の溶液を、2−トリフルオロメトキシフェニルボロン酸(5.16g、25.08mmol)及びPd[PPh(3.87g、3.33mmol)でマイクロ波オーブン中にて150℃で15分間処理した。反応混合物を1N HClと酢酸エチルに分配した。有機層を1N NaOH及びブラインで順次洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、8〜10%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、4.65gの無色の油状物(t−ブチルエステル)を得た。この物質を、4N HCl/ジオキサン(40ml)に溶解し、60℃で2時間、次に室温で一晩撹拌した。減圧下で濃縮して、生成物を無色の油状物として得た(4.17g、24%)。
【0152】
(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−酢酸の調製
【0153】
【化35】

【0154】
DMF(130ml)中の2−ブロモ−4−フルオロフェノール(5.00g、26.18mmol)の溶液を、炭酸カリウム(18.45g、130.9mmol)及びt−ブチルブロモアセタート(4.64ml、31.41mmol)で60℃で12時間処理した。反応混合物をセライトを通して濾過し、水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、5%〜10%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、(t−ブチルエステル)を得た。この生成物をジオキサン中の4N HCl(25ml)で室温で12時間処理した。反応混合物を濃縮し、ヘキサンで粉砕し、吸引下で濾過して、生成物を白色の固体として得た(4.78g、74%)。
【0155】
(2−ブロモ−フェニルスルファニル)−酢酸の調製
【0156】
【化36】

【0157】
THF(20ml)中の2−ブロモ−ベンゼンチオール(2.0g、10.6mmol)の溶液を、トリエチルアミン(3.54ml、25.4mmol)及びt−ブチルブロモアセタート(1.64ml、11.1mmol)で室温で2時間処理した。反応混合物をセライトを通して濾過し、水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、t−ブチルエステルを得た。この物質を、ジオキサン(20ml)中の4N HClで室温で18時間処理した。反応混合物を濃縮し、残渣を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、生成物を白色の固体として得た(2.65g、100%)。
【0158】
(2−シクロペンチル−フェノキシ)−酢酸の調製
【0159】
【化37】

【0160】
DMF(30ml)中の2−シクロペンチルフェノール(1.00g、6.164mmol)及びt−ブチルブロモアセタート(1.09ml、7.39mmol)の混合物を、炭酸カリウム(4.25g、30.82mmol)で処理し、60℃で5時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、10〜20%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、t−ブチルエステルを白色の固体として得た。この物質を、ジオキサン中の4N HCl(10ml)で室温で72時間処理した。反応混合物を濃縮し、固体残渣をヘキサンで粉砕し、次に濾過により回収した(1.26g、93%)。
【0161】
(2−sec−ブチル−フェノキシ)−酢酸の調製
【0162】
【化38】

【0163】
DMF(35ml)中の2−sec−ブチル−フェノール(1.00g、6.66mmol)及びt−ブチルブロモアセタート(1.18ml、7.98mmol)の混合物を、炭酸カリウム(4.60g、33.28mmol)で処理し、60℃で5時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、10〜20%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、t−ブチルエステルを白色の固体として得た。この物質を、ジオキサン中の4N HCl(25ml)で室温で12時間処理した。反応混合物を濃縮し、固体残渣をヘキサンで粉砕し、次に濾過により回収した(1.46g、100%)。
【0164】
(2−プロピル−フェノキシ)−酢酸の調製
【0165】
【化39】

【0166】
DMF(35ml)中の2−プロピル−フェノール(1.00g、9.89mmol)及びt−ブチルブロモアセタート(1.5ml、10.1mmol)の混合物を、炭酸カリウム(5.07g、36.7mmol)で処理し、60℃で5時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、10〜20%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、t−ブチルエステルを白色の固体として得た。この物質を、ジオキサン中の4N HCl(25ml)で室温で72時間処理した。反応混合物を濃縮し、固体残渣をヘキサンで粉砕し、次に濾過により回収した(1.63g、85%)。
【0167】
(2−ベンジル−フェノキシ)−酢酸の調製
【0168】
【化40】

【0169】
DMF(30ml)中の2−ベンジル−フェノール(1.00g、5.43mmol)及びt−ブチルブロモアセタート(0.962ml、6.52mmol)の混合物を、炭酸カリウム(3.75g、27.15mmol)で処理し、60℃で5時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、5〜10%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、t−ブチルエステルを白色の固体として得た。この物質を、ジオキサン中の4N HCl(25ml)で室温で12時間処理した。反応混合物を濃縮し、固体残渣をヘキサンで粉砕し、次に濾過により回収した(1.15g、97%)。
【0170】
安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0171】
【化41】

【0172】
DMF(20mL)中の(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−酢酸(2.00g、8.03mmol)及び安息香酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(1.72g、9.63mmol)の溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(3.5mL、20.07mmol)及びブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBroP、5.62g、12.04mmol)で室温で一晩処理した。反応混合物を1N HClと酢酸エチルに分配した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム及びブラインで順次洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜30%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の結晶質固体として得た(2.29g、70%)。
【0173】
安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−フェニルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0174】
【化42】

【0175】
DMF(10mL)中の(2−ブロモ−フェニルスルファニル)−酢酸(694mg、2.81mmol)及び安息香酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(500mg、2.81mmol)の溶液を、トリエチルアミン(1.17ml、8.43mmol)、HOBT(455mg、3.37mmol)及びEDCI(645mg、3.37mmol)で室温で一晩処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層を1N HCl、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及びブラインで順次洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。酢酸エチルから結晶化して純粋な生成物を得た(611mg、54%)。
【0176】
シクロヘキサンカルボン酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0177】
【化43】

【0178】
DMF(10ml)中の(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−酢酸(249mg、1.0mmol)及びシクロヘキサンカルボン酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(221mg、1.2mmol)の溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(0.44mL、2.5mmol)及びブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBroP、700mg、1.5mmol)で室温で一晩処理した。反応混合物を1N HClと酢酸エチルに分配した。有機層を飽和1N NaOH及びブラインで順次洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(310mg、75%)。
【0179】
4−(2−メトキシ−エトキシ)−安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0180】
【化44】

【0181】
DMF(5ml)中の(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−酢酸(164mg、0.66mmol)及び4−(2−メトキシ−エトキシ)−安息香酸−N’−イソプロピルヒドラジド(200mg、0.79mmol)の溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(0.29mL、1.65mmol)及びPyBroP(462mg、0.99mmol)で室温で一晩処理した。反応混合物を1N HClと酢酸エチルに分配した。有機層を水及びブラインで順次洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、45〜60%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を固体として得た(202mg、63%)。
【0182】
チオフェン−2−カルボン酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0183】
【化45】

【0184】
DMF(5ml)中の(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−酢酸(220mg、0.91mmol)及びチオフェン−2−カルボン酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(200mg、1.09mmol)の溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(0.40mL、2.28mmol)及びPyBroP(636mg、1.37mmol)で室温で一晩処理した。反応混合物を1N HClと酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、10〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を固体として得た(263mg、70%)。
【0185】
チオフェン−3−カルボン酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0186】
【化46】

【0187】
DMF(5ml)中の(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−酢酸(226mg、0.91mmol)及びチオフェン−3−カルボン酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(200mg、1.09mmol)の溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(0.40mL、2.28mmol)及びPyBroP(636mg、1.37mmol)で室温で一晩処理した。反応混合物を1N HClと酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を固体として得た(251mg、66%)。
【0188】
テトラヒドロ−チオピラン−4−カルボン酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0189】
【化47】

【0190】
DMF(6ml)中のテトラヒドロ−チオピラン−4−カルボン酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(300mg、1.48mmol)及び(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−酢酸(369mg、1.48mmol)の溶液を、室温でHOBT(240mg、1.78mmol)、EDCI(341mg、1.78mmol)及びトリエチルアミン(0.620ml、4.45mmol)で処理した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次に1N HCl溶液と酢酸エチルに分配した。有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をRP HPLCにより精製して、生成物を固体として得た(116mg、18.1%)。
【0191】
(2−ブロモ−4−メチル−フェノキシ)−酢酸の調製
【0192】
【化48】

【0193】
DMF(25mL)中の3−ブロモ−4−メチルフェノール(1.00g、5.35mmol)の溶液を、炭酸カリウム(3.69g、23.9mmol)及びt−ブチルブロモアセタート(0.95ml、5.74mmol)で60℃で12時間処理した。反応混合物をセライトを通して濾過し、水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、5〜10%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、白色の固体(t−ブチル−エステル)を得た。この生成物をジオキサン中の4N HCl(10ml)で室温で12時間処理した。反応混合物を濃縮し、ヘキサンで粉砕し、吸引下で濾過して、生成物を白色の固体として得た(0.88g、3.34mmol、63%)。
【0194】
安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−メチル−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0195】
【化49】

【0196】
DMF(20mL)中の(2−ブロモ−4−メチル−フェノキシ)−酢酸(879mg、3.34mmol)及び安息香酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(714mg、4.00mmol)の溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(1.45ml、8.35mmol)及びPyBroP(2.33g、5.01mmol)で室温で一晩処理した。反応混合物を1N HClと酢酸エチルに分配した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム及びブラインで順次洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜30%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(463mg、34%)。
【0197】
(2−ブロモ−4,5−ジフルオロ−フェノキシ)−酢酸の調製
【0198】
【化50】

【0199】
DMF(25mL)中の2−ブロモ−4,5−ジフルオロフェノール(1.00g、4.78mmol)の溶液を、炭酸カリウム(3.3g、23.9mmol)及びt−ブチルブロモアセタート(0.85ml、5.736mmol)で60℃で12時間処理した。反応混合物をセライトを通して濾過し、水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、5〜10%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、白色の固体(t−ブチル−エステル)を得た。この生成物をジオキサン中の4N HCl(10ml)で室温で12時間処理した。反応混合物を濃縮し、ヘキサンで粉砕し、吸引下で濾過して、生成物を白色の固体として得た(985mg、72%)。
【0200】
安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4,5−ジフルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0201】
【化51】

【0202】
DMF(20mL)中の(2−ブロモ−4,5−ジフルオロ−フェノキシ)−酢酸(985mg、3.68mmol)及び安息香酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(787mg、4.416mmol)の溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(1.6mL、9.2mmol)及びPyBroP(2.57g、5.52mmol)で室温で一晩処理した。反応混合物を1N HClと酢酸エチルに分配した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム及びブラインで順次洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜30%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(832mg、34%)。
【0203】
(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェノキシ)−酢酸の調製
【0204】
【化52】

【0205】
DMF(25ml)中の2−ブロモ−4,6−ジフルオロフェノール(1.00g、4.78mmol)の溶液を、炭酸カリウム(3.3g、23.9mmol)及びt−ブチルブロモアセタート(0.85ml、5.74mmol)で60℃で12時間処理した。反応混合物をセライトを通して濾過し、水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、5〜10%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、白色の固体(t−ブチルエステル)を得た。この生成物をジオキサン中の4N HCl(10ml)で室温で12時間処理した。反応混合物を濃縮し、ヘキサンで粉砕し、吸引下で濾過して、白色の固体を得た(0.92g、72%)。
【0206】
安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0207】
【化53】

【0208】
DMF(20ml)中の(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェノキシ)−酢酸(0.92g、3.45mmol)及び安息香酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(738mg、4.14mmol)の溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(1.5ml、8.625mmol)及びPyBroP(2.41g、5.175mmol)で室温で一晩処理した。反応混合物を1N HClと酢酸エチルに分配した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム及びブラインで順次洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜30%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(478mg、1.12mmol、32%)。
【0209】
(2−ブロモ−4−シアノ−フェノキシ)−酢酸の調製
【0210】
【化54】

【0211】
DMF(25ml)中の3−ブロモ−4−ヒドロキシベンゾニトリル(1.00g、5.05mmol)の溶液を、炭酸カリウム(3.48g、25.25mmol)及びt−ブチルブロモアセタート(0.895ml、6.06mmol)で60℃で12時間処理した。反応混合物をセライトを通して濾過し、水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、5〜10%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、白色の固体(t−ブチルエステル)を得た。生成物をジオキサン中の4N HCl(25ml)で室温で12時間処理した。反応混合物を濃縮し、ヘキサンで粉砕し、吸引下で濾過して、白色の固体を得た(1.1g、70%)。
【0212】
安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−シアノ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0213】
【化55】

【0214】
DMF(20ml)中の(2−ブロモ−4−シアノ−フェノキシ)−酢酸(910mg、3.5mmol)及び安息香酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(749mg、4.2mmol)の溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(1.52mL、8.75mmol)及びPyBroP(2.45g、5.25mmol)で室温で一晩処理した。反応混合物を1N HClと酢酸エチルに分配した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜30%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(410mg、0.9849mmol、28%)。
【0215】
パートII:好ましい化合物の調製
実施例1
安息香酸N’−[2−(5,4’−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0216】
【化56】

【0217】
DME(3ml)/2M NaCO(215uL、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、4−フルオロベンゼンボロン酸(26mg、0.183mmol)及びPd[PPh(28mg、0.0244mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物をベージュ色の固体として得た(42mg、81%)。LC−MS m/e 425.28(M+H
【0218】
実施例2
安息香酸N’−[2−(2’−クロロ−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0219】
【化57】

【0220】
DME(3ml)/2M NaCO(256uL、0.513mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(60mg、0.147mmol)の溶液を、3−クロロフェニルボロン酸(34mg、0.219mmol)及びPd[PPh(34mg、0.029mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の結晶質固体として得た(52mg、80%)。LC−MS m/e 441.24(M+H
【0221】
実施例3
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−メチル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0222】
【化58】

【0223】
DME(3ml)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、2−トリルボロン酸(25mg、0.183mmol)及びPd[PPh(28mg、0.024mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物をベージュ色の固体として得た(23mg、44%)。LC−MS m/e 421.31(M+H
【0224】
実施例4
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製:
【0225】
【化59】

【0226】
DME(3ml)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、2−メトキシフェニルボロン酸(28mg、0.183mmol)及びPd[PPh(28mg、0.024mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物をベージュ色の固体として得た(39mg、73%)。LC−MS m/e 437.29(M+H
【0227】
実施例5
安息香酸N’−[2−(5,2’−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製:
【0228】
【化60】

【0229】
DME(3mL)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、2−フルオロフェニルボロン酸(26mg、0.183mmol)及びPd[PPh(28mg、0.0244mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物をベージュ色の固体として得た(30mg、58%)。LC−MS m/e 425.28(M+H
【0230】
実施例6
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−4’−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0231】
【化61】

【0232】
DME(3mL)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、4−メトキシフェニルボロン酸(28mg、0.183mmol)及びPd[PPh(28mg、0.0244mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物をベージュ色の固体として得た(47mg、88%)。LC−MS m/e 437.31(M+H
【0233】
実施例7
安息香酸N’−[2−(4’−クロロ−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0234】
【化62】

【0235】
DME(3ml)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、4−クロロフェニルボロン酸(29mg、0.183mmol)及びPd[PPh(28mg、0.0244mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物をベージュ色の固体として得た(15mg、0.034mmol、27%)。LC−MS m/e 441.25(M+H
【0236】
実施例8
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−3’−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0237】
【化63】

【0238】
DME(3ml)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、3−メトキシフェニルボロン酸(28mg、0.183mmol)及びPd[PPh(28mg、0.0244mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物をベージュ色の固体として得た(44mg、83%)。MS m/e 437.29(M+H
【0239】
実施例9
安息香酸N’−[2−(5,3’−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製:
【0240】
【化64】

【0241】
DME(3ml)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、3−フルオロベンゼンボロン酸(26mg、0.183mmol)及びPd[PPh(28mg、0.0244mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(35mg、68%)。LC−MS m/e 425.28(M+H
【0242】
実施例10
安息香酸N’−[2−(5,3’−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0243】
【化65】

【0244】
DME(3ml)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、3−クロロベンゼンボロン酸(29mg、0.183mmol)及びPd[PPh(28mg、0.0244mmol)で90℃で一晩処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(45mg、84%)。LC−MS m/e 441.24(M+H
【0245】
実施例11
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0246】
【化66】

【0247】
DME(3ml)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、フェニルボロン酸(22mg、0.183mmol)及びPd[PPh(28mg、0.0244mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(44mg、89%)。MS m/e 407.22(M+H
【0248】
実施例12
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−3’−イソプロピル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0249】
【化67】

【0250】
DME(3ml)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、3−イソプロピルベンジルボロン酸(30mg、0.183mmol)及びPd[PPh(28mg、0.0244mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た。(34mg、62%)。MS m/e 449.30(M+H
【0251】
実施例13
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−メチルスルファニル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0252】
【化68】

【0253】
DME(3ml)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、2−メチルチオフェニルボロン酸(31mg、0.183mmol)及びPd[PPh(28mg、0.0244mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(36mg、0.0795mmol、65%)。MS m/e 453.19(M+H
【0254】
実施例14
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−ニトロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0255】
【化69】

【0256】
DME(3ml)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、2−ニトロフェニルボロン酸(31mg、0.183mmol)及びPd[PPh(28mg、0.0244mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を、最初に30%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムで、次にRP HPLCで精製して、生成物を白色の固体として得た(12mg、21%)。MS m/e 452.18(M+H
【0257】
実施例15
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−イソプロポキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0258】
【化70】

【0259】
DME(3ml)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、2−イソプロポキシフェニルボロン酸(32mg、0.183mmol)及びPd[PPh(27mg、0.0244mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を、最初に30%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムで、次にRP HPLCで精製して、生成物を白色の固体として得た(22mg、38%)。MS m/e 465.27(M+H
【0260】
実施例16
安息香酸N’−[2−(2’−エチル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0261】
【化71】

【0262】
DME(3ml)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、2−エチルフェニルボロン酸(27mg、0.183mmol)及びPd[PPh(27mg、0.024mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜30%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を得た(19mg、36%)。MS m/e 435.44(M+H
【0263】
実施例17
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−プロポキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0264】
【化72】

【0265】
DME(3ml)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、2−プロポキシフェニルボロン酸(33mg、0.183mmol)及びPd[PPh(27mg、0.0244mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を、最初に20〜30%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで、次にRP HPLCで精製して、生成物を白色の固体として得た(42mg、74%)。MS m/e 407.23(M+H
【0266】
実施例18
安息香酸N’−[2−(2’−メトキシカルボニル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0267】
【化73】

【0268】
DME(3ml)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、2−メトキシカルボニルフェニルボロン酸(33mg、0.183mmol)及びPd[PPh(27mg、0.0244mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を最初に20〜30%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで、次にRP HPLCで精製して、生成物を白色の固体として得た(8mg、14%)。MS m/e 465.23(M+H
【0269】
実施例19
安息香酸N’−[2−(2’,3’−ジメチル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0270】
【化74】

【0271】
DME(3ml)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、2,3−ジメチルフェニルボロン酸(27mg、0.183mmol)及びPd[PPh(28mg、0.0244mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜30%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(30mg、57%)。MS m/e 435.30(M+H
【0272】
実施例20
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0273】
【化75】

【0274】
DME(3ml)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、2−トリフルオロメトキシベンゼンボロン酸(38mg、0.183mmol)及びPd[PPh(28mg、0.0244mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を最初に20〜30%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで、次にRP HPLCで精製して、生成物を白色の固体として得た(7mg、12%)。MS m/e 491.19(M+H
【0275】
実施例21
安息香酸N’−[2−(2’−エトキシ−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0276】
【化76】

【0277】
DME(3ml)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、2−エトキシフェニルボロン酸(31mg、0.183mmol)及びPd[PPh(28mg、0.0244mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、ヘキサン中30〜50%酢酸エチル勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(16mg、29%)。MS m/e 451.23(M+H
【0278】
実施例22
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−イソプロピル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0279】
【化77】

【0280】
DME(3ml)/2M NaCO(0.215ml、0.427mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.122mmol)の溶液を、2−イソプロピルフェニルボロン酸(30mg、0.183mmol)及びPd[PPh(28mg、0.0244mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の結晶質固体として得た(30mg、55%)。MS m/e 449:25(M+H
【0281】
実施例23
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−メタンスルホニル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0282】
【化78】

【0283】
酢酸(3mL)中の安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−メチルスルファニル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(30mg、0.066mmol)の溶液を、30%H(2mL)で60℃で5.5時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の結晶質固体として得た(17mg、53%)。MS m/e 485.28(M+H
【0284】
実施例24
安息香酸N’−[2−(5,2’,4’−トリフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0285】
【化79】

【0286】
DME(5ml)/2M NaCO(0.428ml、0.855mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(100mg、0.244mmol)の溶液を、2,4−ジフルオロフェニルボロン酸(77mg、0.489mmol)及びPd[PPh(28mg、0.0244mmol)で90℃で一晩処理した。反応混合物を水とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を固体として得た(90mg、82%)。MS m/e 443.38(M+H
【0287】
実施例25
安息香酸N’−[2−(5,4’−ジフルオロ−4’−メチル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0288】
【化80】

【0289】
DME(5ml)/2M NaCO(0.428ml、0.855mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(100mg、0.244mmol)の溶液を、4−フルオロ−2−メチルフェニルボロン酸(75mg、0.489mmol)及びPd[PPh(28mg、0.0244mmol)で90℃で一晩処理した。反応混合物を水とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を固体として得た(69mg、63%)。MS m/e 439.41(M+H
【0290】
実施例26
安息香酸N’−[2−(2’−エチル−5−メチル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0291】
【化81】

【0292】
DME(3ml)/2M NaCO(0.435ml、0.8645mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−メチル−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(100mg、0.247mmol)の溶液を、2−エチルフェニルボロン酸(74mg、0.493mmol)、Pd[PPh(29mg、0.0247mmol)でマイクロ波オーブン中にて150℃で10分間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜40%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(77mg、72%)。MS m/e 431.34(M+H
【0293】
実施例27
安息香酸N’−[2−(2’−エチル−4,5−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0294】
【化82】

【0295】
DME(3ml)/2M NaCO(0.435ml、0.864mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4,5−ジフルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(100mg、0.234mmol)の溶液を、2−エチルフェニルボロン酸(70mg、0.468mmol)及びPd[PPh(27mg、0.0234mmol)でマイクロ波オーブン中にて150℃で10分間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、ヘキサン中20〜40%酢酸エチル勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(77mg、73%)。MS m/e 453.30(M+H
【0296】
実施例28
安息香酸N’−[2−(2’−エチル−3,5−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0297】
【化83】

【0298】
DME(3ml)/2M NaCO(0.410ml、0.819mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(100mg、0.234mmol)の溶液を、2−エチルフェニルボロン酸(71mg、0.468mmol)及びPd[PPh(27mg、0.0234mmol)でマイクロ波オーブン中にて150℃で10分間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜40%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(70mg、66%)。MS m/e 453.30(M+H
【0299】
実施例29
安息香酸N’−[2−(5−シアノ−2’−エチル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0300】
【化84】

【0301】
DME(3ml)/2M NaCO(0.840ml、1.68mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−シアノ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(200mg、0.480mmol)の溶液を、2−エチルフェニルボロン酸(144mg、0.9608mmol)及びPd[PPh(55mg、0.048mmol)でマイクロ波オーブン中にて150℃で10分間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(177mg、84%)。MS m/e 442.25(M+H
【0302】
実施例30
4−(2−メトキシ−エトキシ)−安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−エチル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジドの調製
【0303】
【化85】

【0304】
DMF(5mL)中の(2’−エチル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−酢酸(38mg、0.1395mmol)及び4−(2−メトキシ−エトキシ)−安息香酸−N’−イソプロピルヒドラジド(32mg、0.1268mmol)の溶液を、トリエチルアミン(0.053ml、0.38mmol)、HOBT(20mg、0.152mmol)及びEDCI(29mg、0.152mmol)で室温で12時間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、50〜100%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(5mg、7%)。MS m/e 509.42(M+H
【0305】
実施例31
安息香酸N’−[2−(5−メチル−2’−トリフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジドの調製
【0306】
【化86】

【0307】
DME(3mL)/2M NaCO(0.443ml、0.863mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−メチル−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(100mg、0.234mmol)の溶液を、2−トリフルオロメトキシベンゼンボロン酸(76mg、0.370mmol)及びPd[PPh(57mg、0.049mmol)でマイクロ波オーブン中にて150℃で10分間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜40%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の結晶質固体として得た(89mg、74%)。MS m/e 487.30(M+H
【0308】
実施例32
安息香酸N’−[2−(4,5−ジフルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジドの調製
【0309】
【化87】

【0310】
DME(3ml)/2M NaCO(0.443ml、0.863mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4,5−ジフルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(100mg、0.234mmol)の溶液を、2−トリフルオロメトキシベンゼンボロン酸(72mg、0.351mmol)及びPd[PPh(54mg、0.046mmol)でマイクロ波オーブン中にて150℃で10分間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、ヘキサン中20〜40%酢酸エチル勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の結晶質固体として得た(81mg、68%)。MS m/e 509.24(M+H
【0311】
実施例33
安息香酸N’−[2−(3,5−ジフルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジドの調製
【0312】
【化88】

【0313】
DME(3ml)/2M NaCO(0.410ml、0.819mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(100mg、0.234mmol)の溶液を、2−トリフルオロメトキシベンゼンボロン酸(72mg、0.351mmol)及びPd[PPh(54mg、0.046mmol)でマイクロ波オーブン中にて150℃で10分間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜40%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の結晶質固体として得た(70mg、59%)。MS m/e 509.24(M+H
【0314】
実施例34
テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸−N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0315】
【化89】

【0316】
DMF(3ml)中の(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−酢酸(280mg、0.85mmol)及びテトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(1.2当量、190mg、1.02mmol)の溶液を、ジイソプロピルアミン(0.370ml、2.12mmol)及びPyBroP(595mg、1.275mmol)で室温で一晩処理した。反応混合物を1N HClと酢酸エチルに分配した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム及びブラインで順次洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、50〜100%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(262mg、62%)。MS m/e 499.23(M+H
【0317】
実施例35
3−メチル−フラン−2−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0318】
【化90】

【0319】
DMF(3ml)中の(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−酢酸(211mg、0.64mmol)及び3−メチル−フラン−2−カルボン酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(140mg、0.768mmol)の溶液を、ジイソプロピルアミン(0.278ml、1.6mmol)及びPyBroP(448mg、0.96mmol)で室温で一晩処理した。反応混合物を1N HClと酢酸エチルに分配した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム及びブラインで順次洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、ヘキサン中50〜100%酢酸エチル勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(180mg、57%)。MS m/e 495.19(M+H
【0320】
実施例36
フラン−2−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0321】
【化91】

【0322】
DMF(5ml)中の(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−酢酸(174mg、0.52mmol)及びフラン−2−カルボン酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(90mg、0.53mmol)の溶液を、ジイソプロピルアミン(0.235ml、1.32mmol)及びPyBroP(370mg、0.79mmol)で室温で一晩処理した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液と酢酸エチルに分配した。有機層を水及びブラインで順次洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、ヘキサン中30〜80%酢酸エチル勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(110mg、44%)。MS m/e 481.38(M+H
【0323】
実施例37
フラン−3−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0324】
【化92】

【0325】
DMF(5ml)中の(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−酢酸(180mg、0.54mmol)及びフラン−3−カルボン酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(110mg、0.65mmol)の溶液を、ジイソプロピルアミン(0.237ml、1.36mmol)及びPyBroP(381mg、0.82mmol)で室温で一晩処理した。反応混合物を1N HClと酢酸エチルに分配した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液及びブラインで順次洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、ヘキサン中30〜50%酢酸エチル勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を固体として得た(145mg、56%)。MS m/e 481.35(M+H
【0326】
実施例38
シクロヘキサンカルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0327】
【化93】

【0328】
DME(3ml)/2M NaCO(1.3ml、2.62mmol)中のシクロヘキサンカルボン酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(310mg、0.75mmol)の溶液を、2−トリフルオロメトキシベンゼンボロン酸(231mg、1.12mmol)及びPd[PPh(172mg、0.15mmol)でマイクロ波オーブン中にて150℃で10分間処理した。反応混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を、最初に30〜80%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を固体として得た(232mg、63%)。MS m/e 497.53(M+H
【0329】
実施例39
4−(2−メトキシ−エトキシ)−安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジドの調製
【0330】
【化94】

【0331】
DME(5ml)/2M NaCO(0.731ml、1.46mmol)中の4−(2−メトキシ−エトキシ)−安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(202mg、0.42mmol)の溶液を、2−トリフルオロメトキシフェニルボロン酸(129mg、0.63mmol)及びPd[PPh(96.5mg、0.084mmol)でマイクロ波オーブン中にて150℃で10分間処理した。反応混合物を水とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、45〜60%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を固体として得た(129mg、55%)。MS m/e 565.55(M+H
【0332】
実施例40
チオフェン−2−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジドの調製
【0333】
【化95】

【0334】
DME(5ml)/2M NaCO(1.10ml、2.22mmol)中のチオフェン−2−カルボン酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(263mg、0.63mmol)の溶液を、2−トリフルオロメトキシフェニルボロン酸(196mg、0.95mmol)及びPd[PPh(146mg、0.13mmol)でマイクロ波オーブン中にて150℃で10分間処理した。反応混合物を水とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を固体として得た(176mg、56%)。MS m/e 497.41(M+H
【0335】
実施例41
テトラヒドロ−チオピラン−4−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジドの調製
【0336】
【化96】

【0337】
DME(2.5ml)/2M NaCO(0.468ml、0.94mmol)中のテトラヒドロ−チオピラン−4−カルボン酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(116mg、0.27mmol)の溶液を、2−トリフルオロメトキシフェニルボロン酸(83mg、0.40mmol)及びPd[PPh(62mg、0.053mmol)でマイクロ波オーブン中にて150℃で10分間処理した。反応混合物を水とジクロロメタンに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を固体として得た(62.6mg、45%)。MS m/e 515.48(M+H
【0338】
実施例42
チオフェン−3−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジドの調製
【0339】
【化97】

【0340】
DME(5ml)/2M NaCO(1.05ml、2.12mmol)中のチオフェン−3−カルボン酸N’−[2−(2−ブロモ−4−フルオロ−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(251mg、0.60mmol)の溶液を、2−トリフルオロメトキシフェニルボロン酸(187mg、0.91mmol)及びPd[PPh(140mg、0.12mmol)でマイクロ波オーブン中にて150℃で10分間処理した。反応混合物を水とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を固体として得た(188mg、63%)。MS m/e 497.41(M+H
【0341】
実施例43
チオフェン−3−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−エチル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジドの調製
【0342】
【化98】

【0343】
DMF(5mL)中の(2’−エチル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−酢酸(100mg、0.36mmol)及びチオフェン−3−カルボン酸−N’−イソプロピルヒドラジド(32mg、0.1268mmol)の溶液を、トリエチルアミン(0.152ml、1.09mmol)、HOBT(59mg、0.44mmol)及びEDCI(84mg、0.44mmol)で室温で12時間処理した。反応混合物を1N HClとDCMに分配した。有機層を1N NaOH及びブラインで順次洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、30〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を固体として得た(41mg、26%)。MS m/e 441.30(M+H
【0344】
実施例44
安息香酸N’−[2−(2−シクロペンチル−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0345】
【化99】

【0346】
DMF(5ml)中の(2−シクロペンチル−フェノキシ)−酢酸(203mg、0.92mmol)及び安息香酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(150mg、0.842mmol)の溶液を、トリエチルアミン(0.352ml、2.52mmol)、HOBT(136mg、1.00mmol)及びEDCI(194mg、1.00mmol)で室温で12時間処理した。反応混合物を1N HClとDCMに分配した。有機層を1N NaOH及びブラインで順次洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、50%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(123mg、35%)。MS m/e 381.33(M+H
【0347】
実施例45
安息香酸N’−[2−(2−sec−ブチル−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0348】
【化100】

【0349】
DMF(5ml)中の(2−sec−ブチル−フェノキシ)−酢酸(193mg、0.93mmol)及び安息香酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(150mg、0.842mmol)の溶液を、トリエチルアミン(0.352ml、2.52mmol)、HOBT(136mg、1.00mmol)及びEDCI(194mg、1.00mmol)で室温で12時間処理した。反応混合物を1N HClとDCMに分配した。有機層を1N NaOH及びブラインで順次洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、50%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(113mg、33%)。MS m/e 369.32(M+H
【0350】
実施例46
安息香酸N’−[2−(2−プロピル−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0351】
【化101】

【0352】
DMF(5ml)中の(2−プロピル−フェノキシ)−酢酸(180mg、0.93mmol)及び安息香酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(150mg、0.842mmol)の溶液を、トリエチルアミン(0.352ml、2.52mmol)、HOBT(136mg、1.00mmol)及びEDCI(194mg、1.00mmol)で室温で12時間処理した。反応混合物を1N HClとDCMに分配した。有機層を1N NaOH及びブラインで順次洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、10%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(80mg、25%)。MS m/e 355.35(M+H
【0353】
実施例47
安息香酸N’−[2−(2−ベンジル−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0354】
【化102】

【0355】
DMF(30ml)中の(2−ベンジル−フェノキシ)−酢酸(1.15g、4.74mmol)及び安息香酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(704mg、3.95mmol)の溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(1.8ml、9.88mmol)及びPyBroP(2.76g、5.93mmol)で室温で12時間処理した。反応混合物を1N HClとDCMに分配した。有機層を順次、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、50%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を白色の固体として得た(950mg、60%)。MS m/e 403.25(M+H
【0356】
実施例48
安息香酸N’−[2−(3’−フルオロ−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0357】
【化103】

【0358】
DME(4ml)/2M NaCO(0.645ml、1.29mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−フェニルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.123mmol)の溶液を、3−フルオロフェニルボロン酸(34.4mg、0.246mmol)及びPd[PPh(70.2mg、0.061mmol)で90℃で65時間処理した。反応混合物を水とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製した。さらに、RP HPLCにより精製して、生成物を得た(8.7mg、16.7%)。MS m/e 423.21(M+H
【0359】
実施例49
安息香酸N’−[2−(2’,3’−ジメチル−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0360】
【化104】

【0361】
DME(4ml)/2M NaCO(0.645ml、1.29mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−フェニルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.123mmol)の溶液を、2,3−ジメチルフェニルボロン酸(36.9mg、0.246mmol)及びPd[PPh(70.2mg、0.061mmol)で90℃で65時間処理した。反応混合物を水とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製した。さらに、RP HPLCにより精製して、生成物を得た(8.5mg、16.4%)。MS m/e 433.24(M+H
【0362】
実施例50
安息香酸N’−[2−(3’−メトキシ−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0363】
【化105】

【0364】
DME(5ml)/2M NaCO(0.430ml、0.86mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−フェニルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(100mg、0.246mmol)の溶液を、3−メトキシフェニルボロン酸(75mg、0.491mmol)及びPd[PPh(29mg、0.025mmol)で90℃で18時間処理した。反応混合物を水とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を固体として得た(58mg、55%)。MS m/e 435.22(M+H
【0365】
実施例51
安息香酸N’−[2−(4’−フルオロ−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0366】
【化106】

【0367】
DME(4ml)/2M NaCO(0.215ml、0.43mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−フェニルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.123mmol)の溶液を、4−フルオロフェニルボロン酸(35mg、0.25mmol)及びPd[PPh(14mg、0.012mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製した。さらに、RP HPLCにより精製して、生成物を得た(9.5mg、20%)。MS m/e 423.22(M+H
【0368】
実施例52
安息香酸N’−[2−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0369】
【化107】

【0370】
DME(4ml)/2M NaCO(0.215ml、0.43mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−フェニルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.123mmol)の溶液を、3−トリフルオロメチルフェニルボロン酸(47mg、0.25mmol)及びPd[PPh(14mg、0.012mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製した。さらに、RP HPLCにより精製して、生成物を得た(8mg、14%)。MS m/e 473.16(M+H
【0371】
実施例53
安息香酸N’−[2−(2’−メトキシ−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0372】
【化108】

【0373】
DME(5ml)/2M NaCO(0.43ml、0.86mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−フェニルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(100mg、0.246mmol)の溶液を、2−メトキシフェニルボロン酸(75mg、0.49mmol)及びPd[PPh(28mg、0.025mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を固体として得た(59mg、54%)。MS m/e 435.23(M+H
【0374】
実施例54
安息香酸N’−[2−(2’−フルオロ−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0375】
【化109】

【0376】
DME(5ml)/2M NaCO(0.43ml、0.86mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−フェニルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(100mg、0.246mmol)の溶液を、2−フルオロフェニルボロン酸(69mg、0.49mmol)及びPd[PPh(28mg、0.025mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を固体として得た(72mg、68%)。MS m/e 423.22(M+H
【0377】
実施例55
安息香酸N’−[2−(4’−メトキシ−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0378】
【化110】

【0379】
DME(5ml)/2M NaCO(0.43ml、0.86mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−フェニルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(100mg、0.246mmol)の溶液を、4−メトキシフェニルボロン酸(75mg、0.49mmol)及びPd[PPh(28mg、0.025mmol)で90℃で12時間処理した。反応混合物を水とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を固体として得た(78mg、72%)。MS m/e 435.24(M+H
【0380】
実施例56
安息香酸N’−[2−(ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジドの調製
【0381】
【化111】

【0382】
DME(4ml)/2M NaCO(0.215ml、0.43mmol)中の安息香酸N’−[2−(2−ブロモ−フェニルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド(50mg、0.123mmol)の溶液を、フェニルボロン酸(30mg、0.25mmol)及びPd[PPh(14mg、0.012mmol)で90℃で12時間処理した。追加量のPd[PPh(28mg、0.025mmol)及び2M NaCO(0.215ml、0.43mmol)を加え、混合物を90℃でさらに一晩撹拌した。反応混合物を水とDCMに分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカに吸収させ、20〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いるシリカゲルカラムで精製した。さらに、RP HPLCにより精製して、生成物を得た(7.2mg、15%)。MS m/e 405.26(M+H
【0383】
実施例57
4−(イソブチルアミノ)−安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジドの調製
【0384】
【化112】

【0385】
DMF(5ml)中の4−ニトロ−安息香酸N’−イソプロピル−ヒドラジド(84mg、0.378mmol)、(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−酢酸(100mg、0.302mmol)及びDIPEA(0.329ml、1.89mmol)の溶液を、PyBroP(176mg、0.378mmol)で処理し、25℃で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチル70mlで希釈し、1N HCl(2×30ml)、飽和重炭酸ナトリウム(2×30ml)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、ガム状物(150mg)を得た。粗物質(75mg、0.14mmol)を酢酸(2滴)、濃HCl(20μl)、イソブチルアルデヒド(152μl、1.68mmol)及び10%パラジウム担持炭(10mg)含むEtOH(5ml)に溶解した。この混合物を20psiで室温で5時間水素化した。反応混合物をセライトを通して濾過し、酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物を1%酢酸エチル/ヘキサンを用いて粉砕して、オフホワイトの固体を得た(31mg、39%)。MS m/e 562(M+H
【0386】
実施例58
DGATリン脂質フラッシュプレートアッセイ
【0387】
アッセイ用材料:PL−フラッシュプレート:PerkinElmerからのリン脂質フラッシュプレート、カタログ番号SMP108;0.1%トリトンX−100を含む水中に懸濁されたDAG(1,2−ジオレオイル−sn−グリセロール)10mM;55mCi/mmolの比活性を有する、PerkinElmerからの14C−Pal−CoA(パルミトイル補酵素A、[パルミトイル−1−14C])、カタログ番号NEC−555;および9.85mg/mlのタンパク質濃度を有するDGATペレット(社内で調製)。
【0388】
水性緩衝液は、以下のとおり、調製または購入した:コーティング用緩衝液(CB)は、PerkinElmerから購入し(カタログ番号SMP900A);反応用緩衝液(RB)は、水中の50mMトリス−HCl、pH7.5、100mM NaCl、0.01%BSAであり;洗浄用緩衝液(WB)は、水中の50mMトリス−HCl、pH7.5、100mM NaCl、0.05%デオキシコール酸ナトリウム塩であり;希釈用緩衝液(DB)は、水中の50mMトリス−HCl、pH7.5、100mM NaCl、1mM EDTA、0.2%トリトンX−100である。
【0389】
1,2−ジオレオイル−sn−グリセロール(DAG、10mmol)を、コーティング用緩衝液(CB)で500μMに希釈した。次いで、希釈DAG溶液を、384ウエルPL−フラッシュプレートに、ウエルあたり60μlで加え、室温で2日インキュベートした。コーティングしたプレートを、次いで、使用前に洗浄用緩衝液(WB)で2回洗浄した。試験化合物を、100%DMSO中で、2000、666.7、222.2、74.1、24.7、8.2、2.7および0.9μMに、逐次希釈した。希釈化合物を、さらに、反応用緩衝液(RB)で10倍希釈した。14C−Pal−CoAを、RBで8.3μMに希釈した。DGATペレットを、PL−フラッシュプレートに加えて反応を開始させる直前に、希釈用緩衝液(DB)で0.13mgタンパク質/mlに希釈した。RB希釈化合物(またはトータルおよびブランクについてはRB中の10%DMSO)20μl、RB希釈14C−Pal−CoA 15μlおよびDB希釈DGATペレット(ブランクについてはDGATを含まないDB)15μlを、PL−フラッシュプレートの各々のウエルに移した。反応混合物を37℃で1時間インキュベートした。反応を、WBで3回洗浄することにより停止した。プレートをTop-sealでシールし、Topcount機器で読み取った。
【0390】
IC50の算出:各化合物のIC50値を、エクセルテンプレートを用いて生じさせた。トータルおよびブランクのTopcount rpm 読み取り値を、0%および100%阻害として使用した。化合物の存在下での反応の%阻害値を算出し、化合物濃度に対してプロットした。すべてのデータは、以下のように、用量−応答一部位モデル (Dose Response One Site model)(4パラメーター論理モデル)にフィッティングさせた:
(A+((B−A)/(1+((x/C)^D))))
ここで、AおよびBは、それぞれ、曲線の底および頂点(最高阻害および最低阻害)であり、Cは、IC50であり、Dは、化合物のヒル係数である。本発明の化合物は、好ましくは、1nM〜10μMの範囲のIC50値を有する。結果を表1にまとめる。
【0391】
【表1】





【0392】
実施例59
DGAT CHOK1細胞アッセイ
【0393】
アッセイ用材料は:石油エーテル(J. T. Baker #9268-22);ジエチルエーテル(Aldrich #30995-8);酢酸;1,2−ジオレオイル−3−パルミトイル−グリセロール(Sigma D-1782);14Cパルミチン酸(56.0mCi/mmol PerkinElmer Life Sciences #NEC 075H);DMEM/F12(Gibco #11330-032);ウシ胎仔血清;L−グルタミン;G418/ml培地;DMEM高グルコース(Gibco#11995-065);BSAフラクションV脂肪酸非含有(Roche #100377);20´20cmシリカゲル60ガラスプレート(EM Science Plates #5721/7)。
【0394】
CHOK1/DGAT細胞培養培地は、DMEM/F12(Gibco #11330-032)、10%FBS、1%L−グルタミン、および20ul G418/ml培地で調製した。1,2−ジオレオイル−3−パルミトイル−グリセロールは、10mgをクロロホルム1mlに溶解することにより調製し、100μlずつのアリコートで、−20℃で保存した。試験化合物は、DMSO中の10mM原液として調製し、使用前−20℃で保存した。試験希釈物は、最終濃度までの5倍逐次希釈により調製した。
【0395】
DGAT1でトランスフェクトしたCHOK1細胞は、6ウエルプレート中、ウエルあたり2.5´105細胞に希釈し、一晩培養した。次いで、細胞をPBSで2回洗浄した。0.01%BSA(脂肪酸非含有)を有するDMEM高グルコース中の試験化合物溶液(10μl/2ml培地アリコート)を、細胞培養プレートに、1ウエルあたり800μlで加えた。14Cパルミチン酸(0.5μCi、5μl)を各々のウエルに加えた。プレートを、37℃で1時間インキュベートした。インキュベート期間の後、プレートを氷上に置き、細胞を培地にこすり入れ、マイクロフュージ管に移した。400μlのクロロホルム:メタノール(2:1)を各々の管に加えた。各々の管を、短時間、手で渦様撹拌し、次いで、10分間、機械的に渦様撹拌した。次いで、各々の管を、14,000RPMで、4℃10分間遠心し、下部層を取り出して、新たなマイクロフュージ管に移した。
【0396】
抽出試料を、1レーンあたり20μlで、TLCプレート上にスポットした。TLCプレートは、石油エーテル、ジエチルエーテルおよび酢酸(80:20:1)の溶媒混合物で溶出し、風乾した。トリグリセリド(TG)のスポットは、数分間、ヨウ素チャンバーに入れることにより可視化した。14Cパルミチン酸(100%EtOH中で1:10に希釈)1μlを、参照として、TG標準レーン(TGレベルで)にスポットした。TLCプレートをプラスチックラップ中に包み、スキャンするために、ホスホルイメージャー(phosphorimager)中に入れた。
【0397】
EC50の算出
本発明の化合物は、好ましくは、0.1〜40μMの範囲のEC50値を有する。この実施例で試験したそれらの化合物のEC50値は、エクセルテンプレートを用いて生じさせた。結果を表IIにまとめる。
【0398】
【表2】



【0399】
本発明は、上記の本発明の特定の実施態様に限定されるものではなく、特定の実施態様の変形がなされ得ること、およびそれらもまた付属の特許請求の範囲に含まれるものであることを理解されたい。
【0400】
実施例A
【0401】
下記の成分を含有するフィルムコーティング錠は常法により製造することができる:
成分 1錠当たり
核:
式(I)の化合物 10.0mg 200.0mg
微晶質セルロース 23.5mg 43.5mg
含水乳糖 60.0mg 70.0mg
ポビドン K30 12.5mg 15.0mg
デンプングリコール酸ナトリウム 12.5mg 17.0mg
ステアリン酸マグネシウム 1.5mg 4.5mg
(核重量) 120.0mg 350.0mg
フィルムコーティング:
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 3.5mg 7.0mg
ポリエチレングリコール6000 0.8mg 1.6mg
タルク 1.3mg 2.6mg
酸化鉄(黄色) 0.8mg 1.6mg
二酸化チタン 0.8mg 1.6mg
【0402】
活性成分を篩にかけ、微晶質セルロースと混合して、混合物を水中のポリビニルピロリドンの溶液で顆粒化する。顆粒をデンプングリコール酸ナトリウム及びステアリン酸マグネシウムと混合し、圧縮してそれぞれ120又は350mgの核を得る。核を上記フィルムコーティング剤の水溶液/懸濁液でコーティングする。
【0403】
実施例B
下記の成分を含有するカプセル剤は常法により製造できる:
成分 1カプセル当たり
式(I)の化合物 25.0mg
乳糖 150.0mg
トウモロコシデンプン 20.0mg
タルク 5.0mg
【0404】
成分を篩にかけ、混合し、サイズ2のカプセルに充填する。
【0405】
実施例C
注射剤は、下記の組成を有してよい:
式(I)の化合物 3.0mg
ポリエチレングリコール400 150.0mg
酢酸 pH5.0にするのに十分な量
注射剤用水 1.0mlになる量
【0406】
活性成分を、ポリエチレングリコール400と注射用水(一部)の混合物に溶解する。酢酸によりpHを5.0に調整する。水の残量を加えて、容量を1.0mlに調整する。溶液を濾過し、適切な過剰量を使用してバイアルに充填し、滅菌する。
【0407】
実施例D
下記の成分を含有する軟ゼラチンカプセル剤は常法により製造できる:
カプセル剤内容物
式(I)の化合物 5.0mg
黄色のロウ 8.0mg
水素化大豆油 8.0mg
部分水素化植物油 34.0mg
大豆油 110.0mg
カプセル剤内容物の重量 165.0mg
ゼラチンカプセル剤
ゼラチン 75.0mg
グリセロール85% 32.0mg
Karion83 8.0mg(乾燥物)
二酸化チタン 0.4mg
黄色酸化鉄 1.1mg
【0408】
活性成分を、温かく溶融している他の成分に溶解し、混合物を適切な大きさの軟ゼラチンカプセルに充填する。充填した軟ゼラチンカプセル剤を、通常の手順に従って処理する。
【0409】
実施例E
下記の成分を含有するサッシェ剤は常法により製造できる:
式(I)の化合物 50.0mg
乳糖、微粉末 1015.0mg
微晶質セルロース (AVICEL PH 102) 1400.0mg
カルボキシメチルセルロースナトリウム 14.0mg
ポリビニルピロリドン K30 10.0mg
ステアリン酸マグネシウム 10.0mg
風味添加剤 1.0mg
【0410】
活性成分を、乳糖、微晶質セルロース及びカルボキシメチルセルロースナトリウムと混合し、水中のポリビニルピロリドンの混合物で顆粒化する。顆粒をステアリン酸マグネシウム及び風味添加剤と混合し、サッシェに充填する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】


(式中、
Xは、OまたはSであり;
1は、水素、ハロゲン、(C1〜C6)アルキルまたはシアノであり;
2、R2’は、各々独立に、Hまたはハロゲンであり;
3は、非置換フェニル、
ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、NH(CH2nCH(CH32、もしくは−O(CH2nOCH3よりなる群から独立に選択される基で置換されているフェニル、
S、NおよびOよりなる群から選択される1〜3個のヘテロ環原子を有し環炭素原子で結合されている5員もしくは6員ヘテロ芳香環である、非置換の飽和、不飽和もしくは部分的に飽和のヘテロシクリル、
(C1〜C6)アルキルで置換されている置換の飽和、不飽和もしくは部分的に飽和のヘテロシクリル、
または置換もしくは非置換5〜10員のカルボキシル環であり;
4は、分岐状もしくは非分岐状(C2〜C6)アルキル、非置換フェニル、
ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、−O(CH)(CH32、−CF3、−O(CH2nCH3、−OCF3、−SCH3、−SO2CH3、−NO2、−(CH2)−アリールおよび−C(O)−O−CH3よりなる群から独立に選択される基で一、二もしくは三置換されているフェニルである置換フェニル、
または置換もしくは非置換5〜10員のカルボキシル環であり;
5は、(C1〜C6)アルキルまたは−(CH)(CH32であり;
nは、0、1、2または3である)
の化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項2】
Xが、OまたはSであり;
1が、水素、ハロゲン、(C1〜C6)アルキルまたはシアノであり;
2、R2’が、各々独立に、Hまたはハロゲンであり;
3が、非置換フェニル、
ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、NH(CH2nCH(CH32、もしくは−O(CH2nOCH3よりなる群から独立に選択される基で置換されているフェニル、
S、NおよびOよりなる群から選択される1〜3個のヘテロ環原子を有し環炭素原子で結合されている5員もしくは6員ヘテロ芳香環である、非置換の飽和、不飽和もしくは部分的に飽和のヘテロシクリル、
(C1〜C6)アルキルで置換されている置換の飽和、不飽和もしくは部分的に飽和のヘテロシクリル、
または置換もしくは非置換5〜10員のカルボキシル環であり;
4が、分岐状もしくは非分岐状(C2〜C6)アルキル、非置換フェニル、
ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、−O(CH)(CH32、−CF3、−O(CH2nCH3、−OCF3、−SCH3、−SO2CH3、−NO2、−(CH2)−アリールよりなる群から独立に選択される基で一、二もしくは三置換されているフェニルである置換フェニル、
または置換もしくは非置換5〜10員のカルボキシル環であり;
5が、(C1〜C6)アルキルまたは−(CH)(CH32であり;
nが、0、1、2または3である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項3】
3が、
【化2】


(式中、Yは、OまたはSである)
である、請求項1〜2のいずれかに記載の化合物。
【請求項4】
XがOである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
XがSである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
4が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、−O(CH)(CH32、−CF3、−O(CH2nCH3、−OCF3、−SCH3、−SO2CH3、および−NO2よりなる群から独立に選択される基で一、二もしくは三置換されているフェニルである置換フェニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
1がハロゲンである、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
1がフッ素である、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
2およびR2’が水素である、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
3が、
【化3】


(式中、Yは、OまたはSである)
である、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
3がフェニルである、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
4が、(C1〜C6)アルキル、シクロペンチル、ベンジル、非置換フェニル、またはハロゲン、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、−O(CH)(CH32、−CF3、−OCF3、−SCH3、−SO2CH3、−NO2および−C(O)−O−CH3よりなる群から独立に選択される基で一、二もしくは三置換されているフェニルである、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
4が、非置換フェニル、またはハロゲン、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、−O(CH)(CH32、−OCF3、−SCH3、−NO2および−C(O)−O−CH3よりなる群から独立に選択される基で一もしくは二置換されているフェニルである、請求項1〜12のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
4が、フェニル、4−メトキシフェニル、4−クロロフェニル、3−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−イソプロピルフェニル、2−メチルスルファニルフェニル、2−ニトロフェニル、2−イソプロポキシフェニル、2−エチルフェニル、2−プロポキシフェニル、2−メトキシカルボニルフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2−トリフルオロメトキシフェニル、または2−エトキシフェニルである、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
5が−(CH)(CH32である、請求項1〜14のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
nが、0、1または2である、請求項1〜15のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
安息香酸N’−[2−(5,4’−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−クロロ−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−メチル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5,2’−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−4’−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(4’−クロロ−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−3’−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5,3’−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5,3’−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−3’−イソプロピル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−メチルスルファニル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−ニトロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−イソプロポキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−エチル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−プロポキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−メトキシカルボニル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’,3’−ジメチル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−エトキシ−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−イソプロピル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−メタンスルホニル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5,2’,4’−トリフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5,4’−ジフルオロ−4’−メチル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−エチル−5−メチル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−エチル−4,5−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−エチル−3,5−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−シアノ−2’−エチル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
4−(2−メトキシ−エトキシ)−安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−エチル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−メチル−2’−トリフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(4,5−ジフルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(3,5−ジフルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸−N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
3−メチル−フラン−2−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
フラン−2−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
フラン−3−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
シクロヘキサンカルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
4−(2−メトキシ−エトキシ)−安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
チオフェン−2−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
テトラヒドロ−チオピラン−4−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
チオフェン−3−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
チオフェン−3−カルボン酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−エチル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2−シクロペンチル−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2−sec−ブチル−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2−プロピル−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2−ベンジル−フェノキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(3’−フルオロ−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’,3’−ジメチル−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(3’−メトキシ−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(4’−フルオロ−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−メトキシ−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−フルオロ−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(4’−メトキシ−ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(ビフェニル−2−イルスルファニル)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、および
4−(イソブチルアミノ)−安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピルヒドラジド、
よりなる群から選択される、請求項1〜16のいずれかに記載の化合物およびその薬学的に許容しうる塩。
【請求項18】
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−4’−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(4’−クロロ−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−3’−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5,3’−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5,3’−ジフルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−3’−イソプロピル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−メチルスルファニル−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−ニトロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−イソプロポキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−エチル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−プロポキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’−メトキシカルボニル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(2’,3’−ジメチル−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
安息香酸N’−[2−(5−フルオロ−2’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、および
安息香酸N’−[2−(2’−エトキシ−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルオキシ)−アセチル]−N’−イソプロピル−ヒドラジド、
よりなる群から選択される、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物およびその薬学的に許容しうる塩。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれかに記載の式(I)の化合物の製造方法であって、式(II):
【化4】


の化合物を、式(III):
【化5】


の化合物と反応させることを含む方法(式中、R1、R2、R2’、R3、R4、R5およびXは、請求項1〜18のいずれかで定義されたとおりである)。
【請求項20】
請求項19に記載の方法により製造される、請求項1〜18のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
請求項1〜18のいずれかに記載の化合物および薬学的に許容しうる担体および/または賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項22】
治療活性物質として使用するための請求項1〜18のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤により調節される疾患の治療および/または予防用の、治療活性物質として使用するための請求項1〜18のいずれかに記載の化合物。
【請求項24】
ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤により調節される疾患の治療および/または予防処置、特に、肥満症、II型糖尿病および代謝症候群の治療および/または予防処置方法であって、請求項1〜18のいずれかに記載の化合物の治療有効量を人間または動物に投与することを含む方法。
【請求項25】
ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤により調節される疾患の治療および/または予防処置用の、請求項1〜18のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項26】
肥満症、II型糖尿病および代謝症候群の治療および/または予防処置用の、請求項1〜18のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項27】
ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤により調節される疾患の治療および/または予防処置用の医薬を製造するための、請求項1〜18のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項28】
肥満症、II型糖尿病および代謝症候群の治療および/または予防処置用の医薬を製造するための、請求項1〜18のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項29】
本明細書中に記載の発明。

【公表番号】特表2008−529983(P2008−529983A)
【公表日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−553522(P2007−553522)
【出願日】平成18年1月30日(2006.1.30)
【国際出願番号】PCT/EP2006/000786
【国際公開番号】WO2006/082010
【国際公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】