説明

セキュリティシステム、携帯端末装置及びセキュリティ方法

【課題】 携帯端末装置のユーザが特定のエリアに侵入したときにセキュリティ動作を実行することが可能なセキュリティシステムを提供する。
【解決手段】 双方向通信型のRF−ID15を備える携帯端末装置10と、特定エリア40内においてRF−ID15により受信可能な無線信号を発信するサーバ20とを備えるセキュリティシステム100である。携帯端末装置10は、RF−ID15がサーバ20からの無線信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行する。RF−ID15は、サーバ20からの無線信号を受信すると、サーバ20に対して応答信号を発信し、サーバ20は、RF−ID15からの応答信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セキュリティシステム、携帯端末装置、サーバ及びセキュリティ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機或いはその他の携帯端末装置を用いて各種のセキュリティ動作を行う従来技術としては、例えば、特許文献1の技術がある。
【0003】
特許文献1には、家屋内に設置され、一定の通信可能圏内において無線通信が可能な無線通信基地局と、前記通信可能圏内において前記無線通信基地局と無線通信が可能な携帯無線端末装置と、を備え、前記携帯無線端末装置が前記通信可能圏内にないときには、前記携帯無線端末装置が通信可能圏内にあるときよりも、セキュリティシステムを高いセキュリティレベルに設定する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2004−208021号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、携帯端末装置のユーザは、普段から通りなれている場所で突然工事が始まった場合や、初めて訪れる場所に危険なエリアがあった場合、そのエリアが危険であることを知ることができない。
【0005】
また、子供などが工事現場などの危険なエリアや治安の悪いエリアに近づいた場合、事故や事件などを未然に防ぐことができず、その発生後でないと工事現場責任者や保護者などが知ることができない、というケースもたくさんあった。
【0006】
このため、携帯端末装置のユーザが特定のエリアに侵入したときにセキュリティ動作を実行することが可能なセキュリティシステムが望まれる。
【0007】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、携帯端末装置のユーザが特定のエリアに侵入したときにセキュリティ動作を実行することが可能なセキュリティシステム、携帯端末装置、サーバ及びセキュリティ方法を提供することを目的とする。
【0008】
なお、上記の特許文献1の技術は、家屋に対するセキュリティシステムを、住人が家屋から離れたときに高いセキュリティレベルで動作させるためのものに過ぎないため、上記の問題点を解決することはできない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明のセキュリティシステムは、双方向通信型のRF−ID(Radio Frequency IDentification)を備える携帯端末装置と、特定エリア内において前記RF−IDにより受信可能な無線信号を発信するサーバと、を備え、前記携帯端末装置は、前記RF−IDが前記サーバからの無線信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することを特徴としている。
【0010】
本発明のセキュリティシステムにおいては、前記サーバは、前記無線信号に、当該サーバと対応する特定エリアにおけるセキュリティレベルを示す信号を含めて発信し、前記携帯端末装置は、前記サーバからの無線信号に基づいて、当該携帯端末装置が位置するエリアにおけるセキュリティレベルを判定し、判定したセキュリティレベルに応じたセキュリティ動作を実行することが好ましい。
【0011】
本発明のセキュリティシステムにおいては、前記携帯端末装置は、前記RF−IDが前記サーバからの無線信号を受信した場合に、当該携帯端末装置が実行可能な機能をセキュリティ関連の機能だけに制限することが好ましい。
【0012】
本発明のセキュリティシステムにおいては、前記携帯端末装置の前記RF−IDは、前記サーバからの無線信号を受信すると、前記サーバに対して応答信号を発信し、前記サーバは、前記RF−IDからの応答信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することが好ましい。
【0013】
また、本発明のセキュリティシステムは、双方向通信型のRF−IDを備える携帯端末装置と、特定エリア内において前記RF−IDにより受信可能な無線信号を発信するサーバと、を備え、前記携帯端末装置の前記RF−IDは、前記サーバからの無線信号を受信すると、前記サーバに対して応答信号を発信し、前記サーバは、前記RF−IDからの応答信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することを特徴としている。
【0014】
本発明のセキュリティシステムにおいては、前記携帯端末装置の前記RF−IDが発信する応答信号には、当該RF−IDの識別情報が含まれ、前記サーバは、前記RF−IDからの応答信号を受信した場合に、該応答信号に含まれる識別信号に基づいて、前記特定エリア内に侵入したユーザを判定し、ユーザに応じたセキュリティ動作を実行することが好ましい。
【0015】
また、本発明のセキュリティシステムは、近距離無線通信が可能な近距離無線手段を備える携帯端末装置と、特定エリア内において前記近距離無線手段により受信可能な無線信号を発信するサーバと、を備え、前記携帯端末装置は、前記近距離無線手段が前記サーバからの無線信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することを特徴としている。
【0016】
本発明のセキュリティシステムにおいては、前記サーバは、前記無線信号に、当該サーバと対応する特定エリアにおけるセキュリティレベルを示す信号を含めて発信し、前記携帯端末装置は、前記サーバからの近距離無線信号に基づいて、当該サーバと対応する特定エリアにおけるセキュリティレベルを判定し、判定したセキュリティレベルに応じたセキュリティ動作を実行することが好ましい。
【0017】
本発明のセキュリティシステムにおいては、前記携帯端末装置は、前記近距離無線手段が前記サーバからの無線信号を受信した場合に、当該携帯端末装置が実行可能な機能をセキュリティ関連の機能だけに制限することが好ましい。
【0018】
本発明のセキュリティシステムにおいては、前記携帯端末装置は、前記近距離無線手段が前記サーバからの無線信号を受信すると、前記近距離無線手段から前記サーバに対して応答信号を発信し、前記サーバは、前記近距離無線手段からの応答信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することが好ましい。
【0019】
また、本発明のセキュリティシステムは、近距離無線通信が可能な近距離無線手段を備える携帯端末装置と、特定エリア内において前記近距離無線手段により受信可能な無線信号を発信するサーバと、を備え、前記携帯端末装置は、前記近距離無線手段が前記サーバからの無線信号を受信すると、前記近距離無線手段から前記サーバに対して応答信号を発信し、前記サーバは、前記近距離無線手段からの応答信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することを特徴としている。
【0020】
本発明のセキュリティシステムにおいては、前記携帯端末装置の前記近距離無線手段が発信する応答信号には、当該携帯端末装置のユーザの識別情報が含まれ、前記サーバは、前記近距離無線手段からの応答信号を受信した場合に、該応答信号に含まれる識別信号に基づいて、前記特定エリア内に侵入したユーザを判定し、ユーザに応じたセキュリティ動作を実行することが好ましい。
【0021】
また、本発明の携帯端末装置は、双方向通信型のRF−IDを備え、前記RF−IDが無線信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することを特徴としている。
【0022】
本発明の携帯端末装置においては、前記携帯端末装置は、前記無線信号に含まれるセキュリティレベルを示す信号に基づいて、当該携帯端末装置が位置するエリアにおけるセキュリティレベルを判定し、判定したセキュリティレベルに応じたセキュリティ動作を実行することが好ましい。
【0023】
本発明の携帯端末装置においては、前記携帯端末装置は、前記RF−IDが前記無線信号を受信した場合に、当該携帯端末装置が実行可能な機能をセキュリティ関連の機能だけに制限することが好ましい。
【0024】
本発明の携帯端末装置においては、前記携帯端末装置の前記RF−IDは、前記無線信号を受信すると、セキュリティ動作を要求する応答信号を発信することが好ましい。
【0025】
また、本発明の携帯端末装置は、双方向通信型のRF−IDを備え、前記RF−IDは、無線信号を受信すると、セキュリティ動作を要求する応答信号を発信することを特徴としている。
【0026】
本発明の携帯端末装置においては、前記RF−IDが発信する応答信号には、当該RF−IDの識別情報が含まれていることが好ましい。
【0027】
また、本発明の携帯端末装置は、近距離無線通信が可能な近距離無線手段を備え、前記近距離無線手段が無線信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することを特徴としている。
【0028】
本発明の携帯端末装置においては、前記携帯端末装置は、前記無線信号に含まれるセキュリティレベルを示す信号に基づいて、当該携帯端末装置が位置するエリアにおけるセキュリティレベルを判定し、判定したセキュリティレベルに応じたセキュリティ動作を実行することが好ましい。
【0029】
本発明の携帯端末装置においては、前記携帯端末装置は、前記近距離無線手段が前記無線信号を受信した場合に、当該携帯端末装置が実行可能な機能をセキュリティ関連の機能だけに制限することが好ましい。
【0030】
本発明の携帯端末装置においては、前記携帯端末装置は、前記近距離無線手段が前記無線信号を受信すると、セキュリティ動作を要求する応答信号を前記近距離無線手段から発信することが好ましい。
【0031】
また、本発明の携帯端末装置は、近距離無線通信が可能な近距離無線手段を備え、前記近距離無線手段が無線信号を受信すると、セキュリティ動作を要求する応答信号を前記近距離無線手段から発信することを特徴としている。
【0032】
本発明の携帯端末装置においては、前記近距離無線手段が発信する応答信号には、当該携帯端末装置のユーザの識別情報が含まれていることが好ましい。
【0033】
本発明の携帯端末装置は、携帯電話機であることを好ましい例とする。
【0034】
また、本発明のサーバは、携帯端末装置が備える双方向通信型のRF−IDにより特定エリア内において受信可能な無線信号を発信し、前記携帯端末装置の前記RF−IDから、前記無線信号に対する応答信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することを特徴としている。
【0035】
また、本発明のサーバは、携帯端末装置が備える近距離無線手段により特定エリア内において受信可能な無線信号を発信し、前記携帯端末装置の前記近距離無線手段から、前記無線信号に対する応答信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することを特徴としている。
【0036】
また、本発明のセキュリティ方法は、双方向通信型のRF−IDを備える携帯端末装置と、特定エリア内において前記RF−IDにより受信可能な無線信号を発信するサーバと、を備えるセキュリティシステムが実行するセキュリティ方法であって、前記サーバから無線信号を発信する第1の過程と、前記携帯端末装置の前記RF−IDが前記サーバからの無線信号を受信した場合に、当該携帯端末装置がセキュリティ動作を実行する第2の過程と、を備えることを特徴としている。
【0037】
また、本発明のセキュリティ方法は、双方向通信型のRF−IDを備える携帯端末装置と、特定エリア内において前記RF−IDにより受信可能な無線信号を発信するサーバと、を備えるセキュリティシステムが実行するセキュリティ方法であって、前記サーバから無線信号を発信する第1の過程と、前記携帯端末装置の前記RF−IDが前記サーバからの無線信号を受信した場合に、当該携帯端末装置のRF−IDが応答信号を発信する第2の過程と、前記サーバが前記応答信号を受信した場合に、当該サーバがセキュリティ動作を実行する第3の過程と、を備えることを特徴としている。
【0038】
また、本発明のセキュリティ方法は、近距離無線手段を備える携帯端末装置と、特定エリア内において前記近距離無線手段により受信可能な無線信号を発信するサーバと、を備えるセキュリティシステムが実行するセキュリティ方法であって、前記サーバから無線信号を発信する第1の過程と、前記携帯端末装置の前記近距離無線手段が前記サーバからの無線信号を受信した場合に、当該携帯端末装置がセキュリティ動作を実行する第2の過程と、を備えることを特徴としている。
【0039】
また、本発明のセキュリティ方法は、近距離無線手段を備える携帯端末装置と、特定エリア内において前記近距離無線手段により受信可能な無線信号を発信するサーバと、を備えるセキュリティシステムが実行するセキュリティ方法であって、前記サーバから無線信号を発信する第1の過程と、前記携帯端末装置の前記近距離無線手段が前記サーバからの無線信号を受信した場合に、当該携帯端末装置の前記近距離無線手段が応答信号を発信する第2の過程と、前記サーバが前記応答信号を受信した場合に、当該サーバがセキュリティ動作を実行する第3の過程と、を備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0040】
本発明によれば、携帯端末装置のユーザが特定のエリアに侵入したときに、携帯端末装置がセキュリティ動作を実行することが可能であるので、事故や犯罪などを事前に防止することができる。
【0041】
或いは、本発明によれば、携帯端末装置のユーザが特定のエリアに侵入したときに、サーバがセキュリティ動作を実行することが可能であるので、事故や犯罪などを事前に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態について説明する。
【0043】
図1は実施形態に係るセキュリティシステム100の全体構成を示す模式的なブロック図である。
【0044】
図1に示すように、本実施形態に係るセキュリティシステム100は、例えば、ユーザに携帯される携帯電話機10と、特定エリア40内に無線信号を発信するサーバ20と、携帯電話機10に予め通報先として登録されている第三者端末30と、を備えている。
【0045】
図2は携帯電話機10の構成を示すブロック図である。
【0046】
図2に示すように、携帯電話機10は、図示しない携帯電話基地局との間で無線通信を行う無線通信部11と、液晶表示装置などからなり各種の表示動作を行う表示部12と、アラーム報知或いはその他の発音動作を行う発音部(スピーカ)13と、ユーザによる各種の操作を受け付ける操作部14と、特定エリア40内においてサーバ20との間で双方向の無線通信を行うRF−ID(Radio Frequency IDentification)15と、計時動作を行うタイマー17と、無線通信部11,表示部12、発音部13及びタイマー17の動作制御の他、各種の制御動作を行う制御部16と、を備えて構成されている。
【0047】
制御部16は、CPUと、このCPUの動作用プログラムを格納したROMと、CPUの作業領域などとして機能するRAMと、を備え、CPUが動作用プログラムに従った処理を実行することにより、後述するような各種の動作を実現する。
【0048】
図3はサーバ20の構成を示すブロック図である。
【0049】
図3に示すように、サーバ20は、携帯電話機10のRF−ID15との間で無線通信を行うRF−ID用無線通信部21と、第三者端末30などに対する緊急呼を行ったり、携帯電話機10のキャリアとの間で無線通信を行う無線通信部22と、アラーム報知などを行う発音部(スピーカ)23と、無線通信部22及び発音部23の動作制御を行う制御部24と、を備えて構成されている。
【0050】
制御部24は、CPUと、このCPUの動作用プログラムを格納したROMと、CPUの作業領域などとして機能するRAMと、を備え、CPUが動作用プログラムに従った処理を実行することにより、後述するような各種の動作を実現する。
【0051】
サーバ20は、特定エリア40内に設置されている。
【0052】
サーバ20のRF−ID用無線通信部21は、特定エリア40内において携帯電話機10のRF−ID15との間で双方向の無線通信を行う。
【0053】
なお、携帯電話機10のRF−ID15が、サーバ20のRF−ID用無線通信部21からの無線信号を受信可能な範囲は、サーバ20が設置された特定エリア40の範囲内であるものとする。
【0054】
RF−ID用無線通信部21が送信する無線信号には、サーバ20が設置された特定エリア40のセキュリティレベルを示す情報が含まれている。
【0055】
携帯電話機10のRF−ID15は、サーバ20からの無線信号を受信すると、該無線信号を制御部16に入力する。制御部16は、RF−ID15から入力される無線信号を解析し、携帯電話機10が現在存在するエリアのセキュリティレベルを判定し、その判定結果に応じたセキュリティ動作を実行する。
【0056】
また、携帯電話機10のRF−ID15は、サーバ20からの無線信号を受信すると、ID情報を含む無線信号(応答信号)をサーバ20に対して送信することにより、サーバ20に対して必要に応じたセキュリティ動作を要求する。
【0057】
サーバ20のRF−ID用無線通信部21は、携帯電話機10のRF−ID15からの無線信号を受信すると、該無線信号を制御部24に入力する。
【0058】
制御部24は、RF−ID用無線通信部21から入力された無線信号に含まれるID情報に基づいて、特定エリア40内に侵入した携帯電話機10のユーザを判定し、その判定結果に応じたセキュリティ動作を実行する。
【0059】
なお、ユーザは、予め、携帯電話機10及びサーバ20に対し、セキュリティレベルに応じたセキュリティ動作を設定しておくことが可能である。
【0060】
次に、動作の詳細を説明する。
【0061】
図4は携帯電話機10の動作の流れを示すフローチャートである。
【0062】
携帯電話機10の制御部16は、RF−ID15がサーバ20からの無線信号を受信したか否かを監視する(ステップS1)。
【0063】
携帯電話機10のユーザが、携帯電話機10を携行したままで特定エリア40内に侵入すると、携帯電話機10のRF−ID15は、サーバ20からの無線信号を受信し、該無線信号を制御部16に入力する(ステップS1のYes)。
【0064】
すると、制御部16は、セキュリティ動作用のアプリケーションを起動する(ステップS2)。
【0065】
次に、制御部16は、RF−ID15から入力された無線信号を解析し、携帯電話機10が存在するエリア(つまり特定エリア40)のセキュリティレベルを判定する(ステップS3)。
【0066】
そして、制御部16は、判定したセキュリティレベルに応じたセキュリティ動作を実行する(ステップS4)。
【0067】
ここで、図5に、セキュリティレベルに応じた携帯電話機10のセキュリティ動作の具体例を示す。
【0068】
図5に示すように、例えば、セキュリティレベルが低かった場合の動作としては、単に、携帯電話機10のユーザに対し、危険区域に侵入した旨を報知するといったセキュリティ動作を実行する。この動作は、例えば、発音部13からその旨を示す発音動作を行ったり、或いは、表示部12にその旨を表示させたり、図示しない振動発生部(バイブレータ)を振動させたりすることにより行う。
【0069】
また、セキュリティレベルが低かった場合(ただし、上記動作を行うときよりはセキュリティレベルが高かった場合)の動作としては、例えば、サーバ20からの無線信号を受信した時点でタイマー17による計時動作を開始し、携帯電話機10が特定エリア40内に所定時間継続して位置した場合に、防犯アラームを発音部13から鳴動させる動作が挙げられる。
【0070】
なお、セキュリティレベルが低ければ「何も行わない」ことも可能である。
【0071】
また、セキュリティレベルが高かった場合の動作としては、例えば、携帯電話機10の機能をセキュリティ関連の機能だけに制限し(例えば、ゲーム、緊急呼以外の通話、電子メールなどを使用不可とし)、緊急呼(110番通報など)や事前に登録してある番号(例えば、第三者端末30)への自動発信のみを実行する動作が挙げられる。また、このように携帯電話機10の機能をセキュリティ関連の機能だけに制限する際には、自動的に緊急呼発信画面を表示部12に表示し、すぐに緊急呼を発信できる状態とすることも好ましい。
【0072】
なお、携帯電話機10のRF−ID15がサーバ20からの無線信号を受信しなくなった場合、自動的にセキュリティ動作用のアプリケーションを終了することも可能である。
【0073】
また、携帯電話機10側とは別に、サーバ20側でも、セキュリティ動作を行う。
【0074】
図6はサーバ20の動作の流れを示すフローチャートである。
【0075】
サーバ20の制御部24は、RF−ID15を搭載した携帯電話機10が特定エリア40に侵入してきたかどうかを監視する(ステップS11)。
【0076】
携帯電話機10のRF−ID15は、サーバ20からの無線信号を受信すると、ID情報を含む無線信号(RF−ID応答信号)をサーバ20に対して送信し、サーバ20のRF−ID用無線通信部21は、携帯電話機10のRF−ID15からのRF−ID応答信号を受信し、該受信したRF−ID応答信号を制御部24に入力する(ステップS11のYes)。
【0077】
すると、制御部24は、セキュリティ動作を開始する。すなわち、制御部24は、先ず、受信したRF−ID応答信号に含まれるID情報から携帯電話機10のユーザを識別する(ステップS12)。ここで、各携帯電話機10には、各々に対して固有に割り当てられたRF−ID15が搭載されており、各RF−ID15は、固有のID情報を含むRF−ID応答信号を出力するようになっている。また、キャリアにおいては、ID情報とユーザの管理を行うものとする。よって、サーバ20の制御部24は、無線通信部22を介して、携帯電話機10のキャリアからID情報と対応するユーザ情報を取得することができる。
【0078】
ステップS12に続いては、サーバ20の制御部24は、キャリアから取得したユーザ情報に基づいて、特定エリア40内に侵入したユーザが、セキュリティ動作を必要とするユーザであるか否かを判定する(ステップS13)。
【0079】
セキュリティ動作を必要とするユーザであった場合(ステップS13のYes)、ユーザに応じたセキュリティ動作を実行する(ステップS14)。
【0080】
ここで、図7に、セキュリティレベルに応じたサーバ20のセキュリティ動作の具体例を示す。
【0081】
図7に示すように、例えば、セキュリティレベルが低かった場合の動作としては、単に、特定エリア40が工事現場などである場合に、そこでの作業者などに対し、誰かが危険区域に侵入した旨を報知するといったセキュリティ動作を実行する。この動作は、例えば、サーバ20が備える発音部23からその旨を示す発音動作を行うことにより実行する。
【0082】
また、事前に第三者への通知が必要であるという登録がされていれば、サーバ20の無線通信部22から第三者端末30へ(またはサーバ20の無線通信部22からキャリア経由で第三者端末30へ)通知することも可能である。具体的には、例えば、特定エリア40が未成年者進入禁止の場所である場合に、特定エリア40内に未成年者の携帯電話機10が入ってきた場合には、その旨を第三者端末30へ通知することが挙げられる。
【0083】
なお、セキュリティレベルが低ければ「何も行わない」ことも可能である。
【0084】
また、セキュリティレベルが高かった場合の動作としては、例えば、緊急呼(110番通報など)による通報を行うことが挙げられる。
【0085】
なお、RF−ID15を搭載した携帯電話機10からの応答がなくなった場合、サーバ20側でも自動的にセキュリティ動作を終了することが可能である。
【0086】
なお、サーバ20(またはキャリア)からの通知を受けた第三者端末30は、例えば、携帯電話機10との間でテレビ電話などの通信を開始することにより遠隔監視を行ったり、携帯電話機10が備えるGPS機能により取得した位置情報により該携帯電話機10の位置を遠隔監視したり、携帯電話機10に対して特定の緊急(警告)メッセージを電子メールなどにより送信したり、遠隔操作により携帯電話機10において強制的に警告(警報)ブザーを鳴動させたりするといったセキュリティ動作を実行する。具体的には、例えば、工事現場などに子供が近づいた場合、事前に登録してある保護者に位置情報などが通知され、保護者はテレビ電話などで現在の状況を監視することができる。
【0087】
以上のような実施形態によれば、以下の効果が得られる。
【0088】
1.携帯電話機10のユーザが特定のエリアに侵入したときに、携帯電話機10がセキュリティ動作を実行するので、事故や犯罪などを事前に防止することができる。
【0089】
2.携帯電話機10のユーザが特定のエリアに侵入したときに、サーバ20がセキュリティ動作を実行するので、事故や犯罪などを事前に防止することができる。
【0090】
3.具体的には、双方向通信型のRF−ID15を用いることにより、携帯電話機10側及びサーバ20側において、それぞれセキュリティ動作を実行することが可能となる。
【0091】
4.携帯電話機10側及びサーバ20側において、それぞれセキュリティレベルに応じたセキュリティ動作を実行可能であるため、各ユーザに対して適切なレベルのセキュリティ動作を提供可能となる。
【0092】
5.具体的には、工事が突然始まった場合や、初めて出掛ける場所で危険なエリアがあった場合、携帯電話機10のユーザはその危険性を事前に知ることができないことがほとんどであるが、本実施形態によれば、特定エリア40に侵入した場合には、セキュリティレベルに応じた通知をユーザに行うことが可能となる。
【0093】
6.固有に割り当てられたRF−ID15により特定の個人を識別することも可能であるので、拡張した自動セキュリティサービスの提供も可能となる。
【0094】
なお、上記の実施形態では、携帯電話機10が所定時間以上継続して特定エリア40内に位置していたと判定した場合に、携帯電話機10が防犯アラームを鳴動させる例を説明したが、携帯電話機10が緊急呼を発信しても良い。また、携帯電話機10が所定時間以上継続して特定エリア40内に位置していたと判定した場合に、サーバ20側で防犯アラームや緊急呼を発信しても良い。
【0095】
なお、上記の実施形態では、携帯電話機10がサーバ20からの無線信号に基づいてセキュリティレベルを判定しセキュリティレベルに応じたセキュリティ動作を実行する例を説明したが、このような判定動作を行わず、一律のセキュリティ動作を行うのであっても良い。
【0096】
また、上記の実施形態では、サーバ20側では、RF−ID15からの応答信号に基づいて、ユーザに応じたセキュリティ動作を選択的に実行する例を説明したが、サーバ20ではユーザにかかわらず一律のセキュリティ動作を行うようにしても良い。つまり、RF−ID15からの応答信号にはユーザの識別信号が含まれていなくても良い。
【0097】
更に、上記の実施形態では、携帯電話機10が備えるRF−ID15が双方向通信型であり、RF−ID15からの応答信号に基づいて、サーバ20側でもセキュリティ動作を行う例を説明したが、RF−ID15が無線信号の受信のみを行うものであり(応答信号の発信は行わないものであり)、サーバ20側ではセキュリティ動作を実行しないようにしても良い。
【0098】
また、上記においては、携帯電話機10がRF−ID15を備える例を説明したが、携帯電話機10はRF−ID15の代わりに、例えば、ブルートゥース(Blurtooth)或いは無線LANなどの近距離無線方式での通信をサーバ20との間で実行する近距離無線手段(図示略)を備えても良い。この場合、(1)携帯電話機10の近距離無線手段がサーバ20からの無線信号を受信した場合に、携帯電話機10が上記と同様のセキュリティ動作を実行したり、或いは、(2)サーバ20が、当該サーバ20から発信する無線信号に対する応答信号を携帯電話機10の近距離無線手段から受信した場合に、当該サーバ20が上記と同様のセキュリティ動作を実行したりする。
【0099】
また、上記においては、携帯端末装置として携帯電話機10を例示したが、本発明はこの例に限らず、携帯端末装置は、例えば、PHS(Personal Handy Phone System)やPDA(Personal Digital Assistant)であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】実施形態に係るセキュリティシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図3】サーバの構成を示すブロック図である。
【図4】携帯電話機の動作の流れを示すフローチャートである。
【図5】セキュリティレベルに応じた携帯電話機のセキュリティ動作の具体例を示す図である。
【図6】サーバの動作の流れを示すフローチャートである。
【図7】セキュリティレベルに応じたサーバのセキュリティ動作の具体例を示す。
【符号の説明】
【0101】
10 携帯電話機(携帯端末装置)
15 RF−ID
20 サーバ
40 特定エリア
100 セキュリティシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
双方向通信型のRF−IDを備える携帯端末装置と、
特定エリア内において前記RF−IDにより受信可能な無線信号を発信するサーバと、
を備え、
前記携帯端末装置は、前記RF−IDが前記サーバからの無線信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することを特徴とするセキュリティシステム。
【請求項2】
前記サーバは、前記無線信号に、当該サーバと対応する特定エリアにおけるセキュリティレベルを示す信号を含めて発信し、
前記携帯端末装置は、前記サーバからの無線信号に基づいて、当該携帯端末装置が位置するエリアにおけるセキュリティレベルを判定し、判定したセキュリティレベルに応じたセキュリティ動作を実行することを特徴とする請求項1に記載のセキュリティシステム。
【請求項3】
前記携帯端末装置は、前記RF−IDが前記サーバからの無線信号を受信した場合に、当該携帯端末装置が実行可能な機能をセキュリティ関連の機能だけに制限することを特徴とする請求項1又は2に記載のセキュリティシステム。
【請求項4】
前記携帯端末装置の前記RF−IDは、前記サーバからの無線信号を受信すると、前記サーバに対して応答信号を発信し、
前記サーバは、前記RF−IDからの応答信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のセキュリティシステム。
【請求項5】
双方向通信型のRF−IDを備える携帯端末装置と、
特定エリア内において前記RF−IDにより受信可能な無線信号を発信するサーバと、
を備え、
前記携帯端末装置の前記RF−IDは、前記サーバからの無線信号を受信すると、前記サーバに対して応答信号を発信し、
前記サーバは、前記RF−IDからの応答信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することを特徴とするセキュリティシステム。
【請求項6】
前記携帯端末装置の前記RF−IDが発信する応答信号には、当該RF−IDの識別情報が含まれ、
前記サーバは、前記RF−IDからの応答信号を受信した場合に、該応答信号に含まれる識別信号に基づいて、前記特定エリア内に侵入したユーザを判定し、ユーザに応じたセキュリティ動作を実行することを特徴とする請求項4又は5に記載のセキュリティシステム。
【請求項7】
近距離無線通信が可能な近距離無線手段を備える携帯端末装置と、
特定エリア内において前記近距離無線手段により受信可能な無線信号を発信するサーバと、
を備え、
前記携帯端末装置は、前記近距離無線手段が前記サーバからの無線信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することを特徴とするセキュリティシステム。
【請求項8】
前記サーバは、前記無線信号に、当該サーバと対応する特定エリアにおけるセキュリティレベルを示す信号を含めて発信し、
前記携帯端末装置は、前記サーバからの近距離無線信号に基づいて、当該サーバと対応する特定エリアにおけるセキュリティレベルを判定し、判定したセキュリティレベルに応じたセキュリティ動作を実行することを特徴とする請求項7に記載のセキュリティシステム。
【請求項9】
前記携帯端末装置は、前記近距離無線手段が前記サーバからの無線信号を受信した場合に、当該携帯端末装置が実行可能な機能をセキュリティ関連の機能だけに制限することを特徴とする請求項7又は8に記載のセキュリティシステム。
【請求項10】
前記携帯端末装置は、前記近距離無線手段が前記サーバからの無線信号を受信すると、前記近距離無線手段から前記サーバに対して応答信号を発信し、
前記サーバは、前記近距離無線手段からの応答信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することを特徴とする請求項7乃至9の何れか一項に記載のセキュリティシステム。
【請求項11】
近距離無線通信が可能な近距離無線手段を備える携帯端末装置と、
特定エリア内において前記近距離無線手段により受信可能な無線信号を発信するサーバと、
を備え、
前記携帯端末装置は、前記近距離無線手段が前記サーバからの無線信号を受信すると、前記近距離無線手段から前記サーバに対して応答信号を発信し、
前記サーバは、前記近距離無線手段からの応答信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することを特徴とするセキュリティシステム。
【請求項12】
前記携帯端末装置の前記近距離無線手段が発信する応答信号には、当該携帯端末装置のユーザの識別情報が含まれ、
前記サーバは、前記近距離無線手段からの応答信号を受信した場合に、該応答信号に含まれる識別信号に基づいて、前記特定エリア内に侵入したユーザを判定し、ユーザに応じたセキュリティ動作を実行することを特徴とする請求項10又は11に記載のセキュリティシステム。
【請求項13】
双方向通信型のRF−IDを備え、前記RF−IDが無線信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項14】
前記携帯端末装置は、前記無線信号に含まれるセキュリティレベルを示す信号に基づいて、当該携帯端末装置が位置するエリアにおけるセキュリティレベルを判定し、判定したセキュリティレベルに応じたセキュリティ動作を実行することを特徴とする請求項13に記載の携帯端末装置。
【請求項15】
前記携帯端末装置は、前記RF−IDが前記無線信号を受信した場合に、当該携帯端末装置が実行可能な機能をセキュリティ関連の機能だけに制限することを特徴とする請求項13又は14に記載の携帯端末装置。
【請求項16】
前記携帯端末装置の前記RF−IDは、前記無線信号を受信すると、セキュリティ動作を要求する応答信号を発信することを特徴とする請求項13乃至15の何れか一項に記載の携帯端末装置。
【請求項17】
双方向通信型のRF−IDを備え、前記RF−IDは、無線信号を受信すると、セキュリティ動作を要求する応答信号を発信することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項18】
前記RF−IDが発信する応答信号には、当該RF−IDの識別情報が含まれていることを特徴とする請求項16又は17に記載の携帯端末装置。
【請求項19】
近距離無線通信が可能な近距離無線手段を備え、前記近距離無線手段が無線信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項20】
前記携帯端末装置は、前記無線信号に含まれるセキュリティレベルを示す信号に基づいて、当該携帯端末装置が位置するエリアにおけるセキュリティレベルを判定し、判定したセキュリティレベルに応じたセキュリティ動作を実行することを特徴とする請求項19に記載の携帯端末装置。
【請求項21】
前記携帯端末装置は、前記近距離無線手段が前記無線信号を受信した場合に、当該携帯端末装置が実行可能な機能をセキュリティ関連の機能だけに制限することを特徴とする請求項19又は20に記載の携帯端末装置。
【請求項22】
前記携帯端末装置は、前記近距離無線手段が前記無線信号を受信すると、セキュリティ動作を要求する応答信号を前記近距離無線手段から発信することを特徴とする請求項19乃至21の何れか一項に記載の携帯端末装置。
【請求項23】
近距離無線通信が可能な近距離無線手段を備え、前記近距離無線手段が無線信号を受信すると、セキュリティ動作を要求する応答信号を前記近距離無線手段から発信することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項24】
前記近距離無線手段が発信する応答信号には、当該携帯端末装置のユーザの識別情報が含まれていることを特徴とする請求項22又は23に記載の携帯端末装置。
【請求項25】
当該携帯端末装置は、携帯電話機であることを特徴とする請求項13乃至24の何れか一項に記載の携帯端末装置。
【請求項26】
携帯端末装置が備える双方向通信型のRF−IDにより特定エリア内において受信可能な無線信号を発信し、
前記携帯端末装置の前記RF−IDから、前記無線信号に対する応答信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することを特徴とするサーバ。
【請求項27】
携帯端末装置が備える近距離無線手段により特定エリア内において受信可能な無線信号を発信し、
前記携帯端末装置の前記近距離無線手段から、前記無線信号に対する応答信号を受信した場合に、セキュリティ動作を実行することを特徴とするサーバ。
【請求項28】
双方向通信型のRF−IDを備える携帯端末装置と、特定エリア内において前記RF−IDにより受信可能な無線信号を発信するサーバと、を備えるセキュリティシステムが実行するセキュリティ方法であって、
前記サーバから無線信号を発信する第1の過程と、
前記携帯端末装置の前記RF−IDが前記サーバからの無線信号を受信した場合に、当該携帯端末装置がセキュリティ動作を実行する第2の過程と、
を備えることを特徴とするセキュリティ方法。
【請求項29】
双方向通信型のRF−IDを備える携帯端末装置と、特定エリア内において前記RF−IDにより受信可能な無線信号を発信するサーバと、を備えるセキュリティシステムが実行するセキュリティ方法であって、
前記サーバから無線信号を発信する第1の過程と、
前記携帯端末装置の前記RF−IDが前記サーバからの無線信号を受信した場合に、当該携帯端末装置のRF−IDが応答信号を発信する第2の過程と、
前記サーバが前記応答信号を受信した場合に、当該サーバがセキュリティ動作を実行する第3の過程と、
を備えることを特徴とするセキュリティ方法。
【請求項30】
近距離無線手段を備える携帯端末装置と、特定エリア内において前記近距離無線手段により受信可能な無線信号を発信するサーバと、を備えるセキュリティシステムが実行するセキュリティ方法であって、
前記サーバから無線信号を発信する第1の過程と、
前記携帯端末装置の前記近距離無線手段が前記サーバからの無線信号を受信した場合に、当該携帯端末装置がセキュリティ動作を実行する第2の過程と、
を備えることを特徴とするセキュリティ方法。
【請求項31】
近距離無線手段を備える携帯端末装置と、特定エリア内において前記近距離無線手段により受信可能な無線信号を発信するサーバと、を備えるセキュリティシステムが実行するセキュリティ方法であって、
前記サーバから無線信号を発信する第1の過程と、
前記携帯端末装置の前記近距離無線手段が前記サーバからの無線信号を受信した場合に、当該携帯端末装置の前記近距離無線手段が応答信号を発信する第2の過程と、
前記サーバが前記応答信号を受信した場合に、当該サーバがセキュリティ動作を実行する第3の過程と、
を備えることを特徴とするセキュリティ方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−234562(P2008−234562A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−76649(P2007−76649)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】