説明

ダマシン処理によるサイドウォールポリマー用の洗浄溶液

【解決手段】ウエハ上の低誘電率材料及び相互接続材料に損傷を与えることなく、ウエハ上のダマシン処理によるサイドウォールポリマーを除去するための水性洗浄溶液及び洗浄溶液を用いる方法を記載する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、「CLEANING SOLUTION FOR SIDEWALL POLYMER OF DAMASCENE PROCESSES(ダマシン処理によるサイドウォールポリマー用の洗浄溶液)」の名称で2010年3月5日に出願された米国仮特許出願No.61/311,122に対して35U.S.C.119条に基づく優先権を主張するものであり、前記出願の内容は、参照することにより、その全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
最近まで、アルミニウム、アルミニウム合金等を相互接続材料として、また、SiO2膜を層間絶縁膜として用いるAl/SiO2多層相互接続構造を有する半導体デバイスが主に製造されてきた。デバイスの超小型化による配線遅延を抑制するために、Cuを低抵抗性相互接続材料として、また、SiO2膜の代わりにlow-k膜(低誘電率膜)を相互接続静電容量の低い層間絶縁膜として用いるCu/低誘電率多層相互接続構造を有する半導体デバイスの開発が進められている。
【0003】
Al/SiO2多層相互接続構造では、配線層及びビア層を別々に形成する。配線層は処理対象のウエハを横切って水平に電流を供給するのに対して、ビア層は配線層同士を接続する鉛直方向のホール(孔)を通る配線を形成する。金属のドライエッチングによって(Al等の)金属配線を形成した後、SiO2膜等の層間絶縁膜を堆積させて配線を埋め込むことにより、各配線層が形成される。SiO2膜等の層間絶縁膜を堆積させた後に、層間絶縁膜にドライエッチングを施して、孔(ビアホール)を形成し、次にAlやW等の金属を孔に充填することにより、ビア層が形成される。
【0004】
Cu/低誘電率多層相互接続構造は、ダマシンと呼ばれる処理により形成され、ドライエッチングによって低誘電率膜にトレンチ(溝)又は孔(ビアホール)を形成した後、銅等の相互接続材料をトレンチ又はホールに充填することにより、配線構造が得られる。デュアルダマシンと呼ばれる方法では、配線用のトレンチとビアホールとを低誘電率膜に形成した後、銅等の相互接続材料をトレンチ及びビアホールに充填する。デュアルダマシン構造は、配線用のトレンチよりも先にビアホールを形成するvia-first(ビア・ファースト)法により形成してもよいし、ビアホールよりも先に配線用のトレンチを形成するtrench-first(トレンチ・ファースト)法により形成してもよいし、あるいは、middle-first(ミドル・ファースト)法やデュアル・ハードマスク法等、他の方法により形成してもよい。デュアルダマシン法等では、多くの場合に、相互接続材料が用いられる。via-first法では、たとえば、ドライエッチングによってビアホールを形成した後、相互接続材料をビアホールに充填し、次に、リソグラフィーとエッチングでトレンチを形成する。その後、接続材料を選択的に除去する必要がある。
【0005】
Al/SiO2多層相互接続構造では、配線を形成するための金属エッチングに塩素や臭化水素等のガスを用い、ビアホールを形成するためのビア・エッチングにフルオロカーボンガス、ヒドロフルオロカーボンガス、Ar等の不活性ガス、酸素、一酸化炭素等の酸素含有ガス等の混合ガスを用いる。金属エッチング又はビア・エッチングにより層間絶縁膜にビアホールを形成後、酸素含有プラズマを用いてアッシング(灰化)を行ない、レジストやエッチング残留物等の不要な物質を除去する。アッシング後に残留する残留物を、除去溶液を用いて除去する。金属エッチングの場合、残留物は、少量のレジスト等の有機物質を含むアルミニウムの酸化物等を含有する。この残留物はアルミニウム配線のサイドウォール(側壁)に形成されるため、「サイドウォールポリマー」「ラビットイヤー」等とも称される。ビアエッチングの場合、残留物は、少量のレジストやフルオロカーボンポリマー等の有機物質を含むTi、TiNや金属障壁膜の酸化物又はフッ化物を含有する。この残留物も「サイドウォールポリマー」と称される。多くの場合、金属エッチング又はビアホールエッチング後の残留物は、酸素プラズマを用いてレジストが除去されるまで、アッシング処理される。この結果、エッチング残留物の主成分は無期酸化物になる。
【0006】
これに対して、Cu/低誘電率多層相互接続構造では、窒素等と混合したフルオロカーボンガスを用いたドライエッチングによって、低誘電率膜にトレンチ又はビアホールのダマシン構造が形成される。ドライエッチングガスに窒素を加えることにより処理精度が向上する。ただし、シリコン(ケイ素)を含有する低誘電率膜とガスとの反応により、不揮発性のシリコン窒化物の残留物が形成される。酸素含有プラズマを用いてアッシングを完全に行ない、レジストやエッチング残留物を除去すると、低誘電率膜が損傷し、誘電率が変動する。したがって、多くの場合、このようなプラズマアッシングは実施されず、代わりに、水素、窒素、希ガスやこれらのガスの混合物等のプラズマを用いたアッシングや酸素含有プラズマを用いたライト・アッシングが行なわれる。また、多くの場合、低誘電率膜に対する損傷を最小限に抑えるために、レジスト及び相互接続材料をアッシングによって完全に除去しない。プラズマ・アッシングに窒素含有ガスを用いる場合には、残留物には、さらに多くの量のシリコン窒化物が含有される。このような場合、アッシング後も、比較的大量のレジスト、反射防止膜、相互接続材料及び窒化ケイ素等の窒素含有エッチング残留物が存在する。アッシングをかなりの程度まで行なったとしても、レジスト、反射防止膜や相互接続材料をすべて除去することは困難である。この結果、ダマシン処理においてエッチング後に存在する残留物の主成分は、レジスト、反射防止膜、相互接続材料及びフルオロカーボンポリマー由来の有機物質であり、窒化ケイ素等の無機物質も含有される。
【発明の概要】
【0007】
以下で記載する水性洗浄溶液は、1つ以上の金属相互接続材料と1つ以上の低誘電率層間絶縁膜とを含むウエハ上における低誘電率膜に対する損傷を最小限に抑える一方で、ダマシン処理の際に生成されるサイドウォールポリマーを有効に除去する水性洗浄溶液であって、0.01〜0.1w/w%のフッ化水素酸と、1〜5w/w%の硫酸と、1〜15w/w%のカルボン酸と、2w/w%以下の1種以上のキレート剤と、15w/w%以下の1種以上のアミンと、75w/w%以上の水と、を含有し、1つ以上の低誘電率層間絶縁膜に損傷を与えない水性洗浄溶液である。
【0008】
30〜70度Cの温度に保持された洗浄溶液内にウエハを最大で40秒間まで浸漬させることによって、1つ以上の低誘電率層間絶縁膜に損傷を与えることなく、Al又はCu等の1つ以上の金属相互接続材料と1つ以上の低誘電率層間絶縁膜とを含むウエハ上でダマシン処理の際に生成されたサイドウォールポリマーを除去することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、ダマシン処理によるサイドウォールポリマーを除去するための水性洗浄溶液を説明する。洗浄溶液は、低誘電率膜や露出されている相互接続材料に損傷を与えることなく、サイドウォールポリマーを除去するのに有効である。水性洗浄溶液の実施例を表1−1ないし表1−4に示す。この表において、各溶液の残りの部分は水であり、HF、H2SO4、酢酸、クエン酸、リンゴ酸、IDA、NH4F、NH4HF2及びTEAの数値は容量%(w/w%)である。
【表1−1】

【表1−2】

【表1−3】

【表1−4】

【0010】
表1−1ないし表1−4において、C1〜C12は対照群であり、IDAはイミノ二酢酸、EDTAはエチレンジアミン四酢酸、TEAはトリエタノールアミンである。表1−1ないし表1−4に示す各数値は、その数値を中心とした数値±10%の範囲を示すものとする。表1−1ないし表1−4に示す各溶液は、水と、表に記載した各成分と、から形成される。
【0011】
C4を除く他のすべての対照溶液(C1〜C3及びC5〜C12)は、さまざまな濃度のフッ化水素酸(HF)と硫酸(H2SO4)とを含有する水溶液である。C4は、HFのみを含有する水溶液である。C4は、室温で低誘電率膜に深刻な損傷を与える。C1〜C3及びC5〜C7では、HF濃度が0.06%であり、硫酸濃度は3%である。C1〜C3及びC5〜C7では、洗浄時間を30秒間に延ばしたとしても、30度Cにおけるサイドウォールポリマー除去効果はあまり高くない。C1〜C3及びC5〜C7では、もっと高い温度にした場合、洗浄効果がごくわずかに向上するものの、低誘電率膜に深刻な損傷を与える。C8〜C9では、硫酸濃度は3%であるが、HFの濃度がより高く(0.2%)、8秒間という短い洗浄時間でも低誘電率膜に深刻な損傷を与える。C10〜C12では、硫酸濃度がより高く(9%)、C1〜C9と比較すると洗浄効果の向上が見られる。ただし、対照群C1〜C12では、温度が高いほど、及び/又は、HF濃度が高いほど、低誘電率膜に対してより深刻な損傷を与える傾向がある。
【0012】
試験群T1〜T29では、洗浄効果及び低誘電率膜に対する損傷を評価する目的で、0.06%のHF及び3%の硫酸を含有する基礎溶液に、種々のカルボン酸、アミン、及び/又は、(キレート剤として)アンモニウム塩を加えた。
【0013】
T1の溶液とC1の溶液とを比較することにより、酢酸の効果を評価した。C1と比べてT1の洗浄効果に大幅な向上は見られなかった。T2の溶液とT1の溶液とを比較することにより、酢酸とフッ化アンモニウムとを組み合わせた場合の効果を評価した。洗浄時間が30秒間未満の場合、T1と比べてT2の洗浄効果に大幅な向上は見られなかった。一方、洗浄時間を30秒間にすると、T1と比べて、T2の洗浄効果に向上が見られた。
【0014】
T3とC1とを比較することにより、クエン酸の効果を評価した。C1と比べてT3の洗浄効果に大幅な向上は見られなかった。T4とT3とを比較することにより、クエン酸とフッ化アンモニウムとを組み合わせた場合の効果を評価した。洗浄時間が4〜30秒間の場合、T3と比べてT4の洗浄効果に向上は見られなかった。
【0015】
T5とC1とを比較することにより、リンゴ酸の効果を評価した。洗浄時間が4秒間の場合、C1と比べてT5の洗浄効果に大幅な向上は見られなかった。洗浄時間を長くした場合(8秒間、16秒間及び30秒間)、C1と比べてT5の洗浄効果に大幅な向上が見られた。T6とT5とを比較することにより、リンゴ酸とフッ化アンモニウムとを組み合わせた場合の効果を評価した。洗浄時間が4〜16秒間の場合、T5と比べてT6の洗浄効果に向上は見られなかったが、洗浄時間を30秒間にすると、T5と比べてT6の洗浄効果に多少の向上が見られた。
【0016】
T7ではT6よりも洗浄温度を高くした。T6と比べてT7の洗浄効果に大幅な向上が見られない一方で、低誘電率膜に対する損傷は大きくなった。T8ではT7よりもリンゴ酸の濃度を高くした。洗浄時間が4〜30秒間の場合、T7と比べてT8の洗浄効果にわずかな向上が見られた。
【0017】
T9とC1との比較、T10とC5との比較、及びT11とC6との比較により、IDAの効果を評価した。C1と比べてT9の洗浄効果に大幅な向上が見られた。C5と比べてT10の洗浄効果に大幅な向上が見られなかった。C6と比べてT11の洗浄効果に大幅な向上が見られなかった。T12とT9との比較、T14とT10との比較及びT15とT11との比較により、IDAとフッ化アンモニウムとを組み合わせた場合の効果を評価した。洗浄時間を4秒間から30秒間に増大させると、T9、T10及びT11と比べて、T12、T14及びT15の洗浄効果に、それぞれ、多少の向上が見られた。
【0018】
T11ではT10よりも洗浄温度を高くした。T10と比べて、T11では、低誘電率膜に対する損傷を増大させることなく、洗浄効果にわずかな向上が見られた。
【0019】
T18とT9とを比較することにより、フッ化水素アンモニウム(NH4HF2)とIDAとを組み合わせた場合の効果を評価した。T18では、低誘電率膜に対する著しい損傷が見られた。T17とT14の洗浄効果の比較及びT16とT10の洗浄効果の比較から、T14及びT10にEDTAを加えることにより洗浄効果が大幅に向上することがわかった。
【0020】
T14とT13の洗浄効果の比較から、T13におけるIDAの濃度を高めることにより洗浄効果が大幅に向上することがわかった。
【0021】
T19とC1との比較、T20とC5との比較及びT21とC6との比較により、シュウ酸の効果を評価した。洗浄時間が4秒間、8秒間及び16秒間の場合、C1と比べてT19の洗浄効果に大幅な向上は見られなかった。洗浄時間を30秒間にすると、C1と比べてT19の洗浄効果に大幅な向上が見られた。洗浄時間が8秒間、16秒間及び30秒間の場合、C5と比べてT20の洗浄効果にわずかな向上が見られた。洗浄時間が8秒間の場合、C6と比べてT21の洗浄効果に大幅な向上は見られなかった。洗浄時間を16秒間又は30秒間にすると、C6と比べてT21の洗浄効果に大幅な向上が見られた。T25とT21との比較、T23とT20との比較及びT22とT19との比較により、シュウ酸とフッ化アンモニウムとを組み合わせた場合の効果を評価した。洗浄時間が8秒間の場合、T21と比べてT25の洗浄効果に大幅な向上が見られた。8秒間を超える洗浄時間の場合、T25では、低誘電率膜に対する著しい損傷が見られた。T20と比べてT23の洗浄効果に大幅な向上は見られなかった。洗浄時間が8秒間の場合、T19と比べてT22の洗浄効果に大幅な向上は見られなかった。洗浄時間を16秒間又は30秒間にすると、T19と比べてT22の洗浄効果に大幅な向上が見られた。
【0022】
T28とT29とT24の洗浄効果の比較から、T24の組成に5〜10%のTEAを加えてもT24の洗浄効果は大幅に向上しないことがわかった。
【0023】
T27とT24の洗浄効果の比較及びT26とT20の洗浄効果の比較から、T24の組成及びT20の組成に0.2%のEDTAを加えることにより、洗浄効果が大幅に向上することが分かった。T23とT24とではシュウ酸濃度に差があるが、T23とT24の洗浄効果に大きな差は見られなかった。T21、T23及びT25では、それぞれ、T20、T22及びT24よりも洗浄温度を高くしたところ、T20、T22及びT24に比べて洗浄効果に大幅な向上が見られた。
【0024】
表2に、T1〜T29の洗浄効果及び低誘電率膜に対する損傷をまとめて示す。
【表2】

【0025】
「サイドウォールポリマー洗浄効果」の欄において、記号「+」、「O」及び「−」は、それぞれ、高い効果、多少の効果、わずかな効果を意味する。「低誘電率膜に対する損傷」の欄において、記号「+」及び「−」は、それぞれ、明らかな損傷なし、深刻な損傷を意味する。
【0026】
洗浄溶液は、アルコール、過酸化物(たとえば、過酸化水素)及びエステルを含有しないものが望ましい。洗浄溶液は、0.01〜0.1%のHFと、1〜5%の硫酸と、1〜15%のカルボン酸と、2%以下の1種以上のキレート剤と、15%以下の1種以上のアミンと、望ましくは75%以上の水と、を含有する水性の溶液(水溶液)である。洗浄溶液は、水酸化アンモニウム、キレート剤、アミン、硝酸、及び/又は界面活性剤を含有しないものでもよい。カルボン酸は、(望ましくは1〜10%の、より望ましくは4〜6%の)酢酸、(望ましくは1〜15%の、より望ましくは4〜11%の)シュウ酸、(望ましくは1〜10%の、より望ましくは4〜6%の)クエン酸、(望ましくは1〜15%の、より望ましくは4〜11%の)リンゴ酸、又は、(望ましくは1〜10%の、より望ましくは2〜6%の)イミノ二酢酸でもよい。キレート剤は、(望ましくは0.01〜0.2%の)フッ化アンモニウム、(望ましくは0.9〜1.1%の)フッ化水素アンモニウム、及び/又は(望ましくは0.1〜0.3%の)エチレンジアミン四酢酸でもよい。アミンは、(望ましくは4〜11%の)トリエタノールアミンが望ましい。洗浄溶液におけるカルボン酸濃度は、硫酸濃度以上であることが望ましい。洗浄溶液におけるカルボン酸濃度とキレート剤濃度の比は、少なくとも10:1であることが望ましい。洗浄溶液における硫酸濃度とキレート剤濃度の比は、少なくとも10:1であることが望ましい。
【0027】
上述の洗浄溶液を用いて、Al又はCu等の1つ以上の金属相互接続材料と1つ以上の低誘電率層間絶縁膜とを含むウエハ上のダマシン処理によるサイドウォールポリマーを除去する方法は、30〜70度Cの温度に保持された洗浄溶液内にウエハを最大で40秒間まで、より望ましくは8〜30秒間、浸漬させる工程を備えるものでもよい。
【0028】
以上、具体的な実施例を参照して、洗浄溶液及び洗浄溶液を用いる方法を詳細に説明したが、当業者には自明のように、以下に記載する特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な変更及び変更が可能であり、これらに相当する等価物も本発明の範囲に包含される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上の金属相互接続材料と1つ以上の低誘電率層間絶縁膜とを含むウエハ上でダマシン処理の際に生成されたサイドウォールポリマーを除去するのに有効な水性の洗浄溶液であって、
0.01〜0.1w/w%のフッ化水素酸と、
1〜5w/w%の硫酸と、
1〜15w/w%のカルボン酸と、
2w/w%以下の1種以上のキレート剤と、
15w/w%以下の1種以上のアミンと、
75w/w%以上の水と、を含有し、
前記1つ以上の低誘電率層間絶縁膜に損傷を与えない、洗浄溶液。
【請求項2】
請求項1に記載の洗浄溶液であって、
前記カルボン酸は、シュウ酸、リンゴ酸、又はイミノ二酢酸である、洗浄溶液。
【請求項3】
請求項1に記載の洗浄溶液であって、
前記カルボン酸は、1〜15%のシュウ酸、1〜15%のリンゴ酸、又は1〜10%のイミノ二酢酸である、洗浄溶液。
【請求項4】
請求項1に記載の洗浄溶液であって、
前記カルボン酸は、4〜11%のシュウ酸、4〜11%のリンゴ酸、又は2〜6%のイミノ二酢酸である、洗浄溶液。
【請求項5】
請求項1に記載の洗浄溶液であって、
前記キレート剤は、フッ化アンモニウム、フッ化水素アンモニウム、及び/又は、エチレンジアミン四酢酸である、洗浄溶液。
【請求項6】
請求項1に記載の洗浄溶液であって、
前記洗浄溶液は有効量の前記キレート剤を含有し、
前記キレート剤は、0.01〜0.2%のフッ化アンモニウム、0.9〜1.1%のフッ化水素アンモニウム、及び/又は、0.1〜0.3%のエチレンジアミン四酢酸である、洗浄溶液。
【請求項7】
請求項1に記載の洗浄溶液であって、
前記アミンは、4〜11%のトリエタノールアミンである、洗浄溶液。
【請求項8】
請求項1に記載の洗浄溶液であって、
前記カルボン酸の濃度は、前記硫酸の濃度以上である、洗浄溶液。
【請求項9】
請求項1に記載の洗浄溶液であって、
前記カルボン酸と前記キレート剤の濃度比は、少なくとも10:1である、洗浄溶液。
【請求項10】
請求項1に記載の洗浄溶液であって、
前記硫酸と前記キレート剤の濃度比は、少なくとも10:1である、洗浄溶液。
【請求項11】
請求項1に記載の洗浄溶液であって、
アルコール、過酸化物及びエステルを含有しない、洗浄溶液。
【請求項12】
請求項1に記載の洗浄溶液であって、
過酸化水素を含有しない、洗浄溶液。
【請求項13】
請求項1に記載の洗浄溶液であって、
アンモニアを含有しない、洗浄溶液。
【請求項14】
請求項1に記載の洗浄溶液であって、
水酸化アンモニウムを含有しない、洗浄溶液。
【請求項15】
請求項1に記載の洗浄溶液であって、
前記1種以上のキレート剤を含有しない、洗浄溶液。
【請求項16】
請求項1に記載の洗浄溶液であって、
前記1種以上のアミンを含有しない、洗浄溶液。
【請求項17】
請求項1に記載の洗浄溶液であって、
硝酸を含有しない、洗浄溶液。
【請求項18】
請求項1に記載の洗浄溶液であって、
1種以上の界面活性剤を含有しない、洗浄溶液。
【請求項19】
請求項1に記載の洗浄溶液を用いて、1つ以上の金属相互接続材料と1つ以上の低誘電率層間絶縁膜とを含むウエハ上でダマシン処理の際に生成されたプラズマエッチング・フィーチャ上のサイドウォールポリマーを除去する方法であって、
30〜70度Cの温度に保持された前記洗浄溶液内に前記ウエハを最大で40秒間まで浸漬させる工程を備え、
前記洗浄溶液により、前記金属相互接続材料及び前記1つ以上の低誘電率層間絶縁膜に対する損傷を最小限に抑えつつ、前記サイドウォールポリマーを有効に除去する、方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、
前記洗浄溶液に前記ウエハを8〜30秒間浸漬させる、方法。

【公表番号】特表2013−521646(P2013−521646A)
【公表日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−556060(P2012−556060)
【出願日】平成23年3月1日(2011.3.1)
【国際出願番号】PCT/US2011/000376
【国際公開番号】WO2011/109078
【国際公開日】平成23年9月9日(2011.9.9)
【出願人】(592010081)ラム リサーチ コーポレーション (467)
【氏名又は名称原語表記】LAM RESEARCH CORPORATION
【Fターム(参考)】