説明

ナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法およびナビゲーションプログラム

【課題】ユーザのニーズを満たす情報をより効率的に表示するナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】地図情報を記憶する記憶部108と、UIMに記憶されたユーザIDを取得するID取得部203と、ユーザIDを含むユーザの認証要求をSNSサーバに送信し認証結果を受信する送受信部205と、ナビゲーション装置の現在位置を取得する位置取得部201と、現在位置に対応する地図情報を記憶部108から取得する地図取得部204とを備え、送受信部205は、認証されたユーザが興味を示す対象情報であって、現在位置から所定範囲内に存在する対象情報の取得要求をSNSサーバに送信し、取得要求に応じてSNSサーバが取得した対象情報を受信し、受信した対象情報を、取得した地図情報上に表示する表示制御部を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ナビゲーションのために表示する地図上に、ユーザのニーズに沿った情報を表示するナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法およびナビゲーションプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーション装置などのナビゲーション装置は、指定された出発地から目的地までの経路を表示する機能や、現在位置の周辺の交通経路や施設等を含む地図を表示する機能を備えている。例えば、特許文献1では、サービスエリア、パーキングエリア、またはインターチェンジなどの限られた施設だけでなく、これらの施設から所定の範囲内の施設情報やイベント情報を含む地域情報を検索することで、ユーザのニーズに基づくきめ細かい情報を提供する車載用ナビゲーション装置が提案されている。
【0003】
【特許文献1】特開2007−171098号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の方法は、現在位置に基づいて検出した進行方向の前方に存在する施設に関連する地域情報を、車載用ナビゲーション装置内の記憶部、または当該車載用ナビゲーション装置に情報を提供するセンタ内の記憶部から検索している。すなわち、特許文献1の方法では、予め地域情報を装置内または専用のセンタ内の記憶部に登録しておく必要がある。
【0005】
このため、ユーザのニーズを満たす施設やイベントが実在したとしても、記憶部への登録が完了していなければ地域情報として検索できず、ユーザのニーズを十分に満たせない場合があるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザのニーズを満たす情報をより効率的に表示可能なナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法およびナビゲーションプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ユーザが興味を示す対象を表す対象情報を前記ユーザごとに管理する管理装置にネットワークを介して接続されたナビゲーション装置であって、地図情報を記憶する地図記憶部と、前記ユーザを識別するユーザIDを記憶する記憶媒体を挿脱可能な挿脱部と、前記挿脱部に挿入された前記記憶媒体に記憶された前記ユーザIDを取得するID取得部と、取得した前記ユーザIDを含む前記ユーザの認証要求を前記管理装置に送信する認証要求送信部と、前記認証要求に対する認証結果を受信する結果受信部と、前記ナビゲーション装置の現在位置を取得する位置取得部と、前記現在位置に対応する前記地図情報を前記地図記憶部から取得する地図取得部と、前記ユーザが認証されたことを表す前記認証結果が受信された場合に、認証された前記ユーザの前記対象情報であって、前記現在位置から予め定められた範囲内に存在する前記対象情報の取得要求を前記管理装置に送信する取得要求送信部と、前記取得要求に応じて前記管理装置が取得した前記対象情報を前記管理装置から受信する対象情報受信部と、受信した前記対象情報を、取得した前記地図情報上に表示する表示制御部と、を備えたことを特徴とする。本発明によれば、ユーザが興味を示す対象を表す対象情報を、ナビゲーション装置の外部の管理装置から取得して地図上に表示できるため、ユーザのニーズを満たす情報をより効率的に表示することができる。
【0008】
また、本発明は、ユーザが興味を示す対象を表す対象情報を前記ユーザごとに管理する管理装置にネットワークを介して接続されたナビゲーション装置で実行されるナビゲーション方法であって、前記ナビゲーション装置は、地図情報を記憶する地図記憶部と、前記ユーザを識別するユーザIDを記憶する記憶媒体を挿脱可能な挿脱部と、を備え、ID取得部が、前記挿脱部に挿入された前記記憶媒体に記憶された前記ユーザIDを取得するID取得ステップと、認証要求送信部が、取得した前記ユーザIDを含む前記ユーザの認証要求を前記管理装置に送信する認証要求送信ステップと、結果受信部が、前記認証要求に対する認証結果を受信する結果受信ステップと、位置取得部が、前記ナビゲーション装置の現在位置を取得する位置取得ステップと、地図取得部が、前記現在位置に対応する前記地図情報を前記地図記憶部から取得する地図取得ステップと、取得要求送信部が、前記ユーザが認証されたことを表す前記認証結果が受信された場合に、認証された前記ユーザの前記対象情報であって、前記現在位置から予め定められた範囲内に存在する前記対象情報の取得要求を前記管理装置に送信する取得要求送信ステップと、対象情報受信部が、前記取得要求に応じて前記管理装置が取得した前記対象情報を前記管理装置から受信する対象情報受信ステップと、表示制御部が、受信した前記対象情報を、取得した前記地図情報上に表示する表示制御ステップと、を備えたことを特徴とする。本発明によれば、ユーザが興味を示す対象を表す対象情報を、ナビゲーション装置の外部の管理装置から取得して地図上に表示できるため、ユーザのニーズを満たす情報をより効率的に表示することができる。
【0009】
また、本発明は、ユーザが興味を示す対象を表す対象情報を前記ユーザごとに管理する管理装置にネットワークを介して接続されたナビゲーション装置で実行されるナビゲーションプログラムであって、前記ナビゲーション装置は、地図情報を記憶する地図記憶部と、前記ユーザを識別するユーザIDを記憶する記憶媒体を挿脱可能な挿脱部と、を備え、前記ナビゲーション装置を、前記挿脱部に挿入された前記記憶媒体に記憶された前記ユーザIDを取得するID取得部と、取得した前記ユーザIDを含む前記ユーザの認証要求を前記管理装置に送信する認証要求送信部と、前記認証要求に対する認証結果を受信する結果受信部と、前記ナビゲーション装置の現在位置を取得する位置取得部と、前記現在位置に対応する前記地図情報を前記地図記憶部から取得する地図取得部と、前記ユーザが認証されたことを表す前記認証結果が受信された場合に、認証された前記ユーザの前記対象情報であって、前記現在位置から予め定められた範囲内に存在する前記対象情報の取得要求を前記管理装置に送信する取得要求送信部と、前記取得要求に応じて前記管理装置が取得した前記対象情報を前記管理装置から受信する対象情報受信部と、受信した前記対象情報を、取得した前記地図情報上に表示する表示制御部と、として機能させることを特徴とする。本発明によれば、ユーザが興味を示す対象を表す対象情報を、ナビゲーション装置の外部の管理装置から取得して地図上に表示できるため、ユーザのニーズを満たす情報をより効率的に表示することができる。
【0010】
また、本発明は、ナビゲーション装置と、前記ナビゲーション装置とネットワークを介して接続され、ユーザが興味を示す対象を表す対象情報を前記ユーザごとに管理する管理装置と、を備えたナビゲーションシステムであって、前記管理装置は、前記ユーザごとに前記対象情報を記憶する情報記憶部と、前記ユーザを識別するユーザIDを含む前記ユーザの認証要求を前記ナビゲーション装置から受信する認証要求受信部と、前記認証要求に応じて前記ユーザを認証する認証部と、前記ユーザの認証結果を前記ナビゲーション装置に送信する結果送信部と、認証された前記ユーザの前記対象情報であって、前記ナビゲーション装置の現在位置から予め定められた範囲内に存在する前記対象情報の取得要求を前記ナビゲーション装置から受信する取得要求受信部と、前記取得要求に応じて前記対象情報を前記情報記憶部から取得する情報取得部と、取得した前記対象情報を前記ナビゲーション装置に送信する対象情報送信部と、を備え、前記ナビゲーション装置は、地図情報を記憶する地図記憶部と、前記ユーザIDを記憶する記憶媒体を挿脱可能な挿脱部と、前記挿脱部に挿入された前記記憶媒体に記憶された前記ユーザIDを取得するID取得部と、取得した前記ユーザIDを含む前記認証要求を前記管理装置に送信する認証要求送信部と、前記認証結果を受信する結果受信部と、前記ナビゲーション装置の現在位置を取得する位置取得部と、前記現在位置に対応する前記地図情報を前記地図記憶部から取得する地図取得部と、前記ユーザが認証されたことを表す前記認証結果が受信された場合に、前記取得要求を前記管理装置に送信する取得要求送信部と、前記取得要求に応じて前記管理装置が取得した前記対象情報を前記管理装置から受信する対象情報受信部と、受信した前記対象情報を、取得した前記地図情報上に表示する表示制御部と、を備えたこと、を特徴とする。本発明によれば、ユーザが興味を示す対象を表す対象情報を、ナビゲーション装置の外部の管理装置から取得して地図上に表示できるため、ユーザのニーズを満たす情報をより効率的に表示することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザのニーズを満たす情報をより効率的に表示できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法およびナビゲーションプログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
本実施の形態にかかるナビゲーション装置は、ユーザが興味を示す対象を管理する外部の管理装置から、現在位置周辺に存在する施設等であってユーザが興味を示す対象に関する情報を取得し、地図データベースから取得した地図上に表示する。本実施の形態では、このような管理装置として、コミュニティ型の会員制のサービスであるSNS(Social Networking Service)を提供するSNSサーバを用いた例を説明する。なお、適用可能な装置はSNSサーバに限られるものではない。また、以下では車に搭載されたカーナビゲーション装置にナビゲーション装置を適用した例を説明するが、携帯端末を使用してナビゲーションを行うものにも適用可能であり、カーナビゲーション装置に限られるものではない。
【0014】
まず、本実施の形態のナビゲーションシステムによるナビゲーション方法の概要について図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態にかかるナビゲーションシステムの概要を示すブロック図である。
【0015】
同図に示すように、本実施の形態のナビゲーションシステムは、カーナビゲーション装置10と、SNSサーバ30と、グルメサイトサーバ40とが、ネットワーク50で接続された構成となっている。ネットワーク50は、例えばWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)に準拠した無線ネットワークによって構成できる。
【0016】
SNSサーバ30は、カーナビゲーション装置10のユーザが参加しているコミュニティを管理するSNSのサーバ装置である。同図では、ユーザが「ラーメン屋」、「ライブハウス」、「夜景スポット」、および「雑貨屋」などのコミュニティに参加している例が示されている。なお、同図の「ユーザポータル」は、SNSサーバ30が提供するコミュニティサイトでログイン時に表示されるポータル画面に表示する情報の例を表している。ポータル画面で「ラーメン屋」のリンクを選択すると、「ラーメン屋コミュニティ」の画面に遷移することができる。同図に示すように、「ラーメン屋コミュニティ」では、「ラーメンA」、「ラーメンB」、「ラーメンC」などのラーメン屋の情報を参照することができる。参照可能な各情報は記憶部320に記憶されている。
【0017】
グルメサイトサーバ40は、SNSサーバ30に対してデータを提供可能な外部サーバである。同図は、外部サーバの一例として、ラーメン屋コミュニティに関連する各ラーメン屋の住所、電話番号などの詳細情報を提供するグルメサイトを構成するグルメサイトサーバ40を示している。詳細情報は、グルメサイトサーバ40の記憶部420に記憶される。
【0018】
なお、外部サーバはグルメサイトサーバ40に限られるものではなく、SNSサーバ30にデータを提供可能なものであればあらゆる装置を適用できる。例えば、コミュニティごとに異なる外部サーバから詳細情報を取得するように構成してもよい。また、1つのコミュニティに対して複数の外部サーバから詳細情報を取得するように構成してもよい。また、外部サーバを用いずに詳細情報をSNSサーバ30内に記憶するように構成してもよい。
【0019】
カーナビゲーション装置10は、各種アプリケーション、SNSサーバ30にログインするためのユーザID/パスワード、SNSサーバ30の接続先URL、デジタル証明書などの情報を記憶するUIM(User Identity Module)20を挿入することができる。そして、UIM20が挿入されると、カーナビゲーション装置10は、UIM20に記憶されたユーザID等を用いてSNSサーバ30にログインし、ユーザが参加しているコミュニティの情報をSNSサーバ30から取得し、地図上に表示する。同図では、現在地の周辺に存在するラーメン屋である「ラーメンA」に関するデータをSNSサーバ30から取得し、表示画面に表示した例が示されている。
【0020】
なお、カーナビゲーション装置10に装着する記憶媒体はUIM20に限られず、ICカード、SDカードなどのあらゆる記憶媒体を用いることができる。
【0021】
次に、カーナビゲーション装置10、SNSサーバ30、およびグルメサイトサーバ40の構成および機能の詳細について説明する。まず、カーナビゲーション装置10のハードウェア構成について図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態にかかるカーナビゲーション装置10のハードウェア構成図である。
【0022】
同図に示すように、カーナビゲーション装置10は、主なハードウェア構成として、入力部101と、GPS(Global Positioning System)アンテナ102と、GPS受信部103と、車両センサ104と、RAM(Random Access Memory)105と、通信部106と、通信制御部107と、記憶部108と、UIMスロット109と、CPU(Central Processing Unit)110と、音声出力制御部111と、スピーカ112と、描画プロセッサ113と、VRAM(Video Random Access Memory)114と、表示部115と、を備えている。
【0023】
入力部101は、カーナビゲーション装置10に対する操作を入力するタッチパネル、リモコンなどである。GPSアンテナ102は、GPS衛星からの電波を受信する。GPS受信部103は、GPSアンテナ102が受信した電波から、カーナビゲーション装置10が搭載された車両の現在位置を計測する。車両センサ104は、車両の速度を計測する速度センサ、車両の傾きを計測するジャイロセンサなどである。
【0024】
RAM105は、ナビゲーション処理で用いる各種データを記憶する。RAM105は、データを一時的に記憶するDRAM(Dynamic Random Access Memory)、および電源が切られた場合にもデータを保持可能なフラッシュメモリなどを含む。
【0025】
通信部106は、ネットワーク50を介してSNSサーバ30などの外部装置との間で無線通信を行う。本実施の形態では、通信部106は、WiMAXに準拠した方法で無線通信を実行するが、他の方法で通信するように構成してもよい。例えば、携帯電話を通信部106として利用し、当該携帯電話が使用する通信方法で通信するように構成してもよい。通信制御部107は、CPU110(後述)からの指示にしたがい通信部106による無線通信を制御する。
【0026】
記憶部108は、地図情報などのナビゲーション処理に必要な情報を記憶する。記憶部108は、HDD(Hard Disk Drive)、光ディスク、メモリカード、RAM(Random Access Memory)などの一般的に利用されているあらゆる記憶媒体により構成することができる。
【0027】
UIMスロット109は、UIM20を挿脱可能な挿脱部である。UIM20がUIMスロット109に挿入されることにより、UIM20がカーナビゲーション装置10に装着される。
【0028】
CPU110は、カーナビゲーション装置10の全体の動作を制御する。例えば、CPU110は、UIM20から各種アプリケーションを読み出して実行する処理を制御する。
【0029】
音声出力制御部111は、CPU110からの指示にしたがい、スピーカ112による音声出力処理を制御する。スピーカ112は、音声出力制御部111から入力された信号を音声として出力する。
【0030】
描画プロセッサ113は、CPU110からの指示にしたがい、指定された画像データを表示する処理を制御する。VRAM114は、表示する画像データを記憶する。表示部115は、描画プロセッサ113からの指示にしたがい画像データを表示する。
【0031】
次に、SNSサーバ30およびグルメサイトサーバ40のハードウェア構成について図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態にかかるSNSサーバ30およびグルメサイトサーバ40のハードウェア構成図である。
【0032】
本実施の形態にかかるSNSサーバ30およびグルメサイトサーバ40は、CPU21などの制御装置と、ROM(Read Only Memory)22やRAM23などの記憶装置と、ネットワーク50に接続して通信を行う通信I/F24と、HDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disc)ドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置と、各部を接続するバス25を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。なお、各サーバは物理的に1台のコンピュータで構成する必要はなく、複数台のコンピュータにより各サーバを構成するように構成してもよい。
【0033】
次に、各装置の機能の詳細について説明する。図4は、本実施の形態にかかるカーナビゲーション装置10の機能ブロック図である。
【0034】
図4に示すように、カーナビゲーション装置10は、図2で説明した記憶部108の他に、主なソフトウェア構成として、位置取得部201と、目印取得部202と、ID取得部203と、地図取得部204と、送受信部205と、表示制御部206と、ナビゲーション処理部207と、を備えている。
【0035】
記憶部108は、ナビゲーション処理で用いる地図情報を記憶する地図情報データベース221を備えている。地図情報は、予め定められた土地、道路、地域、および施設などの目印の名称と、緯度および経度とを対応づけた情報を含んでいる。
【0036】
位置取得部201は、GPS受信部103が計測した車両の現在位置を取得する。現在位置は、緯度および経度によって表される。
【0037】
目印取得部202は、取得した現在位置の周辺の予め定められた範囲内に存在する目印を表す目印情報を取得する。具体的には、目印取得部202は、現在位置の周辺の所定範囲内の緯度および経度に対応づけられた目印の名称を目印情報として地図情報データベース221から取得する。
【0038】
ID取得部203は、UIMスロット109に挿入されたUIM20から、認証に用いるユーザIDおよびパスワードなどの情報を取得する。
【0039】
地図取得部204は、位置取得部201によって取得された現在位置に対応する地図情報を地図情報データベース221から取得する。
【0040】
送受信部205は、通信制御部107を用いて、通信部106を介してSNSサーバ30などの外部装置との間で各種データを送受信する。例えば、送受信部205は、ID取得部203が取得したユーザID等による認証要求をSNSサーバ30に送信する認証要求送信部として機能する。また、送受信部205は、認証要求に対する認証結果をSNSサーバ30から受信する結果受信部として機能する。また、送受信部205は、現在位置から予め定められた範囲内に存在する対象情報(詳細は後述)を取得するために、目印取得部202が取得した目印情報を含む、対象情報の取得要求をSNSサーバ30に送信する取得要求送信部として機能する。さらに、送受信部205は、送信した取得要求に応じてSNSサーバ30が返信した対象情報をSNSサーバ30から受信する対象情報受信部として機能する。なお、送受信部205を分割し、分割した各構成部で上記のような各機能を実行するように構成してもよい。
【0041】
表示制御部206は、描画プロセッサ113を用いて、表示部115に対して地図情報を表示する処理などを制御する。具体的には、表示制御部206は、地図取得部204が取得した現在位置に対応する地図情報を表す画像データを、表示部115に表示する。また、表示制御部206は、SNSサーバ30から受信した対象情報を、地図上の対応する位置に表示する。
【0042】
ナビゲーション処理部207は、上述の各構成部による処理を含むナビゲーション処理の全体を制御する。例えば、ナビゲーション処理部207は、入力部101から入力された出発地および目的地を受け付け、出発地から目的地までの経路を探索し、現在位置に応じて表示する地図を更新しながら経路案内する処理を実行する。
【0043】
次に、SNSサーバ30の機能の詳細について説明する。図5は、本実施の形態にかかるSNSサーバ30の機能ブロック図である。図5に示すように、SNSサーバ30は、記憶部320と、送受信部301と、認証部302と、情報取得部303と、を備えている。
【0044】
記憶部320は、SNSで用いる各種データを記憶するものであり、ユーザ情報テーブル321と、コミュニティ情報テーブル322とを含んでいる。ユーザ情報テーブル321は、SNSを利用するユーザに関するユーザ情報を記憶する。コミュニティ情報テーブル322は、SNSが管理する各コミュニティに関するコミュニティ情報を記憶する。
【0045】
図6は、ユーザ情報テーブル321のデータ構造の一例を示す図である。図6に示すように、ユーザ情報テーブル321は、ユーザを識別するユーザIDと、パスワードと、ユーザが参加しているコミュニティを識別するコミュニティIDとを含んでいる。
【0046】
図7は、コミュニティ情報テーブル322のデータ構造の一例を示す図である。図7に示すように、コミュニティ情報テーブル322は、コミュニティIDと、コミュニティ名と、対象情報と、目印情報とを含んでいる。対象情報とは、ユーザが興味を示す対象を表す情報である。例えば、ラーメン屋コミュニティでは、各ラーメン屋の名称が対象情報となる。目印情報には、対象情報が表す対象の位置を特定可能な目印の目印情報が設定される。例えば、対象情報が表すラーメン屋が存在する道路の名称や、地域名などが設定される。
【0047】
なお、ユーザ情報テーブル321およびコミュニティ情報テーブル322に、上述した項目以外の情報を含むように構成してもよい。また、テーブル構成はこれに限られるものではなく、ユーザの認証に用いるユーザID等の情報、各ユーザが参加するコミュニティ、および各コミュニティに関連する対象情報とその目印情報とが管理できるものであれば、どのような構成であってもよい。
【0048】
図5に戻り、送受信部301は、通信I/F24を介してカーナビゲーション装置10などの外部装置との間で各種データを送受信する。例えば、送受信部301は、ユーザの認証要求をカーナビゲーション装置10から受信する認証要求受信部として機能する。また、送受信部301は、ユーザの認証結果をカーナビゲーション装置10に送信する結果送信部として機能する。また、送受信部301は、カーナビゲーション装置10から対象情報の取得要求を受信する取得要求受信部として機能する。さらに、送受信部301は、情報取得部303(後述)が取得した対象情報をカーナビゲーション装置10に送信する対象情報送信部として機能する。なお、送受信部301を分割し、分割した各構成部で上記のような各機能を実行するように構成してもよい。
【0049】
認証部302は、カーナビゲーション装置10から受信した認証要求に応じてユーザを認証する。例えば、認証部302は、認証要求に含まれるユーザIDおよびパスワードと、ユーザ情報テーブル321に記憶されたユーザIDおよびパスワードとを照合することによりユーザを認証する。なお、認証方法はこれに限られるものではなく、指紋認証や声紋認証などの従来から用いられているあらゆる認証方法を適用できる。
【0050】
情報取得部303は、カーナビゲーション装置10から受信した目印情報に対応づけられた対象情報をコミュニティ情報テーブル322から取得する。なお、情報取得部303は、目印情報を送信したカーナビゲーション装置10のユーザが参加するコミュニティに対応する対象情報のうち、受信した目印情報に対応づけられた対象情報を取得する。例えば、カーナビゲーション装置10が目印情報とともにユーザIDを送信するように構成し、情報取得部303は、目印情報とともに受信したユーザIDが参加するコミュニティを特定して、特定したコミュニティの対象情報のうち、受信した目印情報に対応づけられた対象情報を取得する。
【0051】
次に、グルメサイトサーバ40の機能の詳細について説明する。図8は、本実施の形態にかかるグルメサイトサーバ40の機能ブロック図である。図8に示すように、グルメサイトサーバ40は、記憶部420と、送受信部401と、情報取得部402と、を備えている。
【0052】
記憶部420は、グルメサイトサーバ40が運営するグルメサイトで用いる各種データを記憶するものであり、詳細情報テーブル421を含んでいる。図9は、詳細情報テーブル421のデータ構造の一例を示す図である。図9に示すように、詳細情報テーブル421は、対象情報と、住所と、電話番号とを含んでいる。なお、詳細情報テーブル421にこれ以外の情報を記憶するように構成してもよい。
【0053】
図8に戻り、送受信部401は、通信I/F24を介してSNSサーバ30などの外部装置との間で各種データを送受信する。例えば、送受信部401は、対象情報に関する詳細情報の取得要求をSNSサーバ30から受信し、取得要求に応じて情報取得部402(後述)が取得した詳細情報をSNSサーバ30に送信する。
【0054】
情報取得部402は、SNSサーバ30から要求された詳細情報を記憶部420から取得する。例えば、SNSサーバ30から、「ラーメンA」の住所および電話番号の取得要求を受信した場合に、情報取得部402は、「ラーメンA」に対応する住所および電話番号を詳細情報テーブル421から取得する。
【0055】
なお、詳細情報を予めSNSサーバ30の記憶部320に記憶するように構成してもよい。例えば、事前にグルメサイトサーバ40または他の情報源から対象情報に関する詳細情報を入手し、コミュニティ情報テーブル322に保存するように構成することができる。
【0056】
また、SNSサーバ30の記憶部320およびグルメサイトサーバ40の記憶部420は、HDD、光ディスク、メモリカード、RAMなどの一般的に利用されているあらゆる記憶媒体により構成することができる。
【0057】
次に、このように構成された本実施の形態にかかるナビゲーションシステムによるナビゲーション処理について図10を用いて説明する。図10は、本実施の形態におけるナビゲーション処理の全体の流れを示すシーケンス図である。
【0058】
なお、同図のナビゲーション処理を実行する前に、ユーザはSNSサーバ30の所望のコミュニティに参加していることを前提とする。また、UIM20には、WiMAXに準拠したネットワーク50(以下、WiMAXネットワークともいう)に接続するためのアプリケーション(以下、WiMAXアプリという)、WiMAXネットワークの認証に用いる鍵情報または証明書などの認証データが記憶されているものとする。さらに、ユーザは、SNSサーバ30に接続するためのアプリケーション(以下、SNSアプリという)、および、SNSサーバ30にログインするための認証用の鍵情報または証明書を、UIM20に事前にインストールまたはロードしておくものとする。
【0059】
まず、ユーザがUIM20をカーナビゲーション装置10のUIMスロット109に挿入すると(ステップS1001)、カーナビゲーション装置10のナビゲーション処理部207は、UIM20に記憶されたWiMAXアプリを選択して実行する(ステップS1002)。ネットワーク50が他の通信方法に準拠する場合は、ナビゲーション処理部207は、その通信方法でネットワーク50に接続するためのアプリケーションを選択して実行すればよい。
【0060】
ナビゲーション処理部207は、WiMAXアプリによってUIM20に記憶されたWiMAXの認証用の認証データを読み出す(ステップS1003)。次に、ナビゲーション処理部207は、WiMAXアプリによってWiMAXネットワークに対してネットワーク認証を要求する(ステップS1004)。この後、UIM20が装着されたカーナビゲーション装置10とWiMAXネットワークとの間で、WiMAXに準拠した相互認証処理が実行され(ステップS1005)、認証結果がWiMAXネットワークからカーナビゲーション装置10に通知される(ステップS1006)。
【0061】
認証された場合は、ナビゲーション処理部207は、UIM20に記憶されたSNSアプリを選択して実行する(ステップS1007)。次に、ナビゲーション処理部207は、SNSアプリによってUIM20に記憶されたSNSサーバ30にログインするための認証データを読み出す(ステップS1008)。次に、ナビゲーション処理部207は、SNSアプリによってSNSサーバ30に対して認証要求を送信する(ステップS1009)。認証要求には、UIM20から読み出されたユーザIDおよびパスワードが含まれる。
【0062】
SNSサーバ30の送受信部301は認証要求を受信し、認証部302が、受信された認証要求に含まれるユーザIDおよびパスワードによる認証処理を実行する。そして、送受信部301が認証部302による認証結果をカーナビゲーション装置10に送信する(ステップS1010)。
【0063】
なお、同図では省略しているが、ステップS1006またはステップS1010で認証失敗が通知された場合、ナビゲーション処理部207は、エラーメッセージ等を表示してナビゲーション処理を終了する。
【0064】
SNSサーバ30の認証が成功した場合、位置取得部201は、GPS受信部103によって計測された車両の現在位置を取得する。さらに、目印取得部202が、取得された現在位置の周辺の所定範囲内の目印情報を地図情報データベース221から取得する(ステップS1011)。例えば、車両が「国道○号」を走行中の場合、目印取得部202は、現在位置の周辺の目印情報として「国道○号」を地図情報データベース221から取得する。なお、目印取得部202は、条件を満たす複数の目印情報を取得してもよい。
【0065】
次に、送受信部205が、取得された目印情報をSNSサーバ30に送信する(ステップS1012)。SNSサーバ30の送受信部301は、送信された目印情報を受信する。そして、情報取得部303が、受信された目印情報に対応する対象情報をコミュニティ情報テーブル322から取得する(ステップS1013)。例えば、受信した目印情報が「国道○号」であった場合、情報取得部303は、図7のようなコミュニティ情報テーブル322から、「ラーメンA」を対象情報として取得する。
【0066】
なお、コミュニティ情報テーブル322に対象情報の優先度を格納しておき、情報取得部303が、優先度が所定の閾値より大きい対象情報のみを取得するように構成してもよい。また、情報取得部303が、優先度が大きい順に所定数の対象情報を取得するように構成してもよい。また、情報取得部303が該当するすべての対象情報を取得し、カーナビゲーション装置10側で優先度に応じて対象情報を選択するように構成してもよい。
【0067】
次に、SNSサーバ30の送受信部301は、取得された対象情報に関する詳細情報の取得要求を外部装置に送信する(ステップS1014)。例えば、対象情報として「ラーメンA」が取得された場合、送受信部301は、「ラーメンA」の住所および電話番号を取得するための取得要求をグルメサイトサーバ40に送信する。なお、同図ではグルメサイトサーバ40を外部装置とした例を記載しているが、対象情報に応じた異なる外部装置に取得要求を送信するように構成することができる。
【0068】
グルメサイトサーバ40の送受信部401は取得要求を受信する。次に、情報取得部402が、取得要求で指定された対象情報の詳細情報を記憶部420の詳細情報テーブル421から取得する。例えば、「ラーメンA」の住所および電話番号の取得要求を受信した場合、情報取得部402は、図9のような詳細情報テーブル421から、「ラーメンA」に対応する住所および電話番号を取得する。そして、送受信部401が、取得された詳細情報をSNSサーバ30に送信する(ステップS1015)。
【0069】
SNSサーバ30の送受信部301は、詳細情報を受信し、情報取得部303が取得した対象情報とともにカーナビゲーション装置10に送信する(ステップS1016)。例えば、送受信部301は、対象情報である「ラーメンA」および詳細情報である「ラーメンA」の住所および電話番号を、カーナビゲーション装置10に送信する。
【0070】
カーナビゲーション装置10の送受信部205は、送信されたデータを受信し表示制御部206に渡す。表示制御部206は、受信したデータに含まれる対象情報の住所を参照して、地図上で対象情報を表示する位置を決定し、地図取得部204によって取得された現在位置に対応する地図情報とともに表示部115の表示画面に表示する(ステップS1017)。
【0071】
なお、表示制御部206は、取得した詳細情報(住所および電話番号)を表示画面上に表示してもよい。これにより、図1下部の表示画面のような地図情報を表示部115に表示することができる。また、表示制御部206は、表示画面上で対象情報または対応する詳細情報が選択された場合に、対象情報の取得元であるコミュニティの画面を呼び出して表示するように構成してもよい。例えば、対象情報の取得元であるコミュニティのURLを詳細情報として取得しておき、選択に応じて当該URLを呼び出すように構成することができる。なお、ステップS1009およびステップS1010の処理により既にSNSサーバ30にログインしているため、この場合に新たにログイン処理等を実行する必要はない。
【0072】
また、ナビゲーション処理部207が、表示画面上で選択された対象情報を目的地として設定できるように構成してもよい。
【0073】
以上のように、本実施の形態にかかるナビゲーションシステムでは、現在位置周辺に存在する目印の情報を検索キーとしてユーザが興味を示す対象情報をSNSサーバなどの外部装置から取得し、地図データベースから取得した地図上に表示することができる。これにより、ユーザのニーズを満たす情報をより効率的に表示することが可能となる。
【0074】
すなわち、本実施の形態によれば、ナビゲーション装置または専用のセンタなどに記憶された地図情報に登録されていない施設等であっても、ユーザの嗜好に沿った情報を外部装置から検索して地図上に表示することができる。
【0075】
特許文献1では、専用のセンタ内に地図情報を登録して車載用ナビゲーション装置から参照することにより、車載用ナビゲーション装置では常に最新の地域情報を取得することが可能となると記載されている。しかし、このような方法では、多数のユーザのあらゆる嗜好を想定してセンタ内に地域情報を登録する必要が生じるため、保守管理負担が過大となる。このため、あらゆる嗜好に合致する情報を、常に最新の状態で維持できるとは限らない。
【0076】
これに対し、本実施の形態のように、多数のユーザが参加して情報を共有可能なSNSなどの外部装置を利用すれば、幅広い嗜好に対応可能となるとともに、より最新の情報を迅速に取得することが期待できる。
【0077】
なお、本実施の形態にかかるナビゲーション装置(カーナビゲーション装置10)で実行されるナビゲーションプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(Compact Disk Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0078】
また、本実施の形態にかかるナビゲーション装置で実行されるナビゲーションプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態にかかるナビゲーション装置で実行されるナビゲーションプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0079】
また、本実施の形態のナビゲーションプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0080】
本実施の形態にかかるナビゲーション装置で実行されるナビゲーションプログラムは、上述した各部(位置取得部、目印取得部、ID取得部、地図取得部、送受信部、表示制御部、ナビゲーション処理部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU110(プロセッサ)が上記記憶媒体からナビゲーションプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、上述した各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【産業上の利用可能性】
【0081】
以上のように、本発明にかかるナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法およびナビゲーションプログラムは、無線通信などの通信機能を有するカーナビゲーション装置などに適している。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本実施の形態にかかるナビゲーションシステムの概要を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態にかかるカーナビゲーション装置のハードウェア構成図である。
【図3】本実施の形態にかかるSNSサーバおよびグルメサイトサーバのハードウェア構成図である。
【図4】本実施の形態にかかるカーナビゲーション装置の機能ブロック図である。
【図5】本実施の形態にかかるSNSサーバの機能ブロック図である。
【図6】ユーザ情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図7】コミュニティ情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図8】本実施の形態にかかるグルメサイトサーバの機能ブロック図である。
【図9】情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図10】本実施の形態におけるナビゲーション処理の全体の流れを示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0083】
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 通信I/F
25 バス
10 カーナビゲーション装置
20 UIM
30 SNSサーバ
40 グルメサイトサーバ
50 ネットワーク
101 入力部
102 GPSアンテナ
103 GPS受信部
104 車両センサ
105 RAM
106 通信部
107 通信制御部
108 記憶部
109 UIMスロット
110 CPU
111 音声出力制御部
112 スピーカ
113 描画プロセッサ
114 VRAM
115 表示部
201 位置取得部
202 目印取得部
203 ID取得部
204 地図取得部
205 送受信部
206 表示制御部
207 ナビゲーション処理部
221 地図情報データベース
301 送受信部
302 認証部
303 情報取得部
320 記憶部
321 ユーザ情報テーブル
322 コミュニティ情報テーブル
401 送受信部
402 情報取得部
420 記憶部
421 詳細情報テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが興味を示す対象を表す対象情報を前記ユーザごとに管理する管理装置にネットワークを介して接続されたナビゲーション装置であって、
地図情報を記憶する地図記憶部と、
前記ユーザを識別するユーザIDを記憶する記憶媒体を挿脱可能な挿脱部と、
前記挿脱部に挿入された前記記憶媒体に記憶された前記ユーザIDを取得するID取得部と、
取得した前記ユーザIDを含む前記ユーザの認証要求を前記管理装置に送信する認証要求送信部と、
前記認証要求に対する認証結果を受信する結果受信部と、
前記ナビゲーション装置の現在位置を取得する位置取得部と、
前記現在位置に対応する前記地図情報を前記地図記憶部から取得する地図取得部と、
前記ユーザが認証されたことを表す前記認証結果が受信された場合に、認証された前記ユーザの前記対象情報であって、前記現在位置から予め定められた範囲内に存在する前記対象情報の取得要求を前記管理装置に送信する取得要求送信部と、
前記取得要求に応じて前記管理装置が取得した前記対象情報を前記管理装置から受信する対象情報受信部と、
受信した前記対象情報を、取得した前記地図情報上に表示する表示制御部と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記管理装置は、前記対象情報と、前記対象が存在する位置を特定可能な目印を表す目印情報とを対応づけて前記ユーザごとに管理し、
前記地図記憶部は、前記目印情報と、前記目印の位置情報とを対応づけた前記地図情報を記憶し、
前記現在位置から前記範囲内に存在する前記位置情報に対応づけられた前記目印情報を前記地図情報記憶部から取得する目印取得部をさらに備え、
前記取得要求送信部は、前記ユーザが認証されたことを表す前記認証結果が受信された場合に、前記目印取得部によって取得された前記目印情報を含む前記取得要求を前記管理装置に送信し、
前記対象情報受信部は、前記取得要求に含まれる前記目印情報に対応づけられた前記対象情報を前記管理装置から受信すること、
を特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記地図記憶部は、前記対象が存在する位置を特定可能な施設、道路、および地域を含む前記目印の名称である前記目印情報と、前記位置情報とを対応づけた前記地図情報を記憶すること、
を特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記対象情報受信部は、前記対象の位置情報を対応づけた前記対象情報を前記管理装置から受信し、
前記表示制御部は、受信した前記対象情報を、受信した前記対象情報に対応づけられた前記位置情報に対応する前記地図情報上の位置に表示すること、
を特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記対象情報受信部は、前記対象の位置情報として前記対象の住所を対応づけた前記対象情報を前記管理装置から受信し、
前記表示制御部は、受信した前記対象情報を、受信した前記対象情報に対応づけられた前記住所に対応する前記地図情報上の位置に表示すること、
を特徴とする請求項4に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
ユーザが興味を示す対象を表す対象情報を前記ユーザごとに管理する管理装置にネットワークを介して接続されたナビゲーション装置で実行されるナビゲーション方法であって、
前記ナビゲーション装置は、
地図情報を記憶する地図記憶部と、
前記ユーザを識別するユーザIDを記憶する記憶媒体を挿脱可能な挿脱部と、を備え、
ID取得部が、前記挿脱部に挿入された前記記憶媒体に記憶された前記ユーザIDを取得するID取得ステップと、
認証要求送信部が、取得した前記ユーザIDを含む前記ユーザの認証要求を前記管理装置に送信する認証要求送信ステップと、
結果受信部が、前記認証要求に対する認証結果を受信する結果受信ステップと、
位置取得部が、前記ナビゲーション装置の現在位置を取得する位置取得ステップと、
地図取得部が、前記現在位置に対応する前記地図情報を前記地図記憶部から取得する地図取得ステップと、
取得要求送信部が、前記ユーザが認証されたことを表す前記認証結果が受信された場合に、認証された前記ユーザの前記対象情報であって、前記現在位置から予め定められた範囲内に存在する前記対象情報の取得要求を前記管理装置に送信する取得要求送信ステップと、
対象情報受信部が、前記取得要求に応じて前記管理装置が取得した前記対象情報を前記管理装置から受信する対象情報受信ステップと、
表示制御部が、受信した前記対象情報を、取得した前記地図情報上に表示する表示制御ステップと、
を備えたことを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項7】
ユーザが興味を示す対象を表す対象情報を前記ユーザごとに管理する管理装置にネットワークを介して接続されたナビゲーション装置で実行されるナビゲーションプログラムであって、
前記ナビゲーション装置は、
地図情報を記憶する地図記憶部と、
前記ユーザを識別するユーザIDを記憶する記憶媒体を挿脱可能な挿脱部と、を備え、
前記ナビゲーション装置を、
前記挿脱部に挿入された前記記憶媒体に記憶された前記ユーザIDを取得するID取得部と、
取得した前記ユーザIDを含む前記ユーザの認証要求を前記管理装置に送信する認証要求送信部と、
前記認証要求に対する認証結果を受信する結果受信部と、
前記ナビゲーション装置の現在位置を取得する位置取得部と、
前記現在位置に対応する前記地図情報を前記地図記憶部から取得する地図取得部と、
前記ユーザが認証されたことを表す前記認証結果が受信された場合に、認証された前記ユーザの前記対象情報であって、前記現在位置から予め定められた範囲内に存在する前記対象情報の取得要求を前記管理装置に送信する取得要求送信部と、
前記取得要求に応じて前記管理装置が取得した前記対象情報を前記管理装置から受信する対象情報受信部と、
受信した前記対象情報を、取得した前記地図情報上に表示する表示制御部と、
として機能させることを特徴とするナビゲーションプログラム。
【請求項8】
ナビゲーション装置と、前記ナビゲーション装置とネットワークを介して接続され、ユーザが興味を示す対象を表す対象情報を前記ユーザごとに管理する管理装置と、を備えたナビゲーションシステムであって、
前記管理装置は、
前記ユーザごとに前記対象情報を記憶する情報記憶部と、
前記ユーザを識別するユーザIDを含む前記ユーザの認証要求を前記ナビゲーション装置から受信する認証要求受信部と、
前記認証要求に応じて前記ユーザを認証する認証部と、
前記ユーザの認証結果を前記ナビゲーション装置に送信する結果送信部と、
認証された前記ユーザの前記対象情報であって、前記ナビゲーション装置の現在位置から予め定められた範囲内に存在する前記対象情報の取得要求を前記ナビゲーション装置から受信する取得要求受信部と、
前記取得要求に応じて前記対象情報を前記情報記憶部から取得する情報取得部と、
取得した前記対象情報を前記ナビゲーション装置に送信する対象情報送信部と、を備え、
前記ナビゲーション装置は、
地図情報を記憶する地図記憶部と、
前記ユーザIDを記憶する記憶媒体を挿脱可能な挿脱部と、
前記挿脱部に挿入された前記記憶媒体に記憶された前記ユーザIDを取得するID取得部と、
取得した前記ユーザIDを含む前記認証要求を前記管理装置に送信する認証要求送信部と、
前記認証結果を受信する結果受信部と、
前記ナビゲーション装置の現在位置を取得する位置取得部と、
前記現在位置に対応する前記地図情報を前記地図記憶部から取得する地図取得部と、
前記ユーザが認証されたことを表す前記認証結果が受信された場合に、前記取得要求を前記管理装置に送信する取得要求送信部と、
前記取得要求に応じて前記管理装置が取得した前記対象情報を前記管理装置から受信する対象情報受信部と、
受信した前記対象情報を、取得した前記地図情報上に表示する表示制御部と、を備えたこと、
を特徴とするナビゲーションシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−54484(P2010−54484A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−222764(P2008−222764)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】