説明

ナビゲーションシステム及びナビゲーション用画像データの生成方法

【課題】夜間においてもナビゲーション用の画面が全体として見やすく、簡便な構成のナビゲーションシステムを提供する。
【解決手段】ナビゲーション画面用の画像データを生成する画像データ生成手段を備えたナビゲーションシステムにおいて、ナビゲーション画面用の画像データ21〜23における所定の一部の領域の輝度を、その領域に対応する所定の画像データ31との合成により減少させる輝度変更手段を設ける。所定の画像データとして、所定の半透明フィルタの画像データ31、又は格子模様等のパターンからなる画像データを用いることができる。輝度の減少は、たとえば車両のイルミネーションスイッチがオン状態の場合に行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション画面用の画像データを生成する画像データ生成手段を備えたナビゲーションシステム及びナビゲーションシステムにおけるナビゲーション用画像データの生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車載用のナビゲーションシステムとして、夜間の走行に際しては、モニタの輝度が昼間と同じままではまぶしくて見づらいので、車両のイルミネーションスイッチがオン状態になると、モニタのバックライトの輝度を落として画面を見易くするようにしたものが知られている。また、画面全体が明るい配色で描画されている場合に、イルミネーションスイッチの状態に応じて、暗い配色の画面構成の画像データにより再描画処理を行うようにしたものも知られている。
【0003】
図6はこのような従来のナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。このシステムは、同図に示すように、画像データに基づいて表示を行う表示装置61、ナビゲーション用の画像データを表示装置61に供給するナビゲーション処理部62、及びイルミネーションスイッチがオン状態であるかどうかを検出するイルミネーションスイッチ検出部63を備える。表示装置61はCRT又は液晶モニタにより構成される。
【0004】
表示装置61は、イルミネーションスイッチがオフ状態にある場合には表示装置61の輝度を通常の値とし、イルミネーションスイッチがオン状態にある場合には表示装置61の輝度を低下させる。また、ナビゲーション処理部62は、液晶表示装置61の画面全体が明るい配色で描画されている場合には、イルミネーションスイッチの状態に応じ、暗い配色の画面構成の画像データを送り、再描画を行う。
【0005】
これに類似する技術として、特許文献1には、表示輝度を、ヘッドランプとルームライトが共に消灯状態にあるときは第1の輝度に設定し、ヘッドランプ点灯時には第1輝度よりも暗い第2の輝度に設定し、ルームライト点灯時にはヘッドランプの点灯消灯に関係なく第1輝度に設定するようにした表示装置が記載されている。これによれば、ヘッドランプを点灯する夜間は周囲の暗さに応じて輝度が低下し、ルームライトを点灯したときには周囲の明るさに応じて輝度が通常の明るさとなるので、表示装置に映し出される画像が見易くなり、かつ、目に疲労を与えるのを防止することができるとされている。
【0006】
さらに、特許文献2には、液晶モニタのバックライトの光量を、所定の値だけ減量した標準レベル値と、該標準レベル値より減量の少ない明示用レベル値とに設定する手段を設け、利用者が真に必要な情報を表示するときにはバックライトの光量を明示用レベル値に設定して見やすく表示し、それ以外の時にはバックライトの光量を標準レベル値にして目立たないように表示するようにしたナビゲーションン用表示装置が記載されている。
【0007】
【特許文献1】実開平5−44703号公報
【特許文献2】特開2003−121158号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、これらの従来技術によれば、画面に表示される画像が、明るい配色の部分と暗い配色の部分とが混在した構成となっている場合、表示装置の輝度を下げると、暗い配色の部分は見づらくなる。また、イルミネーションスイッチの状態に応じて昼用の明るい画像の画像データと夜用の暗い画像の画像データとを切り替えて使用する場合には、同じ表示対象に対して予め昼用及び夜用の複数の画像データを準備する必要がある。
【0009】
本発明の目的は、このような従来技術の問題点に鑑み、夜間においてもナビゲーション用の画面が全体として見やすく、簡便な構成のナビゲーションシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための第1の発明は、ナビゲーション画面用の画像データを生成する画像データ生成手段を備えたナビゲーションシステムに関する。そして、このナビゲーションシステムは、ナビゲーション画面用の画像データにおける所定の一部の領域の輝度を、その領域に対応する所定の画像データとの合成により減少させる輝度変更手段を具備することを特徴とする。
【0011】
ここで、ナビゲーションシステムとしては、たとえばGPS信号、車両のパルス信号、ジャイロ電圧値等に基づいて車両の現在位置を算出する機能や、経路案内機能を有する車載用のものが該当する。ナビゲーション画面としては、たとえば、現在位置付近の地図の画像の上に車両の現在位置を示すマークやタッチパネル操作用のボタン図形を表示し、さらに経路案内時には経路誘導用の画像を併せて表示したものが該当する。
【0012】
所定の一部の領域としてはたとえば、ナビゲーション画面用の画像データが複数レイヤの画像データの合成によって生成される場合における、いずれかのレイヤの画像データによる表示領域や、昼間の走行時において特に他の領域よりも高い輝度で表示するようにしており、夜間においてそのままの輝度で表示すると眩惑を生じさせたり、瞳孔を縮めて視界内の暗部の認識力を低下させたりするおそれがあるような画像部分、シンボル、アイコン、ボタン図形等の領域が該当する。そのような領域のナビゲーション画面における位置は、そのような領域の画像データを生成する手段から取得することができる。領域の数は1つであっても、複数であってもよい。
【0013】
この構成において、画像データ生成手段により生成されるナビゲーション画面用の画像データは、ナビゲーション画面を表示するために用いられる。その際、生成されるナビゲーション画面用の画像データの輝度を通常のままとすると、ナビゲーション画面が全体として見づらかったり、走行中の道路状況等の視認性を阻害したりする場合がある。そのような場合には、輝度変更手段によって、ナビゲーション画面用の画像データにおける所定の一部の領域、たとえば輝度が他の領域よりも高い画像部分の輝度を減少させることにより、見易さや視認性を改善することができる。
【0014】
第2の発明に係るナビゲーションシステムは、第1発明において、ナビゲーション画面用の画像データは、現在位置近傍の地図の画像データ及びその上に表示される経路誘導用の画像の画像データを合成して生成されるものであり、前記所定の一部領域は、経路誘導用の画像の領域であることを特徴とする。経路誘導用の画像としては、たとえば、これから通過する注目地点付近の風景写真の画像が該当する。
【0015】
第3の発明に係るナビゲーションシステムは、第1又は第2発明において、前記所定の画像データは、所定の半透明フィルタの画像データ、又は所定のパターンからなる画像データであることを特徴とする。所定のパターンとしては、たとえば格子パターンやドットパターンが該当する。
【0016】
第4の発明に係るナビゲーションシステムは、第3発明において、画像データ生成手段は、現在位置近傍の地図の画像データを生成する地図画像生成手段、経路誘導用の画像の画像データを生成する経路誘導用画像生成手段、及び操作用の図形の画像データを生成する操作図形生成手段を備え、前記地図の画像データ、経路誘導用画像の画像データ、及び操作用図形の画像データを、この順に下から重ねて合成することによりナビゲーション画面用の画像データを生成するものであり、輝度変更手段は、操作用図形の画像データのレイヤにおいて、半透明フィルタの画像データ又は所定パターンの画像データを加えることにより、輝度の減少を行うものであることを特徴とする。
【0017】
第5の発明に係るナビゲーションシステムは、第1〜第4のいずれかの発明において、輝度変更手段はナビゲーションシステムが搭載されている車両のイルミネーションスイッチがオン状態の場合に前記輝度の減少を行うものであることを特徴とする。
【0018】
第6の発明は、第1〜第4のいずれかの発明において、記輝度変更手段はナビゲーションシステムが搭載されている車両の車室内の明るさを検知するセンサを備え、検知される明るさに応じて前記輝度の減少を行うとともに、輝度の減少量を、検知される明るさの程度に応じたものとするものであることを特徴とする。
【0019】
第7の発明は、ナビゲーションシステムにおいてナビゲーション用画面の画像データを生成するナビゲーション用画像データの生成方法に関する。そしてこの方法は、ナビゲーション用画面における所定の一部の領域の輝度を減少させるための所定の画像データを生成する工程と、前記工程により生成された画像データと、他の画像データとを合成して、前記所定の一部領域の輝度が減少したナビゲーション用画面の画像データを生成する工程とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ナビゲーション画面用の画像データにおける所定の一部の領域の輝度を所定の画像データとの合成により減少させることができるようにしたため、ナビゲーション画面において、全体の輝度を変更することなく、一部領域のみの明るさを低減させることができる。したがって、夜間においても、全体として見やすい表示を行うことができる。その際、ナビゲーション画面用の画像データとして、明るさの異なる昼用及び夜用のものを予め用意しておいて使い分ける必要がないため、記憶しておくべき画像データの量を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1は本発明の一実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。同図に示すように、このシステムは、システムが搭載された車両の現在位置を算出するための情報を出力する自車位置検出部11、ナビゲーション用の地図データや経路案内用のデータを記憶している記憶部12、車両のイルミネーションスイッチがオン状態にあるか又はオフ状態にあるかを示す信号を出力するイルミネーションスイッチ検出部13、供給される画像データに基づいてナビゲーション画面の表示を行う表示装置14、並びに自車位置検出部11、記憶部12、及びイルミネーションスイッチ検出部からの情報に基づき、ナビゲーション画面を構成する画像データを表示装置14に供給する処理部15を備える。
【0022】
自車位置検出部11は、現在位置を算出するための情報として、GPS信号、車両のパルス信号、ナビゲーションシステムのジャイロ電圧値等の情報を出力する。表示装置14にはタッチパネルが設けられている。処理部15はタッチパネルがタッチされた場合、そのタッチ位置に応じた指令が入力されたことを認識することができる。
【0023】
処理部15は、自車位置検出部11からの情報及び地図データに基づいて車両の現在位置を算出し、走行中の道路を確定する自車位置計算部151、現在位置及び地図データに基づき、現在位置周辺の地図等の画像データを出力する地図描画部152、現在位置及び経路案内用のデータに基づき、経路誘導用の画像データを出力する経路誘導部153、並びに、タッチパネル操作用のボタン等の画像データの出力を行う画面制御部154を備える。
【0024】
図2は地図描画部152、経路誘導部153、及び画面制御部154が表示装置14に出力する画像データのレイヤ構成を示す。図中の20は表示装置14上のナビゲーション画面であり、21〜23はナビゲーション画面20を構成する各レイヤの画像データによる画像である。画像21は地図描画部152からのデータに基づくものである。画像22は経路誘導部153からの経路誘導用の画像データに基づくものである。画像23は画面制御部154からのボタン等の画像データに基づくものである。
【0025】
画像23として、同図においては、ボタン図形が描画されている。24は画像21の地図における車両の現在位置を示すマークである。表示装置14では、各レイヤの画像21〜23を、この順で下から重ね合わせることにより、ナビゲーション画面20が構成される。なお、同図においては、経路誘導用の画像22として、車両がこれから通過する注目地点付近の風景の画像が表示されている。
【0026】
図3はイルミネーションスイッチがオン状態にある場合における図2と同様のレイヤ構成を示す。同図において、図2と同一の符号は、図2の場合と同様の要素を示す。図中の31はナビゲーション画面20において輝度を落とす領域に対応する画像23のレイヤ上の領域に描画された、半透過フィルタの画像である。地図描画部152及び経路誘導部153は、イルミネーションスイッチがオン状態にあるとき、輝度を落とすナビゲーション画面20上の領域の座標情報を画面制御部154へ通知する機能を備える。画面制御部154はこの通知に基づき、輝度を落とすナビゲーション画面20上の領域に対応する領域に、半透過フィルタ31を描画する機能を有する。
【0027】
図4は処理部15における処理の一部を示すフローチャートである。この処理は、所定の期間毎に行われる。処理を開始すると、処理部15の自車位置計算部151は、自車位置検出部11から入力されるGPS信号、車両のパルス信号、ナビゲーション装置のジャイロ電圧値等の情報に基づいて車両の現在位置を算出するとともに、記憶部12に格納されている地図データを用い、パターンマッチングにより、車両が走行中の道路を確定する(ステップ41)。
【0028】
この後、地図描画部152が、記憶部12から現在位置周辺の地図データを読み出し、車両位置のマーク24の画像データとともに、画像21用のデータとして、表示装置14へ出力する(ステップ42)。また、経路誘導中であれば、経路誘導部153が、車両の経緯度と走行道路情報に基づいて経路案内データを記憶部12から読み出し、これに基づいて、経路誘導用の画像22の画像データを表示装置14に出力する(ステップ43)。この間、画面制御部154は、ユーザがタッチパネルを操作するためのボタン等の画像データを、画像23用のデータとして、表示装置14に出力する(ステップ44)。
【0029】
次に画面制御部154は、ステップ45において、イルミネーションスイッチがオン状態であるか又はオフ状態であるかをイルミネーションスイッチ検出部13からの信号に基づいて判定する。オフ状態であれば図4の処理を終了するが、オン状態であれば、画面制御部154は、地図描画部152及び経路誘導部153から通知された輝度を落とす領域の座標情報に基づき、半透過フィルタ31を描画する(ステップ46)。その後、図4の処理を終了する。
【0030】
ステップ46における半透過フィルタ31の描画を行わずに図4の処理を終了する場合には、表示装置14において、図2に示すように、ステップ42〜44で出力される各画像21〜23の画像データを合成したナビゲーション画面20の表示が行われる。したがって、輝度が減少されることはない。半透過フィルタ31の描画を行ってから図4の処理を終了する場合には、図3に示すように、半透過フィルタ31との半透過合成により、経路誘導用の画像22の領域の輝度が減少したナビゲーション画面20の表示が行われる。
【0031】
つまり図3の例では、経路誘導部153が記憶部12から経路案内用のデータとして読み出して、経路誘導用画像の画像データとして出力する、近接中の注意地点周辺の風景画像22の領域が輝度を落とす領域とされており、この領域に半透過フィルタ31が描画されているので、ナビゲーション画面20では、風景画像22の領域だけが輝度を落とした状態となる。
【0032】
なお、表示装置14の処理系が半透過合成をサポートしている場合、画面制御部154による半透過フィルタ31の描画は、輝度を落とす領域を黒の半透明色で塗りつぶすことによって行われる。描画された半透過フィルタの画像は、アルファ値を用いて下層レイヤの画像との半透過合成が行われ、輝度を低下させる半透過フィルタとして機能することになる。半透過合成をサポートしていない場合には、画面制御部154は、当該領域を黒の格子模様で描画することにより、半透過フィルタを擬似的に実現することができる。
【0033】
本実施形態によれば、イルミネーションスイッチがオン状態にあるとき、地図描画部152及び経路誘導部153から通知された座標情報に基づき、経路誘導部153が出力する画像データに対し、半透過フィルタ31の画像データを付加するようにしたため、ナビゲーション画面20において、半透過フィルタ31に対応する領域のみの輝度を低減させることができる。したがって、他の領域において比較的低い輝度で表示される情報については、輝度の低下により認識不能となるのを回避しながら、全体として、まぶしさを抑えた、見やすいナビゲーション画面の表示を実現することができる。
【0034】
図5は本発明の別の実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。同図において、図1の場合と同一の符号は図1の場合と同様の要素を示す。図5中の51はシステムが搭載された車両の車室内の明るさを検出する光センサである。図1のシステムでは、イルミネーションスイッチがオン状態であるか又はオフ状態であるかに応じて半透過フィルタを描画するかどうかを制御するようにしているが、図5のシステムでは、車室内の明るさに応じて半透過フィルタの描画を制御するようにしている。
【0035】
すなわち、画面制御部154は光センサ51からの信号が示す車室内の明るさに応じ、半透過フィルタの描画を行うか否かを判定する。そして半透過フィルタを描画する場合にはさらに、光センサ51からの信号が示す車室内の明るさに応じ、半透過フィルタのアルファ値を制御してフィルタ濃度を調整し、透過率の異なる半透過フィルタの描画を行うようにしている。その他の点については、図1の実施形態の場合と同様である。これによれば、車室内の明るさに応じ、輝度の減少量を変化させながら、より見やすいナビゲーション画面の表示を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の一実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の装置の表示装置に出力される画像データのレイヤ構成を示す図である。
【図3】イルミネーションスイッチがオン状態にある場合における図2と同様のレイヤ構成を示す図である。
【図4】図1の装置の処理部における処理の一部を示すフローチャートである。
【図5】本発明の別の実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【図6】従来のナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0037】
11:自車位置検出部、12:記憶部、13:イルミネーションスイッチ検出部、14:表示装置、15:処理部、151:自車位置計算部、152:地図描画部、153:経路誘導部、154:画面制御部、20:画面、21〜23:画面を構成する各レイヤの画像、24:車両の現在位置を示すマーク、31:半透過フィルタの画像、51:光センサ、61:表示装置、62:ナビゲーション処理部、63:イルミネーションスイッチ検出部。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション画面用の画像データを生成する画像データ生成手段を備えたナビゲーションシステムにおいて、前記ナビゲーション画面用の画像データにおける所定の一部の領域の輝度を、その領域に対応する所定の画像データとの合成により減少させる輝度変更手段を具備することを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記ナビゲーション画面用の画像データは、現在位置近傍の地図の画像データ及びその上に表示される経路誘導用の画像の画像データを合成して生成されるものであり、前記所定の一部領域は、前記経路誘導用の画像の領域であることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】
前記所定の画像データは、所定の半透明フィルタの画像データ、又は所定のパターンからなる画像データであることを特徴とする請求項1又は2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】
前記画像データ生成手段は、現在位置近傍の地図の画像データを生成する地図画像生成手段、経路誘導用の画像の画像データを生成する経路誘導用画像生成手段、及び操作用の図形の画像データを生成する操作図形生成手段を備え、前記地図の画像データ、経路誘導用画像の画像データ、及び操作用図形の画像データを、この順に下から重ねて合成することにより前記ナビゲーション画面用の画像データを生成するものであり、前記輝度変更手段は、前記操作用図形の画像データのレイヤにおいて、前記半透明フィルタの画像データ又は所定パターンの画像データを加えることにより、前記輝度の減少を行うものであることを特徴とする請求項3に記載のナビゲーションシステム。
【請求項5】
前記輝度変更手段はナビゲーションシステムが搭載されている車両のイルミネーションスイッチがオン状態の場合に前記輝度の減少を行うものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項6】
前記輝度変更手段はナビゲーションシステムが搭載されている車両の車室内の明るさを検知するセンサを備え、検知される明るさに応じて前記輝度の減少を行うとともに、輝度の減少量を、検知される明るさの程度に応じたものとするものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項7】
ナビゲーションシステムにおいてナビゲーション用画面の画像データを生成する方法であって、ナビゲーション用画面における所定の一部の領域の輝度を減少させるための所定の画像データを生成する工程と、前記工程により生成された画像データと、他の画像データとを合成して、前記所定の一部領域の輝度が減少したナビゲーション用画面の画像データを生成する工程とを具備することを特徴とする、ナビゲーション用画像データの生成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図4】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−207118(P2007−207118A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−27695(P2006−27695)
【出願日】平成18年2月3日(2006.2.3)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】