説明

ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラム

【課題】所望の場所をユーザに紹介する情報源となった番組のスポンサをユーザに認識させることができる、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムを提供すること。
【解決手段】ナビゲーション装置1は、所定の目的地までの走行経路を案内するナビゲーション装置1であって、番組情報を取得する番組情報取得部72と、番組情報取得部72によって取得された番組情報に基づいて、番組で放送された場所と当該番組のスポンサとを特定する番組内容特定部73と、番組内容特定部73によって特定された場所が目的地として設定されている場合において、当該番組内容特定部73によって特定されたスポンサを認識可能となるように当該ナビゲーション装置1における所定の機能の制御を行う機能制御部71とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、所定の目的地までの走行経路を案内するナビゲーション装置が用いられている。さらに近年では、デジタル放送に含まれている旅行先情報等のナビゲーション用情報を取得し、当該取得したナビゲーション情報に基づくナビゲーション表示を行うシステムが提案されている。このシステムにおいては、放送事業者が放送した旅行番組と旅行先情報に関連するデータをテレビ端末が受信して表示部に表示する。そして、当該表示された旅行先情報を利用者がメモリカードにダウンロードし、当該旅行先情報をメモリカードから車載情報端末へ設定することにより、当該旅行先情報に基づく目的地設定や旅行先の情報の表示等が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−007651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし上記従来のシステムでは、放送から取得した旅行先情報に基づいて、車載情報端末における目的地設定や旅行先のリアルタイム情報の表示は行われるものの、当該放送された番組のスポンサに関する情報や宣伝等は車載情報端末においては一切行われていなかった。従って、放送された番組を介して旅行先情報を取得したにも関わらず、当該番組に出資したスポンサの存在を、車載情報端末から出力される情報によってユーザに認識させるには至っていなかった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、所望の場所をユーザに紹介する情報源となった番組のスポンサをユーザに認識させることができる、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のナビゲーション装置は、所定の目的地までの走行経路を案内するナビゲーション装置であって、番組情報を取得する番組情報取得手段と、前記番組情報取得手段によって取得された番組情報に基づいて、番組で放送された場所と当該番組のスポンサとを特定する番組内容特定手段と、前記番組内容特定手段によって特定された場所が前記目的地として設定されている場合において、当該番組内容特定手段によって特定されたスポンサを認識可能となるように当該ナビゲーション装置における所定の機能の制御を行う制御手段と、を備える。
【0007】
また、請求項2に記載のナビゲーション装置は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、前記番組内容特定手段は、前記番組情報取得手段によって取得された番組情報に基づいて、番組のスポンサの優先度を特定し、前記制御手段は、前記番組内容特定手段によって特定されたスポンサの優先度に応じて、当該スポンサを認識可能となるように前記制御を行う。
【0008】
また、請求項3に記載のナビゲーション装置は、請求項1又は2に記載のナビゲーション装置において、前記制御手段は、前記番組内容特定手段によって特定されたスポンサに関する施設を当該スポンサに関する施設以外の施設とは異なる態様で表示するための制御を行う。
【0009】
また、請求項4に記載のナビゲーション装置は、請求項3に記載のナビゲーション装置において、前記制御手段は、前記番組内容特定手段によって特定されたスポンサに関する施設を地図上で独占的に表示するための制御を行う。
【0010】
また、請求項5に記載のナビゲーション装置は、請求項3に記載のナビゲーション装置において、前記制御手段は、前記前記番組内容特定手段によって特定されたスポンサに関する施設を地図上で他の施設から差別化した態様で表示するための制御を行う。
【0011】
また、請求項6に記載のナビゲーション装置は、請求項3から5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、複数の施設を検索する検索手段を備え、前記制御手段は、前記検索手段により検索された複数の施設をリスト表示する場合において、前記番組内容特定手段によって特定されたスポンサに関する施設を独占的に前記リストに表示するための制御を行う。
【0012】
また、請求項7に記載のナビゲーション装置は、請求項3から5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、複数の施設を検索する検索手段を備え、前記制御手段は、前記検索手段により検索された複数の施設をリスト表示する場合において、前記番組内容特定手段によって特定されたスポンサに関する施設を他の施設から差別化した態様で前記リストに表示するための制御を行う。
【0013】
また、請求項8に記載のナビゲーション装置は、請求項1から7のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、前記制御手段は、前記番組内容特定手段によって特定されたスポンサに関する情報を宣伝表示するための制御を行う。
【0014】
また、請求項9に記載のナビゲーション装置は、請求項8に記載のナビゲーション装置において、前記番組内容特定手段は、前記番組情報取得手段によって取得された番組情報に基づいて、番組のスポンサの優先度を特定し、前記制御手段は、前記番組内容特定手段によって特定されたスポンサの優先度に応じた1又は2以上のタイミングで当該スポンサに関する情報を宣伝表示するための制御を行う。
【0015】
また、請求項10に記載のナビゲーション装置は、請求項9に記載のナビゲーション装置において、前記タイミングは、前記目的地までの走行経路の探索中、当該走行経路の案内中、又は前記目的地への到着後の少なくとも1つに含まれる。
【0016】
また、請求項11に記載のナビゲーション方法は、所定の目的地までの走行経路を案内するナビゲーション方法であって、番組情報を取得する番組情報取得ステップと、前記番組情報取得ステップで取得された番組情報に基づいて、番組で放送された場所と当該番組のスポンサとを特定する番組内容特定ステップと、前記番組内容特定ステップで特定された場所が前記目的地として設定されている場合において、当該番組内容特定ステップで特定されたスポンサを認識可能となるように、当該ナビゲーション方法を実行する装置における所定の機能の制御を行う制御ステップと、を含む。
【0017】
また、請求項12に記載のナビゲーションプログラムは、請求項11に記載の方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に記載のナビゲーション装置、請求項11に記載のナビゲーション方法、及び請求項12に記載のナビゲーションプログラムによれば、番組内容特定手段によって特定された場所が目的地として設定されている場合において、当該番組内容特定手段によって特定されたスポンサを認識可能となるようにナビゲーション装置における所定の機能の制御を行うので、目的地として設定されるに至った場所をユーザに紹介する情報源となった番組のスポンサをユーザに認識させることができる。その結果、スポンサは番組への出資により知名度の向上やそれに伴う収益の向上を期待することができると共に、放送局はより多くのスポンサの獲得を期待することができ、スポンサと放送局との双方にとって魅力的なビジネスモデルを提供することができる。
【0019】
請求項2に記載のナビゲーション装置によれば、番組内容特定手段によって特定されたスポンサの優先度に応じて、当該スポンサを認識可能となるように制御を行うので、番組に対するスポンサの出資額等に基づいて設定された優先度に応じた制御を行うことができ、優先度が高く設定されたスポンサにとって一層有利な制御を行うことができ、確実にスポンサを認識可能とすることができる。
【0020】
請求項3に記載のナビゲーション装置によれば、スポンサに関する施設を当該スポンサに関する施設以外の施設とは異なる態様で表示するための制御を行うので、スポンサが経営する販売店、飲食店、レジャー施設等の施設がある場合に、当該施設をユーザにアピールすることができ、当該スポンサにとって有利な制御を行うことができ、確実にスポンサを認識可能とすることができる。
【0021】
請求項4に記載のナビゲーション装置によれば、スポンサに関する施設を地図上で独占的に表示するための制御を行うので、スポンサに関する施設を地図上で特に優遇して表示することができ、一層確実にスポンサを認識可能とすることができる。
【0022】
請求項5に記載のナビゲーション装置によれば、スポンサに関する施設を地図上で他の施設から差別化した態様で表示するための制御を行うので、スポンサに関する施設を地図上で優遇して表示することができ、確実にスポンサを認識可能とすることができる。
【0023】
請求項6に記載のナビゲーション装置によれば、検索手段により検索された複数の施設をリスト表示する場合において、スポンサに関する施設を独占的にリストに表示するための制御を行うので、スポンサに関する施設をリスト上で特に優遇して表示することができ、一層確実にスポンサを認識可能とすることができる。
【0024】
請求項7に記載のナビゲーション装置によれば、検索手段により検索された複数の施設をリスト表示する場合において、スポンサに関する施設を他の施設から差別化した態様でリストに表示するための制御を行うので、スポンサに関する施設をリスト上で優遇して表示することができ、確実にスポンサを認識可能とすることができる。
【0025】
請求項8に記載のナビゲーション装置によれば、スポンサに関する情報を宣伝表示するための制御を行うので、当該宣伝表示により確実にスポンサを認識可能とすることができる。
【0026】
請求項9に記載のナビゲーション装置によれば、番組内容特定手段によって特定されたスポンサの優先度に応じた1又は2以上のタイミングで当該スポンサに関する情報を宣伝表示するための制御を行うので、スポンサの出資額等に基づいて設定された優先度に応じた宣伝表示を行うための制御を行うことができ、優先度が高く設定されたスポンサにとって一層有利なタイミングで宣伝表示を行い、一層確実にスポンサを認識可能とすることができる。
【0027】
請求項10に記載のナビゲーション装置によれば、宣伝表示を行うタイミングは、目的地までの走行経路の探索中、当該走行経路の案内中、又は目的地への到着後の少なくとも1つに含まれるので、ユーザにスポンサを認識可能とするために適したタイミングで宣伝表示を行うことができる。例えば、経路探索中のタイミングでスポンサに関する情報を宣伝表示することにより、経路探索の待ち時間を有効に活用してスポンサをアピールすることが可能となる。また、スポンサの優先度に応じた回数の宣伝表示を案内中に行うことにより、例えばスポンサの出資額が多いほど当該スポンサの宣伝表示回数を増加させることができ、当該スポンサを強くアピールすることが可能となる。また、目的地への到着後のタイミングでスポンサに関する情報を宣伝表示することにより、実際にユーザが訪問するに至ったPOIの情報源となった番組のスポンサをアピールすることができ、情報源としての価値の高い番組に貢献したスポンサを一層強くアピールすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施の形態1に係るナビゲーション装置を例示するブロック図である。
【図2】POIDBに格納されている情報を例示した表である。
【図3】制御テーブルに格納されている情報を例示した表である。
【図4】POI情報処理のフローチャートである。
【図5】機能制御処理のフローチャートである。
【図6】図5に続く機能制御処理のフローチャートである。
【図7】スポンサに関する情報の宣伝表示を例示した図であり、図7(a)は経路探索中の宣伝表示を例示した図、図7(b)は案内中の宣伝表示を例示した図である。
【図8】スポンサに関するPOIの地図上での表示を例示した図である。
【図9】スポンサに関するPOIのリスト上での表示を例示した図であり、図9(a)はスポンサに関するPOIを他のPOIよりも上位となるように検索結果のリストに表示した図、図9(b)はスポンサに関するPOIのみを検索結果のリストに表示した図である。
【図10】POIDBに格納されている情報を例示した表である。
【図11】制御テーブルに格納されている情報を例示した表である。
【図12】POI情報処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明に係るナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムの各実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、これら各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0030】
〔実施の形態1〕
最初に、実施の形態1について説明する。この実施の形態1は、番組のスポンサ毎に設定された制御内容で、スポンサに関する情報を他の情報とは異なる態様で表示するための制御を行う形態である。なお、以下の説明ではナビゲーション装置が車両に搭載されている場合を例として説明する。
【0031】
(構成)
まず、実施の形態1に係るナビゲーション装置の構成を説明する。図1は、実施の形態1に係るナビゲーション装置を例示するブロック図である。このナビゲーション装置1は、操作部10、現在位置検出処理部20、番組受信部30、通信部40、スピーカ50、ディスプレイ60、制御部70、及びデータ記録部80を備えている。
【0032】
(構成−操作部)
操作部10は、ユーザによる操作入力を受け付ける操作手段である。この操作部10の具体的な構成は任意であり、例えば、ディスプレイ60の前面に設けたタッチパネル、押しボタン、リモートコントローラの如き遠隔操作手段、あるいは、音声入力を受け付けるマイクの如き音声認識手段を用いて操作部10を構成することができる。
【0033】
(構成−現在位置検出処理部)
現在位置検出処理部20は、ナビゲーション装置1が取り付けられた車両の現在位置を検出する現在位置検出手段である。具体的には、現在位置検出処理部20は、GPS、地磁気センサ、距離センサ、又はジャイロセンサ(いずれも図示省略)の少なくとも一つを有し、現在の車両の位置(座標)及び方位等を公知の方法にて検出する。
【0034】
(構成−番組受信部)
番組受信部30は、番組を受信する番組受信手段である。ここで、「番組」とは、TV番組やラジオ番組を含むものであるが、これらに限定されず任意の放送形態による番組を含む。また、「番組」は、放送局から放送された番組(以下、「一次番組」)と、一次番組を中継や録画再生する機器から出力された番組(以下、「二次番組」)を含む。本実施の形態1においては、番組受信部30は、一次番組を取得するためのアンテナ及びチューナーを有する放送受信手段として構成されているが、二次番組を外部機器から受信するための受信用のインターフェースとして構成されてもよい。
【0035】
この「番組」に関する情報を、ここでは「番組情報」と称する。この番組情報は、「番組本体情報」と「番組付随情報」を含む。「番組本体情報」とは、番組本体を構成する情報であって、例えば、番組がTV番組である場合には、当該TV番組を構成する音声情報や映像情報が該当し、番組がラジオ番組である場合には、当該ラジオ番組を構成する音声情報が該当する。また、「番組付随情報」とは、番組に付随する情報であって、例えば、番組が地上デジタル放送やBSデジタル放送によるデジタルTV番組である場合には、文字データ放送等を行うための文字情報、デジタル信号にパケットとして挿入されるPSI(Program Specific Information)やSI(Service Information)、あるいは、番組放送に伴い付随的に配信される情報(メタ情報)が該当する。SIには、例えば、電子番組表(EPG:Electronic Program Guide)を作成する元データとなり得るEIT(Event Information Table)が含まれる。ここで、番組付随情報としては、例えば、「番組名称」、「放送局名称(ここでは、番組の放送局を特定するための情報)」、「スポンサ」、及び「ランク(ここでは、スポンサの優先度を特定するための情報)」等が含まれる。なお、「番組付随情報」には、スポンサを認識可能となるようなナビゲーション装置1における所定の機能の制御内容を特定する制御情報も含まれることとするが、この制御情報は番組受信部30ではなく通信部40によって別途受信されることとしてもよい。なお、制御情報に含まれる情報の内容については後述するが、例えばスポンサ自身や番組制作者によってその内容が設定され、番組付随情報に含めて送信される。
【0036】
(構成−通信部)
通信部40は、外部の通信装置(例えば、既知のコンピュータ、移動体通信端末、あるいは、カーナビゲーションサービスを統括する統括センター)との間で、各種情報を通信するための通信手段であり、公知の無線通信装置を用いることができる。
【0037】
(構成−スピーカ)
スピーカ50は、制御部70の制御に基づいて各種の音声を出力する出力手段である。スピーカ50より出力される音声の具体的な態様は任意であり、必要に応じて生成された合成音声や、予め録音された音声を出力することができる。
【0038】
(構成−ディスプレイ)
ディスプレイ60は、制御部70の制御に基づいて各種の画像を表示する表示手段である。なお、このディスプレイ60の具体的な構成は任意であり、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイを使用することができる。
【0039】
(構成−制御部)
制御部70は、ナビゲーション装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態1に係るナビゲーションプログラムは、任意の記録媒体又はネットワーク2を介してナビゲーション装置1にインストールされることで、制御部70の各部を実質的に構成する。
【0040】
この制御部70は、機能概念的に、機能制御部71、番組情報取得部72、番組内容特定部73、及び検索部74を備えている。機能制御部71は、ナビゲーション装置1における所定の機能の制御を行う制御手段である。ナビゲーション装置1における「所定の機能」としては、例えば、地図や施設情報等をディスプレイ60に表示させる表示機能、所望の施設を検索する検索機能、番組のスポンサに関する情報を宣伝表示するための宣伝表示機能、あるいは目的地までの走行経路の探索を行う探索機能等が含まれる。番組情報取得部72は、番組情報を取得する番組情報取得手段である。番組内容特定部73は、番組情報取得部72によって取得された番組情報に基づいて、番組で放送された場所(以下、必要に応じて、場所を「POI」(Point Of Interest)と称する)と当該番組のスポンサとを特定する番組内容特定手段である。ここで、POIとは、各種のお店や施設の位置を示す「地点」のみならず、さらに広い範囲を示す「地域(例えば、市町村レベルの範囲や、行政区画以外の概念で特定されるエリア(例えば、山の手地区や、下町地区等)」を含み得る概念である。検索部74は、複数の施設を検索する検索手段である。これらの制御部70の各構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
【0041】
(構成−データ記録部)
データ記録部80は、ナビゲーション装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
【0042】
このデータ記録部80は、地図情報データベース(以下、データベースを「DB」と称する)81、POIDB82、及び制御テーブル83を備えている。
【0043】
地図情報DB81は、地図情報を格納する地図情報格納手段である。「地図情報」は、例えばリンクデータ(リンク番号、接続ノード番号、道路座標、道路種別、車線数、走行規制等)、ノードデータ(ノード番号、座標)、地物データ(信号機、道路標識、ガードレール、建物等)、自宅、駐車場、コンビニ、ガソリンスタンド、レストラン、レジャー施設等の施設を案内するための施設データ(各施設の位置、各施設の種別、及び各施設を示すアイコンの描画情報を相互に関連付けた情報を含む)、地形データ、地図をディスプレイ60に表示するための地図表示データ等を含んで構成されている。
【0044】
POIDB82は、番組で放送されたPOIに関する情報を格納するPOI情報格納手段である。図2はPOIDB82に格納されている情報を例示した表である。図2に示すように、POIDB82には、項目「POI名称」、「位置座標」、「番組名称」、「放送局名称」、「取得日時」、「スポンサ」及び「ランク」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。項目「POI名称」に対応して格納される情報は、POIの名称を示す情報(例えば、POIが特定の施設である場合には、当該施設の名称)である。項目「位置座標」に対応して格納される情報は、POIの位置を特定するための座標情報である。項目「番組名称」に対応して格納される情報は、番組の名称を示す情報である。項目「放送局名称」に対応して格納される情報は、番組の放送局を示す情報である。項目「取得日時」に対応して格納される情報は、各POIに関する情報を取得した日時である。項目「スポンサ」に対応して格納される情報は、番組のスポンサを示す情報である。番組に複数のスポンサが存在する場合には、各スポンサを示す情報が格納される。項目「ランク」に対応して格納される情報は、スポンサの優先度を示す情報である。図2の例では、ランク「A」の優先度が最も高く、以下「B」、「C」の順に優先度が低いことを示している。
【0045】
制御テーブル83は、スポンサを認識可能となるような制御内容を特定する制御情報を格納する制御情報格納手段である。図3は制御テーブル83に格納されている情報を例示した表である。図3に示すように、制御テーブル83には、項目「スポンサ」、「番組名称」、「取得日時」、「ランク」、「地図表示」、「リスト表示」、及び「宣伝表示」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。このうち、項目「スポンサ」、「番組名称」、「取得日時」、及び「ランク」に対応する情報についてはPOIDB82において同じ名称の項目に対応して格納されている情報と同様であるので説明を省略する。項目「地図表示」に対応して格納される情報は、スポンサに関する情報を地図上で表示する際の表示機能の制御内容を特定する情報であり、例えばスポンサに関する情報を独占的に表示するための制御を示す「独占」、スポンサに関する情報を他の情報から差別化した態様で表示するための制御を示す「差別化」、又はスポンサに関する情報を通常の態様で表示するための制御を示す「通常」のいずれかが格納される。項目「リスト表示」に対応して格納される情報は、検索部74により検索されたスポンサに関する情報をリスト表示する際の検索機能の制御内容を特定する情報であり、項目「地図表示」の場合と同様に、例えば「独占」、「差別化」、又は「通常」のいずれかが格納される。項目「宣伝表示」に対応して格納される情報は、スポンサに関する情報を宣伝表示する際の宣伝表示機能の制御内容を特定する情報である。図3の例では、小項目「経路探索中」、「案内中」、及び「到着時」のそれぞれに対応して、宣伝表示を行うタイミングの有無を特定する「有」又は「無」、あるいは宣伝表示を行うタイミングの上限回数を示す情報(図3では「5回」「3回」「5回」)が格納される。これらの情報を制御テーブル83に格納するタイミングは任意で、例えば後述するPOI情報処理において、番組受信部30又は通信部40によって受信され、番組情報取得部72によって取得された番組付随情報から取得され、当該制御テーブル83に格納される。また、スポンサのランクに応じた具体的な制御内容については、例えば当該スポンサ自身や番組制作者が自由にその内容を設定し、番組付随情報に含めて送信することができる。
【0046】
(処理)
次に、このように構成されるナビゲーション装置1によって実行される処理について説明する。この処理は、POI情報処理、及び機能制御処理に大別される。なお、特記しない制御に関しては、ナビゲーション装置1の制御部70が行うこととする。
【0047】
(処理−POI情報処理)
最初に、POI情報処理について説明する。図4はPOI情報処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。このPOI情報処理は、POIDB82及び制御テーブル83に格納するための情報を取得し、これらのPOIDB82及び制御テーブル83に格納する処理であり、所定周期で繰り返し起動される。
【0048】
POI情報処理が起動されると、番組情報取得部72は番組受信部30によって受信された番組の番組付随情報を取得し、当該番組付随情報にPOIに関する情報及びスポンサに関する情報が含まれているか否かを判定する(SA1)。その結果、POIに関する情報及びスポンサに関する情報が含まれていない場合(SA1、No)、当該番組は機能制御の対象外であるものとし、POI情報処理を終了する。
【0049】
一方、番組付随情報にPOIに関する情報及びスポンサに関する情報が含まれている場合(SA1、Yes)、番組内容特定部73は番組情報取得部72によって取得された番組付随情報から、番組で放送されたPOIの名称及び当該POIの位置座標を取得する(SA2)。これらの各情報については、例えば、番組本体情報に含まれる映像情報を対象とする画像解析、番組本体情報に含まれる音声情報を対象とする音声解析、番組付随情報を対象とする文字認識や言語解析等により、番組内容特定部73が特定を行ってもよい。すなわち、映像情報に特定の施設名が所定回数以上含まれている場合や、番組付随情報に含まれる番組名に特定の施設名が1回でも含まれている場合には、当該施設名を、当該番組に関連するPOIの名称として特定する。また、映像情報に特定の位置(住所)が所定回数以上含まれている場合や、番組付随情報に含まれる「番組名」に特定の位置(住所)が1回でも含まれている場合には、当該位置(住所)を、当該番組に関連するPOIの位置として特定する。あるいは、番組付随情報に、POIの座標が含まれている場合には、当該座標をPOIの位置として特定してもよい。ここで、同一のPOIに対して異なる位置が特定される場合には、相互に同一名称であるが異なる位置の複数のPOIが存在するものとし、相互に別々のPOIとして特定してもよい。あるいは、異なるPOIに対して同一の位置が特定される場合には、相互に同一位置にあるPOIが異なる名称で呼ばれているとし、相互に同一のPOIとして特定してもよい。
【0050】
続いて番組内容特定部73は、SA2で特定したPOIの名称毎に、「番組名称」及び「放送局名称」を取得する(SA3)。これらの各情報は、POIの名称が取得された番組の番組付随情報であって、SA1で番組情報取得部72によって取得された番組付随情報から取得することができる。これら各情報の取得に際しては、番組本体情報や番組付随情報を対象として、上述した番組内容特定部73による処理と同様の各種の解析を行うことにより取得してもよい。
【0051】
続いて番組内容特定部73は、SA2で特定したPOIの名称毎に、「スポンサ」及び「ランク」を取得する(SA4)。これらの各情報についても、POIの名称が取得された番組の番組付随情報であって、SA1で番組情報取得部72によって取得された番組付随情報から取得することができる。
【0052】
その後、番組内容特定部73は、SA2で特定したPOIの名称をキーとして、SA2からSA4で取得した各情報及びこれらの情報を取得した日時を関連付けてPOIDB82に格納する(SA5)。
【0053】
次に、番組内容特定部73は、SA4で特定したスポンサ毎に、制御情報を取得する(SA6)。本実施の形態1では、制御情報として、「スポンサ」、「番組名称」、「ランク」、「地図表示」、「リスト表示」、及び「宣伝表示」を含む制御情報を取得するものとする。制御情報は、番組受信部30又は通信部40によって受信され、番組情報取得部72によって取得された番組付随情報から取得することができる。
【0054】
その後、番組内容特定部73は、SA4で特定したスポンサをキーとして、SA6で取得した制御情報及びこの情報を取得した日時を関連付けて制御テーブル83に格納し(SA7)、POI情報処理を終了する。
【0055】
(処理−機能制御処理)
次に、機能制御処理について説明する。図5及び図6は機能制御処理のフローチャートである。この機能制御処理は、例えばナビゲーション装置1において経路案内の目的地が設定された場合に起動される。
【0056】
機能制御処理が起動されると、機能制御部71は設定された目的地に対応するPOIがPOIDB82に格納されているか否かを判定する(SB1)。その結果、目的地に対応するPOIがPOIDB82に格納されていない場合(SB1、No)、機能制御を行う必要がないものとし、機能制御部71は機能制御処理を終了する。
【0057】
一方、目的地に対応するPOIがPOIDB82に格納されている場合(SB1、Yes)、すなわち、POI情報処理のSA2で番組内容特定部73によって特定されたPOIが目的地として設定されている場合、機能制御部71は目的地のPOIに関連付けられている番組名称、スポンサ、及びランクをPOIDB82を参照して特定する(SB2)。例えば、「和食○○」が目的地として設定されている場合、図3のPOIDB82において当該「和食○○」に関連付けられている番組名称として「PS」、スポンサとして「サークルJ」、「ホンデ」、及び「吉田家」を特定する。さらに、スポンサ「サークルJ」についてはランクとして「A」、スポンサ「ホンデ」についてはランクとして「B」、スポンサ「吉田家」についてはランクとして「C」を特定する。
【0058】
図5に戻り、SB2で特定した番組名称、スポンサ、及びランクに基づき、SB2で特定したスポンサを認識可能となるように機能制御を行う際の制御内容として、スポンサに関する情報の表示機能、検索機能、及び宣伝表示機能の制御内容をスポンサ毎に特定する(SB3)。例えばSB2で、図2のPOIDB82において目的地の「和食○○」に関連付けられている番組名称「PS」、スポンサ「サークルJ」、及びランク「A」を特定した場合、図3の制御テーブル83によれば、当該特定したスポンサ「サークルJ」、番組名称「PS」、及びランク「A」に対応する制御内容は、地図表示が「独占」、リスト表示が「独占」、経路探索中及び到着時の宣伝表示が「有」で、案内中の宣伝表示の上限回数は「5回」であることが特定される。
【0059】
図5に戻り、機能制御部71はナビゲーション装置1が目的地までの経路を探索中か否かを判定する(SB4)。その結果、目的地までの経路を探索中である場合(SB4、Yes)、機能制御部71は、SB2で特定したスポンサ毎にSB3で特定した制御内容において、経路探索中の宣伝表示が「有」か否かを判定する(SB5)。上述の図2及び図3の例では、SB2で特定したスポンサ「サークルJ」についてSB3で特定した制御内容において、経路探索中の宣伝表示が「有」であると判定される。
【0060】
図5に戻り、SB5の判定の結果、経路探索中の宣伝表示が「有」の場合、当該スポンサに関する情報を経路探索画面で宣伝表示するための制御を行う(SB6)。図7はスポンサに関する情報の宣伝表示を例示した図であり、図7(a)は経路探索中の宣伝表示を例示した図、図7(b)は案内中の宣伝表示を例示した図である。図7(a)に示すように、例えば経路探索画面において、スポンサに関する宣伝情報(例えばキャンペーン情報等)を表示する。このように、経路探索中のタイミングでスポンサに関する情報を宣伝表示することにより、経路探索の待ち時間を有効に活用してスポンサをアピールすることが可能となる。
【0061】
図5に戻り、SB4において目的地までの経路を探索中ではない場合(SB4、No)、SB5において経路探索中の宣伝表示が「無」の場合(SB5、No)、又はSB6の処理の後、機能制御部71はナビゲーション装置1が目的地までの経路を案内中か否かを判定する(SB7)。その結果、目的地までの経路を案内中である場合(SB7、Yes)、機能制御部71は、SB2で特定したスポンサ毎にSB3で特定した制御内容において、案内中の宣伝表示に上限回数が設定されているか否か(宣伝表示を行うか否か)を判定する(SB8)。その結果、上述の図2及び図3の例では、SB2で特定したスポンサ「サークルJ」についてSB3で特定した制御内容において、案内中の宣伝表示に上限回数「5回」が設定されていると判定される。
【0062】
図5に戻り、SB8の判定の結果、案内中の宣伝表示に上限回数が設定されている場合(SB8、Yes)、機能制御部71は、案内中の宣伝表示を上限回数行ったことを示す完了フラグがOFFであり、且つ宣伝表示を行うタイミングであるか否かを判定する(SB9)。ここで、完了フラグは例えばRAM(図示省略)に記憶されているものとする。また、宣伝表示を行うタイミングか否かの判定基準は任意で、例えば、案内中に前回宣伝表示を行ってから所定時間を経過した場合、あるいは車両が停車している場合に、宣伝表示を行うタイミングであると判定する。特に、車両が停車しているタイミングで宣伝表示を行うことにより、安全な状況でドライバにスポンサをより確実にアピールすることが可能となる。
【0063】
その結果、完了フラグがOFFであり、且つ宣伝表示を行うタイミングである場合(SB9、Yes)、機能制御部71は当該スポンサに関する情報を案内画面で宣伝表示するための制御を行う(SB10)。図7(b)に示すように、例えば経路案内の画面において、スポンサに関する宣伝情報(例えばキャンペーン情報等)をテキスト表示したり、飛行船の画像で宣伝情報を表示したりする。その他にも、経路を案内中の画面において、当該画面に表示されている背景画像にマッチする架空の宣伝看板などを適宜表示させ、その宣伝看板中にスポンサに関する宣伝情報を表示するようにしてもよい。このように、スポンサの優先度に応じた回数の宣伝表示を行うことにより、例えばスポンサの出資額が多いほど当該スポンサの宣伝表示回数を増加させることができ、当該スポンサを強くアピールすることが可能となる。
【0064】
図5のSB10で宣伝表示を行った後、図6に進み、機能制御部71は案内中に宣伝表示を行った回数を示すカウンタを1回分加算し(SB11)、当該加算後のカウンタの値が案内中の宣伝表示の上限回数に到達したか否かを判定する(SB12)。その結果、加算後のカウンタの値が案内中の宣伝表示の上限回数に到達した場合(SB12、Yes)、機能制御部71は完了フラグをONとする(SB13)。上述の図2及び図3の例では、SB2で特定したスポンサ「サークルJ」についてSB3で特定した制御内容において、案内中の宣伝表示に上限回数「5回」が設定されていることから、加算後のカウンタの値が5回に到達した場合に完了フラグをONとし、RAM(図示省略)に記憶させる。
【0065】
図5のSB8で案内中の宣伝表示に上限回数が設定されていないと判定した場合(SB8、No)、SB9で完了フラグがONであるか又は宣伝表示を行うタイミングでないと判定した場合(SB9、No)、SB12でカウンタの値が案内中の宣伝表示の上限回数に到達していないと判定した場合(SB12、No)、又はSB13の処理の後、機能制御部71は地図上にSB2で特定したスポンサに関するPOIが存在するか否かを判定する(SB14)。その結果、スポンサに関するPOIが存在する場合(SB14、Yes)、機能制御部71は当該スポンサに関するPOIをSB3で特定した制御内容に基づき地図上に表示するための制御を行う(SB15)。上述の図2及び図3の例では、SB2で特定したスポンサ「サークルJ」についてSB3で特定した制御内容において、地図表示は「独占」と設定されていることから、機能制御部71は例えば当該スポンサ「サークルJ」のPOIのみを地図上に表示するように制御を行う。また、地図表示が「差別化」と設定されている場合には、スポンサに関するPOIを、地図上の他のPOIから差別化した態様、例えばPOIを示すアイコンの大きさを拡大等するように制御を行う。なお、制御内容が「独占」と設定されているスポンサのPOIと「差別化」と設定されているスポンサのPOIとが地図表示内に並存している場合には、「差別化」と設定されているスポンサのPOIをトーンダウンするように制御を行うことで、「独占」と設定されているスポンサのPOIを強調して表示させる。図8は、スポンサに関するPOIの地図上での表示を例示した図である。図8の例では、スポンサ「S」に関するPOIの表示を、他のPOI「F」や「N」と比較して拡大して表示することにより、当該スポンサ「S」に関するPOIを他のPOIから差別化するように制御を行っている。
【0066】
図6に戻り、SB14で地図上にSB2で特定したスポンサに関するPOIが存在しないと判定した場合(SB14、No)、又はSB15の処理を行った後、機能制御部71はナビゲーション装置1において検索部74により周辺検索が実行されたか否かを判定する(SB16)。その結果、検索部74により周辺検索が実行されたと判定した場合(SB16、Yes)、機能制御部71は、検索部74により検索されたスポンサに関するPOIをSB3で特定した制御内容に基づき検索結果のリストに表示するための制御を行う(SB17)。上述の図2及び図3の例では、SB2で特定したスポンサ「サークルJ」についてSB3で特定した制御内容において、リスト表示は「独占」と設定されていることから、機能制御部71は例えば当該スポンサ「サークルJ」のPOIのみを検索結果のリストに表示するように制御を行う。また、リスト表示が「差別化」と設定されている場合には、スポンサに関するPOIを、地図上の他のPOIから差別化した態様、例えば検索結果の上位の所定件数(例えば上位10件)に表示させることで、他のPOIよりも上位となるように制御を行う。なお、制御内容が「独占」と設定されているスポンサのPOIと「差別化」と設定されているスポンサのPOIとが検索結果に並存している場合には、「独占」と設定されているスポンサのPOIを「差別化」と設定されているスポンサのPOIよりも上位に表示するように制御を行う(例えば、「独占」と設定されているスポンサのPOIを最上位10件、「差別化」と設定されているスポンサのPOIを次の10件として表示する)。図9はスポンサに関するPOIのリスト上での表示を例示した図であり、図9(a)はスポンサに関するPOIを他のPOIよりも上位となるように検索結果のリストに表示した図、図9(b)はスポンサに関するPOIのみを検索結果のリストに表示した図である。図9(a)の例では、スポンサ「Sイレブン」に関するPOIが他のPOIよりも上位となるように検索結果のリストに表示されている。また、図9(b)の例では、スポンサ「Sイレブン」に関するPOIのみが検索結果のリストに表示されている。
【0067】
図5のSB7でナビゲーション装置1が目的地までの経路を案内中ではないと判定した場合(SB7、No)、図6のSB16でナビゲーション装置1において検索部74により周辺検索が実行されていないと判定した場合(SB16、No)、又はSB17の処理の後、機能制御部71は新たな目的地が設定されたか否かを判定する(SB18)。その結果、新たな目的地が設定されたと判定した場合(SB18、Yes)、機能制御部71はSB1に戻り、新たに設定された目的地に対応するPOIがPOIDB82に格納されているか否かを判定する(SB1)。
【0068】
一方、新たな目的地が設定されていないと判定した場合(SB18、No)、機能制御部71はナビゲーション装置1を介して車両が目的地に到着したか否かを判定する(SB19)。その結果、車両が目的地に到着していない場合(SB19、No)、機能制御部71はSB4に戻り、ナビゲーション装置1が目的地までの経路を探索中か否かを判定する(SB4)。
【0069】
一方、車両が目的地に到着した場合(SB19、Yes)、機能制御部71は、SB2で特定したスポンサ毎にSB3で特定した制御内容において、到着時の宣伝表示が「有」か否かを判定する(SB20)。上述の図2及び図3の例では、SB2で特定したスポンサ「サークルJ」についてSB3で特定した制御内容において、到着時の宣伝表示が「有」であると判定される。
【0070】
図6.に戻り、SB20の判定の結果、到着時の宣伝表示が「有」の場合(SB20、Yes)、当該スポンサに関する情報を到着時の画面で宣伝表示するための制御を行い(SB21)、機能制御処理を終了する。また、到着時の宣伝表示が「無」の場合(SB20、No)、機能制御部71は機能制御処理を終了する。このように、目的地への到着後のタイミングでスポンサに関する情報を宣伝表示することにより、実際にユーザが訪問するに至ったPOIの情報源となった番組のスポンサをアピールすることができ、情報源としての価値の高い番組に貢献したスポンサを一層強くアピールすることが可能となる。
【0071】
(効果)
このように実施の形態1によれば、番組内容特定部73によって特定されたPOIが目的地として設定されている場合において、当該番組内容特定部73によって特定されたスポンサを認識可能となるようにナビゲーション装置1における所定の機能の制御を行うので、目的地として設定されるに至ったPOIをユーザに紹介する情報源となった番組のスポンサをユーザに認識させることができる。その結果、スポンサは番組への出資により知名度の向上やそれに伴う収益の向上を期待することができると共に、放送局はより多くのスポンサの獲得を期待することができ、スポンサと放送局との双方にとって魅力的なビジネスモデルを提供することができる。
【0072】
また、スポンサに関する施設を当該スポンサに関する施設以外の施設とは異なる態様で表示するための制御を行うので、スポンサが経営する販売店、飲食店、レジャー施設等の施設がある場合に、当該施設をユーザにアピールすることができ、当該スポンサにとって有利な制御を行うことができ、確実にスポンサを認識可能とすることができる。
【0073】
また、スポンサに関する施設を地図上で独占的に表示するための制御を行うので、スポンサに関する施設を地図上で特に優遇して表示することができ、一層確実にスポンサを認識可能とすることができる。
【0074】
また、スポンサに関する施設を地図上で他の施設から差別化した態様で表示するための制御を行うので、スポンサに関する施設を地図上で優遇して表示することができ、確実にスポンサを認識可能とすることができる。
【0075】
また、検索部74により検索された複数の施設をリスト表示する場合において、スポンサに関する施設を独占的にリストに表示するための制御を行うので、スポンサに関する施設をリスト上で特に優遇して表示することができ、一層確実にスポンサを認識可能とすることができる。
【0076】
また、検索部74により検索された複数の施設をリスト表示する場合において、スポンサに関する施設を他の施設から差別化した態様でリストに表示するための制御を行うので、スポンサに関する施設をリスト上で優遇して表示することができ、確実にスポンサを認識可能とすることができる。
【0077】
また、スポンサに関する情報を宣伝表示するための制御を行うので、当該宣伝表示により確実にスポンサを認識可能とすることができる。
【0078】
特に、番組内容特定部73によって特定されたスポンサの優先度に応じた1又は2以上のタイミングで当該スポンサに関する情報を宣伝表示するための制御を行うので、スポンサの出資額等に基づいて設定された優先度に応じた宣伝表示を行うための制御を行うことができ、優先度が高く設定されたスポンサにとって一層有利なタイミングで宣伝表示を行い、一層確実にスポンサを認識可能とすることができる。
【0079】
また、宣伝表示を行うタイミングは、目的地までの走行経路の探索中、当該走行経路の案内中、又は目的地への到着後の少なくとも1つに含まれるので、ユーザにスポンサを認識可能とするために適したタイミングで宣伝表示を行うことができる。例えば、経路探索中のタイミングでスポンサに関する情報を宣伝表示することにより、経路探索の待ち時間を有効に活用してスポンサをアピールすることが可能となる。また、スポンサの優先度に応じた回数の宣伝表示を案内中に行うことにより、例えばスポンサの出資額が多いほど当該スポンサの宣伝表示回数を増加させることができ、当該スポンサを強くアピールすることが可能となる。また、目的地への到着後のタイミングでスポンサに関する情報を宣伝表示することにより、実際にユーザが訪問するに至ったPOIの情報源となった番組のスポンサをアピールすることができ、情報源としての価値の高い番組に貢献したスポンサを一層強くアピールすることが可能となる。
【0080】
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態2は、番組のスポンサのランクに応じて設定された制御内容でスポンサに関する情報を表示するための制御を行う形態である。なお、実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
【0081】
(構成−データ記録部)
まず、実施の形態2に係るナビゲーション装置1のデータ記録部80について説明する。図10は、実施の形態2に係るPOIDB82に格納されている情報を例示した表である。図10に示すように、実施の形態2に係るPOIDB82には、図2に示した実施の形態1に係るPOIDB82における各項目に加えて、新たな項目「ジャンル」及び「特別表示アイコン」に対応する情報も他の項目に対応する情報と相互に関連付けて格納されている。項目「ジャンル」に対応して格納される情報は、スポンサのジャンルを示す情報である。項目「特別表示アイコン」に対応して格納される情報は、対応するスポンサのPOIを地図上に表示する際に使用されるアイコンであって、通常使用される標準のアイコンとは異なるアイコン(例えば標準のアイコンと比較して巨大なマークからなるアイコンや、季節に応じた図柄が加わったアイコン等)の有無を示す情報である。なお、この特別表示アイコンの画像データについては、例えばデータ記録部80に記録することができる。
【0082】
図11は、実施の形態2に係る制御テーブル83に格納されている情報を例示した表である。図11に示すように、実施の形態2に係る制御テーブル83には、項目「ランク」、「地図表示」、「リスト表示」、及び「宣伝表示」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。このうち、項目「ランク」に対応する情報はPOIDB82における項目「ランク」に対応して格納される情報と同様であり、項目「地図表示」、「リスト表示」、及び「宣伝表示」に対応する情報については図3に例示した実施の形態1に係る制御テーブル83と同様であるので、説明を省略する。これらの各情報が制御テーブル83に格納されるタイミングは任意で、例えば予め通信部40や操作部10を介して入力され、制御テーブル83に格納される。この制御テーブル83を参照することにより、スポンサ毎に設定されているランクに対応する制御内容を一義的に特定することができる。
【0083】
(処理−POI情報処理)
次に、実施の形態2に係るナビゲーション装置1によって実行されるPOI情報処理について説明する。図12はPOI情報処理のフローチャートである。なお、SC1からSC3は図4のSA1からSA3と同じであり、SC5は図4のSA5と同じであるので、説明を省略する。
【0084】
SC3で「番組名称」及び「放送局名称」を取得した後(SC3)、番組内容特定部73は、SC2で特定したPOIの名称毎に、「スポンサ」、「ジャンル」及び「ランク」を取得する(SC4)。これらの各情報は、POIの名称が取得された番組の番組付随情報であって、SC1で番組情報取得部72によって取得された番組付随情報から取得することができる。
【0085】
(処理−機能制御処理)
次に、実施の形態2に係るナビゲーション装置1によって実行される機能制御処理について説明する。なお、実施の形態2に係る機能制御処理の各ステップは、図5のSB2、SB3、SB15、及びSB17の処理の内容を除いて実施の形態1に係る機能制御処理と同様であるので、フローチャートの図示及び説明を省略する。
【0086】
図5のSB1において、目的地に対応するPOIがPOIDB82に格納されている場合(SB1、Yes)、機能制御部71は目的地のPOIに関連付けられているスポンサ、ジャンル、ランク、及び特別表示アイコンをPOIDB82を参照して特定する(SB2)。例えば、「和食○○」が目的地として設定されている場合、図10のPOIDB82において当該「和食○○」に関連付けられているスポンサとして「サークルJ」、「ホンデ」、及び「吉田家」を特定する。さらに、スポンサ「サークルJ」についてはジャンルとして「コンビニ」、ランクとして「A」を特定すると共に、当該「サークルJ」の特別表示アイコンが有ることを特定する。スポンサ「ホンデ」についてはジャンルとして「ディーラ」、ランクとして「B」を特定すると共に、特別表示アイコンは設定されていないことを特定する。スポンサ「吉田家」についてはジャンルとして「ファーストフード」、ランクとして「C」を特定すると共に、当該「吉田家」の特別表示アイコンは無いことを特定する。
【0087】
図5に戻り、SB2で特定したスポンサ及びランクに基づき、SB2で特定したスポンサを認識可能となるように機能制御を行う際の制御内容として、スポンサに関する情報の表示機能、検索機能、及び宣伝表示機能の制御内容をスポンサ毎に特定する(SB3)。例えばSB2で、図2のPOIDB82において目的地の「和食○○」に関連付けられているスポンサ「サークルJ」及びランク「A」を特定した場合、図11の制御テーブル83によれば、当該スポンサ「サークルJ」のランク「A」に対応する制御内容は、地図表示が「独占」、リスト表示が「独占」、経路探索中及び到着時の宣伝表示が「有」で、案内中の宣伝表示の上限回数は「5回」であることが特定される。
【0088】
図5に戻り、SB14で地図上にSB2で特定したスポンサに関するPOIが存在すると判定した場合(SB14、Yes)、機能制御部71は当該スポンサに関するPOIをSB3で特定した制御内容に基づき地図上に表示するための制御を行う(SB15)。上述の図10及び図11の例では、SB2で特定したスポンサ「サークルJ」についてSB3で特定した制御内容において、地図表示は「独占」と設定されていることから、機能制御部71は例えば当該スポンサ「サークルJ」のPOIのみを地図上に表示するように制御を行う。また、地図表示が「差別化」と設定されている場合には、スポンサに関するPOIを、地図上の他のPOIから差別化した態様、例えばPOIを示すアイコンの大きさを拡大等するように制御を行う。さらに、当該スポンサ「サークルJ」については特別表示アイコンが有ることから、該当する特別表示アイコン(例えば巨大なJマークや、季節に応じた図柄が加わったアイコン)をデータ記録部80から読出し、スポンサ「サークルJ」のPOIとして地図上に表示するように制御を行う。なお、制御内容が「独占」と設定されているスポンサのPOIと、当該スポンサと同一ジャンルのスポンサのPOIであって「差別化」と設定されているスポンサのPOIとが、地図表示内に並存している場合には、「差別化」と設定されているスポンサのPOIをトーンダウンしたり、アイコンの大きさを縮小するように制御を行うことで、「独占」と設定されているスポンサのPOIを強調して表示させる。
【0089】
図5に戻り、SB16でナビゲーション装置1において検索部74により周辺検索が実行されたと判定した場合(SB16、Yes)、機能制御部71は、スポンサに関するPOIをSB3で特定した制御内容に基づき検索結果のリストに表示するための制御を行う(SB17)。上述の図10及び図11の例では、SB2で特定したスポンサ「サークルJ」についてSB3で特定した制御内容において、リスト表示は「独占」と設定されていることから、機能制御部71は例えば当該スポンサ「サークルJ」のPOIのみを検索結果のリストに表示するように制御を行う。また、リスト表示が「差別化」と設定されている場合には、スポンサに関するPOIを、地図上の他のPOIから差別化した態様、例えば検索結果の順位を他のPOIよりも上位となるように制御を行う。なお、制御内容が「独占」と設定されているスポンサのPOIと、当該スポンサと同一ジャンルのスポンサのPOIであって「「差別化」と設定されているスポンサのPOIとが、検索結果に並存している場合には、「独占」と設定されているスポンサのPOIを「差別化」と設定されているスポンサのPOIよりも上位に表示するように制御を行う。
【0090】
(効果)
このように実施の形態2によれば、番組内容特定部73によって特定されたスポンサの優先度に応じて、当該スポンサを認識可能となるように制御を行うので、番組に対するスポンサの出資額等に基づいて設定された優先度に応じた制御を行うことができ、優先度が高く設定されたスポンサにとって一層有利な制御を行うことができ、確実にスポンサを認識可能とすることができる。
【0091】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0092】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
【0093】
(ナビゲーション装置について)
上述の各実施の形態では、ナビゲーション装置1が車両に搭載されている場合を例として説明したが、ナビゲーション機能を有する携帯情報端末にナビゲーション装置1を搭載してもよい。
【0094】
(機能制御処理について)
上述の各実施の形態では、機能制御処理において、スポンサに関するPOIの地図上への表示機能、スポンサに関するPOIの検索機能、あるいはスポンサについての宣伝表示機能の制御を行う場合を説明したが、機能制御部71によって他の機能の制御を行うようにしてもよい。例えば、目的地までの走行経路の探索を行う探索機能を制御することにより、番組内容特定部73によって特定された場所が目的地として設定されている場合において、当該番組内容特定部73によって特定されたスポンサに関する施設を経由する走行経路を探索し、当該探索した走行経路を案内するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0095】
1 ナビゲーション装置
10 操作部
20 現在位置検出処理部
30 番組受信部
40 通信部
50 スピーカ
60 ディスプレイ
70 制御部
71 機能制御部
72 番組情報取得部
73 番組内容特定部
74 検索部
80 データ記録部
81 地図情報DB
82 POIDB
83 制御テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の目的地までの走行経路を案内するナビゲーション装置であって、
番組情報を取得する番組情報取得手段と、
前記番組情報取得手段によって取得された番組情報に基づいて、番組で放送された場所と当該番組のスポンサとを特定する番組内容特定手段と、
前記番組内容特定手段によって特定された場所が前記目的地として設定されている場合において、当該番組内容特定手段によって特定されたスポンサを認識可能となるように当該ナビゲーション装置における所定の機能の制御を行う制御手段と、
を備えるナビゲーション装置。
【請求項2】
前記番組内容特定手段は、
前記番組情報取得手段によって取得された番組情報に基づいて、番組のスポンサの優先度を特定し、
前記制御手段は、
前記番組内容特定手段によって特定されたスポンサの優先度に応じて、当該スポンサを認識可能となるように前記制御を行う、
請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記番組内容特定手段によって特定されたスポンサに関する施設を当該スポンサに関する施設以外の施設とは異なる態様で表示するための制御を行う、
請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記番組内容特定手段によって特定されたスポンサに関する施設を地図上で独占的に表示するための制御を行う、
請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記制御手段は、
前記前記番組内容特定手段によって特定されたスポンサに関する施設を地図上で他の施設から差別化した態様で表示するための制御を行う、
請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
複数の施設を検索する検索手段を備え、
前記制御手段は、
前記検索手段により検索された複数の施設をリスト表示する場合において、前記番組内容特定手段によって特定されたスポンサに関する施設を独占的に前記リストに表示するための制御を行う、
請求項3から5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
複数の施設を検索する検索手段を備え、
前記制御手段は、
前記検索手段により検索された複数の施設をリスト表示する場合において、前記番組内容特定手段によって特定されたスポンサに関する施設を他の施設から差別化した態様で前記リストに表示するための制御を行う、
請求項3から5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記制御手段は、
前記番組内容特定手段によって特定されたスポンサに関する情報を宣伝表示するための制御を行う、
請求項1から7のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
前記番組内容特定手段は、
前記番組情報取得手段によって取得された番組情報に基づいて、番組のスポンサの優先度を特定し、
前記制御手段は、
前記番組内容特定手段によって特定されたスポンサの優先度に応じた1又は2以上のタイミングで当該スポンサに関する情報を宣伝表示するための制御を行う、
請求項8に記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
前記タイミングは、
前記目的地までの走行経路の探索中、当該走行経路の案内中、又は前記目的地への到着後の少なくとも1つに含まれる、
請求項9に記載のナビゲーション装置。
【請求項11】
所定の目的地までの走行経路を案内するナビゲーション方法であって、
番組情報を取得する番組情報取得ステップと、
前記番組情報取得ステップで取得された番組情報に基づいて、番組で放送された場所と当該番組のスポンサとを特定する番組内容特定ステップと、
前記番組内容特定ステップで特定された場所が前記目的地として設定されている場合において、当該番組内容特定ステップで特定されたスポンサを認識可能となるように、当該ナビゲーション方法を実行する装置における所定の機能の制御を行う制御ステップと、
を含むナビゲーション方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法をコンピュータに実行させるナビゲーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−59038(P2011−59038A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−211366(P2009−211366)
【出願日】平成21年9月14日(2009.9.14)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】