説明

ナビゲーション装置およびナビゲーション方法ならびにプログラム

【課題】ユーザにとって最適な経由地を自動的にユーザに提示すること。
【解決手段】地図情報に基づき出発地から目的地までの経路を探索する探索制御部9を有するナビゲーション装置1において、探索制御部9は、目的地の他に所定の条件を満たす経由地候補を出発地と目的地とを結ぶ所定の経路を含む範囲から検索し、抽出された経由地候補を経由した場合の目的地への到着時刻または出発地から目的地までの時間もしくは走行距離または経由地候補を経由しない場合に対しての付加時間もしくは付加距離のいずれか1つまたは複数を表示部5に各経由地候補別に表示する制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置およびナビゲーション方法ならびにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーション装置は、単に、出発地から目的地までの経路の探索のみならず、ユーザ(すなわち運転者)が所望する周辺施設の検索が可能である。図10に、特許文献1に係るナビゲーション装置で用いる検索エリアを示す。例えば、特許文献1に開示されているナビゲーション装置では、現在地周辺60、目的地周辺61、経路周辺62を検索エリアとし、その検索エリア内の経由地候補を検索することができる。このときユーザは、予め検索条件を設定して経由地候補を検索できる。あるいは、検索された複数の経由地候補の中からユーザが所望する条件を満たす経由地候補を選択できる。
【0003】
また、特許文献2に開示されているナビゲーション装置では、優先的に走行する経路、あるいは優先的に避ける経路を含む所定領域を設定することができる。このナビゲーション装置では、特に周辺施設の検索は行わない。しかしながら、例えば、ユーザが寄り道を希望する施設周辺を優先的に走行する経路を含む所定領域として設定して経路探索を行うことができる。
【0004】
また、特許文献3に開示されているナビゲーション装置では、ユーザが選択した経由地に基づき経路探索を行うことができる。
【0005】
また、特許文献4に開示されているナビゲーション装置では、経路近傍にある施設について検索条件を入力することにより、ユーザが希望する施設を検索することができる。
【0006】
【特許文献1】特開2000−234937
【特許文献2】特開2007−225623
【特許文献3】特開2006−275736
【特許文献4】特開2002−062153
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示されているナビゲーション装置では、検索エリアが現在地周辺60、目的地周辺61、経路周辺62である。よって、経由地候補の検索範囲が限定される。すなわち、図10に示す場合では、目的地に到着する時刻に最も影響を及ぼさない経由地候補施設は、経由地候補施設Cであったとする。このナビゲーション装置で経由地候補施設Cを選択することはできない。
【0008】
現在地周辺施設検索を行った場合に、最寄り施設として候補に挙がるのは、経由地候補施設Aである。このように、ユーザが知ることができるのは、現在地や目的地などからの距離が所定条件に入るものであり、あくまでも現在地から早く到着できそうな施設に過ぎない。このため、経由地候補施設Dが目的地到着時刻に影響を及ぼさない施設であると判断し、その施設Dに寄ろうとすると、実際は道路事情が悪く、しかも施設Dまでに曲がりくねった道となり時間がかかってしまったということが生じる。
【0009】
目的地到着時刻に影響を及ぼさないという要求にあった施設をユーザが選択したい場合は、ユーザが施設までの距離、位置、方位や経路、さらに目的地までの経路などを、総合的に判断する必要がある。しかしながら、これらの情報を取得する操作と、その判断はきわめて煩雑である。
【0010】
また、特許文献2に開示されているナビゲーション装置では、優先的に走行する経路、あるいは優先的に避ける経路を含む所定領域を設定することはできる。しかしながら、目的地に着く時刻に最も影響を与えない経由地の施設を選ぶことはできない。さらに、そのような条件に当てはまる施設であって所定領域内にある施設を自動的に選択するといったことについては言及していない。
【0011】
また、特許文献3に開示されているナビゲーション装置では、ユーザが選択した経由地に基づき経路探索を行うことはできる。しかしながら、このナビゲーション装置も経由地の選択に当って目的地に到着する時刻に影響を与えないという観点はなく、しかも自動的に最適な経由地を選択するといったことについては言及していない。
【0012】
また、特許文献4に開示されているナビゲーション装置では、経路近傍にある施設について検索条件を入力することはできる。しかしながら、このナビゲーション装置も経由地の選択に当って目的地に到着する時刻に影響を与えないという観点はなく、しかも経路近傍から外れた経由地を選択することについては言及していない。
【0013】
すなわち、上述したナビゲーション装置では、以下のような問題点が挙げられる。
【0014】
(1)ユーザが経由地としてもよい条件の施設の候補が複数あり、目的地到着時刻が最も早くなる施設を経由地として設定したい場合に、どの施設を選択することが最適か判断することが困難である。
【0015】
(2)ユーザが「時間の都合が許す場合のみ、ある施設に寄りたい」というような要求がある場合に、ユーザが経由地を検索して実際に設定し、その結果、目的地到着予測時刻などを確認するという一連の複雑な操作が必要である。候補となる施設が複数有れば、この操作は複数回行わなければならず、さらに複雑な操作が発生する。
【0016】
(3)ユーザの走行ミスや渋滞回避などが発生することにより、経路が変化した場合に、条件が合った別の経由地に変更した方が、総走行時間が短縮する(すなわち、目的地到着が早まる)ことがある。しかしながら、一度設定した経由地を変更することの有効性や、その施設の選択には、ユーザに複雑な判断と操作を強いる上、それが最適か否かも判別できない。
【0017】
(4)経由地だけではなく、ユーザが目的地としてもよい(ユーザの目的地としたい条件に一致する)施設が複数ある場合に、経路を変更したことにより、目的地そのものを変更した方が良い場合がある。しかしながら、この変更には、ユーザに複雑な判断や、操作を強いることになる。
【0018】
(5)目的地に早く着きたい、かつ経由施設に対し、できるだけ早く寄りたい、もしくはその逆に、経由施設にできるだけ遅く寄りたいというような複雑な要求には対応できない。
【0019】
本発明は、このような背景の下に行われたものであって、ユーザにとって最適な経由地を自動的にユーザに提示することができるナビゲーション装置およびナビゲーション方法ならびにプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明のナビゲーション装置は、地図情報に基づき出発地から目的地までの経路を探索する探索制御部を有するナビゲーション装置において、探索制御部は、目的地の他に所定の条件を満たす経由地候補を出発地と目的地とを結ぶ所定の経路を含む範囲から検索し、抽出された経由地候補を経由した場合の目的地への到着時刻または出発地から目的地までの時間もしくは走行距離または経由地候補を経由しない場合に対しての付加時間もしくは付加距離のいずれか1つまたは複数を表示部に各経由地候補別に表示する制御を行うことを特徴とする。
【0021】
このときに、探索制御部は、目的地の候補が複数存在した場合には、複数の目的地毎に経由地に関する前記制御を行うことができる。
【0022】
また、探索制御部は、出発地と目的地とを結ぶ所定の経路上に所定の検索中間点を設定する検索中間点設定手段と、検索中間点から所定の距離内にある特定条件を満たす施設を経由地候補として検索する経由地候補検索手段と、を備えることができる。
【0023】
例えば、検索中間点設定手段は、所定の経路における出発地と目的地との間の距離の中間点に検索中間点を設ける。あるいは、検索中間点設定手段は、所定の経路における出発地と目的地との間の走行予測時間の中間点に検索中間点を設けてもよい。
【0024】
すなわち、本発明のナビゲーション装置は、地図情報に基づき出発地から目的地までの経路を探索する探索制御部を有するナビゲーション装置において、探索制御部は、出発地と目的地との間に所定の検索中間点を設定する検索中間点設定手段と、検索中間点から所定の距離内にある特定条件を満たす施設を経由地候補として検索する経由地候補検索手段と、を備えることを特徴とする。
【0025】
また、探索制御部は、現在地が探索した経路と異なることを検出したときには、検索中間点の再設定を行うことができる。
【0026】
また、本発明をナビゲーション方法としての観点から観ることもできる。すなわち、本発明のナビゲーション方法は、地図情報に基づき出発地から目的地までの経路を探索する探索制御ステップを有するナビゲーション方法において、探索制御ステップは、目的地の他に所定の条件を満たす経由地候補を出発地と目的地とを結ぶ所定の経路を含む範囲から検索し、抽出された経由地候補を経由した場合の目的地への到着時刻または出発地から目的地までの時間もしくは走行距離または経由地候補を経由しない場合に対しての付加時間もしくは付加距離のいずれか1つまたは複数を各経由地候補別に表示する制御を行うことを特徴とする。
【0027】
このときに、探索制御ステップは、目的地の候補が複数存在した場合には、複数の目的地毎に経由地に関する制御を行うことができる。
【0028】
さらに、出発地と目的地とを結ぶ所定の経路上に所定の検索中間点を設定する検索中間点設定ステップと、検索中間点から所定の距離内にある特定条件を満たす施設を経由地候補として検索する経由地候補検索ステップと、を有することができる。
【0029】
また、本発明をプログラムとしての観点から観ることもできる。すなわち、本発明のプログラムは、情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、地図情報に基づき出発地から目的地までの経路を探索する探索制御機能を有するナビゲーション装置としての機能を実現するプログラムにおいて、探索制御機能として、目的地の他に所定の条件を満たす経由地候補を出発地と目的地とを結ぶ所定の経路を含む範囲から検索し、抽出された経由地候補を経由した場合の目的地への到着時刻または出発地から目的地までの時間もしくは走行距離または経由地候補を経由しない場合に対しての付加時間もしくは付加距離のいずれか1つまたは複数を表示部に各経由地候補別に表示する制御を行う機能を実現する、ことを特徴とする。
【0030】
あるいは、本発明のプログラムは、情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、地図情報に基づき出発地から目的地までの経路を探索するナビゲーション装置としての機能を実現するプログラムにおいて、出発地と目的地との間に所定の検索中間点を設定する検索中間点設定機能と、検索中間点から所定の距離内にある特定条件を満たす施設を経由地候補として検索する経由地候補検索機能と、を実現することを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、ユーザにとって最適な経由地を自動的にユーザに提示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
本発明の実施の形態に係る自動車用のナビゲーション装置1の主要構成を図1を参照して説明する。図1は、ナビゲーション装置1のブロック構成図である。図1は、ナビゲーション装置1の本発明に関係する部分のみを主として表した図であり、スピーカや車両情報収集部など、ナビゲーションを行うために必要となる機能やその他の機能を省略して示す図である。
【0033】
ナビゲーション装置1は、経路情報を記憶する経路情報記憶部2、経路を探索する経路探索部3、操作部4、表示部5、現在地を検出する現在地検出部6、制御部7から構成される。なお、図1の例では、操作部4および表示部5は、1つのタッチパネル8によって実現される。すなわち、タッチパネル8は、操作部4にもなり表示部5にもなる。また、経路探索部3と制御部7とで探索制御部9が構成される。ここで、経路情報記憶部2は、ハードディスクなどの記憶装置で構成される。経路探索部3および制御部7はCPU(Central Processing Unit)で構成されているが、この各部2、3、6、7のいずれか1つまたは複数のみをCPUで構成し、他の部分を特定の回路とすることによって構成するようにしてもよい。現在地検出部6はGPS(Global Positioning System)などで構成される。
【0034】
経路情報記憶部2には、地図情報10および施設情報11が格納されている。また、経路探索部3は、検索の際の中間点を設定する検索中間点設定部20および経由地の候補を検索する経由地候補検索部21を備えている。経路探索部3による経路探索結果は、表示部5に表示される。また、経路探索部3は、現在地検出部6から現在地情報を取得し、現在地に沿ったナビゲーション情報を順次、制御部7に出力する。
【0035】
制御部7は、各部2〜6を制御する機能を有する。制御部7は、また、経路探索部3から出力されたナビゲーション情報を順次、表示部5に表示する。これにより、ユーザは、現在地に沿ったナビゲーション情報を表示部5から得ることができる。また、ユーザは、操作部4により制御部7を介してナビゲーション装置1に様々な指示を与えることができる。
【0036】
すなわち、ナビゲーション装置1の経路探索部3は、経路情報記憶部2に予め記憶した地図情報10に基づき出発地から目的地までの経路を探索する。このときに、出発地と目的地との間に所定の検索中間点を設定する検索中間点設定手段としての検索中間点設定部20を備えている。また、経路探索部3は、この検索中間点から所定の距離内にある特定条件を満たす施設を経由地候補として検索する経由地候補検索手段としての経由地候補検索部21を備えている。
【0037】
この検索中間点設定部20は、出発地と目的地との間の距離の中間点に検索中間点を設ける。あるいは、検索中間点設定部20は、出発地と目的地との間の走行予測時間の中間点に検索中間点を設けてもよい。また、現在地検出部6が検出する現在地が探索した経路と異なることが検出されたときには、検索中間点設定部20は、検索中間点の再設定を行う。
【0038】
また、制御部7は、経路探索部3により探索された経路の情報に基づき、経由地候補を経由した場合の出発地から経由地候補および目的地までの所要時間もしくは距離またはその両者を表示部5に表示する表示手段を備えている。なお、目的地候補または経由地候補が複数有るときには、制御部7の表示手段は、経由地候補と目的地候補との組み合わせのそれぞれについて出発地から経由地候補および目的地候補までの所要時間もしくは距離またはその両者を表示部5に表示する。
【0039】
次に、ナビゲーション装置1の動作を説明する。ナビゲーション装置1は、経由地となる施設(地点)候補の検索の結果として、総走行時間の増加が最小限で済む施設をユーザに示す。以下にその施設を導き出す基本的な動作原理を示す。
【0040】
図2は、ユーザがある地点から自宅を目的地としている状況を示す図である。なお、以下の説明では、出発地は現在地31とする。ユーザは出発前に、経由地として利用したい施設の条件を操作部4を用いて設定する。この設定においては、ナビゲーション装置1の制御部7は、まず、経路探索部3の検索中間点設定部20に対し、施設を検索する範囲の中間点を求めるように指示を出す。
【0041】
図2の例では検索中間点30の1例として経路上の現在地(出発地)31と目的地(自宅)32との間の距離の中間点としている。この検索中間点30は、距離上の中心に限定する必要はなく、走行時間などの情報を考慮してもよい。また、図2の例は、検索中間点30を中心とした円形範囲(等距離範囲)を候補施設検索範囲33とした例である。この例の円形範囲は、検索中間点30から目的地32(または現在地31)までの距離+αを半径とした円形領域であり、図2の例では、現在地31と目的地32と経由地候補施設A〜Eを包含する。
【0042】
なお、αの値は、様々に変更が可能である。ユーザがαの値を操作部4から任意に設定できるようにしてもよい。例えば、候補施設検索範囲33を、現在地31と目的地32とを包含する最小の円形範囲としたり、あるいは、目的地32または現在地31に係わらない所定の範囲とすることができる。その他にも、検索中間点30を複数設定して候補施設検索範囲33も複数設定するなど、様々に設定可能である。また、候補施設検索範囲33は真円でなくてもよい。例えば、検索中間点を2点設け、この2点を焦点に持つ楕円とするなどとしてもよい。
【0043】
経由地候補検索部21は、候補施設検索範囲33から、ユーザが設定した条件に適合する施設を検索する。候補施設検索範囲33内の施設を検索した結果、経由地候補として挙がる施設は経由地候補施設A〜Eとなる。図3は、現在地31、経由地候補施設A〜E、目的地32をそれぞれ含む経路A〜Eを示す図である。経路Aは、現在地31から経由地候補施設Aまで行き、その後、経由地候補施設Aから現在地31の方向へ戻り、目的地32までの最短時間の経路G(実線で示す経路)に途中から重なり、目的地32に至る経路である。経路Bは、現在地31から目的地32までは最短時間の経路Gを使用し、目的地32まで行き、目的地32を通過して経由地候補施設Bまで往復する経路である。経路Cは、現在地31から最短時間の経路Gで途中まで行き、その後、経路Gから外れ、経由地候補施設Cまで行き、その後、経路Gに戻り、目的地32に至る経路である。経路Dは、経路Gを全く使用しないで、経由地候補施設Dまで行き、目的地32に至る経路である。経路Eは、経路Gを全く使用しないで、経由地候補施設Eまで行き、目的地32に至る経路である。
【0044】
経路探索部3は、各経由地候補施設A〜Eを経由地として仮設定し、各経路A〜Eを求める。この経路A〜Eから、総走行距離あるいは目的地到着予測時刻またはその両者などを求める。また、それにより、経由地を設定しない場合との差分時間も求める。このとき、経路探索部3は、必ずしも全ての経由地候補施設に対し、経路を求める必要はない。経路探索部3は、経路を求める前に、経由地候補施設A〜Eに対し、元の経路と離れている直線距離が短い順に一定数の施設に限定したり、元の経路に対し、一定距離以上離れている施設を除外してもよい。図3の例では、元の経路に対して一定距離以上離れている経由地である経由地候補施設Eについては経路を求めないようにしてもよい。制御部7は、上記の各経路A〜Eの情報から、ユーザに対し、目的地32に早く到着できる経由施設、およびその差分走行時間を表示部5を用いて表示する。なお、差分走行時間の代わりに、総時間を表示したり、総距離を表示したり、これら3つのうち、いずれか2つまたは全てを表示してもよい。
【0045】
以下に、ユーザインタフェースの一例を示す。以下は、名称で施設候補を選択する例である。ユーザインタフェースとしての操作部4および表示部5は1つのタッチパネル8によって実現する。図4および図5は、タッチパネル8における表示例を示す図である。なお、タッチパネル8の使用形態としては、図4の操作部4と図5の表示部5とを並列に同時に表示してもよいし、あるいは、図4の操作部4と図5の表示部5とを切替えによりそれぞれ単独に表示してもよい。
【0046】
図4は操作部4としてのタッチパネル8の表示例を示す図である。図4に示す操作部4としてのタッチパネル8は、文字や数字(記号)などを入力するキーボード部40、入力した文字や数字(記号)などを表示する入力確認部41、検索された経由地に登録名を付与する際にその登録名を表示する登録名確認部42、登録名確認部42によって確認した登録名を決定するための決定スイッチ43を備えている。図4は、ユーザが、経由地の条件として「ABC」の文字列を含む施設を指定した例を示す。図3に示す例と対比すると「ABC○○店」は、経由地候補施設Cであり、「ABC△△店」は経由地候補施設Aであり、「ABC××店」は経由地候補施設Dであり、「ABC??店」は経由地候補施設Bである。
【0047】
ユーザは選択した施設に対し「経由地♯1」という登録名を付けて保存することとなる。「ABC」、「経由地♯1」などの文字や数字(記号)はキーボード部40を用いて入力される。なお、登録名の入力は必須ではない。ユーザが登録名を入力しない場合には、自動的に生成された登録番号などが付与されるようにしてもよい。「ABC」などの文字列で検索する場合以外に、コンビニエンスストア、ファミリレストラン、美術館などのジャンルで検索したり、重要文化財などの保有物で検索したりしてもよい。なお、図4の例は、操作部4であるが一部に表示部5としての機能も有する。すなわち、キーボード部40、決定スイッチ43は操作部4の機能であり、入力確認部41、登録名確認部42は表示部5の機能である。
【0048】
図5は表示部5としてのタッチパネル8の表示例を示す図である。図5に示す表示部5としてのタッチパネル8は、経由地の候補となる施設名称を表示する名称表示部50、目的地に到着する時刻を表示する時刻表示部51、現在地31から施設までの時間を表示する時間表示部52、最短時間の経路Gと施設を経由した場合の最短経路Hとを表示する経路情報表示部53を備えている。
【0049】
図5の例では、時刻表示部51には、目的地到着時刻(例えば、17:35=午後5時35分)に加え、経由地に寄った場合に余分にかかる時間(例えば、+0:35=35分)が表示されている。時間表示部52には、経由地までの時間(例えば、01:35=1時間35分)に加え、現在地31からの距離(例えば、13.5km)が表示されている。また、経路情報表示部53には経路Gの他に「3:ABC××店」を経由地とした場合の決定経路Hが表示されている。さらに、操作部4の機能として名称表示部50に表示された複数の経由地候補施設の中からユーザが所望する経由地候補を選択するための選択スイッチ54、名称表示部50に表示された複数の経由地候補施設の中からユーザが所望する経由地候補の詳細情報を表示するための詳細表示スイッチ55、名称表示部50の表示をスクロールさせるためのスクロールスイッチ56を備えている。
【0050】
なお、図5の例は、表示部5であるが一部に操作部4の機能も有する。すなわち、名称表示部50、時刻表示部51、時間表示部52、経路情報表示部53は表示部5の機能であり、選択スイッチ54、詳細表示スイッチ55、スクロールスイッチ56は操作部4の機能である。なお、選択スイッチ54を設けずに名称表示部50を直接タッチすることによりユーザが所望する経由地候補を選択するようにしてもよい。
【0051】
ユーザは、図5の画面により、それぞれ経由地を設定したときに、目的地到着時刻への影響と、現在地からの距離などが判断できる。また、経由施設に早く着きたい場合などの要求に対しては、並び替え機能ボタン(図示省略)を用いて施設到着時刻順に並び替えることができる。この他にも表示が可能な範囲で、目的地までの情報(走行距離など)や施設の詳細情報(住所、電話番号など)を表示部5に表示してもよい。
【0052】
また、経由施設を設定した後、最初に設定した経路が変化する可能性がある。変化する要因としては、交通渋滞、運転者の走行ミス、機器に指定しない施設への寄り道などが考えられる。図6では経由地候補施設Cとなる「ABC○○店」を選択し経路Gを走行中に渋滞が発生し、経路が渋滞を回避するように変更する際の例を示す。
【0053】
このように、経路が変化した場合、すなわち目的地32までの最短時間の経路が経路G1に変化した場合は、制御部7の制御により経路探索部3は、検索中間点30を再設定して新検索中間点30Aを設定する。これにより、新たな候補施設の検索範囲となる新候補施設検索範囲33Aが設定される。さらに、経由地候補検索部21は、経由地の条件に一致する経由地候補施設を新候補施設検索範囲33Aから検索し、各施設を経由するときの経路を求める。結果として、経由施設を変更した方が、目的地到着予想時刻が現在より早くなる場合は、制御部7は、その施設や短縮時間などの情報を表示部5にてユーザに提示する。ユーザが、その提示された施設を選択した場合は、ナビゲーション装置1は、経由施設と経路とを更新する。
【0054】
図6の例では、新たな最短時間の経路となる経路G1を求めたうえ、さらに、新経路B1と新経路C1と新経路D1とを求める。また、新候補施設検索範囲33Aでは、経由地候補施設Eは検索範囲外になっている。その結果、新経路D1の方が目的地32への到着予測時刻が早くなるため、ナビゲーション装置1はユーザに対し、経由地候補施設Dとなる「ABC××店」への変更を提案する表示を表示部5に行う。この場合の表示例を図7に示す。図7の例ではテキスト情報により表示している。しかしながら、変更前の経由地と変更後の経由地とを併せて示すような地図情報を表示してもよい。この場合には、変更前の経由と変更後の経由地とを色分け表示するなど、ユーザが一目で変更前の経由地と変更後の経由地とを識別可能とすることが好ましい。
【0055】
以上説明したナビゲーション装置1の動作手順を図8のフローチャートに示す。
【0056】
図8のフローチャートは、ユーザが出発地(ここでは現在地31)と目的地32とを設定し、さらに、ユーザが経由地に関する条件を設定したところからスタートする。制御部7は、ユーザが操作部4により設定した出発地(ここでは現在地31)、目的地32、経由地に関する条件を経路探索部3に対して伝達する。これにより経路探索部3は、現在地31(出発地)と目的地32との間の経路を探索する(ステップS1)。
【0057】
この探索が完了すると(ステップS2のYes)、経路探索部3の検索中間点設定部20は、現在地31と目的地32との間の距離(または走行時間)の中間点に、検索中間点30を設定する(ステップS3)。続いて、検索中間点設定部20は、候補施設検索範囲33を設定する(ステップS4)。
【0058】
検索中間点設定部20により候補施設検索範囲33が設定されると、経由地候補検索部21は、ユーザが設定した経由地に関する条件に基づき経由地候補施設を検索する(ステップS5)。先の図3に示す例では経由地候補施設A〜Eを抽出する。経由地候補検索部21による経由地候補施設A〜Eの検索と抽出が終了すると(ステップS6のYes)、経路探索部3は、現在地31(出発地)、経由地候補施設A〜E、目的地32を含む経路を探索する(ステップS7)。経路探索部3により探索と抽出が完了すると(ステップS8のYes)、探索結果すなわち抽出結果を表示部5に表示する(ステップS9)。
【0059】
ここでユーザが操作部4を操作することによる経路選択が有れば(ステップS10のYes)、制御部7はその選択を受け付け、経路探索部3は、経路が決定したとしてナビゲーションを開始し、実行する(ステップS11)。また、経路探索部3は、現在地検出部6からの現在地検出情報に基づき、ステップS11で決定された経路から現在地が外れているときには(ステップS12のYes)、ステップS1に戻る。これにより、検索中間点設定部20による検索中間点の再設定が行われる。
【0060】
また、経由地だけではなく、目的地32にも前述の動作を適用することができる。すなわち、目的地32となり得る条件を満たす施設が複数ある場合に、自動的に各目的地候補施設までの経路を求める。結果として目的地到着予想時刻が現在より早くなる場合は、その目的地候補施設や短縮時間などの情報を利用者に提示する。図9は、ナビゲーション装置1が複数の目的地候補に対する経路探索結果を表示する例を示す図である。図9の例では、目的地到着時刻を示す時刻表示部51に目的地♯1に対する目的地到着時刻が表示されている。さらに、経路情報表示部53には、3箇所の異なる目的地♯2、♯3、♯4に対する目的地到着予定時刻がそれぞれ表示されている。ユーザは、これら複数の目的地♯1〜♯4に対する到着時刻の表示を参照して所望する目的地を選択することができる。例えば、ユーザが目的地♯4を選択したい場合には、経路情報表示部53の目的地♯4の表示部分を指でタッチすることにより選択できるようにする。
【0061】
(本発明の実施の形態による効果)
(1)ユーザの条件を満たす経由地を経由しながら総走行時間の短縮あるいは総走行距離の短縮などを実現するために、ユーザにとって有用となる情報を提示することができる。
(2)目的地に対して最適な経由地を選択するときの操作を単純化することができる。
(3)従来では選択肢にすら挙がらなかった施設をユーザが選択できるようになる。
(4)経由地に寄った場合(経由地を設定した場合)に必要となる時間を示すことにより、ユーザはその情報から、その施設を経由地と設定するか、しないかの判断と選択とが容易になる。
【0062】
(5)複数の経由施設または目的地を候補として表示することが可能なため「あまり到着時刻は遅くしたくないが、ガソリン残量が少ないので、できるだけ早くガソリンスタンドに寄りたい」とか「あまり到着時刻は遅くしたくないが、保冷が必要なものを購入したいので、できるだけ遅くスーパーマーケットに寄りたい」などという複雑な要求に応える施設と情報とを提示し、ユーザはそれを選択することができる。
(6)走行中においても、ユーザの走行ミスや、渋滞回避などによる経路が変化した際にも、ユーザに複雑な操作と判断を強いることなく、経由地と経路または目的地の最適化を図ることができる。
【0063】
(7)経由地のみでなく、目的地が条件に一致していればよいという場合にも、走行状態、交通状態に応じて、最適と思われる目的地施設をユーザに提示できる。
(8)ユーザが指定する条件が成立する複数の施設を候補地とし、その中から選択できるため、具体的なひとつの施設まで指定するという操作手順が不要となる。例えば、施設名の指定、住所(あるいは電話番号)の指定という操作手順が必須のものとしないようにできる。
【0064】
(プログラムの実施例)
情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、本発明の実施の形態に係るナビゲーション装置1の機能を実現するプログラムの実施例を説明する。ここで、情報処理装置とは、例えば、CPUなどの汎用のコンピュータ装置である。
【0065】
本実施例のプログラムは記録媒体に記録されることにより、情報処理装置は、この記録媒体を用いて本実施例のプログラムをインストールすることができる。あるいは、本実施例のプログラムを保持するサーバからネットワークを介して直接、情報処理装置に本実施例のプログラムをインストールすることもできる。
【0066】
これにより、情報処理装置を用いて、ナビゲーション装置1における経路情報記憶部2のメモリ制御機能、経路探索部3の機能、現在地検出部6の制御機能、制御部7の機能を実現することができる。なお、これ以外の機能についてもソフトウェアによって実現可能な機能については、本実施例のプログラムによって実現してもよい。
【0067】
なお、本実施例のプログラムは、情報処理装置によって直接実行可能なものだけでなく、ハードディスクなどにインストールすることによって実行可能となるものも含む。また、圧縮されたり、暗号化されたりしたものも含む。
【0068】
(その他の実施の形態)
本発明の実施の形態は、本発明の要旨を逸脱しない限り、様々に変更が可能である。例えば、ナビゲーション装置1は、自動車用以外に船舶や航空機にも適用できる。船舶や航空機であれば、港や空港が経由地候補施設になる。また、ナビゲーション装置としては、携帯電話、パソコンなど、道を案内する機能を有する全ての装置が対象となる。
【0069】
また、上述の実施の形態では、現在地31と目的地32とを有する経路の中で最も短い時間の経路となる経路G、G1の中間距離または中間時間の位置を検索中間点としているが、2番目に短い時間となる経路上の中間距離または中間時間の位置に検索中間点を設けたり、現在地31と目的地32とを結ぶ直線上の中間距離または中間時間の位置に検索中間点を設けたりしてもよい。さらに、検索中間点は、中間位置ではなく、目的地32または現在地31寄りの位置としてもよい。
【0070】
また、所定の経路を経路G、G1とし、その経路に対する付加時間(増加時間)を表示しているが、所定の経路としては、最短時間の経路ではなく、最小距離の経路など、他の経路としてもよい。また、表示部5に表示されるものとしては、所定の経路に対する付加時間もしくは付加距離、経由地候補施設を経由した場合の現在地31から目的地32までの時間もしくは走行距離、経由地候補施設を経由した場合の目的地32への到着時刻のいずれかまたは複数としてもよい。
【0071】
また、タッチパネルやスイッチを使用せず、またはそれらと並行してユーザが音声によって各種設定を行ってもよい。この場合には、操作部4はマイクロフォンを備える。また、表示部5にスピーカを備え、音声によって各種情報をユーザに伝達してもよい。また、操作部4と表示部5とを完全に別個の部材としてもよい。例えば、操作部4を押しボタンスイッチやキースイッチなどを備えたスイッチ部材とし、表示部5を有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイや液晶ディスプレイなどを備えた表示部材としてもよい。この場合には、図4および図5のタッチパネル8の例では混在していた表示機能と操作機能とが完全に分離される。
【0072】
また、経路情報記憶部2を外部記憶装置としてもよい。あるいは、経路情報記憶部2をナビゲーション装置1とは異なる場所に配置してあるサーバ装置に設け、ナビゲーション装置1にサーバ装置との通信機能を備えてもよい。また、地図情報は、予め記憶するのではなく、インターネットなどの通信網を介してダウンロードするようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の実施の形態に係るナビゲーション装置のブロック構成図である。
【図2】図1のナビゲーション装置が設定する検索中間点および候補施設検索範囲を示す図である。
【図3】図1のナビゲーション装置が探索する複数の経由地候補施設を経由する経路を示す図である。
【図4】図1のナビゲーション装置が有する操作部としてのタッチパネルの表示例を示す図である。
【図5】図1のナビゲーション装置が有する表示部(一部に操作部を含む)としてのタッチパネルの表示例を示す図である。
【図6】図1のナビゲーション装置が新経路に対して設定する新検索中間点および新候補施設検索範囲を示す図である。
【図7】図1のナビゲーション装置が新経路に対する複数の経由地候補施設を経由する経路を探索した結果、新たな最適経由地が見つかった場合の表示部の表示例を示す図である。
【図8】図1のナビゲーション装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図9】図1のナビゲーション装置が複数の目的地候補に対する経路探索結果を表示する例を示す図である。
【図10】従来のナビゲーション装置における検索範囲を示す図である。
【符号の説明】
【0074】
1 ナビゲーション装置、2 経路情報記憶部、3 経路探索部(検索中間点設定手段、経由地候補検索手段、探索制御部の一部)、4 操作部、5 表示部(表示手段(表示のみ))、6 現在地検出部、7 制御部(表示手段(表示制御)、探索制御部の一部)、8 タッチパネル(表示手段(表示のみ))、10 地図情報、11 施設情報、20 検索中間点設定部(検索中心設定手段)、21 経由地候補検索部(経由地候補検索手段)、30 検索中間点、30A 新検索中間点、31、31A 現在地、32 目的地、33 候補施設検索範囲、33A 新候補施設検索範囲、40 キーボード部、41 入力確認部、42 登録名確認部、43 決定スイッチ、50 名称表示部、51 時刻表示部、52 時間表示部、53 経路情報表示部、54 選択スイッチ、55 詳細表示スイッチ、56 スクロールスイッチ、60 現在地周辺、61 目的地周辺、62 経路周辺

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図情報に基づき出発地から目的地までの経路を探索する探索制御部を有するナビゲーション装置において、
上記探索制御部は、上記目的地の他に所定の条件を満たす経由地候補を上記出発地と上記目的地とを結ぶ所定の経路を含む範囲から検索し、抽出された経由地候補を経由した場合の上記目的地への到着時刻または上記出発地から上記目的地までの時間もしくは走行距離または上記経由地候補を経由しない場合に対しての付加時間もしくは付加距離のいずれか1つまたは複数を表示部に各経由地候補別に表示する制御を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記探索制御部は、前記目的地の候補が複数存在した場合には、複数の目的地毎に前記経由地に関する前記制御を行うことを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記探索制御部は、前記出発地と前記目的地とを結ぶ所定の経路上に所定の検索中間点を設定する検索中間点設定手段と、
上記検索中間点から所定の距離内にある特定条件を満たす施設を前記経由地候補として検索する経由地候補検索手段と、
を備えることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記検索中間点設定手段は、前記所定の経路における前記出発地と前記目的地との間の距離の中間点に前記検索中間点を設けることを特徴とする請求項3記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記検索中間点設定手段は、前記所定の経路における前記出発地と前記目的地との間の走行予測時間の中間点に前記検索中間点を設けることを特徴とする請求項3記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
地図情報に基づき出発地から目的地までの経路を探索する探索制御部を有するナビゲーション装置において、
上記探索制御部は、
上記出発地と上記目的地との間に所定の検索中間点を設定する検索中間点設定手段と、
上記検索中間点から所定の距離内にある特定条件を満たす施設を経由地候補として検索する経由地候補検索手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
前記探索制御部は、現在地が探索した経路と異なることを検出したときには、前記検索中間点の再設定を行うことを特徴とする請求項3から6のいずれか1項記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
地図情報に基づき出発地から目的地までの経路を探索する探索制御ステップを有するナビゲーション方法において、
上記探索制御ステップは、上記目的地の他に所定の条件を満たす経由地候補を上記出発地と上記目的地とを結ぶ所定の経路を含む範囲から検索し、抽出された経由地候補を経由した場合の上記目的地への到着時刻または上記出発地から上記目的地までの時間もしくは走行距離または上記経由地候補を経由しない場合に対しての付加時間もしくは付加距離のいずれか1つまたは複数を各経由地候補別に表示する制御を行うことを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項9】
前記探索制御ステップは、前記目的地の候補が複数存在した場合には、複数の目的地毎に前記経由地に関する前記制御を行うことを特徴とする請求項8記載のナビゲーション方法。
【請求項10】
前記出発地と前記目的地とを結ぶ所定の経路上に所定の検索中間点を設定する検索中間点設定ステップと、
上記検索中間点から所定の距離内にある特定条件を満たす施設を前記経由地候補として検索する経由地候補検索ステップと、
を有することを特徴とする請求項8記載のナビゲーション方法。
【請求項11】
情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、
地図情報に基づき出発地から目的地までの経路を探索する探索制御機能を有するナビゲーション装置としての機能を実現するプログラムにおいて、
上記探索制御機能として、上記目的地の他に所定の条件を満たす経由地候補を上記出発地と上記目的地とを結ぶ所定の経路を含む範囲から検索し、抽出された経由地候補を経由した場合の上記目的地への到着時刻または上記出発地から上記目的地までの時間もしくは走行距離または上記経由地候補を経由しない場合に対しての付加時間もしくは付加距離のいずれか1つまたは複数を表示部に各経由地候補別に表示する制御を行う機能を実現する、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項12】
情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、
地図情報に基づき出発地から目的地までの経路を探索するナビゲーション装置としての機能を実現するプログラムにおいて、
上記出発地と上記目的地との間に所定の検索中間点を設定する検索中間点設定機能と、
上記検索中間点から所定の距離内にある特定条件を満たす施設を経由地候補として検索する経由地候補検索機能と、
を実現することを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−25783(P2010−25783A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−188117(P2008−188117)
【出願日】平成20年7月22日(2008.7.22)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【出願人】(595120530)株式会社ケンウッド・エンジニアリング (22)
【Fターム(参考)】