説明

ナビゲーション装置用交通情報取得方法及び方式

【課題】特定の時間間隔で送信される交通情報を、走行環境に応じた時間間隔で、容易に最新の情報を継続して取り込むことができる「ナビゲーション装置用交通情報取得方法及び方式」とする。
【解決手段】特定時間間隔で更新する交通情報を受信して取り込む際に、最初は特定時間間隔より短い第1所定時間間隔で交通情報を複数回取り込み、取り込んだ複数の交通情報を比較して交通情報が更新したことを検出し、最新の交通情報取込時刻を同期時刻として記憶する。その後特定時間間隔の整数倍の時間間隔である第2所定時間間隔と、第2所定時間間隔より長い特定時間間隔の整数倍の時間間隔である第3所定時間間隔のいずれかを、車両が都市部、高速道路、郊外等のの走行環境により選択して交通情報を取り込む。手動で交通情報取得割り込みが入ったとき、交通情報が更新されない際は警告出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両等に用いるナビゲーション装置に関し、特に所定時間間隔で更新される交通渋滞情報について、最新の情報を取り込むことができるようにしたナビゲーション装置用交通情報取得方法及びその方法を実施する方式に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載されるナビゲーション装置は、地図を描画するための地図データ及び施設等を検索するための施設情報データを記録したDVD、ハードディスク等の地図・情報記憶媒体と、この地図・情報記憶媒体のデータを読取る再生装置と、地図等を表示するディスプレイ装置と、距離センサやジャイロ等の自立航法装置及びGPS受信機等により車両の現在位置及び進行方向の方位を検出する車両位置検出装置を有し、車両の現在位置を含む地図データを地図・情報記憶媒体から読出し、この地図データに基づいて車両位置の周囲の地図画像をディスプレイ装置の画面に描画すると共に、車両位置マークをディスプレイ画面に重ね合わせて表示し、車両の移動に応じて地図画像をスクロール表示したり、地図画像を画面に固定し車両位置マークを移動させたりして、車両が現在どこを走行しているのかを一目でわかるようにしている。
【0003】
このようなナビゲーション装置においては、ユーザが所望の目的地に向けて道路を間違うことなく容易に走行できるようにするための経路誘導機能を備えている。この経路誘導機能によれば、地図情報を用いて出発地から目的地まで、また必要に応じて経由地を指定すると、これらの地点を結ぶ経路の内、時間、距離を考慮し、また高速道路を利用する高速道路優先、或いは高速道路を利用しない一般道路優先等の条件を加味して最も適切な経路を自動探索し、その探索した経路を誘導経路として記憶しておき、走行中、地図画像上に誘導経路を他の経路とは色を変えて太く描画して画面表示したり、車両が誘導経路上の進路を変更すべき交差点に一定距離以内に近づいたときに、交差点を拡大表示し、進路を変更すべき方向を示す矢印等を描画して画面表示したり、音声で右左折の誘導を行うことで、ユーザを目的地まで案内することができるようにしている。
【0004】
しかしながら、実際に走行する道路は、渋滞が発生してその後解消し、あるいは交通規制が行われ、またそれが解除されるというように、道路の交通状態が時々刻々変化し、予め設定した誘導経路を走行することが必ずしも適切ではないことがある。そのため、自車位置の近傍や走行方向における渋滞情報や交通規制情報等をセンターから運転者等に種々の手段によって知らせるVICSシステムが広く用いられている。
【0005】
VICSによる交通情報等の提供は、比較的広域範囲用としてFM多重放送により、また高速道路に対しては主として電波ビーコンにより、一般道路に対しては主として光ビーコンにより行っており、利用者はこれら受信機を搭載しナビゲーション装置に接続して情報を取り込み、利用することができる。このような情報は5分間に2回、同様の渋滞情報を提供しており、5分間で渋滞情報の更新を行うようにしている。
【0006】
更に近年は携帯電話の普及によりナビゲーション装置に携帯電話を接続し、インターネット網に接続して、外部の交通情報を提供する情報センター等から任意の交通情報を取り込むことができるようになっている。そのための交通情報センターは民間情報提供事業者であり、通常のVICS情報のほか、システムに登録されている契約車両としてのプローブカーの走行によって、オンデマンドで情報を配信するオンデマンドVICS情報も用いられている。
【0007】
そのためこのようなオンデマンドVICS情報は、比較的遠方の目的地に走行する時でも、走行する全ての経路部分について、現在の交通情報や予測交通情報を利用して、これから走行する経路上の交通情報を容易に取り込むことができるようになっている。この交通情報は全国各地のVICS情報を基本情報として取り込み、更に他の情報と共に加工して提供しているため、5分毎に更新されるVICS情報よりもその分遅い情報となり、また5分、10分毎等の定期的な情報更新がなされている。
【0008】
また、近年はナビゲーション装置が小型化し、PND(Personal Navigation Device)と呼ばれる、比較的安価で、自車位置を特定、目的地迄の経路を案内するナビゲーションシステムが開発され、普及している。このPNDで渋滞情報を取得するためには、FM多重放送の受信機が、更に渋滞回避を考慮した経路案内をするためにはリンク時間情報を含むビーコンの受信機が必要となるため、これらの受信機を内蔵すると大型化してしまう。このような小型のPNDに対して、従来から普及している携帯電話を接続してオンデマンドVICS情報を取得することで、本体に受信機を装着せずに、ビーコンやFM多重放送から提供される情報よりも詳細な情報を取得することが可能となっている。
【0009】
なお、1台のFMチューナでGPSの誤差情報とVICSによる交通情報を効率よく取得するため、GPSデータを送出するFM放送電波の放送局について、FM多重放送のフレームの先頭を記憶しておき、常時はFM多重のVICS情報を取得しておき、所定の周期のタイミングで記憶しておいた放送局を受信することによりGPSデータを取得するようにした技術は特開平11−64019号公報に開示されている。
【特許文献1】特開平11−64019号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記のような各種の交通情報を用いるとき、その情報の取り込みに際しては利用者が所望するときに手動で取り込む方式と、ナビゲーション装置に予め情報取得時間間隔を設定しておいて自動的に取り込む方式とが存在する。自動的に取り込むときには、一定時間間隔で情報を入手するための通信処理を継続することとなる。
【0011】
特に前記のようなオンデマンド式VICS情報の提供自体は無料でも、通信を行う携帯電話等での情報取得に際しては、一部定額制も用いられているが、多くの場合有料であるため、FM多重放送の受信のように常時取り込むように設定できないことが多い。そのため不必要な頻繁な情報の取得は好ましくなく、新しい情報を最低限の回数で取得できることが好ましい。
【0012】
しかしながら従来の技術では、オンデマンドVICS情報を取得する際に、常に一定間隔で情報を取得しようとするため、交通渋滞の発生頻度が高く、情報にリアルタイム性が求められる都市部を走行しているとき、例えば5分毎に情報を取得しても情報の更新と取得時期が接近していいる状態である同期がとれているとき以外は、常時最悪の場合5分近くの情報取得遅れが発生することがあり、その際には情報が陳腐化する問題があった。
【0013】
即ち、例えば図9(a)に示すように、VICS情報がこの情報を送信する情報センターにより5分毎に更新されているときにおいて、ナビゲーション装置は起動後に、電話機の準備が完了した時点で一定時間毎にVICS情報の取得を行うこととなる。その際に最初の情報取得タイミングは、起動タイミングに依存し、その後利用者が任意に設定した5分〜90分等の任意の時間間隔で情報を取得することになる。なお、オンデマンドVICS情報の取得間隔は、現在は最短で10分程度の間隔から取り込みを行うことを可能としている。
【0014】
このような従来のVICS情報の取得方式において、図9(b)に示すようにナビゲーション装置における起動後の最初の情報取得が、図中情報取得Aとして示すように、VICS情報が更新された直後のときには、その後例えば5分間隔、或いは10分間隔で情報を取得すると、両者が同期した状態となり、ほぼ最新の情報を常時取得できるようになるため、リアルタイムの情報が取得できることとなる。
【0015】
それに対して図中情報取得Bに示すように、VICS情報が更新される直前のタイミングで取り込まれると、その情報はほぼ5分前の情報であるため、その後5分或いは10分毎に情報を取得すると、ほぼ5分遅れの情報が継続して取り込まれることとなる。このようなVICS情報の取り込みタイミングは、単にナビゲーション装置起動時の最初の情報取得タイミングに依存することとなる。
【0016】
また、比較的渋滞が発生しやすい都市部を走行するときは、最短の情報取得間隔である5分、10分等の時間間隔で情報を取得することは意味があるが、比較的渋滞が発生しにくい郊外を走行しているときに同様の間隔で情報を取得すると、殆ど更新されることのない交通情報を頻繁に取得することとなり、ナビゲーション装置において不必要に冗長な通信処理が発生してナビゲーション装置に無用な負担をかけるばかりでなく、特に通信料が有料のときには利用者に無用な通信料金を課すこととなる。更に、高速道路走行時には5分で10km程度進むこともあり、時間当たりの移動距離が長く、また、郊外では渋滞回避の経路が限られるため、一般道路よりリアルタイム性が求められることもある。
【0017】
したがって本発明は、特定の時間間隔で送信される交通情報を、容易に最新の情報を継続して取り込むことができるようにし、また、走行環境に応じて最適な時間間隔で最新の交通情報を取り込むことができるようにしたナビゲーション装置用交通情報取得方法及びその方法を実施する方式を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明に係るナビゲーション装置用交通情報取得方法は、前記課題を解決するため、特定時間間隔で更新する交通情報を受信して取り込むナビゲーション装置用交通情報取得方法において、最初は前記特定時間間隔より短い第1所定時間間隔で交通情報を複数回取り込み、前記取り込んだ複数の交通情報を比較して交通情報が更新したことを検出し、最新の交通情報取込時刻を同期時刻として記憶し、その後前記特定時間間隔の整数倍の時間間隔である第2所定時間間隔と、該第2所定時間間隔より長い前記特定時間間隔の整数倍の時間間隔である第3所定時間間隔のいずれかを車両の走行環境により選択して交通情報を取り込むことを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係る他のナビゲーション装置用交通情報取得方法は、前記ナビゲーション装置用交通情報取得方法において、前記車両の走行環境による所定時間間隔の選択が、都市部、高速道路、郊外のいずれかの走行環境によって選択することを特徴とする。
【0020】
また、本発明に係るナビゲーション装置用交通情報取得方式は、特定時間間隔で更新する交通情報を受信して取り込む交通情報取込部と、前記特定時間間隔より短い第1所定時間間隔で交通情報を複数回取り込み、前回取り込んだ交通情報と比較して情報が更新したことを検出する交通情報更新検出部と、前記交通情報更新検出部で交通情報が更新したことを検出したとき、最新の交通情報取込時刻を同期時刻として記憶する同期検出部と、前記同期検出部での同期検出後、前記特定時間間隔の整数倍の時間間隔である第2所定時間間隔と、該第2所定時間間隔より長い前記特定時間間隔の整数倍の時間間隔である第3所定時間間隔のいずれかを選択する適用所定時間間隔設定部とを備え、前記適用所定時間間隔設定部は、車両の走行環境により前記第2所定時間間隔と第3所定時間間隔のいずれかの所定時間間隔を選択し、前記交通情報取込部は前記適用所定時間間隔で交通情報を受信して取り込むことを特徴とする。
【0021】
また、本発明に係る他のナビゲーション装置用交通情報取得方式は、前記ナビゲーション装置用交通情報取得方式において、前記車両の走行環境による所定時間間隔の選択が、都市部、高速道路、郊外のいずれかの走行環境によって選択することを特徴とする。
【0022】
また、本発明に係る他のナビゲーション装置用交通情報取得方式は、前記ナビゲーション装置用交通情報取得方式において、前記第2所定時間間隔又は第3所定時間間隔で交通情報を取り込み中に、利用者が別途交通情報の取り込み指示を行ったとき、最新の交通情報と変化していない交通情報が取り込まれることを警告する交通情報取得割り込み対応処理部を備えたことを特徴とする。
【0023】
また、本発明に係る他のナビゲーション装置用交通情報取得方式は、前記ナビゲーション装置用交通情報取得方式において、前記交通情報取込部で取り込む交通情報が、インターネット網を介して外部の交通情報センターから取り込むオンデマンドVICS情報であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明は上記のように構成したので、特定の時間間隔で送信される交通情報を、容易に最新の情報を継続して取り込むことができるようになり、また、走行環境に応じて最適な時間間隔で最新の交通情報を取り込むことができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明は、特定の時間間隔で送信される交通情報を、走行環境に応じた時間間隔で、容易に最新の情報を継続して取り込むことができるようにするという課題を、特定時間間隔で更新する交通情報を受信して取り込むナビゲーション装置用交通情報取得方法において、最初は前記特定時間間隔より短い第1所定時間間隔で交通情報を複数回取り込み、前記取り込んだ複数の交通情報を比較して交通情報が更新したことを検出し、最新の交通情報取込時刻を同期時刻として記憶し、その後前記特定時間間隔の整数倍の時間間隔である第2所定時間間隔と、該第2所定時間間隔より長い前記特定時間間隔の整数倍の時間間隔である第3所定時間間隔のいずれかを車両の走行環境により選択して交通情報を取り込むことによって実現した。
【実施例1】
【0026】
本発明の実施例を図面に沿って説明する。図1は本発明の実施例の機能ブロック図であり、従来から用いられているナビゲーション装置に、本発明による交通情報取得方式を実施する交通情報取込処理部を付加している例を示している。同図に示すナビゲーション装置においては、従来のものと同様に、システム制御部10に各種の所定の機能を総合的に行うためのソフトウェアを記録したROM、そのソフトウェアを処理するためのCPU及びRAM等を備え、これと接続した各機能部の制御を行っている。図示のナビゲーション装置においては、このシステム制御部10に車両位置検出部13が接続し、GPS受信器11の位置データを入力し、更に必要に応じて車速センサや角度センサによる走行距離・方位検出部12からの車両の移動データを入力することによって、車両の現在位置を正確に検出している。
【0027】
指示信号入力部16においては、このナビゲーション装置での利用者による入力手段としてリモコン14を備え、図示の例では利用者の音声を認識してナビゲーション装置に対して各種指示を行う音声認識部15を備えている。そのほか、モニタ画面に接触センサを設け、タッチパネルとして各種の指示信号を入力することもできる。
【0028】
データ取込部18においては、DVD、或いはハードディスク等の地図・情報データ記録媒体17から必要な地図データ、施設情報等を取り込み、更にそのデータ記録媒体がハードディスクのように容易にデータの書き込みができるような場合には、外部から取り込んだデータや、他の機能部で処理したデータを後に読み取って利用することができるように、そのデータ記録媒体にデータ入力もできるようにしている。
【0029】
誘導経路演算部19では、従来と同様に、車両位置検出部13で検出した車両の現在地を取り込み、また、画面に表示されるカーソルの操作による地図のスクロールにより、或いは住所を入力することにより、更には電話番号を入力する等の種々の手法により設定された経由地及び最終目的地を取り込み、最短所要時間、最短距離、一般道路優先、高速道路優先等の種々の条件において最適の誘導経路を演算して提示している。
【0030】
誘導経路案内部20では誘導経路演算部19で演算した、一般道路優先や高速道路優先等により得られた誘導経路について、利用者が最終的に選択した誘導経路を記憶し、現在位置から経由地を経て最終目的地まで、安全に且つ間違いなく走行できるように、音声及び画面によって案内を行う。
【0031】
交通情報取込通信部21にはVICS受信器を備え、ビーコン、FM多重放送等からVICS情報を取り込んでおり、渋滞情報等を画面表示可能としている。また、携帯電話によりインターネット網等を介して情報センターと接続し、現在の誘導経路に沿ったオンデマンドVICS情報を取り込んで、渋滞の状況等のデータを受信可能としている。この交通情報取込部21で取り込んだ渋滞情報により、誘導経路上に渋滞が発生したときには誘導経路演算処理部19でその渋滞を迂回する演算を行うことを可能とする。また、画像出力部23ではモニタ22にナビゲーション用の地図画面及び各種案内のための画像を表示し、また音声出力部25ではナビゲーション案内等の音声をスピーカ24から出力している。
【0032】
交通情報取込処理部31においては、交通情報取込通信部21で受信した例えばFM多重放送或いはビーコンによるVICS情報、更には携帯電話を接続して情報センターからオンデマンドVICS情報等を取り込んでおり、その交通情報により別途備えている交通渋滞検出部において、渋滞を検出したときにはこれを地図上に表示し、特に誘導経路演算部19で演算した自車両の誘導経路上に渋滞が存在することを検出したときには、必要に応じて誘導経路演算部19において、その渋滞経路を迂回する経路を演算することとなる。
【0033】
交通情報取込部32は、交通情報取込通信部21で携帯電話を利用して交通情報センターに接続してオンデマンドVICS情報を取り込むときには、その時の通信開始時点を指示することにより、交通情報取込タイミングの制御も行うようにしている。その交通情報取込タイミングは、所定時間経過検出部33によって、前の交通情報取込から所定時間経過したことを検出したときに交通情報を取り込むようにしている。
【0034】
交通情報を取り込むタイミングを設定するための所定時間は、後述するように各種の状況によって異なるため、その運転状況によってその所定時間を変えるために適用所定時間間隔設定部34を備え、適用所定時間間隔設定部34では交通情報取込時間間隔記憶部に予め利用者によって設定され、これを記憶している各種の時間間隔を取り込んで設定するようにしている。
【0035】
交通情報取込時間間隔記憶部35においては、図示実施例では交通情報取込時期を交通情報更新時期に同期させるための、例えば30秒等の短時間間隔である第1所定時間間隔記憶部36と、都市部走行時或いは高速道路走行中に交通情報を取り込む、例えば5分等の時間間隔を設定する第2所定時間間隔記憶部37と、郊外走行時に交通情報を取り込む、例えば30分等の時間間隔を記憶する第3所定時間間隔記憶部38とを備えており、前記適用所定時間設定部34では、後述する作動環境条件検出部47で検出した環境条件によって、いずれかの時間間隔を取り込むようにしている。なお、第2所定時間間隔については、例えばオンデマンドVICS情報の取得のときに、その情報更新が10分毎の場合には、その設定を10分の整数倍としておく。
【0036】
手動交通情報取得割込対応処理部39においては、交通情報を取り込むとき予め設定した前記のような取込処理のほかに、利用者が特に交通情報が気になったとき、手動で最新の情報を取り込もうとしたときの処理を行うものであり、手動で取り込もうとしたときの交通情報は、先に取り込んだ交通情報から更新されていない情報を取り込むことになるとき、同一情報取込警告出力部40からその旨の注意喚起警告出力を同一情報取込警告部40によって行う。
【0037】
交通情報更新検出部41では、交通情報取込部32で取り込んだ交通情報が更新しているか否かを検出するものであり、第1記憶部43と第2記憶部44を備えた交通情報記憶部42のデータによって、交通情報が更新された否かを検出する。即ち、交通情報更新検出部41は交通情報記憶部42における第1記憶部に記憶されている先に受信した交通情報と、第2記憶部43に記憶したその後に受信した交通情報とを比較し、その情報が異なるときには情報が更新されたものとして情報更新の検出を行う。その後第2記憶部44のデータは第1記憶部43に移動させ、その後の受信情報は第2記憶部44に記憶する。
【0038】
交通情報取込時期・交通情報更新時期同期検出部45においては、特にこのナビゲーション装置が作動しまた通信機が接続して作動状態となったときに、交通情報取込部32で交通情報を取り込んだ時期と、交通情報更新検出部41で交通情報が更新されたことを検出した時期と比較し、交通情報が更新されたことを検出した直後に交通情報を取り込んだ時点を、交通情報取込部での取り込み時期が同期したものとして検出する。このようにして検出した両時期が同期したと検出した時刻は、同期時刻記憶部46に記憶し、以降の所定時間経過検出部33で検出作動する際の基準時期のデータとして用いる。
【0039】
このときには、前記交通情報取込時期同期時点を検出するための第1所定時間間隔36で、例えば30秒等の短時間間隔により情報を取り込んでいるときであり、したがって交通情報更新検出部41で交通情報が更新されたことを検出する時点は、5分毎に交通情報が更新されるとき、前記の例では最も長いときでも30秒遅れの誤差で更新した交通情報を取り込むことができ、従ってこの時点は実質的に両時期が同期したものということができる。なお、第1所定時間間隔36の設定時間をより短くすることにより前記誤差を少なくすることができるが、1回の交通情報全て受信するまでの時間間隔以上に短くすることは好ましくないので、これらを考慮して適宜の時間間隔が設定される。
【0040】
作動環境条件検出部47では、車両走行環境、ナビゲーション装置及び通信機の作動開始状況等を検出するものであり、機器立ち上げ中検出部48ではナビゲーション装置に電源が入り、作動が開始できるようになるまでの、機器立ち上げ中であること検出する。この機器立ち上げ中は所定時間経過検出部33では、未だ交通情報を取り込む時期ではないとして所定時間経過の検出を行わず、それにより交通情報取込部32に対して交通情報取り込み指示を行わないようにする。携帯電話接続検出部49では、インターネット網を利用したオンデマンドVICS情報を取り込むために必要な携帯電話がナビゲーション装置に接続されたことを検出するものであり、その際には接続した携帯電話がデータ通信を行うように設定しているか否かも検出する。
【0041】
交通情報取込同期時点検出中50を検出する検出部では、前記交通情報取込時期・交通情報更新時期同期検出部45で両時期が同期したことを検出するまでの状態を検出し、適用所定時間間隔設定部34では、交通情報取込時間間隔記憶部35の第1所定時間間隔36を選択して設定し、例えば30秒等の短時間間隔で交通情報取込部32を作動するようにしている。また都市部走行中検出部51では、ナビゲーション装置が走行している地域を検出し、予め設定されている都市部を走行していることを検出することにより、適用所定時間間隔設定部34では交通情報取込時間間隔記憶部35における第2所定時間間隔37を選択し、例えば5分等の所定時間間隔で交通情報を取り込む指示を行う。
【0042】
高速道路走行中検出部52では、ナビゲーション装置の情報により車両が現在高速道路を走行していることを検出し、その時には適用所定時間設定部34は、例えば第2所定時間間隔37を選択して、5分等の所定時間間隔で交通情報を取り込む指示を行う。なお、高速道路走行中は例えば10分等の他の時間間隔に設定することも可能であり、その際には交通情報取込時間間隔記憶部35に高速道路走行時用の他の所定時間間隔設定部を設けるようにしても良い。郊外走行中検出部53では、車両が現在予め設定されている都市部以外を走行していると判別したとき、車両が郊外を走行しているとし、適用所定時間間隔設定部34では交通情報取込時間間隔記憶部35における第3所定時間間隔38を選択し、例えば30分等の長時間間隔で交通情報を取り込むようにする。
【0043】
前記のような機能ブロックからなる本発明のナビゲーション装置用交通情報取得方式においては、例えば図2に概要を示し、その詳細を図3、4に示す作動フローにより実施することができる。これらの作動について、前記図1及び図5〜8の説明図に基づいて説明する。本発明においては図2に交通情報取込処理の作動概要を示すように、最初はナビゲーション装置関連機器の立ち上げ処理を行う(ステップS1)。この処理は後述する図3のステップS11〜S14部分の処理に相当する。次いで交通情報取込時期と交通情報更新時期の同期処理を行う(ステップS2)。この処理は後述する図3のステップS15〜S20部分の処理に相当する。
【0044】
次いで交通情報取込の定常処理を行う(ステップS3)。この処理は前記同期処理が終了した後の定常処理であり、後述する図4のステップS21〜S24部分の処理に相当する。その後このような定常処理中に利用者によって手動で交通情報を取得する割り込みがなされたとき、その対応処理を行う(ステップS4)。この処理は後述する図4のステップS25〜S29の処理に相当する。
【0045】
図1の各処理の詳細を示す図3及び図4について説明する。図3に示す交通情報取込処理(1)においては、最初ナビゲーション装置の起動が行われ(ステップS11)、その後は交通情報自動取得の設定を行っているか否かを判別する(ステップS12)。即ち、このナビゲーション装置では外部からインターネット網を使用してオンデマンドVICS情報等の交通情報を、携帯電話を利用して自動的に取り込むように設定しているか否かを検出する。ここで交通情報を自動的に取り込む設定をしていないと判別したときは、その後自動取得を行う設定をすること、即ち利用者がその後自動取得を行う指示をするまで、この処理を繰り返して待機する。
【0046】
上記設定に際しては、例えば図7に示すような、各種の設定を行う画面において、外部との通信を行う通信間隔の設定画面を表示し、図示の例では都市部の通信間隔として「首都圏通信間隔」の設定部を設け、通信間隔は5分から任意の時間間隔に設定可能とし、また「郊外通信間隔」では30分の時間間隔から任意に設定可能としている例を示している。また、図示の例では「渋滞時通信間隔調整」を備え、例えば首都圏通信間隔を10分に設定しているときでも、渋滞時には5分に設定することができるようにする。更に「高速時通信間隔調整」を備え、高速道路では短時間に長距離走行するため、他の通信間隔と異なる間隔を設定可能とし、例えば5分等の時間間隔に設定可能とする。
【0047】
ステップS12で交通情報の自動取得の設定を行っていると判別したときには、通信機の準備が完了したか否かを判別する(ステップS13)。このときの判別に際しては、ナビゲーション装置に携帯電話を接続したか、またその携帯電話がインターネット網に接続し外部とのデータ通信が可能になっているかを検出することによって行う。この作動は図1の作動環境条件検出部47の携帯電話接続検出部49で検出を行い、その検出を行うまでは所定時間経過検出部33が交通情報取込部32の情報取込作動を行わせないようにし、そのため図3の例ではステップS13の作動を繰り返して待機する。
【0048】
ステップS13で通信機の準備は完了したと判別したときには、交通情報センターから交通情報の取込を行い(ステップS14)、取り込んだ交通情報を記憶する(ステップS15)。この作動は図1の交通情報取込部32で交通情報取込通信部21において通信して受信した交通情報を取り込み、その情報データを交通情報更新検出部41における交通情報記憶部42の第1記憶部43に記憶することにより行う。
【0049】
その後第1の所定時間が経過したか否かを判別する(ステップS16)。この第1の所定時間は図1の交通情報取込時間間隔設定部35における交通情報取込時期同期時点検出用の第1所定時間間隔36であり、例えば30秒等の、交通情報が更新する特定時間間隔である5分よりも充分短い短時間の時間間隔が設定され、これが適用所定時間間隔設定部34で選択される。その際には作動環境条件検出部47で交通情報取込同期時点検出中50であることを検出したとき、所定時間経過検出部33が前記のように第1所定時間間隔36で設定した時間間隔を、適用所定時間設定部34で取込むとによって行う。
【0050】
ステップS16で例えば30秒等の第1の所定時間が未だ経過していないと判別したときには、この作動を繰り返して待機し、経過したと判別したときにはステップS17において、交通情報センターから再度交通情報を取り込み、取り込んだ交通情報を記憶する(ステップS18)。この作動は図1の所定時間経過検出部33で前記のような所定時間の経過を検出したとき、交通情報取込部32を作動して再度交通情報の取り込みを行い、その情報のデータを交通情報記憶部42の第2記憶部44に記憶することにより行う。
【0051】
次いで先に取り込んだ情報が更新されているか否かを判別する(ステップS19)。この判別は図1の交通情報更新検出部41において、交通情報記憶部42の第1記憶部43に記憶した先の交通情報と、第2記憶部44に記憶した今回の交通情報とを比較し、両情報が相違しているか否かを検出することにより行われる。ここで更新されていないと判別したときにはステップS16に戻って、例えば30秒等の第1の所定時間が経過したか否かを判別し、経過したときには再度交通情報を取り込み、以降前記作動を繰り返す。このとき第2記憶部44のデータは第1記憶部に異動し、次の交通情報のデータを第2記憶部に記憶するデータ更新処理を行う。
【0052】
ステップS19で先に取り込んだ情報が更新されていると判別したときには、交通情報取込時刻を記憶することにより、交通情報取込タイミングを記憶する。この作動は交通情報更新検出部41で交通情報が更新されたことを検出したとき、交通情報取込時期・交通情報更新時期同期検出部45が両時期が同期したものとし、同期時刻記憶部46に最後に交通情報を取り込んだ時刻を記憶することにより行う。これ以降はここに記憶した同期時刻を基準とし、全てその後の交通情報更新の特定時間間隔である5分等の時間間隔で交通情報の取込を行うようにする。
【0053】
この作動を図5(a)の本発明による作動例に示しており、図示の例では図3のステップS14における機器作動開始時の最初の交通情報の取り込みを情報取得1として示しており、その後第1の所定時間が経過した後情報取得2を行い、両情報が同じであることにより次の情報取得3を行い、これも情報取得2と同じであることにより同じ第1の所定時間経過後に次の情報取得4を行う。
【0054】
この情報取得3と情報取得4との間に、図示するようにVICS情報の更新があるときは、情報取得3の情報と情報取得4の情報とが異なることが検出されるため、情報取得4の時点を交通情報取込時期と交通情報更新時期とが同期したものとしてこの同期時刻を記憶する。以降はVICS情報が5分間隔で更新する場合にはその時間間隔に合わせて、5分×n(整数)の時間間隔毎に情報取得を行い、図5(a)の例では5分後に情報取得5を行っている。このように前記情報取得タイミングで情報を取得すると、ほぼリアルタイムの情報が得られる。
【0055】
図示の実施例においては、図3のステップS20の処理の後は図4のステップS21に進む。即ち図4の交通情報取込処理(2)においては、現在走行している地域は都市部を走行しているか否かを判別する(ステップS21)。ここで都市部を走行していると判別したときには、最新の情報取込時刻から定常時の第1定常時間である第2の所定時間が経過したか否かを判別する(ステップS22)。この第2の所定時間間隔が経過していないと判別したときには、ステップS21に戻って前記作動を繰り返して待機し、その間に現在走行している地域が都市部から郊外に移動したかを判別する。なお、図示の例では都市部と郊外の2つの走行環境について示しているが、例えば高速道路走行時には短時間で長距離走行するので都市部と同様に短時間の所定間隔で情報を取得する、等の設定を行っても良い。
【0056】
ステップS21で現在走行している地域は都市部ではないと判別したとき、即ち予め都市部の地域を設定しておいた状態で、その設定した範囲にないときには現在走行している地域は郊外であると判別する。このように郊外を走行していると判別したときにはステップS23に進み、最新の情報取得時刻から第2定常所定時間である第3の所定時間が経過したか否かを判別する。ここで未だ第3の所定時間が経過していないと判別したときには、ステップS21に戻って前記作動を繰り返す。なお、この待機状態にあっても、ステップS21で現在走行している地域が都市部になったと判別したときにはステップS22に進むこととなる。
【0057】
ステップS22及びステップS23において、それぞれの所定時間が経過したと判別したときには、交通情報センターから交通情報を取り込む(ステップS24)。これらの作動において、交通渋滞の多発する都市部を走行しているときには、例えば図5(a)のように5分毎等の短時間間隔で情報を取得するのに対して、郊外を走行するときには同図(b)に示すように、同図(a)の情報取得4の作動後、比較的長時間である第3所定時間経過後の情報取得5を行い、その後更に同じ時間間隔で情報取得6を行う、というように、頻繁な情報取得を行わず、通信機器の処理負担及び通信料金にとってエコモードとする。
【0058】
上記のような情報取込作動中は、都市部としての首都圏を走行時に例えば図8(a)のような表示を行い、VICS情報の取り込みが最短に設定されていることを表示し、また郊外走行時においては例えば図8(b)のように、VICSがエコモードとなっていて交通情報を頻繁に取り込まないようにしていることを表示する。
【0059】
図4に示す例においてはその後図2の手動交通情報取得割り込み対応処理(ステップS4)を行う。即ちステップS25において利用者が手動交通情報取得操作を行ったか否かを判別し、その操作を行わなかったときには前記ステップS21に戻って前記作動を繰り返す。ここで利用者が手動交通情報取得操作を行ったと判別したときには、情報取得に対する注意と手動情報取得の確認画面を表示する。
【0060】
その際には例えば図6(a)に示すように、5分間隔でVICS情報を更新している状態で前記と同様に情報取得を同期して行っているとき、手動情報取得がその間に行われたときには、先の情報取得から5分が経過していないことがわかるので、その際は例えば同図(b)のように手動情報取得時の警告を行う。図示の例では「現在の情報[XX時YY分提供]が最新となっております。交通情報の取得を行いますか?」という警告表示を行い、その画面で利用者が「はい」「いいえ」のいずれかを入力するようにしている。この処理は、図1の交通情報取得割り込み対応処理部39の同一情報取込警告部40において行う。
【0061】
その後ステップS27において利用者が手動情報取得する確認を行ったか否かを判別する。即ち、図6(b)のような確認画面において「はい」を選択したとき、手動で情報を取得する確認がなされたものとしてステップS28に進むが、「いいえ」を選択したときには手動情報取得は行わないものとされ、ステップS21に戻って前記作動を繰り返す。
【0062】
ステップS27で確認がなされた後は利用者が例えばナビゲーション装置の作動状況が不安定である等の理由で、手動による情報取得を望む際には、交通情報センターから交通情報を取り込む(ステップS28)。その後元の情報取込タイミングに戻って、図1の同期時刻記憶部46に記憶している時刻から5分×n(整数)の間隔で交通情報の取り込みを再開し、以降はステップS21に戻って前記作動を繰り返す。
【0063】
前記実施例では交通情報の取得をオンデマンドVICS情報について主として述べたが、それ以外にも今後実施される同種の交通情報提供方式での情報の取得に際して用いるときも、受信した交通情報の処理負担の軽減等、前記と同様の効果を奏することは当然である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の実施例の機能ブロック図である。
【図2】同実施例の作動フローの概要図である。
【図3】同実施例の作動フロー図の一部である
【図4】同実施例の作動フローの続き部分を示す図である。
【図5】(a)は本発明による交通情報取り込みの作動例を示すタイムチャートであり、(b)は本発明による交通情報取り込みの郊外走行時におけるタイムチャートである。
【図6】本発明による手動情報取込時の作動例を示す図である。
【図7】本発明において交通情報取り込みの通信間隔設定画面例を示す図である。
【図8】(a)は本発明において都市部走行時の画面イメージ例を示し、(b)は郊外走行時の画面イメージ例を示す図である。
【図9】従来の交通情報取り込みの作動を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
【0065】
21 交通情報取込通信部
31 交通情報取込処理部
32 交通情報取込部
33 所定時間経過検出部
34 適用所定時間間隔設定部
35 交通情報取込時間間隔記憶部
36 第1所定時間間隔
37 第2所定時間間隔
38 第3所定時間間隔
39 交通情報取得割込対応処理部
40 同一情報取込警告部
41 交通情報更新検出部
42 交通情報記憶部
43 第1記憶部
44 第2記憶部
45 交通情報取込時期・交通情報更新時期同期検出部
46 同期時刻記憶部
47 作動環境条件検出部
48 機器立ち上げ中
49 携帯電話接続
50 交通情報取込同期時点検出中
51 都市部走行中
52 高速道路走行中
53 郊外走行中

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定時間間隔で更新する交通情報を受信して取り込むナビゲーション装置用交通情報取得方法において、
最初は前記特定時間間隔より短い第1所定時間間隔で交通情報を複数回取り込み、
前記取り込んだ複数の交通情報を比較して交通情報が更新したことを検出し、
最新の交通情報取込時刻を同期時刻として記憶し、
その後前記特定時間間隔の整数倍の時間間隔である第2所定時間間隔と、該第2所定時間間隔より長い前記特定時間間隔の整数倍の時間間隔である第3所定時間間隔のいずれかを車両の走行環境により選択して交通情報を取り込むことを特徴とするナビゲーション装置用交通情報取得方法。
【請求項2】
前記車両の走行環境による所定時間間隔の選択は、都市部、高速道路、郊外のいずれかの走行環境によって選択することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置用交通情報取得方法。
【請求項3】
特定時間間隔で更新する交通情報を受信して取り込む交通情報取込部と、
前記特定時間間隔より短い第1所定時間間隔で交通情報を複数回取り込み、前回取り込んだ交通情報と比較して情報が更新したことを検出する交通情報更新検出部と、
前記交通情報更新検出部で交通情報が更新したことを検出したとき、最新の交通情報取込時刻を同期時刻として記憶する同期検出部と、
前記同期検出部での同期検出後、前記特定時間間隔の整数倍の時間間隔である第2所定時間間隔と、該第2所定時間間隔より長い前記特定時間間隔の整数倍の時間間隔である第3所定時間間隔のいずれかを選択する適用所定時間間隔設定部とを備え、
前記適用所定時間間隔設定部は、車両の走行環境により前記第2所定時間間隔と第3所定時間間隔のいずれかの所定時間間隔を選択し、前記交通情報取込部は前記適用所定時間間隔で交通情報を受信して取り込むことを特徴とするナビゲーション装置用交通情報取得方式。
【請求項4】
前記車両の走行環境による所定時間間隔の選択は、郊外などの走行状況によって選択することを特徴とする請求項3記載のナビゲーション装置用交通情報取得方式。
【請求項5】
前記第2所定時間間隔又は第3所定時間間隔で交通情報を取り込み中に、利用者が別途交通情報の取り込み指示を行ったとき、最新の交通情報と変化していない交通情報が取り込まれることを警告する交通情報取得割り込み対応処理部を備えたことを特徴とする請求項3記載のナビゲーション装置用交通情報取得方式。
【請求項6】
前記交通情報取込部で取り込む交通情報は、インターネット網を介して外部の交通情報センターから取り込むオンデマンドVICS情報であることを特徴とする請求項3記載のナビゲーション装置用交通情報取得方式。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−281750(P2009−281750A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−131418(P2008−131418)
【出願日】平成20年5月20日(2008.5.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】