ナビゲーション装置
【課題】利便性を向上することのできるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】施設情報を記憶する記憶部３と、文字列を入力する操作部５と、操作部５で入力された文字列を含む施設情報を検索する検索部と、検索部の検索結果を表示する表示部４とを備え、検索結果から選択された施設を目的地として登録するナビゲーション装置１において、第１、第２グループにグループ分けされる複数の絞り込み条件を記憶部３に格納し、検索部で抽出された施設情報を第１、第２グループから選択された一方に含まれる絞り込み条件別に分類表示するとともに、各絞り込み条件により絞り込み検索した場合のデータ件数を同時に表示する。
【解決手段】施設情報を記憶する記憶部３と、文字列を入力する操作部５と、操作部５で入力された文字列を含む施設情報を検索する検索部と、検索部の検索結果を表示する表示部４とを備え、検索結果から選択された施設を目的地として登録するナビゲーション装置１において、第１、第２グループにグループ分けされる複数の絞り込み条件を記憶部３に格納し、検索部で抽出された施設情報を第１、第２グループから選択された一方に含まれる絞り込み条件別に分類表示するとともに、各絞り込み条件により絞り込み検索した場合のデータ件数を同時に表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、使用者により入力された文字列で検索した施設を目的地として登録できるナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来のナビゲーション装置は特許文献１に開示されている。このナビゲーション装置は施設情報を記憶する記憶部を備え、操作部で入力した文字列を含む施設情報を検索して所定の絞り込み条件別に分類して表示される。一の絞り込み条件を選択すると絞り込み条件に応じて絞り込み検索が行われ、抽出された施設情報の一覧が表示される。そして、一覧表示される施設情報から所望の施設を選択して目的地として登録することができる。これにより、住所や施設名等から成る施設情報の一部を入力して簡単に目的地を特定して登録することができる。
【特許文献１】特開２０００−２５５５号公報（第４頁−第５頁、第１０図）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
ナビゲーション装置はＨＤＤ等を用いた記憶部の大容量化に伴って大量のデータを記憶できるようになってきている。これにより、大量の施設情報を記憶して目的の施設を確実に探し出すことができる。
【０００４】
しかしながら、上記従来のナビゲーション装置によると、大量の施設情報が記憶されるために絞り込み検索して一覧表示される施設情報の表示件数が多くなる場合がある。このため、目的の施設を簡単に見つけ出すことできず、ナビゲーション装置の利便性が悪くなる問題があった。
【０００５】
本発明は、利便性を向上できるナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するために本発明は、施設情報を記憶する記憶部と、文字列を入力する操作部と、前記操作部で入力された文字列を含む施設情報を検索する検索部と、前記検索部の検索結果を表示する表示部とを備え、検索結果から選択された施設を目的地として登録するナビゲーション装置において、
第１、第２グループにグループ分けされる複数の絞り込み条件を前記記憶部に格納し、前記検索部で抽出された施設情報を第１、第２グループから選択された一方に含まれる絞り込み条件別に分類表示するとともに、各絞り込み条件により絞り込み検索した場合のデータ件数を同時に表示したことを特徴としている。
【０００７】
この構成によると、操作部に文字列が入力されると検索部で検索が行われ、記憶部から抽出された施設情報が使用者により選択された第１グループまたは第２グループの絞り込み条件別に分類表示される。この時、各絞り込み条件により絞り込まれるデータ件数が同時に表示される。一の絞り込み条件を選択すると該絞り込み条件で絞り込み検索が行われ、例えば、施設情報の一覧が表示される。一覧表示から一の施設情報を選択すると目的地として登録される。第１、第２グループに同じ絞り込み条件が含まれてもよい。
【０００８】
また本発明は、上記構成のナビゲーション装置において、施設情報を絞り込み条件別に分類表示した際に、第１、第２グループの他方を選択して該他方に含まれる絞り込み条件別に分類表示できることを特徴としている。この構成によると、第１グループまたは第２グループの一方の絞り込み条件別に分類表示した状態から、使用者の指示によって他方の絞り込み条件別に分類表示した状態に切り替えられる。
【０００９】
また本発明は、上記構成のナビゲーション装置において、前記絞り込み条件が複数の階層から成り、上層の絞り込み条件の選択により下層の絞り込み条件別に分類表示したことを特徴としている。この構成によると、上層の絞り込み条件の一を選択すると、上層の絞り込み条件で絞り込み検索が行われ、下層の絞り込み条件で分類表示される。下層の絞り込み条件の一を選択すると下層の絞り込み条件で絞り込み検索が行われ、例えば、抽出された施設情報の一覧が表示される。
【００１０】
また本発明は、上記構成のナビゲーション装置において、上層の絞り込み条件を選択した際に、該絞り込み条件で絞り込まれた施設情報を一覧表示する場合と、下層の絞り込み条件で分類表示する場合とを選択できることを特徴としている。この構成によると、上層の絞り込み条件で絞り込まれるデータ件数が少ない場合は施設情報を一覧表示して所望の施設が選択される。上層の絞り込み条件で絞り込まれるデータ件数が多い場合は絞り込み検索を行い、下層の絞り込み条件で分類表示される。
【００１１】
また本発明は、上記構成のナビゲーション装置において、第１グループが施設情報を住所別に絞り込む絞り込み条件から成るとともに、第２グループが施設情報をジャンル別に絞り込む絞り込み条件から成ることを特徴としている。この構成によると、施設情報にはコンビニエンスストアやガソリンスタンド等の施設のジャンルと、施設の住所とが含まれる。第１グループが選択された場合は、検索部の検索結果が例えば、都道府県から成る絞り込み条件別に分類表示される。第２グループが選択された場合は、検索部の検索結果が例えば、コンビニエンスストアやガソリンスタンド等から成る絞り込み条件別に分類表示される。
【００１２】
また本発明は、上記構成のナビゲーション装置において、第１グループを選択した際に、前記操作部で入力された文字列を住所に含む施設情報を前記検索部で抽出したことを特徴としている。この構成によると、検索語が住所に含まれる施設情報が抽出される。
【発明の効果】
【００１３】
本発明によると、検索部で抽出された施設情報を第１、第２グループから選択された一方に含まれる絞り込み条件別に分類表示し、各絞り込み条件により絞り込み検索した場合のデータ件数を同時に表示したので、分類表示されるデータ件数が多い場合は第１、第２グループの他方の絞り込み条件による分類表示をやり直すことができる。これにより、データ件数の少ない絞り込み条件で絞り込み検索を行い、所望の施設を容易に探し出すことができる。従って、ナビゲーション装置の利便性を向上することができる。
【００１４】
また本発明によると、施設情報を絞り込み条件別に分類表示した際に、第１、第２グループの他方を選択して該他方に含まれる絞り込み条件別に分類表示できるので、他の絞り込み条件による分類表示を簡単にやり直すことができる。
【００１５】
また本発明によると、絞り込み条件が複数の階層から成り、上層の絞り込み条件の選択により下層の絞り込み条件別に分類表示したので、複数回の絞り込み検索によりデータ件数を減少させて所望の施設を更に容易に探し出すことができる。
【００１６】
また本発明によると、上層の絞り込み条件を選択した際に該絞り込み条件で絞り込まれた施設情報を一覧表示する場合と、下層の絞り込み条件で分類表示する場合とを選択できるので、データ件数が少ない場合に絞り込み検索の回数を削減して迅速に所望の施設を探し出すことができる。
【００１７】
また本発明によると、第１、第２グループがそれぞれ施設情報を住所別、ジャンル別に絞り込む絞り込み条件から成るので、異なる絞り込み条件で分類表示できるナビゲーション装置を容易に実現することができる。
【００１８】
また本発明によると、第１グループを選択した際に、操作部で入力された文字列を住所に含む施設情報を検索部で抽出したので、検索により抽出されるデータ件数を減らすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１９】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図１は第１実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置１はＣＰＵから成る制御部２を有している。制御部２には記憶部３、表示部４、操作部５、現在位置検出部６が接続される。
【００２０】
記憶部３はＲＡＭ、ＲＯＭ及びＨＤＤから成り、ナビゲーション装置１の動作プログラム、地図情報、施設情報等を記憶する。動作プログラムを制御部が実行してナビゲーション装置１の各部が制御される。また、記憶部３により制御部２の演算結果が一時記憶される。表示部４は液晶パネル等から成り、地図や設定画面を表示する。操作部５はリモートコントローラや表示部４の表面に設けたタッチパネル等から成り、使用者による入力操作を行う。現在位置検出部６はＧＰＳから成り、使用者の現在位置を検出する。
【００２１】
ナビゲーション装置１は操作部５で入力された情報によって目的地を登録し、目的地までのルートを表示部４の地図画面上に示して使用者を案内する。目的地は住所、電話番号、座標等を操作部５で入力して特定され、記憶部３に記憶して登録される。また、目的地は操作部５で入力された文字列によって施設を検索して特定することができる。
【００２２】
図２はこの施設検索の動作を示すフローチャートである。施設検索が呼び出されるとステップ＃１１で図４に示す入力画面１１が表示される。入力画面１１は操作部４を構成するタッチパネルにより５０音の文字キー１１ａが設けられ、文字キー１１ａの操作により文字列を入力できる。入力された文字列は入力画面１１の左上に配された表示部１１ｂに表示される。また、入力画面１１の右端には検索の実行を指示する検索キー１１ｃが設けられる。
【００２３】
ステップ＃１２では検索キー１１ｃが操作されるまで文字キー１１ａによる文字入力を受け付ける。検索キー１１ｃが操作されるとステップ＃１３に移行して入力された文字列を検索語として施設情報が検索される。従って、ステップ＃１３は検索語を含む施設情報を検索する検索部を構成する。図３は記憶部３に記憶された施設情報のデータベースの一例を示している。施設情報は施設名、施設の住所、施設のジャンル等から成り、検索語を施設情報に含む施設が検索によって抽出される。
【００２４】
ステップ＃１４では図５に示すように、検索によって抽出された施設を一覧表示する一覧表示画面１２が表示される。一覧表示画面１２はリスト部１２ａに施設名が列挙され、左方に設けられたスクロールバー１２ｂの操作によりリスト部１２ａをスクロール表示することができる。また、リスト部１２ａの右方には絞り込みキー１２ｂが設けられる。後述するように、絞り込みキー１２ｂの操作によりリスト部１２ａのデータを絞り込み検索することができる。
【００２５】
ステップ＃１５ではリスト部１２ａに表示された施設が選択されたか否かが判断される。リスト部１２ａに表示された施設が選択された場合はステップ＃２７に移行し、選択した施設が目的地として登録される。リスト部１２ａに表示された施設が選択されていない場合はステップ＃１６に移行する。
【００２６】
ステップ＃１６では絞り込みキー１２ｃが操作されたか否かが判断される。絞り込みキー１２ｃが操作されていない場合はステップ＃１５に戻って施設の選択または絞り込みキー１２ｃの操作を待機する。絞り込みキー１２ｃが操作されるとステップ＃１７に移行する。
【００２７】
ステップ＃１７では図６に示すグループ選択画面１３が表示される。絞り込み検索を行う絞り込み条件は複数のグループにグループ分けされ、グループ選択画面１３に各グループの選択キーが表示される。本実施形態では絞り込み条件が「住所」グループ、「ジャンル」グループにグループ分けされ、各グループを選択する住所キー１３ａ及びジャンルキー１３ｂが設けられる。
【００２８】
「住所」グループ（第１グループ）は都道府県名や市町村名等の住所の絞り込み条件から成り、施設情報を住所別に絞り込む。「ジャンル」グループ（第２グループ）は「コンビニエンスストア」、「ガソリンスタンド」、「駐車場」、「交通機関」、「買う」等の施設のジャンルの絞り込み条件から成り、施設情報をジャンル別に絞り込む。尚、名称キー１３ｃの操作により、検索語を施設名に含む施設情報を絞り込み検索する。
【００２９】
ステップ＃１８では住所キー１３ａやジャンルキー１３ｂの操作によるグループの選択または名称キー１３ｃの操作が行われるまで待機し、グループが選択されるとステップ＃１９に移行する。尚、名称キー１３ｃを操作した場合は検索語を施設名に含む施設が一覧表示され、図示しないが、一覧から選択した施設が目的地として登録される。
【００３０】
ステップ＃１９ではステップ＃１３で抽出した施設情報が絞り込み条件別に分類表示される。図７は「住所」グループを選択した場合の分類表示画面１４を示している。分類表示画面１４は分類表示部１４ａを有し、都道府県名から成る絞り込み条件別にステップ＃１３の検索結果が分類表示される。
【００３１】
この時、各絞り込み条件で絞り込んだ場合のデータ件数が各絞り込み条件の側方に同時に表示される。これにより、絞り込み検索を行った場合のデータ件数を使用者が把握することができる。尚、分類表示画面１４を表示する際に、検索語を住所内に含む施設情報を絞り込み検索してその結果を分類表示してもよい。これにより、データ件数を減少させることができる。
【００３２】
分類表示部１４ａの下方には入力画面１１を表示する入力キー１４ｂ及び絞り込み条件を「ジャンル」グループに切り替えるジャンルキー１４ｃが設けられる。ステップ＃２０ではジャンルキー１４ｃの操作によってグループの切り替え操作が行われた否かが判断される。グループの切り替え操作が行われた場合はステップ＃１９に戻り、後述するように「ジャンル」グループの絞り込み条件による分類表示が行われる。グループの切り替え操作が行われていない場合はステップ＃２１に移行する。
【００３３】
ステップ＃２１では入力キー１４ｂの操作が行われたか否かが判断される。入力キー１４ｂの操作が行われた場合は、ステップ＃１１に移行して入力画面１１が表示される。これにより、検索語を再入力することができる。入力キー１４ｂの操作が行われていない場合はステップ＃２２に移行し、分類表示した絞り込み条件が選択されたか否かが判断される。
【００３４】
絞り込み条件が選択されていない場合はステップ＃２０に戻り、ステップ＃２０〜＃２２が繰り返し判断される。絞り込み条件が選択された場合はステップ＃２３に移行し、選択された絞り込み条件によって絞り込み検索が行われる。絞り込み条件は絞り込み検索した検索結果を更に絞り込み検索するように階層化してもよく、ステップ＃２４では下層の絞り込み条件があるか否かが判断される。下層の絞り込み条件がない場合はステップ＃２５に移行し、下層の絞り込み条件がある場合はステップ＃１９に移行する。
【００３５】
本実施形態では「住所」グループは絞り込み条件が複数の階層から成り、上層の都道府県名から成る絞り込み条件の下層に市町村名から成る絞り込み条件が設けられる。このため、ステップ＃１９に移行して図８に示す分類表示画面１４が表示され、市町村名から成る絞り込み条件別にステップ＃２３の検索結果が分類表示される。この時、各絞り込み条件で絞り込んだ場合のデータ件数が各絞り込み条件の側方に同時に表示される。そして、ステップ＃２０〜＃２４が同様に行われる。
【００３６】
絞り込み条件が複数の階層から成り、上層の絞り込み条件の選択により下層の絞り込み条件別に分類表示したので、複数回の絞り込み検索によりデータ件数を減少させて所望の施設を更に容易に探し出すことができる。尚、絞り込み条件を３層以上に階層化してもよい。
【００３７】
ステップ＃２５では図９に示すように、絞り込み検索によって抽出された施設を一覧表示する一覧表示画面１５が表示される。一覧表示画面１５はリスト部１５ａに施設名が列挙され、左方に設けられたスクロールバー１５ｂの操作によりリスト部１５ａをスクロール表示することができる。
【００３８】
ステップ＃２６ではリスト部１５ａに表示された施設が選択されるまで待機し、選択されるとステップ＃２７に移行する。ステップ＃２７では選択した施設が目的地として登録される。
【００３９】
図１０はステップ＃１８で「ジャンル」グループを選択した場合の分類表示画面１６を示している。ステップ＃２０でジャンルキー１４ｃの操作によりグループの切り替え操作を行った場合も同様に表示される。分類表示画面１６は分類表示部１６ａを有し、ジャンルから成る絞り込み条件別にステップ＃１３の検索結果が分類表示される。この時、各絞り込み条件で絞り込んだ場合のデータ件数が各絞り込み条件の側方に同時に表示される。
【００４０】
分類表示部１６ａの下方には入力画面１１を表示する入力キー１６ｂ及び絞り込み条件を「住所」グループに切り替える住所キー１６ｃが設けられる。上記と同様に、入力キー１６ｂの操作によりステップ＃１１に移行する。また、住所キー１６ｃの操作により前述の図７に示す「住所」グループの絞り込み条件による分類表示画面１６に切り替えられる。
【００４１】
また、「ジャンル」グループは一部の絞り込み条件が複数の階層から成り、例えば、上層の「買う」から成る絞り込み条件の下層に「ホームセンター」や「ディスカウント」等から成る絞り込み条件が設けられる。図１１は下層の絞り込み条件別にステップ＃２３の検索結果を分類表示した分類表示画面１６を示している。この時、各絞り込み条件で絞り込んだ場合のデータ件数が各絞り込み条件の側方に同時に表示される。
【００４２】
下層の絞り込み条件別の分類表示画面１６から絞り込み検索を行うと前述の図９と同様の施設名を列挙した一覧表示画面１５が表示され、選択した施設が目的地として登録される。
【００４３】
本実施形態によると、ステップ＃１３の検索部で抽出された施設情報を「住所」グループ及び「ジャンル」グループの一方に含まれる絞り込み条件別に分類表示し、各絞り込み条件により絞り込み検索した場合のデータ件数を同時に表示したので、分類表示されるデータ件数が多い場合は「住所」グループ及び「ジャンル」グループの他方の絞り込み条件に切り替えて分類表示をやり直すことができる。これにより、データ件数の少ない絞り込み条件で絞り込み検索を行い、所望の施設を容易に探し出すことができる。従って、ナビゲーション装置１の利便性を向上することができる。尚、「住所」グループ及び「ジャンル」グループ以外の絞り込み条件のグループを追加して設けてもよい。
【００４４】
また、分類表示画面１４、１６に他のグループの絞り込み条件別に分類表示する住所キー１６ｃ、１７ｃやジャンルキー１４ｃを設けたので、他のグループの絞り込み条件による分類表示を簡単にやり直すことができる。
【００４５】
次に、第２実施形態のナビゲーション装置について説明する。図１２は前述の図７、図１０に示す分類表示画面１４、１６に替えて表示される分類表示画面１７を示している。分類表示画面１７は分類表示部１７ａを有し、例えば、「ジャンル」グループの絞り込み条件別にステップ＃１３の検索結果が分類表示される。この時、各絞り込み条件で絞り込んだ場合のデータ件数が各絞り込み条件の側方に同時に表示される。
【００４６】
分類表示部１７ａの下方には入力画面１１を表示する入力キー１７ｂ及び絞り込み条件を「住所」グループに切り替える住所キー１７ｃが設けられる。尚、「住所」グループを選択した場合は住所キー１７ｃに替えてジャンルキーが設けられる。また、分類表示部１７ａの側方には各絞り込み条件毎に絞り込みキー１７ｄが設けられる。その他の部分は第１実施形態と同様である。
【００４７】
各絞り込み条件毎に設けられる絞り込みキー１７ｄを操作すると、第１実施形態と同様に、絞り込み条件による絞り込み検索が行われる。そして、前述の図８、図１１と同様に、下層の絞り込み条件により分類表示される。また、分類表示部１７ａの絞り込み条件を選択すると絞り込み条件による絞り込み検索が行われ、前述の図９と同様に抽出した施設情報が一覧表示画面１５により一覧表示される。
【００４８】
これにより、分類表示画面１７に表示されるデータ件数が多い絞り込み条件の場合は、第１実施形態と同様に下層の絞り込み条件で絞り込み検索を行ってデータ件数を減らすことができる。また、分類表示画面１７に表示されるデータ件数が少ない絞り込み条件の場合は、絞り込み検索の回数を削減して迅速に所望の施設を探し出すことができる。
【００４９】
第１、第２実施形態において、図４の入力画面１１内にグループを選択して絞り込み条件別に分類表示させるキーを設けてもよい。これにより、図４の状態から直ちに図７、図１０或いは図１２の状態に移行して迅速に目的の施設を探し出すことができる。
【００５０】
また、分類表示画面１４、１６、１７内に図６のグループ選択画面１３に移行するキーを設けてもよい。また、名称キー１３ｃ（図６参照）を操作した際に、検索語が施設名内に含まれる施設情報を「ジャンル」グループまたは「住所」グループの絞り込み条件別に分類表示させてもよい。
【００５１】
また、現在位置に近い場所の方が遠い場所よりも目的地となる頻度が高い。このため、図５、図９に示す一覧表示画面１２、１５に表示される施設情報を現在位置検出部６（図１参照）で検知した現在位置に近い順に表示するとより望ましい。
【産業上の利用可能性】
【００５２】
本発明は、使用者により入力された文字列で検索した施設を目的地として登録できるナビゲーション装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００５３】
【図１】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図２】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設検索の動作を示すフローチャートである。
【図３】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設情報を示すデータベースである。
【図４】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設検索時の入力画面を示す図である。
【図５】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設検索時の一覧表示画面を示す図である。
【図６】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設検索時のグループ選択画面を示す図である。
【図７】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設検索時の都道府県別の分類表示画面を示す図である。
【図８】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設検索時の市町村別の分類表示画面を示す図である。
【図９】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設検索時の絞り込み検索後の一覧表示画面を示す図である。
【図１０】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設検索時の上層のジャンル別の分類表示画面を示す図である。
【図１１】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設検索時の下層のジャンル別の分類表示画面を示す図である。
【図１２】本発明の第２実施形態のナビゲーション装置の施設検索時の上層のジャンル別の分類表示画面を示す図である。
【符号の説明】
【００５４】
１ ナビゲーション装置
２ 制御部
３ 記憶部
４ 表示部
５ 操作部
６ 現在位置検出部
１１ 入力画面
１２、１５ 一覧表示画面
１３ グループ選択画面
１４、１６、１７ 分類表示画面
【技術分野】
【０００１】
本発明は、使用者により入力された文字列で検索した施設を目的地として登録できるナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来のナビゲーション装置は特許文献１に開示されている。このナビゲーション装置は施設情報を記憶する記憶部を備え、操作部で入力した文字列を含む施設情報を検索して所定の絞り込み条件別に分類して表示される。一の絞り込み条件を選択すると絞り込み条件に応じて絞り込み検索が行われ、抽出された施設情報の一覧が表示される。そして、一覧表示される施設情報から所望の施設を選択して目的地として登録することができる。これにより、住所や施設名等から成る施設情報の一部を入力して簡単に目的地を特定して登録することができる。
【特許文献１】特開２０００−２５５５号公報（第４頁−第５頁、第１０図）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
ナビゲーション装置はＨＤＤ等を用いた記憶部の大容量化に伴って大量のデータを記憶できるようになってきている。これにより、大量の施設情報を記憶して目的の施設を確実に探し出すことができる。
【０００４】
しかしながら、上記従来のナビゲーション装置によると、大量の施設情報が記憶されるために絞り込み検索して一覧表示される施設情報の表示件数が多くなる場合がある。このため、目的の施設を簡単に見つけ出すことできず、ナビゲーション装置の利便性が悪くなる問題があった。
【０００５】
本発明は、利便性を向上できるナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するために本発明は、施設情報を記憶する記憶部と、文字列を入力する操作部と、前記操作部で入力された文字列を含む施設情報を検索する検索部と、前記検索部の検索結果を表示する表示部とを備え、検索結果から選択された施設を目的地として登録するナビゲーション装置において、
第１、第２グループにグループ分けされる複数の絞り込み条件を前記記憶部に格納し、前記検索部で抽出された施設情報を第１、第２グループから選択された一方に含まれる絞り込み条件別に分類表示するとともに、各絞り込み条件により絞り込み検索した場合のデータ件数を同時に表示したことを特徴としている。
【０００７】
この構成によると、操作部に文字列が入力されると検索部で検索が行われ、記憶部から抽出された施設情報が使用者により選択された第１グループまたは第２グループの絞り込み条件別に分類表示される。この時、各絞り込み条件により絞り込まれるデータ件数が同時に表示される。一の絞り込み条件を選択すると該絞り込み条件で絞り込み検索が行われ、例えば、施設情報の一覧が表示される。一覧表示から一の施設情報を選択すると目的地として登録される。第１、第２グループに同じ絞り込み条件が含まれてもよい。
【０００８】
また本発明は、上記構成のナビゲーション装置において、施設情報を絞り込み条件別に分類表示した際に、第１、第２グループの他方を選択して該他方に含まれる絞り込み条件別に分類表示できることを特徴としている。この構成によると、第１グループまたは第２グループの一方の絞り込み条件別に分類表示した状態から、使用者の指示によって他方の絞り込み条件別に分類表示した状態に切り替えられる。
【０００９】
また本発明は、上記構成のナビゲーション装置において、前記絞り込み条件が複数の階層から成り、上層の絞り込み条件の選択により下層の絞り込み条件別に分類表示したことを特徴としている。この構成によると、上層の絞り込み条件の一を選択すると、上層の絞り込み条件で絞り込み検索が行われ、下層の絞り込み条件で分類表示される。下層の絞り込み条件の一を選択すると下層の絞り込み条件で絞り込み検索が行われ、例えば、抽出された施設情報の一覧が表示される。
【００１０】
また本発明は、上記構成のナビゲーション装置において、上層の絞り込み条件を選択した際に、該絞り込み条件で絞り込まれた施設情報を一覧表示する場合と、下層の絞り込み条件で分類表示する場合とを選択できることを特徴としている。この構成によると、上層の絞り込み条件で絞り込まれるデータ件数が少ない場合は施設情報を一覧表示して所望の施設が選択される。上層の絞り込み条件で絞り込まれるデータ件数が多い場合は絞り込み検索を行い、下層の絞り込み条件で分類表示される。
【００１１】
また本発明は、上記構成のナビゲーション装置において、第１グループが施設情報を住所別に絞り込む絞り込み条件から成るとともに、第２グループが施設情報をジャンル別に絞り込む絞り込み条件から成ることを特徴としている。この構成によると、施設情報にはコンビニエンスストアやガソリンスタンド等の施設のジャンルと、施設の住所とが含まれる。第１グループが選択された場合は、検索部の検索結果が例えば、都道府県から成る絞り込み条件別に分類表示される。第２グループが選択された場合は、検索部の検索結果が例えば、コンビニエンスストアやガソリンスタンド等から成る絞り込み条件別に分類表示される。
【００１２】
また本発明は、上記構成のナビゲーション装置において、第１グループを選択した際に、前記操作部で入力された文字列を住所に含む施設情報を前記検索部で抽出したことを特徴としている。この構成によると、検索語が住所に含まれる施設情報が抽出される。
【発明の効果】
【００１３】
本発明によると、検索部で抽出された施設情報を第１、第２グループから選択された一方に含まれる絞り込み条件別に分類表示し、各絞り込み条件により絞り込み検索した場合のデータ件数を同時に表示したので、分類表示されるデータ件数が多い場合は第１、第２グループの他方の絞り込み条件による分類表示をやり直すことができる。これにより、データ件数の少ない絞り込み条件で絞り込み検索を行い、所望の施設を容易に探し出すことができる。従って、ナビゲーション装置の利便性を向上することができる。
【００１４】
また本発明によると、施設情報を絞り込み条件別に分類表示した際に、第１、第２グループの他方を選択して該他方に含まれる絞り込み条件別に分類表示できるので、他の絞り込み条件による分類表示を簡単にやり直すことができる。
【００１５】
また本発明によると、絞り込み条件が複数の階層から成り、上層の絞り込み条件の選択により下層の絞り込み条件別に分類表示したので、複数回の絞り込み検索によりデータ件数を減少させて所望の施設を更に容易に探し出すことができる。
【００１６】
また本発明によると、上層の絞り込み条件を選択した際に該絞り込み条件で絞り込まれた施設情報を一覧表示する場合と、下層の絞り込み条件で分類表示する場合とを選択できるので、データ件数が少ない場合に絞り込み検索の回数を削減して迅速に所望の施設を探し出すことができる。
【００１７】
また本発明によると、第１、第２グループがそれぞれ施設情報を住所別、ジャンル別に絞り込む絞り込み条件から成るので、異なる絞り込み条件で分類表示できるナビゲーション装置を容易に実現することができる。
【００１８】
また本発明によると、第１グループを選択した際に、操作部で入力された文字列を住所に含む施設情報を検索部で抽出したので、検索により抽出されるデータ件数を減らすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１９】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図１は第１実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置１はＣＰＵから成る制御部２を有している。制御部２には記憶部３、表示部４、操作部５、現在位置検出部６が接続される。
【００２０】
記憶部３はＲＡＭ、ＲＯＭ及びＨＤＤから成り、ナビゲーション装置１の動作プログラム、地図情報、施設情報等を記憶する。動作プログラムを制御部が実行してナビゲーション装置１の各部が制御される。また、記憶部３により制御部２の演算結果が一時記憶される。表示部４は液晶パネル等から成り、地図や設定画面を表示する。操作部５はリモートコントローラや表示部４の表面に設けたタッチパネル等から成り、使用者による入力操作を行う。現在位置検出部６はＧＰＳから成り、使用者の現在位置を検出する。
【００２１】
ナビゲーション装置１は操作部５で入力された情報によって目的地を登録し、目的地までのルートを表示部４の地図画面上に示して使用者を案内する。目的地は住所、電話番号、座標等を操作部５で入力して特定され、記憶部３に記憶して登録される。また、目的地は操作部５で入力された文字列によって施設を検索して特定することができる。
【００２２】
図２はこの施設検索の動作を示すフローチャートである。施設検索が呼び出されるとステップ＃１１で図４に示す入力画面１１が表示される。入力画面１１は操作部４を構成するタッチパネルにより５０音の文字キー１１ａが設けられ、文字キー１１ａの操作により文字列を入力できる。入力された文字列は入力画面１１の左上に配された表示部１１ｂに表示される。また、入力画面１１の右端には検索の実行を指示する検索キー１１ｃが設けられる。
【００２３】
ステップ＃１２では検索キー１１ｃが操作されるまで文字キー１１ａによる文字入力を受け付ける。検索キー１１ｃが操作されるとステップ＃１３に移行して入力された文字列を検索語として施設情報が検索される。従って、ステップ＃１３は検索語を含む施設情報を検索する検索部を構成する。図３は記憶部３に記憶された施設情報のデータベースの一例を示している。施設情報は施設名、施設の住所、施設のジャンル等から成り、検索語を施設情報に含む施設が検索によって抽出される。
【００２４】
ステップ＃１４では図５に示すように、検索によって抽出された施設を一覧表示する一覧表示画面１２が表示される。一覧表示画面１２はリスト部１２ａに施設名が列挙され、左方に設けられたスクロールバー１２ｂの操作によりリスト部１２ａをスクロール表示することができる。また、リスト部１２ａの右方には絞り込みキー１２ｂが設けられる。後述するように、絞り込みキー１２ｂの操作によりリスト部１２ａのデータを絞り込み検索することができる。
【００２５】
ステップ＃１５ではリスト部１２ａに表示された施設が選択されたか否かが判断される。リスト部１２ａに表示された施設が選択された場合はステップ＃２７に移行し、選択した施設が目的地として登録される。リスト部１２ａに表示された施設が選択されていない場合はステップ＃１６に移行する。
【００２６】
ステップ＃１６では絞り込みキー１２ｃが操作されたか否かが判断される。絞り込みキー１２ｃが操作されていない場合はステップ＃１５に戻って施設の選択または絞り込みキー１２ｃの操作を待機する。絞り込みキー１２ｃが操作されるとステップ＃１７に移行する。
【００２７】
ステップ＃１７では図６に示すグループ選択画面１３が表示される。絞り込み検索を行う絞り込み条件は複数のグループにグループ分けされ、グループ選択画面１３に各グループの選択キーが表示される。本実施形態では絞り込み条件が「住所」グループ、「ジャンル」グループにグループ分けされ、各グループを選択する住所キー１３ａ及びジャンルキー１３ｂが設けられる。
【００２８】
「住所」グループ（第１グループ）は都道府県名や市町村名等の住所の絞り込み条件から成り、施設情報を住所別に絞り込む。「ジャンル」グループ（第２グループ）は「コンビニエンスストア」、「ガソリンスタンド」、「駐車場」、「交通機関」、「買う」等の施設のジャンルの絞り込み条件から成り、施設情報をジャンル別に絞り込む。尚、名称キー１３ｃの操作により、検索語を施設名に含む施設情報を絞り込み検索する。
【００２９】
ステップ＃１８では住所キー１３ａやジャンルキー１３ｂの操作によるグループの選択または名称キー１３ｃの操作が行われるまで待機し、グループが選択されるとステップ＃１９に移行する。尚、名称キー１３ｃを操作した場合は検索語を施設名に含む施設が一覧表示され、図示しないが、一覧から選択した施設が目的地として登録される。
【００３０】
ステップ＃１９ではステップ＃１３で抽出した施設情報が絞り込み条件別に分類表示される。図７は「住所」グループを選択した場合の分類表示画面１４を示している。分類表示画面１４は分類表示部１４ａを有し、都道府県名から成る絞り込み条件別にステップ＃１３の検索結果が分類表示される。
【００３１】
この時、各絞り込み条件で絞り込んだ場合のデータ件数が各絞り込み条件の側方に同時に表示される。これにより、絞り込み検索を行った場合のデータ件数を使用者が把握することができる。尚、分類表示画面１４を表示する際に、検索語を住所内に含む施設情報を絞り込み検索してその結果を分類表示してもよい。これにより、データ件数を減少させることができる。
【００３２】
分類表示部１４ａの下方には入力画面１１を表示する入力キー１４ｂ及び絞り込み条件を「ジャンル」グループに切り替えるジャンルキー１４ｃが設けられる。ステップ＃２０ではジャンルキー１４ｃの操作によってグループの切り替え操作が行われた否かが判断される。グループの切り替え操作が行われた場合はステップ＃１９に戻り、後述するように「ジャンル」グループの絞り込み条件による分類表示が行われる。グループの切り替え操作が行われていない場合はステップ＃２１に移行する。
【００３３】
ステップ＃２１では入力キー１４ｂの操作が行われたか否かが判断される。入力キー１４ｂの操作が行われた場合は、ステップ＃１１に移行して入力画面１１が表示される。これにより、検索語を再入力することができる。入力キー１４ｂの操作が行われていない場合はステップ＃２２に移行し、分類表示した絞り込み条件が選択されたか否かが判断される。
【００３４】
絞り込み条件が選択されていない場合はステップ＃２０に戻り、ステップ＃２０〜＃２２が繰り返し判断される。絞り込み条件が選択された場合はステップ＃２３に移行し、選択された絞り込み条件によって絞り込み検索が行われる。絞り込み条件は絞り込み検索した検索結果を更に絞り込み検索するように階層化してもよく、ステップ＃２４では下層の絞り込み条件があるか否かが判断される。下層の絞り込み条件がない場合はステップ＃２５に移行し、下層の絞り込み条件がある場合はステップ＃１９に移行する。
【００３５】
本実施形態では「住所」グループは絞り込み条件が複数の階層から成り、上層の都道府県名から成る絞り込み条件の下層に市町村名から成る絞り込み条件が設けられる。このため、ステップ＃１９に移行して図８に示す分類表示画面１４が表示され、市町村名から成る絞り込み条件別にステップ＃２３の検索結果が分類表示される。この時、各絞り込み条件で絞り込んだ場合のデータ件数が各絞り込み条件の側方に同時に表示される。そして、ステップ＃２０〜＃２４が同様に行われる。
【００３６】
絞り込み条件が複数の階層から成り、上層の絞り込み条件の選択により下層の絞り込み条件別に分類表示したので、複数回の絞り込み検索によりデータ件数を減少させて所望の施設を更に容易に探し出すことができる。尚、絞り込み条件を３層以上に階層化してもよい。
【００３７】
ステップ＃２５では図９に示すように、絞り込み検索によって抽出された施設を一覧表示する一覧表示画面１５が表示される。一覧表示画面１５はリスト部１５ａに施設名が列挙され、左方に設けられたスクロールバー１５ｂの操作によりリスト部１５ａをスクロール表示することができる。
【００３８】
ステップ＃２６ではリスト部１５ａに表示された施設が選択されるまで待機し、選択されるとステップ＃２７に移行する。ステップ＃２７では選択した施設が目的地として登録される。
【００３９】
図１０はステップ＃１８で「ジャンル」グループを選択した場合の分類表示画面１６を示している。ステップ＃２０でジャンルキー１４ｃの操作によりグループの切り替え操作を行った場合も同様に表示される。分類表示画面１６は分類表示部１６ａを有し、ジャンルから成る絞り込み条件別にステップ＃１３の検索結果が分類表示される。この時、各絞り込み条件で絞り込んだ場合のデータ件数が各絞り込み条件の側方に同時に表示される。
【００４０】
分類表示部１６ａの下方には入力画面１１を表示する入力キー１６ｂ及び絞り込み条件を「住所」グループに切り替える住所キー１６ｃが設けられる。上記と同様に、入力キー１６ｂの操作によりステップ＃１１に移行する。また、住所キー１６ｃの操作により前述の図７に示す「住所」グループの絞り込み条件による分類表示画面１６に切り替えられる。
【００４１】
また、「ジャンル」グループは一部の絞り込み条件が複数の階層から成り、例えば、上層の「買う」から成る絞り込み条件の下層に「ホームセンター」や「ディスカウント」等から成る絞り込み条件が設けられる。図１１は下層の絞り込み条件別にステップ＃２３の検索結果を分類表示した分類表示画面１６を示している。この時、各絞り込み条件で絞り込んだ場合のデータ件数が各絞り込み条件の側方に同時に表示される。
【００４２】
下層の絞り込み条件別の分類表示画面１６から絞り込み検索を行うと前述の図９と同様の施設名を列挙した一覧表示画面１５が表示され、選択した施設が目的地として登録される。
【００４３】
本実施形態によると、ステップ＃１３の検索部で抽出された施設情報を「住所」グループ及び「ジャンル」グループの一方に含まれる絞り込み条件別に分類表示し、各絞り込み条件により絞り込み検索した場合のデータ件数を同時に表示したので、分類表示されるデータ件数が多い場合は「住所」グループ及び「ジャンル」グループの他方の絞り込み条件に切り替えて分類表示をやり直すことができる。これにより、データ件数の少ない絞り込み条件で絞り込み検索を行い、所望の施設を容易に探し出すことができる。従って、ナビゲーション装置１の利便性を向上することができる。尚、「住所」グループ及び「ジャンル」グループ以外の絞り込み条件のグループを追加して設けてもよい。
【００４４】
また、分類表示画面１４、１６に他のグループの絞り込み条件別に分類表示する住所キー１６ｃ、１７ｃやジャンルキー１４ｃを設けたので、他のグループの絞り込み条件による分類表示を簡単にやり直すことができる。
【００４５】
次に、第２実施形態のナビゲーション装置について説明する。図１２は前述の図７、図１０に示す分類表示画面１４、１６に替えて表示される分類表示画面１７を示している。分類表示画面１７は分類表示部１７ａを有し、例えば、「ジャンル」グループの絞り込み条件別にステップ＃１３の検索結果が分類表示される。この時、各絞り込み条件で絞り込んだ場合のデータ件数が各絞り込み条件の側方に同時に表示される。
【００４６】
分類表示部１７ａの下方には入力画面１１を表示する入力キー１７ｂ及び絞り込み条件を「住所」グループに切り替える住所キー１７ｃが設けられる。尚、「住所」グループを選択した場合は住所キー１７ｃに替えてジャンルキーが設けられる。また、分類表示部１７ａの側方には各絞り込み条件毎に絞り込みキー１７ｄが設けられる。その他の部分は第１実施形態と同様である。
【００４７】
各絞り込み条件毎に設けられる絞り込みキー１７ｄを操作すると、第１実施形態と同様に、絞り込み条件による絞り込み検索が行われる。そして、前述の図８、図１１と同様に、下層の絞り込み条件により分類表示される。また、分類表示部１７ａの絞り込み条件を選択すると絞り込み条件による絞り込み検索が行われ、前述の図９と同様に抽出した施設情報が一覧表示画面１５により一覧表示される。
【００４８】
これにより、分類表示画面１７に表示されるデータ件数が多い絞り込み条件の場合は、第１実施形態と同様に下層の絞り込み条件で絞り込み検索を行ってデータ件数を減らすことができる。また、分類表示画面１７に表示されるデータ件数が少ない絞り込み条件の場合は、絞り込み検索の回数を削減して迅速に所望の施設を探し出すことができる。
【００４９】
第１、第２実施形態において、図４の入力画面１１内にグループを選択して絞り込み条件別に分類表示させるキーを設けてもよい。これにより、図４の状態から直ちに図７、図１０或いは図１２の状態に移行して迅速に目的の施設を探し出すことができる。
【００５０】
また、分類表示画面１４、１６、１７内に図６のグループ選択画面１３に移行するキーを設けてもよい。また、名称キー１３ｃ（図６参照）を操作した際に、検索語が施設名内に含まれる施設情報を「ジャンル」グループまたは「住所」グループの絞り込み条件別に分類表示させてもよい。
【００５１】
また、現在位置に近い場所の方が遠い場所よりも目的地となる頻度が高い。このため、図５、図９に示す一覧表示画面１２、１５に表示される施設情報を現在位置検出部６（図１参照）で検知した現在位置に近い順に表示するとより望ましい。
【産業上の利用可能性】
【００５２】
本発明は、使用者により入力された文字列で検索した施設を目的地として登録できるナビゲーション装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００５３】
【図１】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図２】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設検索の動作を示すフローチャートである。
【図３】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設情報を示すデータベースである。
【図４】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設検索時の入力画面を示す図である。
【図５】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設検索時の一覧表示画面を示す図である。
【図６】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設検索時のグループ選択画面を示す図である。
【図７】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設検索時の都道府県別の分類表示画面を示す図である。
【図８】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設検索時の市町村別の分類表示画面を示す図である。
【図９】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設検索時の絞り込み検索後の一覧表示画面を示す図である。
【図１０】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設検索時の上層のジャンル別の分類表示画面を示す図である。
【図１１】本発明の第１実施形態のナビゲーション装置の施設検索時の下層のジャンル別の分類表示画面を示す図である。
【図１２】本発明の第２実施形態のナビゲーション装置の施設検索時の上層のジャンル別の分類表示画面を示す図である。
【符号の説明】
【００５４】
１ ナビゲーション装置
２ 制御部
３ 記憶部
４ 表示部
５ 操作部
６ 現在位置検出部
１１ 入力画面
１２、１５ 一覧表示画面
１３ グループ選択画面
１４、１６、１７ 分類表示画面
【特許請求の範囲】
【請求項１】
施設情報を記憶する記憶部と、文字列を入力する操作部と、前記操作部で入力された文字列を含む施設情報を検索する検索部と、前記検索部の検索結果を表示する表示部とを備え、検索結果から選択された施設を目的地として登録するナビゲーション装置において、
第１、第２グループにグループ分けされる複数の絞り込み条件を前記記憶部に格納し、前記検索部で抽出された施設情報を第１、第２グループから選択された一方に含まれる絞り込み条件別に分類表示するとともに、各絞り込み条件により絞り込み検索した場合のデータ件数を同時に表示したことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項２】
施設情報を絞り込み条件別に分類表示した際に、第１、第２グループの他方を選択して該他方に含まれる絞り込み条件別に分類表示できることを特徴とする請求項１に記載のナビゲーション装置。
【請求項３】
前記絞り込み条件が複数の階層から成り、上層の絞り込み条件の選択により下層の絞り込み条件別に分類表示したことを特徴とする請求項１または請求項２に記載のナビゲーション装置。
【請求項４】
上層の絞り込み条件を選択した際に、該絞り込み条件で絞り込まれた施設情報を一覧表示する場合と、下層の絞り込み条件で分類表示する場合とを選択できることを特徴とする請求項３に記載のナビゲーション装置。
【請求項５】
第１グループが施設情報を住所別に絞り込む絞り込み条件から成るとともに、第２グループが施設情報をジャンル別に絞り込む絞り込み条件から成ることを特徴とする請求項１〜請求項４のいずれかに記載のナビゲーション装置。
【請求項６】
第１グループを選択した際に、前記操作部で入力された文字列を住所に含む施設情報を前記検索部で抽出したことを特徴とする請求項５に記載のナビゲーション装置。
【請求項１】
施設情報を記憶する記憶部と、文字列を入力する操作部と、前記操作部で入力された文字列を含む施設情報を検索する検索部と、前記検索部の検索結果を表示する表示部とを備え、検索結果から選択された施設を目的地として登録するナビゲーション装置において、
第１、第２グループにグループ分けされる複数の絞り込み条件を前記記憶部に格納し、前記検索部で抽出された施設情報を第１、第２グループから選択された一方に含まれる絞り込み条件別に分類表示するとともに、各絞り込み条件により絞り込み検索した場合のデータ件数を同時に表示したことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項２】
施設情報を絞り込み条件別に分類表示した際に、第１、第２グループの他方を選択して該他方に含まれる絞り込み条件別に分類表示できることを特徴とする請求項１に記載のナビゲーション装置。
【請求項３】
前記絞り込み条件が複数の階層から成り、上層の絞り込み条件の選択により下層の絞り込み条件別に分類表示したことを特徴とする請求項１または請求項２に記載のナビゲーション装置。
【請求項４】
上層の絞り込み条件を選択した際に、該絞り込み条件で絞り込まれた施設情報を一覧表示する場合と、下層の絞り込み条件で分類表示する場合とを選択できることを特徴とする請求項３に記載のナビゲーション装置。
【請求項５】
第１グループが施設情報を住所別に絞り込む絞り込み条件から成るとともに、第２グループが施設情報をジャンル別に絞り込む絞り込み条件から成ることを特徴とする請求項１〜請求項４のいずれかに記載のナビゲーション装置。
【請求項６】
第１グループを選択した際に、前記操作部で入力された文字列を住所に含む施設情報を前記検索部で抽出したことを特徴とする請求項５に記載のナビゲーション装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【公開番号】特開２００７−２２６６２６（Ｐ２００７−２２６６２６Ａ）
【公開日】平成１９年９月６日（２００７．９．６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−４８３５５（Ｐ２００６−４８３５５）
【出願日】平成１８年２月２４日（２００６．２．２４）
【出願人】（０００００１８８９）三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】（０００２１４８９２）鳥取三洋電機株式会社 (1,582)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年９月６日（２００７．９．６）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年２月２４日（２００６．２．２４）
【出願人】（０００００１８８９）三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】（０００２１４８９２）鳥取三洋電機株式会社 (1,582)
【Ｆターム（参考）】
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