説明

ナビゲーション装置

【課題】乗員の好みに応じた地図表示形式および縮尺率の道路地図に簡単に切換えることができるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】表示モニタ16に表示される道路地図の地図表示形式および縮尺を特定する言葉を、その地図表示形式およびその縮尺とともに地図表示切換データとして記憶部111に記憶する。そして、車両走行中に、表示モニタ16に表示されている道路地図を所望の地図表示形式および縮尺の道路地図に切換えたい場合は、マイク19に設けられているPTTスイッチ19aを押下まま、マイク19に向かって地図表示形式および縮尺を特定する言葉を発する。乗員の発した言葉によって、地図表示切換データに格納されている地図表示形式および縮尺が読み出され、表示モニタ16の道路地図がその地図表示形式および縮尺のものに切換る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示モニタに表示されている道路地図の地図表示形式を変更することができるナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチパネルが設けられているモニタ画面で、表示されている切換えスイッチを押圧することによって平面地図から鳥瞰地図などに表示を切換えることができる地図表示装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
【特許文献1】特開平11−24556号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載されているような従来の地図表示装置では、地図表示形式を平面地図から鳥瞰地図などに切換えることができる。ところで、切換えて表示した地図の適正な縮尺率は、地図表示形式や地図が表示されている場所などで異なる。たとえば、平面地図から鳥瞰地図に切換える場合は、鳥瞰地図は進行方向遠方までの様子を表示したいときに表示するものであるので、平面地図に比べて縮尺率を小さくした方が好ましい。また、逆に鳥瞰地図から平面地図に切換える場合は平面地図の縮尺率は大きくした方が好ましいが、その縮尺率も繁華街など建物が密集している場所と市街地とでは異なる。しかしながら、特許文献1に記載されているような従来の地図表示装置では、単に地図表示形式を切換えることができるだけで、同時に所望の縮尺率に切換えることができないという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(1)請求項1の発明は、道路地図を表示モニタに表示するナビゲーション装置において、道路地図の地図表示形式および縮尺を特定する言葉を記憶する言葉記憶手段と、乗員の発する言葉を入力する言葉入力手段と、言葉入力手段で入力された言葉が言葉記憶手段によって記憶されている言葉のいずれかと同一であるか判定する言葉判定手段と、言葉判定手段によって、同一と判定されたときは、表示モニタに表示されている第1の道路地図を、同一と判定された言葉が特定する地図表示形式および縮尺の第2の道路地図に切換える道路地図表示制御手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、道路地図を表示モニタに表示するナビゲーション装置において、道路地図の地図表示形式および縮尺を特定する言葉を記憶する言葉記憶手段と、乗員の発する言葉を入力する言葉入力手段と、言葉入力手段で入力された言葉が言葉記憶手段によって記憶されている言葉のいずれかと同一であるか判定する言葉判定手段と、言葉判定手段によって、同一と判定されたときは、表示モニタに表示されている第1の道路地図と、同一と判定された言葉が特定する地図表示形式および縮尺の第2の道路地図とを2分割画面で表示する道路地図表示制御手段とを備えることを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項1または2に記載のナビゲーション装置において、地図表示形式は、鳥瞰地図または平面地図の表示形式であることを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、道路地図の地図表示形式および縮尺を特定する言葉は、1つの単語または複数の単語の組み合わせであることを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、言葉記憶手段によって記憶する地図表示形式および縮尺を特定する言葉を文字または音声で入力する特定入力手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、乗員は、所望の道路地図の地図表示形式および縮尺を特定する言葉を発するだけで、所望の地図表示形式および縮尺の道路地図を表示モニタに表示することができる。したがって、乗員は、好みに応じた地図表示形式および縮尺の道路地図を簡単に表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の実施形態によるナビゲーション装置の構成を図1に示す。図1のナビゲーション装置1は、運転者の発する音声をマイク19で入力し、音声によってナビゲーション装置1の操作を行うことができる。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、スピーカ17、入力装置18、マイク19、音声認識部110、データ記憶部111およびディスクドライブ112を有している。ディスクドライブ112には、表示モニタ16に表示する地図データが記録されたDVD−ROM113が装填される。
【0007】
制御回路11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。この制御回路11がDVD−ROM113に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行うと、その処理結果が探索ルートとして表示モニタ16に表示される。
【0008】
現在地検出装置14は車両の現在地を検出する装置であり、たとえば、車両の進行方向を検出する振動ジャイロ14a、車速を検出する車速センサ14b、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ14cなどから成る。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲や経路探索開始点などを決定するとともに、地図上にその現在地を表示する。
【0009】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを格納する。この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データからなり、それらはディスクドライブ112によって読み込まれるDVD−ROM113に記憶された地図データに基づいて、適宜生成される。ナビゲーション装置1は、このようにして生成された画像データを用いることによって地図表示などを行うことができる。
【0010】
表示モニタ16は、地図データなどの各種情報に基づいて、自車位置付近の道路地図などの各種情報を画面表示として乗員に提供する。スピーカ17は、乗員の各種入力操作をガイトしたり、乗員に対し経路誘導するためなどの音声を発生する。入力装置18は、乗員が各種コマンドを設定するための入力スイッチを有し、リモコンなどによって実現される。乗員は、表示モニタ16の表示画面の指示に従って入力装置18を手動で操作することにより、目的地を選択して目的地を設定する。
【0011】
マイク19は、乗員が発する音声を入力する。マイク19にはPTT(Press to Talk)スイッチ19aが設けられたおり、PTTスイッチ19aが押下された状態で音声を発すると、マイク19に音声が入力される。音声認識部110は、マイク19で入力された音声を解析してその音声の言葉を認識する。その認識結果は制御回路11へ出力される。
【0012】
目的地が乗員により設定されると、ナビゲーション装置1はGPSセンサ14cにより検出された現在地を出発地として目的地までの経路演算を所定のアルゴリズムに基づいて行う。以下、この経路演算を経路探索と呼ぶ。このようにして求められたルート(以下、推奨経路という)は、表示形式、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して画面表示される。これにより、乗員は地図上の推奨経路を画面上で認識することができる。また、ナビゲーション装置1は、推奨経路に従って車両が走行できるように、乗員に対して画面や音声などによる進行方向指示を行い、車両を経路誘導する。
【0013】
データ記憶部111はメモリやハードディスク等の書き換え可能な記録媒体によって構成され、ナビゲーション装置1の様々な機能に必要なデータ等を記憶する。データ記憶部111に記憶された情報は、制御回路11によって適宜読み出されて利用される。また、データ記憶部111には、道路地図の地図表示形式および縮尺を特定する言葉が格納されている地図表示切換データが記憶されている。地図表示切換データの詳細については後述する。
【0014】
ディスクドライブ112は、装填されたDVD−ROM113から、表示モニタ16へ地図を表示するための地図データを読み出す。地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含み、表示用および経路探索用データには、道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有し、乗員の要求にしたがって、表示地図の縮尺を変更することができる。なお、DVD−ROM113以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより地図データを読み出してもよい。
【0015】
データ記憶部111に記憶される地図表示切換データ20について、図2を参照して説明する。地図表示切換データ20には、道路地図の地図表示形式および縮尺を特定する言葉21と、その言葉21に特定される地図表示形式22と、道路地図の縮尺23とが格納される。道路地図の地図表示形式および縮尺を特定する言葉21は、「ドライブ」、「ストリート」など、語数があまり多くない単語が好ましい。ここで、地図表示形式22とは、鳥瞰地図や平面地図など道路地図の表示形式である。地図の縮尺23は、道路地図に表示されるグリッドラインのグリッドライン間距離で表されている。地図表示切換データ20は、乗員より入力される。
【0016】
地図表示切換データ20の入力操作について、図3〜6を参照して説明する。乗員は、道路地図の地図表示形式22および縮尺23を特定する言葉21と、地図表示形式22と、道路地図の縮尺23とを次のような操作で地図表示切換データ20に入力する。
【0017】
乗員は、不図示の設定メニューの中から音声地図表示設定を選択すると、図3に示す言葉入力画面30が表示される。図3は、道路地図の地図表示形式および縮尺を特定する言葉を入力する操作を説明するための図である。言葉入力画面30には、「地図を表示させるための言葉を入力してください」という案内文とともに、入力装置18によって文字入力した言葉を表示する言葉表示欄31が表示される。また、言葉入力画面30の下部には、前の表示画面に戻るための戻るマーク32と、次の入力画面に進むための次マーク33と、入力操作を途中で止めるためのキャンセルマーク34とが表示される。乗員は、入力装置18の操作によって、地図表示形式および縮尺を特定する言葉を文字入力する。ここで、「ドライブ」という言葉を入力したものとする。そして、言葉表示欄31には、「ドライブ」という言葉が表示される。所望の言葉を入力した後、乗員は入力装置18を操作して次マーク33を選択し、次の入力画面へ進む。
【0018】
言葉入力画面30で、次マーク33を選択すると、地図表示形式選択画面が表示される。図4は、地図表示形式選択画面40を説明するための図である。地図表示形式選択画面40には、「地図の表示形式を選択してください」という案内文とともに、地図表示形式候補41が表示される。乗員は、地図表示形式候補41の中から所望の地図表示形式を選択する。本実施形態では、地図表示形式候補41として、「鳥瞰地図」と、「北を上とする平面地図」と、「車両の進行方向を上とする平面地図」とが表示される。また、図3の言葉入力画面30と同様に、戻るマーク32と次マーク33とキャンセルマーク34とが表示される。ここで、乗員は、地図表示形式候補41の中から「鳥瞰地図」を選択したものとする。地図表示形式を選択した乗員は、次マーク33を選択し、次の入力画面へ進む。
【0019】
地図表示形式選択画面40で、次マーク33を選択すると、地図縮尺選択画面が表示される。図5は、地図縮尺選択画面50を説明するための図である。地図縮尺選択画面50には、「地図の縮尺を選択してください」という案内文とともに、道路地図に表示されるグリッドラインのグリッドライン間距離候補51が表示される。乗員は、グリッドライン間距離候補51の中から所望の距離のグリッドライン間距離を選択する。このグリット間距離の選択により、乗員は道路地図の縮尺を選択することになる。本実施形態では、グリッドライン間距離候補51として、「10km」と「1km」と「500m」と「50m」と「25m」とが表示される。また、図3の言葉入力画面30と同様に、戻るマーク32と次マーク33とキャンセルマーク34とが表示される。ここで、乗員はグリッドライン間距離候補51の中から「500m」を選択したものとする。道路地図の縮尺を選択した乗員は、次マーク33を入力装置18を使用して選択し、次の確認画面へ進む。
【0020】
地図縮尺選択画面50で、次マーク33を選択すると、入力確認画面が表示される。図6は、入力確認画面を説明するための図である。入力確認画面60には、「これでよろしいですか?」という問合せ文とともに、入力結果61が確認のために表示される。そして、乗員の確認が入力できるようにするため、NOマーク62とYESマーク63とが表示される。また、入力確認画面60には、図3の言葉入力画面30と同様に、キャンセルマーク34が表示される。ここで、乗員がYESマーク63を選択すると、入力結果61が地図表示切換データ20に格納される。NOマーク62を選択すると、図3の言葉入力画面30が表示され、最初から入力をやり直すことができる。
【0021】
乗員の地図切換操作をについて、図7,8を参照して説明する。乗員は、図7に示すように、グリッドライン間距離が100mである縮尺の平面地図70を表示モニタ16に表示して走行しているものとする。平面地図70には、自車位置マーク71とともに縦横にグリッドライン72a〜72d,73a,73bと、グリッドライン間距離を示すグリッドライン間マーク74とが表示される。このとき、乗員は、グリッドライン間距離が500mの縮尺の鳥瞰地図を表示したいと考えているものとする。
【0022】
乗員は、マイク19に設けられたPTTスイッチ19aを押下し、マイク19に向かって「ドライブ」と発する。その結果、表示モニタ16に表示されている道路地図が、図7の平面地図70から図8の鳥瞰地図80に切り換る。鳥瞰地図80には、自車位置マーク81とともに縦横にグリッドライン82a〜82g,83a〜83dと、グリッドライン間距離を示すグリッドライン間マーク84とが表示される。以上のようにして、乗員は、表示モニタ16に表示されている道路地図を所望の地図表示形式(鳥瞰地図)および縮尺(500m)の道路地図に切換えることができる。
【0023】
次に、本実施形態のナビゲーション装置1の道路地図表示切換処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。図9の処理は、道路地図が表示モニタ16に表示されるとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。
【0024】
ステップS901では、マイク19に設けられているPTTスイッチ19aが押下されたかを判定する。押下された場合はステップS901が肯定判定され、ステップS902へ進む。押下されていない場合はステップS901を繰り返す。ステップS902では、マイク19に入力された言葉を音声認識部110で認識させる。
【0025】
ステップS903では音声認識された言葉が地図表示切換データ20に格納されているものか判定する。格納されているものであればステップS903が肯定判定され、ステップS904へ進む。格納されていないものである場合はステップS901へ戻る。ステップS904では、地図表示切換データ20より認識した言葉に対応する地図表示形式と縮尺とを読み出す。ステップS905では、地図表示切換データ20より読み出した地図表示形式および縮尺の道路地図を表示モニタ16に表示する。
【0026】
以上の実施の形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
(1)乗員は、所望の道路地図の地図表示形式および縮尺を特定する言葉を選び、その言葉を発するだけで、表示モニタ16に表示されている道路地図を所望の地図表示形式および縮尺のものに切換えることができる。したがって、好みに応じた地図表示形式および縮尺の道路地図を簡単に表示することができる。また、多様な言葉を使用して多様な地図表示形式と縮尺とを特定することによって、様々な状況に応じた地図表示形式および縮尺の道路地図を簡単に表示することができる。
【0027】
(2)地図表示形式と縮尺とを同時に切換える切換えスイッチをモニタ画面に表示した場合、地図表示形式と縮尺の組合せは多いため、多くの切換えスイッチを表示しなくてはならない。このため、道路地図が見づらくなる。一方、本発明の実施形態では切換えスイッチを表示する必要がないので、道路地図が見やすい。
【0028】
(3)地図表示形式と縮尺を切換えるための言葉を自由に入力することができる。したがって、目的地の名称を発するとその目的地へ移動するのに適した地図表示形式および縮尺の道路地図に切換るようにすることができ、また、運転の目的を発するとその運転の目的に適した地図表示形式および縮尺の道路地図に切換るようにすることができ、利便性が向上する。
【0029】
以上の実施の形態のナビゲーション装置1を次のように変形することができる。
(1)グリッドライン間距離によって、地図切換データ20に格納したり、表示モニタ16に表示する道路地図の縮尺を特定したが、道路地図の縮尺を特定するものであれば、実施形態に限定されない。たとえば、縮尺率や表示モニタ16に表示される道路地図の横幅に相当する距離で道路地図の縮尺を特定してもよい。
【0030】
(2)地図表示形式候補41は、「鳥瞰地図」と「北を上とする平面地図」と「車両の進行方向を上とする平面地図」とに限定されない。たとえば、「立体鳥瞰地図」、運転者の視点からの地図表示形式である「ドライバーズビュ」などが地図表示形式候補41として表示されるようにしてもよい。
【0031】
(3)乗員が言葉を発すると、表示モニタ16に表示される道路地図が、その言葉に対応した地図表示形式および縮尺の道路地図80に全画面が切換るが、図10に示すように言葉に対応する地図表示形式および縮尺の道路地図80が、切換る前の道路地図70とともに2分割画面で表示されるようにしてもよい。
【0032】
(4)マイク19に向かって地図表示形式をおよび縮尺を特定する言葉を発すると、その言葉に特定される地図表示形式および縮尺の道路地図80に全画面が切換るが、図10に示すように、言葉に対応する地図表示形式および縮尺の道路地図80が、切換る前の道路地図70とともに2分割画面で表示されるようにしてもよい。
【0033】
(5)地図表示切換データ20に格納する地図表示形式および縮尺を特定する言葉は、入力装置18によって文字入力したが、マイク19を使用して音声入力してもよい。
【0034】
(6)地図表示切換データ20に格納する地図表示形式および縮尺を特定する言葉は、「ドライブ」、「ストリート」などの1つの単語に限定されない。たとえば、複数の単語を組合せたものでもよい。
【0035】
本発明は、道路地図を表示モニタに表示するナビゲーション装置において、道路地図の地図表示形式および縮尺を特定する言葉を記憶する言葉記憶手段と、乗員の発する言葉を入力する言葉入力手段と、言葉入力手段で入力された言葉が言葉記憶手段によって記憶されている言葉のいずれかと同一であるか判定する言葉判定手段と、言葉判定手段によって、同一と判定されたときは、表示モニタに表示されている第1の道路地図を、同一と判定された言葉が特定する地図表示形式および縮尺の第2の道路地図に切換える、または表示モニタに表示されている第1の道路地図と、同一と判定された言葉が特定する地図表示形式および縮尺の第2の道路地図とを2分割画面で表示する道路地図表示制御手段とを備える構成を有していれば、以上説明した実施の形態になんら限定されない。
【0036】
特許請求の範囲の要素と実施の形態との対応関係を説明する。
本発明の言葉記憶手段はデータ記憶部111に対応し、言葉入力手段はマイク19に対応する。言葉判定手段は、制御回路11、音声認識部110およびデータ記憶部111に対応し、道路地図表示制御手段は制御回路11に対応する。特定入力手段は入力装置18に対応する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係になんら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】地図表示切換データを説明するための図である。
【図3】言葉入力画面を説明するための図である。
【図4】地図表示形式選択画面を説明するための図である。
【図5】地図縮尺選択画面を説明するための図である。
【図6】入力確認画面を説明するための図である。
【図7】道路地図の地図表示形式および縮尺を特定する言葉を発する前の道路地図を説明するための図である。
【図8】道路地図の地図表示形式および縮尺を特定する言葉を発した後の道路地図を説明するための図である。
【図9】道路地図表示切換処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】分割画面で切換えた道路地図を説明するための図である。
【符号の説明】
【0038】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
12 ROM
13 RAM
14 現在地検出装置
16 表示モニタ
17 スピーカ
18 入力装置
19 マイク
19a PTTスイッチ
110 音声認識部
111 データ記憶部
113 DVD−ROM
20 地図表示切換データ
30 言葉入力画面
31 言葉表示欄
32 戻るマーク
33 次マーク
34 キャンセルマーク
40 地図表示形式選択画面3
40 交差点音声案内設定画面
41 地図表示形式候補
50 地図縮尺選択画面
51 グリッドライン間距離候補
60 入力確認画面
61 入力結果
62 NOマーク
63 YESマーク
70,80 道路地図
71,81 自車位置マーク
72a〜72d,73a,73b,
82a〜82g,83a〜83d グリッドライン
74,84 グリッドライン間マーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路地図を表示モニタに表示するナビゲーション装置において、
前記道路地図の地図表示形式および縮尺を特定する言葉を記憶する言葉記憶手段と、
乗員の発する言葉を入力する言葉入力手段と、
前記言葉入力手段で入力された言葉が前記言葉記憶手段によって記憶されている言葉のいずれかと同一であるか判定する言葉判定手段と、
前記言葉判定手段によって、同一と判定されたときは、前記表示モニタに表示されている第1の道路地図を、前記同一と判定された言葉が特定する地図表示形式および縮尺の第2の道路地図に切換える道路地図表示制御手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
道路地図を表示モニタに表示するナビゲーション装置において、
前記道路地図の地図表示形式および縮尺を特定する言葉を記憶する言葉記憶手段と、
乗員の発する言葉を入力する言葉入力手段と、
前記言葉入力手段で入力された言葉が前記言葉記憶手段によって記憶されている言葉のいずれかと同一であるか判定する言葉判定手段と、
前記言葉判定手段によって、同一と判定されたときは、前記表示モニタに表示されている第1の道路地図と、前記同一と判定された言葉が特定する地図表示形式および縮尺の第2の道路地図とを2分割画面で表示する道路地図表示制御手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置において、
前記地図表示形式は、鳥瞰地図または平面地図の表示形式であることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
前記道路地図の地図表示形式および縮尺を特定する言葉は、1つの単語または複数の単語の組み合わせであることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
前記言葉記憶手段によって記憶する前記地図表示形式および縮尺を特定する言葉を文字または音声で入力する特定入力手段を備えることを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−286158(P2007−286158A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−110688(P2006−110688)
【出願日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】