ナビゲーション装置

【課題】走行時にストレスを感じる場所をより適確に表示することができる。
【解決手段】 ナビゲーション装置は、地図の表示領域を特定する特定手段と、走行中のストレスの要因となる前記地図内のストレス地点を記憶した記憶手段と、前記表示領域内に存在する前記ストレス地点の周辺に所定の範囲で広がるストレスエリアを表示するための情報を生成する生成手段と、前記ストレスエリアを前記地図上に重ねて表示する表示手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、道路に沿って所定の表示物を表示することにより、かかる道路に渋滞が発生していることをユーザに視認させるナビゲーション装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−148901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のナビゲーション装置によれば、ユーザは、ストレスを感じる渋滞道路の走行を事前に回避することができる。しかしながら、当該ナビゲーション装置では、渋滞以外の理由でストレスを感じる場所を表示することはできない。
【0005】
そこで、本発明は、走行時にストレスを感じる場所をより適確に表示するナビゲーション装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係るナビゲーション装置は、地図の表示領域を特定する特定手段と、走行中のストレスの要因となる前記地図内のストレス地点を記憶した記憶手段と、前記表示領域内に存在する前記ストレス地点の周辺に所定の範囲で広がるストレスエリアを表示するための情報を生成する生成手段と、前記ストレスエリアを前記地図上に重ねて表示する表示手段と、を備える、という構成を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るナビゲーション装置によれば、走行時にストレスを感じる場所をより適確に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態に係るナビゲーション装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る領域情報を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るストレス対象特定テーブルAを示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るストレス対象特定テーブルBを示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るストレス対象特定テーブルC1、C2を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るストレス表示ルールテーブルを示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るナビゲーション装置の機能ブロックを示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るストレスエリア表示処理を示すフロー図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るストレス対象特定処理の詳細を示すフロー図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るストレスエリアを表示した画面例である。
【図11】本発明の一実施形態に係るストレスエリアを表示した画面例である。
【図12】本発明の一実施形態に係るストレスエリアを表示した画面例である。
【図13】本発明の一実施形態に係るストレスエリアを表示した画面例である。
【図14】本発明の一実施形態に係るストレスエリアを表示した画面例である。
【図15】本発明の一実施形態に係るストレスエリアを表示した画面例である。
【図16】本発明の一実施形態に係るストレスエリアを表示した画面例である。
【図17】本発明の第一変形例に係るストレスエリアを表示した画面例である。
【図18】本発明の第二変形例に係るストレスエリアを表示した画面例である。
【図19】本発明の第四変形例に係るストレスエリアを表示した画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態に係るナビゲーション装置について説明する。
【0010】
図2は、本実施形態に係るナビゲーション装置100の概略構成を示した図である。ナビゲーション装置100は、演算処理装置1と、ディスプレイ10と、記憶装置11と、音声入出力装置13と、入力装置16と、ROM装置20と、車速センサ21と、ジャイロセンサ22と、GPS受信装置23と、FM多重放送受信装置24と、ビーコン受信装置25と、を備えている。また、これらの各装置やセンサは、バス6によって相互に接続され、データの受け渡しが可能な構成となっている。
【0011】
なお、ナビゲーション装置100とは、地図情報12、交通情報の表示、推奨経路の探索、経路誘導など、いわゆるナビゲーション機能を実現することができる装置のことである。
【0012】
演算処理装置1は、ナビゲーション装置100の様々な処理を行う中心的なユニットである。演算処理装置1は、例えば、車速センサ21、ジャイロセンサ22といった各種センサや、GPS受信装置23などから出力される情報を用いて、ユーザの現在地を特定する。
【0013】
また、演算処理装置1は、記憶装置11に格納されている地図情報12を用いて、出発地および目的地を結ぶ推奨経路を探索する。
【0014】
また、演算処理装置1は、特定された現在地や予め設定されている表示縮尺率などを用いて、ディスプレイ10の表示領域に表示する地図情報12の表示範囲を特定する。
【0015】
また、演算処理装置1は、地図情報12、交通情報、誘導経路情報などをグラフィックス変換し、ディスプレイ10に出力する。
【0016】
また、演算処理装置1は、経路誘導を行うための音声情報を生成し、これをスピーカ15に出力する。
【0017】
なお、演算処理装置1は、数値演算、各装置およびセンサの制御など、様々な処理を実行するCPU2(Central Processing Unit)と、プログラムやデータ、演算結果などを一時的に格納するRAM3と、プログラムやデータなどを格納するROM4(Read Only Memory)と、各種ハードウェアを演算処理装置と接続するためのI/F(インターフェース)5と、を有している。また、CPU2、RAM3、ROM4は、バス6によって相互に接続されている。
【0018】
ディスプレイ10は、演算処理装置1により生成されたグラフィックス情報を表示領域に表示させるユニットである。ディスプレイ10は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどで構成される。
【0019】
記憶装置11は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性メモリカードといった、少なくとも読み書きが可能な記録媒体で構成される。記憶装置11には、例えば、ナビゲーション機能に用いられる地図情報12、交通情報、経路情報、区間情報、辞書情報、などが格納されている。
【0020】
例えば、地図情報12には、地図上の道路に関する情報であるリンク情報などを含む領域情報が格納されている。図2は、領域情報200を示した図である。領域情報200は、地図上の各領域が有するリンク情報203を含んだ情報である。なお、リンクとは、例えば、交差点などの各ノード間を結ぶ道路を意味し、リンク情報203には、かかる道路に関する情報が格納されている。
【0021】
領域情報200は、地図上の領域を識別するメッシュID201ごとに、各メッシュが有する道路のリンクID202と、各リンクID202に対応付けられているリンク情報203と、を有している。また、リンク情報203は、道路の両端を示す開始ノードおよび終了ノードの地点座標204と、一般道、有料道路、国道、県道といった道路の種別を示す道路種別情報205と、道路の名称が格納される道路名称情報206と、道路の長さを示すリンク長情報207と、道路を通過するのに要する時間を示す旅行時間情報208と、道路の開始ノードおよび終了ノードの各々に接続する他の道路のリンクIDが格納されている開始接続リンク/終了接続リンク情報209と、を有している。
【0022】
また、記憶装置11には、図3〜5に示すストレス対象特定テーブルが格納されている。これらのストレス対象特定テーブルには、ユーザにストレスを感じさせる要因となる所定の場所や時間帯などの情報が格納されている。
【0023】
図3は、ストレス対象特定テーブルAを示した図である。ストレス対象特定テーブルAには、例えば、走行速度が制限されたり、歩行者への注意が特に必要となるなどのストレスを感じる場所が格納されている。具体的には、ストレス対象特定テーブルAは、学校、駅、踏み切り、信号機無しの合流地点などのジャンル301に含まれる場所の名称ごとに、その座標情報302を有している。
【0024】
図4は、ストレス対象特定テーブルBを示した図である。ストレス対象特定テーブルBには、乗客の乗車や降車時に走行速度の制限を受けるというストレスの要因となるバスルートが格納されている。具体的には、ストレス対象特定テーブルBには、個々のバスルートを識別するバスルート識別ID311と、バスルートを構成するリンクのリンクID312と、が対応付けられて格納されている。
【0025】
図5(a)は、ストレス対象特定テーブルC1を示した図である。また、図5(b)は、ストレス対象特定テーブルC2を示した図である。ストレス対象特定テーブルC1、C2には、視認性が悪いために運転しづらいというストレスの要因となる逆光の時間帯に関する情報が格納されている。具体的には、ストレス対象特定テーブルC1には、朝日が逆光となる月範囲321およびその時間帯322が格納されている。また、ストレス対象特定テーブルC2には、夕日が逆光となる月範囲331およびその時間帯332が格納されている。
【0026】
図6は、ストレス表示ルールテーブル350を示した図である。ストレス表示ルールテーブル350には、ストレス対象の周辺に所定範囲で広がるストレスエリアの表示ルールに関する情報が格納されている。具体的には、ストレス表示ルールテーブル350は、ストレス対象を特定する際に用いた情報の名称が格納されたストレス対象特定元351と、ストレスエリアの表示形態に関する情報352と、を有している。なお、情報の名称には、ストレス対象特定テーブルA〜C1、C2の他に、例えば、渋滞道路に関する情報を有しているVICS情報という名称が格納されている。
【0027】
また、表示形態352には、ストレスエリアの形状および表示ルールが格納されている。なお、形状は、ストレスエリアを表示する際の形状である。また、表示ルールには、ストレスエリアを表示する所定の範囲、色彩、透過率といった情報が格納されている。具体的には、ストレス対象特定テーブルAに対応付けられている表示ルールには、「範囲:ストレス対象の座標地点から半径50mの範囲/色彩:黒/透過率:70%」といった情報が格納されている。
【0028】
また、ストレス対象特定テーブルBに対応付けられている表示ルールには、例えば、「範囲:リンク上およびリンクの両外側5mの範囲/色彩:黒/透過率:70%」といった情報が格納されている。
【0029】
また、ストレス対象特定テーブルC1に対応付けられている表示ルールには、例えば、「範囲:自車位置より東側エリア全体/色彩:黒/透過率:70%」といった情報が格納されている。また、ストレス対象特定テーブルC2に対応付けられている表示ルールには、例えば、「範囲:自車位置より西側エリア全体/色彩:黒/透過率:70%」といった情報が格納されている。
【0030】
また、VICS情報(渋滞情報)に対応付けられている表示ルールには、例えば、「範囲:リンクの始点から終点までの長さで、リンクの中間地点で最大幅がリンクの両外側5m/色彩:黒/透過率:70%」といった情報が格納されている。
【0031】
なお、演算処理装置1は、記憶装置11に格納されているストレス対象特定テーブルA〜C1、C2およびストレス表示ルールテーブル350を用いて、ストレスエリアを表示するための情報(以下、「ストレスエリア情報」という)を生成し、地図情報12とともにディスプレイ10に出力する。
【0032】
図1に戻って説明する。音声入出力装置13は、音声入力装置16としてのマイクロフォン14と、音声出力装置としてのスピーカ15と、を備える。マイクロフォン14は、ユーザが発した声など、ナビゲーション装置100の外部音声を採取する。また、スピーカ15は、演算処理装置1で生成したユーザへのメッセージを音声信号として出力する。
【0033】
入力装置16は、ナビゲーション装置100がユーザから所定の指示を受け付けるための装置である。具体的には、方向キー17、ダイヤルスイッチ18、タッチパネル19、その他のハードスイッチ(図示しない)である縮尺変更キーなどで構成される。
【0034】
方向キー17は、例えば、上下左右および各斜め方向を示す8つのハードスイッチから構成され、ディスプレイ10に表示されるメニュー項目の選択や、地図画像のスクロール方向を決定する際に用いられる。方向キー17によって示される各方向は、選択するメニュー項目の移動方向や、ディスプレイ10の表示エリアの移動方向を示す。
【0035】
ダイヤルスイッチ18は、時計回り及び反時計回りに回転可能に構成され、所定の角度の回転ごとにパルス信号を発生し、演算処理装置1に出力する。演算処理装置1に入力されたパルス信号の数から、ダイヤルスイッチ18の回転角度が求められる。
【0036】
タッチパネル19は、ディスプレイ10の表示面側に搭載され、表示画面を透視可能である。タッチパネル19は、人の指によるタッチや専用のタッチペンによるタッチを検知する。使用者によるタッチ位置は、例えば、タッチパネル19上に設定されるXY座標に基づき特定される。このようなタッチパネル19は、例えば、静電容量方式による入力検出素子などで構成される。
【0037】
ROM装置20は、CD−ROMやDVD−ROMなどのROM(Read Only Memory)や、IC(Integrated Circuit)カードといった、少なくとも読み取りが可能な記録媒体で構成されている。この記録媒体には、例えば、動画情報や、音声情報などが記録されている。
【0038】
車速センサ21、ジャイロセンサ22およびGPS受信装置23は、ナビゲーション装置100が搭載される車両の現在地を検出するために使用される。
【0039】
車速センサ21は、車速の算出に用いられる情報を出力する。具体的には、車速センサ21は、検出した車輪の回転数をパルス信号に変換し、所定の時間内におけるパルス信号数といった所定の情報を出力する。
【0040】
ジャイロセンサ22は、光ファイバジャイロや振動ジャイロなどで構成され、移動体の回転による角速度を検出する。
【0041】
GPS受信装置23は、GPS衛星からの信号を受信して、車両とGPS衛星間の距離と、距離の変化率を3個以上の衛星に対して測定することで、車両の現在地、進行速度および進行方位を測定する。
【0042】
FM多重放送受信装置24は、FM放送局から送られてくるFM多重放送信号を受信する。FM多重放送には、VICS(Vehicle Information Communication System:格納商標)情報の概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報などや、FM多重一般情報としてラジオ局が提供する文字情報などがある。
【0043】
ビーコン受信装置25は、VICS情報などの概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報や緊急警報などを受信する。例えば、光により通信する光ビーコン、電波により通信する電波ビーコンなどの受信装置である。
【0044】
次に、本実施形態に係るナビゲーション装置100の機能ブロックについて説明する。なお、ナビゲーション装置100の機能ブロックは、演算処理装置1に実装されるCPU2が読み込んだ所定のプログラムを実行することにより構築される。そのため、各ROM4には、各機能部の処理を実行するためのプログラムが記憶されている。
【0045】
また、ナビゲーション装置100の機能ブロックは、本実施形態において実現されるナビゲーション装置100の機能を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。また、各機能の分類の仕方やその名称によって、本発明が制限されることはない。なお、ナビゲーション装置100の各構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、一つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0046】
また、ナビゲーション装置100の機能部は、ハードウェア(ASICなど)により構築されてもよい。また、各機能部の処理が一つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0047】
図7は、ナビゲーション装置100の機能ブロックを示した図である。ナビゲーション装置100は、全体制御部401と、経路探索部402と、スクロール処理部403と、ストレスエリア情報生成部404と、を有している。
【0048】
全体制御部401は、ナビゲーション装置100の様々な処理を行う中心的な機能部である。全体制御部401は、他の機能部、ナビゲーション装置100が内蔵する他の装置、センサ、並びに、外部装置から所定の情報や指示を受け付ける。また、全体制御部401は、取得した情報や受け付けた指示を、これらの情報や指示の種類または内容に応じて、所定のセンサ、装置、機能部に出力する。
【0049】
また、全体制御部401は、表示領域内に含まれる地図情報12の座標情報およびストレスエリア情報を、スクロール処理部403およびストレスエリア情報生成部404から各々取得する。また、全体制御部401は、取得した地図情報12の座標情報を用いて、ディスプレイ10に表示する地図情報12を特定し、ストレスエリア情報とともにグラフィックス変換する。また、全体制御部401は、グラフィックス変換した情報をディスプレイ10に出力する。
【0050】
経路探索部402は、GPS受信装置23、車速センサ21、ジャイロセンサ22から出力される所定の情報を用いて、車両の現在地を示す座標情報を特定する。また、経路探索部402は、現在地または指定された出発地から、ユーザの設定する目的地まで、を結ぶ経路を探索する機能部である。例えば、経路探索部402は、ダイクストラ法などを用いて、現在地またはユーザから受け付けた出発地と目的地とを結ぶ最小コストの推奨経路を探索する。また、経路探索部402は、探索した推奨経路に関する情報を全体制御部401に出力する。
【0051】
スクロール処理部403は、地図情報12の表示領域を特定する機能部である。具体的には、スクロール処理部403は、地図情報12、表示縮尺率および現在地を特定する座標情報などを用いて、地図情報12の表示領域を特定する。また、スクロール処理部403は、入力装置16を介してユーザからスクロール指示を受け付けると、スクロール後の地図情報12の表示領域を特定する。また、スクロール処理部403は、特定した地図情報12の座標情報を順次、全体制御部401に出力する。
【0052】
ストレスエリア情報生成部404は、ストレスエリア情報を生成する機能部である。具体的には、ストレスエリア情報生成部404は、ストレス対象特定テーブルA〜C1、C2およびVICS情報を用いて、地図上のストレス対象を特定する。また、ストレスエリア情報生成部404は、ストレス表示ルールテーブル350を用いて、ストレス対象の周辺に所定範囲で広がるストレスエリアを表示するためのストレスエリア情報を生成し、全体制御部401に出力する。
【0053】
[動作の説明]次に、ナビゲーション装置100で実行されるストレスエリア表示処理について説明する。図8は、ストレスエリア表示処理を示したフロー図である。かかる処理は、ナビゲーション装置100が起動され、地図情報12の表示指示を全体制御部401が受け付けると開始される。
【0054】
フローが開始されると、経路探索部402は、車両の現在地を特定する(ステップS001)。具体的には、経路探索部402は、GPS受信装置23、車速センサ21、ジャイロセンサ22から出力される所定の情報を用いて、地図上の現在地を特定する。また、経路探索部402は、特定した現在地を示す情報を全体制御部401に出力する。
【0055】
経路探索部402から現在地を示す情報を取得すると、全体制御部401は、かかる情報とともに、地図情報12の表示領域を特定するための指示をスクロール処理部403に出力し、処理をステップS002に移行する。
【0056】
ステップS002では、スクロール処理部403は、全体制御部401からの指示に応じて地図情報12の表示領域を特定する。具体的には、スクロール処理部403は、所定の表示縮尺率で現在地を含む地図情報12の表示領域を特定する。また、スクロール処理部403は、特定した表示領域に関する情報を全体制御部401に出力し、処理をステップS003に移行する。
【0057】
ステップS003では、ストレスエリア情報生成部404は、ストレス対象特定処理を実行する。図9は、ストレス対象特定処理の詳細を示したフロー図である。ストレスエリア情報生成部404は、表示領域内の地図情報12にストレス対象が含まれているか否かを判定する(ステップS011)。具体的には、ストレスエリア情報生成部404は、ストレス対象特定テーブルAに格納されているストレス対象の座標情報が表示領域内の地図情報12に含まれているか否かを判定する。
【0058】
判定の結果、ストレス対象の座標情報が表示領域内の地図情報12に含まれている場合(ステップS011でYes)、ストレスエリア情報生成部404は、かかるストレス対象が格納されていたテーブル名(ストレス対象特定テーブルA)と座標情報302とを対応付けたストレス特定情報をRAM3に出力し(ステップS012)、処理をステップS013に移行する。一方で、表示領域内の地図情報12にストレス対象特定テーブルAに格納されているストレス対象の座標情報302がない場合、ストレスエリア情報生成部404は、処理をステップS013に移行する。
【0059】
ステップS013では、ストレスエリア情報生成部404は、表示領域内の地図情報12に所定のバスルートが含まれているか否かを判定する。具体的には、ストレスエリア情報生成部404は、ストレス対象特定テーブルBに格納されているバスルートを構成するリンクのリンクID312が、表示領域内の地図情報12に含まれているか否かを判定する。なお、ストレスエリア情報生成部404は、記憶装置11内の領域情報200を用いて表示領域内の地図情報12に含まれるリンクID202を特定し、特定されたリンクID202がストレス対象特定テーブルBのリンクID312と同一であるか否かを判定する。
【0060】
判定の結果、領域情報200から特定されたリンクID202と同一のリンクIDがストレス対象特定テーブルBに格納されている場合(ステップS013でYes)、ストレスエリア情報生成部404は、バスルートが格納されていたテーブル名(ストレス対象特定テーブルB)と、かかるリンクのリンクID312と、を対応付けたストレス特定情報をRAM3に出力し(ステップS014)、処理をステップS015に移行する。一方で、領域情報200から特定されたリンクID202と同一のリンクIDがストレス対象特定テーブルBに格納されていない場合(ステップS013でNo)、ストレスエリア情報生成部404は、処理をステップS015に移行する。
【0061】
ステップS015では、ストレスエリア情報生成部404は、表示領域内の地図情報12に渋滞している道路が含まれているか否かを判定する。具体的には、ストレスエリア情報生成部404は、取得したVICS情報の渋滞情報および領域情報200を用いて、渋滞道路を構成するリンクのリンクID202が表示領域内の地図情報12に含まれているか否かを判定する。
【0062】
判定の結果、表示領域内の地図情報12に渋滞道路を構成するリンクのリンクID202が含まれている場合(ステップS015でYes)、ストレスエリア情報生成部404は、ストレス対象の特定に用いた情報名(VICS情報)と、かかるリンクのリンクID202と、を対応付けたストレス特定情報をRAM3に出力し(ステップS016)、処理をステップS017に移行する。一方で、渋滞道路を構成するリンクのリンクID202が表示領域内の地図情報12に含まれていない場合、ストレスエリア情報生成部404は、処理をステップS017に移行する。
【0063】
ステップS017では、ストレスエリア情報生成部404は、現在時刻が逆光の時間帯であるか否かを判定する。具体的には、ストレスエリア情報生成部404は、ナビゲーション装置100に内蔵されたタイマー(図示せず)から現在の日時情報を取得する。また、ストレスエリア情報生成部404は、取得した日時情報がストレス対象特定テーブルC1、C2の何れかに格納されている月範囲321、331および時間帯322、332に属するか否かを判定する。
【0064】
判定の結果、現在時刻がストレス対象特定テーブルC1、C2の何れかに格納された月範囲321、331および時間帯322、332に属する場合(ステップS017でYes)、ストレスエリア情報生成部404は、現在時刻が属する方のテーブル名(ストレス対象特定テーブルC1またはC2)を含むストレス特定情報をRAM3に出力し(ステップS018)、処理をステップS004に移行する。一方で、現在時刻がストレス対象特定テーブルC1、C2に格納されている月範囲321、331および時間帯322、332の何れにも属さない場合、ストレスエリア情報生成部404は、処理をステップS004に移行する。
【0065】
ステップS004では、ストレスエリア情報生成部404は、ストレス特定情報およびストレス表示ルールテーブル350を用いて、ストレスエリア情報を生成する。具体的には、ストレスエリア情報生成部404は、ストレス特定情報に含まれるテーブル名(ストレス特定テーブルA〜C1、C2)または情報名(VICS情報)に対応付けられているストレスエリアの表示形態352をストレス表示ルールテーブル350から特定する。
【0066】
例えば、表示領域内の地図情報12に学校や駅といったストレス対象が存在している場合、RAM3には、かかるストレス対象の座標情報302と「ストレス対象特定テーブルA」というテーブル名とが対応付けられたストレス特定情報が格納されている。このような場合、ストレスエリア情報生成部404は、ストレス表示ルールテーブル350のストレス対象特定テーブルAに対応付けられている表示形態302を特定する。そして、ストレスエリア情報生成部404は、「範囲:ストレス対象の座標地点から半径50mの範囲/色彩:黒/透過率:70%」という表示ルールに基づいて、ストレスエリア情報を生成する(ステップS004)。
【0067】
また、例えば、表示領域内の地図情報12にバスルートといったストレス対象が存在している場合、RAM3には、かかるストレス対象のリンクID312と「ストレス対象特定テーブルB」というテーブル名とが対応付けられたストレス特定情報が格納されている。このような場合、ストレスエリア情報生成部404は、ストレス表示ルールテーブル350のストレス対象特定テーブルBに対応付けられている表示形態352を特定する。そして、ストレスエリア情報生成部404は、「範囲:リンク上およびリンクの両外側5mの範囲/色彩:黒/透過率:70%」という表示ルールに基づいて、ストレスエリア情報を生成する(ステップS004)。
【0068】
また、例えば、表示領域内の地図情報12に逆光といったストレス対象が存在している場合、RAM3には、ストレス対象特定テーブルC1またはC2というテーブル名を有するストレス特定情報が格納されている。このような場合、ストレスエリア情報生成部404は、ストレス表示ルールテーブル350のストレス対象特定テーブルC1またはC2に対応付けられている表示形態352を特定する。そして、ストレスエリア情報生成部404は、「範囲:自車位置より東側エリア全体/色彩:黒/透過率:70%」または「範囲:自車位置より西側エリア全体/色彩:黒/透過率:70%」という表示ルールに基づいて、ストレスエリア情報を生成する(ステップS004)。
【0069】
また、例えば、表示領域内の地図情報12に渋滞道路といったストレス対象が存在している場合、RAM3には、かかるストレス対象のリンクIDと「VICS情報」という情報名とが対応付づけられたストレス特定情報が格納されている。このような場合、ストレスエリア情報生成部404は、ストレス表示ルールテーブル350のVICS情報に対応付けられている表示形態352を特定する。そして、ストレスエリア情報生成部404は、「範囲:リンクの始点から終点までの長さで、リンクの中間地点で最大幅がリンクの両外側5m/色彩:黒/透過率:70%」という表示ルールに基づいて、ストレスエリア情報を生成する(ステップS004)。
【0070】
ストレスエリア情報を生成すると、ストレスエリア情報生成部404は、生成した情報を全体制御部401に出力し、処理をステップS005に移行する。
【0071】
ステップS005では、全体制御部401は、表示領域に表示させる地図情報12と、ストレスエリア情報と、を合成したグラフィックス情報を生成する。また、全体制御部401は、生成したグラフィックス情報をディスプレイ10に出力し、処理をステップS006に移行する。
【0072】
ステップS006では、スクロール処理部403は、表示領域の変更指示すなわち地図情報12のスクロール指示を受け付けたか否かを判定する。判定の結果、かかる変更指示を受け付けている場合(ステップS006でYes)、スクロール処理部403は、処理をステップS001に移行する。一方で、表示領域の変更指示を受け付けていない場合(ステップS006でNo)、スクロール処理部403は、ステップS006の処理を繰り返し実行する。
【0073】
以上のようなストレスエリア表示処理が実行されると、図10〜12の画面例に示すようなストレスエリアが地図上に表示されることになる。図10は、駅や学校といったストレス対象のストレスエリアを表示した画面例である。また、図11は、信号機の無い合流地点のストレスエリアを表示した画面例である。また、図12は、踏み切りのストレスエリアを表示した画面例である。図示するように、ストレスエリア情報生成部404は、背景となる地図上であって、ストレス対象X(駅、学校、信号機の無い合流地点、踏み切りなど)の座標地点を中心とした半径50mの範囲に、透過率70%の黒塗りの円で描画したストレスエリアYを重畳表示する。
【0074】
また、図13は、バスルートのストレスエリアを表示した画面例である。図示するように、ストレスエリア情報生成部404は、背景となる地図上であって、バスルートを構成するリンク上およびリンクの両外側5mの範囲に、透過率70%の黒塗りで描画したストレスエリアYを重畳表示する。
【0075】
また、図14は、逆光のストレスエリアを表示した画面例である。図示するように、ストレスエリア情報生成部404は、背景となる地図上であって、自車位置よりも東側(または西側)のエリア全体に、透過率70%の黒塗りで描画したストレスエリアYを重畳表示する。
【0076】
また、図15は、渋滞道路のストレスエリアを表示した画面例である。図示するように、ストレスエリア情報生成部404は、背景となる地図上であって、渋滞道路に対応する各リンクzの始点から終点までの長さを有し、かかるリンクの中間地点で最大幅がリンクの両外側5mとなる範囲に、透過率70%の黒塗りの楕円で描画したストレスエリアYを重畳表示する。
【0077】
また、図16は、複数の層に重なり合うストレスエリアが表示されている地図情報12の画面例である。ここで、ストレスエリアl、m、nが重なり合っている各部分α1〜α3の透過率について説明する。例えば、駅および学校のストレスエリアl、mが重なり合っている場合、ストレスエリア情報生成部404は、かかる2層のストレスエリアl、mが重なっている部分α1の透過率を下記の式(1)を用いて算出する。
2層のストレスエリアの透過率=100−{(透過率100−ストレスエリアlの透過率)+(透過率100−ストレスエリアmの透過率)}・・・(1)
【0078】
すなわち、本実施形態では、両ストレスエリアl、mの透過率は、各々70%に設定されているため、ストレスエリア情報生成部404は、ストレスエリアl、mの重なり合っている部分α1の透過率が40%であることを算出する。なお、ストレスエリア情報生成部404は、ストレスエリアm、nおよびストレスエリアn、lとが各々重なり合っている部分α2、α3も透過率40%であると算出する。
【0079】
また、例えば、駅および2つの学校のストレスエリアl、m、nが重なり合っている場合、ストレスエリア情報生成部404は、かかる3層のストレスエリアl、m、nが重なり合っている部分α4の透過率を下記の式(2)を用いて算出する。
3層のストレスエリアの透過率=100−{(透過率100−ストレスエリアlの透過率)+(透過率100−ストレスエリアmの透過率)+(透過率100−ストレスエリアnの透過率)}・・・(2)
【0080】
すなわち、本実施形態では、ストレスエリアl、m、nの透過率は、各々70%に設定されているため、ストレスエリア情報生成部404は、ストレスエリアl、m、nの重なり合っている部分α4の透過率が10%であることを算出する。なお、多層(例えば、4層以上)のストレスエリアが重なり合った場合でも、0%以下の透過率が設定されることはない。
【0081】
なお、ストレスエリア情報生成部404は、生成したストレスエリア情報に含まれるストレスエリアの座標情報などを用いて、相互に重なり合うストレスエリアの位置および重なり合った部分の形状を特定すればよい。
【0082】
以上、本発明の第一実施形態について説明した。このような実施形態に係る発明によれば、走行時にストレスを感じる場所をより適確に表示することができる。
【0083】
なお、本発明は前述の実施形態に限られるものではない。本発明の第一変形例に係るナビゲーション装置100は、隣接するリンク間の信号機が所定距離内(例えば、100m以内)に所定数以上(例えば、3つ以上)存在する場合、リンクに沿って、現在地から最も遠い信号機(例えば、3つ目の信号機)の手前のリンクをストレス対象として特定し、所定のストレスエリアをディスプレイ10に表示する。近距離内に数多くの交差点があると、走行速度を頻繁に制限されることがユーザのストレスになるため、第一変形例に係るナビゲーション装置100は、上記条件を満たす信号機周辺の所定範囲をストレスエリアとして表示する。
【0084】
図17は、第一変形例に係るナビゲーション装置100の画面例である。ナビゲーション装置100は、地図情報12を用いて、現在地に最も近い距離にある信号機aを特定する。また、ナビゲーション装置100は、特定した信号機aを基準に、隣接するリンク間の信号機が所定距離内(例えば、100m以内)に所定数以上(例えば、3つ以上)存在するか否かを判定する。かかる判定にあたり、ナビゲーション装置100は、地図情報12の領域情報200を用いて、基準となる信号機aに隣接するリンクoと該リンクoに隣接するリンクpとの間にある信号機bまでの距離を算出する。また、ナビゲーション装置100は、信号機bに隣接するリンクpと該リンクpに隣接するリンクqとの間にある信号機cまでの距離を算出する。このように、ナビゲーション装置100は、基準となる信号機から所定の距離に達するまでの間にある信号機数を算出することにより、所定距離内に所定数以上の信号機が存在するか否かを判定する。
【0085】
なお、ナビゲーション装置100は、信号機aから所定距離内に所定数の信号機がないと判定した場合、信号機bを基準の信号機に設定し、同様の処理を繰り返し実行する。
【0086】
また、ナビゲーション装置100は、隣接するリンク間の信号機が所定距離内(例えば、100m以内)に所定数以上(例えば、3つ以上)存在する場合、リンクに沿って、現在地から最も遠い信号機(例えば、3つ目の信号機)の手前のリンクをストレス対象として特定する。また、ナビゲーション装置100は、特定したストレス対象に対応するストレスエリアを表示領域内の地図情報12に表示する。図示するように、100m以内に連続して3つの信号機があった場合、ナビゲーション装置100は、3つ目の信号機cの手前のリンクをストレス対象として特定し、所定のストレスエリアを表示する。
【0087】
なお、信号機のストレスエリアの表示形態も、前述の実施形態と同様に、ストレス表示ルールテーブル350に格納されている表示ルールに基づいて特定されればよい。例えば、図17に示すように、3つ目の信号機に隣接するリンクに所定の透過率(例えば、70%)で黒塗りされた楕円によって描画されるストレスエリアを表示するための表示ルールが格納されていればよい。
【0088】
このような第一変形例にかかるナビゲーション装置によれば、走行時にストレスを感じる場所をより適確に表示することができる。また、ストレスエリアの形状の違いにより、ストレス対象をより容易に判別することができる。また、ストレスエリアを描く透過率の違いにより、ストレスの強さを容易に判別することができる。
【0089】
また、第二変形例に係るナビゲーション装置100は、楕円で表したストレスエリア内の透過率を、楕円の位置によって変化させる。言い換えれば、楕円のストレスエリアがグラデーションで表示される。図18は、グラデーションのストレスエリアが表示された画面例である。図示するように、楕円のストレスエリアは、例えば、渋滞が発生している道路の先頭d(自車位置から遠い側)から最後尾e(自車位置に近い側)に向かって透過率が高くなるように設定される。
【0090】
このようなストレスエリアを表示する場合、ナビゲーション装置100は、渋滞道路上に表示した楕円のストレスエリアを所定数分割(例えば、3等分)し、分割エリアごとに各々異なる透過率を設定する。例えば、ナビゲーション装置100は、自車位置から最も遠い側の分割領域に90%の透過率を設定する。また、ナビゲーション装置100は、楕円の真ん中の分割領域に60%の透過率を設定する。また、ナビゲーション装置100は、自車位置から最も近い側の分割領域に30%の透過率を設定する。こうして、ストレスの度合いが比較的高い渋滞の先頭側dからストレスの度合いが比較的低い渋滞の最後尾側eに向かって、すなわち、楕円のストレスエリアの一端から他端に向かって透過率が高くなるストレスエリアが設定される。
【0091】
このような第二変形例にかかるナビゲーション装置100によれば、走行時にストレスを感じる場所をより適確に表示することができる。また、ストレスエリア内の場所に応じて異なるストレスの度合いを表示することができる。
【0092】
また、第三変形例に係るナビゲーション装置100は、ストレスエリアが所定数以上(例えば、3層以上)重なり合った場合、かかる重合エリアおよび重合エリアを構成するストレスエリアの透過率を所定の透過率に設定する処理を行う。
【0093】
まず、ナビゲーション装置100は、表示領域内の地図上に重合エリアが存在するか否かを判定する。具体的には、ナビゲーション装置100は、生成したストレスエリア情報を用いて、各ストレスエリアが重複する座標情報を有するか否かを判定する。
【0094】
判定の結果、所定数以上重なり合うストレスエリアがある場合、すなわち、表示領域内に重合エリアが存在する場合、ナビゲーション装置100は、重合エリア、および、重合エリアを一部に有するストレスエリアの透過率を所定の透過率に設定する。具体的には、ナビゲーション装置100は、重合エリアおよび重合エリアを一部に有するストレスエリアの各々について、前述の式(2)を用いて算出した透過率よりも高い所定の透過率を設定する。
【0095】
例えば、前述の実施形態では、3つのストレスエリアが重なり合った部分は、透過率10%の地図情報が表示された。また、2つのストレスエリアが重なり合った部分は、透過率40%の地図情報が表示された。また、他のストレスエリアと重なり合わないストレスエリアは、透過率70%で表示された。一方で、第三変形例に係るナビゲーション装置100は、所定数以上重なり合う重合エリアの地図情報を、透過率10%よりも高い所定の透過率60%で表示する。また、ナビゲーション装置100は、2つのストレスエリアが重なっている部分の地図情報を、透過率40%よりも高い所定の透過率70%で表示する。また、ナビゲーション装置100は、重合エリアを構成するストレスエリアで、他のストレスエリアと重なり合っていない部分の地図情報を、透過率70%よりも高い所定の透過率80%で表示する。
【0096】
なお、新たに設定される透過率は、予め記憶装置などに記憶されていればよい。
【0097】
なお、ナビゲーション装置100は、所定数以上(例えば、3層以上)重なっている重合エリアの輪郭を所定の色(例えば、赤色)で囲むように表示してもよい。
【0098】
このような第三変形例にかかるナビゲーション装置100によれば、走行時にストレスを感じる場所をより適確に表示することができる。また、所定数以上のストレスエリアが重合することによって透過率が低くなり、地図情報12が見づらくなることを防止することができる。
【0099】
また、第四変形例に係るナビゲーション装置100は、複数のストレスエリアを統合し、一つのストレスエリアとして表示する。例えば、前述の実施形態では、連続する複数のリンクに渋滞が発生している場合、各リンクに渋滞のストレスエリアが楕円で表示される。一方で、第四変形例に係るナビゲーション装置100は、図19に示すように、複数のストレスエリアを統合して一つのストレスエリアとして表示する。
【0100】
具体的には、ナビゲーション装置100は、受信したVICS情報を用いて、相互に隣接する所定数以上(例えば、3つ以上)のリンクで渋滞が発生しているか否かを判定する。そして、所定数以上の隣接リンク間で渋滞が発生している場合、渋滞の先頭があるリンクhから渋滞の最後尾iがあるリンクまでを一つのリンクとしてストレスエリア情報を生成する。なお、渋滞に係るストレスエリア情報の生成は前述の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0101】
また、このように統合した渋滞のストレスエリアをグラデーションで表示するようにしてもよい。グラデーションで表示するための処理は、前述の第二変形例と同様であるため説明を省略する。
【0102】
また、第五変形例に係るナビゲーション装置100は、ストレス対象の種類ごとに、異なる色彩のストレスエリアを表示する。具体的には、ナビゲーション装置100は、ストレス対象特定テーブルA〜C1、C2、VICS情報によって特定されるストレス対象のストレスエリアを、各々、赤色、青色、黄色、緑色、紫色、で表示する。なお、各色彩は、ストレス表示ルールテーブル350の表示ルールで設定されればよい。
【0103】
このような第五変形例に係るナビゲーション装置100によれば、走行時にストレスを感じる場所をより適確に表示することができる。また、色彩の違いにより、一見してストレスの種類の違いを見分けることができる。
【0104】
また、第六変形例に係るナビゲーション装置100は、逆光のストレスエリアを表示させるか否かの設定を行う逆光エリア表示モードを備える。具体的には、ナビゲーション装置100は、ディスプレイ10に所定の設定画面を表示し、逆光のストレスエリアを表示させるか否かの設定をユーザから受け付ける。逆光表示モードが設定されない場合、ナビゲーション装置100は、逆光のストレスエリアをディスプレイ10に表示しない。一方で、逆光エリア表示モードが設定されると、前述の実施形態で説明したように、自車位置から見て逆光となるストレスエリアをディスプレイ10に表示させる。
【0105】
このような第六変形例に係るナビゲーション装置100によれば、走行時にストレスを感じる場所をより適確に表示することができる。特に、ユーザの設定に応じて、地図上の比較的広い範囲を占めるストレスエリアの表示を回避できる。
【0106】
また、第七変形例に係るナビゲーション装置100は、ストレスエリアの走行時にユーザをリラックスさせるための処理を行う。具体的には、現在地がストレスエリア上にあると判定した場合、ナビゲーション装置100は、ユーザをリラックスさせる音楽をスピーカ15から出力し、ドア窓を所定量だけ開ける指示をドア窓の駆動装置に出力する。
【0107】
このような第七変形例に係るナビゲーション装置100によれば、走行時にストレスを感じる場所をより適確に表示することができる。特に、ストレスエリア内の走行時にユーザが感じるストレスを軽減させることができる。
【0108】
また、第八変形例に係るナビゲーション装置100は、通勤時間帯に表示するストレスエリアを、より低い透過率で表示する。具体的には、所定の通勤時間帯(例えば、6時〜9時、18時〜20時)にストレスエリアを表示する場合、所定の透過率(透過率70%)よりも低い透過率(例えば、透過率50%)でストレスエリアを表示する。なお、このようなストレスエリアを表示するにあたり、ナビゲーション装置100は、前述の実施形態と同様に、ストレス表示ルールテーブル350に格納されている表示ルールに基づいてストレスエリアの表示形態を特定すればよい。
【0109】
このような第八変形例に係るナビゲーション装置によれば、走行時にストレスを感じる場所をより適確に表示することができる。特に、通勤時間帯にはストレスをより強く感じることから、通常の透過率よりも低い透過率で表示することでストレスエリアを強調し、ユーザに注意を喚起することができる。
【符号の説明】
【0110】
100・・・ナビゲーション装置、1・・・演算処理装置、
10・・・ディスプレイ、11・・・記憶装置、
13・・・音声入出力装置、16・・・入力装置、
20・・・ROM装置、21・・・車速センサ、
22・・・ジャイロセンサ、23・・・GPS受信装置、
24・・・FM多重放送受信装置、25・・・ビーコン受信装置、
26・・・データ送受信装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図の表示領域を特定する特定手段と、
走行中のストレスの要因となる前記地図内のストレス地点を記憶した記憶手段と、
前記表示領域内に存在する前記ストレス地点の周辺に所定の範囲で広がるストレスエリアを表示するための情報を生成する生成手段と、
前記ストレスエリアを前記地図上に重ねて表示する表示手段と、を備える
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置であって、
前記記憶手段には、走行中のストレスの要因となる所定の時間帯を記録した情報が記録され、
前記生成手段は、
現在時刻が前記時間帯に属する場合、前記表示領域内で、現在地を基準位置として所定方位に含まれる地図上にストレスエリアを表示するための情報を生成する
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1に記載のナビゲーション装置であって、
隣接するリンク間の信号機が所定距離内に所定数以上存在する場合、所定数番目の信号機に隣接するリンクをストレスリンクとして特定する特定手段を備え、
前記生成手段は、
前記表示領域内にある前記ストレスリンクを含む所定の範囲にストレスエリアを表示するための情報を生成する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1〜3に記載のナビゲーション装置であって、
前記生成手段は、
所定の色彩を所定の透過度で表したストレスエリアを表示するための情報を生成する
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項4に記載のナビゲーション装置であって、
前記生成手段は、
前記ストレスリンクの始点から終点までの長さを有する楕円形のストレスエリアに、該楕円形の一端から他端に向かって所定数に分割されるエリアごとに異なる透過度を設定する
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項5に記載のナビゲーション装置であって、
前記生成手段は、
前記ストレスエリアが重なり合う部分を、各々の該ストレスエリアに設定されている色彩の透過度よりも低い透過度で表示するための情報を生成する
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項6に記載のナビゲーション装置であって、
前記生成手段は、
前記ストレスエリアが重なり合う部分の透過度を、各ストレスエリアに設定されている透過度に応じて算出し、
前記ストレスエリアが所定数以上重なり合う重合エリアがある場合、前記算出したストレスエリアの透過度よりも高い所定の透過度を該重合エリアに設定する
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項7に記載のナビゲーション装置であって、
前記生成手段は、
前記所定数以上重なり合う重合エリアを一部に有するストレスエリアに、該ストレスエリアの重合エリアに設定した所定の透過度よりも高い所定の透過度を設定する
ことを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−61213(P2013−61213A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−199235(P2011−199235)
【出願日】平成23年9月13日(2011.9.13)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】