説明

ハプテン担体抱合体およびその用法

本発明は、規則的で反復性のアレイの形を取る、ハプテンと担体から成る抱合体を含む組成物、そのような組成物の製造法を提供する。本発明の抱合体および組成物は、真核細胞性のウィルスまたはバクテリオファージから得られたウィルス様粒子を担体として含み、この担体は、ホルモン、毒素および薬物、特に、ニコチンのような依存性薬物を含む各種ハプテンと結合される。本発明の組成物および抱合体は、ハプテンに対して免疫反応を誘発するのに有用であり、これらの組成物および抱合体は、各種治療、予防および診断処方において有用である可能性がある。いくつかの実施態様では、本発明の抱合体、組成物および方法によって生成された免疫反応は、乱用薬剤の依存症、および、薬物依存と関連して起こる病気を予防または治療するのに有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハプテン−担体抱合体であって、
a.少なくとも一の第1付着部位を含む担体、および、
b.少なくとも一の第2付着部位を有する、少なくとも一のハプテンを含み、
前記担体は、コア粒子を含み、好ましくはコア粒子であり、
前記第2付着部位は、少なくとも一の共有結合を介して前記第1付着部位に結合して、規則的で、反復性のハプテン−担体抱合体を形成することが可能である、抱合体。
【請求項2】
前記コア粒子は、
(i)ウィルス、
(ii)ウィルス様粒子、
(iii)バクテリオファージ
(iv)RNAファージのウィルス様粒子、
(v)細菌線毛
(vi)ウィルスのカプシド粒子、および、
(vii)(i)、(ii)、(iii)、(iv)、(v)または(vi)の組換え体
からなる群から選ばれる、請求項1の抱合体。
【請求項3】
前記コア粒子はウィルス様粒子を含み、好ましくはウィルス様粒子であり、前記ウィルス様粒子は、組み換えウィルス様粒子である、請求項1の抱合体。
【請求項4】
前記ウィルス様粒子は、
(a)B型肝炎ウィルスの組み換えタンパク質、
(b)麻疹ウィルスの組み換えタンパク質、
(c)シンドビスウィルスの組み換えタンパク質、
(d)ロタウィルスの組み換えタンパク質、
(e)口蹄疫ウィルスの組み換えタンパク質、
(f)レトロウィルスの組み換えタンパク質、
(g)ノーウォークウィルスの組み換えタンパク質、
(h)アルファウィルスの組み換えタンパク質、
(i)ヒトパピローマウィルスの組み換えタンパク質、
(j)ポリオーマウィルスの組み換えタンパク質、
(k)バクテリオファージの組み換えタンパク質、
(l)RNAファージの組み換えタンパク質、
(m)Tyの組み換えタンパク質、
(n)Qβファージの組み換えタンパク質、
(o)GAファージの組み換えタンパク質、
(p)frファージの組み換えタンパク質、
(q)AP205ファージの組み換えタンパク質、および、
(r)組み換えタンパク質(a)から(q)のいずれかのフラグメント、
からなる群から選ばれる、1種以上の組み換えタンパク質またはそのフラグメントを含む、請求項2または3に記載の抱合体。
【請求項5】
前記ウィルス様粒子は、B型肝炎ウィルスのカプシドタンパク質である、請求項2または3に記載の抱合体。
【請求項6】
前記B型肝炎のアミノ酸配列は、配列番号1の配列と少なくとも約80%同一である、請求項5の抱合体。
【請求項7】
前記コートタンパク質は、少なくとも一のリシン残基の欠失によって、あるいは、挿入、または、少なくとも一のリシン残基への置換による、少なくとも一のリシン残基の付加によって、修飾されている、請求項5の抱合体。
【請求項8】
前記ウィルス様粒子は、RNAファージの組み換えタンパク質またはそのフラグメントを有するか、それによって構成される、請求項2または3に記載の抱合体。
【請求項9】
RNAファージは、
(a)バクテリオファージQβ、
(b)バクテリオファージR17,
(c)バクテリオファージfr、
(d)バクテリオファージGA,
(e)バクテリオファージSP,
(f)バクテリオファージMS2,
(g)バクテリオファージM11,
(h)バクテリオファージMX1
(i)バクテリオファージNL95,
(j)バクテリオファージf2、
(k)バクテリオファージAP205,および、
(l)バクテリオファージPP7
からなる群から選ばれる、請求項8の抱合体。
【請求項10】
前記ウィルス様粒子は、RNAファージQβの組み換えタンパク質またはそのフラグメントを有するか、それによって構成される、請求項2または3に記載の抱合体。
【請求項11】
前記ウィルス様粒子は、RNAファージfrの組み換えタンパク質またはそのフラグメントを有するか、それによって構成される、請求項2または3に記載の抱合体。
【請求項12】
前記ウィルス様粒子は、RNAファージAP205の組み換えタンパク質またはそのフラグメントを有するか、それによって構成される、請求項2または3に記載の抱合体。
【請求項13】
前記組み換えタンパク質は、RNAファージのコートタンパク質を含むか、本質的にそれからなるか、または、それからなる、請求項3から12のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項14】
RNAファージの前記コートタンパク質は、
(a)配列番号3、
(b)配列番号3と配列番号4との混合物、
(c)配列番号24、
(d)配列番号25、
(e)配列番号26、
(f)配列番号27、
(g)配列番号27と配列番号28の混合物
(h)配列番号29、
(i)配列番号30、
(j)配列番号31、
(k)配列番号32、
(l)配列番号33、
(m)配列番号13、および、
(n)配列番号14
からなる群から選ばれるアミノ酸である、請求項13の抱合体。
【請求項15】
前記RNAファージの前記組み換えタンパク質は、RNA−ファージの1種以上の変異コートタンパク質を含む、それによって事実上構成される、または、それによって構成される、請求項3から11のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項16】
前記RNA−ファージは、
(a)バクテリオファージQβ、
(b)バクテリオファージR17,
(c)バクテリオファージfr、
(d)バクテリオファージGA,
(e)バクテリオファージSP,
(f)バクテリオファージMS2,
(g)バクテリオファージM11,
(h)バクテリオファージMX1,
(i)バクテリオファージNL95,
(k)バクテリオファージf2
(l)バクテリオファージPP7,および、
(m)バクテリオファージAP205,
からなる群から選ばれる、請求項15の抱合体。
【請求項17】
前記RNAファージの前記突然変異コートタンパク質は、置換による少なくとも一のリジン残基の除去によって修飾されている、請求項16の抱合体。
【請求項18】
前記RNAファージの前記突然変異コートタンパク質は、置換による少なくとも一のリジン残基の付加によって修飾されている、請求項16から17のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項19】
前記RNAファージの前記突然変異コートタンパク質は、少なくとも一のリジン残基の欠失によって修飾されている、請求項16から17のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項20】
前記RNAファージの前記突然変異コートタンパク質は、挿入による少なくとも一のリジン残基の付加によって修飾されている、請求項16から17のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項21】
前記組み換えタンパク質は、配列番号3に記載されるアミノ酸配列を有するコートタンパク質、または、配列番号4のアミノ酸配列を有するコートタンパク質またはその突然変異と、配列番号3のアミノ酸配列を有するコートタンパク質との混合物を含む、請求項8の抱合体。
【請求項22】
前記ウィルス様粒子は、配列番号3のアミノ酸配列を有するコートタンパク質から事実上成り、または、配列番号4のアミノ酸配列を有するコートタンパク質またはその突然変異と、配列番号3のアミノ酸配列を有するコートタンパク質との混合物から本質的になる、請求項8の抱合体。
【請求項23】
前記組み換えタンパク質は、突然変異Qβコートタンパク質を含む、請求項10の抱合体。
【請求項24】
前記突然変異Qβコートタンパク質は、置換による少なくとも一のリジン残基の除去によって、または、置換による少なくとも一のリジン残基の付加によって修飾されている、請求項23の抱合体。
【請求項25】
前記突然変異Qβコートタンパク質は、少なくとも一のリジン残基の欠失によって、または、挿入による少なくとも一のリジン残基の付加によって修飾されている、請求項23の抱合体。
【請求項26】
前記突然変異Qβコートタンパク質は、
(a)配列番号6のアミノ酸配列、
(b)配列番号7のアミノ酸配列、
(c)配列番号8のアミノ酸配列、
(d)配列番号9のアミノ酸配列、および、
(e)配列番号10のアミノ酸配列
からなる群から選ばれるアミノ酸配列を有するタンパク質を含む、請求項23の抱合体。
【請求項27】
前記ウィルス様粒子は、
(a)配列番号6のアミノ酸配列、
(b)配列番号7のアミノ酸配列、
(c)配列番号8のアミノ酸配列、
(d)配列番号9のアミノ酸配列、および、
(e)配列番号10のアミノ酸配列
からなる群から選ばれるアミノ酸配列を有する突然変異Qβタンパク質から本質的になる、請求項2の抱合体。
【請求項28】
前記第1付着部位は、
(a)アミノ基、
(b)カルボキシル基、
(c)スルフヒドリル基、
(d)ヒドロキシ基、
(e)グアニジル基、または、
(f)ヒスチジニル基
を含む、請求項1ないし27のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項29】
前記少なくとも一の第1付着部位は、リジン残基、アルギニン残基、システイン残基、アスパラギン酸塩、グルタミン酸残基、セリン残基、トレオニン残基、ヒスチジン残基、および、チロシン残基から選ばれる、請求項1ないし28のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項30】
前記少なくとも一の第1付着部位はリジン残基である、請求項1ないし29のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項31】
前記第2付着部位は、前記第1付着部位に対して、少なくとも一の非ペプチド結合を介して結合が可能である、請求項1ないし30のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項32】
前記ハプテンは、薬剤、ホルモンまたは毒素に対して免疫反応を誘発するのに好適な有機分子である、請求項1ないし31のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項33】
前記ハプテンは、薬剤に対して免疫反応を引き起こすのに好適である、請求項1ないし32のいずれか1項に記載のハプテン担体抱合体。
【請求項34】
前記薬剤は、依存性薬物または乱用薬物である、請求項33の抱合体。
【請求項35】
前記薬剤は、
(a)コデイン、
(b)フェンタニル、
(c)ヘロイン、
(d)モルヒネ、
(e)アンフェタミン、
(f)コカイン、
(g)メチレンジオキシメタンフェタミン、
(h)メタンフェタミン、
(i)メチルフェニデート、
(j)ニコチン、
(k)コチニン、
(l)ノルニコチン、
(m)PCP、
(n)LSD、
(o)メスカリン、
(p)シロシビン、
(q)テトラヒドロカンナビノール
(r)ジアゼパム、
(s)デシプラミン、
(t)イミプラミン、
(u)ノルトリプチリン、および、
(v)アミトリプチリンクラスの薬剤
からなる群から選ばれる、請求項33から34のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項36】
前記薬剤は、ニコチン、コチニンまたはノルニコチンである、請求項33から34のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項37】
前記薬剤は、ニコチンである、請求項33から34のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項38】
前記抱合体は、
(a)6−(カルボキシメチルウレイド)−(±)−ニコチン(CMUNic)、
(b)トランス−3’−アミノメチルニコチンスクシネート、
(c)O−スクシニル−3’−ヒドロキメチル−ニコチン、
(d)トランス−4’−カルボキシコチニン、
(e)N−[1−オキソ−6−[(25)−2−(3−ピリジル)−1−ピロリジニル]ヘキシル−β−アラニン、
(f)4−オキソ−4−[[6−[(5S)−2−オキソ−5−(3−ピリジニル)−1−ピロリジニル]]ヘキシル]アミノ]−ブタン酸
(g)(2S)−2−(3−ピリジニル)−1−ピロリジンブタン酸フェニルメチルエステル、
(h)(2R)−2−(3−ピリジニル)−1−ピロリジンブタン酸フェニルメチルエステル、
(i)コチニン4’−カルボン酸、N−スクシニル−6−アミノ−(±)−ニコチン、
(j)6−(シグマ−アミノカプラミド)−(±)−ニコチン、
(k)6−(シグマ−アミノカプラミド)−(±)−ニコチン、
(l)3’アミノメチルニコチン、
(m)4’アミノメチルニコチン
(n)5’アミノメチルニコチン、
(o)5アミノニコチン、
(p)6アミノニコチン、
(q)S−1−(b−アミノエチル)ニコチニウムクロリド、および、
(r)S−1−(b−アミノエチル)コチニウムクロリド
からなる群から選ばれる開始材料から形成される、請求項36の抱合体。
【請求項39】
前記ハプテンは、開始材料O−スクシニル−3’−ヒドロキメチル−ニコチンを含む、請求項36の抱合体。
【請求項40】
前記抱合体は、Qβウィルス様粒子に抱合されるO−スクシニル−3’−ヒドロキメチル−ニコチンを含む、請求項36の抱合体。
【請求項41】
前記ハプテンは、開始材料O−スクシニル−3’−ヒドロキメチル−ニコチンから形成される、請求項36の抱合体。
【請求項42】
前記第2付着部位は、
(a)アミン、
(b)アミド、
(c)カルボキシル、
(d)スルフヒドリル、
(e)ヒドロキシル、
(f)アルデヒド、
(g)ジアゾニウム、
(h)アルシルハロゲニド、
(i)ヒドラジン、
(j)ビニール
(k)マレイミド、
(l)スクシニミド、および、
(m)ヒドラジド、
からなる群から選ばれる活性基を含み、好ましくは活性基である、請求項1ないし41のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項43】
前記第2付着部位は、前記O−スクシニル−3’−ヒドロキメチル−ニコチンのO−スクシニル部と、第1付着部位との反応によって形成される、請求項1ないし42のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項44】
第2付着部位は、アミドを含み、好ましくはアミドである請求項1ないし43のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項45】
前記第2付着部位は、前記O−スクシニル−3’−ヒドロキメチル−ニコチンのO−スクシニル部と、前記第1付着部位であるリジン残基との反応によって形成される、請求項1ないし44のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項46】
前記抱合体は、RNAファージウィルス様粒子に、好ましくはQβウィルス様粒子に、好ましくはRNAファージQβのコートタンパク質を含む、好ましくは該コートタンパク質から構成されるQβウィルス様粒子に抱合されるO−スクシニル−3’−ヒドロキメチル−ニコチンを含む、請求項1ないし45のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項47】
前記第2付着部位は、
(a)アミン、
(b)アミド、
(c)カルボキシル、
(d)スルフヒドリル、
(e)ヒドロキシル、
(f)アルデヒド、
(g)ジアゾニウム、
(h)アルシルハロゲニド、
(i)ヒドラジン、
(j)ビニール
(k)マレイミド、
(l)スクシニミド、および、
(m)ヒドラジド、
からなる群から選ばれる活性基を含む、請求項1ないし46のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項48】
前記依存性薬物または乱用薬物はコカインである、請求項33の抱合体。
【請求項49】
前記抱合体は、
(a)ベンゾイルコカインのジアゾニウム塩、
(b)ベンゾイルエクゴニンのジアゾニウム塩、
(c)アシル化エゴクニンメチルエステル、
(d)スクシニル化エクゴニンメチルエステル、
(e)スクシニル化ノルコカイン、
(f)ノルコカイン、および、
(g)ベンゾイルエクゴニン
からなる群から選ばれる開始材料から形成される、請求項48の抱合体。
【請求項50】
前記第2付着部位は、
(a)アミン、
(b)アミド、
(c)カルボキシル、
(d)スルフヒドリル、
(e)ヒドロキシル、
(f)アルデヒド、
(g)ジアゾニウム、
(h)アルシルハロゲニド、
(i)ヒドラジン、
(j)ビニール
(k)マレイミド、
(l)スクシニミド、および、
(m)ヒドラジド、
からなる群から選ばれる活性基を含む、請求項48から49のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項51】
先行請求項のいずれか1項の抱合体と、製薬学的に受容可能な賦形剤とを含み、薬物に対する依存症の治療または予防に好適な組成物。
【請求項52】
アジュバントをさらに含む、請求項51の組成物。
【請求項53】
薬物に対する依存症を治療または予防する方法であって、前記方法は、個体に、先行請求項のいずれか1項の抱合体を投与することを含む方法。
【請求項54】
薬物に対する依存症の治療または予防法であって、個体に、請求項1ないし53のいずれか1項の抱合体を標的とする抗体を投与することを含む方法。
【請求項55】
前記ハプテンはホルモンである、請求項1から32のいずれか1項による抱合体。
【請求項56】
前記ホルモンは、
(a)プロゲステロン、
(b)エストロゲン、
(c)テストステロン、
(d)卵胞刺激ホルモン、
(e)メラニン刺激ホルモン、
(f)アドレナリン、
(g)ノルアドレナリン、および、
(h)(a)−(e)のいずれかのホルモンのフラグメント、
からなる群から選ばれる、請求項55の組成物。
【請求項57】
前記第2付着部位は、
(a)アミン、
(b)アミド、
(c)カルボキシル、
(d)スルフヒドリル、
(e)ヒドロキシル、
(f)アルデヒド、
(g)ジアゾニウム、
(h)アルシルハロゲニド、
(i)ヒドラジン、
(j)ビニール
(k)マレイミド、
(l)スクシニミド、および、
(m)ヒドラジド、
からなる群から選ばれる活性基を含む、請求項55から56のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項58】
前記ハプテンは毒素である、請求項1から32のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項59】
前記毒素は、
(a)アフラトキシン、
(b)シグアテラトキシン、
(c)テトロドトキシン、
(d)抗生物質、および、
(e)抗がん剤
からなる群から選ばれる、請求項58の抱合体。
【請求項60】
前記毒素は、動物の体内に生成される代謝産物である、請求項58から59のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項61】
前記代謝産物は、さらに製剤の代謝産物である、請求項60の抱合体。
【請求項62】
前記毒素は、化学兵器である、請求項58の抱合体。
【請求項63】
請求項1ないし62のいずれか1項の抱合体と、製薬学的に受容可能な担体とを含む製薬組成物。
【請求項64】
アジュバントをさらに含む、請求項63の製薬組成物。
【請求項65】
前記組成物は、アジュバントを欠如する、請求項63の製薬組成物。
【請求項66】
請求項1から62のいずれか1項の抱合体を含むワクチン組成物。
【請求項67】
アジュバントをさらに含む、請求項66のワクチン組成物。
【請求項68】
前記ワクチン組成物は、アジュバントを欠如する、請求項66のワクチン組成物。
【請求項69】
動物において薬物に対する免疫反応を誘発する方法であって、請求項1ないし68のいずれか1項に記載の抱合体の免疫学的有効量を動物に投与し、前記動物が、前記薬物に対して免疫反応を生ずることを可能とすることを含む方法。
【請求項70】
前記抱合体は、前記動物に対して、鼻腔内、経口、皮下、経皮、筋肉内、または、静脈内からなる群から選ばれるルートを通じて投与される、請求項69の方法。
【請求項71】
前記ルートは鼻腔内である、請求項70の方法。
【請求項72】
1回を越える免疫化を含む請求項70の方法。
【請求項73】
前記複数の免疫化は、同じルート、または、別々のルートによる、請求項72の方法。
【請求項74】
前記薬剤は、
(a)コデイン、
(b)フェンタニル、
(c)ヘロイン、
(d)モルヒネ、
(e)アンフェタミン、
(f)コカイン、
(g)メチレンジオキシメタンフェタミン、
(h)メタンフェタミン、
(i)メチルフェニデート、
(j)ニコチン、
(k)コチニン、
(l)ノルニコチン、
(m)PCP,
(n)LSD、
(o)メスカリン、
(p)シロシビン、
(q)テトラヒドロカンナビノール
(r)ジアゼパム、
(s)デシプラミン、
(t)イミプラミン、
(u)ノルトリプチリン、および、
(v)アミトリプチリンクラスの薬剤
からなる群から選ばれる、請求項69から73のいずれか1項に記載の方法。
【請求項75】
ハプテンを認識する抗体であって、請求項63の組成物で動物を免疫化することによって生産される抗体。
【請求項76】
ハプテンに対する抗体またはFabフラグメントを含む組成物であって、前記抗体またはFabフラグメントは、ハプテン−担体抱合体で動物を免疫化することによって生成され、前記ハプテン−担体抱合体は、
(a)少なくとも一の第1付着部位を持つ担体、および、
(b)少なくとも一の第2付着部位を持つ少なくとも一のハプテンを含み、
前記担体はコア粒子であり、
前記第2付着部位は、少なくとも一の共有結合を介して前記第1付着部位に結合して、規則的で、反復性のハプテン−担体抱合体を形成することが可能である、組成物。
【請求項77】
前記抗体はモノクロナール抗体である、請求項76の抗体組成物。
【請求項78】
ヒト化された、請求項76の抗体またはFabフラグメント。
【請求項79】
請求項76の抗体またはFabフラグメントによってハプテンを検出する方法。
【請求項80】
前記方法は、ELISA、ラジオイムノアッセイ、ウェスタンブロット、または、FACSである、請求項79の方法。
【請求項81】
個体に請求項76の抗体またはFabフラグメントを投与することによって前記個体の依存症を治療する方法。
【請求項82】
個体に請求項76の抗体またはFabフラグメントを投与することによって依存症を予防する方法。
【請求項83】
前記個体は免疫不全であることを特徴とする請求項76の方法。
【請求項84】
動物に請求項76の抗体またはFabフラグメントを投与することによって、依存症に関連する病気を予防または治療する方法。
【請求項85】
動物に請求項63から65のいずれか1項の組成物を投与することによって、依存症に関連する病気を予防または治療する方法。
【請求項86】
ニコチン検出用キットであって、前記キットは、ニコチンに対する抗体またはFabフラグメントを含み、前記抗体またはFabフラグメントは、動物を、ハプテン−担体抱合体で免疫化することによって生成され、前記ハプテン−担体抱合体は、
(a)少なくとも一の第1付着部位を持つ担体、および、
(b)少なくとも一の第2付着部位を持つ少なくとも一のハプテンを含み、
前記担体はウィルス様粒子であり、
前記第2付着部位は、少なくとも一の共有結合を介して前記第1付着部位に結合して、規則的で、反復性のハプテン−担体抱合体を形成することが可能である、キット。
【請求項87】
動物におけるニコチン依存症を治療および予防する方法であって、前記方法は、ニコチンハプテン−担体抱合体の免疫学的有効量を動物に投与することを含み、前記ハプテン−担体抱合体は、
(a)少なくとも一の第1付着部位を持つウィルス様粒子担体、および、
(b)少なくとも一の第2付着部位を持つ少なくとも一のニコチンハプテンを含み、
前記第2付着部位は、少なくとも一の共有結合を介して前記第1付着部位に結合して、規則的で、反復性のニコチンハプテン−担体抱合体を形成することが可能である、方法。
【請求項88】
前記組成物は、前記動物に対して、鼻腔内、経口、皮下、経皮、筋肉内、または、静脈内に投与される、請求項87の方法。
【請求項89】
前記動物はヒトである、請求項81の方法。
【請求項90】
医薬品として使用される、先行請求項のいずれか1項の抱合体または組成物。
【請求項91】
薬物依存および関連疾病の治療用医薬品製造のための、先行請求項のいずれか1項の抱合体または組成物の用法。
【請求項92】
ニコチン依存症を治療し、ニコチン禁断症状を寛解し、禁煙を促進し、または、再発を防止するための製薬組成物であって、請求項1から68のいずれか1項のワクチン組成物と添加剤との治療有効な組み合わせを含む製薬組成物。
【請求項93】
前記添加剤は、
(a)抗うつ剤、
(b)ニコチン受容体モジュレータ、
(c)カンナビノイド受容体拮抗剤、
(d)オピオイド受容体拮抗剤、
(e)モノアミンオキシダーゼ阻害剤、および、
(f)抗不安剤
からなる群から選ばれる、請求項92の組成物。
【請求項94】
前記添加剤は、ブプロピオン、ドキセピン、デシプラミン、クロミプラミン、イミプラミン、ノルトリプチリン、アミトリプチリン、プロトリプチリン、トリミプラミン、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン、フェネルジン、トラニルシプロミン、アモキサピン、マプロチリン、トラゾドン、ベンラファキシン、ミルタザピン、それらの製薬学的に活性な塩、および、それらの光学的異性体からなる群から選ばれる抗うつ剤である、請求項92の組成物。
【請求項95】
前記抗うつ剤は、ブプロピオンまたはその製薬学的に受容可能な塩、または、ノルトリプチリンまたはその製薬学的に受容可能な塩のいずれかである、請求項94の組成物。
【請求項96】
前記添加剤は、メカミラミン、SSR591813、アマンタジン、ペンピジン、ジヒドロ−ベータ−エリスロイジン、ヘキサメソニウム、エリソジン、クロリソンダミン、カンシル酸トリメタファン、塩化ツボクラリン、d−ツボクラリン、バレニクリン、それらの製薬的に受容可能な塩およびそれらの光学的異性体からなる群から選ばれるニコチン受容体モジュレータである、請求項92の組成物。
【請求項97】
前記ニコチン受容体モジュレータは、メカミラミンまたはその製薬学的に受容可能な塩である、請求項96の組成物。
【請求項98】
前記ニコチン受容体モジュレータは酒石酸バレニクリンである、請求項96の組成物。
【請求項99】
前記添加剤は、カンナビノイド受容体拮抗剤であり、前記カンナビノイド拮抗剤はリモナバントである、請求項92の組成物。
【請求項100】
前記添加剤は、ヒドロキシジン、メプロバメート、ブスピロン、それらの製薬学的塩およびそれらの光学的異性体からなる群から選ばれる、請求項92の組成物。
【請求項101】
前記添加剤は、クロニジンである、請求項92の組成物。
【請求項102】
前記添加剤は、シブトラミンである、請求項92の組成物。
【請求項103】
煙草依存症またはニコチン依存症を治療し、ニコチン禁断症状を寛解し、再発を防止し、または、禁煙を促進するための方法であって、患者に、請求項66から68のいずれか1項のワクチン組成物、および、添加剤を投与する工程を含む方法。
【請求項104】
前記ワクチン組成物は、鼻腔内、経口、皮下、経皮、筋肉内、または、静脈内に投与され、前記添加剤は、経口的に、または、経皮パッチを通じて投与される、請求項103の方法。
【請求項105】
前記ワクチン組成物は、Qβウィルス様粒子に抱合されるO−スクシニル−3’−ヒドロキメチル−ニコチンを含む、請求項103から104のいずれか1項による方法。
【請求項106】
前記添加剤は、
(a)抗うつ剤、
(b)ニコチン受容体モジュレータ、
(c)カンナビノイド受容体拮抗剤、
(d)オピオイド受容体拮抗剤、
(e)モノアミンオキシダーゼ阻害剤、および、
(f)抗不安剤
からなる群から選ばれる、請求項103の方法。
【請求項107】
前記添加剤は、ブプロピオン、ドキセピン、デシプラミン、クロミプラミン、イミプラミン、ノルトリプチリン、アミトリプチリン、プロトリプチリン、トリミプラミン、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン、フェネルジン、トラニルシプロミン、アモキサピン、マプロチリン、トラゾドン、ベンラファキシン、ミルタザピン、それらの製薬学的に活性な塩およびそれらの光学的異性体からなる群から選ばれる抗うつ剤である、請求項103の方法。
【請求項108】
前記抗うつ剤は、ブプロピオンまたはその製薬学的に受容可能な塩、または、ノルトリプチリンまたはその製薬学的に受容可能な塩のいずれかである、請求項103の方法。
【請求項109】
前記添加剤は、メカミラミン、SSR591813、アマンタジン、ペンピジン、ジヒドロ−ベータ−エリスロイジン、ヘキサメソニウム、エリソジン、クロリソンダミン、カンシル酸トリメタファン、塩化ツボクラリン、d−ツボクラリン、バレニクリン、それらの製薬的に受容可能な塩およびそれらの光学的異性体からなる群から選ばれるニコチン受容体モジュレータである、請求項103の方法。
【請求項110】
前記ニコチン受容体モジュレータは、メカミラミンまたはその製薬学的に受容可能な塩である、請求項109の方法。
【請求項111】
前記ニコチン受容体モジュレータは酒石酸バレニクリンである、請求項109の方法。
【請求項112】
前記添加剤は、カンナビノイド受容体拮抗剤であり、前記カンナビノイド拮抗剤はリモナバントである、請求項103の方法。
【請求項113】
前記添加剤は、ヒドロキシジン、メプロバメート、ブスピロン、それらの製薬学的塩およびそれらの光学的異性体からなる群から選ばれる、請求項103の方法。
【請求項114】
前記添加剤は、クロニジンである、請求項103の方法。
【請求項115】
前記添加剤は、シブトラミンである、請求項103の方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハプテン−担体抱合体であって、
a.少なくとも一の第1付着部位を含む担体、および、
b.少なくとも一の第2付着部位を有する、少なくとも一のハプテンを含み、
前記担体は、コア粒子を含み、好ましくはコア粒子であり、
前記第2付着部位は、少なくとも一の共有結合を介して前記第1付着部位に結合して、規則的で、反復性のハプテン−担体抱合体を形成することが可能であり、
前記コア粒子はウィルス様粒子を含み、好ましくはウィルス様粒子であり、前記ウィルス様粒子は、組み換えウィルス様粒子であり、前記ウィルス様粒子は、RNAファージの組み換えタンパク質またはそのフラグメントを有するか、それによって構成され、
前記ハプテンは、薬剤に対して免疫反応を引き起こすのに好適であり、前記薬剤は、依存性薬物または乱用薬物であり、
前記第2付着部位は、前記第1付着部位に対して、少なくとも一の非ペプチド結合を介して結合が可能である、抱合体
【請求項2】
RNAファージは、
(a)バクテリオファージQβ、
(b)バクテリオファージR17
(c)バクテリオファージfr、
(d)バクテリオファージGA
(e)バクテリオファージSP
(f)バクテリオファージMS2
(g)バクテリオファージM11
(h)バクテリオファージMX1
(i)バクテリオファージNL95
(j)バクテリオファージf2、
(k)バクテリオファージAP205および、
(l)バクテリオファージPP7
からなる群から選ばれ、好ましくは前記RNAファージはQβ、fr又はAP205である、請求項1に記載の抱合体。
【請求項3】
組み換えタンパク質は、RNAファージのコートタンパク質を含むか、本質的にそれからなるか、または、それからなり、好ましくはRNAファージの前記コートタンパク質は、
(a)配列番号3、
(b)配列番号3と配列番号4との混合物、
(c)配列番号24、
(d)配列番号25、
(e)配列番号26、
(f)配列番号27、
(g)配列番号27と配列番号28の混合物
(h)配列番号29、
(i)配列番号30、
(j)配列番号31、
(k)配列番号32、
(l)配列番号33、
(m)配列番号13、および、
(n)配列番号14
からなる群から選ばれるアミノ酸を有する、請求項1または2の抱合体。
【請求項4】
前記RNAファージの前記組み換えタンパク質は、RNAファージの1種以上の変異コートタンパク質を含むか、それによって本質的に構成され、または、それによって構成され、前記RNA−ファージは、
(a)バクテリオファージQβ、
(b)バクテリオファージR17
(c)バクテリオファージfr、
(d)バクテリオファージGA
(e)バクテリオファージSP
(f)バクテリオファージMS2
(g)バクテリオファージM11
(h)バクテリオファージMX1
(i)バクテリオファージNL95
(k)バクテリオファージf2
(l)バクテリオファージPP7および、
(m)バクテリオファージAP205
からなる群から選ばれる、請求項1または2に記載の抱合体。
【請求項5】
前記RNAファージの前記突然変異コートタンパク質は、(a)置換による少なくとも一のリジン残基の除去、(b)置換による少なくとも一のリジン残基の付加、(c)少なくとも一のリジン残基の欠失、または挿入による少なくとも一のリジン残基の付加によって修飾されている、請求項4に記載の抱合体。
【請求項6】
前記組み換えタンパク質は、配列番号3に記載されるアミノ酸配列を有するコートタンパク質、または、配列番号4のアミノ酸配列を有するコートタンパク質またはその突然変異と、配列番号3のアミノ酸配列を有するコートタンパク質との混合物を含む、請求項の抱合体。
【請求項7】
前記ウィルス様粒子は、配列番号3のアミノ酸配列を有するコートタンパク質から事実上成り、または、配列番号4のアミノ酸配列を有するコートタンパク質またはその突然変異と、配列番号3のアミノ酸配列を有するコートタンパク質との混合物から本質的になる、請求項の抱合体。
【請求項8】
前記組み換えタンパク質は、突然変異Qβコートタンパク質を含み、好ましくは前記突然変異Qβコートタンパク質は、(a)置換による少なくとも一のリジン残基の除去、(b)置換による少なくとも一のリジン残基の付加、(c)少なくとも一のリジン残基の欠失、または(d)挿入による少なくとも一のリジン残基の付加によって修飾されており、好ましくは前記突然変異Qβコートタンパク質は、
(a)配列番号6のアミノ酸配列、
(b)配列番号7のアミノ酸配列、
(c)配列番号8のアミノ酸配列、
(d)配列番号9のアミノ酸配列、および、
(e)配列番号10のアミノ酸配列
からなる群から選ばれるアミノ酸配列を有するタンパク質を含む、請求項の抱合体。
【請求項9】
前記ウィルス様粒子は、
(a)配列番号6のアミノ酸配列、
(b)配列番号7のアミノ酸配列、
(c)配列番号8のアミノ酸配列、
(d)配列番号9のアミノ酸配列、および、
(e)配列番号10のアミノ酸配列
からなる群から選ばれるアミノ酸配列を有する突然変異Qβコートタンパク質から本質的になる、請求項の抱合体。
【請求項10】
前記第1付着部位は、
(a)アミノ基、
(b)カルボキシル基、
(c)スルフヒドリル基、
(d)ヒドロキシ基、
(e)グアニジル基、または、
(f)ヒスチジニル基
を含む、請求項1ないしのいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項11】
前記少なくとも一の第1付着部位は、リジン残基、アルギニン残基、システイン残基、アスパラギン酸塩、グルタミン酸残基、セリン残基、トレオニン残基、ヒスチジン残基、および、チロシン残基から選ばれ、好ましくは前記少なくとも一の第1付着部位はリジン残基である、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の抱合体
【請求項12】
前記薬剤は、ニコチン、コチニンまたはノルニコチンであり、好ましくは前記薬剤は、ニコチンである、請求項1に記載の抱合体
【請求項13】
前記抱合体は、
(a)6−(カルボキシメチルウレイド)−(±)−ニコチン(CMUNic)、
(b)トランス−3’−アミノメチルニコチンスクシネート、
(c)O−スクシニル−3’−ヒドロキメチル−ニコチン、
(d)トランス−4’−カルボキシコチニン、
(e)N−[1−オキソ−6−[(25)−2−(3−ピリジル)−1−ピロリジニル]ヘキシル−β−アラニン、
(f)4−オキソ−4−[[6−[(5S)−2−オキソ−5−(3−ピリジニル)−1−ピロリジニル]]ヘキシル]アミノ]−ブタン酸
(g)(2S)−2−(3−ピリジニル)−1−ピロリジンブタン酸フェニルメチルエステル、
(h)(2R)−2−(3−ピリジニル)−1−ピロリジンブタン酸フェニルメチルエステル、
(i)コチニン4’−カルボン酸、N−スクシニル−6−アミノ−(±)−ニコチン、
(j)6−(シグマ−アミノカプラミド)−(±)−ニコチン、
(k)6−(シグマ−アミノカプラミド)−(±)−ニコチン、
(l)3’アミノメチルニコチン、
(m)4’アミノメチルニコチン
(n)5’アミノメチルニコチン、
(o)5アミノニコチン、
(p)6アミノニコチン、
(q)S−1−(b−アミノエチル)ニコチニウムクロリド、および、
(r)S−1−(b−アミノエチル)コチニウムクロリド
からなる群から選ばれる開始材料から形成される、請求項12の抱合体。
【請求項14】
前記ハプテンは、開始材料O−スクシニル−3’−ヒドロキメチル−ニコチンを含む、請求項12の抱合体。
【請求項15】
前記ハプテンは、開始材料O−スクシニル−3’−ヒドロキメチル−ニコチンから形成される、請求項12の抱合体。
【請求項16】
前記第2付着部位は、
(a)アミン、
(b)アミド、
(c)カルボキシル、
(d)スルフヒドリル、
(e)ヒドロキシル、
(f)アルデヒド、
(g)ジアゾニウム、
(h)アルシルハロゲニド、
(i)ヒドラジン、
(j)ビニール
(k)マレイミド、
(l)スクシニミド、および、
(m)ヒドラジド、
からなる群から選ばれる活性基を含み、好ましくは活性基であり、好ましくは前記第2付着部位は、アミドを含み、好ましくはアミドである請求項1ないし15のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項17】
前記第2付着部位は、前記O−スクシニル−3’−ヒドロキメチル−ニコチンのO−スクシニル部と、第1付着部位との反応によって形成され、好ましくはリジン残基が前記第1付着部位である、請求項1ないし16のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項18】
前記抱合体は、RNAファージウィルス様粒子に、好ましくはQβウィルス様粒子に、好ましくはRNAファージQβのコートタンパク質を含む、好ましくは該コートタンパク質から構成されるQβウィルス様粒子に抱合されるO−スクシニル−3’−ヒドロキメチル−ニコチンを含む、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の抱合体。
【請求項19】
依存性薬物または乱用薬物はコカインであり、好ましくは前記抱合体は、
(a)ベンゾイルコカインのジアゾニウム塩、
(b)ベンゾイルエコグニンのジアゾニウム塩、
(c)アシル化エクゴニンメチルエステル、
(d)スクシニル化エクゴニンメチルエステル、
(e)スクシニル化ノルコカイン、
(f)ノルコカイン、および、
(g)ベンゾイルエクゴニン
からなる群から選ばれる開始材料から形成される、請求項の抱合体。
【請求項20】
前記第2付着部位は、
)アミン、
)アミド、
)カルボキシル、
)スルフヒドリル、
)ヒドロキシル、
)アルデヒド、
)ジアゾニウム、
)アルシルハロゲニド、
)ヒドラジン、
)ビニール
)マレイミド、
)スクシニミド、および、
)ヒドラジド、
からなる群から選ばれる活性基を含む、請求項19の抱合体。
【請求項21】
請求項1ないし20のいずれか1項の抱合体と、製薬学的に受容可能な担体とを含む製薬組成物であって、好ましくはアジュバントをさらに含むか、または好ましくはアジュバントを欠如する製薬組成物
【請求項22】
請求項1から20のいずれか1項の抱合体を含むワクチン組成物であって、好ましくはアジュバントをさらに含むか、または好ましくはアジュバントを欠如するワクチン組成物
【請求項23】
ニコチン依存症を治療し、ニコチン禁断症状を寛解し、禁煙を促進し、または、再発を防止するための製薬組成物であって、請求項1から22のいずれか1項のワクチン組成物と添加剤との治療有効な組み合わせを含む製薬組成物。
【請求項24】
前記添加剤は、
aa)抗うつ剤、
bb)ニコチン受容体モジュレータ、
cc)カンナビノイド受容体拮抗剤、
dd)オピオイド受容体拮抗剤、
ee)モノアミンオキシダーゼ阻害剤、および、
ff)抗不安剤
からなる群から選ばれる、請求項23の組成物。
【請求項25】
前記添加剤は、ブプロピオン、ドキセピン、デシプラミン、クロミプラミン、イミプラミン、ノルトリプチリン、アミトリプチリン、プロトリプチリン、トリミプラミン、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン、フェネルジン、トラニルシプロミン、アモキサピン、マプロチリン、トラゾドン、ベンラファキシン、ミルタザピン、それらの製薬学的に活性な塩、および、それらの光学的異性体からなる群から選ばれる抗うつ剤であり、好ましくは前記抗うつ剤は、ブプロピオンまたはその製薬学的に受容可能な塩、または、ノルトリプチリンまたはその製薬学的に受容可能な塩のいずれかである、請求項23の組成物。
【請求項26】
前記添加剤は、メカミラミン、SSR591813、アマンタジン、ペンピジン、ジヒドロ−ベータ−エリスロイジン、ヘキサメソニウム、エリソジン、クロリソンダミン、カンシル酸トリメタファン、塩化ツボクラリン、d−ツボクラリン、バレニクリン、それらの製薬的に受容可能な塩およびそれらの光学的異性体からなる群から選ばれるニコチン受容体モジュレータであり、好ましくは前記ニコチン受容体モジュレータは、メカミラミンまたはその製薬学的に受容可能な塩、または酒石酸バレニクリンである、請求項23の組成物。
【請求項27】
前記添加剤は、(a)カンナビノイド受容体拮抗剤であり、前記カンナビノイド拮抗剤はリモナバントであり、(b)ヒドロキシジン、メプロバメート、ブスピロン、それらの製薬学的塩およびそれらの光学的異性体からなる群から選ばれる抗不安薬であり、(c)クロニジン、または(d)シブトラミンである、請求項23の組成物。
【請求項28】
薬物に対する依存症を治療または予防する方法に使用するための請求項1ないし20のいずれか1項の抱合体であって、前記方法は、前記個体に前記抱合体を投与することを含む抱合体
【請求項29】
個体における薬物に対する依存症の治療または予防のための医薬の製造における、請求項1ないし20のいずれか1項の抱合体の使用
【請求項30】
動物において薬物に対する免疫反応を誘発する方法に使用される請求項1ないし20のいずれか1項に記載の免疫学的有効量の抱合体であって、前記方法が前記量を動物に投与し、前記動物が、前記薬物に対して免疫反応を生ずることを可能とし、好ましくは前記抱合体は、前記動物に対して、鼻腔内、経口、皮下、経皮、筋肉内、または、静脈内からなる群から選ばれるルートを通じて投与され、好ましくは前記ルートは鼻腔内である抱合体
【請求項31】
請求項30の方法に使用される抱合体であって、前記方法が1回を越える免疫化を含み、好ましくは免疫化が同じルートまたは別々のルートによる抱合体
【請求項32】
前記薬物がニコチンである、請求項30または31の方法に使用される抱合体
【請求項33】
動物において薬物に対する免疫反応を誘発する医薬の製造における、請求項1ないし20のいずれか1項に記載の免疫学的有効量の抱合体の使用であって、好ましくは前記使用が請求項30ないし32のいずれか1項にさらに記載されている使用。
【請求項34】
動物に組成物を投与することによって依存症に関連する疾患を治療または予防する方法に使用される請求項21の組成物
【請求項35】
動物におけるニコチン依存症を治療または予防する方法に使用される、免疫学的有効量のニコチンハプテン−担体抱合体であって、
a.少なくとも一の第1付着部位を含むウィルス様粒子担体、および、
b.少なくとも一の第2付着部位を有する、少なくとも一のニコチンハプテンを含み、
前記ウィルス様粒子は、RNAファージの組み換えタンパク質またはそのフラグメントを有するか、それによって構成され、前記第2付着部位は、少なくとも一の共有結合を介して前記第1付着部位に結合して、規則的で、反復性のハプテン−担体抱合体を形成することが可能であり、前記第2付着部位は、前記第1付着部位に対して、少なくとも一の非ペプチド結合を介して結合が可能であり、前記方法は前記動物に対して前記量を投与することを含み、好ましくは前記組成物は前記動物に鼻腔内、経口、皮下、経皮、筋肉内、または、静脈内に投与され、特に動物はヒトである抱合体
【請求項36】
動物におけるニコチン依存症を治療または予防するための医薬の製造における、請求項35に記載のニコチンハプテン−担体抱合体の使用であって、前記抱合体の免疫学的有効量が動物に投与されるもので、好ましくは前記組成物は前記動物に鼻腔内、経口、皮下、経皮、筋肉内、または、静脈内に投与され、特に動物はヒトである使用
【請求項37】
煙草依存症またはニコチン依存症を治療し、ニコチン禁断症状を寛解し、再発を防止しまたは禁煙を促進する方法に使用するための請求項22に記載のワクチン組成物と添加剤であって、前記方法がワクチン組成物と添加剤を患者に投与する工程を含み、好ましくは前記組成物は前記動物に鼻腔内、経口、皮下、経皮、筋肉内、または、静脈内に投与されるワクチン組成物と添加剤。
【請求項38】
前記添加剤は、
(gg)抗うつ剤、
(hh)ニコチン受容体モジュレータ、
(ii)カンナビノイド受容体拮抗剤、
(jj)オピオイド受容体拮抗剤、
(kk)モノアミンオキシダーゼ阻害剤、および、
(ll)抗不安剤
からなる群から選ばれる、請求項37に記載の方法に使用される組成物
【請求項39】
前記添加剤は、ブプロピオン、ドキセピン、デシプラミン、クロミプラミン、イミプラミン、ノルトリプチリン、アミトリプチリン、プロトリプチリン、トリミプラミン、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン、フェネルジン、トラニルシプロミン、アモキサピン、マプロチリン、トラゾドン、ベンラファキシン、ミルタザピン、それらの製薬学的に活性な塩、および、それらの光学的異性体からなる群から選ばれ、好ましくは前記抗うつ剤は、ブプロピオンまたはその製薬学的に受容可能な塩、または、ノルトリプチリンまたはその製薬学的に受容可能な塩のいずれかである、請求項37に記載の方法に使用される組成物
【請求項40】
前記添加剤は、メカミラミン、SSR591813、アマンタジン、ペンピジン、ジヒドロ−ベータ−エリスロイジン、ヘキサメソニウム、エリソジン、クロリソンダミン、カンシル酸トリメタファン、塩化ツボクラリン、d−ツボクラリン、バレニクリン、それらの製薬的に受容可能な塩およびそれらの光学的異性体からなる群から選ばれるニコチン受容体モジュレータであり、好ましくは前記ニコチン受容体モジュレータは、メカミラミンまたはその製薬学的に受容可能な塩、または酒石酸バレニクリンである、請求項37に記載の方法に使用される組成物
【請求項41】
前記添加剤は、(a)カンナビノイド受容体拮抗剤であり、前記カンナビノイド拮抗剤はリモナバントであり、(b)ヒドロキシジン、メプロバメート、ブスピロン、それらの製薬学的塩およびそれらの光学的異性体からなる群から選ばれる抗不安薬であり、(c)クロニジン、または(d)シブトラミンである、請求項37に記載の方法に使用される組成物
【請求項42】
患者における煙草依存症またはニコチン依存症を治療し、ニコチン禁断症状を寛解し、再発を防止しまたは禁煙を促進する医薬の製造における、請求項22に記載のワクチン組成物と添加剤の使用であって、好ましくは前記ワクチン組成物は鼻腔内、経口、皮下、経皮、筋肉内、または、静脈内に投与され、特に前記ワクチン組成物または添加剤は請求項38ないし41のいずれか一項に更に記載される使用

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【公表番号】特表2006−504654(P2006−504654A)
【公表日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−522508(P2004−522508)
【出願日】平成15年7月18日(2003.7.18)
【国際出願番号】PCT/EP2003/007850
【国際公開番号】WO2004/009116
【国際公開日】平成16年1月29日(2004.1.29)
【出願人】(304042375)サイトス バイオテクノロジー アーゲー (26)
【Fターム(参考)】