説明

ハンズフリー装置およびハンズフリー装置における着信応答方法

【課題】車両運転の妨げとならないハンズフリー装置およびハンズフリー装置における着信応答方法の提供。
【解決手段】車載装置1の制御装置2は、電話機接続装置13に携帯電話機18が接続され、かつマイクロホン接続装置10に車載マイクロホンが接続されていないことを検出した場合、ハンズフリーモードによる電話発信を不能とし、着信に対する対応のみを可能とする。この場合に、外部から携帯電話機18への電話着信があったことを検出すると、携帯電話機18のコントローラ19内に記憶された電話番号リストを検索する。発信側の電話番号が電話番号リスト中にある場合、携帯電話機18を介して発信側にメッセージを送信し、着信に応答することができないことを通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載され携帯電話機を介して外部と通話を行うハンズフリー装置およびハンズフリー装置における着信応答方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車両乗車中において、携帯電話機を手に持たずに外部と通話可能なハンズフリー装置は既に一般化している。このハンズフリー装置において、車両の走行時のように、外部からの着信に対して運転者が電話に出ることが困難である場合には、発信側に対して電話に応答できない旨のメッセージを送信した上で回線を切断する従来技術があった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この従来技術によれば、車両走行中のハンズフリー装置による通話をなくし、運転者にとって走行中の安全性を向上させることができる。また、着信時に発信側に対してメッセージを送信することにより、着信側の状況を知らせることができ、走行中に再度着信が届かないようにすることができる。
【0004】
また、車両走行中に着信があった場合、発信側に対してメッセージを送信し、所定時間以内に緊急要求信号を受信した時には、ハンズフリーモードにより通話を行い、それ以外の場合には発信側の通話を録音するハンズフリー装置もあった(例えば、特許文献2参照)。これによれば、車両走行中において着信に緊急性がある場合、ハンズフリーモードによる通話を可能とし、緊急性が乏しい場合には、発信側の通話を録音することで発信側に再度電話をかけさせる手間を省くことができる。
【特許文献1】特開2001−144850号公報
【特許文献2】特開平10−303806号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ハンズフリー機能を実現するために不可欠な車載マイクロホンに関しては、その価格や必要性のためにオプション設定となる場合が多く、必ずしも車両に搭載されていない場合があった。例えば、携帯電話により車内においてデータ通信あるいはインターネットを使用するのみのユーザは、車載マイクロホンを搭載していなかった。また、車載マイクロホンを装備していても、車載装置との間の電気コネクタの嵌合不良やハーネスの断線等により、車載マイクロホンが正常に機能しない場合もある。
上述した公報に記載された従来技術は、車載装置が車載マイクロホンを備えていない場合、または車載マイクロホンが正常に機能しない場合に、外部から着信があった時の応答方法まで考慮したものではなかった。
【0006】
車載マイクロホンを搭載していない、または車載マイクロホンが正常に機能しない車載装置に携帯電話機を接続すると、ハンズフリーモードとなる(車載マイクロホンが機能していないため、実際にハンズフリー操作を行うことはできない)ため携帯電話機による通話は不能となる。この状態において車両外部からの着信があると、着信側のユーザはこれに対して応答ができないため、発信側からすれば応答待ちの状態が継続して、着信側の状況が全く把握できないままになる。これにより発信側のユーザは、あきらめるまで時間をおいて発信を繰り返すため、着信側には応答不能な着信が繰り返して発生することになり、ユーザによる車両の運転に対して負担となっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両運転の妨げとならないハンズフリー装置およびハンズフリー装置における着信応答方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載のハンズフリー装置によれば、ハンズフリーモード中において、車載マイクロホンが接続されていないことが検出され、かつ、携帯電話機への着信があったことが検出された場合に、携帯電話機を介して、発信側に対して応答できないことを通知する。
これにより、車載マイクロホンが接続されていない場合に、着信に対して応答不能であることを発信側が知ることができるため、発信側から繰り返し発信することがなく着信側のユーザの運転の支障となることがない。
【0008】
請求項2記載のハンズフリー装置によれば、車載マイクロホンが接続されていない時に携帯電話機への着信があった場合、発信側に対して、着信側から連絡する旨のメッセージを送信する。これにより、発信側が時間をおいて再度発信することもないため、さらに、車両を運転するユーザの負担を低減することができる。
【0009】
請求項3記載のハンズフリー装置における着信応答方法によれば、ハンズフリーモード中において、車載マイクロホンがハンズフリー装置へ接続されていないことが検出され、かつ、携帯電話機への着信があったことが検出された場合に、携帯電話機を介して、発信側に対して応答できないことを通知する。
これにより、車載マイクロホンが接続されていない場合に、着信に対して応答不能であることを発信側が知ることができるため、発信側から繰り返し発信することがなく着信側のユーザの運転の支障となることがない。
【0010】
請求項4記載のハンズフリー装置における着信応答方法によれば、車載マイクロホンが接続されていない時に携帯電話機への着信があった場合、発信側に対して、着信側から連絡する旨のメッセージを送信する。これにより、発信側が時間をおいて再度発信することもないため、さらに、車両を運転するユーザの負担を低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図1乃至図4に基づいて、本発明の実施形態について説明する。図1は、ハンズフリー機能を有するナビゲーション装置1(本発明のハンズフリー装置に該当し、以下車載装置1という)に、携帯電話機18が接続された状態にある場合の全体構成を示したブロック図である。車両に搭載された車載装置1は、マイコンを主体として構成された制御装置2(本発明の電話機検出手段、モード設定手段、マイク検出手段、着信検出手段、応答不能通知手段に該当する)、車両(図示せず)の現在位置を検出するための位置検出器3、地図データ入力器4、操作スイッチ群5、外部メモリ6、カラー液晶ディスプレイ等からなる表示装置7、車載スピーカ8(本発明の車載スピーカに該当する)が接続された音声コントローラ9、車載マイクロホンが接続可能なマイクロホン接続装置10、リモコン11との間でコマンド等の送受信を行うリモコンセンサ12、携帯電話機18(本発明の携帯電話機に該当する)と接続可能な電話機接続装置13から構成されている。
【0012】
位置検出器3は、車両方位を検出する地磁気センサ14、車両の回転角速度を検出するジャイロスコープ15、車両の走行距離を検出する距離センサ16、人工衛星からの送信電波に基づいて車両(自車)の現在位置を検出(測位)するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機17を有している。
地図データ入力器4は、いくつものノードおよびノード同士をつなぐリンクにより形成された道路地図データ、目印データ、マップマッチング用データ、目的地データ(施設データベース)、交通情報を道路データに変換するためのテーブルデータなどの各種データを記録した地図データ記録メディアからデータを読み出すためのドライブ装置により構成されている。地図データ入力器4により読み出された地図データは、制御装置2のメモリ内に記憶される。地図データ記録メディアには、DVD等の大容量記憶媒体を用いるのが一般的であるが、メモリカード、ハードディスク装置等の媒体を用いてもよい。また、記憶媒体中には、後述するように、発信側に応答できないことを通知するための複数の通知メッセージが、音声の状態で格納されている。
【0013】
操作スイッチ群5は、表示装置7の画面の近傍に設けられたメカニカルスイッチや、表示装置7の画面上に設けられるタッチパネルスイッチを含んで構成されている。ユーザは、この操作スイッチ群5を用いて、車両の目的地、表示装置7の画面や表示態様の切り替え(地図縮尺変更、メニュー表示選択、経路探索、経路案内開始、現在位置修正、音量調整等)を行う各種のコマンドの入力を行い、車載装置1を作動させることができる。
一方、リモコン11には複数の操作スイッチが設けられており、スイッチ操作によりリモコン11からリモコンセンサ12を介して各種の指令信号が制御装置2に送信される。なお、操作スイッチ群5とリモコン11は、何れの操作によっても制御装置2に同様の機能を実行させることができる。
【0014】
外部メモリ6は、例えば着脱可能なフラッシュメモリカード等から構成されている。表示装置7の画面には、車両の位置周辺の地図が各種縮尺で表示されるとともに、その表示に重ね合わせて、車両の現在位置と進行方向とを示す現在地マーク(ポインタ)が表示される。また、目的地までの経路案内の実行時には経路案内用の画面が表示される。
【0015】
音声コントローラ9は、車載マイクロホンが接続されている場合に、マイクロホン接続装置10を介して音声認識結果を制御装置2に出力するとともに、認識された音声は車載スピーカ8を介してトークバック出力する。また、制御装置2からの音声出力指令に基づいて音声出力信号を車載スピーカ8に出力する。車載スピーカ8から出力される音声は、案内に関する音声、操作説明に関する音声、盗難防止機能の動作中であることを報知する音声、音声認識結果に応じたトークバック音声、受信した電話音声などである。
マイクロホン接続装置10には、図示しない車載マイクロホンを有線により接続するコネクタが形成されている。また、電話機接続装置13にもコネクタが形成され、車両内に持ち込まれた携帯電話機18と有線により接続可能とされている。
【0016】
制御装置2を構成するマイコンはCPU、メモリ(RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ等)、I/O(いずれも図示せず)などを備えており、ナビゲーション機能として、メモリ内には地図データが記憶される。制御装置2は、走行経路に沿って移動可能なように、表示装置7の画面に現在地周辺の道路地図を表示するとともに、車両の現在位置と進行方向を示す現在地マークを道路地図に重ね合わせて表示する。この場合、車両の走行に伴って現在地の表示は地図上を移動し、地図は車両の位置に応じてスクロール表示される。このとき、車両の現在地を道路上にのせるマップマッチングが行われる。
【0017】
また、制御装置2は、マイクロホン接続装置10に車載マイクロホンが接続されているか、および車載マイクロホンが正常に機能するか否かを検出する。制御装置2は、マイクロホン接続装置10のコネクタが、接続された車載マイクロホンにより閉回路となっていることを検知し、車載マイクロホンの接続があり正常に機能していることを検出する。
【0018】
また、制御装置2は、電話機接続装置13に携帯電話機18が接続されているか否かを検出する。制御装置2は、電話機接続装置13に携帯電話機18が接続された場合には、携帯電話機18のコントローラ19内のメモリから携帯電話機18の電話番号を読み取ることにより、携帯電話機18が接続されたことを認識する。
【0019】
制御装置2は電話機接続装置13に携帯電話機18が接続されたことが検出された場合、携帯電話機18の携帯スピーカ22および携帯マイクロホン23による通話を不能とし、車載マイクロホンおよび車載スピーカ8による、車両外部の電話機(図示せず)との通話のみを許可するハンズフリーモードへの切り換えを行う。
【0020】
一方、電話機接続装置13に接続された携帯電話機18のコントローラ19には、送受信機20、操作部21、携帯スピーカ22、携帯マイクロホン23が接続されている。コントローラ19には、ユーザが受信する可能性を有する外部の電話機の電話番号および名称を含む電話番号リストが記憶されている。送受信機20は電話局を介して外部の電話機との間で送受信を行い、受信した信号をコントローラ19へと伝達するとともに、コントローラ19からの信号を外部の電話機に対して発信する。
【0021】
操作部21は携帯電話機18の図示しないディスプレイの近傍に設けられ、携帯電話機18が車載装置1に接続されていない時において、携帯電話機18の発信操作、他の電話機からの受信操作、ディスプレイへの表示操作等を行う。携帯スピーカ22は、携帯電話機18が車載装置1に接続されていない時において、受信音声の発生、着信時の呼び出し音の発生等を行う。携帯マイクロホン23は、携帯電話機18が車載装置1に接続されていない時において、コントローラ19からの信号に基づき、ユーザの発声を電気信号に変換してコントローラ19に入力する。
【0022】
次に、図2乃至図4に基づいて、本実施形態による車載装置1における、ハンズフリーモード時の着信応答方法について説明する。上述したように、ユーザが乗車時に車載装置1に携帯電話機18を接続すると、制御装置2により携帯電話機18が接続された車載装置1がハンズフリーモードとされる(モード設定工程)。
最初に、マイクロホン接続装置10に車載マイクロホンが接続されているか否かが検出される(ステップS201:マイク接続検出工程)。マイクロホン接続装置10に車載マイクロホンが接続されていると判定された場合(ステップS202)、制御装置2はハンズフリーモードを継続する(ステップS209)。マイクロホン接続装置10に車載マイクロホンが接続されていないと判定されると、これ以降はハンズフリーモードによる電話発信(以下、発信という)操作はできなくなり、電話着信(以後、着信という)にのみ対応することが可能となる。したがって、次に携帯電話機18に外部からの着信があるか否かを判定し(ステップS203:着信検出工程)、携帯電話機18に着信がない場合、制御フローは終了する。
【0023】
携帯電話機18に外部からの着信があった場合、制御装置2は携帯電話機18のコントローラ19に記憶されている電話番号リストのデータを、電話機接続装置13を介して取り込む。制御装置2は、取り込まれた電話番号リスト中に発信側の電話機の電話番号があるか否かを検索する(ステップS204)。
発信側の電話番号が電話番号リスト中にある場合(ステップS205)、図3に示すように、表示装置7の表示画面24において、発信側の電話番号25および発信者名26を表示する。また、それと同時に、地図データが格納されたDVDディスク等に記憶されている複数(本実施形態においては2個)の通知メッセージ(音声リスト)27を、選択スイッチ28とともに表示する(ステップS206)。選択スイッチ28は表示装置7の表示画面24上に形成されたタッチパネルスイッチであり、選択スイッチ28をユーザが指等で押圧することにより、所望の通知メッセージ(音声)27を選択することができる。
【0024】
表示装置7に表示された発信側の電話番号25および発信者名26を見た着信側のユーザは、発信側の自分との関係に応じて通知メッセージ27を選択することが可能である。例えば、発信側が着信側のユーザの家族または友人であった場合、図3の音声リスト27の上段に示した、「ごめん、運転中なので、後から電話するね。」というメッセージを選択し、発信側がユーザの会社関係者であった場合、下段に示した、「いま運転中です。もうすぐ会社に戻りますので、また連絡します。」というメッセージを選択すればよい。
【0025】
ユーザによる通知メッセージの選択があると(ステップS207)、携帯電話機18の送受信機20を介して選択された通知メッセージを発信側へ送信し、発信側の電話機において再生する(ステップS208:応答不能通知工程)。また、それとともに図4に示すように、表示装置7により発信側において通知メッセージを再生している旨のコメントを表示する。この時、表示画面24上にはタッチパネルスイッチによる「切断」スイッチ29が表示され、これをユーザが指等で押圧することにより、発信側との間の電話回線が切断される(ステップS211)。
【0026】
また、表示画面24上において図4に示したコメントが表示されてから、「切断」スイッチ29が操作されずに所定時間が経過した場合にも、発信側との間の電話回線が切断される(ステップS211)。さらに、「切断」スイッチ29が早期に操作された場合には、発信側において通知メッセージが再生されている途中においても、電話回線は切断され、通知メッセージは中止される。
【0027】
上述したステップS205において、発信側の電話番号が電話番号リスト中にないと判定された場合、またはステップS207において、所定時間の間にユーザによる通知メッセージの選択がないと判定されると、発信側にかかわらずに送信可能である不特定多数向けの一般的な通知メッセージが送信され、発信側の電話機において再生される(ステップS210)。一般的な通知メッセージとは、これに限定されるものではないが、「ただいま電話に応答することができません。」といった内容のものでよい。
【0028】
発信側において一般的な通知メッセージが再生される場合にも、図4に示したように、表示装置7において通知メッセージを再生している旨のコメントを表示する。この場合にも、「切断」スイッチ29が操作されると、または所定時間以内に「切断」スイッチ29が操作されないと、発信側との間の電話回線が切断される(ステップS211)。
【0029】
図3に示したように、ステップS208において発信側において再生される通知メッセージ27は、いずれも着信側のユーザが後で電話あるいは連絡する旨の内容であるため、メッセージを聞いた発信側は、着信側が着信に応答できない状態であるとともに、再度、発信側から電話発信する必要はないことを認識することができる。
【0030】
本実施形態によれば、ハンズフリーモード中において、車載マイクロホンが接続されていないことが検出され、かつ、携帯電話機18への着信があったことが検出された場合に、携帯電話機18を介して、発信側に対して応答できないことを通知する。
これにより、車載マイクロホンが接続されていない場合に、着信に対して応答不能であることを発信側が知ることができるため、発信側から繰り返し発信することがなく着信側のユーザの運転の支障となることがない。
【0031】
また、車載マイクロホンが接続されていない時に携帯電話機18への着信があった場合、発信側に対して、着信側から連絡する旨のメッセージを送信する。これにより、発信側のユーザが時間をおいて再度発信することもないため、さらに、車両を運転するユーザの負担を低減することができる。
【0032】
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
車載装置1と携帯電話機18とは、例えばブルーツゥース(Bluetooth)通信のような無線通信により接続されていてもよい。
発信側に応答できないことを通知するための通知メッセージ(音声リスト)27は、地図データが格納された記憶媒体中に記憶させる代わりに、制御装置2のメモリ内に記憶させてもよい。または、ユーザが予め自ら録音したものを、メモリカード等を使用して車載装置1の制御装置2に入力させてもよい。もしくは、ユーザがテキストで作成したメッセージを発信側に送信し、発信側において音声合成して再生することも可能である。
本発明に適用される車載装置1は、必ずしもナビゲーション機能を有さなくてもよく、例えば、車載オーディオ装置等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本実施形態による車載装置の構成を示すブロック図
【図2】図1に示した車載装置による電話着信に対する応答方法を示したフローチャート
【図3】外部から着信があった場合の表示装置における表示画像を示した図
【図4】発信側において通知メッセージを再生している場合の表示装置における表示画像を示した図
【符号の説明】
【0034】
図面中、1は車載装置(ハンズフリー装置)、2は制御装置(電話機検出手段、モード設定手段、マイク検出手段、着信検出手段、応答不能通知手段)、8は車載スピーカ、18は携帯電話機を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話機が接続されたことを検出する電話機検出手段と、
該電話機検出手段により前記携帯電話機が接続されたことが検出された場合に、前記携帯電話機による通話を不能とし、車載マイクロホンおよび車載スピーカによる通話のみを可能とするハンズフリーモードに切り換えるモード設定手段と、
前記車載マイクロホンの接続の有無を検出するマイク検出手段と、
外部から前記携帯電話機への着信があったことを検出する着信検出手段と、
前記ハンズフリーモード中において、前記マイク検出手段により前記車載マイクロホンが接続されていないことが検出され、かつ、前記着信検出手段により前記携帯電話機への着信があったことが検出された場合に、前記携帯電話機を介して、発信側に対して応答できないことを通知する応答不能通知手段を備えたことを特徴とするハンズフリー装置。
【請求項2】
前記応答不能通知手段は、前記車載マイクロホンが接続されていない時に前記携帯電話機への着信があった場合、発信側に対して、着信側から連絡する旨のメッセージを送信することを特徴とする請求項1記載のハンズフリー装置。
【請求項3】
携帯電話機がハンズフリー装置へ接続された場合に、前記携帯電話機による通話を不能とし、車載マイクロホンおよび車載スピーカによる通話のみを可能とするハンズフリーモードに切り換えるモード設定工程と、
前記車載マイクロホンの前記ハンズフリー装置への接続の有無を検出するマイク接続検出工程と、
外部から前記携帯電話機への着信があったことを検出する着信検出工程と、
前記ハンズフリーモード中において、前記車載マイクロホンが前記ハンズフリー装置へ接続されていないことが検出され、かつ、前記携帯電話機への着信があったことが検出された場合に、前記携帯電話機を介して、発信側に対して応答できないことを通知する応答不能通知工程を備えたことを特徴とするハンズフリー装置における着信応答方法。
【請求項4】
前記応答不能通知工程において、前記車載マイクロホンが接続されていない時に前記携帯電話機への着信があった場合、発信側に対して、着信側から連絡する旨のメッセージを送信することを特徴とする請求項3記載のハンズフリー装置における着信応答方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−188814(P2009−188814A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−27672(P2008−27672)
【出願日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】