説明

バイアス電圧生成回路及びドライバ集積回路

【課題】補正された可変のバイアス電圧を比較的簡単な回路構成で容易に生成する。
【解決手段】バイアス電圧生成回路50は、外部から設定される可変のnビットのレジスタ値RVを保持するレジスタ51と、そのデータ値RVを補正するためのnビットの補正値CV0〜CV7を格納する不揮発性メモリ52と、nビットのレジスタ値RVとnビットの補正値CV0〜CV7とを演算してnビットの演算結果S0〜S7を出力する演算回路60と、基準電圧VRSを2個に分圧して2レベルの分圧電圧を出力する抵抗分圧回路70と、nビットの演算結果S0〜S7に基づき、2レベルの分圧電圧DV0〜DV255から1レベルの分圧電圧DVをそれぞれ選択し、2レベルに変化するバイアス電圧BVを出力する選択回路80とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部から設定されるデータ値に基づき複数レベルの基準電圧(即ち、バイアス電圧)を生成するためのバイアス電圧生成回路と、これを備えたドライバ集積回路(例えば、液晶表示装置等の表示装置を駆動するためのドライバ集積回路(以下「ドライバIC」という。))とに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体集積回路等において、内部回路等で使用する基準電圧(即ち、バイアス電圧)を生成するためのバイアス電圧生成回路に関する技術は、例えば、次のような文献等に記載されている。
【0003】
【特許文献1】特開平3−172906号公報
【特許文献2】特開2001−216034号公報
【0004】
特許文献1には、複数のヒューズにおけるプログラム設定によって、抵抗分割された複数の電圧のうちの選択された1つの電圧に基づいて出力電圧が出力されるトリミング回路の技術が記載されている。又、特許文献2には、随時可変可能な制御信号、あるいは、読み出し専用メモリ(以下「ROM」という。)等の固定的な制御信号によって選択回路が制御され、その制御結果による分圧電圧に基づいて、第2の基準電圧が生成される内部電源電圧生成回路の技術が記載されている。
【0005】
これらの技術では、1つのレベルのバイアス電圧又は数種類のレベルのバイアス電圧を生成するためには適しているかもしれない。しかし、例えば、液晶表示装置(以下「LCD」という。)等の表示パネルを駆動するためのドライバIC内に設ける場合には、多くのレベルのバイアス電圧を生成することが必要となることから、回路規模の小型化や低消費電力化等を図ることが困難であった。そこで、例えば、LCDドライバ内に設けるのに適した図10のようなバイアス電圧生成回路が提案されている。
【0006】
図10は、従来のバイアス電圧生成回路を示す概略の構成図である。
このバイアス電圧生成回路は、ドライバICを制御するための例えば制御IC(この制御ICにはマイクロプロセッサ(以下「MPU」という。)が搭載されている。)の制御により設定される可変のnビット(例えば、8ビット)のレジスタ値を保持するレジスタ1と、基準電圧VRSを分圧して2(=256)レベルの分圧電圧を出力する抵抗分圧回路2とを有し、これらの出力側に選択回路3が接続されている。選択回路3は、8ビットのレジスタ値に基づき、256レベルの分圧電圧から1レベルの分圧電圧をそれぞれ選択し、256レベルに変化する分圧電圧DVを出力する回路であり、この出力側に、増幅回路4が接続されている。増幅回路4は、分圧電圧DVを増幅してバイアス電圧BVを出力する回路である。
【0007】
このようなバイアス電圧生成回路では、基準電圧VRSを基に抵抗分圧回路2で分圧されたレベルの電圧が、レジスタ設定により、選択回路3で1つのレベルの分圧電圧DVがそれぞれ選択され、増幅回路4で増幅されて256レベルに変化するバイアス電圧BVが出力される。そのため、レジスタ値を変えることにより、多数のレベルに変化するバイアス電圧BVを比較的簡単な回路構成で容易に生成できるため、回路規模の小型化や低消費電力化等を図ることが可能になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
図11は、従来におけるドライバIC量産出荷後の流れを示す図である。
例えば、図10のバイアス電圧生成回路を搭載したドライバICをドライバIC製造会社Aにおいて製造し、量産したドライバICをパネルモジュール組立会社Bへ出荷し、このパネルモジュール組立会社Bでパネルモジュールを組み立て、パネルモジュール購入会社Cへ販売し、その後、機器製造会社等のユーザDへ納入する場合を例に取り、課題を説明する。
【0009】
ここで、パネルモジュール購入会社Cは、購入したパネルモジュールに対し、ドライバICを制御する制御IC等を組み合わせてLCD等の表示パネルを完成させ、ユーザDへ納入するものとする。
【0010】
先ず、ドライバIC製造会社Aでは、ドライバICと組み合わされる表示パネルの種類を考慮して、図10のレジスタ1に対する様々なレジスタ値を準備し、ドライバICを量産してパネルモジュール組立会社Bへ出荷する。パネルモジュール組立会社Bでは、ドライバICを制御するための制御ICを準備することができないため、図10のレジスタ1に対するレジスタ値を変更(補正)することができない。このパネルモジュール組立会社Bは、購入したドライバICをそのまま表示パネルと組み合わせることによってパネルモジュールを組み立て、パネルモジュール購入会社Cへ販売する。
【0011】
パネルモジュール購入会社Cでは、購入したパネルモジュールに対して、ドライバICを制御する制御IC等を組み合わせることによって、図10のレジスタ1に対するレジスタ値を設定するが、各表示パネルの特性差を考慮しながらレジスタ値を補正するという手間がかかる作業が必要になる。つまり、表示パネルの種類に応じてレジスタ値がドライバIC製造会社Aにて準備されてはいるが、個々の表示パネル毎に若干の補正(調整)は依然として必要になる。
【0012】
表示パネルを表示させるのに必要なバイアス電圧は、表示パネル毎に若干の調整が必要となる。従来、このバイアス電圧の調整に関しては、パネルモジュール購入会社Cにおいて、表示パネル毎に対応させてレジスタ値を変更(補正)することによって実現している。完成された表示パネルは、その後、ユーザDへ納入される。
【0013】
このように、従来の図10のようなバイアス電圧生成回路において、パネル表示に必要なバイアス電圧は表示パネル毎に調整が必要であり、表示パネル毎にレジスタ値の設定を変えるという煩雑な作業が必要になるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明のバイアス電圧生成回路は、外部から設定される可変のnビット(但し、n;任意の正の整数)のデータ値を保持するデータ保持手段(例えば、レジスタ)と、前記nビットのデータ値を補正するためのnビットの補正値を格納する補正値格納手段(例えば、メモリ)と、前記nビットのデータ値と前記nビットの補正値とを演算してnビットの演算結果を出力する演算回路と、基準電圧を2個に分圧して2レベルの分圧電圧を出力する分圧回路と、前記nビットの演算結果に基づき、前記2レベルの分圧電圧から1レベルの分圧電圧をそれぞれ選択し、2レベルに変化するバイアス電圧を出力する選択回路とを有している。
【0015】
本発明のLCD等のドライバICは、前記発明のバイアス電圧生成回路を備えている。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、データ保持手段に設定されたデータ値を、補正値格納手段に格納される補正値により、簡単且つ的確に補正することができる。従って、補正された可変のバイアス電圧を比較的簡単な回路構成で容易に生成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明を実施するための最良の形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
【実施例1】
【0018】
(実施例1のドライバICの構成)
図2は、本発明の実施例1におけるバイアス電圧生成回路が搭載されたドライバICを示す概略の構成図である。
【0019】
このドライバIC10は、例えば、MPU等を有する制御IC30により制御されて、LCD等の表示パネル40を駆動する回路である。このドライバIC10では、制御IC30との間で表示データ、制御信号等を授受するMPUインタフェース11を有し、このMPUインタフェース11にバス12が接続されている。バス12とMPUインタフェース11との間には、命令解読用のコマンドデコーダ13が接続されている。
【0020】
バス12には、カラムアドレス選択用のカラムアドレス回路14、ラインアドレス選択用のラインアドレス回路15、ページアドレス選択用のページアドレス回路16、及び入/出力(以下「I/O」という。)バッファ17が接続され、これらの回路には、表示データを格納するための随時読み書き可能なメモリ(以下「RAM」という。)である表示データRAM(例えば、136×132×2ビット構成)18が接続されている。ドライバIC10には、発振回路20が設けられ、この発振回路20により生成された同期用のクロック信号が、表示タイミング発生回路21へ与えられる。表示タイミング発生回路21から発生された表示タイミング信号は、ラインアドレス回路15、表示データラッチ回路19、コモン出力状態選択回路24、及びバス12へ供給される。バス12へ供給された表示タイミング信号は、電源回路22等へ送られる。
【0021】
電源回路22は、表示パネル40等を駆動するための多数のレベルの電圧を発生する回路であり、この回路内に本実施例1の特徴であるバイアス電圧生成回路等が設けられている。電源回路22から発生された多数のレベルの電圧は、セグメントドライバ23及びコモンドライバ25へ供給される。コモンドライバ25の出力状態は、コモン出力状態選択回路24により選択される。セグメントドライバ23により、表示パネル40中の多数のセグメント線(SEG)41−0〜41−nが駆動されると共に、コモンドライバ25により、表示パネル30中の多数のコモン線(COM)42−0〜42−nが駆動される。
【0022】
(実施例1のバイアス電圧生成回路の構成)
図1は、本発明の実施例1におけるバイアス電圧生成回路を示す概略の構成図である。
【0023】
このバイアス電圧生成回路50は、図2中の電源回路22内に設けられる回路であり、外部(例えば、制御IC30)から設定される可変のnビット(nは任意の正の整数、例えば、8ビット)のデータ値(例えば、レジスタ値)RVを保持するデータ保持手段(例えば、レジスタ)51と、8ビットのレジスタ値RVを補正するための8ビットの補正値CV0〜CV7を格納する補正値格納手段(例えば、メモリの1つであるエラサブル・プログラマブルROM(EPROM)等の不揮発性メモリ)52とを有している。レジスタ51及び不揮発性メモリ52の出力側には、演算回路60が接続されている。演算回路60は、8ビットのレジスタ値RVと8ビットの補正値CV0〜CV7とを演算(例えば、2の補数演算による加減算)して8ビットの演算結果S0〜S7を出力する回路である。
【0024】
バイアス電圧生成回路50には、分圧回路(例えば、抵抗分圧回路)70が設けられている。抵抗分圧回路70は、基準電圧VRS(例えば、3V等)を、直列接続された多数の分圧抵抗71−0〜71−pにより、2(=256)個に分圧して256レベルの分圧電圧DV0〜DV255を出力する回路である。抵抗分圧回路70及び演算回路60の出力側には、選択回路80が接続されている。選択回路80は、8ビットの演算結果S0〜S7に基づき、256レベルの分圧電圧DV0〜DV255から1レベルの分圧電圧DVをそれぞれ選択する回路である。
【0025】
選択回路80の出力側には、必要に応じて、増幅回路(例えば、正相増幅回路)90が接続されている。この増幅回路90は、分圧電圧DVを増幅して256レベルに変化する可変のバイアス電圧BVを出力する回路であり、例えば、演算増幅器(以下「オペアンプ」という。)91、入力抵抗92、及び帰還抵抗93により構成されている。
【0026】
図3は、図1中の演算回路60の一例を示す構成図である。
この演算回路60は、8ビットのレジスタ値RVと8ビットの補正値CV0〜CV7とに対して2の補数演算による加減算を行い、8ビットの演算結果S0〜S7を出力する回路であり、1段目の半加算器61と2段目〜8段目の全加算器62〜68とが縦続接続された構成になっている。
【0027】
図4は、図1中の選択回路80の一例を示す構成図である。
この選択回路80は、8ビットの演算結果S0〜S7をデコードする複数の否定論積ゲート(以下「NANDゲート」という。)81−0〜81−255と、このNANDゲート81−0〜81−255の出力信号から相補的な信号を生成する複数の信号反転用インバータ82−0〜82−255とを有し、このインバータ82−0〜82−255の出力側に、複数のアナログスイッチ83−0〜83−255が接続されている。各アナログスイッチ83−0〜83−255は、インバータ82−0〜82−255から出力される相補的な信号により、オン/オフ動作するPチャネルMOSトランジスタ(以下「PMOS」という。)及びNチャネルMOSトランジスタ(以下「NMOS」という。)が並列接続されて構成されている。
【0028】
アナログスイッチ83−0〜83−255は、インバータ82−0〜82−255から出力される相補的な信号によりオン/オフ動作し、抵抗分圧回路70の出力である256レベルの分圧電圧DV0〜DV255から、1レベルの分圧電圧DVをそれぞれ選択するようになっている。
【0029】
(実施例1のドライバICの動作)
図2に示すドライバIC10の概略の動作は、制御IC30から画像表示用の表示データ、及び制御信号等が与えられると、制御信号等が、MPUインタフェース11を介して、コマンドデコーダ13によりデコードされ、バス12を介して表示タイミング発生回路21、カラムアドレス回路14、ラインアドレス回路15、ページアドレス回路16、及び電源回路22へ与えられる。制御IC30から与えられた表示データは、MPUインタフェース11、バス12、及びI/0バッファ17へ送られ、カラムアドレス回路14及びラインアドレス回路15により選択されたアドレスにより指定される表示データRAM18上に格納される。
【0030】
表示データRAM18上の表示データは、表示データラッチ回路19でラッチされてセグメントドライバ23へ送られる。電源回路22内において、図1のバイアス電圧生成回路50から多数のレベルのバイアス電圧BVが出力され、これから更に、図示しない抵抗分圧回路、増幅回路等により他種類の電圧に変換され、表示タイミング発生回路21から与えられる表示タイミング信号により所定のタイミングで、セグメントドライバ23及びコモンドライバ25へ送られる。セグメントドライバ23及びコモンドライバ25により、表示パネル40中のセグメント線41−0〜41−n及びコモン線42−0〜42−nへ多数のレベルの電圧が与えられて駆動され、所望の画像表示が行われる。
【0031】
(実施例1のバイアス電圧生成回路の動作)
図5は、図1の不揮発性メモリ52の値と演算回路60による演算の関係を示す図、図6〜図8は、図1の演算例1、2、3をそれぞれ示す図、更に、図9は、図1のレジスタ値設定時に出力されるバイアス電圧BVを示す図である。
【0032】
制御IC30からレジスタ51に対して8ビットのレジスタ値RVが設定されると、この8ビットのレジスタ値RVと、不揮発性メモリ52に格納された8ビットの補正値CV0〜CV7とが、演算回路60により、図5に示すように、2の補正演算による加減算が行われ、8ビットの演算結果S0〜S7が出力される。
【0033】
例えば、図6に示す演算例1では、不揮発性メモリ52の補正値CV0〜CV7が00000000の場合、レジスタ51に設定されたレジスタ値RVがそのまま演算結果S0〜S7として出力される。図7に示す演算例2では、不揮発性メモリ52の補正値CV0〜CV7が00010000の場合、レジスタ51に設定されたレジスタ値RVに16を加算(+16)した演算結果S0〜S7が出力される。又、図8に示す演算例3では、不揮発性メモリ52の補正値CV0〜CV7が11110000の場合、レジスタ51に設定されたレジスタ値RVから16を減算(−16)した演算結果S0〜S7が出力される。
【0034】
選択回路80では、8ビットの演算結果S0〜S7に基づき、抵抗分圧回路70から出力される256レベルの分圧電圧DV0〜DV255から、1レベルの分圧電圧DVをそれぞれ選択し、256レベルに変化する分圧電圧DVを出力する。この分圧電圧DVは、演算回路90によって増幅され、図9に示すように、256レベルに変化するバイアス電圧BVが出力される。
【0035】
そのため、例えば、ドライバIC10として量産出荷される前の状態において、不揮発性メモリ51の中身は空の状態(Blank状態)になっているが、ドライバIC10として量産出荷した後に、不揮発性メモリ52に補正値CV0〜CV7を格納(設定)することにより、レジスタ51に設定された同一のレジスタ値RVで、出力されるバイアス電圧BVを簡単に変化させることができる。
【0036】
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、次の(1)、(2)のような効果がある。
【0037】
(1) 使用予定の表示パネル40に応じて、不揮発性メモリ52に補正値CV0〜CV7を設定することで、表示パネル40によらず同じレジスタ値RVの設定を行い、必要なバイアス電圧BVをバイアス電圧生成回路50から簡単且つ的確に出力させることができる。
【0038】
(2) 本実施例1の具体的な効果を、従来の図11を参照しつつ説明する。
ドライバIC製造会社Aにとっても、ドライバIC10と組み合わされる表示パネル40の種類に関係なく、レジスタ値RVを同じ値に設定することが可能となるので、製造効率が向上する。そして、ドライバIC製造会社Aは、不揮発性メモリ52の中身を空の状態とした上で、ドライバIC10をパネルモジュール組立会社Bへ量産出荷する。
【0039】
パネルモジュール組立会社Bでは、購入したドライバIC10において、このドライバIC10と組み合わされる表示パネル40の特性に応じて、空の状態の不揮発性メモリ52に補正値CV0〜CV7を設定し、パネルモジュール購入会社Cへ販売する。
【0040】
パネルモジュール購入会社Cでは、バイアス電圧値が既に補正されたパネルモジュールを購入することができるので、従来のようなレジスタ値を変更するという煩雑な作業が不要になる。
【0041】
(変形例)
本発明は、上記実施例に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)、(b)のようなものがある。
【0042】
(a) 図1のバイアス電圧生成回路50は、図示以外の回路構成に変更してもよい。例えば、必要無ければ、増幅回路90を省略してもよい。又、演算回路60は、2の補数演算をすることで説明したが、この演算回路60を、加算回路や減算回路等により構成しても、実施例1とほぼ同様の作用効果を奏することができる。
【0043】
(b) 図2のドライバIC10は、図示以外の回路構成に変更してもよい。又、実施例1のバイアス電圧生成回路50は、ドライバIC10以外の種々の回路や装置等に設けることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施例1におけるバイアス電圧生成回路を示す概略の構成図である。
【図2】本発明の実施例1におけるバイアス電圧生成回路が搭載されたドライバICを示す概略の構成図である。
【図3】図1中の演算回路60の一例を示す構成図である。
【図4】図1中の選択回路80の一例を示す構成図である。
【図5】図1の不揮発性メモリ52の値と演算回路60による演算の関係を示す図である。
【図6】図1の演算例1を示す図である。
【図7】図1の演算例2を示す図である。
【図8】図1の演算例3を示す図である。
【図9】図1のレジスタ値設定時に出力されるバイアス電圧BVを示す図である。
【図10】従来のバイアス電圧生成回路を示す概略の構成図である。
【図11】従来におけるドライバIC量産出荷後の流れを示す図である。
【符号の説明】
【0045】
10 ドライバIC
22 電源回路
30 制御IC
40 表示パネル
50 バイアス電圧生成回路
51 レジスタ
52 不揮発性メモリ
60 演算回路
70 抵抗分圧回路
80 選択回路
90 増幅回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から設定される可変のnビット(但し、n;任意の正の整数)のデータ値を保持するデータ保持手段と、
前記nビットのデータ値を補正するためのnビットの補正値を格納する補正値格納手段と、
前記nビットのデータ値と前記nビットの補正値とを演算してnビットの演算結果を出力する演算回路と、
基準電圧を2 個に分圧して2 レベルの分圧電圧を出力する分圧回路と、
前記nビットの演算結果に基づき、前記2 レベルの分圧電圧から1レベルの分圧電圧をそれぞれ選択し、2 レベルに変化するバイアス電圧を出力する選択回路と、
を有することを特徴とするバイアス電圧生成回路。
【請求項2】
請求項1のバイアス電圧生成回路は、更に、
前記選択回路から出力された前記バイアス電圧を増幅する増幅回路を有することを特徴とするバイアス電圧生成回路。
【請求項3】
前記データ保持手段は、可変のnビットのレジスタ値を保持するレジスタにより構成され、
前記補正値格納手段は、nビットの補正値を格納するメモリにより構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のバイアス電圧生成回路。
【請求項4】
前記メモリは、不揮発性メモリにより構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のバイアス電圧生成回路。
【請求項5】
前記演算回路は、加算処理、減算処理、又は加減算処理を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のバイアス電圧生成回路。
【請求項6】
前記分圧回路は、抵抗分圧回路により構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のバイアス電圧生成回路。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載のバイアス電圧生成回路を備えたことを特徴とするドライバ集積回路。
【請求項8】
請求項7記載のドライバ集積回路は、表示装置を駆動するための回路であることを特徴とするドライバ集積回路。
【請求項9】
前記表示装置は、液晶表示装置であることを特徴とするドライバ集積回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−44686(P2010−44686A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−209660(P2008−209660)
【出願日】平成20年8月18日(2008.8.18)
【出願人】(308033711)OKIセミコンダクタ株式会社 (898)
【出願人】(591049893)株式会社 沖マイクロデザイン (127)
【Fターム(参考)】