説明

ピリジン誘導体並びにこの製造及び治療用途

本発明は、式(I)


〔式中、Zは基N(R)XR、N(R)COOR’又はOCON(R)R’であり;Xは基−CO−、−SO−、−CON(R10)−又は−CSN(R10)−であり;Rは水素原子又は(C−C)アルキル基であり;Rは(C−C10)アルキル基、(C−C12)非芳香族炭素環式基、複素環式基、非置換又は置換フェニル、及び1個又は2個の同一又は異なる置換で置換されている(C−C)アルキレンであり;Rは水素原子又は(C−C)アルキル、シアノ、(C−C)アルコキシメチル又はヒドロキシメチル基である〕の化合物に関する。本発明の方法は、前記の化合物を製造し及び治療に使用するのに使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピリジン誘導体、この製造及びこの治療用途に関する。
【背景技術】
【0002】
国際特許出願公開第WO03/082 191号明細書には、式:
【0003】
【化5】

(式中、置換基rからrは種々の意義を有する)
のピリジン誘導体が記載されている。
【0004】
特許出願公開第WO2002/055 502号明細書には、式:
【0005】
【化6】

の化合物が記載されている。
【発明の開示】
【0006】
本発明の主題は式:
【0007】
【化7】

{式中、
−Zは、基N(R)XR、N(R)COOR’又はOCON(R)R’を表し;
−Xは、基−CO−、−SO−、−CON(R10)−又は−CSN(R10)−を表し;
−Rは、水素原子又は(C−C)アルキル基を表し;
−Rは、
・非置換であるか又はCF基で置換されている(C−C10)アルキル基;
・非置換であるかもしくは(C−C)アルキル基、ヒドロキシル基、(C−C)アルコキシ基、(C−C)アルキルチオ基又はシアノ基から選択される同一又は異なる置換基で1回以上置換されている非芳香族(C−C12)炭素環式基;
・酸素、硫黄又は窒素を含有する4から8個の原子からなる飽和又は不飽和複素環式基であって、非置換であるかもしくはハロゲン原子及び(C−C)アルキル基、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメトキシ基、(C−C)アルキルチオ基、シアノ基又はニトロ基から選択される1個以上の同一又は異なる置換基で置換されている飽和又は不飽和複素環式基;
・非置換であるかもしくはハロゲン原子又は(C−C)アルキル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメトキシ基、(C−C)アルキルチオ基、シアノ基又はニトロ基で置換されているインドリル基;
・テトラヒドロ−1−又は−2−ナフチル;1−又は2−ナフチル;
・ベンゾチオフェニル又はベンゾフリル;
・非置換であるかもしくはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、ヒドロキシル基、(C−C)アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、(C−C)アルカノイル基又はフェニル基及び基S(O)Alk又はNR1314から選択される同一又は異なる置換基で1回以上置換されているフェニル;
・ベンゾジオキシル;
・フェノキシメチル、1−フェノキシエチル又は1−メチル−1−フェノキシエチル〔但し、これらの基のフェニル基は、非置換であるかもしくはハロゲン原子及び(C−C)アルキル基又はトリフルオロメチル基から選択される同一又は異なる置換基で1回以上置換されている〕;
・フェニルシクロプロピル〔但し、この基のフェニル基は、非置換であるかもしくはハロゲン原子及び(C−C)アルキル又はトリフルオロメチル基から選択される同一又は異なる置換基で1回以上置換されている〕;
・(C−C)アルキレンであって、
(i)(C−C)アルキル基;
(ii)非置換であるか又は(C−C)アルキル基で1回以上置換されている非芳香族C−C12炭素環式基;
(iii)非置換であるか又はハロゲン原子、(C−C)アルキル基、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメトキシ基、(C−C)アルカノイル基、シアノ基、ニトロ基又はフェニル基及び基S(O)Alk又はNR1314から選択される同一であるか又は異なっていてもよい1個以上の置換基で置換されているフェニル;
(iv)酸素、硫黄又は窒素を含有する4から8個の原子からなる飽和又は不飽和複素環式基であって、非置換であるかもしくはハロゲン原子及び(C−C)アルキル基又はトリフルオロメチル基から選択される同一又は異なっていてもよい1個以上の置換基で置換されている飽和又は不飽和複素環式基;
から選択される1個又は2個の同一又は異なる置換基で置換されている(C−C)アルキレン;
を表し;
・また、Xが基−CON(R10)−又は−CSN(R10)−を表す場合には、Rは(C−C)アルカノイル基、ベンゾイル基又はベンジルカルボニル基を表し〔但し、前記の基のフェニル基は、非置換であるか又はハロゲン原子及び(C−C)アルキル基又はトリフルオロメチル基から選択される同一又は異なる置換基で置換されている〕;
−R’は、非置換であるかもしくはハロゲン原子及び(C−C)アルキル基、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基又は(C−C)アルコキシ基から選択される同一又は異なる置換基で1回以上置換されているフェニルを表し;
−Rは、水素原子もしくは(C−C)アルキル基、シアノ基、(C−C)アルコキシメチル基又はヒドロキシメチル基を表し;
−R、R、R、R、R及びRは、互いに独立して、水素もしくはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、シアノ基、ニトロ基又は基S(O)Alkを表し;
−R10は、水素原子又は(C−C)アルキル基を表し;
−もしくはRとR10は、これらを結合している窒素原子と一緒になって、4から8個の原子からなり、場合により酸素、硫黄及び窒素原子から選択される第二の異種原子を含有する複素環式基であって、非置換であるか、もしくは(C−C)アルキル基;(C−C)アルカノイル基;基NR1112又はCONR1112;非置換であるかもしくはハロゲン原子又は(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基もしくはトリフルオロメチル基で1回以上置換されているフェニル基;で1回以上置換されている複素環式基を構成し;
−R11及びR12は、互いに独立して、水素原子又は(C−C)アルキル基を表すか、もしくはR11及びR12は、これらを結合している窒素原子と一緒になって、4から8個の原子からなる複素環式基を構成し;
−nは0、1又は2を表し;
−R13及びR14は、互いに独立して、水素原子又は(C−C)アルキル基を表すか、もしくはR13及びR14は、これらを結合している窒素原子と一緒になって、4から8個の原子からなる飽和又は不飽和複素環式基を構成し;
−Alkは、(C−C)アルキル基を表す;
但し、置換基R、R、R、R、R及びRの一つは、R及びRが同時に4−メトキシ基を表す場合には、水素ではないことを条件とする}
に対応する塩基又は付加塩の形、及び水和物又は溶媒和物の形の化合物である。
【0008】
さらに詳しくは、本発明は、式:
【0009】
【化8】

{式中、
−Xは、基−CO−、−SO−又は−CON(R10)−を表し;
−Rは、水素原子又は(C−C)アルキル基を表し;
−Rは、
・(C−C10)アルキル基;
・非置換であるかもしくは(C−C)アルキル基で1回以上置換されている非芳香族(C−C12)炭素環式基;
・非置換であるかもしくは(C−C)アルキル基で窒素原子上で置換されているインドリル;
・非置換であるかもしくはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、(C−C)アルコキシ基、シアノ基、(C−C)アルカノイル基又はフェニル基から選択される同一又は異なる置換基で1回以上置換されているフェニル;
・非置換であるかもしくはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、トリフルオロメチル基、(C−C)アルコキシ基、シアノ基又はフェニル基から選択される同一又は異なる置換基で1回以上置換されているベンジル;
を表し;
−Rは、水素原子もしくは(C−C)アルキル基、シアノ基又は(C−C)アルコキシメチレン基を表し;
−R、R、R、R、R及びRは、互いに独立して、水素もしくはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基又は基S(O)Alkを表し;
−R10は、水素原子又は(C−C)アルキル基を表し;
−もしくはRとR10は、これらを結合している窒素原子と一緒になって、4から8個の原子からなり、場合により酸素、硫黄及び窒素原子から選択される第二の異種原子を含有する複素環式基であって、非置換であるか、もしくは(C−C)アルキル基;(C−C)アルカノイル基;基NR1112又はCONR1112;非置換であるかもしくはハロゲン原子又は(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基もしくはトリフルオロメチル基で1回以上置換されているフェニル基;で1回以上置換されている複素環式基を構成し;
−R11及びR12は、互いに独立して、水素原子又は(C−C)アルキル基を表すか、もしくはR11及びR12は、これらを結合している窒素原子と一緒になって、4から8個の原子からなる複素環式基を構成し;
−nは0、1又は2を表し;
−Alkは(C−C)アルキル基を表す;
但し、置換基R、R、R、R、R及びRの一つは、R及びRが同時に4−メトキシを表す場合には、水素ではないことを条件とする}
の化合物に関する。
【0010】
式(I)の化合物は、1個以上の不斉炭素原子を含有し得る。従って、式(I)の化合物は、鏡像異性体又はジアステレオマーの形で存在し得る。これらの鏡像異性体又はジアステレオマー及びこれらの混合物、例えばラセミ混合物は、本発明の一部を形成する。
【0011】
式(I)の化合物は、塩基付加塩又は酸付加塩で存在し得る。このような付加塩は、本発明の一部を形成する。
【0012】
これらの塩は、医薬的に許容し得る酸を用いて調製し得るが、例えば式(I)の化合物を精製又は単離するのに有用であるその他の酸の塩もまた、本発明の一部を形成する。
【0013】
式(I)の化合物はまた、水和物又は溶媒和物の形で、すなわち1個それ以上の水分子もしくは溶媒との会合物又は組み合わせの形で存在し得る。このような水和物及び溶媒和物もまた、本発明の一部を形成する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明との関連で、次の定義が適用される:
−ハロゲン原子:弗素、塩素、臭素又はヨウ素;
−(C−C)アルキル、(C−C)アルキル又は(C−C10)アルキル基、それぞれ:線状又は分岐飽和脂肪族(C−C)、(C−C)又は(C−C10)基、それぞれ。挙げ得る例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、1−エチルプロピル、1−プロピルブチルなどの基が挙げられる;
−(C−C)アルコキシ基:O−アルキル基であってこのアルキル基が上記で定義した通りであるO−アルキル基。
【0015】
非芳香族C−C12炭素環式基は、縮合又は架橋単環式又は多環式基からなる。単環式基としては、シクロアルキル、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロオクチルが挙げられる;シクロヘキシル及びシクロペンチルが好ましい。縮合、架橋又はスピラン二環式又は三環式基としては、例えば、ノルボルニル基、ボルニル基、イソボルニル基、ノルアダマンチル基、アダマンチル基、スピロ[5.5]ウンデカニル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、ビシクロ[3.2.1]オクチル及びビシクロ[3.1.1]ヘプチル基が挙げられる。
【0016】
4から8個の原子からなる複素環式基は、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピロリル基、ピペリジル基、ペルヒドロアゼピニル基及びペルヒドロアゾシニル基を含み;酸素、硫黄及び窒素原子から選択される第二の異種原子を含有する基は、イミダゾリジニル基、ピラゾリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基などの基を含む。
【0017】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、下記の化合物が区別される:
・式(IA)、(IB)、(IC)及び(ID)の化合物であって、Zが基N(R)XRを表し及び
−Xが−CO−基を表し及び置換基RからRが式(I)の化合物について前記で定義した通りである:式(IA)の化合物;
−又はXが−SO−基を表し及び置換基RからRが式(I)の化合物について前記で定義した通りである:式(IB)の化合物;
−又はXが基−CON(R10)−を表し及び置換基RからR10が式(I)の化合物について前記で定義した通りである:式(IC)の化合物;
−又はXが基−CSNR10−を表し及び置換基RからR10が式(I)の化合物について前記で定義した通りである:式(ID)の化合物;
・Zが基N(R)COOR’を表し及び及び置換基RからRが式(I)の化合物について前記で定義した通りである式(IE)の化合物;
・Zが基OCO(R)R’を表し及び及び置換基RからRが式(I)の化合物について前記で定義した通りである式(IF)の化合物。
【0018】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、化合物の一つの群は:
−ZがN(R)XRを表し及びXが(I)について定義した意義の一つを有し;
−Rが水素原子を表し;
−及び/又はRが、非置換であるか又は(C−C)アルキル基で置換されている1−プロピルブチル又は2−インドリルを表すか、又はRが、非置換であるかもしくはハロゲン原子及び(C−C)アルキル基、トリフルオロメチル基、(C−C)アルコキシ基、シアノ基又はフェニル基から選択される同一又は異なる置換基で1回以上置換されているフェニルを表し;
−及び/又はRがメチル基又はメトキシメチル基を表し;
−及び/又はRが塩素もしくは臭素原子又はメトキシ基を表し;
−及び/又はR及びRがそれぞれ塩素原子を表し;
−及び/又はR、R及びRが水素を表す;
塩基又は付加塩の形及び水和物又は溶媒和物の形の化合物からなる。
【0019】
特に、区別される式(IA)の化合物は:
−Zが基NHCORを表し;
−Rが1−プロピルブチル基、インドリル基、(非置換であるか又は(C−C)アルキル基で置換されている)、非置換であるかもしくはハロゲン原子又はトリフルオロメチル基で置換されているフェニル基を表し;
−Rがメチル基又はメトキシメチル基を表し;
−Rが塩素もしくは臭素原子又はメトキシ基を表し;
−R及びRがそれぞれ塩素原子を表し;
−R、R及びRが水素原子を表す;
塩基又は付加塩の形及び水和物又は溶媒和物の形の化合物である。
【0020】
区別される式(IB)の化合物は:
−Zが基NHSOを表し;
−Rが非置換であるか又はハロゲン原子又はトリフルオロメチル基で置換されているフェニル基を表し;
−Rがメチル基又はメトキシメチル基を表し;
−Rが塩素もしくは臭素原子又はメトキシ基を表し;
−R及びRがそれぞれ塩素原子を表し;
−R、R及びRが水素原子を表す;
塩基又は付加塩の形及び水和物又は溶媒和物の形の化合物である。
【0021】
本発明の記載の化合物の中で、特に次の化合物を挙げ得る:
N−{[−6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル]メチル}−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−{[−6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル]メチル}−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミド;
N−{[−6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル]メチル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素;
N−{[5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(メトキシメチル)−6−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]メチル)−2−プロピルペンタンアミド;
N−{[5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(メトキシメチル)−6−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]メチル)−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−{[6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(メトキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル}−4−(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド;
N−{[6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(メトキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル}−2−プロピルペンタンアミド。
【0022】
以下の本文において、「保護基Pg」という用語は、最初にヒドロキシル又はアミンなどの反応性官能基を合成中に保護し、次に合成の終わりに元の反応性官能基を再生することを可能にする基を意味する。保護基並びに保護及び脱保護方法の例は、「Protective Groups in Organic Synthesis」、Greene ら.、2nd Edition(John Wiley & Sons、Inc.、New York)、1991年に示されている。
【0023】
以下の本文において、「脱離基」という用語は、異方性結合を、電子対を失いながら切断することによって分子から容易に分解させ得る基を意味する。従って、この基は、例えば、置換反応中に別の基で容易に置換し得る。このような脱離基は、例えば、ハロゲン類又は活性化ヒドロキシル基、例えばメタンスルホネート、ベンゼンスルホネート、p−トルエンスルホネート、トリフレート(すなわちトリフルオロメタンスルホネート)、アセテートなどである。脱離基の例及びこの調製に関する参考文献は、「Advances in Organic Chemistry」、J.March、3rd Edition、Wiley Interscience、1985、p.310−316に示されている。
【0024】
本発明に従って、Zが基N(R)XR又はN(R)COOR’を表す一般式(I)の化合物は、式:
【0025】
【化9】

〔式中、置換基R1及びRからRは(I)について定義した通りである〕
の化合物を、
−Xが−CO−基を表す式(IA)の化合物を製造すべきである場合には、式RCOH(III)〔式中、Rは(I)について定義した通りである〕の酸、又は前記の酸の活性化誘導体で処理するか;
−又は、Xが−SO−基を表す式(IB)の化合物を製造すべきである場合には、式RSOHal(IV)〔式中、Rは(I)について定義した通りであり及びHalはハロゲン原子、好ましくは塩素を表す〕のスルホニルハライドで処理するか;
−又は、Zが基N(R)COOR’を表す式(IE)の化合物を製造すべきである場合には、式HalCOOR’〔式中、R’は式(I)について定義した通りである〕のアリールオキシカルボニルハライドで処理するか;
−又は、Xが−CONH−基を表す式(IC)の化合物を製造するために、式R−N=C=O(VII)〔式中、置換基Rは式(I)について定義した通りである〕のイソシアネートで処理するか;
−もしくは、Xが基−CSNR−を表す式(ID)の化合物を製造するために、式R−N=C=S(VIIa)〔式中、置換基Rは式(I)について定義した通りである〕のイソチオシアネートで処理する
ことを特徴とする方法に従って製造し得る。
【0026】
もしくは、Xが基−CON(R10)−を表す式(IC)の化合物を製造すべきである場合には、前記の式(II)の化合物を、式HalCOOR’〔式中、R’は式(I)について定義した通りである〕のアリールオキシカルボニルハライドで処理して、式:
【0027】
【化10】

〔式中、置換基R’及びRからRは(I)について定義した通りである〕の中間体化合物を得、次いでこれを式R10NH(VI)〔式中、R及びR10は(I)について定義した通りである〕のアミンで処理してもよい。
【0028】
このようにして得られる式(I):(IA)、(IB)、(IC)、(ID)又は(IE)の化合物は、場合によりこの酸付加塩に転化される。
【0029】
Xが−CO−基を表す式(IA)の化合物の製造中に、式(III)の酸の活性化誘導体、すなわちN,N−ジシクロヘキシルカルボジイミドを用いて、もしくはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム(BOP)ヘキサフルオロホスフェート、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ピロリジノ)ホスホニウム(PyBOP)ヘキサフルオロホスフェート又は2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(TBTU)テトラフルオロボレートを用いて活性化された酸を使用し得る。
【0030】
Xが−SO−基を表す式(IB)の化合物の製造中に、反応は、塩基、例えばトリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンの存在下で、溶媒、例えばジクロロメタン又はテトラヒドロフラン中で、室温から溶媒の還流温度の間の温度で行う。
【0031】
式(IV)の化合物は、市販されているか又は文献に記載されているか、もしくは文献、例えばJ.Org.Chem.USSR、1970、6、2454−2458;J.Am.Chem.Soc、1952、74、2008;J.Med.Chem.、1977、20(10)、1235−1239;EP 0 469 984;WO95/18105に記載の方法に従って製造し得る。
【0032】
例えば、式(IV)の化合物は、対応するスルホン酸又はこの塩、例えば、このナトリウム塩又はカリウム塩のハロゲン化によって製造し得る。反応は、ハロゲン化剤、例えばオキシ塩化リン、塩化チオニル、三塩化リン、三臭化リン酸又は五塩化リン酸の存在下で、溶媒なしで又は溶媒、例えばハロゲン化炭化水素又はN,N−ジメチルホルムアミド中で、−10℃から200℃の間の温度で行う。
【0033】
式(V)の化合物の製造に有用なアリールオキシカルボニルハライドは、公知であるか又公知の方法で製造される。
【0034】
特許出願公開WO2002/055502明細書には、置換基R、R、R、R及びRが水素を表し及びR及びRが4−メトキシ基を表す式(II)の化合物が記載されている。
【0035】
式:
【0036】
【化11】

〔式中:
−Rは、水素原子又は(C−C)アルキル基を表し;
−Rは、水素原子又は(C−C)アルキル基、シアノ基、(C−C)アルコキシメチレン基又はヒドロキシメチル基を表し;
−R、R、R、R、R及びRは、互いに独立して、水素もしくはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、シアノ基、ニトロ基又は基S(O)Alkを表す〕
の化合物は、置換基R、R、R、R、R及びRの一つが、R及びRが同時に4−メトキシ基を表す場合には、水素ではないことを条件として、新規である。
【0037】
式(II)の化合物は、以下の反応スキームに従って製造される:
【0038】
【化12】

式中、R、R及びRからRは、(I)について定義した通りである。
【0039】
工程a1)では、反応は、還元剤、例えば水素化ホウ素ナトリウム又は水素化アルミニウムリチウムの存在下で、テトラヒドロフランのような溶媒中で、−20℃から室温の間の温度で行われる。A=OHである式(VIII)の化合物を還元する場合には、酸は、トリエチルアミンの存在下でクロロギ酸エチルと反応させることによって予め活性化させてもよい。
【0040】
工程b1)では、Yが上記で定義したような脱離基、好ましくはハロゲン原子又は活性化ヒドロキシル基、例えばメタンスルホネート基、ベンゼンスルホネート基、p−トルエンスルホネート基又はトリフレート基を表す式(X)の化合物が製造される。
【0041】
従って、Yがハロゲン原子を表す式(X)の化合物を製造するためには、式(IX)の化合物を、ジクロロメタンのような溶媒中で及び0℃から室温の間の温度でハロゲン化剤、例えばPCl、PBr、HBr又はBBrで処理する。
【0042】
Yがメタンスルホネート基、ベンゼンスルホネート基、p−トルエンスルホネート基又はトリフレート基を表す式(X)の化合物を製造するためには、式(IX)の化合物を、式Z−SO−Cl(式中、Zはメチル、フェニル、p−トリル又はトリフルオロメチルを表す)のスルホニルクロリドと反応させる。反応は、塩基、例えばトリエチルアミン、ピリジン又はN,N−ジイソプロピルエチルアミンの存在下で、溶媒、例えばジクロロメタン又はトルエン中で及び−20℃から溶媒の還流温度の間の温度で行う。
【0043】
工程c1)では、反応は、溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジクロロメタン、トルエン又は2−プロパノール中で及び塩基の存在下又は不在下で行う。塩基を使用する場合には、塩基は、有機塩基、例えばトリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン又はN−メチルモルホリンから選択される。反応は、0℃から溶媒の還流温度の間の温度で行う。
【0044】
一つの変形に従って、R=Hである式(II)の化合物を、Y=Clである式(X)の化合物を1,3,5,7−テトラアザトリシクロ[3.3.13,7]デカン(又はヘキサメチレンテトラミン)と反応させ、次いで塩酸のような強酸を用いて加水分解することにより製造してもよい。
【0045】
式(VIII)の化合物は、公知の方法、例えばWO03/082191及びWO2005/00817に記載の方法に従って製造される。
【0046】
適切ならば、Zが基N(R)XR又はN(R)COOR’を表し、Rが水素以外の置換基である式(I)の化合物は、Zが基NHXR又はNHCOOR’を表す式(I)の化合物のアルキル化によって製造してもよい。
【0047】
本発明に従って、Zが基O−CO−NH−R’を表す式(IF)の化合物は、式:
【0048】
【化13】

の化合物を式R’−N=C=Oの化合物で処理することを特徴とする方法に従って製造し得る。
【0049】
このようにして得られる式(IF)の化合物は、場合によりこの酸付加塩に転化させ得る。
【0050】
がメチル基を表す式(VIII)の化合物は、当業者に知られている方法によって、Rが水素原子又は(C−C)アルキル基、シアノ基又は(C−C)アルコキシメチル基を表す式(VIII)の化合物を製造することを可能にする。
【0051】
が(C−C)アルキル基又は(C−C)アルコキシメチル基を表す式(II)の化合物はまた、次の反応スキームに従って製造し得る:
【0052】
【化14】


【0053】
工程(a2)では、式(XI)のフェニル酢酸誘導体を、ナトリウムヘキサメチレンジシラザン(NaHMDS)の存在下でTHFのような溶媒中で、式(XII)の安息香酸エステル誘導体と反応させ、次いで酸性化させて式(XIII)の化合物を得;工程(b2)では、この化合物をテトラメチルメタンジアミン及び無水酢酸で処理して、式(XIV)の化合物を得る。
【0054】
また、式(XVI)の化合物は、工程(c2)で式(XV)の3−オキソブタン酸誘導体に酢酸アンモニウムを作用させることによって製造される。工程(d2)では、次いで式(XVII)のニコチン酸エステルが、パラ−トルエンスルホン酸(PTSA)の存在下で化合物(XIV)に化合物(XIV)を作用させることによって製造される。
【0055】
このエステルを工程(e2)で塩基性媒体中で加水分解し、次いで酸官能基を工程(f2)で、例えば、ボラン/THF錯体を用いて還元する。
【0056】
もしくは、工程(f2)を行うために、酸無水物を中間体として製造し、次いで例えば水素化ホウ素金属を作用させることによって還元してもよい。式(XVII)のエステルはまた、還元剤を用いて式(XIX)のアルコールに直接還元してもよい。
【0057】
工程(g2)では、ヒドロキシメチル基を有する式(XIX)の化合物を、フタルイミドの存在下で光延反応において用いて式(XX)の化合物を得、これを最終工程(h2)でヒドラジン水和物で処理すると、予測化合物(II)が得られる。
【0058】
=CHOHである式(I)の化合物は、R=CHOMeである式(I)の化合物から、例えばBBrのようなルイス酸の存在下での脱メチル化反応によって製造し得る。
【0059】
(実施例)
以下の実施例は、本発明に従ったある化合物の製造を記載する。これらの実施例は、本発明を限定するものではなく、単に例示するだけのものである。例示した化合物の番号は、以下の表I、II及びIIIに示した番号を指す。
【0060】
製造及び実施例において、次の略語を使用する:
エーテル:ジエチルエーテル
isoエーテル:ジイソプロピルエーテル
DMSO:ジメチルスルホキシド
DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
THF:テトラヒドロフラン
DCM:ジクロロメタン
EtOAc:酢酸エチル
PyBOP:ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
TBTU:2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)オキシトリス(ピロリジノ)ホスホニウムテトラフルオロボレート
NaHMDS:ナトリウムヘキサメチレンジシラザン
PTSA:パラトルエンスルホン酸
2N塩酸エーテル:ジエチルエーテルに溶解した塩化水素の2N溶液
DEAD:アゾジカルボン酸ジエチル
pH2緩衝液:16.66gのKHSCOと32.32gのKSOを1リットルの水に溶解した溶液
m.p.:融点
RT:室温
【0061】
核磁気共鳴スペクトルは、DMSO−d中で200 MHzで記録する。スペクトルの解釈については、次の略号を使用する:s:一重線、d:二重線、t:三重線、unres.comp.:分離されず(unresolved complex)、mt:多重線、bs:幅広い一重線。
【0062】
本発明の化合物は、LC/UV/MSの連結(液体クロマトグラフィー/UV検出/質量分析法)によって分析する。分子ピーク(MH)及び分での保持時間(t)が測定される。
【0063】
条件A:
Waters社から販売されている2.1×30mm、3.5μmのXterra Waters(登録商標)MS C18カラムを、室温で1ml/分の流量で使用する。
【0064】
溶出液は、次の通り:
−溶媒A:水に溶解した0.025%のトリフルオロ酢酸(TFA)
−溶媒B:アセトニトリルに溶解した0.025%のTFA
からなる。
【0065】
勾配:溶媒Bの割合は、2分間にわたって0%から100%までの範囲に及び、定常状態はBが100%で1分間である。
【0066】
UV検出は、210nmから400nmの間で行い、化学イオン化様式での質量検出は、大気圧で行う。
【0067】
条件:MS2
2.1×30mm、3.5μmのXterra MS C18カラムを、30℃及び0.8ml/分の流量で使用する。
【0068】
溶出液は、次の通り:
−溶媒A:水に溶解した0.025%のトリフルオロ酢酸(TFA)
−溶媒B:アセトニトリルに溶解した0.025%のTFA
からなる。
【0069】
勾配:
【0070】
【表1】

【0071】
UV検出は、ダイオードアレイ検出器を使用して210nmから400nmの間で行い、質量検出はポジティブESI化学イオン化様式で行う。
【0072】
条件:MS5
2.1×30mm、3.5μmのXTerra MS C18カラムを、1ml/分の流量で使用する。
【0073】
溶媒は、次の通り:
溶媒A:水に溶解した0.025%のTFA
溶媒B:アセトニトリルに溶解した0.025%のTFA
からなる。
【0074】
勾配:
【0075】
【表2】

【0076】
UV検出は、ダイオードアレイ検出器を使用して210nmから400nmの間で行い、質量検出はポジティブESI様式で行う。
【0077】
製造1
1−(6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル)メタンアミン
A)1−(4−クロロフェニル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)プロパ−2−エン−1−オン
1−(4−クロロフェニル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)エタノン10g、N,N,N,N−テトラメチルメタンジアミン17ml及び無水酢酸17mlをRTで一緒に混合した;この混合物を90℃で3時間加熱し、次いでRTまで冷却させた。混合物を砕氷に注入し、次いで濾過した。得られた固体を真空乾燥した。予測化合物10gを得た。m.p.=89℃。
【0078】
B)5−(2,4−ジクロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−2−メチルピリジン−3−カルボン酸エチル
前の工程から得られた化合物7g、3−アミノブテ−2−エン酸エチル2.62g及びパラ−トルエンスルホン酸140mgを含有する混合物をn−ブタノール60ml中で調製し、次いで溶媒の還流温度で24時間加熱した。溶媒の4分の3を蒸発させ、次いで0℃でペンタン80mlを加えた。生成した沈殿物を濾過し、濾液を濃縮した。残留物を、シリカを用いて、シクロヘキサン/EtOAc混合物(90/10;v/v)を用いて溶出してクロマトグラフ精製した。予測化合物7gを得た。m.p.=114℃。
【0079】
C)(6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル)メタノール
前の工程で得られた化合物8.4gをTHF 200mlに入れ、0.75gのLiAlHをRTで徐々に加え、混合物をRTで1時間攪拌した。エーテル100ml、水1ml、4N水酸化ナトリウム1ml及び水3mlを加えた。形成された塩を濾過し、次いで生成物を少量のDCMから結晶化させ、濾過した。予測化合物7gを得た。
【0080】
D)3−クロロメチル−6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メチルピリジン
前の工程で得られた化合物7gをDCM 150mlに窒素下で入れ、4gのPClを0℃で徐々に加えた。得られた混合物をRTで1時間攪拌し、次いで水洗し、DCMで抽出した。抽出液を乾燥し、濾過し、蒸発させて予測化合物7.2gを得た。
【0081】
E)1−(6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル)メタンアミン塩酸塩
前の工程で得られた化合物7.2gをエタノール200mlに窒素下で、ヘキサメチレンテトラミン3.05g及びNaI 2.7gと共に入れ、混合物をRTで16時間攪拌した。20mlの濃HClを加え、次いで混合物を1時間還流した。生成した沈殿物を濾過した。濾液を蒸発乾固し、次いで水100mlに溶解した。不純物をEtOAcで抽出した。水性相を8%NaOHで塩基性にし、生成物をEtOAで抽出した。有機相をMgSOで乾燥し、蒸発乾固し、EtOに溶解し、HCl/EtOで処理した。得られた白色沈殿物を濾過し、真空乾燥した。予測化合物5gを得た。
【0082】
MH=377;t=6.85mn。
NMR:2.65ppm:s:3H;4.20ppm:q:2H;7.10−8.00ppm:m:8H;8.40ppm:bs:3H。
【0083】
製造2
1−(6−(4−ブロモフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル)メタンアミン塩酸塩
この化合物は製造1の方法に従って製造した。
MH=421;t=6.05mn。
【0084】
製造3
1−(6−(4−メトキシフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル)メタンアミン塩酸塩
MH=373.0;t=6.37。
【0085】
製造4
1−(5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(メトキシメチル)−6−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル)メタンアミン
A)2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)エタノン
THF 150mlで希釈した−78℃におけるNaHMDS 150mlを窒素下に置き、THF 150mlに溶解した2,4−ジクロロフェニル酢酸25gを滴加した。−78℃で、2時間攪拌した後に、THF 150mlに溶解した4−メトキシ安息香酸メチル20.26gを加えた。混合物を0℃まで温め、この温度で攪拌を2時間続けた。0℃で、10%塩酸を、反応媒体を加水分解させるのに十分な量で滴下し、混合物をRTで2時間攪拌した。得られた混合物をエーテルで抽出し、次いで有機相をNaSOで乾燥した。生成した固体をペンタン250mlに溶解し、次いで攪拌し、濾過し、オーブン乾燥した。予測化合物23.43gを得た。
LC/MS(条件A)。MH=295.0;t=10.34。
【0086】
B)2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)プロパ−2−エン−1−オン
前の工程で得られた化合物23g及びテトラメチルメタンジアミン40.21gを含有する混合物を調製し、これに無水酢酸24gを加え、次いで得られた混合物を90℃で2時間攪拌した。RTまで冷却した後に、水500mlを加えた。生成した沈殿物を濾過し、次いで水で数回洗浄した。得られた固体を真空乾燥した。22.93gが得られ、このままの形で次の工程で使用した。
LC/MS(条件A)。MH=307.0;t=10.47。
【0087】
C)3−アミノ−4−メトキシブタ−2−エン酸メチル
予め昇華させた酢酸アンモニウム30g、シクロヘキサン165ml及び4−メトキシ−3−オキソブタン酸メチル15ml及び4Aモレキュラーシーブの混合物を窒素雰囲気に入れた。混合物を90℃で4時間攪拌し、次いで蒸発乾固した。残留物を洗浄し、DCMで抽出し、次いで有機相を濾過し、蒸発させた。得られた生成物を、さらに精製することなく次の工程で使用した。
【0088】
D)5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(メトキシメチル)−6−(4−メトキシフェニル)ニコチネート
工程Cで得られた化合物10.63g、工程Bで得られた化合物22.5g、PTSA 0.50g及びブタノール54mlを含有する混合物を調製した。これを150℃で3時間攪拌した。ブタノールを蒸発させ、残留物をDCM 400mlに溶解した。有機相を水400mlで洗浄し、次いでNaSOで乾燥し、濾過し、蒸発乾固した。予測化合物25.14gを粗製物の形態で得た。
【0089】
E)5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(メトキシメチル)−6−(4−メトキシフェニル)ニコチン酸
前の工程で得られた化合物25.1gを、水酸化カリウム32.5gの存在下のエタノール232mlに入れ、混合物を3時間還流した。RTまで冷却した後に、溶媒を蒸発させ、次いで残留物を300mlの水で処理した。水性相を濃HClで酸性にし、次いで300mlのエーテルで抽出した。有機相をNaSOで乾燥し、濾過し、蒸発乾固した。生成物をエーテル/ペンタン混合物から再結晶して、予測化合物15.11gを得た。
【0090】
F)(5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(メトキシメチル)−6−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル)メタノール
THFに溶解した1MのBH 80mlを含有する混合物を窒素下で調製し、0℃で、THF 200mlに溶解した前の工程で得られた化合物13.4gを滴加した。得られた混合物をRTで一夜攪拌し、次いでメタノール125mlを滴加し、次いで0℃で、塩酸エーテル250mlを滴下し、混合物を3時間攪拌した。エーテル相を乾燥し、次いで250mlのエーテルに溶解し、飽和NaHCO溶液で洗浄し、次いで水で洗浄した。次いで、有機相をNaSOで乾燥し、濾過し、蒸発乾固した。得られた粗生成物を、シリカを用いて、0から5%までのMeOHを含有するCHClで溶出してクロマトグラフ精製した。予測化合物1.40gを得た。
LC/MS(条件A)。MH=404.0;t=9.06。
【0091】
G)2−((5−2−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(メトキシメチル)−6−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル)メチル)−1H−イソインドール−1,3−(2H)ジオン
前の工程で得られた化合物1.4g、トリフェニルホスフィン0.9g、フタルイミド0.51g及びエーテル0.6mlを含有する混合物を調製し、これにDEAD0.62gを−10℃で滴下した。RTで一夜放置した後に、反応媒体をエーテル100mlで希釈し、次いpH2緩衝液100ml、飽和NaHCO溶液100ml及び飽和NaCl溶液100mlで洗浄し、次いで有機相をNaSOで乾燥した。得られた粗生成物を、シリカを用いたクロマトグラフィーにより、DCM/MeOH混合物(97/3;v/v)で溶出することにより精製して、予測化合物1.8gを得た。
LC/MS(条件A)。MH=533.0;t=9.79。
【0092】
H)1−(5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(メトキシフェニル)−6−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル)メタンアミン
先に得られた化合物1.79gと、メタノール45mlに溶解したヒドラジン水和物0.31mlを含有する混合物を、窒素下に置き、3時間還流した。水100ml及びDCM100mlを加え、次いで有機相を、10%NaOH溶液100ml、飽和NaHCO溶液100ml及び飽和NaCl溶液100mlで洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、蒸発乾固した。予測化合物0.944gを得た。
LC/MS(条件A)。MH=403.0;t=6.58。
【0093】
製造5
1−(6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(メトキシメチル)ピリジン−3−イル)メタンアミン
この化合物は、製造4に記載の方法に従って製造した。
LC/MS(条件A)。MH=407.0、t=7.15。
【実施例1】
【0094】
化合物3
N−{[−6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル]メチル}−1H−インドール−2−カルボキサミド
製造1の化合物0.5g、2−インドールカルボン酸0.19g、PyBOP 0.75g及びトリエチルアミン0.34mlを、DCM 10mlに入れ、RTで2時間攪拌した。反応媒体を3%HCl、水、8%水酸化ナトリウム水溶液及び水で洗浄した。得られた混合物をDCMで抽出し、乾燥し、濾過し、蒸発させた。生成物を、シリカを用いて、DCM/MeOH混合物で100/0から95/5までの勾配で溶出してクロマトグラフ精製して、予測化合物130mgを得た。
【0095】
NMR:2.65ppm:s:3H;4.60ppm:d:2H;6.90−7.70ppm:unres.comp.:13H;9.05ppm:t:1H;11.62ppm:bs:1H。
【実施例2】
【0096】
化合物52
N−{[−6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル]メチル}−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミド
製造1の化合物0.5g、4−トリフルオロメチルベンゼンスルホニルクロリド0.29g及びトリエチルアミン0.34mlをDCM 10mlに入れ、RTで2時間攪拌した。反応媒体を、3%HCl、水、8%水酸化ナトリウム水溶液及び水で洗浄した。得られた混合物をDCMで抽出し、乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物を、シリカを用いてDCM/MeOH混合物で100/0から95/5までの勾配で溶出してクロマトグラフ精製して、予測化合物400mgを得た。
【0097】
NMR:2.51ppm:s:3H;4.20ppm:s:2H;7.10−7.70ppm:unres.comp.:8H;7.80−8.10ppm:2d:4H;8.50ppm:s:1H。
【実施例3】
【0098】
化合物81
N−{[−6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル]メチル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
製造1の化合物0.5g及び1−イソシアナト−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン0.22gを、DCM 10mlに入れ、RTで2時間攪拌した。反応媒体を、3%HCl、水、8%水酸化ナトリウム水溶液及び水で洗浄した。得られた混合物をDCMで抽出し、乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物を、シリカを用いて、DCM/MeOH混合物で100/0から95/5までの勾配で溶出してクロマトグラフ精製して、予測化合物400mgを得た。
【0099】
NMR:2.60ppm:s:3H;4.40ppm:d:2H;6.87ppm:t:1H;7.20−7.65ppm:unres.comp.:12H;9.03ppm:s:1H。
【実施例4】
【0100】
化合物121
[6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メチルピペリジン−3−イル]メチルフェニルカーバメート
製造1、工程Cの化合物0.5g及びベンゼンイソシアネート0.28mlを、DCM 18mlに入れ、還流下で1時間攪拌した。RTに冷却した後に、反応媒体を水200mlとDCM 150mlで処理した。二相を沈降によって分離した。有機相を、水200mlで洗浄し、乾燥し、NaSOで乾燥し、蒸発乾固した。生成物を、シリカカラムを用いて、DCM/MeOH混合物(100/0から97/3;v/v)で溶出して精製した。予測化合物334.8mgを得た。
【実施例5】
【0101】
ZがN(R)XRを表し及び−X−=−CO−又はSOである式(IA)15から50の化合物及び式(IB)60から88の化合物を、以下に記載の方法に従ってコンビナトリアルケミストリーにより製造した:
式(III)のカルボン酸、又は式(IV)のスルホニルハライドそれぞれを、DMFに3当量のDIPEAの存在下で0.25Mの濃度まで溶解した。この溶液120μl及び0.25Mの濃度でDMFに溶解したTBTUの溶液120μlを、それぞれ2mlウエルに入れた。0.1Mの濃度でDMFに溶解した式(II)の対応化合物と3当量のDIPEAを含有する溶液300μlを、それぞれのウエルに加えた。プレートをRTで16時間振盪し、次いで蒸発させた。形成された生成物を、EtOAc500μlを用いてそれぞれのウエルに溶解し、0.1MのNaCO 400μlを加え、プレートを振盪した。沈降により相を分離した後に、水性相430μlを廃棄し、次いで5%NaCl 30μlを加え、プレートを振盪した。次いで、水性相350μlを廃棄し、残留物をLC/UV/MSで分析した。
【実施例6】
【0102】
ZがN(R)XRを表し及び−X−=−CON(R10)又は−CSN(R10)である式(IC)87から116及び(ID)117から119の化合物を、以下に記載の方法に従ってコンビナトリアルケミストリーにより製造した:
式(VII)のイソシアネート、又は式(VIIa)のチオイソシアネートそれぞれを、THFに3当量のDIPEAの存在下で0.25Mの濃度まで溶解した。この溶液120μl及び0.25Mの濃度でDMFに溶解したTBTUの溶液120μlを、それぞれ2mlウエルに入れた。0.1Mの濃度でDMFに溶解した式(II)の対応化合物と3当量のDIPEAを含有する溶液300μlを、それぞれのウエルに加えた。プレートをRTで16時間振盪し、次いで蒸発させた。形成された生成物を、それぞれのウエルにEtOAc500μlを用いて溶解し、0.1MのNaCO 400μlを加え、プレートを振盪した。沈降により相を分離した後に、水性相430μlを廃棄し、次いで5%NaCl 300μlを加え、プレートを振盪した。次いで、水性相350μlを廃棄し、残留物をLC/UV/MSで分析した。
【0103】
以下の表に、本発明の化合物の番号の化学構造及び物性を例示する。これらの表において、Me、Et、Pr、nBu及びtBuは、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基及びtert−ブチル基それぞれを表す。
【0104】
化合物のLC/MS分析に使用した条件は、A、MS5又はMS2で示す。
【0105】
【表3】






【0106】
【表4】




【0107】
【表5】





【0108】
【表6】


【0109】
【表7】

【0110】
本発明の化合物は、CBカンナビノイド受容体に対するこの親和性及びこの拮抗能を測定するために薬理試験を行った。
【0111】
式(I)の化合物は、M.Rinaldi−Carmonaらによって記載されている実験条件下で(FEBS Letters、1994、350、240−244)、CBカンナビノイド受容体に対して極めて優れた生体外親和性(IC50≦5×10−7M)を有する。
【0112】
式(I)の化合物の拮抗性は、M.Rinaldi−Carmonaら、 J.Pharmacol.Exp.Ther.、1996、278、871−87及びM.Bouaboulaら.、J.Biol.Chem.、1997、272、22330−22339に記載されているようなアデニル酸シクラーゼの阻害のモデルで得られる結果によって実証された。
【0113】
式(I)の化合物の毒性は、この医薬としての使用に適合する。
【0114】
従って、本発明の別の態様によれば、本発明の主題は、式(I)の化合物又はこの医薬的に許容し得る酸との付加塩、もしくは式(I)の化合物の水和物又は溶媒和物を含有するヒト用の医薬又は動物薬である。
【0115】
本発明の化合物は、CBカンナビノイド受容体が関与する疾患の治療又は予防においてヒト又は動物に使用し得る。
【0116】
例えば、限定されない方法で、式(I)の化合物は、、特に精神疾患、例えば不安、鬱病、気分障害、不眠症、譫妄障害、強迫障害、一般的な精神病、統合失調症、多動児(MBD)の注意欠陥過多動性障害(AHD)を治療するための向精神薬として有用であり、また特に薬物乱用及び/又は薬物依存症、例えばアルコール依存症及びニコチン依存症の場合の向精神薬の使用に関連した疾患を治療するのに有用である。
【0117】
本発明の式(I)の化合物は、片頭痛、ストレス、心身症に由来する病気、不安発作、癲癇、運動障害、特にジスキネジア又はパーキンソン病、震え及びジストニアを治療するための薬剤として使用し得る。
【0118】
本発明の式(I)の化合物は、記憶障害、認識障害の治療、特に老年認知症及びアルツハイマー病の治療において及び注意又は意識障害の治療において薬剤としても使用し得る。また、式(I)の化合物は、虚血、頭蓋損傷の治療及び神経変性疾患:例えば舞踏病、ハンチントン舞踏病及びトゥーレット症候群の治療において神経保護薬として有用であり得る。
【0119】
本発明の式(I)の化合物は、疼痛、神経障害性疼痛、急性末梢疼痛、炎症起源の慢性疼痛の治療における薬剤として使用し得る。
【0120】
本発明の式(I)の化合物は、食欲障害、欲求障害(糖類、炭水化物、薬物、アルコール又は食欲をそそる物質に対して)及び/又は摂食障害の治療において医薬として使用し得、特に肥満症又は過食症の治療及びII型糖尿病又は非インスリン依存性糖尿病の治療並びに異脂肪血症及びメタボリック症候群の治療のための医薬として使用し得る。従って、本発明の式(I)の化合物は、肥満症の治療及び肥満症に関連した危険、特に心臓血管リスクの治療において有用である。また、本発明の式(I)の化合物は、胃腸障害、下痢、潰瘍、嘔吐、膀胱及び泌尿器障害、内分泌起源の障害、心血管障害、低血圧症、出血性ショック、敗血症性ショック、慢性肝硬変、肝臓脂肪症、脂肪性肝炎、慢性肝性脳症、喘息、レイノー症候群、緑内障、不妊障害、炎症症状、免疫系疾患、特に自己免疫疾患並びに神経炎症性疾患、例えば関節リウマチ、反応性関節炎、脱髄を招く疾患、多発性硬化症、感染性及びウイルス性疾患、例えば脳炎、脳卒中の治療における医薬として有用であり、また抗癌化学療法用及びギヤン−バレー症候群の治療及び骨粗鬆症の治療用の医薬として有用である。
【0121】
本発明によれば、式(I)の化合物は、精神病性障害、特に統合失調症、多動児(MBD)の注意欠陥過多動性障害(AHD)の治療;食欲障害及び肥満障害の治療;記憶及び認識障害の治療;アルコール依存症及びニコチン依存症の治療、すなわちアルコールからの離脱及びタバコからの離脱;並びに異脂肪血症及びメタボリック症候群の治療に特に有用である。
【0122】
さらに詳しくは、本発明の式(I)の化合物は、食欲障害、代謝性疾患、胃腸障害、炎症症状、免疫系疾患、精神病性障害、アルコール依存症及びニコチン依存症の治療及び予防において有用である。
【0123】
本発明の態様の一つによれば、本発明は、上記に示した障害及び疾患を治療するための式(I)の化合物、この医薬的に許容し得る塩及びこの水和物又は溶媒和物の使用に関する。
【0124】
本発明の別の態様によれば、本発明は、有効成分として本発明の化合物を含有する医薬組成物に関する。これらの医薬組成物は、有効量の本発明の少なくとも1種の化合物、もしくは前記化合物の医薬的に許容し得る塩、溶媒和物又は水和物と、少なくとも1種の医薬的に許容し得る賦形剤とを含有する。
【0125】
前記の賦形剤は、医薬形態及び所望の投与形式に従って当業者に知られている通常の賦形剤から選択される。
【0126】
経口、舌下、皮下、筋肉内、静脈内、局所、局部、気管内、鼻腔内、経皮又は直腸投与用の本発明の医薬組成物において、上記の式(I)の有効成分、もしくはこの可能な塩、溶媒和物又は水和物は、単位投与形態で、標準的な医薬賦形剤との混合物として、前記の障害又は疾患の予防又は治療のためにヒト及び動物に投与し得る。
【0127】
適切な単位投与形態としては、経口形態、例えば錠剤、ソフト又はハードゲルカプセル、散剤、顆粒及び経口溶液又は懸濁液、舌下、口腔、気管内、眼内及び鼻腔内投与形態、吸入による投与形態、局所、経皮、皮下、筋肉内又は静脈内投与、直腸投与形態及び埋め込みが挙げられる。局所施用に関して、本発明の化合物は、クリーム、ゲル、ポマード又はローションで使用し得る。
【0128】
例として、錠剤の形での本発明の化合物の単位投与形態は、次の成分を含有し得る:
本発明の化合物 :50.0mg
マンニトール :223.75mg
クロスカルメロースナトリウム :6.0mg
コーンスターチ :15.0mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース:2.25mg
ステアリン酸マグネシウム :3.0mg
【0129】
経口経路による、1日当たりに投与される有効成分の用量は、1回以上の摂取量で0.01から100mg/kg、好ましくは0.02から50mg/kgであり得る。
【0130】
それよりも多いか又は低い用量が適切である特殊な場合があり得る;このような用量は、本発明の文脈から逸脱しない。常用の手段により、それぞれの患者に適した用量は、医師によって投与の形式並びに前記患者の体重及び応答に従って決定される。
【0131】
本発明の別の態様によれば、本発明はまた、患者に有効量の本発明の化合物もしくはこの医薬的に許容し得る塩又は水和物又は溶媒和物を投与することからなる上記に示した病気を治療する方法に関する。
【0132】
本発明によれば、式(I)の化合物は、次の治療薬分類:
−単独の又は利尿薬もしくはカルシウム拮抗薬と組み合わせたアンギオテンシンII AT受容体拮抗薬;
−単独の又は利尿薬と組み合わせた変換酵素阻害薬;
−カルシウム拮抗薬;
−単独の又は利尿薬もしくはカルシウム拮抗薬と組み合わせたβ遮断薬;
−抗高脂血症薬又は抗高コレステロール血症薬;
−抗糖尿病薬;
−他の抗肥満薬
の一つから選択される他の有効成分と組み合わせてもよい。
【0133】
従って、本発明の主題はまた、式(I)の化合物と、次の治療薬分類:
−単独の又は利尿薬と組み合わせたアンギオテンシンII AT受容体拮抗薬;
−単独の又は利尿薬もしくはカルシウム拮抗薬と組み合わせた変換酵素阻害薬;
−カルシウム拮抗薬;
−単独の又は利尿薬もしくはカルシウム拮抗薬と組み合わせたβ遮断薬;
−抗高脂血症薬又は抗高コレステロール血症薬;
−抗糖尿病薬;
−他の抗肥満薬
の一つから選択される他の有効成分を組み合わせて含有する医薬組成物に関する。
【0134】
「アンギオテンシンII AT受容体拮抗薬」という用語は、特にカンデサルタン、シレキセチル、エプロサルタン、イルベサルタン、ロサルタンカリウム、オルメサルタンメドキソミル、テルミサルタン又はバルサルタンなどの化合物を意味し、これらの化合物それ自体のそれぞれは、場合によりヒドロクロロチアジドのような利尿薬と組み合わせられる。
【0135】
「変換酵素阻害剤」という用語は、特にアラセプリル、ベナゼプリル、カプトプリル、シラザプリル、エナラプリル、エナラプリラート、フォシノプリル、イミダプリル、リシノプリル、モエキシプリル、ペリンドプリル、キナプリル、ラミプリル、スピラプリル、テモカプリル、トランドプリル又はゾフェノプリルのような化合物を意味し、これらの化合物のそれぞれはそれ自体、場合により利尿薬、例えばヒドロクロロチアジド又はインダパミドともしくはカルシウム拮抗薬、例えばアムロジピン、ジルチアゼム、フェロジピン又はベラパミルと組み合わせられる。
【0136】
「カルシウム拮抗薬」という用語は、特にアムロジピン、アラニジピン、ベニジピン、ベプリジル、シルニジピン、ジルチアゼム、塩酸エホニジピンエタノール、ファスジル、フェロジピン、イスラジピン、ラシジピン、塩酸レルカニジピン、マニジピン、塩酸ミベフラジル、ニカルジピン、ニフェジピン、ニルバジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、テロジリン又はベラパミルのような化合物を意味する。
【0137】
「β遮断薬」という用語は、特にアセブトロール、アルプレノロール、アモスラロール、アロチノロール、アテノロール、ベフノロール、ベタキソロール、ベバントロール、ビソプロロール、ボピンドロール、ブクモロール、ブフェトロール、ブニトロロール、ブトフィロロール、カラゾロール、カルテオロール、カルベジロール、クロラノオール、エパノロール、エスモロール、インデノロール、ラベタロール、ランジオロール、レボブノロール、レボノプロロール、メピンドロール、メチプラノロール、メトプロロール、ナドロール、ネビボロール、ニフェナロール、ニプラジロール、オキシプレノール、ペンブトロール、ピンドロール、プロパノロール、サルメテロール、ソタロール、タリノロール、テルタトロール、チリソロール、チモロール、キサモテロール又はキシベノロールのような化合物を意味する。
【0138】
「抗高脂血症薬又は抗高コレステロール血症薬」という用語は、特にフィブレート類、例えばアルフィブレート、ベクロブレート、ベザフィブレート、シプロフィブレート、クリノフィブレート、クロフィブレート、エトフィブレート又はフェノフィブレート;スタチン類(HMG−CoAレダクターゼ阻害剤)、例えばアトルバスタチン、フルバスタチンナトリウム、ロバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチン又はシムバスタチンから選択される化合物、もしくはアシピモックス、ニコチン酸アルミニウム、アザコステロール、コレスチラミン、デキストロチロキシン、メグルトール、ニセリトロール、ニコクロネート、ニコチン酸、β−シトステリン又はチアデノールなどの化合物を意味する。さらに詳しくは、本発明の主題は、式(I)の化合物とアトロバスタイン又はプラバスタチン、もしくは式(I)の化合物とシムバスタチンを組み合わせて含有する医薬組成物である。
【0139】
「抗糖尿病薬」という用語は、特に次の分類:スルホニルウレア類、ビグアニジン類、α−グルコシダーゼ阻害薬、チアゾリジンジノン類、メチグリニド類、例えばアカルボース、アセトヘキサミド、カルブタミド、クロルプロパミド、グリベンクラミド、グリボルヌリド、グリクラジド、グリメピリド、グリピジド、グリキドン、グリソキセピド、グリブゾール、グリミジン、メタへキサミド、メトホルミン、ミグリトール、ナテグリニド、ピオグリタゾン、レパグリニド、ロシグリタゾン、トラザミド、トルブタミド、トログリタゾン又はボグリボースの一つに属する化合物を意味する。
【0140】
「抗肥満症薬」という用語は、特にアムフェラプラモン、ベンフルオレクス、ベンズフェタミン、インダノレクス、マジンドール、メフェノレックス、メタムフェタミン又はD−ノルプソイドエフェドリンもしくはその他のCBカンナビノイド受容体拮抗薬のような化合物を意味する。
【0141】
特に、本発明の主題は、式(I)の化合物と、アンギオテンシンII AT受容体拮抗薬、特にイルベサルタン、ロサルタン又はバルサルタンとを組み合わせて含有する医薬組成物である。
【0142】
本発明の別の態様によれば、式(I)の化合物と別の組み合わせられる有効成分は、同時に、別々に又はある時間にわたって連続して投与し得る。
【0143】
「別々に使用」という用語は、本発明の組成物のそれぞれ別々の医薬形態で含有される2種類の化合物の同時投与を意味する。
【0144】
「ある時間にわたって連続的に使用」という用語は、一つの医薬形態で含有される本発明の組成物の第一の化合物、次いで一つの医薬形態で含有される本発明の組成物の第二の化合物の連続投与を意味する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)に対応する化合物
【化1】

{式中、
−Zは、基N(R)XR、N(R)COOR’又はOCON(R)R’を表し;
−Xは、基−CO−、−SO−、−CON(R10)−又は−CSN(R10)−を表し;
−Rは、水素原子又は(C−C)アルキル基を表し;
−Rは、
・非置換であるか又はCF基で置換されている(C−C10)アルキル基;
・非置換であるかもしくは(C−C)アルキル、ヒドロキシル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルチオ又はシアノ基から選択される同一又は異なる置換基で1回以上置換されている非芳香族(C−C12)炭素環式基;
・非置換であるかもしくはハロゲン原子及び(C−C)アルキル、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、(C−C)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C−C)アルキルチオ、シアノ又はニトロ基から選択される1個以上の同一又は異なる置換基で置換されている、酸素、硫黄又は窒素を含む4から8個の原子からなる飽和又は不飽和複素環式基;
・非置換であるかもしくはハロゲン原子又は(C−C)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C−C)アルキルチオ、シアノ又はニトロ基で置換されているインドリル基;
・テトラヒドロ−1−又は−2−ナフチル;1−又は2−ナフチル;
・ベンゾチオフェニル又はベンゾフリル;
・非置換であるかもしくはハロゲン原子、(C−C)アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシル、(C−C)アルコキシ、シアノ、ニトロ、(C−C)アルカノイル又はフェニル基及び基S(O)Alk又はNR1314から選択される同一又は異なる置換基で1回以上置換されているフェニル;
・ベンゾジオキシル;
・フェノキシメチル、1−フェノキシエチル又は1−メチル−1−フェノキシエチル〔フェニル基は、非置換であるかもしくはハロゲン原子及び(C−C)アルキル又はトリフルオロメチル基から選択される同一又は異なる置換基で1回以上置換されている〕;
・フェニルシクロプロピル〔フェニル基は、非置換であるかもしくはハロゲン原子及び(C−C)アルキル又はトリフルオロメチル基から選択される同一又は異なる置換基で1回以上置換されている〕;
・(C−C)アルキレンであって、
(i)(C−C)アルキル基;
(ii)非置換であるか又は(C−C)アルキル基で1回以上置換されている非芳香族C−C12炭素環式基;
(iii)非置換であるか又はハロゲン原子、(C−C)アルキル、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、(C−C)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C−C)アルカノイル、シアノ、ニトロ又はフェニル基及び基S(O)Alk又はNR1314から選択される同一であるか又は異なっていてもよい1個以上の置換基で置換されているフェニル;
(iv)非置換であるかもしくはハロゲン原子及び(C−C)アルキル又はトリフルオロメチル基から選択される同一又は異なっていてもよい1個以上の置換基で置換されている、酸素、硫黄又は窒素を含む4から8個の原子からなる飽和又は不飽和複素環式基;
から選択される1個又は2個の同一又は異なる置換基で置換されている(C−C)アルキレン;
を表し;
・また、Xが基−CON(R10)−又は−CSN(R10)−を表す場合には、Rは(C−C)アルカノイル基又はベンゾイル基又はベンジルカルボニル基を表してよく、前記の基のフェニル基は、非置換であるか又はハロゲン原子及び(C−C)アルキル又はトリフルオロメチル基から選択される同一又は異なる置換基で置換されており;
−R’は、非置換であるかもしくはハロゲン原子及び(C−C)アルキル、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ又は(C−C)アルコキシ基から選択される同一又は異なる置換基で1回以上置換されているフェニルを表し;
−Rは、水素原子もしくは(C−C)アルキル、シアノ、(C−C)アルコキシメチル又はヒドロキシメチル基を表し;
−R、R、R、R、R及びRは、互いに独立して、水素もしくはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ニトロ基又は基S(O)Alkを表し;
−R10は、水素原子又は(C−C)アルキル基を表し;
−あるいはR及びR10は、これらを結合している窒素原子と一緒になって、4から8個の原子からなり、場合により酸素、硫黄及び窒素原子から選択される第二の異種原子を含む複素環式基であって、非置換であるか、もしくは(C−C)アルキル基;(C−C)アルカノイル基;基NR1112又はCONR1112;非置換であるかもしくはハロゲン原子又は(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシもしくはトリフルオロメチル基で1回以上置換されているフェニル基;で1回以上置換されている複素環式基を構成し;
−R11及びR12は、互いに独立して、水素原子又は(C−C)アルキル基を表すか、あるいはR11及びR12は、これらを結合している窒素原子と一緒になって、4から8個の原子からなる複素環式基を構成し;
−nは0、1又は2を表し;
−R13及びR14は、互いに独立して、水素原子又は(C−C)アルキル基を表すか、あるいはR13及びR14は、これらを結合している窒素原子と一緒になって、4から8個の原子からなる飽和又は不飽和複素環式基を構成し;
−Alkは、(C−C)アルキル基を表し;
但し、置換基R、R、R、R、R及びRの一つは、R及びRが同時に4−メトキシ基を表す場合には、水素ではないことを条件とする}
であって、塩基又は付加塩の形、及び水和物又は溶媒和物の形の化合物。
【請求項2】
Zが基N(R)XRを表し、Xが−CO−基を表し及び置換基RからRが請求項1で定義した通りである、塩基又は付加塩の形、及び水和物又は溶媒和物の形の式(I)の請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Zが基N(R)XRを表し、Xが−SO−基を表し及び置換基RからRが請求項1で定義した通りである、塩基又は付加塩の形、及び水和物又は溶媒和物の形の式(I)の請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Zが基N(R)XRを表し、Xが基−CON(R10)−を表し及び置換基RからR10が請求項1で定義した通りである、塩基又は付加塩の形、及び水和物又は溶媒和物の形の式(I)の請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Zが基N(R)XRを表し、Xが基−CSNR10−を表し及び置換基RからR10が請求項1で定義した通りである、塩基又は付加塩の形、及び水和物又は溶媒和物の形の式(I)の請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
Zが基N(R)COOR’を表し及び置換基RからRが請求項1で定義した通りである、塩基又は付加塩の形、及び水和物又は溶媒和物の形の式(I)の請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
Zが基OCO(R)R’を表し及び置換基RからRが請求項1で定義した通りである、塩基又は付加塩の形、及び水和物又は溶媒和物の形の式(I)の請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
−Zが基N(R)XRを表し及びXが(I)について定義した意義の一つを有し;
−Rが水素原子を表し;
−及び/又はRが1−プロピルブチルもしくは2−インドリル(非置換であるか又は(C−C)アルキル基で置換されている)を表すか、あるいはRが、非置換であるかもしくはハロゲン原子及び(C−C)アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)アルコキシ、シアノ又はフェニル基から選択される同一又は異なる置換基で1回以上置換されているフェニルを表し;
−及び/又はRがメチル又はメトキシメチル基を表し;
−及び/又はRが塩素もしくは臭素原子又はメトキシ基を表し;
−及び/又はR及びRがそれぞれ塩素原子を表し;
−及び/又はR、R及びRが水素を表す;
塩基又は付加塩の形及び水和物又は溶媒和物の形の式(I)の請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
−Zが基NHCORを表し;
−Rが1−プロピルブチル基、インドリル基(非置換であるか又は(C−C)アルキル基で置換されている)、フェニル基(非置換であるかもしくはハロゲン原子又はメトキシ基で置換されている)を表し;
−Rがメチル又はメトキシメチル基を表し;
−Rが塩素もしくは臭素原子又はメトキシ基を表し;
−R及びRがそれぞれ塩素原子を表し;
−R、R及びRが水素原子を表す;
塩基又は付加塩の形及び水和物又は溶媒和物の形の式(I)の請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
−Zが基NHSOを表し;
−Rが非置換であるか又はハロゲン原子又はトリフルオロメチル基で置換されているフェニル基を表し;
−Rがメチル又はメトキシメチル基を表し;
−Rが塩素もしくは臭素原子又はメトキシ基を表し;
−R及びRがそれぞれ塩素原子を表し;
−R、R及びRが水素原子を表す;
塩基又は付加塩の形及び水和物又は溶媒和物の形の式(I)の請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
N−{[−6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル]メチル}−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−{[−6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル]メチル}−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミド;
N−{[−6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル]メチル}−N’−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素;
N−{[5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(メトキシメチル)−6−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]メチル)−2−プロピルペンタンアミド;
N−{[5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(メトキシメチル)−6−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]メチル)−1H−インドール−2−カルボキサミド;
N−{[6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(メトキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル}−4−(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド;
N−{[6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(メトキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル}−2−プロピルペンタンアミド
から選択される塩基又は付加塩の形及び水和物又は溶媒和物の形の請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
請求項1から6及び8から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の製造方法であって、
式:
【化2】

(式中、置換基R及びRからRは請求項1で定義した通りである)
の化合物を、
−Xが−CO−基を表す式(IA)の化合物を製造すべきである場合には、式RCOH(III)(式中、Rは請求項1で定義した通りである)の酸又は前記の酸の活性化誘導体で処理するか;
−又はXが−SO−基を表す式(IB)の化合物を製造すべきである場合には、式RSOHal(IV)(式中、Rは請求項1で定義した通りであり及びHalはハロゲン原子を表す)のスルホニルハライドで処理する
ことを特徴とする方法。
【請求項13】
Zが基O−CO−NH−R’を表す式(I)の請求項1及び7に記載の化合物の製造方法であって、
式:
【化3】

の化合物を式R’−N=C=Oの化合物で処理することを特徴とする方法。
【請求項14】
式:
【化4】

の化合物。
〔式中:
−Rは、水素原子又は(C−C)アルキル基を表し;
−Rは、水素原子もしくは(C−C)アルキル、シアノ、(C−C)アルコキシメチレン又はヒドロキシメチル基を表し;
−R、R、R、R、R及びRは、互いに独立して、水素もしくはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、もしくはニトロ基又は基S(O)Alkを表す;
但し、置換基R、R、R、R、R及びRの一つは、R及びRが同時に4−メトキシ基を表す場合には、水素原子ではないことを条件とする〕
【請求項15】
請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、又はこの化合物の医薬的に許容し得る酸との付加塩、もしくは式(I)の化合物の水和物又は溶媒和物を含有することを特徴とする、医薬。
【請求項16】
請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、もしくはこの化合物の医薬的に許容し得る塩、水和物又は溶媒和物と、少なくとも1種の医薬的に許容し得る賦形剤とを含有してなることを特徴とする、医薬組成物。
【請求項17】
食欲障害、代謝性疾患、胃腸障害、炎症症状、免疫系疾患、精神病性障害、アルコール依存症及びニコチン依存症の治療及び予防用医薬を製造するための請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。

【公表番号】特表2008−516934(P2008−516934A)
【公表日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−536229(P2007−536229)
【出願日】平成17年10月17日(2005.10.17)
【国際出願番号】PCT/FR2005/002566
【国際公開番号】WO2006/042955
【国際公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】