プロセスカートリッジ、画像形成装置
【課題】プロセスカートリッジ自体を分解することなく保守可能な状態に変位させ、かつ、復元可能なプロセスカートリッジ、プロセスギャップの測定が容易なプロセスカートリッジおよびこれらのプロセスカートリッジを用いた画像形成装置を提供すること。
【解決手段】貫通空間を設けることができるプロセスカートリッジ60は、第1ユニット5と第2ユニット10が軸6を共通旋回軸として回動可能に連結された構成であり、第1ユニット5に感光体ドラム1、第2ユニット10に現像ローラ7をそれぞれ回転自在に保持する構成とした。
【解決手段】貫通空間を設けることができるプロセスカートリッジ60は、第1ユニット5と第2ユニット10が軸6を共通旋回軸として回動可能に連結された構成であり、第1ユニット5に感光体ドラム1、第2ユニット10に現像ローラ7をそれぞれ回転自在に保持する構成とした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、像担持体上に形成された静電潜像を現像剤で可視像化するプロセスカートリッジおよび該プロセスカートリッジを具備した、複写機、ファクシミリ、レーザープリンタ、プロッタ、複合機等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式により画像形成を行なう画像形成装置においては、小型化並びに保守交換などメンテナンスの容易さの点から、像担持体上に形成された静電潜像を現像剤で可視像化する機能を有する装置をプロセスカートリッジとしてユニット化し、これを画像形成装置本体に対して着脱可能に構成している。
例えば、像担持体を含む第1枠体と現像剤担持体を含む第2枠体を結合し、これら両枠体を回動可能に支持する結合部材を有するプロセスカートリッジが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
前記特許文献1は、結合の支点をドラムギアとスリーブギアの噛み合い圧力方向に配置し、且つ噛み合い圧力角方向の直交方向に移動可能に支持される構成とすることにより、
駆動時に第二枠体を回転させる回転モーメントが生じない位置に支点部を位置決めし、電子写真感光体に対する現像剤担持体の加圧力を安定させ、良好な画像を得ることに関して開示する。
【0004】
また、前記特許文献2は、第1の枠体と第2の枠体を長手方向の回動中心でもって回転するように結合する結合ピンであって、画像形成装置本体にプロセスカートリッジを着脱する際画像形成装置本体に設けられたガイド溝に沿ってガイド溝中へ入出する位置に位置するように長手方向外側に突出して設けられた結合ピンについて開示する。
【0005】
一方、近年は印字あたりのコスト削減や部品リサイクルのため、従来のようにプロセスカートリッジを全体として交換するのではなく、プロセスカートリッジ自体の構成部品の交換を迅速、容易化して再利用を可能にする構成が要求されている。
【0006】
しかし、従来、プロセスカートリッジの分解、組み立て性についてあまり配慮されていない。例えば、上記特許文献2では、段落[0036]に、結合ピンの端面を工具で掴み、プロセスカートリッジ自体を容易に分解できる、との開示があるように、プロセスカートリッジの分解性について開示するものの、このように分解した場合、再び結合ピンを差し込んで組み立てなければならない。
また、従来、電子写真方式により画像形成を行なう画像形成装置において、像担持体と現像ローラの隙間(G)の現像ギャップの隙間距離を測定する手段として、(a)測定対象となる隙間に測定部を挿入して、挿入した測定部に内封した充填材を充填吸出することにより、上記測定部の一部を膨張収縮させて、該一部の両端面に配置した平板を隙間の両壁に当接させ、検知手段で隙間を検知する方法や、(b)光学式寸法測定器を用いて透過してくる光束の幅から隙間距離を測定する方法などが紹介されている(例えば、特許文献3参照)。
しかし、上記特許文献3には測定方法を説明した内容でしかなく、隙間の調整方法については言及されていない。
【0007】
【特許文献1】特開2001−66970号公報
【特許文献2】特開2002−108174号公報
【特許文献3】特開2005−188993号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、プロセスカートリッジ自体を分解することなく保守可能な状態に変位させ、かつ、復元可能なプロセスカートリッジおよびこのプロセスカートリッジを用いた画像形成装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を達成するため請求項1にかかる発明は、像担持体を含む第1ユニットと現像剤担持体を含む第2ユニットとを共通軸により互いに旋回可能に連結し、該共通軸によるこれらユニット間の結合を解除することなく前記像担持体と前記現像剤担持体との距離を調整可能にした。
請求項2にかかる発明は、請求項1記載のプロセスカートリッジにおいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットが前記共通軸を共通旋回軸として回動可能に連結された構成であり、前記像担持体は前記第1ユニット内で保持され、かつ滑らかに回転できる手段を有し、前記現像剤担持体は前記第2ユニット内で保持され、かつ滑らかに回転できる手段を有することとした。
請求項3にかかる発明は、請求項2に記載されたプロセスカートリッジにおいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットは前記共通旋回軸を中心に回動し、前記像担持体と前記現像剤担持体とが最接近する位置付近において前記何れかのユニット側または前記両方のユニット上に設けられた突起形状が相手のユニットと当接することにより前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保し回動を規制することが可能な構成を有することとした。
請求項4にかかる発明は、請求項2または3に記載されたプロセスカートリッジにおいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットは前記共通旋回軸を中心に回動し、前記像担持体と前記現像剤担持体とが接近する位置付近において前記何れかのユニット側に設けられたストッパ挿入用穴に相手のユニット側への回動が係止されるように形成された突起形状のストッパが挿入されることにより、前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保した位置で回動が係止、保持されることとした。
請求項5にかかる発明は、請求項4記載のプロセスカートリッジにおいて、前記ストッパは前記両ユニットの何れかの側に設けられていて、概略返り爪形状を形成しており、前記像担持体と前記現像剤担持体との間の距離が遠くなる方向の回動を規制することができ、かつ前記両枠体間に前記像担持体と前記現像剤担持体間の距離が遠くなる方向に付勢力を生ずる付勢手段を有することにより、前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保した位置で回動が係止、保持されることとした。
請求項6にかかる発明は、請求項1乃至5の何れかに記載のプロセスカートリッジにおいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットの何れかまたは両方が回動することにより、前記像担持体と前記現像剤担持体とが概略最も離れる位置に旋回した姿勢において、前記各ユニットの外形が任意の平面に対して、重力を利用して安定した姿勢を保てる形状とした。
請求項7にかかる発明は、請求項1乃至6の何れかに記載のプロセスカ−トリッジにおいて、前記ドラムユニットと前記現像ユニットの構成と同様に、前記現像ユニット内の現像ロ−ラ部が単独ユニットとして共通軸を中心に互いに旋回可能に連結した構成とした。
請求項8にかかる発明は、第1のユニットと第2のユニットとを有するプロセスカートリッジにおいて、前記第1のユニットと第2のユニットとを組み立てた状態のもとで、両ユニット間を貫通する貫通空間が形成されることとした。
請求項9にかかる発明は、請求項8記載のプロセスカートリッジにおいて、前記第1ユニットに含まれる像担持体と前記第2ユニットに含まれる現像剤担持体の各中心軸線が平行な方向に配置された構成であり、前記貫通空間は、前記像担持体の中心軸線と現像剤担持体の中心軸線を通る平面に対して法線方向に、前記像担持体の外形と前記現像剤担持体の外形との間の距離であるプロセスギャップを含みかつ当該プロセスカートリッジを貫通する空間として構成されていることとした。
請求項10にかかる発明は、請求項9記載のプロセスカートリッジにおいて、前記貫通空間の開口部を塞ぐように、光を透過する板が配置されかつ前記板が前記プロセスカートリッジの外形フレームで支持された構成とした。
請求項11にかかる発明は、請求項9のプロセスカートリッジユニットにおいて、前記貫通空間内に、当該プロセスカートリッジで支持される部品が配置された構成であり、かつ前記部品が当該プロセスカートリッジ外部からの操作により当該プロセスカートリッジに対して取り付け及び取り外すことを可能とした。
請求項12にかかる発明は、請求項9のプロセスカートリッジにおいて、前記貫通空間内に配置された当該プロセスカートリッジで支持される部品が当該プロセスカートリッジに対して取り付け及び取り外すことを可能とした。
請求項13にかかる発明は、請求項8乃至12記載のプロセスカートリッジにおいて、像担持体を含む第1ユニットと現像剤担持体を含む第2ユニットとを共通軸により互いに旋回可能に連結し、該共通軸によるこれらユニット間の結合を解除することなく、前記像担持体と前記現像剤担持体との距離を調整可能にした。
請求項14にかかる発明は、請求項13記載のプロセスカートリッジにおいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットが前記共通軸を共通旋回軸として回動可能に連結された構成であり、前記像担持体は前記第1ユニット内で保持され、かつ滑らかに回転できる手段を有し、前記現像剤担持体は前記第2ユニット内で保持され、かつ滑らかに回転できる手段を有することとした。
請求項15にかかる発明は、請求項14に記載されたプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットと前記第2ユニットは前記共通旋回軸を中心に回動し、前記像担持体と前記現像剤担持体とが最接近する位置付近において前記何れかのユニット側または前記両方のユニット上に設けられた突起形状が相手のユニットと当接することにより前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保し回動を規制することが可能な構成を有することとした。
請求項16にかかる発明は、請求項14又は15に記載されたプロセスカートリッジにおいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットは前記共通旋回軸を中心に回動し、前記像担持体と前記現像剤担持体とが接近する位置付近において前記何れかのユニット側に設けられたストッパ挿入用穴に相手のユニット側への回動が係止されるように形成された突起形状のストッパが挿入されることにより、前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保した位置で回動が係止、保持されることとした。
請求項17にかかる発明は、請求項16記載のプロセスカートリッジにおいて、前記ストッパは前記両ユニットの何れかの側に設けられていて、概略返り爪形状を形成しており、前記像担持体と前記現像剤担持体との間の距離が遠くなる方向の回動を規制することができ、かつ前記両ユニット間に前記像担持体と前記現像剤担持体間の距離が遠くなる方向に付勢力を生ずる付勢手段を有することにより、前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保した位置で回動が係止、保持されることとした。
請求項18にかかる発明は、請求項13乃至17の何れかに記載のプロセスカートリッジにおいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットの何れかまたは両方が回動することにより、前記像担持体と前記現像剤担持体とが概略最も離れる位置に旋回した姿勢において、前記各枠体の外形が任意の平面に対して、重力を利用して安定した姿勢を保てる形状であることとした。
請求項19にかかる発明は、像担持体と現像剤担持体を含むプロセスカートリッジを着脱自在とし、前記像担持体に形成された静電潜像を前記現像剤担持体を用いてトナーを含む現像剤で可視像化し、この可視像をシート状媒体に転写、定着して画像を得る画像形成装置において、請求項1乃至18の何れかに記載のプロセスカートリッジを具備することとした。
【発明の効果】
【0010】
この発明では、像担持体を含む第1ユニットと現像剤担持体を含む第2ユニットとを共通軸により互いに旋回可能に連結し、該共通軸によるこれらユニット間の結合を解除することなく、開状態および閉状態を復元可能にしたので、プロセスカートリッジ自体を分解することなく保守可能な状態に変位させ、かつ、復元可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、この発明の実施の形態を説明する。
[例1]
本発明にかかるプロセスカートリッジの断面を示した図1において、像担持体としての感光体ドラム1のまわりには、矢印で示す回転方向順に、帯電器3、現像剤担持体としての現像ローラ7、感光体クリ−ニング部2などが配置されている。感光体クリ−ニング部2に隣接して廃トナ−排出部4が設けられている。また、帯電器3と現像ローラ7との間の感光体ドラム1の周面部は露光部となっており、現像ローラ7と感光体クリーニング部2との間の感光体ドラム1の周面部に転写ユニット90が配置されて転写部が構成され、
該感光体ドラム上に担持されるトナー像が該転写部でシート状媒体に転写される。
【0012】
これら感光体ドラム1、帯電器3、現像ローラ7、感光体クリ−ニング部2、廃トナ−排出部4などは筐体状のフレームに取り付けられて第1ユニットであるドラムユニット5を構成している。
一方、現像剤担持体としての現像ロ−ラ7、この現像ローラ7にトナーを含む現像剤を搬送する搬送スクリューなどからなる現像剤搬送部8、トナーとキャリアを攪拌しつつ現像剤搬送部8に搬送する搬送スクリューなどからなるトナ−供給攪拌部9などが筐体状のフレームに取り付けられて、現像ユニット10を構成している。
【0013】
感光体ドラム1は紙面に垂直な軸線Oを有し、現像ローラの軸線もこの軸線Oと平行である。この軸線Oと平行な方向に設けられたヒンジピン6は、ドラムユニット5と現像ユニット10とを共通に連結する共通軸である。ドラムユニット5から突出した支持部5aと現像ユニット10から突出した支持部10aとの重なり部に形成された嵌合穴11で感光体ドラム1の軸線方向、つまり長手方向から差し込まれ、支持部5a、10aに対して共通に嵌合され軸支している。
【0014】
こうして、ドラムユニット5と現像ユニット10とはヒンジピン6により一方が他方に対して旋回可能に連結されて全体としてプロセスカートリッジ60を構成している。旋回の中心軸14は感光体ドラム1と現像ロ-ラ7が設計上の配置位置から旋回により感光体ドラム1と現像ロ−ラ7間距離が遠ざかる方向の回動で両ユニットのフレ−ム外形が干渉しない位置に設定する。
【0015】
図2に示すように、感光体ドラム1はドラムユニット5の端面に取り付けられた軸受12によりドラムユニット5内に保持され、かつ滑らかに回転することができる。また現像ロ−ラ7も同様に現像ユニット10の端面に取り付けられた軸受13により現像ユニット10内に保持され、かつ滑らかに回転することができるため各ユニットの旋回動作時に感光体ドラム1、現像ロ−ラ7が落下したり、配置移動したりすることはない。
【0016】
図3、図4に示した姿勢Bの状態では、ドラムユニット1の上方は開放されており、感光体ドラム1の交換や、メンテナンスを容易に行なうことができる。同様に、現像ユニット10の上方も開放されており、現像ローラ7をはじめ、現像剤搬送部8やトナー供給攪拌部9の交換や保守を容易に行なうことができる。
【0017】
こうして、姿勢Bの状態で交換、保守などを行なった後、画像形成装置本体内にセットし作像する場合は、ヒンジピン6と中心にこれらユニットを相対的に回動させることにより、図1、図2に示すように感光体ドラム1と現像ローラ7とが対向近接するように、ドラムユニット5と現像ユニット10とが接しているプロセスカートリッジ60が閉じた状態、すなわち感光体ドラム1と現像ロ-ラ7およびその周辺部材が設計上の配置位置である姿勢Aに確実に復元させることができるし、必要があれば、画像形成装置本体外に取り出し部品交換のためプロセスカートリッジ60が開いた状態、すなわち部品の交換作業が可能な旋回位置である感光体ドラム1と現像ロ-ラ7が大きく離れ開放された姿勢Bを復元することができる。
【0018】
本例では、姿勢Aのとき現像剤搬送部8とトナー供給攪拌部9とが横並びになり、その上方に現像ローラ7が位置する配置の現像ユニット10の斜め上方にドラムユニット5が位置し、現像ローラ7の斜め上に感光体ドラム1が位置している。また、姿勢Bのときは図3、図4に示したように、図1、図2に示した姿勢Aにおける現像ユニット10の位置はそのまま維持して、ドラムユニット5を、ヒンジピン6を中心にして反時計回りの向きに90度回転した姿勢である。
【0019】
本例では、ドラムユニット5と現像ユニット10とを開閉可能に連結する共通軸がヒンジピン6であるため、これらドラムユニット5および現像ユニット10の何れかの任意のユニット側を感光体ドラム1の長手方向に移動することにより別々のユニットとして分離することも可能である。不測の分離を防止するため、ヒンジピン6には、感光体ドラム1の長手方向での移動を規制するストッパを設けるのがよい。
【0020】
このように、感光体ドラム1を含むドラムユニット5と現像ローラ7を含む現像ユニット10とを共通軸であるヒンジピン14により開閉可能に連結し、該共通軸によるこれらユニット間の結合を解除することなく、開状態、閉状態を復元可能にしたので、プロセスカートリッジ自体を分解することなく保守可能な状態に変位させ、かつ、復元可能である。
【0021】
感光体ドラム1はドラムユニット5を構成するフレ−ムに、現像ロ−ラ7は現像ユニット10を構成するフレ−ムにそれぞれ軸受12、13を介して保持されており、またそれぞれのフレ−ムは感光体ドラムに平行な任意の軸に対して旋回可能に連結されているため、面板などの精密なフレ−ム連結部品がなくても旋回軌跡上の係止位置を決めるだけで感光体ドラムと現像ロ−ラの配置を再現でき、かつ部品交換などの作業時には感光体ドラムと現像ロ−ラは離れた位置に旋回移動ができるので作業が容易である。
そのため、簡単で部品数が少ない構成で部品の配置位置精度が良く、部品交換性も良好なプロセスカートリッジを提供できる。
【0022】
[例2]
本例は前記例1の変形例であり、ドラムユニット5と現像ユニット10とがヒンジピンで開閉可能に連結されているという基本的な構成は同じである。よって、構成上共通の部材については前記例と同じ符号で示す。図5は両ユニットの閉じ状態を示しており、図中の矢印61は画像記録用シート状媒体の搬送方向を示している。図6は両ユニットを開状態を示している。
【0023】
図6に示す姿勢Bの開状態から、感光体ドラム1と現像ロ-ラ7が設計上の配置位置となる姿勢Aまでヒンジピン6の中心である中心軸14を中心に旋回したとき、現像ユニット10のフレ−ム上でドラムユニット5側に向いた面のシート状媒体搬送巾(図6に示す指定範囲巾β)の外側であって現像ロ−ラ7に干渉しない任意の位置に設けられた突起形状部20が、ドラムユニット5のフレ−ム上であって現像ユニット10側に向いた面のシート状媒体搬送巾βの外側であって感光体ドラム1に干渉しない位置に設けられた受け部21に当接することにより感光体ドラム1と現像ローラ7とがぶつかる前に回動が阻止されかつその状態がドラムユニット5の自重によるモーメントで保持される状態となる。
【0024】
本例では、このように、ドラムユニット5と現像ユニット10の間に突起形状部20と受け部21で構成された係止部を設けたので、部品交換作業などの際、ユニットの旋回により感光体ドラム1と現像ロ−ラ7が接近してもお互いが衝突することを回避することができる。受け部21は突起形状20部と嵌合する位置合わせ穴とすれば、姿勢復元性能が向上し、部品交換などによる感光体ドラム1の皮膜などへのキズや凹みを確実に防止することができる。
【0025】
感光体ドラム1と現像ロ−ラ7間の距離を規制する機構があるので、分解、組立時に干渉させてしまう可能性なくなり、感光体ドラム1は表面の皮膜にキズなどが付いたり、変形が生じると印字画質が劣化してしまうがそのおそれもなくなった。
なお、突起形状部20と受け部21の設置位置はドラムユニット側と現像ユニット側とで入れ替えて構成することができる。
【0026】
[例3]
本例は前記例1又は例2の変形例であり、ドラムユニット5と現像ユニット10とがヒンジピンで開閉可能に連結されているという基本的な構成は同じである。よって、構成上共通の部材については前記例と同じ符号で示す。図7、図8共に、両ユニットの閉じ状態を示している。
【0027】
図7において、現像ユニット10のフレ−ム上で前記図6で説明したと同様のシート状媒体巾β外側の任意の位置にストッパ挿入用穴23が設けてある。また、ドラムユニット5のフレ−ムの現像ユニット10側に向いた面より出っ張った位置に概略フレ−ムの外側を向いた突起形状のストッパ24が形成されている。
【0028】
感光体ドラム1と現像ロ-ラ7が設計上の配置位置となる姿勢Aまでヒンジピン6の中心軸14を中心に旋回したとき、ストッパ13がストッパ挿入用穴24に挿入され回動を係止する。このとき穴とストッパ13に嵌め合いによる隙間が無ければ、両ユニットは、お互いに固定した状態を保持することができる。さらにこのストッパ23には感光体ドラム1の長手方向の勘合を追加することによりこの方向の移動を規制する機能を容易に追加することができる。また、ストッパ24はフレ−ムの内部側に若干たわむような剛性とすることにより、回動により滑らかにストッパ挿入用穴23に挿入させることができる。
【0029】
本例では、図7、図8に示すように、感光体ドラム1と現像ローラ7とが接近する姿勢Aにおいて、現像ユニット10側に設けられたストッパ挿入用穴23に、ドラムユニット側に設けた突起形状のストッパ24が嵌合状に挿入されて、感光体ドラム1と現像ローラ7同士が干渉しない任意の距離を確保するようにしたものである。ストッパ挿入穴の設置位置とこれに挿入される突起形状のストッパの設置位置とは、ドラムユニット側と現像ユニット側とで入れ替えて構成することができる。また、前記例2の構成と併用することも可能である。
【0030】
本例では、両ユニットの旋回により感光体ドラム1と現像ロ−ラ7が接近し設計上の配置位置になった際、それぞれのユニットに設けられた突起形状のストッパが挿入用穴に嵌合し、さらに、突起形状の基端部が平坦な板面状をなすことで、突起形状部の挿入度合いを規制するストッパ機能を果たすことで、両ユニットの閉じ位置を保持することができ、かつワンタッチで解除できるので、ネジなどの締結部品などを要せずに、閉じ状態の保持とその解除が可能である。
本例では、ドラムユニット5と現像ユニット10の回動位置を固定するためにネジなどの締結部品やロック機構など不要であり、組立作業性が向上した。
【0031】
[例4]
本例は、前記例3の変形例であり、前記例3に準じて図9に示すように、感光体ドラム1と現像ローラ7とが接近する姿勢Aにおいて、現像ユニット10側に設けられたストッパ挿入用穴23aに、ドラムユニット側に設けた突起形状のストッパ24aが嵌合状に挿入されて、感光体ドラム1と現像ローラ7同士が干渉しない任意の距離を確保するようにしたものである。
【0032】
姿勢Bを示した図10で明らかなように、ストッパ24aの形状は感光体ドラム1と現像ローラ7が遠ざかる方向を係止する返り爪形状であり、姿勢Aでストッパ挿入用穴23aに挿入される。また、両ユニットの向かい合う面の任意の位置には感光体ドラム1と現像ロ−ラ7とが遠ざかる方向に付勢力を生じるように伸長性のばね25または、図示されていないスポンジシ−ルなどによる付勢手段が設置され、姿勢Aの状態で規定の付勢力が得られるように設計されている。
図10に示すように、ストッパ24a、ストッパ挿入用穴23a、ばね25、ばね受け凹部はシート状媒体搬送幅βの領域外に設けられている。
【0033】
上記付勢手段による付勢力がストッパ24aの返り爪部をストッパ挿入穴23aの対する嵌合面に押し当てるため、両ユニットは姿勢Aの位置を保持することができる。また、例3におけると同様に、ストッパ24はフレ−ムの内部側に若干たわむような剛性とすることにより、回動により滑らかにストッパ挿入穴23aに挿入させることができる。
【0034】
本例では、ストッパ24aの突起形状が返り爪形状であり、かつ両ユニットの向かい合う面の任意の位置には感光体ドラム1と現像ロ−ラ7が遠ざかる方向に付勢力を生じるようにばね25またはスポンジなどの付勢手段を配置しているので、両ユニットの旋回により感光体ドラム1と現像ロ−ラ7が接近し設計上の配置位置になった際には、返り爪部はストッパ挿入穴の面に常時付勢されフレームは位置決めされるので、ネジなどの締結部品がなくても安定して感光体ドラムと現像ロ−ラが接近し設計上の配置位置を保持することができる。
前記例3では、回動を固定するためにネジなどの締結部品かロック機構は不要であるが、感光体ドラム1と現像ロ−ラ7間の距離を高精度で保持するためには、ドラムユニット5と現像ユニット10の回動位置を固定するための突起形状と穴との嵌め合い隙間がないようにしなければならないため部品加工が難しいが、本例では簡単な部品加工により、現像ギャップなど、感光体ドラムと現像ローラの関係位置を設定することができる。
【0035】
[例5]
本例はこれまで説明した例1〜例4におけるプロセスカートリッジに対して適用可能である。図11はA姿勢つまり所定の閉じ状態にあるプロセスカートリッジを、図12は姿勢Bつまり所定の開状態にあるプロセスカートリッジをそれぞれ示している。
【0036】
これまで説明したように、ドラムユニット5のフレ−ム上に感光体ドラム1に平行な方向に設けられたヒンジピン6が現像ユニット10上に設けられた嵌合穴11に感光体ドラム1の長手方向より差し込まれ旋回可能に連結されて形成されたプロセスカ−トリッジ60は、画像形成装置本体内に装着されているときには図11に示すように姿勢Aである。
また、部品交換のため画像形成装置本体外に取り出した際は、図12に示すように、部品の交換作業を行いやすい旋回位置である両ユニットが開いた姿勢Bとなる。
【0037】
図12に示すように、感光体ドラム1と現像ロ-ラ7が概略最も離れた状態である姿勢Bになったとき、各ユニットのフレーム外形が平面αに対して面合わせとなるような形状部分をもっている。つまり、姿勢Bにおいて、ドラムユニット5と現像ユニット10とは、共通の平面α上に同時に接して安定した状態を保ち得る平坦面をそれぞれが有している。その平坦面とは、本例では、ドラムユニット5に関しては、図11に示す姿勢Aのもとで鉛直面を構成している平坦面63であり、現像ユニット10に関しては図11に示す姿勢Aのもとで平坦面63に対して90度の角度をなし水平面と平行な平坦面64である。
これら平坦面63と平坦面64とは、姿勢Bのもとで、同一の水平面に共通に接して重力を利用して安定した姿勢を保てる形状である。
【0038】
このように、姿勢Bのもとで、平坦面63と平坦面64が平面α上に共通に接した状態となり、プロセスカートリッジ60は、姿勢Bで形状的に平面α上で安定して接地するため、部品の交換作業が容易に行なうことができる。
【0039】
変形例を図13、図14により説明する。本例はこれまでの例におけるドラムユニット5や現像ユニット10とは構成部品のレイアウトが違うためフレ−ムの外形も異なっている。本例のプロセスカートリッジ70では、姿勢Aを図13、姿勢Bを図14にそれぞれ示すように、直方体状のドラムユニット5Aと直方体状の現像ユニット10Aからなる。
他の構成部材についは機能的に同じものについては同じ符号を付してある。
【0040】
このプロセスカートリッジ70では、図13に示すように姿勢Aでは現像ユニット10A上にドラムユニット5Aが重畳的に位置し、姿勢Bでは現像ユニット10Aはそのままでドラムユニット5Aがヒンジピン6を軸として左に90度旋回している。
図14に示すように、感光体ドラム1と現像ロ-ラ7が概略最も離れた状態である姿勢Bになったとき、各ユニットのフレーム外形が平面αに対して面合わせとなるような形状部分をもっている。つまり、姿勢Bにおいて、ドラムユニット5Aと現像ユニット10Aとは、共通の平面α上に同時に接して安定した状態を保ち得る平坦面をそれぞれが有している。その平坦面とは、本例では、ドラムユニット5に関しては、図13に示す姿勢Aのもとで鉛直面を構成している平坦面63aであり、現像ユニット10に関しては図14に示す姿勢Bのもとで平坦面63aに対して90度の角度をなし水平面と平行な平坦面64aである。
これら平坦面63aと平坦面64aとは、姿勢Bのもとで、同一の水平面に共通に接して重力を利用して安定した姿勢を保てる形状である。
【0041】
本例では、両ユニットを旋回させて部品交換する位置にユニットが回動した際、作業台などの平面部に両ユニットの外形が安定して接地するので、プロセスカートリッジが大きく動くことなく容易に部品交換作業をおこなうことができる。このように、サ−ビスマン等が客先で分解、組立作業をする際など、床やテ−ブル上での作業性や省スペ−スで作業できるようなった。
【0042】
[例6]
図15、図16により説明する。本例のプロセスカートリッジ80は、これまでの例と同じように、ドラムユニット5のフレ−ム上に感光体ドラム1に平行な方向に設けられたヒンジピン6が現像ユニット10上に設けられた嵌合穴11に、感光体ドラム1の長手方向より差し込まれ、両ユニットを旋回可能に連結している。
【0043】
このようなプロセスカートリッジ80において、現像ユニット10内にある現像ロ−ラ部のみが単独のユニット30として感光体ドラム1に平行な方向に設けられたヒンジピン31を有しており、現像ユニット10上に設けられた嵌合穴32に長手方向より差し込まれ旋回可能に連結されて形成される。
【0044】
かかる構成により、図15に示した閉じ状態のもとで、これまでの例に準じて、ヒンジピン6を軸として旋回させて現像ユニット10に対してドラムユニット5を開き、これにより現像ロ−ラ部を含むユニット30を露出させてから、ヒンジピン31を軸としてユニット30を旋回させることにより現像ユニット10上に現像剤搬送部8、トナー供給攪拌部9など現像剤搬送部を露出させることができるので剤の交換や補給が可能となる。また、ユニット30上において現像ローラ7も露出しているので保守、交換作業が容易である。本例においても、部品交換の作業をおこなう姿勢Bのとき図16に示されるように、ユニット30は平面αに対して安定して接地するような外形部をもつようにすることで作業性が向上する。
【0045】
これまでの例1〜例6で述べた姿勢Bの状態では、感光体ドラム1(像担持体)と現像ローラ7(像剤担持体)との隙間の測定結果など必要に応じ、開閉される2つのユニットの何れか又は両方に設けた突起形状部の高さ、あるいは2つのユニットの何れか又は両方の接合部の高さを調整することにより、上記隙間の調整を容易に行なうことができる。そして、姿勢Bの状態で部品の交換、上記隙間の調整作業を含む保守などを行なった後、これらユニットを相対的に回動させることにより、姿勢Aに確実に復元させることができる。
【0046】
[例7]
図17、図18に本例のプロセスカートリッジを示す。本例のプロセスカートリッジ91は感光体ドラム1を含むドラムユニット(第1ユニット)5と現像ローラ7を含む現像ユニット(第2ユニット)10とを有する。ドラムユニット5と一体的な支持部5aと、現像ユニット10と一体的な支持部10bとがそれぞれ感光体ドラム1の長手方向に1組ずつ配置されていて、支持部5aと支持部10aとは同一軸線上を通るヒンジピン(共通軸)6(図18参照)でそれぞれ連結されている。このヒンジピン6を中心に第1ユニット5と第2ユニット10の2つのユニットが相対的に回動して開閉可能である。
旋回の中心軸となるヒンジピン6は感光体ドラム1と現像ロ-ラ7が設計上の配置位置から旋回により感光体ドラム1と現像ロ−ラ7間距離が遠ざかる方向の回動で両ユニットのフレ−ム外形が干渉しない位置に設定する。
【0047】
図17、図18は何れも閉じた状態を示している。開いたときには前記図3に示したのと類似の状態、或いは後述する図27に示したような状態となる。開いた状態ではドラムユニット1の上方は開放されており、感光体ドラム1の交換や、メンテナンスを容易に行なうことができる。同様に、現像ユニット10の上方も開放されており、現像ローラ7をはじめ、現像剤搬送部8やトナー供給攪拌部9の交換や保守を容易に行なうことができる。プロセスカートリッジ91を閉じたとき、ドラムユニット1と現像ユニット10との接合面が接合ライン40として表われる。
【0048】
図17において、ドラムユニット5には、感光体ドラム1の他に感光体クリ−ニング部2、帯電器3、廃トナー排出部4などが配置されている。また、現像ユニット10には、現像ローラ5の他に、現像剤搬送部8、トナー供給攪拌部9などが配置されている。
【0049】
感光体ドラム1の中心軸線Oと現像ローラ7の中心軸線O7とは平行である。プロセスカートリッジは閉じた状態のもとで、適宜のロック手段により閉じ状態が保持されるようになっている。この閉じた状態のもとで、感光体ドラム1の中心軸線Oと現像ローラ7の中心軸線O7を通る紙面に垂直な仮想平面h1−h1に対して法線方向に、感光体ドラム1の外形と現像ローラ7の外形との間の距離であるプロセスギャップPGを含むようにして両ユニット間を貫通する貫通空間49が形成される。貫通空間49はドラムユニットの側部に形成した開口50、51により当該プロセスカートリッジ91を貫通している。
【0050】
プロセスギャップPGを測定するときには、閉じた状態のプロセスカートリッジ91の外側に測定装置52をセットする。測定装置52は測定用の光を発射する照射口52a、照射口52aから発射された光を受光するセンサー52bを有している。
【0051】
照射口52aは開口50の外側に配置され、センサー52bは開口51の外側に配置される。さらに照射口52aは貫通空間49を介してセンサー52bと対向している。照射口52aから発光された光53が開口50から入り、プロセスギャップPGを通り、開口51を抜ける。開口51を抜けた光をセンサー52bが検出し、感光体ドラム1の外形と現像ローラ7の外形との間の距離であるプロセスギャップPGを測定する。
【0052】
現在コピー機、プリンタ機の作像プロセス部は保守交換性向上のため、小型化しプロセスカートリッジでユニット化している。さらに、ユニット化したプロセスカートリッジに含まれる感光体ドラムの外形と現像ローラの外形との距離であるプロセスギャップPGがコピー機、プリンタ機の出力紙への画質に影響するため、プロセスギャップPGを調整する必要がある。
【0053】
しかし、従来のプロセスカートリッジの構成では、プロセスギャップPGを調整した後プロセスカートリッジが組み立てられた後にプロセスギャップPGを再測定するためには、プロセスカートリッジを分解する必要があった。また、従来のプロセスカートリッジの構成では、接触端子から受ける圧力で距離を測定する接触方式によってプロセスギャップPGを測定するので、感光体ドラムを測定用のドラムに交換する必要があり、測定に手間がかかった。さらに、前記接触方式によるプロセスギャップ測定は、感光体ドラムを測定用のドラムに交換するので、製品で使用するドラム外形を対象としたプロセスギャップPGの測定が不可能だった。
【0054】
本例ではプロセスカートリッジ組立後に光を透過する測定装置によってプロセスギャップの測定を可能にする。感光体ドラム5の中心と現像ローラ7の中心を通る仮想平面h1−h1に対して法線方向に、感光体ドラム5の外形と現像ローラ7の外形との間の距離であるプロセスギャップPGを含みかつユニットを貫通する空間を有するため、プロセスカートリッジを分解することなく外部から光を透過する測定装置52でプロセスギャップPGを測定することができる。そのため、量産工程内でのプロセスギャップPG測定が容易となり、プロセスカートリッジの品質保証が可能となる。また、不具合発生時もプロセスカートリッジを分解することなく不具合解析が可能となる。
【0055】
[例8]
図19、図20に本例のプロセスカートリッジを示す。本例のプロセスカートリッジ92は前記した例7(図17、図18)のプロセスカートリッジ91と共通の構成を有している。共通の構成部分については、図17、図18におけると同じ符号で示し説明は省略する。
例7の構成において、貫通空間を有するプロセスカートリッジでは、貫通空間両端部の開口が開いたままだと、防塵性が不良となり、ゴミによる異常画像の発生が懸念される。本例はこの点を改良したものである。
【0056】
本例は、貫通空間49の開口50、51部を塞ぐように、光を透過する板54、55が配置されかつこれらの板54、55がプロセスカートリッジ92の外形フレームで支持された構成である。
板54は開口50を塞ぐようにしてプロセスカートリッジ92の外形フレーム(現像ユニット10及びドラムユニット5の側壁部)に固定されている。板55についても同様に開口51を塞ぐようにしてプロセスカートリッジ92の外形フレーム(現像ユニット10及びドラムユニット5の側壁部)に固定されている。
【0057】
これらの板54、55は光を透過する特徴を有し、粘着性のあるシールやネジなどを用いて固定されている。開口50が板54で塞がれ、かつ開口51が板55で塞がれることによって、プロセスカートリッジ外部から塵などが侵入することを防ぐことができる。また、板54と板55は光を透過するので、例7で説明したと同様に測定装置52で感光体ドラム1の外形と現像ローラ5の外形との間の距離であるプロセスギャップPGを測定することができる。
【0058】
本例では、開口を塞ぐことでユニット内に塵やゴミが侵入することを軽減することができる。そのため、製造工程において従来実施されていた清掃工程の短縮が可能となり、製造設備もゴミ対策が最小限(例:クリーンルーム設置不要)となり、製造コストの低減もできる。
【0059】
[例9]
図21、図22に本例のプロセスカートリッジを示す。本例のプロセスカートリッジ93は前記した例7(図17、図18)のプロセスカートリッジ91と共通の構成を有している。共通の構成部分については、図17、図18におけると同じ符号で示し説明は省略する。
【0060】
例9の構成において、貫通空間49内に、当該プロセスカートリッジ93で支持される部品が配置された構成であり、姿勢Bの状態のもとで前記部品が当該プロセスカートリッジ93外部からの操作により当該プロセスカートリッジ93に対して取り付け及び取り外すことで作業が容易に可能である。
【0061】
図21、図22において、部品72は開口50を通る大きさである。部品72はプロセスカートリッジ93内部かつ貫通空間49内に形状の一部もしくは全体が配置されている(例:ユニットの開口部を覆うカバー、シールなど)。
照射口52aから照射された光53の一部もしくは全体は、部品72によって遮られてしまうので、感光体ドラム1の外形と現像ローラ5の外形との間の距離であるプロセスギャップPGを正しく測定することができない。
【0062】
そこで本例では、部品72の任意の位置に設けられた嵌合穴16を、プロセスカートリッジ93、詳細には現像ユニット10に設けられた突起15に差し込み、かつ手やラジオペンチなどで外すことができる止め具17(例:モールド製Eリング)を突起15に形成されたEリングセット溝15aにはめ込むことによって固定している。
【0063】
部品72を取り外す際には、止め具17をプロセスカートリッジ93の外部から手やラジオペンチなどの工具を用いて取り外した後、突起15から部品13抜いてを取り外し、開口50を経由してプロセスカートリッジ93の外部に取り外すことができる。部品13が取り外されることによって貫通空間49に光を遮る障害物が無くなり完全に貫通するので、測定装置52で感光体ドラム1の外形と現像ローラ5の外形との間の距離であるプロセスギャップPGを測定することができる。
【0064】
貫通空間49内に、部品72が配置された場合、該部品72の状態を確認し、部品を交換もしくは位置を調整することは難しいが、本例のように現像ユニット10に突起15を設ける一方、部品72に嵌合穴16を形成しておくことにより、Eリングを突起15のEリング用溝15aに着脱可能とすることで部品72の交換、調整が容易に可能になった。
【0065】
これにより、貫通空間49内に、部品72が配置されていても外部からの操作で該部品72を取り外すことによって光を利用した測定装置52でプロセスギャップPGを測定することができる。そのため、量産工程内でのプロセスギャップ測定が容量となり、プロセスカートリッジの品質保証が可能となる。また、不具合発生時もプロセスカートリッジを分解することなく不具合解析が可能となる。
なお、本例において例8における板54、55を設けることは勿論可能である。
【0066】
[例10]
本例は例9の変形例である。図23、図24に本例のプロセスカートリッジを示す。本例のプロセスカートリッジ94は前記した例7(図17、図18)のプロセスカートリッジ91と共通の構成を有している。共通の構成部分については、図17、図18におけると同じ符号で示し説明は省略する。
【0067】
図23において、部品72は開口50を通る大きさである。部品13はプロセスカートリッジ94の内部かつ貫通空間49内に形状の一部もしくは全体が配置されている。部品13はプロセスカートリッジ94、詳細には現像ユニット10に設けられた立壁状のストッパ26によって、開口50から貫通空間49の奥へ向かう矢印方向aへの配置は制限されている。
【0068】
図23に示すように現像ユニット10の上面に部品72が取り付けられた場合、照射口52aから照射された光53の一部もしくは全体は、部品13によって遮られてしまうので、感光体ドラム1の外形と現像ローラ5の外形との間の距離であるプロセスギャップPGを正しく測定することができない。
【0069】
そこで、本例では次のように構成した。現像ユニット10の上面板71に長穴75を形成している。この長穴75を挿通するようにしてレバー76を設ける。このレバー76の中間部を軸77により揺動可能に上面板71に枢着する。これにより、レバー76は軸77を支点にして揺動可能である。
【0070】
レバー76の下端部において、紙面に垂直方向に軸76Lを延出させ、この軸76Lの延長方向端部を図24に示すように現像ユニットの側壁に設けた円弧状の長穴78より外部に延出させて外部から操作できるようにしている。長穴78は軸77を中心とする円弧として構成されている。
【0071】
レバー76の上側はL字状に折曲してさらにその先端部には返り爪76aが形成されている。また、部品13には予め返り爪76と係合可能な凹形の受け部72aが形成されている。レバー76は軸77を支点に揺動する。図24における長穴23から突出した軸76Lが長穴78の一方のストローク端側にあるとき返り爪76は受け部72aの外にあり、軸76Lが長穴78の他方のストローク端側にあるとき返り爪76は受け部72aの内部に挿入されて部品72を係止する。軸76Lは長穴78上の上記各ストローク側の位置で図示しない適宜の手段により位置保持され、また、必要に応じて該位置保持の解除が可能である。
【0072】
上記したように、例えば、レバー76を矢印b方向に一定距離の回動を行うことにより、返り爪72aは部品の72に設けられた受け部72aに挿入されて回動を停止し部品72をストッパ26に押し付けて係止固定する。このとき受け部25と返り爪23に嵌め合いによる隙間が無ければ、レバー部20と部品13はお互い固定した状態を保持することができる。
【0073】
レバー76と部品72がお互い固定された状態のもとで、レバー76を矢印c方向にユニット外部から力を加えることによって、返り爪23と部品72の固定された状態は解除される。レバー部20を矢印c方向に一定の距離の回動を行うことによって、部品72を開口50側に移動させ開口50からプロセスカートリッジ94の外部に取り外すことができる。つまり、姿勢A(閉じ状態)でも部品72の取り付け、取り外し作業が可能である。もちろん姿勢Bではより容易に可能である。
【0074】
部品13が取り外されることによって貫通空間49が貫通するので、測定装置52で感光体ドラム1の外形と現像ローラ5の外形との間の距離であるプロセスギャップPGを測定することができる。このように、本例においても、貫通空間49内に、部品72が配置されていても外部からの操作で該部品72を取り外すことによって光を利用した測定装置52でプロセスギャップPGを測定することができる。
【0075】
[例11]
本例は例11である。図25〜図27に本例のプロセスカートリッジを示す。本例のプロセスカートリッジ95は前記した例7(図17、図18)のプロセスカートリッジ91と共通の構成を有している。共通の構成部分については、図17、図18におけると同じ符号で示し説明は省略する。
【0076】
図26において、感光体ドラム1はドラムユニット5の端面に取り付けられた軸受部品82によりドラムユニット5内に保持され、かつ滑らかに回転することができる。また現像ロ−ラ7も同様に現像ユニット10の端面に取り付けられた軸受部品83により現像ユニット10内に保持され、かつ滑らかに回転することができるため各ユニットの旋回動作時に感光体ドラム1、現像ロ−ラ7が落下または配置移動することはない。この点は、前記各例7〜10においても同じである。
【0077】
プロセスカートリッジ95を画像形成装置内にセットし作像する場合は、図25、26に示すようにプロセスカートリッジ95が閉じた状態すなわち感光体ドラム1と現像ローラ7が設計上の配置位置である姿勢Aを保持している。また、プロセスカートリッジ95を画像形成装置外に取り出し部品交換などをする場合には、プロセスカートリッジ95を図27に示したように開いた状態、すなわち部品の交換作業が可能な旋回位置である感光体ドラム1と現像ロ-ラ7が離れた姿勢Bとすることができる。
【0078】
姿勢BのときのPCU断面を図27に示す。姿勢Aの状態では図25に示すように、部品72は貫通空間49内に形状の一部もしくは全体が配置されている。部品72の任意の位置に設けられた嵌合穴96は現像ユニット10の上面板71に設けられた突起97に差し込まれ、かつ手やラジオペンチなどで外すことができる止め具19(例:モールド製Eリング)を突起97に形成されたEリングセット溝にはめ込むことによって固定されている。
【0079】
部品72をプロセスカートリッジ95外に取り外す場合、図27に示す姿勢Bにし、止め具19はプロセスカートリッジ95の外部から手やラジオペンチなどの工具を用いて取り外した後、突起97から部品72を取り外すことによって、部品72をプロセスカートリッジ95の外部に取り外すことができる。
【0080】
部品72が取り外された後、プロセスカートリッジ95を図25に示す姿勢Aにすれば、このとき既に部品72は除去されているので貫通空間49が貫通し、前記各例で説明した測定装置52で感光体ドラム1の外形と現像ローラ7の外形との間の距離であるプロセスギャップPGを測定することができる。
【0081】
本例によれば、2つのユニットが共通軸を中心に相対的に回動して開閉可能であり、閉じた姿勢Aと開いた姿勢Bとを自在にとることができるので、姿勢Bのもとで貫通空間内49に配置された部品の取り付け、取り外しが可能な構成であり、貫通空間49内に配置された部品72の状態を確認し、部品72を交換もしくは位置を調整することができる。そのため、従来は破棄していたドラムユニット5等のコストも繰り返し使用可能となり、コスト削減及び環境負荷も低減できる。
【0082】
[例12]
これまで説明した各例におけるプロセスカートリッジ60、70、80、91〜95などは、図28に示すように画像形成装置本体に装着されて画像形成装置を構成する。
図28において、画像形成装置本体100の最上部には画像読取装置370が位置し、その下方に向かい、胴内排紙部360が位置し、また、プロセスカートリッジ60(70、80、91〜95)を中心とした画像形成部、シート状媒体Sを収納する給紙トレイを中心とした給紙部361などが順次配置されている。
【0083】
プロセスカートリッジ60(70、80、91〜95)は画像形成装置本体100に対して着脱自在である。プロセスカートリッジ60(70、80、91〜95)の下方には光書込み装置290が位置している。帯電器3で帯電された感光体ドラム1の表面は光書込み装置290からの露光光により、シート状媒体に適合する画像が形成されるように露光領域が定められて露光され、静電潜像が担持される。
【0084】
この静電潜像は現像ローラ7部を通過する間にトナーで可視像化され、こうして担持されたトナー画像は、給紙部361から破線で示す搬送経路を辿って送られるシート状媒体Sに転写される。
転写を終えたシート状媒体Sは搬送コロの回転により搬送経路を辿り、定着装置330を通る間に定着される。定着装置330を出たシート状媒体は、途中で図示しない分岐手段により進路が分かれる。一つの進路は反転しつつ一対の排出コロ350から胴内排紙部360に排出される経路であり、もう一つの進路は、一対の排出コロ380を経て後処理装置に至る経路である。
【0085】
このように、感光体ドラム1と現像ローラ7を含むプロセスカートリッジ60(70、80、91〜95)を着脱自在とし、感光体ドラム1に形成された静電潜像を現像ローラ7を用いてトナーを含む現像剤で可視像化し、この可視像をシート状媒体Sに転写、定着して画像を得る画像形成装置において、本発明にかかるプロセスカートリッジ60(70、80、91〜95)を用いることにより、当該プロセスカートリッジ構成部品の保守点検が容易となる。
【0086】
[例13]
図29に本例の分解、組み立て構成のプロセスカートリッジを示す。本例のプロセスカートリッジ96は感光体ドラム1’を含むドラムユニット(第1ユニット)5’と現像ローラ7を含む現像ユニット(第2ユニット)10‘の両ユニットとを組み立てた状態で示す。ドラムユニット5’と現像ユニット10’ととはそれぞれ感光体ドラム1’の長手方向に1組ずつ配置されていて、これらのユニットは分解、組み立て可能であり、図示の組み立て状態のもとで、両ユニット間を貫通する貫通空間49’が形成される。この貫通空間49’は図17において説明した貫通空間49と構成機能は同じである。
【0087】
本例のプロセスカートリッジでは、分解したときには図3に示した連結状態が保持された状態とは異なり、ドラムユニット1’と現像ユニット10とは分離独立した状態となる。つまり、前記図17の例のように両ユニット間を開閉可能に連結する支持部5a、10aを有しない構成なので2つのユニットは個々に分離された状態となる。
分解された状態では、図3の例に準じ、たとえば、ドラムユニット1’を上にすれば、上方が開放されるので感光体ドラム1’の交換や、メンテナンスを容易に行なうことができる。同様に、現像ユニット10’の上方を開放した状態におけば、現像ローラ7’をはじめ、現像剤搬送部8’やトナー供給攪拌部9’の交換や保守を容易に行なうことができる。本例において、両ユニットを適宜の嵌合手段やねじ締め等で位置決めして組み立てたとき、ドラムユニット1と現像ユニット10’との接合面が接合ライン40’として表われる。
【0088】
図29において、ドラムユニット5’には、感光体ドラム1’の他に感光体クリ−ニング部2’、帯電器3’、廃トナー排出部4’などが配置されている。また、現像ユニット10’には、現像ローラ5’の他に、現像剤搬送部8’、トナー供給攪拌部9’などが配置されている。
【0089】
感光体ドラム1’の中心軸線O’と現像ローラ7’の中心軸線O7’とは平行である。プロセスカートリッジは組み立て閉じた状態のもとで、感光体ドラム1’の中心軸線O’と現像ローラ7’の中心軸線O7’を通る紙面に垂直な仮想平面h1’−h1’に対して法線方向に、感光体ドラム1’の外形と現像ローラ7の外形との間の距離であるプロセスギャップPG’を含むようにして両ユニット間を貫通する貫通空間49’が形成される。貫通空間49’はドラムユニットの側部に形成した開口50’、51’により当該プロセスカートリッジ96を貫通している。
【0090】
プロセスギャップPG’を測定するときには、組み立て状態のプロセスカートリッジ96の外側に測定装置52をセットする。測定装置52は測定用の光を発射する照射口52a、照射口52aから発射された光を受光するセンサー52bを有している。
【0091】
照射口52aは開口50’の外側に配置され、センサー52bは開口51の外側に配置される。さらに照射口52aは貫通空間49’を介してセンサー52bと対向している。照射口52aから発光された光53が開口50’から入り、プロセスギャップPG’を通り、開口51’を抜ける。開口51’を抜けた光をセンサー52bが検出し、感光体ドラム1’の外形と現像ローラ7’の外形との間の距離であるプロセスギャップPG’を測定する。
【0092】
現在コピー機、プリンタ機の作像プロセス部は保守交換性向上のため、小型化しプロセスカートリッジでユニット化している。さらに、ユニット化したプロセスカートリッジに含まれる感光体ドラムの外形と現像ローラの外形との距離であるプロセスギャップPGがコピー機、プリンタ機の出力紙への画質に影響するため、プロセスギャップPGを調整する必要がある。
【0093】
しかし、従来のプロセスカートリッジの構成では、プロセスギャップPGを調整した後プロセスカートリッジが組み立てられた後にプロセスギャップPGを再測定するためには、プロセスカートリッジを分解する必要があった。また、従来のプロセスカートリッジの構成では、接触端子から受ける圧力で距離を測定する接触方式によってプロセスギャップPGを測定するので、感光体ドラムを測定用のドラムに交換する必要があり、測定に手間がかかった。さらに、前記接触方式によるプロセスギャップ測定は、感光体ドラムを測定用のドラムに交換するので、製品で使用するドラム外形を対象としたプロセスギャップPGの測定が不可能だった。
【0094】
本例ではプロセスカートリッジ組立後に光を透過する測定装置によってプロセスギャップの測定を可能にする。感光体ドラム5の中心と現像ローラ7の中心を通る仮想平面h1’−h1’に対して法線方向に、感光体ドラム5’の外形と現像ローラ7’の外形との間の距離であるプロセスギャップPG’を含みかつユニットを貫通する空間を有するため、プロセスカートリッジを分解することなく外部から光を透過する測定装置52でプロセスギャップPG’を測定することができる。
【0095】
そのため、量産工程内でのプロセスギャップPG’測定が容易となり、プロセスカートリッジの品質保証が可能となる。また、不具合発生時もプロセスカートリッジを分解することなく不具合解析が可能となる。特に、本例のように、分離独立した2つのユニットを組み立てた構成からなるプロセスカートリッジでは、プロセスギャップPG’測定や上記不具合解析のためにする、分解、組み立て作業が不要である点で有益である。
【0096】
例7で説明したプロセスカートリッジ91は第1ユニットと第2ユニットとが連結された構成であるのに対して、例13(図29)で説明したプロセスカートリッジ96は第1ユニットと第2ユニットとが連結されておらず、組み立て状態で一体化される構成であり、両ユニットが連結されているか否かのみが相違し、貫通空間にかかる構成は共通である。
【0097】
例13のように、貫通空間を有する構成を有しかつ、第1ユニットと第2ユニットとが連結されておらず、組み立て状態で一体化される構成のプロセスカートリッジにおいて、すでに説明した例8乃至例10の構成を適宜適用することが可能である。
一例として、例8で述べた例に準じて、貫通空間の開口部を塞ぐように、光を透過する板54、55を配置し、これらの板がプロセスカートリッジの外形フレームで支持された構成を得ることができる。
【0098】
例9、10で述べた例に準じて、貫通空間内に配置された当該プロセスカートリッジで支持される部品が当該プロセスカートリッジに対して取り付け及び取り外すことが可能である。一例として、貫通空間内に、当該プロセスカートリッジで支持される部品72その他これに付随する部材等を配置したり、部品72に関連してレバー76およびこれに付随した構成を適用することにより、プロセスカートリッジ外部からの操作により部品72を当該プロセスカートリッジに対して取り付け及び取り外すことが可能となる。
以上例示した以外にも、既述の構成例を例13の分解、組み立て式のプロセスカートリッジに適宜適用することができる。また、図30に示したように、図28に基づき説明した例に準じて上記したプロセスカートリッジ96を画像形成装置本体に装着して画像形成装置100を構成することができる。図中、図28と同一の符号は同一の機能を有する部材であり、説明を略す。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】閉状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図2】閉状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図3】開状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図4】開状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図5】閉状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図6】開状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図7】閉状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図8】閉状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図9】閉状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図10】開状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図11】閉状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図12】開状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図13】閉状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図14】開状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図15】閉状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図16】開状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図17】閉状態のプロセスカートリッジの断面図である。
【図18】閉状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図19】閉状態のプロセスカートリッジの断面図である。
【図20】閉状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図21】閉状態のプロセスカートリッジの断面図である。
【図22】部品の取り付け態様を説明した斜視図である。
【図23】閉状態のプロセスカートリッジの断面図である。
【図24】閉状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図25】閉状態のプロセスカートリッジの断面図である。
【図26】閉状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図27】開状態のプロセスカートリッジの断面図である。
【図28】画像形成装置の概略構成図である。
【図29】組み立て状態の、分解組み立て式プロセスカートリッジの断面図である。
【図30】分解組み立て式プロセスカートリッジを適用した画像形成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
【0100】
1、1’ 感光体ドラム(像担持体)
5、5’ 第1ユニット(ドラムユニット)
6、31 ヒンジピン(共通軸)
7、7’ 現像ローラ(現像剤担持体)
10、10’ 第2ユニット(現像ユニット)
60、70、80、91〜95、96 プロセスカートリッジ
【技術分野】
【0001】
本発明は、像担持体上に形成された静電潜像を現像剤で可視像化するプロセスカートリッジおよび該プロセスカートリッジを具備した、複写機、ファクシミリ、レーザープリンタ、プロッタ、複合機等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式により画像形成を行なう画像形成装置においては、小型化並びに保守交換などメンテナンスの容易さの点から、像担持体上に形成された静電潜像を現像剤で可視像化する機能を有する装置をプロセスカートリッジとしてユニット化し、これを画像形成装置本体に対して着脱可能に構成している。
例えば、像担持体を含む第1枠体と現像剤担持体を含む第2枠体を結合し、これら両枠体を回動可能に支持する結合部材を有するプロセスカートリッジが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
前記特許文献1は、結合の支点をドラムギアとスリーブギアの噛み合い圧力方向に配置し、且つ噛み合い圧力角方向の直交方向に移動可能に支持される構成とすることにより、
駆動時に第二枠体を回転させる回転モーメントが生じない位置に支点部を位置決めし、電子写真感光体に対する現像剤担持体の加圧力を安定させ、良好な画像を得ることに関して開示する。
【0004】
また、前記特許文献2は、第1の枠体と第2の枠体を長手方向の回動中心でもって回転するように結合する結合ピンであって、画像形成装置本体にプロセスカートリッジを着脱する際画像形成装置本体に設けられたガイド溝に沿ってガイド溝中へ入出する位置に位置するように長手方向外側に突出して設けられた結合ピンについて開示する。
【0005】
一方、近年は印字あたりのコスト削減や部品リサイクルのため、従来のようにプロセスカートリッジを全体として交換するのではなく、プロセスカートリッジ自体の構成部品の交換を迅速、容易化して再利用を可能にする構成が要求されている。
【0006】
しかし、従来、プロセスカートリッジの分解、組み立て性についてあまり配慮されていない。例えば、上記特許文献2では、段落[0036]に、結合ピンの端面を工具で掴み、プロセスカートリッジ自体を容易に分解できる、との開示があるように、プロセスカートリッジの分解性について開示するものの、このように分解した場合、再び結合ピンを差し込んで組み立てなければならない。
また、従来、電子写真方式により画像形成を行なう画像形成装置において、像担持体と現像ローラの隙間(G)の現像ギャップの隙間距離を測定する手段として、(a)測定対象となる隙間に測定部を挿入して、挿入した測定部に内封した充填材を充填吸出することにより、上記測定部の一部を膨張収縮させて、該一部の両端面に配置した平板を隙間の両壁に当接させ、検知手段で隙間を検知する方法や、(b)光学式寸法測定器を用いて透過してくる光束の幅から隙間距離を測定する方法などが紹介されている(例えば、特許文献3参照)。
しかし、上記特許文献3には測定方法を説明した内容でしかなく、隙間の調整方法については言及されていない。
【0007】
【特許文献1】特開2001−66970号公報
【特許文献2】特開2002−108174号公報
【特許文献3】特開2005−188993号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、プロセスカートリッジ自体を分解することなく保守可能な状態に変位させ、かつ、復元可能なプロセスカートリッジおよびこのプロセスカートリッジを用いた画像形成装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を達成するため請求項1にかかる発明は、像担持体を含む第1ユニットと現像剤担持体を含む第2ユニットとを共通軸により互いに旋回可能に連結し、該共通軸によるこれらユニット間の結合を解除することなく前記像担持体と前記現像剤担持体との距離を調整可能にした。
請求項2にかかる発明は、請求項1記載のプロセスカートリッジにおいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットが前記共通軸を共通旋回軸として回動可能に連結された構成であり、前記像担持体は前記第1ユニット内で保持され、かつ滑らかに回転できる手段を有し、前記現像剤担持体は前記第2ユニット内で保持され、かつ滑らかに回転できる手段を有することとした。
請求項3にかかる発明は、請求項2に記載されたプロセスカートリッジにおいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットは前記共通旋回軸を中心に回動し、前記像担持体と前記現像剤担持体とが最接近する位置付近において前記何れかのユニット側または前記両方のユニット上に設けられた突起形状が相手のユニットと当接することにより前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保し回動を規制することが可能な構成を有することとした。
請求項4にかかる発明は、請求項2または3に記載されたプロセスカートリッジにおいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットは前記共通旋回軸を中心に回動し、前記像担持体と前記現像剤担持体とが接近する位置付近において前記何れかのユニット側に設けられたストッパ挿入用穴に相手のユニット側への回動が係止されるように形成された突起形状のストッパが挿入されることにより、前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保した位置で回動が係止、保持されることとした。
請求項5にかかる発明は、請求項4記載のプロセスカートリッジにおいて、前記ストッパは前記両ユニットの何れかの側に設けられていて、概略返り爪形状を形成しており、前記像担持体と前記現像剤担持体との間の距離が遠くなる方向の回動を規制することができ、かつ前記両枠体間に前記像担持体と前記現像剤担持体間の距離が遠くなる方向に付勢力を生ずる付勢手段を有することにより、前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保した位置で回動が係止、保持されることとした。
請求項6にかかる発明は、請求項1乃至5の何れかに記載のプロセスカートリッジにおいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットの何れかまたは両方が回動することにより、前記像担持体と前記現像剤担持体とが概略最も離れる位置に旋回した姿勢において、前記各ユニットの外形が任意の平面に対して、重力を利用して安定した姿勢を保てる形状とした。
請求項7にかかる発明は、請求項1乃至6の何れかに記載のプロセスカ−トリッジにおいて、前記ドラムユニットと前記現像ユニットの構成と同様に、前記現像ユニット内の現像ロ−ラ部が単独ユニットとして共通軸を中心に互いに旋回可能に連結した構成とした。
請求項8にかかる発明は、第1のユニットと第2のユニットとを有するプロセスカートリッジにおいて、前記第1のユニットと第2のユニットとを組み立てた状態のもとで、両ユニット間を貫通する貫通空間が形成されることとした。
請求項9にかかる発明は、請求項8記載のプロセスカートリッジにおいて、前記第1ユニットに含まれる像担持体と前記第2ユニットに含まれる現像剤担持体の各中心軸線が平行な方向に配置された構成であり、前記貫通空間は、前記像担持体の中心軸線と現像剤担持体の中心軸線を通る平面に対して法線方向に、前記像担持体の外形と前記現像剤担持体の外形との間の距離であるプロセスギャップを含みかつ当該プロセスカートリッジを貫通する空間として構成されていることとした。
請求項10にかかる発明は、請求項9記載のプロセスカートリッジにおいて、前記貫通空間の開口部を塞ぐように、光を透過する板が配置されかつ前記板が前記プロセスカートリッジの外形フレームで支持された構成とした。
請求項11にかかる発明は、請求項9のプロセスカートリッジユニットにおいて、前記貫通空間内に、当該プロセスカートリッジで支持される部品が配置された構成であり、かつ前記部品が当該プロセスカートリッジ外部からの操作により当該プロセスカートリッジに対して取り付け及び取り外すことを可能とした。
請求項12にかかる発明は、請求項9のプロセスカートリッジにおいて、前記貫通空間内に配置された当該プロセスカートリッジで支持される部品が当該プロセスカートリッジに対して取り付け及び取り外すことを可能とした。
請求項13にかかる発明は、請求項8乃至12記載のプロセスカートリッジにおいて、像担持体を含む第1ユニットと現像剤担持体を含む第2ユニットとを共通軸により互いに旋回可能に連結し、該共通軸によるこれらユニット間の結合を解除することなく、前記像担持体と前記現像剤担持体との距離を調整可能にした。
請求項14にかかる発明は、請求項13記載のプロセスカートリッジにおいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットが前記共通軸を共通旋回軸として回動可能に連結された構成であり、前記像担持体は前記第1ユニット内で保持され、かつ滑らかに回転できる手段を有し、前記現像剤担持体は前記第2ユニット内で保持され、かつ滑らかに回転できる手段を有することとした。
請求項15にかかる発明は、請求項14に記載されたプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットと前記第2ユニットは前記共通旋回軸を中心に回動し、前記像担持体と前記現像剤担持体とが最接近する位置付近において前記何れかのユニット側または前記両方のユニット上に設けられた突起形状が相手のユニットと当接することにより前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保し回動を規制することが可能な構成を有することとした。
請求項16にかかる発明は、請求項14又は15に記載されたプロセスカートリッジにおいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットは前記共通旋回軸を中心に回動し、前記像担持体と前記現像剤担持体とが接近する位置付近において前記何れかのユニット側に設けられたストッパ挿入用穴に相手のユニット側への回動が係止されるように形成された突起形状のストッパが挿入されることにより、前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保した位置で回動が係止、保持されることとした。
請求項17にかかる発明は、請求項16記載のプロセスカートリッジにおいて、前記ストッパは前記両ユニットの何れかの側に設けられていて、概略返り爪形状を形成しており、前記像担持体と前記現像剤担持体との間の距離が遠くなる方向の回動を規制することができ、かつ前記両ユニット間に前記像担持体と前記現像剤担持体間の距離が遠くなる方向に付勢力を生ずる付勢手段を有することにより、前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保した位置で回動が係止、保持されることとした。
請求項18にかかる発明は、請求項13乃至17の何れかに記載のプロセスカートリッジにおいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットの何れかまたは両方が回動することにより、前記像担持体と前記現像剤担持体とが概略最も離れる位置に旋回した姿勢において、前記各枠体の外形が任意の平面に対して、重力を利用して安定した姿勢を保てる形状であることとした。
請求項19にかかる発明は、像担持体と現像剤担持体を含むプロセスカートリッジを着脱自在とし、前記像担持体に形成された静電潜像を前記現像剤担持体を用いてトナーを含む現像剤で可視像化し、この可視像をシート状媒体に転写、定着して画像を得る画像形成装置において、請求項1乃至18の何れかに記載のプロセスカートリッジを具備することとした。
【発明の効果】
【0010】
この発明では、像担持体を含む第1ユニットと現像剤担持体を含む第2ユニットとを共通軸により互いに旋回可能に連結し、該共通軸によるこれらユニット間の結合を解除することなく、開状態および閉状態を復元可能にしたので、プロセスカートリッジ自体を分解することなく保守可能な状態に変位させ、かつ、復元可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、この発明の実施の形態を説明する。
[例1]
本発明にかかるプロセスカートリッジの断面を示した図1において、像担持体としての感光体ドラム1のまわりには、矢印で示す回転方向順に、帯電器3、現像剤担持体としての現像ローラ7、感光体クリ−ニング部2などが配置されている。感光体クリ−ニング部2に隣接して廃トナ−排出部4が設けられている。また、帯電器3と現像ローラ7との間の感光体ドラム1の周面部は露光部となっており、現像ローラ7と感光体クリーニング部2との間の感光体ドラム1の周面部に転写ユニット90が配置されて転写部が構成され、
該感光体ドラム上に担持されるトナー像が該転写部でシート状媒体に転写される。
【0012】
これら感光体ドラム1、帯電器3、現像ローラ7、感光体クリ−ニング部2、廃トナ−排出部4などは筐体状のフレームに取り付けられて第1ユニットであるドラムユニット5を構成している。
一方、現像剤担持体としての現像ロ−ラ7、この現像ローラ7にトナーを含む現像剤を搬送する搬送スクリューなどからなる現像剤搬送部8、トナーとキャリアを攪拌しつつ現像剤搬送部8に搬送する搬送スクリューなどからなるトナ−供給攪拌部9などが筐体状のフレームに取り付けられて、現像ユニット10を構成している。
【0013】
感光体ドラム1は紙面に垂直な軸線Oを有し、現像ローラの軸線もこの軸線Oと平行である。この軸線Oと平行な方向に設けられたヒンジピン6は、ドラムユニット5と現像ユニット10とを共通に連結する共通軸である。ドラムユニット5から突出した支持部5aと現像ユニット10から突出した支持部10aとの重なり部に形成された嵌合穴11で感光体ドラム1の軸線方向、つまり長手方向から差し込まれ、支持部5a、10aに対して共通に嵌合され軸支している。
【0014】
こうして、ドラムユニット5と現像ユニット10とはヒンジピン6により一方が他方に対して旋回可能に連結されて全体としてプロセスカートリッジ60を構成している。旋回の中心軸14は感光体ドラム1と現像ロ-ラ7が設計上の配置位置から旋回により感光体ドラム1と現像ロ−ラ7間距離が遠ざかる方向の回動で両ユニットのフレ−ム外形が干渉しない位置に設定する。
【0015】
図2に示すように、感光体ドラム1はドラムユニット5の端面に取り付けられた軸受12によりドラムユニット5内に保持され、かつ滑らかに回転することができる。また現像ロ−ラ7も同様に現像ユニット10の端面に取り付けられた軸受13により現像ユニット10内に保持され、かつ滑らかに回転することができるため各ユニットの旋回動作時に感光体ドラム1、現像ロ−ラ7が落下したり、配置移動したりすることはない。
【0016】
図3、図4に示した姿勢Bの状態では、ドラムユニット1の上方は開放されており、感光体ドラム1の交換や、メンテナンスを容易に行なうことができる。同様に、現像ユニット10の上方も開放されており、現像ローラ7をはじめ、現像剤搬送部8やトナー供給攪拌部9の交換や保守を容易に行なうことができる。
【0017】
こうして、姿勢Bの状態で交換、保守などを行なった後、画像形成装置本体内にセットし作像する場合は、ヒンジピン6と中心にこれらユニットを相対的に回動させることにより、図1、図2に示すように感光体ドラム1と現像ローラ7とが対向近接するように、ドラムユニット5と現像ユニット10とが接しているプロセスカートリッジ60が閉じた状態、すなわち感光体ドラム1と現像ロ-ラ7およびその周辺部材が設計上の配置位置である姿勢Aに確実に復元させることができるし、必要があれば、画像形成装置本体外に取り出し部品交換のためプロセスカートリッジ60が開いた状態、すなわち部品の交換作業が可能な旋回位置である感光体ドラム1と現像ロ-ラ7が大きく離れ開放された姿勢Bを復元することができる。
【0018】
本例では、姿勢Aのとき現像剤搬送部8とトナー供給攪拌部9とが横並びになり、その上方に現像ローラ7が位置する配置の現像ユニット10の斜め上方にドラムユニット5が位置し、現像ローラ7の斜め上に感光体ドラム1が位置している。また、姿勢Bのときは図3、図4に示したように、図1、図2に示した姿勢Aにおける現像ユニット10の位置はそのまま維持して、ドラムユニット5を、ヒンジピン6を中心にして反時計回りの向きに90度回転した姿勢である。
【0019】
本例では、ドラムユニット5と現像ユニット10とを開閉可能に連結する共通軸がヒンジピン6であるため、これらドラムユニット5および現像ユニット10の何れかの任意のユニット側を感光体ドラム1の長手方向に移動することにより別々のユニットとして分離することも可能である。不測の分離を防止するため、ヒンジピン6には、感光体ドラム1の長手方向での移動を規制するストッパを設けるのがよい。
【0020】
このように、感光体ドラム1を含むドラムユニット5と現像ローラ7を含む現像ユニット10とを共通軸であるヒンジピン14により開閉可能に連結し、該共通軸によるこれらユニット間の結合を解除することなく、開状態、閉状態を復元可能にしたので、プロセスカートリッジ自体を分解することなく保守可能な状態に変位させ、かつ、復元可能である。
【0021】
感光体ドラム1はドラムユニット5を構成するフレ−ムに、現像ロ−ラ7は現像ユニット10を構成するフレ−ムにそれぞれ軸受12、13を介して保持されており、またそれぞれのフレ−ムは感光体ドラムに平行な任意の軸に対して旋回可能に連結されているため、面板などの精密なフレ−ム連結部品がなくても旋回軌跡上の係止位置を決めるだけで感光体ドラムと現像ロ−ラの配置を再現でき、かつ部品交換などの作業時には感光体ドラムと現像ロ−ラは離れた位置に旋回移動ができるので作業が容易である。
そのため、簡単で部品数が少ない構成で部品の配置位置精度が良く、部品交換性も良好なプロセスカートリッジを提供できる。
【0022】
[例2]
本例は前記例1の変形例であり、ドラムユニット5と現像ユニット10とがヒンジピンで開閉可能に連結されているという基本的な構成は同じである。よって、構成上共通の部材については前記例と同じ符号で示す。図5は両ユニットの閉じ状態を示しており、図中の矢印61は画像記録用シート状媒体の搬送方向を示している。図6は両ユニットを開状態を示している。
【0023】
図6に示す姿勢Bの開状態から、感光体ドラム1と現像ロ-ラ7が設計上の配置位置となる姿勢Aまでヒンジピン6の中心である中心軸14を中心に旋回したとき、現像ユニット10のフレ−ム上でドラムユニット5側に向いた面のシート状媒体搬送巾(図6に示す指定範囲巾β)の外側であって現像ロ−ラ7に干渉しない任意の位置に設けられた突起形状部20が、ドラムユニット5のフレ−ム上であって現像ユニット10側に向いた面のシート状媒体搬送巾βの外側であって感光体ドラム1に干渉しない位置に設けられた受け部21に当接することにより感光体ドラム1と現像ローラ7とがぶつかる前に回動が阻止されかつその状態がドラムユニット5の自重によるモーメントで保持される状態となる。
【0024】
本例では、このように、ドラムユニット5と現像ユニット10の間に突起形状部20と受け部21で構成された係止部を設けたので、部品交換作業などの際、ユニットの旋回により感光体ドラム1と現像ロ−ラ7が接近してもお互いが衝突することを回避することができる。受け部21は突起形状20部と嵌合する位置合わせ穴とすれば、姿勢復元性能が向上し、部品交換などによる感光体ドラム1の皮膜などへのキズや凹みを確実に防止することができる。
【0025】
感光体ドラム1と現像ロ−ラ7間の距離を規制する機構があるので、分解、組立時に干渉させてしまう可能性なくなり、感光体ドラム1は表面の皮膜にキズなどが付いたり、変形が生じると印字画質が劣化してしまうがそのおそれもなくなった。
なお、突起形状部20と受け部21の設置位置はドラムユニット側と現像ユニット側とで入れ替えて構成することができる。
【0026】
[例3]
本例は前記例1又は例2の変形例であり、ドラムユニット5と現像ユニット10とがヒンジピンで開閉可能に連結されているという基本的な構成は同じである。よって、構成上共通の部材については前記例と同じ符号で示す。図7、図8共に、両ユニットの閉じ状態を示している。
【0027】
図7において、現像ユニット10のフレ−ム上で前記図6で説明したと同様のシート状媒体巾β外側の任意の位置にストッパ挿入用穴23が設けてある。また、ドラムユニット5のフレ−ムの現像ユニット10側に向いた面より出っ張った位置に概略フレ−ムの外側を向いた突起形状のストッパ24が形成されている。
【0028】
感光体ドラム1と現像ロ-ラ7が設計上の配置位置となる姿勢Aまでヒンジピン6の中心軸14を中心に旋回したとき、ストッパ13がストッパ挿入用穴24に挿入され回動を係止する。このとき穴とストッパ13に嵌め合いによる隙間が無ければ、両ユニットは、お互いに固定した状態を保持することができる。さらにこのストッパ23には感光体ドラム1の長手方向の勘合を追加することによりこの方向の移動を規制する機能を容易に追加することができる。また、ストッパ24はフレ−ムの内部側に若干たわむような剛性とすることにより、回動により滑らかにストッパ挿入用穴23に挿入させることができる。
【0029】
本例では、図7、図8に示すように、感光体ドラム1と現像ローラ7とが接近する姿勢Aにおいて、現像ユニット10側に設けられたストッパ挿入用穴23に、ドラムユニット側に設けた突起形状のストッパ24が嵌合状に挿入されて、感光体ドラム1と現像ローラ7同士が干渉しない任意の距離を確保するようにしたものである。ストッパ挿入穴の設置位置とこれに挿入される突起形状のストッパの設置位置とは、ドラムユニット側と現像ユニット側とで入れ替えて構成することができる。また、前記例2の構成と併用することも可能である。
【0030】
本例では、両ユニットの旋回により感光体ドラム1と現像ロ−ラ7が接近し設計上の配置位置になった際、それぞれのユニットに設けられた突起形状のストッパが挿入用穴に嵌合し、さらに、突起形状の基端部が平坦な板面状をなすことで、突起形状部の挿入度合いを規制するストッパ機能を果たすことで、両ユニットの閉じ位置を保持することができ、かつワンタッチで解除できるので、ネジなどの締結部品などを要せずに、閉じ状態の保持とその解除が可能である。
本例では、ドラムユニット5と現像ユニット10の回動位置を固定するためにネジなどの締結部品やロック機構など不要であり、組立作業性が向上した。
【0031】
[例4]
本例は、前記例3の変形例であり、前記例3に準じて図9に示すように、感光体ドラム1と現像ローラ7とが接近する姿勢Aにおいて、現像ユニット10側に設けられたストッパ挿入用穴23aに、ドラムユニット側に設けた突起形状のストッパ24aが嵌合状に挿入されて、感光体ドラム1と現像ローラ7同士が干渉しない任意の距離を確保するようにしたものである。
【0032】
姿勢Bを示した図10で明らかなように、ストッパ24aの形状は感光体ドラム1と現像ローラ7が遠ざかる方向を係止する返り爪形状であり、姿勢Aでストッパ挿入用穴23aに挿入される。また、両ユニットの向かい合う面の任意の位置には感光体ドラム1と現像ロ−ラ7とが遠ざかる方向に付勢力を生じるように伸長性のばね25または、図示されていないスポンジシ−ルなどによる付勢手段が設置され、姿勢Aの状態で規定の付勢力が得られるように設計されている。
図10に示すように、ストッパ24a、ストッパ挿入用穴23a、ばね25、ばね受け凹部はシート状媒体搬送幅βの領域外に設けられている。
【0033】
上記付勢手段による付勢力がストッパ24aの返り爪部をストッパ挿入穴23aの対する嵌合面に押し当てるため、両ユニットは姿勢Aの位置を保持することができる。また、例3におけると同様に、ストッパ24はフレ−ムの内部側に若干たわむような剛性とすることにより、回動により滑らかにストッパ挿入穴23aに挿入させることができる。
【0034】
本例では、ストッパ24aの突起形状が返り爪形状であり、かつ両ユニットの向かい合う面の任意の位置には感光体ドラム1と現像ロ−ラ7が遠ざかる方向に付勢力を生じるようにばね25またはスポンジなどの付勢手段を配置しているので、両ユニットの旋回により感光体ドラム1と現像ロ−ラ7が接近し設計上の配置位置になった際には、返り爪部はストッパ挿入穴の面に常時付勢されフレームは位置決めされるので、ネジなどの締結部品がなくても安定して感光体ドラムと現像ロ−ラが接近し設計上の配置位置を保持することができる。
前記例3では、回動を固定するためにネジなどの締結部品かロック機構は不要であるが、感光体ドラム1と現像ロ−ラ7間の距離を高精度で保持するためには、ドラムユニット5と現像ユニット10の回動位置を固定するための突起形状と穴との嵌め合い隙間がないようにしなければならないため部品加工が難しいが、本例では簡単な部品加工により、現像ギャップなど、感光体ドラムと現像ローラの関係位置を設定することができる。
【0035】
[例5]
本例はこれまで説明した例1〜例4におけるプロセスカートリッジに対して適用可能である。図11はA姿勢つまり所定の閉じ状態にあるプロセスカートリッジを、図12は姿勢Bつまり所定の開状態にあるプロセスカートリッジをそれぞれ示している。
【0036】
これまで説明したように、ドラムユニット5のフレ−ム上に感光体ドラム1に平行な方向に設けられたヒンジピン6が現像ユニット10上に設けられた嵌合穴11に感光体ドラム1の長手方向より差し込まれ旋回可能に連結されて形成されたプロセスカ−トリッジ60は、画像形成装置本体内に装着されているときには図11に示すように姿勢Aである。
また、部品交換のため画像形成装置本体外に取り出した際は、図12に示すように、部品の交換作業を行いやすい旋回位置である両ユニットが開いた姿勢Bとなる。
【0037】
図12に示すように、感光体ドラム1と現像ロ-ラ7が概略最も離れた状態である姿勢Bになったとき、各ユニットのフレーム外形が平面αに対して面合わせとなるような形状部分をもっている。つまり、姿勢Bにおいて、ドラムユニット5と現像ユニット10とは、共通の平面α上に同時に接して安定した状態を保ち得る平坦面をそれぞれが有している。その平坦面とは、本例では、ドラムユニット5に関しては、図11に示す姿勢Aのもとで鉛直面を構成している平坦面63であり、現像ユニット10に関しては図11に示す姿勢Aのもとで平坦面63に対して90度の角度をなし水平面と平行な平坦面64である。
これら平坦面63と平坦面64とは、姿勢Bのもとで、同一の水平面に共通に接して重力を利用して安定した姿勢を保てる形状である。
【0038】
このように、姿勢Bのもとで、平坦面63と平坦面64が平面α上に共通に接した状態となり、プロセスカートリッジ60は、姿勢Bで形状的に平面α上で安定して接地するため、部品の交換作業が容易に行なうことができる。
【0039】
変形例を図13、図14により説明する。本例はこれまでの例におけるドラムユニット5や現像ユニット10とは構成部品のレイアウトが違うためフレ−ムの外形も異なっている。本例のプロセスカートリッジ70では、姿勢Aを図13、姿勢Bを図14にそれぞれ示すように、直方体状のドラムユニット5Aと直方体状の現像ユニット10Aからなる。
他の構成部材についは機能的に同じものについては同じ符号を付してある。
【0040】
このプロセスカートリッジ70では、図13に示すように姿勢Aでは現像ユニット10A上にドラムユニット5Aが重畳的に位置し、姿勢Bでは現像ユニット10Aはそのままでドラムユニット5Aがヒンジピン6を軸として左に90度旋回している。
図14に示すように、感光体ドラム1と現像ロ-ラ7が概略最も離れた状態である姿勢Bになったとき、各ユニットのフレーム外形が平面αに対して面合わせとなるような形状部分をもっている。つまり、姿勢Bにおいて、ドラムユニット5Aと現像ユニット10Aとは、共通の平面α上に同時に接して安定した状態を保ち得る平坦面をそれぞれが有している。その平坦面とは、本例では、ドラムユニット5に関しては、図13に示す姿勢Aのもとで鉛直面を構成している平坦面63aであり、現像ユニット10に関しては図14に示す姿勢Bのもとで平坦面63aに対して90度の角度をなし水平面と平行な平坦面64aである。
これら平坦面63aと平坦面64aとは、姿勢Bのもとで、同一の水平面に共通に接して重力を利用して安定した姿勢を保てる形状である。
【0041】
本例では、両ユニットを旋回させて部品交換する位置にユニットが回動した際、作業台などの平面部に両ユニットの外形が安定して接地するので、プロセスカートリッジが大きく動くことなく容易に部品交換作業をおこなうことができる。このように、サ−ビスマン等が客先で分解、組立作業をする際など、床やテ−ブル上での作業性や省スペ−スで作業できるようなった。
【0042】
[例6]
図15、図16により説明する。本例のプロセスカートリッジ80は、これまでの例と同じように、ドラムユニット5のフレ−ム上に感光体ドラム1に平行な方向に設けられたヒンジピン6が現像ユニット10上に設けられた嵌合穴11に、感光体ドラム1の長手方向より差し込まれ、両ユニットを旋回可能に連結している。
【0043】
このようなプロセスカートリッジ80において、現像ユニット10内にある現像ロ−ラ部のみが単独のユニット30として感光体ドラム1に平行な方向に設けられたヒンジピン31を有しており、現像ユニット10上に設けられた嵌合穴32に長手方向より差し込まれ旋回可能に連結されて形成される。
【0044】
かかる構成により、図15に示した閉じ状態のもとで、これまでの例に準じて、ヒンジピン6を軸として旋回させて現像ユニット10に対してドラムユニット5を開き、これにより現像ロ−ラ部を含むユニット30を露出させてから、ヒンジピン31を軸としてユニット30を旋回させることにより現像ユニット10上に現像剤搬送部8、トナー供給攪拌部9など現像剤搬送部を露出させることができるので剤の交換や補給が可能となる。また、ユニット30上において現像ローラ7も露出しているので保守、交換作業が容易である。本例においても、部品交換の作業をおこなう姿勢Bのとき図16に示されるように、ユニット30は平面αに対して安定して接地するような外形部をもつようにすることで作業性が向上する。
【0045】
これまでの例1〜例6で述べた姿勢Bの状態では、感光体ドラム1(像担持体)と現像ローラ7(像剤担持体)との隙間の測定結果など必要に応じ、開閉される2つのユニットの何れか又は両方に設けた突起形状部の高さ、あるいは2つのユニットの何れか又は両方の接合部の高さを調整することにより、上記隙間の調整を容易に行なうことができる。そして、姿勢Bの状態で部品の交換、上記隙間の調整作業を含む保守などを行なった後、これらユニットを相対的に回動させることにより、姿勢Aに確実に復元させることができる。
【0046】
[例7]
図17、図18に本例のプロセスカートリッジを示す。本例のプロセスカートリッジ91は感光体ドラム1を含むドラムユニット(第1ユニット)5と現像ローラ7を含む現像ユニット(第2ユニット)10とを有する。ドラムユニット5と一体的な支持部5aと、現像ユニット10と一体的な支持部10bとがそれぞれ感光体ドラム1の長手方向に1組ずつ配置されていて、支持部5aと支持部10aとは同一軸線上を通るヒンジピン(共通軸)6(図18参照)でそれぞれ連結されている。このヒンジピン6を中心に第1ユニット5と第2ユニット10の2つのユニットが相対的に回動して開閉可能である。
旋回の中心軸となるヒンジピン6は感光体ドラム1と現像ロ-ラ7が設計上の配置位置から旋回により感光体ドラム1と現像ロ−ラ7間距離が遠ざかる方向の回動で両ユニットのフレ−ム外形が干渉しない位置に設定する。
【0047】
図17、図18は何れも閉じた状態を示している。開いたときには前記図3に示したのと類似の状態、或いは後述する図27に示したような状態となる。開いた状態ではドラムユニット1の上方は開放されており、感光体ドラム1の交換や、メンテナンスを容易に行なうことができる。同様に、現像ユニット10の上方も開放されており、現像ローラ7をはじめ、現像剤搬送部8やトナー供給攪拌部9の交換や保守を容易に行なうことができる。プロセスカートリッジ91を閉じたとき、ドラムユニット1と現像ユニット10との接合面が接合ライン40として表われる。
【0048】
図17において、ドラムユニット5には、感光体ドラム1の他に感光体クリ−ニング部2、帯電器3、廃トナー排出部4などが配置されている。また、現像ユニット10には、現像ローラ5の他に、現像剤搬送部8、トナー供給攪拌部9などが配置されている。
【0049】
感光体ドラム1の中心軸線Oと現像ローラ7の中心軸線O7とは平行である。プロセスカートリッジは閉じた状態のもとで、適宜のロック手段により閉じ状態が保持されるようになっている。この閉じた状態のもとで、感光体ドラム1の中心軸線Oと現像ローラ7の中心軸線O7を通る紙面に垂直な仮想平面h1−h1に対して法線方向に、感光体ドラム1の外形と現像ローラ7の外形との間の距離であるプロセスギャップPGを含むようにして両ユニット間を貫通する貫通空間49が形成される。貫通空間49はドラムユニットの側部に形成した開口50、51により当該プロセスカートリッジ91を貫通している。
【0050】
プロセスギャップPGを測定するときには、閉じた状態のプロセスカートリッジ91の外側に測定装置52をセットする。測定装置52は測定用の光を発射する照射口52a、照射口52aから発射された光を受光するセンサー52bを有している。
【0051】
照射口52aは開口50の外側に配置され、センサー52bは開口51の外側に配置される。さらに照射口52aは貫通空間49を介してセンサー52bと対向している。照射口52aから発光された光53が開口50から入り、プロセスギャップPGを通り、開口51を抜ける。開口51を抜けた光をセンサー52bが検出し、感光体ドラム1の外形と現像ローラ7の外形との間の距離であるプロセスギャップPGを測定する。
【0052】
現在コピー機、プリンタ機の作像プロセス部は保守交換性向上のため、小型化しプロセスカートリッジでユニット化している。さらに、ユニット化したプロセスカートリッジに含まれる感光体ドラムの外形と現像ローラの外形との距離であるプロセスギャップPGがコピー機、プリンタ機の出力紙への画質に影響するため、プロセスギャップPGを調整する必要がある。
【0053】
しかし、従来のプロセスカートリッジの構成では、プロセスギャップPGを調整した後プロセスカートリッジが組み立てられた後にプロセスギャップPGを再測定するためには、プロセスカートリッジを分解する必要があった。また、従来のプロセスカートリッジの構成では、接触端子から受ける圧力で距離を測定する接触方式によってプロセスギャップPGを測定するので、感光体ドラムを測定用のドラムに交換する必要があり、測定に手間がかかった。さらに、前記接触方式によるプロセスギャップ測定は、感光体ドラムを測定用のドラムに交換するので、製品で使用するドラム外形を対象としたプロセスギャップPGの測定が不可能だった。
【0054】
本例ではプロセスカートリッジ組立後に光を透過する測定装置によってプロセスギャップの測定を可能にする。感光体ドラム5の中心と現像ローラ7の中心を通る仮想平面h1−h1に対して法線方向に、感光体ドラム5の外形と現像ローラ7の外形との間の距離であるプロセスギャップPGを含みかつユニットを貫通する空間を有するため、プロセスカートリッジを分解することなく外部から光を透過する測定装置52でプロセスギャップPGを測定することができる。そのため、量産工程内でのプロセスギャップPG測定が容易となり、プロセスカートリッジの品質保証が可能となる。また、不具合発生時もプロセスカートリッジを分解することなく不具合解析が可能となる。
【0055】
[例8]
図19、図20に本例のプロセスカートリッジを示す。本例のプロセスカートリッジ92は前記した例7(図17、図18)のプロセスカートリッジ91と共通の構成を有している。共通の構成部分については、図17、図18におけると同じ符号で示し説明は省略する。
例7の構成において、貫通空間を有するプロセスカートリッジでは、貫通空間両端部の開口が開いたままだと、防塵性が不良となり、ゴミによる異常画像の発生が懸念される。本例はこの点を改良したものである。
【0056】
本例は、貫通空間49の開口50、51部を塞ぐように、光を透過する板54、55が配置されかつこれらの板54、55がプロセスカートリッジ92の外形フレームで支持された構成である。
板54は開口50を塞ぐようにしてプロセスカートリッジ92の外形フレーム(現像ユニット10及びドラムユニット5の側壁部)に固定されている。板55についても同様に開口51を塞ぐようにしてプロセスカートリッジ92の外形フレーム(現像ユニット10及びドラムユニット5の側壁部)に固定されている。
【0057】
これらの板54、55は光を透過する特徴を有し、粘着性のあるシールやネジなどを用いて固定されている。開口50が板54で塞がれ、かつ開口51が板55で塞がれることによって、プロセスカートリッジ外部から塵などが侵入することを防ぐことができる。また、板54と板55は光を透過するので、例7で説明したと同様に測定装置52で感光体ドラム1の外形と現像ローラ5の外形との間の距離であるプロセスギャップPGを測定することができる。
【0058】
本例では、開口を塞ぐことでユニット内に塵やゴミが侵入することを軽減することができる。そのため、製造工程において従来実施されていた清掃工程の短縮が可能となり、製造設備もゴミ対策が最小限(例:クリーンルーム設置不要)となり、製造コストの低減もできる。
【0059】
[例9]
図21、図22に本例のプロセスカートリッジを示す。本例のプロセスカートリッジ93は前記した例7(図17、図18)のプロセスカートリッジ91と共通の構成を有している。共通の構成部分については、図17、図18におけると同じ符号で示し説明は省略する。
【0060】
例9の構成において、貫通空間49内に、当該プロセスカートリッジ93で支持される部品が配置された構成であり、姿勢Bの状態のもとで前記部品が当該プロセスカートリッジ93外部からの操作により当該プロセスカートリッジ93に対して取り付け及び取り外すことで作業が容易に可能である。
【0061】
図21、図22において、部品72は開口50を通る大きさである。部品72はプロセスカートリッジ93内部かつ貫通空間49内に形状の一部もしくは全体が配置されている(例:ユニットの開口部を覆うカバー、シールなど)。
照射口52aから照射された光53の一部もしくは全体は、部品72によって遮られてしまうので、感光体ドラム1の外形と現像ローラ5の外形との間の距離であるプロセスギャップPGを正しく測定することができない。
【0062】
そこで本例では、部品72の任意の位置に設けられた嵌合穴16を、プロセスカートリッジ93、詳細には現像ユニット10に設けられた突起15に差し込み、かつ手やラジオペンチなどで外すことができる止め具17(例:モールド製Eリング)を突起15に形成されたEリングセット溝15aにはめ込むことによって固定している。
【0063】
部品72を取り外す際には、止め具17をプロセスカートリッジ93の外部から手やラジオペンチなどの工具を用いて取り外した後、突起15から部品13抜いてを取り外し、開口50を経由してプロセスカートリッジ93の外部に取り外すことができる。部品13が取り外されることによって貫通空間49に光を遮る障害物が無くなり完全に貫通するので、測定装置52で感光体ドラム1の外形と現像ローラ5の外形との間の距離であるプロセスギャップPGを測定することができる。
【0064】
貫通空間49内に、部品72が配置された場合、該部品72の状態を確認し、部品を交換もしくは位置を調整することは難しいが、本例のように現像ユニット10に突起15を設ける一方、部品72に嵌合穴16を形成しておくことにより、Eリングを突起15のEリング用溝15aに着脱可能とすることで部品72の交換、調整が容易に可能になった。
【0065】
これにより、貫通空間49内に、部品72が配置されていても外部からの操作で該部品72を取り外すことによって光を利用した測定装置52でプロセスギャップPGを測定することができる。そのため、量産工程内でのプロセスギャップ測定が容量となり、プロセスカートリッジの品質保証が可能となる。また、不具合発生時もプロセスカートリッジを分解することなく不具合解析が可能となる。
なお、本例において例8における板54、55を設けることは勿論可能である。
【0066】
[例10]
本例は例9の変形例である。図23、図24に本例のプロセスカートリッジを示す。本例のプロセスカートリッジ94は前記した例7(図17、図18)のプロセスカートリッジ91と共通の構成を有している。共通の構成部分については、図17、図18におけると同じ符号で示し説明は省略する。
【0067】
図23において、部品72は開口50を通る大きさである。部品13はプロセスカートリッジ94の内部かつ貫通空間49内に形状の一部もしくは全体が配置されている。部品13はプロセスカートリッジ94、詳細には現像ユニット10に設けられた立壁状のストッパ26によって、開口50から貫通空間49の奥へ向かう矢印方向aへの配置は制限されている。
【0068】
図23に示すように現像ユニット10の上面に部品72が取り付けられた場合、照射口52aから照射された光53の一部もしくは全体は、部品13によって遮られてしまうので、感光体ドラム1の外形と現像ローラ5の外形との間の距離であるプロセスギャップPGを正しく測定することができない。
【0069】
そこで、本例では次のように構成した。現像ユニット10の上面板71に長穴75を形成している。この長穴75を挿通するようにしてレバー76を設ける。このレバー76の中間部を軸77により揺動可能に上面板71に枢着する。これにより、レバー76は軸77を支点にして揺動可能である。
【0070】
レバー76の下端部において、紙面に垂直方向に軸76Lを延出させ、この軸76Lの延長方向端部を図24に示すように現像ユニットの側壁に設けた円弧状の長穴78より外部に延出させて外部から操作できるようにしている。長穴78は軸77を中心とする円弧として構成されている。
【0071】
レバー76の上側はL字状に折曲してさらにその先端部には返り爪76aが形成されている。また、部品13には予め返り爪76と係合可能な凹形の受け部72aが形成されている。レバー76は軸77を支点に揺動する。図24における長穴23から突出した軸76Lが長穴78の一方のストローク端側にあるとき返り爪76は受け部72aの外にあり、軸76Lが長穴78の他方のストローク端側にあるとき返り爪76は受け部72aの内部に挿入されて部品72を係止する。軸76Lは長穴78上の上記各ストローク側の位置で図示しない適宜の手段により位置保持され、また、必要に応じて該位置保持の解除が可能である。
【0072】
上記したように、例えば、レバー76を矢印b方向に一定距離の回動を行うことにより、返り爪72aは部品の72に設けられた受け部72aに挿入されて回動を停止し部品72をストッパ26に押し付けて係止固定する。このとき受け部25と返り爪23に嵌め合いによる隙間が無ければ、レバー部20と部品13はお互い固定した状態を保持することができる。
【0073】
レバー76と部品72がお互い固定された状態のもとで、レバー76を矢印c方向にユニット外部から力を加えることによって、返り爪23と部品72の固定された状態は解除される。レバー部20を矢印c方向に一定の距離の回動を行うことによって、部品72を開口50側に移動させ開口50からプロセスカートリッジ94の外部に取り外すことができる。つまり、姿勢A(閉じ状態)でも部品72の取り付け、取り外し作業が可能である。もちろん姿勢Bではより容易に可能である。
【0074】
部品13が取り外されることによって貫通空間49が貫通するので、測定装置52で感光体ドラム1の外形と現像ローラ5の外形との間の距離であるプロセスギャップPGを測定することができる。このように、本例においても、貫通空間49内に、部品72が配置されていても外部からの操作で該部品72を取り外すことによって光を利用した測定装置52でプロセスギャップPGを測定することができる。
【0075】
[例11]
本例は例11である。図25〜図27に本例のプロセスカートリッジを示す。本例のプロセスカートリッジ95は前記した例7(図17、図18)のプロセスカートリッジ91と共通の構成を有している。共通の構成部分については、図17、図18におけると同じ符号で示し説明は省略する。
【0076】
図26において、感光体ドラム1はドラムユニット5の端面に取り付けられた軸受部品82によりドラムユニット5内に保持され、かつ滑らかに回転することができる。また現像ロ−ラ7も同様に現像ユニット10の端面に取り付けられた軸受部品83により現像ユニット10内に保持され、かつ滑らかに回転することができるため各ユニットの旋回動作時に感光体ドラム1、現像ロ−ラ7が落下または配置移動することはない。この点は、前記各例7〜10においても同じである。
【0077】
プロセスカートリッジ95を画像形成装置内にセットし作像する場合は、図25、26に示すようにプロセスカートリッジ95が閉じた状態すなわち感光体ドラム1と現像ローラ7が設計上の配置位置である姿勢Aを保持している。また、プロセスカートリッジ95を画像形成装置外に取り出し部品交換などをする場合には、プロセスカートリッジ95を図27に示したように開いた状態、すなわち部品の交換作業が可能な旋回位置である感光体ドラム1と現像ロ-ラ7が離れた姿勢Bとすることができる。
【0078】
姿勢BのときのPCU断面を図27に示す。姿勢Aの状態では図25に示すように、部品72は貫通空間49内に形状の一部もしくは全体が配置されている。部品72の任意の位置に設けられた嵌合穴96は現像ユニット10の上面板71に設けられた突起97に差し込まれ、かつ手やラジオペンチなどで外すことができる止め具19(例:モールド製Eリング)を突起97に形成されたEリングセット溝にはめ込むことによって固定されている。
【0079】
部品72をプロセスカートリッジ95外に取り外す場合、図27に示す姿勢Bにし、止め具19はプロセスカートリッジ95の外部から手やラジオペンチなどの工具を用いて取り外した後、突起97から部品72を取り外すことによって、部品72をプロセスカートリッジ95の外部に取り外すことができる。
【0080】
部品72が取り外された後、プロセスカートリッジ95を図25に示す姿勢Aにすれば、このとき既に部品72は除去されているので貫通空間49が貫通し、前記各例で説明した測定装置52で感光体ドラム1の外形と現像ローラ7の外形との間の距離であるプロセスギャップPGを測定することができる。
【0081】
本例によれば、2つのユニットが共通軸を中心に相対的に回動して開閉可能であり、閉じた姿勢Aと開いた姿勢Bとを自在にとることができるので、姿勢Bのもとで貫通空間内49に配置された部品の取り付け、取り外しが可能な構成であり、貫通空間49内に配置された部品72の状態を確認し、部品72を交換もしくは位置を調整することができる。そのため、従来は破棄していたドラムユニット5等のコストも繰り返し使用可能となり、コスト削減及び環境負荷も低減できる。
【0082】
[例12]
これまで説明した各例におけるプロセスカートリッジ60、70、80、91〜95などは、図28に示すように画像形成装置本体に装着されて画像形成装置を構成する。
図28において、画像形成装置本体100の最上部には画像読取装置370が位置し、その下方に向かい、胴内排紙部360が位置し、また、プロセスカートリッジ60(70、80、91〜95)を中心とした画像形成部、シート状媒体Sを収納する給紙トレイを中心とした給紙部361などが順次配置されている。
【0083】
プロセスカートリッジ60(70、80、91〜95)は画像形成装置本体100に対して着脱自在である。プロセスカートリッジ60(70、80、91〜95)の下方には光書込み装置290が位置している。帯電器3で帯電された感光体ドラム1の表面は光書込み装置290からの露光光により、シート状媒体に適合する画像が形成されるように露光領域が定められて露光され、静電潜像が担持される。
【0084】
この静電潜像は現像ローラ7部を通過する間にトナーで可視像化され、こうして担持されたトナー画像は、給紙部361から破線で示す搬送経路を辿って送られるシート状媒体Sに転写される。
転写を終えたシート状媒体Sは搬送コロの回転により搬送経路を辿り、定着装置330を通る間に定着される。定着装置330を出たシート状媒体は、途中で図示しない分岐手段により進路が分かれる。一つの進路は反転しつつ一対の排出コロ350から胴内排紙部360に排出される経路であり、もう一つの進路は、一対の排出コロ380を経て後処理装置に至る経路である。
【0085】
このように、感光体ドラム1と現像ローラ7を含むプロセスカートリッジ60(70、80、91〜95)を着脱自在とし、感光体ドラム1に形成された静電潜像を現像ローラ7を用いてトナーを含む現像剤で可視像化し、この可視像をシート状媒体Sに転写、定着して画像を得る画像形成装置において、本発明にかかるプロセスカートリッジ60(70、80、91〜95)を用いることにより、当該プロセスカートリッジ構成部品の保守点検が容易となる。
【0086】
[例13]
図29に本例の分解、組み立て構成のプロセスカートリッジを示す。本例のプロセスカートリッジ96は感光体ドラム1’を含むドラムユニット(第1ユニット)5’と現像ローラ7を含む現像ユニット(第2ユニット)10‘の両ユニットとを組み立てた状態で示す。ドラムユニット5’と現像ユニット10’ととはそれぞれ感光体ドラム1’の長手方向に1組ずつ配置されていて、これらのユニットは分解、組み立て可能であり、図示の組み立て状態のもとで、両ユニット間を貫通する貫通空間49’が形成される。この貫通空間49’は図17において説明した貫通空間49と構成機能は同じである。
【0087】
本例のプロセスカートリッジでは、分解したときには図3に示した連結状態が保持された状態とは異なり、ドラムユニット1’と現像ユニット10とは分離独立した状態となる。つまり、前記図17の例のように両ユニット間を開閉可能に連結する支持部5a、10aを有しない構成なので2つのユニットは個々に分離された状態となる。
分解された状態では、図3の例に準じ、たとえば、ドラムユニット1’を上にすれば、上方が開放されるので感光体ドラム1’の交換や、メンテナンスを容易に行なうことができる。同様に、現像ユニット10’の上方を開放した状態におけば、現像ローラ7’をはじめ、現像剤搬送部8’やトナー供給攪拌部9’の交換や保守を容易に行なうことができる。本例において、両ユニットを適宜の嵌合手段やねじ締め等で位置決めして組み立てたとき、ドラムユニット1と現像ユニット10’との接合面が接合ライン40’として表われる。
【0088】
図29において、ドラムユニット5’には、感光体ドラム1’の他に感光体クリ−ニング部2’、帯電器3’、廃トナー排出部4’などが配置されている。また、現像ユニット10’には、現像ローラ5’の他に、現像剤搬送部8’、トナー供給攪拌部9’などが配置されている。
【0089】
感光体ドラム1’の中心軸線O’と現像ローラ7’の中心軸線O7’とは平行である。プロセスカートリッジは組み立て閉じた状態のもとで、感光体ドラム1’の中心軸線O’と現像ローラ7’の中心軸線O7’を通る紙面に垂直な仮想平面h1’−h1’に対して法線方向に、感光体ドラム1’の外形と現像ローラ7の外形との間の距離であるプロセスギャップPG’を含むようにして両ユニット間を貫通する貫通空間49’が形成される。貫通空間49’はドラムユニットの側部に形成した開口50’、51’により当該プロセスカートリッジ96を貫通している。
【0090】
プロセスギャップPG’を測定するときには、組み立て状態のプロセスカートリッジ96の外側に測定装置52をセットする。測定装置52は測定用の光を発射する照射口52a、照射口52aから発射された光を受光するセンサー52bを有している。
【0091】
照射口52aは開口50’の外側に配置され、センサー52bは開口51の外側に配置される。さらに照射口52aは貫通空間49’を介してセンサー52bと対向している。照射口52aから発光された光53が開口50’から入り、プロセスギャップPG’を通り、開口51’を抜ける。開口51’を抜けた光をセンサー52bが検出し、感光体ドラム1’の外形と現像ローラ7’の外形との間の距離であるプロセスギャップPG’を測定する。
【0092】
現在コピー機、プリンタ機の作像プロセス部は保守交換性向上のため、小型化しプロセスカートリッジでユニット化している。さらに、ユニット化したプロセスカートリッジに含まれる感光体ドラムの外形と現像ローラの外形との距離であるプロセスギャップPGがコピー機、プリンタ機の出力紙への画質に影響するため、プロセスギャップPGを調整する必要がある。
【0093】
しかし、従来のプロセスカートリッジの構成では、プロセスギャップPGを調整した後プロセスカートリッジが組み立てられた後にプロセスギャップPGを再測定するためには、プロセスカートリッジを分解する必要があった。また、従来のプロセスカートリッジの構成では、接触端子から受ける圧力で距離を測定する接触方式によってプロセスギャップPGを測定するので、感光体ドラムを測定用のドラムに交換する必要があり、測定に手間がかかった。さらに、前記接触方式によるプロセスギャップ測定は、感光体ドラムを測定用のドラムに交換するので、製品で使用するドラム外形を対象としたプロセスギャップPGの測定が不可能だった。
【0094】
本例ではプロセスカートリッジ組立後に光を透過する測定装置によってプロセスギャップの測定を可能にする。感光体ドラム5の中心と現像ローラ7の中心を通る仮想平面h1’−h1’に対して法線方向に、感光体ドラム5’の外形と現像ローラ7’の外形との間の距離であるプロセスギャップPG’を含みかつユニットを貫通する空間を有するため、プロセスカートリッジを分解することなく外部から光を透過する測定装置52でプロセスギャップPG’を測定することができる。
【0095】
そのため、量産工程内でのプロセスギャップPG’測定が容易となり、プロセスカートリッジの品質保証が可能となる。また、不具合発生時もプロセスカートリッジを分解することなく不具合解析が可能となる。特に、本例のように、分離独立した2つのユニットを組み立てた構成からなるプロセスカートリッジでは、プロセスギャップPG’測定や上記不具合解析のためにする、分解、組み立て作業が不要である点で有益である。
【0096】
例7で説明したプロセスカートリッジ91は第1ユニットと第2ユニットとが連結された構成であるのに対して、例13(図29)で説明したプロセスカートリッジ96は第1ユニットと第2ユニットとが連結されておらず、組み立て状態で一体化される構成であり、両ユニットが連結されているか否かのみが相違し、貫通空間にかかる構成は共通である。
【0097】
例13のように、貫通空間を有する構成を有しかつ、第1ユニットと第2ユニットとが連結されておらず、組み立て状態で一体化される構成のプロセスカートリッジにおいて、すでに説明した例8乃至例10の構成を適宜適用することが可能である。
一例として、例8で述べた例に準じて、貫通空間の開口部を塞ぐように、光を透過する板54、55を配置し、これらの板がプロセスカートリッジの外形フレームで支持された構成を得ることができる。
【0098】
例9、10で述べた例に準じて、貫通空間内に配置された当該プロセスカートリッジで支持される部品が当該プロセスカートリッジに対して取り付け及び取り外すことが可能である。一例として、貫通空間内に、当該プロセスカートリッジで支持される部品72その他これに付随する部材等を配置したり、部品72に関連してレバー76およびこれに付随した構成を適用することにより、プロセスカートリッジ外部からの操作により部品72を当該プロセスカートリッジに対して取り付け及び取り外すことが可能となる。
以上例示した以外にも、既述の構成例を例13の分解、組み立て式のプロセスカートリッジに適宜適用することができる。また、図30に示したように、図28に基づき説明した例に準じて上記したプロセスカートリッジ96を画像形成装置本体に装着して画像形成装置100を構成することができる。図中、図28と同一の符号は同一の機能を有する部材であり、説明を略す。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】閉状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図2】閉状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図3】開状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図4】開状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図5】閉状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図6】開状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図7】閉状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図8】閉状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図9】閉状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図10】開状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図11】閉状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図12】開状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図13】閉状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図14】開状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図15】閉状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図16】開状態のプロセスカートリッジの正面図である。
【図17】閉状態のプロセスカートリッジの断面図である。
【図18】閉状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図19】閉状態のプロセスカートリッジの断面図である。
【図20】閉状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図21】閉状態のプロセスカートリッジの断面図である。
【図22】部品の取り付け態様を説明した斜視図である。
【図23】閉状態のプロセスカートリッジの断面図である。
【図24】閉状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図25】閉状態のプロセスカートリッジの断面図である。
【図26】閉状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図27】開状態のプロセスカートリッジの断面図である。
【図28】画像形成装置の概略構成図である。
【図29】組み立て状態の、分解組み立て式プロセスカートリッジの断面図である。
【図30】分解組み立て式プロセスカートリッジを適用した画像形成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
【0100】
1、1’ 感光体ドラム(像担持体)
5、5’ 第1ユニット(ドラムユニット)
6、31 ヒンジピン(共通軸)
7、7’ 現像ローラ(現像剤担持体)
10、10’ 第2ユニット(現像ユニット)
60、70、80、91〜95、96 プロセスカートリッジ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体を含む第1ユニットと現像剤担持体を含む第2ユニットとを共通軸により互いに旋回可能に連結し、該共通軸によるこれらユニット間の結合を解除することなく、前記像担持体と前記現像剤担持体との距離を調整可能にしたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項2】
請求項1記載のプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットと前記第2ユニットが前記共通軸を共通旋回軸として回動可能に連結された構成であり、前記像担持体は前記第1ユニット内で保持され、かつ滑らかに回転できる手段を有し、前記現像剤担持体は前記第2ユニット内で保持され、かつ滑らかに回転できる手段を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項3】
請求項2に記載されたプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットと前記第2ユニットは前記共通旋回軸を中心に回動し、前記像担持体と前記現像剤担持体とが最接近する位置付近において前記何れかのユニット側または前記両方のユニット上に設けられた突起形状が相手のユニットと当接することにより前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保し回動を規制することが可能な構成を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項4】
請求項2または3に記載されたプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットと前記第2ユニットは前記共通旋回軸を中心に回動し、前記像担持体と前記現像剤担持体とが接近する位置付近において前記何れかのユニット側に設けられたストッパ挿入用穴に相手のユニット側への回動が係止されるように形成された突起形状のストッパが挿入されることにより、前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保した位置で回動が係止、保持されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項5】
請求項4記載のプロセスカートリッジにおいて、
前記ストッパは前記両ユニットの何れかの側に設けられていて、概略返り爪形状を形成しており、前記像担持体と前記現像剤担持体との間の距離が遠くなる方向の回動を規制することができ、かつ前記両ユニット間に前記像担持体と前記現像剤担持体間の距離が遠くなる方向に付勢力を生ずる付勢手段を有することにより、前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保した位置で回動が係止、保持されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れかに記載のプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットと前記第2ユニットの何れかまたは両方が回動することにより、前記像担持体と前記現像剤担持体とが概略最も離れる位置に旋回した姿勢において、前記各枠体の外形が任意の平面に対して、重力を利用して安定した姿勢を保てる形状であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れかに記載のプロセスカ−トリッジにおいて、
前記ドラムユニットと前記現像ユニットの構成と同様に、前記現像ユニット内の現像ロ−ラ部が単独ユニットとして共通軸を中心に旋回可能に連結した構成であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項8】
第1のユニットと第2のユニットとを有するプロセスカートリッジにおいて、
前記第1のユニットと第2のユニットとを組み立てた状態のもとで、両ユニット間を貫通する貫通空間が形成されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項9】
請求項8記載のプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットに含まれる像担持体と前記第2ユニットに含まれる現像剤担持体の各中心軸線が平行な方向に配置された構成であり、
前記貫通空間は、前記像担持体の中心軸線と現像剤担持体の中心軸線を通る平面に対して法線方向に、前記像担持体の外形と前記現像剤担持体の外形との間の距離であるプロセスギャップを含みかつ当該プロセスカートリッジを貫通する空間として構成されていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項10】
請求項9記載のプロセスカートリッジにおいて、
前記貫通空間の開口部を塞ぐように、光を透過する板が配置されかつ前記板が前記プロセスカートリッジの外形フレームで支持された構成であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項11】
請求項9のプロセスカートリッジユニットにおいて、
前記貫通空間内に、当該プロセスカートリッジで支持される部品が配置された構成であり、かつ前記部品が当該プロセスカートリッジ外部からの操作により当該プロセスカートリッジに対して取り付け及び取り外すことが可能であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項12】
請求項9のプロセスカートリッジにおいて、
前記貫通空間内に配置された当該プロセスカートリッジで支持される部品が当該プロセスカートリッジに対して取り付け及び取り外すことが可能であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項13】
請求項8乃至12記載のプロセスカートリッジにおいて、
像担持体を含む第1ユニットと現像剤担持体を含む第2ユニットとを共通軸により互いに旋回可能に連結し、該共通軸によるこれらユニット間の結合を解除することなく、前記像担持体と前記現像剤担持体との距離を調整可能にしたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項14】
請求項13記載のプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットと前記第2ユニットが前記共通軸を共通旋回軸として回動可能に連結された構成であり、前記像担持体は前記第1ユニット内で保持され、かつ滑らかに回転できる手段を有し、前記現像剤担持体は前記第2ユニット内で保持され、かつ滑らかに回転できる手段を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項15】
請求項14に記載されたプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットと前記第2ユニットは前記共通旋回軸を中心に回動し、前記像担持体と前記現像剤担持体とが最接近する位置付近において前記何れかのユニット側または前記両方のユニット上に設けられた突起形状が相手のユニットと当接することにより前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保し回動を規制することが可能な構成を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項16】
請求項14又は15に記載されたプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットと前記第2ユニットは前記共通旋回軸を中心に回動し、前記像担持体と前記現像剤担持体とが接近する位置付近において前記何れかのユニット側に設けられたストッパ挿入用穴に相手のユニット側への回動が係止されるように形成された突起形状のストッパが挿入されることにより、前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保した位置で回動が係止、保持されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項17】
請求項16記載のプロセスカートリッジにおいて、
前記ストッパは前記両ユニットの何れかの側に設けられていて、概略返り爪形状を形成しており、前記像担持体と前記現像剤担持体との間の距離が遠くなる方向の回動を規制することができ、かつ前記両ユニット間に前記像担持体と前記現像剤担持体間の距離が遠くなる方向に付勢力を生ずる付勢手段を有することにより、前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保した位置で回動が係止、保持されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項18】
請求項13乃至17の何れかに記載のプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットと前記第2ユニットの何れかまたは両方が回動することにより、前記像担持体と前記現像剤担持体とが概略最も離れる位置に旋回した姿勢において、前記各枠体の外形が任意の平面に対して、重力を利用して安定した姿勢を保てる形状であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項19】
像担持体と現像剤担持体を含むプロセスカートリッジを着脱自在とし、前記像担持体に形成された静電潜像を前記現像剤担持体を用いてトナーを含む現像剤で可視像化し、この可視像をシート状媒体に転写、定着して画像を得る画像形成装置において、
請求項1乃至18の何れかに記載のプロセスカートリッジを具備したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項1】
像担持体を含む第1ユニットと現像剤担持体を含む第2ユニットとを共通軸により互いに旋回可能に連結し、該共通軸によるこれらユニット間の結合を解除することなく、前記像担持体と前記現像剤担持体との距離を調整可能にしたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項2】
請求項1記載のプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットと前記第2ユニットが前記共通軸を共通旋回軸として回動可能に連結された構成であり、前記像担持体は前記第1ユニット内で保持され、かつ滑らかに回転できる手段を有し、前記現像剤担持体は前記第2ユニット内で保持され、かつ滑らかに回転できる手段を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項3】
請求項2に記載されたプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットと前記第2ユニットは前記共通旋回軸を中心に回動し、前記像担持体と前記現像剤担持体とが最接近する位置付近において前記何れかのユニット側または前記両方のユニット上に設けられた突起形状が相手のユニットと当接することにより前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保し回動を規制することが可能な構成を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項4】
請求項2または3に記載されたプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットと前記第2ユニットは前記共通旋回軸を中心に回動し、前記像担持体と前記現像剤担持体とが接近する位置付近において前記何れかのユニット側に設けられたストッパ挿入用穴に相手のユニット側への回動が係止されるように形成された突起形状のストッパが挿入されることにより、前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保した位置で回動が係止、保持されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項5】
請求項4記載のプロセスカートリッジにおいて、
前記ストッパは前記両ユニットの何れかの側に設けられていて、概略返り爪形状を形成しており、前記像担持体と前記現像剤担持体との間の距離が遠くなる方向の回動を規制することができ、かつ前記両ユニット間に前記像担持体と前記現像剤担持体間の距離が遠くなる方向に付勢力を生ずる付勢手段を有することにより、前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保した位置で回動が係止、保持されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れかに記載のプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットと前記第2ユニットの何れかまたは両方が回動することにより、前記像担持体と前記現像剤担持体とが概略最も離れる位置に旋回した姿勢において、前記各枠体の外形が任意の平面に対して、重力を利用して安定した姿勢を保てる形状であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れかに記載のプロセスカ−トリッジにおいて、
前記ドラムユニットと前記現像ユニットの構成と同様に、前記現像ユニット内の現像ロ−ラ部が単独ユニットとして共通軸を中心に旋回可能に連結した構成であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項8】
第1のユニットと第2のユニットとを有するプロセスカートリッジにおいて、
前記第1のユニットと第2のユニットとを組み立てた状態のもとで、両ユニット間を貫通する貫通空間が形成されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項9】
請求項8記載のプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットに含まれる像担持体と前記第2ユニットに含まれる現像剤担持体の各中心軸線が平行な方向に配置された構成であり、
前記貫通空間は、前記像担持体の中心軸線と現像剤担持体の中心軸線を通る平面に対して法線方向に、前記像担持体の外形と前記現像剤担持体の外形との間の距離であるプロセスギャップを含みかつ当該プロセスカートリッジを貫通する空間として構成されていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項10】
請求項9記載のプロセスカートリッジにおいて、
前記貫通空間の開口部を塞ぐように、光を透過する板が配置されかつ前記板が前記プロセスカートリッジの外形フレームで支持された構成であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項11】
請求項9のプロセスカートリッジユニットにおいて、
前記貫通空間内に、当該プロセスカートリッジで支持される部品が配置された構成であり、かつ前記部品が当該プロセスカートリッジ外部からの操作により当該プロセスカートリッジに対して取り付け及び取り外すことが可能であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項12】
請求項9のプロセスカートリッジにおいて、
前記貫通空間内に配置された当該プロセスカートリッジで支持される部品が当該プロセスカートリッジに対して取り付け及び取り外すことが可能であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項13】
請求項8乃至12記載のプロセスカートリッジにおいて、
像担持体を含む第1ユニットと現像剤担持体を含む第2ユニットとを共通軸により互いに旋回可能に連結し、該共通軸によるこれらユニット間の結合を解除することなく、前記像担持体と前記現像剤担持体との距離を調整可能にしたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項14】
請求項13記載のプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットと前記第2ユニットが前記共通軸を共通旋回軸として回動可能に連結された構成であり、前記像担持体は前記第1ユニット内で保持され、かつ滑らかに回転できる手段を有し、前記現像剤担持体は前記第2ユニット内で保持され、かつ滑らかに回転できる手段を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項15】
請求項14に記載されたプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットと前記第2ユニットは前記共通旋回軸を中心に回動し、前記像担持体と前記現像剤担持体とが最接近する位置付近において前記何れかのユニット側または前記両方のユニット上に設けられた突起形状が相手のユニットと当接することにより前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保し回動を規制することが可能な構成を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項16】
請求項14又は15に記載されたプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットと前記第2ユニットは前記共通旋回軸を中心に回動し、前記像担持体と前記現像剤担持体とが接近する位置付近において前記何れかのユニット側に設けられたストッパ挿入用穴に相手のユニット側への回動が係止されるように形成された突起形状のストッパが挿入されることにより、前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保した位置で回動が係止、保持されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項17】
請求項16記載のプロセスカートリッジにおいて、
前記ストッパは前記両ユニットの何れかの側に設けられていて、概略返り爪形状を形成しており、前記像担持体と前記現像剤担持体との間の距離が遠くなる方向の回動を規制することができ、かつ前記両ユニット間に前記像担持体と前記現像剤担持体間の距離が遠くなる方向に付勢力を生ずる付勢手段を有することにより、前記像担持体と前記現像剤担持体同士が干渉しない任意の距離を確保した位置で回動が係止、保持されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項18】
請求項13乃至17の何れかに記載のプロセスカートリッジにおいて、
前記第1ユニットと前記第2ユニットの何れかまたは両方が回動することにより、前記像担持体と前記現像剤担持体とが概略最も離れる位置に旋回した姿勢において、前記各枠体の外形が任意の平面に対して、重力を利用して安定した姿勢を保てる形状であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項19】
像担持体と現像剤担持体を含むプロセスカートリッジを着脱自在とし、前記像担持体に形成された静電潜像を前記現像剤担持体を用いてトナーを含む現像剤で可視像化し、この可視像をシート状媒体に転写、定着して画像を得る画像形成装置において、
請求項1乃至18の何れかに記載のプロセスカートリッジを具備したことを特徴とする画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【公開番号】特開2007−334138(P2007−334138A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−167660(P2006−167660)
【出願日】平成18年6月16日(2006.6.16)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月16日(2006.6.16)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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